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1. 動物実験計画書記入上の注意 (PDF file)
動物実験計画書記入上の注意 ワープロ等を使用するか楷書で記入するかしてください。判読が困難な申請書は受け付けません。 記入にあたっては,略語の使用を避けてください。略語を使用する場合,最初は略さずに記載して ください。また,記載内容に矛盾がないように注意してください。 動物実験計画書の作成に当たっては,「動物実験における倫理の原則」および,「動物の苦痛に 関する審査基準」を参照してください。 「動物実験計画書」等は情報公開の対象となります。個人のプライバシーおよび特許や研究のプ ライオリティーについては保護(不開示)の対象になります。不開示を希望する「単語」がある場 合には,その単語に赤で下線を引き明示してください。動物実験委員会で不開示の妥当性も審査し ます。 1.動物実験計画書【様式1】の記入上の注意 受付番号欄と承認番号欄は記入しないでください。実施されている動物実験の内容と計画書の内 容が一致するように注意してください。計画書の内容と動物実験の内容とに矛盾が生じた場合には 実験の承認を取り消すことがあります。承認された動物実験計画書記載内容と異なる事象が生じる 場合,軽微な変更の場合には動物実験計画書(変更届)(様式2)(後述),実験内容に関わる変 更(動物種及び系統,投与する薬剤の用量及び種類,実験処置及び実験期間の変更あるいは追加等) の場合には動物実験計画書(様式1)の再提出が必要となります。 計画書の書式および記入する頁は変更しないでください。記入枠内に書ききれない場合は「別紙 参照」と記入して別紙に記入して提出してください 1) 動物実験責任者 教員に限ります。実験処置等について責任を持ち,動物実験委員会の質問に解答できる動物 実験を実施する上での実質的な責任者です。動物実験委員会の講習会(以下「講習会」という) を受講している研究者に限定します。なお,動物実験責任者が不在等の場合に実験計画に関し 連絡を取れる動物実験実施者の氏名・電話番号を記載ください。 2) 申請の種類 新規に動物実験を実施する場合は「新規」を,すでに承認されている動物実験の実験内容に 関わる変更・追加を行う場合には「変更」を選択してください。 ・「変更」の場合,更新前の動物実験計画書が承認された日付と承認番号を記入し,変更する 項目について列挙してください。 ・動物実験計画の内容を変更あるいは追加する内容については,各記述欄の記載において下線 を付けてください。 ・変更あるいは追加する場合にはその必要性について別紙に説明してください。 ・研究課題名の変更はできません。 ・年度途中で動物実験に関わる者に変更がある場合,あるいは動物を使用する場所,動物実験 を行う場所の変更の場合は「動物実験計画書(変更届)」様式2を提出してください。 3) 動物実験実施者 実験者に限らず,動物の飼育管理をする者,実験補助者等動物実験に関わる者全員です。な お,講習会を受講している必要があります。また,RI・放射線実験に従事する者の氏名の前 に*の記入ください。 - 1 - 4) 実験の種類 該当する実験にチェックしてください。 ・遺伝子組換え実験を行う場合は,遺伝子組換え実験承認通知又は実験計画書のコピーを提出 すること(神戸大学遺伝子組換え実験実施規則に基づき実験計画及び使用する場所につい て,別途承認が下りていることが必要です)。 ・感染実験を行う場合は,「感染動物実験申請書」を併せて提出すること。 ・発ガン・重金属実験を行う場合は,「発がん物質等危険物質使用申請書」を併せて提出する こと。 ・RI・放射線実験を行う場合は,実験計画書の動物実験実施者のうちRI・放射線実験に従 事する者の氏名の前に*の記入すること。 5) 動物を飼養する場所および動物実験を実施する場所 複数ある場合はすべて記入してください。 6) 使用動物 ・動物種ごとに計画書を提出してください(重複部分はコピーでもよい)。 ・他の動物種を使用する(した)関連実験がある場合には,それぞれの計画書番号あるいは提出 年月日をすべて記入してください。 ・項目 12「実験方法欄」の「実験全体で使用する動物の必要匹数の算出根拠」の記載内容と 矛盾が生じないよう注意してください。 【変更の場合の注意】 ・変更後に必要とする匹数ではなく当該動物実験で使用する全動物数について記載してくださ い。 7) 検疫終了後動物が生存する期間 該当欄をチェックしてください。複数の生存期間が予定されている場合は,すべて記入して ください。その場合,実験方法記入欄に複数の生存期間があることがわかるように記述してく ださい。 8) 実験期間 実験開始予定は,動物実験計画書が承認された後に動物実験を開始あるいは実験動物を導入 する日を記入してください。実験期間は5年以内です。1年を超える実験については毎年経過 報告書を提出してください(様式3-1)。 【変更の場合の注意】 5年を超える実験については5年が経過する以前に新規の動物実験計画書を提出してくだ さい。実験内容・方法に変更がない場合には理由書の添付が必要です。 9) 実験目的 原著論文の緒論と同様に,実験の目的,重要性(臨床的意義,基礎研究としての意義等), 現状において解決しなければならない問題点,世界的な研究の動向等を記述してください。動 - 2 - 物実験計画書について情報開示請求された場合に,実施する動物実験の必要性や重要性につい て一般市民やマスコミの理解が得られるよう,分かりやすく説明してください。 10) 本実験で使用する動物種を選択した理由 動物の特性が研究内容に適応していること,世界的な実験の動向,人への外挿などの観点か ら具体的に説明してください。 11) 動物を使用しない他の実験方法が採用できない理由 培養系の実験,疫学研究,臨床研究,コンピューターシュミレーション等の実験方法では, 研究の目的が達成できないことを,Replacement を念頭において具体的に説明してください。 12) 実験方法 動物実験を行う場所ごとに,動物に与える実験処置を具体的に記述してください。特に,動 物に与える処置については動物が受ける苦痛の程度が推測できるよう,Refinement を念頭に おいて,実験処置を行う部位,方法等について記述してください。また,「実験で使用する予 定の動物の総必要数の算出根拠」欄の記載内容と矛盾しないよう注意してください。組織等を 採取して各教育研究分野等で実験する場合,実験の概要についても記述してください。 ・実験操作後の生存期間を記入してください(薬剤等の投与,紫外線照射等の場合は最初の実 験操作後の生存期間を記入)。1匹の動物に複数の実験操作行うときには,それぞれ記入し た欄の下に実験操作(投薬,開腹手術等)を記入してください。 ・実験で使用する予定の動物の総必要数の算出根拠について Reduction の観点から具体的(実 験群の種類,1群あたりの匹数等)に説明してください。また,系統維持を行う場合,系統 維持に使用する親集団の匹数,生まれてくる仔動物の数も合わせて説明してください。計画 交配を実施して不必要な繁殖を実施しないよう配慮してください。 【変更の場合の注意】 変更後に必要とする匹数ではなく当該動物実験で使用する全動物数について記載してくだ さい。 ・動物に投与する薬物等の名称をすべて記入してください。 ・苦痛軽減法については,該当欄をチェックし,さらに,必要事項を記入してください。苦痛 軽減処置を行わない場合には,動物が受ける苦痛の程度と持続期間および苦痛軽減処置を行 わない理由を具体的に記入してください。 13) 実験により動物が被る苦痛 ・実験操作後24時間以内と24時間以降に分けて記述してください。とくに麻酔から覚醒し た後の苦痛軽減(鎮痛剤の投与,抗生剤の投与等)について配慮してください。 ・動物が受ける苦痛の程度が不明であるときは,同様の処置を行った場合にヒトが受ける苦痛 の程度を記述してください。 ・苦痛軽減方法については,120-122 頁を参照し,該当欄をチェックし,必要事項を記入して ください。 ・苦痛軽減処置を実施しない場合には,その他の欄をチェックし,苦痛軽減処置を実施しない 理由を記述してください。 ・該当しない場合には苦痛の欄に「非該当」と記入してください。 - 3 - 14) 動物の安楽死の方法 該当する欄をチェックし,必要事項を記入してください。 ・本学ではエーテルによる安楽死は禁止されています。 ・動物種,動物のサイズに合わせて適切な安楽死の方法を選択してください。(123-126 頁参 照) 15) 苦痛のカテゴリー(申請者の見解) 神戸大学動物実験委員会が定めた「動物の苦痛に関する審査基準」(66-67 頁)を参照し, 申請実験で実施する実験処置が動物に与えると予想される苦痛を自己評価し,A,B,C,D の記号 を記入してください。 16) 実験処置(処置後も含む。)によって動物が受けると考えられる苦痛の大きさと本実験の意 義 実験処置によって動物が受ける苦痛の程度や動物を死に至らしめることに比較して,実験を 実施する意義のほうが大きいと考えられることが解るように記述してください。 ※ 動物実験計画書の記載項目1~16の中で,特に項目3と12の記入に当たっては十分注意し て,記入して下さい。 なお,記入に関して不明な点がありましたら,各学部の動物実験委員会 委員に問い合わせて下さい。 2.動物実験計画書(変更届)【様式2】の記入上の注意 動物実験責任者,動物実験従事者,動物を飼育する場所,動物実験を行う場所,実験期間を変更 する場合に提出してください。実験内容に関わる変更(動物種及び系統,投与する薬剤の用量及び 種類,実験処置及び実験期間の変更あるいは追加等)の場合には動物実験計画書(様式1)の再提 出が必要となります。なお,動物実験責任者が不在等の場合に実験計画に関し連絡を取れる動物実 験実施者の氏名・電話番号を記載ください。 ・受付番号と承認番号を記入してください。これらの番号は「動物実験計画書審査結果通知書」 に記載されています。 ・承認期間については,承認通知に記載されている承認期間を記入して下さい。 ・変更する項目の□を■にしてください。 ・動物を飼育する場所は,学長から飼育室として承認された部屋でなければなりません。室名と 承認番号を記入してください。 ・動物実験を行う場所は,学長から動物実験室として承認された部屋でなければなりません。室 名と承認番号を記入してください。 ・実験期間は,実験内容の変更を伴わない場合に限り,承認された実験開始日から5年以内であ れば終了予定を変更することができます。5年を超えて実験を継続する場合には,新規の動物 実験計画書(様式1)を再提出する必要があります。 ・変更を必要とする理由について具体的に説明してください。 - 4 - 3.新規の動物実験計画書提出後5年経過後の再申請について ・新規の動物実験計画書提出後5年を経過した後においても同一目的,同一内容の動物実験を継 続する必要がある場合には,動物実験終了報告書及び新規の動物実験計画書とともに別紙に継 続が必要な理由を具体的に記述してください。 ・新規の動物実験計画書が許可された後5年が経過した場合には,「動物実験計画書(変更届)」 様式2は受け付けられません。新規の動物実験計画書の再提出が必要となります。 4.動物実験経過報告書【様式3-1】の記入上の注意 承認された動物実験について,1年を超えて実験を継続する場合,年度当初に前年度の経過報告 書を作成し提出してください。 ・承認番号を記入してください。「動物実験計画書審査結果通知書」に記載されています。 ・使用動物の使用数は,報告年度において使用した数を記入してください。 ・動物実験責任者,動物実験従事者,動物を飼育する場所,動物実験を行う場所,実験期間を変 更する場合は,変更届(様式2)を提出してください。 ・承認された実験開始日が前年度であれば,実際の実験が開始していない場合も実験開始前であ ることを記入して提出してください。 5.動物実験(終了・中止)報告書【様式3-2】の記入上の注意 ・承認番号を記入してください。「動物実験計画書審査結果通知書」に記載されています。 ・動物実験の成果:実験結果を具体的に記入してください。 ・研究成果の公表:公表を予定している場合を含めて,書式にしたがって記入してください。用 紙が不足する場合はコピーして使用してください。 - 5 -