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2010年度版 - 名古屋大学太陽地球環境研究所

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2010年度版 - 名古屋大学太陽地球環境研究所
名古屋大学
太 陽 地球環境研究所
年 報
2 0 1 0 年度版
(平成2 2 年度版)
Solar -Terrestrial Environment Laboratory
Nagoya University
はじめに
2010 年度 (平成 22 年度) の太陽地球環境研究所の活動をまとめた年報を皆様にお届けい
たします。
当研究所は、全国共同利用研究所として 1990 年 (平成 2 年) に発足して以来、宇宙科学
と地球科学双方にまたがる、太陽から地球までの太陽地球系科学全域をカバーする唯一の
先導的中核拠点をめざし、全国の研究者を支援し、世界最先端のレベルで「太陽地球環境
の構造とダイナミックな変動過程の研究」を実施してまいりました。2010 年度から全国共
同利用研究所のシステムが文部科学省により変更され、新たな「共同利用・共同研究拠点」
の認定制度が創設され、全国の大学附置研究所やセンターからの申請を受け付けて中期 6
年間の単位で認定作業を行われることになりました。当研究所は、太陽地球環境拠点とし
て申請し、太陽地球系環境学の共同利用・共同研究拠点として 2010 年 4 月から 2016 年 3
月の 6 年間の期間で無事に文部科学省から認定されました。その 1 年目が平成 22 年度であ
りました。本年報にあるように 2010 年度は総計 171 件の共同利用・共同研究を採択・遂行
しました。2009 年度までの 5 ヶ年事業で実施されていた数字 (約 140 件/年) よりもさらに
増加しており、常勤の研究者が 28 人である当研究所の規模としては、非常に大きい数字で
あります。
研究面では、太陽地球系物理学科学委員会 (SCOSTEP) が主導する「太陽地球系の気候と
天気」CAWSES-II (2009-2013 年) の国際協同研究計画を、国際および国内共同利用の研究
拠点として推進し、先導的な科学研究を実施しています。これは太陽から地球までを一つ
の複合系として捉え、そこで生起する短時間および長時間変動双方の総合的理解を目的と
するもので、この推進にあたり、2005 年度-2009 年度の概算要求の特別教育研究経費「ジ
オスペースにおけるエネルギー輸送過程に関する調査研究」を推進してまいりました。2010
年度は、それに引き続き、新たに 6 年計画の特別経費の全国共同利用・共同実施分「太陽
極大期における宇宙嵐と大気変動」の予算を得て、その推進を開始しました。宇宙天気予
報に代表される安全・安心な宇宙利用の確保と、太陽活動に起因する地球環境変動の解明
を目指し、国内における当該分野唯一の共同利用・共同研究拠点として、太陽活動極大期
における宇宙嵐と大気変動に関する領域横断的な調査研究を実施しております。前回の特
別研究経費で設置した惑星間空間シンチレーション (IPS) を用いた新太陽風観測装置、ミ
リ波大気観測装置、メタン・二酸化炭素分光観測装置、流星レーダー、ソディウムライダ
ー、大気環境変動解析装置などの大型設備による観測を引き続き進め、研究成果を上げて
います。観測とシミュレーションを融合した総合的な解析研究 (GEMSIS) も順調に推進さ
れています。
文部科学省の特別経費の大学間連携の事業として「超高層大気長期変動の全球地上ネッ
トワーク観測・研究」が 2009 年度より開始されましたが、今年度も推進しております。こ
れは当研究所 (名古屋大学)、九州大学、京都大学、東北大学の 4 大学の研究機関および国
立極地研究所が連携し、南北両極域から赤道域までの地上ネットワーク観測基盤を構築し、
中性大気・プラズマ領域である超高層大気を地球規模で観測し、観測データのデータベー
スのメタ情報を共有・公開するものです。太陽地球環境に関連するコミュニティの中でこ
の大学間連携の事業を進めることにより、共同利用・共同研究事業の推進し、太陽から地
球までの太陽地球系科学全域をカバーする先導的中核拠点としての役割を深めたいと考え
ております。
2008 年度より開始されたグローバル COE プログラム「宇宙基礎原理の探求」(-2012 年
度) において、当研究所と理学研究科の素粒子宇宙物理専攻との連携を進めています。この
プログラムは、宇宙において様々なスケールで顕われる素過程と構造を統一的に理解する
学問を築き、それを大学院博士後期課程の教育に生かしてゆくことを目的とするもので、
素粒子物理学、宇宙物理学、太陽地球科学が相補的に協力し、宇宙から地球までの連携を
築きつつあります。当研究所は太陽地球系での「その場」観測やシミュレーション研究な
どの実績を生かし、連携の中核の一つを担っています。また、環境学研究科および生命農
学研究科が中心となっているグローバル COE プログラム「地球学から基礎・臨床環境学へ
の展開」(2009-2013 年度) にも当研究所からも参画して事業推進に協力しています。さら
に、協力講座となっている工学研究科と教育・研究面で連携を進めています。
本年報は 2010 年度 (平成 22 年度) の研究所の研究・教育活動、共同利用・共同研究事業、
そのための運営に関わる委員会活動等を記録したもので、各年の自己点検の役割も持って
います。本年度も、太陽フレアや太陽風、磁気圏・電離圏・熱圏、さらに地球表層近くの
大気の研究や惑星の磁気圏、系外惑星の研究まで、観測、シミュレーション/モデリング
手法を用いて、幅広い領域において先導的で活発な研究が行われました。研究所の活動の
全容と現状を知って頂ければ幸いです。
2011 年 11 月
所長
松見
豊
目
次
1
1. 研究活動報告
大気圏環境(第1部門)/電磁気圏環境(第2部門)/太陽圏環境(第3部門)/総合
解析(第4部門)
ジオスペース研究センター
2.
33
センターの定常的事業/プロジェクト/母子里観測所/陸別観測所/富士観
測所、菅平観測施設、木曽観測施設/鹿児島観測所
3. 研究成果の発表
52
3.1
研究論文等
著書/論文
52
3.2
学会・研究会等での発表
国際研究集会/国内学会/研究会等
83
90
組織・職員
4.
組織図/職員名簿
運
5.
95
営
運営機構図/運営協議会/共同利用委員会/共同利用専門委員会/ジオスペー
ス研究センター運営委員会/総合観測委員会 100
6.
共同利用
共同研究/研究集会/共同利用機器等/共同利用に関する出版/STE研究連絡会/
CAWSES宇宙天気国際協同研究データベース
110
国際交流
7.
7.1 学術交流協定
7.2 国際共同研究
7.3 研究者の交流
110
112
115
8.
教育活動
118
大学院教育/学部教育への協力/環境学研究科での教育/その他の大学での教育/
国際共同研究への学生参加数/学会・研究会等への学生参加状況/フィールド
ワーク学生参加状況
9.
研究関連活動
126
計算機・通信ネットワーク/会議・研究会等の開催/出版
10.
委
員 会
128
学内委員会/学外委員会活動
社会との連携
11.
132
観測所の一般公開・講演会/一般向け講演/報道/広報活動
12.
資
料
沿革/蔵書/土地・建物/科学研究費補助金および採択状況/研究費 137
1. 研究活動報告
1. 研究 活動 報告
大 気 圏 環 境 (第 1部 門 )
現在の地球の安定した大気環境は、生物の発生とともに進化をとげ、太陽系の他の惑星
とは大きく組成が異なっている。しかし近年、人類の基本的活動によって放出される微量
分子ガスが、このかけがえのない地球大気のバランスを揺るがし、地球温暖化、オゾン層
破壊といった問題を引き起こし始めている。大気圏環境部門では新しい計測装置や実験シ
ステムを自分達の手で開発し、室内実験およびフィールドでのリモート計測を展開し、こ
うした地球大気の諸現象と密接にリンクする大気微量分子成分の変動や輸送、大気化学反
応の素過程、エアロゾルの組成や影響などの詳細理解を目指し研究に取り組んでいる。
1.成層圏・中間圏大気環境に関する観測的研究
(1) 南極昭和基地における中層大気組成変動観測
極域は冬期における極渦の形成・消滅に伴う大気組成の変動、極域成層圏雲上の不均一反
応、昼夜が長時間続くことによる光化学プロセスの影響、子午面大循環の収束点としての
物質輸送の影響評価など、地球大気環境の理解を深める上できわめて重要な鍵を握る観測
サイトである。また、磁場の構造により地球外から高エネルギー荷電粒子が侵入できる領
域であり、その影響による大気組成変動が最も顕著に表れる領域でもある。我々は極域に
おける中層大気組成の変動の詳細を把握し、そのメカニズムを解明することを目指して、
国立極地研究所と共同して、2011 年 1 月、第 52 次南極地域観測隊により南極昭和基地の光
学観測棟内に小型・省電力ミリ波放射分光観測装置を設置し、中層大気中のオゾン、窒素
酸化物等の高度分布の連続観測を開始した。研究所からは越冬隊員 1 名と夏隊員 1 名を派
遣し、夏作業期間におけるミリ波観測装置の設置・調整および越冬期間における観測・保
守を担当している。
左:南極用に開発した小型省電力ミリ波放射分光観測装置。右:観測で得られたオゾンからの
放射スペクトル。
1
1.研究活動報告
本研究で用いる小型・省電力ミリ波観測装置は研究所で開発されたもので、昭和基地に
移設する前に研究所において性能評価を行い、最終的にはN 2 Oガスセルを使った 250 GHz
帯スペクトルの試験観測により微量分子からの放射スペクトルが問題なく測定できること
を確認した。その後、装置は解体されて昭和基地に輸送したのち、改めて組み立てを行っ
た。現地において性能を確認するために、これまでに 248 GHz帯での試験観測を行い、この
帯域でのオゾンからの放射スペクトルを検出することに成功した。また、得られたオゾン
スペクトルから、リトリーバル法により高度 20 kmから 80 kmまでのオゾン高度分布を求め
ることができた。これらから、観測装置が初期の性能を有していることが確認できた。今
後、引き続いて中層大気のオゾン・一酸化塩素 (ClO)、窒素酸化物 (NO, NO 2 ) からの放射
スペクトルの観測を行い、それらの高度分布と時間変動データを取得して、中層大気の組
成変動に関する新たな知見を得ることを目指す。
(2) 南米パタゴニア地域における中層大気オゾンのミリ波観測
冬期南極域で発生する成層圏オゾンホールは、その発達・消滅期において極渦の動態に
伴って中緯度地帯の成層圏大気に影響を与える。このメカニズムの詳細を明らかにし、そ
の影響を評価することは全球的なオゾンの長期トレンドの精確な理解と将来予測に不可欠
である。研究所では、2010 年 9 月にアルゼンチン共和国レーザー応用技術センター
(CEILAP) と共同して、南極域と中緯度地帯との中間に位置し、最も頻繁にオゾンホールの
影響を受ける南米最南端に近いアルゼンチン共和国リオ・ガジェゴス市 (南緯 52 度、西経
69 度、高度 40 m) にミリ波観測装置を設置した。これは、国際協力機構/日本学術振興会
(JICA/JSPS) の科学研究員派遣事業の援助により、チリ・アタカマで稼働していた 200 GHz
帯ミリ波観測装置を移設することで実現した。アタカマにおいて解体したミリ波観測装置
をリオ・ガジェゴスの観測施設に輸送し、コンテナハウス内で再組み立て及び調整を行っ
た。2010 年 10 月より 209 GHzのオゾンスペクトルのテスト観測を開始し、スペクトルが正
常に観測できることを確認した。その後、装置の調整と現地コンテナの環境整備を進めて、
2011 年 1 月よりオゾンスペクトルの連続観測を開始した。2011 年 3 月には、JICA広域協力
プロジェクト「パタゴニア南部地域におけるオゾン層および紫外線観測能力強化と住民へ
の伝達活動プロジェクト」の支援により、CEILAPおよびチリ共和国プンタアレナス大学と
共同して現地に設置されているオゾンライダーおよびオゾンゾンデとの同時比較観測実験
左:アルゼンチン・リオ・ガジェゴス市に整備されたミリ波観測装置。右:リオ・ガジェゴス
で観測されたオゾン高度分布。図中のうち丸つきが観測値、丸なしが初期推定値を表す。
2
1. 研究活動報告
を行った。今後、成層圏オゾン高度分布の観測を継続するとともに、オゾンライダーやブ
リューワ分光計等との同時観測を行い、観測精度の検証を行いながら、成層圏オゾンの時
間変動を連続的に観測し、オゾンホールの中緯度地帯の環境に与える影響などの評価を行
う予定である。
(3) アタカマ高地で観測された成層圏・中間圏大気微量分子分布の変動解析
中層大気中の微量分子の組成は、地球環境の変動に伴い物理・化学過程を通じて時々刻々
と変動する。成層圏オゾンは人為起源のハロゲン化合物放出により、1980 年代以降、長期に
わたる減少トレンドを示し、また温室効果気体の放出で引き起こされた地球温暖化は、中層
大気の寒冷化をもたらし、それに伴った大気組成の変動が確認されている。また、太陽活動
の変化に伴った紫外線量の変化は、光化学過程を通じてオゾン層の変動などの組成変動をも
たらす。また近年、太陽活動の活発化に伴う高エネルギー荷電粒子の侵入により、窒素酸化
物の増大とオゾンの急激な減少が見いだされている。このような地球内外からの様々な環境
変動による中層大気の組成変動を詳細に把握し、そのメカニズムを理解するために、我々は
チリ共和国アタカマ高地 (4800 m) に 2 台のミリ波放射分光計測装置を設置し、中層大気のオ
ゾンやオゾン破壊物質、水蒸気とその同位体、窒素酸化物からの放射スペクトルの連続観測
を行っている。これまでに、観測された ClO について、成層圏上部における高度別日変化を
地上観測から初めて検出した。また、観測された ClO 高度分布と AURA/MLS や JEM/SMILES
衛星による観測データとの比較・検証を進めた。今後、さらに季節変化等の様々な時間スケ
ールの ClO 変動機構、オゾントレンドとの関連等の研究を進める。
(4) 高分解能 FTIR による温室効果気体等の成層圏・対流圏微量成分のモニタリング観測
環境変動に伴う大気組成変動のうち、近年特に大きな問題であるものの一つが人間活動
によって排出される温室効果気体の増加である。大気中の二酸化炭素 (CO 2 ) などの温室効
果気体量が増加することで地球の温暖化を促進し、将来の地球環境と人類生活に大きな影
響を与える可能性が高いことが警告されている。そこで、大気中の温室効果気体の量を高
い精度でモニタリング観測し、大気中の温室効果気体の分布とその変動を捉えることが行
われている。研究所においても 1995 年以来、母子里および陸別観測所に設置された高分解
能フーリエ変換型赤外分光器 (FTIR) を用いてオゾン等の成層圏微量分子や一酸化炭素等
の対流圏汚染気体のモニタリング観測を継続して行ってきた。2009 年からは、母子里観測
所FTIRに近赤外線検出器を搭載して温室効果気体のモニタリング観測を開始した。これま
での観測からCO 2 カラム平均混合比 (XCO 2 ) の季節変動を得た。この観測データは温室効
果気体観測衛星「いぶき」の検証データとしても活用されている。また,2010 年 8 月から
10 月まで、京都大学の近赤外光スペクトラムアナライザを併設して長期同時観測を行い、
両者の観測精度の比較を行った。
2.対流圏大気環境に関する観測的研究および室内実験研究
(1) 熱分解レーザー誘起蛍光法による窒素酸化物計測装置の開発と実大気観測への応用
対流圏に存在する一酸化窒素 (NO) や二酸化窒素 (NO 2 ) といったNO x の多くは、化石燃
料の燃焼といった人為的な要因で排出される。NO x は対流圏においてOHラジカルやRO 2 ラ
ジカルなどと反応し、ペルオキシアルキル硝酸 (PNs, RO 2 NO 2 )、硝酸アルキル (ANs,
3
1.研究活動報告
左:開発した熱分解レーザー誘起蛍光装置の概略図、右:全ペルオキシアルキル硝酸濃度[ΣPNs]
と Mo-CL 法による NO2 濃度の過大評価[∆NO2]の相関プロット (2009 年 8 月1日)。
RONO 2 )、硝酸 (HNO 3 ) といったNO x のリザーバー分子としても存在する。リザーバー分子
の計測手法の多くはサンプル捕集にフィルターやガスクロマトグラフィーを用いるため、
サンプルのロスが多く、また、検出しきれていない化学種が存在するといった問題があり、
対流圏におけるリザーバー分子の理解が十分に進んでいないのが現状である。
大気圏環境部門では、大気中に存在する主要な窒素酸化物であるNO 2 , ΣPNs, ΣANs +
HNO 3 を計測できる熱分解レーザー誘起蛍光 (thermal dissociation laser-induced fluorescence:
TD-LIF) 装置の開発を行っている。上記左図に装置の概略図を示した。3 つのセルを用意し、
サンプルをセルに導入する前に、室温、200°C、650°Cに温度調節した石英管にサンプルを
通し、これらの窒素酸化物から熱分解で放出されたNO 2 を、LIFを用いて検出した。NO 2 ,
ΣPNs, ΣANs + HNO 3 は異なる温度で熱分解しNO 2 を放出するため、それぞれのセルで測定し
たNO 2 濃度の差分から各窒素酸化物の濃度を計測できる。その場計測が可能なので、サンプ
リング中のロスの恐れが小さく、また検出にLIF法を用いるため高感度である。
これまでの研究によりNO 2 計測に広く使われているMoコンバータ化学発光 (Mo-CL)
法は大気中のリザーバー分子の干渉によりNO 2 濃度を過大評価してしまう問題が分かっ
てきている。そこで、2009 年の夏季に東京都心において、開発したTD-LIF装置と市販の
Mo-CL装置による実大気同時観測を行い、Mo-CL法によるNO 2 濃度測定において過大評価
を引き起こす要因について調べた。その結果、Mo-CL法によるNO 2 濃度の過大評価 ∆NO 2
(= [NO 2 ](Mo-CL)-[NO 2 ](LIF)) が、ΣPNsと正の相関があることが判明した (上記右図)。こ
のことから、ペルオキシアルキル硝酸類がMoコンバータでNO 2 に変換されることが、
Mo-CL法で見られる過大評価の主要な原因の一つとなっていることが示唆された。
(2) 富士山麓森林サイトにおける二酸化炭素および水蒸気同位体比のリアルタイム計測
大気、土壌、生態系を通じた陸域におけるCO 2 や水 (H 2 O) の循環は、地球環境を考える
うえで重要であり、陸域におけるCO 2 やH 2 Oの循環の変化は地球温暖化といった気候変動に
影響を及ぼすと考えられている。これらの循環過程を解明する手法の一つとして、安定同
位体を用いる方法が挙げられる。従来、安定同位体比の計測は、ガラス容器などにサンプ
4
1. 研究活動報告
リングした試料ガスを実験室に持ち帰り、前処理を行ったあと同位体質量分析計で分析す
る手法が用いられているが、長期間連続的に同位体比を計測することは困難であった。近
年、レーザー分光技術の進歩により、CO 2 やH 2 Oの安定同位体比を、近赤外や赤外領域の吸
収分光法によりリアルタイムに計測することが可能となってきている。
本研究では、森林総合研究所などの研究機関と共同で、2010 年 7-8 月の約 10 日間、富
士北麓に位置する山梨県環境科学研究所内の観測タワー (周囲はアカマツ林) の脇に 2 種類
のレーザー分光装置 (CO 2 : Aerodyne社、H 2 O:Los Gatos Research社) を設置し、CO 2 および
H 2 Oの安定同位体 (12C16O16O、13C16O16O、12C18O16OおよびHDO、H 2 18O) の連続計測を行っ
た。サンプルガスは、下記左図のように観測タワーの 6 つの高度から順番に取り込み、校
正ガスの測定時間を含めて 30 分サイクルで各高度の測定ができるようにした。
CO 2 のδ13Cの測定結果について 8/4 の例を下記右図に示した。昼間は、光合成により同位
体比の軽いCO 2 が消費され、δ13Cが増加している様子が分かる。また、昼間は地上 2 mのデ
ータを除き各高度における同位体比はほぼ一定であるが、夜間は高度とともに同位体比が
増加している。昼間はキャノピー内でも空気がよく混合しているのに対し、夜間は大気が
安定化し鉛直方向の混合が抑制されるため、高度による同位体比の違いが観測されたと考
えられる。また、低い高度でδ13Cが小さくなるのは、主に土壌呼吸によるCO 2 の放出による
ものであると考えられる。
CO 2 のδ18Oに関しても同様の結果が得られたが、一方で、H 2 Oのδ18OはCO 2 のδ18Oと異な
る時間変化を示した。H 2 Oのδ18Oは晴天の日には、朝に小さくその後徐々に増加し、午後に
大きくなる傾向が見られた。植物の蒸散においては、同位体比の軽いH 2 Oが選択的に大気中
に放出されることが知られており、朝は根から吸った軽い同位体比のH 2 Oが蒸散により放出
されるが、時間ともに葉のH 2 Oの同位体比が重たくなっていき、午後になると比較的重たい
同位体比のH 2 Oが放出されるようになるためであると考えられる。
27 m
23 m
19 m
13 m
9m
2m
-9
δ13C /permil
-10
-11
-12
-13
-14
00:00
6:00
2010/8/4
12:00:46
12:00
18:00
Time on August 4, 2010
左:富士北麓森林サイトの観測タワーからの大気サンプリングシステムの概略図。右:各サン
プリング高度における CO2 のδ13C の時間変化 (2010 年 8 月 4 日)。
5
24:00
1.研究活動報告
(3) 二種類の質量分析計によるエアロゾル化学成分の同時観測
従来、エアロゾル中の化学成分の測定には、大気をフィルターで吸引して、エアロゾル粒子
を集めたのちそれを分析するといった方法が用いられてきた。しかしこの方法では,サンプル
の採取から測定までにタイムラグが存在するため成分の変質の恐れがあり、また多くの粒子の
平均的な組成しか得られない問題があった。近年、質量分析法を用いてエアロゾル中の化学成
分をリアルタイムに測定することが可能となってきており、実大気観測や室内実験に使われ始
めている。本研究では、京都大学、東京大学、国立環境研究所と共同で、タイプの異なる 2 つ
のエアロゾル質量分析装置を用いた観測を行い、夏季の東京都心におけるエアロゾルの特徴に
ついて調べた。
観測で使用した 2 台の装置は、大気圏環境部門で独自に開発したレーザーイオン化質量分析
装置 (LISPA-MS) と、エアロダイン社の飛行時間型エアロゾル質量分析計 (ToF-AMS) である。
LISPA-MS は、真空中に導入されたエアロゾルに 248 nm のレーザーパルスを照射して気化・イ
オン化させ、生成したイオンを飛行時間型質量分析計で分析するものである。この装置では、
エアロゾル一粒一粒の質量スペクトルが得られるため、粒子の化学成分について、内部・外部
混合状態を区別して調べることができる特徴がある。一方、ToF-AMS では、真空中で加熱した
ブロックに粒子を衝突させて気化させ、電子衝撃でイオン化して飛行時間型質量分析計で分析
する。ToF-AMS では、通常、内部・外部混合状態を区別することは難しいが、粒子サイズ別の
組成を 5-10 分の時間分解能で定量的に測定できる特徴がある。
AMS で観測された (a) 全有機化合物、(b) m/z 44、(c) m/z 57 信号に対応する重量濃度、(b)
LISPA-MS で観測された RCOO-(右軸)、および (d) 気相の O3 および NO2 濃度の時間変化。
6
1. 研究活動報告
観測の結果、AMSのm/z 44 (COO-) 信号は、LISPA-MSで測定したROO-(17 種類のイオン信
号の和) の時間変化はよく一致し、大気中のオキシダント濃度が高い時に増加する傾向が見ら
れた。このことから、LISPA-MSのROO- が、大気中で二次生成した酸素含有有機化合物の相
対的な存在量の測定に使用可能であることが示唆された。また、LISPA-MSの個別粒子スペク
トルから、ROO-信号を含んだ粒子のスペクトルの約 95%がNitrateに対応する質量ピークを同
時に含んでいることが判明した。一方で、AMSのm/z 44 信号とAMSのNitrateには強い相関が
観測された。このことから、二次生成した酸素含有有機化合物の多くがNitrateと内部混合して
いることが示唆された。本研究により、異なるタイプのエアロゾル質量分析装置を組み合わせ
ることにより、エアロゾルの化学的特徴について、詳細に調べることが可能であることが示さ
れた。
(4) モデル粒子を用いたエアロゾル光吸収計測装置の評価
ブラックカーボン (BC) 粒子による光吸収は、地球大気における放射収支の決定に重
要な役割を果たしている。BC 粒子の光吸収係数の測定には、フィルターにエアロゾル
に 捕 集 し 、 透 過 光 強 度 の 時 間 変 化 を 測 定 す る タ イ プ の 計 測 器 (PSAP, COSMOS,
Aethalometer, MAAP など) が広く用いられている。フィルター光吸収法による吸収係数
測定では、フィルター繊維による多重散乱の影響により光吸収量が増幅されるため、補
正が必要となる。これまでに、Bond らや Virkkula らが、多分散のモデル粒子を用いた室
内実験を行い、PSAP の補正係数を導出している。近年、有機エアロゾルなどの非光吸
収性エアロゾルが共存したり、BC 粒子が被覆されたりする場合には、これらの補正係
数では正しい吸収係数が得られないことが報告されている。インレットを 400°C 程度に
加熱し BC 粒子のみの吸収係数を測定する場合には、共存粒子や内部混合による影響は
無視できるが、その場合でも BC の粒径によりフィルターへ浸透する深さが変化すると
考えられるため、多分散の粒子を用いて導出された Bond らや Virkkula らの補正係数は、
正確でない可能性がある。
そこで本研究では、東京大学、茨城大学と共同で単分散の粒子を用いた室内実験を行い、
PSAPおよびCOSMOSの計測感度の粒径依存性について調べた。実験システムの概略図を左
図に示した。BCのモデル粒子として、ニグロシン (C 48 N 9 H 51 ) 粒子を用いた。静電分級器
2.5
Diffusion
Dryer
241Am
DMA
PSAP
COSMOS
2.0
E(Dp)
Nigrosin
Atomizer
1.5
PSAP
1.0
APM
COSMOS
0.5
CPC
100
200
300
400
500
Mobility diameter (nm)
左:実験装置の概略図。右:吸収係数の補正係数の粒径依存性(●:PASP, ○:COSMOS)。
7
600
1.研究活動報告
(DMA) とエアロゾル質量分析器 (APM) を用いて、単分散のエアロゾルを発生させた。
PSAPおよびCOSMOSに導入し吸収係数を測定するとともに、凝縮式粒子計数器 (CPC) を
用いて粒子数密度を測定した。
ニグロシン粒子は球形で、屈折率が既知であるため、Mie散乱理論を用いて、粒径および
粒子数密度から吸収係数を計算することができる。PSAPおよびCOSMOSで測定した吸収係
数と、Mie散乱理論から見積もった吸収係数を比較し、PSAPおよびCOSMOSの感度の粒径
依存性を得た。右図に、Bondの補正式を用いた場合のPSAPおよびCOSMOSの吸収係数と
Mie散乱理論により見積もった吸収係数の比 (E(D p ) = 実測 (Bond補正) /Mie散乱理論)の粒
径依存性を示した。その結果、粒径依存性を考慮していないBondの補正式を用いた場合、
粒径が小さくなるに従い、吸収係数を過大評価することが判明した。粒子径が小さくなる
とフィルター繊維のより深くに粒子が堆積し、多重散乱の影響が大きくなることが観測さ
れた粒径依存性の要因であると考えられる。また、得られた実験結果から粒径依存性を考
慮したPSAPやCOSMOSの新しい補正式を導出した。これらの計測器を用いた室内実験や観
測データに本研究の成果を適用することにより、BCの光吸収係数や重量濃度の導出誤差が
低減されると期待される。
8
1.研究活動報告
電 磁 気 圏 環 境 (第 2部 門 )
太陽から地球磁気圏を通して流入してくるエネルギーによる極域の超高層大気の擾乱
や、下層大気から輸送されてくるエネルギーと運動量が超高層大気内で散逸する過程は、
地球周辺の宇宙空間の主要な変動である。電磁気圏環境部門では、国内外における電波・
光技術を用いた観測をもとにしてこれらの変動現象を研究している。北極域では、欧州非
干渉散乱 (European Incoherent Scatter:EISCAT) レーダーや大型短波レーダー群、高感度
分光観測機器を用いた観測研究に参加している。中低緯度では、超高層大気イメージング
システム、GPS 衛星電波、レーダーを用いた観測から熱圏・電離圏の構造や力学変動に関
する成果が出ている。
1.超高層大気イメージングシステムによる研究
超高層大気イメージングシステム (OMTIs) は、ファブリ・ペロー干渉計 5 式、全天カ
メラ 13 台、掃天フォトメータ 3 台、分光温度フォトメータ 3 台、および Spectral Airglow
Temperature Imager (SATI) 1 台で構成されており、高度 80-350 km の夜間大気光の輝度、
風速、温度を計測することにより、電波観測機器と併せて電離圏・熱圏を含む超高層大気
のダイナミクスを調べることができる。OMTIs の各装置は滋賀県信楽町 (京都大学信楽
MU 観測所)、北海道陸別観測所、鹿児島県佐多岬 (鹿児島観測所)、沖縄県与那国島、チ
ェンマイ (タイ)、ダーウィン (オーストラリア)、コトタバン (インドネシア)、レゾリュ
ートベイ、アサバスカ (カナダ)、パラツンカ、マガダン (ロシア極東域)、トロムソ EISCAT
サイト (ノルウェー) に設置されており、定常観測を実施している。2007 年度より導入さ
れている熱圏中間圏分光観測装置も、OMTIs の一部として稼働している。
(1) オーロラ観測
カナダのレゾリュートベイ・アサバスカ観測点では、極冠域やサブオーロラ帯のオーロ
ラ・大気光の定常観測を継続している。また、2010 年 10 月からはアラスカのフェアバン
クスにおいてもオーロラの高時間分解能 (~110 Hz) 観測を行った。これらの観測を通して、
極冠域のプラズマパッチ現象の特性や、サブオーロラ帯に孤立したプロトンオーロラに伴
う Pc1 地磁気脈動の特性、サブストーム開始時のオーロラの微細構造の特性、THEMIS 衛
星で観測されるオーロラ電子の磁気圏ソース領域での特性などが明らかになりつつある。
(2) ファブリ・ペロー干渉計の開発
熱圏中間圏分光観測装置の主要部として、中低緯度における熱圏風速および温度を観測する
ためのファブリ・ペロー干渉計 (FPI) の開発を 2007 年度から行ってきた。新規開発した 3
台のうちの 1 台を 2010 年 6 月に、インドネシアのコトタバンに設置した。コトタバンは、同
年 2 月に FPI を設置したタイ・チェンマイと磁力線でつながった位置にあり、世界初となる熱
圏中性大気風速の磁気共役点観測を開始することができた。また、2011 年 3 月にはオースト
ラリアのダーウィンにも FPI を設置した。ダーウィンは、2000 年から FPI の観測を行っている
信楽の磁気共役点にあたり、中緯度においても熱圏中性大気風速の磁気共役点観測を開始した。
9
1.研究活動報告
インドネシアのコトタバン (左) とオーストラリアのダーウィン (右) にそれぞれ設置されたファ
ブリ・ペロー干渉計と全天カメラ。これらの機器はコンテナの中に設置されている。
(3) オーロラ帯付近における大気光観測
オーロラ帯周辺に位置するノルウェー・トロムソとカナダ・アサバスカにおいて、全天
カメラを用いた波長 630 nm の夜間大気光の観測を行い、
それぞれ約 2 年間のデータから、
夜間の中規模伝搬性電離圏擾乱 (Medium-Scale Traveling Ionospheric Disturbance; MSTID)
の特徴を調べた。その結果、平均で 30%以上の高い発生確率で MSTID が観測され、中緯
度で特徴的な南西向きに伝搬する MSTID だけでなく、トロムソでは東向き、アサバスカ
では特に夏に北向きに伝搬するものが観測されることが分かった。さらにオーロラ活動に
伴って伝搬方向を変える現象も見つかっており、高緯度の MSTID の一部は、中低緯度と
は異なる様相を示すことが明らかになった。
2.GPS 観測による電離圏擾乱の研究
(1) 欧州の中規模伝搬性電離圏擾乱
欧州における GPS 観測網データを用いて全電子数を算出し、全電子数変動の水平二次元分
布を調べた。
2008 年に得られた一年間のデータを調べることにより、
以下の成果が得られた。
(1) 地磁気緯度に沿って東西方向にのびる電離圏トラフの水平二次元構造を明らかにした。
(2) 昼間における MSTID は、冬季に発生頻度が高く、南向きに伝搬するものが多い。この結
果は、他の観測機器による MSTID の観測結果や GPS-全電子数データを用いた他地域での観
測結果と一致しており、従来から考えられてきたように、昼間の MSTID が大気重力波に起
因するものであることを支持している。(3) 夜間において MSTID は南西方向に伝搬するもの
が多いことを明らかにした。この結果は、中緯度での GPS や大気光観測によって得られた結
果とも一致することから、夜間の MSTID の生成に Perkins 不安定が重要な役割を果たしてい
ると考えられる。さらに、本研究では、MSTID の発生頻度には緯度依存性があり、高緯度で
は低緯度に比較して発生頻度が低いことを明らかにした。
(2) チリ中部地震後の電離圏擾乱
南アメリカ大陸に展開される地上 GPS 受信機を用いて電離圏全電子数を算出し、2010 年 2
月 27 日に発生したチリ中部地震後の電離圏擾乱の特性を詳細に調べた。その結果、4 種類の
10
1.研究活動報告
左: 2010 年 2 月 27 日に発生したチリ中部地震後約 10, 20, 30 分後の南アメリカ上空の全電子
数の変動成分。震央は白星印。0645 UT に震央の北で全電子数の増加領域が出現し、北に伝
搬していくのが分かる。全電子数の増加領域に引き続き、全電子数の減少領域も北に伝搬し
た。 右:全電子数の急激な増加の最大値(◇)、緩やかな増加の最大値(△)、全電子数の減
少の最小値(+)のそれぞれが観測された観測点の震央からの距離と地震発生からの時間。そ
れぞれの全電子数変動が異なる速度で伝搬しているのが分かる。
全電子数変動が観測され、それぞれ以下の特徴をもつことが明らかになった。(1) 地震発生約
10 分後に震央の 200 km 北において全電子数が急激 (約 2 分以内) に増加し、その増加領域が
2.2 km/s で北に伝搬した。この急激な全電子数の増加は、地震の表面波を起源とする音波によ
って電離圏電子密度が変動したことが原因であると解釈できる。(2) 地震発生約 30 分後に震
央の北 800 km で全電子数が緩やか (約 10 分) に増加し、その増加領域が 610 m/s で北に伝搬
した。この出現位置や波長から、地震を起源とする大気重力波によって電子密度が変動し、
全電子数変動が生じたものであると考えられる。(3) 地震発生約 10 分後に震央から水平距離
300 km 以内で全電子数が減少し、その減少領域が 530 m/s で北に伝搬した。震央に近い位置
での地震直後の電離圏の観測・理論研究はあまり行われていないため、生成機構の解明には
今後の研究が必要だが、その波長から、地震起源の大気重力波によって電子密度変動が引き
起こされたと推測される。(4) 約 3 分周期の全電子数変動が (1) および (2) の変動に引き続
いて観測された。3 分周期は、音波共鳴の周期とほぼ一致することから、音波共鳴による中性
大気の変動が全電子数変動の原因と考えられる。
3.インドネシアでの熱圏・電離圏研究
赤道直下のスマトラ島コトタバン (0.2°S, 100.3°E, 地磁気緯度 11.1°S) に設置されている赤
道大気レーダー (EAR: 京都大学所有) のサイトにおいて、GPS 電波を用いた全電子数と電離
圏シンチレーションの観測、VHF レーダーを用いた電離圏不規則構造の観測、全天大気光イ
メージャーを用いた中間圏・熱圏の観測、および磁力計による地磁気変動の観測を 2002 年度
から行っている。VHF レーダーの連続観測により、太陽活動極小期の夏季真夜中過ぎにおい
て、従来観測されてきたものとは異なる F 領域沿磁力線不規則構造 (Field-Aligned Irregularity;
FAI) が頻繁に観測されることが明らかになった。情報通信研究機構のイオノゾンデ観測網デ
ータと比較することにより、この夏季真夜中過ぎ FAI が電離圏高度の上昇と関連しているこ
とが示された。2011 年 3 月には、コトタバンと同緯度で東に約 600 km 離れたポンチアナに
GPS 受信機を設置し、シンチレーションの観測を開始した。
11
1.研究活動報告
4.大型短波レーダーによる研究
2006 年 12 月に連続観測を開始した SuperDARN 北海道-陸別短波レーダーは、従来の
SuperDARN レーダーよりも低緯度側に位置するため、高・中緯度の電離圏・熱圏の結合過
程を解明することができる。観測開始後約 4 年が経過し、サブオーロラ帯イオンドリフト
や TID、大磁気嵐時の昼間側カスプ域における極方向高速流等、さまざまな興味深い現象が
見つかっている。また、夜側電離圏エコーの統計解析から、擾乱ダイナモの影響により真
夜中中緯度電離圏において西向き対流が地磁気活動上昇とともに強まることが見出された。
この影響は、地磁気擾乱が起こったすぐ後だけではなく、擾乱後数時間-数十時間にわた
って及んでいることも示された。一方、E 層エコー、流星エコー、上部中間圏エコーを含む
と考えられている近距離エコー (レンジ<500 km) の特性に関する統計解析を進めた。
5.観測データのアーカイブ
磁気圏・電離圏の研究に関連した取得データはデータベース化し、ウェブページで公開
して共同利用に供している。
・OMTIs (http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/):日本国内と国外 (オーストラリア、インドネ
シア、タイ、カナダ、ロシア極東域、ノルウェー) の観測点に設置された高感度全天カメ
ラ、ファブリ・ペロー干渉計、フォトメータ、分光温度フォトメータで 1998 年以降に取得
された観測データ。
・北米上空の全電子数 2 次元マップ (http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/GPS/TEC-DAWN/):
北米の GPS 受信機網で得られた 2002 年以降の全電子数データ。
・ GPS シンチレーション (http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/QL-S4/):インドネシア・コトタ
北海道-陸別短波レーダーデータにより得られた、22-02 MLT における各緯度毎のプラズマフ
ローの東向き成分速度分布 (単位: m/s)。地磁気活動度の上昇とともに、特に 46 度付近におい
て西向きフローの速度が増加している。
12
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13
13
1.研究活動報告
ナトリウムライダーを用いて 2010 年 10 月 29 日に測定した大気温度の時間・高度変動。時間
分解能:10 分、高度分解能:1.3 km。等温線の間隔は 10 K。
リ・ペロー干渉計、 多波長全天カメラ、4 波長フォトメータ、プロトン全天カメラなどの
光学観測装置は、冬期自動定常観測を実施した。2009 年度に新たに設置したナトリウムラ
イダーも、2010 年 10 月から観測を開始した。複数の光学・電波観測装置を用いて、極域電
離圏・熱圏・中間圏に関する相補的かつ総合的な観測を実施している。また、EISCAT レー
ダーを中心に用いた研究成果発表とその議論を行う研究集会を 2010 年 12 月に開催した。
7.トロムソの新ナトリウムライダーの稼働開始
ノルウェー・トロムソの EISCAT レーダーサイトに新たに設置したナトリウムライダー
による大気温度の観測を 2010 年 10 月 1 日から開始した。このナトリウムライダーは、極
域中間圏・下部熱圏の大気ダイナミクス解明を目指した地上観測装置群のひとつである。
観測開始から 2011 年 3 月まで、随時観測者が現地に滞在し観測を行った。高度 80 km か
ら 110 km の高度領域で、累計約 250 時間の大気温度データ取得に成功した。2010 年 10
月 29 日 (地磁気活動静穏時) の観測結果の一例を図に示す。高度 100 km 以下で、大気温
度変動に約 4 時間周期の大気波動成分が見られる。大気波動による大気温度の変動量は、
極めて顕著 (振幅強度約 20K ) であり、この高度領域の大気温度変動において、数時間周
期の大気波動現象の重要性が認められる。
8.ベアアイランド流星レーダーを用いた極冠域下部熱圏・中間圏大気ダイナミクスの研究
北極域レーダー観測網をさらに充実させるために、2007 年 7 月にベアアイランド (北緯
74.5 度, 東経 19.0 度) に流星レーダーを設置し、2007 年 11 月から定常観測を継続してい
る。高度 80 km から 100 km の高度領域の 40 ケ月分の風速データを解析した。南北平均風
は、高度 80-95 km において、夏では南向き、冬では主に北向きに吹き、高度 95 km 以上
では主に南向きに風が吹く。東西平均風は高度 88 km 以下において夏では西向きに、冬で
は東向きに吹く。88 km 以上の高度では概ね東向きに吹く。冬期に、成層圏突然昇温の影
響と思われる風速変動が観測されている。一日潮汐波の南北成分の振幅強度は、4 月から
14
1.研究活動報告
ベアアイランド流星レーダーにより観測された、2007 年 11 月から 2011 年 2 月までの東西平
均風の季節変化。
10 月まではほぼ一定であるが、高度 80-90 km において冬ではとても小さい (< 5 m/s)。半
日潮汐波は 9 月と 10 月を除くと、高度が上昇すると、その振幅強度は大きくなる。高度
100 km では、2009 年 10 月と 11 月以外で強度は 15-30 m/s となる。準二日波は冬である
11 月から 2 月では、振幅強度は大きい。春や秋では、小さい。夏では、2008 年では比較
的小さくなるが、2009 年や 2010 年では大きい。振幅強度は、なだらかな時間変化を示さ
ず、大きな変化が全高度 (80-100 km)、全季節において見ることができる。
9.オーロラ帯の Cowling チャンネルに関する新提案
本研究では、電離圏-磁気圏間の電流系に関する未解明問題の一つである、オーロラ帯
の Cowling チャンネルについて新しいモデルを提唱した。境界部分での電離圏電導度の水
平勾配が大きな空間領域を Hall 電流が流れると、一部の Hall 電流は沿磁力線電流として
磁気圏に流れ出るが、一部は境界部分に新たに電荷分布を発生させ 2 次的電場とそれに伴
う Pedersen 電流を生成する。これまでのモデルと異なり本研究では、電導度の水平勾配が
大きい境界を東西・南北の 4 面に持つボックス内に、Hall 電導度と Pedersen 電導度の層を
異なる高度に設定して理論計算を実施した。このモデルによって Hall・Pedersen・沿磁力
線電流の結合に関する物理的理解がより進んだ。
10.パルセーティングオーロラ発生時に観測された下部熱圏風速の変動
本研究では、2009 年 1 月にノルウェー北部で実施した Dynamics and Energetics of Lower
Thermosphere in Aurora-2 (DELTA-2) キャンペーン中にファブリ・ペロー干渉計 (波長 557.7
nm)で観測された下部熱圏の風速を解析した。特に顕著な結果は、数十 m/s を超える風速変
動がパルセーティングオーロラの比較的暗い部分で観測されたことである。まだ支配的な
物理機構は解明されていないが、振動電場による摩擦加熱の増加が影響した可能性がある。
15
1.研究活動報告
パルセーティングオーロラ発生時に FPI が観測した風速の鉛直成分 (上段)と干渉縞のピーク
カウント値 (発光強度に比例;中段) の時間変化。点線で囲まれた時間帯に全天カメラで観測
されたオーロラ画像 (下段) から、周辺より暗い部分 (白点線) が観測領域 (図の中心部分) に
北側から浸入してくる様子が分かる。これと同時に風速変動が観測された。
11.EISCAT レーダーおよび光学観測装置のデータベース整備とその公開
EISCAT レーダー、トロムソに設置されている光学観測装置で得られたデータを共同利
用者へ提供するため、それらの解析データおよびサマリープロットをインターネットで公
開している (http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/~eiscat/data/EISCAT.html)。EISCAT レーダーデ
ータは、トロムソ UHF・VHF レーダーやロングイアビンの ESR 32 m/42 m レーダーが観
測したプラズマ温度や密度などの 1 次物理量に加え、電離圏電場や電気伝導度などの 2 次
物理量を複数の時間分解能で再解析しデータベース化している。また DELTA-2 キャンペ
ーン (2009 年 1 月実施) や IPY 連続観測 (2007 年 3 月-2008 年 3 月実施) などの長期観測
データも公開している。2011 年 3 月現在、電子オーロラカメラ、4 波長フォトメータ、プ
