Comments
Description
Transcript
実験系廃液・廃棄物管理手引き
国立大学法人 島根大学 実験系廃液・廃棄物管理手引き 松江事業場 用 新 版 松江宍道湖嫁ヶ島 島根大学実験系廃棄物等管理専門委員会 2012 年 4 月 1 日 [ 目 次 ] 実験系廃液取扱編 実験系廃棄物とは,・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.実験系廃棄物の搬出場所と搬出頻度及び搬出日時・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.実験系廃液・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 実験廃液搬出票記入例(3 例) 1.「有害物類」無機廃液搬出票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2.「アルカリ性,酸性」無機廃液搬出票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3. 有機廃液搬出票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 実験廃液分別表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2.1 実験廃液の取り扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2.2 実験系廃液の分別,貯留,搬出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2.3 廃液貯留用ポリ容器への廃液投入時及び貯留時の注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6,7 イ.無機廃液,有機廃棄についての共通注意事項 ロ.美術工芸系研究室及び課外活動により発生する,その他廃液について取扱注意事項 (A)無機廃液についての注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7,8,9 (B)有機廃液についての注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 2.4 廃液の保管場所における掲示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 2.5 環境安全施設への廃液搬入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11,12 イ.実験廃液を環境安全施設へ運搬する際の注意事項 ロ.「搬出票」の作成 ハ.搬出票の準備等 ニ.ポリ容器の準備等 ホ.臨時の搬入について 2.6 環境安全施設へ搬入してはならない廃棄物等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 2.7 参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ○学外排除水濃度計量結果(各年度) , ○実験廃液等受取量(各年度) ○実験系廃棄物処理量(各年度) , ○【産業廃棄物について】(島根県) ○【消防法】(抜粋) , ○【危険物】分類,指定数量 2.8 下 水 道 資 源 か ら の リ サ イ ク ル 汚泥や処理水のリサイクル用途図・・・・・・・・・・・・・・・・13 排除基準,排水基準,環境基準 実験廃液の貯留・搬出 比較表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 ポスター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 タグ各種(液性,容器表示,主要物質記載)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 「資料 1」 混合すると爆発の危険性のある薬品の組み合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 (文部科学省編,大学における廃棄物処理の手引き) 「資料 2」 危険性をともなう化学物質の分類(文科省編,大学における廃棄物処理の手引き)18 「資料 3」 美術工芸系成分(顔料の主成分) (絵の具中の有害成分)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 実験系廃液の貯留時及び運搬時の廃液流出と火災への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20,21 特別管理産業廃棄物の保管場所 掲示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 実験系廃棄物取扱編 3.実験系廃棄物 判断, 区分及び搬出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 3.1.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着していない廃棄物・・・8 区分(3.1.1~3.1.6-3) 3.2.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着した廃棄物・・・・・・・9 区分(3.2.1~3.2.5-3) 3.3.~ その他の廃棄物(事業系廃棄物を含む)・・・・・・・・・・・8 区分(3.3.1~3.3.8) 実験系廃棄物搬出票 各種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23,24 [ 3.1. 実験系廃棄物搬出票 ],[ 3.2. 実験系廃棄物搬出票 ],[ 3.3. 実験系廃棄物搬出票 ] 実験系廃棄物分別表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 3.1.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着していない廃棄物 3.1.1 包装紙や梱包材等のもやせるごみ:生活系ごみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 3.1.2 梱包材やビニール袋等のもやせないごみ:生活系ごみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 3.1.3 実験に使用したと判断される不燃性器具・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 3.1.4 ガラス・陶磁器片・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 3.1.5 金属片・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 3.1.6-1 リサイクル物「薬品缶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 3.1.6-2 リサイクル物「ガラス製薬品瓶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 3.1.6-3 リサイクル物「プラスチック製薬品瓶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 3.2.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着した廃棄物 3.2.1 実験・培養した微生物付着の廃棄物(微量血液付着物含む)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 3.2.2 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 3.2.3-1 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない充填材,吸着材 等・・・・・・・・・・・・・34 3.2.3-2 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない鋭利な金属類・・・・・・・・・・・・・・・・・34 3.2.3-3 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していないガラス類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 3.2.4 有害産業廃棄物が付着した廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 3.2.5-1 有害産業廃棄物が付着した充填材,吸着材 等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 3.2.5-2 有害産業廃棄物が付着した鋭利な金属類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 3.2.5-3 有害産業廃棄物が付着したガラス類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 3.3.