...

風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究
S2-11-i
課題名
S2-11 風 力 発 電 等 による低 周 波 音 の人 への影 響 評 価 に関 する 研 究
課題代表者名
橘 秀 樹 (千 葉 工 業 大 学 附 属 総 合 研 究 所 教 授 )
研究実施期間
平 成 22~24年 度
累計予算額
本 研 究 のキー
ワード
130,112千 円 (うち24年 度 42,623千 円 )
予 算 額 は、間 接 経 費 を含 む。
環 境 影 響 評 価 、風 力 発 電 施 設 、環 境 騒 音 、風 車 騒 音 、低 周 波 音 、超 低 周 波 音 、振 幅 変
調 音 、等 価 騒 音 レベル、アノイアンス
研究体制
(1)研 究 総 括 および関 係 資 料 の収 集 (千 葉 工 業 大 学 )
(2)風 車 騒 音 の実 測 調 査 および地 域 住 民 に対 する影 響 調 査 ((公 社 )日 本 騒 音 制 御 工 学 会 )
(3)風 車 騒 音 に係 る聴 感 実 験 (東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 )
研究概要
1.はじめに
再 生 可 能 エネルギー利 用 の一 つである風 力 発 電 は、わが国 では1990年 頃 から本 格 的 な建 設 が始 まった。こ
れらの風 力 発 電 施 設 はもともと静 穏 な農 山 村 部 に建 設 されることが多 いため、風 車 から発 生 される騒 音 が新 た
な環 境 騒 音 問 題 となり、直 接 的 な騒 音 被 害 だけでなく健 康 上 の不 安 を感 じるという苦 情 が近 隣 地 域 の住 民 から
訴 えられるようになった。この問 題 は風 力 発 電 の先 進 国 であるヨーロッパ諸 国 でも同 様 で、調 査 研 究 が盛 んにお
こなわれてきており、それに基 づいて騒 音 基 準 など行 政 的 な対 応 も行 われているが、国 際 的 に統 一 されるまでに
は至 っていない。わが国 でも、最 近 20年 ほどにわたってこのような風 車 騒 音 問 題 に対 して行 政 機 関 等 でも対 応 が
必 要 となったが、この種 の騒 音 に関 する科 学 的 知 見 の蓄 積 が乏 しく、現 在 のところ全 国 的 に統 一 的 な基 準 が整
備 されるには至 っていない。また、これまで一 部 の地 方 条 例 を除 いて風 力 発 電 施 設 が環 境 影 響 評 価 の対 象 とな
っていなかったことから、技 術 的 にも事 前 評 価 手 法 の熟 度 が低 い状 況 にある。しかし、平 成 23年 の環 境 影 響 評
価 法 の改 正 に伴 って平 成 24年 10月 から風 力 発 電 施 設 も環 境 アセスメントの対 象 として 含 まれることになり、この
新 たな環 境 騒 音 問 題 に関 して、騒 音 暴 露 状 況 の測 定 ・評 価 の手 法 及 びそれに基 づく対 策 方 法 の確 立 が喫 緊 の
課 題 となっている。そのために、風 車 騒 音 の人 間 に対 する生 理 ・心 理 的 影 響 さらには社 会 的 影 響 に関 する学 術
的 な調 査 研 究 が必 要 となった。
写 真 1 現 在 一 般 的 となっている3翼 アップウインド型 風 車 の例
S2-11-ii
2.研 究 開 発 目 的
新 たな環 境 騒 音 問 題 の一 つである風 車 騒 音 は、道 路 交 通 騒 音 、鉄 道 騒 音 、 航 空 機 騒 音 などのこれまでの公
害 型 の騒 音 とは歴 史 的 、社 会 的 背 景 が大 きく異 なっている。また、風 車 騒 音 の問 題 では超 低 周 波 音 領 域 を含 む
低 周 波 数 成 分 の聴 覚 心 理 的 影 響 及 び健 康 影 響 が懸 念 されており、マスコミ等 でもしばしば取 り上 げられて いる。
このような背 景 から、上 述 のとおり風 車 騒 音 に対 しても環 境 影 響 評 価 などの行 政 的 対 応 が必 要 となっている。そ
こで本 研 究 では、そのための学 術 的 基 礎 資 料 を得 るために、風 車 騒 音 の実 態 把 握 を目 的 として、全 国 規 模 の実
測 調 査 と住 民 に対 する社 会 反 応 調 査 を実 施 した。それと同 時 に、低 周 波 数 の音 に対 するヒトの聴 感 心 理 反 応 を
調 べることを目 的 として、超 低 周 波 音 を含 む低 周 波 数 の音 を試 験 音 とした一 連 の実 験 を実 施 した 。
3.研 究 開 発 の方 法
上 記 の目 的 を達 成 するために、本 研 究 では以 下 の三 つのサブテーマを設 定 し、相 互 に連 携 を取 りながら 風 車
騒 音 に関 する多 面 的 な調 査 研 究 を実 施 した。
(1)研 究 総 括 および関 係 資 料 の収 集
研 究 課 題 代 表 者 ・分 担 者 を中 心 として、音 響 学 、機 械 工 学 、心 理 学 、医 学 などの諸 分 野 の専 門 家 から成 る研
究 委 員 会 を組 織 し、環 境 省 との密 な連 携 のもとに研 究 の全 体 計 画 、低 周 波 音 測 定 方 法 の開 発 、実 測 並 びに社
会 反 応 調 査 の対 象 地 区 の選 定 、サブテーマ間 の調 整 、調 査 研 究 結 果 の取 りまとめ、及 び風 車 騒 音 等 の騒 音 問
題 に関 する関 連 資 料 の整 理 などを行 なった(図 1参 照 )。なお、音 響 学 及 び心 理 学 の専 門 家 2名 にアドバイザリー
を依 頼 し、上 記 研 究 委 員 会 と同 時 にアドバイザリーボード会 合 を開 催 して研 究 の方 法 、調 査 研 究 結 果 の考 察 等
に関 して指 導 ・助 言 を得 た。
それと並 行 して、環 境 騒 音 に関 連 した国 内 ・国 際 学 会 で発 表 された風 車 騒 音 に関 係 する主 要 な論 文 、及 び各
国 の風 車 騒 音 に係 る法 律 ・基 準 等 の資 料 を収 集 し、研 究 委 員 会 のメンバーが分 担 して科 学 的 知 見 並 びに行 政
的 対 応 について調 査 した。
Advisory Board
難波精一郎
鈴木陽一
小林隆弘(P.O.)
環境省
水・大気環境局
大気環境課
大気生活環境室
実測調査班
(主査:末岡伸一)
測定マニュアル作成
測定システム開発
風車騒音の全国調査
実測実施
西日本班
中日本班
東日本班
研究委員会
(主査:橘秀樹)
研究計画立案
サブテーマ調整
研究成果の総括
社会調査班
(主査:末岡伸一)
社会調査の計画
社会反応の全国調査
社会調査実施
西日本班
中日本班
東日本班
事務局
千葉工業大学
産官学融合課
日本騒音制御工学会
事務局
反応実験班
(主査:坂本慎一)
実験設備の整備
聴覚閾値実験
聴覚心理実験
実施業務は外部委託
対象:全国34の風力
発電施設周辺
情報収集班
(主査:矢野博夫)
関連資料の収集
関係行政資料等収集
図 1 研 究 組 織 並 びにサブテーマごとの検 討 内 容
(2)風 車 騒 音 の実 測 調 査 および地 域 住 民 に対 する影 響 調 査
風 力 発 電 施 設 周 辺 における風 車 騒 音 の物 理 的 特 性 と周 辺 地 域 の住 民 に対 する影 響 の実 態 を調 べるために、
全 国 34の風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 において実 測 調 査 と社 会 反 応 調 査 を実 施 した。それと同 時 に、風 車 騒 音 の影
響 を受 けていない類 似 の18の地 域 を対 照 地 域 として選 定 し、比 較 のために同 様 の調 査 を行 った。これらの実 測
調 査 、社 会 反 応 調 査 の方 法 は以 下 に述 べるとおりである。なおこのサブテーマは、公 益 社 団 法 人 ・日 本 騒 音 制
御 工 学 会 に業 務 を委 託 し、同 学 会 に所 属 する全 国 の研 究 者 ・専 門 家 の協 力 を得 て実 施 した。
1)実 測 調 査
実 測 調 査 の方 法 としては、平 成 22年 度 に試 作 開 発 した広 帯 域 音 圧 レベル計 とそのマイクロホンに風 雑 音 防
止 のための二 重 構 造 の防 風 スクリーンを装 着 した音 圧 測 定 システムを用 い、各 対 象 地 域 において原 則 的 に120
時 間 の連 続 測 定 を実 施 した。測 定 点 は対 象 地 域 ごとになるべく一 様 に分 布 するように配 置 した最 大 7点 とし、風
S2-11-iii
力 発 電 施 設 周 辺 地 域 では参 考 までに風 車 の近 傍 点 (基 準 点 )にも測 定 点 を設 けた。測 定 現 場 で録 音 された音
圧 信 号 は、後 日 まとめて分 析 し、A特 性 、C特 性 及 びG特 性 周 波 数 重 み付 き音 圧 レベル( L A , L C , L G )及 び周 波 数
分 析 として1/3オクターブバンド音 圧 レベルを求 めた。
2)社 会 反 応 調 査
社 会 反 応 調 査 では、調 査 員 が直 接 住 民 宅 を訪 問 してインタビュー方 式 で調 査 をする方 法 をとることとした。そ
の内 容 (調 査 票 )としては、一 般 的 な住 環 境 に関 する意 識 、各 種 の環 境 騒 音 に対 するアノイアンス、自 覚 的 健 康
状 態 に関 する質 問 事 項 及 び調 査 員 が判 断 して記 述 する事 項 で構 成 されており、おおむね 20分 以 内 のインタビュ
ーで終 了 する内 容 としている。
調 査 項 目 のうち、アノイアンスに関 する質 問 は、日 本 音 響 学 会 及 び日 本 騒 音 制 御 工 学 会 が一 般 的 な住 環 境
に関 する意 識 を調 べるために開 発 した調 査 票 を基 礎 とし、風 車 騒 音 に関 する質 問 事 項 を加 えて若 干 の修 正 ・
追 加 を行 った。そのうち、住 環 境 に関 する基 本 的 な質 問 事 項 は全 く同 じであり、これまで蓄 積 されている風 力 発
電 施 設 周 辺 以 外 の調 査 結 果 とも比 較 検 討 が可 能 である。自 覚 的 健 康 状 態 に関 しては、東 京 大 学 で開 発 され
たTHI(Total Health Index)に基 づいて質 問 を行 う方 法 を採 用 した。具 体 的 には、THI質 問 用 紙 から、呼 吸 器 、
目 と皮 膚 、消 化 器 、生 活 不 規 則 性 、情 緒 不 安 定 に係 る54項 目 の質 問 を選 定 して使 用 した。
なお、本 研 究 では風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 との比 較 を目 的 として、地 域 特 性 は類 似 で風 車 騒 音 の影 響 を受 け
ていない地 域 を対 照 地 域 として選 定 し、実 測 調 査 と同 時 にアンケート調 査 も行 った。
インタビュー方 式 の調 査 では、調 査 員 の等 質 性 を保 つことが重 要 である。そのために、アンケートの留 意 事 項
と調 査 員 用 の応 答 集 を作 成 し、事 前 に具 体 的 な調 査 方 法 について研 修 を行 った。調 査 の具 体 的 方 法 は以 下 の
とおりである。
① 風 力 発 電 施 設 周 辺 の調 査 対 象 としては、風 車 からおおむね 1 km 以 内 の住 戸 を選 定 する。
② 本 研 究 の影 響 調 査 WG のメンバーが中 心 となって、各 対 象 地 域 周 辺 の住 宅 を訪 問 してインタビュー方 式 で調
査 を行 う。すなわち、調 査 員 が質 問 を読 み上 げながら回 答 を調 査 票 に記 入 する。
③ 測 定 班 が連 続 騒 音 調 査 を行 っている 4 日 間 のうちの 1~2 日 間 に実 施 する。
④ 2日 程 度 前 に調 査 対 象 地 域 の住 民 に調 査 実 施 についてビラを配 布 する。
(3)風 車 騒 音 に係 る聴 感 実 験
環 境 騒 音 の問 題 では、一 般 に可 聴 周 波 数 範 囲 (20~20,000 Hz)の音 を対 象 とし、音 の大 きさ(ラウドネス)、う
るささ(ノイジネス)及 びアノイアンスに関 する研 究 が行 われてきたが、上 述 のとおり、風 車 騒 音 の問 題 では超 低
周 波 音 を含 む低 周 波 数 の音 の影 響 が問 題 となっている。この問 題 を 実 験 的 に調 べるために、一 連 の聴 感 実 験
を実 施 した。この実 験 的 研 究 は、東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 に委 託 して実 施 した。
1)低 周 波 音 聴 感 実 験 用 設 備 の整 備
超 低 周 波 音 領 域 を含 み、可 聴 周 波 数 範 囲 全 体 の音 を再 生 する実 験 装 置 として、東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所
の応 用 音 響 実 験 設 備 の中 の残 響 室 と無 響 室 を組 み合 わせた実 験 設 備 を使 用 し、低 音 再 生 用 スピーカ(ウーフ
ァ)16台 を使 用 した再 生 システムを構 築 した。この聴 感 実 験 システムその概 要 を図 2に、また評 価 実 験 を行 う受 音
室 の様 子 を写 真 2に示 す。
2)低 周 波 音 に対 するヒトの聴 感 反 応 に関 する実 験
超 低 周 波 音 領 域 を含 む低 周 波 数 の音 に対 するヒトの聴 感 反 応 を調 べるために、以 下 に述 べる 7段 階 の実 験 を
行 った。これらの実 験 は、東 京 大 学 の倫 理 規 定 に従 って実 施 した。
実 験 -1:低 周 波 数 の純 音 に対 する聴 覚 閾 値
実 験 -2:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 の可 聴 性 (1)
実 験 -3:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 のラウドネスに対 する寄 与
実 験 -4:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 の可 聴 性 (2):帯 域 制 限 ノイズの聴 覚 閾 値
実 験 -5:振 幅 変 調 音 の聴 感 印 象 (1):風 車 騒 音 に含 まれる振 幅 変 調 音 の可 聴 性
実 験 -6:振 幅 変 調 音 の聴 感 印 象 (2):振 幅 変 調 の強 さとノイジネスの関 係
実 験 -7:低 周 波 数 成 分 を含 む一 般 環 境 騒 音 のラウドネス評 価 のための騒 音 評 価 尺 度 の検 討
S2-11-iv
4,04 m
4,21 m
1
6
)
×
6,72 m
16 woofers
Sound
absorber
N
5
0
4
W
F
3,5 m
,
Listening
position
1.1m
6,86 m
Sound absorptive
Finishing (300mm)
m
.8
6
Expanded metal
+ carpet (1,2 m high)
kr
a
e
sp
d
u
o
L
X
E
T
S
O
(F
16 woofers +
1 loudspeaker
Power amp.
(Accuphase, Pro-30)
Suspended floor finished with thin
carpet
Multi-channel Interface
(RME Hammerfall DSP, Multiface AE)
PC
(hp)
図2
写真2
受音室の概要
Listener’s response
聴感実験システムのブロック図
4.結 果 及 び考 察
(1)研 究 総 括 および関 係 資 料 の収 集
研 究 委 員 会 では、風 車 騒 音 の実 測 調 査 、社 会 反 応 調 査 、反 応 実 験 及 び 資 料 収 集 の各 項 目 について、調 査 研
究 の内 容 及 び方 法 について討 議 し、各 作 業 班 の連 携 を密 にした。主 な内 容 は以 下 のとおりである。
1)風 車 騒 音 の測 定 方 法
風 車 騒 音 には超 低 周 波 音 領 域 を含 む低 周 波 数 の成 分 の聴 覚 ・心 理 的 影 響 が問 題 とされ、それを明 らかにす
るためには、まず測 定 機 器 の開 発 が必 要 となった。そこで、1 Hz~可 聴 周 波 数 全 域 にわたる周 波 数 の音 を同 時
に測 定 できる音 圧 レベル計 (広 帯 域 騒 音 レベル計 )を試 作 した。
また、低 周 波 数 成 分 を含 む音 圧 を屋 外 で測 定 する場 合 、計 測 用 マイクロホンに自 然 風 が当 たることによって発
生 する風 雑 音 を防 ぐ必 要 がある。そのための高 性 能 の防 風 スクリーンとして、市 販 の全 天 候 型 防 風 スクリーン
(直 径 20 cm、ウレタンフォーム製 )の性 能 をさらに高 めるために二 次 防 風 スクリーンを開 発 した(写 真 3参 照 )。
2)社 会 反 応 調 査 の実 施 方 法
風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 の住 民 に対 する風 車 騒 音 の影 響 を調 べる 社 会 反 応 調 査 の方 法 について検 討 した結
果 、前 述 のとおりこれまで日 本 音 響 学 会 及 び日 本 騒 音 制 御 工 学 会 で開 発 が進 められてきた一 般 住 環 境 に関 す
る調 査 票 を基 本 とし、それに風 車 騒 音 の影 響 及 び自 覚 的 健 康 状 態 を調 べるための質 問 項 目 を付 加 した質 問 票
を作 製 した。具 体 的 方 法 としてインタビュー方 式 のアンケート調 査 を行 うことを決 定 し、調 査 の実 施 のためのマニ
ュアルも作 成 した。
3)反 応 実 験 の方 法 及 び項 目
風 車 騒 音 の問 題 では、超 低 周 波 音 領 域 を含 む低 周 波 数 成 分 の聴 覚 ・心 理 的 影 響 が重 要 な研 究 課 題 となっ
ており、世 界 各 国 でも多 くの研 究 が進 められている。本 研 究 でも、この問 題 に取 り組 むために、研 究 委 員 会 で 前
述 の実 験 装 置 の設 計 を行 い、実 験 の内 容 について計 画 を立 案 した。
4)関 係 研 究 資 料 の収 集
研 究 委 員 会 では、騒 音 関 係 の国 際 学 会 並 びに国 内 の学 会 において最 近 発 表 された風 車 騒 音 に関 連 する論
文 を調 査 した。その内 容 は、本 研 究 における実 測 調 査 、社 会 反 応 調 査 及 び実 験 室 における聴 感 実 験 の計 画 、
具 体 的 方 法 などに反 映 させた。
(2)風 車 騒 音 の実 測 調 査 および地 域 住 民 に対 する影 響 調 査
1)実 測 調 査
平 成 22年 度 から3年 間 にわたって、北 海 道 から沖 縄 まで全 国 34箇 所 の風 力 発 電 施 設 周 辺 の36地 域 で実 測 調
査 を行 った。その一 例 を写 真 3に示 す。
S2-11-v
二重防風スクリーン
を装備した計測用マ
イクロホン
写 真 3 広 帯 域 音 圧 レベル計 を使 用 した風 車 騒 音 の測 定 の例
a. 風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 における風 車 騒 音 の分 析
風 車 が定 格 稼 働 で回 転 している時 間 帯 (夜 間 あるいは夕 方 )の録 音 記 録 について、A特 性 音 圧 レベル( L A )、C
特 性 音 圧 レベル( L C )、G特 性 音 圧 レベル( L G )および中 心 周 波 数 0.8 Hz~5 kHzの1/3オクターブバンド音 圧 レベ
ルを毎 正 時 10分 間 にわたって分 析 し、それらの値 を対 象 としている時 間 帯 全 体 にわたってエネルギー平 均 し て、
その時 間 帯 の等 価 音 圧 レベルを求 めた。これらの各 風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 における風 車 騒 音 の実 測 データの
うち、A特 性 等 価 音 圧 レベルについて風 車 からの距 離 による減 衰 特 性 を調 べ た。
b. 対 照 地 域 における残 留 騒 音 の分 析
対 象 とする時 間 帯 (主 に暗 騒 音 が低 い夜 間 )の毎 正 時 10分 間 の録 音 記 録 について、A特 性 音 圧 レベル( L A )、
C特 性 音 圧 レベル( L C )、G特 性 音 圧 レベル( L G )および中 心 周 波 数 0.8 Hz~5 kHzの1/3オクターブバンド音 圧 レ
ベルを50 msごとに記 録 した。それらのレベル記 録 から、各 地 域 で道 路 交 通 騒 音 などの暗 騒 音 の影 響 を受 けてい
ない状 態 における残 留 騒 音 を求 めるために、95%値 (90%レンジの下 端 値 )を求 めた。これらのレベル値 について、
対 象 としている時 間 帯 全 体 にわたるエネルギー平 均 値 を計 算 し、その時 間 帯 における残 留 騒 音 のレベルとした。
本 研 究 で対 象 とした風 力 発 電 施 設 周 辺 の36地 域 の内 、暗 騒 音 の影 響 を受 けずに風 車 騒 音 が測 定 できたの
は29の風 力 発 電 施 設 周 辺 の31地 域 の合 計 164地 点 であった。また対 照 地 域 18箇 所 のうち、残 留 騒 音 が測 定 で
きたのは14箇 所 の合 計 33地 点 であった。これらのデータから以 下 に述 べる分 析 を行 った。
まず、31地 域 における民 家 周 辺 の合 計 164地 点 で測 定 された風 車 稼 働 時 の1/3オクターブバンド音 圧 レベル
の分 析 結 果 を重 ねて図 3に示 す。この結 果 から、風 車 騒 音 の全 体 的 な周 波 数 特 性 としては、低 周 波 数 から高 周
波 数 にかけて-4 dB/オクターブの傾 斜 となっていることが分 かった。
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
Moorhouse 他によ
る限界曲線
90
80
純音に対する聴覚閾値
(ISO 389-7)
70
60
50
-4
40
dB
/oc
tav
e
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k
2k 4k
周波数 [Hz]
図 3 29の風 力 発 電 施 設 周 辺 の164地 点 における風 車 騒 音 の測 定 結 果
S2-11-vi
つぎに、これらの風 車 騒 音 のA特 性 等 価 音 圧 レベル L A eq の度 数 分 布 を整 理 した結 果 を図 4に示 す。また、18箇
所 の対 照 地 域 で行 った残 留 騒 音 の測 定 結 果 のうち、暗 騒 音 の影 響 を受 けていない合 計 33測 定 点 における95%
時 間 率 騒 音 レベル L A 95 の度 数 分 布 を整 理 し、図 4に合 わせて示 す。これらの結 果 を見 ると、風 力 発 電 施 設 周 辺
の居 住 地 域 (本 調 査 の測 定 では、最 近 接 風 車 から最 短 90 m、最 長 1,250 m)における風 車 が定 格 稼 働 の状 態 に
おける等 価 騒 音 レベルは26 dB~50 dBの範 囲 に分 布 しており、最 頻 値 は41 dB~45 dBの階 級 で36 dB~40 dB
の階 級 がそれに次 いでいる。一 方 、風 車 騒 音 の影 響 がない対 照 地 域 における残 留 騒 音 は 16 dB~35 dBの範 囲
に分 布 しており、最 頻 値 は21 dB~25 dBの階 級 となっている。これらの結 果 から、風 力 発 電 施 設 の周 辺 地 域 で
風 車 が定 格 稼 働 の状 態 における騒 音 レベルと対 照 地 区 における残 留 騒 音 の騒 音 レベルには平 均 的 に15 dB程
度 の差 が認 められる。
80
70
風力発電施設周辺地域 LAeq (N = 164)
対照地域 LA,95 (N = 33)
60
度数
50
40
30
20
10
0
11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55
等価騒音レベルLAeq、95% 騒音レベルLA,95 [dB]
図 4 風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 における等 価 騒 音 レベル( L A eq )と
対 照 地 域 における95%騒 音 レベル( L A 95 )の比 較
2)社 会 反 応 調 査
社 会 反 応 調 査 としては、風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 について 騒 音 の実 測 調 査 と同 時 に実 施 した。また、対 照 地
域 を平 成 23年 度 、平 成 24年 度 にそれぞれ9箇 所 選 び、騒 音 の実 測 調 査 と社 会 反 応 調 査 を実 施 した。
風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 (風 車 地 域 )では、訪 問 住 戸 数 1,539に対 して回 答 数 は747で、回 収 率 は49%であった。
また、対 照 地 域 では、訪 問 住 戸 数 828に対 して回 答 数 は373で、回 収 率 は45%であった。
調 査 を実 施 した地 域 と回 答 者 の属 性 について、風 車 地 域 と対 照 地 域 を比 較 した結 果 、両 地 域 できわめて類
似 した特 性 となっていた。
つぎに、風 車 地 域 におけるアンケート調 査 の結 果 を分 析 した結 果 、以 下 のことが分 かった。
a. 何 らかの音 を「最 も悩 まされている音 」として挙 げた回 答 は、全 回 答 数 747のうち197件 であった。その内 訳 を
見 ると、60%(119件 )が風 力 発 電 施 設 の音 を挙 げている。
b. 上 記 の回 答 のうち、風 力 発 電 施 設 の音 以 外 の音 を挙 げた回 答 (78件 、以 下 、「風 車 騒 音 以 外 グループ」と呼
ぶ)と風 力 発 電 施 設 の音 を挙 げた回 答 (119件 、以 下 、「風 車 騒 音 グループ」と呼 ぶ)の別 に、検 討 を行 った。
まず、生 活 環 境 の満 足 度 に対 する回 答 を見 ると、「風 車 騒 音 グループ」の回 答 で「静 けさ」に対 する不 満 の程
度 が「風 車 騒 音 以 外 グループ」よりも大 きくなっている。その他 の項 目 については、両 グループ間 で大 きな差
は見 られない。
c. 「悩 まされたりうるさいと感 じとことがある音 」に対 する回 答 では、「風 車 騒 音 グループ」で風 力 発 電 施 設 の音
に対 して「非 常 にある」という強 い反 応 が見 られる。
d. 騒 音 によって迷 惑 を受 ける時 間 帯 については、「風 車 騒 音 以 外 グループ」では特 に指 摘 が多 い時 間 帯 はな
いが、「風 車 騒 音 グループ」では夜 間 、深 夜 を指 摘 する割 合 が大 きい。
e. 睡 眠 影 響 の原 因 に関 する質 問 に対 する回 答 では、「最 も悩 まされている音 」として挙 げた騒 音 によると思 うと
答 えた割 合 は、「風 車 騒 音 以 外 グループ」では59%であるが、「風 車 騒 音 グループ」では87%となっている。
f. 「自 然 エネルギーを利 用 する風 力 発 電 は、よい方 法 か」という 質 問 に対 する回 答 では、「風 車 騒 音 以 外 グル
ープ」では85%が「よい方 法 と思 う」と答 えているのに対 して、「風 車 騒 音 グループ」では若 干 その割 合 が小 さく
なっている。それでも、「よい方 法 と思 う」との回 答 は66%となっている。
g. 「風 力 発 電 施 設 の音 が聞 こえるか」という 質 問 に対 する回 答 を見 ると、「風 車 騒 音 グループ」では「聞 こえる」
という回 答 が100%となっているが、「風 車 騒 音 以 外 グループ」でも「聞 こえる」という回 答 は68%になってい
る。
S2-11-vii
h.
i.
j.
「風 力 発 電 施 設 が見 えるか」という質 問 に対 する回 答 では、両 グループともに90%以 上 が「見 える」と答 えて
いる。
「風 力 発 電 施 設 の景 観 上 の問 題 」に関 する 質 問 に対 する回 答 を見 ると、「風 車 騒 音 グループ」では39%が
「景 観 の邪 魔 になる」と答 えているのに対 して、「風 車 騒 音 以 外 グループ」ではそ の割 合 は8%と小 さくなってい
る。
「風 力 発 電 施 設 があることによって、よいことがあるか」という 質 問 に対 する回 答 では、両 グループともに「な
い」という回 答 が圧 倒 的 に多 い。
つぎに「最 も悩 まされている音 」に関 する 質 問 に対 して「風 力 発 電 施 設 の音 」を挙 げた119件 の回 答 について、
物 理 量 として風 車 からの距 離 と風 車 の稼 働 時 の騒 音 レベルとの関 係 を調 べてみた。その結 果 、「悩 まされたりう
るさいと感 じたことがある」に対 する回 答 が「非 常 にある」の反 応 の割 合 は、最 近 接 風 車 からの距 離 が近 いほど
大 きくなっている。また、風 車 稼 働 時 の等 価 騒 音 レベルで整 理 した結 果 、「非 常 にある」及 び「非 常 にある」+「だ
いぶある」の反 応 の割 合 は、等 価 騒 音 レベルが高 くなるほど大 きくなる傾 向 が見 られた。これらの傾 向 は、アンケ
ート調 査 の結 果 を多 重 ロジスティック 解 析 の 手 法 を 用 い て 分 析 し た 結 果 で も 確 認 さ れ た 。
(3)風 車 騒 音 に係 る聴 感 実 験
本 サブテーマでは、風 車 騒 音 などで問 題 となっている低 周 波 数 の音 に対 する人 の聴 覚 反 応 について、一 連 の
研 究 を行 った。その結 果 とそれに基 づく考 察 は以 下 の通 りである。
1)実 験 -1:低 周 波 数 の純 音 に対 する聴 覚 閾 値
超 低 周 波 音 領 域 から可 聴 周 波 数 領 域 にわたる 10 Hz~200 Hz の低 周 波 数 の音 に対 するヒトの聴 覚 閾 値 に
関 して、20 歳 代 から 60 歳 代 までの広 範 囲 な被 験 者 を対 象 とした実 験 を行 った。その結 果 、これまで世 界 各 国 で
行 われている類 似 の実 験 とほぼ一 致 した結 果 が得 られた。また、年 代 別 の閾 値 の比 較 としては、 20 歳 代 から 50
歳 代 までの間 では有 意 な差 は見 られないが、60 歳 代 と 20 歳 代 の間 では、多 くの周 波 数 で 60 歳 代 は 20 歳 代 に
比 べて閾 値 が高 くなる有 意 な傾 向 が見 られた。この実 験 結 果 から、低 周 波 数 の音 に対 する加 齢 に伴 う閾 値 の
上 昇 は 60 歳 代 で若 干 見 られるが、高 周 波 数 の音 に比 べて上 昇 の程 度 は少 ないと言 える。
2)実 験 -2:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 の可 聴 性 (1)
風 車 騒 音 の周 波 数 成 分 をローパスフィルタリング処 理 によって高 音 域 成 分 を段 階 的 に遮 断 して実 験 を行 った
結 果 、風 車 騒 音 に含 まれる超 低 周 波 音 及 び可 聴 周 波 数 領 域 の数 10 Hz 以 下 の成 分 は、風 力 発 電 施 設 周 辺
の居 住 地 域 で一 般 的 に観 測 される風 車 騒 音 では不 可 聴 であることが分 かった。
3)実 験 -3:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 のラウドネスに対 する寄 与
上 記 の実 験 と相 補 的 な実 験 として、風 車 騒 音 をモデル化 した試 験 音 に ついてハイパスフィルタリング処 理 によ
って低 音 域 成 分 を段 階 的 に遮 断 してラウドネス実 験 を行 った結 果 、風 車 騒 音 に含 まれる超 低 周 波 音 及 び可 聴
周 波 数 領 域 の数 10 Hz 以 下 の成 分 は、ラウドネスにはほとんど寄 与 していないことが確 かめられた。また、周 波
数 特 性 に大 きな変 化 をつけた音 についても、ラウドネスとの対 応 は A 特 性 音 圧 レベルが精 緻 な聴 覚 モデルに基
づいて提 案 されている Zwicker あるいは Moore のラウドネスレベルに比 べても遜 色 がないことが分 かった。これ
は、風 車 騒 音 に対 しても騒 音 評 価 量 として A 特 性 音 圧 レベルが適 用 できることを示 唆 している。
4)実 験 -4:風 車 騒 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 の可 聴 性 (2):帯 域 制 限 ノイズの聴 覚 閾 値
上 記 の2)に関 連 して、風 車 騒 音 をモデル化 した音 を原 音 とし、 ローパスフィルタリング処 理 によってその高 音
域 成 分 を段 階 的 に遮 断 した試 験 音 を作 り、それらのレベルを増 減 して聴 覚 閾 値 を調 べた。その結 果 、 1/3 オクタ
ーブバンド分 析 によるスペクトル特 性 曲 線 が ISO 389-7 に示 されている純 音 に対 する閾 値 曲 線 に下 から接 する
レベルで聴 覚 反 応 が生 じ始 めることが明 らかとなった。この実 験 によって、低 周 波 数 成 分 が卓 越 する帯 域 ノ イズ
の可 聴 性 を判 断 する基 礎 が得 られた。
5)実 験 -5:振 幅 変 調 音 の聴 感 印 象 (1):風 車 騒 音 に含 まれる振 幅 変 調 音 の可 聴 性
風 車 騒 音 に含 まれている振 幅 変 調 音 の聴 感 上 の問 題 として、変 動 感 が生 じる周 波 数 成 分 を調 べるために、
ローパスフィルタリング処 理 によって風 車 騒 音 の高 音 域 成 分 を段 階 的 に遮 断 した試 験 音 を用 いて実 験 を行 った。
その結 果 、風 力 発 電 施 設 周 辺 で一 般 的 に観 測 される風 車 騒 音 では 100 Hz 以 上 の周 波 数 成 分 、風 車 近 傍 で
観 測 される風 車 騒 音 では 50 Hz 以 上 の周 波 数 成 分 によって規 則 的 変 動 感 が生 じ、それ以 下 の周 波 数 成 分 で
は変 動 感 を感 じない、あるいは音 そのものが聞 こえないことが分 かった。この結 果 は、風 車 騒 音 の特 徴 である規
S2-11-viii
則 的 変 動 感 が生 じるのは可 聴 領 域 の周 波 数 成 分 であることを意 味 している。
6)実 験 -6:振 幅 変 調 音 の聴 感 印 象 (2):振 幅 変 調 の強 さとノイジネスの関 係
風 車 騒 音 には音 圧 が規 則 的 に変 動 する振 幅 変 調 音 (swish 音 )が含 まれており、その振 幅 変 調 の強 さ(振 幅
変 調 度 )と聴 感 的 印 象 の関 係 について調 べるために、振 幅 変 調 度 を人 為 的 に変 化 させたモデル騒 音 を用 いて
ノイジネスに関 する聴 感 実 験 を行 った。その結 果 、提 示 レベルによらず振 幅 変 調 度 が 2 dB になるとほぼ 100 %
の確 率 で変 動 感 を感 じること、また振 幅 変 調 度 が大 きくなるとノイジネスが増 加 する傾 向 が確 認 された。
7)実 験 -7:低 周 波 数 成 分 を含 む一 般 環 境 騒 音 のラウドネス評 価 のための騒 音 評 価 尺 度 の検 討
風 力 発 電 施 設 に係 る環 境 影 響 評 価 では、風 車 騒 音 に関 する評 価 尺 度 を決 めておく必 要 がある。そこで、一 般
環 境 に存 在 する種 々の騒 音 に風 車 騒 音 も加 え、超 低 周 波 音 領 域 まで含 めた試 験 音 を準 備 してラウドネス評 価
実 験 を行 った。その結 果 、周 波 数 重 み付 け特 性 としてはA 特 性 がラウドネスとの対 応 がきわめて高 く、周 波 数 ご
との詳 細 なデータを必 要 とするZwickerあるいはMooreのラウドネスレベルに比 べても遜 色 がないことが分 かった。
これは、風 車 騒 音 のラウドネス評 価 にも一 般 環 境 騒 音 の評 価 で広 く用 いられている A特 性 音 圧 レベルが適 用 で
きることを意 味 する。
5.本 研 究 により得 られた主 な成 果
(1)科 学 的 意 義
日 本 全 国 に分 布 する 多 数 の風 力 発 電 施 設 周 辺 における実 測 調 査 の結 果 、風 車 騒 音 の実 態 ( 音 圧 レベル、
周 波 数 スペクトル、時 間 変 動 特 性 など)が明 らかとなった。また、それと並 行 して行 った風 力 発 電 施 設 の影 響 を
受 けていない対 照 地 域 における実 測 調 査 の結 果 から、農 山 村 部 など静 穏 な地 域 における環 境 騒 音 の実 態 が把
握 できた。これらの結 果 から、風 力 発 電 施 設 が発 生 する騒 音 の影 響 の程 度 を定 量 的 に把 握 することができた。
実 測 調 査 と並 行 して、風 力 発 電 施 設 周 辺 及 び対 照 地 域 の住 民 に対 する社 会 反 応 調 査 を実 施 した。その結 果 、
風 力 発 電 施 設 の有 無 による一 般 生 活 環 境 及 び音 環 境 に対 する意 識 の同 異 が明 らかになった。また、風 力 発 電
施 設 周 辺 の住 民 が風 車 騒 音 によって受 けている心 理 的 及 び 自 覚 的 健 康 状 態 の程 度 を把 握 することができた。
これまで我 が国 ではこのような大 規 模 な実 測 による物 理 的 調 査 と社 会 反 応 調 査 を同 時 に行 った例 はなく、本 研
究 の科 学 的 意 義 はきわめて大 きいと考 えられる。
これらの調 査 研 究 と並 行 して、低 周 波 音 に対 するヒトの聴 覚 生 理 ・心 理 反 応 に関 して、一 連 の聴 感 実 験 を実
施 した。まず、超 低 周 波 音 領 域 を含 む低 周 波 数 の純 音 に対 するヒトの聴 覚 閾 値 を20歳 代 から60歳 代 までの広 い
年 齢 層 にわたって調 べており、これまでの類 似 の研 究 でも例 のない成 果 を得 ることができた。また、風 車 騒 音 に
含 まれる低 周 波 数 成 分 の可 聴 性 について一 連 の実 験 を行 い、一 般 的 な風 車 騒 音 では、超 低 周 波 音 領 域 及 び
それに近 い可 聴 周 波 数 領 域 の低 周 波 数 の音 は非 可 聴 であることが確 認 された。
つぎに、風 車 騒 音 で大 きな問 題 である振 幅 変 調 音 について、振 幅 変 調 の程 度 と変 動 感 の関 係 、さらに振 幅 変
調 音 によるノイジネスの増 加 の程 度 を実 験 的 に調 べた。この問 題 については諸 外 国 でも研 究 例 は多 いが、本 研
究 の成 果 によってこれらの問 題 に関 する定 量 的 な資 料 が得 られた。
さらに、風 車 騒 音 以 外 に種 々の一 般 環 境 騒 音 も含 めてラウドネス反 応 を調 べた 結 果 、多 様 な周 波 数 特 性 を
持 つ種 々の騒 音 (環 境 音 )に対 してもA特 性 の周 波 数 重 み付 けをしたA特 性 音 圧 レベル(騒 音 レベル)がラウドネ
ス反 応 と高 い相 関 を有 することを明 らかにした。特 にこの実 験 では、超 低 周 波 音 領 域 を含 む試 験 音 を用 いており、
これは今 までに例 のない実 験 と言 える。
(2)環 境 政 策 への貢 献
<行 政 が既 に活 用 した成 果 >
環 境 省 請 負 業 務 「平 成 24年 度 ・風 力 発 電 施 設 の騒 音 ・低 周 波 音 に関 する検 討 調 査 業 務 」に本 研 究 の研 究 代
表 者 が委 員 長 として参 画 し、本 研 究 の成 果 を反 映 させて環 境 アセスメントにおける風 車 騒 音 の目 標 値 の設 定 に
貢 献 した。
<行 政 が活 用 することが見 込 まれる成 果 >
本 研 究 によって、風 車 騒 音 の物 理 的 特 性 及 び風 力 発 電 施 設 周 辺 の住 民 の反 応 の実 態 が明 らかになった。ま
た、低 周 波 音 に対 するヒトの聴 覚 生 理 心 理 反 応 の基 礎 的 データが得 られた。平 成 24年 10月 に施 行 された「環 境
影 響 評 価 法 施 行 令 の一 部 を改 正 する政 令 」では、風 力 発 電 施 設 も環 境 影 響 評 価 法 の対 象 事 業 として含 まれる
ことになり、平 成 25年 4月 以 降 に新 たな手 続 の創 設 (計 画 段 階 配 慮 書 手 続 及 び事 後 調 査 報 告 書 の公 表 ・報 告
手 続 き)が行 われることになっているが、本 研 究 の成 果 はそのための基 礎 資 料 として有 益 な科 学 的 知 見 を与 える
S2-11-ix
ことが見 込 まれる。環 境 省 では、風 車 騒 音 の環 境 影 響 評 価 のための具 体 的 指 針 を検 討 するために、本 年 度 から
「風 力 発 電 施 設 から発 生 する騒 音 等 の評 価 手 法 に関 する検 討 会 (仮 称 )」を発 足 させることになっているが、この
検 討 会 でも、風 車 騒 音 の物 理 的 特 性 及 び近 隣 住 民 に対 する影 響 実 態 に関 して、本 研 究 の成 果 が基 礎 資 料 とし
て有 効 に利 用 されることが期 待 できる。
6.研 究 成 果 の主 な発 表 状 況
(1)主 な誌 上 発 表
<査 読 付 き論 文 >
特 に記 載 すべき事 項 はない。
(2)主 な口 頭 発 表 (学 会 等 )(発 表 予 定 も含 む)
1) 矢 野 博 夫 ,太 田 達 也 ,橘 秀 樹 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2011年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 車 騒 音 のimmission測 定 に用 いる計 測 システムの開 発 」
2) 福 島 昭 則 ,藤 本 一 壽 ,吉 久 光 一 ,岩 瀬 昭 雄 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2011年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 車 騒 音 の分 析 における暗 騒 音 の影 響 の除 去 と分 析 対 象 時 間 帯 の設 定 方 法 について」
3) 福 島 昭 則 ,藤 本 一 壽 ,吉 久 光 一 ,岩 瀬 昭 雄 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2011年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 車 騒 音 の分 析 における暗 騒 音 の影 響 の除 去 と分 析 対 象 時 間 帯 の設 定 方 法 について」
4) 山 本 和 寛 、野 田 賢 次 、吉 久 光 一 、末 岡 伸 一 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2011年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 力 発 電 施 設 周 辺 における残 留 騒 音 の推 定 方 法 」
5) 内 田 英 夫 、山 本 泰 久 、岩 崎 雅 仁 、岩 瀬 昭 雄 、末 岡 伸 一 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2011年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 力 発 電 施 設 周 辺 地 域 における騒 音 ・低 周 波 音 の音 圧 レベル頻 度 分 布 」
6) 太 田 達 也 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 音 響 学 会 2012年 春 季 研 究 発 表 会
「一 般 環 境 における低 周 波 騒 音 の測 定 事 例 」
7) 坂 本 慎 一 ,横 山 栄 ,辻 村 壮 平 ,橘 秀 樹 :日 本 音 響 学 会 2012年 春 季 研 究 発 表 会
「低 周 波 数 領 域 における純 音 閾 値 実 験 」
8) 坂 本 慎 一 ,横 山 栄 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2012年 春 季 研 究 発 表 会
「低 周 波 性 騒 音 に関 する聴 感 実 験 -その1.純 音 閾 値 」
9) 横 山 栄 ,坂 本 慎 一 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2012年 春 季 研 究 発 表 会 (2012年 )
「低 周 波 性 騒 音 に関 する聴 感 実 験 -その2. 風 車 音 の可 聴 性 」
10) H. YANO, T. OHTA and H. TACHIBANA : 15th International Meeting on Low Frequency Noise and
Vibration and its Control (2012.5)
“Development of measurement system fo r wind turbine noise”
11) H. TACHIBANA, S. SAKAMOTO, S. YOKOYAMA and H.YANO : 15th International Meeting on Low
Frequency Noise and Vibration and its Control (2012.5)
“Audibility of low frequency sounds – Part 1: Experiment on hearing thresholds for pure tones”
12) S.YOKOYAMA, S. SAKAMOTO, H. YANO and H. TACHIBANA : 15th International Meeting on Low
Frequency Noise and Vibration and its Control (2012.5)
“Audibility of low frequency sounds – Part 2: Audibility of low frequency components in wind turbine
noises”
13) 坂 本 慎 一 ,横 山 栄 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 音 響 学 会 騒 音 ・振 動 研 究 会 (2012.6)
「低 周 波 性 騒 音 の可 聴 性 に関 する聴 感 実 験 」
14) H. TACHIBANA, H. YANO, S. SAKAMOTO and S. SUEOKA : Inter-noise 2012 (2012.8)
“Synthetic research program on wind turbine noise in Japan”
15) 福 島 昭 則 ,小 林 知 尋 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2012 年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 力 発 電 施 設 からの騒 音 ・低 周 波 音 の測 定 における風 の影 響 について」
16) 小 林 知 尋 ,福 島 昭 則 ,岩 瀬 昭 雄 ,橘 秀 樹 ::日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2012 年 秋 季 研 究 発 表 会
「風 車 騒 音 に含 まれるSwish 音 の物 理 特 性 について」
17) 横 山 栄 ,坂 本 慎 一 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 騒 音 制 御 工 学 会 2012 年 秋 季 研 究 発 表 会
「低 周 波 性 騒 音 に関 する聴 感 実 験 -その3. 風 車 音 のラウドネス評 価 における周 波 数 重 み付 け特 性 」
18) 横 山 栄 ,坂 本 慎 一 ,矢 野 博 夫 ,橘 秀 樹 :日 本 音 響 学 会 秋 2012年 季 研 究 発 表 会
「風 車 音 の可 聴 性 に関 する聴 感 実 験 」
19) 横 山 栄 、辻 村 壮 平 、坂 本 慎 一 、矢 野 博 夫 、橘 秀 樹 :日 本 音 響 学 会 2013年 春 季 研 究 発 表 会
「風 車 音 に含 まれる低 周 波 数 成 分 に関 する聴 覚 閾 値 実 験 」
S2-11-x
20) H. TACHIBANA, H. YANO and A. FUKUSHIMA : 5th International Conference on Wind Turbine Noise
(2013.8)
“Assessment of wind turbine noise in immission areas”
21) S. YOKOYAMA, S. SAKAMOTO and H. TACHIBANA : 5th International Conference on Wind Turbine
Noise (2013.8)
“Perception of low frequency components contained in wind turbine noise”
22) H. TACHIBANA, H. YANO, S. SAKAMOTO and S. SUEOKA : Inter-noise 2013 (2013.9)
“Nationwide field measurements of wind turbine noise in Japan”
23) S. KUWANO, T. YANO, T. KAGEYAMA, S. SUEOKA and H. TACHIBANA : Inter -noise 2013 (2013.9)
“Social survey on community response to wind turbine noise in Japan”
24) T. YANO, S. KUWANO, T. KAGEYAMA, S. SUEOKA and H. TACHIBANA : Inter -noise 2013 (2013.9)
“Dose-response relationships for wind turbine noise in Japan”
25) A. FUKUSHIMA, K. YAMAMOTO, H. UCHIDA, S. SUEOKA, T. KOBAYASHI and H. TACHIBANA :
Inter-noise 2013 (2013.9)
“Study on the amplitude modulation of wind turbine noise: Part 1 – Physical investigation”
26) S. YOKOYAMA, S. SAKAMOTO, H. TACHIBANA : Inter -noise 2013 (2013.9)
“Study on the amplitude modulation of wind turbine noise: part 2 - Auditory experiments”
27) S. SAKAMOTO, S. YOKOYAMA, S. TUJIMURA and H. TACHIBANA : Inter -noise 2013 (2013.9)
“Loudness evaluation of general environmental noises containing low frequency components”
7.研 究 者 略 歴
課 題 代 表 者 :橘 秀 樹
東 京 大 学 大 学 院 工 学 系 研 究 科 建 築 学 専 攻 博 士 課 程 満 期 退 学 、工 学 博 士 、
現 在 、千 葉 工 業 大 学 附 属 総 合 研 究 所 教 授
研究参画者
(1)
1):橘 秀 樹 (同 上 )
2):矢 野 博 夫
中 央 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 電 気 工 学 専 攻 修 士 課 程 修 了 、工 学 博 士 、
現 在 、千 葉 工 業 大 学 情 報 科 学 部 教 授
(2):末 岡 伸 一
東 京 理 科 大 学 工 学 部 機 械 工 学 科 卒 業 、元 (公 社 )日 本 騒 音 制 御 工 学 会 副 会 長 、
技 術 士 (応 用 理 学 )、現 在 、末 岡 技 術 士 事 務 所
(3):坂 本 慎 一
東 京 大 学 大 学 院 工 学 系 研 究 科 建 築 学 専 攻 博 士 課 程 修 了 、博 士 (工 学 )、
現 在 、東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 准 教 授
S2-11-1
S2-11
風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究
(1) 研究総括および関係資料の収集
千葉工業大学
附属総合研究所
橘
情報科学部
矢野博夫
<研究協力者>
秀樹
小林知尋(平成24年度)
平成22~24年度累計予算額:46,573千円
(うち、平成24年度予算額:8,975千円)
予算額は、間接経費を含む。
[要旨]
「風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究」と題する本研究(仮題番号S2-11)
では、調査研究内容を三つのサブテーマに分けて実施した。そのうち、サブテーマ (1)「研究総括
および関係資料の収集」では、音響学、機械工学、心理学、医学などの諸分野の専門家 で構成し
た研究委員会が中心となり、本研究の全体計画、低周波数成分を含む風車騒音の測定方法の開発、
実測並びに社会反応調査の実施方法、聴感反応実験の内容及び実験手法の検討、 風車騒音を初め
とする低周波音問題に関する関連資料の調査・整理などを行なった。
[キーワード]
風車騒音、超低周波音、低周波音、振幅変調音、環境影響評価
1.はじめに
再生可能エネルギー利用の一つである風力発電は、わが国では1990年頃から本格的な建設が始
まった。これらの風力発電施設はもともと静穏な農山村部に建設されることが多いため、風車か
ら発生される騒音が新たな環境騒音問題となり、直接的な騒音被害だけでなく健康上の不安を感
じるという苦情が近隣地域の住民から訴えられるようになった。このような風車騒音問題に対し
て行政機関等でも対応が必要となったが、わが国ではこの種の騒音に関する科学的知見の蓄積が
乏しく、現在のところ全国的に統一的な基準が整備されるには至っていない。また、これまで一
部の地方条例を除いて風力発電施設が環境影響評価の対象となっていなかったことから、技術的
にも事前評価手法の熟度が低い状況にある。しかし、平成 23年の環境影響評価法の改正に伴って
平成24年10月から風力発電施設も環境アセスメントの対象として含まれることになり、この新た
な環境騒音問題に関して、騒音源である風車の騒音発生の低減のための技術開発と同時に、騒音
暴露状況の測定・評価の手法及びそれに基づく対策法の確立が喫緊の課題となっている。
S2-11-2
2.研究開発目的
再生可能エネルギーの利用による地球温暖化対策の一つとして風力発電の導入・促進 を図って
いくためには、上述のとおり風車騒音問題に関する適切な行政的対応が必要である。そのための
基礎資料として、風車騒音の物理的特性の把握、施設周辺の住民に対する騒音影響の実態把握、
低周波音を含む風車騒音のヒトに対する生理・心理的影響に関する実験的研究が必要である。ま
たそれと同時に、この騒音問題に関する内外の調査研究資料 、法律・基準等の情報を収集・整理
する必要がある。本研究ではこれらの調査研究を総合的に行うことを内容としており、それを円
滑かつ効果的に行う目的のために、研究委員会を組織した。また、この組織を中心 として、風車
騒音に係る学術研究および世界各国における行政的対応の実態を調査することとした。
3.研究開発方法
(1)研究総括
研究課題代表者・分担者を中心として、音響学、機械工学、心理学、医学などの諸分野の専門
家から成る研究委員会(表(1)-1参照)を組織し、環境省との密な連携のもとに研究の全体計画、
低周波音測定方法の開発、実測並びに社会反応調査の対象地区の選定、サブテーマ間の調整、調
査研究結果の取りまとめ、及び風車騒音等の騒音問題に関する関連資料の整理などを行なった(図
(1)-1参照)。
なお、音響学及び心理学の専門家2名にアドバイザリーを依頼し、上記研究委員会と同時にア
ドバイザリーボード会合を開催して研究の方法、調査研究結果の考察等に関して指導・助言を得
た。
上記の定期的な会合の他に、班ごとの打ち合わせ会や E-メイル等によって連絡・議論を密に行
った。
Advisory Board
難波精一郎
鈴木陽一
小林隆弘(P.O.)
