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事業報告書 - 信越化学工業
しんえつ・リポート 第125 期事業報告書 (平成13年4月1日∼平成14年3月31日) 株主・投資家の皆様へ 株主・投資家の皆様には、格別のご高 このため、安定的成長製品分野と成長 配を賜り、厚くお礼申し上げます。 が著しい製品分野の両面に注力し、それ 第125期営業年度(平成13年4月1 ぞれで世界トップレベルの技術、 高品質、 日から平成14年3月31日まで)の報告 低コストを達成してまいりました。これに 書をお届けするにあたり、 ご挨拶申し上 より業界をリードする地位を確保し、経 げます。 済情勢や市況の変化に的確に対応でき る事業体制の確立を図っております。 ■依然として厳しい経営環境 このような状況のもとで、当社グルー 当期のわが国経済は、世界的なIT関 プ各社は、近年新たに取得したものを含 連需要の減退などに伴い設備投資や輸 め、 現有設備・資産を十二分に活用すると 出に回復感が得られず、企業収益や雇 ともに、現在進めている各種新規プロ 用環境にも回復の兆しが見られないな ジェクトの早期戦力化に注力いたしま ど厳しい環境下にありました。また、米 す。また、将来の成長を担う新規製品の 国でのテロの影響もあり、世界的に経済 事業基盤確立と新しい事業の開拓を強 の停滞が続きました。 力に推進するとともに、既存事業では他 化学工業界におきましては、多くの最 社製品と差別化できる製品の開発、最適 終需要分野が低迷したことから、厳しい 生産地での生産や自動化・省力化等によ 経営環境が続き、国際的な競争力向上の る生産合理化、事業の再編による収益力 ための事業再編が続いております。 強化を進めております。 ChallengesÇ この結果、当期の連結決算は、売上高 ■安定的成長分野と高成長分野の両面へ の注力で、7期連続の最高益を達成 7,750億円、 営業利益1,147億円、 純利 益685億円となりました。 当社は、グループ全体が安定的に売 1 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 上と収益を伸ばして、企業価値を高める ■有機・無機化学品分野の展開 株主重視の経営を基本方針としており 塩化ビニル事業では、米国シンテック ます。 社が、厳しい状況下にもかかわらず市況 動向を捉えた販売で、年産145万トンの 早く商業生産を開始いたしました。さら マーや信越半導体などのグループ各社 テキサス工場だけでなく、昨年11月に59 に、今後この300mmウェーハ需要拡 の主要施設で環境マネジメントシステ 万トンへの増設を完了したルイジアナ工 大に即応できる体制作りを進めてまい ムに関する国際規格ISO14001の認証 場もフル稼働を続けました。今後もこれ ります。また、高機能デバイスに採用が を取得しております。同時に、 「安全第 らの世界最大の生産能力と販売力を最 広がっているSOIウェーハへの注力や 一」を常に念頭におき、製造工程だけで 大限に活用し、事業の拡充に努力してま 既存製品の高品質化、海外拠点の活用 なく、製品の安全性確保にも最善を尽く いります。 などを進め、市場ニーズの急速な変化 すとともに、地域社会への協調・貢献に シリコーン事業では多様な需要分野 に対応してまいります。 努めております。 を持つ製品特性を生かして国内需要を 光ファイバー用プリフォーム事業では さらに深耕するとともに、海外展開を加 従来の群馬事業所だけでなく、昨年茨 ■期末配当は1株につき6円を継続 速してまいります。機能性シランでは国 城県の鹿島コンビナートに建設した、高 期末配当は、1株につき6円とし、当期 内生産設備に加え、本年、米国テキサス い競争力を有する新工場を最大限に活 配当は先に行いました中間配当と合わ 新工場を完成させ、世界シェアの拡大を 用して、世界の幅広い顧客の需要に応 せ、1株につき12円とさせていただき 目指します。 また、タイでは米ゼネラ えてまいります。 ました。 ルエレクトリック社との合弁会社によ また、将来の成長を担う新規製品の 株主・投資家の皆様におかれまして るモノマー製造設備と当社独自のポリ 事業基盤確立と新しい事業の開拓を強 は、今後ともより一層のご理解、ご支援 マー製造設備を 2003 年に稼働させ、 力に推進してまいります。