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23-A-16 多施設共同研究の質の向上のための研究体制確立に関する研究
(平成 24 年度研究報告書) 23-A-16 多施設共同研究の質の向上のための研究体制確立に関する研究 福 田 治 彦 独立行政法人国立がん研究センター 多施設臨床試験支援センター長 研究の分類・属性 内科系 研究の概要 本研究班は大きく分けて以下の 3 種類の研究活動を行う。 1)JCOG 研究の支援と品質管理/品質保証およびそれを通じた臨床試験方法論の研究 本研究班は、各種がんに対する標準治療確立のための多施設共同研究を行うがん研究開発費の研究班および厚生労 働科学研究費「がん臨床研究事業」の研究班等と共同して日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group:JCOG)を組織し、16 の専門領域別グループが計画・立案する臨床研究に対する支援と品質管理/品質保証活 動を行い、それを通じて多施設共同研究の科学的倫理的な質の向上のための方法論を確立することを目指す。支援 と品質管理/品質保証活動とは、プロトコール作成支援、プロトコール審査、患者登録、データ収集とデータ管理、 中央モニタリング、統計解析、結果公表の支援(公表結果の正確性担保) 、中間解析審査、有害事象報告審査、施設 訪問監査、病理中央診断、放射線治療の品質保証、画像中央判定、利益相反管理などをさし、これらの効率化と質 的向上を図る。 2)共同研究グループ間の連携と情報共有 JCOG 以外の研究グループである、WJOG、JALSG、JGOG、J-CRSU、JPLSG の中央支援機構との情報共有を図り、相互 の質的向上と効率化に資する(福田小班) 。また、20 指-7 大津班から継承した肺がん(山本信之小班) ・胃がん(瀧 内小班→朴小班)の共同研究グループ間の連絡会議を通じてグループ間の連携体制の構築を図り、研究の無駄な重 複を回避して治療開発効率の向上に努める。 3)標準治療薬の至適投与量の推定および効果/毒性予測のための臨床薬理学的・ゲノム薬理学的研究 21 分指 8-①「抗悪性腫瘍薬を用いた標準的治療を実地医療に適合するための臨床薬理学研究(主任研究者:田村 研治) 」を平成 23 年度より継承し、多施設共同臨床試験を行う(田村小班) 。各がん種に対する標準薬となっている 抗がん剤について、多施設共同前向き研究として、薬物動態/薬物反応の解析(PK/PD 解析) 、遺伝子多型やゲノム異 常、タンパク変化等の解析を行い、高齢者や臓器障害を有する患者における至適投与量の決定や、効果/毒性の予測 因子の検討を行う。 研究活動の全体像概念図 -1- 平成 24 年度研究経費 40,234 千円 研究班の組織 福田 治彦 国立がん研究センター多施設臨床 試験支援センター センター長 多施設共同研究の質の向上のための研究体 制確立に関する研究 柴田 大朗 国立がん研究センター多施設臨床 試験支援センター 薬事安全管理 室 室長 東北大学大学院医学系研究科 医 学統計学分野 教授 多施設共同研究の質的向上に必要な生物統 計手法と規制要件に関する研究 山中 竹春 国立がん研究センター東病院 臨 床開発センター 室長 多施設共同研究の質的向上に必要な生物統 計手法に関する研究 本田 純久 長崎大学大学院医歯薬学総合研究 科 医療科学専攻地域リハビリテ ーション学分野 教授 北海道大学病院病理部 教授 成人白血病の多施設共同研究における質的 向上に必要な生物統計手法に関する研究 石倉 聡 順天堂大学医学部 放射線医学講 座 先任准教授 多施設共同研究の質的向上に必要な放射線 治療の品質管理と品質保証に関する研究 渡辺 裕一 国立がん研究センター中央病院放 射線診断科 医員 多施設共同研究の質的向上に必要な画像診 断の品質管理と品質保証に関する研究 中村 慎一郎 西日本がん研究機構 事務局長兼 データセンター長 多施設共同研究の質的向上に必要な組織構 築・運営方法に関する研究 青谷 恵利子 北里大学臨床薬理研究所 臨床試 験コーディネーティング部 部長 多施設共同研究の質的向上に必要な組織構 築・運営方法に関する研究 田村 正一郎 日本臨床研究支援ユニット・血液/ 小児研究支援部門 部員 移植療法の多施設共同研究の質的向上に必 要な組織構築・運営方法に関する研究 牧本 敦 (平成 25 年 2 月 26 日で終了) 国立がん研究センター中央病院小 児腫瘍科 科長 小児固形腫瘍の多施設共同研究の質的向上 に必要な組織構築・運営方法に関する研究 齋藤 明子 国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター 臨床研究企画 部 臨床疫学研究室 室長 小児血液腫瘍の多施設共同研究の質的向上 に必要な組織構築・運営方法に関する研究 加幡 晴美 国立がん研究センター多施設臨床 試験支援センター データ品質管 理室 室長 多施設共同研究の質的向上に必要なデータ マネージメントに関する研究 中村 健一 国立がん研究センター多施設臨床 試験支援センター 研究推進室 室長 多施設共同研究の質的向上に必要な組織構 築・運営方法に関する研究 山口 拓洋 松野 吉宏 -2- 多施設共同研究の質的向上に必要な生物統 計手法に関する研究 多施設共同研究の質的向上に必要な病理診 断の品質管理と品質保証に関する研究 山下 紀子 国立がん研究センター学際的研究 (MDR)支援室 室長 多施設共同研究の質的向上に必要な組織構 築・運営方法に関する研究 髙島 淳生 国立がん研究センター中央病院 消化管内科 医員 多施設共同研究の質的向上に必要な組織構 築・運営方法に関する研究 朴 成和 聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍 学 教授 消化管癌領域における多施設共同研究グル ープ間の連携体制に関する研究 山本 信之 静岡県立静岡がんセンター 副院 長兼呼吸器内科部長 肺癌領域における多施設共同研究グループ 間の連携体制に関する研究 森田 智視 (平成 25 年 3 月 31 日で終了) 横浜市立大学 臨床統計学・疫学 教授 多施設共同研究の質的向上に必要な生物統 計手法に関する研究 田村 研治 国立がん研究センター 中央病院 乳腺科・腫瘍内科 通院治療室医長 ラパチニブ/エリブリンの第 I/II 相試験 南 博信 神戸大学大学院医学研究科 腫 瘍・血液内科学 教授 腎機能低下患者における S1 の薬理動態試験 佐々木 康綱 昭和大学医学部内科学講座 腫瘍 内科学部門 教授 谷川原 祐介 慶應義塾大学医学部 臨床薬剤学 教室 教授 新規制吐剤アプレピタント(NK-1 受容体阻 害剤)が抗悪性腫瘍薬の薬物動態に及ぼす 影響 CE-TOFMS を用いた代謝拮抗薬の活性代謝物 の解析 山本 昇 国立がんセンター中央病院 呼吸 器内科病棟医長 塩酸アムルビシンの薬物動態試験 長谷川 好規 名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座呼吸器内科学 教 授 日本人腎透析患者及び腎機能低下患者にお ける示適なカルボプラチン投与量の推定 濱田 哲暢 国立がん研究センター研究所 多 層オミックス・バイオインフォー マティクス分野 ユニット長 質量分析技術を応用した分子イメージング と薬物動態解析 研究の目的と到達目標及び実績要点 全期間(目的と到達目標) : 本研究班は以下の 3 種類の活動を行う。 1)JCOG 研究の支援と品質管理/品質保証およびそれを通じた臨床試験方法論の研究 1990 年に JCOG が組織されて以来、本研究班の前身であるがん研究助成金指定研究班 2 指-1、5 指-1、8 指-1、11 指-4、14 指-4、17 指-5、20 指-6 による各種委員会とデータセンターの活動や方法論研究を通じて、計画時・実施 中・最終解析/論文公表に至る研究の全課程における品質管理・品質保証のシステムが構築されてきた。本研究班 はこれらを継承し、各種がんに対する標準治療確立のための多施設共同研究を行うがん研究開発費の研究班およ び厚生労働科学研究費「がん臨床研究事業」の研究班等と共同して日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group:JCOG)を組織する。16 の専門領域別グループ(平成 24 年 4 月に皮膚腫瘍グループを新設)が 計画・立案する臨床研究に対する支援と品質管理/品質保証活動を行い、それを通じて多施設共同研究の科学的倫 理的な質の向上のための方法論を確立する。 -3- 支援および品質管理/品質保証活動とは、具体的には、プロトコール作成支援、プロトコール審査、患者登録、 データ収集とデータ管理、中央モニタリング、統計解析、結果公表の支援(公表結果の正確性担保) 、中間解析審 査、有害事象報告審査、施設訪問監査、病理中央診断、放射線治療の品質保証、画像中央判定、利益相反(COI) 管理などである。 また、国際共通評価規準である RECIST(腫瘍縮小効果判定規準)や CTCAE(有害事象判定規準)の日本語訳の 作成と公開、改訂対応を本研究班が主体に行っており、国内のすべてのがん臨床試験で広く用いられている。 2)共同研究グループ間の連携と情報共有 JCOG 以外の研究グループである、西日本がん研究機構(WJOG) 、成人白血病治療共同研究グループ(JALSG) 、婦 人科悪性腫瘍化学療法研究機構(JGOG) 、日本臨床研究支援ユニット(J-CRSU) 、日本小児白血病リンパ腫研究グ ループ(JPLSG)それぞれの中央支援機構の実務責任者を分担研究者とし、これらの研究グループと方法論および 実務運用上のノウハウや問題点を共有して議論することを通じて、より広く、がんの治療開発に貢献できる臨床 試験方法論の確立を目指す(福田小班) 。 