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EC環境フットプリント及び サステナビリティコンソーシアム

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EC環境フットプリント及び サステナビリティコンソーシアム
資料2-2
第2回サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等に関する調査・研究会
EC環境フットプリント及び
C 境
プ
び
サ テナ リティ ンソ シア の概要
サステナビリティコンソーシアムの概要
2011年12月26日
グローバル対応分科会 事務局
(みずほ情報総研株式会社)
1.EC(欧州委員会) 環境フットプリントの概要
1.1 環境フットプリントガイド(ドラフト)の概要
境
プ
ガ (
) 概
2.サステナビリティ・コンソーシアム(TSC)の概要
3.今後の対応について
第3回グローバル対応分科会(2012年1月25日開催)では、
ECの政策担当者及びTSCメンバーを招聘し、それぞれの取組に関する
情報共有・意見交換を予定しております。
情報共有
意見交換 予定し
。
2
1.EC(欧州委員会)環境フットプリントの概要
3
欧州委員会「環境フットプリント」 概要と原則
【概要】
 欧州委員会(EC:
欧州委 会( C European C
Commission)の環境総局(DG
)
境総 (
ENV*1)はJRC
)
C IES*2と共に、
共に
2011年3月から、CO2以外の指標も考慮した「製品の環境フットプリント」と「組織の環境
フットプリント」に関する方法論の開発を開始。
 現在、
現在、「製品の環境フットプリントガイド」は2ndドラフト、「組織の環境フットプリントガイド」は
製品の環境フットプリントガイド」は2ndドラフト、 組織の環境フットプリントガイド」は
1stドラフトが開示されている。
*1 DG ENV: Directorate-General Environment
*2 JRC IES :the
the European Commission
Commission’ss Joint Research Centre,
the Institute for Environment and Sustainability
【原則】





ライフサイクルアプローチ
カーボンリーケージ問題等の解決手段として、政策的にLCAを活用する発想が根底にある模様。
リ ケ ジ問題等 解決手段 し 、政策的
活用する発想が根底 ある模様。
 カ
 公共調達の要件として、ライフサイクル環境影響評価の義務化なども検討中。
全ての関連する環境影響を考慮
 CO2を含む14の環境影響分類を規定。
可能な範囲で既存のEU、国際的アプロ チと協調
可能な範囲で既存のEU、国際的アプローチと協調
製品カテゴリ/セクターベースアプローチ
 「紙」のPFCR (Product Footprint Category Rule)を欧州製紙産業連盟(CEPI: Confederation of
European Paper Industries)と連携して開発中。現在ドラフトが開示されておりパブリックコメント中。
柔軟性よりも、比較可能性を重視(優先順位高)
4
欧州委員会「環境フットプリント」 政策的背景 1/3
【政策的背景①】
 EUでは、経済戦略EU2020の関連する戦略ドキュメントとして資源効率ロードマップを開発。
経済 略
連
略
資
率
プ
その中期目標として、製造、消費、廃棄管理における資源効率推進(持続可能な消費・製造)
を掲げている。
(出所)10月26,27日PCF World Summit 欧州委員会環境総局発表資料
5
欧州委員会「環境フットプリント」 政策的背景 2/3
【政策的背景②】
 中期目標のアクションとして、グリーン公共調達の強化、エコデザイン指令等の製品要求を
中期目標
クシ として グリ
公共調達 強化
デザイ 指令等 製品要求を
含む製品環境フットプリント、メンバー州等への製品環境パフォーマンス評価に関する
ガイダンスの提供などを挙げており、それら全てにライフサイクルでの評価が必要である
としている。
(出所)10月26,27日PCF World Summit 欧州委員会環境総局発表資料
6
欧州委員会「環境フットプリント」 政策的背景 3/3
【政策的背景③】
 方法論は、環境政策(グリーン公共調達、エコラベル、エコデザイン、その他
方法論
境政策(グ
共 達
他
インセンティブ政策)をライフサイクルアプローチから改良するための検討に使用し、
その結果、将来的に政策・制度へ反映していくことを検討している。
(出所)10月26,27日PCF World Summit 欧州委員会環境総局発表資料
7
欧州委員会「環境フットプリント」 方法論背景
【方法論背景】
ECはステークホルダーミーティングで、既存の方法論やラベルに関する以下の問題を指摘
C
ダ
グ
存 方法論
に
指摘
 既存のプライベートラベルは、標準化された方法論ではないが故に結果情報が比較不可能
であることが最大の弱点の一つ。
 ラベルの増加・乱立は消費者やビジネスを混乱させ、さらには消費者の信頼を損ない、Green
Claimsの価値を損なう可能性がある。
 国毎のグリーン製品ラベル導入は市場を分断するリスクがあるため避けるべき。
 Green Consumerは実際には存在しないという議論がある。しかしながら、これは誤解を
Consumerは実際には存在しないという議論がある しかしながら これは誤解を
与えたり未検証の環境主張によるもので、正確なエコラベルは環境主張に信頼を与え、
最終的には、消費者の支払い意志に繋がる可能性があるという指摘もある。
(出所 11月29,30日 ステークホルダーミーティング欧州委員会環境総局発表資料よりみずほ情報総研作成)
・正確で比較可能な方法論が必要?