フォトレジスト を賜りますようお願い申し上げます。 経済成長に伴い需要拡大が期待される やSOIウェーハに続く新製品である新 アジア地域を中心に拡販に努めてまい 規液状フッ素エラストマーなどの育成に ります。 注力するだけでなく、新規テーマの研究 2002 年 6 月 開発に積極的に取り組んでおります。 ■電子材料分野及び機能材料その他 分野の展開 ■環境保全に配慮した経営を推進 一方、電子材料では、半導体シリコン 当社は企業活動のあらゆる面で環境 で次世代300mmウェーハの需要の立 保全に配慮することを基本理念として ち上がりを的確に捉え、昨年2月にいち おり、当 社 の 全 工 場を 始 め、信 越ポリ 代表取締役社長 2 第 125 期 事業報告書 トピックス 過去 1 年の信越グループの主な展開 2001 年 5 月 2001 年 10 月 信越半導体㈱、㈱東芝、住友電気工業㈱の 3 社は共同で、 茨城県の鹿島コンビナートに建設を進めていた、光ファイ 世界最大の 1,100KJ の蓄積エネルギーを持ち、温度 20K バー用プリフォーム工場が商業生産を開始。 (− 253℃)前後での運転が可能な高温超電導マグネット を開発したことを発表。 2001 年 10 月 タイのアジア・シリコーンズ・モノマー社が建設工事を開始。 2001 年 6 月 フォトレジストなど電子機能性材料の研究開発を担当す る、「新機能材料技術研究所」を新設。 2001 年 11 月 米国シンテック社第二工場(ルイジアナ州)第2期工事完了、 第 1 期分と合わせ 59 万トンの新工場が操業を開始。この新 2001 年 6 月 のフリーポート工場(テキサス州)と合わせ 204 万トンと、 ク・P・ポポフ氏が取締役(社外取締役)に就任。 米国トップとなった。 2001 年 6 月 米国の大手製薬会社「アボット・ラボラトリーズ」から医 薬用セルロース製品に「15 年連続品質優秀賞」を受賞。 7,000 社を超えるサプライヤーのうち数社だけの名誉。 2001 年 8 月 1 単位の株式数を 1,000 株から 100 株に変更。 2001 年 8 月 米国テキサス州フリーポートに、年産 1 万トンの機能性シ ラン新工場建設を決定。投資額は 60 億円、2002 年完成 予定。 またタイでは、アジア・シリコーンズ・モノマー社から原 料供給を受けてシリコーン製品の生産・販売を行う、 100% 出資の「シンエツ・シリコーンズ・タイランド社」を設立。 投資額は 70 億円、工場は 2003 年完成予定。 2001 年 9 月 米同時多発テロに対し、米国の信越グループ各社から米赤 十字社に義援金 36,000 ドルを寄付。 3 工場完成により、シンテック社の塩化ビニル生産能力は既存 定時株主総会開催。米国ダウ・ケミカル社元会長のフラン SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 2001 年 12 月 シンテック社が、米国のボーデンケミカル&プラスチック ス・オペレイティング・パートナーシップが保有する塩化ビ ニル製造のアディス工場(ルイジアナ州、年産 27 万トン) の買収について同社と合意。 2002 年 2 月 肥料事業のコープケミカル㈱への譲渡を発表。 2002 年 5 月 ユニチカ㈱と共同で行ってきた酢ビ・ポバール事業を統合 し、日本酢ビ・ポバール㈱を発足。 酢酸ビニルモノマー及びポバールの事業を統合し、新会社設立 当社は、共同で酢酸ビニルモノマー及びポバール事業を 行ってきたユニチカ株式会社との間で、それぞれの販売部門 と、生産子会社の信越酢酸ビニル株式会社、ユニチカケミカル 株式会社を統合し、2002年5月1日に「日本酢ビ・ポバール 株式会社」 (大阪府堺市)が発足しました。 資本金は 20 億円で、当社とユニチカの 50% ずつの出資 となります。 年間生産能力は酢ビ12万トン、ポバール4万トンとなり、 今後増設を視野に入れた検討も進め、酢ビ・ポバール業界の トップクラスとしての発展を目指します。 両社は 1968 年以来共同で酢ビ・ポバール事業を行って きましたが、激変する経済環境に対応して、統合により一段 の収益力の強化を図ります。 