また、20 指-7 大津班で行ってきた、肺がん領域(山本信之小班)の 8 共同研究グループおよび胃がん領域(瀧 内小班→朴小班)の 10 共同研究グループの連絡会議を平成 23 年度より本研究班が継承し、国内のグループ間の 有機的な連携体制の構築と研究の無駄な重複の回避を通じてがん治療開発全体の効率化を目指す。 3)標準治療薬の至適投与量の推定および効果/毒性予測のための臨床薬理学的・ゲノム薬理学的研究 平成 22 年度までの 21 分指 8-①「抗悪性腫瘍薬を用いた標準的治療を実地医療に適合するための臨床薬理学研 究(主任研究者:田村研治) 」を平成 23 年度より継承し、多施設共同臨床試験を行う(田村小班) 。通常、販売承 認目的の企業治験は、臓器機能が保たれた非高齢者を対象とするため、新規抗がん剤が市販され標準治療に組み 込まれた時点では、高齢者や肝障害・腎障害を有する患者における至適投与量は定まっていない。企業による市 販後調査として、こうした対象に対する検討が行われるが必ずしも充分ではなく、臨床薬理学的・ゲノム薬理学 的検討も充分とは言えない。田村小班では、各がん種に対する標準薬となっている抗がん剤について、多施設共 同前向き研究として、薬物動態/薬物反応の解析(PK/PD 解析) 、遺伝子多型やゲノム異常、タンパク変化等の解 析を行い、高齢者や臓器障害を有する患者における至適投与量の決定や、効果/毒性の予測因子の検討を行う。 第2年次(到達目標) 1)JCOG 研究の支援と品質管理/品質保証およびそれを通じた臨床試験方法論の研究 1. JCOGデータセンター/運営事務局によるJCOG研究支援と品質管理/品質保証活動の継続。 2. 高度医療評価制度下の2つのJCOG試験(リンパ腫グループ、脳腫瘍グループ)の患者登録開始。 3. JCOGバイオバンクの稼働開始。 4. 国内グループ間共同研究(WJOGと共同)と日韓共同研究の継続支援とそれを通じたノウハウの蓄積。 5. 米国NCCTGとのグループ間共同研究の開始。 6. JCOG皮膚腫瘍グループの立ち上げ(23-A-22奥坂班と共同) 。 2)共同研究グループ間の連携と情報共有 1. WJOG、JALSG、JGOG、J-CRSU、JPLSG、小児固形がん臨床試験共同機構の分担研究者との情報共有継続。 2. 肺がん領域の8共同研究グループおよび胃がん領域の10共同研究グループの連絡会議の継続と多グループ間 共同研究における問題点の抽出。 3)標準治療薬の至適投与量の推定および効果/毒性予測のための臨床薬理学的・ゲノム薬理学的研究 1. 塩酸アムルビシンの薬物動態試験、腎機能に基づいたS-1の至適投与量に関する試験の患者登録完遂。 2. エリブリンの薬物動態試験の患者登録の継続。 3. ABCB1遺伝子/バイオバンク研究、CYP2D6遺伝子多型とタモキシフェン前向き研究のプロトコール完成。 (年次評価時点の実績要点) 1) JCOG研究の支援と品質管理/品質保証およびそれを通じた臨床試験方法論の研究 1. 登録中33、登録終了~最終解析22、最終解析後論文公表準備中21の計76試験を支援し、3030例/年(4月~3 月)の患者登録を行い、54試験のモニタリングレポートを作成し、3つの第Ⅲ相試験の中間解析を行った。 2. 高度医療評価制度下(先進医療B)の2つのJCOG試験のプロトコールが完成、先進医療手続きを開始できた。 3. JCOGバイオバンクの共通プロトコールをJCOG運営委員会審査に提出できた。年度内稼働開始見込み。 -4- 4. 国内グループ間共同研究(WJOGと共同)と日韓共同研究の支援継続。 5. 米国NCCTGとのグループ間共同研究のプロトコール(JCOG1018)が完成。9月から患者登録が開始できた。 6. 10月に患者登録を開始した頭頸部がんグループのJCOG1008に対して欧州EORTCから共同研究の申し出あり。 2) 共同研究グループ間の連携と情報共有 1. WJOG、JALSG、JGOG、J-CRSU、JPLSG、小児固形がん臨床試験共同機構の分担研究者との情報共有継続。 2. 肺がん領域、胃がん領域それぞれの多グループ間共同試験を実施中。肺がんの第Ⅲ相試験JIPANGは56例を登 録、胃がんの第Ⅱ相試験HERBIS1は56例の登録を完遂した。 3)標準治療薬の至適投与量の推定および効果/毒性予測のための臨床薬理学的・ゲノム薬理学的研究 1. 塩酸アムルビシンの薬物動態試験は50例に規模を拡大して登録継続。成果を2編論文化。 2. 腎機能に基づいたS-1の至適投与量に関する試験は13例/42例登録。腎機能最低下群の集積が遅い。 3. エリブリンの薬物動態の解析系を立ち上げ、validationを終了。 4. ラパチニブ/エリブリンの臨床第I/II相試験のIRB承認を得た。エリブリンを含む化学療法の薬物動態研究に 関してプロトコール作成中。 5. ABCB1遺伝子/バイオバンク研究のプロトコール作成中。 6. CYP2D6遺伝子多型研究は、別研究費(文科省次世代がん)に移行。 7. 日本人腎透析患者および腎機能低下患者を対象としたカルボプラチンの薬物動態試験の開始。 8. アプレピタント(NK-1受容体阻害剤)とドセタキセル併用の薬物動態試験を開始。 9. CE-TOFMSを用いた代謝拮抗薬の活性代謝物の解析(マウスモデル) 。 10. 質量分析技術を応用した分子イメージングシステム開発(マウスモデル) 。ヒトに対する臨床試験の計画。 研究成果と考察 第2年次評価時点 1)JCOG 研究の支援と品質管理/品質保証およびそれを通じた臨床試験方法論の研究 ① JCOG研究機構の体制の維持・管理 平成 24 年度現在 JCOG は、がん研究開発費 A 枠 7 班(23-A-16~22) 、同 B 枠 1 班(23-B-20) 、厚生労働科学 研究費がん臨床研究事業研究班 25 班、計 33 研究班により構成される、16 研究グループおよび各種委員会と データセンター・運営事務局からなる共同研究グループであり、本研究班は主に各種委員会機能を担う。JCOG の組織全体は JCOG 代表者として 23-A-18 主任研究者田村友秀が統括する。12 月現在、JCOG には 188 医療機関 から 587 診療科が参加している。JCOG 参加医療機関の 78%ががん診療連携拠点病院であり、逆に、都道府県が ん診療連携拠点病院の 87%が、地域がん診療連携拠点病院の 28%が JCOG に参加している。 -5- 平成 24 年 4 月に 23-A-22 奥坂班の傘下として新たに「皮膚腫瘍グループ」を設けた。皮膚腫瘍グループの 設立により JCOG は、JCOG 以外の共同研究グループがカバーしている白血病と小児がん以外のすべてのがん種 をカバーできる体制となった。 ② JCOGデータセンターと運営事務局 JCOG データセンター(DC)および JCOG 運営事務局(Ops)は、国立がん研究センター多施設臨床試験支援 センターと特定非営利活動法人がん臨床研究機構(NPO-CORE)との連携により運用されている。 (1)プロトコール作成支援 JCOG では、プロトコール作成に先だって、試験の背景やデザインの骨子を記述した「 (プロトコール)コン セプト」が運営委員会で採択されなければならない。コンセプトの採択後、試験の実務責任者である「研究事 務局」を Ops の研究支援部門が支援してフルプロトコールが作成される。平成 24 年 12 月現在、運営委員会に てコンセプトが承認されプロトコール作成・審査段階の研究は 12 である。 プロトコール作成の迅速化を目的として、プロトコール作成進捗状況管理表を全 JCOG 研究者にホームペー ジで公開することで研究事務局と DC/Ops とのやりとりを平成 23 年度より“見える化”し、1 ヶ月単位でプロ トコール作成の進捗状況が JCOG 研究者なら誰でも把握できるようにした。以後、コンセプト承認から 3 ヶ月 以内にプロトコール審査に提出される試験も出てきており、JCOG におけるプロトコール作成時間は短縮され つつある。 (2)患者登録 平成 24 年 12 月現在、DC で管理中の試験は、登録中 33(昨年同時期 35) 、登録終了~最終解析 22、最終解 析後論文公表準備中 21 の計 76 試験である。年間総登録数(平成 24 年 4 月~平成 25 年 3 月)は 3030 で、昨 年度の 2700 からさらに増加した。 (3)定期モニタリング 試験の科学性倫理性を確保するため、原則として年 2 回、登録中および追跡中の試験について、登録状況・ 治療経過・有害事象・不適格・逸脱等の問題点を系統的に集計した定期モニタリングレポートを作成している。 今年度前期(4 月~9 月)は 54 試験のモニタリングレポートを作成した。モニタリングレポートは JCOG ホ ームページの研究者専用サイトからダウンロード可能であるため、 参加施設の研究者が行う各施設の倫理審査 委員会への年次報告に用いることができ、参加施設の「臨床研究に関する倫理指針」遵守に貢献している。 (4)中間解析と最終解析 第Ⅲ相試験の中間解析は 9 月に 2 試験(0209、0910)行い、12 月に 1 試験(1001)を予定している。追跡 を終了した 2 試験(9114、0301)の最終解析を行った。 (5)グループ間共同研究(intergroup study) JCOG 初の国際共同研究である JCOG0705/KGCA01(日韓共同研究:切除不能胃癌に対する胃切除の有無を比較 する第Ⅲ相試験)の登録は 11 月末現在、日本 86 例、韓国 71 例、計 157 例(目標 330 例の 48%)であり、平 成 25 年 3 月に中間解析を予定している。 