・EU域内での統一的な方法論が必要?
域内
統 的 方法論が必
8
ロードテストと今後のスケジュール1/2
【ロードテスト】
 現在ドラフトガイドに基づき、以下のセクターを対象としてロードテストを実施、ガイドの検証を
行っている。2011年12月20日(製品)、2012年2月29日(組織)にロードテストが終了予定。
ロードテストの対象セクター ※1
組織
農業 小売 建設 化学 情報通信(ICT) 食品 製品(靴・テレビ・紙)
農業、小売、建設、化学、情報通信(ICT)、食品、製品(靴・テレビ・紙)
企業
小売、食品、エネルギー生産、水供給サービス、飼料、行政、情報通信(ICT)、鉱業、化学、製紙
※1 ロードテストに参加している具体的企業名は現時点で非公開(各10社以下程度)
(出所)11月29,30日 ステークホルダー・ミーティング欧州委員会環境総局発表資料
9
ロードテストと今後のスケジュール2/2
【今後のスケジュール※2】
 方法論については、ロ
方法論については、ロードテスト実施後、JRC
ドテスト実施後、JRC IESが結果の詳細分析を実施し、最終方法論
ガイドラインが2012年4月(製品)、2012年9月(組織)に完成予定。その後2013-2014年頃に製品カテ
ゴリ/セクタールールを開発予定。
 政策については、政策オプションに関する影響評価を経て、自主的な制度を2012年末、
義務的な制度を2013 2014年頃に策定予定。
義務的な制度を2013-2014年頃に策定予定
2011年12月~翌2月
2011年6月
方法論
ロードテスト
2011年12月
2013年~2014年
方法論
ガイドライン完成
製品カテゴリ/セクタールール
自主的な
制度
政策オプションに
政策オプシ
ンに
関する影響評価
政策
2012年4月-9月
義務的な制度
2012年末
2012年3月
※2 スケジュールは随時変更している模様。現時点での情報をもとに作成
(出所)10月26,27日PCF World Summit 欧州委員会環境総局発表資料
10
1-1.環境フットプリントガイド(ドラフト)概要
・GHGプロトコルScope3基準との対比を念頭に、組織の環境
フットプリントガイドの要求事項の特徴についてまとめています。
フットプリントガイドの要求事項の特徴についてまとめています
・ガイド詳細については、参考資料5-1、5-2をご覧下さい。
11
組織の環境フットプリントガイド ドラフト 要求事項の特徴 1/3
【原則】
 セクタールールの原則で比較可能性への努力を掲げている。
セクタ ル ル 原則で比較可能性
努力を掲げて る
(Scope3基準では、企業間比較への適用は不可)
【対象範囲について】
 Scope1,2,3に相当する範囲については、組織境界(直接)、上流活動(間接)、下
流活動(間接)という分け方をしており、下流活動は除外することが可能としている。
(Scope3基準では下流活動の排出量も原則として対象 除外には正当性の提示
(Scope3基準では下流活動の排出量も原則として対象。除外には正当性の提示
が必要)
・・・さらに中間財の使用等はシナリオ策定が現実的でないため対象外となる可能性を記載し
ている。
ている
 組織境界は、製品・サービスポートフォリオ生産に係る組織が所有(own)または運
営(operate)する全ての施設・活動と定義している。
p
(Scope3基準及びコーポレート基準における、財務支配力アプローチ、経営支配力
アプローチ等に相当)
12
組織の環境フットプリントガイド ドラフト 要求事項の特徴 2/3
【影響領域について】
 全ての環境影響領域について、適応検討をする必要があるが、セクタールールで除
外できる領域を規定できる。
(Scope3基準は 対象となる影響領域は「気候変動」のみ)
(Scope3基準は、対象となる影響領域は「気候変動」のみ)
 各環境影響の評価結果は、統合化することも可能としているが、その場合は追加
的環境表示で記載 通常の表示は 各評価結果の情報が必要
的環境表示で記載。通常の表示は、各評価結果の情報が必要。
【データ品質について】
 デ
データ品質についても達成すべきレベルが規定されている
タ品質についても達成すべきレベルが規定されている。
データ品質は、技術代表性や、地理的代表性、時間的代表性等のレベルによって
総合的に計算されて判断される。
・・・例えば、日本のデータは、EUでの適応の場合、Poor(5段階中下から2番目)に相当。
例えば、日本のデ タは、EUでの適応の場合、Poor(5段階中下から2番目)に相当。
(Scope3基準は、データ品質に関する要求事項は無い)
13
組織の環境フットプリントガイド ドラフト 要求事項の特徴 3/3
【レビューについて】
【レビ
に
て】
 評価結果について外部使用を目的とする場合には、資格要件を満たした外部レ
ビュアーの審査を受ける必要がある。レビュアーも、認定に必要な要件をスコアで規
定しており それを満たさなければならない
