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使用上の注意改訂のお知らせ - 医療関係者のための医薬品情報 第一三

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使用上の注意改訂のお知らせ - 医療関係者のための医薬品情報 第一三
── 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読みください。──
使用上の注意改訂のお知らせ
パーキンソニズム治療剤
レボドパ錠
処方せん医薬品:注意-医師等の処方せんにより使用すること
パーキンソニズム治療剤
レボドパ・ベンセラジド塩酸塩錠
処方せん医薬品:注意-医師等の処方せんにより使用すること
パーキンソニズム治療剤
レボドパ・カルビドパ水和物錠
処方せん医薬品:注意-医師等の処方せんにより使用すること
2011 年 6 月
製造販売元
このたび、標記製品の「使用上の注意」の一部を改訂いたしましたので、ご連絡申し上げます。
つきましては、今後のご使用に際しご参照いただくとともに、副作用等の治療上好ましくない有害事象を
ご経験の際には、弊社MRに速やかにご連絡くださいますようお願い申し上げます。
1. 改訂の概要
( 1)
「相互作用
(併用注意)
」の項に、
「 NMDA 受容体拮抗剤」との併用に関する注意を追記しました。
≪自主改訂≫
(2)
「副作用
(その他の副作用)
」の項の「唾液・汗・尿の黒色着色」について、
「唾液・痰・口腔内粘膜・
汗・尿・便等の変色(黒色等)
」に改訂しました。≪自主改訂≫
流通在庫の関係から、改訂添付文書を封入した製品がお手元に届くまでに若干の日数が必要ですので、ご使用に際しましては、ここに
ご案内申し上げました改訂内容をご参照いただきますようお願い申し上げます。
−−
2. 改訂内容〔( )自主改訂〕
■ドパゾール錠 200mg
改 訂 後
改 訂 前
3 .相互作用
( 2 )併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
3 .相互作用
(2)併用注意(併用に注意すること)
機序・危険因子
薬剤名等
臨床症状・措置方法
現行通り
他の抗パーキンソン剤
現行通り
機序・危険因子
略
他の抗パーキンソン病薬
略
現行通り
略
NMDA受容体拮抗剤 本剤の作用を増強す これらの薬剤により、
メマンチン塩酸塩等 るおそれがある。 ドパミン遊離が促進
する可能性がある。
略
現行通り
4.副作用
(2)その他の副作用
4.副作用
(2)その他の副作用
10%以上 5 ~ 10%未満 0.1 ~ 5%未満 0.1% 未満 頻度不明注1)
10%以上 5 ~ 10%未満 0.1 ~ 5%未満 0.1% 未満 頻度不明注1)
現行通り
その他
発汗、筋肉 脱毛、唾液・ 嗄 声、痰・
痛、耳鳴、 汗・尿の変 口 腔 内 粘
熱感、体重 色(黒色等)膜・便等の
変 色(黒 色
減少
等)
注1) 自
発報告又は海外において認められている副作用のため
頻度不明。
略
その他
発汗、筋肉 脱 毛、尿・ 嗄声
痛、耳鳴、 汗又は唾液
熱感、体重 の黒色着色
減少
注1) 自発報告又は海外において認められている副作用のため
頻度不明。
■ネオドパゾール配合錠
改 訂 後
改 訂 前
3 .相互作用
( 2 )併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
3 .相互作用
(2)併用注意(併用に注意すること)
機序・危険因子
薬剤名等
臨床症状・措置方法
現行通り
他の抗パーキンソン剤
現行通り
機序・危険因子
略
他の抗パーキンソン病薬
略
現行通り
NMDA受容体拮抗剤 本剤の作用を増強す これらの薬剤により、
メマンチン塩酸塩等 るおそれがある。 ドパミン遊離が促進
する可能性がある。
略
略
現行通り
4.副作用
(2)その他の副作用
4.副作用
(2)その他の副作用
5% 以上 0.1 ~ 5%未満
0.1% 未満
頻度不明注 1)
5% 以上 0.1 ~ 5%未満
現行通り
その他
発 汗、胸 痛、のぼせ感
脱力・倦怠感、
浮腫
0.1% 未満
頻度不明注1)
略
唾液・痰・口腔
内粘膜・汗・尿・
便等の変色
(黒
色等)
注1) 自
発報告又は海外において認められている副作用のため
頻度不明。
その他
発 汗、胸 痛、のぼせ感
脱力・倦怠感、
浮腫
尿・汗 又 は 唾
液の黒色着色
注1) 自発報告又は海外において認められている副作用のため
頻度不明。
−−
■ネオドパストン配合錠 L100・配合錠 L250
改 訂 後
改 訂 前
3 .相互作用
( 2 )併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
3 .相互作用
(2)併用注意(併用に注意すること)
機序・危険因子
薬剤名等
臨床症状・措置方法
略
現行通り
他の抗パーキンソン剤
現行通り
他の抗パーキンソン剤
略
現行通り
NMDA受容体拮抗剤 本剤の作用を増強す これらの薬剤により、
メマンチン塩酸塩等 るおそれがある。 ドパミン遊離が促進
する可能性がある。
機序・危険因子
略
略
現行通り
4.副作用
(2)その他の副作用
4.副作用
(2)その他の副作用
1% 以上 0.1 ~ 1%未満 0.1% 未満
現行通り
その他
のぼせ感、
発汗
頻度不明
1% 以上 0.1 ~ 1%未満 0.1% 未満
頻度不明
略
脱毛、嗄声、筋肉痛、
唾液の変色 体重減少、
(黒色等) 痰・口腔内粘膜・汗・
尿・便等の変色
(黒
色等)
、
抗 DNA 抗 体 の 陽
性例、クームス試
験の陽性例
その他
のぼせ感、
発汗
脱毛、
嗄声、筋肉痛、
唾液の黒色 体重減少、
着色
尿・汗の黒色着色、
抗 DNA 抗 体 の 陽
性例、クームス試
験の陽性例
3. 改訂理由
(1)相互作用(併用注意)
【自主改訂】
NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)はドパミン遊離促進作用を有することが示唆さ
れており 1 )、マウスパーキンソン病モデルを用いた研究において、L-Dopa と NMDA 受容体拮
抗剤との併用により、自発運動亢進等の相乗作用がみられたことが報告されています 2),3)。
NMDA受容体拮抗剤により、ドパミン遊離が促進され、ドパミン作動薬の作用が増強するお