西日本がん研究機構(WJOG)との共同研究は、肺がん内科 JCOG0803/WJOG4307L(高齢者非小細胞肺癌に対 する化学療法の第Ⅲ相試験)は中間解析で無効中止となり 2011ASCO にて口演発表、論文作成中である。肺が ん外科の JCOG0804/WJOG4507L(早期非小細胞肺癌に対する縮小手術の第Ⅱ相試験)は登録を完遂して追跡中、 JCOG0802/WJOG 4607L(小型非小細胞肺癌に対する手術術式の第Ⅲ相試験)は登録中である。 米国 NCCTG とのグループ間共同研究である大腸がんグループの JCOG1018(高齢者切除不能進行大腸癌に対 する化学療法の第Ⅲ相試験)のプロトコールが 7 月に承認され、9 月から患者登録が開始できた。また、10 月に患者登録を開始した頭頸部がんグループの JCOG1008(局所進行頭頸部癌再発ハイリスク患者に対する術 後補助化学放射線療法の第Ⅲ相試験)は、新たに欧州 EORTC(European Organization for Research and Treatment of Cancer)より共同研究の申し出があり、統合解析に関する調整を開始した。 (6)医師主導治験 平成 19 年に開始した JCOG 初の医師主導治験 JCOG0604(臨床病期Ⅱ/Ⅲ食道癌に対する S-1+CDDP を同時併 用する化学放射線療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験)は第Ⅱ相部分の途中で登録中止となった。追跡後の主たる解析結果 の論文化後に公知申請による S-1 の食道癌への適応拡大を目指す。 (6)先進医療 B 制度下の試験 適応外使用薬を用いることから高度医療(10 月から先進医療 B)制度下で行う 2 試験(リンパ腫グループ JCOG1111:成人 T 細胞性白血病/リンパ腫、脳腫瘍グループ JCOG1114:中枢神経原発悪性リンパ腫)は、いず れもプロトコールが承認され、先進医療 B の申請手続き中である。 ③ 委員会活動 -6- (1)運営委員会 JCOG の研究活動を統括する委員会であり、年 4 回の会合を持つ。主として①ポリシー、各種規準、ガイド ライン等の作成、②研究体制や臨床研究の諸問題の検討、③コンセプトの審査承認(JCOG 試験としての実施 許可) 、④各研究グループ活動の科学性倫理性の監視、⑤施設新規参加の審査承認などを担っている。 (2)プロトコール審査委員会(PRC) コンセプトの予備審査とフルプロトコールの審査を行う。今年度は 12 月現在コンセプト 8 件の予備審査と フルプロトコール 8 件の審査を行った。 (3)効果・安全性評価委員会(DSMC) 登録開始後に、試験のグループ間の peer review による第三者的監視を行う。具体的には、①有害事象報告、 ②プロトコール改正・改訂、③中間解析レポート、④総括報告書の審査である。有害事象報告システムは、治 療関連死亡を含む重篤な有害事象や予期されない有害事象の情報を速やかに収集し、その重要性と緊急性に応 じて試験登録の一時停止や施設への情報の周知を行い、同様の有害事象を未然に防ぐとともに、有害事象とプ ロトコール治療との因果関係を第三者的に検討し、不可避の事象であったのか、プロトコールや施設に原因が あり再発が予防できる事象であったのかを判断、必要に応じて改善勧告等を行うことで試験参加患者のリスク の最小化を図るシステムである。今年度は 9 月現在で、①有害事象報告 34 件、②プロトコール改訂 37 件、③ 中間解析レポート 2 件、④総括報告書 3 件の審査が行われた。 (4)教育研修委員会 JCOG 臨床試験の質の向上を目的として、JCOG 参加施設の医師、CRC を対象とした臨床試験の方法論や研究 倫理に関する教育プログラムを企画・実施する。今年度も医師・CRC 向けのセミナーを 9 月に実施し、115 名 の参加があった。 (5)監査委員会 臨床試験の科学性倫理性の向上を目的として参加医療機関への訪問監査を行う。 今年度は 9 月までに 7 医療 機関 18 診療科のべ 20 試験 59 例の監査を行った。今年度内に計 12 医療機関の監査を予定している。 (6)放射線治療委員会 治療前の診断画像、治療計画情報、照射記録等を施設から収集してプロトコールの照射規定の遵守状況をチ ェックし、 逸脱が見られる場合には施設放射線治療医にフィードバックをかける品質管理プログラムを実施し ている。現在、放射線治療事務局が設置され、品質管理活動を行っている登録中の臨床試験は 12 試験であり、 今年度の QA 実施件数は 9 月現在 204 件、2000 年以降の累計で 3045 件となった。この活動により JCOG 試験に おける放射線治療は極めて高い精度で安全に実施されている。 (7)病理委員会 病理診断に関する品質管理・品質保証を行う。今年度病理中央診断を実施している試験は、JCOG0601(B 細 胞リンパ腫) 、JCOG0905(骨肉腫) 、JCOG0908(B 細胞リンパ腫) 、JCOG1009/1010(未分化型早期胃癌) 、JCOG1106 (膵癌)である。 (8)試料解析研究委員会と JCOG バイオバンク 国立がん研究センター東病院臨床開発センターがん治療開発部(松村保広部長)に JCOG バイオバンクを設 置し、平成 24 年度内の稼働開始を目標に、試料解析研究委員会を中心に準備中である。実際の JCOG バイオバ ンクの運営経費はがん研究開発費 23-A-1 金井班の研究費を充当する予定である。5 年から 10 年先に JCOG 試 験の臨床データと遺伝子解析データを用いた多数の有意義な研究が可能になると期待される。 (9)利益相反委員会 「JCOG 利益相反ポリシー」に従って研究事務局や委員会委員の COI の審査を行っている。 2)共同研究グループ間の連携と情報共有 WJOG、JALSG、JGOG、J-CRSU、JPLSG、小児固形がん臨床試験共同機構の中央支援機構との情報共有を JCOG 運 営委員会、JCOG 総合班会議、福田小班会議を通じて行っており、今年度は特にグループ間共同研究(intergroup study) 、COI 管理、有害事象報告について情報共有を図った。標準化による施設研究者負担軽減等を目指して有 害事象報告の規準や書式に関するグループ間での標準化の検討を開始した。 山本信之小班では、肺がん領域の国内 7 研究グループの主要な研究者による会議を行い情報共有に努めた。ま た、多グループ共同研究では、非小細胞肺癌に対して適応外使用となるペメトレキセドを用いた術後補助化学療 法の高度医療評価制度下の試験として「完全切除非扁平上皮非小細胞肺癌に対するペメトレキセド+シスプラチ ン併用療法とビノレルビン+シスプラチン併用療法のランダム化比較第Ⅲ相試験 (JIPANG)」を平成 24 年 3 月よ り開始した。グループ間での情報共有により、高度医療の申請が速やかに進み、現在は 33 施設で高度医療評価 会議の承認、26 の施設で登録が可能となっており、11 月現在 56 例が登録された。また、グループ間での監査体 制を構築中である。さらに、附随してバイオマーカー研究も計画中であり、多グループ共同でのバイオマーカー -7- 研究を行う体制を確立する。現在は附随研究計画書の作成とシステム構築を行っており、来年度には検体の収集 を開始する予定である。 瀧内小班(朴小班)で実施した「HER2 陽性進行再発胃癌に対する TS-1+CDDP+Trastuzumab(SPT)3 週間サイ クル併用療法第Ⅱ相試験(HERBIS1) 」は 5 月に 56 例の登録を完了し、追跡中である。 3)標準治療薬の至適投与量の推定および効果/毒性予測のための臨床薬理学的・ゲノム薬理学的研究 田村小班の各研究の進捗は以下のとおり。 ① 塩酸アムルビシンの薬物動態試験は、予定症例数50例のうち46例が登録された。薬物動態解析(HPLC)の方 法論と、症例数再設定(追加)前の成果については論文化した。多変量解析において、女性は男性と比較し て、塩酸アムルビシンの好中球減少が有意に多かった。 ② 腎機能に基づいたS-1の至適投与量に関する試験は予定症例数42例だが登録症例数が8例と少ないため単施設 から多施設へ拡大した。その後5例の登録があり計13例登録。ただし腎機能最低下群の集積が遅い。 ③ カルボプラチン(CBDCA)+S-1の薬物動態試験は、予定症例数40例のうち18例が登録された。PK部分の10例 の登録を完遂、CBDCAとS1の薬物相互作用はないことが明らかとなった。CBDCA/S1併用試験は、40例の完遂ま で登録を継続する。 ④ ラパチニブ/エリブリンの第I/II相試験はプロトコールを作成し、IRB承認を得て患者登録を開始した。 ⑤ ABCB1遺伝子多型と有害事象との相関を明らかにする大規模PGx研究はプロトコール作成中。 ⑥ 「CYP2D6遺伝子多型とタモキシフェンの至適投与量を検証する乳がんを対象としたランダム化第III相試験」 は、別研究費(文部科学省次世代がん研究戦略推進プロジェクト)にて実施することとなった。 ⑦ 日本人腎透析患者及び腎機能低下患者を対象としたカルボプラチンの薬物動態試験は7例を登録した。腎透析 の患者にもカルバートの計算式を用いることは可能であったが、推定AUCより実測AUCは高くなる傾向にあっ た。 ⑧ アプレピタント併用により影響を受ける(血中濃度が上昇する)抗悪性腫瘍薬は、ドセタキセルやビノレル ビンなどABCB1によって代謝される薬物であることが明らかとなった。 ⑨ CE-TOFMSを用いた代謝拮抗薬の活性代謝物の解析では、マウスを用いた系において5-FU投与後の複数の生体 内の活性代謝物(リン酸化フォーム)が測定可能であった。 ⑩ 質量分析を用いた分子イメージング試験では、質量分析計を12月に搬入し設置した。