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「地域医療連携計画」(横手医療圏)
「地域医療連携計画」(横手医療圏)の現状及び取組について 【5疾病】 疾 ◎がん 病 目標・目指すべき方向 ○予防 ・がんリスク低減のため、生活習慣 改善等の啓発を図ります。 主 要 な 施 策 ◆食生活、運動等の生活習慣の改善に向け、住民へ普 及啓発します。 ◆受動喫煙防止のため公共機関等における禁煙を推進 すると共に禁煙外来の設置等により禁煙のための環境整 備に努めます。 ○医療 ・診断から在宅に至るまでの切れ目 ない医療提供体制のネットワーク化 を推進します。 ◆がんの原因となるウイルスや細菌への対策として子宮 頸がん予防ワクチンの実施や肝炎検査の実施を推進しま す。 ◆科学的根拠に基づきがん検診を実施するとともに検診 の制度管理・事業評価の実施を推進します。 ◆がん検診受診率、精密検査受診率の向上を図ります。 ◆平鹿地域保健医療福祉協議会は地域医療の現状・課 題の把握に努め、地域関係者とともに医療提供体制の構 築を推進します。 ・がん患者及びその家族の苦痛の 軽減のため、緩和ケア体制構築を 推進します。 ◆医療機関や医師会が開催する緩和ケア研修会を通じ、 緩和ケアの質の向上を図るとともに、緩和ケアのネットワ ーク化を推進します。 現 状 及 び 取 組 状 況 ◇がん予防、生活習慣病予防のための知識の普及を図り、がん検診の重要性について側面から支援し ている。 (保健所) ◇がん予防や健康の重要性について、中・高校生に対して知識の普及啓発を図るとともに、その保護者 に意識啓発する。 1 医師、がん体験者による教室の開催 2 事前事後のアンケートの実施 (保健所、医師会) ◇たばこの健康影響及び適正飲酒について、地域住民への普及啓発を図っている。 1 たばこ・アルコールに関する健康教育の実施 2 禁煙週間における取組 ・ ポスターの掲示 ・ 街頭キャンペーン ・ ラジオ放送依頼(よこてかまくらFM) 3 受動喫煙防止対策の啓発 (保健所、横手市) ◇がん診療に関する診療の体制、設備、情報提供、他の医療機関との協力体制など一定の 基準を満 たし、信頼されるがん医療の提供及び高度ながん医療開発推進等に取り組んでいる。 (医師会、平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ◇がん地域連携パス協議会で、パス運用に関する検討を行い、計画策定医療機関からの患者受入が可 能である。 (医師会、平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ○予防 ・脳卒中予防のための生活習慣の 改善を推進します。 ◆脳卒中の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常 症、喫煙、過度の飲酒等を管理できるよう、医療機関受診 時や検診時等多様な場での啓発を推進します。 ◆住民に対し、救命救急講習会を通じ、脳卒中発症時の 症状や対処方法について啓発します。 考 ◇周術期口腔機能管理が重要視されていることから、医療機関と歯科医療機関とが連携を図り、悪性腫 【乳がん】 瘍や心臓手術の前後に患者の口腔機能管理を行っている。また、がん治療における化学療法や放射 (40、45、50、55、60歳対象) 線療法においても、同様に実施されている。 (歯科医師会) ◇広報、健康情報誌の配布や講演会、よこてかまくらFM等でがん検診の普及啓発を行っている。 【がん診療連携拠点病院】 (横手市) ・平鹿総合病院 ◇医師会、圏内の医療機関と連携を図りながら、休日健診も行い受診率の向上に努めるとともに、個別 通知により未受診者への受診勧奨を行っている。 (横手市、医師会) ◇健診機関にがん検診受診のコールリコール事業を依頼し、胃がん検診の未受診対策を実施している。 (横手市) ◇各病院でキャンサーボードの開催、緩和ケアセンターや相談支援センター、外来化学療法等の取組を 行っている。 (平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ◎脳卒中 備 ◇がん検診推進フォーラムの開催 【内容】 1 病院勤務医師による講演(乳がん・婦人科検診について) 【子宮頸がん】 2 子宮がん経験者による体験談紹介 (横手市、平鹿総合病院、市立横手病院) (20、25、30、35、40歳対象) ◇脳ドック(人間ドッグ)を通じて生活習慣の改善を指導し、一次予防に努めている。 (平鹿総合病院、市立横手病院、市立横手病院) ◇特定健康診査の結果、保健指導対象者に特定保健指導(生活習慣病改善指導)を行っている。 (横手市、各病院) ◇生活習慣病による死亡率低下を図るため、栄養、食生活(減塩)、運動、禁煙等の普及活動を実施。 (横手市、保健所、各病院) ◇メタボリックシンドロームの予防啓発 ・食と健康のフェスタにおいてメタボ予防キャンペーンを実施 ・親子健康ワークショップの開催 (横手市、保健所) -1- 【5疾病】 疾 病 ◎脳卒中 目標・目指すべき方向 ○医療体制 ・病期(急性期、回復期、維持期)ご との医療機能を確保し、在宅に至る まで切れ目ない医療提供体制の整 備を推進します。 主 要 な 施 策 ◆平鹿地域保健医療福祉協議会は病期(急性期、回復 期、維持期)ごとの医療提供体制と介護の連携等の現状 ・課題の把握に努め、地域関係者とともに医療提供体制 の構築を推進します。 現 状 及 び 取 組 状 況 備 ◇横手平鹿地域の各病院や診療所、救急隊からの要請に応じ、24時間体制で脳卒中患者を受け入れ ている。 (平鹿総合病院) ◇急性期から回復期までの治療・リハビリテーションを行える体制が整備されている。また、他の医療機 関からの急性期治療後の回復期リハビリテーション対象患者も積極的に受け入れ、介護施設との連携 も図られている。 (医師会、平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ◇脳卒中が疑われる救急傷病者については、秋田県MC協議会「脳卒中病院前救護プロトコル」に準拠 した救急活動を実施している。 (消防本部) ◇介護者における口腔ケア等の重要性を認識したうえで、歯科医師会と連携について協議を重ねてい る。 (医師会、歯科医師会、介護支援事業所、保健所) ◇医療機関では、病期に応じた治療やリハビリテーションを行い、退院後には引き続き介護老人保健施 設等でリハビリテーションを行うケースが多く連携が図られている。 (医師会、各病院) ◎急性心筋梗塞 ○予防 ・急性心筋梗塞の発生予防のため の生活習慣改善を推進します。 ◆急性心筋梗塞の危険因子である高血圧、脂質異常症、 喫煙、糖尿病等を管理できるよう、医療機関受診時や検 診時等における啓発を推進します。 ◇健康教室・特定健診・保健指導・生活改善の推進等で啓発を図っている。 ○救護 ・周囲の者による救急要請、心肺蘇 生法の実施を推進します。 ◆救命講習会等を通じ、住民に対し、AEDの使用を含め た救急蘇生法等適切な処置について啓発します。 ◇急性冠症候群が疑われる傷病者については、秋田県MC協議会「心筋梗塞病院前救護プロ トコル」に 準拠した救急活動を実施している。 (消防本部) ◇出前講座や減塩料理教室等を開催している。 ◇AED使用を含む救命救急講習会の実施。 ○医療体制 ・病期(急性期、回復期、維持期)ご との適切な医療提供体制の確保に 努め、在宅に至るまで切れ目ない医 療提供体制の整備を推進します。 ◆平鹿地域保健医療福祉協議会は病期(急性期、回復 期、維持期)ごとの医療提供体制や医療と介護の連携等 の現状・課題の把握に努め、地域関係者とともに医療提 供体制の構築を推進します。 (横手市、保健所) (平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) (消防本部、保健所、横手市 、各病院) ◇心臓血管外科を設置していることから、血管カテーテル治療のバックアップとなっている。 (平鹿総合病院) ◇心筋梗塞や狭心症は閉塞した血管の早期の血流再開が予後を左右することから、24時間体制でカテ ーテル治療が施行できるシステムが整っている。 (平鹿総合病院) ◇平鹿総合病院では常に専門医が緊急治療できる体制をとり、秋田県南ハートケアネットワークや緊急 心臓カテーテル検査ホットラインなどを設け、早急に適切な治療を施行するよう努めている。 (平鹿総合病院) ◇心臓リハビリテーションを提供し、退院後においても地域との連携を重視した、身体的・精神的に高い QOLを目指している。 (平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ◎糖尿病 ○予防 糖尿病予防のための生活改善を推 進します。 ◆住民に対し糖尿病への正しい知識を普及させるととも に、食生活の改善や運動習慣の定着を図ります。 ○医療体制 長期にわたる治療継続や患者教 育、合併症への的確な対応のため の医療連携体制の整備を推進しま す。 ◆特定健診・特定保健指導の効果的な実施を推進しま す。 ◇食生活改善推進協議会との連携を図りながら普及啓発に勤めている。 (横手市、保健所) ◇糖尿病の正しい知識を持って、日常生活の自己管理が行えるよう管理栄養士、薬剤師、看護師、理学 療法士、検査技師から構成される、多職種チームによる「糖尿病教室」を開催し、病気の理解と合併症 の予防に務めている。 (平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) ◆平鹿地域保健医療福祉協議会は糖尿病患者への医療 提供体制等の現状・課題の把握に努めます。 ◇出前講座や低カロリー料理教室等を開催している。 (平鹿総合病院、市立横手病院、市立横手病院) ◇各種健診等で糖尿病患者の早期発見のため受健者指導を行っている。 -2- (医師会、各病院) 考 【5疾病】 疾 病 ◎精神疾患 目標・目指すべき方向 主 要 な 施 策 現 状 及 び 取 組 状 況 備 ○精神保健福祉に関する正しい知 識の普及啓発をします。 ◆精神障害に対する地域の理解や認識を深めるため、地 域住民に対する研修会を開催し、心の健康と精神障害に 対する正しい知識の普及を図ります。 ○精神保健福祉に関する相談体制 を確保します。 ◆精神障害者及び家族、地域住民を対象に『精神科医に よる精神保健相談』を開催する他、横手保健所、横手市、 相談支援事業所等による臨時相談を実施し、早期に医療 につなげます。また、在宅生活が継続できるよう支援しま す。 ○うつ病対策を推進していくことによ り、自殺者の減少を進めます。 ◆うつ病対策として、早期に医療につなげるため相談を 実施し、在宅生活を支援するために普及啓発を行いま す。また、県医師会が実施している「うつ病・自殺予防協 力医及びうつ病治療登録制度」の充実を図ります。 ◇メンタルヘルスサポーター養成講座を開催し、地域における実践的なサポーター活動を担う人材を養 成するとともに、養成講座の修了者を対象に、フォローアップ研修を実施し地域で活動できる体制を強 化している。 (横手市) ◇自殺未遂者支援対策会議、自殺予防ネットワーク会議を開催し、関係機関との連携を図るとともに、う つ病対策事業として、一般公開講座を開催している。 (保健所) ◇心の健康づくりや自殺予防についての啓発や相談窓口を周知するためにチラシを作成し配布するとと もに、街頭キャンペーンを行い、自殺予防と相談窓口のPRに努めている。 (横手市、保健所) ◇多重債務者等で悩みを抱えている方に、心の健康づくり無料法律相談を開催し、自殺予防対策を推進 している。 (横手市) ○認知症の方が、できる限り住み慣 れた地域で在宅生活を継続できるよ う、医療と介護のサービスが関係機 関の連携のもとで総合的に提供さ れるための体制整備を進めます。 ◆認知症の早期発見・早期対応のため、普及啓発や相 談体制の充実及びかかりつけ医との連携を推進します。 また、地域の認知症高齢者に適切に対応できるような 支援体制を構築します。 ◇認知症の患者が在宅生活できるように、ケアマネージャーや在宅介護サービス等の関係機関と連携を 図り訪問看護、訪問診療を実施している。 (市立横手病院、市立大森病院、平鹿総合病院) 考 ◇精神保健福祉市民講座を開催し、心の健康と精神障害に対する理解と正しい知識の普及を図ってい る。 (興生会、横手市、保健所) 【精神科救急医療圏県南地域拠 ◇「障害者総合相談会」を隔月に開催し対応するとともに、相談日については、市報に掲載し周知に努め 点病院】 ている。また、市内の2法人に一般相談支援事業を委託し、随時相談窓口として対応している。 ・横手興生病院 (横手市) ◇障害者総合相談会(精神保健相談会)の定期実施により、精神障害者や家族が安心して地域で暮ら すための相談体制の充実を図っている。また、入院患者に対してチェックシートを用いて自殺の危険性 を評価し予防に努めている。 (横手市、興生会、保健所) ◇地域で生活する精神障害者の相談・支援に、24時間体制で地域生活支援センターが担っている。 (興生会) ◇一般病院へ救急受診した自殺企図者へのフォローのため、連携の強化を図っている。 (各病院) ◇認知症の患者や家族を地域で見守ることを目的に「認知症サポーター養成講座」、「キャラバンメイト養 成講座」を実施している。また「徘徊見守り訓練」を通じ、住み慣れた地域で最期まで安心して生活が 続けられるよう、地域での支え合い、見守る体制づくりを進めている。今年度からは新たな取組として、 若い世代(小学校)への「認知症サポーター養成講座」を開始している。 (横手市) ◇認知症の予防、早期発見を目的に「タッチパネル式物忘れ相談プログラム」の実施や各種教室の開 催、認知症に対する正しい知識の啓発普及を行っている。また、家族や民生委員等からの多様な相談 には、包括支援センターをはじめ地域局、在宅介護支援センターなどの関係機関が多職種で連携し、 適切な保健・医療・介護・福祉サービスの活用に繋げ対応している。 (横手市) ○精神科救急及び身体合併患者に おける医療体制と連携強化を推進し ます。 ◆今後も24時間365日、患者の状態に応じて精神科救 急医療体制を提供できるように、また、身体合併症に対 応する内科や総合病院と連携しながら、医療体制の充実 ・強化を図ります。 ◇県南精神科医療圏における医療体制の円滑な運営を図るため、大仙・湯沢保健所の協力を得ながら 秋田県精神科救急医療体制地域連絡調整会議を開催している。 (保健所) ◇精神科救急医療圏県南地域拠点病院として、365日24時間、精神科救急医療体制を担っている。し かしながら、この機能を維持確保していくためには、今後、医師不足が大きな課題になると考える。 (興生病院) ○精神障害者に対する地域生活支 援体制を推進します。 ◆関係機関が連携を図りながら自立支援医療及び自立 支援法による福祉サービスの円滑な実施に努め、障害者 の在宅生活を支援します。 ◇身体合併症については、市立横手病院・平鹿総合病院と連携し精神科救急医療体制の充実・強化に 努めている。 (興生病院、市立横手病院、平鹿総合病院) ◇医療観察法鑑定入院・指定通院医療機関として、重度かつ慢性の精神疾患の治療を行うにあたり、ク ロザリルの薬物療法が可能な体制づくりとして、大学、総合病院との連携、修正型電撃療法を行う体 制を整備するため、麻酔科医の協力を受け構築して行く。 (興生病院) ◇「成年後見制度」の活用促進など、権利擁護業務等による支援制度の構築に努めている。 (横手市) ◇障害者や福祉制度に関する情報を、しおりやHPに掲載し周知に努めている。また、支援サービス期間 終了により更新手続きが必要な方には、終了日の3ヶ月前に更新の手続きの通知を行っている。 (横手市) -3- 「地域医療連携計画」(横手医療圏)の現状及び取組について 【6事業】 事 業 名 ◎救急医療 目標・目指すべき方向 ○病院前救護活動 ・地域住民への救急医療に関する 普及啓発を実施します。 主 要 な 施 策 現 状 及 び 取 組 状 況 備 ◆適切な時間帯に受診するよう啓発を図るなど、地域住民 ◇急病時の対処方法や救急告示病院への適正受診についての講演会やAEDを使用した救急蘇生法 への救急医療に関する正しい知識を普及します。 等の講習会を行い普及啓発に努めている。 (消防本部、各病院、横手市、保健 所) ◆市報等により休日夜間において診療できる在宅当番医 ◇横手市救急医療対策協議会による「救急フェア・救急のつどい」を開催し、市民へ救急活動の普及啓 や救急告示病院などに関する情報を提供します。 発を行っている。また、市の広報誌及びHPにより休日救急当番医と日曜夜間小児救急外来を掲示し ている。 考 【救急搬送患者の推移】 H18 2,995人 (1,251人:41.8%) H20 3,269人 (1,193人:37.6)% H22 3,330人 (1,281人:38.5%) H25 3,457人 (1,342人:38.8%) ( )内軽傷患者数 (横手市) ◆AEDを使用した応急手当講習会を開催し、「救急手当 ・ ◇病院前救護体制の充実強化を目的として、圏内AED所有事業所の近隣で発生した緊急事故におい 救命の連鎖」の重要性を啓発します。 て、救急車が到着する前にAEDの貸出や事業所従業員が現場で応急手当を実施する救急ステー シ ョン制度を推進している。 部) (消防本 ◆救急救命士の養成を含め、救急隊員に対する教育訓練 の継続的な実施、及び研修体制の充実強化を推進しま ◇医師会、消防署、各病院等の参加による「救急フォーラム」を年数回開催し救急患者対応へのレベル す。 アップと連携強化に努めている。 (医師会、各病院、消防本部) ◇気管挿管・薬剤投与のできる認定救命救急士を救急業務高度化推進計画に基づき養成している。 (消防本部、各病院) ◇救急隊員教育として、「救急事例研究会」等の開催や救急活動全般を教育指導する「指導的立場の 救急救命士」も養成している。また、救急救命士については、病院実習・セミナーへの参加などにより 再教育が実施されている。 (消防本部、各病院) ◇平鹿総合病院は病院群輪番制方式により二次救急医療を受け持っているほか、敷地内にペリポート を有し三次救急医療的対応も担っている。また、年2回県南地区のドクターヘリ事例検討会を実施し ている。 (各病院、消防本 部) ○医療体制 ・休日・夜間等の救急診療体制の強 化を推進します。 ◆救急告示病院への開業医の協力等により救急医療体制 ◇「MC横手平鹿地域協議会」において、救急隊の搬送体制や全心肺停止症例における気管 挿管・ の強化を図ります。救急医療機関、消防機関及び行政機 薬剤投与・除細動等の事後検証を行い、関係機関にフィードバックし、救命効果の向上を図ってい 関における相互の連携強化については、「平鹿地域救急・ る。 (各病院、消防本 災害医療検討部会」において協議をします。 部) ・救急患者搬送・受け入れ体制の強 化を推進します。 ◇平鹿総合病院の救急センターは、各診療科のローテーションにより24時間体制で救急患者に対応 す る体制が整っている。救急センターでは原則として入院治療の必要な重症患者の初期診療に当た ◆身体疾患を合併する精神疾患を持つ患者や自殺未遂者 り、 その後各診療科で専門的な治療を行っている。救急車は日中、夜間を問わず、また横手医療圏 等の受入れ体制の整備のため精神科救急医療機関と一 のみ ならず県内他医療圏及び隣県からも搬送されている。 (平鹿総合病 般救急医療機関の連携について協議します。 院) ◇患者のニーズ対応と夜間の救急患者削減のため「夕暮れ診療」を実施している。 【救急救命士数】 (H26.4.1現在26名配属.) 