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医学雑誌2005 vol.19(PDFファイル) - 旭川赤十字病院

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医学雑誌2005 vol.19(PDFファイル) - 旭川赤十字病院
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∼ ∼
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“
”
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………………………………………………………………………
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…………………………………………………
……………………………
………………
…………………………………………………………………
旭川赤十字病院医学雑誌 Vol. 19 2
0
05
急性骨髄性白血病治療における自家末梢血幹細胞移植の位置付け ………………………… 平山 泰生,ほか
1
看護実践における倫理的説明の現状と今後の課題 …………………………………………… 犬伏 七美,ほか
9
新人教育の見直し∼プリセプター以外の看護師の関わりについて∼ ……………………… 林 みき,ほか 13
当院における3D心エコー法による心機能解析の有用性 …………………………………… 星 詠子,ほか 17
薬剤中止後再燃を来たしたペグインターフェロン誘起性間質性肺炎の1例 ……………… 和田 剛志,ほか 25
非外傷性十二指腸壁内血腫の1例 ……………………………………………………………… 庵原 秀之,ほか 31
小腸穿孔により発見された GIST 症例 ………………………………………………………… 溜 裕美子,ほか 37
亜急性期に特徴的な画像所見を呈した単純ヘルペス髄膜脳炎の1例 ……………………… 水戸 泰紀,ほか 43
木村病に合併した微小変化型ネフローゼ症候群の一例 ……………………………………… 黒田せつ子,ほか 47
CPCレポート:錯乱にて精査加療中,第4病日突然死した一例 ………………………………… 古川 晶子 53
(2005年4月∼2006年3月)……………………………………………………………………………… 57
(2005年1月∼2005年12月)……………………………………………………………………………… 58
……………………………………………………………………………………… 86
………………………………………………………………………………………………………………… 87
総説
旭赤医誌 19;1∼8,2005
急性骨髄性白血病治療における自家末梢血幹細胞移植の位置付け
平 山 泰 生*1 和 田 優 子*1 小 沼 祐 一*1
釋 亮 也*1 庵 原 秀 之*2 幸 田 久 平*1
療関連死(TRM)は chemo,auto,allo の順に
増加した。無病生存率(DFS)も chemo,auto,
我々はこれまで,18 例の急性骨髄性白血病
allo の順に上昇し,chemo と auto,および chemo
(AML)に対し自家末梢血幹細胞移植(auto-
と allo には有意差を認め,移植群は再発が抑え
PBSCT)を施行したので,その結果を検討した。
られる事が分った。しかし全生存率(OS)では
さらに AML 治療の現状を自家移植を中心に考
いずれの群間も有意差を認めなかった。これは
察し当院のストラテジーを示す。
chemo 群の再発が,その後の allo 移植などによ
り一部レスキューされたためと考えられてい
る1)。
AML の 初 回 寛 解(1st CR)に 化 学 療 法
GOELAM study では,DFS でも OS でも3群
(chemo),自家移植(Auto),同種移植(Allo)
に有意差を認めなかった2)。
のいずれの治療を行なうと最も成績が良好かと
MRC AML 10 study では chemo と auto を比較
いう疑問に対し,1990 年代後半にいくつかの大
し auto では TRM が多いが DFS が良好であった。
規模前向き試験の結果が報告された
。
しかし OS では2群に差を認めなかった3)。
図1で示す全ての Auto は骨髄を用いており,
Intergroup study では3群の DFS に差を認めな
しかもその多くは地固めの1コース終了後の採
かったが OS は chemo 群でわずかに良好であっ
取という比較的早い時期に行なわれている。
た4)。
AML8study では 428 例の AML を同胞ドナーが
このような一連の報告から,現在は AML 全
得られた場合は同種移植,得られない場合は
体での比較ではいずれの治療も差を認めないと
chemo あるいは auto に割り付けて検討した。治
す る 考 え が 一 般 的 で あ る。し か し,実 際 に
*1旭川赤十字病院血液腫瘍内科,*2札幌医大第四内科
Yasuo HIRAYAMA *1,Yuko WADA *1,Yuichi KONUMA *1,Ryoya SEKI *1
Hideyuki IHARA *2,and Kyuhei KOHDA *1
*1 Department of Hematology, Japanese Red Cross Asahikawa Hospital (JRCAH)
*2 Fourth Department of Internal Medicine Sapporo Medical University
AML 患者を治療するに当って,このどれかの
治療を選択しなくてはならない。
特に自家移植は,これらの報告がなされた時
代と異なり現在では骨髄移植(BMT)ではなく
末梢血幹細胞移植(PBSCT)が主流となってお
り,成績の向上が期待できる。
で行なったがそれ以外の 17 例は1st CR で施行
した。この 17 例を risk 別に解析した。
risk factor として最近 VLA4や Flt3も注目さ
患者数は 18 例,年齢,FAB 分類をに示
れ て い る が,今 回 は JALSG AML97 の scoring
す。臨床試験ではないため,entry の厳密な基準
system を 示 す
。Good risk29%,Inter-
はないが同種移植のドナーが得られない症例
mediate risk53%,Poor risk18% であり,この分布
や,予後不良な病型を除いた AML 初回完全寛
は,AML 全体における Risk 別の分布と比較し
解(1st CR)を中心に施行した。M3は2nd CR
て大きな違いはなかった
。
治
療 protocol は Anthracycline + Ara C で
Inductin した後,地固めを2,3回行ない deep
CR に導入した後で幹細胞を採取した。幹細胞
の動員は大量 Ara C を用い,少量(50-75μg/day)
の G-CSF を用いて幹細胞を採取した
。
移植前処置は G-CSF 併用 BEA で行なった
。この治療は化学療法に G-CSF を先行およ
び同時に投与することにより AML への抗腫瘍
細胞効果の増強を期待したものである。
血球回復までに要した期間は白血球 13.7 日,
血小板 16.5 日であり,有為差はないものの過去
に当科で施行した AML に対する骨髄移植より
早期に血球回復する傾向がみられた
。
毒性では,高度の口腔,消化管毒性が2割程
度にみられたが治療関連死はなかった。治療と
の関係は不明なものの治療後1例が MDS,1
例が胆管癌を発症した
。
予測生存率で OS は 76.9%, DFS は 68.8% で
疾患背景から予想される生存率よりは良好な成
績ではないかと思われた。
特に注目すべき2症例の経過を図6に示す。
52 歳 の M3の 患 者 は all trans retinoic acid
(ATRA)および化学療法の併用で1st CR と
なったが後に再発し ATRA+ 亜砒酸で2nd CR
となり PCR 陰性を確認して自家移植を施行,現
OS がさらに向上する可能性がある。
在 も 無 病 生 存 中 で あ る。一 般 に AML の2nd
CR では自家移植は選択肢にならないが,M 3
の2nd CR に限っては自家移植も選択肢とな
さて,前述した大規模臨床試験での自家移植
り,特に PCR 陰性の場合は良好な成績が報告さ
と比較して,我々の自家移植の方法は幾つかの
れている 。
改善点がある。
37 歳の 8;21 転座を有する M2の患者は1st
Sirohi らは retrospective な検討であるが AML
CR で自家移植を施行したが,その後再発し2
に対する PBSCT では骨髄移植
(BMT)より TRM
nd CR 時に骨髄非破壊的移植(RIST)を施行し
が少なく,この一因は血球回復が早い事にある
て現在まで PCR 陰性で無病生存中である
と報告した。その分だけ OS も PBSCT で成績が
。Auto 施行後の再発には allo を行なうしか長
良い傾向にあったが,有意差は得られていない
期生存は期待できないが,その場合,Full 移植
5)。
では極めて高い TRM を覚悟しなければならな
末梢血幹細胞の採取のタイミングに関して
い。RIST の登場により Auto 後の再発の一部
Miyamoto らは AML1/ETO 陽性 AML の地固め
は,このように RIST で救済できるのではない
1course 後および2コース後での腫瘍細胞の混
かと思われた。再発後の RIST により Auto の
入量を定量的 RT-PCR で比較し2コース目の方
が腫瘍細胞の混入が少ない事を報告している
。また彼らは、同時期の末梢血よりも
骨髄の方が腫瘍細胞の混入が多いことも示し
た6)。末梢血より骨髄に AML 細胞が多いのは,
骨 髄 stroma 細 胞 の fibronection と AML 細 胞 の
VLA4の interaction で AML 細胞が骨髄で生存
し易いとする Matsunaga らの機序で理解され
る7)。以上より,auto BMT より PBSCT の方が
生存率が良好な可能性があり,またその場合良
く行なわれる地固め1コース後の採取は避け地
固め2コース以降が望ましいのではないかと思
われた。我々の採取法はこれに合致した。もち
法と同時期に G-CSF 投与を併用した群とに 640
ろん地固め療法を繰り返す毎に採取量は減少し
例の AML をランダマイズし予後を比較した。
ていくが一回移植可能量の採取は,大部分の症
そ の 結 果 DFS に 差 が 出 る こ と が 分 り,ま た
例で1,2コースのアフェレシスで可能であっ
Intermediate risk では OS にも有意差がみられた
た。ただし腫瘍細胞の混入が少ない事が再発率
。従 っ て 我 々 が 採 用 し た G-CSF 併 用
の低下につながるかどうかは低悪性度リンパ腫
BEA は従来の前処置よりも優れている可能性
では示されているが AML では,まだ証明され
があると思われた。
ていない8)。
前処置に用いた G-CSF 併用 BEA は,G-CSF
の priming により白血病細胞の抗癌剤感受性が
これまでは,当科で行なった Auto-PBSCT が
増すのではないかという仮説に基づいたもので
良好な成績であった背景を説明したが,ここか
あるが,最近この G-CSF の priming 効果を示す
らは AML 患者の治療法の選択および,その中
9)
報告がなされた 。Lowenberg らは AML の寛解
における Auto-PBSCT の位置付けを考察する。
導入,地固め療法を普通に行なった群と化学療
AML 全体を randomize した欧米の報告では,
各種治療に有意差がみられなかったが,Good
であるという retrospective な報告から,バンク
risk 以外の症例における同種移植の重要性を示
移植の成績が著明に劣るということはなさそう
す知見が最近,日本で得られた。JALSG AML97
であり,バンクドナーの移植も考慮して良いと
protocol において Intermediate および Poor 群では
思われる。
同胞ドナーが得られた場合は同種移植,得られ
ない場合は chemo に割り付けて検討した。その
結果,この群では,同種移植群の成績が DFS,
1
0)
日本造血細胞移植学会の移植適応のガイドラ
OS 共に化学療法より良好であった 。従って
インをに示す。移植以外に化学療法という
AML の Intermediate および Poor で同胞ドナーが
選択肢もあるため,実際の患者には同種,自家,
存在する場合は同種移植を施行するのが適切と
化学療法のいずれかを選択することとなる。
いうことが分った 。
Good リスクでは AraC などの化学療法の成績
この群に同胞ドナーが存在しない場合,非血
が良好であることから,同種移植は臨床試験
縁者ドナーでも同等の成績が得られるかどうか
(CRP)でのみ認められる。この good リスク群
は明らかではないが,日本での AML に対する
では化学療法と自家移植に優劣つけ難く,同等
同胞およびバンクドナーの長期成績がほぼ同等
ではないか思われる。
標準リスク,Poor リスクでは上述した JALSG
の結果より同種移植が優れていると考えられ,
血縁,非血縁のドナーが得られたら同種移植を
施行するのが良いと思われる。ドナーが得られ
ない場合に標準リスクでは自家が考慮される
が,Poor リスクでは自家の成績も不良であり,
臍帯血を選択肢に入れて良いと考えた。
また最近治療成績が集積されつつある骨髄非
破壊的移植(RIST)は,従来同種移植が困難で
あった 50 − 65 歳の患者にも同種移植の可能性
を開いており,予後不良症例では RIST の施行
も考慮して良いと思われる 11)。
以上を考慮した,現在の旭川赤十字病院での
AML 治療の strategy をに示す。
AML 治療において化学療法,自家移植,同種
移植それぞれの治療法は成熟期を迎えており治
療成績をさらに向上させるのは困難となってき
ている。
従って各治療が最も適切なサブグループを同
定し,治療を施行する事が重要となっている。
RIST の登場により 50 歳以上の予後不良群お
よび自家移植後再発例の治療成績が改善される
可能性が開けたことと,本論文では言及しな
かったが Gemtuzumab ozogamicin などの新規分
子標的治療なども期待できる 12)。
本論文の要旨は第 47 回日本臨床血液学会北
海道地方会で発表した。
1)
2)
3)
Zittoum RA, Mandeli F, Willemze R et al. Autolo- gous
or alogeneic bone marrow transplantation compared
with intensive chemotherapy in acute myelogeneous
leukemia. N Engl J Med 332; 217-223, 1995.
Harousseau JL, Cahn JY, Pigson B et al. Compari-son
of autologous bone marrow transplantation and
intensive chemotherapy as postremission therapy in
adult acute myeloid leukemia. Blood 90; 2978-2986,
1997.
Burnett AK, Goldstone AH, Stevens RM et al.
Randomized comparison of addition of autologo-us
bone marrow transplantation to intensive chemotherapy
for acute myeloid leukemia in first remission: results of
MRC AML 10 trial. Lancet 351; 700-708, 1998.
4) Cassileth PA, Harrington DP, Appelbaum FR et al.
Chemotherapy compared with autologous or allogeneic
bone marrow transplantation in the management of
acute myeloid leukemia in first remission. N Engl J
Med 339; 1649-1656, 1998.
5) Shrohi B, Powles R, Kulkarni S et al. Reassesing
autotransplantation for acute myeloid leukaemia in first
remission- a matched pair analysis of autologous
marrow vs peripheral bloos stem cells. BMT 33; 12091214, 2004.
6) Miyamoto T, Nagafuji K, Harada M et al. Signific-ance
of quantative analysis of AML/ETO trans- cripts i
peripheral blood sten cells from t (8;21) acute
myelogeneous leukemia. Leuk Lymph. 25; 69-75, 1996
7) Matsunaga T, Takemoto N, Sato T et al. Intera- ction
between leukemic-cell VLA-4 and stromal fibronectin
is a decisive factor for minimal resid-ual disease of
acute myelogenous leukemia. Nat Med. 9; 1158-1165,
2003
8) Freedman AS, Neuberg D, Muach P et al. Long term
follow up of autologous bone marrow tran-splantation
in patients with relapsed follicular lymphoma. Blood
94; 3325-3333, 1999
9) Lowenberg B, Putten W, Theobald M et al. Effect of
priming with granulocyte colony-stimulating factor on
the outcome of chemotherapy for acute myeloid
leukemia. N Engl J Med 349; 734-752, 2003
10) 坂巻 尋.造血幹細胞移植の適応と治療成績1急
性白血病 . 日本内科学会雑誌 94; 28-30, 2005
11) Feinstein LC, Sadmaier BM, Hegenbart U et al. Nonmyeloablative allografting from human leu-cocyte
antigen-identical sibling donors for treat- ment of acute
myeloid leukemia in first complete remission. Br J
Haematol 120; 281-288, 2003
12) Kell WJ, Burnett AK, Chopra R etal. A feasibility study
of simultaneous administration of gemtu- zumab
ozogamicin with intensive chemotherapy in induction
and consolidation in younger patie- nts with acute
myeloid leukemia. Blood 102; 4277-4283, 2003
臨床1
旭赤医誌 19;9∼ 12,2005
看護実践における倫理的説明の現状と今後の課題
犬 伏 七 美
赤 松 聖 子
大 山 千夏子
伊 藤 綾 子
上 林 直 子
佐 藤 すみ子
田 屋 千恵子
鈴 木 雅 美
私達は,看護実践において様々な場面で患者
収集したデータは本研究の目的以外には使用
様に説明を行っているが,その説明が看護倫理
しないことを説明し承諾を得た。
に基づいて実践できているか疑問をもった。そ
こで,今回,
『ICN 看護師の倫理綱領』以下 ICN
倫理綱領をもとに,倫理的説明が実践されてい
1.経験年数及び教育背景
るのか現状を明らかにし,今後の課題を検討す
2.倫理的説明の実践について,ICN 倫理綱領
ることを目的に研究を行なったので報告する。
を参考に,
「知識」
「技術」
「態度」の3領域に
分類した独自の質問 14 項目
3.看護倫理の知識の有無について,ICN 倫理
倫理的説明とは,看護倫理に基づいて,ある
綱領 16 項目を参考
事柄の内容や理由,意義を分かりやすく説明す
4.看護実践における看護倫理の意識の程度
ることとする。
5.看護実践における看護師の行動の判断基準
となるもの(以下行動判断基準)
6.看護倫理に基づいた実践について,ICN 倫
1.期間:平成 17 年4月 25 日∼5月 10 日
理綱領の「看護師と実践」
「看護師と人々」
2.対象:N 病棟の看護師 28 名
「看護師と共働者」
「看護師と専門職」の4領
3.方法:無記名の質問紙調査,留め置き調査
域の項目を看護実践レベルに具体化した独自
の質問 14 項目
旭川赤十字病院 3−5病棟
Nanami INUBUSI,Ayako ITOU,Chieko TAYA,Seiko AKAMATU
Naoko KANNBAYASHI,Masami SUZUKI,Tikako OOYAMA,and Sumiko SATOU
7.倫理的問題に直面した経験の有無
調査内容の2.倫理的説明の実践,
4.看護倫
理の知識の程度,6.看護倫理に基づいた実践,
7.倫理的問題に直面した経験の有無を4段階
評価し,
「している」を1点「していない」を2
点として,2群に分類し比較した。更に,
2と6
については各項目の平均値を領域別に比較。3.