ヒト腫瘍移植ヌードマ ウスにトラスツズマブを投与した後の腫瘍を用いて、初期解析を開始した。 倫理面への配慮 JCOG は「ヘルシンキ宣言」と「臨床研究に関する倫理指針」遵守を謳い、目標として ICH-GCP 準拠を掲げている。 倫理規範の遵守状況は DC/Ops と各種委員会が監視する。ヘルシンキ宣言の主な項目への対応は以下のとおり。 ① 科学的妥当性:コンセプト審査により臨床的根拠と試験デザインが妥当と判断された研究のみ実施を許可し、 国際標準の方法論に従って研究を実施する。 ② 資格を有する研究者のみが参加:運営委員会承認を受けた施設のみがJCOG試験に参加でき、かつ事前に登録さ れた担当医しか患者登録が行えない。 ③ プロトコールの第三者的委員会による審査:JCOGプロトコール審査委員会審査・承認に加えて、施設IRBの承 認書が確認されなければ患者登録が行えない。 ④ 被験者の危険性と利益の勘案:リスク/ベネフィットバランスが、プロトコール審査で検討され、試験実施中 は効果・安全性評価委員会により監視される。 ⑤ プライバシー保護:追跡が年余に及び、二次的な附随研究のための追加追跡もあり得るJCOG試験では、患者の 同定が不可能になるリスクを回避するため、やむを得ず患者同定にカルテ番号を用いている。そのため個人情 報漏洩の危険を最小化する努力を最大限行っている。 ⑥ 十分知らされた上での同意:説明同意文書はプロトコール審査委員会と施設IRBで審査承認を受けなければな らず、署名された同意書は施設訪問監査で確認される。 ⑦ 正確な結果の発表:論文公表時には、DC/Opsが発表内容の正確性や結論と考察の妥当性を確認する。個々のデ ータの正確性は施設訪問監査により確認がなされる。 -8- 田村小班のゲノム薬理学的研究は「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に従い「遺伝子倫理委員会」 の承認を得て実施する。臨床検体における分子異常の解析においては、研究に直接かかわらない「遺伝子情報管理者」 を特定し「連結可能匿名化」を行う。 本研究に関連する、本研究期間中の主な発表論文等 ① 「がん研究開発費」による支援を受けたことを明記している論文 ② 明記はしていないが密接に関連している論文 ③ その他 間接的ではあるが関連している論文 第2年次 (雑誌論文) 【福田治彦】 ①-1 福田治彦: やりがいのある国内臨床試験の支援~高い手術技術を活かした特色のある試験の推進に向けて~ 大腸癌FRONTIER, 2012 5(3): 266~271. ②-1 福田治彦: JCOG(Japan Clinical Oncology Group)の現状と課題 薬理と治療, 2012 40(suppl.2): 90~93. 【山口拓洋】 ②-1 Wakita A, Ohtake S, Takada S, Yagasaki F, Komatsu H, Miyazaki Y, Kubo K, Kimura Y, Takeshita A, Adachi Y, Kiyoi H, Yamaguchi T, Yoshida M, Ohnishi K, Miyawaki S, Naoe T, Ueda R, Ohno R. Randomized comparison of fixed-schedule versus response-oriented individualized induction therapy and use of ubenimex during and after consolidation therapy for elderly patients with acute myeloid leukemia: the JALSG GML200 Study. International Journal of Hematology 2012 May 26. [Epub ahead of print] ③-1 Kato S, Andoh H, Gamoh M, Yamaguchi T, Murakawa Y, Shimodaira H, Takahashi S, Mori T, Ohori H, Maeda S, Suzuki T, Kato S, Akiyama S, Sasaki Y, Yoshioka T, Ishioka C; Tohoku Clinical Oncology Research and Education. Safety verification trials of mFOLFIRI and sequential IRIS + bevacizumab as firstor second-line therapies for metastatic colorectal cancer in Japanese patients. Oncology 2012; 83(2): 101-7. ③-2 Ogawa T, Niho S, Nagai S, Kojima T, Nishimura Y, Ohe Y, Kondo N, Yamaguchi T, Endo K, Izumi K, Minami H. Moderate renal dysfunction may not require a cisplatin dose reduction: a retrospective study of cancer patients with renal impairment. International Journa of Clinical Oncology 2012 Oct 5. [Epub ahead of print] 【山中竹春】 ③-1 山中 竹春, 山本 精一郎: 臨床試験の潮流 バイオマーカーを用いたがん第 II 相試験のデザイン. The Liver Cancer Journal, 2012 4 巻 2 号;108-113. メディカルレビュー社. 【本田純久】 ③-1 Itonaga H, Taguchi J, Fukushima T, Tsushima H, Sato S, Ando K, Sawayama Y, Matsuo E, Yamasaki R, Onimaru Y, Imanishi D, Imaizumi Y, Yoshida S, Hata T, Moriuchi Y, Honda S, Miyazaki Y. Distinct clinical features of infectious complications in adult T cell leukemia/lymphoma patients after allogeneic hematopoietic stem cell transplantation: a retrospective analysis in the nagasaki transplant group. Biol Blood Marrow Transplant. 19, 607-15, 2013. 【松野吉宏】 ②-1 Kim SW, Yoon SS, Suzuki R, Matsuno Y, Yi HG, Yoshida T, Imamura M, Wake A, Miura K, Hino M, Ishikawa T, Kim JS, Maeda Y, Lee JJ, Kang HJ, Lee HS, Lee JH, Izutsu K, Fukuda T, Kim CW, Yoshino T, Ohshima K, Nakamura S, Nagafuji K, Suzumiya J, Harada M, Kim CS. Comparison of outcomes between autologous and allogeneic hematopoietic stem cell transplantation for peripheral T-cell lymphomas with central review of pathology. Leukemia, 2012 Nov 27. doi: 10.1038/leu.2012.321. [Epub ahead of print] ③-1 Todo Y, Suzuki Y, Azuma M, Yutaka Hatanaka, Yosuke Konno, Hidemichi Watari, Hidenori Kato, Yoshihiro Matsuno, Katsushige Yamashiro, Noriaki Sakuragi. Ultrastaging of para-aortic lymph nodes in stage IIIC1 endometrial cancer: A preliminary report. Gynecol. Oncol., 127(3): 532-537, 2012. 【石倉 聡】 ①-1 Atagi S, Kawahara M, Yokoyama A, Okamoto H, Yamamoto N, Ohe Y, Sawa T, Ishikura S, Shibata T, Fukuda H, Saijo N, Tamura T, on behalf of the JCOG Lung Cancer Study Group. Thoracic radiotherapy with or -9- without daily low-dose carboplatin in elderly patients with non-small cell lung cancer: a randomised, controlled, phase 3 trial by the Japan Clinical Oncology Group JCOG0301. 