ロトン全天カメラ、多波長全天カメラ、ファブリ・ペロー干渉計、ナトリウムライダーの
6 台の光学観測装置が稼働しており、これらのデータも本ウェブページで公開している。
16
1.研究活動報告
太 陽 圏 環 境 (第 3部 門 )
太陽圏は、太陽から吹き出したプラズマや磁場に満たされた銀河空間に浮かぶ巨大な
泡のようなものである。地球はこの中で生まれ、進化してきた。我々は、この地球を抱
く太陽圏環境の中で起きている諸物理過程の研究を行い、太陽圏環境構築のシナリオの
解明を試みている。そのために、太陽コロナの爆発現象に伴って放出される高エネルギ
ー中性子や荷電粒子、そして定常太陽風やコロナ物質放出現象によるプラズマ流などを、
独自の装置を開発することで広範なエネルギーと空間スケールにわたって観測し、その
加速機構や伝搬機構の解明に取り組んでいる。また、数年から数千年という様々なタイ
ムスケールでの太陽活動と太陽圏の歴史の研究も行っている。さらに、我々の太陽圏を
よりよく知るために、太陽以外の天体で起きている類似の現象との比較研究、太陽系以
外の惑星系の探索、太陽系を包む宇宙空間を満たす暗黒物質や超高エネルギー宇宙線の
研究も実施している。
1.多地点 IPS 観測 (定常観測、データベース公開、システム更新)
2010 年度は富士観測所、木曽観測施設における観測システムの性能向上をはかり、豊川
観測所との同期観測を実現するため、惑星間空間シンチレーション (IPS) 観測開始時期を
遅らせることで、以下の作業を実施した。
(1) 富士観測所
2009 年度 2 月に積雪により破損した駆動部の修理は 4 月 24 日に完了した。豊川観測所
のシステムを基本として観測制御システム、バックエンド、データ収集システムを開発し
設置した。観測制御システムでは、観測開始、終了時刻の設定を正分から正秒に変更した。
富士観測所に設置されたダイポール素子。
17
1.研究成果報告
富士観測所に設置された観測制御、データ収集、バックエンドシステム。
バックエンド部でこれまで採用していた自動利得制御回路を廃止し、観測時に利得値を固
定することで回路の大幅な簡素化を図った。天体電波源毎の強度の違いはサンプリングの
ダイナミックレンジ (12 bit から 16 bit へ) を広くとることで対応している。データ収集シ
ステムはサンプリングレートを 20 Hz から 10 kHz に大幅に向上させた。これにより、LF
前部にノイズ除去回路を設置することで行っていた人工的な外来雑音の除去が、収集後の
データに 1 次処理を施すことで可能となった。1 次処理後のデータは豊川と同様の 50 Hz
のデータとして記録するよう変更した。一連の更新は 7 月 6 日に完了し、それ以降は総合
調整、試験観測を行った。その後老朽化していたダイポール素子アンテナの交換を複数回
に分けて実施し、9 月 10 日に作業が完了した。
(2) 木曽観測施設
富士観測所と同様にダイポール素子 (6 月 30 日)、および観測制御システム、バックエ
ンド、データ収集システムの更新 (9 月 22 日) を実施し、それ以降は総合調整、試験観測
を行った。試験観測中はアンテナの仰角を読み取るエンコーダーの不具合が頻発したため、
より故障しにくい構造のエンコーダーボックスの開発を行った。このエンコーダーボック
スの設置は次年度実施する予定である。
(3) 3 局同期観測
新システムによる豊川-富士-木曽の 3 局同期観測は、10 月末から実施され 12 月初旬に
富士と木曽は今年度の観測を終了した。この同期観測されたデータを処理するためのソフ
トウェアは現在開発中である。なお、豊川は年間を通じて観測が実施された。
12 月には太陽風サブシステム(共用計算機システム)が更新された。2009 年までに取
得したデータは http://stesun5.stelab.nagoya-u.ac.jp/ips_data.html で公開中である。
18
1.研究活動報告
2.国際共同研究プロジェクト
2010 年 9-11 月に、カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD) のジャクソン教授を招
聘し、共同研究を行った。この成果の一つとして、極域のジェット現象について太陽観測
衛星「ひので」と IPS 観測との共同観測を来年度に実施することになった。2011 年 3-5
月にも再度、ジャクソン教授を招聘し、引き続き共同研究を実施する。
3.特異な太陽活動周期における太陽圏3次元構造の変遷と粒子加速の研究(プロジェクト1)
サイクル 23/24 極小期における太陽黒点の出現は過去 100 年来の少なさであり、こ
れに伴って太陽風には従来の極小期とは異なる特徴が報告されている。我々は、太陽
活動の変化に伴って太陽圏の全体構造が如何なる発展をするかについて、所外の研究
者との共同研究を通じて明らかにしようとしている (ジオスペース研究センター:プロ
ジェクト 1)。2010 年度は、信州大学や愛知工業大学などのグループと宇宙線モジュレ
ーション観測を用いた共同研究を実施した。宇宙線モジュレーション観測は、太陽風
の大規模磁場構造を推定する有効な手段となる。信州大学のグループとの共同研究で
は、オーストラリア・ホバートのミューオン宇宙線検出器の拡張を行い、感度を大幅
に向上させた。
4.IPS 観測で同定した惑星間空間擾乱イベント日と地球に到達した ICMEs の関係
惑星空間コロナ質量放出 (ICMEs) の伝搬特性を明らかにするために、IPS 観測で捉えら
れた ICMEs についての統計的研究を開始した。まず 1997 年から 2009 年までの IPS 観測
で得られた太陽風密度擾乱の係数 g-value のデータを解析し、観測日 2612 日から擾乱イベ
ント日 656 日を同定した。この解析から、IPS 観測による惑星間空間擾乱イベント日のカ
タログを作成した。
次に、1 日の擾乱イベント日は一つの ICME によって起こると仮定して、このカタログ
を地球近傍での in-situ 観測による ICMEs list (Richardson and Cane, 2010) と比較した。そ
の結果、IPS 観測で同定した擾乱イベント日 656 日のうち 66 日 (10%) は、地球に到達し
た ICMEs と対応づけられることが分かった。現在、これら 66 例の ICMEs について伝搬
速度プロファイルの解析を行っている。
5.太陽高エネルギー粒子加速機構の解明を目指して
宇宙線の起源を解明するため、地球から詳細に観測できる太陽での高エネルギー粒子加
速機構を解明することを一つの大きな研究目標にしている。本研究のためには、粒子加速
が起こった時間を知ることが重要で、惑星間空間を太陽から地球へ直進する中性子はその
一つの観測手段である。中性子は質量を有し、そのエネルギーによって飛行時間が異なる。
そこで当研究所では、エネルギーと到来方向を測定できる太陽中性子望遠鏡を、世界 7 高
山に設置して太陽中性子の 24 時間観測体制を確立している。中性子は太陽高度が低くな
ると大気中で激しく吸収されるので、観測装置を経度の異なる高山に設置する必要があっ
たからである。
19
1.研究成果報告
メキシコシェラネグラ山における SciCR のプロトタイプの稼働開始の様子。
第 24 太陽活動期は、2013 年に極大期を迎えると予想されている。第 24 太陽活動期
において、既設の太陽中性子観測網に加え、加速器実験で用いていた検出器 (SciBar)
を中性子検出器として転用し、メキシコの高山シェラネグラ (97°W, 4600 m) に設置す
る計画 SciBar for the Cosmic Ray Observations (SciCR) が、京都大学・高エネルギー加速
器研究機構のグループの協力で現在進行中である。本検出器はシンチレータバーを用
いた粒子飛跡を測定できる検出器で、既存の検出器と比べて粒子弁別能力、エネルギ
ー分解能において優れている。2010 年度は、2009 年に試作した SciCR のプロトタイ
プをシェラネグラに移設し、宇宙線バックグラウンドのデータを取得しつつデータ取
得システムの高山での連続運転を開始した。さらに、この試作機のデータを用いて本
実験におけるデータ取得条件を検討し、太陽中性子に対する SciCR の検出感度を求め
た。年度末にはシカゴのフェルミ国立加速器研究所で SciBar を解体し、メキシコに向
けて出荷した。2011 年度はまずメキシコの平地にて本検出器による宇宙線データの取
得を開始する予定である。
本研究は、甲南大学、日本大学、中部大学、信州大学、東京工業大学、山梨学院大学、
国立天文台、理化学研究所、宇宙航空研究開発機構、東京大学宇宙線研究所、愛知工業大
学などとの共同研究である。
6.宇宙線ニュートリノと暗黒物質の研究
ニュートリノや暗黒物質など地下宇宙線の観測を行い、暗黒物質の直接探索、間接探索
や宇宙線ニュートリノによる宇宙空間での陽子加速の研究を行っている。
2010 年度は、スーパーカミオカンデの太陽方向からの上向きミューオン事象解析による
暗黒物質 WIMP の間接探索の結果を論文として投稿した。また Fully-contained ニュート
20
1.研究活動報告
リノ事象による WIMP 間接探索の場合の感度を研究した。暗黒物質の直接探索として、液
体キセノンを用いた WIMP 直接探索 XMASS 実験の建設を引き続き行い、主に光電子増倍
管波形を記録する FADC 回路の設置と較正を担当、秋よりデータ取得を開始した。
本研究は東京大学宇宙線研究所との共同研究である。
7.加速器を用いた宇宙線相互作用の検証実験
宇宙線が地球大気中の原子と相互作用を起こし複数の粒子が発生する現象を空気シャ
ワーと呼ぶ。世界の複数のグループが、空気シャワーによる超高エネルギー宇宙線の研究
を進めている。しかし、観測結果の解釈の際、相互作用モデルの不定性による誤差が生じ
る。我々は、人工的に最高エネルギーの粒子を作ることのできるLarge Hadron Collider
(LHC) 加速器を用いた核相互作用検証実験 (LHCf) を実施している。LHCは欧州合同原子
核研究機関 (CERN;スイス) に建設された 14 TeV (TeVは 1012 eV) 陽子衝突型加速器で、
実験室系換算で 1017 eVの相互作用の検証が可能である。
LHCf は、2010 年 3 月 30 日から 7 月 19 日まで LHC 7 TeV 陽子衝突における十分なデー
タを取得して第一期の運転を終了した。また、0.9 TeV でのデータも取得した。データ取
得開始直後に世界初の 3 TeV を超える中性パイ中間子の同定に成功するなど、順調にデー
タ収集を進めた。LHCf の初期結果は 2010 年度中に招待講演を含む 15 件の国際会議で報
告され、関心を集めた。最前方ガンマ線のエネルギースペクトルに関する解析結果を間も
なく発表し、今後の相互作用モデルの改善に貢献する。10 月には CERN SPS 加速器にお
ける事後較正試験を行い、装置性能に事前較正時と有意な変化がないことを確認した。同
時に、14 TeV 衝突に向けた装置の改良研究を継続している。放射線耐性の高い GSO シン
チレータの基礎試験を名古屋大学および、放射線医学総合研究所 HIMAC 加速器において
実施した。GSO シンチレータが 1 MGy (106 J/kg) の被曝でも性能が劣化しないと同時に、
20%程度の増光をすることを確認した。
LHCf 検出器によって検出されたガンマ線対の不変質量分布。135 MeV の中性パイ中間子と
548 MeV のイータ中間子によるピークがみられる。
21
1.研究成果報告
本研究は、芝浦工業大学、早稲田大学、神奈川大学、甲南大学およびアメリカ、フラン
ス、イタリア、スイス、スペインの研究機関との共同研究である。
8. 広視野望遠鏡による太陽系外惑星探索
背景の星の前を、質量を持った他の星が通過する際、その重力レンズ効果によって、背
景の星の光が集められ、一時的に明るく見える。この現象を利用して、宇宙の質量のほと
んどを占めるとされるダークマター、宇宙初期に生成したとされる原始ブラックホール、
太陽系外惑星などの探索を行うことが本研究の目的である。この現象は極めて稀にしか起
きないので、大小マゼラン雲や銀河中心のような星の密集した領域を、広視野望遠鏡で常
時監視する必要がある。このため、我々はマゼラン雲や銀河中心の観測に適したニュージ
ーランド・マウントジョン天文台に口径 1.8 m、視野 2.2 平方度の専用望遠鏡を設置し、
2005 年 5 月から観測を行っている。それまで利用していた 61 cm 望遠鏡は、CCD カメラ
を付け替え、追尾観測専用に改造した。
2010 年度は、銀河中心方向では、607 個のマイクロレンズイベントをリアルタイムで検
出し、全世界に追観測を促すアラートを発する事に成功した。この中から 4 個の系外惑星
候補を発見した。また、MOA 2009-BLG-319 を解析して土星の半分ほどの質量の惑星を発
見した。これを含めて 2010 年迄に 11 個の系外惑星を発見した。この他に、61 cm 望遠鏡
を使った WASP-5b の Transit Timing Variation (TTV) の観測から、第 2 の惑星の存在に制限
を付けた。また、重力レンズを使ったワームホール検出の可能性を検討した。
発見された惑星の分布。
22
1.研究活動報告
本研究は、ニュージーランド・カンタベリー大学、オークランド大学、ビクトリア大学、
メッシー大学の他、名古屋大学理学部、甲南大学、東京都立産業技術高等専門学校、長野
工業高等専門学校との共同研究である。
9.放射性炭素による過去の太陽活動の研究
地球に到達する銀河宇宙線強度は、太陽活動に依存する。宇宙線が地球大気中で核反応
を起こすと、放射性炭素 (炭素 14) が生成される。この炭素 14 は半減期が 5730 年の放
射性同位体であり、その一部は炭素循環の過程で光合成により樹木の中に取り込まれる。
樹木年輪中の炭素 14 濃度を測定すれば、炭素 14 が取り込まれた年代の宇宙線強度や、
この変動の要因となっている太陽活動に関する知見が得られ、過去の太陽や地球周辺の環
境の変遷を知ることができる。これまでに、太陽活動が低下していた極小期 (grand minima)
を中心に年輪中の炭素 14 濃度を測定し、太陽黒点が見られなかったマウンダー極小期
(1645-1715 年) にも炭素 14 濃度は変動しており太陽が周期活動をしていたこと、マウン
ダー極小期の太陽活動周期 (シュワーベ・サイクル/ヘール・サイクル) が、現在の 11 年
/22 年に対して 14 年/28 年であったこと、太陽磁場が反転していたこと等が明らかにな
った。一方シュペーラー極小期 (1416-1534 年) では太陽活動周期が現在とほぼ同じ 11
年/22 年周期であった。
紀元前 4 世紀と 7 世紀に放射性炭素濃度の増加が見られ、太陽活動極小期である可能性
が高い。2010 年度は、太陽活動極小期における周期性の違いを検証するために、宮崎県串
間市から出土した紀元前 4 世紀のクスノキ土埋木の年輪試料中の炭素 14 濃度変化を解析
し、11 年と 15 年周期について考察した。また紀元前 7 世紀の杉年輪の放射性炭素濃度の
測定を行った。さらに西暦 7-11 世紀の屋久杉年輪中の放射性炭素濃度の変化を測定し、
太陽活動に起因すると思われる 11 年および 14 年周期が見られることが明らかになり、今
後精度を上げて測定を行う。
本研究は、名古屋大学年代測定総合研究センター、東京大学タンデム加速器研究施設と
の共同研究で実施された。
10.宇宙線による雲生成検証実験
太陽活動と地球気候が関係していることは多くのデータが示しているが、そのメカニズ
ムとしては、太陽紫外線の影響が広く考えられている。一方、地球に到来する銀河宇宙線
が作り出す 2 次宇宙線粒子による大気イオンが、対流圏下部における雲生成を制御するこ
とによって地球気候と相関するという考えが提唱されている。そこでこの仮説を実験的に
検証するために、予備的な実験を行っている。2010 年度は小型金属チェンバーに自然大気
や人工模擬大気を導入し、オゾン、二酸化硫黄などの微量成分比や宇宙線に替わる放射線
源による照射量を変化させて、イオン生成やエアロゾル粒子生成を測定して、予備的な結
果を得るとともに、イオン検出器の特性を調べた。今後はさらに本格的な測定を行い、宇
宙線による雲生成仮説の検証を行う。
本研究は、JAMSTEC との共同研究で実施された。
23
1.研究成果報告
11.ガンマ線観測による宇宙線加速源の研究
宇宙線 (陽子・核子) の起源は未だ謎であるが、宇宙線と星間ガスの相互作用で放出さ
れるガンマ線は、宇宙線の起源とその伝播を研究する上で最も有力な手段と考えられてい
る。2008 年に観測を開始した Fermi 衛星により、銀河系内宇宙線源の最有力候補である超
新星残骸での宇宙線加速・伝播の様子を明らかにしつつある。2010 年度には超新星残骸
W28 周辺の分子雲領域で、W28 からの距離に依存して宇宙線のエネルギースペクトルが
大きく異なる可能性を発見し、宇宙線伝播のエネルギー依存性解明に大きな糸口を得、現
在さらなる詳細解析を進めている。また、Fermi 衛星で観測された超新星残骸におけるガ
ンマ線と電波の強度の相関から、分子雲に衝突し圧縮された衝撃波の中で既存の銀河系内
宇宙線を再加速している強い示唆を得た。今後は、電波で観測された超新星残骸における
ガンマ線放射を系統的に解析することにより、この相関の普遍性を検証する予定である。
また、名古屋大学理学研究科の NANTEN グループと共同で分子雲からのガンマ線放射を
走査することにより、超新星残骸以外の宇宙線源を探索している。既に数例の候補を発見
しており、詳細解析を行っている。
既存の観測装置からのデータ解析を進める一方で、次世代のガンマ線観測装置である
ASTRO-H 軟ガンマ線検出器の開発を主導すると共に、Cherenkov Telescope Array (CTA) の
基礎開発に参加し、SLAC 国立加速器研究所 (アメリカ) と共同で電子回路開発の中心的
役割を果たしている。
24
1.研究活動報告
総 合 解 析 (第 4部 門 )
総合解析部門 (Integrated Studies Division) では、太陽から地球大気圏までのエネルギー
と物質の流れの解明を目指し、人工衛星や地上観測によって得られた太陽表面から地球周
辺までのデータ解析と、領域間結合やスケール間結合の物理過程を数値的に再現するコン
ピュータシミュレーション/モデリングを組み合わせた“総合解析”を行っている。特に、
非線形過程や領域間相互作用の結果として起こる現象 (太陽フレア、CME、磁気嵐、オー
ロラなど) の発生メカニズムや、これらの現象が社会に及ぼすさまざまな影響を定量的に
解明していくことに重点をおいている。2007 年度から、GEDAS を発展させ、実証型ジオ
スペースモデルの確立を目的とした Geospace Environment Modeling System for Integrated
Study (GEMSIS) 第一期を開始し、実証型ジオスペース環境モデル構築のための各要素研
究を行った。この成果を受け、2010 年度からは、GEMSIS の第二期 6 年間の計画として、
実証型ジオスペース環境モデルの構築と、多圏間相互作用と高エネルギー粒子生成・消滅
機構の解明を目指す研究を開始した。
・GEMSIS-Sun:第二期における GEMSIS-Sun の大目標は、
「太陽フレアにおいて、エネル
ギー蓄積過程、トリガー機構、エネルギー解放、粒子加速過程を統一的に理解すること」
であり、そのための現実的なモデルを構築し、観測結果 (特に大フレア) との比較研究
を行う方針で研究を推進している。
・GEMSIS-Magnetosphere:内部磁気圏における低周波波動を記述可能菜ドリフト運動論近
似の新しい環電流モデルのプロトタイプを完成させるとともに、放射線帯モデルの開発
を続け、THEMIS 衛星観測との比較研究などを行った。また、ERG 計画のサイエンスセ
ンター機能整備に向けて、HF レーダーおよび地上磁場観測の CDF データベース、およ
び衛星観測、地上観測、数値実験データを同じプラットフォームで解析できる統合ソフ
トウェア用のプログラム群の試験公開を開始した。
・GEMSIS-Ionosphere:電離圏電場ポテンシャルの全球分布モデルの開発を続けるととも
に、極から赤道及び内部磁気圏に至る電場伝搬の瞬時性の解明、オーロラ爆発に伴う沿
磁力線電流の成分分解、リングカレントの速い消失過程の解明と陽子オーロラの主オー
バルの再現などを行った。
1.GEMSIS-Sun
(1) フレア発現機構に関する 3 次元シミュレーション研究
太陽フレアは太陽表面の活動領域に蓄積された磁気エネルギーの解放過程であると広く信
じられているが、その発現機構そのものは未だに解明されていない。我々は自由エネルギーと
なる非ポテンシャル磁場を持つ活動領域に、太陽表面下より新たな磁束が上昇し入射されるこ
とがフレア発生の原因となると考え、フレア発生と磁束上昇の関係を定量的に探るため電磁流
体力学 (MHD) モデルに基づく 3 次元シミュレーション研究を実施した。その結果、入射磁束
が太陽表面のポテンシャル成分か非ポテンシャル成分のどちらかを打ち消す場合にのみ、磁束
上昇がフレア発生のトリガとなり得ることを明らかにした。これら 2 つの異なる成分が打ち消
される場合、フレア発生の初期フェーズは異なった振る舞いを示すが、いずれの場合にも最終
25
1..研究活動報告
的に強力な電流層が形成され、磁気リコネクションが進行すると共に大規模な磁束管が惑星間
空間へ放出されることも示された。これらの成果は、フレア発生の物理条件の解明に大きな貢
献をするものであると同時に、フレア発生予測技術の開発にも役立つものである。
(2) 惑星間 CME の構造変化に関する研究
太陽から放出され惑星間空間を高速で運動するコロナ質量放出 (CME) の構造は多く
の場合、局所的に円柱として扱われてきた。しかし、太陽から放射運動する太陽風の性質
により、太陽風中を運動する CME の形状はその運動と共に変形するものと考えられる。
この研究では幾何学的解析により、太陽風中を運動する CME の形状が運動と共に運動方
向によりつぶれ、その断面が円から長円に変形することを理論的に解析した。その結果、
CME 断面の運動方向の厚さと南北方向の長さのアスペクト比は、CME の初期構造に関わ
らず一定値に収束する傾向があることを見出した。特に、地球公転軌道ではアスペクト比
は 5±1 であることが理論的に予想された。さらに、これらの結果に基づき、CME 前面の
衝撃波と CME までの距離の衛星による測定から、CME のアスペクト比を推定する方法を
あらたに開発した。これらの結果は衛星観測に基づいてより信頼性の高い宇宙天気予報を
実現するためにも重要な成果である。
(3) 衛星・地上観測データの総合解析による太陽フレア粒子加速研究
太陽フレアのループトップ付近からの非熱的放射は、その上空の磁気リコネクション領
域からの加速・加熱過程と trap+precipitation 過程に深く関わっていると考えられる。そこ
で、フレアループトップ付近の高エネルギー電子の高さ分布を調べることで、太陽フレア
における粒子加速モデルに関して、観測的に強い制限を与えることを目指す。野辺山電波
ヘリオグラフで観測された 2005 年 7 月 27 日のフレアの解析を行った。電波源の高さの時
間変化を 17 GHz と 34 GHz で調べた結果、34 GHz 電波源は 17 GHz 電波源よりも、放射
の継続期間中、常に上方に位置しているという結果が得られた。また、フレアのピーク時
刻付近では両者の差が大きくなることも分かった。リコネクション領域からの電子が下方
に輸送される間に加速・加熱過程が効くと考えると、より高いエネルギー電子からの放射
に対応する 34 GHz 電波源は 17 GHz 電波源よりも下方に位置すると予想される。
しかし、
結果はこれと相反するものとなった。この結果は、他の加速機構・散乱機構の可能性を考
える必要があることを示唆している。
(4) ひので衛星太陽フレアデータベースの作成
「ひので」の観測開始から現在までに「ひので」搭載機器 (SOT・XRT・EIS) で観測さ
れた太陽フレアのカタログ作成を行っている。「ひので」は、衛星のポインティングが常
に太陽中心だけではなく観測対象によって異なっており、視野も機器によっては太陽全面
をカバーできる視野を持っていないため、フレア発生時に観測が行われていたとしても、
観測視野内にそのフレアが捉えられているかどうかは自明ではない。したがって、「ひの
で」が実際に観測を行うことができた太陽フレアをリストアップした本カタログは、 太
陽フレア解析を行うにあたって非常に有益であり、多くの研究者に活用されることが期待
される。現在までに 3000 以上のフレアが「ひので」の観測期間に発生し、そのうち 50%
以上が「ひので」によって観測されていることが分かった。イベントごとの撮像画像や
GOES の X 線強度時間変化も含んだサマリープロットも準備中であり、これらも順次ウェ
ブに公開する予定である (http://st4a.stelab.nagoya-u.ac.jp/ hinode_flare/index.html/)。
26
1.研究活動報告
(5) 「ひので」高精度磁場データを使ったNLFFFデータベースの作成
「ひので」衛星により取得された高精度磁場データを境界条件とした Non-linear force
free field (NLFFF) のデータベース (DB) 作成を行っている。これはコロナ磁場の研究が、
コロナ中における太陽フレアの発生を理解するために必要不可欠だからである。
「ひので」
衛星は、これまでに多くのデータを取得しており,NLFFFDB 作成のためには,自動計算
プログラムが必要となる。この自動計算プログラム作成について、「ひので」により取得
された活動領域の高精度磁場データを、SOHO 衛星により取得された全面磁場データに埋
め込み、全球ポテンシャル磁場の計算を行うところまで作成した。現在は、NLFFF 計算の
テストを行っている。来年度は、この自動計算プログラムを完成させ、いくつかの活動領
域について計算したコロナ磁場を詳しく調べる予定である。
(6) 太陽大気中の磁気エネルギー、磁気ヘリシティの蓄積、解放過程について
磁気シアは、フレアなどの太陽活動現象を引き起こす磁気エネルギー源である。光球面
の磁気シア強度を使って、太陽フレアの結果である軟 X 線波長 (1-8 A) の光度曲線の再
現を試みた。サンプルとなるフレアは、Yamamoto and Sakurai (2009) において、磁気シア
強度を調べたフレアである。図は光度曲線の観測値と計算値である。この計算結果から、
これまで理論的な説明が困難であったフレアループ上空の下降流の速度などについて,説
明可能なシナリオを提案する事ができた。光球面の磁気ヘリシティ入射量をより詳細に計
算するために、ヘリシティ入射量の計算式自体について検討した。本来、磁気ヘリシティ
入射量は、正極と負極を含めた面積分値であるが、正極と負極からのベクトルポテンシャ
ルの寄与を分離することで、正極、負極、それぞれにおけるヘリシティ入射量を計算可能
である事が分かった。
2.GEMSIS-Magnetosphere
(1) サブストーム開始機構の研究: 磁気圏尾部の磁場双極子化に伴う圧力変化
サブストームは、磁気圏尾部に蓄積されたエネルギーが解放される現象である。サブス
トームが発生すると、たとえば、夜側の極域で激しいオーロラ活動が見られる。サブスト
ームが磁気圏尾部のどのような物理現象によって引き起こされるかは、磁気圏物理学にお
ける未解決の大問題の一つであり、何十年もの間、激しい論争になっている。この問題の
左:GOES 衛星で観測された 1-8 A の光度曲線 (実線) と計算値 (太線)。右:ログスケールで
の表示。破線は 0.5-4 A の光度曲線。太破線はその計算値。
27
1..研究活動報告
解決に向けて、サブストーム開始前後の磁気圏尾部のダイナミクスについて調べているが、
本研究では、特にプラズマシートにおける磁場双極子化に伴う圧力変化に着目し、Geotail
衛星のデータを用いた統計解析と事例解析を行った。その結果、これまでに言われていた
結果と違い、イオン圧力は、磁場双極子化が最初に起こる領域では、磁場双極子化に伴い
増加することが分かった。サブストーム開始機構について、いくつかの有力なモデルが提
唱されているが、そのうちの一つのカレントディスラプションモデルは、尾部方向に伝播
する希薄波が、磁場双極子化に伴って発生し、近尾部の磁気リコネクションを引き起こす
というシナリオを提唱している。しかし、本研究の観測結果により、この希薄波モデルは
否定されることが結論づけられる。
(2) GEMSIS -リングカレントモデルの開発
本研究ではジオスペース環境に多大な影響をもたらす磁気嵐現象の理解に向けて、内部
磁気圏領域における環電流粒子の自己無撞着数値シミュレーションモデルの開発を進めて
いる。本モデルで用いる方程式系は第 1 断熱不変量の保存を仮定した 5 次元の Vlasov 方程
式とマクスウェル方程式を連立させたものであり,磁気流体波動の記述のため分極電流の
効果も含めているのが特徴である.これまでの数値実験において磁気音波や Alfven 波の伝
播過程などが正しく再現されていることを確認している。さらに方程式系の再検討も行い、
案内中心近似を用いた場合の自己無撞着な Vlasov-Maxwell 方程式系を導出する系統的手法
を調べ、またこれによってエネルギー保存を厳密に満たすような方程式系を導出した。
(3) 放射線帯外帯の消失過程について
本研究では、THEMIS 衛星の高エネルギー粒子観測器のデータを用いて、外帯の外側境
界を直接検出しその L 値方向への移動を解析することによって、惑星間空間への相対論的
電子の逃走過程 (Magnetopause Shadowing: MPS) が外帯の消失に果たす影響を調べた。
2007 年から 2008 年までの外帯消失イベントを解析した結果、外帯の消失イベントの多く
は太陽風動圧が高いときに起こること、また外帯の境界位置の変動と磁気圏界面の変化に
は有意な相関が見られ、過去の MPS に関するシミュレーションと整合する結果が得られ
た。また、太陽風動圧に対する外帯境界位置の変化について、THEMIS 衛星の観測結果と
MPS 過程のみを組み込んだ GEMSIS-RB シミュレーションとを比較したところ、両者はよ
い一致を示した。なお、外帯の消失は、電子のドリフト軌道が磁気圏界面と接触するとこ
ろだけでなく、さらに地球側で起こることが知られている。MPS が起こったあとの外帯境
界の位置変化から予想される拡散係数を推定したところ、MPS のあとに外向き拡散が起こ
り、磁気圏界面から遠いところでも外帯の消失を引き起こすというシナリオと調和的であ
ることが示された。これらの結果から、太陽風動圧の増大にともなって、磁気圏界面が地
球側に近づくことによって、MPS と外向き拡散が起こり外帯消失を引き起こす可能性が指
摘された。
(4) 放射線帯外帯の太陽活動周期での変動について
放射線帯外帯は、太陽活動でその空間構造を変化させる。すなわち、太陽活動極大付近
で地球側に接近し、太陽活動下降期で地球から遠ざかる (Miyoshi et al., 2004)。このメカニ
ズムを調べるために、放射線帯外帯の太陽風構造依存性と、各太陽風構造の太陽活動周期
での発生頻度に注目して解析を行った。放射線帯外帯は、SIR の後のコロナホールからの
高速太陽風通過時には、静止軌道を含む外帯の外側で大きく増加し、CME が引き起こす
28
1.研究活動報告
規模の大きい磁気嵐時には内側で増加する。また、コロナホール流および CME 性磁気嵐
の発生頻度を調べると、太陽活動下降期には、コロナホール流が頻繁に地球に到来する一
方、太陽活動極大付近では、CME 性の磁気嵐の頻度が大きくなる。これらの解析の結果
から、外帯の空間構造の変化は、太陽活動周期での太陽風構造の変化によって作り出され
ているとするモデルを新たに提案した。
(5) オーロラ電流層の 3 次元シミュレーション:微細構造の形成
オーロラサブストームのオンセット時などにオーロラアーク中に観測されるアークエ
レメントに対応すると思われる電離圏での薄い電流シートの時間発展を理解するため、3
次元シミュレーションを行った。シミュレーションでは、Alfvenic なオーロラおよび準静
的な inverted-V タイプのオーロラの 2 種を想定するため、各々、電子慣性のみが効く場合
と、
磁気圏と電離圏の間に電気抵抗層がある場合の 2 つのケースについて、特徴を調べた。
電気抵抗層がない場合には、電流層は、ケルビン・ヘルムホルツ不安定とテアリング不安
定の組み合わせにより渦や折れ曲がりを伴う微細構造へと時間発展する。時間発展の最終
段階では、特に急峻な沿磁力線電流の勾配が所謂アークエレメントの形成に重要な役割を
果たす。一方、電気抵抗層がある場合には、ケルビン・ヘルムホルツ不安定が支配的にな
り、カール状のオーロラ構造を作り出す。これら Alfvenic と準静的なオーロラに対応する
電流層の時間発展は、
その場の Alfvén 速度に対する電場と磁場の変動成分の比 (dE/dB) が、
小さい場合と大きい場合とに各々整理すると理解できる。
(6) CIP 法を適用した新しい磁気圏グローバル MHD シミュレーションモデル
磁気圏低緯度境界において成長すると思われる KH 不安定による渦乱流、高速ジェット
がもたらすプラズマシート中の磁気乱流を再現することにより、磁気圏でのプラズマ輸
送・加速過程における乱流の役割を明らかにすることを目的とし、新たに CIP 法を適用し
た高精度磁気圏グローバル MHD シミュレーションモデル開発を行った。本年度では、数
値スキームによるモデルの特徴を明らかにするため、上記 CIP 法によるモデルと modified
leapfrog 法 (Ogino et al., IEEE, 1992) によるモデルとの直接比較を行った。その結果、北向
き惑星間空間磁場 (IMF) のケースでは、両モデルにおいて閉じた磁気圏構造が再現され、
磁気圏境界・カスプの位置などに良い一致が得られた。一方で、衝撃波の位置、形状、下
流での物理量に顕著な違いが見られ、より正しい解を得るためには、衝撃波補足法をベー
スとしたモデルとの直接比較が必要であるとの結論を得た。
3.GEMSIS-Ionosphere
(1) オーロラ爆発の電流系
オーロラ爆発上空では、磁力線に沿った電流 (沿磁力線電流) が観測される。この沿磁
力線電流が、東西電流ペアであるのか、南北ペアであるのか、あるいは両者の競合である
のかを明らにすることが、電流系の駆動源を理解するために重要である。本研究では、地
磁気データとオーロラデータを用いた地磁気逆計算法により、沿磁力線電流を面でスナッ
プショット推定し、その成分を分解した。その結果、西向きジェット電流の南北で、推定
した沿磁力線電流の、ホール成分とペダーセン成分が反相関していた。この結果は、東西
ループ電流に関係した電場が、南北方向の分極電場を生成したことを示唆している。
29
1..研究活動報告
(2) オーロラサブストーム開始の前兆現象の研究
オーロラサブストーム開始に至る時系列は 40 年以上にわたって論争が続いてきた、磁
気圏-電離圏結合系における大きな未解明問題であった。本研究では NASA の THEMIS 衛
星、地上全天カメラ網のデータを用い、オーロラ帯極側境界増光が substorm の前兆現象と
なることを事例解析と統計解析から明らかにした。また、SuperDARN レーダーによる電
離圏プラズマ流の同時観測との比較の結果、オーロラ帯極側境界増光に先行して極冠域の
赤道側向きプラズマ流が増大することが確かめられた。この結果は、開いた磁力線上を局
在した速いプラズマ流が open-closed 境界に向けて伝搬し、それがオーロラ帯極側境界増
光およびそれに引き続く南北オーロラ (オーロラ帯の赤道向きプラズマ流) に接続するこ
とを示している。さらに substorm の開始する時としない時でどのようにプラズマシートの
状態が異なるかを調べた。その結果、南北オーロラの大きさや明るさには有意な差は見ら
れないのに対し、substorm トリガー領域のアークの明るさが異なる事が見出された。この
ことは、南北アークの存在以外に近地球プラズマシートの圧力の高さが substorm トリガー
の条件になっていることを示唆している。
(3) 電離圏全球ポテンシャルソルバーの改良
宇宙空間から電離圏へエネルギー・運動量を伝える極域沿磁力線電流の下で電離圏電場
ポテンシャルを導出する、電離圏全球ポテンシャルソルバーの改良を行った。電離圏を介
した磁気圏-電離圏-内部磁気圏結合系の理解に向けて、極域から磁気赤道域までの電離
圏全球をシームレスに解く点が、このソルバーの新しい点である。GEMSIS 第一期で基礎
開発は行われたが、上記に述べたように新しい試みであるがゆえの課題がある。具体的に
は、(1) 夜側高緯度域と昼側低緯度域の間での非常に大きなダイナミックレンジや磁気赤
道域での急勾配を持つ電気伝導度分布の下でポアソン方程式を解くという、数値計算的な
困難さ、(2) 3 次元問題を 2 次元記述 (薄層近似) する為に生じる解への影響の物理的把握
とその対処法、などである。今年度は特に課題 (2) において、(a) 3 次元性が顕著になる
磁気赤道域を 2 次元で取り扱うための、構造・物理過程を考慮した電気伝導度補正方法の
確立、(b) 電気伝導度導出過程の見直し、を行った。
(4) オーロラバルジの電流系構造
サブストーム時に急激に発達するオーロラバルジに関して、Polar, FAST, DMSP など複
数衛星と、複数地上磁力計による同時観測に基づいて、バルジ内での電離圏電場-電流の
空間勾配をスナップショット的に捉えることができた。結果として、夕方から真夜中に向
かって東向きに流れている電離圏ジェット電流が、地方時にして約 2 時間分の距離を進む
間に、その強度が数分の 1 に減衰していることが分かった。このことは、バルジ内では、
東向きジェット電流のような大規模な構造をもつ電流系であっても、沿磁力線電流を介し
た磁気圏との電流のやり取りの結果、電離圏電流がかなり小さい空間スケールで急激に変
化しているということを示している。
(5) サブストーム時の過遮蔽電場の研究
サブストーム時に過遮蔽電場が発達し、赤道電離圏でカウンタージェット電流が流れる
ことが知られ (Kikuchi et al., 2000)、過遮蔽は対流電場の減少により顕在化することが報告
されている(Kikuchi et al., 2003)。一方、逆にサブストーム時に対流電場が強くなり、赤
道でジェット電流が増加するという報告がある (Huang et al., 2004)。本研究では、オーロ
30
1.研究活動報告
ラ帯で対流電場が増加してなおかつ赤道で過遮蔽電場が発達するサブストームを見出し、
磁力計網と SuperDARN データを用いた詳細な解析を行った。この結果、孤立型サブスト
ームでは赤道過遮蔽電場の原因となる領域 2 型沿磁力線電流が増加すると同時に、オーロ
ラ帯の対流電場増加の原因となる領域 1 型沿磁力線電流も増加することが明らかとなった。
また、過遮蔽が夜側中緯度の positive bay の開始と同時かまたは数分早く開始することが
示された。これらの結果から、サブストーム開始時に、夜側磁気圏電離圏で発達するカレ
ントウエッジに加えて、昼側磁気圏電離圏を含めて、非対称環電流-領域 2 型沿磁力線電
流-赤道カウンタージェット電流が発達することが結論された。
4.磁気圏シミュレーション
(1) 昼側磁気リコネクションに対する磁気軸の傾きと IMF の方向の相乗効果
地球磁気圏の 3 次元グローバル MHD シミュレーションから、磁気軸の傾きと IMF の
北向きと夕向き成分が同時に存在する時、反平行磁場条件と太陽直下点のどちらでより
強く磁気リコネクション起るかを調べた。結果、昼側磁気リコネクションは反平行磁場
条件を満たす高緯度尾部領域、即ち、北半球の夕側と南半球の朝側で起ることが分かっ
た。磁気軸の傾き角が 30 度の北半球が夏の場合、北向き夕向き IMF に対して夕側のリ
コネクション領域は、南向き IMF に比べて北半球で磁気圏境界に沿ってより尾方向に移
動する。対流電場も抵抗電場も反平行磁場領域でピークを持つ。更に、反平行領域の磁
場に垂直と平行方向電流は、太陽直下点や磁気赤道領域よりも大きい。また、沿磁力線
電流は、リコネクション領域が冬半球で南向き IMF の場合より尾方向に移るために、夏
半球より冬半球でより強くなる。この傾向は、南向き IMF の場合と逆になる。南北両半
球で極域電位は 3 セル構造を示し、冬半球の極域電位差は夏半球より弱くなる。磁気軸
の傾きと IMF の方向の相乗効果の際立った特徴は、太陽直下点や磁気赤道などの条件に
比べて反平行磁場条件で昼側磁気リコネクションが相対的に最も強く起ることを観測で
明確に示せる可能性が最も高いことにある。何故なら、太陽直下点より磁気赤道が磁力
線に沿って最も磁場が弱くなる点であるため磁気リコネクションが起り易いが、その磁
気赤道ではリコネクションする磁力線に流れがあるため、起る割合が減じられるためで
ある。
(2) 無衝突準垂直衝撃波中での運動論的アルフェン乱流による電子反射の抑制
無衝突準垂直衝撃波中での電子加速プロセスの一つとして、伝搬する衝撃波面での磁気
ミラー力を原因としたショックドリフト加速プロセスが挙げられる。これまでのシミュレ
ーション研究や観測により、衝撃波面は一様ではなくリップルという波状構造を持つこと
が示唆されており、衝撃波面での非線形物理が電子反射に大きな影響を与えていることが
予想される。本研究では全粒子シミュレーションを用いて、リップル構造を含んだ無衝突
衝撃波中において電子の磁気ミラー反射による加速について調べた。この結果より、リッ
プルが励起されると同時に電子反射が抑制されることが見いだされ、またショック面付近
において運動論的アルフェン乱流が励起されていることが分かった。運動論的アルフェン
乱流は電子のピッチ角を小さくするような散乱を引き起こすことから本研究結果は、運動
論的アルフェン乱流による散乱が電子に作用する磁気ミラー力を弱め、衝撃波面での反射
を抑制するということを示唆している。
31
1..研究活動報告
(3) 太陽風と誘電物体との相互作用に関するブラソフシミュレーション
プラズマ風と磁場を持たない誘電物体との相互作用は、固有磁場を持つ天体のものとは
大きく異なり、プラズマ粒子は物体に吸着する一方、物体の後方にはウェイクと呼ばれる
プラズマ密度が薄い領域が形成される。プラズマ風と誘電物体との相互作用は、天体スケ
ールの空間においてイオンのサイクロトロン運動と天体への電荷の蓄積という粒子効果
を考慮する必要があり、数値シミュレーションで扱うのは困難であった。本研究では、新
たに開発した超並列ブラソフシミュレーションによって、ウェイク電場の構造と極性が
IMF に依存することを明らかにした。またウェイク電場を構成している主成分が天体から
の距離によって変化することを示した。
5.比較惑星磁気圏
(1) 木星磁気圏の遠尾部ダイナミックスのシミュレーション研究
2007 年 2 月に New Horizon 人工衛星は木星を通り過ぎて飛行し、その時木星磁気圏の遠
尾部で尾方向に動いていくプラズマの塊を繰り返し観測した。その時、外部惑星の存在す
る外部太陽圏での太陽風の観測は無かった。そこで、幾つかの異なった太陽風の条件下で、
木星遠尾部を周期的に流れ去るこれらのプラズマの塊の原因を調べるために、大きなスケ
ールの新しいグローバル磁気圏モデルによるシミュレーションを行った。結果として、太
陽風の動圧が低くて IMF が磁気軸方向成分の北向き成分を持っている時、プラズマシート
に形成されるリコネクションラインからプラズモイドが周期的に放出される現象を見出し
た。特に、New Horizon 衛星で観測されたような周期的なプラズモイドの放出が IMF の 10
時間周期で南北方向を反転する条件に伴い、回転する木星の固有磁場と IMF の y 成分との
相互作用で起ることが見出された。具体的には、磁気軸に対して南向きの IMF 成分は、高
緯度尾部リコネクションによりプラズモイドの様な構造を作り出す。その結果、その尾方
向に動いているプラズマ構造は、観測で見られた様に尾部の広い領域において現れる。そ
して、太陽風中の動的な振動はプラズマシートにおける振動を導き、遠尾部で尾方向に動
いていく周期的なプラズマの塊として現出する現象として説明できることを示した。
(2) CIR 構造通過時に観測された火星起源の降下重イオンに関する研究
本研究では、Mars Express (MEX) 衛星搭載の ASPERA-3/IMA イオン質量分析器のデータ
を用いて、太陽活動極小期の 2007 年 9-10 月について、火星起源の重イオンの太陽風応答
を調べている。まず、火星に到来した太陽風環境を明らかにするために、MEX が太陽風領
域を直接観測している時間帯の、太陽風イオンの 3 次元速度分布関数から太陽風速度を導
出した。この結果を火星までの伝播時間を考慮して地球軌道付近の ACE が観測した太陽風
データから火星での太陽風を予測する方法と、地上での IPS 観測を MHD シミュレーション
に組み合わせることで導出された火星軌道における太陽風データとをあわせて比較し、解
析期間中には準周期的に CIR 構造が火星に到来していることを同定した。さらに、火星の
電離圏付近で、CIR 通過中に限り見られる,惑星起源重イオンの降り込みを発見した。観測
されたフラックスはモデル研究の予測範囲内である一方、CIR 構造通過時のみに観測される
という時間変動は従来の予測に反している。降下重イオンは,大気流出過程の一つである
スパッタリングを引き起こすため、本研究の結果は、スパッタリング過程の発動条件が太
陽風変動に強く依存することを示唆している。
32
2.ジオスペース研究センター
2. ジオスペース研究センター