環境省
水・大気環境局
大気環境課
大気生活環境室
実測調査班
(主査:末岡伸一)
測定マニュアル作成
測定システム開発
風車騒音の全国調査
実測実施
西日本班
中日本班
東日本班
研究委員会
(主査:橘秀樹)
研究計画立案
サブテーマ調整
研究成果の総括
社会調査班
(主査:末岡伸一)
社会調査の計画
社会反応の全国調査
社会調査実施
西日本班
中日本班
東日本班
事務局
千葉工業大学
産官学融合課
日本騒音制御工学会
事務局
反応実験班
(主査:坂本慎一)
実験設備の整備
聴覚閾値実験
聴覚心理実験
実施業務は外部委託
情報収集班
(主査:矢野博夫)
関連資料の収集
関係行政資料等収集
図(1)-1
研究組織並びにサブテーマごとの検討内容
S2-11-3
表(1)-1
アドバイザリ
ー
アドバイザリ
ー
委員長
委員
委員
委員
研究委員会構成
氏名
所属
難波精一郎 大阪大学(名誉教授)
WG担当
鈴木陽一
東北大学電気通信研究所
橘 秀樹
矢野博夫
坂本慎一
井上保雄
千葉工業大学附属総合研究所
総括
千葉工業大学情報科学部
情報収集班主査
東京大学生産技術研究所
反応実験班主査
(株)アイ・エヌ・シー・エンジニアリン 実測調査班
グ
(独)産業技術総合研究所
反応実験班幹事
新潟大学工学部
実測調査班幹事
(財)小林理学研究所
情報収集班幹事
大分県立看護科学大学精神看護学研究 影響調査班
室
大阪大学(名誉教授)
影響調査班幹事
琉球大学教育学部
影響調査班
芝浦工業大学
情報収集班
末岡技術士事務所
実測調査班主査
影響調査班主査
鳥取大学工学部
情報収集班
九州大学大学院人間環境学研究院
実測調査班幹事
熊本大学大学院
影響調査班幹事
前・放送大学山梨学習センター
情報収集班
(財)小林理学研究所
情報収集班
名城大学理工学部
実測調査班幹事
東京大学生産技術研究所
反応実験班
委員
委員
委員
委員
今泉博之
岩瀬昭雄
落合博明
影山隆之
委員
委員
委員
委員
桑野園子
笹澤吉明
塩田正純
末岡伸一
委員
委員
委員
委員
委員
委員
委員
西村正治
藤本一壽
矢野 隆
山田伸志
山本貢平
吉久光一
横山 栄
(2)関係資料の収集
環境騒音に関連した国内・国際学会で発表された風車騒音に関係する主要な論文、及び各国の
風車騒音に係る法律・基準等の資料を収集し、研究委員会のメンバーが分担して科学的知見並び
に行政的対応について調査した。
4.結果及び考察
(1)研究総括
研究委員会の定例会議では、風車騒音の実測調査、社会反応調査、反応実験及び資料収集の各
項目について、調査研究の内容及び方法について討議し、各作業班の連携を密にした。主な内容
は以下のとおりである。
1)風車騒音の測定方法
風車騒音には超低周波音領域を含む低周波数の成分の聴覚・心理的影響が問題とされ、それを
明らかにするためには、まず測定機器の開発が必要となった。そこで、表(1)-2及び図(1)-2に示す1
Hz~可聴周波数全域にわたる周波数の音を測定できる音圧レベル計(広帯域騒音レベル計)を試
作した。
S2-11-4
表(1)-2 広帯域音圧レベル計の仕様(概略)
測定周波数範囲
1Hz~20kHz(平坦特性)
周波数重み付け特
A, C, G, Z(平坦)特性
性
時間重み付け特性
FAST特性及びSLOW特性
測定レベル範囲
A特性 25dB~138dB
C特性 33dB~138dB
G特性 43dB~138dB
Z特性 50dB~13dB (1Hz~20kHz)
録音機能
SDカードへ直接記録
サンプリング周波数:48kHz
ビット長:16bit
データフォーマット:WAV
電源
単3型乾電池4本または外部電源
ニッケル水素2次電池 約13時間(23℃通
常動作時)
外部電源電圧:5~6V(定格電圧:6V)
使用温湿度
-10℃~+50℃、10%RH~80%RH
規格
JIS C 1509-1:2005 クラス1,
IEC 61672-1:2002 Class 1, ISO 7196 :1995
図(1)-2
広帯域音圧レベル
計の姿図
また、低周波数成分を含む音圧を屋外で測定する場合、計測用マイクロホンに自然風が当たる
ことによって発生する風雑音を防ぐ必要がある。そのための防風スクリーンとして、簡便なもの
は市販されているが、超低周波音領域まで効果が確認されているものはない。そこで、市販の全
天候型防風スクリーン(直径20 cm、ウレタンフォーム製)の性能をさらに高めるために、写真(1)-1
に示す二次防風スクリーンを試作した。これを 付加した受音系全体の防風性能については国内及
び国際学会で発表を行った。本研究における風力発電施設周辺地域及び対照地域における騒音の
測定では、常にこの受音系を使用し、内部の計測用マイクロホン( 1/2 inchコンデンサーマイクロ
ホン)の振動膜が地上20 cmになるように設置した。これは、風の影響をなるべく避けるためと、
長時間(原則5日間)にわたる測定期間中の転倒防止を考慮したためである。
試作・2次Wind Screen
(DH -160)
20cmφ全天候型Wind Screen
(RION WS-03)
計測用1/2 in.マイクロホン
写真(1)-1
本研究で試作した二次防風スクリーン
S2-11-5
2)社会反応調査の実施方法
風力発電施設周辺地域の住民に対する風車騒音の影響を調べるために、インタビュー方式のア
ンケート調査を行うことを決定し、そのための質問票を作成した。また、調査の実施に当たって
インタビューアーの等質性を確保するためのマニ ュアルの作成も行った。その詳細は、(2)風車騒
音の実測調査および地域住民に対する影響調査 の項で詳述するとおりである。
3)反応実験の方法及び項目
風車騒音の問題では、超低周波音領域を含む低周波数成分の聴覚・心理的影響が重要な研究課
題となっており、世界各国でも多くの研究が進められている 1 ~ 5) 。本研究でも、この問題に取り組
むために、研究委員会で実験装置の設計を行い、実験の内容について計画を立てた。
a 実験設備の構築
騒音に関する聴感実験では、一般に可聴周波数帯域( 20 Hz~20,000 Hz)の音が再生できればよ
いとの考え方がとられているが、本研究では20 Hz以下の超低周波音領域の音まで再生する必要が
ある。その方法としては、容積の小さな密閉箱に大型のスピーカを取り付け、箱の内部に圧力場
を作る方法 6) がとられることもあるが、その場合には再生周波数は数 10 Hz以下の低周波音に限ら
れる。本研究では、風車騒音を主対象としているため、低周波数の音と同時に可聴周波音領域の
音も同時に再生する必要がある。そこで、東京大学生産技術研究所の応用音響実験設備の中の残
響室と無響室を組み合わせた実験設備を使用し、低音再生用スピーカ(ウーファ) 16台を使用し
た再生システムを構築することとした。その 詳細はサブテーマ(3)風車騒音に係る聴感実験に述べ
るとおりである。
b 実験内容
風車騒音に含まれる可聴周波数領域の低周波領域から超低周波音領域にわたる低周波音の可
聴・可覚性に関して、研究委員会では主として聴覚生理・心理の視 点から議論し、上記の実験設
備を用いて以下の聴感実験を行うことを決定した。 詳細は(3) 風車騒音に係る聴感実験に述べる。
実験-1:低周波数の純音に対する聴覚閾値
実験-2:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (1)
実験-3:風車騒音に含まれる低周波数成分のラウドネスに対する寄与
実験-4:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (2):帯域制限ノイズの聴覚閾値
実験-5:振幅変調音の聴感印象(1):風車騒音に含まれる振幅変調音の可聴性
実験-6:振幅変調音の聴感印象(2):振幅変調の強さとノイジネスの関係
実験-7:低周波数成分を含む一般環境騒音のラウドネス評価のための騒音評価尺度の検討
(2)関係研究資料の収集
研究委員会では、下記の国際学会並びに国内の騒音関係の学会において発表された風車騒音
に関連する論文を調査した。それらのうち、平成 24年度を中心に最近の文献、資料の概要を以下
に述べる。
1)15th International Meeting on Low Frequency Noise and Vibration and its Control (22 nd – 24 th May
2012)
この会議は低周波数の騒音・振動に関する国際会議で、隔年に開催されており、今回が 15回目
である。この会議で発表された論文のうち、風車騒音に関する論文の概要は以下のとおりである。
S2-11-6
Jørgen Jakobsen : Danish regulation of low frequency n Brian Howe, Nick McCabe, Sean Ferguson :
Infrasonic measurements, pre- and post-commissioning, Ontario wind farm
概要:カナダ・オンタリオ州の風力発電施設を対象として行われた超低周波音領域の音圧レベル
測定について報告している。地中にウインドスクリーンを装着したマイクロホンを設置する方法
による長期にわたる屋外測定と住宅(2軒)の内部における有人測定である。内外で類似した結果
が得られたとしている。
Jørgen Jakobsen : Danish refulation of low frequency noise from wind turbines.
概要:デンマークの風車騒音に関する法令(2012年1月より施行)では、低周波音に関する新しい
内容が追加された。この新たな規制では、室内における低周波音の 10 – 160 Hz(1/3オクターブバ
ンド)の周波数範囲におけるA特性音圧レベルが 20 dB以下と規定された。
Mahtab Kamali, Siva Sivoththaman and Stephen McColl : Analysis of Models for Audible and Low
Frequency Noise Prediction for Wind Turbine Case Studies
概要:再生可能エネルギー利用としての風力発電の最近の傾向について概観し、風車騒音の低周
波音問題についてデンマークにおける問題を概説している。
Christian Sejer Pedersen, Henrik Møller, Steffen Pedersen : Low-frequency noise from large wind
turbines – additional data and assessment of new Danish regulations
概要:最近の大型風車では低周波数成分が大きく なっており、デンマークの新しい騒音規制では
低周波騒音の規制が付け加えられた。この報告では 3.6 MWまでの風車のデータが追加された。そ
の中で、250 Hz以下の帯域に主成分が示された。したがって低周波数成分が重要であることは間
違いない。デンマークの規制では計算に基づいて室内の音圧レベルを予測することになっている
が、それでは過小評価になる恐れがある。
Werner Richarz, Harrison Richarz : Can Infrasonic Lift Noise from Wind Turbine Rotors Contribute to
Audible Sound?
概要:風車騒音の自己相関関数から風車のブレードの通過周波数で周期的なパルスが生じている
ことが分かる。その振幅から風車騒音の低周波数成分のパワーが分かるが、それは 50%あるいは
それ以下である。自己相関関数の形は最初の数個の倍音成分で決まり、それより高い倍音成分は
位相がランダムになるため自己相関関数の形には大きく影響しない。低周波数のパルスは実際に
は非可聴で、位相がランダムになった成分が swish音となって聞こえている。
Thomas Sørensen
: Experiences with the New Danish Rules for the Calculation of Low Frequency Noise
from Wind Turbines
概要:2012年2月に改正されたデンマークの風車騒音の規制では、風車からの低周波騒音に関する
条件が付け加えられた。それには風車からの発生騒音の低周波数成分の測定方法と伝搬計算モデ
ルが含まれている。しかし、これらを実際に適用する際には多くの問題があり、それらについて
実例をもとに述べている。
S2-11-7
Bruce Walker : Time domain analysis of low frequency wind turbine noise
概要:超低周波音および低周波音の位相も正確に把握できるフィールド測定に適した測定システ
ムを開発した。このシステムでは、複数の対を組んで相互相関関数を求めることによって音源位
置の推定も可能である。本報告では、このシステムの進歩および実際の適用例を示す。それと同
時に聴覚閾値とアノイアンスの判定をするための低周波数までの再生が可能なシステムを組み立
てた。
Hiroo Yano, Tatsuya Ohta, Hideki Tachibana : Development of measurement system for wind turbine
noise
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、風車騒
音の測定用の広帯域音圧レベル計の試作、風雑音を防ぐためのウインドスクリーンの開発を行い、
その性能を調べるために実施した実験的検討の結果を述べている。
Hideki Tachibana, Shinichi Sakamoto, Sakae Yokoyama, Hiroo Yano : Audibility of low frequency
sounds – Part 1: Experiment on hearing thresholds for pure tones
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、低周波
数の音に対するヒトの可聴性を調べるための実験的研究として、実験設備の作成、それを用いた
基礎的実験として行われた20 – 200 Hzまでの純音に対する聴覚閾値の実験結果が報告されている 。
Sakae Yokoyama, Shinichi Sakamoto, Hiroo Yano, Hideki Tachibana : Audibility of low frequency
sounds – Part 2: Audibility of low frequency components in wind turbine noises
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、現場で
測定された風車騒音とモデル音を用いて風車騒音の低域成分の可聴性について M系列相関の手法
を適用して行った聴感実験の結果を報告している。この実験では、一般の風車騒音に含まれてい
る超低周波音領域の成分は非可聴であることを確認している。
2)国際騒音制御工学会議 inter-noise 2012
この会議は騒音・振動制御を主な内容とする国際会議で、世界各地で毎年開催されている。この
会議で発表された論文のうち、風車騒音に関する論文の概要は以下のとおりである。
Hideki Tachibana, Hiroo Yano, Shinichi Sakamoto, Shinichi Sueo ka
: Synthetic research program on
wind turbine noise in Japan
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、この研
究プロジェクトで行われている全国規模の実測調査と社会反応調査、低周波音の聴感印象に関す
る実験室実験の概要が報告された。
Valentin Buzduga, Sarah Taubitz : On the Characterization of the Secondary Windscreens Used in Wind
Turbine Noise Measurements
S2-11-8
概要:風車騒音の音響パワーレベル測定に関する国際規格 IEC61400-11に関して、二次防風スクリ
ーンの性能測定について技術的な検討結果を述べている。
Jesper Gomes : Noise Source Identification with Blade Tracking on a Wind Turbine
概説:風車騒音の発生メカニズムの解析のためにアレーマイクロフォンを用いた Beam Formingの
手法が有効であるとし、その原理と応用、効用について述べている。
Charlie Pearson, Will Graham, Tamás Bertényi : Phased array measurement and simulation of vertical axis
wind turbine noise
概説:垂直軸風車の騒音発生メカニズムについて、風車の翼に対する乱流の作用、翼の上で騒音
が発生する条件などシミュレーションによる検討結果について述べている。
Conny Larsson, Olof Öhlund:Variations of sound from wind turbines during different weather
conditions
概要:風車騒音の伝搬に影響を与える気象条件および地域条件について検討するために、スウェ
ーデンの森林地域、湾(水上)および複合的な地表条件の地域において、 1~2年間にわたる長期
観測を行った結果が報告されている。
Lars S. Søndergaard : Noise from wind turbines under non-standard conditions
概要:風車騒音の発生メカニズムに関して、翼に対する風の入射条件について二つの方法による
実験的研究の結果を述べている。
Peter McPhee, Amy Barad, Tyler Studds, Leigh Cameron, Martha Broad, Nils Bolgen : Development of a
pre-construction acoustic methodology for wind energy projects
概要:風車騒音の環境影響評価の手法について、 The Massachusetts Clean Energy Center (MassCEC)
が開発した騒音予測、実測、データ分析などの方法の概要を報告している。
Peter H. Guldberg : Analysis of background low frequency sound levels at four wind energy sites
概要:風力発電施設建設前の暗騒音について、風車の稼働条件の風速以上の条件における低周波
数(12.5-500 Hz)のレベルを4カ所で測定した結果について報告している。
Lawrence Cheung, Giridhar Jothiprasad, Hao Shen : Large eddy simulation of airfoil self -noise
概要:風車の翼近傍における騒音の発生メカニズムについて Large Eddy Simulations (LES)による解
析結果と実測結果の比較について述べている。
Seunghoon Lee, Soogab Lee : Wind turbine noise reduction by means of serrated traili ng edges
概要:風車の流体力学的騒音を低減するために、翼端を鋸歯状にすることによる効果を実験的に
調べた結果、5 dBAの低減効果が得られたとしている。
S2-11-9
Takashi Ohmura, Masamitsu Nakanishi, Nozomi Sakuraia, Akira Shimada, Atsushi Kawabara :
Investigation, prediction and assessment of wind turbine noise and infrasound in Japan
概要:日本における風車騒音の現状とそれに対する取り組み方に関する環境省の方針、特に 2012
年から施行される環境影響評価法に風車騒音が含まれることなどを紹介している。
Martin T. Schiff, Shannon R. Magari, Clinton E. Smith, Annette C. Rohr : Evaluation of wind
turbine-related noise in western New York State
概要:米国ニューヨーク州における風力発電施設周辺の 5カ所と風車騒音がない対照地域2カ所で
気象条件と騒音の測定を行い、社会反応調査との対応について調べた結果を報告している。
David S. Michaud, Steven E. Keith, Katya Feder, Tara Bower : Health Impacts and Exposure to Wind
Turbine Noise: Research Design and Noise Exposure Assessment
概要:カナダでも風力発電が増加しており、事業者は 2025年には総発電量の25%を占める見込み
を示している。しかし、風車騒音による健康影響が懸念されている。この問題に対する Health
CanadaとStatistics Canadaの共同研究の方針が述べられている。
Francisco de Assis Leandro Filho : Evaluation of the structural response of typical wind turbines by
stochastic methods
概要:風車の構造力学、発電量などを確率統計学的に考察し、解析ソフト ANSYSを用いて検討し
た結果を述べている。
Malgorzata Pawlaczyk-Luszczynska, Adam Dudarewicz, Kamil Zaborowski, Malgorzata Zamojska,
Malgorzata Waszkowska, Mariola Sliwinska-Kowalska : Annoyance related to noise from wind turbines in
subjective assessment of people living in their vici nity
概要:風力発電施設周辺における騒音レベルの計算値とインタビュー方式による Golberg General
Health Questionnaire GHQ-12を含む住民反応調査の結果の対応を調べており、騒音レベルが大きく
なると反応が高くなること、また視覚的な影響もアノイアンスに関連することなどを述べている。
Stephen E. Ambrose, Robert W. Rand, Carmen M. E. Krogh : Falmouth, Massachusetts wind turbine
infrasound and low frequency noise measurements
概要:Massachusetts州Falmouthに建設された風力発電周辺で予想外の騒音および健康影響が発生し
た。その周辺における騒音測定と健康影響について調査した結果、風速、風車の騒音発生出力と
健康影響の症状の間に高い相関があったとしている。
Alec N. Salt, Jeffery T. Lichtenhan : Perception-based protection from low-frequency sounds may not be
enough
概要:哺乳動物の聴覚は低周波数の音に対しては内有毛細胞 (IHC)より外有毛細胞(OHC)の方が感
度が高く、知覚できないようなレベルの低周波音にも反応するとの前提で、話声の領域に含まれ
るような高音域成分の有無によって低周波数の音に対する耳の感度が変化することを実験データ
S2-11-10
によって示し、聴覚的に知覚されないような低周波数の音も耳は感知し、それによって人間に影
響を与えている可能性があるとしている。
その他に、風車騒音によるアノイアンスに関する以下の論文が発表さ れた。
Carmen ME Krogh, Roy D Jeffery, Jeff Aramini, Brett Horner : Annoyance can represent a serious
degradation of health: wind turbine noise a case study
Carmen ME Krogh, Roy D Jeffery, Jeff Aramini, Brett Hornerd : Wind turbine noise perception, pathway s
and effects: a case study
Carmen ME Krogh, Roy D Jeffery, Jeff Aramini, Brett Horner : Wind turbines can harm humans: a case
study
3)日本騒音制御工学会 2012 年春季研究発表会講演論文集
坂本慎一、横山栄、矢野博夫、橘秀樹:低周波性騒音に関わる聴感実験 -その1.純音閾値
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、低周波
音の聴感特性を調べるための実験装置を作製し、その基礎的な応用として 10 Hz~200 Hzの純音に
対するヒトの聴覚閾値を調べた結果を報告している。
横山 栄、坂本慎一、矢野博夫、橘 秀樹:低周波性騒音に関する聴感実験 -その2. 風車音の可聴
性
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、風車騒
音に対するヒトの聴覚特性を調べる実験として、実際に収録した風車騒音を用いてその低周波数
成分の可聴性についてM系列相関法を適用して調べた結果を報告している。
田原靖彦、角田雅樹:超低周波音が脳波に及ぼす影響-若年層被験者を対象とした予備検討概要:
超低周波音に暴露された時のヒトの脳波の変化を調べる実験として、スピーカ音源と脳波計を用
いて、α波、γ波の発生などを予備的に調べた結果を報告している。
渡辺敏夫:低周波音のマスキング特性について
概要:低周波数領域のバンドノイズによるマスキング効果について、20 Hz、40 Hzのバンドノイズ
を用いてマスキング効果を調べた結果、3つのグループに分かれることを報告している。
松田
礼、町田信夫:作業時における低周波音の影響
概要:定常性低周波音と変動性低周波音に着目し、低周波音用チャンバを用いてそれらの感覚閾
値を測定し、それ以上の場合の作業パフォーマンスに対する影響を調べている。
S2-11-11
落合博明、井上保雄、今泉博之、塩田正純、山田伸志:風車音の家屋内外音圧レベル差の測定事
例
概要:風車騒音問題では住宅室内の音圧が重要である。この論文では、環境省の委託で行われた
実測調査の結果を窓構造別に整理した結果を報告している。
久保田富夫、福田敦史、福原安里、野呂啓史、福原博篤:風力発電設備の騒音・低周波音計測の
一手法とその測定事例
概要:風車の発生騒音の測定に関して、風雑音の防止の方法、測定点の配置などについて、実験
的に検討した結果を報告している。
4)日本騒音制御工学会2012年秋季研究発表会講演論文集
小林知尋、福島昭則、岩瀬昭雄、橘 秀樹:風車騒音に含まれるSwish 音の物理特性について
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、風車騒
音に含まれる規則的な脈動音(swish音)の物理的評価方法として、風車騒音の騒音レベルの Fast
レベル記録とSlowレベル記録の差に着目し、その 90%レンジの上端値と下端値の差を変動の大き
さを示す指標とすることを提案している。
福島昭則、小林知尋、矢野博夫、橘秀樹:風力発電施設からの騒音・低周波音の測定における風
の影響について
概要:平成 22 年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、風車騒
音の測定で大きな問題であるマイクロホンに対する風の影響について、単機の風力発電施設の周
辺地域において同時測定した低周波音の相互相関に着目し,風雑音の影響を検討している。また
風雑音による超低周波音域におけるレベル増加の傾向についても調べている。
5)日本音響学会 2012 年秋季研究発表会講演論文集
丸山勇祐、藤橋克己、島村亜紀子:風が建物屋内での音響計測にあたえる影響について
その2.
周波数特性
概要:室内における音圧測定に対する外部の風の影響について継続的に検討を行い、風によって
室内で生じる音圧は風速の2乗に比例することと、風の乱流強度に応じて大きくなることをみい
だしているが、この報告ではさらに音圧の周波数特性と風の乱れの周波数特性との関係について
調べている。
土肥哲也、中右介:家屋内における低周波音の音圧レベル分布-低周波音・衝撃音発生装置を用
いたフィールド試験-
概要:低周波数成分を含む外部騒音の建物内への影響に関して、低周波成分を含んだ定常音・衝
撃音の両音源と模擬家屋を用いたフィールド実験を行い,家屋内音圧レベルの分布と内外レベル
差に対する衝撃性の影響を実験的に調べた結果を報告している。
S2-11-12
横山
栄、坂本慎一、矢野博夫、橘
秀樹:風車音の可聴性に関する聴感実験
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、実際に
録音した風車騒音とそのモデル音をローパスフィルタリングによって高音成分を段階的にカット
した時の可聴性をM系列相関の手法を用いて実験的に調べた結果、一般的な風車騒音に含まれる
超低周波及び可聴周波数領域の低周波数成分は非可聴であることを明らかにしている。
6)日本音響学会2013年春季研究発表会講演論文集
岡田恭明,吉久光一,東一樹,西村直人:風力発電施設から発生する騒音の測定事例 - 音響放射
特性に関する基礎検討 概要:風力発電施設周辺の多くの点で実測調査を行った結果に基づき、ナセル上部の風速や風車
の発電出と風車の音響放射特性の関連、風車騒音の指向特性、距離減衰特性などを検討した結果
を示している。
横山
栄、坂本慎一、矢野博夫、橘
秀樹:風車音に含まれる低周波数成分に関する聴感閾値実
験
概要:平成22年度から開始された風車騒音に関する環境省戦略指定研究に関する発表で、風力発
電施設から放射される低周波数成分の可聴性について実験室における聴感実験の結果について報
告している。この実験では、ローパスフィルタリングによって低周波数に限定した風車音の可聴
閾値を調べた結果、1/3オクターブバンドスペクトルが純音閾値曲線に 下から接するあたりで「聞
こえる/耳元で何かを感じる」という感覚が生じ始めることを明らかにしている。
5.本研究により得られた成果
(1)科学的意義
本研究を遂行するに当たり、音響学にとどまらず、 機械工学、心理学、医学などの諸分野の専
門家の参画を得て、風車騒音の問題に総合的に取り組む体制を構築した。このような組織は外国
では数例見られるが、我が国では初めてである。この組織において、サブテーマ (2)風車騒音の実
測調査および地域住民に対する影響調査及びサブテーマ(3)風車騒音に係る聴感実験 で得られた
研究成果について総合的に議論し、研究の深化と関連付けをすることができた。 その内容の詳細
はサブテーマ(2)及び(3)の項で詳述するとおりである。また、内外における風車騒音関連の研究 資
料を整理し、本研究に反映すること ができた。
(2)環境政策への貢献
<行政が既に活用した成果>
特に記載すべき事項はない。
S2-11-13
<行政が活用することが見込まれる成果>
本研究によって、風車騒音の物理的特性及び風力発電施設周辺の住民の反応の実態が明らかに
された。また、低周波音に対するヒトの聴覚生理心理反応の基礎的データが得られた。平成 24年
10月に施行された「環境影響評価法施行令の一部を改正する政令」では、風力発電施設も環境影
響評価法の対象事業として含まれることになり、平成25年4月以降に新たな手続の創設(計画段階
配慮書手続及び事後調査報告書の公表・報告手続き)が行われることになっているが、本研究の
成果はそのための基礎資料として有益な科学的知見を与えることが見込まれる。環境省では、風
車騒音の環境影響評価のための具体的指針を検討するために、本年度から 「風力発電施設から発
生する騒音等の評価手法に関する検討会(仮称)」を発足させることになっているが、この検討
会でも、風車騒音の物理的特性及び近隣住民に対する影響実態に関して、本研究の成果が基礎資
料として有効に利用されることが期待できる。
6.国際共同研究等の状況
特に記載すべき事項はない。
7.研究成果の発表状況
(1)誌上発表
1) 坂本慎一、横山
栄、辻村壮平、橘
秀樹, “低周波性騒音に関する聴感実験設備,” 騒音制御
37(2), pp.73-78 (2013)
(2)口頭発表(学会等)
1) 矢野博夫,太田達也,橘
秀樹:日本騒音制御工学会2011年秋季研究発表会(2011.9)
「風車騒音のimmission測定に用いる計測システムの開発」
2) 太田 達也,矢野 博夫,橘 秀樹:日本音響学会2012年春季研究発表会(2012.3)
「一般環境における低周波騒音の測定事例」
3) H. YANO, T. OHTA and H. TACHIBANA : 15th International Meeting on Low Frequency Noise and
Vibration and its Control (2012.5)
“Development of measurement system for wind turbine noise”
4) H. TACHIBANA, H. YANO, S. SAKAMOTO and S. SUEOKA : Inter-noise 2012 (2012.8)
“Synthetic research program on wind turbine noise in Japan”
5) H. TACHIBANA, H. YANO and A. FUKUSHIMA : 5th International Conference on Wind Turbine
Noise (2013.8)
“Assessment of wind turbine noise in immission areas” (発表予定)
6) H. TACHIBANA, H. YANO, S. SUEOKA : Inter-noise 2013 (2013.9)
“Nationwide field measurements of wind turbine noise in Japan” (発表予定)
(3)出願特許
特に記載すべき事項はない。
S2-11-14
(4)シンポジウム、セミナー等の開催(主催のもの)
特に記載すべき事項はない。なお、平成25年9月に開催される日本騒音制御工学会研究発表会の
スペシャルセッションで、本研究全体の成果を「環境省環境研究総合推進費による風車騒音に関
する調査研究:総合報告」と題して発表する予定である。
(5)マスコミ等への公表・報道等
特に記載すべき事項はない。
(6)その他
特に記載すべき事項はない。
8.引用文献
1) Geoff Leventhall, “Low Frequency Noise. What we know, what we do not know, and what
we would like to know,” Proc. 13th International Meeting on Low Frequency Noise and
Vibration and its Control, 1-26 (2008).
2) Bo Søndergaard, “Low Frequency Noise from Wind Turbines - Methods for prediction and
assessment of the noise levels and the audibility of low frequency noise,” Proc. 13th
International Meeting on Low Frequency Noise and Vibration and its Control, 376 -391
(2008).
3) Andy T. Moorhouse, David C. Waddington and Mags D. Adams, "A procedure for the assessment of
low frequency noise complaints," J. Acoust. Soc.Am. 126(3), pp.1131 -1141 (2009.9)
4) Carlos A. Jurado and Christian S. Pedersen, “Frequency selectivity at very low centre
frequencies: theinfluence of the helicotrema on individual differences in low frequency
sound perception,” Proc 14 th International Meeting onLow Frequency Noise and Vibration
and its Control, 129-145 (2010).
5) Sabine A. Janssen, Henk Vos, Arno R. Eisses, and Eja Pedersen, “Predicting annoyance by
wind turbine noise,” Proc. Inter-noise 2010, CD-ROM (2010).
6) 時田保夫、中村俊一、織田
厚, “低周波音行暴露実験室の構造と音響特性,” 日本音響
学会誌 40 (10), pp.701-706 (1984).
S2-11-15
(2) 風車騒音の実測調査および地域住民に対する影響調査
公益社団法人
日本騒音制御工学会
末岡伸一
平成22~24年度累計予算額:62,744千円
(うち、平成24年度予算額:27,516千円)
予算額は、間接経費を含む。
[要旨]
サブテーマ(2)では、風力発電施設周辺における風車騒音の実態を調べるための実測調査と周 辺
住民に対する風車騒音の影響を調べるために、全国 34の風力発電施設周辺36地域において調査を
実施した。それと同時に地域特性が類似で風車騒音の影響がない 18の地域を対照地域として選定
し、同様の実測調査及び社会反応調査を行った。これらの調査の結果から、風力発電施設が建設
されている地域は本来きわめて静穏な地域が多く、風車騒音によって騒音レベルが上昇している
こと、対照地域に比べて風車周辺地域の住民には睡眠影響などが比較的高く見られること、風車
騒音の影響は特に夜間に大きいことなどが明らかとなった。
[キーワード]
風車騒音、超低周波音、低周波音、等価騒音レベル、社会反応調査
1.はじめに
我が国では、2000年頃から風力発電施設の建設が本格化したが、これに伴って施設の周辺住民
から直接的な騒音被害だけでなく、健康上の不安を感じるという苦情が訴えられるようになった。
本研究ではその実態を把握することを目的として、 風力発電施設周辺における風車騒音の物理的
特性の把握と近隣住民を対象とした社会反応調査を 3年間にわたって実施した。また、比較のため
に風力発電施設がない地域も対照地域として選定し、実測調査及び社会反応調査を行った。
2.研究開発目的
(1)実測調査
風力発電施設周辺における風車騒音の実態を調べるために、全国 34の風力発電施設の周辺の36
地域で広帯域音圧レベル計による実測調査を行った。今回の調査で対象とした風力発電設備は、
すべて3翼のアップウインド型である(写真(2)-1参照)。また、環境騒音の比較検討のために、地
域特性が類似で風車騒音の影響を受けていないと思われる全国の18地域を対照地域として選定し、
環境騒音及び残留騒音の測定を行った。
S2-11-16
写真(2)-1
3翼アップウインド型風車の例
(2)社会反応調査
上記の風力発電施設周辺地域及び対照地域の実測調査と並行して、対象とした地域の住民を対
象として環境騒音及び健康状態に関するインタビュー方式のアンケート調査 を実施した。
3.研究開発方法
(1)実測調査
風力発電施設周辺地域及び対照地域における騒音測定の方法としては、平成 22年度に試作開発
した広帯域音圧レベル計とそのマイクロホンに風雑音防止のための二重構造の防風スクリーンを
装着した音圧測定システムを用い、各対象地域において原則的に 120時間の連続測定を実施した。
測定点は対象地域ごとになるべく一様に分布するように配置した最大7点とし、風力発電施設周
辺地域では参考までに風車の近傍点(基準点)にも測定点を設けた。この基準点では、地上高さ 4
mにおける風速も測定した。測定現場で録音された音圧信号は、後日まとめて分析し、 A特性、C
特性及びG特性周波数重み付き音圧レベル( L A, L C , L G )及び周波数分析として1/3オクターブバン
ド音圧レベルを求める方法をとった。写真(2)-2及び(2)-3に風力発電施設周辺における実測調査の
様子を示す。
S2-11-17
写真(2)-2 風車騒音の測定風景-1(W09周辺)
写真(2)-3 風車騒音の測定風景-1(W28
周辺)
(2)社会反応調査
社会反応調査では、調査員が直接住民宅を訪問してインタビュー方式で調査をする方法をとる
こととした。その内容(調査票)としては、表(2)-1に示すように、一般的な住環境に関する意識、
各種の環境騒音に対するアノイアンス、自覚的健康状態に関する質問事項及び調査員が判断して
記述する事項で構成されており、おおむね20分以内のインタビューで終了する内容としている。
調査項目のうち、アノイアンスに関する質問は、日本騒音制御工学会が一般的な住環境に関す
る意識を調べるために開発してきた調査票を基礎とし、風車騒音に関 する質問事項を加えて若干
の修正・追加を行った。そのうち、住環境に関する基本的な質問事項は全く同じであり、これま
で蓄積されている風力発電施設周辺以外の調査結果とも比較検討が可能である。自覚的健康状態
に関しては、東京大学で開発されたTHI(Total Health Index)に基づいて質問を行う方法を採用し
た。具体的には、THI質問用紙から、①呼吸器、②目と皮膚、③消化器、④生活不規則性、⑤情
緒不安定に係る54項目の質問を選定して使用した。
なお、本研究では風力発電施設周辺地域との比較を目的として、地域特性は 類似で風車騒音の
影響を受けていない地域を対照地域として選定し、実測調査と同時にアンケート調査も行った。
インタビュー方式の調査では、インタビューアの等質性を保つこと(インタビューア・バイア
スの除去)が重要である。そのために、アンケートの留意事項と調査員用の応答集を作成し、事
前に具体的な調査方法について研修を行った。 調査の具体的方法は以下のとおりである。
① 風力発電施設周辺の調査対象としては、風車からおおむね 1 km 以内の住戸を選定する。
② 本研究の影響調査 WG のメンバーが中心となって、各対象地域周辺の住宅を訪 問してインタビ
ュー方式で調査を行う。すなわち、調査員が質問を読み上げながら回答を調査票に記入する。
③ 測定班が連続騒音調査を行っている 4 日間のうちの 1~2 日間に実施する。
④ 2日程度前に調査対象地域の住民に調査実施についてビラを配布する。
S2-11-18
表(2)-1
本研究の社会反応調査で使用したアンケート調査票
生活環境についてのアンケート調査票
問1
あなたは、現在の家に何年お住まいですか。該当する番号を選んで下さい。
1.1年未満
2.1年~3年未満
3.3年~5年未満
4.5年~10年未満
5.10年以
上
問2
あなたは、現在お住まいの地域の生活環境に、どの程度満足していますか。項目ごとに該当
する番号を選んで下さい。
満足
比較的満足
どちらとも言えない
多少不満
不満
(1) 買物の便
1
2
3
4
5
(2) 交通の便
1
2
3
4
5
(3) 緑の豊かさ
1
2
3
4
5
(4) 空気のきれいさ
1
2
3
4
5
(5) 静けさ
1
2
3
4
5
(6) 公共施設
1
2
3
4
5
問3
この1年あまりを振り返って、あなたは自宅で、下記の音で悩まされたり、うるさいと感じ
たことがありますか。項目ごとに該当する番号を選んで下さい。
まったくない それほどない 多少ある だいぶある 非常にある 聞こえない
(1) 道路の自動車の音
1
2
3
4
5
9
(2) 飛行機の音
1
2
3
4
5
9
(3) 新幹線鉄道の音
1
2
3
4
5
9
(4) 在来鉄道の音
1
2
3
4
5
9
(5) 工場・事業場の音
1
2
3
4
5
9
(6) 建設工事の音
1
2
3
4
5
9
(7) 風力発電施設の音
1
2
3
4
5
9
1
2
3
4
5
(8) その他の音(
問 4
)
問3に挙げた音の中で、あなたが最も悩まされているのは、どの音ですか。該当する音の番号を
一つだけ選んで下さい。悩まされる音がない場合は、「なし」でけっこうです。
(
問5
)
問4で「なし」以外の回答なさった方にお尋ねします。その音でどのような迷惑を受けているか、
該当する番号を選んで下さい。いくつでもけっこうです。
1. 気になるがたいしたことはない
2. くつろげない
3. イライラしたり、腹が立つ
4. 身体の具合が悪くなる
S2-11-19
5. 電話の声やテレビ・ラジオの音が聞き取りにくい
6. 仕事や勉強、読書の邪魔になる
7. 会話の妨害になる
8. その他(
問 6
)
その音で迷惑を受けるのは、1日のうちいつごろか、該当する番号を選んで下さい。いく
つでもけっこうです。
1. 早朝
問 7
2.昼間
3.夕方
4.夜間
5.深夜
6.一日中
7.決まっていない
その音で、迷惑を受ける季節はいつですか。該当する番号を選んで下さい。いくつでもけ
っこうです。
1. 春
問 8
2. 夏
3. 秋
4. 冬
その音で迷惑を受けたとき、どのようにしたいと思いますか。また、実際にどのようにし
ましたか。
そうしたいと思う
実際にしたことがある
無回答
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
1
2
9
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
1
2
9
(3) 役所・警察などに訴える
1
2
9
(4) 自治会や地区長などの組織に訴える
1
2
9
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
1
2
9
(6) 自分の家に防音工事等をする
1
2
9
(7) 引っ越しをする
1
2
9
(8) その他、具体的にお答え下さい
(
)
問 9 睡眠についておたずねします。
(1) 睡眠で困っていることがありますか?
1.ある
2. ない
(2) (1)の質問で、あるとお答えの方は、つぎの項目ごとに該当する番号を選んで下さい。
項 目
夜、床についてもなかなか寝付けない
夜中に目が覚めて、その後寝つけない
朝、早く目が覚める
起きたとき、よく眠れなかった感じがする
昼間、眠くて仕事がよくできない
その他(
)
週に3回以上
1
1
1
1
1
1
週に1~2回
2
2
2
2
2
2
たまに
3
3
3
3
3
3
無い
9
9
9
9
9
9
S2-11-20
(3) 上記のように困っているのは、質問4で答えた「悩まされる音」が原因だと思いますか?