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OSUGA, M. TAKAHASHI, Y. ARAI Tumor response evaluation criteria for HCC (hepatocellular carcinoma) treated using TACE (transcatheter arterial chemoembolization): RECIST (response evaluation criteria in solid tumors) version 1.1 and mRECIST (modified RECIST): JIVROSG-0602 Ups J Med Sci. 2013:118(1), 16-22 ②-2 ○渡辺裕一、楠本昌彦、荒井保明: 臨床試験の治療効果判定基準 RECIST ver.1.1 「臨床画像」, 2012 : 28(7) 854-858.メジカルビュー社. ②-3 ○渡辺裕一: RECIST ver.1.1 の臨床的意義 Annual Review 呼吸器, 2012: 162-166. 中外医学社. ②-4 ○渡辺裕一、楠本昌彦、荒井保明: 臨床試験の治療効果判定規準「肝胆膵」, 2012 : 65(6) 1343-1352. ア ークメディア社. 【中村慎一郎】 ②-1 ○中村慎一郎: 西日本がん研究機構(WJOG)設立から現在、近い将来 薬理と治療, 2012 40(suppl.2): 94 ~97. 【青谷恵利子】 ③-1 Øyvind Melien, Eriko Aotani, Cleola Anderiesz, et al. Report from subgroup Education, Training, Infrastructure and Patient Involvement under OECD GSF working group to facilitate international cooperation in non-commercial clinical trials. Jpn Pharmacol Ther 2012; 40 suppl 2 [Journal of Japan Society of Clinical Trials and Research] :S137-182.October 5, 2012. ③-2 青谷恵利子、竹内正弘、藤原恵一、落合和徳.婦人科がんの臨床試験.遥か EPS magazine(8), 33-38. 2013 年 1 月 20 日. ③-3 青谷恵利子.臨床試験を運営するために必要な組織:15.中央事務局.循環器病学における臨床研究―いかに 確実に臨床に還元するか.医学のあゆみ 244(13):1173-1177. 2013 年 3 月 30 日. 【齋藤明子】 ③-1 Taga T, Saito AM, Kudo K, Tomizawa D, Terui K, Moritake H, Kinoshita A, Iwamoto S, Nakayama H, Takahashi H, Tawa A, Shimada A, Taki T, Kigasawa H, Koh K, Adachi S. Clinical characteristics and outcome of refractory/relapsed myeloid leukemia in children with Down syndrome. Blood. 2012 Aug 30; 120(9): 1810-5. ③-2 Shinoda K, Moriguchi N, Saito AM, Kobayashi R, Suenobu S, Hatakeyama N, Imai T, Osone S, Ito T, Okada K, Imai T, Tauchi H. A survey of severe infections or blood culture-positive cases: JACLS ALL-02 study. 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Jpn J Clin Oncol. 43(1): 87-91, 2013 ②-1 Arai Y, Ohtsu A, Sato Y, Aramaki T, Kato K, Hamada M, Muro K, Yamada Y, Inaba Y, Shimada Y, Boku N, Takeuchi Y, Morita S, Satake M. Phase I/II Study of Radiologic Hepatic Arterial Infusion of Fluorouracil Plus Systemic Irinotecan for Unresectable Hepatic Metastases from Colorectal Cancer: Japan Clinical Oncology Group Trial 0208-DI. J Vasc Interv Radiol. 23(10):1261-7, 2012. ②-2 Tokunaga M, Terashima M, Tanizawa Y, Bando E, Kawamura T, Yasui H, Boku N. Survival Benefit of Palliative Gastrectomy in Gastric Cancer Patients with Peritoneal Metastasis. World J Surg. 36(11): 2637-43, 2012 ②-3 Suzuki E, Ikeda M, Okusaka T, Nakamori S, Ohkawa S, Nagakawa T, Boku N, Yanagimoto H, Sato T, Furuse J. A multicenter phase II study of S-1 for gemcitabine-refractory biliary tract cancer. Cancer Chemother Pharmacol. 2013 Mar 24. [Epub ahead of print] ③-1 Tsushima T, Taguri M, Honma Y, Takahashi H, Ueda S, Nishina T, Kawai H, Kato S, Suenaga M, Tamura F, Morita S, Boku N. Multicenter Retrospective Study of 132 Patients with Unresectable Small Bowel Adenocarcinoma Treated with Chemotherapy. Oncologist. 2012 May 23. [Epub ahead of print] ③-2 Tsushima T, Hironaka S, Boku N, Machida N, Yamazaki K, Yasui H, Fukutomi A, Todaka A, Taniguchi H, Onozawa Y, Taku K. Comparison of safety and efficacy of S-1 monotherapy and S-1 plus cisplatin therapy in elderly patients with advanced gastric cancer. Int J Clin Oncol. 18(1):10-6, 2013 【山本信之】 ②-1 Hideyuki Harada, Takashi Seto, Satoshi Igawa, Asuka Tsuya, Mayuko Wada, Kyoichi Kaira, Tateaki Naito, Kazushige Hayakawa, Tetsuo Nishimura, Noriyuki Masuda, Nobuyuki Yamamoto: Phase I results of vinorelbine with concurrent radiotherapy in elderly patients with unresectable locally-advanced non-small cell lung cancer; West Japan Thoracc Oncology Group WJTOG 3005-DI. 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Anticancer Research 32(3): 1103-1106, 2012. ③-3 Takehito Shukuya, Toshiaki Takahashi, Hideyuki Harada, Hiroaki Akamatsu, Chikara Sakaguchi, Hisao Imai, Akira Ono, Yukiko Nakamura, Asuka Tsuya, Hirotsugu Kenmotsu, Tateaki Naito, Haruyasu Murakami, Masahiro Endo, Kazuhisa Takahashi, Nobuyuki Yamamoto: Comparison of Vinorelbine plus Cisplatin and S-1 plus Cisplatin in Concurrent Chemoradiotherapeutic Regimens for Unresectable Stage III Non-small Cell Lung Cancer. Anticancer Research 32(2): 675-680, 2012. ③-4 Akira Ono, Tateaki Naito*, Ichiro Ito, Reiko Watanabe, Takehito Shukuya, Hirotsugu Kenmotsu, Asuka