定しており、それを満たさなければならない。
(Scope3基準は、レビューに関する要求事項は無い)
【その他】
 不確実性評価(定性評価でよい)が要求されている。
(Scope3基準は、不確実性評価に関する要求事項は無い)
14
組織の環境フットプリント・指針ドラフト①方法論、データベース
【方法論】
 ISO14064、ISO/WD TR 14069、
ILCD等(右表)を考慮し策定。
 ECの環境フットプリント指針では、
各要求項目を明確にし 柔軟性より
各要求項目を明確にし、柔軟性より
も比較可能性に重きを置くとしている。
特に考慮している方法論
1.ISO 14064:温室効果ガス パート1,2,3
2.ISO/WD TR 14069:GHG 組織のGHG排出の測定と報告
国
3.ILCD:国際基準ライフサイクルデータシステム
4.コーポレート基準、GHGプロトコル(WRI/WBCSD)
5.Bilan Carbon
6.DEFRA Carbon Disclosure Project (CDP)
7 CDP Water
7.CDP
GHGプロトコル
Corporate基準も考慮対象。
Scope3基準は現時点明記なし。
【データベース】】
【デ
 2次データのデータベースは環境
フットプリント要求に沿って開発した
データを優先。
デ
タを優先。
8.Global Report Initiative (GRI)
優先データベース(2次データ)
優先デ
タベ ス(2次デ タ)
1.組織環境フットプリント調査の要求に沿って開発したデータ
2.製品環境フットプリント調査の要求に沿って開発したデータ
3.国際基準ライフサイクルデータシステム(ILCD)のデータネットワーク
((「ILCD準拠」は「ILCDデータネットワーク:入門編」データセットに優先)
ILCD準拠」は ILCDデ タネットワ ク:入門編」デ タセットに優先)
4.European Reference Life Cycle Database (ELCD)
5.国際機関が提供するデータ(例:FAO、UNEP)
独自データを開発。
ただし、オープンで他データベースと
ただし、オ
プンで他デ タ
スと
競合しないとしている。
6.各国政府によるLCIデータベース・プロジェクト(ホスト国データベース)
7 その他第3者LCIデ タベ ス
7.その他第3者LCIデータベース
8.審査論文
(出所)Draft Organization Environmental Footprint Guideより作成
15
(参考)製品の環境フットプリント・指針ドラフト方法論、データベース
【方法論】
 ISO14044、ISO14067、ILCD等
(右表)を考慮して策定。
 ECの環境フットプリント指針では、
各要求項目を明確にし 柔軟性より
各要求項目を明確にし、柔軟性より
も比較可能性に重きを置くとしている。
特に考慮している方法論
1.ISO 14044:環境マネジメント – ライフサイクルアセスメント – 要求事項および指針
2.ISO 14067:製品のカーボンフットプリント
3.ILCD:国際基準ライフサイクルデータシステム
4.エコロジカル・フットプリント
5.プロダクト基準およびサプライチェーン基準、GHGプロトコル(WRI/WBCSD)
6.Méthodologie d‘affichage environnemental (BPX 30-323)
7 製品のライフサイクルGHG排出量の測定方法(PAS 2050)
7.製品のライフサイクルGHG排出量の測定方法(PAS
GHGプロトコル
Scope3,Product基準も考慮対象
【データベース】
 2次データのデータベースは環境
フットプリント要求に沿って開発した
データを優先。
優先データベース(2次データ)
1.製品環境フットプリント調査の要求に沿って開発したデータ
1.製品環境フットプリント調査の要求に沿って開発したデ
タ
2.組織環境フットプリント調査の要求に沿って開発したデータ
3.国際基準ライフサイクルデータシステム(ILCD)のデータネットワーク
(「ILCD準拠」は「ILCDデータネットワーク:入門編」データセットに優先)
4.European Reference Life Cycle Database (ELCD)
独自データ開発。ただし、オープン
で他データベースと競合しないとし
ている。(前ドラフトではELCD優先
としていた)
としていた)。
5.国際機関が提供するデータ(例:FAO、UNEP)
6.各国政府によるLCIデータベース・プロジェクト(ホスト国データベース)
7.各国政府によるLCIデータベース・プロジェクト
8 その他第3者LCIデータベース
8.その他第3者LCIデータベース
9.審査論文
(出所)Draft Product Environmental Footprint Generalより作成
16
製品/組織の環境フットプリント・指針ドラフト②評価対象とする環境影響