それがあるため、相互作用(併用注意)として、NMDA 受容体拮抗剤を追記しました。
<参考>
1) Spanagel R, et al. : Eur. J. Pharmacol. 1994;262( 1-2):21-26
2) Skuza G, et al. : J. Neural. Transm. Gen. Sect. 1994;98( 1 ):57-67
3) Fredriksson A, et al. : J. Neural. Transm. 2001;108(2):167-187
(2)その他の副作用
【自主改訂】
レボドパの代謝物が黒色を呈していることから、レボドパ含有製剤による唾液、汗、尿等の
黒色化が報告されており、
「その他の副作用」の項に「唾液・汗・尿の黒色着色」を記載し注意
をお願いしてきました。
今回、
「唾液・汗・尿」以外に、
「痰・口腔内粘膜」についても黒色化の報告が集積されており、
また、他社レボドパ含有製剤において、
「便等」の黒色化や、黒色以外の変色(褐色、茶、赤色
化等)も報告されていることから、
「唾液・痰・口腔内粘膜・汗・尿・便等の変色(黒色等)
」に
改訂しました。
☆添付文書全文については弊社ホームページに掲載しておりますので、併せてご参照いただきま
すようお願い申し上げます。
(https://www.daiichisankyo.co.jp/med )
−−
【使用上の注意】
〔※ 2011年 6 月改訂〕
【禁忌】
(次の患者には投与しないこと)
1. 閉
塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
3. 非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬投与中の患者(「重要な基本的注意」
、
「相
互作用」の項参照)
鉄剤
本剤の作用が減弱するおそれ キレートを形成し、本剤の吸
がある。
収が減少するとの報告がある。
イソニアジド
本剤の作用が減弱するおそれ 機序は明らかではないが、イ
がある。
ソニアジドによりドパ脱炭酸
酵素が阻害されると考えられ
ている。
4 .副作用
承認前の調査 1,023 例中報告された主な副作用は悪心・嘔吐 49.1%(502件)、食欲
【使用上の注意】
不振22.4%(229件)等の消化器症状、不随意運動8.6%(88件)
、精神症状4.9%(50件)、
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
不眠8.1%(83 件)等の精神・神経症状、たちくらみ9.3%(95件)
、心悸亢進2.8%(29
(₁)肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。
]
件)
、血圧低下2.6%(27件)
、血圧上昇2.1%(21 件)等の循環器症状であった。
(₂)胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するお
承認後の調査(4年間)5,878例中報告された主な副作用は悪心・嘔吐28.1%(1,650件)、
それがある。
]
食欲不振13.3%
(784件)
等の消化器症状、
不随意運動6.6%
(390件)
、
精神症状3.2%(186
(₃)糖尿病の患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告
件)
、不眠 2.6%(151 件)等の精神・神経症状、たちくらみ 4.6%(271 件)、心悸亢進
がある。
]
1.3%(78件)
、血圧低下1.0%(61 件)
、血圧上昇0.4%(23件)等の循環器症状であった。
(₄)重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するお
(₁)重大な副作用(頻度不明注1 ))
それがある。
]
₁)S
yndrome malin(悪性症候群)
:急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、
(₅)慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、こ
(₆)自殺傾向等精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。
]
のような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行う
2 .重要な基本的注意
こと。
(₁)閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが
₂)錯乱、幻覚、抑うつ:幻覚、抑うつ、錯乱があらわれることがあるので、この
望ましい。
ような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
(₂)本剤の投与は、少量から開始し、観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること。
₃)胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化:胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれること
また他剤から本剤に切りかえる場合には、他剤を徐々に減量しながら本剤を増量
があるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
するのが原則である。
₄)溶血性貧血:溶血性貧血があらわれることがあるので、異常が認められた場合
(₃)長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれること
には投与を中止すること。
があるので、適切な処置を行うこと。
₅)突発的睡眠:前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような
₁)wearing off( up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投
場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
与回数を増すなどの処置を行うこと。
₂)on and off 現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪 (₂)その他の副作用