Tsuya, Yukiko Nakamura, Haruyasu Murakami, Kyoichi Kaira, Toshiaki Takahashi, Toru Kameya, Takashi Nakajima, Masahiro Endo, Nobuyuki Yamamoto: Correlations between serial pro-gastrin-releasing peptide and neuron-specific enolase levels, and the radiological response to treatment and survival -11- of patients with small-cell lung cancer. Lung Cancer 76(3): 439-444, 2012. ③-5 Tateaki Naito, Fumihiro Tanaka, Akira Ono, Kazue Yoneda, Toshiaki Takahashi, Haruyasu Murakami, Yukiko Nakamura, Asuka Tsuya, Hirotsugu Kenmotsu, Takehito Shukuya, Kyoichi Kaira, Yasuhiro Koh, Masahiro Endo, Seiki Hasegawa, Nobuyuki Yamamoto: Prognostic Impact of Circulating Tumor Cells in Patients with Small-Cell Lung Cancer. Journal of Thoracic Oncology 7(3): 512-519, 2012. ③-6 Hiroaki Akamatsu, Kyoichi Kaira, Haruyasu Murakami, Masakuni Serizawa, Yasuhito Koh, Akira Ono, Takehito Shukuya, Asuka Tsuya, Yukiko Nakamura, Hitotsugu Kenmotsu, Tateaki Naito, Toshiaki Takahashi, Masahiro Endo, Hideyuki Harada, Takashi Nakajima, Nobuyuki Yamamoto: The impact of clinical outocomes according to EGFR mutation status in patients with locally adavanced lung adenocarcinoma who received concurrent chemoradio therapy. American Journal of Clinical Oncology, 2012 Dec 1. [Epub ahead of print]. 【田村研治】 ②-1 Shoji H, Hashimoto K, Kodaira M, Yunokawa M, Yonemori K, Shimizu C, Tamura K, Ando M, Fujiwara Y: Hematologic Safety of Breast Cancer Chemotherapies in Patients with Hepatitis B or C Virus Infection. Oncology. 82:228-233, 2012 ②-2 Ando M, Yonemori K, Katsumata N, Shimizu C, Hirata T, Yamamoto H, Hashimoto K, Yunokawa M, Tamura K, Fujiwara Y: Phase I and pharmacokinetic study of nab-paclitaxel, nanoparticle albumin-bound paclitaxel, administered weekly to Japanese patients with solid tumors and metastatic breast cancer. Cancer Chemother Pharmacol. 69:457-465, 2012 【南 博信】 ③-1 Tomioka H, Mukohara T, Kataoka Y, Ekyalongo RC, Funakoshi Y, Imai Y, Kiyota N, Fujiwara Y, Minami H. Inhibition of the mTOR/S6K signal is necessary to enhance fluorouracil-induced apoptosis in gastric cancer cells with HER2 amplification. Int J Oncol 41: 551-558, 2012. ③-2 Ekylongo RC, Mukohara T, Kataoka Y, Kiyota N, Fujiwara Y, Minami H. 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Pharmacokinet., 27(3), 325-335 (2012). ①-2 Ken-ichi Fujita, Minako Sugiyama, Yuko Akiyama, Kazuhito Hioki, Munetaka Kunishima, Kodai Nishi, Masato Kobayashi, Keiichi Kawai, Yasutsuna Sasaki: N-Isopropyl-p-iodoamphetamine hydrochloride (IMP) is predominantly metabolized by CYP2C19. Drug Metab. Dispos., 40(5), 843-846 (2012). ①-3 Yu Sunakawa, Ken-ichi Fujita, Wataru Ichikawa, Hiroo Ishida, Keishi Yamashita, Kazuhiro Araki, Keisuke Miwa, Kaori Kawara, Yuko Akiyama, Wataru Yamamoto, Fumio Nagashima, Shigehira Saji, Yasutsuna Sasaki: A phase I study of infusional 5-fluorouracil, leucovorin, oxaliplatin, and irinotecan (FOLFOXIRI) in Japanese patients with advanced colorectal cancer who harbor UGT1A1*1/*1, *1/*6, or *1/*28. Oncology, 82(4), 242-248 (2012). ①-4 Tetsuya Sasaki, Ken-ichi Fujita, Yu Sunakawa, Hiroo Ishida, Keishi Yamashita, Keisuke Miwa, Shigehira Saji, Yasuhisa Kato, Yasutsuna Sasaki: Concomitant polypharmacy is associated with irinotecan-related adverse drug reactions in patients with cancer. Int. J. Clin. Oncol., Epub ahead of print (2012) 【谷川原祐介】 ②-1 A. Hirasawa, T. Akahane, Y. Tanigawara, D. Aoki, Blood-direct InvaderPlus as a new method for genetic testing. Personalized Medicine (2012) 9: 657-663. ②-2 K. Kiyotani, T. Mushiroda, C. K. Imamura, Y. Tanigawara, N. Hosono, M. Kubo, M. Sasa, Y. Nakamura, H. Zembutsu, Dose-adjustment study of tamoxifen based on CYP2D6 genotypes in Japanese breast cancer patients, Breast Cancer Res. Treat., DOI 10.1007/s10549-011-1777-7., 131: 137-145 (2012). ③-1 A. Hirasawa, T. Akahane, Y. Tanigawara, D. Aoki, Blood-direct InvaderPlus as a new method for genetic -12- testing. Personalized Medicine, 9: 657-663 (2012). 【山本 昇】 ①-1 Makino Y, Yamamoto N, Sato H, Ando R, Goto Y, Tanai C, Asahina H, Nokihara H, Sekine I, Kunitoh H, Ohe Y, Sugiyama E, Yokote N, Tamura T, Yamamoto H. Pharmacokinetic and pharmacodynamic study on amrubicin and amrubicinol in Japanese patients with lung cancer. Cancer Chemother Pharmacol. 