~ その他の廃棄物(事業系廃棄物を含む) 3.3.1 実験動物の死骸 等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 3.3.2 固定液除去後の動植物標本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 3.3.3 固形廃棄物等:個別処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39,40 3.3.4 注射針:擬似感染性廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 3.3.5 注射筒:擬似感染性廃棄物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 3.3.6 電池・バッテリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 3.3.7 蛍光灯管球,水銀電池・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 3.3.8 大型廃棄物:個別処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 終わりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (参考資料)日本試薬協会MSDS検索 http://www.j-shiyaku.or.jp/home/msds/ (参考資料)「島根県廃棄物対策課ホームページ」 http://www.pref.shimane.lg.jp/haikibutsu/ を開き,その 産業廃棄物 の項から ⇒ ・産業廃棄物について → ・産業廃棄物とは 並びに ⇒ ・産業廃棄物処理の手引き (PDF792KB 排出事業者向け~)を参照し,実験系廃棄物の取扱いについて参考にすること。 実 験 系 廃 液 取 扱 編 実験系廃棄物とは,(実験系廃液・廃棄物及び事業系廃棄物の一部を言う) 廃棄物は一般の家庭から搬出される廃棄物と大学や企業などの事業場から搬出される廃棄物が あり,別々に処理される。事業場から出る廃棄物は(1)事業系一般廃棄物,(2)産業廃棄物,(3)特別 管理産業廃棄物に分類されているが,島根大学から出る実験系廃棄物の大部分は,産業廃棄物と特 別管理産業廃棄物に該当する。 実験の過程で出る廃棄物には適正な処理をしなければ危険なもの,あるいは環境汚染の原因とな るものがあり,これに関しては普段の生活から発生する廃棄物と厳密に区別しなければならない。捨 てる側からすると安全と思われる使用済みシャーレ,チップやピペットなどは,回収また処理する側で は危険かどうか判断がつきかねることから,実験に使用したもの及び,回収・処理業者が実験に使用 したと判断する可能性がある廃棄物もここでいう実験系廃棄物に含まれる。 実験系廃棄物は適正な分別を怠ると大学の所在する近隣で希少な生態系をなしている宍道湖・中 海への環境汚染を引き起す恐れ,さらには廃棄物処理業者の人身事故や廃棄物処分施設への損傷 あるいは爆発事故を起す危険性がある。そのため,島根大学では実験系廃液・廃棄物管理手引き(以 下「管理手引き」という。)を新たに作成したので,これに従って適切に分別し区分すること。 1.実験系廃棄物の搬出場所と搬出頻度及び搬出日時 実験系廃棄物は環境安全施設に搬出する。廃棄物の搬出場所と搬出頻度は廃棄物の種類・区分 によって異なる。廃液及び廃棄物の搬出日時について,年度末に新年度の日程を別途案内する。 http://sazae.jn.shimane-u.ac.jp/acspace/do/Login/acspace?cause=PolicyException 上記,ArcWizShareから管理者権限のあるユーザーでログインし,資料を活用する。 公開場所 : 学内 web(ArcWizShare) ⇒ 教職員向け情報 ⇒ お知らせ ⇒ 松江事業場実験系廃棄 物等管理専門委員会からのお知らせ ⇒ 実験廃液搬出日,実験系廃棄物搬出日,環境安全施設位置 廃液は指定容器(10 ℓ 型)で環境安全施設内の廃液保管室へ,廃棄物は袋や安全な容器で専用 コンテナ及び専用ドラム缶等に搬出する。決められた搬出日時以外は施錠してあり搬出はできない。 搬出時の立会いは,担当職員並びに教員,委員会が認めた学生が待機しているので,その指示に 従うこと。 廃棄物を搬出するものは,廃棄物の内容を把握できていること。 2.実験系廃液 本学の全ての排水は,松江市条例により規制されており,有害な物質を下水に放出した場合は罰則 の適用を受ける。本学においては教育・研究・実験による化学系,生物系の実験室・研究室及び,美術 工芸系並びに部活動等の活動によって,多種多様な有害物質を含む廃液(以後「実験系廃液」とする。) が発生する。そのため,排出源である研究室等で「管理手引き」並びに,化学物質安全データシート (MSDS)等の資料を参考に適正な分別・貯留の後,環境安全施設へ安全に搬入しなければならない。 また, 廃液を取り扱う時は,指導教員をはじめ使用者一同で安全確認を徹底し実施すること。 (参考資料)インターネット画面のおすすめサイトに追加等行い利用すること。 日本試薬協会MSDS検索 アドレス [ http://www.j-shiyaku.or.jp/home/msds/ ] 実験廃液搬出票記入例(3例) 「有害物類」無機廃液搬出票 実験廃液搬出票記入例(3例) 「アルカリ性,酸性」無機廃液搬出票 実験廃液搬出票記入例(3例) 有機廃液搬出票 2.1 実験廃液の取り扱い 実験廃液は,少量であっても有害な物質が含まれることがあり,下水処理能力などに影響を与える可 能性や,実験室等からの廃水が下水との混合によって未知の化学反応や予測できない生成物が生じる おそれがあるため,管理手引きに従い,実験器具の 2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までは直接ながしに流さず, 実験廃液として指定のポリ容器に貯留・保管し,定められた搬出日に環境安全施設へ搬入すること。 管理手引きに従い,原液(廃液Ⅰ),1 次洗浄水(廃液Ⅱ),2 次洗浄水(廃液Ⅲ)は,指定のポリ容器 へ貯留・保管し,定められた搬出日に環境安全施設まで安全に搬入すること。 2.2 実験系廃液の分別,貯留,搬出 本学では,実験系廃液を無機廃液と有機廃液に大別した上で,廃液内容に沿った区分を設けている ので(「2.3 廃液貯留用ポリ容器への廃液投入時及び貯留時の注意事項」に詳述),実験系廃液は,本 紙に記載されている最新の方法に従って指定のポリ容器(10 ℓ 型)に分別,貯留すること。 実験室等で廃液をポリ容器に分別,貯留する際は,廃液中の物質が反応することによる毒性ガスの 発生や,発熱,引火,着火による火災等の事故の無いよう考慮して,本紙(P.17,18)の[資料 1]及び[資 料 2]並びに化学物質安全データシート(MSDS)等の資料を参考に安全を確認しながら貯留すること。 搬出する際は,反応による毒性ガスの発生あるいは容器の膨張が有るような,廃液状態が安定して いない廃液の搬出はしてはならない。並びに必ずポリ容器の内蓋及び外蓋をしっかりと閉め,台車にロ ープ,ゴムバンド等で固定し,容器ごとに搬出票をしっかりと結び付けて,安全に環境安全施設まで運 搬し,搬入すること。 これら全体のことについて,「実験廃液の貯留・搬出」についての概念図を示しているので,必要に応 じプリントして研究室等に掲示し参考にすること。(本紙(P.15)を参照。) また,貯留時及び運搬時における緊急事態に備え,「実験系廃液の貯留時及び運搬時の廃液流出と 火災への対応」を示しているので参考にすること。(本紙(P.20,21)を参照。) 特に学生は,指導教員の指示を受け,廃液取扱時は安全の確認に心掛けること。 原則,無機廃液及び有機廃液を搬出する際には教員が付き添うこと。 2.3 廃液貯留用ポリ容器への廃液投入時及び貯留時の注意事項 イ.無機廃液,有機廃液についての共通注意事項 a) 原液(廃液Ⅰ)と実験器具等の 1 次洗浄水(廃液Ⅱ),2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までを貯留すること。 b) 廃液の貯留は指定のポリ容器の 8 分目までとすること(貯留時の膨張,搬出時の液漏れ等を防止す るため。)。 c) ポリ容器は,次のとおり指定する。 ●無機廃液の指定ポリ容器 白色のポリ容器(容量 10 ℓ 型)に①~⑧までの番号と名称を付加した容器,並びに 黒色のポリ容器(容量 10 ℓ 型)に⑨の番号付加した容器とする。 ●有機廃液の指定ポリ容器 赤色のポリ容器(容量 10 ℓ 型)に➉の番号付加した容器,並びに 青色のポリ容器(容量 10 ℓ 型)に⑪の番号付加した容器とする。 なお,指定ポリ容器の番号は本項(A)無機廃液についての注意事項及び(B)有機廃液についての 注意事項に示すように,廃液区分番号と合致しているので,適切な分別を行うこと。(本紙(P.6~ 10)を参照。) d) ポリ容器に廃液投入時は主要な物質名を実験ノート等へ記録しておくこと。(搬出時の廃液状態につ いて,受取者へ注意・連絡するため,廃液搬出票の特記事項として記入する必要がある。) e) 廃液貯留用ポリ容器への廃液投入に際しては,次のことに注意する。 ・ 廃液区分ごとに指定されたポリ容器に貯留し,区分の異なる廃液を混合させないこと。 ・ 無機薬品と有機薬品の混合廃液が発生した場合には,必ず,施設企画課環境マネジメント担 当(内線:2317)または環境安全施設(内線:2348)へ連絡して指示を受けること。 ロ.美術工芸系研究室及び課外活動により発生する,その他廃液について取扱注意事項 a) 美術工芸系のその他廃液が発生すると思われる部局は,教育学部の美術工芸系研究室及び課外 活動施設の写真部,美術部,陶芸部等。搬出廃液として「現像液(臭化カリウム,硫酸ナトリウム等 ),定着液(チオ硫酸ナトリウム,亜硫酸ナトリウム等)」,「顔料及び油彩・水彩絵具(クロム,酸化銅, 酸化第 1 鉄,コバルト等),有機溶剤」,「釉薬(鉛白,酸化亜鉛,ホウ砂等)」が考えられる。 