看護倫理の知識については,ICN 倫理綱領 16 項
目を記述式とし平均正解回答項目数を算出し
た。
5.行動判断基準については記述式とし,倫
理的なもの,倫理的ではないものに分類した。
また,5以外をそれぞれ t 検定し比較した。
回収率・有効回答率は 100%。経験年数別で
は9年目以上が4割,教育背景では看護専門学
校卒が6割を占めていた。
倫理的説明の実践について調査した結果,
「態度」80%,
「知識」69%,
「技術」58%と,各
以上の結果より,N 病棟の看護師は倫理的説
領域で約5割以上の看護師が倫理的説明を「し
明を実践「している」と自己認識しているが,
ている」と自己認識していた。しかし,
「看護倫
実際には看護倫理の意識が低く,看護倫理の知
理の意識」については,意識「していない」が
識不足があり,倫理的な行動判断基準を挙げた
64%を占めていた。このことから,実際には看
のは全体の半数にとどまったことから,看護倫
護倫理の意識は低く,倫理的説明をしていると
理を根底とした説明は十分実践できていなかっ
いう認識との矛盾が明らかとなった。
たのではないかと考えられる。よって,倫理的
更に,看護倫理の知識を調査した結果,平均
説明を実践するためには,看護倫理の知識を得
正解回答項目数はわずか 1.0 ± 2.16(M ± SD)
て,看護倫理の意識を高める必要がある。
で,1項目も答えられなかったのは 65%を占め
ていた。このことから看護倫理の知識不足が明
らかとなった。看護倫理の「意識の程度」や
「知識の有無」では「経験年数」
「教育背景」に
おいて有意差がなかった。また,行動判断基準
については,
「患者の安楽」など5割は患者を中
心とした倫理的な判断が挙げられていたが,残
りの5割は「自分の業務スケジュール」など,
業務や看護師を中心とした行動判断基準によっ
て実践していた。
看護倫理に基づいた実践がされているか調査
した結果,「看護師と実践」
,
「看護師と人々」
,
「看護師と共働者」の3つの領域については約6
割以上の看護師が実践「している」と自己認識
していた。これに対し「看護師と専門職」にお
いて 74%が実践「していない」と認識していた
ことから,看護師個人の専門性向上への取り組
む姿勢が低いことが明らかとなった。専門性向
上の機会を意図的に設け,専門職者としての自
覚を高めていくことが,看護倫理の意識の向上
につながり,看護倫理に基づいた実践に必要で
ある。
「倫理的問題に直面した経験」
については約4
割の看護師は倫理的問題に「直面したことがな
い」と答えており,倫理的感受性の低さが伺え
た。又,
「経験年数」
「教育背景」におい
て有意差はなかった。倫理的問題に「直面した
ことがない」と答えた倫理的感受性の低い看護
師は,
「直面したことがある」看護師に比べて看
護倫理の意識が有意に低く,また倫理的説明の
なお,本研究から得られたデータは看護師の
実践の「態度」の項目の1つである“責任ある
主観的なものであるため,現状を明らかにする
態度”が有意に低かった。以上のことから,倫
には限界があり,今後は客観的に分析する必要
理的感受性の向上が「看護倫理の意識」と「責
がある。
任ある態度」につながることが明示された。
岡崎らは,倫理問題における看護職者の役
割として「話し合いを通じて一人ひとりの看護
1. N 病棟の看護師は,看護倫理を根底とした
説明ができていなかった。
職者の倫理的感受性も育まれていくであろう
し,倫理的実践ができるような学習を積み重ね
2. 看護倫理の知識が乏しく,看護実践におけ
1)
ていくことも必要」 と述べている。従って,
る看護倫理の意識が低いことがわかった。
倫理的感受性向上のためにも看護倫理について
3. 専門職者として専門性向上への取り組む姿
の学習を行い,倫理的問題について話し合う機
会をつくることが必要である。
勢が低かった。
4. 倫理的感受性が低い看護師は,看護実践に
今回の研究で,倫理的説明を実践するために
おける看護倫理の意識が低く,責任ある態度
は,専門職者としての自覚を向上させ,看護倫
で説明が行われていなかった。
理の知識を身につけ、看護倫理の意識を高める
5. 倫理的説明を実践するために,専門職者と
とともに,感受性を養うことが重要であること
しての自覚を向上させること,看護倫理の知
がわかった。今後は,看護倫理についての勉強
識を習得すること,看護倫理の意識を高める
会の開催や倫理的問題をスタッフ間で話し合う
こと,感受性を養うことが重要である。
機会を持つなど意図的なサポートをしていくこ
とが必要である。
1)
2)
3)
4)
5)
6)
岡崎寿美子ほか:「ケアの質を高める看護倫理−ジ
レンマを解決するために」
,医歯薬出版株式会社,
2004,P27
青木茂:
「看護の倫理人間学としての看護」,医学書
院,1992
サラ T. フライ:
「看護実践の倫理∼倫理的意思決定
のためのガイド∼」,日本看護協会出版会,1999
岡谷恵子:「看護業務上の倫理的問題に対する看護
職者の認識」,看護 Vol.51,No2,1999.2
福留はるみ:
「倫理的感受性と倫理的意思決定」,看
護 Vol.51、No.2,1999.2
南由起子:「倫理的感受性の育成に必要なサポー
ト」,看護 Vol.51,No.2,1999.2
臨床2
旭赤医誌 19;13 ∼ 16,2005
新人教育の見直し
∼プリセプター以外の看護師の関わりについて∼
林 み き
多 田 麻 衣
伊 東 美 穂
陶 山 恵
太 田 美 和
廣 瀬 有 香
高 買 美 和
られた 24 名
質問用紙を作成し,新人教育に対す
近年新人看護師の離職が問題視されている
る意識調査を行った。調査項目は病棟スタッフ
が,当病棟でも入社後1,
2ヶ月で退職するケー
の新人教育に対する関心や実際の指導方法,新
スがみられている。新人教育としては,平成7
人との精神的な関わりや配慮,プリセプターと
年度よりプリセプター制を導入しているが,こ
スタッフ間の情報交換,現在の教育方法につい
の時期新人はスタッフとの人間関係も構築でき
ての全 21 項目とした。回答は,Ⅰできている∼
ていず,新人が過ごしやすい環境を作るために
Ⅳできていないの4段階評価とし,一部選択回
は,病棟全体としての関わりも重要と考える。
答方式とした。調査は無記名とし,得られた
そこで今回,入社後早い時期における新人教
データは本研究の目的以外で使用しないことを
育の現状を知り改善点を見出すことを目的に,
記し,プライバシーに配慮した。
プリセプター以外の看護師の新人への関わりに
4段階評価による意識調査の結果,
ついて,意識調査を行ったので,報告する。
Ⅰ・Ⅱを A 群,Ⅲ・Ⅳを B 群と分類し,年齢,
看護師経験年数,現病棟での勤務年数の3項目
との関係を t 検定を用い,比較,検討した。
平成 17 年5月 16 日∼平成 17 年5月
22 日
師長,プリセプター,新人を除いた病
有 効 回 答 率 は 100%。平 均 年 齢 32.2 ± 8.8
棟勤務看護師のうち,本研究に対して同意の得
(mean ± S.D.)歳,看護師経験平均年数 10.9
旭川赤十字病院 3−5病棟
Miki HAYASHI,Megumi SUYAMA,Yuka HIROSE,Mai TADA
Miwa OHTA,Miwa TAKAGAI,and Miho ITOH
± 8.3(mean ± S.D.)年,現病棟の経験平均年
た A 群は 50%,新人の到達目標を把握している
数 3.6 ± 2.1(mean ± S.D.)年であった。
と答えた A 群は 29%,新人が学んだことを記し
新人指導の際困る事があると答えた A 群は
ているノートから情報を収集し指導していると
96%で,困る理由として最も多かったのは「新
答えた A 群は 12%であった。
人のレベルがわからない」
「新人がその日何を学
新人と良い人間関係を築けていると答えた A
びたいのかわからない」であった。
群は 59%,褒めるよう心がけていると答えた A
新人指導に興味があると答えた A 群は 83%
群は 63%,質問しやすいよう心がけていると答
と多くいたが,実際に指導に参加していると答
えた A 群は 83%であった。
えた A 群は 58%であった。参加していない理
新人に過剰な負担を感じさせないよう配慮し
由として最も多かったのは,「プリセプターが
ていると答えた A 群は 79%,新人の考えや意見
いるため,指導する機会が少ないから」であっ
を聞いて指導していると答えた A 群は 75%で
た。
あったが,新人の良くできた点を他のスタッフ
現在の指導方法では良くないと答えた B 群は
に伝達していると答えた A 群は 29%であった。
58%。理由として最も多かったのは「プリセプ
新人の不安な気持ちを理解していると答えた
ターの指導方針がわからず,統一した指導がで
A 群は 67%,新人の悩みを自分から聞いている
きていないから」であった。
と答えた A 群は 42%,聞けていない理由として
プリセプターとの情報交換が不十分と答えた
最も多かったのは,仕事以外で話す機会が少な
B群は 62%,プリセプター会議の内容の伝達が
いからであった。この2項目で,できていない
不十分と答えた B 群は 83%であり,この2項目
と答えた B 群は,現病棟勤務年数が有意に長
で不十分と答えたB群は,現病棟での勤務年数
かった。
が有意に長かった。
全項目で年齢,看護師経験年数に有意差はな
新人の性格を考慮し指導していると答えた A
かった。
群は 42%,理解力を考慮し指導していると答え
の看護師が新人を尊重し褒めることを心がけて
いると答えていたが,新人の良くできた点を伝
今回の意識調査で,大半の看護師が新人のレ
達しているかについては不十分であった。森田
ベルや新人が何を学びたいかがわからず,指導
は「能力以上の事が求められる職場であればあ
の際困ることがあると答えていた。また,実際
る程,できた事を周りが積極的に認めていく事
に指導に参加している看護師は約半数と少な
が必要である。」1) と述べている。指導の際個
く,新人指導における問題点として,スタッフ
人的に褒めるだけではなく,新人の良い点をス
の新人について知ろうとする意識の低さや,病
タッフ全員で共有し,認めていく必要があると
棟全体で新人を育てるという意識の低さが挙げ
思われる。また,5月の段階で,新人の悩みを
られた。また,プリセプターとの情報交換も不
自分から聞いている看護師は半数以下と少な
十分であることがわかった。特に現病棟での勤
く,精神面へのフォローが不足している事がわ
務年数の長い看護師は情報交換不足を認識して
かった。特に,現病棟での勤務年数の長い看護
いるにも関わらず,プリセプターからの情報を
師の方が不安な気持ちの理解や,実際に悩みを
待つ受動的な姿勢が見られた。これは,5月ま
聞くことができていず,仕事以外で話す機会が
での新人指導は,新人とプリセプターがマン
少ないという意見が多かった。新人とスタッフ
ツーマンになることが多く,プリセプターに任
間でのコミュニケーション不足が問題点として
せきりにしている事が原因と考えられた。情報
挙げられるが,今回の調査で不安や悩みの理解
交換がきちんとされないまま,プリセプター以
において年齢との有意差は見られなかった事か
外の看護師が,突然指導につく事は新人を戸惑
ら,年齢差だけがコミュニケーション不足の原
わせる一因となる。プリセプターとスタッフ間
因ではないと言える。現病棟での勤務年数の短
で密に情報交換を行うと共に,スタッフ全員が
い看護師は,看護師経験年数や年齢が高くて
新人のレディネスを把握できる体制を作り,統
も,勤務移動により自分も新人の立場に近づく
一した指導を行うことが重要である。
為,新人の気持ちを共感できていると考える。
新人に対する精神的な関わりでは,半数以上
一方,現病棟での勤務年数の長い看護師は,実
際に指導に関わる機会は多く,新人を尊重した
指導は行っているが,指導以外で関わろうとす
る意識が低く,精神面へのフォローが不足して
いると思われる。若狭は「現代の 20 代前半の若
者達は,人との関係の中で傷つく事を恐れ,ま
た他人の評価を意識して自分の悩みや心配を表
出できずにいることが多い」2) と述べている。
新人が過ごしやすい環境を作り,早期離職を防
ぐためには,この時期にスタッフの方から意識
してコミュニケーションを図る必要がある。特
に有意差の出た現病棟での勤務年数が長い看護
師は,自分から積極的に不安や悩みを引き出
し,精神的な関わりを深めていくことが重要で
ある。
1. スタッフの新人教育に関わろうとする意識
が低く,情報交換が不足していた。
2. 新人を尊重した関わりはできているが,精
神的なフォローが不足していた。
3. 今後はスタッフ全員が新人教育に参加し,
統一した指導を行う事,新人を認めていく
事,早期から新人の悩みや不安を引き出し,
精神的な関わりを深めていく事が重要であ
る。
本研究は意識調査による主観的なものであ
り,今後は新人からのプリセプター以外の看護
師に対する評価も必要になると思われる。
1)
2)
横浜市立大学医学部付属看護部編,実践プリセプタ
ーシップ,日総研,1998
若狭紅子:危機的状況にいる新人看護婦,−現状と
求められる対応−看護管理9(1),p6,医学書院,
1999
臨床3
旭赤医誌 19;17 ∼ 23,2005
当院における3D心エコー法による心機能解析の有用性
星 詠 子*1
國 分 真 琴*1
関 本 智 美*1
*1
*1
近 藤 えり子*1
都 郷 憲 之*1
土 井 敦*2
寺 島 慶 明*2
吉 岡 拓 司*2
野 澤 幸 永*2
西 宮 孝 敏*2
青 木 晋 爾
佐 藤 賢 哉
心機能解析法として,CT,MRI,RI,左室造
影検査などに比べ,心エコーは,非侵襲的で,
簡便,迅速に行える有用な検査法である。
今回我々は,従来の2 D 心エコーに加えて,
3 D 心エコー法による,心機能解析の有用性,
及び活用法について検討した。
2005 年 11 月の1ヶ月間に,心エコーを施行
した連続 172 症例のうち,心房細動,不整脈例,
描出困難症例,3D 計測不可症例の 49 例を除外
した 123 症例を対象とした。さらに,そ
2005 年8月に,当検査室に導入された超音波
の 123 症例を,壁運動異常のある 47 例(以下、あ
診断装置 iE33(Philips 社製)を使用した。3 D
り群)と,壁運動異常のない 76 例(以下,なし
心エコーは,2D 心エコーによるルーチンの評
群)の2群に分類し,検討した。
価終了後に,心尖部アプローチにて,フルボ
*1 旭川赤十字病院検査部 *2 旭川赤十字病院循環器科
Yoko HOSHI *1,Makoto KOKUBUN *1,Tomomi SEKIMOTO *1,Sinji AOKI *1,
Masaya SATO *1,Eriko KONDOU *1,Noriyuki TOGOU *1,Atsushi DOI *2,
Yoshiaki TERASHIMA *2,Takuji YOSHIOKA *2,Yukinaga NOZAWA *2,and Takatoshi NISHIMIYA *2
*1 Department of Clinical Laboratory, Asahikawa Red Cross Hospital
*2 Department of Cardiology, Asahikawa Red Cross Hospital
リュームモードで,4心拍分の画像を取り込み,
記録した。2 D 心エコーによる心機能解析は,
M モード法,modified-Simpson 法(以下、
2D −
対象全体の,3Dvolume 法と,M モード法,
2D
MOD 法)により,各々,LVEDV,LVESV,SV,
− MOD 法 に よ る,LVEDV と LVESV に は,
EF 値を評価した。3 D 心エコーでの心機能評
各々,有意な正相関を認めた
。に示
価は,QLAB −3 DQ アドバンスソフトウェア
す如く,M −モード法,2D − MOD 法で求めた
. プ ラ グ イ ン を 使 用 し て 解 析 し,LVEDV,
SV と EF は,3Dvolume 法のそれらと,有意な
LVESV,SV,EF 値を算出した。また,可能で
正相関を示した。
あった 47 例では,心電図同期心筋 SPECT を施
全症例を,壁運動異常なし群とあり群に分類
行し,P − FAST 法による心機能解析を行い,
し て,検 討 す る と,な し 群 で は,LVEDV,
LVEDV,LVESV,SV,EF 値を算出した。以上
LVESV,SV,EF とも,M −モード法,2D −
の指標における相関関係を統計学的に比較検討
MOD 法と 3Dvolume 法の間に有意な正相関を認
し,P < 0.05 を有意とした。
めた。一方,あり群では,M モード
法,2D − MOD 法 と 3Dvolume 法 で の LVEDV
の評価は難しいためと思われる。P − FAST 法
は有意な正相関を認めた。しかし,LVESV は,
で求められた LVEDV,LVESV, EF などのデー
M モード法と 3Dvolume 法では有意な相関関係
タは,左室造影,MRI などの,ゴールデンスタ
を認めず,2D − MOD 法と3 Dvolume 法では,
ンダードと非常に良い相関関係がある3)とされ
極めて弱い正相関しか得られなかった
。
ている。今回の,壁運動異常あり群でも,P −
同じく,SV と EF データも,M- モード法,2D
FAST 法で求めたデータと 3D データは,良い相
− MOD 法と 3Dvolume 法の間に相関関係は認
関関係があった。よって,3D 心エコーでは,壁
めなかった。
運動異常のある症例でも,より真に近いデータ
続いて,心電図同期心筋 SPECT 法(以下,P-
が得られている可能性があるといえよう。
FAST 法)を 実 施 し た 47 症 例 に お け る 3
Dvolume 法とのデータを比較すると,LVEDV,
LVESV,EF には両者間に有意な相関関係を認
3D心エコー法による心機能解析は,比較的
めた。
簡便に行え,従来の2D心エコー解析結果と
また,この 47 症例のうちの壁運動異常あり群
も,良 好 な 相 関 が 得 ら れ た。特 に,3D 心 エ
25 例における P-FAST 法と 3Dvolume 法データ
コー法は2D心エコー法では評価が難しい壁運
を比較してみると,LVEDV,LVESV,SV,EF
動異常例でも有用,かつ簡便と思われ,今後の
とも,両者間に有意な正相関が得られた
日常臨床での有用性が示唆された。
。
3D心エコー図は心臓の構造や動態を「あり
のまま」に表現する方法として考案された。2
D情報では,評価し難い構造や,機能の3D的
評価,定量が期待される。現在,大部分の定量
データは,立体構造物のある一部のみを測定し
1) 太田剛弘,3次元心エコーで是非計測したい項目の
意義と正常値,心エコー Vol.6,No.7,600-615,
2005.
2) 田辺一明,三次元心エコーで心機能を評価する,心
エコー,Vol.4,No.1,836-844,2003.
3) 渡辺重行,心電図同期心筋 SPECT 法−他法(RNA,
LVG,MRI,
2DE)との比較,心電図同期心筋 SPECT
法,170-178,2000.