1. 思う
2. 思わない
(4) 睡眠への影響について気になることがあればお聞かせください。
(
問10
)
あなたご自身のことについておたずねします。さしさわりのない範囲でお答え下さい。
(1) 性別
1.男
2.女
9.無回答
(2) 年齢
1.20歳未満
2.20歳代
3.30歳代
4.40歳代
5.50歳代
6.60歳代
7.70歳以上
9.無回答
(3) あなたご自身のご職業
1.自営業
2.給与所得者
3.自由業
4.専業主婦
6.学生
7.無職
8.農林水産業
5.パートタイマー
9.その他(
)
(4) あなたの家族は、あなたを含めて何人ですか。
1.1人
2.2人
3.3人
4.4人
5.5人
6.6人以上
9.無回答
(5) あなたの家族で、次の項目に該当する方がいらっしゃいましたら選んで 下さい。いくつでもけっ
こうです。
1.夜勤の方
2.受験生
6.小学生
9.該当者無し
3.病気の方
4.お年寄り
5.乳幼児
(6) あなたは、音を気にするほうですか。
1.気にしない
2.どちらともいえない
3.気にする
9.無回答
(7) あなたは、騒音振動など環境問題に関心をおもちですか。
1.もっていない
(8)
3.その他(
2.聞こえない
2.ない
2.みえない
風力発電施設が見えるとお答えになられた方に、風力発電施設の景観上の印象をおたずね
いたします。
つぎのうちからいずれかを選んで下さい。
1.問題はない
(13)
2.景観の邪魔になる
3.特に何とも思わない
お宅の庭や家の中で、風車の回る影がうつりますか。いくつ選んでもけっこうです。
1.庭にうつる
(14)
)
お宅から風力発電施設が見えますか。
1.みえる
(12)
2.思わない
お宅では、風力発電施設の稼働によって家具や建具が振動することがありますか。
1.ある
(11)
9.無回答
お宅では、風力発電施設からの音が聞こえますか。
1.聞こえる
(10)
3.もっている
あなたは、自然エネルギーを利用する風力発電は、よい方法と思いますか。
1.思う
(9)
2.どちらともいえない
2.家の中までうつる
3.うつらない
お宅では、風力発電施設があることに よって、よいことがありますか。
1.ある
2.ない
3.わからない
S2-11-21
(15)
(14)でよいことがあるとお答えになられた方は、具体的にお答えください。
(16)
環境について何か気になりますか、自由にお答え下さい。
(
問11
)
あなたの健康のあらましについてお答え下さい。他人には絶対知られないようにしており
ますので、ありのままお答え下さい。
1
2
3
4
5
最近せきが出ますか
くしゃみが出ることがありますか
のどがつまったような感じがありますか
痰(たん)がからむことがありますか
鼻水が出ることがありますか
よく
よく
よく
よく
よく
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
6
7
8
9
10
かぜをひきやすいですか
鼻がつまることがありますか
息をするとゼイゼイと音がしますか
のどが痛かったり、いがらっぽかったりしますか
痰(たん)がでることがありますか
はい
よく
よく
よく
よく
どちらでもない
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
11
12
13
14
15
皮膚が弱いほうですか
目が疲れやすいですか
できものができやすいですか
目が充血してまっかになることがありますか
じんましんが出ることがありますか
はい
よく
よく
よく
よく
どちらでもない
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
目が痛かったり熱く感じたりすることがありますか
まぶたが重いと感じることがありますか
発疹(赤いぶつぶつ)が出ることがありますか
目やにが多いですか
皮膚がかゆくなることがありますか
げっぷが出ることがありますか
消化不良を起こすことがありますか
みぞおちのあたり(胃)が痛むことがありますか
下痢をすることがありますか
歯をみがくときなどに、はきけのすることがありますか
胃腸の具合が悪いことがありますか
胃が重かったりもたれたりすることがありますか
食後に胃が痛むことがありますか
空腹時に胃がいたむことがありますか
早寝早起きのほうですか
医者などから血圧のことで何か言われましたか
人に顔色が悪いと言われますか
間食をしますか
食欲のないときがありますか
よく
よく
よく
多い
よく
よく
よく
よく
よく
よく
よく
よく
よく
よく
はい
高血圧
よく
よく
よく
ときどき
ときどき
ときどき
ふつう
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
どちらでもない
いいえ
ときどき
ときどき
ときどき
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
低血圧
いいえ
いいえ
いいえ
35
36
37
38
39
40
仕事がきついと感じることがありますか
近ごろ体がだるいですか
近ごろ朝起きるのがつらいですか
朝食を食べないことがありますか
食事の不規則なことがありますか
近ごろ寝不足ですか
よく
いつも
いつも
よく
よく
はい
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
ときどき
どちらでもない
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
S2-11-22
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
問12
人が自分をどう思っているか気になりますか
よく赤面しますか
過ぎたことをくよくよ考えますか
他人に誤解されやすい性格だと思いますか
冷汗をかくことがありますか
気疲れするほうですか
試験の時や目上の人の質問に答える時汗をかきま
すか
見知らぬ場所では落ち着きませんか
目上の人が近づくとふるえそうになりますか
どなりつけられると体がすくみますか
気分に波がありすぎると思いますか
夜中の突然の音などでおびえることがありますか
人に見られていると仕事が手につきませんか
ちょっとしたことが気になりますか
はい
はい
はい
はい
よく
はい
よく
はい
はい
はい
どちらでもない
どちらでもない
どちらでもない
どちらでもない
ときどき
どちらでもない
ときどき
どちらでもない
どちらでもない
どちらでもない
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
はい
はい
はい
はい
どちらでもない
どちらでもない
どちらでもない
どちらでもない
いいえ
いいえ
いいえ
いいえ
あなたがお住まいの地域について、特にご意見がありますか?
(調査員記入事項)
(1) 地域
1. 住居系
2. 商業系
(2) 建物
1. 戸建住宅
2. 集合住宅(長屋・アパート等)
4. 農家
5. その他(
(3) 建物構造 1. 木質系
(4) 窓構造
2. 鉄骨系
1. 木製サッシ
1. 5年未満
1. 持ち家
5.その他(
)
3. 中高層集合住宅
)
3. コンクリート系
4. その他(
)
3. アルミ二重サッシ
)
2. 10年未満
(6) 居住階数(集合住宅の居住者)
(7) 所有区分
4. 農林水産系
2. アルミ一重サッシ
4. その他(
(5) 築年数
3. 工業系
3. 20年未満
(
)階建ての(
2. 賃貸
3. その他(
4. 20年以上
)階
)
(8) 回答者の住宅周辺の騒音発生源
1. 高速道路
2. 幹線道路
5. 鉄道の橋梁
6. 飛行場
7. 上空の航空機・ヘリコプター
9. 工場・事業場
10.駐車場
11.
12.飲食店・ファミレス等
16. 農業作業
3. 在来線鉄道
8. 建設作業
学校(幼稚園・保育園を含む)
13. 商店・コンビニ等
17.風力発電施設
4. 新幹線鉄道
14. 娯楽施設
18. その他(
15. 商店街等の拡声機
)
アンケート調査員の留意事項
1
全般的事項
①
この調査は、学術調査を実施するものであり、公正かつ適切に行われることを強調すること。
② この調査は、風車騒音の苦情対応と しての調査ではなく、科学的知見を得て今後の環境対策に
S2-11-23
活用する基礎資料である点に理解を得るように努めること。
③ アンケートの実施においては、身なり、態度などで疑われないように注意 するとともに、丁寧
な対応に特に留意すること。
④
2
訪問先の内情を探るような態度・しぐさは控えること。
調査計画について
① この調査は、あくまでも環境省の戦略指定研究として実施するものであり、公正かつ適切な
回答が得られるように計画・実施すること。
② 回答については、外部へ決して漏れないことをよく説明する。
③ 具体的な調査対象の住居は、できるだけ風車騒音のみの場所が解析上好ましいことから、自
動車騒音に常時暴露されている幹線道路に面した住居などは除外するのが適切である。
④ アンケートの事前予告(お願い文の配布)は、調査日時の3日前が好ましいと考えられている
が、必要により判断してかまわない。なお、実測調査 WG の測定開始前日にビラ配布を行う
とすれば、実測開始2から3日後にアンケート調査を実施することになる。
⑤ 調査日の曜日は、平日を原則とするが、状況により判断してかまわない。
3
調査実施について
① 回答数が少ない場合は、予備地域において調査を行い20件程度の回収に努力する。
② 現場主任(責任者)は、常に調査員と連絡がとれる体制(携帯電話等)をとり、必要な指示
や応援が可能なように措置すること。
③ 苦情が生じないように調査の終了時刻は、可能な限り日没前とし、遅くとも18時前とする。
④ 調査員は、2名が望ましいが1名でも可である。
⑤ 担当調査員以外の関係者は、不審者として通報されないように、周辺で「たむろ」している
と見られないように十分に注意する。
⑥ このアンケートは、過去1年間を振り返って 「風車音と生活環境」について調査するもので
あり、平均的な環境の状況を判断してもらうように説明する。
⑦ 質問は調査員が読み上げるだけでは分かりにくい場合もあり、提示用フォルダーを手渡して、
それを補助的に見てもらいながら回答してもらうと効率的である。なお、提示用フォルダー
は、見やすいように字体、ページ数が変えてあり、当然のことながら調査員回答事項は、印
刷されてない。
⑧ このアンケートは、従来のドーズ―レスポンス調査の質問表に東大(又はトータル)ヘルス
インデックスの質問項目を付加したものである。
⑨ 質問は、回答者用と調査員記入項目に別れているが、調査員記入事項については、回答者に
質問してはならず、調査員の主観的判断でかまわない。
⑩ 各質問については、回答を強要するものではないので、無回答でも可である。なお、自由に
意見を聞く質問については、「あれば伺う」との趣旨で決 して強要しないこと。
⑪
回答者には、家族と相談することなく主観的に答えてもらうこと。
S2-11-24
⑫
調査員は、調査票表紙の右上に調査家屋コードを記入すること。調査家屋コードは、1222-
01(月日+通し番号)とし、地図上にもこれを記入して、後日騒音等の推計に利用する。
問1~3について
4
① 問1の「現在の家に住む」とは、現住所との意味であり、家の建直しを意味していない。
② 問2の生活環境の質問は、地域の概要についての質問で、「静けさ」の満足度がキーとなる
質問である。
③ 道路とは、相当量の交通量が想定される幹線道路(国道・都道)と主要な市町村道を意味し
ており、いわゆる生活道路は含まれていない。
④ 飛行機とは、飛行場に離着陸するものを意味しており、はるか上空通過の飛行機や飛行中の
ヘリコプターは含まれない。
⑤ 鉄道の音とは、新幹線鉄道、在来鉄道を意味しており、夜間の保線工事音などは含まれない。
また、橋梁部は、特に音が大きいので鉄道騒音に含めず、その他の音として整理する。
⑥ 工場・作業場とは、法的な区分によるものではなく、経営形態にかかわらず機械、設備等に
より製造等の作業を行っている場合のすべてを意味している。
⑦ 建設作業とは、道路等の公共物や住居・ビルなどの建築工事・土木工事のすべてとダンプ等
による建設資材の搬入を含むものである。
⑧ 風力発電施設の音とは、翼、発電機(ナセル)、タワー(内側設置の電気関係設備を含む)
及び機種によっては外部設置の電気関係設備等から生じる音である。
⑨ その他の音とはおおむね次の事項であり、口頭で例示してもよい。
暴走族等、朝晩のバイクのふかし、生活道路の自動車音(市町村道等)、道路上の人声、コン
ビニ・スーパー等(車の出入りを含む)、ファミリーレストラン等(車の出入りを含む)、カ
ラオケなどの営業、駐車場(専用のもの)、学校・幼稚園等(拡声器放送を含む)、資材置場
(車の出入りを含む)、集合住宅の室内音(隣家や上階からの音・給排水音など)、ペット(犬・
猫など)、エアコン室外機、カラス等の鳥
なお、今回の調査には、振動等を調査対象としていないが、回答があった場合は、アンケー
トの性質上その他の音の項目に記入すること。
5
①
問4~9について
問4は、問3での回答(無回答の項目を除く)から、一つだけを選択してもらうものである。
② 特に悩まされる音がない場合は、問9の睡眠についての質問にすすむこと。
③ 問5は、類似の質問が問10にあるが、ここでは騒音影響に概括的に回答を求めるものである。
④ 問6~7は、迷惑を受ける時間帯を尋ねるもので、特に夜間の風力発電施設についての回答に
留意する。
⑤ 問8は、迷惑に関する行動についてどのように考えるかを尋ねているもので、「そうしたいと
思っている」「実際に行動した」に該当しない場合は、回答が無いことになる。なお、無回
答には、思わない、答えたくない、を含むものである。
⑥ 問9は、睡眠にかかる一連の質問で、過年度に実施した他の騒音地域での回答と比較するため
S2-11-25
に同文としてある。
6
①
問10について
これらは、個人にかかる質問なので、回答したくない場合は回答が不要である 点をよく説明
すること。
②
無回答とは、「答えたくない」「判断できない」「こたえられない」などを含んでいる。
③
給与所得者とは、いわゆる会社員、公務員などである。
④
自由業とは、文筆家、芸術家など、主として自宅で仕事を行う者のことである。
⑥ 無職とは、主としてリタイアした方や資産で生活している方などである。
⑦ お年寄りとは、仕事をリタイアして主として自宅にいる者のことで、特に年齢で区分するもの
ではないこと。一般的には、給与所得者 では65~70歳、農林業を含む自営者は、70歳以上と考
えられる。
⑧ 「よく利用する」とは、回答者がどう考えるかであるが、おおむね1年に数回以上の利用と考
えられる。また、「ほとんど乗らない」とは、数年に1度以下と考えられる。
⑨ (16)の自由記載については、すでに質問した内容の繰り返しや補充でもかまわない。さらに、
例えば風車のシャドウフリッカー(影)、交通量の増加、野鳥の増減、強風時の風車による風
切り音、風車故障時の音、振動を感じることがある、など自由な意見があれば記述する。
7
①
問11について
この一連の質問は、東大で開発された健康に関するトータルヘルスインデックスの質問のう
ち、必要な項目を選択したものである。
②
これらの回答を尺度化の手法で解析するもので、対照地域との相違について検討するもので
ある。
③
この項の調査結果については、プライバシー保護のため無記名で処理 されているため、各個
人への結果報告は出来ないようになっている。健康について相談を受けた場合は、かかりつ
け医師がいる場合にはその医師に、いない場合には市の保健センターに相談することをお勧
めすること。
8
問12について
この問は、問10の(16)の環境にかかる質問と若干重複するが、物理的な環境のみならず地域社会
の変化、騒音対策ニ対する意見など自由な意見があれば記述する。
9
調査員記入事項について
① 各質問については、調査員が判断するものとし、回答者に質問は行わない。
② その他とは、回答枝が無い場合(括弧内に記述)のほか、不明な場合も含んでおり、この場合
S2-11-26
は括弧内に不明と記述する。
③ 建物構造や所有区分などについては、△△荘のごとく明らかな場合は適切に判断することにな
るが、判断が困難な場合も十分に想定される。その場合は、その他に ○を記入する。
10 アノイアンスデータおよび THIデータの整理
①
調査データを配布したexcel表に記入する。
② 具体的には、別添のアンケートデータ整理表 により整理する。
(平成23年7月22日版)
S2-11-27
4.結果及び考察
(1)実測調査
平成22年度から3年間にわたって実測調査を行った風力発電施設周辺及び対照地域の概要を
表(2)-2及び表(2)-3に示す。
表(2)-2
実測調査及び社会反応調査を実施した風力発電施設周辺地域(平成 22, 23, 24年度)
ID
W01
所在県
長崎県
W02
山口県
W03
静岡県
W04
W05
和歌山
県
千葉県
W06
千葉県
W07
島根県
W08
W09
鹿児島
県
鳥取県
W10
鳥取県
W11
W12
鹿児島
県
石川県
W13
愛知県
W14
静岡県
W15
兵庫県
W16
静岡県
W17
秋田県
W18
秋田県
W19
W20
山形県
山形県
W21
秋田県
地域特性(所見)
半島の丘に風車が設置.周辺は田園地帯と漁
村.船舶の航路に近く、大型船舶も通行する.
山間部の丘陵地に風車が設置.周辺は田園地帯
(主に水田).
標高340~400mの山地に風車.山の南側斜面は
みかん畑、北側斜面は田畑.
標高450~500mの山頂に風車.急斜面を利用し
たみかん栽培農家の集落.
台地上に風車.周辺は田園地帯(主に露地野菜栽
培).若干離れて工業地域、団地など.
台地上に風車.周辺は田園地帯(主に露地野菜
栽培)
山の尾根沿いに風車.周辺は田園地帯(主に水
田).
山間部に風車.周辺は田園地帯(田畑)および
牧場.
海岸沿いに風車.周辺は平地で田園地帯(畑,
果樹園).
山の裾野に風車.周辺は主に田園地帯(水田)
で,風車の近傍は工業団地.
山頂に風車.海に近い.周辺は田園地帯(畑).
定格出力
1,980kW×1機
調査年月
2010年12月
2,500kW×7機
2011年1月
2,000kW×10機
2011年2月
1,300kW×10機
2011年3月
1,500kW×9機
2,300kW×9機
2011年2月
アンケートは11月
2011年2月
アンケートは11月
2011年8月
2,400kW×21機
2011年10月
1,500kW×9機
2011年12月
1,500kW×1機
2011年12月
1,980kW×1機
2012年1月
丘陵地に風車.その麓の平坦な田園地域に農家
および一般民家の集落.
平地に風車.平坦な田園地域で、主として野菜
栽培の農家.温室も多い.
山地の尾根伝いに風車.北側には別荘建物が多
く、南側谷合に農業、漁業を営む集落.
山地の尾根伝いに風車.南側傾斜地は別荘地、
東側丘陵地の谷合は田園地域、北側は平坦な田
園地に農家と地場産業に従事する民家の集落.
河川、海沿いに風車.東北側は平坦な田園地域
に農業・漁業従事者の民家、一般的民家の集落.
海岸に沿って風車.北側は海水浴場.防風林を
隔てた内陸側は畑.
海岸に風車.防風林を隔てた内陸側は田畑と牧
場.
防風林の中に風車.防風林の陸側は田畑.
田園地帯に風車.周辺は主として水田で、集落
が散在.
1,990kW×5機
2011年8月
1,000kW×1機
2,000kW×17機
2011年11月
アンケートは10月
2011年12月
2,500kW×15機
2012年1月
3,000kW×5機
2012年1月
1,500kW×17機
2011年10月
600kW×1機
1,250kW×1機
2,080kW×7機
400kW×2機
600kW×4機
1,500kW×2機
1,500kW×1機
2011年11月
海に近い丘陵地上に風車.周辺は主に水田.
1,500kW×6機
2011年10月
2011年10月
2011年10月
S2-11-28
W22
山口県
2012年8月
鹿児島
県
山頂に風車が設置され,周囲は山および田畑。 1,950kW×1機
風車につながる県道沿い集落(約15軒)がある.
海岸近くの平地に風車があり,風車周辺は運動 1,995kW×1機
公園で,その先に集落やサトウキビ畑がある.
山頂に風車が点在し,周辺の山間部に集落(約 1,300kW×10機
15軒)や田畑,放牧地がある.
W23
沖縄県
W24
W25
鹿児島
県
山頂の尾根沿いに風車が設置され,山の麓に新
興住宅地や畑がある.
2012年10月
2012年9,10
月
丘の上に風車が設置され,周辺は公園と畑。そ 1,500kW×1機
2012年11,12
の先に集落がある.(この施設は風車騒音の特
月
性把握が目的で民家側測定点なし)
W27
北海道
なだらかな丘陵の牧草地帯に風車が設置され、 1,000kW×20機 2012年9月
周囲の平坦な田園地帯に農家が、海岸の道路沿 1,500kW×5機
いには漁業に従事する民家が点在する.
1,650kW×14機
W28
北海道
海岸近くの標高40mの台地に風車が設置され、 1,500kW×5機 2012年10月
その周囲の海岸沿いに漁業に従事する民家が、 2,500kW×1機
台地の上には作業用の広場に民家が点在して
(停止中)
いる.(風車はW35と同じ)
W29
愛知県
なだらかな丘陵地の田園地域に風車が設置さ
1,500kW×1機
2012年10月
れ、周囲には農家が点在し、風車の南側の道路
沿いには農家が集落をなしている.
W30
福井県
なだらかな丘陵地の田園地域を囲むように風
2,000kW×10機 2012年11月
車が設置され、その中に農家が小集落をなし、
風車の南側の道路沿道には農家を含む民家が
密集している.(風車は W36と同じ)
W31
鳥取県
標高80mの小高い丘に風車が設置され、500m以 600kW×1機
2013年1月
内の海岸沿いに漁業に従事する民家が密集し
ている.
W32
北海道
港湾施設と公園の間に設置された風車から
1,000kW×1機
2012年9月
500m程度離れた住居地域にアパートや民家が
密集している.
W33
北海道
公園の丘陵部に設置された風車から200mほど
400kW×1機
2012年9月
離れて学校、さらに離れた先に住宅が密集して
いる.
W34
北海道
田畑の中に風車が10機散在し、そのうちの2機
1,950kW×10機 2012年9月
は学校、老人福祉施設や農家、住居が集まる集
落から300m程度の位置にある.
W35
北海道
海岸近くの標高40mの台地に風車が設置され、 1,500kW×5機 2012年10月
台地の上には作業用の広場に民家が点在して
2,500kW×1機
いる。海岸沿いに漁業に従事する民家の集落が (停止中)
あるが、海岸は波の音で風車の音は聞こえてい
ない.(風車はW28と同じ)
W36
福井県
なだらかな丘陵地の田園地域を囲むように風
2,000kW×10機 2012年11月
車が設置され、南端には学校や小集落をなす農
家が点在する。風車の南側の道路沿道には農家
を含む民家が密集している.(風車はW30と同
じ)
備考:W01~W06は平成22年度、W07~W21は平成23年度、W22~W36は平成24年度に測定.
W26
千葉県
1,300kW×8機
2012年8月
S2-11-29
実測調査及び社会反応調査を実施した対照地域(平成23, 24年度)
地域特性(所見)
調査年月
山裾の農村部で周辺は田園地帯(主に水田)
2011年8月
山裾の農村部で周辺は田園地帯(畑)
2011年10月
平地の農村部で周辺は田園地帯(畑・水田)
2011年12月
平坦な田園地域で野菜栽培を主とした農家の集落
2011年10月
平坦な田園地域に専業農家と一般住宅が混在
2012年1月
丘陵地で果物栽培農家と一般住宅が混在
2012年1月
平地の農村部で周辺は田園地帯(主に水田)
2011年10月
平地の農村で周辺は田園地帯(主に水田)
2011年10月
山裾から平地にかかる農村部で周辺は田園(主に水田)
2011年11月
平地で農村と住宅地が混在。周辺は田園地帯(主に水田)
2012年8月
古くからの集落で,典型的な沖縄の家屋も多い。
2012年8月
山間部の農村。周辺は田畑と山。
2012年10月
海岸沿いには漁村が、なだらかな丘陵地の道路沿いには新興住 2012年9月
宅が集落をなし、田園地域内には農家が点在する。
C14
北海道
漁業に使用する作業場を有する地域に民家が点在する。
2012年10月
C15
愛知県
田園地域の道路沿道に農家が集落を形成する。
2012年10月
C16
北海道
漁業を中心とする海岸の段丘地に民家が集落を形成している。 2012年9月
C17
北海道
老人施設、小事業所、民家などが混在する地方の町はずれ。
2012年9月
C18
福井県
平坦な田園地帯。農家を中心とした集落が形成されている。
2012年11月
備考:C01~C09は平成23年度、C10~C18は平成24年度に測定.
ID
C01
C02
C03
C04
C05
C06
C07
C08
C09
C10
C11
C12
C13
表(2)-3
所在県
島根県
鹿児島県
鳥取県
愛知県
兵庫県
静岡県
秋田県
山形県
山形県
山口県
沖縄県
鹿児島県
北海道
上記の風力発電施設周辺及び対照地域における騒音の分析方法及び分析の結果は以下に示すと
おりである。
1)風力発電施設周辺地域における風車騒音の分析
風車が定格稼働あるいはそれに近い状態でよく回転している時間帯(夜間あるいは夕方)の録
音記録について、A特性音圧レベル(L A)、C特性音圧レベル(L C )、G特性音圧レベル(L G )お
よび中心周波数0.8 Hz~5 kHzの1/3オクターブバンド音圧レベルを50 msごとに記録した。その中か
ら原則として毎正時10分間の記録について暗騒音の影響の有無を目視によって調べ、暗騒音が影
響している恐れがある場合には録音記録を再生して耳で確認する方法によって調べ た。その結果、
明確な暗騒音が認められた場合にはその区間のレベル記録を削除 した。このような区間が長い場
合には、対象とした10分以外の部分で暗騒音の影響を受けていない部分を加えて合計で約 10分に
なるように調整し、その間の時間平均レベルを求めて当該 1時間の代表値とした。それらの値を対
象としている時間帯(たとえば夜間)全体にわたってエネルギー平均し、その時間帯の等価音圧
レベルとした。
なお、夏季から秋季にかけて実施した実測調査では、セミ などの虫の鳴き声が録音に含まれて
おり、約2 kHz以上でその影響が大きい。これを避けるために、1/3オクターブバンド周波数分析結
果にこれらの音(暗騒音)が明確に見られる場合には、カットオフ周波数 1.25 kHzのローパスフィ
ルタリング処理を行った上で上記のレベル分析を行った。
本研究で対象とした34の風力発電施設の周辺地域 36箇所(W01~W36)において広帯域音圧レベ
ル計によって録音された音圧記録について、 上記の方法で分析を行った結果として、 各測定点に
おける対象とした時間の等価音圧レベル( A特性:L Aeq 、C特性:L Ceq 、G特性:L Geq )と1/3オクタ
ーブバンド音圧レベルの分析結果を まとめて添付資料の図1-1~図36-2及び表1~表36に示す。
S2-11-30
なお、これらの各風力発電施設周辺地域における風車騒音の実測データのうち、A特性等価音圧
レベルについて風車からの距離による減衰特性を調べてみた。その方法としては、 最近接風車か
らの距離の関数として式(1)によって距離減衰特性に関する回帰式を求めた。その場合、 暗騒音の
影響が大きいデータ、風車からの距離が100m未満の測定点のデータ、影となる場所に測定点があ
るため他の測定点と比べ騒音レベルが小さいデータ( W05 M05)、ウインドファームの中にある
家屋の測定点(W08 M02)のデータは除外した。
L  A log10   B
(1)
ここに、L:騒音レベル [dB]、  :最近接風車からの距離 [m]、A, B:係数。
2)対照地域における残留騒音の分析
対象とする時間帯(主に夜間)の毎正時10分間のレベル記録について、A特性音圧レベル(L A )、
C特性音圧レベル(L C )、G特性音圧レベル(L G )および中心周波数0.8 Hz~5 kHzの1/3オクターブ
バンド音圧レベルを50 msごとに記録した。ただし、明確な暗騒音がある場合には、他の 10分間デ
ータを用いた。そのレベル記録からA特性音圧レベル(L A)、C特性音圧レベル(L C )、G特性音
圧レベル(L G )及び中心周波数0.8 Hz~5 kHzの1/3オクターブバンド音圧レベルのそれぞれについ
て95%値(90%レンジの下端値)を求めた。これらのレベル値について、対象としている時間帯
全体にわたるエネルギー平均値を計算し、その時間帯における残留騒音のレベルと した。対照地
域の測定についても、夏季及び秋季のセミや虫の鳴き声の影響を除外するために、必要に応じて
上記のローパスフィルタリング処理を行った。
上記の方法で分析を行った結果として、本研究で対象とした 18箇所の対照地域(C01~C18)に
おける残留騒音の分析結果を添付資料の図37~図54及び表37~表54に示す。
以上に示した風力発電施設周辺地域36箇所のうち、風車騒音が測定できたのは29の風力発電施
設周辺の31地域の合計164地点であった。また対照地域18箇所のうち、残留騒音が測定できたのは
14か所の合計33地点であった。これらのデータから以下に述べる分析を行った。
まず、31地域における民家周辺の合計164地点で測定された風車稼働時の1/3オクターブバンド音
圧レベルの分析結果を重ねて図(2)-1に示す。この結果を見ると、風車騒音の全体的な周波数特性
としては、低周波数から高周波数にかけて -4 dB/オクターブの傾斜に近いことが分かる。また、図
中にMoorhouse他によって提案されている1/3オクターブバンド分析結果による低周波音問題の有
無を判定するための限界曲線 12) を示す。測定結果をこの曲線と比較すると、すべての測定結果は、
20 Hz以下でこの曲線を大きく下回っているが、それ以上の周波数では多くの測定結果が限界曲線
を上回っており、ISO 389-7に規定されている純音に対する聴覚閾値の曲線も上回っている。これ
は、風車騒音は可聴周波数領域の成分によって 耳に聞こえる騒音として問題であることを意味し
ている。
S2-11-31
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
Moorhouse 他によ
る限界曲線
90
80
純音に対する聴覚閾値
(ISO 389-7)
70
60
50
-4
40
dB
/oc
tav
e
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k
2k 4k
周波数 [Hz]
図(2)-1
29の風力発電施設周辺の164地点における風車騒音の測定結果
つぎに、これらの風車騒音の A特性等価音圧レベルL Aeq 、C特性等価音圧レベルL Ceq およびG特性
等価音圧レベルL Geq の度数分布を整理した結果をそれぞれ図(2)-2、図(2)-3および図(2)-4に示す。ま
た、18箇所の対照地域で行った残留騒音の測定結果のうち、暗騒音の影響を受けていない合計 33
測定点における95%時間率騒音レベルL A95 の度数分布を整理し、図(2)-2~図(2)-4に合わせて示す。
これらの結果のうち、L Aeq の結果をみると、風力発電施設周辺の居住地域(本調査の測定では、最
近接風車から最短90 m、最長1,250 m)における風車が定格稼働あるいはそれに近い状態でよく回
転している時の等価騒音レベルは26 dB~50 dBの範囲に分布しており、最頻値は41 dB~45 dBの階
級で36 dB~40 dBの階級がそれに次いでいる。一方、風車騒音の影響がないと思われる対照地域に
おける残留騒音は16 dB~35 dBの範囲に分布しており、最頻値は21 dB~25 dBの階級となっている。
これらの結果から、風力発電施設の周辺地域で風車が定格稼 働あるいはそれに近い状態でよく回
転している時の騒音レベルと対照地区における残留騒音の騒音レベルには平均的に 15 dB程度の
差が認められる。
C特性等価音圧レベルL Ceq について整理した結果を見ると、風力発電施設周辺における測定結果
の最頻値は51-55 dBの階級で、56-60 dBがそれに次いでいる。風力発電施設周辺地域について、L Aeq
とL Ceq との相関を調べた結果として、L Ceq - L ACeq の頻度分布を図(2)-5に示す。この結果で、最頻値
は15~16dBの階級となっている。また散布図として整理した 結果を図(2)-6に示すが、両者の間に
はかなり高い相関(相関係数:0.88)が見られる。
超低周波音領域を対象としたG特性等価音圧レベルL Geq の結果を見ると、対照地域に比べて風力
発電施設周辺地域の方がL Geq が大きくなっている傾向が認められるが、風力発電施設周辺地域でも
G特性等価音圧レベルの感覚閾値100 dB(ISO 7196)に比べて十分に低い結果となっている。
なお、上述のとおり、測定対象地域として選定したが結果として海浜に近く波の音や防風林に
よる風音、近隣の工場の騒音などによって風車騒音が特定でき なかった地点も多い。
S2-11-32
80
70
風力発電施設周辺地域 LAeq (N = 164)
対照地域 LA,95 (N = 33)
60
度数
50
40
30
20
10
0
11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55
等価騒音レベルLAeq、95% 騒音レベルLA,95 [dB]
図(2)-2 風力発電施設周辺地域における等価騒音レベル( L Aeq )と対照地域における95%騒音レベ
ル(L A95 )の比較
80
70
風力発電施設周辺地域 LCeq (N = 164)
対照地域 LC,95 (N = 33)
60
度数
50
40
30
20
10
0
26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55 56-60 61-65 66-70
C特性等価音圧レベルLCeq、95% C特性音圧レベルLC,95 [dB]
図(2)-3 風力発電施設周辺地域における等価騒音レベル( L Ceq )と対照地域における95%騒音レベ
ル(L C95 )の比較
80
70
風力発電施設周辺地域 LGeq (N = 164)
対照地域 LG,95 (N = 33)
60
度数
50
40
30
20
10
0
31-35 36-40 41-45 46-50 51-55 56-60 61-65 66-70 71-75
G特性等価音圧レベルLGeq、95% G特性音圧レベルLG,95 [dB]
図(2)-4 風力発電施設周辺地域におけるG特性等価騒音レベル(L Geq )と対照地域における95%G
特性音圧レベル(L G95 )の比較
S2-11-33
70
80
60
70
LCeq [dB]
60
度数
50
40
50
40
30
20
y = 0.83x + 21.90
r = 0.88
R2 = 0.78
30
10
20
0
7-8
9-10 11-12 13-14 15-16 17-18 19-20 22-21 23-24
20
30
LCeq - LAeq [dB]
図(2)-5
40
50
60
70
LAeq [dB]
L Ceq -L Aeq の頻度分布
図(2)-6
L Aeq とL Ceq の相関
風車からの距離による風車騒音の変化も重要である。そこで、過去 3年間の実測調査のうちで風
車が1機のみの風力発電施設(W01, W10, W11, W13, W22, W23, W29, W31, W32, W33)とそれ以外
の複数機から成る施設(ウインドファーム)の別に、風車から測定点の水平距離と等価騒音レベ
ル(L Aeq )の関係を調べた結果をそれぞれ図(2)-7、図(2)-8に示す。これらの結果を見ると、風車か
らの距離が大きくなるほど音圧レベルが低下する距離減衰のおおよその傾向は認められるが、大
きなばらつきが見られる。これは、機種が異なる測定対象風車ごとに特定の時間帯の測定結果で
あり、その時の風車の向きが測定点によって異なること(風車の騒音放射指向特性)、また地形・
地物・地表面性状・植生、気象条件などによって音の伝搬が変化することも考慮する必要がある
60
60
50
LAeq,n [dB]
LAeq,n [dB]
50
40
40
30
30
20
ウィンドファーム
単機
20
0
図(2)-7
250
500
750 1000 1250
風車までの距離 [m]
1500
風車(単機)から測定点の水平距離と
0
図(2)-8
250
500
750 1000 1250
再近接風車までの距離 [m]
最近接風車までの距離
[m]
1500
最近接風車から測定点の水平距離と
L Aeq の関係
L Aeq の関係
(単機の風力発電施設周辺地域)
(ウインドファーム周辺地域)
3)風車騒音に含まれる振幅変調音の分析方法の提案
風車騒音では規則的な脈動音(振幅変調音)が聞こえることがあり、これが心理的アノイアン
スの大きな原因となっている。この脈動 音は英語の擬音語として “swish”, “swoosh”, “thump”など
で表現されている。このような振幅変調音が発生するメカニズムとしては、タワーと翼の乱流的
S2-11-34
な干渉(Tower-blade wake interaction)によって、回転周期に応じてパルスが発生するとする 説
1)
もあるが、引用文献 2 によれば、ブレードで発生する空力的騒音が下向きに指向性が強いこと、
音源の高速移動によって生じる Doppler 効果に伴う音圧振幅の変化、およびブレードとタワーの
間に生じる空力的交互作用などが原因で、その出現は ブレードの回転面と観測点の位置関係に大
きく依存すると言われている。
本研究では、全国の風力発電施設を対象として周辺における風車騒音の実測調査を進めている
が、その中で得られた超低周波音領域も含む録音記録から振幅変調音が顕著に認められるデータ
を抽出し、その物理的特性について解析を行った。
まず、風車近傍における測定例として、1,980 kW 風車の近傍で測定された音圧レベル記録とそ
の自己相関関数を図(2)-9 に示す。この例では周期が約 1.1 s の明確な周期性が認められる。また、
2,500 kW 風車 7 機から成る風力発電施設の周辺で、最近接風車から 561 m 離れた民家の庭で測定
された音圧レベル記録とその自己相関関数を図 (2)-10 に示す。この例でも、周期が約 1.2 s の明確
な周期性が認められる。これら 2 例の音圧記録の FFT(周波数分解能:0.046 Hz)および 1/3 オク
ターブバンド周波数分析の結果をそれぞれ図(2)-11、図(2)-12 に示す。いずれの例でも、脈動の周
期(ブレードの回転周期の 1/3 の周期)に相当する周波数の基本波およびその低次の倍音成分が
含まれていることが分かる。ただし、それらの成分の音圧レベルは感 覚閾値に比べてはるかに低
(a)
0.8
0.4
0.0
-0.4
-0.8
-1.2
0
5
Sound pressure [Pa]
図(2)-9
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
-0.4
10
15
Time [s]
20
25
30
(a)
0
図(2)-10
5
10
15
Time [s]
20
0.0
-0.5
-1.0
0
1
2
3
Tau [s]
4
5
25
30
1.0
(b)
0.5
0.0
-0.5
-1.0
0
1
2
3
Tau [s]
4
5
40
20
0
1
10
Frequency [Hz]
100
図(2)-9の音圧のスペクトル
1000
Sound pressure level [dB]
100
FFT
1/3 oct.
60
図(2)-11
(b)
0.5
2,500 kW風車7機の施設から561m離れた点における音圧とその自己相関関数
80
-20
0.1
1.0
1,980 kW風車の近傍における音圧とその自己相関関数
100
Sound pressure level [dB]
Correlation coefficient
1.2
Correlation coefficient
Sound pressure [Pa]
いと考えられる。
FFT
1/3 oct.
80
60
40
20
0
-20
0.1
図(2)-12
1
10
Frequency [Hz]
100
1000
図(2)-10の音圧のスペクトル
S2-11-35
つぎに、振幅変調音の振幅変動の程度を定量的に評価する方法について検討 した。図(2)-13 は
上に述べた民家の庭で測定された音圧記録(60 s)に A 特性周波数重み付けをした波形で、周期
が約 1.2s の振幅変調の様子が見られる。図(2)-14 は、この A 特性音圧波形の FAST および SLOW
の時間重み付けをして求めたレベル記録であるが、風速の変化による風車の回転状況の変化に伴
う長周期の時間変動性(ドリフト)が見られる。この影響を除いて 振幅変調音の振幅変調の程度
を調べるために、次式のとおり Fast 特性によるレベル
LA,F (t ) と Slow 特性によるレベル LA,S (t ) の
差 LA (t ) を求めた。すなわち、
LA (t )  LA,F (t )  LA,F (t )
(2)
その結果を図(2)-15に示す。この図に見られるレベル(差)変動について、自己相関関数および パ
ワースペクトルを求めた結果をそれぞれ図(2)-16, 図(2)-17に示すが、図(2)-16では周期1.2 sの周期
性、図(2)-17では0.83 Hzの卓越成分が明確に認められる。
つぎに、このような振幅変調によるレベル変動の程度 (振幅変調度と呼ぶ)を定量的に評価す
る統計的方法として、このレベル変動データの 90%レンジの幅で表す方法をとることとした。す
なわち、
DAM  LA,5  LA,95
(3)
ここに、 LA ,5 、 LA,95 はそれぞれ LA (t ) の5%時間率レベルと95%時間率レベル。
その結果として、ここで用いている振幅変調音のレベル(差)変動
を求めた結果を図(2)-18 に示す。この例では、振幅変調度
LA (t ) の累積確率密度分布
DAM は 3.9 dB であった。引用文献 2 に
よれば、振幅変調音で 2 dB 以上のレベル変動がある場合に脈動性によるアノイアンスが生じると
されている。なお参考までに、ここで対象とした音圧信号( Data-3)を 1/1 オクターブバンドご
とに分割して前記の装置で再生して試聴したところ、脈動性が明らかに感じられたのは中心周波
数 63 Hz~1 kHz の各帯域であった。これらの帯域別に振幅変調の程度を上述の方法で求めたとこ
ろ、それぞれ 5.1, 5.4, 4.5, 4.5, 4.0 dB であった。
風力発電施設周辺における風車騒音の影響を評価する場合、音圧レベルの時間平均値による評
価だけでなく、明確な周期性を持つ振幅変調成分( swish 音)の程度も考慮する必要があり、こ
こで述べた検討を行った。なお、振幅変調音の聴感印象については、(3) 風車騒音に係る聴感実
験でも検討を行っている。
S2-11-36
A-weighted
sound pressure [Pa]
0.02
0.01
0.00
-0.01
-0.02
0
10
A-weighted S.P.L. [dB]
図(2)-13
30
Time [s]
60
45
40
35
Fast
30
0
10
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
-4
-5
0
20
30
Time [s]
40
Slow
50
60
50
60
上図のFAST特性記録L A,F (t)とSLOW特性記録L A,S(t)
10
20
30
Time [s]
40
FAST特性記録とSLOW特性記録のレベル差:ΔL(t)=L A,F (t) - L A,S(t)
1.0
Fourier coefficient
1.0
0.5
0.0
-0.5
0
1
2
3
4
5
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0.2
1
Frequency [Hz]
Tau [s]
図(2)-16
ΔL(t)の自己相関関数
Cumulative distribution [%]
Correlation coefficient
50
50
図(2)-15
-1.0
40
2,500 kW風車7機の施設から561m離れた点におけるA特性音圧(60秒間)
図(2)-14
S.P.L. difference [dB]
20
図(2)-17
ΔL(t)のパワースペクトル
100
80
L95
60
40
L5
D AM
20
0
-5
-4
-3
図(2)-18
-2 -1
0
1
2
3
S.P.L. difference
ΔL(t)=L
L A,S(t)
A,F (t) - [dB]
4
振幅変調度D AM の求め方
5
2
S2-11-37
4)風車騒音に含まれる振幅変調音の実態
本研究で実施した風力発電施設周辺における風車騒音の実測結果のうち、 18の施設周辺におけ
る合計81の測定点における音圧記録について、以上に述べた方法によって振幅変調音の振幅変調
度D AM を分析した。その結果をヒストグラムの形 で図(2)-19に示す。この結果を見ると、D AM の範
囲は1 dB~5 dB程度で、最頻値は2 – 2.5 dBのクラス となっている。この分析結果から、風車騒音
が聞こえる地域では、ほとんどすべての地点で振幅変調音が感じられているものと思われる。
図(2)-19
18の風力発電施設周辺合計81の測定点における振幅変調音の振幅変調度 D AM の実態
5)風車騒音の指向性
風車騒音の指向性を調べるために、W26 の施設(1,500 kW の風車単機)のタワーを中心とする
半径 90 m の円周上に測定点を設け、音圧の同時測定を行った。その結果として、 10 分間等価騒
音レベル(L Aeq,10min )と 3 分間で評価した振幅変調度 D AM の分析結果を図(2)-20 に示す。この結
果を見ると、風車騒音の時間平均的な強さを表す等価騒音レベルは 風車の翼の回転軸方向で大き
く、それに対して振幅変調度は軸方向から 70°程度ずれた方向に大きくなっている。この傾向は
文献 3 の記述とほぼ一致している。
(a)
図(2)-20
L Aeq,10min
(b)
D AM
10分間等価騒音レベルと振幅変調度の指向性の測定結果
S2-11-38
(2)社会反応調査
1)調査結果の概要
社会反応調査としては、風力発電施設周辺地域については平成 22年度に6箇所、平成23年度に15
箇所、平成24年度に15箇所で騒音の実測調査とほぼ同時に実施した。また、風力発電施設から遠
く、かつ風力発電施設周辺地域と類似した環境で、風車騒音の影響を受けていないと思われる地
域(対照地域)を平成23年度、平成24年度にそれぞれ9箇所選び、騒音の実測調査と社会反応調査
を実施した。これらの調査実施の概要は表(2)-4、表(2)-5に示すとおりである。
表(2)-4
ID
W01
W02
W03
W04
W05
W06
W07
W08
W09
W10
W11
W12
W13
W14
W15
W16
W17
W18
W19
W20
W21
W22
W23
W24
W25
W26
W27
W28
W29
W30
W31
W32
W33
W34
W35
W36
調査日
H22.12.22
H23.1.10
H23.2.3-4
H23.3.9-11
H23.11.18
H23.11.18
H23.8.20
H23.10.1
H23.12.3-4
H23.12.10-11
H24.1.9-10
H23.8.24-25
H23.10.15-16
H23.12.11-12
H24.1.14-15
H24.1.22-23
H23.10.1-2
H23.11.7~8
H23.10.10.12-13
H23.10.28~29
H23.10.20-22
H24.8.7-9
H24.8.21-23
H24.10.3-5
H24.10.11-13
H24.11.29-30
H24.9.23-24
H24.10.4-5
H24.10.18-19
H24.11.8-10
H24.12.11-13
H24.9.2-3
H24.9.14-15
H24.9.26-27
H24.10.3-6
H24.11.8-10
合計
社会反応調査実施の概要(風力発電施設周辺地域)
アンケート調査家屋の内訳
ビラ配布
訪問
回答
不在
辞退・拒否
41
40
19
18
3
53
48
21
24
3
46
24
17
7
0
45
33
20
10
3
60
43
16
24
3
60
31
18
12
1
87
76
41
28
7
75
60
28
28
4
53
53
27
21
5
62
62
23
25
14
63
50
24
22
4
50
50
20
28
2
43
37
21
15
1
46
43
20
22
1
48
38
20
16
2
45
40
20
18
2
50
61
21
32
8
94
61
24
28
9
80
42
21
19
2
86
58
21
34
3
95
67
20
32
15
13
12
9
1
2
50
41
17
21
3
15
15
10
3
2
55
52
24
25
3
0
3
3
0
0
48
35
20
13
2
46
40
20
18
2
50
44
20
21
3
47
38
20
16
2
70
39
20
15
4
80
57
21
34
2
60
49
20
27
2
50
43
20
21
2
20
23
17
6
0
70
31
20
10
1
1956
1539
723
694
122
アンケート
回答者数
22
25
20
20
16
18
42
29
28
23
25
20
21
20
20
20
21
24
21
21
20
12
20
12
26
3
20
20
20
20
20
21
20
20
17
20
747
S2-11-39
表(2)-5
調査日
ID
C01
C02
C03
C04
C05
C06
C07
C08
C09
C10
C11
C12
C13
C14
C15
C16
C17
C18
H23.8.24
H23.10.3
H23.12.7
H23.10.17-18
H24.1.15-16
H24.1.24-25
H23.10.2-3
H23.10.13-14
H23.10.29-30
H24.8.5
H24.8.19-20
H24.10.6-7
H24.9.25-26
H24.10.6-8
H24.10.20-21
H24.9.14-15
H24.9.21-22
H24.11.8-10
合計
社会反応調査実施の概要(対照地域)
ビラ配布
55
55
68
42
45
42
50
60
71
56
47
45
50
49
45
50
60
60
950
アンケート調査家屋の内訳
訪問
回答
不在
辞退・拒否
55
20
22
13
55
21
27
7
68
19
32
17
42
20
20
2
45
20
20
5
38
21
14
3
59
24
31
4
45
20
18
7
53
21
28
4
52
20
19
13
47
20
24
3
44
20
22
2
41
20
16
5
38
20
11
7
35
20
13
2
34
21
12
1
30
20
9
1
47
20
21
6
828
367
359
102
アンケート
回答者数
20
21
21
20
20
21
24
20
21
21
20
23
20
20
20
21
20
20
373
2)調査対象地域の特性及び回答者の属性
上表に示すとおり、風力発電施設周辺地域では、訪問住戸数 1,539に対して回答数は747で、回収
率は49%であった。また、対照地域では、訪問住戸数 828に対して回答数は373で、回収率は45%
であった。ただし、対照地域C06及びC08では調査の過程で地域の一部で風車の視認性が確認され
たため、これらの地域の回答は全体の集計からは除外することとし、332件の回答を解析の対象と
した。
これらの調査結果について、まず調査票の問1~問10に対する回答について単純集計を行った結
果について以下に述べる。
まず、社会反応調査を実施した地域と回答者の属性について、風力発電施設周辺地域(以下、
風車地域と呼ぶ)と対照地域を比較して図(2)-21~図(2)-32に示す。これらの結果から、以下のこ
とが分かる。
a.
地域類型に関しては、風車地域と対照地域はきわめてよく類似しており、農林水産系と住居系
が約50%となっている(図(2)-21)。
b.
住宅建物の種類も両地域で類似しており、戸建住宅が約 8割となっている(図(2)-22)。
c.
住宅建物の構造も両地域で類似しており、木質系が約90%を占めている(図(2)-23)。また、
建物の遮音性能に大きな影響を与える窓(開口部)に関しては両地域ともにアルミ一重サッシ
が70~75%となっている。アルミ二重サッシは風車地域で若干多いが、有意な差とは言えない
(図(2)-24)。
d.