69:861-869, 2012. ②-1 Makihara RA, Makino Y, Yamamoto N, Yokote N, Nokihara H, Sekine I, Ohe Y, Tamura T, Yamamoto H. Gender Difference in Hematological Toxicity Among Lung Cancer Patients Receiving Amrubicin Monotherapy. Jpn J Clin Oncol 2012 Oct 17. [Epub ahead of print] 【長谷川好規】 ②-1 S Ogawa, Y Horio, Y Yatabe, T Fukui, S Ito, Y Hasegawa, T Mitsudomi, T Hida: Patterns of recurrence and outcome in patients with surgically resected small cell lung cancer. 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Annals of surgical oncology 2012, 19 Suppl 3:S634-45. ③-3 K Shinjo, Y Okamoto, B An, T Yokoyama, I Takeuchi, M Fujii, H Osada, N Usami, Y Hasegawa, H Ito, et al: Integrated analysis of genetic and epigenetic alterations reveals CpG island methylator phenotype associated with distinct clinical characters of lung adenocarcinoma. Carcinogenesis 2012, 33:1277-1285. 【濱田哲暢】 ①-1 Hamada A, Sasaki J, Saeki S, Iwamoto N, Inaba M, Ushijima S, Urata M, Kishi H, Fujii S, Semba H, Kashiwabara K, Tsubata Y, Kai Y, Isobe T, Kourogi H, Saito H. Association of ABCB1 polymorphisms with erlotinib pharmacokinetics and toxicity in Japanese patients with non-small cell lung cancer, Pharmacogenomics, 13:615-624(2012). ②-1 Tsubata Y, Okimoto T, Miura K, Karino F, Iwamoto S, Suzuki T, Hamaguchi S, Kanda H. Sutani A, Kuraki T, Hamada A, and Isobe T. Phase I clinical and pharmacokinetics study of bi-weekly carboplatin/paclitaxel chemotherapy in aged patients with non-small-cell lung cancer, Anticancer Research, 2012(in press). ②-2 Tsubata Y, Hamada A, Sutani A, and Isobe T. Erlotinib-induced acute interstitial lung disease associated with extreme elevation of the plasma concentration in an elderly non-small-cell lung cancer patient, Journal of Cancer Research and Therapeutics, 8: 154-156(2012). ③-1 Iwata K, Aizawa K, Kamitsu S, Jingami S, Fukunaga E, Yoshida M, Yoshimura M, Hamada A, Saito H. Effects of genetic variants in SLC22A2 organic cation transporter 2 and SLC47A1 multidrug and toxin extrusion 1 transporter on cisplatin-induced adverse events. Clin Exp Nephrol. 2011 (in press). (学会発表) 【福田治彦】 1. 福田治彦: 日本のCooperative groups : 歴史と展望. 第50回日本癌治療学会学術集会 2012.10. 2. 福田治彦: シンポジウム 医師主導臨床試験の基盤整備.第10回日本臨床腫瘍学会. 2012.7. 【柴田大朗】 1. 柴田大朗: 研究者主導臨床試験と薬事/保険制度の関わりの変遷. 第50回日本癌治療学会学術集会 シンポジ ウム「臨床試験の歴史と将来像」. 2012.10. 2. 柴田大朗: 日本発のイノベーションと制度上の課題. 第50回日本癌治療学会学術集会シンポジウム 「分子標的 治療のイノベーションと患者アクセス」. 2012.10. -13- 【山口拓洋】 ③-1 山口拓洋他.PRO-CTCAE 日本語版の開発計画と進捗状況.第 10 回日本臨床腫瘍学会学術集会.2012 年 7 月 26 日.大阪国際会議場(グランキューブ大阪) . ③-2 山口拓洋.PRO-CTCAE の日本語版開発.第 4 回日本臨床試験研究会学術集会総会.2013 年 2 月 7 日.北海道 大学クラーク会館. 【石倉 聡】 1. Nagata Y, Shibata T, Hiraoka M, Ishikura S, et al. Stereotactic body radiation therapy for inoperable T1N0M0 non-small cell lung cancer: Analysis of the Japan Clinical Oncology Group study (JCOG0403). The 54th ASTRO Annual Meeting, 2012, Boston. 2. Kubota K, Hida T, Ishikura S, Mizusawa J, Nishio M, Kawahara M, Yokoyama A, Imamura F, Takeda K, Negoro S, Harada M, Okamoto H, Yamamoto N, Shinkai T, Sakai H, Matsui K, Nakagawa K, Shibata T, Saijo N, Tamura T. Randomized phase III study comparing etoposide and cisplatin (EP) with irinotecan and cisplatin (IP) following EP plus concurrent accelerated hyperfractionated thoracic radiotherapy (EP/AHTRT) for the treatment of limited-stage small-cell lung cancer (LD-SCLC): JCOG0202. The 48th ASCO Annual Meeting, 2012, Chicago. 3. Yamaguchi M, Tobinai K, Oguchi M, Ishizuka N, Kobayashi Y, Isobe Y, Ishizawa K, Maseki N, Itoh K, Usui N, Wasada I, Ishikura S, Kagami Y, Kinoshita T, Hotta T, Tsukasaki K, Oshimi K. Long-term follow-up results of a phase I/II study of concurrent chemoradiotherapy for localized nasal NK/T-cell lymphoma (NKTCL): JCOG0211. The 48th ASCO Annual Meeting, 2012, Chicago. 4. Okamoto H, Atagi S, Kawahara M, Yokoyama A, Yamamoto N, Ohe Y, Sawa T, Shinkai T, Mori K, Takeda K, Harada M, Nakagawa K, Yoshimura N, Tomizawa Y, Takeda Y, Fukuda H, Shibata T, Ishikura S, Saijo N, Tamura T. Updated results of a phase III trial comparing standard thoracic radiotherapy (RT) with or without concurrent daily low-dose carboplatin in elderly patients (pts) with locally advanced non-small cell lung cancer (NSCLC): Japan clinical oncology group study, JCOG0301. The 48th ASCO Annual Meeting, 2012, Chicago. 5. 