仮定式を当てはめている。正常例ならば容積計
算は仮定式で近似できるが,心筋症や,心筋梗
塞など,著明な壁厚不均衡や,壁運動異常,心
室瘤などを有する仮定困難な形状例では,仮定
式が適用できず,正確な評価が困難であるとい
う矛盾がある 1)。これに対し,3D心エコーで
の左室容積計測値は,左室造影,MRI などの
ゴールデンスタンダードとよく相関するとの報
告 2) があり臨床への有用性が期待されている。
今回の症例全体では,従来の2D心エコー
データと3Dデータは,比較的良い相関関係を
示した。しかし,壁運動異常なし群では,良い
相関がとれたが,あり群では,一部相関のとれ
ないデータがみられた。これは,上記したよう
に,2D心エコーでは,壁運動異常ありの症例
症例1
旭赤医誌 19;25 ∼ 29,2005
薬剤中止後再然を来たしたペグインターフェロン誘起性間質性肺炎の1例
和 田 剛 志*1 小 沼 祐 一*1 釋 亮 也*1
庵 原 秀 之*1 平 山 泰 生*1 幸 田 久 平*1
:平成 11 年慢性 C 型肝炎にて当科紹介
受診。以降ウルソ内服にて経過観察されてい
インターフェロンによる重篤な副作用の一つ
た。平成 16 年2月に GOT/GPT:53/64,3月に
として間質性肺炎が挙げられるが,発症頻度は
GOT/GPT:83/117 と上昇認め,肝生検で慢性肝
0.1 ∼ 0.2% と比較的稀なものとされてきた。
炎(F1/A1)と診断され3月 19 日,PEG180 μ
2003 年 12 月よりペグインターフェロンが使用
g 開始となった。その後大きな副作用なく経過
されるようになり,従来のインターフェロンよ
していたが,同年 11 月 29 日,39℃ 台の発熱あ
りも長く有効血中濃度を保つことができるよう
り当科受診。12 月6日発熱の精査目的で入院
になったが,同時に副作用発症の形式,頻度等
となった。
についても変化がもたらされた可能性がある。
今回我々は薬剤中止後再然を来たしたペグイン
ペガシスによるものと思われる軽度の血球減
ターフェロンα2a(PEG と略)誘起性間質性肺
少を認めた。血液ガス分析では低酸素血症認め
炎を経験したので,PEG による間質性肺炎発症
られ,A-aDO2(肺胞気−動脈血酸素分圧格差)
の調査結果を加えて報告する。
が開大しており,拡散能の低下が認められた。
また LDH,sIL-2R,KL-6の上昇と間質性肺炎
を強く疑わせる所見を認めた。
:64 歳女性
入院時の胸部 X 線写真では,両側下
:発熱
肺野の外套領域に線状網状影を認めた。
:33 歳時婦人科手術施行(輸血の有無も
入院時の胸部 CT(肺野条件)では,
含めて詳細不明)
左 S6を中心に硬化像が認められ,その周囲に
:特記すべきことなし
スリガラス陰影を認めた。また右にも同様なス
*1旭川赤十字病院血液腫瘍内科
Takeshi WADA *1,Yuichi KONUMA *1,Ryoya SEKI *1,Hideyuki IHARA *1,
Yasuo HIRAYAMA *1,and Kyuhei KOHDA *1
*1 Department of Hematology, Asahikawa Red Cross Hospital
リガラス陰影を認めた。
を行った。12 月7日よりメチルプレドニゾロ
ン(mPSL と略)500mg 開始後すぐに体温 36℃
以上よりインターフェロン誘起性間質性肺炎
台に下熱した。以後症状の増悪なく2日ごとに
と診断し,PEG の中止とステロイドパルス療法
250,125,80mg と減量した。この時点で胸部
X 線上著明な改善認め13 日よりプレド
ニゾロン(PSL と略)60mg 内服に切り替えた。
以降漸減し,25 日に 15mg まで減量し 27 日退院
となった。平成 17 年1月6日外来受診。発熱
なく,GOT/GPT : 11/11,CRP 0と血液検査上も
問題なく PSL 15mg から5 mg に減量し経過観
察していたが,1月 27 日 38℃ 台の発熱あり当
科外来受診。CRP0.6 と軽度上昇認めるも,胸
部 X 線上問題なく下熱剤で様子見ていたが,軽
快しないため,発熱精査目的で1月 29 日再入院
となった。
再入院時1月 29 日の胸部 CTでは,
両下肺野に淡い濃度の上昇を認めた。入院後
PSL15mg に増量したところ,著明な陰影の改善
認められ間質性肺炎の再発であったと診断し
た。2月8日 PSL10mg に減量したが,発熱等症
状再然なく,CT 上も改善認め2月 17
日退院となった。以降 PSL は 25 日まで 10mg,
その後1ヶ月5mg とし終了したが,その後の
間質性肺炎の再然は認めていない。ただ再入院
時の時点で HCV 定性が陽性となり,現在はウ
ルソデオキシコール酸投与にて経過観察してい
起こる。noncytotoxic 型は薬剤に対するアレル
ギー反応,過剰反応により肺が障害されること
によって起こるとされている。インターフェロ
ンの免疫賦活作用により自己免疫疾患が誘発さ
れ,それに伴う一臓器症状,あるいは既存の肺
疾患の増悪の可能性もあるとされている。特に
C 型肝炎ウイルスそのものが特発性肺線維症の
病因となりうることが報告されており,イン
ターフェロン前に存在していた間質性肺炎が治
療により増悪するといった機序も考えられる。
従来のインターフェロンによる間質性肺炎の
発症頻度(0.1 ∼ 0.2%)に比べてペグインター
フェロンによるもの(0.3%)のほうが高い可能
性があり,さらに薬剤中止後も再然するといっ
たことが起きるのは,インターフェロンを PEG
化することにより高い血中濃度が長く維持され
るようになり,免疫賦活作用による自己免疫疾
患が誘発されやすくなったからかもしれない。
インターフェロン誘起性間質性肺炎は大部分
る。
が薬剤の中止とステロイドにて軽快するが,今
回その後間質性肺炎が再燃するという稀な症例
を経験し,ペグインターフェロン時には注意深
インターフェロンによる間質性肺炎発症の頻
1)
−3)
度
は,従来のインターフェロンで
く経過観察するべきであると考えられたため報
告した。
は 0.1 ∼ 0.2%とされていた。ペグインターフェ
ロンである PEG においては約 16,000 人の使用
に対して自験例も含め 49 人の間質性肺炎発症
1)
が報告されており4),現段階では 0.3% 程度とい
う結果が出ている。発症までは最短で 11 週,最
2)
長で 38 週(本症例)
,平均約 16 週と報告されて
いる。また発症した 49 例のうち大部分は薬剤
の中止とステロイド投与により改善認めたが,
治療に反応せず死亡の転機をとった例は5例,
3)
4)
5)
また本症例のように再燃した例は3例報告され
ている。
6)
インターフェロンによる間質性肺炎の発症の
機 序 1)、5)−9) と し て は,cytotoxic 型 と
noncytotoxic 型 に 分 け て 考 え ら れ て い る。
7)
cytotoxic 型は薬剤の持つ細胞毒性により血管内
皮や肺胞上皮細胞が直接障害されることにより
横村光司,千田金吾:インターフェロンと間質性肺
炎 THE LUNG perspectives Vol.12 No.2: 53(185)58(190)
平成 5 年度厚生省「難治性の肝炎」調査研究班の報
告、1993
大田 健、星野恵津夫:わが国の薬剤性肺炎とイン
ターフェロン間質性肺炎.内科 77:698-702,1996
ペガシス皮下注適正使用情報 Vol.3(仮称)
Cooper JAD, White DA, Matthay RA:Drug-induced
pulmonary disease. Part1:Cytotoxic drugs. Am Rev
Respir Dis 133:321-340, 1986
Cooper JAD, White DA, Matthay RA:Drug-induced
pulmonary disease. Part2:Noncytotoxic drugs. Am Rev
Respir Dis 133:488-505, 1986
Ueda T. Ohta K, Suzuki N, et al:Idiopathic pulmonary
fibrosis and high prevalence of serum antibodies to
hepatitis C virus. Am Rev Respir Dis 146:266-268,
1992
8)
9)
Irving WI, Day S, Johnston DA:Idiopathic pulm-onary
fibrosis and high prevalence of serum antibodies to
hepatitis C virus. Am Rev Respir Dis 148:1683-1684,
1993
Meliconi R. Andereone P. Fasono L. et al : Incide-nce
of hepatitis C virus infection in Itarian pati- ents with
idiopathic pulmonary fibrosis. Thorax 51:315-317, 1996
症例2
旭赤医誌 19;31 ∼ 35,2005
非外傷性十二指腸壁内血腫の1例
庵 原 秀 之*1 平 山 泰 生*1 小 沼 祐 一*1
吉 田 真 誠*2 釋 亮 也*1 幸 田 久 平*1
:身長 160㎝ 体重 65㎏ 体温 36.9
℃ 血圧 138/80mmHg,脈拍 64/ 分整,眼瞼結膜
十二指腸壁内血腫は原田らの報告によると
にやや貧血認めるも,眼球結膜に黄疸無し。表
1993 年までの本邦の集計で 87 例と比較的稀な
在リンパ節は触知しなかった。上腹部に手拳大
疾患であり,なかでも,非外傷性の血腫の頻度
の弾性硬な腫瘤を触知した。右季肋部から右下
1)
は 5.3% と稀である 。今回我々は,保存的治療
腹部にかけて圧痛を認めた。
にて軽快した非外傷性十二指腸壁内血腫の1例
:軽度の正球性正色素
を経験したので,若干の文献的考察を加えて報
性貧血を認めた。CRP,フィブリノーゲンが上
告する。
昇しており,炎症があると考えられた。胆道系
酵素,アミラーゼ上昇を認めた。その他特記す
べき異常を認めなかった。
:68 歳男性
:十二指腸下行脚背側
:食欲不振,嘔吐,腹痛
に接するように,境界明瞭,辺縁平滑な腫瘤を
:昭和 48 年外傷性脳出血にて手術
認 め た。内 部 は 単 純 CT で high density area と
:飲酒歴なし,抗凝固剤内服なし
low density area が混在しており,3phase CT に
:特記すべきことなし
ても造影されなかった。
:食欲不振,嘔吐,腹痛を主訴に平成 17
:十二指腸下行
年6月 17 日近医受診。右季肋部から右下腹部
脚の粘膜は浮腫状であり,著明な全周性の狭窄
にかけて圧痛あり,腹部 CT を施行したところ
を認めた。ファイバーは通過不可能であった。
右腎の前方に直径7cm の腫瘤を認めたため同
ファーター乳頭は確認できなかった。
日当科紹介入院となった。
*1旭川赤十字病院血液腫瘍内科,*2札幌医科大学第4内科
Hideyuki IHARA *1,Yasuo HIRAYAMA *1,Yuichi KONUMA *1,Makoto YOSHIDA *2
Ryouya SEKI *1,and Kyuhei KOHDA *1
*1 Department of Hematology, Asahikawa Red Cross Hospital
*2 Department of Internal Medicine, Section4, Sapporo Medical University, School of Medicine
たが,その後改善しており,画像上も活動性の
出血や穿孔の所見を認めていなかったため,入
院後より絶食と胃管挿入,中心静脈栄養管理に
よる保存的治療を開始した。腹部 CT 上,入院
後血腫はさらに増大し,最大径が 10cm に達し
たが,その後,血腫は経過を追うごとに縮小し,
それに伴い胃管からの排液量も減少した。第
10 病日に胃管を抜去するも嘔吐は認めず,第 18
病日より流動食から食事を開始したが嘔吐を認
めなかった。第 25 病日の CT では血腫の最大径
が5cm まで縮小しており,症状も認めなかっ
たため退院となった。現在外来で経過観察中で
:下行脚に coil spring 像と称される腸重
あるが,8/25 の時点で血腫の最大径は 3.5cm
積様の粘膜圧排像を認めた。
と縮小傾向である。
:十二指腸の漿膜下と
腫瘤との境界が不明瞭となっていた。内部は
high echoic area と low echoic area が混在してお
十 二 指 腸 壁 内 血 腫 の 発 症 原 因 と し て は,
り,血腫が考えられた。
94.7%が外傷性であり,非外傷性は稀である。
以上より、十二指腸漿膜下血腫と診断した。
われわれの調べ得た範囲では,非外傷性十二指
:非外傷性十二指腸壁内
腸壁内血腫の本邦報告は自験例も含め 14 例で
血腫の発生原因検索目的に血管造影を施行し
あった
。その内訳は平均年齢 46.3 歳で,
た。腹腔動脈,上腸間膜動脈の造影では特記す
男性 12 例,女性2例であった。外傷性の場合
べき異常を認めず,GDA,ASPD,PSPD を選択
19 歳以下が 72.4%を占めているのに対し,非外
的に造影したが,動脈瘤など明らかな血管の異
傷性の場合は比較的成人に多い傾向が見られ
常を認めなかった。
た。発生部位は外傷性と同様十二指腸下行脚を
:入院時貧血の進行を認めてい
含むものが 14 例中8例と多くみられた。これ
は,下行部が後腹膜に固定され可動性に乏し
と中心静脈栄養管理による治療の成功例を報告
く,椎体前面に位置するため腹部への外力によ
して以来,同様の保存的治療の報告例が増加し
3)
り損傷を受けやすいためと考えられている 。
ている。彼らは,保存的治療の適応として,①
非外傷性十二指腸壁内血腫の発生原因とし
外傷性の場合,合併損傷のないこと,②大量の
て,自験例も含め 14 例中 10 例が原因不明であ
出血や,継続する出血のないこと,③治療開始
り,原因が判明したものは,膵十二指腸動脈瘤
後7∼1
0日に閉塞症状の改善をみとめること
破裂の3例と,膵頭部癌の1例であった4)−7)。
をあげているが2),中心静脈栄養などによる全
治療法として,1960 年代までは外科的治療が
身管理が可能となり,最近では,4週間の保存
選択されていたが,手術による侵襲や合併症の
的治療にて改善した報告も認めている。最近,
危険もあり,1971 年に Mahour らが,胃内吸引
内視鏡的ドレナージが有効であった報告がある
が,基本的に十二指腸壁内血腫の存在部位は漿
膜下が最も多く,筋層内,粘膜下はごく少数に
1)
認めるのみであり,適応症例は少ないと思われ
る。
2)
本症は比較的弱い外力でも発生する事があ
り,実際には原因不明と分類とされている中に
は外傷性であるが患者が自覚していない場合が
3)
4)
含まれている可能性もあるため,より詳細な問
診が必要であると考えられた。
5)
6)
十二指腸壁内血腫は稀ではあるが外傷の既往
無しに起こりうるため,十二指腸近傍に腫瘤を
7)
認めた際には,本疾患も念頭におく必要がある
と思われた。
最近保存的に治癒した報告が散見されるよう
になり,4週間保存的に加療し改善した症例も
報告されていることから,重篤な合併症を認め
なければ,まず保存的に治療したほうが良いと
思われた。
本論文の要旨は第 237 回日本内科学会北海道
地方会,(H17,
11,
5,札幌)にて発表した。
原田 直彦:超音波内視鏡にて経過観察をした外傷
性 十 二 指 腸 壁 内 血 腫 の1例.Gastroenterological
Endoscopy.Vol.36(3):542-546,1994.
Mahour GH:Duodenal hematoma in infancy and
childhood. J Pediatr Surg(6):153-160,1971.
中島 洋:十二指腸壁内血腫.別冊 日本臨床 領
域別症候群 5 :799-801,1995.
横山 孝典:下膵十二指腸動脈瘤破綻によると思わ
れる十二指腸壁内血腫保存的治療の1例.杏林医
会誌 23(1):83-89,1992
田川 努:前膵十二指腸動脈瘤破裂による十二指腸
壁内血腫の1例.日本救急医誌 3 :16-20,1992
風間 逸郎:原因として動脈瘤破裂が推測された十
二 指 腸 壁 内 血 腫 の1例.日 消 誌 99:1476-1480,
2002.
