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5/25(内・取器・石炭・北海道・重1)
災害等情報(詳報) 鉱 種:石炭 鉱山の所在地:北海道 罹 死 災害等の種類:坑内・取扱中 発生日時: の器材鉱物等のため 平成27年5月25日(月) 災 者 17時30分頃 数 罹災者 重 軽 1 計 1 年齢、職種、直轄・請負の別、勤続年数、担当職経験年数: 36歳、掘進係員、直轄、勤続月数6ケ月、うち経験月数6ケ月 罹災程度:左手第3指中節骨粉砕骨折(休業日数:18日) 【概要】 5月25日2番方、作業員A(電動盤打ち機運転員)、作業員B(罹災者)の2名で 坑内において、電動盤打ち機(カタピラ)を使用して下盤打ち作業を実施していた。 下盤が軟弱のため、作業員Aは、電動盤打ち機が左に傾くので、バケットを坑道の路 盤に立て、電動盤打ち機前側を下盤から約30cm 浮かせた状態で、機体右側にあるブー ムのレバーを倒したまま電源スイッチにより電動盤打ち機の電源を落とし、作業員Bに 電動盤打ち機左側カタピラの下に介物を入れるよう指示した。 17:30頃、作業員Bはカタピラの下に介物(40~60cm の丸木材)を入れていた時、 作業員Aは作業員Bの様子を見ようとして機体左側に体を向けた際にブームのレバー を押さえていた右手が緩み、電動盤打ち機の機体が下がり、介物を入れていた作業員B が持っていた介物と電動盤打ち機左側カタピラとの間に左手を挟まれ、罹災した。 【原因】 ○管理者は、電動盤打ち機の機体傾き修正に関して保安対策を策定していなかった。 ○管理者は、電動盤打ち機の機体傾き修正に関して具体的保安指示をしていなかっ た。 ○罹災者は、電動盤打ち機のカタピラの下に手を入れた。 ○電動盤打ち機の運転手のブームレバーを押さえていた右手が緩み、機体が下がっ た。 【対策】 ○運転前、機体の始業点検を確実に行う。 ○運転中、機体の行動範囲内に人を入れない。 ○走行箇所の道床を修正する時は、先に介物を入れ、人工下盤を作る。 ○運転中、機体が傾いた不安定な状態の時は運転を中止し、傾きを修正する。 【参考情報等】 ○社内の安全ルールを守りましょう。 ○鉱山保安法令及び労働安全衛生法令における参考規定は以下のとおりです。 <鉱山保安法令> ・機械、器具及び工作物の使用(鉱山保安法施行規則第12条) ・使用方法を定めることを要す主な機械、器具等として「車両系鉱山機械」(鉱業権 者が講ずべき措置事例第10章2(1)(1)) 1 ・鉱山労働者が守るべき事項(鉱山保安法施行規則第27条) ・車両系鉱山機械(鉱業上使用する工作物等の技術基準を定める省令第10条三) <労働安全衛生法> ・作業計画(労働安全衛生規則第155条) ・ブーム等の降下による危険の防止(労働安全衛生規則第166条) 【お問い合わせ先】 北海道産業保安監督部 電話番号 鉱山保安課 佐藤、嶋田 011-709-2466 罹災状況イメージ図 2 罹災時の再現状況(介物は、丸材 3 長さ 0.4m×太さ 0.1m)