築年数に関しても両地区でよく似ており、20年以上の家屋が約6割を占めている(図(2)-25)。
S2-11-40
また所有形態も、両地区とも9割以上が持家である(図(2)-26)。
e.
回答者の性別については、風車地域では男女ほぼ半数づつであったが、対照地域では約 6割が
女性であった(図(2)-27)。その年代は両地域でよく似ており、50歳台から70歳以上の高齢者
が圧倒的に多かった(図(2)-28)。
f.
回答者の職業の種類構成も両地域できわめてよく似ており、無職と農林水産業従事者が半数以
上を占めている(図(2)-29)。
g.
「音を気にするほうか」という問10(6)に対する回答も両地域で特段の差は見られず、「気にし
ない」という回答が比較的多くなっている(図 (2)-31)。
h.
環境問題への関心を尋ねた問10(7)に対しては、関心を持っているという回答が風車地域の方が
対照地域に比べて若干大きめとなっているが、その差は小さい(図 (2)-32)。
以上に述べたとおり、地域の特性、回答者の属性のすべてにわたって、風車地域と対照地域は
きわめて類似した特性となっていると言える。
3)生活環境に対する満足度及び環境騒音に対する意識
生活環境に係る広範な項目に対する満足度や環境騒音に対する意識について、風車地域と対照
地域を比較しながら検討した。その結果は以下に述べるとおりである。
a.
買物の便、交通の便、緑の豊かさ、空気のきれいさ、静けさ、公共施設を内容とした生活環境
に対する満足度を尋ねた問2に対する回答(図(2)-33)を見ると、風車地域では対照地域に比べ
て静けさに対する満足度が若干小さくなっているが、その他の項目についてはよく似た傾向と
なっている。
b.
悩まされたりうるさいと感じたことがある音に関する質問(問 3)に対する回答(図(2)-34)を
見ると、風力発電施設の音に対する反応が風車地域で画然と大きくなっており、これは当然の
ことと考えられる。その他の種類に対する回答の傾向は両地域でよく似ており、道路の自動車
の音、それに次いで飛行機の音に対する反応が高くなっている。
c.
問3で示した種々の騒音の中で、最も悩まされている音を尋ねた問4に対する回答(図(2)-35)
では、風車地域の方が対照地域よりも全体として指摘の割合が多く、その中で風力発電施設の
音が最大(16%)となっている。
d. 一般的な睡眠に関する質問(問9(1))に対する回答(図(2)-36)では、「睡眠で困ることがある」
という回答が風車地域の方で対照地域よりも若干高めとなっている。
4)風力発電施設周辺地域における反応の分析-1
つぎに、風車地域におけるアンケート調査の結果を詳細に分析した結果について述べる。
a.
問4で何らかの音を「最も悩まされている音」として挙げた回答は、全回答数 747のうち197件
であった。その内訳(図(2)-37)を見ると、60%(119件)が風力発電施設の音を挙げている。
それに次いで、22%が道路の自動車の音となっている。
b.
問4に対する回答のうち、風力発電施設の音以外の音を挙げた回答( 78件、以下、「風車騒音
S2-11-41
以外グループ」と呼ぶ)と風力発電施設の音を挙げた回答( 119件、以下、「風車騒音グルー
プ」と呼ぶ)の別に、検討を行った。まず、生活環境の満足度(問 2)に対する回答(図(2)-38)
を見ると、「風車騒音グループ」の回答で「静けさ」に対する不満の程度が「風車騒音以外グ
ループ」よりも大きくなっている。その他の項目については、両グループ間で大きな差は見ら
れない。
c.
問3の「悩まされたりうるさいと感じとことがある音」に対する回答を(図 (2)-39)を見ると、
「風車騒音グループ」で風力発電施設の音に対して「非常にある」という強い反応が見られる。
「風車騒音以外グループ」でも、「だいぶある」、「多少ある」を含めれば風車騒音に対する
反応は道路の自動車の音に次いで高くなっている。
d.
騒音によって迷惑を受ける時間帯に関する問6に対する回答(図(2)-40)を見ると、「風車騒音
以外グループ」では特に指摘が多い時間帯はないが、「風車騒音グループ」では夜間、深夜を
指摘する割合が大きい。
e.
騒音によって迷惑を受ける季節に関する問7に対する回答(図(2)-41)を見ると、両グループと
もに特段指摘が高い季節は見られない。
f.
「最も悩まされている音」として挙げた騒音によって迷惑を受けたときの対処について問うた
問8に対する回答(図(2)-42)を見ると、ほとんどすべての対処方法に関して「風車騒音グルー
プ」では「実際にそうしたことがある」及び「そうしたいと思っている」という回答が高くな
っている。
g.
睡眠影響の原因に関する質問(問9(3))に対する回答(図(2)-45)では、「最も悩まされている
音」として挙げた騒音によると思うと答えた割合は、「風車騒音以外グループ」では 59%であ
るが、「風車騒音グループ」では87%となっており、風車騒音によって睡眠に影響を受けてい
ると思っている割合が圧倒的に高い結果となっている。
h.
「風車騒音以外グループ」と「風車騒音グループ」の回答者の属性を比較した結果を図 (2)-46
~図(2)-48に示すが、両グループで顕著な差は見られない。一方、「音を 気にするほうか」と
いう問10(6)に対する回答(図(2)-49)では、「風車騒音グループ」の方が「風車騒音以外グル
ープ」よりも「気にする」という回答が多くなっている。
i.
「環境問題への関心」に関する質問(問10(7))に対する回答(図(2)-50)では、「関心をもっ
ている」という回答の割合が「風車騒音グループ」で高くなっている。
j.
「自然エネルギーを利用する風力発電は、よい方法か」という問 10(8)に対する回答(図(2)-51)
を見ると、「風車騒音以外グループ」では85%が「よい方法と思う」と答えているのに対し て、
「風車騒音グループ」では若干その割合が小さくなっている。それでも、「よい方法と思う」
との回答は66%となっている。
k.
「風力発電施設の音が聞こえるか」という問10(9) に対する回答(図(2)-52)を見ると、「風車
騒音グループ」では「聞こえる」という回答が100%となっており、これは当然と考えられる。
一方、「風車騒音以外グループ」でも「聞こえる」という回答は 68%になっており、聞こえて
も「最も悩まされる騒音」が他にあるとしている。
l.
「風力発電施設の稼働によって家具や建具が振動することがあるか」という問 10(10)に対する
回答(図(2)-53)を見ると、「ある」と答えているのは「風車騒音グループ」では 18%である
が、「風車騒音以外グループ」では1%となっている。
S2-11-42
m. 「風力発電施設が見えるか」という問10(11)に対する回答(図(2)-54)では、両グループともに
90%以上が「見える」と答えている。
n.
「風力発電施設の景観上の問題」に関する問10(12)に対する回答(図(2)-55)を見ると、「風車
騒音グループ」では39%が「景観の邪魔になる」と答えているのに対して、「風車騒音以外グ
ループ」ではその割合は8%と小さくなっている。
o.
「風車の回る影がうつるか」という問10(13)に対する回答(図(2)-56)では、両グループともに
「映らない」という回答が多いが、「風車騒音グループ」では「家の中までうつる」、「庭に
うつる」という回答の割合が若干多くなっている。
p.
「風力発電施設があることによって、よいことがあるか」という問 10(14)に対する回答(図
(2)-57)では、両グループともに「ない」という回答が圧倒的に多い。
5)風力発電施設周辺地域における反応の分析-2
つぎに「最も悩まされている音」に関する 問4に対して「風力発電施設の音」を挙げた119件の
回答について、物理量として風車からの距離と風車の稼働による騒音レベルとの関係を調べてみ
た。
ここで、風車からの距離については地図情報から水平距離を求めたが、複数の風車から成る施
設(ウインドファーム)については、アンケート調査の対象とした家屋から最近接風車までの水
平距離とした。また、風車稼働時の騒音レベルとしては、アンケート調査を行った家屋のすべて
について騒音データが得られているわけではないので、それを推定する必要がある。そこで、(1)
の1)で述べたとおり、風力発電施設ごとに実測されたデータをもとに、最近接風車からの距離
の関数として式(1)によって距離減衰特性に関する回帰式を求めた。
これによって得られた回帰係数を用いて、アンケート調査の対象とした家屋の最近接風車から
の距離  ik ごとに騒音レベルの推計値 Lik ,estm ( i :調査対照地域の番号、k = 1~M : Mはアンケー
ト数)を求めた。
Lik,estm  Ai log10  ik  Bi
(4)
なお、W08 M02の家屋については推計値は用いず、実測値を用いた。
これらの物理量による解析結果は、以下に述べるとおりである。
a.
風車からの距離で整理した結果を図(2)-58に示す。図中の棒グラフでは反応の段階を区別して
いる。その中で、風車騒音に対する強反応として問 3の「悩まされたりうるさいと感じたこと
がある」に対する回答が「非常にある」、「非常ある」+だいぶある」の回答について、回答
全体に対する割合をそれぞれ図中の△および○で示す。これを見ると、「非常にある」の反応
の割合は、最近接風車からの距離が近いほど大きくなっている。一方、「非常にある」+「だ
いぶある」の反応の割合で見ると、明確な傾向は見られず、 60~70%となっている。
b. つぎに、風車稼働時の等価騒音レベルで整理した結果を図(2)-59に示す。この図でも棒グラフ
は反応の段階を区別している。その中で、風車騒音に対する強反応として問 3の「悩まされた
りうるさいと感じたことがある」に対する回答が「非常にある」、「非常ある」+「だいぶあ
る」の回答について、回答全体に対する割合をそれぞれ図中の (△)および(○)で示す。こ
れを見ると、「非常にある」及び「非常にある 」+「だいぶある」の反応の割合は、レベルが
S2-11-43
[31-35]のクラスから[41-45]のクラスにかけて等価騒音レベル大きくなるほど大きくなる傾向
が見られる。諸外国の調査の結果では、風車に対する反応は騒音レベルだけでなく視認性、風
力発電に対する意見なども大きく影響するとされており、今後これらの要因も含めた多元的な
解析を行う。
S2-11-44
(1) 地域〔747件中〕
(2) 建物〔747件中〕
(1) 地域〔332件中〕
無記入
2%
住居系
46%
集合住宅
(長屋・ア
パート等)
2%
(1) 地域〔332件中〕
(2) 建物〔747件中〕
(a)風車周辺地域(747件)
図(2)-21
中〕
住居系
46%
サッシ
19%
集合住宅
(長屋・ア
その他
パート等)4%
2%
木質系
91%
(3) 建
調査対象の地域類型
(6) 集合住宅居住者の居住階数
(5) 築年数〔747件中〕その他
無記入
(4) 窓構造〔332件中〕
(5) 築年数
コンクリート
2%
0%
農家
3%
建物階数
中高層集合
鉄骨系
鉄骨系
居住階
合
19%
住宅
5年未満
1F
2F
5F 5%
4%
0%
5-10年未満
5%
無記入
5年
8%
木製サッシ
3%
5F
1
(2) その他
建物〔747件中〕
7%
2%
(1) 地域〔332件中〕
住居系
52%
無記入
2% アルミ一重
集合住宅
(長屋・ア
パート等)
2%
(2)
建物〔332件中〕
(3) 建物構造〔747件中〕
(b)対照地域(332件)
(4) 窓構造〔747件中〕
無記入
その他
4%
農家
1%
17% 農林水産系
無記入
48% 3% 木製サッシ
中高層集合
(1)その他
地域〔747件中〕
4%
4%
住宅
1% アルミ二重
住居系
52%
戸建住宅
75%
商業系 工業系
0%
0%
商業系
0%
工業系
0%
中高層集合 農家
19%
住宅
0%
10-20年未
アルミ二重
集合住宅
満
サッシ
22%
(長屋・ア
16%
パート等)
無記入
2% その他
20年以上
62%
4F
-
-
3F
-
-20年以上1
2F
-
0 62% 2
サッシ
4% アルミ一重1F
農家
0
1%
70%
サッシ
戸建住宅
17%
戸建住宅
農林水産系
0
75% 合計
商業系
79%
商業系 工業系
75%
木質系
48%
中高層集合
0%
農林水産系
0%
91%
0%
住居系
(b)対照地域(332件)
住宅
48% (a)風車周辺地域(747件)
〔747件中〕
(3) 建物構造〔747件中〕
1%
図(2)-22 46%
回答者が居住する建物の種類
(1) 地域〔332件中〕
(2) 建物〔332件中〕
(3) 建物構造〔332件中〕 住居系
100
52%
100
(7) 所有区分〔332件中〕
(長屋・ア
(5)
築年数〔332件中〕
(6) 集合住宅居住者の居住階数
その他
パート等) コンクリート
3%
0%
60
2%鉄骨系
5%
賃貸 その他 戸建住宅 43
50
建物階数
0%
75%
3%
合計
40居住階
商業系
5年未満
工業系
1F
2F
5F
5-10年未満
30
0%
4%
80
90
70
80
18
20
0%
15
5年未満
5-10年未満
5%
その他
8% 木製サッシ
7%
2%
10%
農作業
風力発電
拡声器
娯楽施設
商店・コンビニ等
学校等
飲食店等
駐車場
建設作業
工場・作業場
飛行場
航空機等
鉄道の橋梁
新幹線鉄道
幹線道路
在来線鉄道
高速道路
アルミ一重
サッシ
70%
数〔747件中〕
(4) 窓構造〔332件中〕
住
0
集合住
(長屋
(8) 住宅近
(6)
パート
2%
70
60
居
50
40
28
30
9
20
10
0
3
0
居住階
合
(
居住
その他 木製サッシ
5-10年未満
5%
無記入
2%
8%
3%7%
建物階数
3% 木製サッシ
その他 建物階数
4%
居住階
合計
4% 1F
2F
5F
5F
合計
[%]
1F
2F
アルミ二重
5年未満
4F
5-10年未満
10-20年未
100
4% 1
アルミ二重
5F
1
サッシ
10%
20年
2F
0
0
(8)
住宅近接騒音発生源(複数回答)〔284件中の割合〕
100
満
(7)
所有区分〔332件中〕
サッシ
16%90
3F
6
4F
1
1
20年以上
90 (8) -住宅近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の割合〕
80
1F
0
4
4 22%
19%
10-20年未
62%
80
20年以上
3F
1
1
70
2F
満
合計
0
4
4
アルミ一重
62%
アルミ一重
70
24%
その他
60
賃貸
2F
0
2
2
サッシ
0% サッシ
3%
1F
50
アルミ一重 60
75%
0
3
1 70%4
サッシ 1F
35
50
40
3
6
その他
40
無記入28
80
70
60 35
0
0
娯楽施設
0
飲食店等
1
学校等
0
駐車場
90
0
工場・作業場
建設作業
航空機等
その他
(7) 所有区分〔332件中〕
風力発電
農作業
拡声器
娯楽施設
学校等
飲食店等
駐車場
建設作業
飛行場
97%
1
0
飛行場
0
0
鉄道の橋梁
1
新幹線鉄道
0
0
商店・コンビニ等
50
0
商店・コンビニ等
[%]
43
60
1
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔284件中の割合〕
100
80
(7) 所有区分〔747件中〕
持ち家
70
0
3
0
幹線道路
0
2
在来線鉄道
0
航空機等
90
鉄道の橋梁
0 0
100
新幹線鉄道
高速道路
0
近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の割合〕
(7) 所有区分〔332件中〕
0
在来線鉄道
0
幹線道路
10
10
9
0
9
高速道路
15
0
0
拡声器
30 (b)対照地域(332件)
(a)風車周辺地域(747件)
21
30
20
図(2)-24
回答者が居住する建物の窓構造
18
20
賃貸 その他
0%
3%
合計
28
9
10
9
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の
賃貸 その他
0%
3%
8
7
6
[%]
0
農作業
43
合計
40
工場・作業場
75%
[%]
入
家
2%
8%
6
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の割合〕
集合住宅
3%
1
1 9
(長屋・ア
10 5F
0
0 0 0 0
0 2 0 1 0 0 1 0
パート等)
アルミ二重
0
2%
4F
1
1
10-20年未
10-20年未
サッシ
20年以上
満
満戸建住宅
木質系
16%
62%
3F
- 窓構造〔332件中〕
- 木質系
1
124%
91%
22% 79%
20年以上
(4)
(4) 窓構造〔747件中〕
(5)
築年数〔747件中〕
持ち家
92%
62%
93%
アルミ一重
2F
- (b)対照地域(332件)
0 持ち家 2
2
(a)風車周辺地域(747件)
97%
サッシ
図(2)-23 回答者が居住する建物の構造
1F
0
3
1
4
75%
(6) 集合住宅居住者の居住階数
合計
0 (6) 集合住宅居住者の居住階数
3 5年未満
6
9
無記入 (5) 築年数〔332件中〕
戸建住宅
75%
商業系 工業系
0%
0%
10-20年未
満
22%
7%
3
高速道路
住居系
52%
サッシ
4%
サッシ
16%
工業系
5年未満 0%
その他
木製サッシ
0%
5-10年未満
5%
無記入 集合住宅
1 中高層
[%]
農林水産系
48%
[%]
コンクリート
2%
0%
(4) 窓構造〔332件中〕
3%
(5)
築年数〔747件中〕
鉄骨系
中高層集合 農家
その他
4%
無記入 19%
賃貸 1% 住宅
0%3% 商業系
3%
無記入
件中〕
4%
件中〕
アルミ二重
90
3
その他
無記入
その他
(7) 所有区分〔747件中〕
1
幹線道路
農林水産系
48%
無記入
2%
その他
0%
コンクリート
3%
鉄骨系
4%
無記入
その他
4%
農家
1%
17%
農林水産系
中高層集合
48%
住宅
1%
在来線鉄道
その他
4%
(3) 建物構造〔747件中〕
(2) 建物〔
5
0%
(5) 築年数〔747件中〕
(4) 窓構造〔332件中〕
(6) 集合住宅居住者の居住階数
(5) 築年数〔332件中〕
アルミ二重
サッシ
16%
20年以上
62%
ミ一重
サッシ
70%
5F
20年以上
62%
4F
10-20年未
アルミ一重
満
サッシ
22%
70%
アルミ一重
サッシ
75%
(a)風車周辺地域(747件)
1F
アルミ二重
サッシ
16%
2F
-
-
4F
-
-
3F
- 20年以上
62%
2F
-
0
1
0
3
合
0
3
2F
5F
5年未満
5-10年未満
4%10-20年未
満 1 10% 1
22%
-
-
3F 20年以上
62%
-
2F
-
0
1F
0
3
1
1
10-20年未
アルミ一重
1 サッシ 満1 1F
75% 24%
2
2 合計
1
4
(b)対照地域(332件)
合計
0
3
6
9
100
回答者が居住する建物の築年数
図(2)-25
(7) 所有区分〔747件中〕
80
70
70
40
[%]
0
0
1
0
娯楽施設
拡声器
70歳以上
34%
男
48%
女
52%
問10(2) 年齢〔747件中〕
問10(3) 職業〔747件中〕
問10(1) 性別〔332件中〕
問10(2) 年齢〔332件中〕
問10(4) 家族の人数〔332件中〕
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答866件中の割合〕
問10(4) 家族の人数〔747件中〕
20歳未満 20歳代
1%
3%
無回答
30歳代
6% 0%
無回答
70歳以上
0% 1人
6人以上
10%
34%
16%
男
48%
40歳代
10%
5人
13%
2人
女
50歳代
28% 17%
61%
数〔747件中〕
お年寄り
病気の方
5
無職
25%
5
夜勤の方
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答866件中の割合〕
問10(4) 家族の人数〔332件中〕
37
問10(7) 環境問題への関心〔747件中〕
小学生
乳幼児
8
7
お年寄り
2人
28%
農林水産業
乳幼児
男 28% 7
39%
9
パートタイマー
4人
6%
学生 60歳代 3人
17%
24% 18%
1%
もっている
38%5
病気の方
6人以上
18%
無回答
2% 5人
29
11%
高速道路
農作業
その他
0
0
娯楽施設
20歳未満 20歳
2%
1%
無回答
その他 自営業
0%
給与所得者
3%
9%
13%
70歳以上
自由業
35%
1%
無職
25%
60歳代
パートタイマー
6%24%
学生
1%
問10(5)
受験生等の有無(複数
問10(3)
職業〔332
該当なし
無回答
30歳代
9%
4
11
小学生
乳幼児
8
農林水産業
38
その他自営
3%
7
25%
気にする
お年寄り
40歳代
10%
どちらとも言えない
病気の方
2人
25%
28
6
201
受験生
50歳代
19%
気にしない
問10(6) 音を気にするほうか〔747件中〕
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答386件中の割合〕
201
夜勤の方
3
無職
6 26%
学生
0
0
20
401%
50 100 150 200 250 300 35
件数
問10(6) 音を気にするほ
問10(7) 環境問題への関心〔332件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔747件中〕 38
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔747件中〕
該当なし
無回答
無回答
0% 1人
11%
4
11%
乳幼児
無回答8
お年寄り
もっている
201
1% 31%
思わない
2人
6%
どちらとも言えない
25%
病気の方
無回答
11
小学生
その他
気にする
もっていな
い
27%
0
問10(6) 音を気にするほうか〔747件中〕
0
20
40
60(b)対照地域(332件)
80
100
(a)風車周辺地域(747件)
[%]
図(2)-28 回答者の年齢(問10(2))
該当なし
1人
10%
8
小学生
受験生
60歳代
29%
3人
18%
4人
15%
20歳未満 20歳代
37
その他
2%
自営業給与所得者
無回答
1%
無回答
3%
0% 1人
13%
6人以上
0%9%
11%
18%
自由業
70歳以上
1%
5人35%
11%
専業主婦
29
14%
該当なし
商店・コンビニ等
駐車場
工場・作業場
(a)風車周辺地域(747件)
(b)対照地域(332件)
図(2)-27 回答者の性別(問10(1))
無回答
0%
0
35
専業主婦
14%
60歳代
29%
無回答
0%
0
3
0
問10(2) 年齢〔33
問10(3) 職業〔747件中〕
50歳代
17%
7件中〕
1
男農林水産業
39%
28%
40歳代
10%
女
61%
建設作業
航空機等
無回答
0%
30歳代
6%
飛行場
鉄道の橋梁
新幹線鉄道
20歳未満 20歳代
3%
無回答 1%
0%
在来線鉄道
幹線道路
風力発電
高速道路
その他
農作業
拡声器
娯楽施設
商店・コンビニ等
学校等
問10(2) 年齢〔747件中〕
飲食店等
駐車場
工場・作業場
建設作業
持ち家
無回答
0% 97%
航空機等
鉄道の橋梁
新幹線鉄道
在来線鉄道
幹線道路
高速道路
問10(1) 性別〔747件中〕
飛行場
9 10
3 0 0 0
1 0 0
09 (b)対照地域(332件)
10 (a)風車周辺地域(747件)
2
0
0
0 0 0図(2)-26
0
0 回答者が居住する建物の所有区分
0 1 0 0 1 0
0
問10(1) 性別〔332件中〕
10
0
風力発電
21
9
飲食店等
持ち家
97%
1
学校等
20
0
商店・コンビニ等
28
2
学校等
20
30
0
0
飲食店等
持ち家
93%
15
18
0
駐車場
30
0
建設作業
40
0
50
43
40
9
工場・作業場
0
飛行場
0
20
15
航空機等
10
60
鉄道の橋梁
50
18
70
高速道路
60
20
[%]
賃貸 その他
0%
3%
28
30
新幹線鉄道
30
70
40
80
幹線道路
80
60
50
43
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔284件中の割合〕
在来線鉄道
90
[%]
賃貸 その他
0%
3%
その他
60
100
無記入
賃貸 1%
50
3%
3%
(7)
所有区分〔332件中〕
90
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の割合〕
[%]
〕
(8) 住宅近
90
80
100
2
100
(8) 住宅近接騒音発生源(複数回答)〔1189件中の割合〕
(7) 所有区分〔332件中〕
90
5年
居住
幹線道路
5-10年未満
5%木製サッシ
2% 8%
1F
合計 5F
在来線鉄道
無記入
アルミ二重 その他
3%
7%
サッシ
19%
居住階
5年未満
5-10年未満
5%建物階数
その他
木製サッシ
8%
7%
2%
無記入
居住階
3%
風力発電
無記入
3% 木製サッシ
その他
5年未満4%
4%
(6) 集
建物階数
農作業
(5) (4)
築年数〔747件中〕
窓構造〔332件中〕
(6) 集合住宅居住者の居
(5) 築年数
S2-11-45
拡声器
(4) 窓構造〔747件中〕
シ
答
0%
6
201
無回答
1%
28
聞こえない
31%
もっていな
い
36%
無回答
0% 気にする
どちらとも言えない
0
69
78
代
問10(2) 年齢〔332件中〕
問10(3) 職業〔747件中〕
問10(3) 職業〔332件中〕
問10(1) 性別〔332件中〕
男
39%
40歳代
10%
25%
10%
50歳代
17%
女
61%
39%
専業主婦
18%
問10(1) 性別〔332件中〕
問10(2) 年齢〔747件中〕
60歳代
無職
25% 無回答24%
6%
学生
0%
1%
問10(4)
家族の人数〔747件中〕
(a)風車周辺地域(747件)
20歳未満
無回答 1%
0%
26%
20歳代
無職
パートタ
問10(2)
年
25%職業〔747件中〕
問10(3)
6%
学生
1% 60歳代
20歳未満
24%
29%無職
50歳代
60歳代 パートタイマー 19%
その他 自営業
20歳未満
給与
3%
無回答 9% 1% 1
0%
自由
1
70歳以上
35%
専
30歳代
無回答 給与所得者
その他自営業
6%0%
3%
13%
7%
農林水産業
自由業
28%
40歳代
1% 男
70歳以上
34% 農林水産業
問10(1) 性別〔747件中〕
50歳代
17%
問10(2) 年齢
20歳代
3%
20歳未満
無回答 1%
0%
無回答 20歳代
20歳未満
2%
1% 0%
無回答
0%その他 自営業
給与所得者 30歳代
3%
9%
9%
13%
70歳以上
男
自由業
35%
農林水産業 女
48%
1%
28%
52%
40歳代
10%
専業主婦
14%
無回答
0%
30歳代
6%
S2-11-46
問10(3) 職業〔747件中〕
問10(2) 年齢〔747件中〕
問10(1) 性別〔747件中〕
性別〔332件中〕
件中〕
パートタイマー
無回答
6%
学生
0%
1%
30歳代
1%
無回答
その他
0% 自営業
給
3%
6%
70歳以上 9%
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答866件中の割合〕
問10(6)
音を気にするほうか〔74
(b)対照地域(332件)
70歳以上
男
自
35%受験生等の有無
農林水産業
問10(5)
問10(4)
34%
該当なし
37 家族の人数〔332件中〕
39%
28%
図(2)-29 回答者の職業(問10(3))
該当なし
40歳代
男 年齢〔332件中〕
年齢〔747件中〕
問10(3) 職業〔747件中〕
問10(2)
問10(3) 職業〔332件中〕
無回答 4
無回答
8
問10(6)
音を気にするほうか〔332件中〕
小学生
10%
人数〔332件中〕 問10(1) 性別〔332件中〕女 問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答386件中の割合〕
48%
1人
無回答
0%
答)〔回答866件中の割合〕
11
小学生
問10(6)
音を気にするほうか〔747件中〕
女
52%6人以上
10%
20歳代
0% 1人
該当なし
38
16%
6人以上
20歳未満
満 20歳代
乳幼児
7
61%
11%
3%
2%
無回答
1%
18% その他50歳代給与所得者
無回答
8
気にする 乳幼児
201
5人 その他 自営業給与所得者
0%
無回答 0 3% 自営業
30歳代
0%
答
17%
30歳代
3%
13%
11
小学生
7%
お年寄り
29
13%
9%
5人
13%
無職
6%
1人
パー
9%
無回答 4
自由業
60歳代
農林水産業
お年寄り
2
70歳以上
11%
自由業
25%
60歳代
農林水産業
11%
1%
25%
男
2人
35%
学生24%
1%
病気の方
5
28%
乳幼児
8
どちらとも言えない
201
29%
39%
28%
2人
40歳代
病気の方
6 1%
気にする
69
25%
10%
40歳代
専業主婦
専業主婦
受験生
5
気にする
10%
お年寄り
2814% 201
受験生
3
18%
女
4人
15%
病気の方
無職
61%
50歳代
2人
17%
25%
60歳代
29%
夜勤の方
3人
パートタイマー
18%
25%
60歳代
6%
問10(4) 家族の人数〔747件中〕
どちらとも言えない
201
学生
24%
受験生
3
1%
6
3%
気にしない
4人
9
50歳代
無職
どちらとも言えない
78 3人
17%
19% 問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答866件中の割合〕
26%
パートタイマー
18%
0 問10(4)
20 家族の人数〔332件中〕
40
60
806%
100
学生
[%]
1%
該当なし
37
夜勤の方
6
問10(5) 受験生等の有
問10(6)0音を気にするほうか〔
50 100 150 200 2
該当なし
0
20
件数
気にしない (b)対照地域(332件)
185
(a)風車周辺地域(747件)
無回答
夜勤の方
6
無回答 小学生
4
11
8
1人
気にしない 無回答 1人
341 小学生
0%
図(2)-30
回答者の家族の人数(問10(4))
6人以上
0%
6人以上
11%
問10(7)
環境問題への関心〔747件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔747件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔74
10% 問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答386件中の割合〕
18%
問10(6)
音を気にするほうか〔747件中〕
問10(6)
音を気にするほうか〔332件中〕
問10(4) 家族の人数〔332件中〕
16%
問10(7)
0
20
40
60
80 乳幼児
100
0 環境問題への関心〔332件中〕
50 100 150 200 250 300 350 400 乳幼児
8
7
該当なし
38
[%]
件数
気にする
2
80
100
0 50 100 150 200 250 300 350 400
5人
5人
お年寄り
11%29
お年寄り
13%無回答 4
無回答 0
無回答
件数
3人
18%
の有無(複数回答)〔回答866件中の割合〕
6037
]
6人以上
18%
11
小学生
1人
11%
0%
無回答
2% 2人
乳幼児
8
病気の方
5
思わない
受験生 6%5
もっていな
気にする
201 28%
題への関心〔332件中〕
5人
もっている お年寄り
28 い
29
11%
か〔747件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔747件中〕
38%
27%
2人
4人
25%
15%
病気の方201
どちらとも言えない
無回答
回答1%
%
40
4人
17%
3人
18%
受験生
夜勤の方
6
80
問10(7) 環境問題への関心〔332件中〕
図(2)-31
はよい方法か〔747件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔747件中〕
他
もい
い
思う
2%
0
341
もっている
31%
無回答
1%
聞こえない
31%
無回答
無回答
0% 2%
もっている
もっていな
38%
60
82%
どちらともい
えない
32%
が見えるか〔747件中〕
60
80185
80
100
0
問10(11) 風車が見えるか〔747件中〕
無回答
その他
11%
1%
もっている
31%
無回答
1%
思わない
見えない
6%
問10(12) 景観上の問題は〔747件
無回答
聞こえない
31%
無回答
7%
もっていな
い
36%
12%
0%
なんとも思
わない
30%
聞こえる
69%
問10(12) 景観上の問題は〔747件中〕
ない
無回答
問10(12) 景観上の問題は〔747件中〕
96%
家の中までうつる
11%
問題ない
52%
13
邪魔
11%
見える
88%
7%
邪魔
11%
邪魔
問題
聞こ
52
6
どちらともい
思う
えない
82%
32%
どちらともい
えない
33%
無回答影はうつるか(複数回答)〔778件中〕
なんとも思 問10(13)
7%
わない
30%
無回答 ある
なんとも思
3% 問題ない
1%
わない
うつらない
74
52%
30%
見える
20 200
50 0 100 150
件数
聞こえ
69%
(b)対照地域(332件)
問10(7) 環境問題への関心〔332件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔747件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔
(a)風車周辺地域(747件)
る
0
50 100 150 200 250 300 350 400
どちらともい
思う
件数
82% えない
32%
(b)対照地域(332件)
問10(10) 建具のがたつき〔747件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔747件中〕
図(2)-32 「環境問題への関心」(問10(7))
い
100
2
「音を気にするほうか」(問10(6))
3% 27%
い
36%
思う
か〔747件中〕
3人
18%
20 気にしない
40
[%]
聞こえる
もっていな
無回答 ある
69% い
1%
25%
[%]
問10(10) 建具のがたつき〔747件中〕
無回答
1%
無回答
0%
病気の方
6
聞こえない
どちらとも言えない
31%
受験生
3
もっていな
い気にしない
夜勤の方
6
36%
無回答 2人
1%
78
17%
9
3
聞こえない0 50 100 150 200 0250 30020350 400
40
100
31%
もっていな
件数 どちらともい
えない
い
33%
36%
問10(7)(a)風車周辺地域(747件)
環境問題への関心〔747件中〕
60
[%]
4人
どちらとも言えない
6
無回答
夜勤の方
0%
気にしない
3人
18%
無回答
1%
気にする もっている
69
31%
その他
11%
問10(12) 景観上の問題は〔74
問10(14) よいことがあるか〔747件中〕
見えない
12%
わからない
11%
無回答
2%
ある
14%
無回答
7%
なんとも思
わない
30%
S2-11-47
10年以上
84%
10年以上
86%
問2 生活環境満足度〔747件中〕
無回答
問3 悩まされた音〔747件中〕
問2 生活環境満足度〔332件中〕
満足
比較的満足
どちらとも言えない
多少不満
不満
聞こえない
まったくない
多少
だいぶうるさい
無回答
非常にうるさい
満足 比較的満足
(8) その他の音
問1 居住年数〔332件中〕
(5) 静けさ
(4) 空気のきれいさ
0年
%
1年未満
2%
無回答
1%
それほどない
どちらとも言えない
多少不満
なし・無回答
多少
不満
聞こえない
だいぶうるさ
(8) その他の音
(6) 公共施設
(7) 風力発電施設の音
(7) 風力発電施設の音
(5) 静けさ
1-3年
3-5年
2%
3%
5-10年
8%
(3) 緑の豊かさ
問3 悩まされた音〔332件中〕
なし・無回答
(6) 公共施設
年
(6) 建設工場の音
(6) 建設工場の音
(4) 空気のきれいさ
(5) 工場・事業場の音
(4) 在来線鉄道の音
(5) 工場・事業場の音
(4) 在来線鉄道の音
(3) 緑の豊かさ
(3) 新幹線鉄道の音
(3) 新幹線鉄道の音
(2) 交通の便
(2) 交通の便
(2) 飛行機の音
(1) 買い物の便
(2) 飛行機の音
(1) 道路の自動車の音 (1) 買い物の便
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
0%
10%
20%
(1) 道路の自動車の音
30%
0%
40%
10%
50%
20% 60%
30% 70%
40% 80%50% 90%60%100%70%
80%
90%
100%
0%
10%
2
(a)風車周辺地域(747件)
(b)対照地域(332件)
10年以上
84%
図(2)-33 生活環境の満足度(問2)
言えない
0%
5-10年
8%
5-10年
6%
多少不満
不満
問3 悩まされた音〔747件中〕
問2 生活環境満足度〔332件中〕
なし・無回答
多少
問4
問3 悩まされた音〔332件中〕
聞こえない
まったくない
それほどない
なし・無回答
聞こえない
だいぶうるさい
非常にうるさい
多少
だいぶうるさい
問5 どのような迷惑か(複数回答)〔回答283件中の割合〕
無回答 満足 比較的満足 どちらとも言えない
多少不満 不満
最も悩まされている音〔回答者747件中〕
6
その他
(8) その他の音
(6) 公共施設
飛行機新幹線在来線
会話の妨害になる
(7) 風力発電施設の音
0%
道路 1%
0% 建設工事
(5) 静けさ
仕事や勉強,読書の邪魔になる
工場等 6%
(6) 建設工場の音
風車 0%
1%
電話の声やテレビ・ラジオの音が
16%
(4) 空気のきれいさ
(5) 工場・事業場の音
90%
100%
0%
10% 0%20% 10%30% 20%
40% 30%
50% 40%
60%
70%
50%
80%
60%
90%
70% 100%
80%
90%
100%
0
0
3
電話の声やテレビ・ラジオの音が
27
聞き取りにくい
その他
24
その他
会話の妨害になる
21
夜間 0%
(4) 在来線鉄道の音
夕方 1%
8
身体の具合が悪くなる
昼間
9
イライラしたり,腹が立つ
早朝
9
12
0
(3) 新幹線鉄道の音
15
(2) 飛行機の音
なし・無回答
96%
25
気になるがたいしたことはない
(1) 買い物の便
(1) 道路の自動車の音
80%
9
問5 どのような迷惑か(複数回答)〔回答33件中の
仕事や勉強,読書の邪魔になる
風車
(5) 工場・事業場の音
くつろげない
73%
70%
12
イライラしたり,腹が立つ
その他
3%
(3) 新幹線鉄道の音
(2) 交通の便
(2) 飛行機の音 なし・無回答
飛行機 工場等
一日中
8
1%
0% 建設工事
深夜 0%
道路
(6) 建設工場の音
2%
6
身体の具合が悪くなる
19
決まっていない
その他の音
問4(8)最も悩まされている音〔回答者332件中〕
4 (7) 風力発電施設の音
聞き取りにくい
(4) 在来線鉄道の音
(3) 緑の豊かさ
まったくない
それほどない
非常にうるさい
問6 迷惑を受ける時間帯(複数回答)〔回答280件中の割合〕
(1) 道路の自動車の音
0
20
40
60
[%]
80
0%
100
10%
18
12
くつろげない
55
気になるがたいしたことはない
20%
30%
0
50%
40%
20
70%
60%
4090%
80%
100%60
80
100
20
40
0
[%]
[%]
(a)風車周辺地域(747件)
(b)対照地域(332件)
問8 迷惑を受けた場合の対応〔113~152件中〕
問7 迷惑を受ける季節(複数回答)〔回答456件中の割合〕
図(2)-34 悩まされたりうるさいと感じたことがある音(問
3) そうしたいと思っている
実際にしたことがある
問7 迷惑を受ける季節(複数回答)〔回答76件中の割合〕
冬
問8 迷惑を
無回答
問6 迷惑を受ける時間帯(複数回答)〔回答280件中の割合〕
問5 どのような迷惑か(複数回答)〔回答33
問5 どのような迷惑か(複数回答)〔回答283件中の割合〕
問4 最も悩まされている音〔回答者747件中〕
27
問4 最も悩まされている音〔回答者332件中〕
6冬
その他
(7) 引越しをする
決まっていない
17
60
19
0
その他
飛行機
飛行機新幹線在来線
(6) 自分の家に防音工事をする工場等
会話の妨害になる
4
1%
建設工事
会話の妨害になる 0
1%
8
0%
道路
0%一日中
(6) 自
0% 建設工事
23 道路
0%
2%
住民運動や活動家を通じて働きかける
仕事や勉強,読書の邪魔になる (5)6秋
工場等 6%
25
0%
仕事や勉強,読書の邪魔になる
3 住民運動や活
風車
(5)
深夜風車
21
(4)
自治会活動や住民運動を通じて働きか
1%
電話の声やテレビ・ラジオの音が
16%
電話の声やテレビ・ラジオの音が (4) 自治会活動や
12
0%
ける
12
聞き取りにくい
夜間
27聞き取りにくい
28
その他
(3)
役所・警察などに訴える
身体の具合が悪くなる
9
夏
36
身体の具合が悪くなる
0
1%
(3
秋
夏
春
21
0
なし・無回答
73%
20
40
60
80
100
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
24
イライラしたり,腹が立つ
その他
3%
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
なし・無回答
春15
くつろげない
96%
25
気になるがたいしたことはない
[%]
22
0
20
0
40
20
60
[%]
40
80
0
夕方
8
昼間
9
早朝
60
50
80
100[%]
0
18 (2) 電話
イライラしたり,腹が立つ
(1) 12
音を出してい
くつろげない
100
150
200
9 気になるがたいしたことはない
件数
100
20
40
60
800
20
100 40
[%
[%]
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔103~112件中〕
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔2
(a)風車周辺地域(747件)
(b)対照地域(332件)
週3回以上
週1~2回
たまに
無い
問8
問8 迷惑を受けた場合の対応〔113~152件中〕
問7
迷惑を受ける季節(複数回答)〔回答76件中の割合〕
問7 迷惑を受ける季節(複数回答)〔回答456件中の割合〕
週3回以上
週1-2回
図(2)-35 最も悩まされている音(問4) 実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
27
問9(1) 睡眠悩み〔747件中〕
冬
冬
昼間眠くて仕事がよくできない
17
問9(3) 悩まされた音が原因か〔114件中〕
問9(1) 睡眠悩み〔332件中〕
(7) 引越しをする
昼間眠くて仕事がよくできない
(6) 自分の家に防音工事をする
23 無回答
秋
ある
16%
1%
夏
秋
起きたときによく眠れなかった感じがする
朝早く目が覚める
28
20
ない
83%
(4) 自治会
36
朝早く目が覚める
(3) 役所・警察などに訴える
21
0
夏
思わない
(2) 電話や手紙で相手に抗議する 42%
春
(2
夜中に目が覚める
22
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
40
60
80
[%]
100
0
夜,寝付けない
20
40
0
60
80
50
20%
40%
60%ない80%
100%
週1~2回
たまに
100
思う
58%
150
夜,寝付けない
0%
[%] 89%
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔103~112件中〕
週3回以上
100
(1) 音を出
200
件数
[%]
0%
(5) 住民運
起きたときによく眠れなかった感じがする
11%
(4) 自治会活動や住民運動を通じて働きか
ける
夜中に目が覚める
春
25
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
ある
20%
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回
週3回以上
無い
(a)風車周辺地域(747件)
(b)対照地域(332件)
問9(1) 睡眠悩み〔332件中〕
昼間眠くて仕事がよくできない
問9(1) 睡眠悩み〔747件中〕
問9(3) 悩まされた音が原因か〔114件中〕
図(2)-36 睡眠で困っていることがあるか(問9(1))
昼間眠くて仕事がよくできない
無回答
1%
ある
16%
起きたときによく眠れなかった感じがする
起きたときによく眠れなかった感じがする
ある
11%
朝早く目が覚める
朝早く目が覚める
夜中に目が覚める
思わない
42%
夜中に目が覚める
思う
夜,寝付けない
夜,寝付けない
58%
週1
S2-11-48
問5 どのような迷惑か(複数回答)〔回答282件中の割合〕
問4 最も悩まされている音〔回答者197件中〕
その他
11%
道路
22%
その他
6
会話の妨害になる
4
仕事や勉強,読書の邪魔になる
6
電話の声やテレビ・ラジオの音が
聞き取りにくい
飛行機
3%
1-3年
3-5年
4%
8%
5-10年
6%
図(2)-37
24
イライラしたり,腹が立つ
工場等
問1 居住年数〔119件中〕
3%
くつろげない
1-3年3-5年
1年未満
建設工事
3% 2%
1%
気になるがたいしたことはない
1%
5-10年
問1 居住年数〔78件中〕
1年未満
0%
12
9
身体の具合が悪くなる
15
24
11%
風車
60%
0
20
40
60
80
100
[%]
問4で「最も悩まされている音」を挙げた回答( 197件/全回答747件)の内訳
10年以上
(風車騒音を指摘した回答数は119件で全体の60%)
83%
10年以上
82%
問2 生活環境満足度〔78件中〕
無回答 満足
比較的満足
どちらとも言えない
多少不満
不満
問2 生活環境満足度〔119件中〕
無回答 満足 比較的満足
(6) 公共施設
(6) 公共施設
(5) 静けさ
(5) 静けさ
(4) 空気のきれいさ
(4) 空気のきれいさ
(3) 緑の豊かさ
(3) 緑の豊かさ
(2) 交通の便
(2) 交通の便
(1) 買い物の便
どちらとも言えない
多少不満
不満
80%
100%
(1) 買い物の便
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
90%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
図(2)-38 生活環境の満足度(問2)
問3 悩まされた音〔78件中〕
なし・無回答
多少
問3 悩まされた音〔119件中〕
聞こえない
だいぶうるさい
まったくない
非常にうるさい
それほどない
なし・無回答
多少
聞こえない
だいぶうるさい
(8) その他の音
(8) その他の音
(7) 風力発電施設の
音
(7) 風力発電施設の
音
(6) 建設工場の音
(6) 建設工場の音
(5) 工場・事業場の音
(5) 工場・事業場の音
(4) 在来線鉄道の音
(4) 在来線鉄道の音
その他
(3) 新幹線鉄道の音
(3) 新幹線鉄道の音
会話の妨害になる
まったくない
非常にうるさい
問5 どのような迷惑か(複数回答)
問6 迷惑を受ける時間帯(複数回答
決まっていない
問4 風車以外回答者
問4 風車回答者
仕事や勉強,読書の邪魔になる
(2) 飛行機の音
それほどない
一日中
問4 風車以外
問4 風車回答
深夜
(2) 飛行機の音
電話の声やテレビ・ラジオの音が聞
(1) 道路の自動車の き取りにくい
音
身体の具合が悪くなる
(1) 道路の自動車の
音
0%
20%
40%
60%
80%
100%
夜間
0%
10% 20% 30% 40%
イライラしたり,腹が立つ
50%
60%
70%
80%
90%
100%
夕方
昼間
くつろげない
気になるがたいしたことはない
早朝
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
0 10 20 30 40 50 60
0
図(2)-39 悩まされたりうるさいと感じたことがある音(問 3)
[%]
な迷惑か(複数回答)
問6 迷惑を受ける時間帯(複数回答)
決まっていない
問4 風車以外回答者
問4 風車回答者
問7 迷惑を受ける季節(複数回答)
一日中
冬
問4 風車以外回答者
問4 風車回答者
深夜
問4 風車以外回答者
問4 風車回答者
秋
夜間
夕方
夏
昼間
春
早朝
0
10
20
30 40
[%]
50
受ける季節(複数回答)
問4 風車以外回答者
問4 風車回答者
60
図(2)-40
0
0
10
20
30
40
[%]
50
60
70
10
80
迷惑を受ける時間帯(問6)
図(2)-41
20
30
[%]
40
50
60
迷惑を受ける季節(問7)
10
20
30
40
[%]
50
6
S2-11-49
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
実際にしたことがある
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95 件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
そうしたいと思っている
無回答件中〕 件中〕
実際にしたことがある そうしたいと思っている
そうしたいと思っている 無回答 無回答
実際にしたことがある
問8
迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8
迷惑を受けた場合の対応〔66-95
問8
迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8
迷惑を受けた場合の対応〔66-95
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
件中〕
件中〕
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
(7)
引越しをする
件中〕
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
(7) 引越しをする
(7) 引越しをする
実際にしたことがある無回答
そうしたいと思っている
無回答
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
迷惑を受けた場合の対応〔66-95
問8問8
迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8問8
迷惑を受けた場合の対応〔66-95
件中〕
(6)
自分の家に防音工事をする
(6)
自分の家に防音工事をする
(6)
自分の家に防音工事をする
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
件中〕
件中〕
引越しをする
(7)(7)
引越しをする
問8
迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
(7) 引越しをする
問8 迷惑を受けた場合の対応〔47-57件中〕
問8 迷惑を受けた場合の対応〔66-95
(7)
引越しをする
件中〕
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
(5)
住民運動や活動家を通じて働きかける
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
(6)
自分の家に防音工事をする
件中〕
(6) 自分の家に防音工事をする
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
実際にしたことがある
そうしたいと思っている
無回答
(6) 自分の家に防音工事をする
(7)自治会活動や住民運動を通じて働きか
引越しをする
(4)(5)自治会活動や住民運動を通じて働きか
(4) 自治会活動や住民運動を通じて働きか
(4)
(5)
住民運動や活動家を通じて働きかける
(6) 自分の家に防音工事をする
住民運動や活動家を通じて働きかける
引越しをする
(7) (7)
引越しをする
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
ける ける
ける
(6)自治会活動や住民運動を通じて働きか
自分の家に防音工事をする
(4)(4)
自治会活動や住民運動を通じて働きか
(7) 引越しをする (7) 引越しをする
(6)
自分の家に防音工事をする
(4)(6)
自治会活動や住民運動を通じて働きか
自分の家に防音工事をする
(3)ける
役所・警察などに訴える
ける
(5)役所・警察などに訴える
住民運動や活動家を通じて働きかける
(3) 役所・警察などに訴える
(3)
問8 迷惑を受けた場合の対応
件中〕
ける
(5) 住民運動や活動家を通じて働きかける
(6) 自分の家に防音工事をする
役所・警察などに訴える
(3)(3)
役所・警察などに訴える
(6) 自分の家に防音工事をする
住民運動や活動家を通じて働きかける
(4) 自治会活動や住民運動を通じて働きか
(5) (5)
住民運動や活動家を通じて働きかける
(3) 役所・警察などに訴える
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
(4) 自治会活動や住民運動を通じて働きか
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
ける
(5)自治会活動や住民運動を通じて働きか
住民運動や活動家を通じて働きかける
(4) (4)
自治会活動や住民運動を通じて働きか
電話や手紙で相手に抗議する
(2)(2)
電話や手紙で相手に抗議する
(5)
住民運動や活動家を通じて働きかける
ける
(2)ける
電話や手紙で相手に抗議する
ける
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
(1)(4)
音を出している相手に直接苦情を言う
自治会活動や住民運動を通じて働きか
(3) 役所・警察などに訴える
(4) 自治会活動や住民運動を通じて働きか
(3) 役所・警察などに訴える
(1)
音を出している相手に直接苦情を言う
音を出している相手に直接苦情を言う
(1)(1)
音を出している相手に直接苦情を言う
ける
役所・警察などに訴える
(3) (3)
役所・警察などに訴える
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
ける
0%20%10%
40%
60%
70%
0% 10%
30%20%
40%30%
50%70%
60%50%
70%
80%
90%80%