田中 昭吉:T1a 膵頭部癌が併存し術前診断が困難
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症例3
旭赤医誌 19;37 ∼ 41,2005
小腸穿孔により発見された GIST 症例
溜 裕美子*1 小 沼 祐 一*1 吉 田 誠*1
平 山 泰 生*1 庵 原 秀 之*1 幸 田 久 平*1
前 山 義 博*2 真名瀬 博 人*2 中 村 豊*2
小 幡 雅 彦*3 安 藤 政 克*3
現したため3月 20 日精査加療目的に当院紹介
入院となった。
穿孔をきたし発見された消化管 GIST は本邦
:意識清明,血圧 120/64mmHg,体
で は 1998 年 以 降,46 例 し か 報 告 さ れ て い な
温 38℃,眼瞼結膜貧血なし,眼球結膜黄染な
い
1)
−4)
5)
。小腸 GIST は一般的に悪性度が高い
し。胸部理学所見に異常なし,腹部理学所見で
と言われており,穿孔後は更に再発する risk が
は右側腹部に強い圧痛と筋性防御を認めた。神
高 い と 考 え ら れ る。そ の よ う な 症 例 に 術 後
経学的異常所見なし。
imatinib を投与した例は少なく,示唆に富む症
:末梢血では WBC 12580/μ l,
例を経験したので報告する。
:55 歳 男性。
:発熱,右季肋部痛,嘔気。
:16 歳時に虫垂炎。
:特記すべきことなし。
:平成 17 年3月 19 日より発熱,右季肋
部痛,嘔気が出現し近医受診。胆嚢炎疑いで加
療されたが改善なく,圧痛増強し筋性防御が出
*1 旭川赤十字病院血液腫瘍内科 *2 同 外科 *3 同 病理部
Yumiko TAMARI *1,Yuichi KONUMA *1,Makoto YOSHIDA *1,Yasuo HIRAYAMA *1
Hideyuki IHARA *1,Kyuhei KOHDA *1,Yoshihiro MAEYAMA *2,Hiroto MANASE *2
Yutaka NAKAMURA *2,Masahiko OBATA *3,and Masakatsu ANDO *3
*1 Department of Hematology, Asahikawa Red Cross Hospital
*2 Department of Surgiology, Asahikawa Red Cross Hospital
*3 Department of Pathology, Asahikawa Red Cross Hospital
CRP 27.2㎎/dl と高値であり,凝固系の異常も認
が上昇していたため限局性した小腸の炎症を
めた。生化学では肝機能・腎機能数値に異常は
疑った。小腸の炎症の原因として第1に腫瘍が
認めず,CEA,CA19-9 等の腫瘍マーカーは陰性
考えられ,free air も認めたため腫瘍による消化
であった。
管穿孔を疑って当院外科にて緊急手術となっ
入院時腹部 CTでは,小腸が限局性
た。
に一塊となっており,大網および腸間膜の濃度
腫瘍はトライツ靱帯より 10㎝ の上部空腸に
た。
病理組織像 H-E 染色では紡錘形細胞
が索状配列しており,核分裂像は 50HPF で5個
未満であった。免疫染色で c-kit・CD34・
S-100 陽性,actin 陰性であり,GIST と診断6)さ
れた。
術中所見では腹腔内の他の部位に明らかな腫
瘤を認めず,術後に行った上部・下部内視鏡検
査,CT などでも腫瘍の残存,転移は認められな
かった。術後1ヶ月の時点で PET を施行した
存在し,長径9㎝ であった。手術標本
で
が腹部には明らかな集積を認めなかった。
は隣接する空腸内腔側から観察すると,粘膜に
臨床経過
:PET の検出感度以下の細胞
径3㎜ 程度の潰瘍を形成しており,ゾンデがよ
が腫瘍の破裂により播種し残存している可能性
うやく通る小さな穴で腫瘍内腔と交通してい
があることから,imatinib 400㎎ の内服を開始す
た。腫瘍の一部は壊死をきたして被膜が裂けて
ることとした。imatinib 投与約1週間後から浮
おり,この部位から穿孔したものと考えられ
腫,悪心を認めたが,浮腫はラシックス 20㎎ 内
た。
服にて改善し,悪心は自然軽快した。また,投
手術標本の割面像では腫瘍は充実性
与後にわずかな白血球数減少が認められたが,
の部分と嚢胞状の部分が混在しており,筋層か
投与開始後約1ヶ月半で正常値となった。
ら壁外性に発育していた。壊死をおこした穿孔
現在,3ヶ月に 1 度外来 follow されており,
部と小腸内腔は矢印に示す部位で交通してい
術後約1年経過しているが CT 上,局所再発や
GIST の穿孔例については,1999 年以降,国内
では自験例を含め 46 例の報告があり,部位別で
は胃8例(17%),小腸 32 例(70%)
,大腸6例
(13%)1)−4) である。一般的に GIST の部位別
発生頻度は胃,小腸,大腸でそれぞれ 70%,
20%,5%5) と言われているため,小腸の GIST
は穿孔しやすいといえる。本症例では,腫瘍が
小腸内腔と交通をもったことにより,消化液や
細菌感染によって腫瘍内部が壊死に陥り,壁の
菲薄化がおこって穿孔したものと考えられた。
CML の治療薬として知られている imatinib
転移等は認めていない。また,imatinib による
は,c-kit 遺伝子産物である KIT に対する強力な
副作用も出現していないため内服継続している。
選択的阻害作用を有しており,GIST の治療薬
としても使用されている。しかし,imatinib に
よる治療単独では CR が得られる可能性は非常
消 化 管 間 葉 系 腫 瘍 Gastrointestinal stromal
に低いため,初発 GIST の治療原則は外科的完
tumor(GIST)は免疫染色で CD34 または c-kit
全切除となっており7),imatinib は切除不能の
が陽性の間葉系紡錘形ないしは上皮様細胞腫瘍
GIST,転移再発をきたした GIST に対して使わ
であると定義され,消化管に発生する平滑筋腫
れている。
6)
瘍や神経鞘腫とは明確に区別されている 。
原発 GIST に関する最も重要な予後因子は,
日本と欧米では GIST の症状発現に関して差
腫瘍の大きさと核分裂像の2つであり,表2の
が認められる。わが国では検診が広く普及して
ように分類されている。本例では長径9㎝,核
いるため,症状がないか乏しい患者が多い。欧
分裂像は 50HPF で5未満であることから中リ
米では腫瘍径が大きくなり症状が出てきてから
スクに分類される8)。高リスクの GIST の場合,
発見されることが多く,腫瘍の圧迫による消化
肉眼的完全切除後でも半数以上が再発し,外科
管の通過障害,腫瘤の触知,潰瘍形成による出
切除単独では十分な根治が得られない9)。この
血が高頻度に認められる7)。
ため,術後アジュバント療法としての imatinib
投与が注目され始め,その効果を明らかにする
臨床試験が進行中である10)。本症例は外科的切
除 可 能 で 中 リ ス ク で あ り,術 後 に 施 行 し た
PET・CT でも転移は確認できなかったが,破裂
による微小腫瘍の残存も考えられるため術後ア
ジュバント療法として imatinib を投与すること
となった。現在,再発や転移は認めておらず,
imatinib 投与を継続しながら経過観察していく
予定である。臨床試験の結果次第では imatinib
投与の適応がさらに広がることが期待される。
正 宗 克 浩,他:穿 孔 性 腹 膜 炎 で 発 症 し た 小 腸
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expressing primary GIST.
1)
症例4
旭赤医誌 19:43 ∼ 46,2005
亜急性期に特徴的な画像所見を呈した単純ヘルペス髄膜脳炎の1例
水 戸 泰 紀*1 廣 谷 真*1 吉 田 一 人*1
た。8月 17 日から嘔気,眩暈が出現し近医受診
し感冒の診断で治療開始された。その後,症状
単 純 ヘ ル ペ ス 脳 炎(herpes simplex enceph-
の改善はなく8月 21 日朝から激しい頭痛を訴
alitis)は急性壊死性でその病変の主座は大脳辺
え意識レベルが低下した。不穏状態となり救急
1)
,
2)
縁系である
。単純ヘルペス脳炎の画像診断
車で当院へ搬入された。
は,DNA 診断のような特異性はなく確定診断
:体温 39.4 度,血圧 120/70mmHg,脈
法にはなりえないものの,典型例ではかなり特
拍 78/ 分で不整はなく一般理学的には特記所見
徴的であり,DNA 診断との高い相関も確認さ
はみられなかった。神経学的には Japan Coma
3)
れており ,早期診断・早期治療においての重要
Scale(JCS)II-10 の意識障害,項部硬直を認め
性は高い。しかし稀に MRI 上非典型的画像所
た。
見を呈することもあり4),5),6),7) 注意が必要であ
:一 般 血 液 生 化 学 検 査 で は
る。今回われわれは亜急性期に単純ヘルペス脳
CRP 0.5mg/dl,ESR 20mm/h と炎症反応が軽度
炎としては非典型的な画像所見を呈した単純ヘ
亢進していた以外に特記所見を認めなかった。
ルペス髄膜脳炎の1例を経験した。今までに単
8月 21 日の髄液は,初圧 390mmH2O と上昇し,
純ヘルペス髄膜脳炎で同様の画像所見を呈した
,蛋
水様透明,細胞数 300/mm3(リンパ球 259)
ものはなく貴重な症例と考え報告する。
白 230.0mg/dl,糖 30mg/dl と細胞数,蛋白の高値
を示した。入院時の髄液の単純ヘルペス DNA
(PCR)は陰性であったが血清・髄液の単純ヘ
:24 歳,女性。
ルペスウイルス抗体価定性試験(EIA 法)は
:特記事項はなし。
IgM,IgG 共に陽性であった
。その他の
:2003 年8月 16 日から頭痛,発熱が出
ウイルス抗体価は髄液および血清とも有意な所
現。上気道炎症状や消化器症状はみられなかっ
見はなかった。髄液の培養は一般細菌,抗酸
*1旭川赤十字病院神経内科
Yasunori MITO,Makoto Hirotani,and Kazuto YOSHIDA
*1 Department of Neurology,Asahikawa Red Cross Hospital,Asahikawa.
菌,真菌のいずれも陰性であった。入院時の脳
MRI では特記所見を認めなかった
。脳
波は両側前頭葉∼頭頂葉に同期して棘波が散見
されていた。
:臨床症状,髄液所見,脳波
所見などから髄膜脳炎と診断し8月 21 日から
アシクロビル(30mg/kg/day)30 日間,セフタ
ジ ジ ム(4g/day)20 日 間,免 疫 グ ロ ブ リ ン
(5.0g/day)を3日間の点滴静注を施行した。ス
テ ロ イ ド パ ル ス 療 法(ソ ル メ ド ロ ー ル
1000mg/day,3日間)をおこない,後療法とし
てプレドニゾロンを 60mg/day より開始し以後
漸減,9月2日に中止した。8月 28 日ころか
ら意識障害は改善し発熱もみられなくなった。
髄液所見も改善傾向を示していた。しかし9月
15 日朝から構音障害,両側顔面麻痺,左不全麻
痺が出現し脳 MRI で両側淡蒼球中心に T2W1
で高信号を呈する病変が確認された
。9
月 16 日の髄液は,初圧 230mmH2O,水様透明,
細胞数 69/mm3(リンパ球 65),蛋白 52.8mg/dl,
糖 38mg/dl,IgG 7.6mg/dl,IgG index 0.9 であっ
た。9月 17 日からステロイドパルス療法(ソル
メドロール 1000mg/day,3日間)を施行,後療
法としてプレドニゾロンを 60mg/day より開始
し以後漸減,10 月 10 日に中止した。症状は改
善し 10 月初めには神経症状は消失した。10 月
号を示す8)。本症例では髄液中の単純ヘルペス
ウイルス DNA は証明できなかったが血清およ
び髄液の単純ヘルペスウイルスの抗体価に有意
な変動がみられ単純ヘルペス脳炎の診断は問題
ないものと思われる。一方で急性期の脳 MRI
では異常所見は認められず亜急性期に両側淡蒼
球中心に異常信号域が出現した。 MRI 上非典
型的画像所見を呈した単純ヘルペス脳炎の報告
は散見される4)5)6)7)が,いずれも大脳辺縁系の
病巣が大脳白質などに拡大を認めたというもの
であり本症例のように左右対称性に基底核部中
心の病変を認めたものはない。本症例は髄膜脳
炎発症直後ではなく既に発熱や頭痛などの症状
は消失した3週間後に新たな神経症状および画
像所見が出現しステロイドが奏効したことか
ら,その機序としてウイルスの直接侵襲と増殖
に伴う神経組織の破壊による一次性脳炎よりも
免疫学的アレルギー反応を介した二次性の脳炎
によるものが考えられた。その他アシクロビル
による治療歴や発症時期からアシクロビル脳症
との鑑別が重要になる。アシクロビル脳症では
意識障害やせん妄,幻覚などの精神神経症状が
前景にたつことが多いのに対し本例では構音障
害,顔面麻痺,左不全麻痺などの巣症状が主体
であったこと,アシクロビル脳症の発症にはア
シクロビルおよびその代謝産物の中枢神経系へ
の蓄積が関与していると考えられており腎障害
10 日の脳 MRI では両側淡蒼球の高信号領域は
のある症例や高齢者,他の神経毒性を有する薬
縮小していた。
剤を併用している患者に多い9)ことから否定的
と考えた。
単純ヘルペス脳炎の生命予後および機能予後
単純ヘルペスウイルスは代表的な DNA ウイ
は抗ウイルス薬の進歩により確実に改善してい
ルスである。病理学的には側頭葉,大脳辺縁系
るが,早期診断に基づく早期治療が予後を左右
に出血,壊死を伴った激しい炎症像を示す。侵
することはいうまでもない。画像診断は重要だ
入門戸や感染経路の如何にかかわらず,中枢神
が本症例のような非定型例の存在もあることを
経に侵入した単純ヘルペスウイルスは大脳辺縁
認識すべきである。今回呈示した症例は免疫学
系の皮質に炎症をきたすとされ,典型的な単純
的アレルギー反応による機序が考えられるが,
ヘルペス脳炎の急性期脳 MRI 所見は,一側ある
画像所見は今まで同様の報告はない。単純ヘル
いは両側の大脳辺縁系が炎症による浮腫を反映
ペス脳炎の病態を考える上で貴重な症例と思わ
し,T1強調画像で低信号,T2強調画像で高信
れ報告した。
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
9)
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症例5
旭赤医誌 19;47 ∼ 51,2005
木村病に合併した微小変化型ネフローゼ症候群の一例
黒 田 せつ子*1 磯 部 健*1 石 黒 俊 哉*1
和 田 篤 志*1 高 橋 光 明*2
木村病(好酸球性リンパ濾胞様増殖性肉芽腫,
40 年間,木工所に勤務していた 65 歳男性が,
eosinophilic lymphfolliculoid granuloma)は,皮下
耳鳴,難聴を主訴に 2000 年7月,当院耳鼻咽喉
軟部組織またはリンパ節に腫瘤を形成する良性
科を受診した。感音性難聴と診断されたが,こ
疾患で,臨床的には,表皮に異常のない無痛性
のとき右耳前側の顔面に約5×6cm の皮下腫
の皮下腫瘤として気付かれる。組織学的には,
瘤を指摘された
。この腫瘤は 1995 年頃
リンパ濾胞構造と好酸球,リンパ球,肥満細胞
より出現し徐々に増大したもので,表皮に異常
の浸潤,小血管の増生を伴う肉芽腫性病変で,
は な く 無 痛 性 で あ っ た。末 梢 血 白 血 球 数 は
最初に木村らにより 1948 年に日本病理学会で
8250/mm3,好 酸 球 数 は 490/mm3(好 酸 球 分 画
報告された。腫瘤の発生部位は頭頚部に多く,
5.9%)で,血清 IgE 値は 762 IU/ml(正常値 15.0-
腫瘤の大きさは小豆大から鶏卵大で,少年期か
360.0)と高値であった。腫瘤より生検を行った
ら中年期のアジア系男性に多く発症し,慢性の
ところ,真皮から皮下組織にかけてリンパ濾胞
経過をとる。病因は不明であるが,末梢血好酸
形成と著明な好酸球および形質細胞の浸潤が認
球増多や高 IgE 血症が認められることより,腫
められ,木村病と診断された
。プレドニ
瘍性病変ではなく,反応性病変であると考えら
ゾロン(PSL)1日 15mg 内服治療により,腫瘤
れている。また,蛋白尿やネフローゼ症候群を
は一時,縮小傾向をみたが,PSL 減量により増
合併する症例も報告されている。最近我々は,
大し,
2000 年 10 月,
頚部に表在リンパ節も1個
木村病に合併した微小変化型ネフローゼ症候群
触知するようになった。2002 年1月,白血球数
の症例を経験したので報告する。
10540/mm3,好酸球数 1200/mm3(11.4%),血清
IgE 値は 4170.0IU/ml とさらに高値となったた
*1旭川赤十字病院腎臓内科 *2同 耳鼻咽喉科
Setsuko KURODA *1,Takeshi ISOBE *1,Toshiya ISHIGURO *1,Atsushi WADA *1,and
Mitsuaki TAKAHASHI *2
*1 Department of Nephrology,Asahikawa Red Cross Hospital
*2 Department of Otolaryngology, Asahikawa Red Cross Hospital
日来院,尿蛋白陽性で当科に紹介入院となっ
た。
入院時,身長 154cm,体重 70kg,体温 35.8℃,
血圧 140/78mmHg,脈拍 75/ 分で,右耳の前側の
顔面に約3×2cm の軟い皮下腫瘤を触知した。
結膜に貧血,黄疸なく,表在リンパ節を触知せ
ず,心肺聴診所見や腹部に異常は認められな
かった。尿蛋白3+(6.7 g/ 日)
,尿中赤血球 2029/HP,血 清 総 蛋 白 3.5g/dl,血 清 ア ル ブ ミ ン
1.6g/dl,総コレステロール 663mg/dl とネフロー
ゼ 症 候 群 を 呈 し て い た。血 清 ク レ ア チ ニ ン
1.0m/dl,24 時間クレアチニンクリアランスは
62.8ml/min で あ っ た。末 梢 血 白 血 球 数
11090/mm3,好 酸 球 数 430/mm3(好 酸 球 分 画
3.9%),赤血球数 521 × 104/mm3,血小板数 24.8
× 104/mm3,AS016IU/ml,血清
IgA258mg/dl で,HBs 抗原,HCV 抗体,抗核抗
体や抗好中球細胞質抗体は陰性で血清補体価は
正常であった。腎生検の結果,光顕で採取され
た糸球体はすべて微小変化であり,蛍
光抗体法で IgG,IgA,IgM,C3,C1q はいずれ
も陰性,電顕では糸球体上皮細胞のびまん性の
足突起融合が認められ,微小変化群と診断され
た。PSL を 1 日 40mg に増量し 20 日後に尿蛋白
が陰性となり浮腫は消失,体重は減少し 57kg と
なった。皮下腫瘤は縮小し 2004 年1月には触
知 さ れ な く な っ た。2004 年 5 月,白 血 球 数
3
と低下,IgE
11850/mm3,好酸球数 40/mm(0.4%)
値は 153.6IU/ml と正常値となった。PSL は漸減
し,2005 年 11 月より5 mg 隔日投与を行ってい
るが,2006 年4月まで皮下腫瘤やネフローゼの
再発は認められていない。
め,PSL を1日8 mg より 15mg に増量し柴苓湯
の併用も行われた
。この後,徐々に腫瘤
3
木村病は,頭頚部の皮下軟部組織やリンパ節
は縮小し、2003 年7月、白血球数 11860/mm 、
に生じた肉芽腫性病変で,最初に木村らが 1948
好酸球数 340/mm3 (2.8%)、IgE 値 1458.0 IU/ml と
年に日本病理学会に発表したことから,欧米の
低下した。PSL を漸減し 2003 年8月より1日
教科書にも Kimura's disease として記載されて
7.5mg で投与中であったが,2003 年 11 月(68
いる。腫瘤の発生部位は頭頚部に多く,特に耳
歳)
,顔面,下肢の浮腫が出現したため 11 月 18
下腺領域や顎下部および側頚部に好発するが,
に蛋白尿が認められ,このうちネフローゼ症候
群は 59%(13/21)であったとの報告や1),266
例の検討で,42 例(16%)に蛋白尿が認められ,
ネフローゼ症候群は 78%(33/42)であったと
の報告2) があるが,腎合併症について詳細に述
