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設備運用状態の可視化ツール GODAについて
設備運用状態の可視化ツール GODAについて 2006.10.25 1 1.省エネへの取り組み 中規模事務所建物ライフサイクルコスト 解体再利 一般管理 用コスト 企画設計 コスト コスト 建設コス 1% 運用コス 4% ト 1% ト 16% 31% 高砂熱学工業の取り組み 従来は、施工分野に注力 近年、地球温暖化問題などに端を発する ライフサイクルの見直し、省エネなどの運 用改善の重要性が高まってきた。 修繕・改 善コスト 16% 保全コス ト 31% 建物管理ののFMサイクル (青字は当社がお手伝いできること) 目標・課題・改善 ACTION 評価 CHECK 設備運用結果の解析 (エネルギー消費量等) お客様との協働による 問題点の抽出 プロジェクト管理・運営 維持 DO 戦略・計画 建築設備の PLAN 中長期維持保全 計画の作成 建築設備の維持保全・ メンテナンス 2 省エネ推進会議 GODA 中央監視盤(HIM) BEMS 従来のBEMSの役割 「エネルギー管理」 ・データの蓄積 ・定型グラフ作成 BACnet幹線 ・・・ 防犯 Icont 空調 Icont ・・・ 照明 Icont 運用の間違い探しには 分析ツール(GODA)も必要 3 運用最適化への試み 施主(運用者) 施主(担当者) G ODA 当社担当 GODA 現地GODA メール 受信 メール配信で データを共有 メール 受信 データ 転送 当社担当 G ODA GODA メール 受信 メール 受信 リモートコミッショニング により継続的に PDCAを廻す データの自動配信 データ分析・検討 データ分析・検討 省エネ推進会議 メンバーへ送付 省エネや運用上の ポイントを発見 『お気に入り』登録 省エネや運用上の ポイントを発見 『お気に入り』登録 4 高砂熱学工業のワンストップサービス アフタ ーサー ビス 検証 運用 相談 運用 診断 建物のライフサイクルにわたるサ ポート 提案 施工 施工 施工 計画 企画 設計 実施 設計 企画 設計 5 2.GODA概要 GODA(ゴォーダ)=「設備運用状態の可視化ツール」 特徴 建物のエネルギー消費状況の変化を即座に把握 設備の運用上の課題を可視化データで発見し、素早く対応 運用データに基づく合理的な設備の省エネ運用が可能 GODA:Gathering Operation Data and Analysis 6 データ分析機能 ポイントリスト画面 データポイントを選択して ドラッグ&ドロップするだけで トレンドグラフを作成できます。 複数のグラフを同一画面に 表示することが可能です。 トレンドグラフ画面 分析作業の効率化 (簡単操作) 自由にグラフを変更 することができます。 散布図グラフ画面 7 エネルギー管理機能 消費エネルギー表示画面 分類された項目をたどることで エネルギー消費要因を特定することができます。 エネルギーを項目別に 分類して表示できます。 消費エネルギーの状況を ベースラインと比較して 色別で表示します。 シグナル管理 分析による不具合発見 8 システム構成 多数の管理点を効率的に扱うた めに、TSC/codesの技術を使用 運用データの 一元管理 分析作業の効率化 (簡単操作) (汎用のパソコン) データ収集機能 中央監視情報 I/F 通信 BAC net 通信 データ収集機能 手入力 データ分析機能 ・ グラフ作成・表示 ・ オープン ネットワーク対応 ・ データの一元管理 帳票情報 データ分析機能 データ収集分析ソフト「GODA」 ・ TSC21ネーミング コードの採用 ・ フィルタリング ・ データ補完 エネルギー管理機能 ・ 週単位のエネルギー管理 目視情報 A 123 B 23 22 12 C 553 203 ・ エネルギーロス発生箇所特定 集中計測 連続計測情報 通信 仮設計測情報 またはMO 通信機能 遠隔地からの データ収集分析 計測用 付属ソフト 通信機能 インターネット経由 GODA用サーバ 3年間のデータ + 基準データ エネルギー管理機能 顧客の省エネ活動 の支援 9 3.GODAとTSC/codes 10 TSC/codesのメリット 複数ビルの分析をしようとすると、 ビル毎に管理ポイント名称が異なり作業効率が悪い 統一すれば効率は向上 TSC/codesを適用することで管理ポイント名称の標準化が 図れ利便性が向上 → 作業短縮やケアレスミスの減少 また、データ分析においても管理ポイントを論理的に分類し、 ポイント名を用いたデータ処理をおこなうことができ、データ 分析の効率も向上 11 4.GODAによる分析・改善事例 12 熱源の送水温度のチューニング (1)夏季の代表フロアにおける空調機運転状態 流量 熱量 バルブ開度 インテリア空調機起動後から10時頃までのバルブが100%近辺部分において、流 量は増加しているが、それに比例して熱量が増加していない。朝方の熱負荷が高 い時間帯に熱交換効率の悪い運転となっている。 ※AC-6SW 定格冷水流量 277 l/min 冷却能力 135kW 13 (2)朝方の空調機熱交換効率が悪化する原因 送水温度 上昇 (16℃) 出口温度 入口温度 空調負荷が大きい朝方に冷水温度が上昇している。このため、冷水流量が増加 し、温度差が確保されていない。 ※定格冷水温度 7℃→14℃ (温度差7℃) 14 (3)熱源の冷水送水温度が上昇する原因 4℃差 還温度 7℃差 往温度 朝方、空調機起動時に、通常運用している冷温水発生機による冷水供給では急 激な冷水負荷の立上りに追いつかず、冷水送水温度が上昇してしまう。7月19日 の運転では送水温度が16℃まで上昇している。 15 (4)朝方の冷水送水温度を低温化 還温度 往温度 8月18日 通常運用している冷温水発生機に加え、立上り性能の良いスクリュー冷 凍機を併用し、冷水送水温度の上昇を軽減した運用をおこなった。 16 (5)朝方の運用改善の効果(代表フロア空調機) 流量 熱量 熱量 バルブ開度 流量 バルブ開度 冷水温度が低下したことにより、バルブが50~60%開度で安定し、流量の流れ 過ぎを防止している。冷水温度が安定したため、バルブ開度と比例した熱量となっ ている。冷水流量が大幅に減少している。 17 (6)朝方の運用改善の効果(代表フロア空調機) 還温度 出口温度 往温度 入口温度 8月18日 朝方の空調機冷水温度は12℃までしか上昇していない。上昇している 時間も1時間程度短い。9時には9℃程度で送水している。 18 5.TSC/codesを使用して 現在TSC/codesを使用して苦労しているのは、 規約に明記されていない管理点など ジョブ単位でローカルルールを作るのが大変 ポイントデータベース作成作業すべて手入力で 手間がかかる(入力ミスもある) ことである 日本語の管理ポイント名とTSC/codesの変換ツールが望まれる。 19 終わり ありがとうございました 20