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に
化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(₄)前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下
10%以上
5 〜 10%未満 0.1 〜 5%未満 0.1%未満
頻度不明注 1 )
が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械
の操作には従事させないよう注意すること。
不随意運動
妄想、興奮、
多弁、
精神神経系
傾眠、めまい、
見当識障害、
(₅)セレギリン塩酸塩( B 型モノアミン酸化酵素阻害薬)との併用に際しては、使用
頭痛、倦怠感、
病的賭博、
前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照すること。
不眠、味覚異常
病的性欲亢進
(₆)レボドパ又はドパミン受容体作動薬を投与されたパーキンソン病患者において、
悪心・嘔吐
口渇、便秘、
消化器
病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持
( 31.2%)
、
胸やけ、下痢、
続的にギャンブルを繰り返す状態)
、病的性欲亢進等の衝動制御障害が報告され
食欲不振
唾液分泌過多、
ているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど
( 14.7%)
腹痛、
適切な処置を行うこと。
腹部膨満感
3 .相互作用
排尿異常
泌尿器
(₁)併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
非選択的モノアミン酸 血圧上昇、頭痛、ほてり等の 非選択的モノアミン酸化酵素
化酵素阻害薬
高血圧症状があらわれるおそ 阻害薬により、カテコールア
れがある。
ミンの代謝が阻害され濃度が
非選択的モノアミン酸化酵素 上昇し、冠血管のα受容体を
阻害薬の投与中及び中止後少 刺激する。
なくとも2週間は本剤の投与
を避ける。
過敏症
循環器
(₂)併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
レセルピン製剤
臨床症状・措置方法
※
抗精神病薬
本剤の作用が減弱することが これらの薬剤により、ドパミ
フェノチアジン系薬剤 ある。
ン受容体が遮断される。
(ク ロルプ ロ マ ジン、
チオリダジン等)
ブチロフェノン系薬剤
(ハロペリドール 等)
その他
(ペロスピロン等)
全身麻酔薬
ハロタン等
不整脈があらわれるおそれが 末梢でドパミンはβ1 アドレナ
ある。
リン受容体を刺激し強心作用
を示す。またハロタンは心筋
の被刺激性亢進作用を示すの
で、本剤による心臓への影響
が増強されると考えられている。
ピリドキシン
本剤の作用が減弱することが 末梢での本剤の脱炭酸化を促
ある。
進すると考えられている。
他の抗パーキンソン剤
抗コリン作動薬、
アマンタジン、
ブロモクリプチン等
精神神経系及び循環器系の副 長期投与により、大脳皮質に
作用が増強することがある。 おけるコリン作動性神経系感
受性が亢進すると考えられて
いる。
NMDA 受容体拮抗剤
メマンチン塩酸塩等
本剤の作用を増強するおそれ これらの薬剤により、ドパミ
ン遊離が促進する可能性がある。
がある。
パパベリン塩酸塩
本剤の作用が減弱するおそれ 機序は明らかではないが、パ
がある。
パベリン塩酸塩が線条体での
ド パ ミ ン 受 容 体 を 遮 断 す る、
又はパパベリン塩酸塩がアド
レナリン作動性神経小胞でレ
セルピン様作用を示すと考え
られている。
発疹等
起立性低血圧 血圧低下、
血圧上昇、
心悸亢進、
不整脈
眼
視覚異常
肝 臓注 2 )
AST( GOT)
上昇、
ALT( GPT)
上昇等
腎 臓
浮腫
その他
発汗、筋肉痛、 脱 毛、唾 液・ 嗄声、痰・口
耳鳴、熱感、 汗・尿の変色 腔内粘膜・便
体重減少
(黒色等)
等 の 変 色(黒
色等)
機序・危険因子
本剤の作用が減弱するおそれ 脳内ドパミンが減少する。
がある。
降圧薬
降圧薬の作用を増強すること 相互に作用を増強すると考え
メチルドパ水和物、 がある。
られている。
レセルピン、
交感神経節遮断薬等
※
血小板減少、 白血球減少等
貧血等
血 液
機序・危険因子
注 1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
注 2 )投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。
。
5 .高齢者への投与
高齢者では、生理機能の低下によりレボドパに対する忍容性が低下していることが多く、
不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれることがあるので注意すること。
6 .妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(₁)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[動物実験(ラッ
ト)で初期発生への影響及び胎児毒性が認められている。
]
(₂)授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。
[乳汁分泌が抑制される
おそれがあり、また動物実験(ラット)で乳汁移行が報告されている。]
7 .臨床検査結果に及ぼす影響
ニトロプルシドナトリウムの検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性
になる場合がある。
8 .過量投与
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに悪心、嘔吐、不整
脈等があらわれるおそれがある。このような場合には、呼吸器や心機能を観察しな
がら胃洗浄等の適切な処置を行うこと。
9 .適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
( PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこし
て縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
)
10 .その他の注意
(₁)抗パーキンソン剤はフェノチアジン系薬剤、レセルピン誘導体等による口周部等
の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない。場合によってはこのよ
うな症状を増悪顕性化させることがある。
(₂)悪性黒色腫が発現したとの報告がある。
(₃)高蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。
注)
( )自主改訂
−−
【使用上の注意】
〔※ 2011年 6 月改訂〕
イソニアジド
【禁忌】
(次の患者には投与しないこと)
1. 閉
塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
3. 非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬投与中の患者(「重要な基本的注意」
、
「相
互作用」の項参照)
本剤の作用が減弱するおそれ 機序は明らかではないが、イ
がある。
ソニアジドによりドパ脱炭酸
酵素が阻害されると考えられ
ている。
4 .副作用
承認前の調査 331 例中報告された副作用は 53.2%(176例)で、主な副作用は不随意
運動 24.5%(81 件)
、幻覚 1.2%(4件)
、不眠 6.0%(20件)等の精神神経症状、悪心・
嘔吐 12.7%(42件)
、食欲不振 9.1%( 30件)等の消化器症状であった。二重盲検比較
【使用上の注意】
試験によるレボドパ単味剤との比較では、特に食欲不振、悪心、嘔吐等の消化器症
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
状の発現頻度が低いことが認められている。
(₁)肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。
]
承認後の調査(3 年間)2,875例中報告された副作用は 13.9%(401 例)で、主な副作
(₂)胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するお
用は不随意運動 5.9%(171 件)
、幻覚 1.4%(41 件)
、不眠 0.4%(11 件)等の精神神経
それがある。
]
症状、悪心・嘔吐2.7%(77件)
、食欲不振1.0%( 30件)等の消化器症状であった。
(₃)糖尿病の患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告
(₁)重大な副作用(頻度不明注1 ))
がある。
]
₁)Syndrome malin(悪性症候群)
:急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、
(₄)重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するお
高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、こ
それがある。
]
のような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
(₅)慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
₂)錯乱、幻覚、抑うつ:幻覚、抑うつ、錯乱があらわれることがあるので、この
(₆)自殺傾向等精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。
]
ような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
(₇)骨軟化症の患者(
「その他の注意」の項参照)
₃)胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化:胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれること
(₈)25歳以下の患者(
「その他の注意」の項参照)
があるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
2 .重要な基本的注意
₄)溶血性貧血:溶血性貧血があらわれることがあるので、異常が認められた場合
(₁)閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが
には投与を中止すること。
望ましい。
₅)突発的睡眠:前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような
(₂)既にレボドパ単味製剤の投与を受けている患者に対して本剤を投与する場合には、
場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与すること。ただし、
(₂)その他の副作用
その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない。
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に
(₃)レボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少
応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
5%以上
0.1 〜 5%未満
0.1%未満
(₄)長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれること
頻度不明注 1 )
があるので、適切な処置を行うこと。
焦燥感、
特発性硬直、
病的賭博、
精神神経系 不随意運動
(顔面、頸部、
精神高揚、
構音障害
病的性欲亢進
₁)wearing off( up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投
口、四肢等)
せん妄、不安、
与回数を増すなどの処置を行うこと。
不眠、頭痛、
₂)on and off 現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪
頭重、めまい、