べた報告は少ない。
Natov 3)らは,IgA 腎症を合併した木村病の症
例を報告したが,その考察の中で,蛋白尿を生
じ腎生検で病理組織診断がなされた木村病の症
例を Medline から検索し,1981 年から 1996 年ま
でに報告された 12 症例について述べている。
年令は 14-71 歳で9例が男性,9例がアジア系
眼窩領域,前額部,大腿部,鼠径部,腋窩部に
で(日本人5,中国人2,ベトナム人1,イン
発症することもある。腫瘤の大きさは小豆大か
ド人1)
,サウジアラビア人,フィリピン人,ハ
ら鶏卵大で単発または多発するが,境界は比較
ンガリー人が1例ずつであった。12 例中,9
的明瞭で無痛性のことが多い。病変は真皮から
例は,木村病発症後,3か月から 19 年後1)2)4)5)
皮下組織,または所属リンパ節に形成され,胚
に蛋白尿を発症し,1例は同時発症,2例は木
中心を伴うリンパ濾胞が認められ,その周囲に
村病発症前6)に蛋白尿を生じていた。血清クレ
リンパ球,形質細胞,好酸球,肥満細胞などが
アチニンは 0.6-3.2mg/dl で,11 例がネフローゼ
浸潤している。
であった。腎組織は,5例が膜性腎症1)2),3例
木村病は蛋白尿やネフローゼ症候群を合併し
が微小変化群2)4)6),2例が膜性増殖性腎炎で,
やすく,木村病 175 例の検討で,21 例(12%)
IgE 腎症5) と巣状糸球体硬化症が1例ずつで
あった。12 例中,11 例で末梢血好酸球増加が認
フローゼが合併する可能性が示唆されている。
められ(11-72%),血清 IgE が調べられた5例
木村病の治療法として副腎皮質ステロイドや
中4例で高 IgE 血症が認められた。
その他の免疫抑制剤が有効であるとの報告が多
木村病の病因や,蛋白尿を合併しやすい理由
いが,ステロイドの中止により再発しやすい。
は未だ明らかではない。蛋白尿の出現時期は木
また外科的切除,放射線療法なども行われる
村病の発症と同時,あるいは,発症後の報告が
が,これらのみでは再発する例が少なくない。
多 い も の の,発 症 前 に 蛋 白 尿 を 生 じ て い た
しかし,一般状態は侵されることはなく,悪性
6)
7)
例
もあることから,木村病と腎病変は,何ら
化することはないので,生命に対する予後は良
かの共通の要因により生じていることが示唆さ
好である。
れている。
木村病に合併したネフローゼに対するステロ
木村病では,末梢血好酸球増多と高 IgE 血症,
イドの効果は,特発性ネフローゼの場合と同様
病変部ではリンパ濾胞中の抗原提示細胞である
で,メサンジウム増殖性腎炎や微小変化群では
5)
濾胞樹状細胞に IgE の結合が認められる 。ま
有効であるが,膜性腎症,びまん性増殖性糸球
た,GM-CSF や TNF-αなどが末梢血で高値であ
体腎炎,巣状糸球体硬化症では,必ずしも効果
8)
ることより ,活性化されたリンパ球から産生
が得られないと報告されている。ネフローゼの
されるサイトカインが病変の形成に関係してい
病型やステロイド・免疫抑制剤の効果は木村病
ると考えられている。より具体的に述べると,
の有無に左右されず,腎病理組織型によるとい
GM-CSF や TNF-α,IL-4,IL-5,IL-13 等 を
われている3)13)。
産生する type2 T helper(Th2)細胞の関与が
示唆されている。アレルギー反応に関与する
種々のサイトカインの中で IgE 抗体産生細胞の
木村病の発症後に微小変化型ネフローゼ症候
分 化 に は IL-4が 重 要 な 役 割 を 演 じ て お り,
群を合併した症例を経験した。木村病とネフ
IFN-γはこれに対し拮抗作用を示す。好酸球の
ローゼはともに,ステロイド治療が有効であっ
増殖分化には GM-CSF,IL-5,とくに IL-5が
た。木村病の病因や,蛋白尿を合併しやすい理
関与する。腎合併症のない木村病の症例で,血
由は未だ明らかではないが,何らかの抗原刺激
清 IL-4,IL-5,IL-13mRNA レベルが高く,シ
により Th2経路が活性化されやすい症例で,木
クロスポリン(CsA)で治療後,好酸球の減少
村病とネフローゼが合併する可能性が示唆され
とともに IL-4,IL-5,IL-13mRNA レベルは低
ており,今後の更なる検討が期待される。
下,一方,IFN-γ m-RNA レベルは正常で治療後
本論文の要旨の一部は、第 34 回日本腎臓学会
も不変であったと報告されている9)。また,ネ
東部学術大会にて発表した。
フローゼを合併した症例で,血清 IL-5レベル
及び IL-5/IFN-γ比が高く,CsA で治療後,IL10)
5/IFN-γ比が正常化したとの報告もある 。
1)
Th2サイトカインの増加は木村病の発症進展
のみならず,腎糸球体基底膜の透過性亢進をき
たし蛋白尿を生じる可能性も考えられてい
る 11)。膜性腎症や微小変化群,増殖性腎炎など
2)
は Th2細胞に関連した疾患群であるとの報告
もあることより 12),何らかの抗原刺激により Th
2経路が活性化されやすい症例で,木村病とネ
3)
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症例6
旭赤医誌 19;53 ∼ 56,2005
CPC レポート:錯乱にて精査加療中,第4病日突然死した一例
古 川 晶 子
し。
:30 年以上食堂の経営をしていた。現
今回我々は,ベンゾジアゼピン系薬剤による
在はビルのメンテナンス業をしている。
逆説性興奮で錯乱状態をきたして入院し,入院
:突然死,心疾患,精神疾患などの家族
4日目に突然死した症例を経験した。病理解剖
歴はない。
では肥大型心筋症が認められた。突然死の原因
:当院受診前日,突然,昔話を大声で話
は興奮状態,肥大型心筋症,向精神病薬が相互
すようになり,ほとんど眠らなくなった。30 分
作用し致死性不整脈が引き起こされたためと考
くらい横になっては起き上がり,しゃべり続け
えられた。
ていた。翌日は朝から全く言葉を話さなくなっ
た。様子がおかしいと家人に伴われ近医受診し
たところ躁状態と診断された。点滴
(内容不明)
我々は,原因不明の錯乱状態にて入院し,向
を受けた後震えだしたため,当院を紹介され,
精神病薬にて治療中に突然死した症例を経験し
当院 ER を受診,錯乱状態と診断され即日入院
た。錯乱の原因と突然死の誘因について考察し
となった。
た。
:「コピー機が,コ
ピー機はしゃべっていました。
」と断片的で意味
不明なことを話していたが突然無言になり,動
:60 歳,男性
作が緩慢になった。
:不眠
:近医内科よりエチゾラム 0.5mg,ゾピク
:特記すべきことなし。
ロン 7.5mg,ロラゼパム 1.5mg,ガンマオリザ
:平成 10 年3月より高血圧症にて近医
ノール 0.5mg,ジアゼパム 10mg,コントミン
通院加療中。
60mg を不眠にて処方されていた。
:飲酒歴,毎晩缶ビール一本。喫煙歴な
:体 温 36.6 度,脈 拍 90/ 分,血 圧
旭川赤十字病院前期臨床研修医
Shoko KOGAWA
150/90mmHg。身体所見特記事項なし。錯乱状
格筋由来であったため,これらの検査値の異常
態以外に特記すべき神経学的所見を認めず。
は骨格筋の傷害によると考えられた。21 時,就
:自分から動こうとせず,
眠した。第四病日,午前5時には異常を認め
閉眼していた。呼名にて開眼したが応答なし。
ず。同日午前6時,採血のため訪室したところ
介助には拒否なく応じた。
呼吸停止していた。速やかに蘇生処置を行った
:GOT 60IU/L,LDH 459 IU/L,
が午前7時 30 分,死亡を確認した。入院中の投
CPK 1277 IU/L,FBS 152mg/dl 以外の異常所見
薬の詳細は表に示す。
を認めず。
:心臓の大きさは 11 × 12 ×
胸部単純写真,12 誘導心電図,単純脳 CT,
7 cm で正常範囲内だが,重量の増加(390g),左
脳波に異常所見なし。
室肥大(壁厚 20mm)
,左室内腔の高度の狭小化
:第一病日,入院時より錯乱状態が続
がみられた。組織学的には左室に心筋線維の錯
いていた。手足をばたばたと動かし,意味不明
綜 配 列,心 筋 間 の 網 目 状 線 維 化(plexiform
な言動があったため保護室へ入室となった。入
fibrosis)が 認 め ら れ,肥 大 型 心 筋 症
室後,無言無動状態となった。経口摂取が不可
(hypertrophic cardiomyopathy:以 下 HCM と 略
能であったためハロペリドール5 mg 点滴静注
す)の所見に一致した。組織学的に心筋梗塞は
を行った。第二病日,午後になって覚醒し,次
認められず,他の臓器にも死因となりうる病理
第に自発的に動くようになった。「管理職は大
学的所見を認めなかった。
変だ。」
など発話もみられるようになった。夕方
:肥大型心筋症に起因する不整脈による
より再び精神運動性興奮状態になった。同日の
突然死と推定された。
血 液 生 化 学 検 査 に て GOT 59 IU/L,LDH 495
IU/L,CPK 1467 IU/L と上昇がみられた。第三
病日,早朝より,独語,徘徊が認められたが,
服薬は可能になった。血中 GOT 116IU/L,LDH
本症例は原因不明の錯乱状態にて入院し,そ
513IU/L,CPK 3855IU/L と上昇傾向にあった。
の精査・加療中に突然死したが,病理解剖にて
CPK アイソザイムを測定したところ 97.2%が骨
肥大型心筋症が認められた。本症例の問題点を
①錯乱状態の原因,②死因に分けて考察する。
:錯乱の原因は
前医より処方された薬による薬物性せん妄,ベ
ンゾジアゼピンの逆説性興奮と考えた。逆説性
興 奮 paradoxical excitement/reaction は ベ ン ゾ ジ
アゼピンのまれな副作用として知られており,
発生頻度は 0.2 ∼ 0.7%である。症状は抑うつ状
態(自殺念慮が報告されている),精神病状態
(幻覚・妄想・意識障害・精神運動性興奮)
,敵
意・攻撃・怒り(中核をなす症状)である。リ
スクファクターは精神疾患・脳器質障害・循環
いる9)。本症例は HCM を合併しており不整脈
障害・高齢者など抑制機構に脆弱性を持ってい
が誘発されやすい状況が重なり合い,致死性不
1)
2)
ることである
。治療はベンゾジアゼピン系
整脈を発症したものと思われる。
特異的拮抗薬であるフルマゼニルが有効との報
告があるが3)一般的ではない。本症例でフルマ
ゼニルを使用しなかった理由は,フルマゼニル
によるベンゾジアゼピンの拮抗は興奮,錯乱,
痙攣を来たす場合があること,フルマゼニルの
血中半減期は本症例で使用されていたベンゾジ
アゼピン系薬剤より短いため反跳的に精神状態
が不安定になる可能性4) を考慮したためであ
る。
:HCM は1年に1%程度の突然
死のリスクがあるといわれ,その原因の多くは
心室頻拍,心室細動である。また,突然死の家
族歴・失神や不整脈の既往がある場合は更にリ
スクが高まるとされている5)。動物実験のデー
タでは HCM ではβ刺激作用によって遅延後脱
1) 三浦貞則,他:精神治療薬大全,中,改訂版 2001,東
分
極(delayed afterdepolarization:DAD)
,
triggered activity に続いて心室頻拍が誘発されや
2)
すいとの報告がある6)。健常者も交感神経系の
過剰な賦活や副交感神経系の抑制によって不整
脈が引き起こされることがあるといわれてお
3)
り7),本症例は錯乱状態にあったため交感神経
は賦活されていたと思われる。またハロペリ
ドール,クロルプロマジンなどの向精神病薬は
電位依存性カリウムチャネルでひとつである
4)
5)
IKr をブロックして QT 延長を引き起こし8),早
期後脱分極(early afterdepolarization: EAS)に続
6)
く torsades de pointes を誘発することが知られて
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第2
3回 2005年5月1
8日(水)
「尿路癌根治術後1年で骨転移が疑われ,急速に進行する息切れ,浮腫を示した1例」
演者:泌尿器科 三宅 正文
病理部 安藤 政克
剖検診断 膀胱癌再発および pulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM).
第2
4回 2005年6月2
9日(水)
「意識障害で発症し,急速に進行する MOF を呈して死亡した大酒家の1例」
演者:消化器内科 藤城 貴教
病理部 安藤 政克
剖検診断 アルコール性肝硬変症+クレブシエラ肺炎
第2
5回 2005年10月1
2日(木)
「貧血が進行し,急激に死の転帰をとった心不全患者の1例」
演者:消化器内科 藤城 貴教
循環器内科 土井 敦
病理部 小幡 雅彦
剖検診断 陳旧性心筋梗塞+ NSAID 十二指腸潰瘍
第2
6回 2005年11月9日(水)
「化学療法中,難治性の肺炎を併発した骨髄異形成症候群(MDS)の1例」
演者:血液腫瘍内科 小沼 祐一
病理部 安藤 政克
剖検診断 全身性ムコール症
第2
7回 2006年2月8日(水)
「敗血症・腹膜炎疑いで当院に搬送され,二日後に DIC と血球貪食症候群をきたし死亡した1例」
演者:消化器内科 藤城 貴教
病理部 小幡 雅彦
剖検診断 細菌性心内膜炎+結核性腹膜炎
第2
8回 2006年3月8日(水)
「原発性骨髄線維症に対し骨髄移植2ヶ月後,出血性膀胱炎,急性腎不全,呼吸不全をきたした1
例」
演者:血液腫瘍内科 平山 泰生
病理部 安藤 政克
剖検診断 アデノウイルスによる間質性腎炎+アデノウイルス肺炎
1)インスリン抵抗性の改善と血中 TG,LPL 値
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志,宮 本 義 博,森 川 裕 子,森 川 秋 月
(第6回中性脂肪研究会,2
0
0
5.
2,旭川)
2)糖尿病性神経障害に対するアンケート調査と理学所見・電気生理学的検査との関連
旭川赤十字病院内分泌代謝科
宮 本 義 博,山 北 圭 介,中 田 宏 志,森 川 裕 子
森 川 秋 月
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第48回日本糖尿病学会年次学術集会,2
0
05.
5,神戸)
3)1型糖尿病における持効型インスリン(Glargine)の有効性と安全性
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月,森 川 裕 子,中 田 宏 志,宮 本 義 博
山 北 圭 介
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第48回日本糖尿病学会年次学術集会,2
0
05.
5,神戸)
4)バセドウ病治療中の CPK 上昇についての検討
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 裕 子,堀 部 雅 子,宮 本 義 博,中 田 宏 志
森 川 秋 月
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第23回北海道甲状腺談話会,2
0
0
5.
7,札幌)
5)糖尿病患者の下肢閉塞性動脈症(ASO)における足肢/上腕血圧比(TBI)測定の有用性
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志,森 川 秋 月,森 川 裕 子,宮 本 義 博
堀 部 雅 子
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第39回日本糖尿病学会北海道地方会,2
0
05.
1
0,旭川)
6)2型糖尿病患者における腎症進展抑制因子
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月,森 川 裕 子,中 田 宏 志,宮 本 義 博
堀 部 雅 子
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第39回日本糖尿病学会北海道地方会,2
0
0
5.
10,旭川)
7)出産10日目にケトアシドーシス昏睡で発症した劇症1型糖尿病の1例
旭川赤十字病院内分泌代謝科
堀 部 雅 子,森 川 秋 月,森 川 裕 子,中 田 宏 志
(第236回日本内科学会北海道地方会,2
00
5.
9, 札幌)
8)2型糖尿病患者における GFR 推定式の検討
旭川赤十字病院内分泌代謝科
堀 部 雅 子,森 川 秋 月,森 川 裕 子,中 田 宏 志
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第39回日本糖尿病学会北海道地方会,2
0
0
5.
10,旭川)
9)糖尿病性神経障害におけるアンケート調査・理学所見・電気生理学的検査
旭川赤十字病院内分泌代謝科
宮 本 義 博,堀 部 雅 子,中 田 宏 志,森 川 裕 子
森 川 秋 月
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第39回日本糖尿病学会北海道地方会,2
0
0
5.
10,旭川)
1
0)透析拒否から導入にいたるまでの心をサポートした1型糖尿病患者の症例
旭川赤十字病院栄養課
佐々木 智 子,神 田 暢 子,長 瀬 ま り,佐 藤 和 子
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志,森 川 秋 月
旭川赤十字病院腎臓内科
和 田 篤 志
(第39回日本糖尿病学会北海道地方会,2
0
0
5.
10,旭川)
1
1)バセドウ病手術(全摘術および亜全摘術)前後の血清 TRAb の変化
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 裕 子,堀 部 雅 子,宮 本 義 博,中 田 宏 志
森 川 秋 月
旭川医科大学第2内科
羽 田 勝 計
(第48回日本甲状腺学会,2
0
0
5.
11,東京)
1)糖尿病の経口薬∼ビグアナイド剤を中心にして∼
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(第9回深川市臨床糖尿病検討会,2
0
05.
1,深川)
2)糖尿病と臨床検査
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(第14回日本臨床化学会北海道支部総会,2
00
5.
2,旭川)
3)経口糖尿病薬の位置付け
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(旭川ナテグリニドを学ぶ会,2
00
5.
3,旭川)
4)糖尿病と高血圧
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(上川北部医師会学術講演会,2
00
5.
5,名寄)
5)糖尿病合併した高脂血症患者に対するスタチンの選択
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志
(学術講演会,2
00
5.
5,旭川)
6)メタボリックシンドロームとデイオバン
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志
(旭川医科大学第2内科 OB 会,200
5.
8,旭川)
7)糖尿病ケーススタデイ
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(日本糖尿病療養指導士認定機構,第6回講習会,2
0
05.
1
0,札幌)
8)糖尿病と動脈硬化について
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(第180回曙会,2
0
0
5.
10,旭川)
9)糖尿病治療の最前線と CDE の役割
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(北海道 CDE スキルアップセミナー,2
0
05.
1
0,旭川)
10)血糖値の上がり下がりは何で決まるか
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(生活習慣病予防市民講演会,2
0
05.
1
0,旭川)
11)忍び寄るメタボリックシンドローム
旭川赤十字病院内分泌代謝科
中 田 宏 志
(北海道電力株式会社衛生講話,2
0
05.