10090% 100
0%
10%
20%
70%
80%
0% 10%
20%
30%30%
40%30%
50%40%
60%50%
70%60%
80%
90%100
10090%0%100
0%10%10%
90%
100
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70% 80%80%
90%
10010%
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
(3) 役所・警察などに訴える
(2)
電話や手紙で相手に抗議する
80%
90%
0%
20% 30%
40%% 50% 60% 70% 80% 90%
0% 0%
10%10%
20%20%
30% 40%40%
50%50%
60%60%
70%
80%
90%
10030% 40%
(3) 役所・警察などに訴える
%
0% 50%
20% 70%
30% 40%
70% 80% 90%
100
0%70%
10%
20%
80%50%
90%60%
100
電話や手紙で相手に抗議する
(2) (2)
電話や手紙で相手に抗議する
%10% 60%
%
% %
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
80%
90%
100
%
%
[%][%] [%]
%
[%]
%
% [%]
[%]
(2) 電話や手紙で相手に抗議する
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
[%]
[%]
[%]
(2)
電話や手紙で相手に抗議する
[%]
音を出している相手に直接苦情を言う (1) 音を出している相手に直接苦情を言う
(1) (1)
音を出している相手に直接苦情を言う
[%]
[%]
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
(1) 音を出している相手に直接苦情を言う
0% 0%
10%10%
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%80%
90%90%
100100
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
% 100
0% 0%
10%10%
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%80%
90%90%
100%100
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
% %70% 80% 90% 100
[%] 60% 70% 80% 90% %100
0% 10% 20% 30% 40%
60%
%
0% 50%
10%
20% 70%
30% 80%
40% 90%
50% 100
60%
0% 10% 20% 30% 40%
%
[%]
0%50%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
[%]
[%]
%
%
[%]
%
[%][%]
%
[%]
図(2)-42
迷惑を受けたときの対応(問8)
[%]
[%]
問9(1)睡眠悩み〔119件中〕
睡眠悩み〔119件中〕
問9(1)
[%]
問9(1)
睡眠悩み〔119件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔119件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔119件中〕
問9(1)睡眠悩み〔78件中〕
睡眠悩み〔78件中〕
問9(1)
問9(1)
睡眠悩み〔78件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔78件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔78件中〕
無回答問9(1)
無回答
睡眠悩み〔78件中〕
無回答
ある
ある
0% ある
無回答
無回答
0%
0%
問9(1) 睡眠悩み〔78件中〕
22%ある
22%
0%ある
0%
問9(1)
睡眠悩み〔78件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔78件中〕
22%
問9(1) 睡眠悩み〔78件中〕
22% 無回答
問9(1) 22%
睡眠悩み〔78件中〕
問9(1)
無回答
無回答 ある
無回答
0%
無回答
ある 無回答
0% ある
0%
22%
ある
0% 22%
22% 0%
22%
0%
ある
22%
ない
ない
ない
78%
78%
78%
ない ない
78%
78%
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
問9(1) 睡眠悩み〔119件中〕
無回答
無回答
無回答
無回答無回答
1%1%
問9(1) 睡眠悩み〔119件中〕
1%
問9(1)
睡眠悩み〔119件中〕
問9(1)
睡眠悩み〔119件中〕
1%
1%
問9(1) 睡眠悩み〔119件中〕
問9(1) 睡眠悩み〔119件中〕
睡眠悩み〔78件中〕
ある
無回答
無回答
無回答
1%
22%
無回答
1% 1%
1%
無回答
ない
ない
ある
0% ない
43%
43%
43% 22%
ない ない
43% 43%
[%]
無回答
問9(1)
睡眠悩み〔119件中
1%
無回答
ある
ある
1%
ある
56%
56%
56%
ある ある
ある
ある
ある
ある
56%
56%
56%
56%
56%
無回答
1%
56%
ある
56%
ある
ない
ない
ない
ない
ない
56%
43%
ない
43%問9(2)
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
43%
43%
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
43%
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
43%
中〕
ない 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
問9(2)
ない
ない
ない
ない
78%
ない
週3回以上
週1-2回
たまに
無い
週3回以上
週1-2回
たまに
無い
78%78%
78%
78%
週3回以上
週1-2回
たまに
無い
78%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
ある
56%
中〕
中〕
ない
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
43%
中〕
中〕
図(2)-43 睡眠の悩み(問9(1))
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
ない
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
週3回以上
週1-2回たまに たまに無い 問9(2)
無い
週3回以上
週1-2回
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
昼間眠くて仕事がよくできない
中〕 睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
昼間眠くて仕事がよくできない
問9(2)
問9(2)
睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
78% 無い
昼間眠くて仕事がよくできない 問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
中〕
中〕中〕
週3回以上
週1-2回
たまに
中〕 問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔55-61件
起きたときによく眠れなかった感じがする
起きたときによく眠れなかった感じがする
週3回以上
週1-2回 たまに
たまに 無い
無い
週3回以上
週3回以上 週1-2回
週1-2回
たまに
起きたときによく眠れなかった感じがする
週3回以上
週1-2回 無いたまに
無い
朝早く目が覚める
朝早く目が覚める
週3回以上
週1-2回
たまに
無い
朝早く目が覚める
昼間眠くて仕事がよくできない
昼間眠くて仕事がよくできない
夜中に目が覚める
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回答)〔16-17件中〕
夜中に目が覚める
夜中に目が覚める
昼間眠くて仕事がよくできない
昼間眠くて仕事がよくできない
昼間眠くて仕事がよくできない
昼間眠くて仕事がよくできない
夜,寝付けない
起きたときによく眠れなかった感じがする
起きたときによく眠れなかった感じがする
夜,寝付けない
昼間眠くて仕事がよくできない
夜,寝付けない
起きたときによく眠れなかった感じがする
週3回以上
週1-2回
たまに
無い
起きたときによく眠れなかった感じがする
起きたときによく眠れなかった感じがする
起きたときによく眠れなかった感じがする
0% 0%10%10%
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%80%
90%90%
100100
起きたときによく眠れなかった感じがする
朝早く目が覚める
朝早く目が覚める
0% 0%10%10%
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%80%
90%90%
100100
昼間眠くて仕事がよくできない
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
朝早く目が覚める
% %
[%][%]
朝早く目が覚める 朝早く目が覚める
朝早く目が覚める
%
朝早く目が覚める
[%]
夜中に目が覚める
夜中に目が覚める
夜中に目が覚める
起きたときによく眠れなかった感じがする
夜中に目が覚める夜中に目が覚める
夜中に目が覚める
夜中に目が覚める
夜,寝付けない
夜,寝付けない
夜,寝付けない
昼間眠くて仕事がよくできない
朝早く目が覚める
夜,寝付けない 夜,寝付けない
夜,寝付けない
夜,寝付けない
中〕
問9(2) 睡眠妨害状況(複数回
中〕
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
% %
%
[%][%]
[%]
60%
70%
20%
30%
40%
50% 40%
60% 50%
70%90%
80%100
90% 80%
100 90% 100
0% 0%10%10%
20%0%
30%10%
40%20%
50% 30%
60%
70%
80%
50%
60%
0%
30%20%
40%30%
50%40%
60%90%
70%100
80%70%
90%80%
10090%
10%
80%
90%
100
起きたときによく眠れなかった感じがする
0% % 10%
20% 10%
30%0%20%
40%10%
50%
60%
70%
80%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100 70%% 80% 0%
夜中に目が覚める
0% 0%
10%
20%20%
30%30%
40%40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%
90%
100
0%
10%
20%
30%
40%
50%
100
%60%
10%
20%20%
30%30%
40%
50%50%
60%60%
70%70%
80%80%
90%
100
0%
10%
0%90%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%90%
100%100
0%40%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70% 80% 90%% 100
[%]
[%]
[%]
%%%
%
[%]
%
[%]
[%]
[%]
%
朝早く目が覚める
夜,寝付けない
[%]
問9(3)悩まされた音が原因か〔17件中〕
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
問9(3)悩まされた音が原因か〔64件中〕
悩まされた音が原因か〔64件中〕
[%]
[%]
問9(3)
[%]
問9(3) 悩まされた音が原因か〔17件中〕
%
自由業
自由業
自由業
自由業
2%
2%自由業
自由業
2% 2%
2%
%
100
%
[%][%]
[%]
問9(3) 悩まされた音が原因か〔64件中〕
夜中に目が覚める
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
自由業
自由業
自由業
2%2%
2%
%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90
[%] (b)風車騒音を挙げた回答(119件)
夜,寝付けない
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
[%]
図(2)-44 睡眠影響の状況(問9(2))
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100
0% 10% 20%
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)思わない
悩まされた音が原因か〔64件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
%
悩まされた音が原因か〔64件中〕
思わない
問9(3) 悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔64件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔64件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔64件中〕
[%]
問9(3)
悩まされた音が原因か〔17件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔64件中〕
問9(3)
悩まされた音が原因か〔64件中〕
思わない
13%
13%
30% 40% 50%
13%
自由業
2%
思わない
思わない
思わない
41%
41%
41%
思う
思う
思う
59%
59%
59%
問9(3) 悩まされた音が原因か〔17件中〕
思わない
思わない
2%
思わない
思わない
思わない
思わない
思わない
41%
41%
41%
41%
41%
思わない
思わない
問9(3) 悩まされた音が原因か〔64件中〕
思わない
思わない
思わない
13%思わない
思う
思う
13%
思わない
思う
13%13%
87%
87%
13% 13%
87%
問9(3) 悩まされた音が原因か〔17件中〕
思う
思う
思う
思う
思う
59%
59%
59%59%
思う 思う 59%
59%
[%]
問9(3) 悩まされた音が原因か〔
59%
思わない
思う
自由業41% 41%
思う
思う
思う
思う
87%
13%
87%
87%
2%
87%87% 思う 思う
思わない
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
自由業
87% 87%
思う
13%
2%
図(2)-45
悩まされている音が睡眠の悩みの原因か(問9(3))
思わない
59%
41%
思う
思わない
59%
思う
41%
87%
思う
87%
S2-11-50
問10(1) 性別〔78件中〕
問10(2) 年齢〔78件中〕
問10(1) 性別〔119件中〕
20歳未満 20歳代
3%
無回答 1%
0%
70歳以上
24%
無回答
0%
無回答
0%
30歳代
12%
20歳代
3%
専業主婦
17%
男
58%
40歳代
10%
60歳代
32%
20歳未満
無回答
給与所得者
0%
その他自営業
15%
4% 5% 0%
自由業
70歳以上
0%
33%
農林水産業
27%
女
42%
男
49%
女
51%
問10(3) 職業〔78件中〕
問10(2) 年齢〔119件
無職
23%
50歳代
18%
学生
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
1%
パートタイマー
8%
60歳代
36%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
図(2)-46 回答者の性別(問10(1))
性別〔78件中〕
問10(2) 年齢〔78件中〕
問10(1) 性別〔119件中〕
問10(4) 家族の人数〔78件中〕
5人
10%
男
49%
無回答
0%
30歳代
12%
女
42%
小学生
乳幼児
8
農林水産業
27%
25
専業主婦
17%
問10(3) 職業〔11
問10(5) 受験生等の有無(複数回答
問10(6) 音を気にするほうか〔78件中〕
該当なし
無回答
小学生
30歳代
7%
その他
2%
8
乳幼児
10
38
農林水産業
33%
お年寄り
気にする
2人40歳代
30% 7%
病気の方
23
どちらとも言えない
50歳代
1
無職
12 23%
30
5
夜勤の方
受験生
8
4人
3人
13%
パートタイマー
15%
気にしない
17
夜勤の方
9
8%
60歳代
無職
学生
36%
0
20 21% 40
40 1%
60
80
100
0
50
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
[%1
20
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件) 0
[%]
図(2)-47 回答者の年齢(問10(2))
問10(3) 職業〔78件中〕
件中〕
29
0
14%
58%
50歳代
18%
5人
12%
7
病気の方
男
40歳代
10%
受験生
3人
26%
10
お年寄り
2人
24%
4人
17%
60歳代
32%
無回答
37
1人
20歳代
20歳未満 1%
6人以上
3% 8%
給与所得者
無回答
その他自営業
0%
21%
15%
4% 5%0%
70歳以上自由業
0%
33%
該当なし
20歳未満 20歳代
3%
無回答 無回答
1%
0%
6人以上
70歳以上
0% 1人
10%
13%
24%
無回答
0%
問10(3) 職業〔78件中〕
問10(2)
年齢〔119件中〕
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(4)
家族の人数〔119件中〕
件数
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(6)
音を気にするほうか〔78件中〕
性別〔119件中〕
問10(2)
年齢〔119件中〕
問10(1)
性別〔119件中〕
問10(2)
年齢〔119件中〕
問10(3)職業〔119件中〕
職業〔119件中〕
問10(7)
環境問題への関心〔119件中〕
問10(8)問10(6)
風車はよい方法か
問10(5) 問10(3)
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
代の人数〔78件中〕問10(1)
問10(7) 環境問題への関心〔78件中〕
問10(8)
風車はよい方法か〔78件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
音を気にする
問10(4) 家族の人数〔119件中〕
該当なし
答
37
無回答20歳代
20歳代
その他自営業 給与所得者
20歳未満
20歳未満
1% 1人
無回答 0
3%
6人以上
8%3%
無回答
無回答
無回答
その他
無回答15%
0% 0%
小学生
10
4%
無回答
5% 21%0% 0%
問10(3)
職業〔78件中〕
30歳代
0% 0%
30歳代 10%
もっていな
4%
7%7%
自由業
思わない
乳幼児
8
い
70歳以上
70歳以上
農林水産業
0%
5% 気にする
33%33% 19%
40歳代
40歳代
その他自営業 給与所得者
27%
1人問10(2)
年齢〔78件中〕
30歳代
10%
12%
20歳未満 20歳代
3%
無回答 1%
女女
0%
70歳以上
42%42%
24%
30歳代
12%
2人
24%
お年寄り
25 4%
5人
12%
もっている
男農林水産業
男7
病気の方
42%
27%
58%58%
40歳代
10%
40歳代
10%
無職
12
23% 無職
23%
夜勤の方
50歳代
3人
60歳代
26% 18%
32%
50歳代
18%
自由業
専業主婦
0%
17%
2人
30%
小学生
50歳代
50歳代
どちらとも言えない
14%
14%
0
20
8
23
病気の方
5
受験生
3人
13%
60歳代
60歳代
どちらともい
パートタイマー 15%
36%36%
パートタイマー
えない
8% 8%
学生 60 35% 80
40学生
100
気にしない
29
その他
その他
自営業
2%2% 自営業
無回答
14%
もっていな
14%
給与所得者
聞こえない
給与所得者
2%
い
12%
12%
32%
11%
自由業
自由業
30
2%2%
どちらともい
えない
21%
専業主婦
専業主婦
10%
10%
乳幼児
38 10
農林水産業
農林水産業
33%
33%
お年寄り
7%7%
専業主婦
4人 17%
1
受験生
15%
5%
該当なし
8
17もっている 無職
無職
夜勤の方66% 9
21%
21%
0
1%
1%
[%]
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
思う
85% 0
50 20
件数
パートタイマー
パートタイマー
6%6%
学生
学生
40 0%0%
60
80
100
[%]
問9(3)
問9(3)悩まされた音が原因
悩まされた音が原因
無回答 0
その他
21%
気にする
どちらとも言えない
2
思わない
13%気にしない
聞こえる
68%
100
2
0
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(5)
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
問10(5)
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
問10(6)
音を気にするほうか〔119件中〕
問10(4)
家族の人数〔119件中〕
問10(6)
音を気にするほうか〔119件中〕
問10(4)
家族の人数〔119件中〕
図(2)-48
回答者の職業(問10(3))
無回答
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
問10(11) 風車が見えるか
無回答
問10(6)
音を気にするほうか〔78件中〕
問10(10)
建具のがたつき〔78件中〕
問10(11)
風車が見えるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
該当なし
題への関心〔78件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔78件中〕
問10(9)
風車の音は聞こえるか〔78件中〕
該当なし
1人1人
29 29
なし
376人以上
6人以上
1% 1%
答)〔回答84件中の割合〕
21%21%
学生
8% 8%
10
回答
4%
幼児
8
12
の方
0
20
40
60
[%]
どちらともい
えない
35%
80
病気の方
病気の方
5 5
23
受験生
受験生
38
気にしない
100
夜勤の方
夜勤の方
23
件数
20 20
40
100
40
60 60
[%][%]
8080
100
100
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
気にしない
問10(7)
環境問題への関心〔119件中〕
問10(7)
環境問題への関心〔119件中〕
その他
10%
0500
]
ある
1%
無回答
無回答
2%
2%
もっていな
もっていな
うつらない
い
い
11%
11%
2626
気にしない
気にしない
2626
なんとも思
わない
38%
0
5050
件数
件数
0
思わない 聞こえる
13% ない 68%
見える 82%
90%
思う
66%
21%
問題ない
48%
100
100
邪魔
8%
見える
95%
聞こえる
100%
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
その他
21%
21%
どちらともい
どちらともい
もっている
もっている
その他
21%
どちらとも言えない
どちらとも言えない
問10(14) よいことがあるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕聞こえない
100
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔119件中〕
聞こえない
0%
件数
その他
80
0%
うつらない
58
えない 11
家の中までうつる
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
聞こえる
えない
21%
思う
85%
見えない
5% 聞こえな
0%
ある6767
18%
気にする
気にする
聞こえない
問10(11)32%風車が見えるか〔78件中〕
0
50
見えない
10%
か〔78件中〕
無回答
6%
17 問10(8)
問10(8)
風車はよい方法か〔119件中〕
問10(9)風車の音は聞こえるか〔119件中〕
風車の音は聞こえるか〔119件中〕
風車はよい方法か〔119件中〕
問10(9)
図(2)-49
「音を気にするほうか」(問10(6))
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
思わない
のがたつき〔78件中〕
60
80
100
5%
問10(9) 風車の音は聞こえ
無回答 0 0
無回答
どちらともい
えない
21%
9 9
ない もっている
思う
66%
99%
85%
問10(8) 風車はよい方法か〔119件中〕
見えない
10%
聞こえない
もっていな
32%
い
11%
8 8
17
0
どちらとも言えない
問10(8) 風車はよい方法か〔78件中〕
無回答
2% 30 30
お年寄り
お年寄り
気にする
3人3人
15%15%
10 10
38
どちらとも言えない
4人4人
13%13%
1
験生
乳幼児
1%
乳幼児
気にする
思わない
無回答
2人2人0
5% 30%30%
12%
7
の方
ある
その他
10%
もっていな
い
25 5人5人
19%
12%
寄り
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
小学生 8 8
0
小学生
問10(6)無回答
音を気にするほうか〔78件中〕
68%
思わない
思わない
13%
13%
わからない
19%
ある
18%
なんとも思
わない
無回答
無回答
ある
6% 3%
14%見えない
5%
家の中までうつる
問10(14) よいことがあるか
問10(12) 景観上の問題
わからない
7%
18
なんとも思
わない
33%
庭にうつる
問題ない
24
無回
1%
無
40歳代
10%
3人
26%
60歳代
32%
58%
夜勤の方
50歳代
18%
無職
20
23%
0
14%気にしない
3人
15%
13%
12
40 パートタイマー
60
[%] 8%
17
夜勤の方
80 60歳代100
36%
学生
1%
9
0
0
20 50
40
無職
件数
21%
S2-11-51
60
ハ
[%]
学生
0%
問10(1) 性別〔78件中〕
問10(2) 年齢〔78件中〕
問10(3) 職業〔78件中〕
問10(7) 環境問題への関心〔78件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔78件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔1
問10(2) 年齢〔119件中〕
職業〔119件中〕
20歳未満 20歳代
問10(5)問10(3)
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
2) 年齢〔78件中〕 問10(1) 性別〔119件中〕
職業〔78件中〕
問10(6) 音を気にするほうか
問10(4) 家族の人数〔119件中〕
問10(5)問10(3)
受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
3%
問10(6)
音を気にするほうか〔78件中〕
家族の人数〔78件中〕
無回答
無回答 1%
給与所得者
無回答
その他
問9(3)
悩まされた音が原因か
自営業
該当なし
該当なし
20歳代1人
29
0%37
0%
その他
15%
70歳以上
歳未満 20歳代
3%
1%
無回答
0% 1人
10%
代
20歳未満 1%
4% 5%
その他
6人以上
3% 8%
30歳代
無回答 自営業
無回答
もっていな
24% 010%
0%
無回答
2%
もっていな
21%
給与所得者
無回答
小学生 問10(1)
8
0年齢〔119件中〕
12%
2%
30歳代
聞こえない
その他自由業
0%
い
性別〔119件中〕
問10(2)
14% 農林水産業
自営業
思わない
0%
15% い
7%
21%
給与所得者
11% 27%
4% 5%
32%
5%
70歳以上19%
乳幼児
10
12%
20歳代
乳幼児
8
自由業
農林水産業
男
20歳未満
33%
気にする
38
気にする
農林水産業
女
3%
40歳代
0%
無回答
無回答 0% 専業主婦
33%
2人
49%
自由業
お年寄り
30
どちらともい
27%
51%
5人
17%
0%
30%7%
お年寄り
25
40歳代0%
2%
もっている
えない
12%
10%
病気の方
5
42% 男
専業主婦
70歳以上
21%
どちらとも言えない
26
50歳代
7
病気の方
どちらとも言えない
23
17%
33%
14%
58%
思わない
女
無職
受験生50歳代
8
60歳代
4人
専業主婦
パートタイマー
42%
13%
23%
もっている
3人
受験生 1
13%
32%
10%
18%
気にしない 8%
26
学生
66%
15%
夜勤の方
9
聞こえる
無職
男
気にしない
17
どちらともい 60歳代
パートタイマー
1%
無職
パートタイマー
68%
23%
12
夜勤の方
58%
36%
えない
8%
21%
思う0
20
40
60
100
0
5
6% 80
学生
35%
学生
85%
[%]
件
1%
0
20
40
60
80
100
0
50
100 0%
無回答
小学生
0%
30歳代
12%
女
42%
2人
24%
40歳代
10%
50歳代
18%
3人
26%
10
無回答
4%
その他
[%]
60歳代
件数
36%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(4) 家族の人数〔78件中〕
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕問10(6) 音を気にするほうか〔78件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔1
問10(5)
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
該当なし
37問10(8)
問10(6)
音を気にするほうか〔119件中〕
問10(4) 家族の人数〔119件中〕
図(2)-50
「環境問題への関心」(問10(7))
問10(7)
環境問題への関心〔119件中〕
風車はよい方法か〔119件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか
等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(6)
音を気にするほうか〔78件中〕
問10(10)
建具のがたつき〔78件中〕
問10(8)
風車はよい方法か〔78件中〕
境問題への関心〔78件中〕 無回答
37
6人以上
21%
無回答
4%
もっていな
い
19%
5人
12%
25
病気の方
23
100
思う
85%
0 ない
[%]
99%
問10(12)
無回答 0景観上の問題は〔78件中〕
10
問10(4)
無回答家族の人数〔119件中〕
0
ある
もっていな
乳幼児
8見えない
い
10%
聞こえない
11%
お年寄り
25
32%
その他
6人以上
21%
気にする
21%
30
無回答
1% 1人
8%
7
どちらともい
えない どちらとも言えない
21%
受験生 1
5人
12%
思わない
気にしない
13%
12
夜勤の方
ない
聞こえる
82% 4人
40
60
100
0 80
0 80
20
40
60
68% 13%
[%]
[%]
100
見える
病気の方
8
0
小学生
無回答
2%
5
受験生
問10(11)
風車が見えるか〔78件中〕
問10(9)
風車の音は聞こえるか〔78件中〕
29
もっている
9
3人 夜勤の方
66%
26%17
気にしない
どちらともい
えない
35%
60
80
40
該当なし
無回答
6人以上 0% 1人
10% 小学生
無回答 0
8
13%
その他
ある
10%
1%
5人
乳幼児
10
思わない
10%
5%
38
気にする
2人
お年寄り2人
30%
24%
4人
どちらとも言えない
17%
3人
15%
4人
13%
0
1人
8%
1%
20
50
件数
無回答
該当なし 6% 38
18% 気にする
67
小学生
どちらとも言えない
26
なんとも思
2人
30%わない
38%
気にしない
26
10
お年寄り
17
病気の方
受験生
5066%
件数
8
乳幼児
23
思う
3人
100
15%
見えない
5%聞こえない
29 0%
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答
0 100
夜勤の方
邪魔
8% 0
90% 問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
30
問題ない
48%
5
8
見える
50聞こえる
95%
1
9件数100%
20
40
60
[%]
問10(14) よいことがあるか〔1
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(10)
建具のがたつき〔119件中〕
問10(11)
風車が見えるか〔119件中〕
問10(12)
景観上の問題は〔1
問10(7)
環境問題への関心〔78件中〕
問10(8)
風車はよい方法か〔78件中〕
問10(9)
風車の音は聞こえるか〔78件中〕
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
問10(8) 風車はよい方法か〔119件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔119件中〕
建具のがたつき〔78件中〕
問10(11)
風車が見えるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
図(2)-51 「風力発電はよい方法か」(問10(8))
車はよい方法か〔78件中〕
問10(9)
風車の音は聞こえるか〔78件中〕
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
ある
1%
の他
%
無回答
もっていな
見えない4%
うつらない
い
10%
聞こえない
11%
32%
無回答
2%
もっていな
その他
い
21%
19%
ある
80
庭にうつる
ない
思う
99%
85%
0
20
家の中までうつる
無回答
無回答
3%
2%
ある
14%
わからない
19%
なんとも思
わない
38%
思わない
13%
どちらともい
ない
聞こえる
82%
えない
9
68%
35%
見える
90%
見えない
聞こえない
5%
0%
10% 無回答
6%
思わない
18%
5%
もっている どちらともい
42%
えない
家の中までうつる
11
21%
もっている
66%
58
うつらない
無回答あ
わからない
問10(8) 風車はよい方法か〔11
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
その他
問10(14)
よいことがあるか〔78件中〕
18
なんとも思
わない
33%その他
21%
もっていな
い
11%
24
庭にうつる
問題ない
48%
0
20
40
どちらともい
えない
80
100
21%
60
[%]
思う
66%
思わない
13%
見える
思う
もっている 聞こえる
95%
85% 66%
100%
邪魔
8%
1% 8%
無回答
2%
7%
聞こえない
32%
聞こえる
68%ない
84% 邪魔
39%
思
6
40 問10(13)
60 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
80
100
ない
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(14)
よいことがあるか〔119件中〕
64%
[%]
13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕 図(2)-52問10(11)
風車が見えるか〔119件中〕
問10(12)
景観上の問題は〔119件中〕
「風力発電施設の音は聞こえるか」(問10(9))
問10(10)
建具のがたつき〔78件中〕
問10(11)
風車が見えるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
問10(14) よいことがあるか〔78件中〕
車が見えるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
うつらない
80
らない
ない
%
ある
見えない
無回答
無回答
1%
5%
ある
6% 3%
家の中までうつる
14%
ある
わからない
18%
19%
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
58
わからない
7%
見えない
10%
18
なんとも思
わない
33%
11
うつる
9
うつる
問題ない
48%
0
20
20
見える
90%
40 82% 60
[%]
40
60
80
100
ない
64%
ない
邪魔
99%
8%
ない
見える
95%
問題ない
48%
100
[%]
80
見えない
5%
なんとも思
わない
38%
ない
0
無回答
6%
ある
問題ない
18% 26%
24
庭にうつる
なんとも思
わない
38%
問10(11) 風車が見えるか〔119
無回答ある
1% 8%
無回答
2%
見える 82%
90%
ない
84% 邪魔
39%
邪魔
8%
見える
95%
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
いことがあるか〔78件中〕
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
問10(14) よいことがあるか〔119件中〕
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
問10(14) よいことがあるか〔11
図(2)-53 風力発電施設の稼働によって家具や建具が振動することがあるか(問
10(10))
問10(14) よいことがあるか〔78件中〕
58
うつらない
わからない 80 無回答ある
1% 8%
7%
うつらない
無回答
3%
ある
家の中までうつる
14%
わからない
19%
18
家の中までうつる
0
20
18
家の中までうつる
24
庭にうつる
庭にうつる
40
60
[%]
80
わからない
7%
11
24
庭にうつる
58
うつらない
無回答
3%
ある
14%
9
100
0
20
40
60
[%]
80
100
無回答ある
1% 8%
13%
40
60 どちらともい
80
100
えない
[%]
35%
3人
15%
4人
17%
24%
もっている
夜勤の方
9
66%
0
13%
気にしない
7
病気の方
50
0
件数
どちらとも言えない
26
23
60歳代
20
40
60
80
100
36%
50
思う
気にしない
件数
85%
12
夜勤の方[%]
3人
問10(5) 受験生等の有無(複数回答)〔回答84件中の割合〕
問10(6) 音を気にするほうか〔78件中〕
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
26%
該当なし
37
0
20
40
60
80
100
0
の人数〔78件中〕
よい方法か〔78件中〕
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
無回答
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
答
0[%]
[%]
思う
66%
聞こえる
68% 0
100 1
受験生
無職
聞こえる
21%
100%
100
17
学生
0%
問10(8) 風車はよい方法か〔1
S2-11-52
50
100
件数
問10(11) 風車が見えるか〔119件中〕
問10(12) 景観上の問題は
小学生
10
問10(5)風車の音は聞こえるか〔119件中〕
受験生等の有無(複数回答)〔回答137件中の割合〕
1人
問10(6) 音を気にするほう
問10(7) 環境問題への関心〔119件中〕
問10(8)
風車はよい方法か〔119件中〕
問10(9)
問10(4)
家族の人数〔119件中〕
建具のがたつき〔78件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔78件中〕
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
10%
無回答
もっていな
無回答
該当なし
1人
29
乳幼児
8
1% 問10(8) 風車はよい方法か〔78件中〕 2%
その他
問10(7) 環境問題への関心〔78件中〕
問10(9) い
風車の音は聞こえるか〔78件中〕
38
気にする
6人以上
8%
無回
21%
11%
見えない
無回答
ある
21%
無回答 0
小学生
8
聞こえない
見えない
2%
聞こえない
25
5%
無回答 お年寄り
ある
もっていな
6%
1%
32%
10%
0%
2%
その他
18%
い
その他
2人
なんとも思
乳幼児
10
無回答
21%
10%
病気の方 11%7
どちらとも言えない
23
24%
どちらともい
わない
もっていな
気にする
4%
聞こえない
2人
思わない
えない
33%
お年寄り
30 32%
い 5人
30%
5%
21%
19%
受験生 1
12%
どちらともい
えない
1221%
夜勤の方
もっている
42%
3人
26%
0
もっている
66%
思う
ない85%
99%
題への関心〔78件中〕
20
なんとも思
病気の方
わない
気にしない
17
38%
もっている
受験生
4人
思わない 13%
40
60聞こえる
80
13%
68%
[%] ない
82%
見える
どちらともい
90%えない
35%
3人
10015%
0
思う
66%
問10(8) 風車はよい方法か〔78件中〕
5
問題ない
848%
66%
509
件数
夜勤の方
邪魔
8%
思う
85%
0
どちらとも言えない
思わない
13%
26
気にしない
26
100
20 見える
40
60
聞こえる
95% [%]
100%
80
100 聞こえる
0
思
邪魔
39%
68%
問10(9) 風車の音は聞こえるか〔78件中〕
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔11
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
問10(14)
よいことがあるか〔119件中〕
問10(7)
問10(8)
問10(9) 風車の音は聞こえる
問10(10) 建具のがたつき〔119件中〕
問10(11)環境問題への関心〔119件中〕
風車が見えるか〔119件中〕
問10(12)風車はよい方法か〔119件中〕
景観上の問題は〔119件中〕
が見えるか〔78件中〕
問10(12)
景観上の問題は〔78件中〕
問10(14)
よいことがあるか〔78件中〕
その他
図(2)-54
風力発電施設が見えるか(問10(11))
無回答
10%
問10(10) 建具のがたつき〔78件中〕
もっていな
い
19%
4%
らない
い
80
思わない
5%
無回答
無回答
ある6% 3%
わからない
ある
18%19%
1%
9
うつる
0
なんとも思
わない
38%
どちらともい
えない
35%
20
見える
90%
ある
14%
80
100
18
どちらともい
えない
21%
24
無回答ある
ある
無回答
1%
18%
2% 8%
無回答
6%
見えない
5%
聞こえない
0%
問題ない
26%
なんとも思
わない
38%
聞こえる
思わない
68%
48%
ない 邪魔
99% 8%
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
わからない
7%
その他
21%
なんとも思
わない
33%
もっていな
見えない
い
10%
11%
問題ない
庭にうつる
問題ない
48%
13%
思うもっている
85% 66%
ない 60
40
82%
[%]
聞こえない
58
32%
無回答
見えない
5% 2%
家の中までうつる
11
うつる
問10(11) 風車が見えるか〔78件中〕
うつらない
0
20
40
60
80
見える
95%
思う
66%
邪魔
8%
100
ない
82%
[%]
ない
64%
ない 邪魔
84% 39%
見える
90%
聞こえる
見える
100%
95%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(12) 景観上の問題は〔78件中〕
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
図(2)-55
風力発電施設の景観上の印象(問10(12))
問10(10)
建具のがたつき〔119件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔119件中〕
問10(12)
景観上の問題は
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔80件中〕
問10(14)
よいことがあるか〔1
のがたつき〔78件中〕
問10(11) 風車が見えるか〔78件中〕
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
問10(14) よいことがあるか〔119件中〕
問10(14) よいことがあるか〔78件中〕
ことがあるか〔78件中〕
ある
1%
無回答
6%
見えない
うつらない
5810%
うつらない
無回答
3%
ある
14%
家の中までうつる
18家の中までうつる
24
庭にうつる
ない
9%
0
20
ない
64%
うつらない
無回答ある
1% 8% ある
わからない
18%
19%
80
0
見えない
5%
無回答
3%
ある
14%
なんとも思
わない
38%
わからない
7%
なんとも思
わない
33%
24
邪魔
ない8%
64%
100
ない
84%
0
20 見える
40
60
95% [%]
80
100
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
問10(13) 影はうつるか(複数回答)〔130件中〕
問10(14) よいことがあるか〔119件中〕
問10(14)図(2)-56
よいことがあるか〔78件中〕
風車の回る影がうつるか(問10(13))(複数回答可)
はうつるか(複数回答)〔80件中〕
80
58
うつらない
わからない
19%
わからない
7%
無回答
3%
ある
14%
無回答ある
1% 8%
18
家の中までうつる
11
24
庭にうつる
9
0
20
40
60
[%]
0
20
40
60
[%]
80
100
ない
64%
無回答
無回答
2%
ある
1% 8%
問題ない
48%
庭にうつる
ない
100見える
20
40
60 82%80
90%
[%]
58
18
家の中までうつる
9
60
[%]
わからない
7%
11
庭にうつる
40
80
80
100
ない
84%
(a)風車騒音以外を挙げた回答(78件)
(b)風車騒音を挙げた回答(119件)
図(2)-57 風力発電施設があることによって、よいことがあるか(問 10(14))
邪魔
39%
ない
84%
非常にうるさい
それほどうるさくない
だいぶうるさい
まったくうるさくない
非常にうるさい+
だいぶうるさいの割合
非常にうるさいの割合
多少うるさい
聞こえない
100
100
90
90
80
80
70
70
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
件数
反応割合 [%]
S2-11-53
0
200未満 200~ 400~ 600~ 800~ 1000~ 1200~ 1400~
400 600 800 1000 1200 1400 1600
最近接風車からの距離 [m]
最近接風車からの距離と「うるささ」反応の関係
非常にうるさい
それほどうるさくない
だいぶうるさい
まったくうるさくない
非常にうるさい+
だいぶうるさいの割合
非常にうるさいの割合
多少うるさい
聞こえない
100
100
90
90
80
80
70
70
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0
25以下 26~30 31~35 36~40 41~45 46~50 51~55 56~60
LAeq [dB]
図(2)-59
等価騒音レベルと「うるささ」反応の関係
件数
反応割合 [%]
図(2)-58
S2-11-54
6)うるささ反応に関する多重ロジスティック解析
本研究におけるアンケート調査の中で最も重要な質問 の一つは、風車騒音のうるささに関する
設問(問3の7)である。自己申告による①騒音に対する敏感さ(問10の6)あるいは②環境問題へ
の関心(問10の7)、③風力発電施設に対する態度(問10 (8))、④風車の景観上の問題(問10 (12))、
⑤風力発電施設があることによるメリット(問10 (14))などの修飾要因を⑥騒音暴露量、⑦回答
者の住居から最近接風車までの距離とともに 用いて、以下に述べる多変量解析を行った。
前述の方法で推定した回答者ごとの風車騒音の暴露レベル(主として夜間の等価騒音レベル
L Aeq,n )でクラス分けし、その回答数を調べた。また、それぞれのクラスごとに、問 3の中で風車騒
音に対して「非常にうるさい」、「非常にうるさい+だいぶうるさい」、「非常にうるさい+だ
いぶうるさい+多少うるさい」と回答した割合を求めた。その結果を表 (2)-6に示す。
L Aeq,n (dB)
回答数
-30
31-35
36-40
41-45
45+
30
114
247
207
53
表(2)-6 騒音暴露量とうるささの訴え率
「%非常に 「%非常に+だ 「%非常に+だいぶ+多少う
うるさい」 いぶうるさい」
るさい」
10.0
10.0
26.7
2.6
9.7
31.6
6.5
12.6
36.0
14.0
19.8
38.7
18.9
22.6
50.9
表(2)-6から、31~35 dBの範囲で「%非常にうるさい」が最小であるので、この値を基準カテゴ
リーとした。(30 dB以下の場合に訴え率が高くなっているが、サンプル数が 30と小さいために偶
然の結果という可能性が考えられる。)
「%非常に+だいぶうるさい」と「%非常に+だいぶ+多少うるさい」の場合には、 30 dB以下
と31-35 dBの範囲の訴え率はほぼ同じ、あるいは30 dB以下が最小であったため、30 dB以下の範囲
を基準カテゴリーとした。
まず、性別、年齢、L Aeq,n に関して粗オッズ比を計算したところ、性別と年齢に関しては有意で
はなかった(95%信頼区間の下限が1以下)。一方、L Aeq,n の粗オッズ比は40 dB以下では有意では
なかったが、41 dB以上では有意であった。
つぎに、「非常にうるさいかどうか」を従属変数、 L Aeq,n 、性別、年齢を独立変数として多重ロ
ジスティック解析を行った。「非常に+だいぶうるさい」と「非常に+だいぶ+多少うるさい」
に関しても同様の分析を行った。「%非常にうるさい」、「%非常に+だいぶうるさい」、「%
非常に+だいぶ+多少うるさい」に関する調整オッズ比は図 (2)-60に示すとおりである。L Aeq,n が
41dB以上の時、性別・年齢調整オッズ比は(a)のように有意に高い(95%信頼区間の下限は1以上)。
同図の(b)、(c)に示すようにL Aeq,n が増加すると調整オッズ比も増加するが、それらは有意ではない
(95%信頼区間の下限は1以下)。
また、環境問題への関心および風力発電施設 に対する態度、風力発電施設があることによるメ
リット、風車の景観上の問題、自己申告による音に対する自覚的な感受性 が風車騒音に対するう
S2-11-55
るささを修飾するかどうかを検討した。これら5つの修飾要因と「%非常にうるさい」との関連
をFisherの直接確率法によって検定し、L Aeq,n と「%非常にうるさい」との関連が修飾要因によって
層別化されたときにその関連に線形傾向があるかどうかをMantel-Haenszelのχ 2(χ 2 MH )によって検
定した。
表(2)-7に示すように、環境問題に関心を持っている人、風力発電施設を良い方法と思わない人、
風車によって景観が邪魔されていると感じている人、音 に敏感であると思っている人は、それ以
外の人よりも「%非常にうるさい」が高かった。これらの要因で層別化した場合、環境問題に関
心が低い人、風力発電は良い方法だと思わない人、風力発電でメリットがある人、または景観の
邪魔になると答えた人では、L Aeq,n と「%非常にうるさい」との関連が有意ではなかった。しかし、
どのサブグループにおいても、L Aeq,n と「%非常にうるさい」との関連はある程度一貫しており、
L Aeq,n とその他の修飾要因は互いに独立して「%非常にうるさい」と関連しているものと考えられ
る。
表(2)-7で「%非常にうるさい」と有意に関連していた4つの修飾要因 (環境問題への関心およ
び風力発電施設に対する態度、風車の景観上の問題、自己申告による音に対する自覚的な感受性)
とL Aeq,n を独立変数として同時に用いて多重ロジスティック 解析を行った。その調整オッズ比を図
(2)-61 (a)に示す。風力発電施設に対する態度は「%非常にうるさい」と有意な関連は見られず、
L Aeq,n 、環境問題への関心、景観上の問題、騒音に対する敏感さが独立して「%非常にうるさい」
と関連していた。図(2)-60 (a)と同様にL Aeq,n が41dB以上の場合に調整オッズ比は有意に高かった。
また、この解析でL Aeq,n をそのまま連続量として用いた場合には、 L Aeq,n が5dB増加すると、調整オ
ッズ比(95%信頼区間)は1.82(1.22-2.71)であった。
以上と同様の分析を「%非常に+だいぶうるさい」、「%非常に+だいぶ+多少うるさい」に
関しても行った。独立変数として「%非常に+だいぶうるさい」、「%非常に+だいぶ+多少う