b) 発生した,その他廃液については,実験系廃液取扱編を読み適切に取り扱い,環境安全施設まで 搬出すること。(本紙(P1~P22)を参照。) c) [資料 3]美術工芸系成分 (本紙(P.19)を参照。) (A) 無機廃液についての注意事項 a) 無機廃液の分類としては,下記の a)-1 特別管理産業廃棄物「特定有害産業廃棄物」,a)-2 特別管理 産業廃棄物,a)-3 産業廃棄物として学外へ搬出し,適正処理を実施している。 a)-1 特別管理産業廃棄物「特定有害産業廃棄物」 無機廃液でアルキル水銀化合物・水銀又はその化合物,カドミウム又はその化合物,鉛又はその 化合物,有機燐化合物(パラチオン,メチルパラチオン,メチルジメトン,EPN に限る),シアン化合物,セレン又は その化合物を含む廃液及び,学内処置としてホウ素・フッ素又はその化合物を含む廃液も含む。 a)-2 特別管理産業廃棄物廃液(アルカリ,酸) 水素イオン濃度指数(以後「pH」という。)が 12.5 以上の強アルカリ性又は pH が 2.0 以下の強酸性 の廃液。 a)-3 産業廃棄物廃液(アルカリ,酸) a)-1,a)-2,以外の廃液(染色液,有機酸(脂肪酸類)等)。 b) 廃液区分ごとに,ポリ容器の色及び番号が決められていることに注意(廃液区分ごとに□囲みでポリ 容器の色と番号を示してある。)。 c) 廃液を投入する際には,内容物の確認及び pH の判定を行い,必ず区分の容器に投入すること。 d) 廃液区分の④~⑨は廃液貯留用のポリ容器をアルカリ性廃液用のポリ容器と酸性廃液用のポリ容 器に分け,別々に貯留すること。並びに区分④には実験で使用する主要な物質名タグを取り付け,区 分⑤には金属錯体含有タグを取り付ける。アルカリ性・酸性の別についても容器ごとにアルカリ性タ グ・酸性タグを取り付け区別して,安全に貯留すること。 ※ タグ各種をポリ容器ごとに取り付け区別し貯留すること。(本紙(P.16)を参照。) http://sazae.jn.shimane-u.ac.jp/acspace/do/Login/acspace?cause=PolicyException 上記,ArcWizShareから管理者権限のあるユーザーでログインし,資料を活用する。 公開場所 : 学内 web(ArcWizShare) ⇒ 教職員向け情報 ⇒ お知らせ ⇒ 松江~専門委員会~ ⇒ 「実験~管理手引き」関連資料 ⇒ ③【廃液主要物質記載タグ・~】,④【実験廃液分別タグ・区分ポ~】 e) 廃液分別について,特別管理産業廃棄物と産業廃棄物との pH 境界線付近の判定しにくい廃液は, 強アルカリ性廃液 または 強酸性廃液の区分として貯留し,搬出すること。 f) 無機廃液区分,下記の①から⑨ ① シアン化合物を含む廃液 → 白色のポリ容器( ① ) に貯留する。 水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムで pH 12 以上(強アルカリ性)にしてからポリ容器に投入し,貯留 すること。他の金属と共存する場合も同様に取り扱うこと。 ➢ 操作はドラフト内で行うこと。絶対に酸性・中性にしないこと。 ② 硫化物(H2S,NaSH,Na2S,K2S,CdS,ZnS 等)を含む廃液 → 白色のポリ容器( ② ) に貯留する。 水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムで pH 12 以上(強アルカリ性)にしてからポリ容器に投入し,貯留 すること。他の金属と共存する場合も同様に取り扱うこと。 ➢ 操作はドラフト内で行うこと。絶対に酸性・中性にしないこと。 ③ 水銀又はその化合物を含む廃液 水銀塩を含む廃液または有機水銀を含む廃液 → 白色のポリ容器( ③ ) に貯留する。 水銀塩を含む廃液または,有機水銀を含む廃液の別については,タグを当該ポリ容器ごとに付けること により区別して,別々に貯留すること。(本紙(P.16)を参照。) ➢ 金属水銀は「島根大学松江事業場実験系廃棄物及び排水に関する管理規則」第9条第2項に定 めるように,環境安全施設に搬入してはならない。使用者は各部局等事務と協議の後,施設企画 課へ処理を依頼する。但し,処理費用については依頼者が負担すること。 ④ 特定有害産業廃棄物を含む廃液 カドミウム,鉛,有機燐化合物(パラチオン,メチルパラチオン,メチルジメトン,EPN に限る),六価クロム,砒素,セ レン又はその化合物を含む廃液及び,学内処置としてホウ素・フッ素又はその化合物を含む廃液 → 白色のポリ容器( ④ ) に貯留する。 廃液搬出票の内容物欄に,ポリ容器へ投入した廃液に含まれる主要物質名及び濃度(%)を記入する, その他に含まれる物質名もできるだけ詳細に記入すること。 - 搬出時は廃液の pH 値を確認する。 ⑤ ④以外の「鉄,銅,クロム,亜鉛,マンガン,コバルト,ニッケル,モリブデン,タングステン,すず, ビスマス 等」の金属を含む特別管理産業廃棄物廃液 → 白色のポリ容器( ⑤ ) に貯留する。 下記の a),b),c) 別々に貯留すること。 - 廃液の pH 値,廃液内容を確認し,区分する。 a) pH 12.5 以上 の強アルカリ性廃液 (希釈することなく,そのまま貯留する。) b) pH 2.0 以下 の強酸性廃液 (希釈することなく,そのまま貯留する。) c) 金属錯体含有廃液 ( a) b) とは別タンクに貯留する。) ⑥ 金属を含まない特別管理産業廃棄物廃液 → 白色のポリ容器( ⑥ ) に貯留する。 下記の a),b) 別々に貯留すること。 - 廃液の pH 値を確認し,区分する。 a) pH 12.5 以上 の強アルカリ性廃液 (希釈することなく,そのまま貯留する。) b) pH 2.0 以下 の強酸性廃液 (希釈することなく,そのまま貯留する。) 薬品例 : アルカリ性(水酸化ナトリウム,アンモニア液 等),酸性(塩酸,硫酸 等) ⑦ ④以外の「鉄,銅,クロム,亜鉛,マンガン,コバルト,ニッケル,モリブデン,タングステン,すず,ビ スマス 等」の金属を含む産業廃棄物廃液 → 白色のポリ容器( ⑦ ) に貯留する。 下記の a),b) 別々に貯留すること。 - 廃液の pH 値を確認し,区分する。 a) アルカリ性廃液 --------- pH 7.1 - 12.4 の廃液 b) 酸性廃液 -------------- pH 2.1 - 7.0 の廃液 ⑧ 金属を含まない産業廃棄物廃液 → 白色のポリ容器( ⑧ ) に貯留する。 下記の a),b) 別々に貯留すること。 - 廃液の pH 値を確認し,区分する。 a) アルカリ性廃液 --------- pH 7.1 - 12.4 の廃液 --------- 染色液等 b) 酸性廃液 -------------- pH 2.1 - 7.0 の廃液 ---------- 有機酸(脂肪酸類)等 ⑨ 写真廃液 → 黒色のポリ容器( ⑨ ) に貯留する。 下記の a),b) 別々に貯留すること。 - 廃液の pH 値を確認し,区分する。 a) アルカリ性廃液 --------- pH 7.1 - 12.4 の廃液 --- 現像液 b) 酸性廃液 -------------- pH 2.1 - 7.0 の廃液 ---- 定着液 (B) 有機廃液についての注意事項 a) 有機廃液の分類としては,下記の a)-1 特別管理産業廃棄物「特定有害産業廃棄物」,a)-2 特別管 理産業廃棄物廃油「引火性」,a)-3 産業廃棄物廃油として学外へ搬出し,適正処理を実施している。 a)-1 特別管理産業廃棄物「特定有害産業廃棄物」 有機廃液でPCBを除く 14 物質(トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,ジクロロメタン,四塩化炭 素,1,2-ジクロロエタン,1,1-ジクロロエチレン,シス-1,2-ジクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタン, 1,1,2-トリクロロエタン,1,3-ジクロロプロペン,チウラム,シマジン,チオベンカルブ,ベンゼン)を含む 廃油並びに,クロロホルム等のハロゲン化物も含む。 a)-2 特別管理産業廃棄物廃油「引火性」 ― 発火しやすい薬品 引火点が 70℃未満の廃油(アルコール類,エーテル類,アルデヒド類,揮発油類,灯油・軽油類 等)。 a)-3 産業廃棄物廃油 a)-1,a)-2,以外の廃油(ホルマリン及び鉱物性・動物性・植物性油類 等)。 b) 下記,➉⑪ともに実験で使用する物質名タグを当該ポリ容器ごとに取り付け区別して,安全に貯留 する。本紙(P.8)の web ⇒ ③【廃液主要物質記載タグ・~】,④【実験~・区分ポスター】を参照。 廃液について,容器へ投入時に主要な物質名並びに濃度を実験ノート等へ記録しておくこと(搬出 時に廃液全量に対する,主要な物質名と濃度(%)を搬出票内容物欄に記入するため)。 c) 水が多量に含まれる廃液については,容器へ投入時に含水率を実験ノート等へ記録しておくこと(搬 出時に廃液全量に対する,含水率(%)を特記事項として搬出票内容物欄に記入するため)。 d) 有機廃液区分,下記の⑩及び⑪ ➉ 有機ハロゲン化合物の溶媒類及び油類 [ a)-1 ] → 赤色のポリ容器( ➉ ) に貯留する。 ジクロロメタン,四塩化炭素,ベンゼン及びクロロホルム等を含む廃油。 廃液搬出票の内容物欄に,ポリ容器へ投入した廃油に含まれる主要物質名及び濃度(%)を記入する こと,その他に含まれる物質名もできるだけ詳細に記入する。 ⑪ ⑩以外の有機溶媒類及び油類 [ a)-2 ] ,[ a)-3 ] → 青色のポリ容器( ⑪ ) に貯留する。 有機ハロゲン化合物以外の有機溶媒類(アルコール類,エーテル類,アルデヒド類 等)及び揮発油類 を含む廃油。また,ホルマリン及び油類(鉱物性・動物性・植物性 等)を含む廃油。 廃液搬出票に特記事項として,ポリ容器へ投入した廃油中の含水率(%)を記入すること。 