1
1,旭川)
1
2)糖尿病ケーススタデイ3
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
(日本糖尿病療養指導士認定機構,更新者用講習会,2
0
05.
1
2,札幌)
1)経口薬2次無効への対応のこつ
旭川赤十字病院内分泌代謝科
森 川 秋 月
3
5,20
0
5)
(糖尿病診療マスター 3(4)
:5
31-5
1)マニュアル通りに施行できなかった PTEG 症例の検討
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,外 川 征 史
町立中標津病院内科
羽 廣 敦 也,谷 口 雅 人
遠軽厚生病院内科
鈴 木 晶 子,千 葉 篤,柴 田 好
(第9回 HEQ 研究会,2
0
0
4.
9.
2
5,札幌市)
2)直腸カルチノイドについて
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,外 川 征 史,藤 城 貴 教
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
(腸を診る会,2
0
0
4.
9.
3
0)
3)PTEG 施行困難例に対する造設時の技術的工夫
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,吉 田 暁 正,外 川 征 史,藤 城 貴 教
町立中標津病院内科
羽 廣 敦 也,谷 口 雅 人
遠軽厚生病院内科
鈴 木 晶 子,千 葉 篤,柴 田 好
(第2回北海道胃瘻研究会,2
0
0
4.
1
1.
2
0)
4)術前進達度診断が困難であった大腸癌の1例
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,吉 田 暁 正,外 川 征 史,藤 城 貴 教
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
(腸を診る会,2
0
0
5.
1.
1
3)
5)消化管間葉系腫瘍について
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,吉 田 暁 正,外 川 征 史,藤 城 貴 教
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
(消化器病談話会,2
0
0
5.
3.
8)
6)PTEG 造設時に遭遇する解剖学的バリエーションとその対策
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,吉 田 暁 正,外 川 征 史
町立中標津病院内科
羽 廣 敦 也,谷 口 雅 人
遠軽厚生病院内科
鈴 木 晶 子,千 葉 篤,柴 田 好
(第4回日本 PTEG 研究会,2
00
5.
4.
2,東京都)
7)線維化により進達度診断が困難であった大腸癌の1例
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,鈴 木 恒 仁,吉 田 暁 正,藤 城 貴 教
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
(腸を診る会,2
0
0
5.
4.
22)
8)術前診断が可能であった胃腺扁平上皮癌の1例
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,藤 城 貴 教,吉 田 暁 正,外 川 征 史
旭川赤十字病院外科
平 康 二,真名瀬 博 人,菱 山 豊 平
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
(日本消化器内視鏡学会,2
0
05.
5.
7,北海道支部例会)
9)抗凝固療法施行中に大腸出血を繰り返した一症例
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,吉 田 暁 正,外 川 征 史
(日本消化器内視鏡学会北海道支部例会,2
0
05.
5.
8,札幌市)
10)診断に苦慮した胆管狭窄を伴う自己免疫性膵炎の1例
旭川赤十字病院消化器科
吉 田 暁 正,後 藤 拓 麿,外 川 征 史,藤 城 貴 教
(消化器病学会,2
0
0
5.
5,地方会)
11)EVL 法を用いた直腸カルチノイドの治療
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,鈴 木 恒 仁,吉 田 暁 正
(第69回腸疾患研究会,2
00
5.
6.
1
8,札幌市)
1
2)皮膚転移をきたした進行胃癌の1例
旭川赤十字病院消化器科
後 藤 拓 磨,藤 城 貴 教,鈴 木 恒 仁,吉 田 暁 正
旭川赤十字病院病理部
安 藤 政 克,小 幡 雅 彦
(日本消化器内視鏡学会,2
0
0
5.
10.
7,北海道支部例会)
1
3)当院における PTEG 施行例の臨床的検討
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,鈴 木 恒 仁,吉 田 暁 正
町立中標津病院内科
羽 廣 敦 也,久 保 光 司
遠軽厚生病院
鈴 木 晶 子,千 葉 篤,柴 田 好
(消化器病学会北海道支部例会,2
0
05.
1
0.
1
5,札幌市)
1
4)当院における PTEG 造設時の合併症に関する検討
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教,後 藤 拓 磨,鈴 木 恒 仁,吉 田 暁 正
町立中標津病院内科
羽 廣 敦 也,久 保 光 司
遠軽厚生病院
鈴 木 晶 子,千 葉 篤,柴 田 好
(第3回北海道胃瘻研究会,2
00
5.
1
1.
12,札幌市)
1)小腸内視鏡検査の実際
旭川赤十字病院消化器科
藤 城 貴 教
(北海道消化器内視鏡技師会,2
00
5.
5.
7,札幌市)
2)消化管皮膚瘻の有用性について
旭川赤十字病院消化器内科
藤 城 貴 教
(旭川消化器病談話会,2
0
05.
6.
14,旭川市)
3)小腸内視鏡検査の実際
旭川赤十字病院消化器内科
藤 城 貴 教
(道北地区消化器内視鏡技師研究会,2
0
05.
9.
10,旭川市)
1)再発高危険群悪性リンパ腫に対する Rituximab 併用 PBSCT
旭川赤十字病院血液腫瘍科
酒 井 俊 郎,小 沼 祐 一,平 山 泰 正,吉 田 真 誠
幸 田 久 平
(第2回北海道血液疾患談話会,2
0
0
5.
3.
26,札幌)
2)亜ヒ酸投与により再寛解となり自家末梢血幹細胞移植を施行し経過良好な難治性APLの1例
旭川赤十字病院血液腫瘍科
酒 井 俊 郎,平 山 泰 生,小 沼 祐 一,幸 田 久 平
札幌医科大学内科学第四講座
吉 田 真 誠
(第234回日本内科学会北海道地方会,2
0
05.
2.
1
2,札幌)
3)リツキシマブ併用自家末梢血幹細胞移植後にアデノウィルスによる出血性膀胱炎をきたした
濾胞性リンパ腫の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
伊 藤 孝 仁,小 沼 祐 一,兼 次 洋 介,酒 井 俊 郎
平 山 泰 生,幸 田 久 平
札幌医科大学第四内科
吉 田 真 誠
(平成17年度北海道血液学同好会総会,第4
0回日本血液学会北海道地方会,2
005.
4.
1
6,札幌)
4)Rituximab 併用自家移植後における免疫グロブリンおよび遅発性好中球減少の検討
旭川赤十字病院血液腫瘍科
平 山 泰 生,小 沼 祐 一,吉 田 真 誠,幸 田 久 平
札幌医科大学第四内科
酒 井 俊 郎
市立千歳市民病院内科
黒 田 裕 之
国立病院機構函館病院内科
平 田 康 二
(第16回北海道造血細胞移植研究会,2
0
0
5.
5.
2
8,札幌)
5)Cushing 症候群を呈した胃小細胞癌の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍科
兼 次 洋 介,平 山 泰 生,伊 藤 孝 仁,吉 田 真 誠
小 沼 祐 一,幸 田 久 平
旭川赤十字病院病理部
安 藤 政 克,小 幡 雅 彦
札幌医科大学第四内科
酒 井 俊 郎
(第235回日本内科学会北海道地方会,2
00
5.
6.
4,札幌)
6)薬剤中止後再燃をきたした PEG-IFN 誘起性間質性肺炎の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍科
和 田 剛 志
(第21回肝臓を診る会,2
0
05.
11.
2
4,旭川)
7)小腸穿孔によって発見された GIST の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
吉 田 真 誠,小 沼 祐 一,平 山 泰 生,幸 田 久 平
旭川赤十字病院外科
前 山 義 博,真名瀬 博 人,中 村 豊
旭川赤十字病院病理部
小 幡 雅 彦,安 藤 政 克
札幌医科大学第四内科
庵 原 秀 之
(第236回日本内科学会北海道地方会,2
00
5.
9.
3,札幌)
8)Rituximab 併用自家移植後における免疫グロブリン値低下および遅発性の好中球減少に関する
検討
旭川赤十字病院血液腫瘍科
庵 原 秀 之,平 山 泰 生,小 沼 祐 一,吉 田 真 誠
幸 田 久 平
札幌医科大学第四内科
酒 井 俊 郎
市立千歳市民病院内科
黒 田 裕 之
国立病院機構函館病院
平 田 康 二
(第25回日本アフェレシス学会北海道地方会,2
0
05.
1
0.
22,札幌)
9)非外傷性十二指腸壁内血腫の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍科
庵 原 秀 之,平 田 康 二,小 沼 祐 一,幸 田 久 平
国立病院機構函館病院
吉 田 真 誠,釋 亮 也
(第23
7回日本内科学会北海道地方会,2
0
05.
1
1.
5,札幌)
1)再生不良性貧血と診断された顆粒リンパ球性白血病の1例
旭川赤十字病院血液腫瘍科
平 田 康 二,小 沼 祐 一,吉 田 真 誠,幸 田 久 平
札幌医科大学第四内科
酒 井 俊 郎
(第67回日本血液学会総会・第4
7回日本臨床血液学会,2
0
0
5.
9.
17,横浜)
1)AML 治療における auto-PBSCT の位置付け
旭川赤十字病院血液腫瘍科
平 山 泰 生,幸 田 久 平
(第47回日本臨床血液学会北海道地方会,シンポジウム,2
0
05.
1
0.
1,札幌)
2)がん緩和医療の現場から
旭川赤十字病院血液腫瘍内科部長
幸 田 久 平
(旭川「生と死を考える会」講演会,講演,2
00
5.
1.
2
9,旭川)
3)小腸穿孔により発見された GIST 症例
旭川赤十字病院血液腫瘍内科科
溜 裕美子
(消化管間質腫瘍「GIST」学会講演会,講演,2
00
5.
6.
1
0,旭川)
4)ATL の診断と治療
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
平 山 泰 生
(第34回旭川血液カンファレンス,講演,2
00
5.
6.
1
5,旭川)
5)癌化学療法時の消化器症状対策
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
幸 田 久 平
(第1回札幌医療連携懇話会,講演,2
0
0
5.
6.
25,札幌)
6)長期生存したスキルス胃癌症例の診断から終命まで
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
幸 田 久 平
(第22回旭川緩和医療研究会,講演,2
0
0
5.
7.
15,旭川)
7)がん緩和医療の現場から2
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
幸 田 久 平
(旭川「生と死を考える会」講演会,講演,2
00
5.
7.
2
3,旭川)
8)ホスピス病棟と一般病棟における緩和医療のちがい
―旭川地区における緩和医療の歴史をふまえて,癌治療医の立場から―
旭川赤十字病院血液腫瘍内科
幸 田 久 平
(ホスピス・緩和ケアフォーラム in 旭川,パネルディスカッション,2
00
5.
1
0.
8,旭川)
1)Helicobacter pylori の新たなる病原性
―特発性血小板減少性紫斑病―
幸 田 久 平
5
4,2
0
0
5)
(臨床と微生物3
2
(2)
:14
9-1
2)クッシング症候群を呈した胃原発小細胞癌の1例
兼 次 洋 介,平 山 泰 生,庵 原 秀 之,酒 井 俊 郎
小 沼 祐 一,吉 田 真 誠,幸 田 久 平,安 藤 政 克
小 幡 雅 彦
6,2
0
0
4)
(旭赤医誌18;8
3-8
3)当院におけるミニ移植8例の検討
小 沼 祐 一,小 池 和 彦,平 山 泰 生,庵 原 秀 之
酒 井 俊 郎,吉 田 真 誠,幸 田 久 平
0,2
0
0
4)
(旭赤医誌18;37-4
4)石灰化胃癌の1例
酒 井 俊 郎,平 山 泰 生,久 我 貴,小 沼 祐 一
吉 田 真 誠,幸 田 久 平,藤 城 貴 教,高 氏 修 平
5,2
0
0
4)
(旭赤医誌18;41-4
5)自家末梢血幹細胞移植を施行し,経過良好な脳原発悪性リンパ腫の1例
吉 田 真 誠,小 沼 祐 一,吉 田 な つ,酒 井 俊 郎
平 山 泰 生,幸 田 久 平
8,2
0
0
4)
(旭赤医誌18;53-5
6)CPT-11/ 5-FU/levofolinate(l-LV)併用療法が奏功した直腸カルチノイド腫瘍軟部組織内転移
の1例
吉 田 真 誠,小 沼 祐 一,酒 井 俊 郎,平 山 泰 生
小 池 和 彦,幸 田 久 平,中 村 豊,安 藤 政 克
小 幡 雅 彦
2,2
0
0
4)
(旭赤医誌18;47-5
7)血清 CA12
5が病勢を反映した濾胞性リンパ腫
黒 田 裕 行,木 田 雅 也,渡 辺 秀 樹,白 尾 さや香
幸 田 久 平
8
3,2
0
0
5)
(臨床血液46
(4)
:2
8
1-2
8)癌の分子標的治療の進歩
臨床での分子標的治療薬剤の効果と今後の課題 イマチニブ
平 山 泰 生,新 津 洋司郎
3
8,2
0
0
5)
(癌治療と宿主1
7
(3)
:2
3
3-2
9)経口リバビリンが奏効した造血幹細胞移植後
アデノウイルス関連血球貪食症候群
井 山 諭,松 永 卓 也,藤 見 章 仁,村 瀬 和 幸
栗 林 景 晶,佐 藤 勉,平 山 泰 生,坂 牧 純 夫
幸 田 久 平,新 津 洋司郎
6
7,2
0
0
5)
(臨床血液4
6
(5)
:3
6
3-3
10)Is Eradication Therapy Useful as the First Line of Treatment in Helicobacter pylori-Positive Idiopathic
Thrombocytopenic Purpura? Analysis of 20
7 Eradicated Chronic ITP Cases in Japan
Kingo Fujimura, Masataka Kuwana, Yoshiyuki Kurata, Masahiro Imamura,
Hiroshi Harada, Hisashi Sakamaki, Masanao Teramura, Kyohei Koda,
Shosaku Nomura, Sayaka Sugihara, Takeshi Shimomura,
Tetsuno-Takahiro Fujimoto, Kazuma Oyashiki, Yasuo Ikeda,
68,20
0
5)
(International Journal of Hematology 8
1:1
62-1
11)Lymphoid tumor in the orbit: malignant or benign? MRI, histomorphological and molecular genetic
analysis of eight cases
Seishu Abe, Mitsuharu Tamakawa, Masakatu Andoh, Kyuhei Kohda, Chihiro Taranishi, Isao
Ohta
8
2,2
0
0
5)
(Eur J Plast Surg 2
7:37
8-3
12)Donor Cell Derived Acute Myeloid Leukemia After Allogeneic Cord Blood Transplatation in a Patient
With Adult T-Cell Lymphoma
Takuya Matsunaga, Kazuyuki Murase, Makoto Yoshida, Akihirto Fujimi,
Satosi Iyama, Kageaki Kuribayashi, Tsutomu Sato, Katsuhisa Kogawa,
Yasuo Hirayama, Sumio Sakamaki, Kyuhei Kohda, and Yoshiro Niitsu
98,2
00
5)
(American Journal of Hematology 79:29
4-2
13)Involvement of transforming growth factor- β and thrombopoietin in the pathogenesis of
myelodysplastic syndrome with myelofibrosis
T Akiyama, T Matsunaga, T Terui, K Miyanishi, I Tanaka, T Sato, H Kuroda,
R Takimoto, T Takayama, J Kato, N Yamauchi, K Kogawa, S Sakamaki,
Y Hirayama, K Kohda, and Y Niitsu
5
6
6,20
0
5)
(Leukemia 19,1
5
5
8-1
14)がん分子標的薬―開発から臨床への最新動向
増殖因子阻害剤
旭川赤十字病院科
幸 田 久 平,新 津 洋司郎
1
6,2
0
0
5)
(医学のあゆみ2
1
5
(7)
:6
1
3-6
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
1)Opitz trigonocephaly C 症候群の1例
旭川赤十字病院小児科
大 崎 雅 也,三 浦 純 一,阿 部 なお美,野 口 聡 子
(第10
8回日本小児科学会学術集会,2
0
0
5.
4.
2
2−24,東京)
2)意識障害を伴った偏頭痛の一例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,三 浦 純 一,大 崎 雅 也,阿 部 なお美
(第19回日本小児救急医学会,2
0
0
5.
7.
1−2,仙台)
3)皮膚症状が出現しなかったアレルギー性紫斑病の一例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,阿 部 なお美,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(日本小児科学会北海道地方会第2
6
4回例会,20
05.
11.
2
7,札幌)
4)陰嚢症状を合併したアレルギー性紫斑病の1例
旭川赤十字病院小児科
阿 部 なお美,野 口 聡 子,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
旭川赤十字病院泌尿器科
清 水 崇,堀 田 裕,三 宅 正 文
(第26回道北小児科懇話会,2
00
5.
1
2.
17,旭川)
5)急性リンパ性白血病の1例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,阿 部 なお美,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
6)偏頭痛の1例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,阿 部 なお美,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
7)EBV-AHS の1例
旭川赤十字病院小児科
阿 部 なお美,野 口 聡 子,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
8)膜性増殖性腎炎の1例
旭川赤十字病院小児科
阿 部 なお美,野 口 聡 子,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
9)当院における過去5年間の小児腸重積エコー下整復の検討
旭川赤十字病院小児科
大 崎 雅 也,野 口 聡 子,阿 部 なお美,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
1
0)若年性ミオクロニーてんかんの2例
旭川赤十字病院小児科
大 崎 雅 也,野 口 聡 子,阿 部 なお美,三 浦 純 一
(第4回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
1.
2
0,旭川)
1
1)灯油誤嚥性肺炎の1例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,阿 部 なお美,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第5回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
7.
8,旭川)
1
2)紫斑の出現しなかったアレルギー性紫斑病の1例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,阿 部 なお美,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第5回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
7.
8,旭川)
1
3)再生不良性貧血の1例
旭川赤十字病院小児科
阿 部 なお美,野 口 聡 子,大 崎 雅 也,三 浦 純 一
(第5回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
7.
8,旭川)
1
4)身震い発作(Shuddering attack)の1例
旭川赤十字病院小児科
大 崎 雅 也,野 口 聡 子,阿 部 なお美,三 浦 純 一
(第5回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
7.
8,旭川)
1
5)不明熱の1例
旭川赤十字病院小児科
大 崎 雅 也,野 口 聡 子,阿 部 なお美,三 浦 純 一
(第5回旭川赤十字病院小児科合同症例検討会,2
0
05.