 評価対象の環境影響は気候変動を含め以下の14分類が規定され、推奨評価モデルに
ついても提示されている。
ついても提示されている
 規定されている環境影響を対象外とする場合は、国際的なコンセンサスや外部レビュー、
マルチステークホルダープロセス等を経て正当化される必要があるとしている。
環境フットプリント 影響領域
影響評価モデル
出典
気候変動
Bern model – Global Warming Potentials (GWP)
over a 100 year time horizon
IPCC
オゾン層破壊
EDIP model
ODPs 1999 as in WMO assessment
生態毒性
USEtox model
Rosenbaum et al, 2008
人体毒性 – 発癌影響
USEtox model
Rosenbaum et al, 2008
人体毒性 – 発癌以外の影響
USEtox model
Rosenbaum et al, 2008
微粒子物質/呼吸器疾患
RiskPoll model
Rabl and Spadaro, 2004
電離放射線 – 人間の健康被害
H
Human
H
Health
l h effect
ff
model
d l
D i
Dreicer
et al.l 1995
光化学オゾン生成
LOTOS-EUROS model
Van Zelm et al, 2008 as applied in ReCiPe
酸性化
Accumulated Exceedance model
Seppälä et al., 2006,Posch et al, 2008
富栄養化 – 陸上
Accumulated Exceedance model
Seppälä et al., 2006,
P
Posch
h et al,l 2008
富栄養化 – 水系
EUTREND model
Struijs et al, 2009 as implemented in ReCiPe
資源枯渇 – 水
Swiss Ecoscarcity model
Frischknecht et al, 2008
資源枯渇 – 鉱物、化石、再生可能
EDIP97 model (2004 update)
Hauschild and Wenzel, 1998a-update 2004
土地利用
Soil Organic Matter (SOM) model
Mila i Canals et al, 2007
(出所)Draft Product Environmental Footprint General Guide/Draft Organization Environmental Footprint Guideより作成
17
2.サステナビリティ・コンソーシアム(TSC)の概要
18
サステナビリティ・コンソーシアムについて
 サステナビリティ・コンソーシアム(TSC:The Sustainability Consortium)は、
製品ライフサイクルに関する全世界の膨大な持続可能性情報の収集・分析を可能にする
ことを目指しサプライヤーや小売、NGO、政府等が共同して2009年7月に立ち上げられた。
 当初はウォルマート社の「サステナブル商品インデックス」の開発の中で、商品の持続可能性測定と
報告を可能にするデ タとツ ルを開発するための位置づけ。
報告を可能にするデータとツールを開発するための位置づけ。
 アリゾナ州立大学、アーカンソー大学を中心に運営されており、現在、約80のグローバル
企業・組織が参加、各製品セクターにおけるWG等を通じて、持続可能性の測定及び報告
システム(SMRS※)や関連ITツールの開発等を実施している。
)や関連ITツ ルの開発等を実施している
 持続可能性測定は、製品ライフサイクルに関して、複数の環境影響(CO2以外を含む)及び
社会影響
社会影響についても対象としている。
ても対象として る。
Vision
Mission
全ての生産者と消費財ユーザーがアク
セスできる信頼性、透明性の高い、科
学的測定・報告システムの設計と実行
へ向けた共同研究
環境・社会・経済の要求に取り組む革
新的な製品とサプライネットワークを推
進させるための科学発展
(出所)The Sustainability Consortium資料より作成
※Sustainability
Measurement and Reporting System
19
参加組織について
 Coca-Cola、Monsanto等の食品、WalmartやBest Buy、Mcdonalds等の小売、その他BASF、
P&G D ll S
P&G、Dell、Samsung、Disney社等、様々な業界から約80のグローバル企業が参加。
Di
社等 様々な業界から約80 グ
バル企業が参加
 米国環境保護庁(EPA※1)、英国環境・食料・農村地域省(Defra※2)の政府機関も参加して
おり、官民で連携して取組を進めている。
(出所)The Sustainability Consortium資料