ジオスペース研究センターは、従来の共同観測情報センターおよび各観測所を統合して
2004 年 4 月に発足しており、太陽から地球大気までのエネルギー・物質の輸送・循環過程
に関する系統的解明を目指して、太陽地球環境に関する定常的事業と領域横断的な重点共
同研究プロジェクトの企画・推進を行っている。ジオスペース研究センターは、プロジェ
クトの企画・統括を行うマネジメント部と、プロジェクト研究の実践・支援を担うプロジ
ェクト推進部、そして分野横断的な観測協力が機動的に実施できるように一元的に編成さ
れた観測所群から構成される。研究推進に不可欠な太陽地球環境の観測は、研究所本部 (名
古屋)、研究所分室 (豊川) の他、北海道の母子里観測所・陸別観測所、富士山麓の富士観測
所、南九州の鹿児島観測所および長野県の菅平観測施設・木曽観測施設で行われている。
センターの定 常 的 事 業
1.データベース作成
2010 年度のデータベース作成共同研究は 12 課題 (P104 参照) が運営委員会で審査の上
承認され、実施された (http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/kyoudou/database.html)。太陽地球環
境研究所が新たに建設した SuperDARN レーダー (北海道-陸別短波レーダー) が 2006 年
11 月より継続して稼働をしており、このデータベースも共同利用の形式で公開を行ってい
る (http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/web1/hokkaido/gif/)。
2.計算機利用共同研究
名古屋大学情報連携基盤センターのスーパーコンピュータを利用した太陽地球系科学に関す
るモデリング・シミュレーションの計算機利用共同研究課題 31 件 ( P103-104 参照) が各専門
委員会で審査の上、共同利用委員会で承認され、2009 年 5 月から新たに稼働した情報基盤セン
ターのスカラー並列型スーパーコンピュータ Fujitsu M9000・HX600・FX1 の複合システムを用
いた共同研究が精力的に実施された (http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/site1/kyodo/cp_kadai22.html)。
3.研究会・会合
2010 年 2 月 28 日-3 月 2 日には STEL 研究集会「太陽地球惑星系科学シミュレーション
技法勉強会」と STEL 研究集会「STE シミュレーション研究会」が九州大学西陣プラザに
おいて合同で開催され、地球磁気圏・電離圏、核融合プラズマ、大気・プラズマ波動、ス
ケール間結合に関する 11 件の研究発表と、ブラソフ方程式・磁気流体方程式に対する新
しい解法、粒子シミュレーションの並列化および、GPU を用いた流体・粒子シミュレーシ
ョン手法に関する 8 件の講演があった。
33
2.ジオスペース研究センター
4.大学間連携プロジェクト「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究」の推進
文部科学省特別教育研究経費 (研究推進) の交付を受け、2009 年度より 6 ヶ年計画とし
て発足した特別教育研究経費プロジェクト「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク
観測・研究」は、まず、国立極地研究所、東北大学、名古屋大学、京都大学、および九州
大学の 5 機関が連携し、各研究機関がこれまで全地球上に展開してきた超高層大気観測網
をさらに発展させることで観測データの蓄積を継続させる。さらに、連携機関および関連
研究機関の間で多点情報交換システムを用いて「超高層大気科学バーチャル情報拠点」を
構成し、観測データのメタ情報を集積して共有データベース化することにより、連携機関
間のデータの流通を促進し、それにより緊密な共同研究を推進することを目指している。
当研究所では、ジオスペース研究センター職員で構成されるプロジェクト推進グループ
と、所内各研究グループの代表から成るプロジェクト運営委員とが協力して、プロジェク
トを推進している。2010 年度は、前年度に導入した他の連携機関と共通のデータベース装
置とデータ解析・データ表示ソフトウェアを用いて、観測データのデータベース化とメタ
情報の抽出・収集作業を開始した。また継続的に、共通のテレビ会議システムおよびウェ
ブ会議システムを活用して、連携機関の間でのプロジェクト運営会議やデータベースシス
テムの開発会議・打ち合わせを定期的に行った。今年度の成果として、前年度策定した共
通メタ情報フォーマットに沿って、当研究所の各研究グループより公開されている観測デ
ータについて、実際にメタ情報の抽出・収集を行った。この作業は現在も継続中である。
またメタ情報データベースシステム、および共通データ解析ソフトウェアについて、それ
ぞれの試験公開版の開発を行った。これらの成果は、大学間連携プロジェクトのウェブサ
イト (http://www.iugonet.org) より公開されている。
プロジェクト
センターでは、2010 年度から 6 ヶ年計画で 4 つの課題を設定し、以下のとおり領域横断
的共同研究プロジェクトを推進した。
プロジェクト1 「特異な太陽活動周期における太陽圏3次元構造の変遷と粒子加速の
研究」
第 24 太陽活動周期は、過去の周期と比べ黒点の出現が少なく、極磁場が弱いことや高
速太陽風の動圧が弱まっているなどの特異性がある。プロジェクト 1 では、この第 24 太
陽活動周期において太陽圏の 3 次元構造がどのように変貌していくかを、国内外の研究者
との共同研究を通じて明らかにしていこうとしている。また、同周期における太陽圏観測
から粒子加速機構の解明も目指す。
(1) 宇宙線モジュレーション観測による IMF に関する研究
宇宙線強度のモジュレーションは、惑星間空間磁場 (IMF) の大規模構造を研究するた
めの有力な手がかりを与える。我々は、信州大学・宗像教授のグループと共同して名古屋
34
2.ジオスペース研究センター
新設の架台に設置されたホバートの宇宙線計。
-ホバート (豪)-Sao Martinho (ブラジル)-クェートに設置した多方向ミューオン計ネッ
トワーク (Global Muon Detector Network; GMDN) の整備を行ってきた。このような汎世界
的なネットワークを用い、全方向の宇宙線を漏れなく捉えることで、IMFの大規模構造を
正確に決定することが可能になる。今年度は、地上ネットワーク観測大型共同研究 (重点)
の下でホバート宇宙線計の検出面積の拡張を行った。同宇宙線計の拡張前の面積は約 9 m2
であり、名古屋 (36 m2) やブラジル (28 m2) に比べ宇宙線の検出能力が劣っていた。本拡
張工事によりホバート宇宙線の面積は 25 m2にまで増加し、GMDNの検出能力および到来
方向の決定精度を大幅に向上させることができた。
また、我々は愛知工業大学・小島教授、大阪市立大学・林教授らのグループと共同で
Ooty (India) の超大型ミューオン望遠鏡GRAPES-3 を用いた宇宙線強度変動の研究も実
施している。GRAPES-3 は、560 m2といった比類のない面積を持ち、細かな角度分解能
でミューオン強度の分布を決定することができる。今年度は、地上ネットワーク観測大型
共同研究の下で、小島・林・柴田 (中部大学) がOotyを訪れて、現地の研究者と装置開発やデ
ータ解析について議論した。また、本装置の能力を活かすため、東大宇宙線研明野観測所に設
置されている大型ミューオン望遠鏡 (有効面積 75 m2) や当研究所のミューオン望遠鏡 (面積
36 m2) の観測を組み合わせたデータ解析についても検討を行った。
(2) 多地点 IPS 観測システムによる太陽風の 3 次元構造に関する研究
当研究所では、豊川、富士、菅平、木曽に設置した大型アンテナから成る多地点システ
ムを用いて長年にわたって惑星間空間シンチレーション (IPS) 観測を実施し、太陽風の 3
次元構造の変動を明らかにしてきた。IPS 観測の精度を向上するには、アンテナの高感度
化が不可欠である。豊川のアンテナは、最近、優れた受信感度を持つ太陽圏イメージング
装置 (SWIFT) に更新され、2008 年夏から SWIFT による定常観測が実施されている。昨
年度からは、富士・木曽アンテナが SWIFT と同期して観測できるようにシステムの更新
に着手した。今年度は、昨年度に製作した新型のダイポール素子を富士・木曽アンテナに
取り付ける作業を行った。また、富士・木曽アンテナのフロントエンドを除く受信機と観
35
2.ジオスペース研究センター
測制御・データ収集システムのすべてを新たに開発した。10 月末から 12 月 5 日まで、新
システムを用いて豊川・富士・木曽の同時 IPS 観測を実施している。
(3) 飛翔体と IPS による国際共同観測よる太陽圏の 3 次元特性の研究
我々は USCD (アメリカ) のグループと、計算機トモグラフィー法を応用した太陽圏 3 次元構
造の再構築の研究を共同で行ってきている。今年度は 2010 年 9-11 月に USCD のジャクソン博
士を客員教授として招聘し、IPS データの共同解析や将来の太陽圏観測計画の提案を行った。
プロジェクト2 「グローバル地上・衛星観測に基づく宇宙プラズマ-電離大気-中性大
気結合の研究」
本プロジェクトでは、地上観測を有機的に結合させてネットワーク化し、人工衛星観測
と組み合わせることにより、地球周辺の宇宙プラズマ-電離大気-中性大気間の結合過程
とその間のエネルギー・物質のやりとりを研究する。また、長期モニタリングが可能な地
上観測の特性を生かして、極大期・極小期を包括する長期的な観測を行い、太陽活動が地
球大気に与える影響を明らかにしていく。2010 年度の代表的な研究活動としては以下のよ
うなものがあげられる。
(1) カナダでのオーロラ・大気光の光学観測
カナダ・レゾリュートベイおよびアサバスカに設置された全天カメラ、掃天分光フォト
メータ、誘導型磁力計の観測は継続的に行っている。これらのデータはウェブサイト
(http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/canada) を開設して公開している。また、平成 22 年 11 月
にアラスカに高感度の EMCCD カメラを設置し、VLF 電波とのキャンペーン同時観測を行
うとともに、2010 年度末までのオーロラの高速観測を実施した。
(2) 内部磁気圏を探査する小型衛星 ERG の検討
宇宙科学研究所が進める小型衛星計画 SPRINT-B/ERG 計画に参加し、プロジェクト 2
のメンバーは、サイエンス計画の立案、連携地上観測の推進に中心的な役割を果たしてい
る。2010 年度は、ERG 連携地上ネットワーク観測について現状と今後の計画についての
議論を行うとともに、海外の関連するジオスペース探査計画との情報交換を進めた。
(3) 北海道-陸別短波レーダーの観測
2006 年 12 月より定常観測を開始した北海道-陸別短波レーダーは、2010 年度も定常観
測を継続した。この観測から、夜側における地磁気緯度 45 度付近の中緯度領域には西向
きのプラズマフローが存在し、そのフローの強さが地磁気活動度に伴い上昇することが確
認された。これは、中緯度電離圏に擾乱ダイナモ作用が働いていることを示している。一
方、夜光雲や大気光、オーロラを観測するための静止画カメラを平成 22 年 6 月にレーダ
ー観測小屋に設置し、定常観測を開始した。
(4) ナトリウムライダーによる極域下部熱圏・中間圏の観測
ノルウェー・トロムソ (北緯 69.6 度、東経 19.2 度) に設置した新ナトリウムライダーは、
2010 年 10 月 1 日から大気温度観測を開始した。時間分解能 10 分で、高度領域 80 km から 110
36
2.ジオスペース研究センター
km にて、良質な大気温度データが取得されている。新ナトリウムライダーは、全固体レーザ
ーを用いることにより、安定したシステムとして運用されている。これまでの主な観測結果
は、以下の 3 つにまとめられる。(1) EISCAT レーダーとの同時観測によるイオン温度と中性
大気温度の比較、(2) 周期 4 時間から 10 時間の大気波動の観測、(3) スポラディックナトリ
ウム層の観測。現在これらの詳細な解析を進めつつ、観測システムの改善を進めている。
(5) CAWSES-II TG4 の推進
ICSU 傘下の国際組織 SCOSTEP が推進する国際プロジェクト CAWSES-II (太陽地球系の
気候と天気、2009-2013) の 4 つのタスクグループのうち、TG4「What is the geospace
response to various inputs from the lower atmosphere?」は、本プロジェクトと密接な関係にあ
る。本プロジェクトのメンバーはこの TG4 の国際リーダーとして TG4 ニュースレターの
発行 (3 回)、メーリングリストの整備、プラハにおける国際ワークショップの開催 (2011
年 2 月)、地球惑星科学連合での国際セッションの開催などを積極的に推進した。
プロジェクト3 「太陽活動の地球環境への影響に関する研究」
太陽活動はさまざまな形で地球環境に影響を与えている。我々は太陽活動の変動がどのよう
に地球環境に影響を与えてきたのか、過去から現在にわたって検証し、その素過程を解明する
ことを目指している。 2010 年度から開始された第Ⅱ期中期計画においても第Ⅰ期に引き続い
て本プロジェクトを継続・発展させていく。
数十年以上の長期変動を理解するために、放射性同位体測定によって過去の太陽活動の変
動を解明する。また太陽による地球環境への影響のメカニズム解明のために、現在の大気で起
こっている変動を赤外線やミリ波電波により観測するとともに、レーザーを用いた室内実験によっ
てその素過程を調べる。さらに太陽活動の影響を受ける宇宙線の大気電離と雲生成や地球気候
の関係を調べる研究を開始した。
太陽活動がどのように地球環境へ影響するかを調べるために、(1) 過去の太陽活動とその
地球環境への影響、(2) 大気中微量成分への太陽活動の影響、(3) 太陽活動が地球環境に与
える影響の素過程の解明、(4) 宇宙線による雲生成の検証、の 4 つの分担課題を実施した。
(1) 過去の太陽活動とその地球環境への影響
地球大気中の放射性炭素 (炭素 14) は、銀河宇宙線と大気原子核の核反応によってつく
られる。地球に到達する銀河宇宙線強度は太陽活動による惑星間空間磁場によって変調を
受けるので、過去の大気中放射性炭素濃度の測定から、その時代の宇宙線強度および太陽
活動等に関する知見を得ることができる。特に過去の太陽活動の周期性を調べるために、
我々はこれまでマウンダーやシュペーラー極小期および太陽活動通常期における年輪中
の放射性炭素濃度の高精度測定を行い、シュワーベサイクルの周期長が通常期には現在と
同じ 11 年であったことやマウンダー極小期で太陽活動変動の周期が 11 年ではなく 14 年
であったことを見いだした。今後は過去 3 千年間を通して太陽活動周期を調べることを目
標とする。2010 年度は、紀元前 4 世紀の太陽活動極小期と見られる年代の樹木試料年輪中
の放射性炭素濃度の測定結果を解析し、さらに特徴的な年代である紀元前 7 世紀の樹木年
37
2.ジオスペース研究センター
輪試料中の放射性炭素濃度測定を行った。放射性炭素濃度の測定は、名古屋大学年代測定
研究センターの加速器質量分析計と東京大学工学研究科の加速器質量分析計を併用した。
詳細な解析の結果、紀元前 4 世紀の太陽活動極小期における活動周期が 14 年に延びてい
たことの統計的有意性を示した。マウンダー極小期と同様に、11 年ではなく 14 年程度に
伸びていたことが確実となり、極小期に周期長が長くなるメカニズムの解明が必要である。
紀元前 7 世紀の極小期についてはさらに測定を継続して、周期長の変化の有無を調べる予
定である。一方 AD7-11 世紀の炭素 14 濃度を測定し、顕著な短期的変動を発見し、その
原因を調べている。また炭素 14 濃度の変化が小さい場合に周期性を見出すのが困難なこ
とが明らかになり、濃度測定の精度や時間分解能をあげる必要がある。
一方、宇宙線生成核種の一つであるベリリウムの大気中での挙動を調べることと、現在
の太陽活動に対して宇宙線生成核種がどのように振る舞うかを調べるために、山形大学と
共同で、地球上のいくつかの地点においてベリリウム 7 の測定を行っている。南半球の高
山であるボリビア・チャカルタヤ山にエアーサンプラーを設置し、現地の協力も得て観測
を継続している。また北半球高緯度のアイスランドの設備を更新して、観測網を整備した。
太陽活動が活発になりつつあり、今後もこれらの測定、観測を継続する。
(2) 大気中微量成分への太陽活動の影響
モニタリング観測を通して、大気組成の数年から十数年のタイムスケールでの変動から、
太陽の 11 年周期に対応する変動を抽出し、太陽活動の大気組成変動に対する影響を調べ
るとともに高感度ミリ波大気観測装置の開発を行うことを目的とする。
チリ・アタカマ高地およびアルゼンチン・リオガジェゴスに移設したミリ波大気分子分
光観測装置によって定常的に取得されるオゾン、水蒸気同位体、一酸化塩素 (ClO) の連
続観測データは、長期にわたる成層圏微量分子の組成変動および経年変化の基礎データと
なる。人為起源のフロン等を起源とした塩素や温暖化との関連が指摘される水蒸気を起源
とする水酸化 (HO X ) によるオゾン層破壊は、オゾン長期トレンドに大きな影響を与える
要因であり、太陽活動との関連を調べる上でも重要なファクターである。今後も連続的に
観測を継続して、微量分子の高度分布と時間変動およびオゾン長期変動との関連を調べる
ための時系列データを取得する。同時に、ブラジル磁気異常帯直下において、磁気嵐に伴
う相対論的加速電子による解離・電離で生じるHO X や窒素酸化物 (NO X ) が引き起こす中
間圏大気組成変動を連続的に観測することで、太陽活動期に向い、太陽活動に伴う高エネ
ルギー粒子の地球大気への影響を明らかにすることを目指す。
小型冷凍機を利用したミリ波装置は、大気微量分子組成が高エネルギー粒子の降下等の太
陽活動の影響を最も受けやすい極域に装置を展開するための最も重要な技術であり、極域で
の正常動作を確認して観測が開始したことで、技術的には完成に至った。今後、連続観測を
行うことで、中層大気の組成変動と太陽活動との関連に関する新たな知見の獲得を目指す。
母子里観測所の高分解能フーリエ変換型赤外分光器 (FTIR) による温室効果気体のモニタリ
ング観測は、今日の地球温暖化の主たる原因物質である大気中の二酸化炭素 (CO2) およびメタ
ン (CH4 ) の長期変動を観測することで、他の地上観測データおよび「いぶき」衛星データとの
組み合わせから、地域ごとの精度の高い温室効果気体の排出・消滅量の推定を目指している。
38
2.ジオスペース研究センター
ⅰ) 小型ミリ波観測装置の開発と南極昭和基地への設置
南極域における太陽活動に伴う高エネルギー粒子の降り込みが地球大気への影響を明
らかにするため、これまで開発・評価を進めてきた高感度超伝導受信機を用いた小型ミリ
波観測装置を南極昭和基地に設置した。この装置は、電力事情が十分でない場所で観測装
置を稼働させることを想定して、観測装置の省電力化と小型化を目標に開発を進めてきた
ものである。昨年度までに光学系および受信器系を完成させ、今年度は電波強度較正機構
やデジタル分光計を組み込んで観測システムとして立ち上げ、実験室内にてN 2 Oガスセル
を用いた模擬観測試験により性能評価を行い、観測システムとして完成させた。
完成したシステムは、第 52 次南極地域観測隊により昭和基地の光学観測棟内に設置さ
れた。当研究所からも越冬隊員 1 名と夏隊員 1 名を派遣し、夏作業期間における設置調整
と越冬期間における観測を担当している。2010 年 9 月から実験室内で装置をいったん解体
し、国立極地研究所へ発送、11 月には砕氷船しらせに搭載し東京晴海埠頭を出港し、12
月末より昭和基地において再組み立ておよび観測を実施するための光学観測棟の改造工
事を開始、1 月末までに現地での組み立て・調整を完了した。その後、248 GHz 帯での試
験観測を行い、オゾンからの放射スペクトルを検出し、高度分布を導出することができる
ことを確認した。年度内に昭和基地の大気状態に適した観測パラメタの追い込みを行い、
観測プログラムの改善を行った。来年度より、中層大気のオゾンや窒素酸化物からのスペ
クトルを連続的に観測し、それらの高度分布と時間変動のデータを得る予定である。なお、
この研究は国立極地研究所が進める第Ⅷ期重点プロジェクト「南極域中層・超高層大気を
通して探る地球環境変動」の一環としても位置づけられている。
ⅱ) アルゼンチン・リオガジェゴスへのミリ波観測装置の移設
南極オゾンホールが中緯度地帯のオゾン層に与える影響とそのメカニズムの解明を目指
し、チリ・アタカマで稼働中の 200 GHz 帯ミリ波観測装置を南米最南端に近いアルゼンチ
ン共和国リオガジェゴス (52°S, 69°W, 40 m a.s.l.) へ移設した。アタカマにおいて解体したミ
リ波装置をリオガジェゴスに輸送し、コンテナハウス内で再組み立ておよび調整を行った。
同移設は、相手国機関レーザー応用技術研究センター (CEILAP) の協力の下、JICA-JSPS
の科学研究員派遣事業の援助を受けて行われた。2010 年 10 月より 209 GHz のオゾンスペク
トルのテスト観測を開始し、放射スペクトルが正常に観測できること確認した。また、オ
ゾンの高度分布解析に必要となる、オゾン高度分布の初期推定値を過去の衛星観測データ
の気候値から作成し、高度分布解析を行う準備を行った。その後、2011 年 1 月よりオゾン
の連続観測を開始した。また、3 月 17 日には JICA の広域協力プロジェクト「パタゴニア南
部地域におけるオゾン層および紫外線観測能力強化と住民への伝達活動プロジェクト」に
よる支援を受け、CEILAP に加えてチリ共和国のプンタアレナス大学の協力も得てオゾンゾ
ンデとの比較観測実験を行った。今後、成層圏オゾン高度分布の観測を継続するとともに、
現地観測施設に併設されているオゾンレーザーレーダーとの同時観測を行い、観測精度の
検証を行いながら、南極オゾンホールの長期連続観測を行う予定である。
ⅲ) チリ共和国における成層圏一酸化塩素の時間変動解析
南米チリ・アタカマ高地 (23°S, 68°W, 4800 m a.s.l.) において、観測された ClO について、
成層圏上部の ClO に関する高度別日変化を地上観測から初めて得ることができた。また、
観測された ClO 高度分布と AURA/MLS や JEM/SMILES 衛星によるアタカマ上空での ClO
39
2.ジオスペース研究センター
データとの比較・検証を進めた。今後、さらに季節変化等の様々な時間スケールの ClO 変
動機構、オゾントレンドとの関連等の研究を進める。
ⅳ) FTIR による温室効果気体の観測
母子里観測所に設置されている高分解能FTIR を用い、温室効果気体のモニタリングを
継続した。母子里観測所では高分解能FTIRによる成層圏・対流圏の大気組成を 1996 年よ
り継続して行ってきたが、2009 年 8 月より温室効果気体であるCO 2 およびCH 4 の近赤外領
域での吸収スペクトルモニタリング観測を開始した。観測データは「いぶき」衛星の検証
データとしても活用された。また、2010 年 8 月から 10 月まで、京都大学の近赤外光スペ
クトラムアナライザを併設して、長期同時観測を行い、両者の観測精度の比較を行った。
昨年度購入した太陽追尾装置は、追尾精度検証実験を名古屋において行い、30 秒角以内の
追尾精度を持つことを確認した。2010 年 11 月に装置を母子里観測所に輸送し、既存の追尾装
置との交換を行った。今後、温室効果気体の定常モニタリングを継続して行う予定である。
(3) 太陽活動が地球環境に与える影響の素過程の解明
太陽活動変動の顕著な現れである太陽紫外線の強度変動が大気組成に与える影響を解
明するために、ラボ実験により反応素過程を明らかにし、モデル計算に反映させることを
目的としている。
2010 年度は、真空紫外レーザーを用いた室内実験により、高層大気中で太陽光変動によ
り大きな影響を受ける反応過程について調べた。真空紫外レーザーシステムを用いて高感
度に塩素原子Cl(2P 3/2 ) を検出した。大気中における塩素原子と有機物の反応過程について
ラボ実験で解明した。これらの過程は大気中の有機物の酸化過程に大きく関連している。
不飽和炭化水素類の大気反応過程について研究を行った。大気中のエアロゾルの成分をリ
アルタイムで計測する装置を開発し、エアロゾルの成分と光学特性を調べることにより気
候への影響を調べた。また、大気中のCO 2 の同位体の変動を速いレスポンスでリアルタイ
ム計測が可能なレーザー分光を用いた計測装置で行い、大気中のCO 2 の起源について解明
した。
(4) 宇宙線による雲生成の検証
太陽活動と地球気候の関係を調べるために独立行政法人海洋研究開発機構との共同研
究として、宇宙線による雲生成仮説の検証実験を進めている。放射線源による大気電離と
エアロゾル生成の関係を明らかにすべく、今年度は小型の金属チェンバーを用いて準備実
験を行った。その結果、放射線や紫外線がエアロゾル形成に影響を与えることが示され、
今後放射線源と模擬大気の組み合わせにより雲核の元となるエアロゾルの生成率がどの
ように変化するかを調べる予定である。
今後は、各分担課題の活動を強化して引き続き成果を出しながら、分担課題間での連携
を開始し、太陽からの紫外線放射や粒子強度とその変動、成層圏・中間圏における紫外線
と粒子の反応過程、その地球環境への影響の解明を進め、過去の太陽活動と気候変動の関
連を検討する。
40
2.ジオスペース研究センター
プロジェクト4 「第2期実証型ジオスペース環境モデリングシステム(GEMSIS-phase II):
宇宙嵐に伴う多圏間相互作用と粒子加速の解明に向けて」
太陽活動極大期に頻発する宇宙嵐は、太陽から地球上層大気までの広い範囲で領域間相
互作用が強まることにより生じる大規模な宇宙環境変動現象である。本プロジェクトでは、
太陽、磁気圏、電離圏の 3 つのサブグループを中心に、ジオスペースにおける各領域での
実証型モデルを構築し、宇宙嵐時に強く発動する多圏間相互作用と高エネルギー粒子生
成・消滅を担う物理機構の解明を目指して、研究を進めている。また、コミュニティのニ
ーズに応じて、太陽観測衛星「ひので」、ジオスペース探査計画 ERG のサイエンスセンタ
ー機能 (イベントカタログ、メタデータ付データベース、統合解析ツール等) の整備を開
始した。以下では、各サブグループ毎に研究成果の概要を報告する。
(1) GEMSIS-太陽サブグループの研究成果の概要
第 2 期における GEMSIS-Sun の大目標は、
「太陽フレアにおいて、エネルギー蓄積過程、
トリガー機構、エネルギー解放、粒子加速過程を統一的に理解すること」であり、そのた
めの現実的なモデルを構築し、観測結果 (特に大フレア) との比較研究を行う方針である。
この方針に沿って、今年度は、主に下記のような研究活動を行った。
ⅰ) 太陽コロナ磁場の精密な 3 次元モデルの開発とデータベース化
太陽コロナ磁場は、太陽フレアとコロナ質量放出のエネルギー源である。太陽フレアと
コロナ質量放出がいつ、どのような物理過程を経て発生するかを理解するためには、太陽
コロナ磁場の 3 次元構造の時間変化を理解しなければならない。この目的のために、我々
は、太陽観測衛星「ひので」と「SOHO」により観測された光球面磁場データを用いて、
これまでに「ひので」によって観測された太陽活動領域の、コロナ磁場のデータベースを
作成している。本年度は、そのための自動計算ルーチンの開発と、コロナ磁場計算コード
の実装に取り組んだ。現在、光球面磁場データ間の位置合わせなどは完了しており、コロ
ナ磁場計算コードのテストと、境界条件となる光球面磁場データの前処理プログラムの開
発を行っている。来年度は、自動計算ルーチンを完成させ、実際の活動領域の磁場データ
を使ったテストを行い、データベースの作成・公開に着手する予定である。また、上記の
手法を用いて実際に計算されたコロナ磁場構造を観測されたフレアリボン (磁力線の両
端) と比較することで活動領域磁場のねじれとトポロジーを解析した。その結果、フレア
発生前に磁場のねじれは約 0.5 回転程度であることを明らかにした。
ⅱ) フレア環境下における粒子ダイナミクスの数値モデリング
太陽フレアにおける電子加速・輸送機構を実証的に理解するため、これまで開発してき
た「ドリフト運動論に基づいたブラソフシミュレーションモデル」をさらに発展させ、観
測データとの比較も行った。具体的には、クーロン衝突によるピッチ角散乱を考慮した計
算を行い、ループトップで加速される電子のピーク高度がエネルギーによって異なり、低
エネルギーおよび高エネルギー電子は低高度に位置し、中間エネルギー電子は高高度に位
置するという結果を得た。この結果は、電子の加速タイムスケールとピッチ角散乱による
ループ足元への降下のタイムスケールのバランスで理解でき、太陽フレア長年の未解決問
題である、
“above-the-loop-top”硬 X 線源の成因の謎を解く可能性がある。
41
2.ジオスペース研究センター
ⅲ) 衛星・地上観測データの総合解析による太陽フレア粒子加速研究
この課題に関しては、いくつかの研究が行われているが、ここでは、その一つを紹介する。
太陽フレアのループトップ付近からの非熱的放射は、その上空の磁気リコネクション領域から
の加速・加熱過程と trap+precipitation 過程に深く関わっていると考えられる。そこで、フレア
ループトップ付近の高エネルギー電子の高さ分布を調べることで、太陽フレアにおける粒子加
速モデルに関して、観測的に強い制限を与えることを目指す。国立天文台野辺山電波ヘリオグ
ラフを用いて、フレアの解析を行った。このうち、2005 年 7 月 27 日のフレアは behind the limb
のイベントであり、ループ足元からの放射の影響を受けずに、ループトップ電波源のみを観測
できる好条件だった。このイベントでの電波源の高さの時間変化を 17 GHz と 34 GHz で調べた
結果、34GHz 電波源は 17 GHz 電波源よりも、放射の継続期間中、常に上方に位置していると
いう結果が得られた。また、フレアのピーク時刻付近では両者の差が大きくなることも分かっ
た。リコネクション領域からの電子が下方に輸送される間に加速・加熱過程が効くと考えると、
より高いエネルギー電子からの放射に対応する 34 GHz 電波源は 17 GHz 電波源よりも下方に位
置すると予想される。しかし、結果はこれと相反するものとなった。この結果は、他の加速機
構・散乱機構の可能性を考える必要があることを示唆している。
ⅳ) Hinode 衛星フレアデータベース作成
2006 年 10 月の「ひので」の観測開始から現在までに「ひので」搭載機器 (SOT・XRT・
EIS) で観測された太陽フレアのカタログ作成を行っている。
「ひので」は、衛星のポインテ
ィングが常に太陽中心だけではなく観測対象によって異なっており、機器によっては太陽
全面をカバーできる視野を持っていないため、フレア発生時に観測が行われていたとして
も、観測視野内にそのフレアが捉えられているかどうかは自明ではない。したがって、
「ひ
ので」が実際に観測を行うことができた太陽フレアをリストアップした本カタログは、太
陽フレア解析を行うにあたって非常に有益であり、多くの研究者に活用されることが期待
される。現在までに 3000 以上のフレアが「ひので」の観測期間に発生し、そのうち 50%以
上が「ひので」によって観測されていることが分かった。イベントごとの撮像画像やGOES
のX線強度時間変化も含んだサマリープロットも準備中であり、これらも順次ウェブに公開
する予定である (http://st4a.stelab.nagoya-u.ac.jp/gemsis/hinode_flare/index.html)。
(2) GEMSIS-磁気圏サブグループの研究成果の概要
ⅰ) GEMSIS-リングカレントモデルの開発
ジオスペース環境に多大な影響をもたらす宇宙嵐現象の理解に向け、内部磁気圏の数値シミ
ュレーションモデル (GEMSIS-RC モデル) の開発を行った。その結果、ドリフト近似した 5 次
元の運動論的 (Vlasov) 方程式とマックスウェル方程式を連立させた、電磁場とプラズマ粒子の
運動を自己無撞着に解き進める方程式系を新たに導出することに世界で初めて成功した。また、
この方程式系に基づき数値コードを開発し、内部磁気圏での電磁流体波動の伝搬や、粒子のド
リフト軌道が場との結合によって変形する様子など、従来の磁気圏モデルでは解くことのできな
かった現象をシミュレートすることが可能となった。
ⅱ) GEMSIS-放射線帯モデルの開発
放射線帯を構成する相対論的エネルギー電子の振る舞いを正確に追跡するために、ドリフ
ト近似を用いた 3 次元相対論的粒子軌道計算コード (GEMSIS-RB モデル) の開発を行った。
開発したモデルを用いて、太陽風動圧の増加に伴う地球磁場の変形の影響が放射線帯の粒子
42
2.ジオスペース研究センター
分布に及ぼす影響を調べたところ、動圧の上昇が放射線帯外帯の消失を引き起こすとともに、
外帯外側の一部の粒子については消失を受けずに捕捉軌道に取り残され、外帯が二重構造を
持つことを新たに見出した。この結果は、磁気圏内での相対論的電子の分布を調べるために
は、現実的な 3 次元磁場構造を考慮しなければならないということを示唆している。
ⅲ) 太陽風・磁気圏・電離圏相互作用シミュレーションの開発
リングカレントの発達を引き起こすプラズマが、太陽風から磁気圏にどのように入ってくる
かを物質・エネルギー輸送の素過程として理解するために、高精度の磁気圏グローバル電磁流
体学 (MHD) シミュレーションコードの開発を開始した。ここでは、これまでの MHD コード
が解きすすめることが難しかったケルビン・ヘルムホルツ不安定性などの渦乱流や、プラズマ
シート中の磁気乱流を再現することも目指している。これまでの開発の結果、Elsasser 変数を導
入することにより、MHD 方程式系に対して CIP 法を適用することに、世界で初めて成功した。
これにより、乱流発展を正確かつ安定に追跡することが可能となった。さらに CIP 法をベース
とした高精度磁気圏グローバル MHD シミュレーションコードの開発に着手した。今後、計算
結果を GEMSIS-RC の境界条件や RB モデルに与える電磁場モデルとして提供することで、リ
ングカレントの発達や放射線帯電子の加速に関する研究にも発展させる予定である。
ⅳ) 太陽風圧力の変化に対する磁気圏尾部の応答
磁気圏内で起こる動的な変化の一つに、太陽風圧力の変化に対する応答がある。Geotail
衛星のデータを用いて、太陽風圧力の急増に対する磁気圏尾部のプラズマシートの応答を
調べ、サブストーム発生への影響について考察した。この解析では、特にエントロピーに
着目することにより、太陽風圧力の急増によるプラズマシートの圧縮は、断熱的であり、
非断熱的なサブストーム過程とは対照的であることを示した。また、太陽風圧力の急増に
よってサブストームが引き起こされるかという問題について、圧縮時のプラズマシートの
磁場は増加する傾向にあることを示し、尾部圧縮はサブストームの発生を抑制する効果が
あることを指摘した。
ⅴ) 宇宙嵐に関係する諸現象 (オーロラ、放射線帯変動等) のデータ解析研究
上記の他、本サブグループでは、REIMEI, GEOTAIL, FAST, GOES, THEMIS 等の磁気圏
観測衛星のデータとシミュレーション等を組み合わせて、宇宙嵐に関係が深いオーロラや
放射線帯変動に関する要素研究を行った。一例として、太陽活動周期における放射線帯外
帯の長期時間変化のメカニズムについて研究を行った結果、太陽活動活動期には外帯の中
心は地球側に、下降期には外側に移動するが、この空間構造の変化は CME 性磁気嵐時の
外帯の応答、および高速コロナホール流通過時の外帯の変動と、太陽活動周期に対する
CME, コロナホール流の発生頻度を考えることで説明できることが明らかになった。また、
CME 性磁気嵐およびコロナホール流通過時に外帯の中心位置がどこにくるかを決めるメ
カニズムについて、新しいモデルを提案した。
以上の研究成果の他、GEMSIS-磁気圏サブグループでは、ERG サイエンスセンター機能
の整備に向けて、地上観測データ提供元の諸機関および大学間連携プログラム IUGONET
等と協力しながら、主に、ERG 地上観測データの CDF データベース設計と TDAS をベー
スとした統合解析ツールへの実装プログラムの開発を行い、磁場および HF レーダーのデ
ータの一部について、国内への試験公開を開始した。
43
2.ジオスペース研究センター
(3) GEMSIS-電離圏サブグループの研究成果の概要
ⅰ) リングカレントの速い消失と陽子オーロラ主オーバルの形成
リングカレントは磁気嵐回復相初期において速い消失を示すことが多いが、その原因に
ついては良く分かっていなかった。磁力線の曲率半径が小さくなるとリングカレントを支
えているイオンはピッチ角散乱を受ける。この効果を定量的に検証するためのシミュレー
ションを実施した。その結果を Dst 指数、IMAGE 衛星が観測した陽子オーロラ、IMAGE
衛星が観測した中性水素原子と比較したところ、その性質を再現しうることが分かった。
ⅱ) 磁気インパルスイベントに伴う昼側陽子オーロラの発見
磁気インパルスイベントは昼側の高緯度地方で観測される突発的な地磁気変動である。
磁気インパルスイベントに伴って電子が降下し、オーロラを発光させる事例は報告されて
いる。南極点基地で観測した陽子オーロラのデータを詳細に調べたところ、磁気インパル
スイベントによって陽子オーロラも光ることが明らかになった。これは陽子の降下を示唆
するものである。この陽子オーロラには移動性のスポットと定在性のスポットの 2 種類が
あり、どちらも寿命は数分程度であった。この観測結果は、太陽風変動に対する昼側磁気
圏の応答を知る手がかりになると考えられる。
ⅲ) オーロラ爆発の電流系
オーロラ爆発上空では、磁力線に沿った電流 (沿磁力線電流) が観測される。この沿磁
力線電流が、東西電流ペアであるのか、南北ペアであるのか、あるいは両者の競合である
のかを明らにすることが、電流系の駆動源を理解するために重要である。本研究では、地
磁気データとオーロラデータを用いた地磁気逆計算法により、沿磁力線電流を面でスナッ
プショット推定し、その成分を分解した。その結果、西向きジェット電流の南北で、推定
した沿磁力線電流のホール成分とペダーセン成分が反相関していた。この結果は、東西ル
ープ電流に関係した電場が、南北方向の分極電場を生成したことを示唆している。
ⅳ) DP2 および storm/substorm における過遮蔽電場
磁気赤道で発生する準周期地磁気変動 (DP2) を地磁気および北海道レーダーにより解析し
た結果、対流電場だけでなく過遮蔽電場が大きく寄与していることを見いだし、リングカレン
トシミュレーションで領域 2 型沿磁力線電流が赤道電離圏へ瞬時に流入することが原因である
ことを示した。また、substorm 開始時に観測される過遮蔽電場が、磁気双極子化により強めら
れた領域 2 型沿磁力線電流によることを、
グローバル MHD シミュレーションにより確認した。
ⅴ) 衛星による内部磁気圏電場の高速応答と upward Poynting flux の発見
磁気嵐急始時にグローバルに発生するインパルシブ電場が電離圏から内部磁気圏へ伝
搬する Poynting flux により輸送されることを発見し、地面電離圏導波管モデルから予測さ
れる電場と一致することを示した。さらに南向き IMF による対流電場の増加が電離圏を
経由して内部磁気圏へ伝送されることを示した。
ⅵ) SAA における PRI の異常発生
磁気赤道で多発し低緯度ではほとんど出現しない磁気嵐急始時の負インパルス (PRI)
が、南大西洋地磁気異常帯 (SAA) において多発することを発見し、地磁気が弱い電離圏
中の電気伝導が大きくなることが原因であることを明らかにした。
44
2.ジオスペース研究センター
母子里観測所
母子里観測所は北緯 44 度の北海道中央部に位置している。冬季には、最低気温が -30
度近くになる寒冷地であり、また、豪雪地域でもある。
1.大気圏環境に関する研究
母子里観測所は人口密集地域から離れているので、地域的な大気汚染の影響を受けるこ
とが比較的少なく、大気観測に適している。また、山間地ではないので、広い範囲の対流
圏成分を計測する衛星の検証データを得るのに適している。地上からの分光計測や気球に
よる計測により成層圏ならびに対流圏の微量化学成分の観測を行っている。
地球規模の大気環境問題の一つに成層圏オゾン破壊の問題がある。世界的に成層圏オゾン
減少が近年観測されているが、日本国内では北海道でオゾン減少が最も顕著にあらわれて
いる。それゆえ、母子里観測所において成層圏オゾンならびにオゾン破壊関連物質の長期
的な観測を行うことは重要である。中緯度オゾンの変動の原因を研究するために 1996 年 3
月、0.0019 cm-1の波数分解能を持つフーリエ変換型赤外分光器 (FTIR) を母子里観測所に設
置した。オゾンの全量の他、オゾンの化学に直接関係した重要な成層圏化学成分である塩
化水素 (HCl)、硝酸塩素 (ClONO 2 )、硝酸 (HNO 3 )、フッ化水素 (HF) などを、設置以来現
在まで持続的に高精度で観測している。2010 年には計算機追尾式の太陽追尾装置を導入し、
太陽光球面の 1 点を精度良く追尾できるようになった。また、地上設置型の可視分光器を
用いた成層圏二酸化窒素とオゾンの気柱全量の観測を、1991 年 3 月から行っている。ここ
での赤外および可視分光観測は、大気組成変化検出ネットワーク (NDACC) の一部として
実施されている。またFTIRを用いて、対流圏の重要な化学成分の連続観測も行っている。
一酸化炭素 (CO)、エタン (C 2 H 6 )、シアン化水素 (HCN) などを計測しており、これらの成
気球の放球実験の様子。
45
2.ジオスペース研究センター
分の季節変動やアジア大陸でのバイオマス燃焼の影響を研究している。首都大学東京と共
同で地上のオゾン、一酸化炭素および炭化水素の濃度を測定しており、長期間のデータに
ついて比較検討している。
さらに、地球温暖化の主原因である二酸化炭素 (CO 2 ) およびメタン (CH 4 ) の計測を行う
ために、母子里観測所FTIRに新たにInGaAs検出器を装着し、また遠隔操作による観測を実
現するためにWindowsベースの制御ソフトを導入し、昼間にCO 2 およびCH 4 の連続観測を開
始した。この測定データは、温室効果気体の世界的な分布の計測を行うために地球規模の
CO 2 地上ネットワーク観測網 (TCCON) とも共同し、また 2009 年 1 月に打ち上げられた温
室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT) の検証に必要なデータとしても利用されてい
る。また、小型光スペクトラムアナライザ (OSA) と相互比較観測を 3 ヶ月間にわたって行
い、OSAによるCO 2 測定精度の検証を行った。
大気圏環境部門で開発しているCO 2 計測の気球センサの実証試験のために、母子里観測
所で気球の放球試験を行っている。気球は 3-5 m毎秒程度のスピードで上昇し、高度 20
-30 km程度まで到達し、上空の西風に乗ってオホーツク海まで移動して、海上に落下す
る。CO 2 センサは独自に開発している赤外光吸収セルを用いたものである。大気中のCO 2
の濃度を 1 ppmの精度で計測できるものを目指している。CO 2 センサのデータは、一緒に
気球に載せている気象ゾンデの無線データに割り込ませて、地上においてリアルタイムで
受信している。地上から約 12 kmの高度までのCO 2 の高度分布を計測できる。GOSATの検
証を目指すとともに、オゾンゾンデのように世界各地で定期的に放球されて、地球温暖化
問題に関する重要な観測データが得られる汎用的な観測機器を目指している。この気球試
験は、北海道大学、京都大学などと共同して行っている。
2.電磁気圏環境に関する研究
磁気緯度が北緯 36 度に位置する母子里観測所は、中緯度の電磁気圏環境を観測するた
めの観測点として、全国共同利用されている。広大な観測用地を持つため、人工の電磁気
雑音や光の干渉が少なく、電磁気圏環境の観測に適している。
(1) 地磁気変動観測 (フラックスゲート磁力計、インダクション磁力計)
母子里観測所における磁場観測は 1989 年から継続し、210 度磁気子午面に沿った磁場多点観
測網の主要観測点として、1 分値データプロットをウェブページで公開しており (http://
stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/mm210/)、年平均 2000 件程度のアクセスがある。高時間分解能 (1 秒
値) データに関しても、リクエストに応じてデータを公開している。また、2007 年 7 月からは、
インダクション磁力計のサンプリング速度を従来の 1 Hz から 64 Hz に上げ、Pc1 帯地磁気脈動
の観測を新たに開始している。
このインダクション磁力計の観測から、
雷に伴う電離圏の Alfven
共鳴構造が 1 秒程度離れたペアのパルスで構成されている、という特性を新たに発見した。
(2) 電波観測
内部磁気圏の電磁環境を探査する目的で、ELF/VLF電磁放射の観測を定常的に実施して
いる。山間部の谷間に設置されていた面積 5000 m2のループアンテナ (谷アンテナ) は、