7.
8,旭川)
1
6)LCH の1例
旭川赤十字病院小児科
野 口 聡 子,三 浦 純 一,大 崎 雅 也,阿 部 なお美
(第13回小児血液・悪性腫瘍研究会,2
0
05.
11.
5,札幌)
1)閉鎖孔ヘルニアについての検討
旭川赤十字病院外科
市之川 正 臣,菱 山 豊 平,平 康 二,中 村 豊
竹 内 幹 也,前 山 義 博,本 間 直 健
(第82回北海道外科学会,2
00
5.
2.
5,札幌市)
2)食道義歯異物の1例
旭川赤十字病院外科
真名瀬 博 人,菱 山 豊 平,平 康 二,中 村 豊
前 山 義 博,高 橋 収,東海林 安 人,三 井 潤
(第83回北海道外科学会,2
00
5.
9.
3,札幌市)
3)成人仙尾部奇形腫の1例
旭川赤十字病院外科
東海林 安 人,平 康 二,三 井 潤,高 橋 収
前 山 義 博,真名瀬 博 人,中 村 豊,菱 山 豊 平
(第26回日本大腸肛門病学会北海道地方会,2
0
05.
1
0.
1,札幌市)
4)成人腸重積にて発症した小腸悪性リンパ腫の2例
旭川赤十字病院外科
三 井 潤,菱 山 豊 平,平 康 二,中 村 豊
真名瀬 博 人,前 山 義 博,高 橋 収,東海林 安 人
(第97回日本消化器病学会北海道支部例会,2
0
05.
1
0.
1
5,札幌市)
5)電子カルテとクリニカルパスについて
旭川赤十字病院外科
真名瀬 博 人,菱 山 豊 平,平 康 二,中 村 豊
高 橋 収,東海林 安 人
(第34回旭川手術手技談話会,2
00
5.
1
1.
24,旭川市)
1)下行結腸,左尿管に狭窄をきたし診断に難渋した後腹膜放線菌症の1例
旭川赤十字病院外科
佐々木 剛 志,平 康 二,中 村 豊,福 田 直 也
竹 内 幹 也,菱 山 豊 平
8
4
0,20
05)
(日本臨床外科学会雑誌6
6(1
1),2
83
6-2
2)側方リンパ節単発転移再発を切除した直腸カルチノイドの1例
旭川赤十字病院外科
市之川 正 臣,中 村 豊,前 山 義 博,真名瀬 博 人
平 康 二,菱 山 豊 平
0
1
4,20
05)
(日本臨床外科学会雑誌6
6(1
2)
,3
0
1
1-3
1)骨粗鬆性椎体圧壊に対する脊椎後方短縮術
旭川赤十字病院整形外科
小 野 沢 司,加 茂 裕 樹,西 岡 健 吾,伊 藤 雄 人
類 家 拓 也,平 山 隆 三
(第108回北海道整形災害外科学会,2
0
0
5.
1,旭川)
2)損傷指を用いた On − top plasty による母指再建術
旭川赤十字病院整形外科
類 家 拓 也,平 山 隆 三,西 岡 健 吾,加 茂 裕 樹
伊 藤 雄 人,小野沢 司
函館中央病院
多 田 博
(第108回北海道整形災害外科学会,2
0
0
5.
1,旭川)
3)MP 関節部の外傷性伸筋腱脱臼に対する指背腱膜縫縮術の成績
旭川リハビリテーション病院整形外科
中 村 智,森 泉 茂 宏
旭川赤十字病院整形外科
平 山 隆 三
(第108回北海道整形災害外科学会,2
0
0
5.
1,旭川)
4)損傷指を用いた On − top plasty による母指再建術
旭川赤十字病院整形外科
類 家 拓 也,平 山 隆 三,西 岡 健 吾
函館中央病院
多 田 博
(第48回日本手の外科学会,2
0
0
5.
4,下関)
5)MP 関節部の外傷性伸筋腱脱臼に対する指背腱膜縫縮術の成績
旭川リハビリテーション病院整形外科
中 村 智
旭川赤十字病院整形外科
平 山 隆 三
(第48回日本手の外科学会,2
00
5.
4,下関)
6)掌側板剥離骨折に対する観血的治療
旭川赤十字病院整形外科
秋 田 真 秀,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小 野 沢 司
白 岩 康 孝,佐々木 祐 介
(第109回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
6,札幌)
7)胸腔内出血を伴う胸椎骨折の治療経験
旭川赤十字病院整形外科
佐々木 祐 介,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小 野 沢 司
白 岩 康 孝,秋 田 真 秀
(第109回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
6,札幌)
8)超高齢者の大腿骨遠位部骨折の観血的治療に対して逆行性髄内釘を用いた治療経験
旭川赤十字病院整形外科
白 岩 康 孝,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小 野 沢 司
秋 田 真 秀,佐々木 祐 介
(第112回北海道外傷研究会,2
0
05.
8,札幌)
9)Results of Thoracolumbar Fractures After Posterior Instrumentation
Department of Orthopaedic Surgery ,Asahikawa Red Cross Hospital
Yuki Kamo,Tsukasa Onozawa,Takakazu Hirayama,
Masahide Akita,Yasutaka Siraiwa,Yusuke Sasaki
7 (The 6 th Combined Congress of Spine & Pediatric Orthopaedic Section, APOA Nov 24-2
20
05 Taipei, Taiwan)
1)骨粗鬆性椎体圧壊に対する脊椎後方短縮術
旭川赤十字病院整形外科
小 野 沢 司,加 茂 裕 樹,西 岡 健 吾,伊 藤 雄 人
類 家 拓 也,平 山 隆 三
(第1
0
8回北海道整形災害外科学会,2
0
0
5.
1,旭川)
2)損傷指を用いた On−top plasty による母指再建術
旭川赤十字病院整形外科
類 家 拓 也,平 山 隆 三,西 岡 健 吾,加 茂 裕 樹
伊 藤 雄 人,小野沢 司
函館中央病院
多 田 博
(第108回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
1,旭川)
3)MP 関節部の外傷性伸筋腱脱臼に対する指背腱膜縫縮術の成績
旭川リハビリテーション病院整形外科
中 村 智,森 泉 茂 宏
旭川赤十字病院整形外科
平 山 隆 三
(第108回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
1,旭川)
4)損傷指を用いた On−top plasty による母指再建術
旭川赤十字病院整形外科
類 家 拓 也,平 山 隆 三,西 岡 健 吾
函館中央病院
多 田 博
(第48回日本手の外科学会,2
00
5.
4,下関)
5)MP 関節部の外傷性伸筋腱脱臼に対する指背腱膜縫縮術の成績
旭川リハビリテーション病院整形外科
中 村 智
旭川赤十字病院整形外科
平 山 隆 三
(第48回日本手の外科学会,2
00
5.
4,下関)
6)掌側板剥離骨折に対する観血的治療
旭川赤十字病院整形外科
秋 田 真 秀,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小野沢 司
白 岩 康 孝,佐々木 祐 介
(第109回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
6,札幌)
7)胸腔内出血を伴う胸椎骨折の治療経験
旭川赤十字病院整形外科
佐々木 祐 介,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小野沢 司
白 岩 康 孝,秋 田 真 秀
(第109回北海道整形災害外科学会,2
00
5.
6,札幌)
8)超高齢者の大腿骨遠位部骨折の観血的治療に対して逆行性髄内釘を用いた治療経験
旭川赤十字病院整形外科
白 岩 康 孝,平 山 隆 三,加 茂 裕 樹,小野沢 司
秋 田 真 秀,佐々木 祐 介
(第112回北海道外傷研究会,2
0
05.
8,札幌)
9)Results of Thoracolumbar Fractures After Posterior Instrumentation
Department of Orthopaedic Surgery ,Asahikawa Red Cross Hospital
Yuki Kamo,Tsukasa Onozawa,Takakazu Hirayama,
Masahide Akita,Yasutaka Siraiwa,Yusuke Sasaki
7 (The 6 th Combined Congress of Spine & Pediatric Orthopaedic Section, APOA Nov 24-2
20
05 Taipei, Taiwan)
1)急性 A 型解離が右内頸動脈へ進展し片麻痺、意識障害が生じたが、椎骨動脈―内頸動脈バイ
パス術を先行、上行置換を追加し回復した一例
小 山 信,大 滝 憲 二,上 山 圭 史
(第46回日本脈管学会総会,2
0
0
5.
12.
2,大阪)
〔 〕
1)気管支拡張症による喀血に対し、気管支動脈塞栓術を施行したが、再度大量喀血し、換気不
全、ショックに陥ったため、緊急手術を施行し救命し得た1例
小 山 信,大 滝 憲 二,上 山 圭 史
(第83回北海道外科学会,2
0
0
5.
9.
3,旭川)
2)脳虚血症状を合併した急性大動脈解離の1例
上 山 圭 史,大 滝 憲 二,小 山 信
(第79回日本胸部外科学会北海道地方会,2
00
5.
10.
1,札幌)
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
1)「顔面神経麻痺を合併した乳幼児急性乳様突起炎」
小 林 祐 希,高 橋 光 明,大 島 収,藤 田 豪 紀
柳 内 統
(北北海道耳鼻咽喉科研究会,2
0
0
5.
2.
5,旭川市)
2)「急激な顔面・頸部腫脹で発見された内頸動脈瘤の一例」
小 林 祐 希,大 島 収,藤 田 豪 紀,高 橋 光 明
柳 内 統
(第191回日本耳鼻咽喉科学会北海道地方部会学術講演会,2
0
05.
3,札幌市)
3)「 当院におけるクリニカルパス大会の検討」
大 島 収,前 田 章 子,山 田 浩 貴,十 河 幸 代
佐々木 智 子,糸 川 貴 之,新 家 修,水 戸 八 紀
(第41回日本赤十字社医学会総会,平成1
7年1
0月6日7日,松江市)
1)耳下部腫瘤の鑑別と取り扱い
高 橋 光 明
(第3回日胆アレルギー懇話会,2
00
5.
5.
2
8,室蘭市)
1)(総説)頸部リンパ節腫脹:
「頸部リンパ節炎,伝染性単核球症」
高 橋 光 明,小 林 祐 希
(耳喉頭頚,7
7巻,54
5-5
5
0,2
0
0
5)
2)(総説)シリーズ / 難治性疾患への対応:
「口内乾燥症」
高 橋 光 明
7
4,2
0
0
5)
(耳喉頭頚,7
7巻,67
1-6
1)副咽頭間隙腫瘍「頸部横切開による腫瘍摘出術」
,「下顎枝側方離断」
,
「上部副咽頭間隙への
到達法」
高 橋 光 明
(イラスト手術手技のコツ−耳鼻咽喉科・頭頸部外科,東京医学社(東京)
,200
5)
1)副耳下腺癌の1例
嶋 津 真 史,池 畑 正 宏
(第23回日本口腔腫瘍学会総会,2
0
0
5.
2.
3, 東京)
2)当科で行なっている舌癌 Stage 3、4の治療について
池 畑 正 宏,嶋 津 真 史,吉 田 将 亜,前 田 研 一
(第31回北海道頭頚部腫瘍研究会,2
0
0
5.
2.
2
6,札幌)
3)舌に発生した基底細胞腺癌の1例
旭川赤十字病院歯科口腔外科
前 田 研 一,嶋 津 真 史,吉 田 将 亜,池 畑 正 宏
旭川医科大学歯科口腔外科
松 田 光 悦
下顎骨内嚢胞摘出後に生じた神経因性疼痛と思われる1例
旭川赤十字病院歯科口腔外科
吉 田 将 亜,嶋 津 真 史,前 田 研 一,池 畑 正 宏
旭川医科大学歯科口腔外科
宮 腰 昌 明,岡 田 益 彦,松 田 光 悦
(第31回日本口腔外科学会北日本地方会,2
0
0
5.
5.
20,札幌)
4)当科で行なっている上下顎骨形成術
池 畑 正 宏,嶋 津 真 史
(第11回口腔顎顔面外科研究会,2
0
0
5.
6.
1
8,名古屋)
5)備えは万全ですか? −針刺しなどの医療事故について−
池 畑 正 宏
(第58回北海道歯科学術大会シンポジウム,2
00
5.
8.
2
1,札幌)
1)人工肛門増設術を施工した臀部を含む全身熱傷の1例
旭川赤十字病院形成外科
田 村 明 美,丹 代 功,阿 部 清 秀
旭川赤十字病院麻酔科
大曽根 順 平,難 波 仁
旭川赤十字病院外科
平 康 二
(第11回日本熱傷学会北海道地方会,2
0
05.
2.
19,札幌)
2)耳後部に発生した Mucoepidermoid Carcinoma の1例
旭川赤十字病院形成外科
泉 彰 典,阿 部 清 秀,田 村 明 美,丹 代 功
(第21回日本形成外科学会 北海道 ・ 東北支部学術集会,2
0
0
5.
7.
9,札幌)
3)Frostbite injuries treated in the Asahikawa area(Northern part of Japan) from 199
3 to 20
02.
Asahikawa Red Cross Hospital
S. Abe, A. Tamura, I. Tandai
4,200
5)
(11th European Burn Association Congress. Estoril -Portugal September 21-2
4)眼窩、粘膜原発のリンパ系腫瘍8例の検討
旭川赤十字病院形成外科
阿 部 清 秀,丹 代 功,田 村 明 美
同眼科
寺 西 千 尋,太 田 勲 夫
同病理
安 藤 政 克
(第23回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会,2
0
05.
11.
1
0∼11,徳島)
Abe Seishu, Tamakawa Mitsuharu, Andoh Masakatu, Kohda Kyuhie,
Teranishi Chihiro, Ohta Isao: Lymphoid tumor in the orbit: malignant or benign? MRI, histomorphogical and molecular genetic analysis of eight cases. European Journal of
8
2, 2
0
0
5
Plastic Surgery 2
7:37
8-3
1)3 D-SSP を用いたパーキンソン病の臨床病型と脳 SPECT 画像の関連の検討
旭川赤十字病院神経内科
水 戸 泰 紀,廣 谷 真,吉 田 一 人
(第76回日本神経学会北海道地方会,2
0
0
5.
3,札幌)
2)パーキンソン症状で発症する多系統萎縮症の早期診断における脳 SPECT の有用性の検討
旭川赤十字病院神経内科
水 戸 泰 紀,中 野 史 人,吉 田 一 人
(第46回日本神経学会総会,2
0
0
5.
5,鹿児島)
3)インターフェロンーβ−1 b 使用中に片頭痛様発作を呈した多発性硬化症の1例
旭川赤十字病院神経内科
吉 田 一 人,水 戸 泰 紀,佐 藤 和 則,廣 谷 真
(第23回日本神経治療学会総会,2
0
0
5.
6,鳥羽)
4)パーキンソン症状を主体とする多系統萎縮症の診断における脳 SPECT 検査の有用性
旭川赤十字病院神経内科
水 戸 泰 紀,中 野 史 人,吉 田 一 人
(第4回釧路ニューロサイエンスワークショップ,2
0
05.
7,釧路)
5)パーキンソン病の臨床病型と脳 SPECT 画像の関連の検討
旭川赤十字病院神経内科
水 戸 泰 紀,中 野 史 人,吉 田 一 人
北海道大神経内科
菊 地 誠 志,佐々木 秀 直
北海道医療大学心理科学部
田 代 邦 雄
(第4回パーキンソン病フォーラム,2
0
05.
8,浦安)
6)パーキンソン病関連疾患の初診動向と初期治療の重要性について
旭川赤十字病院神経内科
吉 田 一 人,水 戸 泰 紀,山 本 裕 介,廣 谷 真
(第49回旭川医師会医学会,2
00
5.
1
1,旭川)
1)テンシロンテスト陽性を呈し重症筋無力症との鑑別が重要であったギランバレー症候群の1
例
水 戸 泰 紀,吉 田 一 人
8,2
0
0
4)
(旭赤医誌 18;6
3-6
2)Herpes simplex virus encephalitis presenting with cerebral infarction-like signs and neuroimages.
Mito Y, Yoshida K, Yabe I, Hirotani M, Tashiro K, Kikuchi S, Sasaki H.
8
9,2
0
0
5)
(北海道医誌,8
0;1
8
5-1
3)Brain 3 D-SSP SPECT analysis in dementia with Lewy bodies, Parkinson's disease with and without
dementia, and Alzheimer's disease
Yasunori Mito, Kazuto Yoshida, Ichiro Yabe, Kenichi Makino,
Makoto Hirotani, Kunio Tashiro, Seiji Kikuchi, Hidenao Sasaki
0
3,20
05)
(Clin Neurol Neurosurg. 1
,0
7;39
6-4
1)頭痛の診断と治療∼どの様に頭痛を診断し治療をどう進めるか∼
吉 田 一 人
(第1回頭痛治療勉強会,2
0
0
5.
2,旭川)
2)頭痛の診断と治療∼どの様に頭痛を診断し治療をどう進めるか∼
吉 田 一 人
(第2回頭痛治療勉強会,2
0
0
5.
4,旭川)
3)理解と看護シリーズ②「脊髄小脳変性症」
吉 田 一 人
(北海道神経難病看護研究会第1
1回研修会,2
0
05.
6,北見)
4)多発性硬化症の診断と治療∼現状と展望∼
吉 田 一 人
(第32回北海道難病連全道集会 MS 分科会,200
5.
8,札幌)
5)疾患理解と看護シリーズ③「筋萎縮性側索硬化症」
吉 田 一 人
(北海道神経難病看護研究会第1
3回研修会,2
00
5.
8,旭川)
6)3 D-SSP を用いたレビー小体型痴呆,パーキンソン病,痴呆を伴うパーキンソン病およびア
ルツハイマー病の脳 SPECT 画像の解析
吉 田 一 人
(平成17年度旭川医師会賞受賞講演,2
0
05.
11,旭川)
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
1)子宮筋腫治療として子宮動脈塞栓術を施行後,分娩に至り,その後の妊娠時に自然流産とな
り,止血困難にて子宮全摘をした症例
旭川赤十字病院産婦人科
中 田 俊 之,吉 田 俊 明,笠 茂 光 範,長谷川 天 珠
(第5回子宮筋腫塞栓療法研究会,2
00
5.
9.