るさい」と有意に関連している5つの修飾要因と L Aeq,n を同時に用いて、多重ロジスティック解析
を行った。その調整オッズ比を図(2)-61 (b)、(c)に示す。「%非常にうるさい」の場合と同様に、
L Aeq,n 、環境問題への関心、景観上の問題、騒音に対する敏感さが独立して「%非常に+だいぶう
るさい」、「%非常に+だいぶ+多少うるさい」と関連していた。「%非常にうるさい」 の場合
と同様にL Aeq,n をそのまま連続量として用いた場合には、 L Aeq,n が5dB増加すると、調整オッズ比
(95%信頼区間)は「%非常に+だいぶうるさい」では1.52(1.09-2.13)、「%非常に+だいぶ+多
少うるさい」では1.18(0.95-1.48)であり、前者では有意な関連が見られた。図(2)-60 (a)、図(2)-61 (a)
を図(2)-60 (b)、図(2)-60 (c)、図(2)-61 (b)、図(2)- 61 (c)と比較すると、厳しいうるささに限って集
計する方が低いうるささまで考慮して集計するよりも L Aeq,n との関係が大きくなることが分かる。
S2-11-56
40
60
(a) %「非常にうるさい」
50
(a) %「非常にうるさい」
30
調整オッズ比
調整オッズ比
35
25
20
15
40
30
20
10
10
5
0
0
>=30
31-35
36-40
LAeq,n [dB]
41-45
>=30
45>=
10
45>=
8
4
2
6
4
2
0
0
>=30
31-35
36-40
LAeq,n [dB]
41-45
>=30
45>=
31-35
36-40
LAeq,n [dB]
41-45
45>=
10
10
8
(c) %「非常に+だいぶ+多少うるさい」
調整オッズ比
調整オッズ比
41-45
(b %「非常に+だいぶうるさい」
(b %「非常に+だいぶうるさい」
6
8
36-40
LAeq,n [dB]
10
調整オッズ比
調整オッズ比
8
31-35
6
4
6
4
2
2
0
(c) %「非常に+だいぶ+多少うるさい」
0
>=30
図(2)-60
31-35
36-40
LAeq,n [dB]
41-45
45>=
性別・年齢調整オッズ比
>=30
図(2)-61
31-35
36-40
LAeq,n [dB]
41-45
45>=
修飾要因調整オッズ比
表(2)-7 サブグループ別の等価騒音レベルL Aeq,n と「%非常にうるさい」との関連
要因
カテゴリー
訴え率(%)
L Aeq,n との関連(χ 2 MH )
2.5
2.53(NS)
環境問題への関心
ない/どちらともいえない
18.4
9.67***
ある
***
(Fisherの直接検定)
5.9
9.23**
風力発電はよい方法
そう思う
14.6
3.61(NS)
か
思わない
*
(Fisherの直接検定)
4.9
0.36(NS)
風力発電によってよ
ある
10.0
12.15***
いことがあるか
ない/わからない
NS
(Fisherの直接検定)
景観の邪魔になるか
音を気にするほうか
ならない
なる
(Fisherの直接検定)
気にしない/どちらともいえな
い
気にする
(Fisherの直接検定)
5.1
37.2
***
13.60***
2.21(NS)
2.5
15.9
***
5.41*
26.04***
以上のような詳細な分析とは別に、暴露-反応関係は風車騒音の問題を考える上で 非常に重要
である。ここでは「L Aeq,n -うるささ」、あるいは「距離-うるささ」の関係をロジスティック関
S2-11-57
数として求めてみた。その結果を図(2)-62、図(2)-63に示す。
まず、L Aeq,n を変数とした場合についてみると、L Aeq,n が26から50 dBまで増加すると「%非常にう
るさい」、「%非常に+だいぶうるさい」、「%非常に+だいぶ+多少うるさい」はそれぞれ 3~
21、6~27、25~48%の範囲で変化している。この暴露-反応曲線の傾向は、スウェーデンやオラ
ンダで得られた結果 4) と良く一致している。すなわち、両国での調査では暴露側の騒音レベルが
30-35 dBで%very annoyed( 両調査では4段階のうるささ尺度が使われ、veryは最上位のカテゴリー)
は2-3%、40-45 dBでは18-19%となっている。
つぎに風車からの距離について着目すると、今回の調査では 回答者の住居は最近接風車から90
~1,466 m離れていた。図(2)-4に示すように90~1,466 mの範囲で、「%非常にうるさい」、「%非
常に+だいぶうるさい」、「%非常に+だいぶ+多少うるさい」はそれぞれ 26~1、28~3、51~
14%まで変化している。「%非常にうるさい」は100 m点の26%から500 m点の10%まで減少してい
る。
100
100
% 「非常に+だいぶうるさい」
うるささ反応の確率 (%)
うるささ反応の確率 (%)
%「非常にうるさい」
80
% 「非常に+だいぶ+多少うるさい」
60
40
20
0
20
% 「非常に+だいぶうるさい」
% 「非常に+だいぶ+多少うるさい」
60
40
20
0
30
40
50
LAeq,n [dB]
図(2)-62
%「非常にうるさい」
80
L Aeq,n とうるささの反応
確率との関係
0
300
600
900
1200
1500
最近接風車からの距離 [m]]
図(2)-63
距離とうるささの反応
確率との関係
7)睡眠問題に関する分析結果
回答者の健康状態を睡眠の観点から評価するために、自覚的睡眠感に関する質問をアンケート
に加えた。国際睡眠学会等によれば、十分眠れないことが高頻度で(たとえば週 3日以上)生じ、
そのため日中の眠気によって社会活動に支障が生じる場合を不眠という。これはさらに、その症
状によって、入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠困難のような亜型に分けられることが多い。
そこで本調査ではアンケートの回答から、睡眠問題の有無を次のように定義した。
①睡眠で困っていることが「ある」かつ週3回以上「夜、床についてもなかなか寝つけない」か
つ週3回以上「昼間眠くて仕事がよくできない」→入眠困難
②睡眠で困っていることが「ある」かつ週3回以上「夜中に目が覚めて、その後寝つけない」か
つ週3回以上「昼間眠くて仕事がよくできない」→中途覚醒
③睡眠で困っていることが「ある」 かつ週3回以上「朝、早く目が覚める」かつ週3回以上「昼
間眠くて仕事がよくできない」→早朝覚醒
S2-11-58
④睡眠で困っていることが「ある」 かつ週3回以上「起きたときよく眠れなかった感じがする」
かつ週3回以上「昼間眠くて仕事がよくできない」→熟眠困難
⑤上記4つの症状のうち1つ以上あり→不眠
睡眠に関する設問は風車と直接関係しない表現であり、 風車周辺地域、対照地域で全く同じ質
問内容となっている。
前述の方法で推定した回答者ごとの風車騒音の暴露レベル(主として夜間の 等価騒音レベル
L Aeq,n )でクラス分けし、クラスごとに睡眠問題の訴え率を求めた。その結果を 表(2)-8に示す。訴
え率の線形傾向はMantel-Heanszelのχ 2 (χ 2 MH )によって検定した。L Aeq,n が高くなると入眠困難・早
朝覚醒・熟眠困難の訴え率は有意に上昇しており、中途覚醒でも同様の傾向がみられた。他方、
性別や年齢による訴え率の差はみられなかった。
表(2)-8
不眠
0.7
0.5
0.7
3.1
2.7
5.3*
L Aeq,n [dB]
-30
31-35
36-40
41-45
46+
χ 2 MH
騒音暴露量と睡眠問題の訴 え率
入眠困難
0.0
0.5
0.4
2.2
2.7
6.9**
中途覚醒
0.0
0.5
0.7
3.1
1.4
6.0*
早朝覚醒
0.7
0.0
0.4
1.3
2.7
3.7(NS)
熟眠困難
0.0
0.5
0.7
2.6
2.7
.3**
睡眠問題ごとに騒音暴露量に関するオッズ比を求めると(ただし 、L Aeq,n 30 dB以下では一部の訴
え率が0であるので、35 dB以下の回答者をすべて一括して比較基準とした)、 表(2)-9のような調
整オッズ比が得られた。41-45 dBに比べ46 dB以上のオッズ比が必ずしも高くなっていない場合が
あるが、等価騒音レベルが高いとどのタイプの睡眠問題でもオッズ比が上昇する傾向はうかがえ
る。
表(2)-9
L Aeq,n [dB]
-35
36-40
41-45
46+
騒音暴露量と性別・年齢調整オッズ比(95%信頼区間)
不眠
1.00
1.24
(0.17-8.90)
5.69
(1.16-27.94)
5.26
(0.72-38.65)
入眠困難
1.00
1.24
(0.08-20.11)
8.31
(0.95-73.01)
11.09
(0.96-127.74)
中途覚醒
1.00
2.54
(0.23-28.34)
11.76
(1.42-97.40)
5.53
(0.34-90.74)
早朝覚醒
1.00
1.44
(0.09-23.37)
5.55
(0.55-54.27)
13.64
(1.17-159.01)
熟眠困難
1.00
2.44
(0.22-27.30)
9.71
(1.15-82.01)
10.13
(0.89-115.20)
また、この解析で L Aeq,n をそのまま連続量として用いた場合には、L Aeq,n が 5 dB 増加するごと
の調整オッズ比(95%信頼区間)は、不眠で 2.05 (1.55-2.71)、入眠困難で 2.73 (1.89-3.95)、中
途覚醒で 2.31 (1.69-3.17)、早朝覚醒で 2.24 (1.52-3.30)、熟眠困難で 2.46 (1.78-3.39)と、いずれ
も有意であった(95%信頼区間下限が 1 より大)。
表(2)-10(サブグループ別の睡眠問題訴え率)に示すように、環境問題への関心がある人、風車
は景観の邪魔になると答えた人、音を気にするほうだと自覚している人では、一部またはすべて
の睡眠問題について訴え率が高かった。これら 3つの要因のうち、環境問題への関心または景観の
S2-11-59
邪魔感で回答者をサブグループに分けた場合、どのサブグループでも L Aeq,n が高いほど睡眠問題の
訴え率が高かった。しかし、「音を気にしない/どちらともいえない」群と「音を気にするほうだ」
という群に分けた場合には、表(2)-11に示すようにいずれの睡眠問題についても、「音を気にする
ほうだ」という群でのみL Aeq,n と訴え率の関連がみられた。
表(2)-10
要因
環境問題へ
の関心
風力発 電は
よい方法か
よいことが
景観の邪魔
に
音を気にす
るほうか
サブグループ別の睡眠問題訴え率
カテゴリー
ない/どちらともいえない
ある
(Fisher の直接確率法)
そう思う
思わない
(Fisher の直接確率法)
ある
ない/わからない
(Fisher の直接確率法)
ならない
なる
(Fisher の直接確率法)
気 に し な い /ど ち ら と も い
えない
気にする
(Fisher の直接確率法)
表(2)-11
不眠
0.4
2.6
**
1.0
2.1
NS
1.0
1.6
NS
0.9
6.4
**
0.3
入眠困難
0.4
1.6
NS
0.7
0.0
NS
1.0
1.1
NS
0.8
3.9
*
0.0
中途覚醒
0.4
2.1
*
1.0
2.1
NS
1.0
1.5
NS
0.8
6.4
**
0.1
早朝覚醒
0.4
1.0
NS
0.5
0.0
NS
1.0
0.7
NS
0.6
2.6
NS
0.1
熟眠困難
0.4
2.1
*
0.8
2.1
NS
1.0
1.5
NS
0.8
6.4
**
0.0
4.1
***
3.3
***
3.7
***
2.2
***
4.1
***
音への感受性別にみた騒音暴露量と訴え率の関連
「音を気にしない/どちらともいえない」と答えた群
L Aeq,n [dB]
不眠
入眠困難
中途覚醒
-35
1.0
0.0
0.0
31-35
0.0
0.0
0.0
36-40
0.0
0.0
0.0
41-45
0.6
0.0
0.6
46+
0.0
0.0
1.0
(χ 2 MH )
NS
NS
NS
早朝覚醒
1.0
0.0
0.0
0.0
0.0
NS
熟眠困難
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
NS
「音を気にするほうだ」と答えた群
L Aeq,n [dB]
不眠
入眠困難
-35
0.0
0.0
31-35
2.0
2.0
36-40
2.7
1.4
41-45
10.3
8.6
46+
10.5
10.5
(χ 2 MH )
7.1**
6.6**
早朝覚醒
0.0
0.0
1.4
5.2
10.5
7.2**
熟眠困難
0.0
2.0
2.7
10.3
10.5
7.1**
中途覚醒
0.0
2.0
2.7
10.3
5.3
4.8*
以上のように、等価騒音レベルL Aeq,n と睡眠問題訴え率には関連があり、この関連は特に「音へ
の感受性が高いと自覚している人」で顕著であった。
S2-11-60
8)自覚的健康状態に関する分析結果
回答者の健康状態を心身の自覚症状という観点から評価 するために、鈴木らが開発したthe Total
Health Index (THI)から、呼吸器・目と皮膚・消化器・生活不規則・情緒不安定性の 5つの下位尺度
(計54問)を抜粋し、アンケートに加えた。THIの設問は風車と直接関係しない表現であり、風車
周辺地域、対照地域で全く同じ質問内容となって いる。
その分析方法としては、各問への回答は3件法(三者択一)で、これを0~2点で得点化し、下位
尺度ごとに合計点を算出する(高得点ほど自覚的健康状態がよくないことを示す)。引用文献5に
よれば、上記5つの下位尺度は、高いレベルの超低周波音に曝露された際に生じやすい自覚症状を
含んでいる。
THIではしばしば、高得点者をスクリーニングする基準として、開発者らが報告している「標準
集団」のデータにおける男女別上位5%値を用いる。そこで本研究でも、このスクリーニング基準
を男女別に適用して、高得点者の割合と風車との関係を 解析した。
a. 性別・年齢・風車からの距離との関連
性別・年齢、及び風車地域については風車からの距離とTHI高得点者の割合(%)との関連を集
計し、Fisherの直接確率法またはχ 2 MH により関連の有無を検討した。 その結果を表(2)-12に示すが、
性別・年齢によって高得点者の割合の差が散見されるほか、風車からの距離が400 m未満において
呼吸器系の高得点者の割合が高い傾向が見られる。
表(2)-12
要因
(全体)
性別
年齢
風車からの
距離
性別・年齢・風車からの距離との関連
カテゴリー
男
女
(Fisherの直接確率
法)
-29
30-39
40-49
50-59
60-69
70+
(χ 2 MH )
対照地域
800m~
600-799m
400-599m
~399m
(χ 2 MH )
呼吸器
目と皮膚
消化器
生活不規則
4.3
3.5
5.1
NS
7.4
4.4
9.9
***
2.2
2.2
2.2
NS
2.8
2.8
3.0
NS
情緒不安定
性
5.7
5.5
5.9
NS
5.0
5.3
3.1
5.6
4.4
3.8
NS
2.7
4.0
4.9
4.8
7.4
4.7*
7.5
13.2
7.3
8.3
5.8
7.0
NS
7.3
8.0
8.7
5.9
7.4
NS
0.0
2.6
1.0
2.8
3.6
1.2
NS
1.2
4.0
3.3
0.5
2.9
NS
12.5
6.6
6.2
3.8
1.5
0.9
25.4***
2.9
2.2
2.7
2.6
3.7
NS
10.3
6.6
4.1
10.4
5.8
2.9
5.2*
4.6
4.6
8.6
8.5
2.2
NS
b. 多重ロジスティック解析による分析
THIの下位尺度ごとに、性別・年齢、及び風車地域については風車からの距離による多重ロジス
S2-11-61
ティック解析を行い、風車からの距離別に性別・年齢調整済みオッズ比を求めた。その結果を表
(2)-13に示す。この結果では、風車から400 m未満では呼吸器系の症状のオッズ比が高くなってい
るが、その他では1より有意に高いオッズ比がみられない。対照地域も含めて比較すると、呼吸器
症状では風車に近いほどオッズ比が高くなる 傾向が認められる。
表(2)-13
要因
風車か
ら
の距離
カテゴリー
対照地域
800m~
600-799m
400-599m
~399m
性別・年齢調整オッズ比(95%信頼区間)
呼吸器
1.00
1.51
(0.55-4.14)
1.92
(0.74-4.95)
1.90
(0.74-4.95)
2.96
(1.17-7.51)
目と皮膚
1.00
1.17
(0.59-2.35)
1.35
(0.69-2.63)
0.88
(0.42-1.89)
1.11
(0.51-2.40)
消化器
1.00
3.45
(0.99-12.02)
2.64
(0.73-9.55)
0.44
(0.05-3.96)
2.38
(0.58-9.75)
生活不規則
1.00
0.70
(0.21-2.27)
0.86
(0.29-2.58)
0.78
(0.26-2.23)
1.13
(0.38-3.41)
情緒不安定性
1.00
1.01
(0.42-2.44)
2.05
(0.98-4.30)
1.99
(0.95-4.16)
0.48
(0.14-1.69)
ここで、風車によるアノイアンスを修飾する可能性を想定した諸要因と、THIでみた自覚症状と
の関連を確認すると、次表のように、騒音振動など 環境問題への関心が高い人や、音を気にする
ほうだという自覚がある人には、心身の自覚症状の高得点者が多いことがわかった。この理由と
しては、①アレルギー症状など環境が原因である可能性がある症状をもつ人では環境問題への関
心が高まる可能性や、②外的環境に対して神経質・過敏な人は自分の体調(=体内環境)にも神
経質・過敏で症状を訴えやすい可能性などが考えられる。従来、自己評価した音感受性と騒音に
よるアノイアンスや睡眠影響との関連は報告されてきたものの、そのような人の特徴については
手がかりが乏しかったので、②の可能性が示唆されたことは興味深い。
要因
環境問題
への関心
風力発電
はよい方
法か
景観の
邪魔に
音を気に
するほう
か
表(2)-14 環境に対する諸印象と自覚的健康状態の関係の解析
カテゴリー
呼吸
目と皮膚
消化
生活不規則
器
器
3.3
5.5
1.1
2.6
ない/どちらともいえな
い
6.1
10.7
4.1
3.5
ある
*
**
**
NS
(Fisherの直接確率法)
4.5
7.1
2.9
2.5
そう思う
8.9
13.0
0.0
4.4
思わない
NS
NS
NS
NS
(Fisherの直接確率法)
4.6
6.9
2.3
2.4
ならない
9.5
12.2
5.4
5.3
なる
NS
NS
NS
NS
(Fisherの直接確率法)
3.1
5.4
1.3
2.2
気にしない/どちらとも
いえない
8.2
13.2
4.7
5.1
気にする
***
***
**
*
(Fisherの直接確率法)
情緒不安定
性
4.4
8.0
*
5.4
10.9
NS
5.7
9.3
NS
4.5
9.3
**
S2-11-62
しかし、表(2)-13で風車からの距離が400 m未満の回答者で呼吸器症状のオッズ比が高かったこ
とは、上記のような人がこの地域に多かったためとは言えない。因みに、 性別・年齢に加え「環
境問題への関心」および「音を気にするほうだという自覚」の影響を多重ロジスティック解析で
調整しても、なお風車からの距離が400 m未満の回答者における呼吸器症状のオッズ比は2.73(95%
信頼区間1.06-7.01)と1より有意に高くなっている。
ここで問題となるのは、大気汚染物質の発生などとは無関係の風車が呼吸系症状と何らかの相
関を持っていることであり、この問題について考察を加える。
THIの提案に関する引用文献5(p.35)では、飛行機離発着や低周波環境騒音で悩まされている
住民では、多愁訴尺度に関する得点が最も敏感に増加するが、それと共に(理由は判然とはしな
いが)呼吸器尺度の得点も増加分が大きい傾向が見られる、としている。すなわち、呼吸器尺度
は目と皮膚・消化器・生活不規則・情緒不安定性などの尺度に比べて、多愁訴(いわゆる不定愁
訴で、身体のどこか特定の部位ではなく全般的な不調を漠然と訴える自覚症状)の尺度と相関が
高い傾向が見られる引用文献5(p.164)。(今回の調査で多愁訴尺度を使わなかった理由は、この
尺度の項目数が多いことと内容が漠然とした症状群で騒音振動などの環境要因による反応として
は特異性が低いことによる。)
そこで、さらに今回の調査結果について呼吸器尺度の10項目を個別に分析してみたが、特定の
項目だけが風車からの距離または等価騒音レベルと強く相関しているということはなかった。
以上の考察から、風車からの距離が近い、または等価騒音レベルが高い範囲における回答で呼
吸器症状の得点が高い傾向が見られたことは 、これらの範囲に住む住民に不定愁訴をもつ割合が
高かったと理解すべきであろう。たとえば、風車は景観の邪魔と答えた人を除いて解析すると、
風車から400 m未満での調整オッズ比は1.62(0.52-5.00)に低下し、1より有意に大とは言えなかった。
したがって、風車直近で呼吸器尺度高得点者が多い理由の一部は、景観問題と関連している可能
性もある。また、「不眠あり」の回答者(わずか13名)を除くと、この調整オッズ比は2.27(0.84-6.09)
に低下し、1より有意に大とは言えなかった。これは「不眠あり」群では呼吸器尺度高得点者の割
合が15.4%と高いことによる。したがって、風車直近で呼吸器尺度高得点者が多い理由の一つとし
て、睡眠問題と関連している可能性も考えられる。
c. 等価騒音レベルと自覚的健康状態の関係
家屋外で主として夜間における等価騒音レベル(L Aeq,n )が推定できた884の回答について、その
値と睡眠問題高得点者の割合(%)との関連を集計し、 Mantel-Haenszelのχ2乗検定(χ 2 MH )によって
関連の有無を検討した。その結果、表(2)-15に示すように、L Aeq,n が高くなるにつれ呼吸器症状の高
得点者の割合が高くなる傾向がみられた。
表(2)-15
要因
L Aeq,n
[dB]
カテゴリー
-30
31-35
36-40
41-45
46+
(χ 2 MH )
等価騒音レベル(L Aeq,n )と自覚的健康状態の関係
呼吸器
3.0
4.2
2.5
6.7
8.2
4.2*
目と皮膚
7.5
6.5
7.3
8.0
6.9
0.6
消化器
1.5
1.9
1.1
2.7
2.7
0.7
生活不規則
5.2
2.3
2.4
2.6
1.4
1.8
情緒不安定性
5.2
6.1
5.9
5.8
2.7
0.2
S2-11-63
そこで、性別・年齢・等価騒音レベルと睡眠問題とのロジスティック解析を行った 。その結果
を表(2)-16に示すが、性別・年齢の影響を調整すると、L Aeq,n が46 dB以上でも呼吸器症状のオッズ
比が有意に大とは言えない結果となっている 。
表(2)-16
要因
L Aeq,n
[dB]
カテゴリー
-30
31-35
36-40
41-45
46+
性別・年齢調整オッズ比(95%信頼区間)
呼吸器
1.00
1.45
(0.43-4.83)
0.86
(0.25-3.02)
2.46
(0.79-7.66)
3.18
(0.86-11.77)
目と皮膚
1.00
0.92
(0.39-2.15)
1.11
(0.50-2.45)
1.23
(0.55-2.79)
1.06
(0.35-3.27)
消化器
1.00
1.35
(0.24-7.56)
0.66
(0.11-4.07)
1.77
(0.35-9.03)
1.94
(0.26-14.36)
生活不規則
1.00
0.51
(0.15-1.69)
0.52
(0.17-1.58)
0.59
(0.19-1.88)
0.27
(0.03-2.29)
情緒不安定性
1.00
1.33
(0.51-3.45)
1.24
(0.64-3.10)
1.19
(0.46-3.10)
0.54
(0.11-2.72)
ここで、b.に示したように「環境問題への関心」および「音を気にするほう 」という自覚と自覚
症状の訴えには関連がみられたので、これら二つの要因および性別・年齢を調整した多重ロジス
ティック解析を行ってみたが、等価騒音レベルごとのオッズ比は基本的に表 (2)-16と同じ結果とな
った。したがって、b.に示したように風車からの距離が400 m未満の回答者で呼吸器症状のオッズ
比が高かったことを風車近くで等価騒音レベルが高いことだけでは説明しきれない。
9)回答者の自由意見に関する考察
風車騒音に関するアンケート調査を通して多くの自由意見が得られている。これらは、調査票
でコード化された反応とは別に、回答者自身が実生活で感じている生の反応と考えられる。ここ
では、問4で最も悩まされる音として「風力発電施設の音」を選んだ回答者が問5でその音によ
って具体的にどのような影響を被っているのか、また問 10(16)「環境について気になること」およ
び問12「地域についての意見」、問10(15)「風力発電施設があることによって具体的にどのような
良いことがあるか」に関してどのような自由回答をしているのかを検討してみた。
a. 騒音の具体的な影響
問5では、問4で挙げた最も悩まされる音の具体的な影響として、「1.気になるがたいした
ことはない」、「2.くつろげない」、「3.イライラしたり、腹が立つ」、「4.体の具合が
悪くなる」、「5.電話の声やテレビラジオの音が聞き取りにくい」、「仕事や勉強、読書の邪
魔になる」、「会話の妨害になる」、「8.その他(
)」から複数選択させている。そのう
ち、「8.その他」で具体的な影響を回答した人は 747名中45名であった。問4で最も悩まされる
音として最も気になる音として「風力発電施設の音」を選んだ人は 121名で、そのうち自由回答し
た人は31名(26%)であり、自由回答の割合は「風力発電施設の音」以外を選んだ場合( 626名中、
14名(2%))より大きい。最も気になる音として「風力発電施設の音」を選び、自由回答した 31
件のうち、最も多いのは「寝つきにくい」、「眠れない」、「目覚める」等の睡眠妨害( 12件)
であり、問6で夜間・深夜に音で迷惑を受けている 人が多いことと符合している。その他の回答と
しては「気になる」、「低周波の心配」、「頭痛、圧迫感、手足のしびれ」等であった。
S2-11-64
b. 環境について気になること
問10(16)の「環境について何か気になりますか」という質問に関して、風車への不満は合計 66
件あり、そのうち「風力発電施設の立地の不満」、「建設時の説明への不満」、「事業への不信
感」、「風車そのものに対する嫌悪感」など風車あるいは風力発電事業に対する態度 が16件、「目
障り」、「シャドーフリッカー」、「夜間の照明の点滅」、「景観への影響」、「日影」など 視
覚的な影響が15件、「風切り音」、「風車の音が気になる」など風車音の影響が 8件、「落雷の頻
度」、「積雪への影響」など気象への影響が8件、「野生動物」や「生態系」、「環境」などへの
影響の危惧が6件、低周波音による影響の心配が 6件、その他7件であった。風車への不満として、
風車あるいは風力発電事業への態度や視覚的な影響が多くを占めている。
c. 地域についての意見
地域についての意見のうち、風車への不満は47件あり、そのうち「風力発電施設の立地の不満」、
「建設時の説明への不満」、「事業への不信感」など風車に 対する態度に関するものが最も多く
25件、風切り音など音の影響を訴えるものが8件、低周波音の心配が4件、電波障害などが4件、地
域や個人への利益の還元がないことに関して3件、その他3件であった。
d. 風力発電施設があることによる具体的なメリット
一方、問10(16)では風力発電施設があることによって良いことがある場合に、その具体的な内容
を聞いている。その旨の自由回答は109件あり、そのうち最も多いのが「風向が分かる」( 27件)、
続いて「目印になる」(15件)、「風力発電は環境に優しい」(14件)、「良い景観である」(12
件)、「子供の遊び場、散歩道になっている」( 11件)、「地域への還元」、「土地の賃料」、
「工事の請負」、「2重サッシュの設置」など利益の還元( 10件)、見学者増や地域観光への貢
献(6件)、環境整備(3件)、その他(12件)であった。
S2-11-65
5.本研究により得られた成果
(1)科学的意義
日本全国に分布する多数の風力発電施設周辺における実測調査の結果、風車騒音の実態(音圧
レベル、周波数スペクトル、時間変動特性など)が明らかとなった。また、それと並行して行っ
た風力発電施設施設の影響を受けていない対照地域における実測調査の結果から、農山村部など
静穏な地域における環境騒音の実態が把握できた。これらの結果から、風力発電施設が発生する
騒音の影響の程度を定量的に把握することができた。
実測調査と並行して、風力発電施設周辺及び対照地域の住民に対する社会反応調査を実施した。
その結果、風力発電施設の有無による一般生活環境及び音環境に対する意識の同異が明らかにな
った。また、風力発電施設周辺の住民が風車騒音によって受けている心理的 影響及び自覚的健康
状況の程度を把握することができた。
これまで我が国ではこのような大規模な実測による物理的調査と社会反応調査を同時に行った
例はなく、本研究の科学的意義はきわめて大きいと考えられる。
(2)環境政策への貢献
<行政が既に活用した成果>
特に記載すべき事項はない。
<行政が活用することが見込まれる成果>
環境省では、風車騒音の環境影響評価のための具体的指針を検討するために、本年度から 「風
力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会(仮称)」を発足させることになって
いるが、この検討会でも、風車騒音の物理的特性及び近隣住民に対する影響実態に関して、本研
究の成果が基礎資料として有効に利用されることが期待できる。
6.国際共同研究等の状況
特に記載すべき事項はない
7.研究成果の発表状況
(1)誌上発表
特に記載すべき事項はない
(2)口頭発表(学会等)
1) 福島昭則,藤本一壽,吉久光一,岩瀬昭雄:日本騒音制御工学会 2011年秋季研究発表会
「風車騒音の分析における暗騒音の影響の除去と分析対象時間帯の設定方法について 」
2) 福島昭則,藤本一壽,吉久光一,岩瀬昭雄:日本騒音制御工学会 2011年秋季研究発表会
「風車騒音の分析における暗騒音の影響の除去と分析 対象時間帯の設定方法について 」
3) 山本和寛、野田賢次、吉久光一、末岡伸一:日本騒音制御工学会 2011年秋季研究発表会
S2-11-66
「風力発電施設周辺における残留騒音の推定方法 」
4) 内田英夫、山本泰久、岩崎雅仁、岩瀬昭雄、末岡伸一 :日本騒音制御工学会2011年秋季研究発
表会
「風力発電施設周辺地域における騒音・低周波音の音圧レベル頻度分布 」
5) 福島昭則,小林知尋,矢野博夫,橘秀樹: 日本騒音制御工学会 2012 年秋季研究発表会
「風力発電施設からの騒音・低周波音の測定における風の影響について」
6) 小林知尋,福島昭則,岩瀬昭雄,橘 秀樹::日本騒音制御工学会 2012 年秋季研究発表会
「風車騒音に含まれるSwish 音の物理特性について」
7) S. KUWANO, T. YANO, T. KAGEYAMA, S. SUEOKA and H. TACHIBANA : Inter -noise 2013
(2013.9)
“Social survey on community response to wind turbine noise in Japan” (発表予定)
8) T. YANO, S. KUWANO, T. KAGEYAMA, S. SUEOKA and H. TACHIBANA : Inter-noise 2013
(2013.9)
“Dose-response relationships for wind turbine noise in Japan” (発表予定)
9) A. FUKUSHIMA, K. YAMAMOTO, H. UCHIDA, S. SUEOKA, T. KOBAYASHI and H.
TACHIBANA : Inter-noise 2013 (2013.9)
“Study on the amplitude modulation of wind turbine noise: Part 1 – Physical investigation” (発表予定)
(3)出願特許
特に記載すべき事項はない。
(4)シンポジウム、セミナー等の開催(主催のもの)
特に記載すべき事項はない。
(5)マスコミ等への公表・報道等
特に記載すべき事項はない。
(6)その他
特に記載すべき事項はない。
8.引用文献
1) Werner Richarz and H. Richarz, “Can Infrasonic Lift Noise from Wind Turbine Rotors Contribute
to Audible Sound?,” Proc. 15 th International Meeting on Low Frequency Noise and Vibration and
its Control (CD-ROM) (2012)
2) Geoff Leventhall, Dick Bowdler, “Wind Turbine Noise”, Multi -Science Publishing Co. Ltd., 2012
3) Seunghoon Lee, Seungmin Lee, and Soogab Lee, “Numerical prediction of acoustic pressure
radiated from large wind turbines,” Proc. Inter-noise 2011, CD-ROM (2011).
4)
E. Pedersen, F. van den Berg, R. Bakker and J. Bouma, “Response to noise from modern wind
turbine farms in The Netherlands,” J. Acoust. Soc. Am., 126(2), 634 -643 (2009).4)
S2-11-67
5) 鈴木庄亮、浅野弘明、青木繁伸、栗原久 :健康チェック票THIプラス-利用・評価・基礎資
料
S2-11-68
(3) 風車騒音に係る聴感実験
東京大学生産技術研究所
第5部
応用音響研究室
坂本慎一・横山
栄
辻村壮平
<研究協力者>
平成22~24年度累計予算額:20,795千円
(うち、平成24年度予算額:6,132千円)
予算額は、間接経費を含む。
[要旨]
風車騒音では、低周波音の影響が大きな問題となっている。そこで 本サブテーマでは、この問
題に重点を置いて、低周波数の音に対する聴覚反応に関して実験室実験による詳細な検討を行っ
た。そのために、まず超低周波音領域から可聴周波数域全体にわたって再生可能な実験装置を製
作した。この実験装置を用いて、7段階の聴感実験を実施した。その内容は、低周波数の純音に
対する聴覚閾値、風車騒音に含まれている低周波成分の可聴性及びラウドネスに対す る低周波数
成分の寄与、風車騒音特有の音圧レベルが規則的に変動する振幅変調音の聴覚心理的影響、 低周
波数成分を含む一般環境騒音のラウドネス評価のための騒音評価尺度の検討 である。これらの実
験を通して、以下の結果が得られた。
(1) 10 Hz~200 Hz の低周波数の純音に対するヒトの聴覚閾値に関して は、これまでに行われてい
る類似の実験とほぼ一致した結果が得られた。また、年代別の閾値 を比較したところ、20 歳代か
ら 50 歳代までの間では有意な差は ないが、60 歳代は 20 歳代に比べて閾値が高くなる傾向が見ら
れた。
(2) 風車騒音に含まれている数 10 Hz 以下の成分は、風力発電施設周辺の居住地域で一般的に観測
される風車騒音では不可聴であり、ラウドネスにはほとんど寄与していないことが 分かった。
(3) 風車騒音に含まれている振幅変調音が感じられるのは、可聴周波数領域の 100 Hz 以上の周波
数成分によるものであること、また振幅変調による音圧レベルの変動が 2 dB 以上になると変動感
が感じられ、ノイジネスが増大することが分かった。
(4) 風車騒音を含めて環境騒音の評価に適した騒音評価 尺度を調べるために、一般環境に存在する
種々の騒音に風車騒音も加えて超低周波音領域まで含む試験音を用意してラウドネス評価実験を
行った結果、一般環境騒音の評価で広く用いられている A特性音圧レベルが適用できることが確か
められた。
[キーワード]
風車騒音、低周波音、振幅変調音、環境影響評価、 A特性音圧レベル
S2-11-69
1.はじめに
風車騒音の問題では超低周波音領域を含む低周波数成分の聴覚・心理的影響が懸念されており、
マスコミ等でもしばしば取り上げられている。この問題に対して科学的な立場から取り組むため
に、風車騒音の実測調査、社会反応調査と並行して、実験室における聴 感実験を行った。
2.研究開発目的
環境騒音の問題では、一般に可聴周波数範囲(20~20,000 Hz)の音を対象とし、音の大きさ(ラ
ウドネス)、うるささ(ノイジネス)及びアノイアンスに関する研究が行われてきたが、上述の
とおり、風車騒音の問題では超低周波音を含む低周波数の音の影響が問題となっている。この問
題を聴感実験を通して明らかにすることを目的として、以下に述べる一連の実験を実施した。
3.研究開発方法
(1)低周波音聴感実験用設備の整備
超低周波音領域を含み、可聴周波数範囲全体の音を再生する実験装 置として、東京大学生産技
術研究所の応用音響実験設備の中の残響室と無響室を組み合わせた実験設備を使用し、低音再生
用スピーカ(ウーファ)16台を使用した再生システムを構築した。この聴感実験システムその概
要を図(3)-1に、また評価実験を行う受音室の様子を写真 (3)-1に示す。
4.04 m
4.21 m
Sound absorptive finishing
(Glass wool :300mm)
6.72 m
16 woofers
+ 1 speaker
Listening
position
3.5 m
Expanded metal +carpet
(1.2 m high)
Power Amp.
Power Amp.
(SONY, SRP-P4005)
(Accuphase, Pro-30×4)
Multi-channel Interface
(RME, Multiface AE)
Signal (on/off)
PC
図(3)-1
聴感実験システムのブロック図
6.86 m
Sound absorber
(Glass wool)
S2-11-70
写真(3)-1
受音室の概要
(2)低周波音に対するヒトの聴感反応に関する実験
超低周波音領域を含む低周波数の音に対するヒト の聴感反応を調べるために、以下に述べる7段
階の実験を行った。これらの実験は、東京大学の倫理規定に従って実施した。
1)実験-1:低周波数の純音に対する聴覚閾値
a. 実験の目的
ヒトの可聴周波数領域とされている20 Hz~20 kHzについては、聴覚閾値がISO 389-7:2005 1) など
に示されている。しかし、風車騒音ではそれ以下の周波数の音の影響が問題視されている。本研
究ではこの問題について多角的な視点から聴感実験を行うこととしたが、その最初の実験として、
実験設備の適用性を調べるとともに最も基本 的な実験として10 Hz~200 Hzの周波数の純音に対す
るヒトの聴覚閾値を調べることとした。
b. 実験システム
人間の聴覚閾値は周波数が低くなるほど高くなる。そのため、超低周波音及び可聴周波数範囲
の低周波数の音をスピーカから高いレベル再生する場合、スピーカの高調波歪によって所定の周
波数の倍数の周波数の倍音が発生し、聴感実験の妨げとなる。その例として、10 Hz及び12.5 Hzの
純音を受聴点でそれぞれ99 dB、102 dB となるように放射した時の受聴点における音圧スペクトル
を図(3)-2最上段に示すが、いずれの周波数でも入力信号の周波数の 2、3、5、7 倍の周波数の高調
波が顕著に現れ、それらはISO/389-7:2005純音閾値を超えてしまっており、これでは所定の周波数
の閾値を調べることはできない。
この高調波歪の影響を低減する方法として、逆位相の音を加える方法を採用した。すなわち、
図(3)-3に示すように原信号( A  sin 2ft :Aは振幅、f 周波数)と倍音成分( An sin(n  2ft  n ) : n=2, 3,
5, 7、  n はn次倍音の位相)を足し合わせた信号をコンピュータで合成した。この信号処理におい
て、それぞれの倍音成分の振幅A n と位相  n は、受音点の音圧をFFT分析で観測しながらそれぞれの
倍音成分が最小になるようにマニュアル操作で決定した。16台のスピーカは8対に分割し、上記の
S2-11-71
信号処理をそれぞれの対について行った。高調波歪は非線形現象であるので、倍音の抑圧処理は
10 Hz, 12.5 Hz, 16 Hz及び20 Hzの周波数について実験における再生レベルごとに行 い、コンピュー
タ内ファイルとして保存しておき、聴覚閾値実験では提示レベルごとの音源ファイルを選択して
使用した。
110
110
99db
99 dB (max)
100
90
102 dB (max)
80
70
60
50
40
30
ISO 389-7
(d) Before harmonic cancellation
80
70
60
50
40
30
20
20
10
10
0
0
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
0
20
40
60
Frequency [Hz]
100
120
140
160
180
200
110
100
99db
99 dB (max)
102 dB (max)
100
10
Hz
ISO389-7:2005
102db
12,5
Hz
ISO389-7:2005
90
90
(b) After harmonic cancellation
80
Sound Pressure Level [dB]
Sound Pressure Level [dB]
80
Frequency [Hz]
110
70
60
50
40
30
ISO 389-7
20
(e) After harmonic cancellation
80
70
60
50
40
30
ISO 389-7
20
10
10
0
0
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
0
200
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
Frequency [Hz]
Frequency [Hz]
110
110
89db
100
88db
12,5
Hz
ISO389-7:2005
100
10
Hz
ISO389-7:2005
90
89 dB (HT)
90
Sound Pressure Level [dB]
Sound Pressure Level [dB]
12,5
Hz
ISO389-7:2005
90
(a) Before harmonic cancellation
Sound Pressure Level [dB]
Sound Pressure Level [dB]
102db
100
10
Hz
ISO389-7:2005
80
(c) After harmonic cancellation
70
60
50
40
30
ISO 389-7
(f) After harmonic cancellation
70
60
50
40
30
20
20
10
10
0
88 dB (HT)
80
ISO 389-7
0
0
20
40
60
80
100
120
140
Frequency [Hz]
160
180
200
0
20
40
60
80
(a) 10 Hz純音
図(3)-2
100
120
140
160
Frequency [Hz]
スピーカ再生音の高調波歪の抑圧効果
(b) 12.5 Hz純音
180
200
S2-11-72
A sin 2ft
A
t
A2 sin(2  2ft   2 )
A2
2
A3 sin(3  2ft   3 )
t
A3
3
t
A5 sin(5  2ft   5 )
A5 5
5
A7 sin(7  2ft   7 )
t
A7
7
t
図(3)-3
高調波歪抑圧の原理
上記の高調波歪の抑圧の効果として、10 Hz及び12.5 Hzの純音が受音点においてそれぞれ99 dB
及び102 dB(本実験システムで再生できる最大音圧)になるように再生した時の音圧スペクトル
を図(3)-2の中段に示す。いずれの周波数でも、倍音成分のレベルは ISO 389-7に示されている閾値
以下になっている。図(3)-2の最下段は、10 Hzについて89 dB、12.5Hzについて88 dB(これらのレ
ベルは、本実験で20歳代の被験者グループが閾値と判断したレベルで、後述する)で再生した時
の受音点における音圧レベルで、倍音のすべては ISO 389-7に示されている純音閾値よりも低いレ
ベルとなっている。
c. 実験方法と手続き
この実験では、図(3)-4に示すように適応法(単純上下法)を採用し、被験者には「音が聞こえ
る」あるいは「耳元で感じる」かどうかをできるだけ直感的に判断するように教示した。「音が
聞こえている」あるいは「耳元で感じている」間は手元のボタンを押し続け、聞こえなくなった
ら離す操作を繰り返させた。実験は下降系列から開始することとし、閾値よりも十分に高いと思
われるレベルから2 dBづつ下降させた。この系列は、被験者の反応が無くなってからさらに 1ステ
ップ(2 dB)低いレベルまで続けた。その点からレベルを 7 dB下降させ、その点から上昇系列を開
始した。この系列では、被験者の反応が現れ始めたレベルよりも 1 dB大きいレベルまで1 dBステッ
プで上昇させた。さらにそのレベルから7 dB高く設定し、二回目の下降系列を開始した。ただし、
この系列ではレベルの変化は1 dBとした。このような3系列の実験が終了した後、2回の下降系列
において被験者が「聞こえた/耳元で何かを感じた」と判断した最低レベルと上昇系列で被験者の
判断が「聞こえる/耳元で何かを感じる」に変化した時のレベルの平均値をとり、その周波数にお
ける閾値とした。
この実験の被験者としては、20歳代から60歳代の聴力正常な男女計97 名の協力が得られた(表
(3)-1参照)。各被験者は、実験に先立って聴力レベルの測定を行い、年齢相応の聴力健常者であ
S2-11-73
Sound pressure level
ることを確かめた。
50 ms to 70 ms
1,5 s to 2,5 s
2 dB
Time
(a) 試験音の呈示
2,0 s to 5,0 s
S.P.L.
Descending series (1)
Descending series (2)
2dB
1dB
20dB
+7 dB
Assumed
HT level
-7 dB
1dB
Ascending series
Negative response
Positive response
Time
(b) 適応法(単純上下法)試験音の呈示
図(3)-4
試験音の呈示パターン
表(3)-1
年齢
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
合計
被験者の一覧
男性
31
5
8
5
14
63
女性
13
5
8
4
4
34
合計
44
10
16
9
18
97
d. 実験結果
実験結果として、まず20歳代の被験者44名の閾値の測定結果を図(3)-5に示す。図中には、全被
験者の平均値と標準偏差の幅(  )を示す。また図中にはISO 389-7 1) に示されている純音閾値、
N.S. Yeowart による一般化閾値 2) 、時田他による閾値 3,4) 及びオランダ、ドイツで基準化されている
純音閾値 5,6) を参考までに示す。本実験の結果をこれらの既往の純音閾値のデータと比較すると、
可聴周波数ではISO 389-7の閾値曲線ときわめてよく一致している。20 Hz以下の超低周波音領域に
ついては、本実験の結果はYeowartによる一般化閾値の曲線よりもやや低めになっているが、時田
S2-11-74
他によるデータ及びオランダ、ドイツで基準化されている純音閾値に近い値となっている。
つぎに、年齢による閾値の違いとして、20歳代から60歳代までの実験結果を図(3)-6に示すが、
20歳代から50歳代までの間では有意な差は見られない(p<0,01)。しかし、60歳代と20歳代の間では、
12.5 Hzと31.5 Hzの他の周波数で有意な差が見られる(p<0,01)。
ISO 7029:2000 7) には、加齢による閾値の上昇に関する記述があるが、これによれば 18歳と60歳代
の閾値の差は125 Hzで5.3 dBとなるが、本実験で得られた20歳代と60歳代の閾値の差はこれにほぼ
近い結果となっている。
100
+S.D.
90
mean
- S.D.
Sound Pressure Level [dB]
80
Tokita et al.
70
Germany
60
The Netherlands
Yeowart
50
ISO389-7:2005
40
30
20
10
0
10 12.5 16 20 25 31.5 40 50
63 80 100 125 160 200
Frequency [Hz]
図(3)-5
純音に対する聴覚閾値の実験結果(20歳代)
100
20’s
30’s
40’s
50’s
60’s
ISO 389-7
Sound Pressure Level [dB]
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
10 12.5 16 20 25 31.5 40 50 63 80 100 125 160 200
Frequency [Hz]
図(3)-6
純音に対する聴覚閾値の実験結果(年代別の比較)
S2-11-75
2)実験-2:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (1)
a. 実験の目的
風力発電施設から発生する騒音には超低周波音を含む低周波数の音の影響が懸念されている。
この問題を基本的な聴覚の立場から調べることを目的とし、実際の風車騒音に含まれている低周
波数成分に対するヒトの可聴性・可覚性を聴感実験によって調べた。
b. 実験システム
聴感実験には、本研究で開発した低周波音聴感実験用設備を使用した。ただし、この実験では
周波数8 kHzまでの音も再生する必要があるため、16台の低音用スピーカ(ウーファ)の中心に中・
高音用スピーカを付加した。低音と中・高音用スピーカのクロスオーバー周波数は 224 Hz とした。
なお、実験システムの信号入力点からスピーカ、受音室を経て受音点に至る再生系全体のインパ
ルス応答の測定を行い、それを用いて逆フィルタリング処理を行って再生システム全体の周波数
特性を補正した。
c. 実験方法と手続き
試験音として、風力発電施設周辺において広帯域音圧レベル計を用いて収録された音圧記録の
うち、夜間における風車の定格稼働時の記録3種類を選定した。その概要を表(3)-2に示す。試験音
No.1は風車近傍点の記録で、一般的な風車騒音のレベルに比べて大きいが、参考まで試験音に加
えた。試験音No.2 は居住域における代表的な風車音、試験音No.3 は屋内で収録された記録であ
る。また、多くの地点で測定された風車騒音の周波数特性がほぼ -4 dB/オクターブとなっているこ
とから 8) 、ピンクノイズを原信号としてこの特性をもつモデル音を作成した。その呈示レベルとし
ては、一般的な風車騒音のレベルを考慮して3 水準(A特性音圧レベルで55 dB, 45 dB, 35 dBで、
以下、試験音No.4, No.5, No.6 と記す)に設定して試験音に加えた。受聴位置における各試験音の
周波数特性を図(3)-7に示す。
表(3)-2
本実験で用いた試験音
試験音
最近接風車からの距離
測定点
A特性音圧レベル
No.1
48 m
屋外
56 dB
No.2
436 m
屋外
44 dB
No.3
328 m
屋内
27 dB
No.4
No.5
No.6
55 dB
モデル音(- 4 dB/オクターブ)
45 dB
35 dB
S2-11-76
Sound Pressure Level [dB]
80
70
60
50
No. 1(56dB)
40
No. 2(44dB)
30
No. 3(27dB)
No. 4(55dB)
20
No. 5(45dB)
10
No. 6(35dB)
0
8
16
32
63
125
250
500
1k
1/3 octave band center frequency [Hz]
図(3)-7
試験音の1/3オクターブバンド音圧レベル
Sound Pressure Level [dB]
80
70
60
50
40
30
over all
63 Hz
40 Hz
25 Hz
16 Hz
10 Hz
20
10
125 Hz
50 Hz
31. 5Hz
20 Hz
12. 5Hz
0
8
16
32
63
125
250
500
1k
1/3 octave band center frequency [Hz]
図(3)-8
試験音No.1の1/3オクターブバンド音圧レベルとローパスフィルタリング処理による周波
数帯域制限
風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性を調べるために,上述の各風車音(原音: over all)
に段階的にローパスフィルタリング処理を施して周波数帯域を制限した。遮断周波数は、 125 Hz
および63 Hz~10 Hz の1/3 オクターブごとの全10段階とし、それぞれ1/3オクターブバンドの上限
周波数までを含むローパスフィルタ(遮断特性: 48 dB/オクターブ)を用いた。試験音No.1 を例
S2-11-77
に、原音を加えた全11段階の試験音の周波数特性を図(3)-8に示す。
試験方法としては、純音閾値実験と同様に断続して呈示される試験音が聞こえている間は手元
のボタンを押し、聞こえなくなったらボタンを離す方法を採用した。しかし、予備実験で検討し
たところ、普段聞きなれない低周波数の音に対して直接的に「聞こえる/聞こえない(耳元で感
じる/感じない)」の判断を行うのは被験者にとって大きなストレスがかかることが予想された。
そこでこれを軽減する方法として、本実験では試験音の断続を M系列信号を用いてランダムに行う
方法をとることとした。これは音響伝搬特性の測定を目的として考案された M系列変調相関法 9) の
応用で、聴感実験に用いられるのはこの実験が最初である。具体的には、 5次のM系列信号(クロ
ック周期:4 秒)を4種類作成して、上述の各試験音をそれぞれ変調( ON/OFF)した。その一例
を図(3)-9に示す。なお、試験音の立ち上がり/立ち下がり時間はそれぞれ 0.5 秒とした。
実験では、受聴位置に着席した被験者は、各試験音について実験者の合図で判断を開始し、終
了の合図があるまで、音が聞こえている(耳元で何かを感じている)間は手元のボタンを押し、
聞こえなくなったら(耳元で何も感じなくなったら)離すという操作を繰 り返した。一つの試験
音の提示(約2分間)が終了するごとに、可聴性に関する印象を 3段階の評定尺度(1.よくわかった
/2.わかりにくかった/3.全くわからなかった)で判断させた。なお、実験に先立って、一般的な
聴力では聞こえない試験音も含まれていることを予め説明し、実験手続き等を確認するために、
上述の試験音のうち2種類について練習を行った後、実験を開始した。実験中は受音室に設置した
椅子に正しく座り、頭部をヘッドレスト近くに保つよう指示した。全 66種類(試験音No.1~No.6,
ローパスフィルタリング処理10段階+原音)の試験音について、適宜、休憩を取りながら被験者 1
名あたり約3時間半で実験を実施した。被験者は 21歳~25歳の男女学生10名(男性7名,女性3名)
である。
No.1 (over all)
Sound pressure
on
off
0
Time [s]
124
Time [s]
124
Sound pressure
Modulated test sound
0
図(3)-9
M系列信号による試験音の断続パターンの例
S2-11-78
on
off
0
1 clock: 4 sec.
