Comments
Description
Transcript
桜の植樹式における岸野駐ラオス大使挨拶
桜の植樹式における岸野駐ラオス大使挨拶 2015.02.12 フアパン県ヴィエンサイ郡 パンカム・ヴィッパヴァン副首相兼教育スポーツ大臣閣下 カムフン・フアンヴォンシー・フアパン県知事閣下 パンドゥアンチット・ウォンサ国家建設戦線総裁閣下 河村健夫日本ラオス友好議連会長 アジアの障害者を支援する会(ADDP)及び埼玉ラオス友好協会の皆様 ご列席の皆様 サバイディー。日本政府を代表し、桜の植樹式に出席し、御挨拶できることを光栄 に思います。 本年は、1955 年に日本とラオスが外交関係を樹立してから 60 年の節目に当たりま す。また、ラオス建国 40 周年、ラオス人民革命党創設 60 周年の年でもあります。こ の記念すべき年に、「革命の聖地」であるフアパン県ビエンサイ郡において、両国民の 末長い友好の象徴となる桜の苗木を皆様と共に植樹できることは、ご同慶の至りであ ります。 我々二つの国は、この 60 年間、様々な困難や課題を乗り越え、お互いの努力によ って今日の友好協力関係を築きあげてきました。政治、経済、経済協力、草の根交流 等あらゆる分野に於いて両国の関係は緊密化してきており、今日最良の状態にありま す。2010 年 3 月に両国首脳間で合意された「包括的パートナーシップ」は、今日大き く花開いています。私は、この 60 周年という節目を、両国民一緒になってお祝いし、 またこれを飛躍台として、両国関係を一段高いレベルに引き上げたいと考えています。 3 月には、トンシン首相の訪日も予定されています。 この様な上げ潮基調の中で行われる、今回の植樹式は、このプロジェクトにかける 多くの人々の熱い思いとご支援の賜であります。2013 年 11 月の安倍総理の来訪時に、 両国首相が、ラオスを象徴する象を日本に贈る計画と日本を代表する桜の苗木をラオ スに植樹する計画を公表しましたが、象と桜は 60 周年記念事業の二本柱であります。 この計画を具体化する為、この間、高橋会長を始めとする埼玉ラオス友好協会の皆 様、八代顧問を始めとする ADDP の皆様、その他幾つかの友好団体の皆様には、桜の 苗木の調達や国際輸送、試験植樹において大変なご尽力を賜りました。 奥田社長他京都の桜守の方々、ビエンサイ郡の農家の方々には、桜の苗木の育成や 管理、移植において重要な役割を担って頂きました。 カムフン県知事を始めとするフアパン県関係者、特にビエンサイ郡当局には、苗木 の国内輸送、試験植樹、そして今回の植樹式の為の用地の確保と整備、移植において 惜しみないご支援を賜りました。 パンカム副首相には、このプロジェクトが順調に進むよう常に大所高所からラオス 政府内の調整に気配り頂きました。この他、ラオス外務省、教育スポーツ省及び党対 外関係委員会の皆様からも、多大なご支援を頂きました。 この何れが欠けても、この晴れの舞台はなかったと思います。その意味で、本日の 植樹式は、日ラオス双方の協働作業の賜であり、関係者の熱い思いと汗の結晶であり ます。この場を借りて、全ての関係者の皆様のご支援とご協力に心より感謝申し上げ ます。 ご列席の皆様 桜に関する今回の協働作業を通じて、両国間の人と人の交流が一段と進み、関係者 の間に信頼感と連帯感が育まれてきたのではないかと感じています。この人と人の交 流、そして相互理解こそ国と国の関係の礎であります。私は、この 60 周年という機 会を捉え、この基盤を更に強固なものにして行きたいと考えています。 将来ここに桜公園が整備され、今回植樹した桜の苗木がしっかりこの大地に根を張 り、大きく枝を広げ、大空一杯に薄ピンク色の美しい花を咲かせ、この地が日ラオス 両国民の友好のシンボルとなることを心より願っています。我々は本日その一歩を踏 み出したに過ぎません。これをしっかり育てていく為に、お互い「心と心」で協力して いきたいと思います。 最後に、ご列席の皆様方のご健康とご多幸、日ラオス関係の益々の発展を祈念し、 私の挨拶とさせて頂きます。コプチャイ。