日本酢ビ・ポバール株式会社創立記念式(2002年5月7日) 肥料事業の譲渡を発表 当社は、肥料事業をコープケミカル株式会社(本社:東京、社 長:岡本英誠)に事業譲渡することで合意し、1926年信越化 学の前身の信越窒素肥料創業以来続けてきた肥料事業から、 全面的に撤退することを発表しました。 譲渡する事業は、100%子会社のシンエツ化成が生産して きた石灰窒素などの化学肥料事業で、今後シンエツ化成は、溶 解アセチレン事業などを継続して行います。 今回の事業譲渡は、 「事業の選択と集中」を進める当社と、 全 農系の肥料専業メーカーの老舗で、 高度化成をはじめとする多 岐にわたる肥料を取り揃え、 また、新肥料の開発・販売により競 争力を強化しているコープケミカルのニーズが合致したことに よるものです。 長い間多くの製品が出荷されたシンエツ化成の肥料製品倉庫(直江津) 4 第 125 期 事業報告書 直江津工場のセルロース製品生産能力を 2 割増強 当社直江津工場は2002年1月、 最新鋭の反応機を導入した セルロースMC−Ⅳ工場を竣工させました。当工場は、 各種の工 業用途や土木建築分野で需要が増加しているセルロース製品 の拡販に向け建てられたもので、 これにより直江津工場のセル ロース製品生産能力は、従来のおよそ2割増となりました。 セルロース製品は、医薬品の錠剤のコーティングやバイン ダー向けが堅調です。最近では医薬用カプセルの原料を動物性 ゼラチンから植物性セルロース誘導体に切り替える動きも加速 しています。また、 工業用では、 自動車の排気ガスを浄化するセ ラミックコンバータの成形用バインダー向けも好調で、セル 完成したMC-Ⅳ工場外観 ロース事業は堅実な成長が期待されています。 新工場の竣工式 「セミコン ジャパン 2001」に 300mm シリコンインゴットを出展 当社及び信越半導体他グループ7社は、2001年12月5 日から7日まで幕張メッセで開催された「セミコン ジャパン 2001」に300mmシリコンインゴット他、半導体関連材料を 多数出展しました。 展示された重さ約300キログラムの300mmシリコンイ ンゴットとウェーハ、SOIウェーハ、大型マスク基板、 フォトレジ ストなどが来場者の注目を集め、多くの人が信越グループの ブースを訪れました。 全製品にわたって問い合わせや引き合いが多くあり、大変 収穫の大きい展示会となりました。 多くの来場者でにぎわう信越ブース 5 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 米同時多発テロに迅速な対応 2001年9月11日に発生した米国同時多発テロ事件は、死 当社は米国にシンテック社をはじめとする多数のグループ 者・負傷者・行方不明者など、多数の犠牲者がでる大惨事とな 会社を有しており、米国における一企業市民としての責任と役 りました。 割を果たす対応を進めてまいりました。今後も、当社の製品や これに対し、当社は事件発生直後から迅速な危機管理対応 サービスを米国に提供し続けることで、米国社会に貢献できる を実施し、 グループ各社の従業員・家族の安全を確認すると同 よう努めてまいります。 時に、米国の信越グループ各社から米国赤十字社へ義援金と して36,000ドルを寄付し、金川社長名で復興へのメッセージ を送りました。 (写真提供:AP/WWP) 献血のために列を作る人々へ軽食を配る赤十字社スタッフ(シカゴ) 米国赤十字社からの感謝状 6 第 125 期 事業報告書 事業レポート 当期の連結売上高は、前期を 4.0%下回る 7,750 億 9 千 6 百万円となりました。一方で当期純利益 は、前期と比べ 6.2%(40 億 1 千 3 百万円)増加し、685 億 1 千 8 百万円となりました。 有機・無機化学品 塩化ビニルは、当社が主力を置く米国マーケットでは 2001 年の年初から 天然ガス及びエチレン原料の記録的高騰による基礎原料高と販売価格の低迷 51% に見舞われ、その後も米国経済減速の影響を受け、極めて厳しい年でした。こ うした中、当社の塩ビ米国拠点シンテック社は市況の動向を的確に捉え、米 国内販売だけでなく輸出にも注力し、年産能力 145 万トンのテキサス工場 と、2001 年 11 月に年産 30 万トンから 59 万トンの増設が完了したルイジ アナ工場もフル稼働を継続しました。また、オランダのシンエツ PVC 社も堅 調に生産、販売を続けました。