Time [s]
0
124
(2) M 系列信号:パターン 2
(1) M 系列信号:パターン 1
0
0
124
Time [s]
0.979(max)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-6
-4
-2
0
2
-0.2
4
6
8
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
音源をON/OFFしたM系列信号と被験者の反応の対応
1.0
-8
124
Time [s]
(4)
125Hzの試験音No.1に対する
Hz の試験音 No.1 に対する
(4)遮断周波数
遮断周波数25
被験者の応答(青線は
M 系列信号)
被験者の応答(青線はM系列信号)
遮断周波数 125Hzの試験音No.1に対する
Hz の試験音 No.1 に対する
(3) 遮断周波数125
被験者の応答(青線は
M 系列信号)
被験者の応答(青線はM系列信号)
図(3)-10
124
1 clock: 4 sec.
Time [s]
1.0
0.8
0.6
0.419(max)
0.4
0.2
0.0
-8
-6
-4
-2
0
2
4
6
8
-0.2
[sec.]
τ τ[sec.]
(1) r =0.979 (τ =380 ms)
図(3)-11
[sec.]
τ τ[sec.]
(2) r =0.419 (τ =1,020 ms)
M系列信号と被験者の反応の相互相関係数
d. 実験結果
音源信号をON/OFFしたM系列信号と被験者による反応(応答スイッチの ON/OFF)の対応の例を
図(3)-10に重ねて示す。全試験音について、被験者ごとに、試験音を断続した M 系列信号と被験者
の反応の相互相関関数を求め(図(3)-11参照)、遅れ時間(τ)0~4秒間における相関係数の最大
値を求めた。図(3)-11に示した例を見ると、(1)では反応の遅れはきわめて小さく、遅れ時間 τ=380
msで相関係数の最大値は0.979と高い値となっているのに対して、(2)では反応が約1秒ほど遅れて
おり、相関係数の最大値は0.419 に低下している。このようにして求めた相関係数のすべての分析
結果を試験音No.1~6 ごとにまとめて図(3)-12に示す。この結果を見ると、概して遮断周波数が低
くなるほど相関係数が低く、試験音の呈示レベルが高いほど遮断周波数が低い音まで相関係数が
高い傾向となっている。
S2-11-79
1.0
WTN1
No.1
No.4
MN1
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
subject 01
subject 06
02
07
03
08
04
09
05
10
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
coefficient
Correlation
Correlation coefficient
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
-0.2
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
125
O.A.
10
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
20
25
31.5
40
50
63
125
O.A.
125
O.A.
125
O.A.
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
1.0
WTN2
No.2
No.5
MN2
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
16
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
125
O.A.
10
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
1.0
1.0
No.3
No.6
MN3
WTN3
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
Correlation coefficient
coefficient
Correlation
12.5
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
63
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
図(3)-12
125
O.A.
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
音源をON/OFFしたM系列信号と被験者の反応の相互相関係数
予備的に行った被験者による可聴性に関する印象評価から考えて、相関係数 0.4をひとまず基準
とし、相関係数がそれ以上の場合に「聞こえる /耳元で何かを感じる」の判断とすることとした。
各試験音について、相関係数が0.4以上となっている結果の割合を整理して図(3)-13に示す。全体と
して、全周波数帯域が含まれる原音および遮断周波数 125Hzの場合には、すべての試験音で「聞こ
える/耳元で何かを感じる」の判断は100%となっており、遮断周波数が低くなるほど「聞こえる /
耳元で何かを感じる」割合が低くなっている。また、試験音(原音)の呈示レベルが高いほど、
低い遮断周波数の音まで「聞こえる/耳元で何かを感じる」傾向となっているが、試験音 No.1 およ
びNo.4(いずれもA特性音圧レベルで約55dB)でも、遮断周波数が20 Hz以下の条件では70%以上
S2-11-80
が「聞こえない/感じない」の判断結果となっている。風力発電施設周辺における居住地域で一般
的な風車騒音のレベルに対応する試験音No.2、No.3およびNo.5について見ると、遮断周波数が25 Hz
~50 Hz以下の条件では「聞こえない/感じない」という判断になっている。この結果から、風車騒
音に含まれている超低周波音領域の成分は閾値以下であると言える。
なお、この実験に関連した実験として、実験-3「風車騒音に含まれる低周波数成分のラウドネス
に対する寄与」及び実験-4「風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性(2):帯域制限ノイズの聴
覚閾値」を実施した。
of “Audible/Sensible”
Percent
of "audible" (r>0.4) [%] [%]
percent
100
100
No.1 (56dB)
90
90
No.2 (44dB)
80
80
No.3 (27dB)
70
70
No.4 (55dB)
60
60
No.5 (45dB)
50
No.6 (35dB)
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
0
10
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
12.5 16Cut-off
20 Frequency
25 31.5(Low-pass)
40
50[Hz]63
125
O.A.
125 O.A.
Cut-off Frequency (Low-pass) [Hz]
図(3)-13
0.4以上の相互相関係数となった実験結果の割合
S2-11-81
3)実験-3:風車騒音に含まれる低周波数成分のラウドネスに対する寄与
a. 実験の目的
上述の実験-2では、風車騒音の高音域周波数成分を段階的に遮断して、低周波数成分の可聴性を
検討したが、それと相補的な実験として、風車騒音の低周波数成分を段階的に遮断した場合の音
の大きさ(ラウドネス)の変化を調べることを目的として、本実験を実施した。
b. 実験システム
この実験でも、実験-2で使用した実験システムをそのまま使用した。
c. 実験方法と手続き
実験-2でも用いた-4 dB/オクターブの周波数特性をもつ風車騒音のモデル音を標準刺激とし、そ
の受聴位置におけるレベルを A特性音圧レベルで35, 45, 55 dBの3水準に設定した。これらの各標準
刺激に対して、図(3)-14に示すように16 Hz~1 kHzまで遮断周波数を9段階に変化させたハイパスフ
ィルタリング処理(遮断特性:48 dB/オクターブ)によって周波数成分の低周波数側から段階的に
制限した信号を比較刺激とし、標準刺激との間のラウドネスマッチングをとる方法を用いた。こ
のラウドネスマッチングの精度を確認するために、標準刺激と同じ周波数特性の音( over all)も
比較刺激として加えた。なお,各試験音の立ち上がり/立ち下がり時間はそれぞれ 0.5秒とした。
Sound Pressure Level [dB]
70
45dB(A): O.A.
60
O.A.
16 Hz
50
20 Hz
25 Hz
40
31 Hz
63 Hz
30
125 Hz
20
250 Hz
500 Hz
10
1k Hz
Back ground noise
0
8
16
31.5
63
125
250
500
1k
2k
4k
1/3 octave band center frequency [Hz]
図(3)-14
実験に用いたモデル音(原音)とハイパスフィルタリング処理をした試験音
実験方法としては被験者調整法を適用した。すなわち、レベルを一定とした標準刺激 S Sに対し
てラウドネスが等しくなるように周波数成分を制限した各比較刺激 S C のレベルを被験者自身が調
整した。具体的には、最初に継続時間6秒の標準刺激S Sが呈示され,続けて継続時間6秒の比較刺
激S C が呈示される。被験者は比較刺激S C が呈示されている間に手元のボリューム調整用のダイヤ
ルを回してラウドネスマッチングを行った(図 (3)-15参照)。なお,標準刺激S S、比較刺激S C の呈
S2-11-82
示の際には、手元の反応ボックスにそれぞれ赤、青の LEDランプが点灯するようになっており、
被験者は青ランプの点灯中に比較刺激S C の大きさを調整した。被験者から調整を終えた合図があ
るまで,標準刺激S S および比較刺激S C を繰り返して呈示し,各比較刺激の最終的な調整値を実験
者が記録した。各試験音について試行は4回(上昇、下降、上昇、下降の 4系列)とし、比較刺激
の開始点のレベルは、上昇系列の場合には標準刺激- 15 dB、下降系列の場合には標準刺激+15 dB
に設定した。ただし,標準刺激S Sの呈示レベルを55 dBとした試験音については,実験装置の再生
レベルの限界から標準刺激+5 dB(60 dB)を上限とした。
実験では、手続きを確認するために予備実験を行った後、途中に適宜休憩を取りながら被験者 1
人あたり3時間~3時間半で実施した。実験中は受音室に設置した椅子に正しく座り,頭部をヘッ
ドレスト近くに保つよう指示した。被験者として実験 -1の純音閾値実験に参加した21歳~25歳の男
女学生10名(男性7名,女性3名)の協力を得た。
Ss
標準刺激
noise
スピ ーカ シ ステ ム
mixer
gain
Amplifier
Sc
比較刺激
low-cut noise
反応ボッ ク ス
( Volume調整用)
図(3)-15
被験者調整法による実験システムと反応ボックス
d. 実験結果
全30条件について被験者10名による4試行分の結果を用いて以下の考察を行った。遮断周波数が
125 Hz帯域以上の条件では、標準刺激と比較刺激の音色が異なり、ラウドネスを等しく調整する
ことが難しいという内観報告が複数あったが、全被験者の調整値の標準偏差は 1 dB未満であった
ため、全員の結果を用いて集計を行った。各被験者が標準刺激とラウドネスが等しいと判断した
比較刺激の調整値の平均値を標準刺激のレベルごとに整理した結果を図 (3)-16に示す。図中,縦軸
は図(3)-14に示す各比較刺激のレベルを0 dBとした場合の相対レベルを表している。この結果をみ
ると、標準刺激のレベルによらず、O.A.(over all)および遮断周波数16~63 Hzについては調整値
がほぼ0 dBとなっており,63 Hz帯域以下の周波数成分を制限しても調整値はほぼ0で、ラウドネス
はほとんど変化しない結果となっている。一方、遮断周波数を 125 Hz以上とした条件では、遮断
周波数が高くなるにつれて調整値が大きくなっている。これは遮断周波数以下の成分がなくなる
ことによるラウドネスの減少を補償していることを意味している。一例として、呈示レベルが 45
dBの標準刺激を用いた場合に同じラウドネスと判断された各比較刺激の周波数特性を図 (3)-17に
示す。
さらに,低周波数成分も含む広帯域騒音のラウドネス評価に適した騒音評価尺度を検討するた
めに,試験音の1/3オクターブバンド音圧レベルをもとに A特性音圧レベル(L A )、C特性音圧レベ
ル(L C )及びISO 532のB法として規格化されているZwickerのラウドネスレベル(LL Z )10) を計算し
S2-11-83
た。なお、LL Z は25 Hz~12.5 kHzの1/3オクターブバンド音圧レベルから計算した 11) 。ラウドネス評
価および各種騒音評価量の算出結果を比較して,標準刺激のレベルごとに整理した結果を 図(3)-18
に示す。この結果をみると、標準刺激の設定レベルによらず、 L Aによるプロットが最も水平に近
く、ラウドネスの評価として最も安 定した結果となっている。精緻な聴覚モデルに基づく LL Z によ
る結果がそれに次ぐが、L A による結果に比べて若干評価値のばらつきが見られる。それらに対し
て,L C による結果では評価値が大きく変動しており,ここで対象としているような周波数特性を
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
-2.0
8.0
7.0
8.0
6.0
7.0
5.0
8.0
6.0
4.0
7.0
5.0
3.0
6.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
-1.0
2.0
0.0
-2.0
1.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
-2.0
8.0
7.0
8.0
6.0
7.0
8.0
5.0
6.0
7.0
4.0
5.0
6.0
3.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
2.0
-1.0
0.0
1.0
-2.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
55
60
(1) 35 dB
50
55
60
(1) 35 dB
O.A.
16
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
(1) 35 dB
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
20
25
31.5
63
125
250
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
35
40
45
30
35
40
1k
(1) 35 dB
dB 25
O.A.(1)1635 20
31.5
63
125
20
25
dB 25
O.A.(1)1635 20
31.5
63
125
60
65
70
O.A.
16
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
500
1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
20
25
31.5
63
125
250
20
25
31.5
63
125
250
30
35
40
70
75
80
25
31.5
63
125
250
500
1k
O.A.
16
O.A.
16
-2.0
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
20
25
31.5
63
125
250
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
25
31.5
63
125
250
500
LA
L
1k
A
(2)1645 dB
20
O.A.
[dB]
LC
LC [dB]
(2) 45 dB
LA
LLz
LA Z[dB]
LL
[phon]
25
31.5
63
125
LC
LC [dB]
LA
LA 500
250LLz
LL
[phon]1k
Z[dB]
LC
L
[dB]
Frequency (High-pass) [Hz] C
(2)1645Cut-off
dB
20
25 31.5 63
125 250LLz
LL500
[phon]1k
O.A.
Z
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
60
65
70
55
60
65
50
55
60
LA
L
A
40
45
50
(3)1655 dB
20
O.A.
[dB]
LC
LC [dB]
(3) 55 dB
45
50
55
LA
LLz
LAZ[dB]
LL
[phon]
25
31.5
63
125
LC
LC [dB]
LA
LAZ500
[dB]
250LLz
LL
[phon]1k
LC
L
[dB]
Frequency (High-pass) [Hz] C
(3)1655Cut-off
dB
20
25 31.5 63
125 250LLz
LL 500
[phon]1k
O.A.
Z
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
40
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
20
65
70
75
40
45
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
16
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
35
40
45
(3) 55 dB
20
O.A.
40
45
50
(3) 55 dB
16
250LLz
LL500
Z [phon]1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
45
50
55
75
80
(3) 55 dB
LC
LC [dB]
LA
LA 500
250LLz
LL
[phon]1k
Z[dB]
LC [dB]
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz] LC
50
55
60
30
80
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
LA
LA Z[dB]
LLz
LL
[phon]
55
60
65
30
35
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
[dB]
LC
LC [dB]
20
25
30
(2) 45 dB
16
LA
LA
25
30
35
65
70
O.A.
図(3)-16
40
45
50
(2) 45Cut-off
dB Frequency (High-pass) [Hz]
(2) 45 dB
O.A.
45
50
55
20
70
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
7.0
8.0
6.0
7.0
5.0
8.0
6.0
4.0
7.0
5.0
3.0
6.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
-1.0
2.0
0.0
-2.0
1.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
60
8.0
持つ音のラウドネス評価の尺度としては不適切であることが分かった。
O.A.
ラウドネスマッチングの結果(調整値)
16
20
25
31.5
63
125
250
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
500
1k
Sound Pressure Level [dB]
70
O.A.
Ss: 45dB(A)
60
16 Hz
20 Hz
50
25 Hz
40
31 Hz
63 Hz
30
125 Hz
20
250 Hz
500 Hz
10
1k Hz
Back ground noise
0
8
16
-2.0
8.0
7.0
8.0
6.0
7.0
8.0
5.0
6.0
4.0
7.0
5.0
6.0
3.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
-1.0
2.0
0.0
-2.0
1.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
-2.0
8.0
7.0
8.0
6.0
7.0
8.0
5.0
6.0
7.0
4.0
5.0
6.0
3.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
2.0
-1.0
0.0
1.0
-2.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
63
125
250
500
1k
2k
4k
1/3 octave band center frequency [Hz]
55
60
等ラウドネスと判断された比較刺激の周波数特性(
標準刺激45 dB)
(1) 35 dB
(1) 35 dB
O.A.
16
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
図(3)-17
(1) 35 dB
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
20
25
31.5
63
125
250
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
40
45
50
35
40
45
30
35
40
1k
20
25
30
dB 25
O.A.(1)1635 20
31.5
63
125
20
25
dB 25
O.A.(1)1635 20
31.5
63
125
60
65
70
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
20
25
31.5
63
125
250
16
20
25
31.5
63
125
250
500
35
40
45
30
35
40
(3) 55 dB
70
75
80
16
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
500
1k
-2.0
20
25
31.5
63
125
250
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
16
20
25
31.5
63
125
250
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
500
図(3)-18
1k
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
LA
L
A
[dB]
LC
LC [dB]
(2) 45 dB
LA
LLz
LA Z[dB]
LL
[phon]
LC
LC [dB]
(2)1645 dB
20
25
31.5
63
125
(2)1645 dB
20
25
31.5
63
125
LLz
LA 500
250LA
LL
[phon]1k
Z[dB]
LC [dB]
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz] LC
O.A.
O.A.
250LLz
LL500
Z [phon]1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
O.A.
16
20
25
31.5
63
125
250
500
1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
65
70
75
60
65
70
55
60
65
50
55
60
45
50
55
40
45
50
40
45
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
O.A.
40
45
50
75
80
O.A.
250LLz
LL500
Z [phon]1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
45
50
55
(3) 55Cut-off
dB Frequency (High-pass) [Hz]
(3) 55 dB
LC
LC [dB]
LA
LA 500
250LLz
LL
[phon]1k
Z[dB]
LC [dB]
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz] LC
50
55
60
30
80
1k
LA
LA Z[dB]
LLz
LL
[phon]
55
60
65
30
35
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
[dB]
LC
LC [dB]
(1) 35 dB
(2) 45 dB
16
LA
LA
25
30
35
65
70
O.A.
O.A.
45
50
55
(2) 45Cut-off
dB Frequency (High-pass) [Hz]
(2) 45 dB
O.A.
50
55
60
20
70
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
7.0
8.0
6.0
7.0
5.0
8.0
6.0
4.0
7.0
5.0
3.0
6.0
4.0
2.0
5.0
3.0
1.0
4.0
2.0
0.0
3.0
1.0
-1.0
2.0
0.0
-2.0
1.0
-1.0
0.0
-2.0
-1.0
31.5
60
8.0
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
[dB]/[phon]
調整値調整値
調整値
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
調整値調整値
[dB] 調整値
[dB] [dB]
S2-11-84
LA
L
A
LA
LLz
LAZ[dB]
LL
[phon]
LC
LC [dB]
(3)1655 dB
20
25
31.5
63
125
(3)1655 dB
20
25
31.5
63
125
O.A.
O.A.
[dB]
LC
LC [dB]
(3) 55 dB
LLz
LAZ500
[dB]
250LA
LL
[phon]1k
LC [dB]
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz] LC
250LLz
LLZ500
[phon]1k
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
ラウドネスが等しいと判断された試験音の評価
O.A. 16
20
25 31.5 63
125 250 500
1k
40
Cut-off Frequency (High-pass) [Hz]
S2-11-85
この実験から、以下のことが言える。
i.
風車騒音に含まれている低周波数成分(超低周波数領域および可聴周波数領域の約 50 Hz以下
の成分)のラウドネスに対する寄与はきわめて少ない。
ii. 風車騒音のラウドネス評価のための騒音評価尺度としては、一般環境騒音の評価にも用いられ
ているA特性音圧レベルが適していることが示唆された。
S2-11-86
4)実験-4:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (2):帯域制限ノイズの聴覚閾値
a. 実験の目的
本研究の実験-2の結果では、風車近傍を含めて数百メートルの範囲で観測された風車騒音は騒音
として可聴であっても、その超低周波音領域の周波数成分は聴感的には感じられないとの結果を
得た。しかし、これらの低周波数成分の感覚閾値を調べておくことも必要である。そこで、本実
験では風車音の低周波数成分に着目し、帯域制限ノイズに対する聴覚閾値を調べることを目的と
して、ローパスフィルタリング処理を施した帯域制限ノイズに対する聴覚閾値を調べる実験を行
った。
b. 実験システム
この実験でも、実験-2及び実験-3で使用した実験システムをそのまま使用した。
c. 実験方法と手続き
風車音を人工的に合成した音(風車音をモデル化した -4 dB/オクターブの周波数特性をもつノイ
ズ(以下、モデルノイズと呼ぶ)にローパスフィルタリング処理を施して高周波数成分を段階的
に遮断した信号を作成した。 A特性音圧レベルが55 dBのモデルノイズを用いて作成した各試験音
の受聴位置における1/3オクターブバンドごとの音圧レベルを図(3)-19に示す。遮断周波数の下限は、
実験装置の出力限界から20 Hz、上限は、実験室内の暗騒音の影響を考慮して80 Hzとし、1/3オク
ターブバンドの中心周波数ごと7段階の遮断周波数を設定した。なお、各試験音の下限周波数は遮
断周波数に関わらず8 Hzとした。各試験音の再生レベルの範囲は予備実験によって得られた聴覚
閾値のレベル±15 dB以上とし、その範囲で1 dBごとに作成した。試験音の継続時間は5秒、立ち上
がり/立ち下がり時間はそれぞれ0.5秒とした。また、試験音の呈示間隔は 1.5、2.0、2.5 秒の3水
準として、ランダムになるよう設定した。
80
20 Hz
Sound Pressure Level [dB]
70
25 Hz
31 Hz
60
40 Hz
50 Hz
50
63 Hz
40
80 Hz
30
20
Back ground noise
10
0
4
8
16
31.5
63
125
250
1/3 octave band center frequency [Hz]
図(3)-19
ローパスフィルタリングによる周波数特性の例(モデルノイズ 55 dB)
S2-11-87
実験では、再生システムから上述の各試験音を放射し、受音室に設置した椅子に座った被験者
に呈示した。実験中は受音室に設置した椅子に正しく座り,頭部をヘッドレスト近くに保つよう
被験者に指示した。聴感実験の手続きには適応法(単純上下法)を採用し、被験者には「音が聞
こえる」あるいは「耳元で何かを感じる」か否かをできるだけ直感的に判断するように教示した。
「音が聞こえている」あるいは「耳元で何かを感じている」間は手元のボタンを押し続け、「聞
こえなくなった」あるいは「耳元で何も感じなくなった」時にボタンを離す操作を繰り返させた。
実験に際して、一般的な聴力では聞こえない試験音も含まれていることを被験者に告げ、本実験
に先立って実験手続き等を確認するための練習を行い、その後、各試験音について 5試行(下降・
上昇・下降・上昇・下降)を行った。本実験の被験者は平成 23年度に実施した純音閾値実験(実
験-1)にも参加した20代の聴力正常な男女計10名(男性7名、女性3名)である。被験者1名あたり
の7種類の試験音(ローパスフィルタ7段階)の聴感実験に要した時間は約1時間半~2時間で、そ
の間に適宜休憩をはさみながら実施した。
d. 実験結果
試験音ごとに聴覚閾値レベルの算術平均値および標準偏差を集計した結果を図 (3)-20に示す。こ
の図の縦軸は図(3)-19に示す各試験音のレベルを 0 dBとして表わしており、「音が聞こえない」あ
るいは「耳元で何かを感じない」という判断から「音が聞こえる」あるいは「耳元で何かを感じ
る」と判断する境界のレベルとの相対関係を示している。図 (3)-20をみると、判断のばらつきは試
験音によらず同程度となっており、遮断周波数が低いほど閾値のレベル が高くなっている。
20
Hearing thresholds [dB]
10
0 dB:Low-pass filtered model noise (LA 55 dB)
0
-10
-20
-30
Averaged level
±S.D.
-40
-50
20
25
31.5
40
50
63
80
Cut-off frequency (Low-pass filtering) [Hz]
図(3)-20
各試験音に対する聴覚閾値
また、各試験音の閾値レベルにおける1/3オクターブバンドごとの音圧レベルを図(3)-21に示す。
この図中にはISO 389-7:2005に規定されている可聴周波数範囲の純音聴覚閾値も合わせて示すが、
本実験で得られた聴覚閾値における試験音の音圧レベルは、 ISO 389-7による純音閾値を結ぶ曲線
に下から接する結果となっている。すなわち、広帯域成分を含む騒音を対象として 1/3オクターブ
S2-11-88
バンド分析の結果が純音閾値を結ぶ曲線に下から接するレベルで「音が聞こえる」あるいは「耳
元で何かを感じる」という感覚が生じ始めることが分かった。また、図中に A. T. Moorhouse他が
提案している低周波音問題の有無を判定するための限界曲線(1/3オクターブバンド音圧レベル)
12)
を示すが、本実験の結果は20 Hz~50 Hzの範囲でこの曲線ともほぼ接している。
さらに、各試験音を閾値レベルで再生した場合の各種周波数重み付け特性による音圧レベルを
算出した結果を図(3)-22に示す。この結果を見ると、A特性音圧レベルで評価した場合に遮断周波
数によらず閾値のレベルはほぼ20 dB前後で一定となっており、他の周波数重みづけ特性による評
価に比べて安定している。これは、この実験で対象とした超低周波音成分も含む帯域雑音に対し
ても、A特性音圧レベルによる評価が適用できることを示唆している。
90
A.T.Moorhouse et al.
20 Hz
Sound Pressure Level [dB]
80
25 Hz
70
31 Hz
40 Hz
60
50 Hz
63 Hz
50
80 Hz
40
30
ISO 389-7
20
Back ground noise
10
0
8
4
16
31.5
63
250
125
1/3 octave band center frequency [Hz]
図(3)-21
各試験音を閾値レベルで再生した場合の周波数特性( 1/3オクターブバンド)
Hearing thresholds (Acoustic levels) [dB]
100
G-weighted
90
F-weighted
80
C-weighted
70
A-weighted
60
50
40
30
20
10
0
20
25
31.5
40
50
63
80
Cut-off frequency (Low-pass filtering) [Hz]
図(3)-22
各試験音を閾値レベルで再生した場合の周波数特性( 1/3オクターブバンド)
S2-11-89
5)実験-5:振幅変調音の聴感印象(1):風車騒音に含まれる振幅変調音の可聴性
a. 実験の目的
風車騒音にはローターの回転に伴って規則的に脈動する振幅変調音( swish音)が含まれており、
これによって聴覚的アノイアンスが大きくなる可能性がある 13 ~ 19) 。そこで、この問題について、
まず振幅変調音の可聴性を調べることを目的として基礎的な聴感実験を行った。
b. 実験システム
この実験でも、実験-2、実験-3及び実験-4で使用した実験システムをそのまま使用した。
c. 実験方法と手続き
試験音としては、風力発電施設周辺において 広帯域音圧レベル計によって収録した音の中から
代表的な例として振幅変調音を含む風車実音を 5種類選定し、それぞれについて段階的にローパス
フィルタリング処理を施して周波数帯域を制限した信号を作成した。この実験に用いた 5種類の試
験音の周波数特性およびA特性音圧レベルの時間変動特性をそれぞれ図(3)-23及び図(3)-24に示す。
遮断周波数は1k Hz~125 Hzの1オクターブバンドごとの4段階と100 Hz~20 Hzの1/3オクターブご
との8段階の全12 段階とした(遮断特性:48 dB/オクターブ)。すなわち、本実験で用いた試験音
はSwish音を含む風車実音を5種類に対して、それぞれローパスフィルタリング処理を施した 12段
階に原音を加えた13条件の計65条件である。
この実験では、実験に先立って被験者には風車が回転しているビデオを見せ、風車では羽の回
転に伴って規則的に変動する音が聞こえることを認識させ、その規則的変動感を調べることが目
的であることを伝えた上で実験に入った。
再生システムから各試験音を放射して受聴位置の椅子に座った被験者に呈示した。試験音の提
示順序については、5種類の音源をランダムに配列し、各音源で原音から遮断周波数が順次低くな
るよう被験者に提示した。試験音の提示時間は 15秒で、被験者1名あたりの聴感実験に要した時間
は約30分であった。
聴感実験の手続きとして、被験者にはそれぞれの試験音について「音が聞こえる」あるいは「耳
元で何かを感じる」か否かをできるだけ直感的に判断し、「音が聞こえる」あるいは「耳元で何
かを感じる」と回答した場合は「風車の回転に伴う規則的な音の変化(以下、「変動感」と記す)」
を3段階の評定尺度(0:全く変動が感じられない/1:わずかに変動が感じられる/2:はっきり
と変動が感じられる)により口頭で数字を回答するように指示した。本実験に先立って実験手続
き等を確認するための練習を行い、実験中は受音室に設置した椅子に正しく座り,頭部をヘッド
レスト近くに保つよう被験者に指示した。この実験の被験者は実験 -4の被験者と同じ20代の聴力正
常な男女計10名(男性7名、女性3名)である。
S2-11-90
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
90
80
W01M07
W02M01
W11M00
W11M01
W02M07
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63
125 250 500
1k
2k
4k
8k
周波数 [Hz]
図(3)-23
試験音の周波数特性
55
LA [dB]
50
45
40
35
W01M07
30
55
LA [dB]
50
45
40
35
W02M01
30
55
LA [dB]
50
45
40
35
W02M07
30
55
LA [dB]
50
45
40
35
W11M00
30
55
LA [dB]
50
45
40
35
W11M01
30
0
3
6
9
12
15
Time [s]
図(3)-24
5種類の試験音(風車騒音)の振幅変調によるA特性音圧レベルの変動
S2-11-91
d. 実験結果
5種類の風車騒音について、それぞれの試験音の遮断周波数とそれらに対する変動感の被験者の
回答結果をそれぞれ図(3)-25~図(3)-29に示す。これらの結果をみると、いずれの風車騒音につい
ても遮断周波数が低くなるほど変動感は感じられなくなる傾向が見られる。しかし、風車近傍の
風車騒音に関しては、居住エリアで収録された他の 4種類の風車騒音よりも遮断周波数が低い試験
音まで変動感が感じられる傾向が認められた。これらの結果から、居住エリアで収録された風車
騒音では100 Hz以下の周波数成分のみに帯域制限した場合 には変動感は感じられなくなり、風車
近傍の風車騒音では50 Hz以下の成分のみに帯域制限した場合に変動感を感じられなくなる結果
となっている。また、「音が聞こえる」あるいは「耳元で何かを感じる」か否かの判断結果を見
ると、居住エリアにおいては50 Hz以下の成分のみに帯域制限した場合、「音は聞こえない /耳元
で何も感じない」ことがわかった。
各試験音について、変動感に関する3段階の評定尺度の回答結果から「1:わずかに変動が感じ
られる」と「2:はっきりと変動が感じられる」という被験者の回答を「変動感を感じる」と捉え、
遮断周波数と変動感を感じると回答した被験者の人数を整理して図 (3)-30に示す。この結果をみる
と、全周波数帯域が含まれるover allおよび遮断周波数を500 Hz以上とした場合にはすべての風車
騒音で10名の被験者すべてが「変動感を感じる」と判断しているが、遮断周波数が低くなるにつ
れて「変動感を感じる」人数が少なくなり、その傾向は風車騒音の種類によって異なっている。
風車近傍で収録された風車騒音(W11M0)以外の4種類の風車騒音に着目すると、遮断周波数を 50
Hz以下とした場合には全ての被験者が変動感を感 じていない結果となっている。
図(3)-25
試験音の遮断周波数に対する変動感に関する各カテゴリの回答数の割合
(W01M7
L A:46.4 dB、音源からの距離:262 m)
S2-11-92
図(3)-26
試験音の遮断周波数に対する変動感に関する各カテゴリの回答数の割合
(W02M1
図(3)-27
L A:41.3 dB、音源からの距離:416 m)
試験音の遮断周波数に対する変動感に関 する各カテゴリの回答数の割合
(W02M7
L A:41.9 dB、音源からの距離:561 m)
S2-11-93
図(3)-28
試験音の遮断周波数に対する変動感に関する各カテゴリの回答数の割合
(W11M0
図(3)-29
L A:59.5 dB、音源からの距離:36 m)
試験音の遮断周波数に対する変動感に関する各カテゴリの回答数の割合
(W11M1
L A:35.4 dB、音源からの距離:908 m)
変動感を感じると回答した人[名/10名]
S2-11-94
10
8
6
4
(W01M7: 252m )
(W02M1: 416m )
(W02M7: 561m )
2
(W11M0: 36m )
(W11M1: 908m )
0
20
25
31
40
50
63
80
100 125 250 500
Cut-off frequency [Hz]
図(3)-30
試験音の遮断周波数と変動感を感じる割合の関係
1k
O.A.