化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
傾眠、
(₅)前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下
筋緊張低下
が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械
悪心、嘔吐、
唾液分泌過多
消化器
の操作には従事させないよう注意すること。
食欲不振、口渇、
(₆)セレギリン塩酸塩( B 型モノアミン酸化酵素阻害薬)との併用に際しては、使用
便秘、腹痛、
胃部不快感、
前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照すること。
下痢、胸やけ、
(₇)レボドパ又はドパミン受容体作動薬を投与されたパーキンソン病患者において、
口内炎、
病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持
腹部膨満感
続的にギャンブルを繰り返す状態)
、病的性欲亢進等の衝動制御障害が報告され
排尿障害
泌尿器
ているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど
血小板減少、
血 液
適切な処置を行うこと。
白血球減少
3 .相互作用
皮 膚
発疹
蕁麻疹様湿疹、
(₁)併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
四肢色素沈着、
口唇の水ぶくれ、
脱毛
機序・危険因子
非選択的モノアミン酸 血圧上昇、頭痛、ほてり等の 非選択的モノアミン酸化酵素
化酵素阻害薬
高血圧症状があらわれるおそ 阻害薬により、カテコールア
れがある。
ミンの代謝が阻害されレボド
非選択的モノアミン酸化酵素 パの濃度が上昇し、冠血管の
阻害薬の投与中及び中止後少 α受容体を刺激する。
なくとも2週間は本剤の投与
を避ける。
循環器
眼
レセルピン製剤
臨床症状・措置方法
※
機序・危険因子
本剤の作用が減弱するおそれ 脳内ドパミンが減少する。
がある。
降圧薬
降圧薬の作用を増強すること 相互に作用を増強すると考え
メチルドパ水和物、 がある。
られている。
レセルピン、
交感神経節遮断薬等
抗精神病薬
本剤の作用が減弱することが これらの薬剤により、ドパミ
フェノチアジン系薬剤 ある。
ン受容体が遮断される。
(ク ロルプ ロ マ ジン、
チオリダジン等)
ブチロフェノン系薬剤
(ハロペリドール等)
その他
(ペロスピロン等)
※
他の抗パーキンソン剤 精神神経系及び循環器系の副 長期投与により、大脳皮質に
抗コリン作動薬、
作用が増強することがある。 おけるコリン作動性神経系感
アマンタジン、
受性が亢進すると考えられて
ブロモクリプチン等
いる。
NMDA 受容体拮抗剤
メマンチン塩酸塩等
本剤の作用を増強するおそれ これらの薬剤により、ドパミ
ン遊離が促進する可能性がある。
がある。
全身麻酔薬
ハロタン等
不整脈があらわれるおそれが 末梢でドパミンはβ1 アドレナ
ある。
リン受容体を刺激し強心作用
を示す。またハロタンは心筋
の被刺激性亢進作用を示すの
で、本剤による心臓への影響
が増強されると考えられている。
パパベリン塩酸塩
本剤の作用が減弱するおそれ 機序は明らかではないが、パ
がある。
パベリン塩酸塩が線条体での
ド パ ミ ン 受 容 体 を 遮 断 す る、
又はパパベリン塩酸塩がアド
レナリン作動性神経小胞でレ
セルピン様作用を示すと考え
られている。
鉄剤
本剤の作用が減弱するおそれ キレートを形成し、本剤の吸
がある。
収が減少するとの報告がある。
視覚異常
肝 臓注 2 )
(₂)併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
動悸、たちくらみ、不整脈
血圧低下
その他
AST
(GOT)
上昇、
ALT
(GPT)
上昇、
ALP 上昇
発汗、胸痛、
脱力・倦怠感、
浮腫
のぼせ感
唾 液・痰・口 腔
内粘膜・汗・尿・
便 等 の 変 色(黒
色等)
注 1 )自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
注 2 )投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。
5 .高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しており、不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作
用があらわれるおそれがあるので注意すること。
6 .妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(₁)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[動物実験(ウ
サギ)で催奇形性が報告されている。
]
(₂)授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。
[乳汁分泌が抑制される
おそれがあり、また動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が報告されている。]
7 .臨床検査結果に及ぼす影響
ニトロプルシドナトリウムの検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性
になる場合がある。
8 .過量投与
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに悪心、嘔吐、不整
脈等があらわれるおそれがある。このような場合には、呼吸器や心機能を観察しな
がら胃洗浄等の適切な処置を行うこと。
9 .適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
( PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこし
て縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
)
。
10 .その他の注意
(₁)動物実験(幼若ラット)において、ベンセラジド塩酸塩による骨端軟骨板の内軟
骨性骨化の異常(閉鎖不全)が報告されている。