一方、国内塩ビ事業は国内需要の低迷が続い 〈主な製品〉 ●塩化ビニル ●シリコーン ●酢酸ビニルモノマー ●ポバール ●メタノール ●クロロメタン ●セルロース誘導体 ●か性ソーダ た上、東南アジア向け輸出も 2001 年末まで軟調が続いておりました。この 結果、塩ビ部門の売上は僅かに前期を下回りましたが、営業利益は増加しま した。 シリコーンは電機・電子、自動車、化学品製造、トイレタリー・化粧品、建 築など幅広い需要分野向けに 4,000 種類を超える製品を上市しております。 今期の国内販売は、トイレタリー・化粧品や医薬品製造向けの販売が堅調 に推移しましたが、電機・電子業界向けなどの需要分野が低調となり減少し ました。 一方海外販売は、中国向けの出荷は好調に推移しましたが、その他地域向 けは低調に推移したため、売上、営業利益共に減少しました。 このほか、セルロース誘導体は医薬用製品が国内外ともに順調に出荷を伸 ばしたことに加え、工業用製品の輸出が自動車関連を中心に堅調に推移しま したことから、売上は前期を上回りました。 以上の結果、当セグメントの売上高は前期に比べ 3.0%(123 億 8 千 7 百 万円)減少し、3,979 億 8 千 3 百万円となり、営業利益は 3.8%(17 億 9 千 2 百万円)増加し、488 億 7 百万円となりました。 7 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 電子材料 半導体シリコンは、国内外の半導体デバイス市況の急落を反映して、昨年 4 月以降出荷数量が大きく減少しましたが、9 月以降は需要が回復し、出荷も増 加しました。さらに、昨年 2 月から商業生産を開始した次世代の 300mm ウェーハは、順調に生産・販売量を増加させました。また、SOI ウェーハや熱 処理ウェーハ等の特殊ウェーハも収益に着実な貢献をしました。この結果、半 29% 導体シリコン全体では売上は減少したものの、営業利益は前期を上回りまし た。 電子産業用希土類磁石は、ハードディスク・ドライブ向けの需要が全般的に 〈主な製品〉 ●半導体シリコン ●電子産業用有機材料 ●電子産業用希土類磁石 ●フォトレジスト製品 振るわず、販売は減少しました。電子産業用有機材料及びフォトレジスト製品 は、半導体デバイス市況の影響を受け販売が減少しました。 以上の結果、当セグメントの売上高は前期に比べ 12.5%(322 億 8 千 7 百万円)減少し、2,264 億 5 千 9 百万円となり、営業利益は 7.4%(26 億 8 千 2 百万円)減少し、336 億 7 千 8 百万円となりました。 機能材料その他 合成石英製品のうち光ファイバー用プリフォームは、期前半は世界的な光 ファイバーの需要増に支えられて市況が逼迫しましたが、期後半には米国等の 需要減が市況を軟化させました。こうした中で、当社は鹿島コンビナートに光 ファイバー用プリフォーム新工場を建設し供給能力を増加させ、国内やアジ 20% ア、欧州等への販売に注力し、売上を増加させました。また、合成石英の別の 用途である、液晶用大型マスク基板も堅調に推移しました。 希土類磁石は、光ピックアップ向けや携帯電話向けなど各分野とも需要が低 〈主な製品・業務〉 ●合成石英製品 ●酸化物単結晶 ●レア・アース ●希土類磁石 ●技術・プラント輸出 ●商品の輸出入 迷し、販売は大きく減少しました。酸化物単結晶は、携帯電話用部品などの生 産調整の影響を受け、販売は減少しました。 以上の結果、当セグメントの売上高は前期に比べ 8.9%(122 億 8 千 5 百 万円)増加し、1,506 億 5 千 2 百万円となり、営業利益は 9.8%(28 億 6 千 5 百万円)増加し、321億 9 千 3 百万円となりました。 