内装計画 ホテルメッツ横浜鶴見は、鶴見駅東口地区第 一種市街地再

■内装計画■
ホテル棟は、 1 階・2 階を店 舗、 3 階から 9 階
認性を高めることはできないかとメーカーを
にホテル機能を配し、ターミナル駅としての
交え検討。 各階のエレベータホールから客室
機能強化に貢献することを目的として計画さ
に向うお客様の視線方向となる扉枠側面に部
一 種 市 街 地 再 開 発 事 業 とし て 計 画 さ れ、
れた。 環境問題、法的規制など社会における
屋 番 号を表 示し、 客 室 扉 枠 の 上 部に小 型 の
2008 年 8 月に 工 事 着 工、 2010 年 10 月 末 の
エネルギー消費量の削減がこれまで以上に求
LED 照明を組み込み照らすことで、各部屋の
グランドオープンを控えている。駅に隣接した
められている中、ホテルの内装設計において
視認性を確保しつつ、共用廊下全体の灯具を
もクライアントの省エネルギーへの関心は高
減らすことが可能となった（現在、メーカーと
く、今回は、ホテルを利用するお客様を「もて
共同で特許出願中）。 今後も質の高い建築が
なす」空間の提供と同時に、省エネルギー化
求められる中、相反する課題を克服し、次世
を図ることを目 的とした 環 境 提 案を行った。
代 のための 持 続 可 能な低 炭 素 社 会 の 実 現に
そ の 1 つが「 客 室 廊 下 照 明 の 提 案 」で ある。
向け、少しでも貢献できればと考えている。
ホテルメッツ横浜鶴見は、鶴見駅東口地区第
客室
客室
EV
ホール
廊下
客室
客室
ホテルの共用部である客室廊下は、利用者の
（星野幸次／ジェイアール東日本建築設計事務所）
増 減にかかわらず照 明を 24 時 間 点 灯してい
基準階平面図
る。 そのため照明のエネルギー消費量に占め
ROOF
本大学理工学部海洋建築工学科卒業、
照明でなく、落ち着きのある心地よい空間演
EV
入社、2003 年ジェイアー ル東日本建
築設計事務所入社。現在、同社設計本
にユニバーサルデザインの観点から客室の視
フロント
部第三群第五設計部主幹
事務室
仮眠室
客室
同年丹下健三･都市･建築設計研究所
出を行うと共に省エネルギー化を図り、さら
ホール
廊下
客室
1962 年東京都に生まれる。 1985 年日
る割合も少なくない。 そこで、均一で単調な
客室
客室
星野 幸次……ほしの こうじ
JR東海道本線
ROOF
施設棟
住宅棟
駐車場棟
ホテル棟
3 階平面図
鶴見駅ビル
ホテルバックヤード
倉庫
保育園入口
駐車場出入口
厨房
施設入口
駐車場入口
住宅入口
京浜急行鶴見変電所
市道
店舗
店舗
駅前広場
駐車場出口
エントランス
京浜急行 京急鶴見駅
1 階平面図　縮尺 1/600
京浜鶴見駅
配置図　縮尺 1/2,000
ホテルメッツ横浜鶴見 データ
延床面積
ホテル棟：3,591.32 ㎡、全体：57,379.74 ㎡
え t ＝ 80
所在地
建ぺい率
全体：88.62％（道路移管後予定）
外壁
容積率
全体：497.78％（道路移管後予定）
層部：75 × 75 磁器質タイル PC 板打込み
横浜市鶴見区鶴見中央 1 ｰ 31 ｰ 2
主要用途
ホテル（鶴見駅東口地区第一種市街地再開発
の内）
事業主
建築主
設計
構造規模
ホテル棟：SRC 造　地上 9 階
独立行政法人都市再生機構 神奈川地域支社
最高高さ
ホテル棟：37.88m
日本ホテル株式会社（内装・設備）
軒高
ホテル棟：37.31 ㎡
エントランスロビー 床／磁器質タイル 300 × 600　壁
階高
ホテル棟：3.35m
／陶器質タイル 303 × 455　天井／EP 塗装
天井高さ
客室：2.70m、廊下：2.25m
客室　床／カーペット　壁・天井／ビニルクロス
竹中工務店、ジェイアール東日本建築設計事務所
（内装・設備）
監理
低層部：225 × 75 せっき質タイル PC 板打込み、高
アルミサッシュ
ジェイアール東日本建築設計事務所担当／建築：
主なスパン
星野幸次、鈴木健史　設備：佐藤 晋、池谷 悟、山田
駐車台数
全体：226 台
ウレタン塗装）
壁／陶器質タイル 303 × 455　天井／
健二　FFE 設計・監理：下島千穂、塩澤 梢
地域地区
商業地域、防火地域、駐車場整備地区
EP 塗装
独立行政法人都市再生機構 神奈川地域支社
客室数
集研設計、竹中工務店
ジェイアール東日本建築設計事務所（内装・設備）
ジェイアール東日本建築設計事務所担当／
磴 政孝、藤田保雄
監修 COLOR PLANNING CORPORATION CLIMAT
（外装色彩）
ホテル棟：6.0m × 12.4m
建具
［主な内部仕上げ］
111 室
シングル（17.15 ㎡）× 102 室、ツイン（23.01 ㎡）× 7 室、
ユニバーサルツイン（34.44 ㎡）× 2 室
［設備概要］
電気設備
受電方式／（A 工事）
変圧器容量／（A 工事）
空調設備
空調方式／FCU ＋ AHU（外気処理）　熱源／
衛生設備
全、平尾憲一　設備：高橋嘉幸、大内隆馬
方式　その他：電気温水器による局所給湯　排水／合流
昇降機
方式
給水／加圧給水方式　給湯／客室：中央循環
設計期間
ホテル棟：2008 年 7 月～ 2009 年 3 月
防災設備（A 工事） 消火／スプリンクーラー設備、連結
工事期間
ホテル棟：2009 年 8 月～ 2010 年 9 月
送水管、消火器　その他／自動火災報知設備、誘導灯
開業
2010 年 10 月末予定
昇降機
［建築概要］
敷地面積
全体：8,101.73 ㎡（道路移管後予定）
建築面積
全体：7,179.45 ㎡
撮影／小笠原岳写真事務所
P.120 右中・右下写真提供／ジェイアール東日本建築設計
事務所
中央式、吸収式冷温水機・冷凍機による 4 管式
施工　竹中工務店　担当／統括：大津勝也　建築：高尾
三菱電機
フロントロビー 床／フローリング（ピンカドゥ無垢材、
乗用（機械室レス）：11 人乗（90m/ 分）× 1 基、
13 人乗（90m/ 分）× 1 基
［主な外部仕上げ］
屋根
アスファルト防水外断熱工法の上コンクリート押
協力会社
自動ドア・金属製建具工事
ガ
ラ
ス
工
事
タ
イ
ル
工
事
ナ
ブ
テ
ス
神 奈 川 ナ ブ
山
田
商
マ ル ニ シ テ グ
石
家
T
A
K
A
O
J . フ ロ ン ト 建 装
ド
ア
エ
ン
工
具
工
ジ
ン
事
事
クロス（ 客 室・壁・天 井・廊 下 ）
家
具
工
事
カ
ー
ペ
ッ
ト
カ ー
テ ン レ ー ル
ル
オ
ス
ト
リ
ミ
ー
ノ
バ
ノ
ソ
コ
コ
店
ラ
ン
ー
エ
ー
121