2.4 廃液の保管場所における掲示 廃液区分で無機廃液の①~⑥及び有機廃液の⑩⑪の保管場所には「廃掃法第12条の2の2並びに 施行規則第8条の13」に従い,特別管理産業廃棄物の保管場所(廃棄物の種類,管理者の氏名及び 連絡先)を掲示し適切に貯留及び保管を行うこと。掲示用紙に必要事項を記入し,各研究室で印刷して 実験室の廃液貯留・保管場所近傍に必ず掲示すること。(本紙(P.22)を参照。) 2.5 環境安全施設への廃液搬入 各研究室等で貯留された廃液は,毎月定められた搬出日に,環境安全施設へポリ容器と,その容器 ごとに搬出票をしっかりと結び付けて搬入すること。 特に,学生が搬入する場合には,教員の指導の下,安全を確認させるとともに,廃棄物の内容を把 握できていること。 搬入日は,おおむね,月初めの 2 日間(無機廃液 1 日,有機廃液 1 日)を指定し,環境安全施設から, 年度末に翌年度の搬入予定日を通知する。 イ.実験廃液を環境安全施設へ運搬する際の注意事項 廃液の入ったポリ容器を台車等に載せて環境安全施設に運搬する際は,必ず容器の内蓋及び外蓋 をしっかりと閉めておくとともに,転倒・落下させないよう台車とロープ,ゴムバンド等で固定し十分注意 しながら安全に運搬すること。また,万一の緊急事態に備え「実験系廃液の貯留時及び運搬時の廃液 流出と火災への対応」も熟知しておくこと。(本紙(P.20,21)を参照。) ロ.「搬出票」の作成 実験廃液の搬入に当っては,搬出票が必要。搬出票は「有害物類」無機廃液搬出票,「アルカリ性・ 酸性」無機廃液搬出票,有機廃液搬出票の 3 種類があり,搬出するポリ容器ごとに,廃液区分に応じて 使い分けること。(ポリ容器に記された○数字と,搬出票内に記された○数字が合致する搬出様式を使 用すること。) 搬出票には搬出日,学部名,氏名,学科,研究室,区分,判定事項,内容等,pH,重量,内線番号の 事項を記入する,特に無機廃液については,必ず pH を測定し,記入すること。 廃液搬出票の内容物欄には,ポリ容器へ投入した廃液に含まれる主要物質名及び濃度(%)を記入 し,その他に含まれる物質名もできるだけ詳細に記入すること。 また,搬出に際しては,安定状態である廃液搬出が原則であるが,搬出以後に廃液中の物質の反応 あるいは容器の膨張等が考えられる場合には,受取者の安全を確保するための情報として特記事項欄 へ必ず記載すること。 搬出票の記入例を示しているので参考にして,必ず記入すること。(本紙(P.2~4)を参照。) なお,次の廃液区分の場合には,それぞれ示す事項を注意事項欄の確認または特記事項欄へ必ず 記入すること。(廃液区分の○数字は,「2.3 廃液貯留用ポリ容器への廃液投入時及び貯留時の注意事 項」で示した,廃液区分ごとのポリ容器番号と同じ。) 廃液区分②:搬出時の廃液状態及び保管時の変化等あれば,特記事項として必ず記入すること。 廃液区分③:水銀塩又は有機水銀を含む廃液の別を注意事項欄の○囲みで必ず表示すること。 廃液区分⑤:金属錯体廃液の場合は,特記事項に「金属錯体含有」と必ず記入すること。 廃液区分➉⑪:水を多量に含む廃油の場合は,特記事項に「含水率」を必ず記入すること。 ハ.搬出票の準備等 「有害物類」無機廃液搬出票,「アルカリ性・酸性」無機廃液搬出票,有機廃液搬出票,は環境安全施 設並びに施設企画課環境マネジメント担当に準備している。 廃液搬入時に必要枚数を持ち帰り,次回からの廃液搬入に使用すること。 二.ポリ容器の準備等 廃液貯留用のポリ容器は,環境安全施設に常時準備している。廃液搬入後に入れ替えでポリ容器を 持ち帰り,次回搬入時までの貯留用に使用すること。ポリ容器が不足する場合は,財務部施設企画課 環境マネジメント担当(内線:2317,外線 32-6046)に連絡を取り,受取日時の打ち合せを行い受け取る こと。なお,廃液を安全に貯留するための各種の記載タグ,分別タグ,区分ポスター等を各研究室ごと に,ファイルから準備し取り付けて使用すること。本紙(P.8)の web ⇒ ③【廃液主要物質記載タグ・廃 棄物ポスター】.ppt,④【実験廃液分別タグ・区分ポスター】.pdf を参照すること。 ホ.臨時の搬入について 各研究室等において,止むを得ない理由により,年間計画で指定された廃液搬出日以外の別の日に 廃液を搬出する場合は,財務部施設企画課環境マネジメント担当(内線:2317,外線 32-6046)に連絡を 取り,搬入日時の打ち合せを行い搬入すること。 2.6 環境安全施設へ搬入してはならない廃棄物等 「島根大学松江事業場実験系廃棄物及び排水に関する管理規則」第9条第2項に定めるように,下 記の六項目に該当する物質並びに●の 3 項目は環境安全施設に搬入してはならない。使用者は各部 局等事務と協議の後,施設企画課へ処理を依頼する。処理費用については依頼者が負担すること。 一. 液体及び固体廃薬品 二. 金属水銀 三. 固体反応生成物 四. 自己分解爆発性物質 五. 反応性危険物質 六. 禁水性物質 二. の金属水銀は,温度計,気圧計などの金属水銀を使用する器具等も含む。 ● 核燃料物質及び放射性物質 核燃料物質等の管理については,「国立大学法人島根大学における核燃料物質等の取り扱いに関 する行動計画」5.推進体制(3)核燃料物質管理運営委員会が適正管理を図ることとなっている。 ● PCB 「PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」の規程により,現在,譲渡・譲受あるいは 廃棄処分することは禁止されており,事業場内において適正に保管することとなっている。 PCB 含有物あるいは,付着物の疑いが有るものは,施設整備課電気担当(外線 32-9823,内線:2326) へ連絡すること。 ● 石綿類(アスベスト) 石綿処理については,薬品処理同様にその都度契約する。使用者は各部局等事務と協議の後,施 設企画課へ処理を依頼する。但し,処理費用については依頼者が負担すること。 2.7 参考資料 http://sazae.jn.shimane-u.ac.jp/acspace/do/Login/acspace?cause=PolicyException 上記,ArcWizShareから管理者権限のあるユーザーでログインして資料を活用すること。 公開場所 : 学内web(ArcWizShare) ⇒ 01教職員向け情報 ⇒ 01お知らせ ⇒ 松江事業場実験系 廃棄物等管理専門委員会からのお知らせ ⇒ 各種データ及び参考資料 ⇒ ○各種 ○学外排除水濃度計量結果 該当年度の 4 月から 3 月までのデータを随時掲載 ○実験廃液等受取量 該当年度の 4 月から 3 月までのデータを随時掲載 ○実験系廃棄物処理量 該当年度の 4 月から 3 月までのデータを随時掲載 ○【産業廃棄物について】 産業廃棄物(特管物)の種類 ,有害物の判定基準 ○【消防法】(抜粋) 「消防法」危険物の管理基準 ○【危険物】分類・指定数量 「消防法」危険物の分類と指定数量 2.8 下 水 道 資 源 からのリサイクル 島根大学から発生した排除水は,松江市が管理する下水道管を通り,島根県東部宍道湖浄化センタ ーで処理される。センターとしては,その処理過程で発生する汚泥の増加が問題であり,減量化を図る とともに資源の有効活用に努めている。このことからも,排除する排水であっても適切な管理が必要で あることが分かるので,廃液及び洗浄水の取扱いには十分注意すること。 汚泥や処理水のリサイクル用途図(下記) タ グ 各 種 ( 液性 ,容器表示 ,主要物質記載 ) 性 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 含有 含有 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 指定ポリ容器へ番号と共に付加する表示 1 2 3 シアン(CN) 硫化物(S) 水銀(Hg) 4 5 7 有害物類 金属含む 金属含む 含有 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 学部 学科 研究室 総合理工 学部 ○○○○○ ○学科 ○○○○○○○○ 研究室 記 載 例 : 実験系廃棄物等管理専門委員会(島根大学松江事業場) 教員名 緊急時連絡先 学部 学科 研究室 教員名 緊急時連絡先 島 根 太郎 教員室 0852-32-0000 生物資源科 学部 ○○○○○ ○学科 ○○○○○○○○ 研究室 島根 二郎 教員室 0852-32-0000 アルミニウム(Al) 塩酸 シアン(CN) 銅(Cu) 酢酸 硫化水素(H2S) カルシウム(Ca) 水銀(Hg) カドミウム(Cd) アセトニトリル ジエチルエーテル ジクロロメタン アセトン トルエン 硫酸 ベンゼン エタノール n-ヘキサン 鉄(Fe) 水酸化ナトリウム 四塩化炭素 キシレン メタノール 亜鉛(Zn) etc クロロホルム 酢酸エチル etc 「無機物質,薬品」 実験で使用する主要物質名記載タグ 記 載 例 : 「有機物質,薬品」 実験で使用する主要物質名記載タグ [ 資料1 ] 混合すると爆発の危険性のある薬品の組み合わせ (文部科学省編 大学における廃棄物処理の手引) 薬 品 アセチレン アニリン アルカリ金属や粉末状 のアルカリ土類金属 アンモニア(無水) 引火性液体 塩素または臭素 塩素酸塩 過塩素酸 塩素酸カリウム 過塩素酸カリウム カリウム 活性炭 過マンガン酸カリウム 過酸化ナトリウム 過酸化水素 銀 クロム酸 クメン過酸化物 酢酸 シアン化水素 水銀 シュウ酸 (濃)硝酸 硝酸アンモニア 炭化水素類(ブタン,プ ロパン,ベンゼン,ガソ リン,テレビン油等) 銅 ナトリウム 二酸化塩素 フッ素 フッ化水素 ヨウ素 硫化水素 硫酸 次のものと接触させない事 塩素,臭素,銅,フッ素,銀,水銀 硝酸,過酸化水素 水,四塩化炭素,その他の塩素化炭化水素,ハロゲン類,二硫化炭素 水銀,塩素,次亜塩素酸カルシウム,ヨウ素,臭素,フッ化水素酸,銀化合物 硝酸アンモニウム,クロム酸,過酸化水素,硝酸,過酸化ナトリウム,ハロゲン 