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子ども・子育て支援新制度フォーラム in 横浜 渥美由喜氏 パネルディスカッション
地域活性化策としての 子育て支援 2014.3.2 渥美由喜 1 (0)自己紹介 ○ これまで女性活躍やワークライフバランスに取組 む、先進企業国内外800社のヒアリングを実施。 ○子育て、介護、看護 – 妻と共働きで、7歳と4歳の育児中。 – 4年前から、平日夕方以降は実父の介護 – 2年前から、次男が難病に→要看護 • WLBは、①ライフ面:リスクマネジメントの問題』 • ②ワーク面:『生産性向上の切り札』 2 (1)東日本大震災後の変容と地域活性化 東日本大震災後の変容 地域活性化のキーワード ①家族の絆、地域の絆 ①子はかすがい(連結力) ➁社会貢献気運の高まり ②人も企業も、1人3役・1社3役 ③持続可能な社会作り ③子どもは未来の消費者、労働者、 子育て世代は納税者世代(地域ブ ランドが重要) (2)東日本大震災後の社会の変容 ①家族の絆・地域の絆 • 内閣府は、11月第3日曜日を「家族の日」、 その前後各1週間を「家族の週間」 • 多くの自治体で、子育て支援の特別キャン ペーン月間(夏季休暇など)、特別キャンペ ーン週間(19日を県民育児の日など) • 福井県では、家族時間キャンペーン – 月に1回、教育委員会が放課後活動定休日。 – 経済団体は職場のノー残業デーで、家族団ら ん&週末を含めた『家族旅行』を推奨。 (3)東日本大震災後の社会の変容 ➁被災地支援を機に、社会貢献機運の高まり • お互いさま・思いやりは、日本社会の最上位規範 • 内向けのWLB(社内のみ)から、外向けのWLB( 社外も視野に入れた) • 被災地支援は、「社員の人間力向上」の好機 – 人材研修の一環としてボランティア (4)一人三役の掛け算 • 人口減少社会では、「一人(最低でも)三役」の 掛け算が重要。 • 市民の三面性=職業人、家庭人、地域人 – CSRが会社単位から、社員単位へ • 企業:経済性、人間性、公共性 – 社員のセルフブランドが、会社のブランド力向上に – 逆に、社員の不祥事は企業イメージを損なう 6 (5)持続可能な地域社会作り • エネルギー制約を前提にメリハリのある働き方 • ワークライフバランス、「環境」政策、「子育て支 援」の類似性 • 共通しているのは、「持続可能性」 自然環境 職場環境 地域環境 未来の大人である子どもからの借 りもの(ネイティブアメリカンの諺) 持続可能なシステム作り 持続可能な働き方・企業 持続可能な地域社会 All Rights Reserved Copyright(C)FRI 2009 7 (6)今後の財政見通し ~地方は良好、首都圏は最悪~ (7)地域戦略として、きわめて有効 • 創意工夫を自治体が競い合う時代に • 子育て世代・準備世代を引きつけ、納税者を 確保 • 女性主体の地域社会に、男性も参加 • イギリスでは、自治体の取組みが大きく明暗 • 勝ち組自治体の筆頭がバーミンガム。30代 から40代の子育て世代がロンドンから移住。 • 優良企業も多数移転しており、経済的にも活 性化。 Copyright (C) 2010 Naoki ATSUMI, All Rights Reserved 9 (8)ハード整備→ソフト整備が最大の課題 • 子ども子育て新制度により、ハード整備=保 育サービスの供給には一定の目途が立った。 • 今後の最大の課題は、 ソフト整備=地域の子育てネットワークの構築 (9)これからの子育て支援 子どもをめぐる深刻な課題 (児童虐待、不登校 等) 様々な悩みや不安をかかえた子育て家庭 子育てまっ最中の家庭 温かいまなざしで支える地域社会 「地域力は無限」 一歩踏み出すと、連鎖反応が起こる 地域の力を引き出し、支える土台を大きくします (資料)三重県こども局が作成。 (10)イキメンとは • イクメンにも2種類 ①自身の子育て ②地域の子育て 内向けのイクメン→育自 社会貢献としての(外向けの) 子育て→育地 • イクメンから、イキメンへ 12 (11)子どもたちを通して教わったこと 教えることよりも 子どもたちを通し て自分が学ぶこ との方が大きい 大雪の日も、台風 の日も待っていてく れた子どもたちが いるという重み ナナメの関係の大切さ タテ:親子、師弟、先輩後輩 ヨコ:級友 13 (12)子どもは社会を映す鏡 未来を映す鏡 いまを映す鏡 家庭、社会の歪みか ら、最も顕著な影響を 受けるのは弱者であ る子どもたち。 将来への希望という点 で、大きく変わることが できる可能性を秘めて いるのも子どもたち。子 どもたちの姿に、日本 の将来の姿を見る。 14 ご清聴いただき、ありがとうございました。渥美 [email protected] 2011年に『イクメンで行こう!』を刊行。 第5章で、介護と仕事の両立体験を執筆 2012年に『ムダとり時間術』を刊行。 日本経済新聞出版社 All Rights Reserved Copyright(C)NaokiATSUMI 2010 2012年、介護と仕事を両立する ための映像媒体を監修。渥美由 喜の紹介と言っていただければ、 2巻で5千円(7%程度)の割引に。 15