老朽化のために 2009 年度に撤収し、観測所近くの高さ 43 mの三角直交アンテナによる観
46
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47
47
2.ジオスペース研究センター
陸別観測所 (左) と北海道-陸別短波レーダー (右)。
国立大学なども加わり、省庁や大学の枠を超えて 10 台の測定装置が広さ約 1200 平米の部屋
で共同研究を展開している。2003 年 4 月からは、学内措置により陸別総合観測室から陸別
観測所に格上げされた。この観測所は母子里観測所とともに世界的な観測ネットワークで
ある NDACC の拠点にもなっており、赤外線分光および可視分光の観測データが同ネット
ワークのデータベースに提供されている。また、本観測所から約 15 km 北西のポントマム
地区に新たに大型短波レーダー (北海道-陸別短波レーダー) を設置し、2006 年 12 月より
継続的な観測を開始した。これは、世界で 2 番目の中緯度 SuperDARN でかつアジア領域
で初めての SuperDARN レーダーである。
1.成層圏オゾンに関連する大気微量成分の研究
FTIR、可視分光計、ミリ波分光放射計等を用い、国立環境研究所と共同で我が国の北域
における中層大気の組成変動の総合的なモニタリング観測を進めている。FTIR は、太陽
光を背景とした吸収スペクトル線の測定から、オゾンの他にも HCl や対流圏の CO など
の季節変動を高精度で観測している。また、可視分光計は薄明時の太陽光の散乱光強度か
ら二酸化窒素とオゾンの全量を求めている。また国立環境研究所と共同で進めているミリ
波分光放射計による観測では、大気中オゾンからの放射スペクトルを測定し、オゾンの高
度別混合比を知ることができる。
2.光学・磁場・電波観測による熱圏・電離圏・中間圏変動の研究
本観測所では、高感度全天カメラ、掃天フォトメータ、分光温度フォトメータ、フラック
スゲート磁力計による低緯度オーロラ、大気夜光変動の定常観測を行っており、観測データ
をウェブページで公開している。
観測データのホームページは以下のとおり。
光学観測データ:http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/index.html
磁場観測データ:http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/mm210/index.html
大型短波レーダー:http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/hokkaido/index.html
48
2.ジオスペース研究センター
主な観測装置は次のとおりである。
観 測 機 器
成層圏オゾン関連
赤外線フーリエ変換型分光計
可視分光計
ミリ波放射分光計
レーザーレーダー (355 nm)
レーザーレーダー (532 nm)
ブリューワ分光光度計
オーロラ・大気光・電離圏関連
高感度全天 CCD カメラ
2 波長掃天分光観測器
3 波長固定型分光測光器
分光温度フォトメータ
フラックスゲート磁力計
LF 標準電波受信機
HF レーダー (ポントマム地区)
担
当 機 関
太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
国立環境研究所
国立環境研究所
国立環境研究所、東北工業大学
国立環境研究所
太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
東北大学、太陽地球環境研究所
太陽地球環境研究所
富 士 観 測 所 、菅 平 観 測 施 設 、木 曽 観 測 施 設
天体電波源の惑星間空間シンチレーションを利用して太陽風を観測するため、富士観測
所、菅平観測施設、木曽観測施設および豊川分室の 4 地点にはそれぞれ UHF 電波望遠鏡
が配置されている。富士観測所は標高 1015 m の富士山裾野にあり、1978 年に太陽風観測
を目的に開設された。同観測所は周囲を樹海と牧草地に囲まれ電波環境にも恵まれている
ため、4 地点システムにおいて要の役目を果たしている。同観測所の庁舎は、電波シール
ド室、実験室、宿泊兼居室からなり、太陽風観測以外の研究にも共同利用されている。
菅平観測施設は、富士観測所の開設時に電気通信大学菅平宇宙電波観測所の構内に設置さ
れた。また、木曽観測施設は 1993 年に上松町の山間部に設置されている。富士、木曽、菅平
富士観測所 (左) および木曽観測施設 (右) の UHF 電波望遠鏡。
49
2.ジオスペース研究センター
に設置された電波望遠鏡は、開口面積約 2000 m2の非対称シリンドリカルパラボラ反射面を
有し、モータによりその反射面を南北方向に駆動することができる。また、これらの電波望
遠鏡はフェーズドアレイを用いることで、東西方向にビームを制御可能である。観測周波数
は 327 MHzである。これらの電波望遠鏡は、通常は冬期を除く毎日稼働し、IPS観測データを
取得している。電波望遠鏡の制御を含め、全ての観測は完全自動化され、名古屋から遠隔制
御・監視されている。2010 年度は、富士・木曽の電波望遠鏡の感度・信頼性をするため、ダ
イポールアンテナ素子・受信機 (低雑音増幅器を除く)・観測制御およびデータ収集装置を更
新した。これにより、富士・木曽の電波望遠鏡は豊川分室の電波望遠鏡との同期観測により
太陽風速度を決定できるようになった。更新が完了し、富士・木曽における観測が開始した
のは 2010 年 10 月下旬であり、12 月上旬には冬期のため観測は終了している。尚、富士およ
び木曽の電波望遠鏡は、共同利用ための設備に供され木星電波などの観測も実施された。
一方、豊川分室の電波望遠鏡は子午面トランシット型の固定シリンドリカルパラボラアン
テナであり、他の 3 地点とは異なる形状をしている。反射面の大きさは南北長 106 m、東西
有効開口幅 18.95 m×2 で他の 3 地点の約 2 倍である。これにより従来に比べより多くの電波
源が観測可能になる。観測周波数は、従来と同じ (327 MHz)。同アンテナは 2008 年から定常
的な惑星間空間シンチレーション観測を開始し、
2010 年度は 1 年を通じてデータを取得した。
鹿児島観測所
鹿児島観測所は、非常に活発な噴火活動を続ける桜島火山の近くの垂水市に位置している。
また、大隅半島の先端の佐多岬の鹿児島大学農学部演習林内にもコンテナハウスによる観測点
がある。下表に掲げるように、各種の電波観測機器などによる観測を実施し、地磁気擾乱、電
離圏擾乱、
超高層大気擾乱などの研究を行うとともに、
取得データを共同利用に提供している。
1.ELF/VLF 空電および 40 kHz 標準電波の観測
ELF/VLF 帯電磁波動の波形観測と 40 kHz 標準電波の強度・位相の観測は、落雷による
故障などが発生しているが、修理を経て 2010 年度も順調に観測を継続した。また、アナ
鹿児島観測所 (左) と噴煙を上げる桜島火山 (右)。
。
50
2.ジオスペース研究センター
ログテープに記録されていた 1976 年以降の 30 年分の ELF/VLF 帯電磁波動の波形をディ
ジタル化するプロジェクトを 2007 年 2 月に開始。磁気テープの記録リストはウェブペー
ジ (http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/vlf) で公開し、1976 年から 2006 年までの毎月の地磁気
静穏日のデータのディジタル化を終了した。これらの波形データに含まれるトウィーク空
電の分散特性の精密解析から、低緯度域における電離圏 D 層下部の反射高度 (等価電子密
度) の長期変動を求める研究を、千葉大学と共同で進めている。
2.地磁気変動観測 (フラックスゲート磁力計、インダクション磁力計)
鹿児島観測所における地磁気観測は 1989 年から継続し、210 度磁気子午面に沿った磁場
多点観測網の重要観測点として、1 分値データプロットをウェブページで公開している
(http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/mm210/)。2007 年 9 月から佐多観測点で継続している誘導
磁力計による Pc1 帯の地磁気脈動の観測は順調にデータを取得している。
3.大気光観測
鹿児島県佐多の鹿児島大学演習林内に高感度大気光全天カメラ装置を設置し、2000 年 7
月から夜間大気光の観測を開始した。2003 年 9 月にコンテナハウスを設置して、屋外にあ
った観測装置類を収納したことにより、より安定した観測が可能になった。2003 年 12 月、
コンテナハウス内に新たに分光温度フォトメータを設置し、中間圏界面付近の大気温度、中
間圏・熱圏の大気光強度の定常観測を開始した。これらの観測データは、電話回線によるネ
ットワークを通して、準リアルタイムで名古屋に転送されてデータベース化され、ウェブペ
ージ (http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/) で公開されている。
鹿児島観測所での観測
観 測 項 目
超高層大気環境
地球電磁気環境
場所
観 測 機 器
佐多
大気光全天カメラ
佐多
分光温度フォトメータ
垂水
フラックスゲート磁力計
佐多
誘導磁力計
垂水
ELF/VLF 帯空電観測器
千葉大学工学部
垂水
40 kHz 標準電波受信機
千葉大学工学部
51
共同研究体制
3. 研究成果の発表
3. 研究成 果の発表
3.1 研 究 論 文 等 (2009年 1月 -2011年 3月 )
著
書
秋岡眞樹、北井礼三郎、草野完也、黒河宏企、小島正宜、桜井隆、﨏隆志、柴崎清登、柴田一
成、柴橋博資、清水敏文、鈴木建、関井隆、徳丸宗利、中川広務、花岡庸一郎、原弘
久、藤本正樹、増田智、横山央明、渡邊鉄哉、シリーズ現代の天文学 10-太陽、桜井
隆、小島正宜、小杉健郎、柴田一成編、356pp, 日本評論社、東京、2009.
小川英夫、亀野誠二、神代暁、斎藤正雄、徂徠和夫、坪井昌人、中井直正、前澤裕之、松尾宏、
水野亮、百瀬宗武、シリーズ現代の天文学 16-宇宙の観測II-電波天文学、中井直正、
坪井昌人、福井康雄編、360pp, 日本評論社、東京、2009.
小原隆博、関井隆、桜井隆、一本潔、柴田一成、八代誠司、常田佐久、片岡龍峰、小島正宜、
岡光夫、上出洋介、三好由純、塩川和夫、大村善治、渡部重十、余田成男、長妻努、
宗像一起、草野完也、星野真弘、磯部洋明、寺沢敏夫、総説宇宙天気、柴田一成、上
出洋介編、京都大学出版会、京都、in press.
Hirahara, M., I. Shinohara, Y. Miyoshi, N. Terada, and T. Mukai, Editors, Future Perspective of Space
Plasma and Particle Instrumentation and International Collaborations, AIP press, New York,
USA, 2009.
論
文 (査 読ありの論文のみ掲載)
Abe, F, Gravitational microlensing by the Ellis wormhole, Astrophys. J., 725, 787-793, 2010.
Abe, K., Y. Hayato, T. Iida, M. Ikeda, C. Ishihara, K. Iyogi, J. Kameda, K. Kobayashi, Y. Koshio, Y. Kozuma,
M. Miura, S. Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H. Ogawa, H. Sekiya, M.
Shiozawa, Y. Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, K. Ueno, K. Ueshima, H. Watanabe, S. Yamada, T.
Yokozawa, S. Hazama, H. Kaji, T. Kajita, K. Kaneyuki, T. McLachlan, K. Okumura, Y. Shimizu, N.
Tanimoto, M. R. Vagins, L. Labarga, L. M. Magro, F. Dufour, E. Kearns, M. Litos, J. L. Raaf, J. L.
Stone, L. R. Sulak, W. Wang, M. Goldhaber, K. Bays, D. Casper, J. P. Cravens, W. R. Kropp, S.
Mine, C. Regis, A. Renshaw, M. B. Smy, H. W. Sobel, K. S. Ganezer, J. Hill, W. E. Keig, J. S. Jang,
J.Y. Kim, I. T. Lim, J. Albert, R. Wendell, T. Wongjirad, K. Scholberg, C. W. Walter, T. Ishizuka,
S. Tasaka, J. G. Learned, S. Matsuno, Y. Watanabe, T. Hasegawa, T. Ishida, T. Ishii, T. Kobayashi,
T. Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, H. Nishino, Y. Oyama, K. Sakashita, T. Sekiguchi, T.
Tsukamoto, A. T. Suzuki, Y. Takeuchi, A. Minamino, T. Nakaya, Y. Fukuda, Y. Itow, G. Mitsuka,
T. Tanaka, C. K. Jung, G. Lopez, C. McGrew, R. Terri, C. Yanagisawa, N. Tamura, H. Ishino, A.
52
3.
研究成果の発表
Kibayashi, S. Mino, T. Mori, M. Sakuda, H. Toyota, Y. Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang,
T. Ishizuka, H. Okazawa, Y. Choi, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, Y. Totsuka, M.
Yokoyama, S. Chen, Y. Heng, Z. Yang, H. Zhang, D. Kielczewska, P. Mijakowski, K. Connolly, M.
Dziomba, E. Thrane, and R. J. Wilkes, Solar neutrino results in Super-Kamiokande-III, Phys. Rev.,
D 83, 052010, 2011.
Adachi, T., Y. Otsuka, M. Yamaoka, M. Yamamoto, K. Shiokawa, A. B. Chen, and R.-R. Hsu, First
satellite ‐ imaging observation of medium ‐ scale traveling ionospheric disturbances by
FORMOSAT‐2/ISUAL, Geophys. Res. Lett., 38, L04101, 2011 (10.1029/2010GL046268).
Adachi, T., M. Yamaoka, M. Yamamoto, Y. Otsuka, H. Liu, C.-C. Hsiao, A. B. Chen, and R.-R. Hsu,
Midnight latitude-altitude distribution of 630 nm airglow in the Asian sector measured with
FORMOSAT-2/ISUAL, J. Geophys. Res., 115, A09315, 2010 (10.1029/2009JA015147).
Adriani, O., L. Bonechi, M. Bongi, G. Castellini, R. D’Alessandro, D. A. Faus, K. Fukui, M.
Haguenauer, Y. Itow, K. Kasahara, D. Macina, T. Mase, K. Masuda, Y. Matsubar a, H.
Menjo, M. Mizuishi, Y. Muraki, P. Papini, A. L. Perrot, S. Ricciarini, T. Sako, Y. Shimizu, K.
Taki, T. Tamura, S. Torii, A. Tricomi, W. C. Turner, J. Velasco, A. Viciani, H. Watanabe,
and K. Yoshida, LHCf: a calibration tool for cosmic ray physics at LHC, J. Phys. Soc. Jpn.
Suppl. A, 78, 125-129, 2009.
Amano, T., K. Seki, Y. Miyoshi, T. Umeda, Y. Matsumoto, Y. Ebihara, and S. Saito, Self-consistent
kinetic numerical simulation model for ring current particles in the Earth’s inner
magnetosphere, J. Geophys. Res., 116, A02216, 2011 (10.1029/2010JA015682).
Amm, O., R. Fujii, K. Kauristie, A. Aikio, A. Yoshikawa, A. Ieda, and H. Vanhamäki, A statistical
investigation of the Cowling channel efficiency in the auroral zone, J. Geophys. Res., 116,
A02304, 2011 (10.1029/2010JA015988).
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Asai, A., K. Shibata, T. Ishii, M. Oka, R. Kataoka, K. Fujiki, and N. Gopalswamy, Evolution of the
anemone AR NOAA 10798 and the Related geo-effective flares and CMEs, J. Geophys. Res.,
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Asamura, K., C. C. Chaston, Y. Itoh, M. Fujimoto, T. Sakanoi, Y. Ebihara, A. Yamazaki, M. Hirahara, K.
Seki, Y. Kasaba, and M. Okada, Sheared flows and small-scale Alfven wave generation in the
auroral acceleration region, Geophys. Res. Lett., 36, L05105, 2009 (10.1029/2009GL036803).
Asano, T., T. Suzuki, Y. Hir aki, E. Mareev, M. G. Cho, and M. Hayakawa, Computer simulations on
sprite initiation for realistic lightning models with higher frequency surges, J. Geophys. Res.,
114, A02310, 2009 (10.1029/2009JA013651).
Asano, T., T. Suzuki, Y. Hiraki, E. Mareev, M. G. Cho, and M. Hayakawa, Reply to comment by L.Z.S.
Campos and M.M.F. Saba on “Computer simulations on sprite initiation for realistic lightning models
with higher-frequency surges”, J. Geophys. Res., 114, A12325, 2009 (10.1029/2009JA014464).
Asano, Y., I. Shinohara, A. Retinò, P. W. Daly, E. A. Kronberg, T. Takada, R. Nakamura, Y. V.
53
3. 研究成果の発表
Khotyaintsev, A. Vaivads, T. Nagai, W. Baumjohann, A. N. Fazakerley, C. J. Owen, Y.
Miyashita, E. A. Lucek, and H. Rème, Electron acceleration signatures in the magnetotail
associated with substorms, J. Geophys. Res., 115, A05215, 2010 (10.1029/2009JA014587).
Balan, N., K. Shiokawa, Y. Otsuka, S. Watanabe, and G. J. Bailey, Super plasma fountain and
equatorial ionization anomaly during penetration electric field, J. Geophys. Res., 114, A03310,
2009 (10.1029/2009JA013768).
Balan, N., H. Alleyne, Y. Otsuka, D. Vijaya Lekshmi, B. G. Fejer, and I. McCrea, Relative effects of
electric field and neutral wind on positive ionospheric storms, Earth Planets Space, 61,
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Balan, N., K. Shiokawa, Y. Otsuka, T. Kikuchi, D. Vijaya Lekshmi, S. Kawamura, M. Yamamoto, and
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Batista, V., S. Dong, A. Gould, J. P. Beaulieu, A. Cassan, G. W. Christie, C. Han, A. Udalski; W. Allen, D.
L. DePoy, A. Gal-Yam, B. S. Gaudi, B. Johnson, S. Kaspi, C. U. Lee, D. Maoz, J. McCormick, I.
McGreer, B. Monard, T. Natusch, E. Ofek, B. G. Park, R. W. Pogge, D. Polishook, A. Shporer,
(The μFUN Collaboration); M. D. Albrow, D. P. Bennett, S. Brillant, M. Bode, D. M. Bramich,
M. Burgdorf, J. A. R. Caldwell, H. Calitz, A. Cole, K. H. Cook, Ch. Coutures, S. Dieters, M.
Dominik, D. D. Prester, J. Donatowicz, P. Fouqué, J. Greenhill, M. Hoffman, K. Horne, U. G.
Jørgensen, N. Kains, S. Kane, D. Kubas, J. B. Marquette, R. Martin, P. Meintjes, J. Menzies, K.
R. Pollard, K. C. Sahu, C. Snodgrass, I. Steele, Y. Tsapras, J. Wambsganss, A. Williams, M. Zub,
(The PLANET/RoboNet Collaboration); Ł. Wyrzykowski, M. Kubiak, M. K. Szymański, G.
Pietrzyński, I. Soszyński, O. Szewczyk, K. Ulaczyk, (The OGLE Collaboration); F. Abe, I. A.
Bond, A. Fukui, K. Fur usawa, J. B. Hearnshaw, S. Holderness, Y. Itow, K. Kamiya, P. M.
Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki,
M. Nagaya, K. Ohnishi, T. Okumura, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, T. Saito, T. Sako, L. Skuljan,
D. Sullivan, T. Sumi, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, P. C. M. Yock, (The MOA Collaboration),
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Batista, V., A. Gould, S. Dieters1, S. Dong, I. Bond, J. P. Beaulieu, D. Maoz, B. Monard, G. W. Christie, J.
McCormick, M. D. Albrow, K. Horne, Y. Tsapras, M. J. Burgdorf, S. Calchi Novati, J. Skottfelt,
J. Caldwell, S. Kozłowski, D. Kubas, B. S. Gaudi, C. Han, D. P. Bennett, J. An, and F. Abe, C. S.
Botzler, D. Douchin, M. Freeman, A. Fukui, K. Fur usawa, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka, Y.
Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda, Y.
Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, K. Nishimoto, K. Ohnishi, T. Okumur a, Y. C.
Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, D. J. Sullivan, T. Sumi, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, E. von
54
3.
研究成果の発表
Seggern, P. C. M. Yock (The MOA Collaboration), and S. Brillant, J. J. Calitz, A. Cassan, A.
Cole, K. Cook, C. Coutures, D. Dominis Prester, J. Donatowicz, J. Greenhill, M. Hoffman, F.
Jablonski, S. R. Kane, N. Kains, J.-B. Marquette, R. Martin, E. Martioli, P. Meintjes, J. Menzies,
E. Pedretti, K. Pollard, K. C. Sahu, C. Vinter, J. Wambsganss, R. Watson, A. Williams, M. Zub
(The PLANET Collaboration), and W. Allen, G. Bolt, M. Bos, D. L. DePoy, J. Drummond, J. D.
Eastman, A. Gal-Yam, E. Gorbikov, D. Higgins, J. Janczak, S. Kaspi, C.-U. Lee, F. Mallia, A.
Maury, L. A. G. Monard, D. Moorhouse, N. Morgan, T. Natusch, E. O. Ofek, B.-G. Park, R. W.
Pogge, D. Polishook, R. Santallo, A. Shporer, O. Spector, G. Thornley, J. C. Yee (The μFUN
Collaboration), and V. Bozza, P. Browne, M. Dominik, S. Dreizler, F. Finet, M. Glitrup, F.
Grundahl, K. Harpsøe, F. V. Hessman, T. C. Hinse, M. Hundertmark, U. G. Jørgensen, C. Liebig,
G. Maier, L. Mancini, M. Mathiasen, S. Rahvar, D. Ricci, G. Scarpetta, J. Southworth, J. Surdej,
F. Zimmer (The MiNDSTEp Consortium), and A. Allan, D. M. Bramich1, C. Snodgrass, I. A.
Steele, and R. A. Street (The RoboNet Collaboration), MOA-2009-BLG-387Lb: a massive planet
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Bennett, D. P., S. H. Rhie, S. Nikolaev, B. S. Gaudi, A. Udalski, A. Gould, G. W. Christie, D. Maoz, S. Dong, J.
McCormick, M. K. Szymański, P. J. Tristram, B. Macintosh, K. H. Cook, M. Kubiak, G. Pietrzyński, I.
Soszyński, O. Szewczyk, K, Ulaczyk, Ł. Wyrzykowski, D. L. DePoy, C. Han, S. Kaspi, C.-U. Lee, F.
Mallia, T. Natusch, B.-G. Park, R. W. Pogge, D. Polishook, F. Abe, I. A. Bond, C. S. Botzler, A.
Fukui, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, A. V. Korpela, P. M. Kilmartin, W. Lin, J. Ling, K.
Masuda, Y. Matsubara, M. Motomura, Y. Muraki, S. Nakamura, T. Okumura, K. Ohnishi, Y. C.
Perrott, N. J. Rattenbury, T. Sako, To. Saito, S. Sato, L. Skuljan, D. J. Sullivan, T. Sumi, W. L.
Sweatman, P. C. M. Yock, M. Albrow, A. Allan, J.-P. Beaulieu, D. M. Bramich, M. J. Burgdorf, C.
Coutures, M. Dominik, S. Dieters, P. Fouqué, J. Greenhill, K. Horne, C. Snodgrass, I. Steele, Y.
Tsapras, B. Chaboyer, A. Crocker, and S. Frank, Masses and orbital constraints for the
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Lucatello, H. Sana1, T. Sumi, N. Miyake, D. Suzuki, C. Han, I. Bond, and A. Udalski,
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Bisi, M. M., B. V. Jackson, A. Buffington, J. M. Clover, P. P. Hick, and M. Tokumar u, Low-resolution
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Bisi, M. M., B. V. Jackson, J. M. Clover, P. K. Manoharan, M. Tokumar u, P. P. Hick, and A.
Buffington, 3D reconstructions of the early November 2004 CDAW geomagnetic storms:
analysis of Ooty IPS speed and density data, Ann. Geophysicae, 27, 4479-4489, 2009.
Bisi, M. M., B. V. Jackson, P. P. Hick, A. Buffington, J. M. Clover, M. Tokumar u, and K. Fujiki,
Three-dimensional reconstructions and mass determination of the 02 June 2009 LASCO
coronal mass ejection using STELab IPS observations, Astrophys. J. Lett., 715, L104, 2010.
55
3. 研究成果の発表
Bisi, M. M., B. V. Jackson, P. P. Hick, J. M. Clover, S. Hamilton, M. Tokumar u, and K. Fujiki,
Large-scale
heliospheric
structure
during
solar-minimum
conditions
using
a
3D
time-dependent reconstruction solar-wind model and STELab IPS observations, AIP Conf.
Proc., 1216, 355-358, 2010.
Bisi, M. M., B. V. Jackson, R. A. Fallows, C. D. Dorrian, P. K. Manoharan, J. M. Clover, P. P. Hick, A.
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Bisi, M. M., A. R. Breen, B. V. Jackson, R. A. Fallows, A. P. Walsh, Z. Mikić, P. Riley, C. J. Owen, A.
Gonzalez-Esparza, E. Aguilar-Rodriguez, H. Morgan, E. A. Jensen, A. G. Wood, M. J. Owens,
M. Tokumar u, P. K. Manoharan, I. V. Chashei, A. S. Giunta, J. A. Linker, V. I. Shishov, S. A.
Tyul’Bashev, G. Agalya, S. K. Glubokova, M. S. Hamilton, K. Fujiki, P. P. Hick, J. M. Clover,
and B. Pintér, From the Sun to the Earth: The 13 May 2005 Coronal Mass Ejection, Solar
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Bongi, M., O. Adriani, L. Bonechi, G. Castellini, R. D’Alessandro, D. A. Faus, K. Fukui, M. Grandi, M.
Haguenauer, Y. Itow, K. Kasahara, D. Macina, T. Mase, K. Masuda, Y. Matsubar a, H.
Menjo, M. Mizuishi, Y. Muraki, P. Papini, A. L. Perrot, S. Ricciarini, T. Sako, Y. Shimizu, K.
Taki, T. Tamura, S. Torii, A. Tricomi, W. C. Turner, J. Velasco, A. Viciani, and K. Yoshida,
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56
3.
研究成果の発表
and Particle Instrumentation and International Collaborations, edited by M. Hirahara, I.
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Dong, S., I. A. Bond, A. Gould, S. Kozłowski, N. Miyake, B. S. Gaudi, D. P. Bennett; F. Abe, A. C. Gilmore,
A. Fukui, K. Furusawa, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W.
Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubara, Y. Muraki, M. Nagaya, K. Ohnishi, T. Okumura, Y.
C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, S. Sato, L. Skuljan, D. J. Sullivan, T. Sumi, W.
Sweatman, P. J. Tristram, P. C. M. Yock (The MOA Collaboration); G. Bolt, G. W. Christie, D. L.
DePoy, C. Han, J. Janczak, C.-U. Lee, F. Mallia, J. McCormick, B. Monard, A. Maury, T. Natusch,
B.-G. Park, R. W. Pogge, R. Santallo, K. Z. Stanek (The μFUN Collaboration); A. Udalski, M.
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Dong, S., A. Gould, A. Udalski, J. Anderson, G. W. Christie, B. S. Gaudi; M. Jaroszyński, M. Kubiak, M. K.
Szymański, G. Pietrzyński, I. Soszyński, O. Szewczyk, K. Ulaczyk, Ł. Wyrzykowski (The OGLE
Collaboration); D. L. DePoy, D. B. Fox, A. Gal-Yam, C. Han, S. Lépine, J. McCormick, E. Ofek,
B.-G. Park, R. W. Pogge (The μFUN Collaboration); F. Abe, D. P. Bennett, I. A. Bond, T. R.
Britton, A. C. Gilmore, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, K.
Masuda, Y. Matsubara, M. Motomura, Y. Muraki, S. Nakamura, K. Ohnishi, C. Okada, N.
Rattenbury, To. Saito, T. Sako, M. Sasaki, D. Sullivan, T. Sumi, P. J. Tristram, T. Yanagisawa, P.
C. M. Yock, T. Yoshioka (The MOA Collaboration); M. D. Albrow, J. P. Beaulieu, S. Brillant, H.
Calitz, A. Cassan, K. H. Cook, Ch. Coutures, S. Dieters, D. Dominis Prester, J. Donatowicz, P.
Fouqué, J. Greenhill, K. Hill, M. Hoffman, K. Horne, U. G. Jørgensen, S. Kane, D. Kubas, J. B.
Marquette, R. Martin, P. Meintjes, J. Menzies, K. R. Pollard, K. C. Sahu, C. Vinter, J. Wambsganss,
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Endo, A., T. Minoshima, K. Morigami, M. Suzuki, A. Shimamori, Y. Sato, Y. Terada, M. Tashiro S., Y.
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3. 研究成果の発表
Urata, E. Sonoda, K. Yamaoka, S. Sugita, and K. Watanabe, A catalog of Suzaku/WAM hard
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Enomoto, R., J. Kushida, T. Nakamori, T. Kifune, G. V. Bicknell, R. W. Clay, P. G. Edwards, S. Gunji, S.
Hara, T. Hara, T. Hattori, S. Hayashi, Y. Higashi, Y. Hirai, K. Inoue, H. Ishioka, S. Kabuki, F.
Kajino, H. Katagiri, A. Kawachi, R. Kiuchi, H. Kubo, T. Kunisawa, T. Matoba, Y. Matsubara, I.
Matsuzawa, T. Mizukami, Y. Mizumura, Y. Mizumoto, M. Mori, H. Muraishi, T. Naito, S. Nakano,
K. Nishijima, M. Ohishi, Y. Otake, S. Ryoki, K. Saito, Y. Sakamoto, A. Seki, V. Stamatescu, T.
Suzuki, D. L. Swaby, T. Tanimori, G. Thornton, F. Tokanai, K. Tsuchiya, S. Watanabe, E.
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Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H. Ogawa, H. Sekiya, M. Shiozawa, Y.
Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K. Ueshima, H. Watanabe, S.
Yamada, S. Hazama I. Higuchi, C. Ishihara, T. Kajita, K. Kaneyuki, G. Mitsuka, H. Nishino, K.
Okumura, N. Tanimoto, M. R. Vagins, F. Dufour, E. Kearns, M. Litos, J. L. Raaf, J. L. Stone,
L. R. Sulak, W. Wang, M. Goldhaber, S. Dazeley, R. Svoboda, K. Bayes, D. Casper, J. P.
Cravens, W. R. Kropp, S. Mine, C. Regis, M. B. Smy, H. W. Sobel, K. S. Ganezer, J. Hill, W.