類 アンモニア,アセチレン,ブタジエン,ブタン,メタン,プロパン(又は他の石油ガ ス),水素,炭化ナトリウム,テビン油,ベンゼン,細かく粉砕された金属類 アンモニウム塩,酸類,金属粉末,硫黄,細かく粉砕された有機物又は引火性 物質 無水酢酸,ビスマス及びその化合物,アルコール,紙,木材 硫酸及び他の酸類 水,四塩化炭素,二硫化炭素 次亜塩素酸カルシウム,すべての酸化剤 グリセリン,エチレングリコール,ベンズアルデヒド,硫酸 エタノール又はメタノール,氷酢酸,無水酢酸,ベンズアルデヒド,グリセリン, エチレングリコール,二硫化炭素,酢酸エチル,酢酸メチル,フルフラール 銅,クロム,鉄,大部分の金属又はその塩類,アセトン,アルコール類,有機 物,アニリン,ニトロメタン,引火性液体,可燃性物質 アセチレン,シユウ酸,酒石酸,アンモニア化合物 酢酸,ナフタリン,ショウノウ,グリセリン,アルコール類,テレビン油,一般的に 引火性液体 有機酸又は無機酸 クロム酢酸,ヒドロキシ化合物,エチ塩素酸,過酸化物,過マンガン酸塩,硝酸 硝酸,アルカリ アセチレン,雷酸,アンモニア 銅,水銀 酢酸,アニリン,クロム酸,シアン化水素,硫化水素,引火性液体,引火性ガス 酸類,金属粉末,引火性液体,塩素酸塩,硫黄,亜硝酸塩,細かく粉砕された 有機物又は引火性物質 フッ素,塩素,臭素,クロム酸,過酸化ナトリウム アセチレン,過酸化水素 水,四塩化炭素,二硫化炭素 アンモニア,メタン,ホスフェン,硫化水素 すべてのものから離す アンモニア(水溶液) アセチレン,アンモニア(水溶液又は無水物),水素 発煙硝酸,酸化性ガス 塩素酸カリウム,過塩素酸カリウム,過マンガン酸カリウム(又はナトリウムやリ チウムのような軽金属との化合物) [ 資料2 ] 危険性をともなう化学物質の分類 (文部科学省編 大学における廃棄物処理の手引) 危険性 区 分 危険の種類と程度 代表的な化学物質 水との接触によって発火するもの,または空 気中における発火点40℃未満のもの トリエチルアルミニウム,黄リン,金属ナトリウ ム,金属カリウム 引火性 可燃性ガス,または引火点30℃未満のもの メタン,アセチレン,プロパン,硫化水素,水 素,水性ガス,石炭ガス,二硫化炭素,ベンゼ ン,トルエン,キシレン,エチルアミン,ピリジ ン,メタノール,エタノール,プロパノール,ブタ ノール,ヘキサン,石油エーテル,ガソリン 可燃性 引火点30℃以上100℃未満のもの,但し引 火点100℃以上でも発火点の比較的低いも の 白灯油,2-アミノエタノール,氷酢酸,ミネラル スプリット,アクリル酸,軽油,エチレンモノエ チルエーテル,アニリン,プロピレングリコー ル,ニトロベンゼン,ナフタリン,パラアルデヒ ド 爆発性 重量5kgの落槌を用い落高1m未満で分解爆 発するもの,又は加熱により分解爆発するも の 過塩素酸アンモニウム,ピクリン酸,過酸化ベ ンゾイル,硝酸グアニジン,硝酸アンモニウ ム,トリニトロトルエン,亜塩素酸ナトリウム 酸化性 加熱,圧縮又は強酸,アルカリ等の添加によ って強い酸化性を示すもの 塩素酸カリウム,過塩素酸,過酸化バリウム, 亜硝酸ナトリウム 禁水性 吸湿又は水との接触によって,発熱又は発 火するもの,又は有害ガスを発生するもの 金属ナトリウム,金属カリウム,炭化カルシウ ム,生石灰,三塩化リン,水素化アルミニウム リチウム,水素化リチウム 強酸性 無機又は有機の強酸類 硫酸,硝酸,クロロ硫酸,フツ化水素酸,クロ ロ酢酸,ギ酸 腐食性 人体に接触したとき皮膚,粘膜を強く刺激 し,又は損傷するもの アンモニア水,過マンガン酸カリウム,硝酸 銀,サリチル酸,クレゾール,トリメチルアミン 有毒性 許容濃度(吸入)50ppm未満,又は50mg/Nm 未満のもの,又は経口致死量30mg未満のも の 亜ヒ酸ナトリウム,酸化ベリリウム,シアン化 ナトリウム,シアン化カリウム,ニコチン,酸化 エチレン 有害性 許容濃度(吸入)50ppm以上200ppm未満,又 は50mg/Nm以上200mg/Nm未満のもの,又 は経口致死量30mg以上300mg/Nm未満のも の クロム酸鉛,酸化鉛,臭化カドミウム,トリクロ ロエチレン,トルエン,ペンタクロロフェノール 発火性 [ 資料3 ] 美術工芸系成分 (顔料の主成分) 顔料名 主成分 顔料名 主成分 カドミウムイエロー CdS コバルトブルー CoO・Al2O3 カドミウムレッド CdS+SeS コバルトグリーン CoO+ZnO バーミリオン HgS セルリアンプルー CoO・nSnO2 ビリジアン Cr2O3 プルシアンブルー Fe4[Fe(CN)6]3 (絵の具中の有害成分) 含 有 量 (mg/g) 色 名 Cd 油 彩 水 彩 Pb Cu Cr Mn カドミウムレッド 120 trace 0.02 trace trace カドミウムイエロー 130 0.03 trace 0.09 trace カドミウムグリーン 5.8 trace trace 68 trace コバルトブルー trace 6.6 trace trace 0.02 ピオニーレッド trace 3.1 0.04 0.10 0.02 セルリアンプルー 0.01 10 trace trace 0.04 バーミリオン 3l 4.0 trace trace trace クリムソンレーキ trace 0.19 - trace trace パーマネントイエロー trace 0.09 trace trace trace ビリジアンチント trace 0.03 1.7 trace trace パーマネントグリーン trace 0.03 0.15 trace 0.06 プルシアンプルー trace 0.06 - 0.01 trace チャイニーズホワイト trace 0.03 trace trace - オレンジ 0.04 trace 0.01 0.03 trace イエロー 0.04 0.04 0.02 trace trace ブルーグリーン 2.0 0.05 1.1 - 0.01 Trace = 痕跡 ◦ 赤青字の物質は,[区分]特別管理産業廃棄物 [種類]特定有害産業廃棄物・有害産業廃棄物に該当。 ◦ 課外活動により発生する,アルカリ廃液,酸廃液,鉱物性・油性絵の具類,着色剤・釉薬溶媒剤等及 びそれらの洗浄液は無機・有機の有害物を含むものもある,たとえ少量であっても廃液として貯留し 部室等の流しには流さないこと ! 廃液の定期回収を行っている「環境安全施設」に必ず搬出する。 実験系廃液の貯留時及び運搬時の廃液流出と火災への対応 廃液貯留ポリ容器の落下・転倒 地震あるいは不注意等により廃液貯留ポリ容器が転倒・落下し,廃液が流出すれば,下記のような 事態が懸念される。 <室内での流出> 1) その実験室の床等が汚染されるだけでなく,階下の部屋や土壌に浸透し,汚染される事もある。 2) 揮発性の物質であれば,それらの部屋に充満して労働安全衛生上の問題や大気汚染を引き起 すこともある。 3) 引火性の物質であれば,火災また,爆発事故等が発生する恐れがある。 4) 床に排水口や排水溝がある場合,そこに流れ込めば,排水管を経て水質汚濁を招く。 <野外での流出> 1) 地下に浸透すれば,その場所の土壌が汚染される。 2) 雨水溝に流入すれば,公共用水域の水質汚濁を招く。 3) 揮発性の物質であれば,大気汚染を引き起す。 また,一般に実験系廃液は様々な物質の混合物であることから,人体や環境に対して複雑で重大な 障害や汚染を引き起すことが懸念される。従って廃液貯留ポリ容器の転倒・落下による廃液の流出が 起らないように十分な予防処置を講じるとともに,万一起った場合には,被害が拡大しないよう適切な緩 和処置を行う必要がある。 【 予防処置 】 廃液貯留ポリ容器が地震や不注意等により転倒しない処置を講じる。作業性について・設置位置に ついて・安全確保について等を考慮し,各実験室等において適宜工夫すること。 1) 廃液を取り扱う時には,ドラフトチャンバー等の換気設備のあるところで安全に行うこと。 また,落下による廃液貯留ポリ容器の破損防止のため容器は高所に置かず,低い位置に置い て取り扱うこと。 2) 廃液を廃液貯留ポリ容器に入れる時の「こぼれ・したたり」による床の汚染を防ぐため,受け皿を 敷いておくこと(新聞紙等では汚染の予防処置として不十分である)。 ただし,受け皿では転倒防止の効果はないので,各研究室等で工夫し固定すること。 3) 廃液貯留ポリ容器内の廃液状態によるが,注意しながらできるだけ容器の蓋を閉めておくこと。 4) 運搬する際は必ず,廃液貯留ポリ容器の内蓋及び外蓋をしっかりと閉め,台車にロープ,ゴムバ ンド等で固定し,十分注意しながら安全に環境安全施設まで運搬し,搬入すること。 【 緩和措置 】 地震発生時は身を守ることが先決であるが,地震の程度により対応可能な時及び不注意により廃液 貯留ポリ容器を転倒させ廃液が流出した場合等には,直ちに下記の処置をとること。 <室内での流出> 1) 実験室等で廃液が流出した場合は,直ちに,流出が最小限になるように応急処置をするとともに, 指導教員及び部局担当係に連絡して対応すること。 2) 流出の程度により階下へも連絡し,注意を喚起すること。 3) 揮発性・引火性の物質であれば,窓を開けて換気を図ること。また,引火防止のために安全が 確認されるまでは,電気器具のスイッチは入れないこと及び火気厳禁とする。 4) 床に排水口や排水溝がある場合は,できる限り流入させないようにすること。止むを得ず流入し た場合は,急ぎ施設企画課(内線 2317,外線 32-6046)に連絡すること。 5) できる限り廃液を回収する。ただし,火傷,中毒等の危険がある場合は急ぎ避難すること。 <野外での流出> 1) 建物間での移動や環境安全施設に運搬する際に廃液貯留ポリ容器を転倒させ,廃液が流出し た場合は,直ちに,流出が最小限になるように応急処置をするとともに,指導教員及び部局担当 係に連絡して対応すること。 