8 第 125 期 事業報告書 連結決算の概要 ■貸借対照表 単位:百万円 科 目 (資産の部) 流動資産 現 金 ・ 預 金 受取手形・売掛金 前 期 当 期 平成13年3月31日現在 平成14年3月31日現在 価 証 券 棚 卸 資 産 118,279 119,618 他 44,718 38,549 560,521 595,868 有 形 固 定 資 産 422,243 455,846 建物及び構築物 155,674 166,403 機械装置及び運搬具 194,804 207,517 他 71,763 81,924 無 形 固 定 資 産 3,416 3,509 等 134,861 136,512 投資有価証券 108,891 111,005 25,969 25,507 1,265,799 1,288,432 の 固定資産 そ 投 そ の 資 の 他 合 計 科 目 (1,265,799) (1,288,432) ( 負 債 の 部 ) 流動負債 705,278 692,563 支払手形・買掛金 221,222 233,865 短 期 借 入 金 221,276 193,057 そ の 他 99,781 107,472 固定負債 有 そ 単位:百万円 ●総資産 前 期 当 期 平成13年3月31日現在 平成14年3月31日現在 (526,522) 354,412 111,900 82,422 160,089 (452,492) 328,519 97,280 84,556 146,682 社 債 転 換 社 債 長 期 借 入 金 退職給付引当金 そ の 他 (少数株主持分) (資本の部) 資本金 資本準備金 連結剰余金 その他有価証券評価差額金 為替換算調整勘定 自己株式 172,109 42,910 18,340 44,090 27,967 38,801 (24,280) (714,996) 110,247 119,016 493,169 9,741 (−)9,530 (−)7,648 123,972 16,000 18,315 29,590 15,214 44,852 (23,871) (812,068) 110,259 119,028 556,465 6,138 28,531 (−)8,356 合 計 1,265,799 1,288,432 ●株主資本/株主資本比率 10,000 15,000 (億円) 12,657 12,884 (億円) 8,120 11,687 80 ● 10,837 10,609 7,149 (%) 6,512 5,640 4,973 53.2 5,000 7,500 63.0 55.7 60 ● 56.5 45.9 40 ● 20 ● 0 平成 9年度 第121期 9 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 ● 株主資本 株主資本比率 ■損益計算書 単位:百万円 前 期 科 目 売 当 期 (単位:百万円) 平成1 3 年 4 月 1 日から 平成1 4 年 3 月3 1 日まで 高 807,484 775,096 価 603,560 572,365 販売費・一般管理費 91,247 88,007 112,677 114,723 営 業 外 収 益 21,560 15,238 営 業 外 費 用 18,439 12,930 売 上 平成12 年 4 月 1 日から 平成1 3 年 3 月3 1 日まで 上 原 営業利益 経常利益 115,797 117,031 特 別 利 益 25,765 5,106 特 別 損 失 32,762 9,046 税金等調整前当期純利益 108,800 113,091 法人税・住民税・事業税 61,030 36,045 法人税等調整額 (−)19,341 7,734 2,606 793 64,505 68,518 少数株主利益 当期純利益 ●当期純利益/1株当たり当期純利益 ●売上高 9,000 8,074 (億円) 6,932 6,427 800 7,750 ● (億円) 645 6,788 200 (円) 685 162.93 153.58 ● 150 ● 100 ● 50 482 116.56 110.73 433 109.36 420 6,000 400 3,000 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 ● 0 当期純利益 1株当たり当期純利益 10 第 125 期 事業報告書 単独決算の概要 ■貸借対照表 単位:百万円 科 目 前 期 当 期 平成13年3月31日現在 平成14年3月31日現在 (資産の部) (675,403) 流動資産 409,085 現 金 ・ 預 金 139,587 受取手形・売掛金 148,849 有 価 証 券 42,898 42,284 42,383 そ 35,465 26,899 他 固定資産 266,317 250,372 有 形 固 定 資 産 119,141 126,196 建物及び構築物 39,337 