E. Keig, J. S. Jang, J. Y. Kim, I. T. Lim, K. Scholberg, C. W. Walter, R. Wendell, S. Tasaka, J.
G. Learned, S. Matsuno, Y. Watanabe, T. Hasegawa, T. Ishida, T. Ishii, T. Kobayashi, T.
Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, Y. Oyama, K. Sakashita, T. Sekiguchi, T. Tsukamoto,
A. T. Suzuki, A. Minamino, T. Nakaya, M. Yokoyama, Y. Fukuda, Y. Itow, T. Tanaka, C. K.
Jung, G. Lopez, C. McGrew, R. Terri, C. Yanagisawa, N. Tamura, Y. Idehara, M. Sakuda, Y.
Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang, T. Ishizuka, H. Okazawa, Y. Choi, H. K. Seo, Y.
Furuse, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, Y. Totsuka, S. Chen, Y. Heng, Z. Yang, H.
Zhang, D. Kielczewska, E. Thrane, and R. J. Wilkes (Super-Kamiokande Collaboration),
Kinematic reconstruction of atmospheric neutrino events in a large water Cherenkov detector
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Fouqué, P., D. Heyrovský, S. Dong, A. Gould, A. Udalski, M. D. Albrow, V. Batista, J.-P. Beaulieu, D. P.
Bennett, I. A. Bond, D. M. Bramich, S. Calchi Novati, A. Cassan, C. Coutures, S. Dieters, M.
Dominik, D. Dominis Prester, J. Greenhill, K. Horne, U. G. Jørgensen, S. Kozłowski, D. Kubas,
58
3.
研究成果の発表
C.-H. Lee, J.-B. Marquette, M. Mathiasen, J. Menzies, L. A. G. Monard, S. Nishiyama, I.
Papadakis, R. Street, T. Sumi, A. Williams, J. C. Yee, S. Brillant, J. A. R. Caldwell, A. Cole, K.
H. Cook, J. Donatowicz, N. Kains, S. R. Kane, R. Martin, K. R. Pollard, K. C. Sahu, Y. Tsapras,
J. Wambsganss, D. L. Depoy, B. S. Gaudi, C. Han, C.-U. Lee, B.-G. Park, M. Kubiak, M. K.
Szymański, G. Pietrzyński, I. Soszyński, O. Szewczyk, K. Ulaczyk, F. Abe, A. Fukui, K.
Fur usawa, A. C. Gilmore, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. V.
Korpela, W. Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, K.
Ohnishi, T. Okumur a, Y. Perrott, N. J. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, S. Sato, L. Skuljan, D.
Sullivan, W. Sweatman, P. J. Tristram, A. Allan, M. F. Bode, M. J. Burgdorf, N. Clay, S. N.
Fraser, E. Hawkins, E. Kerins, T. A. Lister, C. J. Mottram, E. S. Saunders, C. Snodgrass, I. A.
Steele, T. Anguita, V. Bozza, K. Harpsøe, T. C. Hinse, M. Hundertmark, P. Kjærgaard, C. Liebig,
L. Mancini, G. Masi, S. Rahvar, D. Ricci, G. Scarpetta, J. Southworth, J. Surdej, C. C. Thöne, A.
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Fukui, A., N. Narita, P. J. Tristram, T. Sumi, F. Abe, Y. Itow, D. J. Sullivan, I. A. Bond, T. Hirano, M.
Tamura, D. P. Bennett, K. Furusawa, F. Hayashi, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka, K. Kamiya, S.
59
3. 研究成果の発表
Kobara, A. Korpela, P. M. Kilmartin, W. L. Lin, H. Cho, S. Makita, K. Masuda, Y. Matsubara,
N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, K. Nishimoto, K. Ohnishi, K. Omori, Y. Perrott, N.
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Fukui, Y., N. Furukawa, T. M. Dame, J. R. Dawson, H. Yamamoto, G. P. Rowell, F. Aharonian, W.
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Gould, A., A. Udalski, B. Monard, K. Horne, Subo Dong, N. Miyake, K. Sahu, D. P. Bennett; Ł.
Wyrzykowski, I. Soszyński, M. K. Szymański, M. Kubiak, G. Pietrzyński, O. Szewczyk, K.
Ulaczyk (The OGLE Collaboration); W. Allen, G. W. Christie, D. L. DePoy, B. S. Gaudi, C. Han,
C.-U. Lee, J. McCormick, T. Natusch, B.-G. Park, R. W. Pogge (The μFUN Collaboration); A.
Allan, M. F. Bode, D. M. Bramich, M. J. Burgdorf, M. Dominik, S. N. Fraser, E. Kerins, C.
Mottram, C. Snodgrass, I. A. Steele, R. Street, Y. Tsapras (The RoboNet Collaboration); F. Abe, I.
A. Bond, C. S. Botzler, A. Fukui, K. Furusawa, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M.
Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubara, Y. Muraki, M. Nagaya, K.
Ohnishi, T. Okumura, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, L. Skuljan, D. J. Sullivan,
T. Sumi, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, P. C. M. Yock (The MOA Collaboration); M. Albrow, J.
P. Beaulieu, C. Coutures, H. Calitz, J. Caldwell, P. Fouque, R. Martin, and A. Williams (The
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Gould, A., S. Dong, B. S. Gaudi, A. Udalski, I. A. Bond, J. Greenhill, R.A. Street, M. Dominik, T. Sumi,
M. K. Szymański, C. Han, W. Allen, G. Bolt, M. Bos, G. W. Christie, D. L. DePoy, J.
Drummond, J. D. Eastman, A. Gal-Yam, D. Higgins, J. Janczak, S. Kaspi, S. Kozłowski, C.-U.
Lee, F. Mallia, A. Maury, D. Maoz, J. McCormick, L. A. G. Monard, D. Moorhouse, N.
Morgan, T. Natusch, E. O. Ofek, B.-G. Park, R. W. Pogge, D. Polishook, R. Santallo, A.
Shporer, O. Spector, G. Thornley, J. C. Yee, M. Kubiak, G. Pietrzyński, I. Soszyński, O.
Szewczyk, Ł. Wyrzykowski, K. Ulaczyk, R. Poleski, F. Abe, D. P. Bennett, C. S. Botzler, D.
Douchin, M. Freeman, A. Fukui, K. Fur usawa, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka, Y. Itow, K.
Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda, Y.
Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, K. Nishimoto, K. Ohnishi, T. Okumur a, Y.
60
3.
研究成果の発表
C. Perrott, L. Philpott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, D. J. Sullivan, W. L. Sweatman, P. J.
Tristram, E. von Seggern, P. C. M. Yock, M. Albrow, V. Batista, J. P. Beaulieu, S. Brillant, J.
Caldwell, J. J. Calitz, A. Cassan, A. Cole, K. Cook, C. Coutures, S. Dieters, D. Dominis
Prester, J. Donatowicz, P. Fouqué, K. Hill, M. Hoffman, F. Jablonski, S. R. Kane, N. Kains, D.
Kubas, J.-B. Marquette, R. Martin, E. Martioli, P. Meintjes, J. Menzies, E. Pedretti, K. Pollard,
K. C. Sahu, C. Vinter, J. Wambsganss, R. Watson, A. Williams, M. Zub, A. Allan, M. F. Bode,
D. M. Bramich, M. J. Burgdorf, N. Clay, S. Fraser, E. Hawkins, K. Horne, E. Kerins, T. A.
Lister, C. Mottram, E. S. Saunders, C. Snodgrass, I. A. Steele, Y. Tsapras, U. G. Jørgensen, T.
Anguita, V. Bozza, S. Calchi Novati, K. Harpsøe, T. C. Hinse, M. Hundertmark, P. Kjærgaard,
C. Liebig, L. Mancini, G. Masi, M. Mathiasen, S. Rahvar, D. Ricci, G. Scarpetta, J.
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Han, C., K.-H. Hwang, D. Kim, A. Udalski, F. Abe, L. A. B. Monard, J. McCormick; M. K. Szymański, M.
Kubiak, G. Pietrzyński, I. Soszyński, O. Szewczyk, Ł. Wyrzykowski, K. Ulaczyk (The OGLE
Collaboration); I. A. Bond, C. S. Botzler, A. Fukui, K. Furusawa, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K.
Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubara, N. Miyake,
Y. Muraki, M. Nagaya, K. Ohnishi, T. Okumura, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako,
L. Skuljan, D. S. Sullivan, T. Sumi, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, P. C. M. Yock (The MOA
Collaboration); W. Allen, G. W. Christie, D. L. DePoy, S. Dong, B. S. Gaudi, A. Gould, C.-U. Lee,
T. Natusch, B.-G. Park, R. W. Pogge (The μFUN Collaboration); M. D. Albrow, A. Allan, V.
Batista, J. P. Beaulieu, D. P. Bennett, S. Brillant, M. Bode, D. M. Bramich, M. Burgdorf, J. A. R.
Caldwell, H. Calitz, A. Cassan, E. Corrales, S. Dieters, D. D. Prester, M. Dominik, J. Donatowicz, P.
Fouque, J. Greenhill, K. Hill, M. Hoffman, K. Horne, U. G. Jørgensen, N. Kains, D. Kubas, J. B.
Marquette, R. Martin, P. Meintjes, J. Menzies, K. R. Pollard, K. C. Sahu, C. Snodgrass, I. Steele, R.
Street, Y. Tsapras, J. Wambsganss, A. Williams, and M. Zub (The PLANET/RoboNet
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Hasbi, A. M., M. A. Momani, M. A. M. Ali, N. Misran, K. Shiokawa, Y. Otsuka, and K. Yumoto,
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Hayashi, H., N. Nishitani, T. Ogawa, Y. Otsuka, T. Tsugawa, K. Hosokawa, and A. Saito, Large-scale
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Hayashi, S., F. Kajino, T. Naito, A. Asahara, G. V. Bicknell, R. W. Clay, Y. Doi, P. G. Edwards, R.
61
3. 研究成果の発表
Enomoto, S. Gunji, S. Hara, T. Hara, T. Hattori, C. Itoh, S. Kabuki, H. Katagiri, A. Kawachi, T.
Kifune, L. T. Ksenofontov, H. Kubo, T. Kurihara, R. Kurosaka, J. Kushida, Y. Matsubar a, Y.
Miyashita, Y. Mizumoto, M. Mori, H. Mori, H. Muraishi, Y. Muraki, T. Nakase, D. Nishida, K.
Nishijima, M. Ohishi, K. Okumura, J. R. Patterson, R. J. Prothero, N. Sakamoto, K. Sakurazawa,
D. L. Swaby, T. Tanimori, H. Tanimura, G. Thornton, F. Tokanai, K. Tsuchiya, T. Uchida, S.
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Hosokawa, K., T. Tsugawa, K. Shiokawa, Y. Otsuka, N. Nishitani, T. Ogawa, M. Hairston, and L. J.
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Hwang, K.-H., C. Han, I. A. Bond, N. Miyake, F. Abe, D. P. Bennett, C. S. Botzler, A. Fukui, K.
Fur usawa, F. Hayashi, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A.
Korpela, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda, Y. Matsubar a, Y. Muraki, K. Nishimoto,
62
3.
研究成果の発表
K. Ohnishi, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, L. Skuljan, D. J. Sullivan, T. Sumi,
D. Suzuki, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, K. Wada, P. C. M. Yock, D. L. Depoy, B. S. Gaudi,
A. Gould, C.-U. Lee, and R. W. Pogge, Determining the Physical Lens Parameters of the Binary
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Hwang, K.-H., A. Udalski, C. Han, Y.-H. Ryu, I. A. Bond, J.-P. Beaulieu, M. Dominik, K. Horne, A. Gould, B.
S. Gaudi, M. Kubiak, M. K. Szymański, G. Pietrzyński, I. Soszyński, O. Szewczyk, K. Ulaczyk, Ł.
Wyrzykowski, F. Abe, C. S. Botzler, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, K.
Masuda, Y. Matsubara, M. Motomura, Y. Muraki, S. Nakamura, K. Ohnishi, C. Okada, N.
Rattenbury, To. Saito, T. Sako, M. Sasaki, D. J. Sullivan, T. Sumi, P. J. Tristram, J. N. Wood, P. C.
M. Yock, T. Yoshioka, M. Albrow, D. P. Bennett, D. M. Bramich, S. Brillant, J. A. R. Caldwell, J.
J. Calitz, A. Cassan, K. H. Cook, E. Corrales, C. Coutures, M. Desort, S. Dieters, D. Dominis, J.
Donatowicz, P. Fouqué, J. Greenhill, K. Harpsøe, K. Hill, M. Hoffman, U. G. Jørgensen, S. Kane, D.
Kubas, R. Martin, J.-B. Marquette, P. Meintjes, J. Menzies, K. Pollard, K. Sahu, I. Steele, C. Vinter,
J. Wambsganss, A. Williams, K. Woller, M. Burgdorf, C. Snodgrass, M. Bode, D. L. Depoy, C.-U.
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Wyrzykowski) and The MOA Collaboration (F. Abe, D. P. Bennett, I. A. Bond, C. S. Botzler,
M. Freeman, A. Fukui, K. Fur usawa, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin,
A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, K. Masuda, Y. Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki, K.
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reconstruction of density enhancements behind, interplanetary shocks from Solar Mass
Ejection Imager white-light 0bservations, AIP Conf. Proc., 1216, Twelfth International Solar
63
3. 研究成果の発表
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Marquette, T. Sumi, I. A. Bond, D. P. Bennett; F. Abe, K. Furusawa, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka,
Y. Itow, K. Kamiya, A. V. Korpela, P. M. Kilmartin, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda,
Y. Matsubara, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, T. Nagayama, K. Nishimoto, K. Ohnishi, Y. C.
Perrott, N. J. Rattenbury, T. Sako, To. Saito, L. Skuljan, D. J. Sullivan, W. L. Sweatman, P. J.
Tristram, P. C. M. Yock, (The MOA Collaboration); J. H. An, G. W. Christie, S.-J. Chung, D. L.
DePoy, B. S. Gaudi, C. Han, C.-U. Lee, F. Mallia, T. Natusch, B.-G. Park, R. W. Pogge (The μ
FUN Collaboration); T. Anguita, S. C. Novati, M. Dominik, U. G. Jørgensen, G. Masi, M.
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64
3.
研究成果の発表
Kataoka, R., Y. Miyoshi, T. Sakanoi, A. Yaegashi, K. Shiokawa, and Y. Ebihara, Turbulent
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Kataoka, R., T. Ebisuzaki, K. Kusano, D. Shiota, S. Inoue, T. T. Yamamoto, and M. Tokumar u,
Three-dimensional MHD modeling of the solar wind structures associated with 13 December
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Katoh, Y., F. Tsuchiya, Y. Miyoshi, A. Morioka, H. Misawa, R. Ujiie, W. S. Kurth, A. T. Tomás, and N.
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Kiuchi, R., M. Mori, G. V. Bicknell, R. W. Clay, P. G. Edwards, R. Enomoto, S. Gunji, S. Hara, T. Hara,
T. Hattori, S. Hayashi, Y. Higashi, Y. Hirai, K. Inoue, C. Itoh, S. Kabuki, F. Kajino, H.
65
3. 研究成果の発表
Katagiri, A. Kawachi, T. Kifune, H. Kubo, J. Kushida, Y. Matsubar a, T. Mizukami, Y.
Mizumoto, R. Mizuniwa, H. Muraishi, Y. Muraki, T. Naito, T. Nakamori, S. Nakano, D.
Nishida, K. Nishijima, M. Ohishi, Y. Sakamoto, A. Seki, V. Stamatescu, T. Suzuki, D. L.
Swaby, T. Tanimori, G. Thornton, F. Tokanai, K. Tsuchiya, S. Watanabe, Y. Yamada, E.
Yamazaki, S. Yanagita, T. Yoshida, T. Yoshikoshi, and Y. Yukawa, CANGAROO-III search
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Krucker, S., S. Christe, L. Glesener, S. McBride, P. Turin, D. Glaser, P. Saint-Hilaire, G. Delory, R. P.
Lin, M. Gubarev, B. Ramsey, Y. Terada, S. Ishikawa, M. Kokubun, S. Saito, T. Takahashi, S.
Watanabe, K. Nakazawa, H. Tajima, S. Masuda, T. Minoshima, and M. Shomojo, The
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3.
研究成果の発表
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Kur ihar a, J ., S. Oyama, S. Nozawa, T. T. Tsuda, R. Fujii, Y. Ogawa, H. Miyaoka, N. Iwagami, T.
Abe, K. I. Oyama, M. J. Kosch, A. L. Aruliah, E. Griffin, and K. Kauristie, Temperature
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Kuwabara, T., J. W. Bieber, P. Evenson, K. Munakata, S. Yasue, C. Kato, A. Fushishita, M. Tokumar u,
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Machida, S., Y. Miyashita, A. Ieda, M. Nosé, D. Nagata, K. Liou, T. Obara, A. Nishida, Y. Saito, and T.
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67
3. 研究成果の発表
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Haguenauer, Y. Itow, K. Kasahara, K. Kawade, D. Macina, T. Mase, K. Masuda, Y.
Matsubar a, G. Mitsuka, M. Mizuishi, Y. Muraki, M. Nakai, P. Papini, A-L, Perrot, S.
Ricciarini, T. Sako, Y. Shimizu, K. Taki, T. Tamura, S. Torii, A. Tricomi, W. C. Turner, J.
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Laurenza, S. Massetti, S. McKenna-Lawlor, A. Mura, R. Nakamura, Y. Omura, D. A. Rothery,
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Minoshima, T., S. Imada, T. Morimoto, T. Kawate, H. Koshiishi, M. Kubo, S. Inoue, H. Isobe, S.
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Miyake, N., T. Sumi, S. Dong, R. Street, L. Mancini, A. Gould, D. P. Bennett, Y. Tsapras, J. C. Yee, M. D.
Albrow, I. A. Bond, P. Fouqué, P. Browne, C. Han, C. Snodgrass, F. Finet, K. Furusawa, K.
Harpsøe, W. Allen, M. Hundertmark, M. Freeman, D. Suzuki, and F. Abe, C. S. Botzler, D.
68
3.
研究成果の発表
Douchin, A. Fukui, F. Hayashi, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka, Y. Itow, K. Kamiya, P. M.
Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda, Y. Matsubara, Y. Muraki, T.
Nagayama, K. Nishimoto, K. Ohnishi, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, L. Skuljan, D. J.
Sullivan, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, K. Wada, P. C. M. Yock (The MOA Collaboration), G.
Bolt, M. Bos, G. W. Christie, D. L. DePoy, J. Drummond, A. Gal-Yam, B. S. Gaudi, E. Gorbikov,
D. Higgins, K.-H. Hwang, J. Janczak, S. Kaspi, C.-U. Lee, J.-R. Koo, S. Kozłowski, Y. Lee, F.
Mallia, A. Maury, D. Maoz, J. McCormick, L. A. G. Monard, D. Moorhouse, J. A. Muñoz, T.
Natusch, E. O. Ofek, R. W. Pogge, D. Polishook, R. Santallo, A. Shporer, O. Spector, G. Thornley
(The μFUN Collaboration), A. Allan, D. M. Bramich, K. Horne, N. Kains, I. Steele (The RoboNet
Collaboration), V. Bozza, M. J. Burgdorf, S. Calchi Novati, M. Dominik, S. Dreizler, M. Glitrup, F.
V. Hessman, T. C. Hinse, U. G. Jørgensen, C. Liebig, G. Maier, M. Mathiasen, S. Rahvar, D. Ricci,
G. Scarpetta, J. Skottfelt, J. Southworth, J. Surdej, J. Wambsganss, F. Zimmer (The MiNDSTEp
Consortium), V. Batista, J. P. Beaulieu, S. Brillant, A. Cassan, A. Cole, E. Corrales, Ch. Coutures, S.
Dieters, J. Greenhill, D. Kubas, J. Menzies (The PLANET Collaboration), A sub-Saturn Mass
Planet, MOA-2009-BLG-319Lb, Astrophys. J., 728, 120-129, 2011.
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Miyashita, Y., K. Keika, K. Liou, S. Machida, Y. Kamide, Y. Miyoshi, Y. Matsumoto, I. Shinohara, Y.
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Miyashita, Y., S. Machida, Y. Kamide, D. Nagata, K. Liou, M. Fujimoto, A. Ieda, M. H. Saito, C. T. Russell,
S. P. Christon, M. Nosé, H. U. Frey, I. Shinohara, T. Mukai, Y. Saito, and H. Hayakawa, A
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69
3. 研究成果の発表
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Mizuishi, M., O. Adriani, L. Bonechi, M. Bongi, G. Castellini, R. D’Alessandro, D. A. Faus, K. Fukui, M.
Grandi, M. Haguenauer, Y. Itow, K. Kasahara, D. Macina, T. Mase, K. Masuda, Y. Matsubara, H.
Menjo, Y. Muraki, P. Papini, A. L. Perrot, S. Ricciarini, T. Sako, Y. Shimizu, K. Taki, T. Tamura, S.
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A. Mizuno, J. Stutzki, J. L. Pineda, U. Klein, F. Bertoldi, B.-C. Koo, M. Rubio, M. Burton, A.
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Morioka, A., Y. Miyoshi, Y. Miyashita, Y. Kasaba, H. Misawa, F. Tsuchiya, R. Kataoka, A. Kadokura,
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evolution
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auroral
acceleration
at
substorm
onset,
J.
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Morioka, A., Y. Miyoshi, F. Tsuchiya, H. Misawa, Y. Kasaba, T. Asozu, S. Okano, A. Kadokura, N. Sato,
H. Miyaoka, K. Yumoto, G. K. Parks, F. Honary, J. G. Trotignon, P. M. E. Décréau, and B. W.
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3.
研究成果の発表
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71
3. 研究成果の発表
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Miura, S. Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H. Ogawa, H. Sekiya, M.
Shiozawa, Y. Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K. Ueshima, H.
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72
3.
研究成果の発表
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Otsuka, Y., T. Ogawa, and Effendy, VHF radar observations of nighttime F-region field-aligned
irregularities over Kototabang, Indonesia, Earth Planets Space, 61, 431-437, 2009.
73
3. 研究成果の発表
Otsuka, Y., K. Shiokawa, T. Ogawa, T. Yokoyama, and M. Yamamoto, Spatial relationship of
nighttime medium-scale traveling ionospheric disturbances and F-region field-aligned
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Hearnshaw, S. Hosaka, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling,
S. Makita, K. Masuda, Y. Matsubar a, N. Miyake, Y. Muraki, K. Nishimoto, K. Ohnishi, Y.
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Fouqué, J. Greenhill, J. Menzies, A. Allan, D. M. Bramich, P. Browne, K. Horne, N. Kains, C.
Snodgrass, I. Steele, Y. Tsapras, V. Bozza, M. J. Burgdorf, S. Calchi Novati, S. Dreizler, F.
Finet, M. Glitrup, F. Grundahl, K. Harpsøe, F. V. Hessman, T. C. Hinse, M. Hundertmark, U.
G Jørgensen, C. Liebig, G. Maier, L. Mancini, M. Mathiasen, S. Rahvar, D. Ricci, G.,
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74
3.
研究成果の発表
Sahai, Y., P. R. Fagundes, R. de Jesus, A. J. de Abreu, G. Crowley, T. Kikuchi, C.-S. Huang, V. G. Pillat, F.
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Igarashi, K. Yumoto, C.-S. Huang, H. Lan, A. Saito, F. Luis Guarnieri, V. Pillat, and J.
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Sahai, Y., F. Becker-Guedes, P. R. Fagundes, A. J. de Abreu, R. de Jesus, V. G. Pillat, J. R. Abalde, C. R.
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N. Mizuno, T. Onishi, H. Maezawa, T. Inoue, S. Inutsuka, T. Tanaka, H. Matsumoto, A.
Mizuno, H. Ogawa, J. Stutzki, F. Bertoldi, S. Anderl, L. Bronfman, B.-C. Koo, M. G. Burton,
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75
3. 研究成果の発表
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Evolution of coronal mass ejection morphology with increasing heliocentric distance: 1.
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Savani, N. P., M. J. Owens, A. P. Rouillard, R. J. Forsyth, K. Kusano, D. Shiota, R. Kataoka, L. Jian,
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Shiokawa, K., A. Ieda, A. Nakajima, K. Sakaguchi, R. Nomura, T. Aslaksen, M. Greffen, E. Spanswick, E.
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Shiokawa, K., R. Nomur a, K. Sakaguchi, Y. Otsuka, Y. Hamaguchi, M. Satoh, Y. Katoh, Y.
Yamamoto, B. M. Shevtsov, S. Smirnov, I. Poddelsky, and M. Connors, The STEL induction
magnetometer network for observation of high-frequency geomagnetic pulsations, Earth
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76
3.
研究成果の発表
Shiota, D., K. Kusano, T. Miyoshi, and K. Shibata, MHD modeling for formation process of coronal
mass ejections: Interaction between ejecting flux rope and ambient field, Astrophys. J., 718,
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Sumi, T., K. V. Johnston, S. Tremaine, D. N. Spergel, and S. R. Majewski, Probing the Galactic potential
with next-generation observations of disk stars, Astrophys. J., 699, 215-229, 2009.
Sumi, T., D. P. Bennett, I. A. Bond, A. Udalski, V. Batista, M. Dominik, P. Fouqué, D. Kubas, A. Gould, B.
Macintosh, K. Cook, S. Dong, L. Skuljan, A. Cassan; F. Abe, C. S. Botzler, A. Fukui, K.
Furusawa, J. B. Hearnshaw, Y. Itow, K. Kamiya, P. M. Kilmartin, A. Korpela, W. Lin, C. H. Ling,
K. Masuda, Y. Matsubara, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, T. Nagayama, K. Ohnishi, T.
Okumura, Y. C. Perrott, N. Rattenbury, To. Saito, T. Sako, D. J. Sullivan, W. L. Sweatman, P. J.
Tristram, P. C. M. Yock (The MOA Collaboration); J. P. Beaulieu, A. Cole, Ch. Coutures, M. F.
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77
3. 研究成果の発表
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Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H. Ogawa, H. Sekiya, M. Shiozawa, Y.
Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K. Ueshima, H. Watanabe, S. Yamada,
M. R. Vagins, S. Hazama, I. Higuchi, C. Ishihara, T. Kajita, K. Kaneyuki, G. Mitsuka, H. Nishino,
K. Okumura, N. Tanimoto, F. Dufour, E. Kearns, M. Litos, J. L. Raaf, J. L. Stone, L. R. Sulak, M.
Goldhaber, K. Bays, D. Casper, J. P. Cravens, W. R. Kropp, S. Mine, C. Regis, M. B. Smy, H. W.
Sobel, K. S. Ganezer, J. Hill, W. E. Keig, J. S. Jang, I. S. Jeong, J. Y. Kim, I. T. Lim, M. Fechner,
K. Scholberg, C. W. Walter, R. Wendell, S. Tasaka, J. G. Learned, S. Matsuno, Y. Watanabe, T.
Hasegawa, T. Ishida, T. Ishii, T. Kobayashi, T. Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, Y.
Oyama, K. Sakashita, T. Sekiguchi, T. Tsukamoto, A. T. Suzuki, A. K. Ichikawa, A. Minamino,
T. Nakaya, M. Yokoyama, S. Dazeley, R. Svoboda, A. Habig, Y. Fukuda, Y. Itow, T. Tanaka, C.
K. Jung, G. Lopez, C. McGrew, C. Yanagisawa, N. Tamura, Y. Idehara, H. Ishino, A. Kibayashi,
M. Sakuda, Y. Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang, T. Ishizuka, H. Okazawa, Y. Choi, H.
K. Seo, Y. Furuse, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, Y. Totsuka, S. Chen, G. Gong, Y.
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Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H. Ogawa, H. Sekiya, M. Shiozawa, Y.
78
3.
研究成果の発表
Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K. Ueshima, H. Watanabe, S. Yamada,
M. R. Vagins, S. Hazama, I. Higuchi, C. Ishihara, T. Kajita, K. Kaneyuki, G. Mitsuka, H. Nishino,
K. Okumura, N. Tanimoto, F. Dufour, E. Kearns, M. Litos, J. L. Raaf, J. L. Stone, L. R. Sulak, M.
Goldhaber, K. Bays, D. Casper, J. P. Cravens, W. R. Kropp, S. Mine, C. Regis, M. B. Smy, H. W.
Sobel, K. S. Ganezer, J. Hill, W. E. Keig, J. S. Jang, I. S. Jeong, J. Y. Kim, I. T. Lim, M. Fechner,
K. Scholberg, C. W. Walter, R. Wendell, S. Tasaka, J. G. Learned, S. Matsuno, Y. Watanabe, T.
Hasegawa, T. Ishida, T. Ishii, T. Kobayashi, T. Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, Y.
Oyama, K. Sakashita, T. Sekiguchi, T. Tsukamoto, A. T. Suzuki, A. K. Ichikawa, A. Minamino,
T. Nakaya, M. Yokoyama, S. Dazeley, R. Svoboda, A. Habig, Y. Fukuda, Y. Itow, T. Tanaka, C.
K. Jung, G. Lopez, C. McGrew, C. Yanagisawa, N. Tamura, Y. Idehara, H. Ishino, A. Kibayashi,
M. Sakuda, Y. Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang, T. Ishizuka, H. Okazawa, Y. Choi, H.
K. Seo, Y. Furuse, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, Y. Totsuka, S. Chen, G. Gong, Y.
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79
3. 研究成果の発表
Planet. Space Sci., in press.
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Y. Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K. Ueshima, S. Yamada, S. Hazama, I.
Higuchi, C. Ishihara, T. Kajita, K. Kaneyuki, G. Mitsuka, H. Nishino, K. Okumura, N. Tanimoto, S.
Clark, S. Desai, F. Dufour, E. Kearns, S. Likhoded, M. Litos, J. Raaf, J. L. Stone, L. R. Sulak, W.
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Jang, I. S. Jeong, J. Y. Kim, I. T. Lim, M. Fechner, K. Scholberg, C. W. Walter, R. Wendel, S.
Tasaka, G. Guillian, J. G. Learned, S. Matsuno, M. D. Messie, Y. Watanabe, T. Hasegawa, T. Ishida,
T. Ishii, T. Kobayashi, T. Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, Y. Oyama, K. Sakashita, T.
Sekiguchi, T. Tsukamoto, A. T. Suzuki, A. K. Ichikawa, A. Minamino, T. Nakaya, M. Yokoyama,
T. J. Haines, S. Dazeley, R. Svoboda, R. Gran, A. Habig, Y. Fukuda, Y. Itow, T. Tanaka, C. K.
Jung, C. McGrew, A. Sarrat, R. Terri, C. Yanagisawa, N. Tamura, Y. Idehara, H. Ishino, A.
Kibayashi, M. Sakuda, Y. Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang, T. Ishizuka, H. Okazawa, Y.
Choi, H. K. Seo, Y. Furuse, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, Y. Totsuka, M. R. Vagins, S.
Chen, Z. Deng, G. Gong, Y. Liu, T. Xue, D. Kielczewska, H. G. Berns, K. K. Shiraishi, E. Thrane,
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80
3.
研究成果の発表
Watanabe, K., S. Krucker, T. Shimizu, S. Masuda, and K. Ichimoto, G-band and Hard X-ray emissions
of the 2006 December 14 Flare Observed by Hinode/SOT and RHESSI, Astrophys. J., 715,
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Watanabe, K., R. P. Lin, S. Krucker, R. J. Murphy, G. H. Share, M. J. Harris, M. Gros, Y. Muraki, T.
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Koshio, Y. Kozuma, M. Miura, S. Moriyama, M. Nakahata, S. Nakayama, Y. Obayashi, H.
Ogawa, H. Sekiya, M. Shiozawa, Y. Suzuki, A. Takeda, Y. Takenaga, Y. Takeuchi, K. Ueno, K.
Ueshima, H. Watanabe, S. Yamada, T. Yokozawa, S. Hazama, H. Kaji, T. Kajita, K. Kaneyuki, T.
McLachlan, K. Okumura, Y. Shimizu, N. Tanimoto, M. R. Vagins, F. Dufour, E. Kearns, M.
Litos, J. L. Raaf, J. L. Stone, L. R. Sulak, W. Wang, M. Goldhaber, K. Bays, D. Casper, J. P.
Cravens, W. R. Kropp, S. Mine, C. Regis, M. B. Smy, H. W. Sobel, K. S. Ganezer, J. Hill, W. E.
Keig, J. S. Jang, J.Y. Kim, I. T. Lim, J. Albert, M. Fechner, K. Scholberg, C. W. Walter, S.
Tasaka, J. G. Learned, S. Matsuno, Y. Watanabe, T. Hasegawa, T. Ishida, T. Ishii, T. Kobayashi,
T. Nakadaira, K. Nakamura, K. Nishikawa, H. Nishino, Y. Oyama, K. Sakashita, T. Sekiguchi, T.
Tsukamoto, A. T. Suzuki, A. Minamino, T. Nakaya, Y. Fukuda, Y. Itow, G. Mitsuka, T. Tanaka,
C. K. Jung, G. Lopez, C. McGrew, C. Yanagisawa, N. Tamura, H. Ishino, A. Kibayashi, S. Mino,
T. Mori, M. Sakuda, H. Toyota, Y. Kuno, M. Yoshida, S. B. Kim, B. S. Yang, T. Ishizuka, H.
Okazawa, Y. Choi, K. Nishijima, Y. Yokosawa, M. Koshiba, M. Yokoyama, Y. Totsuka, S. Chen,
Y. Heng, Z. Yang, H. Zhang, D. Kielczewska, P. Mijakowski, K. Connolly, M. Dziomba, E.
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3. 研究成果の発表
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A. G. Monard, D. Polishook, A. Shporer, O. Spector, M. K. Szymański; M. Kubiak, G. Pietrzyński,
I. Soszyński, O. Szewczyk, K. Ulaczyk, Ł. Wyrzykowski, R. Poleski (The OGLE Collaboration); W.
Allen, M. Bos, G. W. Christie, D. L. DePoy, J. D. Eastman, B. S. Gaudi, A. Gould, C. Han, S. Kaspi,
C.-U. Lee, F. Mallia, A. Maury, D. Maoz, T. Natusch1, B. -G. Park, R. W. Pogge, R. Santallo (The
μFUN Collaboration); F. Abe, I. A. Bond, A. Fukui, K. Furusawa, J. B. Hearnshaw, S. Hosaka,
Y. Itow, K. Kamiya, A. V. Korpela, P. M. Kilmartin, W. Lin, C. H. Ling, S. Makita, K. Masuda,
Y. Matsubara, N. Miyake, Y. Muraki, M. Nagaya, K. Nishimoto, K. Ohnishi, Y. C. Perrott, N. J.
Rattenbury, T. Sako, To. Saito, L. Skuljan, D. J. Sullivan, W. L. Sweatman, P. J. Tristram, P. C. M.
Yock (The MOA Collaboration); M. D. Albrow, V. Batista, P. Fouqué, J.-P. Beaulieu, D. P. Bennett,
A. Cassan, J. Comparat, C. Coutures, S. Dieters, J. Greenhill, K. Horne, N. Kains, D. Kubas, R.
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Zou, S., M. B. Moldwin, L. R. Lyons, Y. Nishimur a, M. Hirahara, T. Sakanoi, K. Asamura, M. J.
