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練習風景 - JICA
パ ラ オ 語 で 「 study 」 の こ と を Mesuub(メスーブ)といいます。 先日, “日本フェア”という催しがパラオで開かれました。日本フェアでは,日本の歌をパラオの 小学生が歌ったり,習字やおりがみなどを紹介したりなど,パラオの人々と一緒に日本の文化を親 しみました。 パラオ国内の小学生もその日本フェアに招待され,マルキョク小学校からは,3,4年生が日本 フェアに参加し,日本の歌を披露しました。 ~練習風景~ 歌を練習していると,子供たちは,歌詞の意味にも興味をもち,単語の意味を尋ねてきました。 そこで,「ゆうやけこやけ」の意味を説明していると,「山お寺の鐘が鳴る」や,「カラスと一緒に 帰りましょ」など,言葉の意味は分かるけれど,イメージができないようで,不思議な顔をしていま した。日本では,夕方にお寺に人が集まってお祈りをするのか,なぜカラスと一緒に帰るのか・・・。 (パラオでは,夕方に鳥が群れを作って山に向かって飛んでいく姿を見たことがありません。) 私にとっては,歌詞の意味を考えると,日本の情景を思い浮かべ,風情のある歌だと感じましたが, パラオの子供たちは,きっと,ヤシの木と教会,シギ のような鳥と夕日を思い浮かべ,また,どんなことを感じ たのでしょう。 改めて,小学校で学ぶ文部省唱歌などの日本の歌には, 日本の文化や,情景が豊かに描かれており,歌の情景を 思い浮かべながら歌うことって素敵なことだと思いました。 「ゆうやけこやけ」,「大きな栗の木の下で」 ,「旅愁」の三曲を披露しました。 約2週間毎日歌の練習をし,三曲とも日本語で,また,暗譜して歌うことができました。「大きな栗の 木の下で」は,振り付けもつけました。 まさか,三曲とも日本語の歌詞を暗譜して歌えるようになるとは思っておらず,私は,驚きと感動を 子供たちからもらいました。 日本フェアの次の週,マルキョク小 学校の校長先生が校長会から帰ってき た時,「他の学校の校長先生方にマルキ ョク小学校の発表をとても褒められた。」 と笑顔で話してくれました。私にとって も励みになります。 ~日本フェアの様子~ 浴衣試着コーナーで,浴衣体験。 自分の名前を漢字で書いてもら い,大満足の“オイメテレル”君 パラオの空手教室の生徒が, 自慢の型を披露! ステージから, 「♪しらかば~ あおぞら~」 “北国の春”が聞えてきました。すると,とな りに座っていた子供が,「この曲知ってる?パラオの歌だよ。」と教えてくれました。 「ん???知っているけれど,日本の曲じゃ・・・。」 パラオでは,演歌のようなメロディ歌が流行っており,時折,ラジオやパラオのお祭りで, 「日 本の演歌かな?」と思うようなメロディが流れてきます。しかし,歌詞はパラオ語で,たまに, 日本語が混ざっています。よく,歌詞の中で使われている言葉は, 「♪ココロモサビシイ~」 「♪ ココロイタイ」です。パラオの演歌は,哀愁漂う歌詞が多いようです。 子供時代,パラオで 日本の教育を受けてい たパラオ人のお年寄り が,日本の歌を披露し てくれました。 休憩時間,ロビーに設置された縁日。 パラオの子供たちは,ヨーヨー釣りに夢中です。