(₂)抗パーキンソン剤はフェノチアジン系薬剤、レセルピン誘導体等による口周部等
の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない。場合によってはこのよ
うな症状を増悪顕性化させることがある。
(₃)悪性黒色腫が発現したとの報告がある。
(₄)高 蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。
−−
注)
( )自主改訂
【使用上の注意】〔※ 2011年 6 月改訂〕
【禁忌】
(次の患者には投与しないこと)
1. 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
3. 非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤投与中の患者(「重要な基本的注意」
、
「相
互作用」の項参照)
【使用上の注意】
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(₁)肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。
]
(₂)胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するお
それがある。
]
(₃)糖尿病患者[血糖値の上昇を誘発し、インシュリン必要量を増大させるとの報告
がある。
]
(₄)重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するお
それがある。
]
(₅)慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
]
(₆)自殺傾向など精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。
]
2 .重要な基本的注意
(₁)閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが
望ましい。
(₂)既にレボドパ単味製剤の投与を受けている患者に対して本剤を投与する場合には、
レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与すること。ただし、
その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない。
(₃)レ
ボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少
量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
(₄)長期投与時:レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれること
があるので、適切な処置を行うこと。
₁)wearing off( up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投
与回数を増やす等の処置を行うこと。
₂)on and off 現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪
化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
(₅)前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下
が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械
の操作には従事させないよう注意すること。
(₆)セレギリン塩酸塩( B 型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用
前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照すること。
(₇)レボドパ又はドパミン受容体作動薬を投与されたパーキンソン病患者において、
病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持
続的にギャンブルを繰り返す状態)
、病的性欲亢進等の衝動制御障害が報告され
ているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど
適切な処置を行うこと。
3 .相互作用
(₁)併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
4 .副作用(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。
)
総症例 5,610 例中副作用が報告されたのは、1,331 例( 23.73%)で、そのうち主な
ものは悪心( 5.56%)、食欲不振( 3.30%)、嘔吐( 2.30%)等の胃腸症状及び不随意
運動( 6.17%)、起立性低血圧( 0.94%)であった。
〔新開発医薬品の副作用のまとめ(その 59 )〕
(₁)重大な副作用
₁)Syndrome malin
(頻度不明)
:急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、
高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、この
ような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
₂)錯乱(頻度不明)
、幻覚(頻度不明)
、抑うつ(0.55%)
:錯乱、幻覚、抑うつがあ
らわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬
するなど適切な処置を行うこと。
₃)胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化(0.05%)
:胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわ
れることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止
し、適切な処置を行うこと。
₄)溶血性貧血(頻度不明)
:溶血性貧血があらわれることがあるので、このような