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82
3.研究成果の発表
3.2 学 会 ・研 究 会 等 での発 表 (2010 年 4 月 -2011 年 3 月 )
国際研究集会
研 究 集 会 名
開 催 国
開 催 期 日
発表数
コンビー
ナー
教員 研究員 学生
計
2010 年
WCU International Workshop 2010
韓国
4 月 12-13 日
3
0
0
3
Deciphering the Ancient Universe
with Gamma-Ray Bursts
日本
4 月 19-23 日
1
0
0
1
EGU General Assembly 2010
オーストリア 5 月 2-7 日
0
1
0
1
RBSP/EFW Team Meeting
アメリカ
5 月 26 日
0
1
0
1
SuperDARN Workshop 2010
南アフリカ
5 月31 日-6 月1 日
2
0
2
4
Physics at the LHC 2010
ドイツ
6 月 7-12 日
0
1
0
1
5th International Conference on
Numerical Modeling of Space
Plasma Flows
アメリカ
6 月 13-18 日
1
0
0
1
2010 CEDAR (Coupling Energetics
and Dynamics of Atmospheric
Regions) Workshop
アメリカ
6 月 20-25 日
0
1
0
1
GEM Modeling Workshop
2010 Western Pacific Geophysics
Meeting (WPGM)
2010 International Space Plasma
Symposium (ISPS)
International Symposium on Very
High Energy Cosmic Ray
Interactions (ISVHECRI 2010)
アメリカ
台湾
6 月 20-25 日
6 月 22-25 日
0
5
3
0
0
0
3
5
台湾
6 月 27-30 日
5
1
0
6
アメリカ
6 月 28 日-7 月 2 日
2
0
0
2
The 8th International Symposium on
Advanced Environmental Monitoring
日本
6 月 29 日-7 月 2 日
0
0
1
1
Asia Oceania Geosciences Society
(AOGS) 2010
インド
7 月 5-9 日
4
2
2
8
iCACGP/IGAC
カナダ
7 月 11-16 日
1
0
0
1
SCOSTEP 2010 (STP-12 symposium)
ドイツ
7 月 12-16 日
3
1
0
4
22nd Rencontres de Blois
フランス
7 月 15-20 日
0
1
0
1
38th COSPAR Scientific Assembly
ドイツ
7 月 18-25 日
6
1
4
11
High Energy Strong Interations 2010
日本
7 月26 日-8 月27 日
1
0
0
1
Fifth International Conference on
Solar-Terrestrial Relations and
Physics of Earthquakes Precursors
ロシア
8 月 2-7 日
1
0
0
1
AGU 2010 Spring Meeting
ブラジル
8 月 8-12 日
1
0
0
1
RBSP Science Working Group Meeting
アメリカ
8 月 30 日-9 月 1 日
1
0
0
1
International Symposium on the 25th
Anniversary of the MU Radar
日本
9 月 2-3 日
2
0
0
2
83
3.研究成果の発表
研 究 集 会 名
開 催 国
開 催 期 日
発表数
コンビー
ナー
教員 研究員 学生
計
2010 Asia-Pacific Radio Science
Conference
日本
9 月 22-26 日
6
1
4
11
EMEA (Environmental Monitoring
in East Asia) 2010
日本
9 月 27-28 日
0
1
0
1
ISSI Workshop Coupling between
the Earth’s atmospheric and
Plasma Environments
スイス
9 月 27-10 月 1 日
2
1
0
3
Cluster 10th Anniversary Workshop
ギリシャ
9 月 27-10 月 1 日
0
2
0
2
5th Alfven Conference on Plasma
Interaction with Non-magnetized
Planets/Moons and its Influence
on Planetary Evolution
日本
10 月 4-8 日
3
0
1
4
ICATPP2010
イタリア
10 月 7-8 日
1
0
0
1
Hinode 4th Meeting
イタリア
10 月 11-15 日
0
0
1
1
2010 STEL-KASI Workshop on
Space Weather
日本
10 月 18-19 日
11
3
0
14
CAWSES II One-Day Workshop:
CME/ICME and Solar Wind
日本
10 月 20 日
1
0
0
1
International
Space
Weather
Initiative (ISWI) UN/NASA/
JAXA Workshop
エジプト
11 月 6-10 日
2
0
0
2
International Conference for High
Performance Computing, Networking,
Storage and Analysis (SC) 2010
アメリカ
11 月 13-19 日
1
0
0
1
Workshop on Submillimeter-Wave
Receiver Technologies in Eastern Asia
日本
11 月 14-16 日
2
0
1
3
10 years of Infrared Survey Facility
and the future
日本
11 月 16-18 日
0
0
1
1
One-day Nobeyama Symposium on
Solar Physics
日本
12 月 1 日
1
0
0
1
2010 International Workshop on
Space Weather in Indonesia
インドネシア 12 月 1-3 日
1
0
1
2
US-Japan Workshop on Magnetic
Reconnection (MR2010)
日本
12 月 6-9 日
2
0
0
2
UHECR 2010
日本
12 月 10-12 日
0
1
2
3
AGU Fall Meeting
アメリカ
12 月 13-17 日
12
5
7
24
Earth-Sun System Exploration:
Variability in Space Plasma
Phenomena
アメリカ
1 月 16-21 日
4
1
0
5
The 15th International Conference
on Gravitational Microlensing
イタリア
1 月 20-22 日
2
0
1
3
1 月 27-28 日
1
1
0
2
1
1
2011 年
SEALION International Symposium
2011
タイ
84
1
3.研究成果の発表
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
Winter Workshop on Recent QCD
Advances at the LHC
フランス
4th IAGA/ICMA/CAWSES-II TG4
Workshop on Vertical Coupling in
the Atmosphere-Ionosphere System
チェコ
2 月 14-18 日
AGU Chapman Conference on Relationship
Between Auroral Phenomenology
and Magnetospheric Processes
アメリカ
KEK Theory Meeting on Particle
Physics Phenomenology 2011
発 表 数
コンビー
ナー
教員 研究員 学生
計
0
1
0
1
3
2
1
6
2 月 27 日-3 月 4 日
2
2
1
5
日本
3 月 2-5 日
0
0
1
1
Nagoya University Global COE program
QFPU 2nd International Forum
日本
3 月 3-5 日
4
1
4
9
International
Symposium
Planetary Science
日本
3 月 8-11 日
0
0
1
1
ドイツ
3 月 22-23 日
0
1
0
1
4 100
36
on
18th meeting of the ALOMAR Science
Advisory Committee, Norderstedt
合 計
1
36 172
国内学会
研 究 集 会 名
日本地球惑星科学連合 2010
年大会
第 26 回化学反応討論会
第 27 回エアロゾル科学・技術研
究討論会
日本物理学会 2010 年秋季大会
日本天文学会 2010 年秋季年会
第 128 回地球電磁気・地球惑
星圏学会総会および講演会
第 16 回大気化学討論会
2011 年ハイパフォーマンスコ
ンピューティングと計算科
学シンポジウム (HPCS2011)
第 9 回日本データベース学会
年次大会(DEIM2011)
日本天文学会 2011 年春季年会※
日本物理学会第 66 回年次大会※
合
開 催 場 所
開 催 期 日
2010 年
幕張メッセ国際 5 月 23-28 日
会議場
広島大学
6 月 2-4 日
名古屋大学
8 月 3-5 日
九州工業大学
9 月 11-14 日
金沢大学
9 月 22-24 日
沖縄県市町村自 10月31日-11月3日
治会館
首都大学東京
11 月 17-19 日
2011 年
産業技術総合研 1 月 18-19 日
究所
発 表 数
* コンビ
ーナー
教員 研究員 学生
6
5
計
36
10
23
69
2
1
1
0
0
0
3
1
4
4
16
1
2
7
7
7
19
12
13
42
3
1
2
6
1
0
0
1
ラフォーレ修善寺
2 月27 日-3 月1 日
0
1
0
1
筑波大学
新潟大学
3 月 16-19 日中止
3 月 25-28 日中止
3
1
1
1
9
9
13
11
71
25
計
10
*
※
85
76 172
セッションコンビーナー
震災により会議は中止となったが発表は認定
3.研究成果の発表
研究会等
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
コンビ
発 表 数
ーナー
教員 研究員 学生
計
2010 年
HIMAC 共同利用研究成果発
表会
ホテルポートプ
ラザ千葉
4 月 19-20 日
1
0
0
1
日本学術会議 公開シンポジ
ウム「IPCC (気候変動に関
する政府間パネル) 問題の
検証と今後の科学の課題」
日本学術会議講堂
4 月 30 日
1
0
0
1
国際高等研究所研究プロジェ
クト「宇宙における生命の
総合的考察とその研究戦
略」2010 年度第 1 回研究会
けいはんなプラ
ザ (京都)
6 月 11-13 日
1
0
0
0
0
第 149 回生存圏シンポジウム
CAWSES-Ⅱキックオフシ
ンポジウム
京都大学
6 月 16-17 日
1
12
1
0
13
CSI 委 託 事 業 報 告 交 流 会
(NW・e-Science 系)
学術総合センター
6 月 21 日
1
0
0
1
太陽フレア望遠鏡20周年記念研 国立天文台
究会「太陽観測装置の新展開」
7 月 26-27 日
1
1
0
2
2010 年度第 40 回天文・天体
物理若手夏の学校
ホテル日航豊橋
8 月 2-5 日
0
0
11
11
第 6 回エアロゾル学会若手
討論会
名古屋大学
8月3日
0
0
0
0
Mini-Workshop
on
Interior Physics
国立天文台
8 月 4-5 日
1
0
0
1
第 154 回生存圏シンポジウ
ム「メタ情報のデータベー
スを利用した分野横断型
地球科学研究の進展」
国立極地研究所
8 月 16-17 日
4
0
0
4
多点衛星・地上データ解析によ
る磁気圏ダイナミクス研究会
/宇宙プラズマ波動研究会
高知工業高等専門
学校
8 月 19-20 日
4
1
1
6
STP 教育研究セミナー/宇
宙プラズマ波動研究会
高知工業高等専門
学校
8 月 20-21 日
2
0
0
2
学際大規模情報基盤共同利
用・共同研究拠点第 1 回シ
ンポジウム
東京大学
9月1日
1
0
0
1
第 4 回赤道大気レーダーシ
ンポジウム
京都大学
9 月 1-2 日
1
1
0
2
宇宙地球惑星科学夏の学校
2010
山形県 ZAO セン
タープラザ
9 月 1-3 日
1
0
11
12
第 6 回磁気圏-電離圏複合系に
おける対流に関する研究会
名古屋大学
9 月 6-8 日
5
2
1
8
Solar
86
1
1
3.研究成果の発表
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
コンビ
発 表 数
ーナー
教員 研究員 学生
計
平成 22 年度 STEL・NAOJ
研究集会「太陽天体ダイナ
モ研究会」
名古屋大学
9 月 27-28 日
1
0
0
1
平成 22 年度名古屋大学太陽地
球環境研究所研究集会「次期
火星エアロノミー探査計画
検討会」および「太陽風惑星
相互作用の研究集会」
北海道大学
10 月 1-2 日
1
0
1
2
太陽高エネルギー粒子予報
ワークショップ
情報通信研究機
構
10 月 7 日
1
0
0
1
ものづくり博‘10 -拠点の
基盤技術・要素技術-
名古屋大学
10 月 8-9 日
2
0
4
6
サイエンティフィック・シス
テム研究会:SS 研科学技
術計算分科会
ANA クラウンプ
ラザ神戸
10 月 20 日
1
0
0
1
太陽多波長フレアデータ解
析研究会 NSRO-CDAW10
国立天文台野辺山
太陽電波観測所
10 月 25-29 日
0
0
0
0
第 5 回「地文台によるサイエ
ンス」シンポジウム
宇宙航空研究開
発機構
11 月 16-18 日
2
0
0
2
太陽活動と気候変動の関係に関
する名古屋ワークショップ
名古屋大学
11 月 15 日
2
0
0
2
平成 22 年度 磁気圏・電離圏
シンポジウム「あけぼの 22
周年記念シンポジウム」
東京工業大学
11 月 22-24 日
3
0
0
3
第 3 回データ科学ワークショ
ップ (科学情報学研究会)
筑波大学
11 月 25-26 日
3
0
0
3
第 1 回極域科学シンポジウム
国立極地研究所
12 月 1-2 日
1
0
0
0
第34回極域宙空圏シンポジウム
国立極地研究所
12 月 2-3 日
4
0
1
5
ISS-IMAP 研究集会
情報通信研究機構
12 月 6 日
1
0
0
1
中間圏・熱圏・電離圏 (MTI)
研究会
情報通信研究機構
12 月 7 日
1
1
1
1
3
EISCAT 研究集会
情報通信研究機構
12 月 8 日
1
3
0
1
4
共同利用研究成果発表会
東京大学宇宙線研
究所
12 月 17-18 日
2
0
0
2
極域における電離圏パラメータ
の非線形発展:モデル化と検証
国立極地研究所
12 月 21-22 日
1
1
0
2
平成 22 年度名古屋大学太陽 名鉄犬山ホテル
地球環境研究所研究集会
「GEMSIS-太陽、磁気圏、
電離圏ワークショップ
2010:ジオスペースにおけ
る多圏間相互作用と高エネ
ルギー粒子生成・消滅機構」
12 月 27-28 日
11
4
0
15
87
1
3
3.研究成果の発表
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
コンビ
発 表 数
ーナー
教員 研究員 学生
計
2011 年
第 11 回宇宙科学シンポジウム
宇宙航空研究開
発機構
1 月 5-7 日
太陽研究会「太陽の多角的観
測と宇宙天気研究の新展
開 2011」
京都大学
1 月 11-13 日
学際大規模情報基盤共同利
用・共同研究拠点第 2 回シ
ンポジウム
東京大学
第23回名古屋大学年代測定総合
研究センターシンポジウム
3
0
0
3
3
1
1
5
1 月 12-13 日
1
0
0
1
名古屋大学
1 月 13-14 日
0
0
1
1
次世代スーパーコンピューテ
ィング・シンポジウム 2010
ニチイ学館
1 月 17 日
1
0
0
1
ISAS 宇宙放射線シンポジウ
ム「太陽研究の新展開と
SOLAR-C への期待」
宇宙航空研究開
発機構
1 月 17-18 日
1
0
0
1
北極環境研究の課題と展望
国立極地研究所
1 月 19 日
1
0
0
1
中緯度短波レーダー研究会
名古屋大学
1 月 31 日
4
0
1
5
特定領域 GRB 研究会
東京工業大学
2 月 7-9 日
1
0
0
1
次期火星探査検討会
宇宙航空研究開
発機構
2 月 16 日
1
1
1
3
宇宙科学情報解析シンポジウ
ム:宇宙科学と大規模データ
宇宙航空研究開
発機構
2 月 16 日
1
0
0
1
陸別観測所ユーザーズミー
ティング
陸別町役場
2 月 16 日
2
0
0
2
第 25 回大気圏シンポジウム
宇宙航空研究開
発機構
2 月 21-22 日
1
0
0
1
第 6 回エアロゾル学会若手
フォーラム
柴田科学本社
2 月 23 日
0
0
0
0
地球科学メタ情報データベー
スの現状とその活用
名古屋大学
2 月 23-24 日
3
0
0
3
2010 年度「新ハドロン」領
域研究会
理化学研究所
2月28日-3月1日
0
1
0
1
電磁圏物理学シンポジウム
/宇宙天気に関する地上
観測ネットワークの構築
へ向けた研究集会
九州大学
2月28日-3月1日
3
0
0
3
STE シミュレーション研究
会/太陽地球惑星系科学
シミュレーション・モデリ
ング技法勉強会
九州大学
2月28日-3月2日
2
2
1
5
小型科学衛星シンポジウム
宇宙航空研究開
発機構
3月1日
1
0
0
1
88
1
1
1
1
3
3.研究成果の発表
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
コンビ
発 表 数
ーナー
教員 研究員 学生
計
STE 現象報告会
九州大学
3月2日
1
0
0
1
将来惑星探査検討会
東北大学
3月4日
1
0
0
1
KDK シンポジウム
京都大学
3 月 7-8 日
1
0
0
1
第15回大気ライダー観測研究会
首都大学東京
3月8日
0
1
0
1
国立天文台
3 月 9-11 日
1
0
1
2
先駆的科学計算に関するフ
ォーラム 2011
九州大学
3 月 17-18 日
1
0
0
1
磁気リコネクション研究の現
状と展望 -素過程から現
象まで-
名古屋大学
3 月 21-22 日
2
0
0
2
111
18
38
167
合
計
17
89
4.組織・職員
4. 組織・職員
組織図
本研究所は、5 研究部門 (4 研究部門および 1 客員部門)、ジオスペース研究センター、
ならびに技術部と研究所事務部から構成されている。2004 年 4 月に設置されたジオスペー
ス研究センターは、共同観測情報センターと観測所を統合したもので、現在はマネジメン
ト部、プロジェクト推進部、4 観測所で構成されている。
所
長
副所長
研究部門
ジオスペース研究センター
技術部
研究所事務部*
経理課
総務課
鹿児島観測所
富士観測所
陸別観測所
母子里観測所
プロジェクト推進部
マネジメント部
大気環境変動予測 客(員 )
総合解析
太陽圏環境
電磁気圏環境
大気圏環境
*研究所事務部は、太陽地球環境研究所、環境医学研究所、エコトピア科学研究所の統合事務部。
90
4.組織・職員
職員名簿
▲ 2010 年 4 月 2 日-2011 年 4 月 1 日
○ 2010 年 4 月 2 日-2011 年 4 月 1 日
所 長
副所長
転出・退職
転入・採用
松見
豊
荻野 瀧樹
研究部門
第 1 部門 大気圏環境
教 授
松見
教 授
水野
豊
准教授
長濵
智生
亮
助
中山
智喜
教
第 2 部門 電磁気圏環境
教 授
塩川 和夫
教 授
平原 聖文○
准教授
野澤 悟德
助 教
助 教
大塚 雄一
大山 伸一郎
第 3 部門 太陽圏環境
教 授
伊藤
教 授
田島
教 授
德丸
准教授
増田
准教授
助 教
助 教
松原
﨏
住
准教授
助 教
助 教
増田
智
家田 章正
三好 由純
好孝
宏康○
宗利
公明
第 4 部門 総合解析
教 授
菊池
崇
教 授
草野 完也
准教授
関 華奈子
豊
隆志
貴宏▲
ジオスペース研究センター
センター長
母子里観測所
所 長
富士観測所
所 長
教 授 (兼)
准教授
准教授
荻野
阿部
西谷
瀧樹
文雄
望
教 授 (兼)
松見
豊
教 授 (兼)
德丸
宗利
91
助
教
梅田
隆行
助
助
教
教
藤木
前澤
謙一
裕之▲
教 授 (兼)
水野
亮
鹿児島観測所
所 長
教 授 (兼)
塩川
和夫
陸別観測所
所 長
4.組織・職員
研究所事務部
事務部長
事務部長
総務課長
経理課長
総務課
佐藤 重明▲
谷口 哲也○
松岡 真一郎
武田
実
(2011 年 3 月 31 日まで)
専門員
第一庶務掛
掛 長
第二庶務掛
第三庶務掛
研究支援掛
総務課
澤村 明都▲
山盛 正雄
主
任
川口
雄大▲
(環境医学研究所 担当)
(エコトピア科学研究所 担当)
(2011 年 4 月 1 日から)
研究支援室
室長 (専門員) 棚瀬 隆夫
総務掛
専門職員
専門職員
人事掛
人事掛長
山盛 正雄 (太陽地球環境研究所:庶務
(環境医学研究所 担当)
担当)
松浦 啓介○ (太陽地球環境研究所:人事 担当)
経理課
経理掛
用度掛
管理掛
全学技術センター/教育・研究技術支援室 計測・制御技術系 (太陽地球環境研究所)
課長
加藤 泰男
第 1 技術班
技術班長
児島 康介
技術専門職員 山本 優佳
第 2 技術班
技術班長
技術主任
川端 哲也
濱口 佳之
92
技術専門職員
山﨑
高幸
技術専門職員
技術専門職員
丸山 益史
瀨川 朋紀
4.組織・職員
招聘客員研究員
氏 名
Kosch, M. J.
Brekke, A.
Kutiev, I. S.
Jackson, B. V.
Veenadhari, B. P.
所 属・役 職
ランカスター大学・教授 (イギリス)
トロムソ大学・教授 (ノルウェー)
ブルガリア科学アカデミー地球物理
研究所・教授 (ブルガリア)
カリフォルニア大学サンディエゴ
校・研究員(アメリカ)
インド地磁気研究所・上級講師 (イ
ンド)
在 任 期 間
2010 年 1 月 7 日- 2010 年 6 月 1 日
2010 年 3 月 1 日- 2010 年 5 月 31 日
2010 年 6 月 1 日- 2010 年 9 月 30 日
所 属・役 職
SLAC 国立加速器研究所・上級専
任研究員
在 任 期 間
2010 年 4 月 1 日- 2010 年 8 月 31 日
2010 年 9 月 1 日- 2010 年 11 月 30 日
2011 年 3 月 1 日- 2011 年 5 月 31 日
2011 年 2 月 18 日-2011 年 7 月 15 日
招聘教員
氏 名
田島 宏康
小寺
邦彦
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
柴崎
清登
国立天文台・教授
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
常田
佐久
国立天文台・教授
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
平原
聖文
東京大学・教授
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
渡邉
堯
茨城大学・名誉教授
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
川原
琢也
信州大学・准教授
2010 年 4 月 1 日- 2011 年 3 月 31 日
特任助教
氏
堀
鈴木
名
智昭
臣
着 任 日
2009 年 5 月 1 日 (2011 年 3 月 31 日まで)
2010 年 8 月 1 日 (2013 年 3 月 31 日まで)
研究機関研究員
氏
和田
西岡
名
龍一
未知
着
2009 年 4 月 1 日
2010 年 4 月 1 日
任 日
研究員
氏
斉藤
宮下
森平
中溝
野田
山本
礒野
名
慎司
幸長
淳志
葵
浩司
哲也
靖子
着 任 日
2008 年 6 月 1 日 (2011 年 3 月 31 日まで)
2009 年 4 月 1 日
2010 年 1 月 1 日 (2010 年 12 月 31 日まで)
2010 年 4 月 1 日
2010 年 4 月 1 日 (2010 年 11 月 30 日まで)
2010 年 4 月 1 日
2010 年 8 月 1 日
93
(高等研究院所属)
4.組織・職員
協力研究員
氏 名
横山 正樹
着 任 日
2010 年 4 月 1 日 (2010 年 4 月 30 日まで)
GCOE研究員
氏
三塚
津田
名
岳
卓雄
着
2009 年 4 月 1 日
2009 年 4 月 1 日
任 日
日本学術振興会特別研究員
氏
名
着
松本 洋介
田中 隆之
福井 暁彦
間瀬
剛
西村 幸敏
辻 祐司
三宅 範幸
2008 年 4 月 1 日
2008 年 4 月 1 日
2008 年 10 月 1 日
2009 年 4 月 1 日
2009 年 4 月 1 日
2010 年 4 月 1 日
2010 年 4 月 1 日
任 日
(2011 年 3 月 31 日まで)
(2011 年 3 月 31 日まで)
(2011 年 3 月 31 日まで)
(2011 年 3 月 31 日まで)
(2012 年 3 月 31 日まで)
(2012 年 3 月 31 日まで)
(2012 年 3 月 31 日まで)
日本学術振興会外国人特別研究員 (欧米短期)
氏
名(国籍)
着
任 日
2010 年 10 月 12 日 (2011 年 6 月 1 日まで)
Savani, N. P. (イギリス)
日本学術振興会外国人招へい研究者
氏
名(国籍)
着
任 日
2010 年 11 月 15 日 (2010 年 12 月 20 日まで)
Welsch, B. T. (アメリカ)
技術補佐員 (研究支援推進員)
大気圏環境部門
太陽圏環境部門
ジオスペース研究センター
鳥山
丸山
塚本
哲司
一夫
隆啓
共通
母子里観測所
淺野かよ子
池神 優司
技術補佐員・事務補佐員
(2011 年 4 月 1 日現在)
所
属
人数
研究部門
ジオスペース研究センター
母子里観測所
12
4
1
94
所
鹿児島観測所
事務部
属
人数
2
14
5.運営
5. 運 営
全国共同利用の研究所として円滑な運営を行うため、本研究所には、所長の諮問機関と
して運営協議会が置かれている。この他、研究所内の各種所内委員会とともに、全国の関
連研究機関の研究者を構成員として、共同利用/共同研究体制等について議論する共同利
用委員会および共同利用専門委員会が設けられている。
共同利用所内委員会
運営機構図
教育委員会
予算委員会
整備委員会
所
長
教
授
会
副所長
技術部運営委員会
出版編集委員会
計算機委員会
図書運営委員会
運営協議会
広報委員会
所内各種委員会
大気圏専門委員会
電磁気圏専門委員会
共同利用・
共同研究委員会
太陽圏専門委員会
総合解析専門委員会
ジオスペース研究センター運営委員会
総合観測委員会
95
5.運営
運営協議会
研究所の共同利用計画および共同利用に関する運営の大綱について、研究所長の諮問に
応じて審議する。運営協議会は、
(1) 本学以外の学識経験者若干名
(2) 大学院理学研究科・大学院工学研究科・大学院環境学研究科の教授各 1 名
(3) 研究所の教授若干名
(4) その他本学教員で研究所長が必要と認めた者
をもって組織する。(2010 年 4 月改正)
運 営 協 議 員 (2010 年 度 )
小野
梶田
熊谷
櫻井
笹野
佐藤
津田
中村
星野
湯元
河野
柴田
杉山
松見
水野
塩川
伊藤
菊池
荻野
高幸
隆章
博
隆
泰弘
夏雄
敏隆
正人
真弘
清文
明廣
隆
直
豊
亮
和夫
好孝
崇
瀧樹
東北大学大学院理学研究科教授
東京大学宇宙線研究所長
情報通信研究機構理事
国立天文台副台長
国立環境研究所地球環境研究センター長
国立極地研究所副所長
京都大学生存圏研究所副所長
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所研究総主幹
東京大学大学院理学系研究科教授
九州大学宙空環境研究センター長
名古屋大学大学院工学研究科教授
名古屋大学大学院環境学研究科教授
名古屋大学大学院理学研究科教授
名古屋大学太陽地球環境研究所長
名古屋大学太陽地球環境研究所教授
名古屋大学太陽地球環境研究所教授
名古屋大学太陽地球環境研究所教授
名古屋大学太陽地球環境研究所教授
名古屋大学太陽地球環境研究所教授
96
5.運営
共 同 利 用 ・共 同 研 究 委 員 会
本委員会は、共同利用の実施に関する事項について審議する。構成は、研究所内外の研
究者約 20 名をもって組織 (共同利用・共同研究委員会内規) し、
(1) 所内委員のうち 8 名は、研究所の 4 研究部門から各 2 名を研究所が選出、その他の所
内委員若干名は、委員の構成を考慮して、研究所が選出する。
(2) 所外委員のうち 4 名は、4 つの専門委員会 (共同利用委員会専門委員会細則) の委員
長を兼ね、その他の所外委員若干名については、委員の構成を考慮して、改選前の共
同利用委員会が選出する。委員長は研究所長が委員の中から命ずる。また、共同利用
委員会に、所内委員の中から選出される幹事を置く。
共 同 利 用 ・共 同 研 究 委 員 会 委 員 (2010 年 度 )
所外委員
大村 善治
北 和之
柴田 祥一
田口 聡
中川 朋子
長妻 努
中村
巻田
宮岡
宗像
村田
横山
所内委員
雅夫
和男
宏
一起
功
央明
荻野
西谷
松見
長濵
塩川
野澤
瀧樹◎
望○
豊
智生
和夫
悟徳
德丸 宗利
松原 豊
草野 完也
関 華奈子
◎委員長
○幹事
共 同 利 用 ・共 同 研 究 専 門 委 員 会
本委員会は、共同利用の実施に関する専門的事項について調査/審議を行う。
(1) 共同利用・共同研究専門委員会は、大気圏専門委員会・電磁気圏専門委員会・太陽圏
専門委員会・総合解析専門委員会の 4 専門委員会で構成される。その他に、ジオスペ
ース研究センターの円滑な運営を図るため、ジオスペース研究センター運営委員会を
置く。
(2) 各専門委員会は、研究所内外の研究者約 10 名により組織される。
(3) 所内委員は、研究所が選出する。
(4) 所外委員の選出方法は、各専門委員会にて決める。
(5) 各専門委員会委員長は、委員の互選により所外専門委員の中から選出し、共同利用委
員会の所外委員も務める。
(6) 各専門委員会に幹事を置く。幹事は所内委員より選出される。
97
5.運営
共 同 利 用 ・共 同 研 究 専 門 委 員 会 委 員 (2010 年 度 )
専門委員会名
大気圏専門委員会
電磁気圏専門委員会
太陽圏専門委員会
総合解析専門委員会
所外委員
北
和之◎
所内委員
杉田 考始
長濵
智生○
笠井
康子
高橋 けんし
松見
豊
梶井
克純
村田 功
水野
亮
田口
聡◎
長妻 努
塩川
和夫○ 野澤
坂野井 健
宮岡 宏
大塚
雄一
中川
朋子◎
長谷部 信行
德丸
宗利○
秋岡
眞樹
羽田 亨
伊藤
好孝
柴田
祥一
宗像 一起
永田
伸一
中村
雅夫◎
品川 裕之
関
浅井
歩
篠原 育
菊池
崇
能勢 正仁
草野
完也
増田
智
海老原 祐輔
河野
英昭
悟徳
大山 伸一郎
華奈子○ 荻野
瀧樹
◎委員長
○幹事
ジオスペース研 究 センター運 営 委 員 会
本委員会は、研究プロジェクトの企画及び推進などセンターの運営に関する事項につい
て審議する。運営委員会は、
(1) センター長
(2) センターの大学教員若干名
(3) 太陽地球環境研究所の大学教員若干名
(4) 本学以外の学識経験者若干名
(5) その他センター長が必要と認めた者
をもって構成する。委員長は、センター長をもって充て、幹事は研究所の運営委員の中か
ら委員長が指名する。
98
5.運営
ジオスペース研 究 センター運 営 委 員 会 委 員 (2010 年 度 )
所外委員
今村 隆史
篠原 育
末松 芳法
中村 俊夫
所内委員
平原 聖文
山岸 久雄
荻野
阿部
松見
塩川
瀧樹◎
文雄○
豊
和夫
増田 公明
德丸 宗利
関 華奈子
西谷 望
◎委員長
○ 幹事
総合観測委員会
本委員会は、ジオスペース研究センターのプロジェクトと連携して総合観測事業の計画
及び実施に関する企画・調査及び審議を行う。委員会は、
(1) センターの大学教員若干名
(2) 太陽地球環境研究所の大学教員若干名
(3) 本学の大学教員若干名
(4) 本学以外の学識経験者若干名
(5) その他委員会が必要と認めた者
からなる委員 10 名程度をもって組織し、委員長と幹事を置く。委員長は委員のうちから
互選し、幹事はセンター委員のうちから委員長が指名する。
総 合 観 測 委 員 会 委 員 (2010 年 度 )
所外委員
宗像 一起◎
橋口 浩之
巻田 和男
山岸 久雄
所内委員
湯元 清文
長濵 智生○
塩川 和夫
德丸 宗利
増田 公明
◎委員長
○幹事
99
関 華奈子
荻野 瀧樹
西谷 望
6.共同利用
6. 共同利用
共同研究
大学その他の研究機関に所属する研究者と当研究所の研究者とが協力して、共同研究を
行っている。「共同研究」の提案は毎年公募し、共同利用専門委員会および共同利用委員
会の審査により採否を決定する。
採択された共同研究一覧 (2010 年度)
*研究機関名・職名は 2010 年 4 月 1 日現在のもの
代
表 者
研究機関・職*
研 究 課 題
大気圏関係
藪下 彰啓
京都大学工学研究科・助教
都市大気エアロゾルのリアルタイム化学組成分析
笠羽
康正
東北大学理学研究科・教授
地球型惑星の環境に対する太陽活動の影響
近藤
豊
森野
勇
東京大学先端科学技術センタ
ー・教授
国立環境研究所地球環境セン
ター・主任研究員
京都大学生存圏研究所・准教授
ブラックカーボン粒子の光学特性に関する実験
および観測研究
日本北部における地上観測データを用いた
GOSAT プロダクトの検証
DFB レーザーを用いた高感度な温室効果気体
センサーの開発
差分吸収法による窒素酸化物の新規計測手法の
開発
水溶液表面におけるヨウ化物イオンの溶媒和構造
高橋 けんし
戸野倉 賢一
東京大学環境安全研究センタ
ー・准教授
東京大学総合文化研究所・准教授
真船
文隆
竹谷
文一
廣川
淳
渋谷
一彦
柴田
隆
海洋研究開発機構地球環境変
動領域・研究員
北海道大学地球環境科学研究
院・准教授
東京工業大学理工学研究科・教
授
名古屋大学環境学研究科・教授
西田
哲
岐阜大学工学研究科・助教
GOSAT 検証のための母子里観測所におけるエ
アロゾル・雲のライダー観測
レーザー計測による微粒子測定
梶井
克純
柴崎
和夫
首都大学東京都市環境学部・教
授
國學院大學人間開発学部・教授
オゾン、一酸化炭素、揮発性有機化合物の長期
観測
アジアにおける大気質の変成
皆巳
幸也
山本
宏昭
石川県立大学生物資源環境学
部・准教授
名古屋大学理学研究科・助教
水谷
耕平
富士山を取り巻く境界層および自由対流圏の大
気質とその混合に関する研究
STE 研ミリ波観測データベースを利用したサブ
ミリ波電波天文データの強度較正法の研究
ライダーによる大気中二酸化炭素観測
小川
英夫
情報通信研究機構電磁波計測
センター・研究マネージャー
大阪府立大学理学系研究科・教
授
レーザー分光法を用いた大気微量成分の不均一
反応速度計測
化学イオン化質量分析計を用いた大気微量成分
の測定
未同定大気微量成分の検出と分光解析
マイクロ波からサブミリ波領域における大気分
子スペクトルの観測法開発
100
6.共同利用
村田
功
岩坂
泰信
今村
隆史
入交
芳久
北
古賀
和之
聖治
東北大学環境科学研究科・准教
授
金沢大学金沢フロンティアサ
イエンス機構・特任教授
国立環境研究所大気圏環境研
究領域・領域長
情報通信研究機構電磁波計測
センター・主任研究員
茨城大学理学部・准教授
産業技術総合研究所環境管理
技術研究部門・主任研究員
電磁気圏関係
巻田 和男
拓殖大学工学部・教授
行松
彰
大矢
浩代
情報・システム研究機構国立極地研
究所宙空圏研究グループ・准教授
千葉大学工学研究科・助手
藤原
均
東北大学理学研究科・准教授
細川
敬祐
中田
裕之
電気通信大学情報通信工学
科・助教
千葉大学工学研究科・助教
佐藤
由佳
川原
琢也
湯元
清文
冨澤
一郎
小川
泰信
服部
克巳
中村
卓司
鈴木
臣
江尻
省
フーリエ変換型分光計による大気微量成分高度
分布の導出
生物起源エアロゾルの動態解明にむけた観測装
置の開発
二次有機エアロゾル生成に対する紫外線照射の
影響
THz 帯超伝導ヘテロダイン受信機の開発
LED を用いた二酸化窒素光分解コンバーター
の高度化
キャビティーリングダウン分光法によるエアロ
ゾル消散係数の計測
南米磁気異常帯の超高層大気環境調査
情報・システム研究機構国立極地
研究所宙空圏研究グループ・教授
情報・システム研究機構国立極地研
究所宙空圏研究グループ・研究員
情報・システム研究機構国立極地
研究所宙空圏研究グループ・助教
SuperDARN 北海道-陸別レーダーを用いた新し
い観測手法の開発
トウィーク空電を用いた夜間 D 領域電離圏電子
密度の太陽活動度依存性
EISCAT レーダーデータを用いた極域熱圏/電離
圏モデリング・シミュレーション
レーダー・光学観測の比較による極冠域電離圏
の空間構造解析
GPS を用いたプラズマバブルに伴う電離圏擾乱
の研究
地磁気擾乱時における電離圏電子密度分布と電
波伝搬に関する研究
新ナトリウム温度ライダーを用いたトロムソで
の中間圏界面温度の 3 次元観測
全球的な ULTIMA 地磁気観測網を用いた太陽
地球系電磁場擾乱の解析研究
多地点 HF ドップラ観測による Es 構造および移
動の研究
EISCAT レーダーを中心とした中間圏-熱圏-
電離圏-磁気圏結合の研究
GPSTEC の時空間変動と地圏-大気圏-電離圏
結合に関連する研究
電波・光学観測による中高緯度 MLT 領域の不安
定構造の観測:経度比較
超高層大気イメージングシステムを利用した大
気重力波の観測的研究
中間圏温度との複合観測による超高層大気中の
鉛直輸送と組成変動の研究
太陽圏関係
小島 正宜
名古屋大学・名誉教授
IPS 観測による太陽風研究
村木
綏
甲南大学理工学部・教授
最高エネルギー太陽宇宙線の研究
鷲見
治一
太陽圏外圏構造と銀河宇宙線侵入過程
保田
浩志
アラバマ大学 宇宙プラズマ及び
大気 研究所・研究員
放射線医学総合研究所放射線防
護研究センター・チームリーダー
東北大学理学研究科・日本学術
振興会特別研究員
信州大学工学部・准教授
九州大学宙空環境研究センタ
ー・センター長
電気通信大学電気通信学部・准
教授
情報・システム研究機構国立極地
研究所宙空圏研究グループ・講師
千葉大学理学研究科・教授
上空における宇宙線中性子強度のリアルタイム
解析
101
6.共同利用
櫻井
敬久
山形大学理学部・助教
三澤
浩昭
東北大学理学研究科・准教授
小島
浩司
愛知工業大学工学部・客員教授
柳澤
正久
電気通信大学電気通信学部・教授
宗像
一起
信州大学理学部・教授
遺跡出土木材や現代植物由来試料の高精度 14C 濃
度測定による太陽地球環境変動評価
木星内部磁気圏急変現象の観測研究
大型多方向ミューオン望遠鏡による銀河宇宙線
強度の観測
月面衝突電波:観測の試み
汎世界的ミューオン計ネットワークによる宇宙
天気研究
総合解析関係
荒木 徹
京都大学・名誉教授
SC と DP2 型地磁気変化
中井
仁
大阪府立茨木工科高等学校・教諭
磁気圏尾部大規模プラズマ対流の研究Ⅱ
成行
泰裕
元場
哲朗
浅井
歩
森岡
昭
高知工業高等専門学校電気情
報工学科・助教
情報・システム研究機構国立極地研
究所宙空圏研究グループ・特任研究
員
京都大学宇宙総合学研究ユニッ
ト・特定助教
東北大学・名誉大学
電磁ブラソフコードを用いた太陽風 Alfven 乱
流の解析
南極点基地オーロラ光学観測に基づく可能性の
ある磁気圏境界 KHI 発達構造のリモートセン
シング
太陽フレア時に観測される非熱的電子のスペクトル
インデックスの統計的解析について
沿磁力線加速域の発達とサブストームオンセット
重合格子を用いたマルチスケール惑星磁気圏シ
ミュレーション
太陽フレアにおける粒子加速・輸送機構のモデ
リング
内部磁気圏高エネルギーイオンの生成および消
失過程の解明
地球内部磁気圏電場環境に対するマルチ衛星観
測データの解析
磁気嵐・サブストーム時における放射線帯電子
の大気降下損失
太陽フレアにおける粒子加速現象の研究
深沢 圭一郎
簑島
敬
桂華
邦裕
熊本
篤志
九州大学理学研究院・日本学術
振興会特別研究員
海洋研究開発機構地球内部ダ
イナミクス領域・研究員
ニュージャージー工科大学理
学部・研究員
東北大学理学研究科・准教授
土屋
史紀
東北大学理学研究科・助教
横山
央明
東京大学理学系研究科・准教授
加藤
雄人
東北大学理学研究科・助教
町田
忍
京都大学理学研究科・教授
塩田
大幸
天野
孝伸
理化学研究所・基礎科学特別研
究員
名古屋大学理学研究科・特任助教
坂野井 健
東北大学理学研究科・准教授
石橋
和紀
下条
圭美
平原
聖文
名古屋大学理学研究科・特任准
教授
自然科学研究機構国立天文台野
辺山太陽電波観測所・助教
東京大学理学系研究科・教授
高田
拓
橋本 久美子
高知工業高等専門学校電気情
報工学科・准教授
九州保険福祉大学薬学部・教授
ソフトウェア型波動粒子相互作用計測装置にお
ける相関計測アルゴリズム開発と疑似計測シミ
ュレーション
サブストームトリガー機構の解明に向けた先端
的研究
大規模コロナ磁場の時間空間変動に基づく 3 次元
太陽圏宇宙天気シミュレータの開発
地球内部磁気圏の基本数値モデルの開発
パルセーティングオーロラの地上・衛星観測に
基づく内部磁気圏探査
太陽の静穏領域に発現する超高温コロナの解析
Ⅱ
高速太陽風における極域 X 線ジェットの影響
電磁圏探査衛星・地上観測によるオーロラ・磁
気圏尾部擾乱現象の比較研究
地上・衛星多点観測による磁気圏・電離圏結合
系における波動エネルギーの変換・輸送メカニ
ズムの解明
昼側サブオーロラ帯から中低緯度における DP2
電流発達と過遮蔽
102
6.共同利用
野澤
恵
茨城大学理学部・准教授
吉川
顕正
九州大学理学研究院・助教
計算機利用共同研究
山崎 了
青山学院大学理工学部・准教授
太陽地球環境における静止軌道衛星の障害につ
いて
Alfvenic-Cowling model と KRM 法の融合によるサ
ブストーム時に於ける Cowling パラメータの導出
鵜飼
正行
愛媛大学宇宙研究センター・教授
衝撃波静止系シミュレーションコードを用いた
無衝突衝撃波の研究
磁気リコネクションの計算機シミュレーション
坂井
純一
富山大学工学部・教授
彩層プラズマの力学過程の研究
梅田
隆行
名古屋大学 STE 研・助教
横山
竜宏
藤本
桂三
三好
勉信
アメリカ航空宇宙局ゴダード
宇宙飛行センター・客員研究員
理化学研究所・基礎科学特別研
究員
九州大学理学研究院・准教授
中村
雅夫
大阪府立大学工学研究科・准教授
ブラソフシミュレーションによるジオスペース
の研究
中・低緯度域における中性-電離大気結合過程
の研究
磁気リコネクションにともなう 3 次元的磁気拡
散機構の解明
大気大循環モデルによる中間圏・熱圏大気大循
環の数値実験
宇宙プラズマ環境の計算機実験
大澤
幸治
名古屋大学理学研究科・教授
藤原
均
東北大学理学研究科・准教授
深沢 圭一郎
草野
完也
九州大学理学研究院・日本学術
振興会特別研究員
高エネルギー加速器研究機構素
粒子原子核研究所・研究員
スタンフォード大学ハンセン
実験物理学部・研究員
名古屋大学 STE 研・教授
齋藤
慎司
名古屋大学 STE 研・研究員
荻野
龍樹
名古屋大学 STE 研・教授
大平
林
豊
哲志
A. T. Y. Lui
B.-H. Ahn
R. J. Walker
K. S. Park
N. Pogorelov
ジョンズ・ホプキンズ大学応用
物理研究所・主任研究員
キュンプック国立大学・教授
カリフォルニア大学ロザンゼル
ス校地球惑星物理研究所・教授
慶煕大学宇宙科学学部・学術研
究教授
アラバマ大学ハンツビル校理
学部・教授
名古屋大学 STE 研・助教
三好
由純
松本
洋介
加藤
雄人
名古屋大学 STE 研・日本 学術振
興会特別研究員
東北大学理学研究科・助教
町田
忍
京都大学理学研究科・教授
塩田
大幸
理化学研究所・基礎科学特別研
究員
無衝突プラズマにおける衝撃波の形成過程と粒
子加速
熱圏大気のエネルギー・力学過程の研究
木星磁気圏-衛星相互作用シミュレーションの
開発
相対論的無衝突衝撃波における粒子加速
IPS 観測データを用いた時間変動する静穏太陽
圏の MHD 計算と応用
データ駆動型連結階層シミュレーションによる
宇宙天気モデリング
テスト粒子シミュレーションによる放射線帯高
エネルギー電子輸送メカニズムの研究
太陽風磁気圏電離圏相互作用のシミュレーション
薄い電流層におけるプラズマ不安定
環電流の増大に対する磁気圏対流とサブストー
ムの寄与
外部惑星磁気圏の MHD シミュレーション
太陽風と地球磁気圏との相互作用のグローバル
MHD シミュレーション
内部太陽圏と外部太陽圏の物理