火災 実験系廃液,特に有機廃液は引火性薬品が多く含まれることから,引火・爆発事故の原因となり得る。 しかも,大量に貯留される場合があることから,ひとたび事故が起れば人命や施設に対して重大な被害 をもたらすことが懸念される。従って廃液への引火等が起らないように十分な予防処置を講じるとともに, 万一火災が発生した場合には消火または,避難をすること。 【 予防処置 】 薬品の保管・取扱場所は言うまでもなく,廃液貯留ポリ容器の近辺も火気厳禁とすること。 火災時等の避難のために避難経路を確保しておく,避難経路の周辺には廃液貯留ポリ容器は無論 のこと,障害物を置かないことを徹底する。 【 消火・避難 】 火災発生時は,身を守ることが先決であるが,可能であれば下記の措置をとること。 1) 出火元の教員及び学生は,初期消火に務めること。ただし,引火・爆発・中毒等の恐れがある場 合には,直ちに避難を開始するとともに近辺の研究室等にも大声で避難を呼びかけ,人的被害 が最小となるよう努めること。 2) 直ちに指導教員,部局担当係及び守衛室(内線 2340)に火災発生の連絡を行うこと。 3) 火災発生の知らせを聞いた者は直ちに避難を開始すること。避難経路においては大声で避難を 呼びかけながらも,自身の安全を確保するよう避難すること。 特別管理産業廃棄物の保管場所 廃アルカリ(強アルカリ性廃液) 廃 酸(強酸性廃液) 廃 棄 物 の 種 類 廃 油(溶媒類,油類) 管 理 者 氏 名 連 絡 先 内線( ) ,外線( 32 - ) ※ 1. 印刷し,特別管理産業廃棄物を貯留及び保管している場所近傍に掲示すること。 2. 種類欄には,実験室・研究室等の各室で使用する該当物質を記載すること。 3. 管理者氏名欄には,実験室・研究室等を管理する教員氏名を記載すること。 管理者連絡先欄には,内線及び外線を記載すること。 ※ 廃掃法第十二条の二の2並びに施行規則第八条の十三に従い,適切に保管をするこ とによる掲示。 実 験 系 廃 棄 物 取 扱 編 3.実験系廃棄物 判断,区分及び搬出 実験系か生活系かの判断として,先に,薬品付着等が有るのか,無いのかの確認を行うこと。 次に,清水使用であっても,注射針・注射筒及びチップ・シャーレ等の器具は実験系廃棄物とすること。 島根大学では,実験の過程で発生する実験系廃棄物を管理手引きに従って,25 区分に分別し,該当 する実験系廃棄物搬出票に必要事項を記入し,搬出時に廃棄物と共に提出することとしている。 重量について,研究室等に量りが無い場合は搬出時に環境安全施設で計量し記入すること。 ●生活系ごみ(壊れ物・汚れ物)ではない!生活系で搬出できるものは,ごみステーションへ持参する。 3.1.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着していない廃棄物・・・8 区分(3.1.1~3.1.6-3) 3.2.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着した廃棄物・・・9 区分(3.2.1~3.2.5-3) ◦ 3.2. 区分には,「有害産業廃棄物が付着した廃棄物」の区分あり ! 3.3.~ その他の廃棄物(事業系廃棄物を含む)・・・8 区分(3.3.1~3.3.8) 実験系廃棄物搬出票 各種 [ 3.1. 実験系廃棄物搬出票 ] ,[ 3.2. 実験系廃棄物搬出票 ] ,[ 3.3. 実験系廃棄物搬出票 ] [3.1. 実験系廃棄物搬出票],[3.2. 実験系廃棄物搬出票],[3.3. 実験系廃棄物搬出票] 実験系廃棄物搬出票各種については,下記へ管理者権限ユーザーでログインし,印刷利用すること。 http://sazae.jn.shimane-u.ac.jp/acspace/do/Login/acspace?cause=PolicyException 公開場所 : 学内 web(ArcWizShare) ⇒ 教職員向け情報 ⇒ お知らせ ⇒ 松江事業場実験系廃棄 物等管理専門委員会からの~ ⇒ 「実験~管理手引き」関連資料 ⇒ ⑥【実験系廃棄物搬出票】.pdf 3.1.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着していない廃棄物 3.1.1 包装紙や梱包材等のもやせるごみ : 生活系ごみ <該当するもの> 薬品や微生物等が付着していない実験器具の包装紙・袋・箱・梱包材(リサイクル可能物品),その 他,紙類・布類などの可燃性廃棄物。 <前処理及び注意点> 「島根大学生活系ごみ回収マニュアル」に従い処理する。 <搬出方法> 「島根大学生活系ごみ回収マニュアル」に従い搬出する。 3.1.2 梱包材やビニール袋等のもやせないごみ : 生活系ごみ <該当するもの> 薬品や微生物等が付着していない実験器具のパッケージ・袋・箱・梱包材(発泡スチロール製,プ ラスチック製 等),その他,電気基板・電気コード類などの不燃性廃棄物。 <注意点> シャーレ,チップ,プレート,手袋など,回収・処理業者が実験に使用したと判断する可能性がある 廃棄物は,実験に使用したと判断される不燃性器具(3.1.3)として搬出する。 微生物や薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないため に擬似感染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 <前処理> 「島根大学生活系ごみ回収マニュアル」に従い処理する。 <搬出方法> 「島根大学生活系ごみ回収マニュアル」に従い搬出する。 3.1.3 実験に使用したと判断される不燃性器具 <該当するもの> 培養した微生物や薬品が付着していない,プラスチックシャーレ,チップ,ゴム手袋,チューブ,ホー ス,ビニールテープ,アルミホイル,プラスチックと金属の複合廃棄物,合成高分子及びその反応 容器など。 薬品缶・薬品瓶の蓋(プラスチック製)。 <注意点> 大小のシャーレや資料瓶等は,洗浄すればリサイクル出来るので,3.1.6-3 として搬出する。 処理業者に不安を与えないために微生物や薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒 (破損物も含む)は擬似感染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 付着した薬品がある場合は,十分に注 1 洗浄して除去した後,乾燥させておくこと。 注 1: 2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までは実験廃液として,管理手引きに従い貯留・保管し,搬出すること。 薬品が十分に取れない場合は,有害産業廃棄物が付着した可燃・不燃廃棄物(3.2.4)として搬出す る。 <搬出方法> 袋詰めにして,研究室名及び教員名を明記し,指定された搬出日に環境安全施設西側の専用コン テナまで搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.1.4 ガラス・陶磁器片 <該当するもの> 破損したガラス器具,磁性器具など(薬品・微生物の付着したもの及び注射筒を除く)。 ※ 破損した注射筒は擬似感染性廃棄物(3.3.5)として区分し,搬出すること。 <注意点> 大小のシャーレや資料瓶等は,洗浄すればリサイクルできるので,3.1.6-2 として搬出すること。 コップ,湯のみ,食器等は「生活系ごみ回収マニュアル」に従い搬出すること。 付着した薬品がある場合は,十分に注 1 洗浄して除去した後,乾燥させておく。 注 1: 2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までは実験廃液として,管理手引きに従い貯留・保管し,搬出すること。 薬品が付着したガラスや陶磁器類が破損し,洗浄に危険をともなうと判断される場合は,有害産業 廃棄物が付着したガラス類(3.2.5-3)として搬出する。 ガラス細工等で生じたガラス粉はドラム缶に投入すると舞い上がり危険であるため,この場合は安 全なプラスチック製容器または金属製容器で搬出したものをそのまま環境安全施設で受け取る。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器(段ボールは保管中や搬出の際に破損したガラス片 等が破れ出る可能性があるので使用しない)に入れて,指定された搬出日に環境安全施設西側の ガラス・陶磁器の専用ドラム缶まで安全に搬出し,投入廃棄すること。 専用ドラム缶に投入する際には,備え付けのゴーグル,手袋を使用すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.1.5 金属片 <該当するもの> 破損したもの,錆付いたもの,あるいは使用不能となった小形金属製実験器具(金網,試験管立て, 薬匙,ピンセット,洗浄用ブラシ,ピンチコック 等)。 空になったオイル缶及び金属加工(切削,旋盤)による削りかす等の油付着金属。 薬品缶・薬品瓶等の金属製の蓋。 <注意点> 注射針は擬似感染性廃棄物(3.3.4)として搬出すること。 動物性・植物性油脂使用の油缶及び鉱物性油缶等は,使い切って缶内に油が残っていないことを 確認して搬出する。 油缶については洗浄しないこと。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器(段ボールは保管中や搬出の際に破損した金属片等 が破れ出る可能性があるので使用しない)に入れて,指定された搬出日に環境安全施設西側の金 属専用ドラム缶まで安全に搬出し,投入廃棄すること。 専用ドラム缶に投入する際には,備え付けのゴーグル,手袋を使用すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.1.6-1 リサイクル物「薬品缶」 <該当するもの> 薬品の空き缶( 5ℓ ・ 18ℓ 等)。 <注意点> 蓋は,外して金属片(3.1.5)として搬出する。 