40,409 機械・装置及び車両・運搬具 53,282 56,843 そ 他 26,521 28,943 無 形 固 定 資 産 2,752 2,358 等 144,423 121,817 投資有価証券 71,436 55,479 子 会 社 株 式 51,278 54,582 そ 21,708 11,754 675,403 659,852 投 の 資 の 他 合 計 ●総資産 科 目 (659,852) ( 負 債 の 部 ) 流動負債 409,479 支払手形・買掛金 150,591 短 期 借 入 金 150,477 そ の 他 39,128 棚 卸 資 産 の 単位:百万円 当 期 平成14年3月31日現在 (217,616) 165,909 79,628 14,237 72,044 (181,671) 153,887 76,077 24,173 53,636 固定負債 転 換 社 債 長 期 借 入 金 退職給付引当金 (資本の部) 資本金 法定準備金 剰余金 任 意 積 立 金 当期未処分利益 [ 当 期 利 益 ] その他有価証券評価差額金 自己株式 51,706 18,340 20,758 12,608 (457,786) 110,247 118,126 219,805 181,916 37,888 [34,307] 9,607 − 27,784 18,315 8,798 671 (478,180) 110,259 118,399 254,307 211,314 42,993 [39,888] 3,568 (−)8,356 合 計 675,403 659,852 ●株主資本/株主資本比率 8,000 6,000 (億円) (億円) 6,638 5,731 前 期 平成13年3月31日現在 6,754 6,598 4,577 5,816 4,781 80 ● (%) 4,122 3,533 3,039 3,000 4,000 60.7 67.8 72.5 60 ● 62.1 53.0 40 ● 20 ● 0 平成 9年度 第121期 11 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 ● 株主資本 株主資本比率 ■損益計算書 単位:百万円 前 期 売 単位:百万円 摘 要 平成13 年 4 月 1 日から 平成1 4 年 3 月3 1 日まで 前 期 当 期 平成13年3月期 平成14年3月期 高 461,008 465,333 当 期 未 処 分 利 益 37,888 42,993 価 370,988 367,015 特別償却準備金取崩額 201 217 販売費・一般管理費 32,979 33,705 固定資産圧縮記帳積立金取崩額 158 158 57,039 64,612 営 業 外 収 益 12,976 7,190 合 計 38,248 43,368 営 業 外 費 用 7,792 4,770 261 一 売 上 当 期 (単位:百万円) 平成1 2 年 4 月 1 日から 平成1 3 年 3 月3 1日まで 科 目 ■利益処分 上 原 営業利益 経常利益 62,224 67,032 特 別 利 益 13,680 5,106 特 別 損 失 18,256 5,111 57,647 67,028 法人税・住民税・事業税 30,410 25,390 法人税等調整額 (−)7,070 1,750 34,307 39,888 前 期 繰 越 利 益 5,743 5,627 合併による未処分利益受入額 613 − 中 間 配 当 額 2,522 2,522 利益準備金積立額 252 − 37,888 42,993 税引前当期利益 当期利益 当期未処分利益 ●売上高 これを次のとおり 処分いたします。 