マクロ・ミクロ計算に基づくホイッスラー波動
による外帯電子加速
KH 不安定による混合層形成における運動論的
パラメタ依存性
地球放射線帯での相対論的電子加速過程の研究
磁気圏における大規模プラズマ不安定とそれに
伴う粒子加速の研究
大規模コロナ磁場の時間空間変動に基づく 3 次
元太陽圏宇宙天気シミュレータの開発
103
6.共同利用
品川
裕之
寺田
直樹
情報通信研究機構電磁波計測
研究センター・主任研究員
東北大学理学研究科・准教授
藤田
茂
気象大学校・准教授
蔡
東生
Y. Yi
筑波大学システム情報工学研
究科・准教授
忠南大学宇宙科学部・教授
磁気圏-電離圏-熱圏-大気圏結合モデルの開発
グローバルシミュレーションを用いた地球惑星
電磁圏の研究
磁気圏電離圏系のグローバルな振舞の研究
3 次元完全電磁コードによる大域的地球磁気圏
シミュレーション
地球の気候変動に対する弱い IMF と低い太陽
放射の影響
データベース作成共同研究
拓殖大学工学部・教授
巻田 和男
南米磁気異常帯のリオメータデータの公開
野澤
悟徳
名古屋大学 STE 研・准教授
EISCAT データベース
増田
智
名古屋大学 STE 研・准教授
Hinode 衛星太陽フレアデータベース
家田
章正
名古屋大学 STE 研・助教
西谷
望
名古屋大学 STE 研・准教授
宇宙空間物理データベース (SPIDR) 日本ミラ
ーサイト
HF レーダーデータベース
三好
由純
名古屋大学 STE 研・助教
鹿児島観測所 VLF 観測データベースの作成
塩川
和夫
名古屋大学 STE 研・教授
塩川
和夫
名古屋大学 STE 研・教授
長濱
智生
名古屋大学 STE 研・准教授
超高層大気イメージングシステムデータベース
のアーカイブ
210 度地磁気データベース及び STEL 地磁気デ
ータベースのアーカイブ
地上分光観測による大気組成変動のデータベース
湯元
清文
九州大学宙空環境研究センター・
センター長
名古屋大学 STE 研・准教授
関
渡邉
華奈子
堯
名古屋大学 STE 研・客員教授
MAGDAS/CPMN データのデータベース化
国際ジオスペース探査に向けた地上観測・モデ
リング統合データベース構築
宇宙線 WDC データベース
2010 年度地上ネットワーク観測大型共同研究 (重点研究) 採択一覧
宗像 一起
信州大学理学部・教授
全地球的宇宙線観測ネットワークによる宇宙嵐
前兆現象の精密観測
2010 年度地上ネットワーク観測大型共同研究採択一覧
拓殖大学工学部・教授
南米磁気異常帯における超高層大気現象の研究
巻田 和男
大矢
浩代
千葉大学工学研究科・助手
尾花
由紀
大阪電気通信大学工学部・講師
檜山
哲哉
高田
拓
総合地球環境学研究所研究
部・准教授
高知工業高等専門学校電気情
報工学科・准教授
土屋
史紀
東北大学理学研究科・助教
東南アジア VLF/LF 帯電磁波観測ネットワーク
システムを用いた中低緯度帯下部電離圏変動の
研究
磁力線共鳴振動高調波と 1/4 波長モード波観測
のための新しい地磁気観測網の構築に向けた予
備観測研究
温室効果気体観測データ (CO 2 同位体) の解析
地上ネットワーク観測・多点衛星観測による磁
気圏・電離圏結合系における波動エネルギーの
変換・輸送・損失メカニズムの解明
北米高緯度地域での VLF/LF 帯波動観測による
放射線帯電子損失過程の実証的研究
104
6.共同利用
櫻井
敬久
山形大学理学部・教授
山本
衛
京都大学生存圏研究所・教授
小島
浩司
愛知工業大学工学部・客員教授
齋藤
享
電子航法研究所通信・航法・監
視領域・主任研究員
島倉
信
千葉大学工学研究科・教授
坂野井 和代
片岡
龍峰
服部
克巳
津川
卓也
北
和之
駒沢大学総合教育研究部・准教
授
東京工業大学理学研究流動機
構・特任助教
千葉大学理学研究科・教授
情報通信研究機構電磁波計測
研究センター・研究員
茨城大学理学部・准教授
北半球高緯度および南半球高高度における大気
中宇宙線生成核種 Be-7 などの濃度変動の観測
研究
アフリカにおける C/NOFS 衛星ビーコン観測によ
る赤道スプレッド F 現象の経度依存性の研究
日印両国に設置した超大型ミュオン望遠鏡によ
る宇宙線強度の空間変動と惑星間空間における
CME の素過程の研究
プラズマバブルに伴う電離圏不規則構造の衛星
航法に対する影響とその発生の日々変動に関す
る研究
VHF 帯電波観測を利用した対流圏界面のモニ
タリングシステムの構築
中緯度夜光雲のビデオカメラ観測および出現特
性の研究
オーロラ微細構造の地上高速撮像研究
地圏-大気圏-電離圏-磁気圏結合の解明~ア
ジア地域における地球電磁気変動と地殻変動の
関連について~
東南アジア域の電離圏・熱圏観測網を利用した
赤道域移動性電離圏擾乱の観測
地上観測ネットワークのための、対流圏オゾンリモ
ートセンシングとエアロゾル放射影響の研究
105
6.共同利用
研究集会
「研究集会」は毎年公募し、共同利用専門委員会および共同利用委員会の審査を経て、採否が決
定される。
共同研究集会一覧 (2010年度)
研究集会名
代
表 者
開
催 日
開催場所
2010 年
CAWSES-II キックオフシンポジウム
荻野
エアロゾル科学・技術若手討論会
龍樹
6 月 16-17 日
京都大学
長谷川 就一
8月3日
名古屋大学
多点衛星・地上データ解析による
磁気圏ダイナミクス研究会
高田
拓
8 月 19-20 日
高知工業高等専門学校
宇宙プラズマ波動研究会
羽田
亨
8 月 20-21 日
高知工業高等専門学校
STP 教育研究セミナー
成行
泰裕
8 月 20-21 日
高知工業高等専門学校
シンポジウム - 太陽地球環境研
究の現状と将来
宇野
健
9 月 1-3 日
山形県 ZAO センター
プラザ
MU レーダー25 周年記念国際シン
津田
敏隆
9 月 2-3 日
京都大学
ポジウム
磁気圏-電離圏複合系における対
流に関する研究会
橋本 久美子
9 月 6-7 日
名古屋大学
サブストーム開始機構研究会
宮下
9 月 6-8 日
名古屋大学
STE 現象解析ワークショップ
亘
9月8日
名古屋大学
超高層大気・電磁気圏研究の成果公表
のための論文執筆ワークショップ
(第 1 回)
塩川
和夫
9 月 13-15 日
伊良湖ガーデンホテル
太陽地球天体ダイナモ研究会
横山
央明
9 月 27-28 日
名古屋大学
次期火星エアロノミー探査計画検
寺田
直樹
10 月 1-2 日
北海道大学
太陽風惑星相互作用の研究集会
渡部
重十
10 月 4-8 日
北海道大学
第 1 回 STE 研究連絡会・現象報告会
亘
10 月 8 日
情報通信研究機構
名古屋大学太陽地球環境研究所
20 周年記念行事
松見
豊
11 月 11-13 日
名古屋大学
第 11 回「ミリ波サブミリ波受信機
小川
英夫
11 月 14-16 日
名古屋大学
「太陽活動と気候変動の関係」に
関するワークショップ
松見
豊
11 月 15 日
名古屋大学
大気化学討論会
中澤
高清
11 月 17-19 日
首都大学東京
幸長
慎一
討会
慎一
ワークショップ」
106
6.共同利用
科学情報学研究会 (第 3 回データ
科学ワークショップ)
亘
宇宙空間からの超高層大気撮像観
齋藤
慎一
昭則
11 月 25-26 日
筑波大学
12 月 6-8 日
情報通信研究機構
測と地上観測、モデリングとの結
合に関する研究集会 (ISS-IMAP
研究集会)
中間圏・熱圏・電離圏研究会
久保田 実
12 月 7 日
情報通信研究機構
EISCAT 研究集会
小川
泰信
12 月 8 日
情報通信研究機構
GEMSIS-Sun ワークショップ
増田
智
12 月 27-28 日
名鉄犬山ホテル
GEMSIS-電離圏 ワークショップ
海老原 祐輔
12 月 27-28 日
名鉄犬山ホテル
GEMSIS 磁気圏ワークショップ:
関
12 月 27-28 日
名鉄犬山ホテル
華奈子
ジオスペースにおける多圏間相
互作用と高エネルギー粒子生
成・消滅機構
2011 年
太陽研究会「太陽の多角的観測と
宇宙天気研究の新展開 2011」
上野
悟
1 月 11-13 日
京都大学
中緯度短波レーダー研究会
西谷
望
1 月 31 日
名古屋大学
第 1 回 WDS 国内シンポジウム
渡邉
堯
2月1日
情報通信研究機構
地球科学メタ情報データベースの
現状とその活用
家森
俊彦
2 月 23-24 日
名古屋大学
超高層大気・電磁気圏研究の成果公表
のための論文執筆ワークショップ
(第 2 回)
塩川
和夫
2 月 24-26 日
伊良湖ガーデンホテル
宇宙天気に関する地上観測ネット
篠原
学
2 月 28 日
-3 月 1 日
九州大学
電磁圏物理学シンポジウム
河野
英昭
2 月 28 日
-3 月 1 日
九州大学
太陽地球惑星系科学 (STP) シミュレ
ーション・モデリング技法勉強会
深沢 圭一郎
2 月 28 日
-3 月 2 日
九州大学
STE シミュレーション研究会:シ
ミュレーション技術の新展開
三好
2 月 28 日
-3 月 2 日
九州大学
第 2 回 STE 研究連絡会・現象報告会
亘
3月2日
九州大学
第 15 回大気ライダー観測研究会
長澤
親生
3月8日
首都大学東京
将来の比較惑星磁気圏・大気圏を
目指して~将来木星圏探査~
(国際惑星圏研究会)
笠羽
康正
3 月 8-11 日
東北大学
磁気リコネクション研究の現状と
展望ー素過程から現象までー
新田
伸也
3 月 21-22 日
名古屋大学
ワークの構築へ向けた研究集会
隆博
慎一
107
6.共同利用
共同利用機器等
観 測 機 器/データ処理装置
大気組成分可視分光器 (母子里、陸別)
大気組成赤外干渉分光計 (母子里、陸別)
大気中不均一反応解析システム (名古屋)
二酸化炭素安定同位体レーザー分光計 (名古屋)
大気中二酸化窒素・オゾン濃度測定装置 (名古屋)
超高層大気イメージングシステム (陸別、信楽、佐多、海外観測点)
SuperDARN 北海道-陸別短波レーダー (陸別)
327 MHz 電波望遠鏡 (富士、木曽)
太陽中性子望遠鏡 (東大宇宙線研 乗鞍観測所内)
低バックグラウンドベータ線計数装置
多方向宇宙線ミューオン望遠鏡 (名古屋)
GEDAS (太陽地球環境データ解析システム)
3 次元画像処理 (VR) 装置 (名古屋)
太陽地球環境情報処理システム (分散処理型ワークステーションシステム)
担当教員名
長濵
長濵
松見
松見
松見
塩川
西谷
徳丸
松原
増田
阿部
増田
荻野
荻野
ソフトウェア/データベース
大気組成赤外観測データ (母子里、陸別)
二酸化窒素オゾン観測データ (母子里、陸別)
EISCAT レーダーデータベース (ロングイアビン、トロムソ、キルナ、
ソダンキレ)
オーロラ全天カメラデータ (カナダ、アラスカ、シベリア)
210°地磁気観測データ (母子里、陸別、鹿児島、海外観測点)
超高層大気イメージングシステムデータ
VLF/LF 電磁波観測データ (母子里、鹿児島)
VHF レーダー/GPS シンチレーション (インドネシア)
SuperDARN 北海道-陸別短波レーダーデータ (陸別)
惑星間空間シンチレーションデータ
太陽風速度データ
宇宙線強度データベース
電離層電場/電流モデリング
太陽フレアデータベース
磁気圏総合解析データベース (FAST 衛星他)
磁気圏 MHD シミュレーション
運動論プラズマシミュレーションコード
智生
智生
豊
豊
豊
和夫
望
宗利
豊
公明
文雄
智
瀧樹/梅田 隆行
瀧樹/阿部 文雄
担当教員名
長濵 智生
長濵 智生
野澤 悟徳
塩川 和夫
塩川 和夫
塩川 和夫
塩川 和夫
大塚 雄一
西谷
望
徳丸 宗利
徳丸 宗利
阿部 文雄
家田 章正
増田
智
関 華奈子
荻野 瀧樹
梅田 隆行
共同利用に供する施設等
担当教員名
母子里観測所
陸別観測所
木曽観測施設
富士観測所
鹿児島観測所
松見
水野
徳丸
徳丸
塩川
108
豊
亮
宗利
宗利
和夫
6.共同利用
共 同 利 用 に関 する出 版
研究集会報告書等出版
標
題
発行年月日
第 16 回大気化学討論会講演集録
2010 年 11 月
第 15 回大気ライダー観測研究会講演集録
2011 年 3 月
STE研 究 連 絡 会
本連絡会は、太陽-地球間で発生した最新の現象を重点的に設定して、人工衛星や地上
から観測される太陽、太陽風、宇宙線、地磁気、電離層、電波放射などのデータを紹介し、
シミュレーション・モデリングの結果と比較検討している。主として独立行政法人情報通
信研究機構と協力して開催されている。
研 究 集 会 名
開 催 日
開 催 場 所
STE 現象報告会 (STE 研究連絡会)
2010 年 10 月 8 日
情報通信研究機構
STE 現象報告会 (STE 研究連絡会)
2011 年 3 月 2 日
九州大学
CAWSES 宇 宙 天 気 国 際 協 同 研 究 データベース
国際学術連合会議-太陽地球系物理学・科学委員会 (ICSU-SCOSTEP) は、S-RAMP 国
際協同研究 (1998-2002 年) の成果を受けて、21 世紀最初の国際協同研究計画として太陽
地球システムの宇宙天気と宇宙気候を調べる Climate And Weather of the Sun-Earth System
(CAWSES) 国際協同研究 (2004-2008 年) を実施し、更に引き続いて太陽活動極小期から
極大期に向かう時期に CAWSES-II 国際協同研究 (2009-2013 年)を実施することを決めた。
その CAWSES-II 国際協同研究を推進するために、前年度に引き続き 2010 年度も我が国が
積極的に参加するための全国共同研究の基盤となる日本発の「CAWSES 宇宙天気国際協同
研究データベース」を元にその充実と更新を行った。CAWSES データベースは URL:
http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/cawses/index.html で公開されている。
109
7.国際交流
7. 国際交流
本研究所の目的とする研究分野の性質上、国際交流の充実を図ることは必須の要素であ
る。国際協力事業による国際共同観測をはじめ、研究者レベルでの共同研究、外国人研究
者との人的交流にも重点を置いている。
7.1 学 術 交 流 協 定
機 関 名
国
インドネシア国立航空宇宙研究所
名
協定締結日
インドネシア
1988 年 5 月 31 日
ニュージーランド
1989 年 7 月 26 日
アメリカ
1990 年 7 月 16 日
ノルウェー
1990 年11 月23 日
ボリビア
1992 年 2 月 20 日
ニュージーランド
1992 年 12 月 7 日
アメリカ
1992 年12 月15 日
アメリカ
1993 年 1 月 5 日
スウェーデン
2005 年 9 月 1 日
Indonesian National Institute of Aeronautics and Space
ニュージーランド国立水圏大気圏研究所
National Institute of Water and Atmospheric Research
アラスカ大学地球物理研究所
Geophysical Institute, University of Alaska Fairbanks
オスロ大学物理学教室
Department of Physics, University of Oslo
ラパス・サンアンドレス大学理学部附属チャカルタヤ宇
宙線研究所
Chacaltaya Cosmic Ray Observatory, Faculty of Sciences,
Universidad Mayor de San Andres, La Paz
オークランド大学地球物理研究センター
Centre for Geophysical Research, University of Auckland
米国海洋大気局宇宙空間環境研究所
Space Environment Center, National Oceanic and
Atmospheric Administration
米国海洋大気局地球物理データセンター
National Geophysical Data Center, National Oceanic and
Atmospheric Administration
スウェーデン宇宙物理研究所
Swedish Institute of Space Physics
(1993年3月25日)
トロムソ大学理学部
ノルウェー
2003 年4 月2 日
(1993 年10 月8 日)
Faculty of Science, University of Tromsø
110
7.国際交流
フィンランド気象研究所地球物理部門
フィンランド
1994 年10 月21 日
アメリカ
1994 年10 月24 日
アルメニア
1996 年10 月18 日
ブラジル
1997 年 3 月 5 日
アメリカ
1997 年12 月22 日
ニュージーランド
1998 年 7 月 30 日
中国
2001 年 2 月 20 日
中国
2005 年11 月11 日
ロシア
2007 年 4 月 14 日
ロシア
2008 年10 月28 日
Department of Geophysics, Finnish Meteorological
Institute
マサチューセッツ工科大学ヘイスタック研究所
Haystack Observatory, Massachusetts Institute of
Technology
エレバン物理研究所
Yerevan Physics Institute
ブラジル国立宇宙科学研究所
National Institute of Space Research
カリフォルニア大学サン・ディエゴ校天体物理及び宇宙
科学研究センター
Center for Astrophysics and Space Sciences, University of
California at San Diego
カンタベリー大学理学部
Faculty of Science, University of Canterbury
中国科学院高能物理研究所
Institute of High Energy Physics, Chinese Academy of
Sciences
中国極地研究所
Polar Research Institute of China
ロシア科学アカデミー極東支部宇宙物理学および電波
伝搬研究所
Institute of Cosmophysical Research and Radiowave
Propagation, Far Eastern Branch, Russian Academy of
Sciences
ロシア科学アカデミーシベリア支部・太陽地球系物理学
研究所
Institute of Solar-Terrestrial Physics (ISTP), Siberian
Branch of the Russian Academy of Sciences
111
7.国際交流
7.2 国 際 共 同 研 究
本研究所が参加している国際共同研究 (2010 年度)
国際協力事業
研 究 課 題
相 手 側 の 国 (機 関 ) 等
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オー
CAWSES-II
ストラリア、カナダ、イタリア、インド、中国
など (SCOSTEP)
南米アルゼンチン南端リオ・ガジェゴスにお
アルゼンチン (レーザー応用研究センター)
ける大気質観測拠点整備事業
短波レーダーによる極域電磁気圏の研究
アメリカ(JHU/APL, バージニア工科大学)、イギ
リ ス ( レ ス タ ー 大 学 ) 、 フ ラ ン ス (LPCE/
CNRS)、南アフリカ (ナタル大学)、オーストラ
リア (ラトローブ大学)、カナダ (サスカチュワ
ン大学)、イタリア (IFSI)
太陽風磁気圏電離圏熱圏結合の宇宙天気研究
韓国 (忠南国立大学校、KAIST、慶北国立大学校)
国際共同研究
研 究 課 題
相 手 側 の 国 (機 関 ) 等
南極域におけるオゾンホールの研究および南
北両半球の大気環境の比較研究
ニュージーランド (NIWA)
代替フロン化合物の大気中の反応に関する研究
アメリカ (フォード中央研究所)
大気素反応過程に関する研究
イギリス (ブリストル大学)
キャビティリングダウン法の大気計測への応用
アメリカ (アラスカ大学地球物理研究所)
大気中の重要な化学反応の解明
オーストラリア (オーストラリア国立大学)
高層大気における化学反応過程の解明
アメリカ (ハーバード・スミソニアン天体物
理学センター)
チリ・アタカマにおける大気微量分子の観測的研究
チリ (チリ大学)
南米最南端におけるオゾンホールの中緯度帯
への影響研究
アルゼンチン (レーザー応用研究センター)
中緯度熱圏大気波動の南北共役点観測
オーストラリア (IPS Radio and Space Service)
赤道大気エネルギーによる熱圏変動の研究
インドネシア (LAPAN)
カナダ北極域におけるオーロラ・超高層大気の
高感度光学観測
アメリカ (カリフォルニア大学)、カナダ (カ
ルガリー大学)
中間圏界面温度のグローバル観測
ブラジル (INPE)
電離圏および超高層大気の観測・監視および研究
タイ (チェンマイ大学)
112
7.国際交流
ロシア極東域におけるオーロラ・超高層大気の高
感度光学観測
ロシア (ロシア科学アカデミー極東支部宇宙
物理学および電波伝搬研究所)
EISCAT レーダーを主に用いた北極域超高層大
気の研究
ノルウェー (トロムソ大学)、EISCAT 科学協会
EISCAT レーダー共同研究
EISCAT 科学協会
惑星間空間シンチレーション・ネットワークに
よる惑星間空間擾乱の研究
イギリス (EISCAT グループ)、インド (タタ基
礎科学研究所)、メキシコ (地球物理研究所)
太陽圏トモグラフィー法を用いた太陽風 3 次
元構造とダイナミックスの研究
アメリカ (UCSD/CASS)
マイクロレンズ効果を利用した新天体の探索
ニュージーランド (オークランド大学、カン
タベリー大学、ビクトリア大学、マッセー大
学)、アメリカ (ノートルダム大学)
太陽中性子の研究
ボリビア (サンアンドレス大学)、アルメニア
(エレバン物理研究所)、中国 (中国科学院高能
物理研究所)、スイ ス (ベルン大学)、アメリカ
(ハワイ大学/国立天文台)、メキシコ (メキシ
コ国立自治大学)
LHC 加速器を用いた高エネルギー宇宙線相互
作用の研究
イタリア (フィレンツェ大学、カタニア大学)、フ
ランス (エコールポリテクニク)、スイス (CERN)、
スペイン (バレンシア大学)、アメリカ (ローレン
スバークレー国立研究所)
巨大水チェレンコフ検出器を用いた宇宙ニュ
ートリノの研究
アメリカ (ボストン大学、ブルックヘブン国立研
究所、UCI, デューク大学、ジョージ・メイソン
大学、ハワイ大学、インディアナ大学、ロスアラ
モス研究所、ニューヨーク州立大学、メリーラン
ド大学、ワシントン大学)、韓国 (チョンナム大学、
ソウル大学、スンキュンカン大学)、中国 (ティン
ハ大学)、ポーランド (ワルシャワ大学)
液体キセノン検出器を用いた暗黒物質・太陽ニ
ュートリノの研究
韓国 (ソウルナショナル大学、セジョン大学、
韓国標準科学研究院)
フェルミ衛星を用いた宇宙線加速源の研究
アメリカ (スタンフォード大学、SLAC 国立加速
器研究所、NASA/GSFC、海軍研究所、UCSC、
ソノマ州立大学、ワシントン大学、パデュー大学、
オハイオ州立大学、デンバー大学)、フランス (サ
クレー原子力研究所、フランス国立科学研究セン
ター、フランス理工科学校)、イタリア (イタリア
国立核物理研究所、イタリア宇宙機関、IFSI)、ス
ウェーデン (スウェーデン王立工科大学、ストッ
クホルム大学)
ASTRO-H 衛星軟ガンマ線検出器を用いた宇宙
線加速源の研究
アメリカ (スタンフォード大学)、フランス
(サクレー原子力研究所)
113
7.国際交流
CTA (チェレンコフ望遠鏡群) を用いた宇宙線
加速源の研究
ドイツ (ドイツ電子シンクロトロン研究所、
マックス・プランク研究所、ハイデルベルグ
大学)、フランス (サクレー原子力研究所、フ
ランス理工科学校、パリ大学)、イタリア (イ
タリア国立核物理研究所、IFSI)、スペイン (バ
ルセロナ大学、マドリード・コンプルテンセ
大学)、スイス (チューリッヒ)、イギリス (ド
ュルハム大学、レスター大学)、アメリカ (リ
ード大学、SLAC 国立加速器研究所、アルゴ
ンヌ国立研究所、ワシントン大学、アイオワ
州立大学、UCLA, UCSC, シカゴ大学、スミソ
ニアン天文台) ほかポーランド、ブラジル、
アルゼンチン、アルメニア、オーストリア、
ブルガリア、クロアチア、チェコ、フィンラ
ンド、ギリシャ、インド、アイルランド、ス
ロベニア、南アフリカ、スウェーデンなど
FOXSI ロケット実験による太陽粒子加速の研
究
ア メ リ カ (UCB, ス タ ン フ ォ ー ド 大 学 、
NASA/MSFC)
実証型モデリングによるジオスペース環境変
動の研究
アメリカ (UCLA, UCB 宇宙科学研究所)
米国 NASA/RBSP 衛星計画
アメリカ (NASA, APL/JHU)
内部磁気圏のモデリング研究
アメリカ (LANL)
太陽フレア・トリガ機構の研究
アメリカ (UCB)
太陽風-磁気圏相互作用モデリング
アメリカ (UCLA/IGPP)
地球磁気圏内のスケール間結合
ア メ リ カ (UCLA/IGPP, ア イ オ ワ 大 学 、
NASA/GSFC)
宇宙プラズマ中の非線形波動
アメリカ (メリーランド大学)
114
7.国際交流
7.3 研 究 者 の交 流
国外からの来訪者 (2010 年 4 月以降)
氏
名
所
属
国 名
Seakins, P. W.
University of Leeds
イギリス
Taatjes, C. A.
Sandia National Laboratory
アメリカ
Scholer, M.
Max-Planck-Institute
ドイツ
Wong, H.-C.
Macau University
マカオ
Sydora, R.
University of Alberta
カナダ
Lyons, L.
UCLA
アメリカ
Lui, A. T. Y.
Johns Hopkins University
アメリカ
Patra, A.
National Atmospheric Research Laboratory
インド
Balan, N.
University of Sheffield
イギリス
Ananthakrishnan, S.
Pune University
インド
Jordanova, V.
Los Alamos National Laboratory
アメリカ
Park, Y.-D.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Kim, Y.-H.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Lee, J.-J.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Hwang, J.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Firoz, K.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Aggarwal, M.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Choi, G.-C.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Kwak, Y.-S.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Yang, T.-Y.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Cho, K.-S.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Bong, S.-C.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Rho, S.-R.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Hwangbo, J.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Choi, S.-H.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Cho, I. -H.
Korea Astronomy and Space Science Institute
韓国
Akasofu, S.
University of Alaska Fairbanks
アメリカ
Carsten, R.
Ohio State University
アメリカ
Han, J. L.
Chinese Academy of Sciences, National Astronomical
中国
Observatories
O’Sullivan, S.
Dublin Institute of Technology
アイルランド
Connolly, A.
Ohio State University
アメリカ
Lemoire, M.
Institute d’Astrophysique de Paris
フランス
Martin, L.
University of New Hampshire (宇東大宙線研に客員
アメリカ
滞在中)
115
7.国際交流
Kurkin, V.
Institute of Solar-Terrestrial Physics (ISTP)
ロシア
Ai, Y.
Wuhan University
中国
Petrosyan, A.
Space Research Institute of Russian Academy
ロシア
of Sciences
Hong, L.
Institute of High Energy Physics, Chinese Academy of
中国
Sciences
Noé, L.
アメリカ
Hawaii University
外 国 人 来 訪 者 による講 演
講
*招聘客員研究員
演 者
所
属
国 名
開 催 期 日
Brekke, A.
*
University of Tromsø
ノルウェー
Brekke, A.
*
University of Tromsø
ノルウェー
4 月 21 日
Bulgarian ブルガリア
6 月 25 日
*
Geophysical
Kutiev, S. I.
Institute
of
2010 年 4 月 7 日
Academy of Sciences
Wong, H.-C.
Macau University
Lui, A.
Johns
Hopkins
University,
Applied
マカオ
8 月 11 日
アメリカ
9 月 10 日
Physics Laboratory
Ananthakrishnan, S.
Pune University
インド
9 月 27 日
Jordanova, V.
Los Alamos National Laboratory
アメリカ
9 月 30 日
UCSD
アメリカ
10 月 19 日
Welsch, B. T.
UCB
アメリカ
12 月 3 日
Savani, N.
London Imperial College
イギリス
12 月 3 日
Kurkin, V.
Institute of Solar-Terrestrial Physics
ロシア
Ai, Y.
Wuhan University
中国
2月7日
Petrosyan, A.
Space Research Institute of Russian
ロシア
3 月 16 日
Jackson, B.V.
*
2011 年 1 月 24 日
Academy of Sciences
招聘客員研究員による英語でのセミナー、講義・・・・2010 年度中に合計 4 回実施
教 員 の海 外 派 遣 (2010 年 度 )
外国出張者
延べ
101 名
<略称>
APL:
CASS:
CAWSES:
CERN:
CERS:
CNRS:
EISCAT:
Applied Physics Laboratory
Center for Astrophysics & Space Sciences
Climate and Weather of the Sun-Earth System
Organisation Européenne pour la Recherche Nucléaire
Centre d’Études des Rationalités et des Savoirs
Centre National de la Recherche Scientifique
European Incoherent Scatter Radar
116
7.国際交流
IFSI:
IGPP:
INPE:
IPS:
JHU:
KAIST:
LANL:
LAPAN:
LPCE:
MSFC:
NASA:
NIWA:
SCOSTEP:
UCB:
UCI:
UCLA:
UCSC:
UCSD:
Istituto di Fisica dello Spazio Interplanetario
Institute of Geophysics and Planetary Physics
Instituto Nacional de Pesquisas Espaciais
Ionospheric Prediction Service
Johns Hopkins University
Korea Advanced Institute of Science and Technology
Los Alamos National Laboratory
Lembaga Panerbangan Dan Antariska Nasional
Laboratoire de Physique et Chimie de l’Environnement
Marshall Space Flight Center
National Aeronautics and Space Administration
National Institute of Water and Atmosphere
Scientific Committee on Solar Terrestrial Physics
University of California, Berkeley
University of California, Irvine
University of California, Los Angeles
University of California, Santa Cruz
University of California, San Diego
117
8.教育活動
8. 教育活動
本研究所では、大学院・学部教育により、将来の太陽地球系科学を担う若手研究者の育
成を行っている。
大学院教育
極めて学際性の高い本研究所の立場から、理学研究科および工学研究科の 2 つの研究科で大
学院教育を実施している。理学研究科では、素粒子宇宙物理学専攻 (宇宙地球物理系) を担当
し、工学研究科では、電子情報システム専攻 (電気工学分野) の大学院学生の一部を受け入れ
ている。
なお、大学院において、太陽地球環境の勉学を志す入学志望者に対し、大学院担当教員
の現在の研究テーマとその内容をまとめた小冊子「大学院案内」により大学院教育・研究
の内容の周知を図っている。
太 陽 地 球 環 境 研 究 所 で指 導 を受 けている学 生 の数
* 2011 年 4 月 1 日現在
2006 年度 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度
2011 年度
博士前期課程 1
10
12
7
15
19
15
博士前期課程 2
18
10
12
7
5
20
博士後期課程 1
2
7
4
5
3
8
博士後期課程 2
6
2
6
4
5
3
博士後期課程 3
2
6
6
8
8
10
38
37
35
39
50
56
博士前期課程 1
1
3
6
3
6
5
博士前期課程 2
1
1
3
6
4
6
博士後期課程 1
0
0
0
0
0
0
博士後期課程 2
0
0
0
0
0
0
博士後期課程 3
2
0
0
0
0
0
計
4
4
9
9
10
11
理学部 4 年生
6
5
6
7
6
3
工学部 4 年生
6
10
6
8
7
9
外国人研究生
1
1
0
0
0
0
55
57
56
63
73
79
4
0
4
3
2
-
50
28
25
-
-
-
理学研究科
計
工学研究科
学生総数
学位 (課程博士) 取得者数
上記年度入学者に係る学位 (後期課
程3年内修了) 課程博士の取得率 (%)
118
8.教育活動
理 学 研 究 科 素 粒 子 宇 宙 物 理 学 専 攻 宇 宙 地 球 物 理 系 (2010 年 度 )
研究分野/教員名
研 究 分 野
太陽地球系物理学
太陽地球相関理学
太陽地球系環境学
教
伊藤
田島
德丸
菊池
草野
授
好孝
宏康※
宗利
崇
完也
松見
水野
豊
亮
准 教 授
阿部 文雄
増田 公明
松原
豊
関 華奈子
野澤 悟徳
増田
智
助 教
﨏
隆志
住
貴宏
藤木 謙一
家田 章正
大山 伸一郎
中山
智喜
※2010 年 9 月赴任
工 学 研 究 科 電 子 情 報 システム専 攻 (2010 年 度 )
研究分野/教員名
研 究 分 野
宇宙電磁環境工学
教 授
荻野 瀧樹
塩川 和夫
准 教 授
長濵 智生
西谷
望
助 教
梅田 隆行
大塚 雄一
前澤 裕之
三好 由純
学 部 教 育 への協 力
本研究所教員は、次のように、名古屋大学の 4 年一貫教育に協力し、全学共通科目を担
当する他、理工系学部からの要請により、講義・演習・実験・ゼミナールを担当している。
また、理学部 4 年生、工学部 4 年生の卒業研究受け入れや研究生の教育指導も行っている。
担 当 科 目 (2010 年 度 )
学 部
全学共通
理学部
工学部
科
目
宇宙科学 (理系教養科目)
物理学実験/物理実験学/物理学実験 I・Ⅱ/物理学概論 I・Ⅱ/物理学特別実験/太
陽地球系科学/宇宙物理学Ⅲ
電気回路論及び演習/電磁波工学/電気電子数学及び演習/電子情報回路工学及
び演習/数学Ⅰ及び演習
環境学研究科での教育
地球学Ⅰ、地球学Ⅱ
その他 の大 学 での教 育
大阪府立大学、明治大学
119
8.教育活動
国 際 共 同 研 究 への学 生 参 加 数
*論文は 2010 年 4 月 1 日から 2011 年 3 月 31 日までに出版されたもの
参加
学生数
学生を含
む論文数
研 究 課 題
相 手 側 の 国 (機 関 ) 等
CAWSES-II (Climate and Weather
of the Sun-Earth System-Ⅱ)
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、
オーストラリア、カナダ、イタリア、イ
ンド、中国など (SCOSTEP)
10
0
太陽風磁気圏電離圏熱圏結合の
宇宙天気研究
韓国 (忠南国立大学校、KAIST、慶北国立
大学校)
11
0
短波レーダーによる極域電磁気
圏の研究
アメリカ (JHU/APL,バージニア工科大学)、
イギリス (レスター大学)、フランス
(LPCE/CNRS)、南アフリカ (ナタル大学)、
オーストラリア (ラトローブ大学)、カナダ
(サスカチュワン大学)、イタリア(IFSI)
2
0
代替フロン化合物の大気中の反
応に関する研究
アメリカ (フォード中央研究所)
1
0
大気素反応過程に関する研究
イギリス (ブリストル大学)
1
0
キャビティリングダウン法の大
気計測への応用
アメリカ (アラスカ大学地球物理研究所)
1
0
チリ・アタカマにおける大気微量
分子の観測的研究
チリ (チリ大学)
2
0
南米最南端におけるオゾンホー
ルの中緯度帯への影響研究
アルゼンチン (レーザー応用センター)
1
0
赤道大気エネルギーによる熱圏
変動の研究
インドネシア (LAPAN)
2
0
カナダ北極域におけるオーロラ・
超高層大気の高感度光学観測
アメリカ (カリフォルニア大学)、カナダ (カ
ルガリー大学)
1
2
惑星間空間シンチレーション・ネ
ットワークによる惑星間空間
擾乱の研究
イギリス (EISCAT グループ)、インド (タ
タ基礎科学研究所)、メキシコ (地球物理研
究所)
0
1
太陽圏トモグラフィー法を用いた太
陽風3次元構造とダイナミックスの
研究
アメリカ (UCSD/ CASS)
0
3
マイクロレンズ効果を利用した
新天体の探索
ニュージーランド (オークランド大学、カンタベ
リー大学、ビクトリア大学、マッセー大学)、アメ
リカ (ノートルダム大学)
9
8
太陽中性子の研究
ボリビア (サンアンドレス大学)、アルメニア (エ
レバン物理研究所)、中国 (中国科学院高能物理
研究所)、スイス (ベルン大学)、アメリカ (ハワ
イ大学/国立天文台)、メキシコ (メキシコ国立
自治大学)
1
0
120
8.教育活動
LHC 加速器を用いた高エネルギ
ー宇宙線相互作用の研究
イタリア (フィレンツェ大学、カタニア大学)、フ
ランス (エコールポリテクニク)、スイス (欧州合
同原子核研究機関)、スペイン (バレンシア大学)、
アメリカ (ローレンスバークレー国立研究所)
4
6
巨大水チェレンコフ検出器を用
いた宇宙ニュートリノの研究
アメリカ (ボストン大学、ブルックヘブン国立研
究所、UCI、デューク大学、ジョージ・メイソン
大学、ハワイ大学、インディアナ大学、ロスアラ
モス研究所、ニューヨーク州立大学、メリーラン
ド大学、ワシントン大学)、韓国 (チョンナム大
学、ソウル大学、スンキュンカン大学)、中国 (テ
ィンハ大学)、ポーランド (ワルシャワ大学)
1
1
液体キセノン検出器を用いた暗黒
物質・太陽ニュートリノの研究
韓国 (ソウルナショナル大学、セジョン大
学、韓国標準科学研究院)
1
0
暗黒物質対消滅ニュートリノの研究
アメリカ (オハイオ州立大学)
1
0
内部磁気圏のモデリング
アメリカ (LANL)
0
1
49
22
合計 (延べ数)
学会・研究会等への学生参加状況
海外で開催された研究集会への参加
研 究 集 会 名
開 催 国
開 催 期 日
参加
学生数
支援した
学生数
2010 年
Asia Oceania Geosciences Society (AOGS) 2010
インド
7 月 5-9 日
2
0
38th COSPAR Scientific Assembly
ドイツ
7 月 18-25 日
3
3
Hinode 4th meeting
イタリア
10 月 11-15 日
1
0
2010 AGU Fall meeting
アメリカ
12 月 13-17 日
7
7
2011 年
The 15th International
Gravitational Microlensing
Conference
on
4th IAGA/ICMA/CAWSES-II TG4 Workshop on
イタリア
1 月 20-22 日
2
2
チェコ
2 月 14-18 日
1
1
アメリカ
2 月 27 日-3 月 4 日
1
1
日本
3 月 8-11 日
1
1
18
15
Vertical Coupling in the Atmosphere-Ionosphere
System
AGU Chapman Conference on Relationship Between
Auroral Phenomenology and Magnetospheric
Processes
International Symposium on Planetary Science
合
計
121
8.教育活動
国内で開催された学会への参加
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
参加
学生数
支援した
学生数
2010 年
日本地球惑星科学連合 2010 年大会
幕張メッセ国際会議場
5 月 23-8 日
24
22
日本物理学会 2010 年秋季大会
九州工業大学
9 月 11-14 日
7
0
日本天文学会 2010 年秋季年会
金沢大学
9 月 22-24 日
5
5
第 128 回地球電磁気・地球惑星圏学
会総会および講演会
沖縄県市町村自治会館
10月31日-11月3日
21
17
第 16 回大気化学討論会
首都大学東京
11 月 17-19 日
3
3
60
47
合
計
国内で開催された研究会等への参加
研 究 集 会 名
開 催 場 所
開 催 期 日
参加
学生数
支援した
学生数
2010 年
ロイトン札幌
6 月 29-7 月 2 日
ホテル日航豊橋
8 月 2-5 日
高知工業高等専門学校
8 月 19-20 日
宇宙地球惑星科学夏の学校 2010
山形県ZAOセンタープラザ
第 6 回磁気圏-電離圏複合系におけ
1
1
11
0
1
0
9 月 1-3 日
11
2
名古屋大学
9 月 6-8 日
1
0
富山国際会議場
9 月 22-26 日
平成22年度名古屋大学太陽地球環境
研究所研究集会「次期火星エアロ
ノミー探査計画検討会」および「太
陽風惑星相互作用の研究集会」
北海道大学
10 月 1-2 日
1
0
5th Alfven Conference on Plasma
北海道大学
10 月 4-8 日
1
0
名古屋大学
10 月 8-9 日
4
The 8th International Symposium on
Advanced Environmental Monitoring
2010 年度第 40 回天文・天体物理
若手夏の学校
多点衛星・地上データ解析による
磁気圏ダイナミクス研究会/
宇宙プラズマ波動研究会
る対流に関する研究会
2010 Asia-Pacific Radio Science
4
4
Conference
Interaction with Non-magnetized
Planets/Moons and its Influence
on Planetary Evolution
ものづくり博 '10 - 拠点ものづ
くり研究の総括 -
122
0
8.教育活動
名古屋大学