場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
₅)突発的睡眠(頻度不明)
:前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、
このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと(「重
要な基本的注意」の(₅)項参照)
。
(₂)その他の副作用
1%以上
消化器
泌尿器
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
血圧降下剤
血圧降下剤の作用を増強する 機序は不明であるが、レボド
メチルドパ水和物、 ことがある。
パに血圧降下作用があるため
レセルピン、
と考えられている。
節遮断剤等
抗精神病薬
本剤の作用が減弱することが これらの薬剤によりドパミン
フェノチアジン系薬剤 ある。
受容体が遮断される。
(ク ロルプ ロ マ ジン、
チオリダジン等)
ブチロフェノン系薬剤
(ハロペリドール 等)
その他
(ペロスピロン等)
※
他の抗パーキンソン剤
精神神経系の副作用が増強す
抗コリン剤、
ることがある。
アマンタジン塩酸塩、
ブロモクリプチンメシ
ル酸塩
併用によりレボドパの効果増
加につながるが、同時に精神
神経系の副作用が増強される
可能性もある。
NMDA 受容体拮抗剤
メマンチン塩酸塩等
本剤の作用を増強するおそれ これらの薬剤により、ドパミ
ン遊離が促進する可能性がある。
がある。
パパベリン塩酸塩
本剤の作用が減弱するおそれ パパベリン塩酸塩が線条体に
がある。
あるドパミンレセプターをブロッ
クする可能性がある。
鉄剤
本剤の作用が減弱するおそれ キレートを形成し、本剤の吸
がある。
収が減少するとの報告がある。
イソニアジド
本剤の作用が減弱するおそれ 機序は不明であるが、イソニ
がある。
アジドによりドパ脱炭酸酵素
が阻害されると考えられている。
頻度不明
循環器
発疹
起立性低血圧、 不整脈、
心悸亢進
血圧低下
眼
肝 臓注 3 )
その他
血圧上昇
視覚異常
AST
(GOT)
上昇、LDH 上昇、
ALT
(GPT)
上昇 ALP 上昇
腎 臓
※
胸やけ、
唾液分泌過多、
口内炎、
嚥下障害
顆粒球減少、
貧血、
血小板減少
過敏症注 2 )
機序・危険因子
脳内ドパミンが減少し、本剤 レセルピンは脳内のドパミン
の作用が減弱するおそれがある。を枯渇させてパーキンソン症
状を悪化させる。
0.1%未満
排尿異常
注2)
浮腫、BUN 上昇
のぼせ感、
発汗
脱毛、嗄声、
筋肉痛、
唾 液 の 変 色(黒 体重減少、
色等)
痰・口腔内粘膜・
汗・尿・便 等 の
変色(黒色等)
、
抗 DNA 抗体の陽
性例、
ク ーム ス 試 験 の
陽性例
注 1 )減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
注 2 )投与を中止すること。
注 3 )投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。
(₂)併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
悪心、嘔吐、
腹部膨満感、
食欲不振、口渇、腹部不快感、
便秘
腹痛、下痢
血 液
非選択的モノアミン酸 血圧上昇等を起こすおそれが レボドパから変換して産生さ
化酵素阻害剤
ある。
れたドパミン、ノルアドレナ
リンの分解が非選択的モノア
ミン酸化酵素阻害剤によって
抑制され、これが体内に蓄積
されるためと考えられている。
レセルピン製剤
0.1 〜 1%未満
注1)
注 1)
注1)
妄想 注 1 )
、
精神神経系 不随意運動 、 不安・焦燥感 、 興奮 、
不眠
歩行障害注 1)
、
見当識喪失注 1 )
、 病的賭博注 1 )、
傾眠、めまい、 振戦の増強 注 1 )
、 病的性欲亢進 注 1 )
頭痛、
しびれ感
倦怠感・脱力感、
味覚異常
5 .高齢者への投与
不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれるおそれがあるので注意すること。
[一般に高齢者では生理機能が低下している。]
6 .妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(₁)妊 婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[動
物実験(ウサギ)で催奇形性が報告されている。]
(₂)授 乳中の婦人には投与しないことが望ましい。
[乳汁分泌が抑制されるおそれ
がある。また、動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている。]
7 .臨床検査結果に及ぼす影響
ニトロプルシッドナトリウムの検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽
性になる場合がある。
8 .過量投与
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに嘔気、嘔吐、不整
脈等が起こるおそれがある。このような場合には、呼吸器や心機能を観察しながら
胃洗浄等の適切な処置を行うこと。
9 .適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
( PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこし
て縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
)
10 .その他の注意
(₁)抗 パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体等による口
周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない。場合によって
はこのような症状を増悪顕性化させることがある。
(₂)悪 性黒色腫が発現したとの報告がある。
(₃)高 蛋白食によりレボドパの吸収が低下するとの報告がある。
注)
( )自主改訂
−−
DP7OS0301
2011 年 6 月改訂
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