利 益 準 備 金 株 主 配 当 金 役 員 賞 与 金 (うち監査役賞与金) 特 別 償 却 準 備 金 400 (億円) 1 株につき 6 円 1 株につき 5 円 78 (7) 130 78 (9) 217 1,540 − 金 28,000 34,000 次 期 繰 越 利 益 5,627 6,635 固定資産圧縮記帳積立金 別 途 積 立 ●当期利益/ 1 株当たり当期利益 6,000 (億円) 2,524 2,523 1 株につき 6 円 ● 1 株当たり配当金 15 398 (円) 343 4,610 4,653 4,225 3,723 94.85 271 3,810 100 ● (円) 81.32 243 10 80 ● 61.15 200 3,000 65.32 159 8.50 4.25 9.00 4.50 12.00 6.00 12.00 6.00 6.00 6.00 平成 12年度 平成 13年度 10.00 5.00 60 ● 42.02 5 40 ● 4.25 4.50 平成 9年度 平成 10年度 5.00 20 ● 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 平成 9年度 第121期 平成 10年度 第122期 平成 11年度 第123期 平成 12年度 第124期 平成 13年度 第125期 0 0 ● 当期利益 1株当たり当期利益 第121期 第122期 平成 11年度 第123期 第124期 第125期 期末配当 中間配当 12 第 125 期 事業報告書 ■会社データ(平成 14 年 6 月 27 日現在) 本 社 〒 100-0004 東京都千代田区大手町二丁目 6 番 1 号 電話 03(3246)5091 URL http://www.shinetsu.co.jp 役 員 代表取締役社長 金川 千尋 代表取締役副社長 専務取締役 専務取締役 専務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 取締役 取締役 取締役 取締役 取締役 取締役 常勤監査役 常勤監査役 監査役 監査役 小柳 俊一 研究開発・特許・半導体事業・国際事業関係担当 森 俊三 人事関係担当、電子材料事業本部長 坪倉 弘明 シリコーン事業・有機合成事業関係担当 秋谷 文男 資材・環境保安関係担当、精密材料事業部長、技術部長 市村 浩信 法務関係担当、塩ビ事業本部長 三木 良英 新機能材料関係担当、シリコーン事業本部長 斉藤 恭彦 社長室・広報関係担当 幅田 紀一 群馬事業所長、磯部工場長、松井田工場長 今井 聖 研究特許部長 フランク・ピーター・ポポフ(米国ダウ・ケミカル社元会長) 石原 俊信 新機能材料技術研究所長 宮島 正紀 経理関係担当、総務部長 中村 敦 有機合成事業部長 渡瀬 昌彦 新井 浩之 岡崎 真雄 ニッセイ同和損害保険(株)代表取締役会長 高垣 佑 (株)東京三菱銀行相談役 ※取締役フランク・ピーター・ポポフは商法第 188 条第 2 項第 7 号ノ 2 に定める資格要件を満たす社外取締役であります。 ※監査役岡崎真雄及び高垣 佑は株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律第18 条第 1 項に定める資格要件を満たす監査役(いわゆる社外監査役)であります。 営 業 所*1 大阪支店、 名古屋支店、 福岡支店、 札幌営業所、 長野営業所、 北関東営業所(群馬県) 工 場 直江津工場(新潟県)、武生工場(福井県)、群馬事業所/磯部工場・松井田工場(群馬県)、 南陽工場(山口県)、 鹿島工場(茨城県) 研究所 シリコーン電子材料技術研究所、精密機能材料研究所(以上群馬県)、塩ビ技術研究所(茨城県)、 合成技術研究所、新機能材料技術研究所(以上新潟県)、磁性材料研究所(福井県) 従業員数 2,755名(連結16,456名) (平成14年3月31日現在) 主要関係会社 シン テックINC.、信 越 半 導 体( 株 )、シン エツ ハンドウタイアメリカINC.、信 越ポリマ ー( 株 )、信 越 アステック( 株 )、 S.E.H.マレ ー シ ア SDN. BHD.、直 江 津 電 子 工 業( 株 )、信 越 石 英( 株 )、シン エツ ハ ンドウタイヨ ー ロッパ LTD.、 信越エンジニアリング( 株 )、鹿島塩ビモノマー( 株 )、日本酢ビ・ポバール(株)*2、日信化学工業( 株) *1 平成 14 年 3 月 31 日付で新潟営業所、北陸営業所(福井県)、広島営業所、仙台営業所を廃止いたしました。 *2 日本酢ビ・ポバール(株)は平成14年5月1日付で、信越酢酸ビニル(株)が商号変更をしたものであります。 13 SHIN-ETSU CHEMICAL CO., LTD. ■株式の状況(平成 14 年 3 月 31 日現在) 株式数及び株主数等 発行する株式の総数: 1,670,000,000 株 発行済株式総数: 422,555,397 株 (注)自己株式 1,859,567 株が含まれております。 