S2-11-95
6)実験-6:振幅変調音の聴感印象(2):振幅変調の強さとノイジネスの関係
a. 実験の目的
実験-5では、風車騒音に含まれる振幅変調音に含まれている周波数成分に着目して変動感を調べ
たが、振幅変調の強さ(以下、振幅変調度と呼ぶ)とやかましさの印象(ノイジネス)を調べる
ことを目的とした実験を行った。
b. 実験システム
この実験でも、実験-2~実験-5で使用した実験システムをそのまま使用した。
c. 実験方法と手続き
風車騒音に含まれる振幅変調音の振幅変調度と風車騒音に対する総合的なノイジネス反応との
関係を調べるために、風車騒音のモデル音の変調度を段階的に変化させて風車騒音の振幅変調音
をモデル化し、被験者調整法を用いた聴感実験を行った。
試験音としては、実験-2でも使用した-4 dB/オクターブの周波数特性をもつ風車騒音のモデル音
を標準刺激とし、その呈示レベルを A特性音圧レベルで35 dB, 45 dB の2水準に設定した。これら
の標準刺激に対して、図(3)-31に示すように振幅変調度を8段階に変化させた信号を比較刺激とし、
提示レベルを固定した標準刺激とノイジネスが等しくなる比較刺激のレベルを被験者調整法によ
って調べる方法をとった。なお、ノイジネスマッチングの精度を確認するために、標準刺激と同
じ振幅変調度の音も比較刺激として加えている。標準刺激及び比較刺激の提示の際には、手元の
反応ボックスにそれぞれ赤、青の LEDランプを点灯させ、被験者は青ランプの点灯中に比較刺激
の大きさを調整した(図(3)-32参照)。
この実験でも、実験-5と同様に、被験者には風車騒音の振幅変調音の聴感的影響を調べることを
事前に認識させた上で実験を行った。この実験の被験者は実験 -4、5の被験者と同じ20代の聴力正
常な男女計10名(男性7名、女性3名)である。
実験の手続きとして、受音室の所定の位置に設置した椅子に座った被験者に、標準刺激と比較
刺激を組みにしてそれぞれ10秒間提示し、標準刺激とノイジネス(やかましさ)が等しくなるよ
うに比較刺激のレベルを調整させた。この調整は、被験者が納得のいくまで繰り返し行った。各
試験音について4試行(上昇・下降・上昇・下降)を行い、各試験音の提示順序は変調度がランダ
ムになるように設定した。また、調整終了後、被 験者にはそれぞれの比較刺激がどのように聞こ
えたかを擬音語を用いて口頭で自由に表現させた。被験者 1名あたりの実験に要した時間は休憩を
含め約1時間~1時間半であった。
S2-11-96
A-weighted S.P.L. [dB]
55
55
45dB, fast
50
50
00dB
01dB
02dB
03dB
04dB
06dB
08dB
10dB
45
45
40
40
35
35
0
0
図(3)-31
2
1
2
3
4
4
5
Time [s]
6
6
7
8
8
9
10
10
振幅変調度のバリエーションの例(試験音45 dB, Fast特性)
Ss
標準刺激
n o ise
Sc
m ixer
g ain
A m p lif ier
Lo u d sp eak er
system
比較刺激
lo w -cu t n o ise
反応ボッ ク ス
( Vo lu m e調整用)
図(3)-32
実験システムのブロック図(実験 -6)
d. 実験結果
ノイジネス・マッチングの結果を標準刺激の呈示レベル( A特性音圧レベルで35 dB、45 dB)の
別に図(3)-33、図(3)-34に示す。これらの図の横軸は振幅変調度で、それぞれ比較刺激に相当する。
振幅変調度0は標準刺激と同じ振幅変調度の試験音で、ノイジネス・マッチングングの精度を確認
するために比較刺激に加えた。縦軸はノイジネ ・スマッチングにより被験者が標準刺激と同じノ
イジネスと判断した比較刺激の A特性音圧レベルである。図(3)-33及び図(3)-34中の○印はそれぞれ
の比較刺激に対する被験者10名の調整結果の平均値で、その上下のバーは ±σ(標準偏差)を示し
ている。これらの結果をみると、標準刺激の提示レベルによらず、振幅変調度 0、1、2 dBについ
ては調整値がほぼ0 dBとなっており、被験者の判断の個人差も小さい。一方、振幅変調度が 3 dB
以上の場合には、調整値が平均値で0.5~2.0 dB程度小さく、ばらつきも大きくなっている。すな
わち、これらの条件では低いレベルで標準刺激と同じノイジネスと感じられることを意味してい
る。さらに、被験者が比較刺激を表現した擬音語から、変動性を感じていると思われる擬音語(ザ
ーッザーッ、ザーンザーン、グアングアンなど)で表現していた比較音を変動感が感じられてい
ると捉え、ロジスティック回帰分析により振幅変調度の変 化に対する変動感を感じる人の割合を
検討した。振幅変調度と変動感を感じる人の割合の関係を図 (3)-35に示す。この結果から、提示レ
ベルによらず振幅変調度が2.0 dBになるとほぼ100 %の確率で変動感を感じることが示唆される。
S2-11-97
図(3)-33
ノイジネスマッチングの結果(標準刺激:35 dB)
図(3)-34
ノイジネスマッチングの結果(標準刺激:45 dB)
図(3)-35
振幅変調度と変動感を感じる割合の関係
S2-11-98
7)実験-7:低周波数成分を含む一般環境騒音のラウドネス評価のための騒音評価尺度の検討
a. 実験の目的
本研究では、風車騒音を主たる対象として特に低周波数成分の影響に重点を置いて研究を行っ
たが、他の環境騒音との比較も行う必要がある。そこで、多様な状況で観測される一般環境騒音
に風車騒音も含めて、騒音評価の基本であるラウドネス反応を調べることを目的とし、本実験を
実施した。
b. 実験システム
この実験でも、基本的には実験 -2~実験-6で使用した実験システムを使用したが、試験音の特
性から中・高音域の音圧レベルを増大させる必要があるため、中・高音用スピーカをやや大型の
ものに更新した。低音と中・高音用スピーカのクロスオーバー周波数は、これまでの実験と同様
に224 Hz とした。なお、再生システム全体の周波数特性を補正するために、実験システムの信号
入力点からスピーカ、受音室を経て受音点に至る再生系全体のインパルス応答の測定を行い、そ
れを用いて逆フィルタリング処理を行った。なお、再生システムの能力から、再生最低周波数は 4
Hzとした。
c. 実験方法と手続き
超低周波音領域までの低周波数成分を含む様々な一般環境騒音のラウド ネス評価のための聴感
物理量を検討するために、以下のような様々な環境で収録した 28種類の環境音と5種類の風車騒音
及び風車騒音のスペクトル特性をモデル化した人工音(レベルを 5段階に変化)の合計38種類の試
験音を実験室内で再生し、7段階の評定尺度法による聴感実験を実施した。これらの試験音の受聴
点における音圧の1/3オクターブバンド音圧レベルの分析結果を図 (3)-36に示す。実際の環境で収録
した音は、受音点で現実のレベルになるように再生した。
a) 自然環境(山中、海浜)や様々な一般居住地域における環境音: 10種類
b) 沿道、沿線、航路直下における交通機関(道路、在来鉄道、航空機)の騒音: 5種類
c) 自動車、在来鉄道、新幹線鉄道、航空機内の騒音: 7種類
d) その他の環境騒音(設備機械の騒音、工事騒音、地下鉄固体音、公共空間の音など): 6
種類
e) 風車騒音(風車直下および周辺居住地域における騒音): 5種類
f) 風車騒音のモデル音(-4 dB/オクターブのスペクトル特性)35, 45, 55, 65, 75 dB(A)の5段階
実験では、受音室の所定の位置に設置した椅子に座った被験者に、上記 38種類の試験音をラン
ダムな順序でそれぞれ10秒間提示し、各試験音に対する「音の大きさの感じ」を図 (3)-37に示すよ
うに7段階の評定尺度を用いて1~7の整数値を口頭で回答させた。なお、被験者の評価の再現性を
確認するため、被験者1名に対して2試行を行った。被験者1名あたりの実験に要した時間は約30分
であった。この実験の被験者は20代の聴力正常な男女計20名(男性18名、女性2名)である。
100
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
S2-11-99
90
80
70
60
50
40
30
20
10
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
4
8
16
63
125 250 500
周波数 [Hz]
1k
2k
4k
8k
4
16k
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
4
8
16 31.5 63
125 250 500
周波数 [Hz]
1k
2k
4k
8k
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
80
70
60
50
40
30
20
10
125 250 500
周波数 [Hz]
1k
2k
4k
8k
50
40
30
20
10
8
16 31.5 63
125 250 500
周波数 [Hz]
図(3)-37
1k
2k
4k
8k
16k
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
8
16 31.5 63
125 250 500
周波数 [Hz]
1k
2k
4k
8k
f) 風車騒音のモデル音(-4 dB/octaveのスペクトル特
性)35, 45, 55, 65, 75 dB(A)の5段階
大
3
16k
60
実験-7に使用した環境騒音の周波数特性(受音点)
2
8k
70
小
1
4k
80
4
16k
e) 風車騒音(風車直下および周辺居住地域における
騒音):5種類
図(3)-36
2k
d) その他の環境騒音(設備機械の騒音、工事騒音、
地下鉄固体音、公共空間の音など):6種類
90
16 31.5 63
1k
90
4
100
8
125 250 500
周波数 [Hz]
100
16k
c) 自動車、在来鉄道、新幹線鉄道、航空機内の騒音:
7種類
4
16 31.5 63
b) 沿道、沿線、航路直下における交通機関(道路、在
来鉄道、航空機)の騒音:5種類
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
a) 自然環境(山中、海浜)や様々な一般居住地域に
おける環境音:10種類
8
4
5
7段階の評定尺度
6
7
16k
S2-11-100
d. 実験結果
この実験では、レベル、スペクトル特性ともに多様な環境音(ほぼ定常音)を試験音としてラウ
ドネス(音の大きさ感)の評価を行った。その評価結果を整理するにあたり、音の評価尺度とし
てA特性音圧レベル(L A )、C特性音圧レベル(L C )、G特性音圧レベル(L G )、Z特性(平坦)音
圧レベル(L Z )、Zwickerのラウドネスレベル(LL Z )10,11) 及びMooreのラウドネスレベル(LL m)20)
を求め、ラウドネスとの対応を調べてみた。ただし、LL Z 、LL mはそれぞれ中心周波数25 Hz~12.5 kHz、
50 Hz~16 kHzの1/3オクタブバンド音圧レベルの値から計算した。
その結果を図(3)-38~図(3)-43に示す。これらの結果で、横軸は各試験音の継続時間 10秒にわた
って上記の評価尺度で評価した値(L Aeq,10s , L Ceq,10s , L Geq,10s , L Zeq,10s , LL Z , L M )で、縦軸は被験者20
名のラウドネス評価値の平均である。
これらの結果をみると、L A 及びLL Z 、LL m で整理した結果では相関係数が0.99と非常に高く、ば
らつきも小さい。それに対して、L C 、L G 、L Z で整理した結果では相関係数が低く、ばらつきも大
きい。
ここで用いた騒音評価尺度のうち、A特性音圧レベル L Aは、ラウドネスに関するヒトの聴感特
性を反映させて提案され、一般環境騒音の評価にも国際的に広く用いられている量であり、測定・
分析もきわめて簡単である。ZwickerのラウドネスレベルLL Z 、およびMooreのラウドネスレベルLL m
は精緻な聴覚モデルに基づく評価量であるが、本実験の結果を見る限り、ラウドネスとの対応は
A特性音圧レベルより勝っているとは言えない。
以上に述べた本実験の結果から、一般環境に存在する多様な音について超低周波音領域までの
低周波数成分を含めて評価した場合でも、音の最も基本的な聴感特性であるラウドネスを説明す
る聴感物理量としてA特性音圧レベル(騒音レベルともいう)が優れていることが確認された。
S2-11-101
7
環境音
モデル音
風車騒音
6
5
4
3
y = 0.12x – 2.35
r = 0.99
2
“音の大きさ感”の評価値
“音の大きさ感”の評価値
7
1
30
40
50
図(3)-38
60 70 80
L Aeq,10s [dB]
5
4
3
y = 0.11x – 3.38
r = 0.93
2
90 100 110
20
L Aとラウドネスの関係
30
40
図(3)-39
50
60 70 80
L Ceq,10s [dB]
90 100 110
L C とラウドネスの関係
7
環境音
モデル音
風車騒音
6
5
4
3
y = 0.09x – 2.25
r = 0.73
2
“音の大きさ感”の評価値
7
“音の大きさ感”の評価値
6
1
20
1
環境音
モデル音
風車騒音
6
5
4
3
y = 0.09x – 2.21
r = 0.73
2
1
20
30
40
50
図(3)-40
60
70 80
L Geq,10s [dB]
90 100 110
20
L G とラウドネスの関係
30
40
図(3)-41
50
60
70 80
L Zeq,10s [dB]
90 100 110
L Z とラウドネスの関係
7
環境音
モデル音
風車騒音
6
5
4
3
y = 0.11x – 3.57
r = 0.99
2
1
“音の大きさ感”の評価値
7
“音の大きさ感”の評価値
環境音
モデル音
風車騒音
環境音
モデル音
風車騒音
6
5
4
3
y = 0.12x – 3.64
r = 0.99
2
1
20
30
40
図(3)-42
50
60 70 80 90 100 110
LL z [phon]
LL z とラウドネスの関係
20
30
40
図(3)-43
50
60 70 80 90 100 110
LL m [phon]
LL m とラウドネスの関係
S2-11-102
4.結果及び考察
本サブテーマでは、風車騒音などで問題となっている低周波数の音に対する人の聴覚反応につ
いて、一連の研究を行った。その結果とそれに基づく考察は以下の 通りである。
1)実験-1:低周波数の純音に対する聴覚閾値
超低周波音領域から可聴周波数領域にわたる 10 Hz~200 Hz の低周波数の音に対するヒトの聴
覚閾値に関して、20 歳代から 60 歳代までの広範囲な被験者を対象とした実験を行った。その結果、
これまで世界各国で行われている類似の実験とほぼ一致した結果が得られた。また、年代別の閾
値の比較としては、20 歳代から 50 歳代までの間では有意な差は見られないが、60 歳代と 20 歳代
の間では、多くの周波数で 60 歳代は 20 歳代に比べて閾値が高くなる有意な傾向が見られた。 こ
の実験結果から、低周波数の音に対する加齢に伴う閾値の上昇は 60 歳代で若干見られるが、高周
波数の音に比べて上昇の程度は少ないと言える。
2)実験-2:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (1)
風車騒音の周波数成分をローパスフィルタリング処理によって高音域成分を段階的に遮断して
実験を行った結果、風車騒音に含まれる超低周波音及び可聴周波数領域の数 10 Hz 以下の成分は、
風力発電施設周辺の居住地域で一般的に観測される風車騒音では不可聴であることが分かった。
この結果は、引用文献 21~24 に述べられている結果と矛盾しない。
3)実験-3:風車騒音に含まれる低周波数成分のラウドネスに対する寄与
上記の実験と相補的な実験として、風車騒音をモデル化した試験音についてハイパスフィルタ
リング処理によって低音域成分を段階的に遮断してラウドネス実験を行った結果、風車騒音に含
まれる超低周波音及び可聴周波数領域の数 10 Hz 以下の成分は、ラウドネスにはほとんど寄与し
ていないことが確かめられた。また、周波数特性に大きな変化をつけた音についても、ラウドネ
スとの対応は A 特性音圧レベルが精緻な聴覚モデルに基づいて提案されている Zwicker あるいは
Moore のラウドネスレベルに比べても遜色がないことが分かった。これは、風車騒音に対しても
騒音評価量として A 特性音圧レベルが適用できることを示唆している。
4)実験-4:風車騒音に含まれる低周波数成分の可聴性 (2):帯域制限ノイズの聴覚閾値
上記の2)に関連して、風車騒音をモデル化した音を原音とし、ローパスフィルタリング処理
によってその高音域成分を段階的に遮断した試験音を作り、それらのレベルを増減して聴覚閾値
を調べた。その結果、1/3 オクターブバンド分析によるスペクトル特性曲線が ISO 389-7 に示され
ている純音に対する閾値曲線に下から接するレベルで聴覚反応が生じ始めることが明らかとなっ
た。また、そのレベルは、周波数特性の大幅な変化に関わらず A 特性音圧レベルで 20 dB 前後と
なることが分かった。この実験によって、低周波数成分が卓越する帯域ノイズの可聴性を判断す
る基礎が得られた。
5)実験-5:振幅変調音の聴感印象(1):風車騒音に含まれる振幅変調音の可聴性
風車騒音に含まれている振幅変調音の聴感上の問題として、変動感が生じる周波数成分を調べ
S2-11-103
るために、ローパスフィルタリング処理によって風車騒音の高音域成分を段階的に遮断した試験
音を用いて実験を行った。その結果、風力発電施設周辺で一般的に観測される 風車騒音では 100 Hz
以上の周波数成分、風車近傍で観測される風車騒音では 50 Hz 以上の周波数成分によって規則的
変動感が生じ、それ以下の周波数成分では変動感を感じない、あるいは音そのものが聞こえない
ことが分かった。この結果は、風車騒音の特徴である規則的変動感が生じるのは可聴領域の周波
数成分であることを意味している。
6)実験-6:振幅変調音の聴感印象(2):振幅変調の強さとノイジネスの関係
風車騒音には音圧が規則的に変動する振幅変調音(swish 音)が含まれており、その振幅変調の
強さ(振幅変調度)と聴感的印象の関係について調べるために、振幅変調度を人為的に変化させ
たモデル騒音を用いてノイジネスに関する聴感実験を行った。その結果、 提示レベルによらず振
幅変調度が 2 dB になるとほぼ 100 %の確率で変動感を感じること、また振幅変調度が大きくなる
とノイジネスが増加する傾向が確認された。
7)実験-7:低周波数成分を含む一般環境騒音のラウドネス評価のための騒音評価尺度の検討
風力発電施設に係る環境影響評価では、風車騒音に関する評価尺度を決めておく必要がある。
そこで、一般環境に存在する種々の騒音に風車騒音も加え、超低周波音領域まで含めた試験音を
準備してラウドネス評価実験を行った。その結果、周波数重み付け特性としては C 特性よりも A
特性の方がラウドネスとの対応が高く、周波数ごとの詳細なデータを必要とする Zwicker あるいは
Moore のラウドネスレベルに比べても遜色がないことが分かった。これは、風車騒音のラウドネ
ス評価にも一般環境騒音の評価で広く用いられている A 特性音圧レベルが適用できることを意味
する。
5.本研究により得られた成果
(1)科学的意義
風車騒音では低周波数成分が問題視され、マスコミ報道等でも話題としてしばしば取り上げら
れている。本研究のこのサブテーマでは、この問題に対して実験室における聴感実験を通して一
連の研究を実施した。
最初に、超低周波音領域を含む低周波数の純音に対するヒトの聴覚閾値を調べた。特にこの研
究では、加齢に伴う聴覚閾値を20歳代から60歳代までの広い年齢層にわたって調べており、これ
までの類似の研究でも例のない成果を得ることができた。また、風車騒音に含まれる低周波数成
分の可聴性について一連の実験を行い、一般的な風車騒音では、超低周波音領域及びそれに近い
可聴周波数領域の低周波数の音は非可聴であることを確認した。一方、それらの音でも音圧レベ
ルが大きくなれば、聞こえる(耳元で何かを感じる)ようになるが、その感覚閾を判断するため
の方法を見出した。これは、風車騒音に限らず、他の産業騒音などで問題となっている低周波音
問題に対処する場合にも有効であると考えられる。
風車騒音の影響として大きな問題である音圧が規則的に変動する振幅変調音の問題について、
振幅変調の程度と変動感の関係、さらに振幅変調音によ るノイジネスの増加の程度を実験的に調
S2-11-104
べた。この問題については諸外国でも研究例は多いが、本研究の成果によってこれらの問題に関
する定量的な資料が得られた。
さらに、風車騒音以外に種々の一般環境騒音も含めてラウドネス反応を調べた。その結果、多
様な周波数特性を持つ種々の騒音(環境音)に対しても A 特性の周波数重み付けをした A 特性音
圧レベル(騒音レベル)がラウドネス反応と高い相関を有することを明らかにした。特にこの実
験では、超低周波音領域を含む試験音を用いており、これは今までに例のない実験と言える。
(2)環境政策への貢献
本研究全体としての環境政策への貢献については サブテーマ(1)で述べたとおりである。そのう
ち、このサブテーマ(3)で得られた研究の結果から環境影響評価等における風車騒音の評価方法に
資する内容は以下のとおりである。
1)風車騒音には低周波数の成分も含まれているが、一般環境騒音の中で特異な特性ではなく、
風車騒音の低周波数成分そのものは感覚閾値以下である。
2)しかし、風力発電施設が建設されるのは本来静穏な地域が多く、風車騒音は可聴性の騒音と
して深刻な問題として考えるべきである。特に規則的に変動する振幅変 調音が近隣住民のアノ
イアンスを高めていると考えられる。
3)風車音騒音の評価尺度としては、一般環境騒音の評価に広く用いられている A特性音圧レベル
(騒音レベル)が適用できる。環境影響評価など環境騒音行政の中で風車騒音に関する基準あ
るいは目標値を設定する場合には、この評価尺度を用いることが適当と考えられる。
<行政が既に活用した成果>
特に記載すべき事項はない。
<行政が活用することが見込まれる成果>
平成24年10月施行の「環境影響評価法施行令の一部を改正する政令」により、出力 10,000 kW以
上の風力発電施設も環境影響評価法の対象事業に追加された。そのため、風車騒音に関する環境
影響評価の方法が検討され始めたが、その中で、本サブテーマで得られた結果、すなわち、風車
騒音の評価量としてはA特性音圧レベル(騒音レベル)を使うことが適当であること、また風車
騒音に関する基準値あるいは目標値を設定するに当たっては、アノイアンスを高める原因となる
振幅変調音(swish音)の影響を含めて考えるべきであることなどが有効な基礎資料となることが
見こまれる。
6.国際共同研究等の状況
特に記載すべき事項はない。
7.研究成果の発表状況
(1)誌上発表
1) 坂本慎一、横山
栄、辻村壮平、橘
37(2), pp.73-78 (2013)
秀樹, “低周波性騒音に関する聴感実験設備,” 騒音制御
S2-11-105
(2)口頭発表(学会等)
1) 坂本慎一,横山栄,辻村壮平,橘秀樹:日本音響学会2012年春季研究発表会(2012)
「低周波数領域における純音閾値実験」
2) 坂本慎一,横山 栄,矢野博夫,橘 秀樹:日本騒音制御工学会2012年春季研究発表会(2012)
「低周波性騒音に関する聴感実験 -その1.純音閾値」
3) 横山 栄,坂本慎一,矢野博夫,橘 秀樹:日本騒音制御工学会2012年春季研究発表会(2012)
「低周波性騒音に関する聴感実験 -その2. 風車音の可聴性」
4) H. TACHIBANA, S. SAKAMOTO, S. YOKOYAMA and H.YANO : 15th International Meeting on
Low Frequency Noise and Vibration and its Control (2012.5)
“Audibility of low frequency sounds – Part 1: Experiment on hearing thresholds for pure tones”
5) S.YOKOYAMA, S. SAKAMOTO, H. YANO and H. TACHIBANA : 15th International Meeting on
Low Frequency Noise and Vibration and its Control (2012.5)
“Audibility of low frequency sounds – Part 2: Audibility of low frequency components in wind turbine
noises”
6) 坂本慎一,横山 栄,矢野博夫,橘 秀樹:日本音響学会騒音・振動研究会(2012.6)
「低周波性騒音の可聴性に関する聴感実験」
7) 横山 栄,坂本慎一,矢野博夫,橘 秀樹:日本騒音制御工学会 2012 年秋季研究発表会(2012)
「低周波性騒音に関する聴感実験 -その3. 風車音のラウドネス評価における周波数重み付け
特性」
8) 横山 栄,坂本 慎一,矢野 博夫,橘 秀樹:日本音響学会秋2012年季研究発表会(2012)
「風車音の可聴性に関する聴感実験」
9) 横山 栄、辻村壮平、坂本慎一、矢野博夫、橘 秀樹:日本音響学会2013年春季研究発表会(2013)
「風車音に含まれる低周波数成分に関する聴覚閾値実験」
10) S. YOKOYAMA, S. SAKAMOTO and H. TACHIBANA : 5th International Conference on Wind
Turbine Noise (2013.8)
“Perception of low frequency components contained in wind turbine noise” (発表予定)
11) S. YOKOYAMA, S. SAKAMOTO, H. TACHIBANA : Inter -noise 2013 (2013.9)
“Study on the amplitude modulation of wind turbine noise: part 2 - Auditory experiments” (発表予定)
12) S. SAKAMOTO, S. YOKOYAMA, S. TUJIMURA and H. TACHIBANA : Inter-noise 2013 (2013.9)
“Loudness evaluation of general environmental noises containing low frequency components”(発表予
定)
(3)出願特許
特に記載すべき事項はない。
(4)シンポジウム、セミナー等の開催(主催のもの)
特に記載すべき事項はない。
S2-11-106
(5)マスコミ等への公表・報道等
特に記載すべき事項はない。
(6)その他
特に記載すべき事項はない。
8.引用文献
1) ISO 389-7:2005, Acoustics - Reference zero for the calibration of audiometric equipment - Part 7:
Reference threshold of hearing under free-field and diffuse-field listening conditions.
2) N.S. Yeowart, “Thresholds of hearing and loudness for very low frequencies”, In Tempest, W.(Ed.) ,
Infrasound and Low Frequency Noise, pp.37-64
(1976).
3) Y. Tokita, “On the evaluation of infra and low frequency sound,” J. Acoust. Soc. Jpn., 41(11),
pp.805-812 (1985) (in Japanese).
4) 時田保夫, “低周波音の評価について”, 日本音響学会誌, 41(11), pp.805-812, 1985
5) van den Berg, G. P., Passchier-Vermeer, W., “Assessment of low frequency noise complaints”, Proc. of
Inter-Noise 99, pp.1993-1996 (1999).
6) Gottlob, D.P.A., “German standard for rating low-frequency noise immissions”, Proc. of Inter-Noise 98,
pp.1679-1684 (1998).
7) ISO 7029:2000, Acoustics - Statistical distribution of hearing thresholds as a function of age.
8) 福島昭則他,“風車騒音の評価量と周波数特性の分析方法 ”,日本騒音制御工学会秋季研究発表
会講演論文集 pp.185-188,2011.9
9) 青島伸治他,“M 系列の相関を用いた音響測定”,日本音響学会誌,Vol.24(4),pp.197-206,1968
10) ISO 532:1975 Acoustics - Method for calculating loudness level
11) Eberhard Zwicker, Hugo Fastl, Ulrich Widmann, Kenji Kurakata, Sonoko Kuwano and Seiichiro
Namba, “Program for calculating loudness according to DIN 45631 (ISO 532B).” Journal of the
Acoustical Society of Japan (E), 12(1), pp.39-42 (1991)
12) Andy T. Moorhouse, David C. Waddington and Mags D. Adams, "A procedure for the assessment of
low frequency noise complaints," J. Acoust. Soc.Am. 126(3), pp.1131 -1141 (2009.9)
13) Dick Bowdler and Geoff Leventhall, “Wind Turbine Noise,” (2011)
14) G. P. van den Berg, “Effects of the wind profile at night on wind turbine sound,” J. Sound Vib.
277(4-5), pp.955-970 (2004)
15) Andy Moorhouse, Malcolm Hayes, Sabine von Hünerbein, Ben Piper, Mags Adams, “ Research into
Aerodynamic Modulation of Wind Turbine Noise: Final report (Report by University of Salford)
(2007.7)
16) F. van den Berg, “Why is wind turbine noise noisier than other noise?,” Proc. EURONOISE 2009
(2009)
17) C. Di Napoli, “Long distance amplitude modulation of wind turbine noise,” Pr oc. 4 th Int. Meeting on
Wind Turbine Noise, Rome (2011)
18) Denis Siponen, “The assessment of low frequency noise and amplitude modulation of wind turbines,”
S2-11-107
Proc. 4 th Int. Meeting on Wind Turbine Noise, Rome (2011)
19) Werner Richarz, Harrison Richarz, “Can Infrasonic Lift Noise from Wind Turbine Rotors Contribute
to Audible Sound?,” Proc. 15 th International Meeting on Low Frequency Noise and Vibration and its
Control (2012.5)
20) ANSI S3.4-2007 Procedure for the computation of loudness of steady sounds .
21) George F. Hessler Jr., "A Note on the Debate about Health Effects from Low Frequency Noise (LFN)
from Modern Large Wind Turbines,” Proc. Wind Turbine Noise 2011 (CD -ROM).
22) American Wind Energy Association and Canadian Wind Energy Association , Wind Turbine Sound
and Health Effects : An Expert Panel Review (2009).
23) Massachusetts Department of Environmental Protection Massachusetts Department of Public Health ,
Wind Turbine Health Impact Study : Report of Independent Expert Panel (2012).
24) Malcom Hunt, Stephen Chiles, “Assessment of Wind Turbine Noise Using NZ Standard
NZS6808:2010 – Fit For Purpose,” Proc. Forth International Meeting on Wind Turbine Noise, Rome,
2011 (CD-ROM)
S2-11-108
Research on the Evaluation of Human Impact of Low Frequency Noise from Wind Turbine
Generators
Principal Investigator: Hideki TACHIBANA
Institution: Chiba Institute of Technology
Tsudanuma 2-17-1, Narashino, Chiba 275-0016, Japan
E-mail: [email protected]
Cooperated by: Institute of Noise Control Engineering, Japan (INCE/J)
and University of Tokyo
[Abstract]
Key Words: Wind turbine, Environmental noise, Low frequency noise, Hearing threshold
For the purpose of investigating the effects of wind turbine noise generated from wind power
plants on nearby residents, this study program has been conducted for the three years from the
2010 fiscal year. The study consisted of three kinds of approaches: physical research by field
measurement, social survey on the response of nearby residents around find farms, and
psycho-acoustical experiments on low frequency noise using a specially made experimental
facility. The field measurement and social survey were also conducted in the control areas
without wind turbine noise for comparison. From the results of these studies, the following
findings have been obtained.
(1) Wind turbine noise generally has a spectrum characteristic of about - 4 dB/octave (in band
spectrum), in which no dominant low frequency components are contained. The sound
pressure levels in infrasound region and at low frequencies in audible frequ ency range are
much lower than the human hearing thresholds.
(2) Although the noise level of wind turbine noise is relatively low (25 to 50 dB in A -weighted
sound level) comparing to other community noises, it can be audible and annoying in
residential areas around wind farms since these areas are generally very quiet rural districts.
Therefore, wind turbine noise should be considered to be a serious environmental noise issue.
Especially, when amplitude modulation and tonal components are contained in wind turbine,
they tend to much raise psychological annoyance.
(3) Wind turbine noise is likely to be much sensible especially at night when the background
noise is low. This fact might become a serious factor for sleep disturbance and further induce
any health effects. In the present state that medical/epidemiological evidences have not been
found for the danger of wind turbine noise as a low frequency noise problem, legislative and
administrative measures should firstly be taken for the wind turbine noise as a problem of
audible noise.
S2-11-109
(4) For the assessment of wind turbine noise, A-weighted sound pressure level can be applied as
a main noise indicator as in almost all environmental noise assessments.
(5) When considering the noise limit or guideline for wind turbine noise, the noise level outside
residences at night should be specified by considering the regional characteristics of the wind
turbine sites and sound insulation properties of residential buildings.
S2-11-110
添付資料
風力発電施設周辺地域及び対照地域における騒音測定結果
風力発電施設:W01
分析時間帯:2010年12月24日22:00~12月25日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W01M00
W01M03
W01M06
90
W01M01
W01M04
W01M07
W01M02
W01M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図1-1
表1
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
各測定点における等価音圧レベル
距離
[m]
48
449
273
310
395
436
473
252
等価音圧レベル [dB]
L Aeq
L Ceq
L Geq
56
70
78
43
55
63
44
55
61
43
57
65
42
58
64
44
57
65
37
50
58
46
60
69
備考:
M00は参考としての基準点。
図1-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-111
風力発電施設:W02
分析時間帯:2011年1月11日22:00~1月12日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W02M00
W02M03
W02M06
90
W02M01
W02M04
W02M07
W02M02
W02M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図2-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表2
W02周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
測定点
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
136
56
71
80
M01
416
40
54
64
M02
240
48
64
75
M03
409
42
59
69
M04
328
49
63
72
M05
464
42
54
61
M06
397
44
57
66
M07
561
43
60
70
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
図2-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00~M07の測定値から作成。
S2-11-112
風力発電施設:W03
分析時間帯:2011年2月1日19:00~2月1日22:00(3時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W03M00
W03M03
W03M06
90
W03M01
W03M04
W03M07
W03M02
W03M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図3-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表3
W03周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル
距離
測定点
[dB]
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
30
54
70
78
M01
380
40
57
66
M02
560
39
58
67
M03
470
44
58
64
M04
M05
980
38
59
66
M06
900
43
59
66
M07
1030
38
54
63
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M04は機器トラブルにより欠測
図3-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M04は機器トラブルにより欠測。
S2-11-113
風力発電施設:W04
分析時間帯:2011年3月10日19:00~3月10日22:00(3時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W04M00
W04M03
W04M06
90
W04M01
W04M04
W04M07
W04M02
W04M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図4-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表4
W04周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
測定点
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
40
55
68
74
M01
390
38
57
66
M02
400
36
56
65
M03
425
34
51
58
M04
600
35
50
57
M05
1000
33
49
55
M06
1050
32
50
56
M07
1250
31
50
57
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
図4-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-114
表(2)-X
風力発電施設:W05
分析時間帯:2011年2月17日22:00~2月18日02:00(4時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W05M00
W05M03
W05M06
90
W05M01
W05M04
W05M07
W05M02
W05M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図5-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表5
W05周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
測定点
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
80
55
69
77
M01
438
44
60
70
M02
947
43
57
64
M03
467
43
58
67
M04
645
44
56
65
M05
329
41
58
67
M06
399
45
62
72
M07
668
45
61
70
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M02は現場で風車音が聞こえていなかったた
め欠測扱い。
図5-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M05からは風車が見えないため除外。
S2-11-115
風力発電施設:W06
分析時間帯:2011年2月27日00:00~2月27日06:00(6時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W06M00
W06M03
W06M06
90
W06M01
W06M04
W06M07
W06M02
W06M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図6-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表6
W06周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
測定点
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
60
47
62
70
M01
380
39
54
60
M02
360
34
51
59
M03
310
40
55
61
M04
462
36
53
62
M05
675
35
53
61
M06
850
31
50
59
M07
1020
31
49
56
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M07は、風車音が聞こえないため欠測扱い。
図6-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M07は風車音が聞こえなかったため除外。
S2-11-116
風力発電施設:W07
分析時間帯:2011年8月18日18:00~8月19日02:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W07M00
W07M03
W07M06
90
W07M01
W07M04
W07M07
W07M02
W07M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図7-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表7
W07周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
測定点
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
45
52
65
73
M01
690
34
47
53
M02
683
40
51
56
M03
372
37
51
59
M04
982
32
45
51
M05
417
40
54
61
M06
563
M07
1147
37
48
52
備考:
距離は最近接風車までの距離。M07について
は、19:00~02:00(7時間)の分析結果。
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M01の125 Hzは民家設備音の影響。
M06は風車騒音が聞こえなかったため欠測扱
い。
図7-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M06は風車音が聞こえなかったため除外。
S2-11-117
風力発電施設:W08
分析時間帯:2011年9月29日19:00~9月30日03:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W08M00
W08M03
W08M06
90
W08M01
W08M04
W08M07
W08M02
W08M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図8-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表8
W08周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
測定点
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
141
52
67
73
M01
947
35
53
62
M02
832
44
59
65
M03
996
30
45
50
M04
1055
32
46
53
M05
792
29
48
52
M06
1159
30
46
52
M07
987
27
45
49
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
図8-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M02はWF内の測定点のため除外。
S2-11-118
風力発電施設:W09
分析時間帯:2011年12月1日18:00~12月2日00:00(6時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W09M00
W09M03
W09M06
90
W09M01
W09M04
W09M07
W09M02
W09M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図9-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表9
W09周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
測定点
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
53
59
73
79
M01
339
48
64
71
M02
366
50
64
71
M03
207
54
68
76
M04
342
51
65
72
M05
402
53
64
69
M06
390
52
65
72
M07
594
47
60
67
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M03は公民館の建物の前面で参考点。
M04~M07は松籟の音の影響が大きく、欠測扱
い。
図9-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M01~M03の測定値から作成。
M00は最近接風車に近いので除外。
M04~M07は松籟の影響が大きいため除外。
S2-11-119
風力発電施設:W10
分析時間帯:2011年12月10日22:00~12月11日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W10M00
W10M03
W10M06
90
W10M01
W10M04
W10M07
W10M02
W10M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図10-1
表10
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W10周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
55
53
68
77
376
49
60
65
554
45
60
69
476
47
58
63
727
46
59
65
323
47
60
65
854
47
57
62
526
42
57
64
備考:
M00は参考としての基準点。
M02, M03, M04, M06は風の音の影響が大きい
ため欠測扱い。
図10-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M02,M03,M04,M06は風の影響が大きいため
除外。
S2-11-120
風力発電施設:W11
分析時間帯:2011年1月11日22:00~1月12日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W11M00
W11M03
W11M06
90
W11M01
W11M04
W11M07
W11M02
W11M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図11-1
表11
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W11周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
36
55
66
71
908
32
47
55
661
37
47
53
724
31
43
52
717
36
48
54
531
32
43
49
1053
32
45
51
1239
30
43
51
備考:
M00は参考としての基準点。
M02については、22:00~01:00(3時間)につい
ての分析結果。
図11-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M05は風車がほとんど見えないので除外。
S2-11-121
風力発電施設:W12
分析時間帯:2011年8月24日12:00~8月25日16:00(4時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W12M00
W12M03
W12M06
90
W12M01
W12M04
W12M07
W12M02
W12M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図12-1
表12
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W12周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
40
54
67
74
420
38
52
59
310
37
52
61
430
41
54
61
830
36
53
61
730
35
53
59
780
36
52
58
970
35
53
57
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M07は民家の設備機器音の影響のため欠測扱
い。
図12-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M07は民家の設備機器音の影響のため除外。
S2-11-122
風力発電施設:W13
分析時間帯:2011年11月15日22:00~11月16日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W13M00
W13M03
W13M06
90
W13M01
W13M04
W13M07
W13M02
W13M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図13-1
表13
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W13周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
100
55
68
75
310
43
56
61
510
43
54
60
760
41
54
61
660
790
38
37
53
51
63
61
備考:
M00は参考としての基準点。
M03、M05は風車音が確認できないため測定点
を設けず。
図13-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M03,M05は風車音が聞こえないため除外。
S2-11-123
風力発電施設:W14
分析時間帯:2011年12月10日22:00~12月11日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W14M00
W14M03
W14M06
90
W14M01
W14M04
W14M07
W14M02
W14M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図14-1
表14
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W14周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
40
58
70
78
320
44
62
71
470
40
55
63
790
35
47
56
640
42
57
67
720
41
58
67
910
37
53
61
1010
38
55
62
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
図14-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-124
風力発電施設:W15
分析時間帯:2012年1月14日19:00~1月14日22:00(3時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W15M00
W15M03
W15M06
90
W15M01
W15M04
W15M07
W15M02
W15M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図15-1
表15
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W15周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
50
55
70
81
80
57
69
79
330
44
58
69
730
41
53
60
260
46
63
73
600
38
53
63
720
39
55
62
690
39
54
63
備考:
図15-2 等価騒音レベルL Aeq の距離分布
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
備考:
M01~M03については、再実施した2013年1月
11日22:00~1月12日06:00(8時間)の分析結果。 M00,M01は最近接風車に近いので除外。
S2-11-125
風力発電施設:W16
分析時間帯:2012年1月23日22:00~1月24日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W16M00
W16M03
W16M06
90
W16M01
W16M04
W16M07
W16M02
W16M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図16-1
表16
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W16周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
75
54
69
74
580
43
58
65
670
40
56
63
780
40
55
62
830
42
57
63
490
56
73
81
460
41
63
71
740
40
60
69
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M03、M04は近傍の葉擦れ音の影響で欠測扱
い。
M05~M07は近くの工場音、遠方の自動車音の
影響のため欠測扱い。
図16-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M03,M04は葉擦れ音の影響で除外。
M05~M07は工場音,遠方の自動車音の影響で
除外。
S2-11-126
風力発電施設:W17
分析時間帯:2011年10月3日19:00~10月3日23:00(4時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W17M00
W17M03
W17M06
90
W17M01
W17M04
W17M07
W17M02
W17M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図17-1
表17
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W17周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
65
58
72
77
1100
43
54
60
520
47
60
67
1140
47
62
69
540
51
63
71
820
51
61
67
750
48
58
59
320
56
71
73
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
全測定点にわたって海の波音の影響を受けて
いる。
M01、M02、M03、M05、M06、M07では、風
車音は聞こえない。
S2-11-127
風力発電施設:W18
分析時間帯:2011年11月8日22:00~11月9日02:00(4時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W18M00
W18M03
W18M06
90
W18M01
W18M04
W18M07
W18M02
W18M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図18
表18
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W18周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
25
57
70
75
580
42
53
59
470
39
51
57
250
43
55
62
240
49
58
61
350
48
60
65
1400
41
49
54
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
全測定点にわたって海の波音の影響を受けて
いる。
M01、M05、M06では、風車音は聞こえない。
S2-11-128
風力発電施設:W19
分析時間帯:2011年10月10日22:00~10月11日05:00(7時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W19M00
W19M03
W19M06
90
W19M01
W19M04
W19M07
W19M02
W19M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図19-1
表19
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W19周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
10
56
64
67
100
50
60
68
200
48
58
64
300
46
56
63
1120
50
57
58
980
46
54
60
420
42
54
63
500
43
53
61
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00~M03は距離減衰を見るための測定点で、
近くに民家はない(暴露実態データの集計から
は除外)。これらの点では、木々の葉擦れ音が
聞こえる。
M04~M07では、海の波音の影響を受けており
欠測扱い。
図19-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M04~M07は海の波音の影響で除外。
S2-11-129
風力発電施設:W20
分析時間帯:20xx年11月1日22:00~11月2日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W20M00
W20M03
W20M06
90
W20M01
W20M04
W20M07
W20M02
W20M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図20-1
表20
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W20周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
10
57
70
77
15
59
72
79
600
38
51
61
430
44
58
65
440
47
61
68
340
45
61
67
840
40
58
67
625
45
60
68
備考:
図20-2 等価騒音レベルL Aeq の距離分布
M00, M01は参考としての基準点。
距離は最近接風車までの距離。
M02は、風車騒音が聞こえないため欠測扱い。 備考:
M05は、200Hz帯域で民家の設備機器音の影響 M00,M01は最近接風車に近いので除外。
M02は風車音が聞こえないので除外。
があり、band-reject処理。
S2-11-130
風力発電施設:W21
分析時間帯:2011年10月25日22:00~10月26日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W21M00
W21M03
W21M06
90
W21M01
W21M04
W21M07
W21M02
W21M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図21
表21
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W21周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
20
62
73
79
270
53
67
77
820
47
57
65
640
46
59
69
390
50
65
74
1080
60
66
72
1280
50
62
68
430
50
62
68
備考:
M00は参考としての基準点。
全測定点にわたって道路騒音などの影響を受
けている。M05は民家の設備機器音の影響があ
り欠測扱い。
M01、M03、M04、M06、M07は、木々の葉擦
れ音などの影響が大きいため欠測扱い。
M02は、風車音が聞こえないため欠測扱い。
S2-11-131
風力発電施設:W22
分析時間帯:2012年8月7日18:00~8月8日02:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W22M00
W22M03
W22M06
90
W22M01
W22M04
W22M07
W22M02
W22M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図22-1
表22
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W22周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
37
54
69
72
173
47
62
68
238
47
61
69
396
43
58
66
843
33
48
56
563
37
54
61
801
32
48
57
1152
32
49
54
備考:
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。M04は、1kHz以上の帯域
で川の音が聞こえる。
図22-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-132
風力発電施設:W23
分析時間帯:2012年8月23日22:00~8月24日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W23M00
W23M03
W23M06
90
W23M01
W23M04
W23M07
W23M02
W23M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図23-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表23
W23周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
測定点
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
87
50
65
71
M01
273
44
59
66
M02
483
37
53
60
M03
485
34
51
59
M04
568
32
50
57
M05
721
31
48
56
M06
828
33
47
54
M07
350
41
55
61
備考:
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。M06は、風車音が聞こえ
ないため欠測扱い。
図23-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M06は風車音が聞こえないため除外。
S2-11-133
風力発電施設:W24
分析時間帯:2012年10月1日15:00~10月1日19:00(4時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W24M00
W24M03
W24M06
90
W24M01
W24M04
W24M07
W24M02
W24M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図24-1
表24
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W24周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
46
44
62
73
449
35
53
60
435
33
51
59
385
34
53
60
669
33
52
60
309
40
56
63
603
28
49
58
406
33
50
58
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M05、M06については16:00~19:00(3時間)、
M07については17:00~19:00(2時間)の分析結
果。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
図24-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-134
風力発電施設:W25
分析時間帯:2012年10月9日18:00~10月10日02:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W25M00
W25M03
W25M06
90
W25M01
W25M04
W25M07
W25M02
W25M05
W25M08
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図25-1
表25
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
M08
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W25周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離 [m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
50
54
66
71
680
38
53
59
726
37
52
58
732
35
50
56
901
39
55
59
780
36
50
55
1002
31
48
53
755
34
49
54
773
38
52
59
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M01については、10月13日04:00~10月13日
11:00(7時間)の分析結果。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
図25-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-135
風力発電施設:W26
分析時間帯:2012年12月1日00:00~12月1日08:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W26M00
W26M03
W26M06
90
W26M01
W26M04
W26M07
W26M02
W26M05
W26M08
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図26
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表26
W26周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
測定点
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
M01
90
55
69
76
M02
90
56
71
79
M03
90
54
69
78
M04
M05
M06
90
56
71
77
M07
90
56
70
77
M08
87
54
67
74
備考:
この地域の測定の目的は風車騒音の指向性、距
離減衰特定を調べるためで、住居側における風
車音の調査ではない。
M00、M04、M05は騒音計を設置していない。
S2-11-136
風力発電施設:W27
分析時間帯:2012年9月24日22:00~9月25日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W27M00
W27M03
W27M06
90
W27M01
W27M04
W27M07
W27M02
W27M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図27-1
表27
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W27周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
80
51
68
75
80
52
69
77
80
53
75
86
210
47
65
74
90
49
66
74
220
45
59
67
490
42
59
69
560
42
55
64
備考:
距離は最近接風車までの距離。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M02で顕著に見られる25 Hzの卓越成分は風車
の機械音。
M01, M02, M03は波の音などの暗騒音の影響
が大きい。
図27-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00~M02は最近接風車に近いので除外。
M04は最近接風車に近いが近くに民家があるた
め採用。
S2-11-137
風力発電施設:W28
分析時間帯:2012年10月3日22:00~10月4日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W28M00
W28M03
W28M06
90
W28M01
W28M04
W28M07
W28M02
W28M05
W28M08
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図28-1
表28
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
M08
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W28周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
50
44
60
67
350
44
59
68
730
53
64
68
930
49
60
62
106
54
69
77
137
53
67
72
221
50
63
68
375
45
60
68
550
43
58
65
備考:
W28はW35と同じ風力発電施設
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M00、M02、M03は、海の波音などの暗騒音の
影響が大きいため欠測扱い。
M04, M05の近くには民家はない。
図28-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M02,M03は海 の波音 な どの暗 騒音 が大き いた
め除外。
M04,M05の近 くに民 家 はない が風 車音は 聞こ
えるので採用。
S2-11-138
風力発電施設:W29
分析時間帯:2012年10月17日22:00~10月18日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W29M00
W29M03
W29M06
90
W29M01
W29M04
W29M07
W29M02
W29M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図29-1
表29
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W29周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
100
52
69
76
370
48
61
64
380
40
58
66
540
38
57
65
400
43
58
65
500
41
57
63
330
40
58
66
415
43
59
66
備考:
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M01では、160-200 Hzに純音成分が卓越
図29-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M01は純音性分が卓越しており除外。
S2-11-139
風力発電施設:W30
分析時間帯:2012年11月9日22:00~11月10日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W30M00
W30M03
W30M06
90
W30M01
W30M04
W30M07
W30M02
W30M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図30-1
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表30
W30周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
測定点
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
M00
80
50
62
70
M01
370
44
56
63
M02
250
46
58
65
M03
370
43
55
63
M04
430
44
56
63
M05
380
46
58
65
M06
460
44
55
61
M07
430
38
51
59
備考:
W30はW36と同じ風力発電施設
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
図30-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M07は風車が見えにくいので除外。
S2-11-140
風力発電施設:W31
分析時間帯:2013年2月6日22:00~2月7日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W31M00
W31M03
W31M06
90
W31M01
W31M04
W31M07
W31M02
W31M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図31-1
表31
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W31周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
63
52
62
65
200
41
54
60
260
39
52
57
300
40
51
54
250
45
55
60
310
40
51
57
460
31
43
49
570
36
48
54
備考:
M00は参考としての基準点。
M06、M07は、海の波音などの暗騒音の影響が
大きく、欠測扱い。
図31-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M06,M07は海の波音などの暗騒音の影響が大
きく除外。
S2-11-141
風力発電施設:W32
分析時間帯:2012年9月6日21:00~9月7日02:00(5時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W32M00
W32M03
W32M06
90
W32M01
W32M04
W32M07
W32M02
W32M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図32-1
表32
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W32周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
10
54
64
68
100
51
61
67
200
46
59
67
300
42
57
65
550
38
58
68
608
38
56
66
652
40
56
64
707
37
55
64
備考:
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M01, M02,M03は距離減衰を調べるために設置
した参考測定点(近くには民家はない)。
M04、M05は、暗騒音の影響が大きいため欠測
扱い。
図32-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M01~M03は近くに民家はないが風車音が聞こ
えるので採用。
M04,M05は暗騒音の影響が大きいため除外。
S2-11-142
風力発電施設:W33
分析時間帯:2012年9月17日19:00~9月18日03:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W33M00
W33M03
W33M06
90
W33M01
W33M04
W33M07
W33M02
W33M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図33-1
表33
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W33周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
10
62
72
73
98
46
62
70
90
48
63
70
111
51
64
68
487
37
53
62
363
40
54
58
392
35
54
64
654
37
57
66
備考:
M00は参考としての基準点。
セミ・虫の音を削除するためにhigh-cut処理
(1.6kHz帯域以上)。
M01, M02, M03は風車騒音の指向性を調べる
ために設置した参考測定点(近くに民家はな
い)。
M04、M07は、暗騒音の影響が大きいため欠測
扱い。
図33-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M01~M03は近くに民家はないが風車音が聞こ
えるので採用。
M04,M07は暗騒音の影響が大きいため除外。
S2-11-143
風力発電施設:W34
分析時間帯:2012年9月28日22:00~9月29日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W34M00
W34M03
W34M06
90
W34M01
W34M04
W34M07
W34M02
W34M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図34-1
表34
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W34周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
15
58
69
74
20
58
67
73
420
45
58
65
454
43
56
62
371
49
59
65
270
48
57
64
296
52
62
68
454
52
64
70
備考:
距離は最近接風車までの距離。
M00, M01は参考としての基準点。
M04~M07は、風雑音の影響が大きいため欠測
扱い。
図34-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00,M01は最近接風車に近いので除外。
M04~M07は風雑音の影響が大きいため除外。
S2-11-144
風力発電施設:W35
分析時間帯:2012年10月6日20:00~10月7日02:00(6時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W35M00
W35M03
W35M06
90
W35M01
W35M04
W35M07
W35M02
W35M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図35-1
表35
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W35周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
56
55
72
81
102
52
69
78
152
48
66
74
202
46
64
72
671
53
68
75
773
54
67
74
487
44
57
66
500
42
58
65
備考:
W35はW28と同じ風力発電施設
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M01, M02, M03は距離減衰を調べるために設
置した参考測定点(近くには民家はない)。
M04、M05は、海の波音など暗騒音の影響が大
きいため欠測扱い。
図35-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
M01, M02, M03は近くには民家はないが風車音
が聞こえていたので採用。
M04,M05は海の波音などの暗騒音の影響が大
きいため除外。
S2-11-145
風力発電施設:W36
分析時間帯:2012年11月9日22:00~11月10日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
W36M00
W36M03
W36M06
90
W36M01
W36M04
W36M07
W36M02
W36M05
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図36-1
表36
測定点
M00
M01
M02
M03
M04
M05
M06
M07
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
W36周辺における等価音圧レベル
等価音圧レベル [dB]
距離
[m]
L Aeq
L Ceq
L Geq
10
51
59
66
305
46
57
64
240
47
59
67
236
45
56
61
463
40
52
59
517
42
51
58
備考:
W36はW30と同じ風力発電施設
距離は最近接風車までの距離。
M00は参考としての基準点。
M05は、1kHz帯域以上で竹の葉擦れ音の影響を
受けている。
図36-2
等価騒音レベルL Aeq の距離分布
備考:
M00は最近接風車に近いので除外。
S2-11-146
対照地域:C01
100
C01M01
90
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
分析時間帯:2011年8月24日22:00~8月25日06:00(8時間)
C01M02
C01M03
80
70
60
50
表37
C01:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
20
34
42
M02
23
42
46
M03
25
41
47
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図37
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C02
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
分析時間帯:2011年10月3日22:00~10月4日06:00(8時間)
C02M01
90
C02M02
C02M03
80
70
60
50
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図38
表38
C02:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
23
39
45
M02
23
38
44
M03
22
39
44
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-147
対照地域:C03
100
C03M01
90
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
分析時間帯:2011年12月6日22:00~12月7日06:00(8時間)
C03M02
C03M03
80
70
60
50
図39
C03:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
33
46
50
M02
30
41
45
M03
30
45
41
備考:
M01については、遠方の自動車走
行音や風雑音の影響が大きいた
め欠測扱い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図39
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C04
分析時間帯:2011年10月18日22:00~10月19日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C04M01
90
C04M02
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図40
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
表40
C04:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
26
45
51
M02
25
48
55
S2-11-148
対照地域:C05
分析時間帯:2012年1月16日22:00~1月17日06:00(8時間)
100
C06M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C06M02
80
70
60
表41
C05:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
33
44
51
M02
32
46
53
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図41
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C06
分析時間帯:2012年1月24日22:00~1月25日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C06M01
90
C06M02
80
70
60
備考:
風車(山上)から2.5km。
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図42
表42
C06:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
31
50
59
M02
31
49
58
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-149
対照地域:C07
分析時間帯:2011年10月7日22:00~10月8日06:00(8時間)
100
C07M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C07M02
C07M03
80
70
60
50
表43
C07:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
35
46
50
M02
35
47
49
M03
34
48
51
備考:
全測定点について、雨・風による
暗騒音の影響が大きいため欠測
扱い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図43
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C08
分析時間帯:2011年10月16日22:00~10月17日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C08M01
90
C08M02
C08M03
80
70
60
50
M01、M03については家屋設備機
器音の影響が大きいため欠測扱
い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図44
表44
C08:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
37
49
54
M02
31
45
51
M03
40
51
54
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-150
対照地域:C09
100
C09M01
90
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
分析時間帯:2011年11月3日22:00~11月4日06:00(8時間)
C09M02
C09M03
80
70
60
表45
C09:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
23
37
44
M02
24
42
46
M03
22
38
41
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図45
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C10
分析時間帯:2012年8月4日22:00~8月5日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C10M01
90
C10M02
C10M03
80
70
60
50
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図46
表46
C10:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
24
42
47
M02
25
40
45
M03
23
42
45
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-151
対照地域:C11
分析時間帯:2012年8月19日22:00~8月20日06:00(8時間)
100
C11M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C11M02
C11M03
80
70
60
表47
C11:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
28
44
40
M02
31
42
39
M03
25
37
40
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図47
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C12
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
分析時間帯:2012年10月6日22:00~10月7日06:00(8時間)
C12M01
90
C12M02
C12M03
80
70
60
50
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
M02は家屋の設備機器音の影響
が大きいため欠測扱い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図48
表48
C12:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
25
37
40
M02
31
45
45
M03
23
36
41
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-152
対照地域:C13
分析時間帯:2012年9月25日22:00~9月26日06:00(8時間)
100
C13M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C13M02
C13M03
80
70
60
50
表49
C13:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
42
52
50
M02
40
46
48
M03
40
46
51
備考:
全測定点について風雑音が大き
いため欠測扱い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図49
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C14
分析時間帯:2012年10月6日22:00~10月7日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C14M01
90
C14M02
80
70
60
備考:
M01は、海鳴りや風雑音の影響が
大きいため欠測扱い。
M02については家屋の設備機器
音の影響が大きいため欠測扱
い。
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図50
表50
C14:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
36
52
57
M02
43
54
57
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-153
対照地域:C15
分析時間帯:2012年10月20日22:00~10月21日06:00(8時間)
100
C15M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C15M02
80
70
60
表51
C15:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
30
49
55
M02
34
52
56
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
M02では遠方の自動車走行音や
海鳴りなどの暗騒音の影響が大
きいため欠測扱い。
50
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図51
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C16
分析時間帯:2012年9月11日22:00~9月12日06:00(8時間)
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
C16M01
90
C16M02
C16M03
80
70
60
50
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図52
表52
C16:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
32
49
55
M02
31
56
56
M03
33
52
60
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11-154
対照地域:C17
分析時間帯:2012年9月21日22:00~9月22日06:00(8時間)
100
C17M01
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
C17M02
C17M03
80
70
60
50
表53
C17:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
24
43
41
M02
26
43
46
M03
29
43
46
備考:
セミ・虫の音を削除するために
high-cut処理(1.6kHz帯域以上)。
40
30
20
10
0
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図53
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
対照地域:C18
1/3オクターブバンド音圧レベル [dB]
100
分析時間帯:2012年11月11日22:00~11月12日06:00(8時間)
C18M01
90
C18M02
C18M03
80
70
60
50
備考:
雨・風による暗騒音の影響が大き
いため欠測扱い。
40
30
20
10
0
1
2
4
8 16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
図54
表54
C18:95%時間率音圧レベル
時間率音圧レベル
測定点
[dB]
L A,95
L C,95
L G,95
M01
35
47
51
M02
35
45
48
M03
37
45
50
各測定点における1/3オクターブバンド音圧レベル
S2-11 風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究
100
Criterion curve
by Moorhouse et al.
1/3 オクターブバンド音圧レベル [dB]
90
80
測定システムの開発
70
60
50
-4
40
dB
/ oc
tav
e
30
20
10
0
■調査研究内容■
(1) 実測調査
(2) アンケート調査
(3) 低周波音の聴感評価実験
1
2
4
8
16 31.5 63 125 250 500 1k 2k 4k
周波数 [Hz]
風車騒音の実測結果(全国29施設周辺 164地点)
千葉工業大学
[公社]日本騒音制御工学会
東京大学生産技術研究所
低周波音の聴感評価実験(東大生研)
Fly UP