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概要版 - 高砂市

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概要版 - 高砂市
概要版
パープルリボンは、女性に対する暴力
(DV)根絶運動のシンボルマークです。
計画策定にあたって
計画策定の趣旨
配偶者等からの暴力(以下「DV」という。
)は、DV被害者(以下「被害者」という。)
の生命や身体ばかりかその精神に重大な危害を与える犯罪となる行為を含む重大な人権侵害
であり、子どもの心身の成長と人格の形成にも多大な影響を与える行為です。
また、DVは、身体的暴力に限らず、高圧的な言動で相手を威嚇したり存在を無視したり
するなどの精神的な暴力、生活費を渡さず働きに出ることも許さない経済的な暴力、性行為
を強要する性的暴力など、その態様は様々です。
計画の策定にあたっては、被害者が相談しやすい体制づくり、また、被害者の安全を確保
するとともに、被害者が自らの意思で生活基盤を回復できるよう支援することを基本として、
被害の予防、被害者の早期発見、相談、保護、自立支援、支援体制、関係機関と連携を明確
にするとともに、被害者を支援するため、本計画を策定し、今後は、この計画に沿って施策
を着実に推進し、配偶者等からの暴力のない社会の実現を目指して積極的に取り組んでいき
ます。
計画の位置づけ
この計画は、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律第2条の3第3項に
基づく基本計画です。
本計画の策定にあたっては、第4次高砂市総合計画や第2次たかさご男女共同参画プラン
及び市の諸計画との整合性が保たれたものです。
計画の期間
この計画の期間は、平成25年度から平成29年度までの5年間とします。
ただし、計画期間中に法律及び基本方針、また、本市の上位関連計画が見直された場合、
新たに盛り込むべき事項等が生じた場合は、必要に応じ見直しを行います。
基本方針
配偶者等からの暴力は、犯罪となる行為を含む重大な人権侵害で、絶対に許されるもので
はないとの認識に立ち、幅広い関係機関の連携のもと、暴力を容認しない社会環境づくりや
被害の防止、被害者の早期発見・安全確保を図り、被害者の立場に立った切れ目ない支援の
実現を目指します。
基本目標
■基本目標1 DV防止に向けた啓発・教育の推進
さまざまな機会を通じて、DVは明らかな人権侵害であるとの認識や理解を広げ、社会の
中で暴力を容認しない環境づくりに向け、市民一人ひとりの理解が深まるよう啓発に取り組
み、DVの予防に努めます。
■基本目標2 相談体制の充実
被害者が安心して相談できるよう、相談体制の充実を図ります。
また、住民にとっても最も身近な行政主体である市の窓口において、関係者が被害を発見
した場合は、被害者が安心して相談できるよう適切な情報提供を図ります。
■基本目標3 被害者の安全の確保
被害者を早期に発見し、警察などの関係機関と連携して、緊急時における被害者及びその
同伴する子ども等の安全を確保するとともに、被害者の状況に応じて県の一時保護所への入
所につなぐ同行支援を行う体制を整備します。
■基本目標4 被害者の自立支援
被害者が自立した生活を営むことができるよう、住居確保や就労など生活安定に向け、適
切な情報提供を行うとともに、被害者の立場に立った切れ目のない支援に向け、関係機関を
つなぎ、緊密に連携する体制を整備します。
計画の体系
本計画の基本方針である「男女の人権が尊重され、心身ともにすこやかに暮らせる
環境の整備、充実」の実現のため、基本目標ごとに関連する施策を体系づけ、総合的
な取組みに努めます。
1
針
DV 防止に向けた啓発・教育の推進
①家庭への啓発 ②民生・児童委員等地域の活動者への研修
(1)市民への啓発の推進
③企業等への啓発
④男女平等・人権意識の啓発
(2)学校園等における啓発・教育の推進
①DVの予防に関する若年層への教育
(3)民間支援団体との協働による啓発
①民間支援団体との協働による啓発
2
②保護者への啓発
相談体制の充実
基
(1)安心して相談できる体制づくり
①相談窓口の市民への周知 ②相談機関相互の連携強化
(2)相談者・支援者の資質向上
①二次的被害の防止に向けた研修 ②職員研修の充実
①外国人に対する支援
②高齢者に対する支援
(3)外国人・高齢者・障がい者の被害者等への相談の充実
③障がい者に対する支援
本
3
被害者の安全の確保
①通報への対応の整備
方
針
(1)被害者の早期発見・通報・安全確保の体制づくり
(2)関係機関との連携
(3)被害者の情報の保護
4
の周知
②保健・医療機関、学校関係者、福祉関係者へ
③被害者の安全確保の強化
①DⅤ防止ネットワークの構築
④保護命令申立てに関する支援
②要保護児童対策地域協議会との連携
①被害者に関する情報管理の徹底
被害者の自立支援
(1)住宅確保支援
(2)経済・就労支援
①公営住宅に関する支援
②母子生活支援施設の活用
①ハローワークとの連携による就労支援
②就労支援セミナー等の開催
③ひとり親家庭等自立支援制度の活用
④各種福祉制度に関する情報
提供
①保健・医療機関との連携
②カウンセリングによる被害者の
(3)こころと体への支援
こころのケア ③子どものこころのケアに関する支援
(4)子育てへの支援
①子育て支援に関する情報提供の充実
②保育・就学等の行政サービスに関する支援
配偶者からの暴力とは
「配偶者」とは、婚姻関係にある相手方のほか、婚姻関係にない場合でも事実上婚姻関
係にある相手側も含みます。また、男性、女性の別は問いません。
「暴力」は、離婚後も引き続き受ける暴力も含みます。また、暴力には様々な形態があ
り、なぐる、蹴るといった身体的な暴力のほか、次のような支配的な行為も含みます。
✴
大声で怒鳴る、何を言っても無視するなどの心理的な行為
✴ 性的行為を強要する、避妊に協力しないなどの性的な行為
✴ 生活費を渡さない、お金の使い方を執拗に監視するなどの経済的な行為
✴ 交友関係やメールの内容などを監視する、外出を禁止するなどの社会的な行為
計画の進行管理
本計画中の具体的な施策・取組みについては、平成29年度までの実施を目標とするもの
の、DVは犯罪となる行為を含む重大な人権侵害であるという性格からも、早期実現を目指
す必要があります。
計画の適切な進行管理を進めるために、庁内関係課から施策の進捗状況について情報収集
を行い、点検、評価を行い、計画の推移に努めるものとします。
また、年度ごとの施策の実施状況については、ホームページ等を活用しつつ、市民への公
表を行うものとします。
高砂市配偶者等からの暴力対策基本計画(概要版)
平成25(2013)年3月 発行
高砂市健康文化部くらしと文化室市民活動推進課
〒676-8501
高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号
℡079-443-9133
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