10 月 18-19 日
2
0
名古屋大学
11 月 14-16 日
5
0
名古屋大学
11 月 15 日
1
0
名古屋大学
11 月 16-18 日
1
0
第 34 回極域宙空圏シンポジウム
国立極地研究所
12 月 2-3 日
1
0
ISS-IMAP 研究集会
情報通信研究機構
12 月 6 日
2
0
中間圏・熱圏・電離圏 (MTI) 研究
会
情報通信研究機構
12 月 7 日
3
1
EISCAT 研究 集会
情報通信研究機構
12 月 8 日
3
0
UHECR2010
名古屋国際会議場
12 月 10-12 日
4
0
2010 STEL-KASI Workshop on
Space Weather
Workshop on Submillimeter-Wave
Receiver Technologies in Eastern
Asia
太陽活動と気候変動の関係に関
する名古屋ワークショップ
10 years of Infrared Survey Facility
and the future
2011 年
太陽研究会「太陽の多角的観測と
宇宙天気研究の新展開 2011」
京都大学
1 月 11-13 日
1
0
第 23 回名古屋大学年代測定総合
研究センターシンポジウム
名古屋大学
1 月 13-14 日
1
0
次期火星探査検討会
宇宙航空研究開発機構
2月16日
1
0
2010 年度「新ハドロン」領域研究会
理化学研究所
2 月28 日-3 月1 日
1
0
STE シミュレーション研究会/太
九州大学
2 月28 日-3 月2 日
1
1
高エネルギー加速器
研究機構
3 月 2-5 日
1
0
名古屋大学
3 月 3-5 日
4
0
東北大学
3 月 8-11 日
1
1
68
10
陽地球惑星系科学シミュレーシ
ョン・モデリング技法勉強会
KEK Theory Meeting on Particle
Physics Phenomenology 2011
Nagoya
University
Global
COE
program QFPU 2nd International
Forum
International Symposium on Planetary
Science
合
計
123
8.教育活動
フィールドワーク大学院生参加状況
国
県 名
場 所
実 施期日
内
参
参
加
加
学
県
名
1 岐阜県
茨城県
つくば市
2010 年 8 月
2010 年 4 月
7
2
2010 年 5 月
5
2010 年 10 月
1
2010 年 7 月
2
2011 年 2 月
2
2010 年 7-8 月
1
2010 年 10 月
1
2010 年 8 月
4
2011 年 1 月
1
2010 年 8-9 月
4
2011 年 2 月
1
2010 年 9 月
4
柏市
2011 年 3 月
1
2010 年 9-10 月
1
白子
2011 年 1 月
1
2010 年 10 月
5
千葉市
2010 年 11 月
3
2010 年 10-11 月
2
立川市
2010 年 9 月
3
2010 年 11 月
4
2011 年 2 月
1
2010 年 12 月
3
2010 年 6 月
1
2011 年 1 月
5
2010 年 9 月
3
2011 年 1-2 月
1
2010 年 12 月
1
2011 年 2 月
2
2011 年 1 月
1
2011 年 2-3 月
2
2010 年 8 月
1
2011 年 3 月
2
2010 年 9 月
4
2010 年 7 月
2
富士吉田
2010 年 7 月
2
2010 年 9 月
2
木曽
2010 年 8 月
4 滋賀県
2010 年 10 月
2
1
2010 年 11 月
1
1
2011 年 1 月
1
2010 年 12 月
1
守谷市
文京区
山梨県
長野県
伊勢崎
富士河口湖
南 佐 久 郡 南 牧 2010 年 5 月
村野辺山
2010 年 7 月
愛知県
学
数
2010 年 9 月
群馬
実施期日
数
陸別
東京都
所
生
北海道
千葉県
場
生
豊川市
神岡
高山市
信楽
2010 年 8 月
1 京都府
2011 年 3 月
1
2011 年 2 月
1
2010 年 10 月
3
2011 年 3 月
1
2010 年 11 月
3 長崎県
2010 年 5 月
1
2011 年 2 月
2
2010 年 6 月
1
2011 年 3 月
1
国 内参加 学生 合計人 数 *
京都市
福江
115 名
*延 べ 人 数
124
8.教育活動
国
外
参
参
加
国 名
場 所
オーストラリア ダーウィン
実 施期日
2011 年 3 月
ニュージーランド レイク・テカポ 2010 年 4-5 月
学
加
国 名
場
所
実施期日
学
生
生
数
数
1 インドネシア コトタバン
2010 年 6 月
1
1 アルゼンチン リオ・ガジェゴス 2010 年9-10月
1
2010 年 5-6 月
1 メキシコ
メキシコシティ
2010年10-11月
2
2010 年 5-7 月
1 アメリカ
バダヴィア
2010 年9-10 月
2
2010 年 6-7 月
1 ノルウェー トロムソ
2010 年 11 月
1
2010 年 7 月
1
2011 年 1 月
1
2010 年 8-9 月
1
2011 年 3 月
1
2010 年9-10 月
1 スイス
2010 年 4 月
2
2010年10-11月
1
2010 年 4-7 月
1
2010年11-12月
2
2010 年 5-7 月
1
2010 年 12 月
1
2010 年 7 月
1
2011 年 1 月
1
2010年10-11月
1
2011 年 2-3 月
1
国 外参加 学生 合計人 数 *
ジュネーブ
29 名
*延 べ 人 数
125
9.研究関連活動
9. 研究関連活動
計 算 機 ・通 信 ネットワーク
研究所のレンタル計算機システムである「太陽地球環境情報処理システム」が 2010 年
11 月末に運用を停止するため、2009 年度よりシステム更新の仕様策定を行ってきた。2010
年 12 月に導入された新システムは、総演算性能 20 TFlops のスーパーコンピュタ (CPU サ
ーバ) と合計 290 TB の専用ストレージ、合計 360 TB の RAID ディスクで構成されるファ
イルサーバ、最新の Sun ワークステーションなどで構成され、記憶容量、処理能力ともに
旧システムの 10 倍以上に向上した。これらの計算機・ネットワークは、観測データ解析
やシミュレーション、論文作成、データベース作成、ホームページ作成などの他、日常的
なメールなどあらゆる研究活動に利用されている。
2000 年度から 2003 年度までの 3 年計画で遂行したギガネットプロジェクト「ジオスペ
ース環境情報の高度化ネットワーク利用に関する研究」の発展として、情報通信研究機構
(NICT) の JGNII プロジェクトに継続的に参加し、2004 年度から 2007 年度までの 4 年計画
で「高速ネットワーク利用によるジオスペース環境情報の共有化と相互利用」を名古屋大
学、京都大学、愛媛大学、九州大学、NICT の 5 機関が連携した共同研究として遂行した。
その JGNII の高速回線は共同教育研究棟 1 号館まで 2006 年に延長接続され、2008 年度か
らは NICT の JGN2plus プロジェクトに「高速ネットワーク利用によるジオスペース環境情
報と多種大量データの共有化と相互利用」の研究課題で参加、2010 年度は広域ファイルシ
ステムを導入し、研究所までの回線速度を 10 Gbps に高速化した。
本研究所の分散型計算機システムとネットワークの構成。
126
9.研究関連活動
会 議 ・研 究 会 等 の開 催
本研究所は、さまざまな国内外の会議や研究会を企画し、その主催あるいは共催を務め
ている。以下のものは、それらの内の主なものである。このほかにも、各種の会議におい
て、組織委員やプログラム委員の委託を受けている。
CAWSES-II キックオフシンポジウム
ICSU-SCOSTEP (国際学術連合会議-太陽地球系物理学・科学委員会) が推進する
CAWSES-II (Climate And Weather of the Sun-Earth System – II ) Towards Solar Maximum は、
CAWSES に続く太陽地球系科学に関する国際協同研究プログラムで、2009-2013 年に実
施されている。本研究集会では、国内の CAWSES- II 関連の研究者が一同に介し、
CAWSES-II の推進に貢献することを目的として開催された。参加者 92 名で、口頭発表 43
件、ポスター発表 33 件の合計 76 件の発表があり、太陽活動極大期に向けての太陽地球系
の気候と天気に関する研究の現状と今後の計画について話し合った。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所、京都大学生存圏研究所
開催日
2010 年 6 月 16-17 日
開催場所
京都大学おうばくプラザ
STE 研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ
本研究集会は、太陽-惑星間空間-地球磁気圏-電離圏相互作用系における擾乱現象
(宇宙天気) を一つのシステムとして理解することをめざし、
「STE 現象解析ワークショ
ップ 」、
「
第 1 回 STE 研究連絡会・現象報告会」、
「第 2 回 STE 研究連絡会・現象報告会」
の計 3 回を時期をずらして 3 日間開催した。参加者の報告から、実際の観測を題材にし
て、現象と現象の繋がりを考え、活発な議論を通じて太陽地球系の仕組みを考えた。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所
開催日
2010 年 9 月 8 日、10 月 8 日、2011 年 3 月 2 日
開催場所
情報通信研究機構、九州大学西新プラザ、名古屋大学高等研究院
名古屋大学太陽地球環境研究所創設 20 周年記念行事
名古屋大学太陽地球環境研究所は、1990 (平成 2) 年 6 月に空電研究所と理学部附属宇宙線
望遠鏡研究施設とを廃止・統合して、全国共同利用研究所として設立され、平成 22 年度で
20 年目の節目の年を迎えることとなった。本行事はこれまでの 20 年を振り返り、活動を総
括すると共に、研究所の今後の指針を明確に打ち出すために開催された。第 1 日目の記念
式典では濱口名大総長、森田文科省学術機関課長などのご来賓の方々から祝辞をいただい
た。引き続き、創設 20 周年記念シンポジウムが行われ、研究所の歴代所長と所外研究者による
「太陽地球環境研究所のこれまでの歩みとこれから」の招待講演があった。学外出席者 53 名を含
む 160 名の出席者があった。2 日目の創設 20 周年記念シンポジウムでは、研究所からの「太陽地
球環境研究所の研究活動」現状と将来計画の講演、午後は所外の研究者から「太陽地球環境科
学の将来と研究所に期待すること」の演題で研究分野の動向と、将来への提言や課題などにつ
いて講演が行われた。3 日目は一般市民を対象とした講演会「太陽とオーロラの謎を解く」を開
催した。参加希望者が多く、サテライト会場を設けて対応した。224 名の参加者があった。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所
開催日
2010 年 11 月 11-13 日
開催場所
名古屋大学野依記念学術交流館
127
9.研究関連活動
第 11 回東アジア・サブミリ波受信機ワークショップ
本研究会は、国内の受信機開発に携わる研究者およびこれを用いた観測的研究を行う研究者が集
い、各国のプロジェクトや多くの関連技術の進捗や課題、応用などについて、情報交換の場を提供し、
我が国のミリ波・サブミリ波・テラヘルツ波受信技術のレベルの向上を目指すものである。本年は、
韓国・中国・台湾を含めた東アジア地域の関連研究者も参集する国際ワークショップを開催した。極
限環境におけるフィールド観測や、これまでに無い新しい検出器開発、ALMA プロジェクト、惑星
観測なども紹介され、関心を呼んだ。また、多くの大学院生が様々なプロジェクトの中心を担い、東
アジア地域におけるミリ・サブミリ波テクノロジーの裾野が確実に広がっていることが実感された。
参加者は3 日間で71 名で、30 件の口頭発表と20 件のポスター発表の計50 件の発表があった。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所、国立天文台
開催日
2010 年 11 月 14-16 日
開催場所
名古屋大学豊田講堂シンポジオンホール
「太陽活動と気候変動の関係」に関する名古屋ワークショップ
本ワークショップは太陽活動と気候変動の関係について様々な関連分野の研究者が、
本格的な学際的議論を行うことを目的として開催された。太陽物理学、宇宙線物理学、
超高層科学、気候システム科学、古気候学など太陽活動と気候変動の関係に深く関係す
る各分野の専門家による 6 件の話題提供と共に、7 件のコメントがあり、95 名の参加者
による活発な議論が展開さた。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所、名古屋大学地球生命圏研究機構、
名古屋大学グローバル COE プログラム「地球学から基礎・臨床環
境学への展開」
開催日
2010 年 11 月 15 日
開催場所
名古屋大学野依記念学術交流館 1 階大会議室
宇宙天気に関する地上観測ネットワークの構築へ向けた研究集会
本研究集会は、さまざまな地方の大学や高等専門学校に所属する研究者の間に、宇宙
天気研究に向けたより緊密な人的ネットワークを構築し、相互の研究テーマや観測資源
に関する情報共有を進めることで、共同観測・共同研究のネットワークの発展させるこ
とを目的として開催した。
「電磁圏物理学シンポジウム」と合同で開催し、初日は 51 名、
2 日目は 49 名の参加者があった。
主催
名古屋大学太陽地球環境研究所、鹿児島工業高等専門学校
開催日
2011 年 2 月 28 日-3 月 1 日
開催場所
九州大学西新プラザ
出版
Newsletter No. 56
Newsletter No. 57
Newsletter No. 58
2010 年 7 月
2010 年 10 月
2011 年 3 月
(Web にて公開。http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/doc/news_book_j.html)
128
10.委員会
10. 委員会
学内委員会
本研究所の教員は、名古屋大学内で次の学内委員会の委員として、それぞれの委員会の扱う重
要事項の審議/討論に参加している。
委 員 会 等 の 名 称
部局長会
現象解析研究センター運営委員会
教育研究評議会
地球水循環研究センター協議員会
計画・評価委員会
名古屋大学交通安全会代議員
センター協議会
NICE・ネットワーク連絡会連絡員
男女共同参画推進委員会
全学計画・評価担当者会議
全学技術センター運営委員会
環境安全防災委員会
全学技術支援委員会
研究助成委員会
エコトピア科学研究所運営協議会
国際交流委員会
原子力委員会
国際関係施設委員会
附属図書館商議員会
社会連携委員会
安全保障委員会
シンクロトロン光研究センター運営委員会
総合保健体育科学センター運営委員会
自然災害等対策検討 WG
大学文書資料室運営委員会
工学研究科附属計算科学連携教育研究センター運
全学技術センター運営委員会運営専門委員会
営委員会委員
全学技術センター運営委員会人事委員会
ホームカミングディ実行委員会
地球生命圏研究機構運営委員会
ハラスメント防止対策委員会
博物館運営委員会
理学研究科教育委員会
素粒子宇宙起源研究機構運営委員会
物理学教室教育委員会
基礎理論研究センター運営委員会
学外委員会活動
本研究所の教員が委員等の委嘱を受けている学外委員会 (2010 年度)
機関・組織名
宇宙航空研究開発機構
委員会・役職等の名称
宇宙科学研究大気球研究委員会委員/情報・計算工学センタース
ーパーコンピュータ運用・利用分科会委員
129
10.委員会
海洋研究開発機構
地球観測システム構築推進プラン「地上からの分光法による対流圏
中のガス・エアロゾル同時立体観測網の構築」研究運営委員会委員
情報・システム研究機構/国立極地
研究所
自然科学研究機構/国立天文台
非干渉散乱レーダ委員会委員/南極観測審議委員会宙空圏専門部
会委員/編集委員会委員
運営会議委員/太陽・天体プラズマ専門委員会委員/太陽天体プ
ラズマ専門委員会電波ヘリオグラフ科学運用小委員会委員
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所運営会議委員/SOI プロジェクト国際レビュ
ー委員会委員長
京都大学生存圏研究所
運営委員会委員/赤道大気レーダー全国・国際共同利用専門委員
会委員/MU レーダー全国・国際共同利用専門委員会委員/電波
科学計算機実験全国・国際共同利用専門委員会/外部評価委員/
附属生存圏学際萌芽研究センター運営会議委員
東京大学宇宙線研究所
運営委員会委員/共同利用研究査定委員会委員
大阪大学核物理研究センター
運営委員会委員
北海道大学低温科学研究所
共同利用・共同研究拠点運営委員会委員
理化学研究所基幹研究所
戎崎計算宇宙物理研究室中間レビューレビューアー
国立環境研究所
アドバイザリーボード
交通安全環境研究所
リアルタイムニトロ化合物計測法アドバイザリーボード委員
日本原子力研究開発機構
プラズマ理論シミュレーション専門部会専門委員
地球電磁気・地球惑星圏学会
運営委員
大気化学研究会
運営委員
日本物理学会
「宇宙線・宇宙物理」領域代表
サイエンティフィック・システム研
SS 研マルチコアクラスタ性能 WG 推進委員
究会
Scientific Committee on SolarTerrestrial Physics
CAWSES-Ⅱ Task Group 4 co-leader/CAWSES-Ⅱ Task Group 3 国
内委員
HPF 推進協議会
正会員
日本学術会議
地球惑星科学委員会国際対応分科会 SCOSTEP 小委員会委員/地
球惑星科学委員会国際対応分科会 STPP 小委員会委員/地球惑星
科学委員会IUGG分科会eGY小委員会委員/地球惑星科学委員会
国際対応分科会WDC小委員会委員/電気電子工学委員会 URSI
分科会電離層電波伝搬小委員会委員/電気電子工学委員会 URSI
分科会プラズマ波動小委員会委員
Committee on Space Research
Vice-chair of the COSPAR subcommission C1 (The Earth’s Upper
Atmosphere and Ionosphere)/Vice-chair of the Panel on Radiation Belt
Environment Modeling
International Astronomical Union
Organizing Committee Member of Division II Commission 10 Solar
Activity
130
10.委員会
American Geophysical Union
Associate Editor of Journal of Geophysical Research - Space Physics
EISCAT Scientific Association
科学監視委員会 (SOC)、評議会
Super Dual Auroral Radar Network
Executive Council
Copernicus
Topical editor (STP) of HGSS
Publications
Journal:
History of Geo- and Space Sciences
この他に国内外の各種研究提案書のレフェリー、
各種専門誌のレフェリーの委託を受けている。
131
11.社会との連携
11. 社会との連携
本研究所の発足以来、公開講座、研究所の一般公開・公開講演などを通して社会との連
携を図っている。
創 設 20 周 年 記 念 一 般 講 演 会 「太 陽 とオーロラの謎 を解 く」
2010 年 6 月に本研究所が 20 周年を迎えたことを記念して、2010 年 11 月 11-13 日に名
古屋大学野依記念学術交流館において「太陽地球環境研究所創設 20 周年記念行事」を開
催した。この一環として 11 月 13 日(土 )13:30-16:15 に創設 20 周年記念一般講演会「太
陽とオーロラの謎を解く」と題して一般市民向けの講演会を実施した。
この講演会には、224 名の参加者があり、会場の 2 階大ホールだけでは参加者を収容し
きれずに、1 階にサテライト会場を設けて対応した。講演会では、2 名の講演者が各 1 時
間、スクリーンに映し出される映像とともに、研究の歴史、最新の状況、今後の課題など
について分かりやすく説明し、引き続きそれぞれの質疑応答を行った。会場からは興味深
い質問が寄せられ、講演者からも研究現場の迫力を感じさせる回答であった。
会場で行ったアンケートでは、「今後、このような講演があれば是非また参加したい」
という感想が多く、好評を得ることができた。
講演会会場の様子。
132
11.社会との連携
創設 20 周年記念一般講演会「太陽とオーロラの謎を解く」
13:30-14:30
「オーロラの謎」
14:30-14:45 質疑応答
15:00-16:00 「太陽の謎
16:00-16:15
赤祖父俊一(アラスカ大学国際北極圏研究
センター名誉教授)
ガリレオから未来へ」
草野完也 (太陽地球環境研究所教授)
質疑応答
名 大 祭 「研 究 室 公 開 ツアー」での一 般 公 開 ・講 演 会
名古屋大学大学祭の企画に参加した。
6 月 5 日 (土)
電磁気圏環境部門
「地球大気と宇宙空間の間で-オーロラを通した超高層大気の研究」のタイトルで
「研究室公開ツアー」と「研究室公開」に参加し、
「ポスターストリート」へのポスタ
ー掲示も行った。
6 月 6 日(日)
東山宇宙線研究室
「研究室公開ツアー」に参加。「宇宙からやってくるなぞの粒子、宇宙線」と題し、
観測装置の見学や実験、講演などを行った。
観 測 所 の一 般 公 開
毎年 8 月には、木曽観測施設の太陽風観測装置 (電波望遠鏡) の特別公開を、東京大学
大学院理学系研究科の木曽観測所 (光学望遠鏡) と共催している。2010 年度は 8 月 7 日
(土)、8 日 (日) に開催し、8 月 7 日には徳丸宗利教授による一般講演「太陽と地球をつな
ぐ宇宙の“風”
」を行った。
一 般 向 け講 演
2010 年度は下表のとおり、一般向け講演を通して社会に向けて研究成果や最新の情報を
提供している。
開催日
講演会名
講演タイトル
開催場所
対象
2010 4 月 30 日
日本学術会議公開シンポジウ 科学問題としての 日本学術会議 一般
年
ム「IPCC (気候変動に関する政 温暖化をめぐる視 講堂
府間パネル) 問題の検証と今 点
後の科学の課題」
133
11.社会との連携
6月5日
電磁気圏環境部門 名古屋大学
名大祭 研究室公開
一般
研究室公開
6 月 25 日
第 17 回中部CAE懇話会
宇宙の天気と社会 名城大 学名駅 一般
への影響
8月2日
エアロゾル基礎講座
サテライト
レーザーを用いた 名古屋大学
一般・研
大気エアロゾル組
究者
成の個別分析
8 月 2-3 日 スーパーサイエンスハイスク 地磁気の観測につ 名古屋大学
ール (SSH) への協力
8 月 18 日
8 月 21 日
いての講演と実習
生徒
理学研究科・名古屋市科学館 暗黒物質・宇宙論 名古屋市科学 高 校 生 以
「天
共催 第 19 回公開セミナー
館・サイエン 上一般
文学の最前線」
スホール
公開講座「宇宙」
宇宙科学とコンピュー 高知工業高等 高 校 生 以
タシミュレーション
10 月 12 日
岡崎高校
専門学校
上一般
平成 22 年度名古屋大学公開講 宇宙天気研究の最 名古屋大学
満 18 歳以
座「未来を切り開く-挑戦す 前線
上の一般
る Nagoya University」
10 月 16 日
オーロラの科学
12 月 4 日
名古屋大学オープンカレッジ 母なる星 太陽の 名古屋大学
中学生以
自由奔放サイエンス
上一般
12 月 23 日
オーロラの科学
栄ガスビル
不思議な素顔
一般
クリスマスレクチャーズ 2010 ガンマ線で見た超 昭和女子大学 一般
宇宙を「てのひら」にのせて 新星爆発
オーロラホー
みよう -最新宇宙像のプレ
ル
ゼント-
2011 2 月 9 日
サイエンスカフェ
年
ケーション
コミュニ オーロラと宇宙の サイエ ンスカ 一般
嵐:太陽がひきお フ ェ ・ ガ リ レ
こす宇宙環境変動 オ・ガリレイ
2月5日
SSH への協力
オーロラの科学と 三重県立津西 津 西 高 校
観測について
2 月 14 日
高等学校
生徒
お寺で宇宙学・第 4 回「テラ テラで考えるミクロ 浄土宗西山禅 一般
で考えるミクロとマクロ」in とマクロ~階層的宇 林寺派想念寺
名古屋・想念寺
3 月 12 日
宙は錯覚か~?
トークライブ「オトナの自由 極光(オーロラ)学
ボクモ
一般
研究 Vol.3」星空とオーロラの
特別教室
3 月 24 日
日本分光学会中部支部東海・ レーザーを用いた 名古屋大学
一般・研
信州ブロック平成 22 年度第 2 大気の微量成分の
究者
回講演会「大気環境の分光計 観測
測」
134
11.社会との連携
報道等
2010 年度は下表のとおり、本研究所の研究成果等が報道機関他によって紹介された。
掲載 (放送) 日
掲載新聞(放送局名・番組名)
掲載 (放映) タイトル、内容等
2010 年 8 月 20 日 高知新聞
2010 年 8 月 29 日 東海ラジオ
高知高専であす公開講座「宇宙」
平成 22 年度名古屋大学公開講座「未来を
切り開く-挑戦する Nagoya University」宇
宙天気研究の最前線
2010 年 10 月 11 日 日本テレビ(不可思議探偵団禁断 地磁気反転と太陽フレアの地球環境影響
エリア侵入 2 時間 SP)
に関しての解説
2010 年 10 月 26 日 北海道新聞
陸別・銀河の森天文台 プラネタリウム常
設展示
2010 年 10 月 29 日 北海道新聞
太陽の不思議学ぶー銀河の森天文台 出
前授業で陸別小児童
2010 年 10 月 30 日 北海道新聞
銀河の森天文台 360 度オーロラ堪能(北海
十勝毎日新聞
道)
陸別・銀河の森天文台 プラネタリウムで
オーロラ「きれい」(十勝毎日)
太陽まで新幹線なら 86 年 陸別小、中で
出前授業 (十勝毎日)
2010 年 11 月 18 日 読売新聞
南極観測隊員に名大女性研究員
2011 年 1 月 8 日 中日新聞
タイムマシン、ワープ 夢へ前進 (中日)
朝日新聞
タイムトラベルの「穴」見つかるか (朝日)
2011 年 1 月 12 日 日刊工業新聞
ワームホール探索へ
研 究 所 (研 究 室 ) 見 学
団体名
日付
愛知県立岡崎高等学校、同豊田西高等学校、同瑞稜 2010 年 8 月 2-6 日
人数
3名
高等学校 SSH 特別科学活動研究室体験研修受講生
理系学生のための「太陽研究最前線体験ツアー」
2010 年 8 月 20 日
16 名
愛知県三浜町立河和中学校 2 年生
2010 年 12 月 17 日
5名
広報活動
当研究所の広報事業では、「高度な知的財産を社会貢献に」をモットーに、研究所の施
設が置かれている自治体の協力を得ながら、研究成果を地域に還元する努力をしてきた。
文部科学省が 2002 年度より創設した地域貢献特別支援事業に、本研究所の提案した「研
究所および附属観測施設と地域社会の交流」事業が選定されて以来、本研究所では活発な
地域貢献型広報活動を推進してきた。この事業は、2005 年度から名古屋大学総長裁量経費
のもとに運営されているが、2010 年度も同経費を基に活動を展開することができた。
135
11.社会との連携
特に、陸別町と本研究所は 2003 年 3 月に社会連携連絡協議会を発足させて以来、毎年
定期的に地域貢献の計画と運営に関する会議を開催している。本年度は 2011 年 2 月 17 日
に陸別町にて同町長ら陸別町関係者と広報委員長など本研究所関係者と共に、北見工業大
学、北海道大学、国立環境研究所の代表者にも参加いただき社会連携連絡協議会を実施し
た。その結果、これらの研究機関も含めた幅広い社会連携の可能性について議論を続ける
こととなった。2011 年度はさらに以下の活動を通して、地域社会への研究成果の還元や貢
献を実施した。
シンポジウム、イベントの開催
陸別町銀河の森天文台がデジタルプラネタリウム「メディアグローブ」を常設展示す
ることを記念して、陸別町と太陽地球環境研究所は 2010 年 10 月 29-31 日に「太陽・
オーロラウィーク 2010」を共催した。同ウィークでは、りくべつ宇宙地球科学館の上出
洋介館長 (本研究所元所長) によるオーロラ予報、インターネット回線を使ったアラス
カ上空のオーロラのライブ・プラネタリウム投影、太陽・オーロラなんでも質問コーナ
ーなど様々な企画が実施された。
また、同イベントの一環として陸別小学校および同中学校において、京都大学の浅井
歩助教と太陽地球環境研究所の草野完也教授が出前授業を実施した。両校とも好奇心に
溢れた生徒から大変熱心な質問が多数飛び出す熱気溢れる授業となった。
一方、科学研究と宗教との交流通して地域の文化に貢献することを目指して「第 4 回
お寺で宇宙学」セミナーを、2011 年 2 月 14 日浄土宗西山禅林寺派想念寺 (名古屋市) に
て京都大学宇宙ユニットと共催した。このセミナーでは「テラで考えるミクロとマクロ
~階層的宇宙は錯覚か?~」をテーマに、宇宙観における宗教と科学の役割についてユ
ニークな議論が繰り広げられた。
啓発用冊子の制作・配布
新冊子「宇宙天気 50 のなぜ」を陸別銀河の森天文台と共同で制作し、これを刊行し
た。また、以下の学会・講演会において既刊の啓発用冊子の配布を行った。
日本地球惑星科学連合 2010 年大会 (2010.5.23-28、幕張メッセ)
名古屋大学ホームカミングデイ (2010.10.16、名古屋大学)
太陽地球環境研究所 20 周年記念一般講演会(2010.11.13、名古屋大学)
新ホームページの制作
太陽地球環境研究所の新ホームページ (http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/index.php.ja)
を制作・公開した。特に、同ページに「最新の話題」と「今月の 1 枚」のコーナーを新
設し、研究所の活動と研究成果の最前線を一般市民に即座に伝える活動を開始した。
136
12.資料
12. 資 料
沿 革
1985 (昭和 60) 年 10 月
学術会議 STP 専門委員会 STP センター作業委員会で、名古屋大学空電
研究所の STP 全国共同利用研究所への改組の要請がとりまとめられた。
1987 (昭和 62) 年 3 月
STP 専門委員会で、空電研究所改組案が検討された。
1987 (昭和 62) 年 4 月
学術会議地球電磁気研究連絡委員会で、改組案が検討された。
1987 (昭和 62) 年 6 月
名古屋大学評議会は、空電研究所の太陽地球系科学に関する共同利
用型研究所への改組に向けて、同大学学長を委員長とする「空電研
究所改組検討委員会」の設置を承認した。
1988 (昭和 63) 年 1 月
共同利用型研究所構想への、理学部附属宇宙線望遠鏡研究施設の参
加が改組検討委員会で決定された。
1988 (昭和 63) 年 7 月
第 3 部門および太陽電波世界資料解析センターが国立天文台へ移管
された。
1989 (平成元) 年 6 月
名古屋大学評議会は、空電研究所を改組して太陽地球環境研究所を
設置することで、平成 2 年度概算要求を行う決定をした。
1990 (平成 2) 年 6 月
空電研究所と理学部附属宇宙線望遠鏡研究施設とを廃止・統合し
て、名古屋大学太陽地球環境研究所 (全国共同利用) が発足。
1995 (平成 7) 年 4 月
共同観測情報センターが発足。
1997 (平成 9) 年 10 月
陸別総合観測室が発足。
2001 (平成 13) 年 4 月
名古屋大学大学院環境学研究科設立のため大気圏環境部門の一部
を割愛。
2003 (平成 15) 年 4 月
陸別総合観測室が陸別観測所に昇格。
2004 (平成 16) 年 4 月
国立大学法人名古屋大学が発足。
共同観測情報センターを改組してジオスペース研究センターを設置。
2006 (平成 18) 年 3 月
太陽地球環境研究所が、東山キャンパスに統合移転。一部の部門を
除いて、共同教育研究施設 1 号館 (旧核融合研跡地) へ移転。豊川
地区は分室となる。
2006 (平成 18) 年 4 月
佐久島観測所を廃止。
2006 (平成 18) 年 10 月
太陽地球環境研究所、環境医学研究所、エコトピア科学研究所の事
務組織を統合した研究所事務部が発足。
2009 (平成 21) 年 6 月
文部科学省から、共同利用・共同研究拠点に認定された。
137
12.資料
蔵 書
太陽地球環境研究所の蔵書数は次表の通りである。これらの蔵書は太陽地球環境研究所
図書室にあり、国内・国外の研究機関からの寄贈書も含まれる。各蔵書には整理番号が付
けられ、共同利用者等による検索が容易にできるシステムとなっている。
太陽地球環境研究所の図書・雑誌 (2011 年 3 月現在)
図
書
13,300 冊 (洋書 10,569 冊、和書 2,731 冊)
雑
誌
134 種 (洋雑誌 131 種、和雑誌 3 種)
土 地 ・建 物
(
地区・名称
2
土地 (m )
2
建物 (m )
) 内は借入分
所在地・電話
東山地区
(052) 747-6306
1,482
名古屋市千種区不老町
(共同教育研究施設内)
名古屋市千種区不老町
187,817
(36.8)
7,639
愛知県豊川市穂ノ原 3-13
(0533) 89-5206
110,534
378
北海道雨竜郡幌加内町
字母子里 10815
(0165) 38-2345
-
(81)
北海道足寄郡陸別町宇遠別
(0156) 27-8103
(24,580)
49.6
北海道足寄郡陸別町字ポント
マム78-1、78-5、129-1、129-4
(0156) 27-4011
2,468
(85)
10,954
(134)
267
鹿児島県垂水市本城
字下本城 3860 の 1
鹿児島県垂水市大字浜平字山角
(0994) 32-0730
-
2,350
-
(052) 789-4330
豊川地区
分室
北海道地区
母子里観測所
陸別観測所
鹿児島地区
鹿児島観測所
(アンテナ)
佐多岬観測点
山梨地区
富士観測所
14.7
(37)
14
20,162
(16,662)
174
鹿児島県肝属郡 南大隅町
佐多馬籠 3491 林班
山梨県南都留郡富士河口湖町
富士ケ嶺 1347 の 2
138
(0555) 89-2148
12.資料
長野地区
長野県小県郡真田町菅平
(0268) 74-2496
大字長字菅平 1223
電気通信大学菅平宇宙電波観測所内
菅平観測施設
(3,300)
(33)
木曽観測施設
(6,240)
66
長野県木曽郡上松町
大字小川字才児山
(0264) 52-4294
信楽観測点
-
-
滋賀県甲賀市信楽町神山
京都大学生存圏研究所
信楽 MU 観測所内
(0748) 82-3211
岐阜地区
乗鞍観測点
-
-
岐阜県高山市
(090) 7408-6224
丹生川町岩井谷乗鞍岳
東京大学宇宙線研究所附属乗鞍観測所内
滋賀地区
計
366,092
(51,074.8)
12,548.3
(114)
科 学 研 究 費 補 助 金 応 募 および採 択 状 況
2010 年度応募件数
(採択は 2011 年度)
新規
継 続
研究種目の区分
審査区分
教
員
特別推進研究
特定領域研究
新学術領域研究
基盤研究 (A)
基盤研究 (B)
基盤研究 (C)
公募研究
研究課題提案型
研究領域提案型
一般
海外学術調査
一般
海外学術調査
一般
海外学術調査
挑戦的萌芽研究
若手研究 (S)
若手研究 (A)
若手研究 (B)
研究活動スタート支援 (該当年度 5 月申請)
特別研究促進費
研究成果公開促進費 (データベース)
特別研究員奨励費
小計
合計
P
D
R
A
1
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
2
0
0
1
0
0
10
0
0
3
0
0
5
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
- - -
29
4
0
学
振
研
究
員
P
D
R
A
-
0
0
0
-
1
0
0
-
1
0
0
-
0
0
0
-
1
0
0
-
0
0
0
-
5
0
0
-
3
0
0
-
1
0
0
-
0
0
0
-
0
0
0
-
0
0
0
-
1
0
0
-
3
1
0
-
0
0
0
-
0
0
0
-
0
0
0
0 - - -
0 16
1
0
52
※
139
教
員
2010 年度採択件数
(2009 年度申請)
学
振
研
究
員
教
員
P
D
-
0
0
-
1
0
-
1
0
-
1
0
-
1
0
-
0
0
-
8
0
-
5
0
-
1
0
-
0
0
-
0
0
-
0
0
-
1
0
-
3
2
-
0
1
-
0
0
-
0
0
2 - -
2 22
3
R
A
学
振
研
究
員
-
-
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
0 -
-
2
0
2
27
0
0
転入者・研究代表者変更に伴う受入分を含む。
12.資料
科研費補助金の応募資格を有する研究者数 (2010 年 10 月 1 日現在)
職
人
教 授*
12
名
数
准教授
8
講 師
0
助
教
11
特任教員
1
39 名
PD
RA
8
0
*
合
計
39
名誉教授等を含む。
研究費
本研究所で行われている研究・観測に対し、2010 年度は以下の特別教育研究経費と科学
研究費補助金および企業・財団などからの財政的支援を受けた。
特別経費
研 究 題 目
超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究
太陽極大期における宇宙嵐と大気変動に関する調査研究
交付金額 (円)
14,900,000
74,994,000
科学研究費補助金
科学研究費
種
目
研
究 題 目
交付金額 (円)
基盤研究 (A) 一般
高感度分光多点観測による超高層大気変動の研究
基盤研究 (B) 一般
NMA の単一鏡化と多周波 2SB 受信化による惑星中層大気
環境の変動起源の観測的探究
13,000,000
基盤研究 (B) 一般
高感度宇宙放射線測定装置による太陽中性子の観測
11,960,000
基盤研究 (B) 一般
放射性炭素測定による過去の太陽活動の周期性及び地球環境
との関係の解明
9,360,000
基盤研究 (B) 一般
大気中の二酸化炭素の気球観測器の開発
5,460,000
基盤研究 (B) 一般
第 24 太陽活動極小期における特異太陽風構造の解明
5,070,000
基盤研究 (B) 一般
大型短波レーダーによる中・高緯度電離圏プラズマー超高
層大気相互作用の研究
3,640,000
基盤研究 (B) 一般
マイクロレンズ追尾観測網による太陽系外地球型惑星の探索
3,640,000
基盤研究 (B) 一般
実証型ジオスペースモデリングに向けた内部磁気圏基本モ
デルの構築による宇宙嵐の研究
2,210,000
基盤研究 (B) 海外
MOA II 1.8 m 望遠鏡によるマイクロレンズ事象の探索
5,980,000
基盤研究 (B) 海外
EISCAT レーダーを用いたジオスペースに関する国際協同研究
4,550,000
基盤研究 (B) 海外
カナダ北極域におけるオーロラの高時間分解能光学観測
2,470,000
基盤研究 (B) 海外
超高エネルギー宇宙線解明のためのLHC陽子衝突での超前方測定
1,820,000
基盤研究 (B) 海外
南米最南端でのオゾン層破壊分子の総合観測によるオゾン
ホールの中緯度帯への影響研究
1,560,000
140
9,490,000
12.資料
基盤研究 (C) 一般
地磁気逆計算法を用いたオーロラ電流系の解明
1,170,000
特定領域研究
南天ガンマ線バースト残光探索による初期宇宙・高エネル
ギー宇宙の研究
1,100,000
新学術領域研究
(研究領域提案型)
LHC 最前方での放射線環境測定と GSO 輝度モニタの実証
新学術領域研究
(研究課題提案型)
次世代第一原理粒子シミュレーションによる無衝突衝撃波
の粒子加速機構の解明
8,190,000
若手研究 (A)
低緯度電離圏不規則構造のレーダー・イメージング観測
2,210,000
若手研究 (B)
衛星多点観測に基づく地球磁気圏のサブストーム開始に伴う
エネルギー解放過程の解明
1,690,000
次世代スーパーコンピュータに向けたブラソフシミュレーシ
ョン手法の研究
1,430,000
巨視的・微視的計算にもとづく内部磁気圏ホイッスラー波動の
励起と粒子加速
1,170,000
若手研究 (B)
光吸収性エアロゾルの光学特性の湿度依存性の解明
1,170,000
若手研究 (B)
ホイッスラー乱流の非線形発展およびプラズマ粒子へのエネル
ギー変換過程
1,170,000
磁気嵐時の内部磁気圏-電離圏結合系における対流電場の発
達過程
2,400,000
若手研究 (B)
若手研究 (B)
特別研究員奨励費
特別研究員奨励費
3,770,000
グローバル MHD モデルを用いた乱流的磁気圏描像の再現
研究活動スタート 熱圏風の地上・衛星観測データを用いたプラズマバブルの
支援
出現機構の解明
800,000
1,365,000
科学研究費補助金分担金受領
種 目
(研究代表機関)
新学術領域研究
(産業技術総合研究所)
基盤研究 (S)
(東京大学)
基盤研究 (A)
(京都大学)
基盤研究 (A)
(京都大学)
基盤研究 (B)
(京都大学)
基盤研究 (B)
(京都大学)
基盤研究 (B)
(京都大学)
基盤研究 (B)
(京都大学)
研
究 題 目
交付金額 (円)
健康影響が懸念される PM2.5 粒子状物質のわが国風土域で
の動態把握
4,550,000
多波長ラインサーベイによる星形成から惑星系形成に至
化学進化の解明
1,170,000
気候変化における成層圏の影響の評価および力学的役割
の解明
1,300,000
地球惑星科学仮想データセンターの構築と機能の実証的
研究
650,000
インド・東南アジア・太平洋の広域観測による赤道スプレ
ッド F 現象の日々変動の解明
390,000
サブストームトリガー・駆動機構の完全解明に向けた先端
研究
1,950,000
サブストームトリガー・駆動機構の完全解明に向けた先端
研究
650,000
サブストームトリガー・駆動機構の完全解明に向けた先端
研究
650,000
141
12.資料
基盤研究 (B)
(京都大学)
基盤研究 (B)
(気象庁気象研究所)
基盤研究 (B)
(気象庁気象研究所)
基盤研究 (C)
(九州保健福祉大学)
基盤研究 (C)
(東北大学)
サブストームトリガー・駆動機構の完全解明に向けた先端
研究
650,000
太陽紫外線とオゾン変化の力学的上下結合と気候変動に
果たす役割の解明
1,220,000
高精度エアロゾル光学特性光学特性測定法の開発と実証
観測
4,140,000
磁気圏攪乱における中緯度電離圏-内部磁気圏電磁結合
の役割
390,000
データ融合シミュレーションによる熱圏・電離圏変動の研
究
390,000
※ 同一研究題目で複数の項目があるのは、研究分担者ごとに表記しているため。
受託研究
研究依頼者
受託研究事項
受託収入金 (円)
矢崎総業株式会社
二酸化炭素モニタリング用超小型計測装置
3,900,000
科学技術振興機構
省電力・可搬型の大気中オゾン及びオゾン消滅分子のミリ
波測定装置の開発
5,684,000
エアロゾルの放射影響の定量化のための二次有機エアロゾ
ルの光吸収特性に関する研究
7,669,000
平成 22 年度ミリ波分光放射計によるオゾン高度分布観測
の長期安定運用に関する研究委託業務
1,500,000
世界標準をめざした光学的二酸化炭素自動測器の実用化開発
1,690,000
環境省
国立環境研究所
科学技術振興機構
情報・システム研究 ジオスペースバーチャル研究所/バーチャルオーガニゼー
機構
ション構築の基礎研究
2,500,000
共同研究
研究委託者
国立天文台
研
究 題 目
汎用デジタル FFT 分光計の搭載による、NMA-F 号機を利用し
たミリ波惑星大気観測の開発研究
研究経費 (円)
5,000,000
奨学寄付金
寄附名称
寄附の目的
寄付金額 (円)
第 1 回名古屋大学学 オゾンの高度分布測定用の差分吸収ライダー観測施設の設
術振興基金
置・観測に対する研究助成
280,000
第 2 回名古屋大学学 極域電場の高周波成分を観測するための装置開発に対する
術振興基金
研究助成
238,000
第 2 回名古屋大学学 シンポジウム「Earth Sun System Exploration: Variability of
術振興基金
Space Plasma Phenomena」への助成
240,000
(財) 中部科学技術 「北極域の中間圏界面における大気重力波の特性と大気大
センター
循環への影響」における研究助成
300,000
142
① 母子里観測所
② 陸別観測所
③ 菅平観測施設
①
④ 木曽観測施設
②②
⑤ 富士観測所
⑥ 鹿児島観測所
研究所本部(名古屋)
③
④
④ ⑤
豊川分室(豊川)
⑥
2011年12月発行
編集発行
名古屋大学太陽地球環境研究所
〒464-8601 名古屋市千種区不老町F3-3(250)
TEL (052)747-6306(代表)
FAX (052)747-6313
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/
豊川分室
〒442-8507 豊川市穂ノ原3-13
TEL (0533)89-5206
FAX (0533)86-0811
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