空き缶は有機溶媒あるいは水で十分に注 1 洗浄し乾燥させた後,缶切りで切って折りたたみ保管す ること(切り傷等の予防に缶切り使用を薦める)。 注 1: 2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までは実験廃液として,管理手引きに従い貯留・保管し,搬出すること。 <搬出方法> 数枚まとめて袋詰めあるいはロ―プ等で絡み,指定された搬出日に環境安全施設東側のリサイク ル物保管室まで安全に搬出すること。 <処理方法> 処理業者により,リサイクルされ有用物となる。 3.1.6-2 リサイクル物「ガラス製薬品瓶」 <該当するもの> ガラス製の薬品瓶,資料瓶等(破損のないものに限る)。 使用しなくなった小形ガラス製実験器具(破損のないものに限る)。 3.1.6-3 リサイクル物「プラスチック製薬品瓶」 <該当するもの> プラスチック製の薬品瓶,資料瓶(破損のないものに限る)。 使用しなくなった小形プラスチック製実験器具(破損のないものに限る)。 3.1.6-2 及び 3.1.6-3 の区分共通事項 <注意点> 蓋は外して,実験に使用したと判断される不燃性器具(3.1.3)または,金属片(3.1.5)として搬出す る。 ガラス製瓶及びガラス製器具並びにプラスチック製瓶及びプラスチック製器具は,有機溶媒あるい は水で十分に注 1 洗浄した後,乾燥させ保管し搬出する。 注 1: 2 次洗浄水(廃液Ⅲ)までは実験廃液として,管理手引きに従い貯留・保管し,搬出すること。 付着した薬品が取れない薬品瓶は,固形廃棄物(3.3.3)として別途処理する。 <搬出方法> 数本まとめて袋詰めあるいは容器に入れて,指定された搬出日に環境安全施設東側のリサイクル 物保管室まで搬出すること。 <処理方法> 処理業者により,リサイクルされ有用物となる。 3.2.~ 実験・培養した微生物や薬品が付着した廃棄物 3.2.1 実験・培養した微生物付着の廃棄物(微量血液付着物含む) <該当するもの> 培養した微生物や微量の血液が付着したプラスチック製器具(シャーレ,チューブ,チップ類など), 可燃物(つまようじ,紙類,布類など),プラスチックと金属の複合器具など。 <注意点> 微生物や血液の付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないた めに擬似感染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 微生物と無機塩類(栄養塩類),抗生物質や有機薬品(焼却時に爆発の危険がないもの)が混在し た廃棄物は,この区分(3.2.1)として搬出する。 <前処理> オートクレーブ用廃棄バックを使用して高圧蒸気滅菌機等で滅菌処理をすること。 処理後,搬出日まで実験室内で保管する,保管時は不衛生にならないよう対処すること。 <搬出方法> 前処理を実施した廃棄物を袋詰めにして,研究室名及び教員名を明記し,指定された搬出日に環 境安全施設西側の専用コンテナまで搬出すること。 注2 血液の付着した廃棄物は滅菌後,内部が見えないように梱包し,環境安全施設に搬出する。 注 2: 産業廃棄物処理業者が最も気にするのは目視である。いくら滅菌してあっても,血液が付着した プラスチック容器などがビニール袋を通して見えるときは,引き取りを拒否されるので注意すること。 <処理方法> 処理業者により,焼却処理される。 3.2.2 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない廃棄物 <該当するもの> 無機塩類(栄養塩),有機化合物(焼却時に爆発の危険のないもの)や教員の判断で危険性の低 い薬品が付着したと判断される廃棄物でキムワイプ,ろ紙,薬包紙,ガーゼ等の可燃物及び十分 な洗浄ができない不燃性プラスチック製品など。 <注意点> 薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないために擬似感 染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 <搬出方法> 袋詰めにして,研究室名及び教員名を明記し,指定された搬出日に環境安全施設西側の専用コン テナまで搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.2.3-1 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない充填材,吸着材 等 3.2.3-2 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していない鋭利な金属類 3.2.3-3 薬品付着でも有害産業廃棄物が付着していないガラス類 <該当するもの>共通 有害産業廃棄物が付着していない対象物。 注 3:有害産業廃棄物の種類 (本紙(P.35)を参照。) <注意点>共通 容器一体型の充填材,吸着材は,適切に廃水管理し保管する。納品業者へ持ち帰りを依頼する。 <搬出方法>共通 ばらの充填材,吸着材は専用容器による搬出とする。容器は環境安全施設に準備している。 鋭利な金属類,ガラス類はプラスチック製または金属製等の安全な容器(段ボールは鋭利な金属・ 破損ガラス等の破れ出る可能性があるので使用しない)に入れ,環境安全施設まで搬出すること。 <処理方法>共通 処理業者により焼却処理される。 3.2.4 有害産業廃棄物が付着した廃棄物 <該当するもの> 注3 有害産業廃棄物が付着した可燃物(キムワイプ,ろ紙,薬包紙,ガーゼなど)及び不燃物(プラス チック製,ゴム製,ビニール製器具など)。 注 3: 有害産業廃棄物の種類 以後「有害産業廃棄物」の関係項について参照のこと! 水銀,カドミウム,鉛,有機燐化合物(パラチオン,メチルパラチオン,メチルジメトン,EPN に限る),六価クロ ム,砒素,シアン,PCB,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,ジクロロメタン,四塩化炭素,1,2-ジ クロロエタン,1,1-ジクロロエチレン,シス-1,2-ジクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタン,1,1,2-トリクロ ロエタン,1,3-ジクロロプロペン,チウラム,シマジン,チオベンカルブ,ベンゼン,セレン又はその化合 物,ダイオキシン類が基準値を超えて含まれる,汚泥,鉱さい,廃油,廃アルカリ,廃酸,燃え殻,ばい じん等。学内処置としてホウ素又はその化合物,フッ素又はその化合物も含む。 <注意点> 薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないために擬似感 染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 薬品付着のない実験器具の包装箱等の可燃性ごみ及び輸送緩衝材等のプラスチック類の不燃性 ごみは,(3.1.1)包装紙や梱包材等のもやせるごみ及び(3.1.2)梱包材やビニール袋等のもやせな いごみとして「島根大学生活系ごみ回収マニュアル」に従い搬出すること。 <搬出方法> 袋詰めにして,研究室名及び教員名を明記し,指定された搬出日に環境安全施設北側の倉庫まで 搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 3.2.5-1 有害産業廃棄物が付着した充填材,吸着材 等 <該当するもの> 注3 容器一体型の充填材,吸着材は,適切に廃水管理し保管する。出来れば,新たに購入する際に, 有害産業廃棄物が付着した,シリカゲル,樹脂類などの充填材,吸着材,等。 納品業者へ使用済み容器の持ち帰りを依頼すること。 注 3:有害産業廃棄物の種類 (本紙(P.35)を参照。) <注意点> 水銀の使用器具並びに付着したものは,別途に使用者が保管・管理し処理を依頼すること。 薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないために擬似感 染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 <搬出方法> 専用容器による搬出とする。充填材並びに吸着材等の発生する実験室及び研究室等は,環境安 全施設担当者から専用容器を受け取り,溜めること。容器の 8 分目くらいで搬出すること。 3.2.5-1 区分の容器へ,3.2.3-1 区分の充填材,吸着材を入れても良い。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 容器一体型[充填材等] 専用容器[充填材等の収納] 3.2.5-2 有害産業廃棄物が付着した鋭利な金属類 <該当するもの> 注3 注 3:有害産業廃棄物の種類 (本紙(P.35)を参照。) 有害産業廃棄物が付着した,メス・カミソリ等の鋭利な金属類。 <注意点> 水銀の使用器具並びに付着したものは,別途に使用者が保管・管理し処理を依頼すること。 薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないために擬似感 染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器(段ボールは保管中や搬出の際に鋭利な金属が破 れ出る可能性があるので使用しない)に入れて,研究室名及び教員名を明記し,指定された搬出 日に環境安全施設北側の倉庫まで搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 3.2.5-3 有害産業廃棄物が付着したガラス類 <該当するもの> 注3 注 3:有害産業廃棄物の種類 (本紙(P.35)を参照。) 有害産業廃棄物が付着したスライドグラス,キャピラリー,ピペット等。 <注意点> 水銀の使用器具並びに付着したものは,別途に使用者が保管・管理し処理を依頼すること。 