1
0,東京)
1)院内特殊製剤に関する添付文書作成の経緯について
旭川赤十字病院薬剤部
森 重 裕 美,西 家 由佳子,松 野 朋 哉,鈴 木 正 樹
簑 島 弓未子,藤 枝 香 子,西 村 栄 一,近 藤 智 幸
渡 邊 麻,下 道 一 史,牧 瀬 英 知,糸 川 貴 之
橋 本 光 生,白 府 敏 弘,河 野 聖,後 藤 吉 延
齋 藤 博 徳
(北海道病院薬剤師会旭川支部研究発表会,2
00
5.
3,旭川)
1)血液細胞に変性像を呈した二症例
旭川赤十字病院検査部
橋 本 広 昭
(旭川検査血液勉強会,2
00
5.
5.
1
8,旭川)
2)HLA 抗体(陰性)患者に HLA 適合血小板で効果を得られた1症例
旭川赤十字病院検査部
大 木 健 一
(第53回日本輸血学会総会,2
0
05.
5.
26∼28,千葉)
3)旭川赤十字病院における輸血副作用発生状況について
旭川赤十字病院検査部
大 木 健 一,中 山 優,土 田 智 昭,川 崎 良 子
中 村 隆 志,本 多 宏 司,中 田 宏 志
旭川赤十字病院 輸血療法委員会委員長
菱 山 豊 平
(第15回日本赤十字社医学検査学会,2
0
05.
9.
10,釧路)
4)シスタチンCの有用性
旭川赤十字病院検査部
三田村 哲 郎,後 藤 司,射 場 浩 一,中 村 隆 志
本 多 宏 司
(第15回日本赤十字社医学検査学会,2
0
05.
9.
10,釧路)
5)業務の効率化をめざした検査室つくり
旭川赤十字病院検査部
橋 本 広 昭,射 場 浩 一,本 多 宏 司
(第15回日本赤十字社医学検査学会,2
0
05.
9.
10,釧路)
6)当院における Ci82
0
0の使用経験と今後の運用
旭川赤十字病院検査部
後 藤 司
(旭川学術講演会,2
0
0
5.
9.
2
2,旭川)
7)当院の輸血副作用状況
旭川赤十字病院検査部
大 木 健 一
(第49回日本輸血学会北海道支部例会,2
0
0
5.
10)
8)糖尿病患者における足趾/上腕血圧比測定の有用性
旭川赤十字病院検査部
岡 真 琴,神 野 智 美,星 詠 子,青 木 晋 爾
佐 藤 賢 哉,近 藤 えりこ,都 郷 憲 之,本 多 宏 司
(第81回北海道医学検査学会,2
00
5.
1
0.
22∼2
3,小樽)
【
1)乳腺悪性リンパ腫の一例
旭川赤十字病院病理部
曲 師 妃 春,長 尾 一 弥,中 澤 伸 一,小 幡 雅 彦
安 藤 政 克
(第26回日本臨床細胞学会北海道支部総会並びに学術集会,札幌)
1)列数の異なる機種を用いた MSCT の風車様アーティファクトの評価
旭川赤十字病院放射線科部
白 崎 憲 治
(日本放射線技術学会 第6
1回総合学術大会,2
0
0
5.
4,横浜)
2)SSPz 測定法
旭川赤十字病院放射線科部
白 崎 憲 治
(日本放射線技術学会 第6
1回北海道部会春季大会,2
0
05.
4,札幌)
3)64列マルチスライス CT の紹介
旭川赤十字病院放射線科部
原 田 敬 一
(医局勉強会,2
00
5.
6,医局)
4)64列マルチスライス CT の紹介』
旭川赤十字病院放射線科部
原 田 敬 一
(地域連携の集い,2
0
0
5.
8,旭川)
5)Q SPECT & DTARG の使用経験と疑問点
旭川赤十字病院放射線科部
岡 林 篤 弘
(第3回北海道神経画像研究会,2
0
05.
8,札幌)
6)当院における神経内科領域での MRI 撮像法について
旭川赤十字病院 放射線科部
棒 手 康 弘
(日本赤十字放射線技師会 北海道地区会 第1
5回研修会,2
00
5.
9,札幌)
7)拡散テンソル Tractgraphy による臨床応用の試み』
旭川赤十字病院放射線科部
連 石 奈保子
(日本赤十字放射線技師会 北海道地区会 第1
5回研修会,2
00
5.
9,札幌)
8)東芝64列 MDCT 導入による使用経験の紹介
旭川赤十字病院放射線科部
浜 田 康 介
(日本赤十字放射線技師会 北海道地区会 第1
5回研修会,2
00
5.
9,札幌)
9)3 D SRT を用いたノーマルデータベースの局所脳血流量の検討
旭川赤十字病院放射線科部
岡 林 篤 弘
(PET・SPECT 研究会,2
0
05.
10,札幌)
1
0)頭部 Diffusion Tensor について
旭川赤十字病院 放射線科部
連 石 奈保子
(第7回 北海道 MAGNETOM 研究会,2
00
5.
12,札幌)
1)当院における救急蘇生に対する意識調査
近 井 英 一,鈴 木 暁 子,松 岡 令 紗,澤 田 ますみ
川 上 佳 江,本 間 真由美,千 代 慶 子,岩 谷 孝 子
(第32回 日本集中治療医学会学術集会,2
00
5.
2,東京)
2)SMAP 法による CAPD 導入パスを作成して
尾 山 直 子,伊 藤 真理子,山 崎 恵,桜 井 美 貴
(第20回 関西 CAPD ナースセミナー,20
0
5.
2,大阪)
3)一般開頭術の器械だし新任教育
山 本 ヨリ子,中 野 幸 江,武 田 久 恵,野 呂 美 幸
中 村 弘 子
(第30回 日本手術看護学会北海道地区学会,2
00
5.
2,札幌)
4)患者の羞恥心に関する研究 ∼年齢別・性別・入院経験回数別による比較∼
星 幸 江,石 田 里 美,石 井 美 奈,若 松 さとみ
渡 辺 朋 子,桜 井 美 貴
(平成17年度 日本看護研究学会北海道地方会,2
0
05.
4,札幌)
5)病状説明に関する入院患者の意向調査を実施して
宮 塚 美智子,石 持 絵 久,金 谷 衣 美,寺 口 清 香
小笠原 郁 子,平 岡 康 子
(第10回 日本緩和医療学会総会 2
0
05.
6,横浜)
6)終末期患者家族の想い ∼家族の言葉からターミナルケアを考える∼
沼 澤 愛,守 谷 明 子,山 本 瑞 紀,逢 坂 祥 子
佐々木 華子美,高 玉 亜 子,金 田 有里子
(第6回 日本赤十字看護学会,2
0
05.
6,福岡)
7)長期 SAPD から HD へ移行する患者への精神的支援の検討
成 瀬 希,伊 藤 真由美,山 崎 亜紀子,大 沼 陽 子
高 津 瑞 恵,桜 井 美 貴
(第50回 日本透析医学会学術集会,2
0
05.
6,横浜)
8)在宅人工呼吸器療法へ移行する母親の思い ∼長期療養の末に退院を決めるまで∼
渡 邊 美 香,前 田 陽 子,岩 城 早 織,高 玉 亜 子
金 田 有里子
(第36回 日本看護学会 小児看護,2
0
05.
9,熊本)
9)在宅療法を必要とする先天性中枢性肺胞低換気症候群の患児の看護
岩 城 早 織
(第1回 日本小児看護学会北海道地方会,2
00
5.
9,北見)
1
0)電子カルテシステム導入における小児科病棟の運用の工夫
金 田 有里子
(第1回 日本小児看護学会北海道地方会,2
00
5.
9,北見)
1
1)経皮的胃瘻造設術の介助 ∼1
0
0例を経験して∼
澤 田 和 枝,鏡 暢 子,安 保 淳 子,伊 賀 美千代
鈴 木 真 澄
(第10回 道北内視鏡研究会,2
00
5.
9,旭川)
1
2)N 病院 ICU における感染サーベイランスのとりくみ
柿 原 裕 美,窪 田 好 恵,岡 佳志美,手 塚 千 春
鈴 木 友 紀,大 塚 操,鈴 木 智 子,千 代 慶 子
(第7回 日本救急看護学会,2
00
5.
1
0,札幌)
1
3)当 ICU における遅発性人工呼吸器関連肺炎の発症誘因と看護の検討
造 田 亮 子,窪 田 好 恵,柿 原 裕 美,手 塚 千 春
大 塚 操,千 代 慶 子
(第14回 日本集中治療医学会北海道地方会,2
00
5.
1
0,札幌)
1
4)パークベンチ体位介助の新人教育 ∼シミュレーションの効果∼
三 島 里 香,和 智 雅 恵,佐々木 優 美,野 呂 美 幸
中 村 弘 子
(第10回 日本手術看護学会,2
00
5.
1
0,岡山)
1
5)救急外来における感染防御の現状と意識向上への取り組み
高 橋 千 夏,伊奈川 いずみ,本 間 恵 陸,堀 籠 恵 美
江 渕 忍,鈴 木 智 子,京 田 佳登美,石 田 悦 子
(第7回 救急医学会,2
0
05.
10,札幌)
1
6)救急外来において家族に渡す「アナムネーゼ内容に沿った質問用紙」の評価
木 内 千 保,太 田 文 子,大 滝 果 純,中 田 千 住
阪 本 あづさ,鈴 木 智 子,石 田 悦 子
(第41回 日本赤十字社医学会総会,2
0
05.
10,島根)
1
7)当病棟看護師のコミュニケーション技術向上への取り組み
藤 澤 亜紀枝,阿 部 真 弓,山 田 弘 美,栗 原 篤 子
(第41回 日本赤十字社医学会総会,2
0
05.
10,島根)
1
8)SMAP 法を用いた患者の指導について ∼緊急血液透析導入後 PD 導入となった事例∼
加 藤 那奈子,中 村 優 子,坂 入 由 笑,吉 岡 瑞 子
桜 井 美 貴
(第17回 北海道 CAPD 看護研修会,2
0
05.
10,札幌)
1
9)新人教育の見直し ∼プリセプター以外の看護師のかかわりについて∼
林 み き,陶 山 恵,廣 瀬 有 香,多 田 麻 衣
太 田 美 和,高 買 美 和,伊 東 美 穂,佐 藤 すみ子
(第36回 日本看護学会 看護管理,2
0
05.
11,奈良)
2
0)看護実践における倫理的説明の現状と今後の課題
犬 伏 七 美,伊 藤 綾 子,田 屋 千恵子,赤 松 聖 子
上 林 直 子,鈴 木 雅 美,大 山 千夏子,佐 藤 すみ子
(第36回 日本看護学会 看護管理,2
0
05.
11,奈良)
2
1)電子カルテ導入後の点滴・注射患者間違い防止対策の検討
前 田 章 子,菊 原 康 子,児 玉 真利子
(第5回 医療マネジメント学会北海道地方会,2
0
05.
1
1,札幌)
1)在宅人工呼吸器療法へ移行する母親の思い ∼長期療養の末に退院を決めるまで∼
渡 邊 美 香,前 田 陽 子,岩 城 早 織,高 玉 亜 子
金 田 有里子
(第36回 日本看護学会 小児看護論文集,2
00
5年;27
4)
1)当院におけるリハの現状と今後の課題
旭川赤十字病院リハビリテーション科部
穴 口 孝 徳
(理学療法士会道北支部中枢神経疾患研修会,2
0
05.
9,旭川)
1)膝・腰の痛みについて
旭川赤十字病院リハビリテーション科部
木 村 和 久
(旭川市保健所健脚くらぶ,2
0
05.
7,旭川)
次号(vol. 20)掲載予定
次号(vol. 20)掲載予定
1)「どうする? リスクマネージメント」
人工呼吸部門
脇 田 邦 彦
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
(第15回 日本臨床工学会,2
00
5.
5.
2
1∼22,札幌)
1)医療機器中央管理における問題点 ―1
4年経過した今考えるべき事―
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
奥 山 幸 典,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
(第15回 日本臨床工学会,2
00
5.
5.
2
1∼22,札幌)
2)静脈圧下限アラームは抜針事故のアラームに成り得るか?
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
脇 田 邦 彦,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,奥 山 幸 典,飛 島 和 幸,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
(第16回 ( 社)北海道臨床工学技士会学術大会,2
00
5.
10.
2,札幌)
3)輸注ポンプの転倒・落下事故に対する管理をどうするか
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ,陶 山 真 一
奥 山 幸 典,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
(第16回 ( 社)北海道臨床工学技士会学術大会,2
00
5.
10.
2,札幌)
4)医療機器中央管理における問題点 ―1
4年経過した今考えるべき事―
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
奥 山 幸 典,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
(第16回 ( 社)北海道臨床工学技士会学術大会,2
0
05.
1
0.
2,札幌)
1)静脈圧下限アラームは抜針事故のアラームに成り得るか?
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
脇 田 邦 彦,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,奥 山 幸 典,飛 島 和 幸,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
3.)
(北海道臨床工学技士会会誌 2
00
6年特集:2
1-2
2)輸注ポンプの転倒・落下事故に対する管理をどうするか
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ,陶 山 真 一
奥 山 幸 典,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
4.)
(北海道臨床工学技士会会誌 2
0
0
6年特集:5
2-5
3)医療機器中央管理における問題点 ―1
4年経過した今考えるべき事―
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
奥 山 幸 典,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
6.)
(北海道臨床工学技士会会誌 2
0
0
6年特集:5
5-5
4)医療機器中央管理における問題点 ―1
4年経過した今考えるべき事―
旭川赤十字病院 救急部 臨床工学課
奥 山 幸 典,太 田 真 也,貝 沼 宏 樹,佐 藤 あゆみ
陶 山 真 一,飛 島 和 幸,脇 田 邦 彦,見 田 登
救急部
住 田 臣 造
8.)
(日本臨床工学技士会会誌 No.
25 20
0
5:17-1
1.本誌は旭川赤十字病院の機関誌として年1回以上発行する。
2.本誌に掲載する論文は,旭川赤十字病院の職員及びその関係者などの投稿による。
3.本誌は総説,臨床研究,症例報告,医学研究短報に関する論文で未発表のもの,年報(学会発表
及び雑誌掲載論文記録など)
,その他各科,各部局の活動内容などからなる。
4.掲載論文の採否及び順位は編集委員会で決定する。
5.原稿は原則として邦文とし,40
0字詰原稿用紙を使用し,横書き,専門用語以外はひらがな,当用
漢字,現代振名づかいを用い,句読点は正確に書くこと。また、パソコン(Macintosh,Windows ど
ちらも可)のワープロソフトを使用した場合は,印字された原稿のほかに 2HD フロッピーに本文を
テキスト形式に保存し,論文名,著者名,使用ソフトを記載したラベルを貼って添付すること。
6.外国語はタイプあるいは活字体で明瞭に書くこと。
7.数字は算用数字を用い,度量衡単位は㎜,㎝,㎎,%,℃ などを用いる。
8.論文には英文タイトル及びローマ字による著者名(例 Shiroji HISHIYAMA)を併記する。
9. 5 語以内の Key Words を付記する。
10.論文は本文:原稿用紙2
5枚以内(図,表は原稿用紙1枚として計算する)ただし総説は3
0枚以内
とする。
11.原著論文の体裁は,『はじめに』
『対象・方法』『結果』
『考察』
『おわりに』もしくは『はじめに』
『症例』『考察』『おわりに』とする。各項目の細分は,次の通りとする。
Ⅰ,Ⅱ,……, 1,2,……,
(1)
,(2)
,……,
12.図表は原稿とは別に墨,または黒インクで書き(レタリングされたものが望ましい)標題及び簡
単な説明をつける。(図・写真は下,表は上)
13.写真は原則として白黒とし,キャビネまたは手札大とし,台紙に貼ること。
14.図・表・写真とも本文中に挿入個所を明記する。
15.引用論文は主要論文のみとし2
0以内にとどめること。
文献の書き方は次の形式による。
1)記載順序は,引用順とし本文に引用した個所の右肩に1)2) のように番号を付し,本文中の末に
一括して掲げ1)
,
2)
,のように書く。
2) 雑誌の場合;著者名,
(共著の場合もなるべく Full Name,ただしあまり多数の場合は省略も可)
標題,雑誌名,巻:頁∼頁,発行年(西暦)
。
外国雑誌の場合は Index Medicus,邦文誌は「日本医学雑誌略名表」による略号を使う。
3)単行本の場合;著者名:標題,巻数,版数,発行地,発行年(西暦)
。(必要ならば引用頁を最
後)とする。
16.年報への投稿は以下の書式によること。
1) 学会発表の場合(総会,地方会,その他の研究会など)
;演題名,所属発表者(全員 Full Name)
発表学会名(第○回も必ず)
,発表年・月
2)掲載論文の場合;発表者
(全員 Full Name)
:論文題名,
発表雑誌,
巻:頁∼頁発行年
(西暦)
17.掲載料は無料とし,掲載原稿には掲載誌1部と別刷3
0部を贈呈する。それ以上の別刷は3
0部単位
で申し込み実費負担とする。
18.この投稿規定は編集委員会にて変更されることがある。
医療の質の向上、効率化、医療費抑制などを看板に医療構造改革が唱えられ、当院でも、本誌前号
が発刊されてから電子カルテの導入、病院機能評価、DPC の導入など医療を取り巻く環境は大きく変
化しています。時に矛盾する質の向上とコストの削減をガイドライン、クリニカルパスなど標準化に
より達成しようとしているように思われますが、多くの例外のあるのが医療の現場であり、標準化で
よしとせず、それぞれの症例を大切に扱うことが重要と考えます。本誌がその一助になるものと期待
しています。
忙しい臨床の合間にも関わらず、多くの投稿をいただけたことに感謝いたします。
(M.M.)
〔編集委員〕
中 澤 修、柳 内 統、三 宅 正 文
西 宮 孝 敏、森 川 秋 月、瀧 澤 克 己
本 多 宏 司、斎 藤 博 徳、増 田 安 彦
菅 野 静 子、幸 田 久 平
〔事務局〕
松 島 克 典、荒 谷 則 子
旭川赤十字病院医学雑誌 Vol.1
9
平成1
8年8月1日 印刷・発行
発 行 人 後 藤 聰
発 行 所 旭川赤十字病院編集委員会
旭川市曙1条1丁目
TEL.
0
1
6
6−22−81
11㈹
印 刷 所 株式会社 あいわプリント
旭川市3条4丁目右1号
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