資本金: 110,259,995,921 円 株主の総数: 20,138 名 (注)当期中における新株式の発行は、13,039 株で、これによる資本金の増加額は、 12,504,401 円であります。これは、転換社債の転換によるものであります。 大株主(上位 10 名) 株 主 名 (千株未満は切捨表示) 持 株 数 千株 持株比率 日本トラスティサービス信託銀行株式会社信託口 22,807 5.4 日 本 生 命 保 険 相 互 会 社 21,970 5.2 三菱信託銀行株式会社信託口 20,880 4.9 株 式 会 社 東 京 三 菱 銀 行 16,702 4.0 株 式 会 社 新 生 銀 行 14,813 3.5 株 式 会 社 第 一 勧 業 銀 行 14,579 3.5 ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー 14,572 3.4 UFJ信託銀行株式会社信託勘定A口 13,657 3.2 株 式 会 社 八 十 二 銀 行 12,790 3.0 明 治 生 命 保 険 相 互 会 社 11,529 2.7 % ※株式会社第一勧業銀行は、株式会社富士銀行及び株式会社日本興業銀行とともに、みずほフィナンシャルグループの分割・合併による組織再編により、平成14 年 4 月 1 日付で、 株式会社みずほ銀行と株式会社みずほコーポレート銀行とになりました。当社の大株主は、株式会社みずほコーポレート銀行となっております。 ■株価情報 (千株) (円) (円) 35,000 24,000 6,500 30,000 22,000 5,700 25,000 20,000 4,900 20,000 18,000 4,100 15,000 16,000 3,300 10,000 14,000 2,500 5,000 12,000 1,700 10,000 当社 出来高 日経平均 当社 終値 '99 '00 '01 当社出来高(千株:月間合計) 日経平均(円) '02 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 当社終値(円) 14 第 125 期 事業報告書 ■株主メモ 株 主 配 当 金 中 間 配 当 定時株主総会 公告掲載新聞名 1 単元の株式の数 決 算 期 毎年 3 月 31 日 毎年 3 月 31 日最終の株主名簿及び実質株主名簿 に記載された株主又は登録質権者に支払います。 実施する場合は、毎年 9 月 30 日最終の株主名簿 及び実質株主名簿に記載された株主又は登録質 権者に支払います。 毎年 6 月 東京都において発行する日本経済新聞 100 株 (注)平成13年10月1日施行の改正商法により、 従来の「1 単位の株式の数 100 株」は 「1 単元の株式の数 100 株」となりました。 株式名義書換 名義書換代理人 東京都千代田区永田町二丁目 11 番 1 号 三菱信託銀行株式会社 同事務取扱場所 東京都千代田区永田町二丁目 11 番 1 号 三菱信託銀行株式会社 証券代行部 ( 連 絡 先 ) 〒 171- 8508 東京都豊島区西池袋一丁目 7 番 7 号 三菱信託銀行株式会社 証券代行部 電話(03)5391-1900(代表) 同 取 次 所 三菱信託銀行株式会社 全国各支店 単元未満株式の買取請求 単元未満株式(100 株未満の株式)の買取請 求は、上記の名義書換代理人の事務取扱場所及 び同取次所で受け付けます。なお、株券保管振替 制度により株券を証券会社等に預託されてい る場合には、お取引の証券会社等にお申し出く ださい。 株式取扱手数料 名 義 書 換 無 料 不所持株券の発行による新券の交付 1 枚につき 200円(消費税を含む) 毀損、汚損、喪失による新券の交付 上場証券取引所 東京・大阪・名古屋 お 知 ら せ 1. 住所変更、配当金振込指定・変更、単元未満株式買取請求に必要な 各用紙、及び株式の相続手続依頼書のご請求は、名義書換代理人の フリーダイヤル 0120-86-4490 で 24 時間承っておりますので、 ご利用ください。 2. 配当金を郵便貯金口座へお振込みすることができるようになりま した。お手続きには振込指定書のご提出が必要ですので名義書換 代理人に指定書用紙をご請求ください。