※1 Environmental Protection Agency
※2 Department for Environment, Food and Rural Affairs
20
SMRS:持続可能性の測定・報告システムについて①

SMRSは、LCAを基礎とする製品の持続可能性測定・報告標準で、製品カテゴリ特有の報告すべき影響
エリアや 収集デ タおよび収集方法と報告方法についての基準等が含まれる
エリアや、収集データおよび収集方法と報告方法についての基準等が含まれる。

SMRSは2段階で実施される。
•
•

レベル1ではホットスポット(主要な社会・環境影響のあるライフサイクルエリア等)の特定を目的とした評価が実施され、
製
製品カテゴリ毎のカテゴリ持続可能性プロファイル(改善機会に関する洞察等)を策定。
続
(改 機
)
レベル2では、自社製品の差異を入力し、持続可能性パフォーマンスドライバー(削減に関連する指標等)特定を得て、
製品比較が可能な製品別の持続可能性デクラレーションを策定。
方法論:評価対象は環境影響や社会影響を含むが、GHGプロトコルのプロダクト基準を起点に検討。
1.ホットスポットの理解
レベル1
SMRS
レベル2
SMRS
ホットスポット
モデル
ベースライン
モデル
製品カテゴリLCA
(PCLCA)
2.情報共有
持続可能性
パフォーマンス
パフォ
マンス
指標
カテゴリ
持続可能性
プロファイル
持続可能性
パフォーマンス
ドライバー
製品
持続可能性
デクラレーション
3.製品毎の差別化
4.顧客とのコミュニケーション
製品カテゴリルール
(PCR)
・製品カテゴリレベルでの適応
・ホットスポットの特定
・製品レベルでの比較は不可
製
・情報共有の推進
・製品レベルでの適応
製
適応
・製品カテゴリベースラインに対
して製品の直接比較が可能
・ベースライン(LCA)モデル+
PCRに基づく
(出所)The Sustainability Consortium資料より作成
21
<ご参考>カテゴリ持続可能性プロファイル(レベル1 SMRSアウトプット)例
(出所)The Sustainability Consortium資料
22
<ご参考>製品カテゴリ ベースラインモデル例
ホットスポット:
ホ
トスポ ト
製品カテゴリ毎の影響のあ
るライフサイクルエリア等
持続可能性パフォーマンス
ドライバー:
削減に関連する指標等
(出所)The Sustainability Consortium資料
23
<ご参考>製品デクラレーション(レベル2 SMRSアウトプット)例
(出所)The Sustainability Consortium資料
24
SMRS:持続可能性の測定・報告システムについて②

ITシステム(ウェブ)を介した、製品持続可能性デクラレーション等のエンドユーザーへの提供。
(出所)The Sustainability Consortium資料
25
ワーキンググループについて
 コンソーシアムWGは、消費科学、測定科学、IT標準・ツールに分かれており、セクターWGの
基盤
基盤となるような各要素についての研究・開発を実施している。
各 素に
究
実施
 セクターWGは、現在以下の8セクターあり、主に持続可能性測定・報告システム(SMRS)の
開発を実施している。
コンソーシアム
WG
コミュニケーション、消
費者行動の観点等から
消費者と持続可能性
商品の関係を調査
セクター別WGが報告
基準を開発テスト実行
する際のリソース提供
等
ベースラインモデル策
定、影響カテゴリ定義
のための基本的なLC
A手法
主に持続可能性測定・報告システム(SMRS)の開発
セクター
WG
電子機器
飲食料
農作物
ホーム、パーソナ
ルケア用品
小売
(出所)The Sustainability Consortium資料よりみずほ情報総研作成
26
紙
玩具
梱包
衣服、靴、生地
今後のスケジュール1/2
【レベル1 SMRSの開発】

2011年末までに100製品カテゴリについてホットスポットモデル・指標(レベル1)を開発。
年末ま に
製品
ゴリに
ト ポ ト デ 指標(
) 開発
 2011年9月末に50製品カテゴリ終了(済)
 10カテゴリ(コンセプト、プロセス説明):牛肉、コーヒー、綿タオル、ヨーグルト、小麦シリアル、テ
レビ、パソコン、人形、洗剤、トイレットペーパー
 40カテゴリ(プロセスの拡張性説明):下記
ゴ (プ
拡 性説 )
 2011年末までに残り50製品(下記 食料品・飲料、他消費財等)
(出所)The Sustainability Consortium資料
27
今後のスケジュール2/2
【レベル2 SMRSの開発】
 2011年秋頃に製品カテゴリLCA(PCLCA)及び製品カテゴリルール(PCR)のパブリック
年
に製
ゴ C ( C C )
製
ゴ
( C )
ブ
レビューを実施予定。
 7つの製品カテゴリLCA(ストロベリーヨーグルト、オレンジジュース、シリアル、シャワー