薬品付着の有る無しに関わらず,注射針及び注射筒は処理業者に不安を与えないために擬似感 染性廃棄物(それぞれ 3.3.4 及び 3.3.5)として搬出する。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器(段ボールは保管中や搬出の際に破損したガラス片 等が破れ出る可能性があるので使用しない)に入れて,研究室名及び教員名を明記し,指定され た搬出日に環境安全施設北側の倉庫まで搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 3.3.~ その他の廃棄物(事業系廃棄物を含む) 3.3.1 実験動物の死骸 等 <搬出方法> 事前に,依頼する生物名と量を処理業者に知らせる必要があるため,7 日前までに環境マネジメン ト担当(メールアドレス:[email protected] , 内線:2317)まで生物名と量(kg)を 連絡すること。 搬出日まで研究室で冷凍保存する。一定期間の保存が困難な大型動物の死骸は,別途,研究室 から環境マネジメント担当(同上)に連絡して処分を依頼すること。 不衛生にならないように梱包して,研究室名及び教員名を明記し,環境安全施設へ搬出すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.3.2 固定液除去後の動植物標本 <搬出方法> 標本から,ホルマリンやアルコール等の固定液をできる限り取り去り,不衛生にならないように梱包 して,研究室名及び教員名を明記し環境安全施設に搬出する。固定液についても,実験系廃液取 扱編を読み適切に取り扱い,環境安全施設まで搬出すること。(本紙(P1~P22)を参照。) 事前に,依頼する生物名と量を処理業者に知らせる必要があるため,7 日前までに環境マネジメン ト担当(メールアドレス:[email protected] , 内線:2317)まで生物名と量(kg)を 連絡すること。 ガラスの標本瓶は洗浄し乾燥後,ガラス製薬品瓶(3.1.6-2)として搬出する。ガラスの洗浄が不完全 にしかできない場合は,固形廃棄物(3.3.3)として別途処理すること。 <処理方法> 処理業者により焼却処理される。 3.3.3 固形廃棄物等 : 個別処理 <該当するもの> 金属片(3.1.5)区分で回収できない小形金属製実験器具以外のもの。 薬品が付着して取れない薬品瓶,標本瓶。 鉄,アルミ,銅,ステンレス以外の金属類及びソーダタルク,サルフィックス,岩石片,モルタル,コ ンクリート塊 等。 重金属や難分解性化合物を添加した土壌や輸入土壌。 オスミウム酸固定液廃液。 その他,上記分類のいずれにも入らない廃棄物。 <注意点> 水銀の使用器具並びに付着したものは,別途に使用者が保管・管理し処理を依頼すること。 処理の際問題が生じないように廃棄物を分別し,リストを作成し保管しておくこと。 <搬出方法> 環境安全施設に搬出してはならない。 研究室等で保管・管理し,適正業者に依頼して処理・処分を行うこと。 管理者は処理業者への依頼について,部局等事務と協議の後,施設企画課へ処理を依頼する。 但し,処理費用については依頼者が負担すること。 3.3.4 注射針 : 擬似感染性廃棄物 <注意点> 生物実験に使用したものは,滅菌処理をする。 その他の注射針は一度,漂白剤等に浸けてから乾燥させ,搬出日まで各研究室で保管する。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器に入れて,研究室名及び教員名を明記し,指定され た搬出日に環境安全施設北側の倉庫まで搬出すること。 段ボール箱は使用しない! 保管中や搬出及び受取時の突き刺し等の危険を防止するため。 ビニール袋,紙袋での搬出など論外である。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 3.3.5 注射筒 : 擬似感染性廃棄物 <注意点> 生物実験に使用したものは,滅菌処理をする。その他の注射筒は一度,漂白剤等に浸けてから乾 燥させ,搬出日まで各研究室で保管する。 材質により処理が異なるため,金属,ガラス,プラスチックとそれぞれ各材質にまとめて搬出する。 <搬出方法> プラスチック製または金属製等の安全な容器に入れて,研究室名及び教員名を明記し,指定され た搬出日に環境安全施設北側の倉庫まで搬出すること。 段ボール箱は使用しない! 破損したガラス製注射筒また,針の着いたままの注射器等による危 険を防止するため。 <処理方法> 処理業者により焼却処理され,無害化される。 3.3.6 電池・バッテリー ※ リサイクルマーク付電池に注目する! <該当するもの> ①使いきりの筒また角型等の乾電池(マンガン電池・アルカリ電池・オキシライド電池)。 ②充電式電池(ニッカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池・小型シール鉛蓄電池)。 ③ボタン及びコイン型等の電池(酸化銀コイン電池・アルカリ/空気亜鉛ボタン電池・リチウム棒電池)。 ④電源用バッテリー。 <注意点> 生活系の廃棄物として発生した電池も含む。 現在も,国外から入ってくる電池には水銀含有電池がある。また,ボタン電池は,国内製でも水銀 が使用されているものがあるので,適正に分別し搬出すること。 <搬出方法> 指定された搬出日に環境安全施設東側のリサイクル物保管室まで搬出すること。 ①②③④それぞれでまとめ搬出する。また,液漏れ電池は分けて搬出する。 <処理方法> 下図のリサイクルマークが付いた各種充電式電池は,定量(20kg)ごとに電気事業協会へ送付しリ サイクル処理を行う。 その他の各電池類・バッテリー等も専門処理業者により,リサイクル処理し有用物となる。 3.3.7 蛍光灯管球,水銀電池 <注意点> 生活系の廃棄物として発生した蛍光灯管球も含む。割れないように取り扱うこと。 割れた蛍光灯管球は,水銀粉飛散や危険の無いように安全な容器に入れて搬出すること。 水銀使用の電池は必ず他のものと別にし,搬出すること。 <搬出方法> 指定された搬出日に環境安全施設東側のリサイクル物保管室まで搬出すること。 <処理方法> 専門処理業者によりリサイクルされ,有用物となる。 注 5: 蛍光灯管球及び水銀電池は毒性の強い水銀を含んだ製品である,適正に処理を行う。 3.3.8 大型廃棄物 : 個別処理 <注意点> 備品等の廃棄には,事務手続きが必要である。 また,その処理も別途定められているので,各部局事務に問い合わせること。 実 験 廃 液 区 分 ポ ス タ ー EMS 実施委員会実験系作業部会では,実験系廃棄物(廃液・物)を適切に分別するための活動を実施しています。 その活動の結果,学生実験では廃液の分別が“あいまい”になりやすいことに気付き,実験室や研究室で適切な分 別が行えるように下記のポスターを作成しました,使用いただければと思います。 http://sazae.jn.shimane-u.ac.jp/acspace/do/Login/acspace?cause=PolicyException 上記,ArcWizShareから管理者権限のあるユーザーでログインします。 公開場所 : 学内 web(ArcWizShare) ⇒ 教職員向け情報 ⇒ お知らせ ⇒ 松江事業場実験系廃棄物等管理専門 委員会からのお知らせ ⇒ 「実験系廃液・廃棄物管理手引き」関連資料にあります。 原則 : 廃棄物等(廃液・廃棄物)を搬出する際は,教員が付き添うこととする。 指導教員は,学生へ化学薬品及び発生廃液の安全かつ適切な取り扱いの実施について, 指導を行い,「管理手引き」についても周知を徹底すること。 取扱者及び搬出者は,研究室等での安全並びに受取側の担当職員及び処理会社の職員が 危険な作業とならないように配慮し,適切に分別をすること。 実験系廃棄物の区分及び搬出方法について不明な点は,環境マネジメント担当(内線 2317)又 は環境安全施設(内線 2348)に問い合わせること。 終わりに 本手引きは,平成 10 年 3 月に作成し配布した環境広報特集号「廃液処理のてびき」及び平成 15 年 4 月に作成し配布した「実験系廃棄物回収マニュアル」の統合発行版並びに平成 22 年 12 月 に改訂した「差替え版」 (廃液取扱関係)を基に,学内で実験並びに研究等により発生する廃棄物 (廃液及び物)について,リサイクルを重視した適正分別を実験室及び研究室単位で実施し,そ の後,環境安全施設まで安全に搬出して収集した実験系廃棄物等を保管・管理の後,産業廃棄物 処理委託契約者へ渡し,適正に処理・処分を実施することを目的に作成した。 「管理手引き」について,不備・不明な点やその他の問い合わせは,施設企画課環境マネジメ ント担当(内線 2317)または,環境安全施設(内線 2348)へ連絡すること。 本紙「実験系廃液・廃棄物管理手引き」作成WG 「実験系廃棄物等管理専門委員会」 委 員 各 位 : 宅和曉男(委員長),大谷修司,三瓶良和,地阪光生, 芦田裕之,江渕武彦,宮地弘,田中秀和,木村哲規, 奥村稔(島根大学特別管理産業廃棄物管理責任者) , 清家泰(環境安全施設主任者) 。 事 務 担 当 : 財務部施設企画課資産・環境 G 環境マネジメント担当 学 生 諸 氏 : 委員会承認学生及び EMS 実験系作業部会学生 実験により発生する廃棄物等(廃液・廃棄物)の適正分別を 心がける事は排出者の責任である。 廃棄物搬出時は,区分確認及び搬出票への必要事項の明記を して廃棄物とともに搬出票を提出すること。 島根大学松江事業場実験系廃棄物等管理専門委員会 〒690-8504 島根県松江市西川津町 1060 財務部施設企画課資産・環境グループ 環境マネジメント担当 (外線) 0852-32-6046 ,(内線) 2317 (外線) 環境安全施設 0852-32-8914 ,(内線) 2348 平成 24 年 4 月 1 日 発行及び web 公開