気管挿管認定 (6名) 薬剤投与認定(26名) 【救急告示病院】 ・市立横手病院 ・市立大森病院 ・平鹿総合病院 (市立大森病院) ◇身体合併症のある精神疾患患者に係る通報や緊急搬送等について、関係機関(精神科病院、救急 告示病院、医師会、消防等)で共通認識を持って対応にあたり、患者を迅速に適切な医療に結びつ け ることを目的に「精神科救急医療体制地域連絡調整会議」を開催している。 (各病院、医師会、消防本部、横手市、保健 所) ◎災害医療 ○災害医療体制 ・住民や関係機関への情報伝達体 制の充実を図ります。 ◆平時より大規模災害を見越した感染症対策やメンタルヘ ◇市民医学講座等、医師会が主導する講演会などを介して、住民へ必要な情報を伝達している。また、 ルス対策を推進します。 市医師会のHPでも早期に情報を周知できるようにするとともに、各関係機関とはメールなどを利用 し、情報の共有を図っている。 会) ◆正しい情報を伝達できるようFMラジオ等による住民へ -4- (医師 【災害拠点病院】 ・平鹿総合病院 の情報提供体制、関係者との情報共有体制の整備を図り ◇大規模災害を想定した避難訓練を実施するとともに、季節に応じ、インフルエンザ等の感染症予防も ます。 考慮した救護所設置対策を講じ、住民と一体となり避難所の確認と役割分担の確認を行っている。ま た、FMラジオや「横手市安全安心メール」にて常時、情報を提供している。 市) (横手 ◇災害によって精神障害者が症状不安定になったり、二次的に出現する地域住民の心のストレスにつ いて支援できる体制を強化していく。 (興生病院) 【6事業】 事 業 名 ◎災害医療 目標・目指すべき方向 ・災害発生時における(初期)医療 体制及び中長期にわたる災害医療 体制の充実を図ります。 主 要 な 施 策 現 状 及 び 取 組 状 況 備 ◆高齢者や障害者等の災害弱者へ対し、県・市一体となっ ◇既存の災害時要援護者システムをもとに、関係部署の名簿を合わせ「避難行動要支援者名簿」を作 た災害時支援体制整備を推進します。 成し、「横手市地域防災計画」に位置づける予定である。(横手市) ◆DMAT等の配置や医薬品や食品の備蓄等災害対策の 整備を推進します。 ◆大規模災害の発生を想定した訓練を実施し、必要に応 じ、災害医療体制の改善を図ります。 ◇平鹿総合病院のDMATを中心に災害医療体制の強化を図っている。 (平鹿総合病院、市立横手病院、医師会) ◇県では災害時における緊急用医薬品を一定量備蓄し、迅速かつ不足することなく、供給できる体制を 整備している。また、平鹿総合病院では、入院患者の食料と医薬品を3日分備蓄している。 (県、平鹿総合病院) ◇横手市地域防災計画と連動した「災害対策マニュアル」及び「大規模災害対策マニュアル」を策定し、 それらに基づき、災害時診療継続体制を構築している。 (市立横手病院) ◇地域住民及び各防災関係機関の災害発生時の応急対策について、実際的に訓練・検証するととも に、県民及び市民の防災意識の高揚を図る総合防災訓練を実施した。また、平鹿総合病院がDMA T 参集病院として総合訓練を実施した。 (県、横手市、各病院、消防本部、医師会、保健所) ◇秋田県総合防災訓練の一環として、平鹿地域災害医療対策本部を設置し、災害発生時の情報収集 や伝達・連絡調整等(災害医療コーディネーター活動訓練、連絡調整員の招集訓練含む)について訓 練を行った。 (医師会、歯科医師会、横手市、保健所) ◎へき地医療 ○地域住民の受療機会の確保を目 指す。 ◆無医地区における巡回診療が実施されていますが、受 ◇横手医療圏の無医地区は山内上平野沢地区のみで、へき地医療拠点病院である平鹿総合病院が 診者が減少傾向であることから、当該地域へのよりよい医 横手市医師会の協力を得て週1回(木)巡回診療を実施している。 (平鹿総合病院、医師会) 療提供体制のあり方について検討します。 ◇山内三又地区(武道地区)には横手市がへき地診療を開設しており、地域住民の医療を確保してい る。 (横手市) ◇地域住民への医療サービス提供のため、訪問診療や患者の送迎などを実施している。 考 【緊急用医薬品の備蓄】 ・災害の初動時以降に必要となる 災害用医薬品及び医療機器につ いて、災害拠点病院に概ね3日分 の常用備蓄を確保しているのに加 え、医薬品卸業協会及び医療機 器販売業協会の協力を得て、医薬 品等卸業者の通常の備蓄に一定 量上乗せし、在庫として備蓄してい る。 県北:5カ所 中央:7カ所 県南:6カ所 計18カ所で備蓄 ・赤十字血液センターは、災害時 の輸血用血液製剤の確保、供給 を行う。 【無医地区】 ・医療機関のない地域で、当該地 区の中心的な場所を起点として、 半径4kmの区域内に50人以上 が居住している地区であって、容 易に医療機関を利用することがで きない地区。 (市立大森病 院) ◎周産期医療 ○周産期医療の機能及び連携体 の強化に努めます。 ◆地域周産期母子センターの指定を受けている平鹿総合 ◇平鹿総合病院は、母体及び胎児の集中治療を行う産科病棟と新生児集中治療室を含む小児科病棟 病院を中心とし、分娩を取り扱う病院、診療所との連携を が整備されている。 (平鹿総合病院) 推 進します。 ◇母体及び新生児搬送の受入体制が常に整っており、合併症妊婦や重症妊婦中毒症、胎児異常、切 ◆妊婦健診・歯科健診の実施により母子の健康管理の向 上を図ります。 ◆産科・産婦人科医師や助産師等を確保するため、平鹿 迫早産等の母体・胎児におけるリスクの高い妊婦に対する医療と高度な新生児医 療等の周産期医 療を行っている。 (平鹿総合病 院) ◇秋田大学医学部産婦人科を中心に10病院のテレビ会議システムネットワークで、毎月周産期医療 の キャリアサポートが行われている。講演後に意見交換が行われており、周辺の開業産科医院の医 師 も参加している。 (平鹿総合病院、医師 -5- 【へき地医療拠点病院】 ・平鹿総合病院 ・平鹿総合病院の産婦人科病棟 にLDR(3床)とHCU(2床)を完備し て周産期医療に24時間対応して い る。 H25年度 ・妊婦健康診査受診率 前期 94.9% 後期 91.0% ・妊婦歯科健診受診率 44.7% 地域保健医療福祉協議会等において関係者と協議しま す。 会) ◇秋田県婦人科学会からの要請を受け「妊娠中から子育て支援事業」を横手市と連携して実施してい る。 (市立横手病院) 【地域周産期母子医療センター】 ・平鹿総合病院 ◇妊産婦歯科検診(マタニティクラス)では、母子(妊娠中)の歯科健康管理の重要性について、講話を 行っている。 (歯科医師 会) 【6事業】 事 業 名 ◎小児医療 目標・目指すべき方向 ○急病時の対応等についての保護 者への普及啓発を図ります。 主 要 な 施 策 現 状 及 び 取 組 状 況 備 ◆保育園等に通う小児の保護者等に対し、小児の急病時 ◇小児救急保護者講習会を開催し、小児の急病時の対応方法について知識を普及させるとともに「小 の対応に関する講習会を開催します。また、多様な媒体を 児救急ガイドブック」を保護者や幼稚園等へ配布している。また、「秋田県こども救急電話相談室:♯ 用いて急病時の対応等について普及・啓発します。 8 000」についても講習会等で周知・PRし活用促進を促している。 (保健 所) ◆こども救急電話相談(♯8000)を小児の保護者等に必 要な時に利用してもらえるよう周知を図ります。 ◇「救急フェア・救急のつどい」等において小児科医師が「小児救急医療について」の講演を実施してい る。 (市立横手病 院) ◇小児科病棟にNICU(3床)を完備し周産期母子に24時間対応している。 ◇2歳児歯科検診時に幼児期の歯科保健について講話を行っている。 ○小児医療体制の連携を強化しま す。 ◎在宅医療 ○在宅医療に係わる保健、医療、福 祉、介護分野の連携による在宅医 療支援体制の強化を推進します。 (平鹿総合病院) (歯科医師会) ◆平鹿総合病院における日曜・夜間小児救急外来への小 ◇専門医の対応が望まれる小児医療での、親たちの育児不安を解消するため、横手市医師会の小児 児科開業医の参画により救急外来体制の強化を図りま 科開業医の協力により救急受診が多くなる日曜日の準夜帯(午後6時~9時受付)に平鹿総合病院 す。 において小児救急外来を実施している。 (医師会、平鹿総合病院) ◆小児患者の病状に応じ適正な医療を提供できる連携体 制の強化を推進します。 ◆かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬局の定 ◇在宅医療普及講座を開催し、在宅で生活するために利用できる医療・福祉サービスについて住民に 着を推進します。 情報提供している。 【テーマ】 ・在宅医療のポイント ・高齢期における口腔ケアと在宅歯科診療 ◆住民に対する在宅医療の普及のため多様な媒体を用い ・介護保険の利用等について て関連情報の提供を図ります。 市) ○在宅医療に係る人材等の確保に 努めます。 ◆終末期ケアを含めた在宅医療の充実、支援を図るため、 かかりつけ医、訪問看護ステーション、薬局などの関係機 関の連携体制の整備に努めます。 ○患者が望む場所での看取りを行 う ことができる体制の確保を目指しま す。 考 【こども救急電話相談室】 ・こどもの病気等で、すぐに受診 すべきか、翌朝まで待ってもいい のか判断に迷うとき等に利用でき る。 (開催時間):毎日午後7時30分 ~午後10時30分 (歯科医師会、医師会、横手 ◇高齢期における口腔ケアと在宅歯科診療(保健)をテーマとした健康ホーラムの開催 ・歯科医師による講演:「食べること、生きること」 ・パネルディスカッション ・お口の体操 (歯科医師会、医師会、横手市、保健所) ◇平鹿総合病院内に併設されている訪問看護ステーションでは、自宅で安心して療養生活を送ること ◆医療機関、介護施設等と連携しながら、在宅医療に係る が できるよう、医師と連携をとりながら訪問看護を提供し、在宅医療を支えている。また、居宅介護支 医療従事者の確保やサービスの質の向上に努めます。 援 事業所では、住み慣れた自宅で、自立した生活が送られるよう居宅サービス計画を作成し個々の 事 業所との連絡調整を行っている。 (訪問看護ステーション、平鹿総合病院、市立横手病 院) ◇在宅療養支援病院として、多職種協同による在宅医療の支援体制を構築し、地域における隙間のな い継続的な在宅医療を提供するため、在宅療養診療所と連携し、施設及び在宅での看取りを実施し ている。(専門の訪問診療医師を確保し、在宅医療の充実を図るとともに、ソーシャルワーカーを配置 し在宅復帰に努めている。) (平鹿総合病院、市立横手病院、市立大森病院) -6- 【在宅療養支援病院】 ・市立大森病院 【在宅療養支援診療所】 ・曽根医院 ・沢口内科医院 ・横手胃腸科クリニック ・高橋医院(十文字) ・おぎわら内科診療所 ・小田嶋まさる内科 【在宅療養支援歯科診療所】 ・石成歯科医院 ・赤沢歯科医院 ・小坂歯科医院 【在宅患者訪問薬剤管理指導】 ・通院困難な在宅等で療養してい る患者に対し、医師及び患者の同 意のうえ、服薬指導、服薬支援等 を行う。 (横手医療圏:41薬局) ◇在宅後方支援病院として、緊急時に在宅療養患者の受入をしている。 (市立大森病 院) ◇在宅医療に関する理解と課題の解決のため、多職種による勉強会を開催し、スキルアップに努めて いる。 (医師会、歯科医師会、横手市) ◇在宅医療啓発用のチラシを市内全戸に配布するとともに、住民自身の意向確認の動機づけの為に 「わたしの覚書ノート」を作成し、アウトリーチ講座の際に教材として使用している。 (横手市、医師 会) ◇情報の共有や地域医療・介護の資源として、「在宅医療・福祉・介護連携ガイド」を作成している。ま た、関係機関に配布し、効果的な共有ツールの検討やシステムの提案を行い、地域の医療、介護 資 源の増加等の変化に対応するため、再調査・再編集を行っている。 (横手 市) -7-