用品 表面洗浄剤 洗濯洗剤 ノートパソコン)について内部レビューが終了
用品、表面洗浄剤、洗濯洗剤、ノ
トパソコン)について内部レビュ が終了。
 今後のスケジュールとして、7つの製品カテゴリにおいてSMRS(レベル2)のパイロット
テストを実施予定としている。
7つの製品カテゴリLCA(PCLCA)
(出所)The Sustainability Consortium資料
28
3.今後の対応について
29
今後注視すべき点(現時点案)
【EC(欧州委員会)環境フットプリント】
 将来的にはEUにおける環境政策等(公共調達・エコラベル・エコデザイン等)への
反映が想定されており、今後の制度、特に義務的な法制化の動向には注視が必要。
 方法論について「企業」と「製品」の2つがあり、EU域内での活用が想定されている
方法論について「企業」と「製品」の2つがあり EU域内での活用が想定されている
ため、今後GHGプロトコル等の他イニシアティブへの影響も少なくないと考えられる。
【サステナビリティ・コンソーシアム(TSC)】
 政府主導のEC環境フットプリントに対し、TSCは民間の自主的な取組ではあるが、
ウォルマ ト等大手小売を含め約80のグロ バル主要企業が参加しており、
ウォルマート等大手小売を含め約80のグローバル主要企業が参加しており、
消費財を中心に今後の動向に注視が必要。
 SAP等の大手ITベンダーを参加者に含め、報告システムについてIT(ウェブ)
アプロ チを実施しており、新たな環境負荷評価システムの事例として今後の動向
アプローチを実施しており、新たな環境負荷評価システムの事例として今後の動向
に注視が必要。
30
EC(欧州委員会)及びサステナビリティ・コンソーシアム(TSC)との意見交換
 第3回グローバル対応分科会(2012年1月25日開催)にてEC環境総局担当者及び
サステナビリティ コンソ シアム(TSC)メンバ を招聘し 各主体の取組概要や今後
サステナビリティ・コンソーシアム(TSC)メンバーを招聘し、各主体の取組概要や今後
の展開等について意見交換する予定です。
参考:第3回グローバル対応分科会(EC、TSC招聘回) アジェンダ現時点案
1.Beginning
Welcome and Introductory Remarks
(METI ,TSC,EC key note)
3.EC session
(1) Introduction to the EU policy & Environmental
Footprint(EC presentation)
•EU policy and future steps on Environmental Footprint
•Overview of methodology(Organization/Product and
including sector guidance in the future)
2.TSC session
(1) Introduction to the TSC activities (TSC presentation)
•TSC activities overview and future steps
•Methodology overview
•IT/Cloud system (Sharing data/Use data/End-use communication
etc)
(2) Discussion on the EC presentation
(TSC, METI, and Japanese industries and intellectuals)
4.Overall session
Discussion among TSC, EC, METI
•Global harmonization on environmental footprint -Ideas on
possibilities of collaboration among TSC/EC and Japan
(including Methodology/Database etc.)
•Issues and findings on multi-criteria environmental footprint
•Collaboration with developing countries
•Questions from the audiences
(2) Private company’s activities toward TSC (Walmart
presentation)
•Findings and outputs toward TSC so far
(3) Discussion with TSC
(EC, METI, and Japanese industries and intellectuals)
Discussion on the TSC / Walmart presentation
5. Conclusion
Concluding
l di Remarks(Chairman)
k( h i
)
31
Fly UP