伊藤芳紀,石倉聡,二瓶圭二,小野澤正勝,北川雄光,安藤暢敏.多施設共同臨床試験を通した食道癌に対す る三次元放射線治療計画の標準化の試み.第66回日本食道学会学術集会,2012,軽井沢. 6. 石倉聡,原田英幸,久保田馨,樋田豊明,西尾誠人,河原正明,横山 晶,柴田大朗,西條長宏,田村友秀. 限局型小細胞肺癌に対する同時併用化学放射線療法後化学療法の第III相試験(JCOG0202).日本放射線腫瘍学 会第25回学術大会,2012,東京. 7. 石倉聡,原田英幸,安宅信二,河原正明,横山晶,岡本浩明,山本信之,柴田大朗,西條長宏,田村友秀.高 齢者III期非小細胞肺癌に対する低用量CBDCA併用放射線治療の第III相試験(JCOG0301).日本放射線腫瘍学会 第25回学術大会,2012,東京. 8. 石倉聡,原田英幸,安宅信二,河原正明,横山晶,岡本浩明,山本信之,柴田大朗,西條長宏,田村友秀.高 齢者III期非小細胞肺癌に対する低用量CBDCA併用放射線治療の第III相試験(JCOG0301).日本放射線腫瘍学会 第25回学術大会,2012,東京. 9. 二瓶圭二,田原信,布施望,大津敦,北川雄光,伊藤芳紀,石倉聡,早川和重.JCOG0604 Ⅱ/Ⅲ期食道癌に対 するCDDP/S1 化学放射線療法の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験における放射線治療QA.日本放射線腫瘍学会第25回学術大 会,2012,東京 10. 二瓶圭二,横溝晃,内藤誠二,筧善行,伊藤芳紀,石倉聡,早川和重.JCOG0401 前立腺癌術後PSA 再発臨床 試験における放射線治療QA.日本放射線腫瘍学会第25回学術大会,2012,東京 【中村慎一郎】 ②-1 中村慎一郎: シンポジウム1 研究者主導臨床試験の基盤整備 臨床研究の基盤整備 WJOG 第 10 回日本臨床 腫瘍学会学術集会.2012.7.26.大阪. 【青谷恵利子】 ②-1 藤原恵一、青谷恵利子、竹内正弘、落合和徳. 【シンポジウム講演】新薬グローバル開発試験の枠組み:JGOG. 第 50 回日本癌治療学会学術集会:シンポジウム 27 グローバルスタディの現状と未来.2012 年 10 月 26 日. 横浜市. ③-1 Eriko Aotani. International Clinical Trials Management in Rare Cancer. International Workshop on Clinical Trial for Rare Diseases. St. Marianna University School of Medicine. April 10, 2012. -14- ③-2 青谷恵利子【シンポジウム講演】日本主導型グローバル臨床研究体制整備事業の計画について.第2回臨床 研究・治験活性化協議会.2013 年 2 月 4 日.神奈川県相模原市. ③-3 青谷恵利子【研修会講演】日本主導型グローバル臨床研究拠点での実際.日本病院薬剤師会主催 第 15 回 CRC 養成フォローアップ研修会.2013 年 3 月 1 日.東京. 【牧本敦】 ③-1 牧本 敦: 「小児がんにおける国際共同臨床研究の推進」 第 50 回日本癌治療学会学術集会,2012.10. 【齋藤明子】 ②-1 齋藤明子、永井かおり、岡部有貴子、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、上島裕子、生越由枝、 西村真希、鶴澤正仁、堀部敬三: 臨床研究作業工程の標準化がもたらす臨床試験の質管理への影響に関する 検討 日本臨床試験研究会 第 3 回学術集会総会 2012.2.23 (福岡) ②-2 岡部有貴子、永井かおり、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、上島裕子、生越由枝、西村真希、 鶴澤正仁、堀部敬三、齋藤明子: 安全性情報収集の最適化に関する検討 日本臨床試験研究会 第 3 回学術集 会総会 2012.2.23 (福岡) ②-3 永井かおり、岡部有貴子、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、上島裕子、生越由枝、西村真希、 堀部敬三、齋藤明子: WEB 登録システムの利用状況に関する検討 日本臨床試験研究会 第 3 回学術集会総会 2012.2.23 (福岡) ②-4 西岡絵美子、永井かおり、岡部有貴子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、上島裕子、生越由枝、西村真希、 鶴澤正仁、堀部敬三、齋藤明子: 臨床試験における逸脱情報収集方法に関する検討 日本臨床試験研究会 第 3 回学術集会総会 2012.2.23 (福岡) ②-5 齋藤明子、永井かおり、岡部有貴子、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、竹内一美、生越由枝、 西村真希、鶴澤正仁、堀部敬三: 稀少疾患領域における多施設共同臨床試験法の検討 第 74 回日本血液学会 学術集会 2012.10.20 (京都) ②-6 岡部有貴子、永井かおり、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、竹内一美、生越由枝、西村真希、 鶴澤正仁、堀部敬三、齋藤明子: 安全性情報収集の最適化 第 74 回日本血液学会学術集会 2012.10.20 (京 都) ②-7 永井かおり、岡部有貴子、西岡絵美子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、竹内一美、生越由枝、西村真希、 堀部敬三、齋藤明子: EB 登録システムの利用状況に関する検討 第 74 回日本血液学会学術集会 2012.10.20 (京都) ②-8 西岡絵美子、永井かおり、岡部有貴子、三和郁子、佐藤則子、古川知佐子、竹内一美、生越由枝、西村真希、 鶴澤正仁、堀部敬三、齋藤明子: 臨床試験の逸脱情報収集の検討 第 74 回日本血液学会学術集会 2012.10.20 (京都) ②-9 齋藤俊樹、齋藤明子、堀部敬三: オンライン電子的収集システムによる疾患登録データと臨床研究データの 統合 第 74 回日本血液学会学術集会 2012.10.20 (京都) ②-10 齋藤明子「臨床試験実施基盤の将来を語ろう~10 年先はどうなっているか~」-小児血液腫瘍性疾患領域 における臨床研究基盤整備 日本臨床試験研究会第 4 回学術集会 シンポジウム 3 (札幌) 【中村健一】 1. 中村健一:がんの治療効果判定の画像診断. RECIST and beyond.第25回日本放射線科専門医会ミッドウィン ターセミナー. 2012.1. 2. 中村健一:個別化医療時代の観察研究と前向き研究のデザイン. 第77回大腸癌研究会. 2012.7. 3. 中村健一:Current Status and Challenges in JCOG Data Center and Operations Office. 第10回日本臨床 腫瘍学会. 2012.7. 4. 中村健一:Will PFS be appropriate as a primary endpoint of chemotherapy in NSCLC? IASLC Local Symposium. 2012.10. 5. 中村健一、室岡綾子、水澤純基、阿部純、加幡晴美、東大森綾、村井美智子、村上智美、木村綾、金戸啓介、 高島淳生、冨井裕子、山下紀子、柴田大朗、福田治彦:多施設共同臨床試験の参加施設IRBにおける迅速審査 利用の現状と改善策. 第50回日本癌治療学会学術集会.2012.10. 6. 中村健一:トランスレーショナルリサーチへの支援-米国NCIにおける支援体制と我が国. 第50回日本癌治療 学会. 2012.10. 7. 中村健一:多施設共同臨床試験グループの中央支援機構に関する日米比較研究. 第19回ファイザーヘルスリ サーチフォーラム. 2012.11. 【髙島淳生】 -15- 1. 2. 髙島淳生:Clinical Trial: Interpretation of methods and results. 第10回日本臨床腫瘍学会. 2012.7. 髙島淳生:多施設共同試験におけるバイオバンク: JCOGバイオバンクプロジェクト 第50回日本癌治療学会. 2012.10. 【佐々木康綱】 ①-1 Y. Sasaki, K. Miwa, K. Yamashita, Y. Sunakawa, K. Fujiwara, N. Katsumata, Y. Fujiwara, M. Namiki, N.Koyanagi: Phase I and pharmacokinetic study of farletuzumab in solid tumors. 48th Annual meeting of American Society of Clinical Oncology, Chicago, 2012 6. 【谷川原祐介】 1. Y. Tanigawara, “Pharmaco-metabolomics of anticancer drugs,” 10th International Conference of the Asian Clinical Oncology Society, Seoul, June 2012. 2. 谷川原祐介:シンポジウム「我が国におけるバイオマーカー研究の現状:Pharmaco-metabolomics for anticancer drugs」 ,第10回日本臨床腫瘍学会学術集会,2012年7月,大阪 3. 谷川原祐介:教育講演「分子標的治療薬のPK/PD」 ,第10回日本臨床腫瘍学会学術集会,2012年7月,大阪 【長谷川好規】 ③-1 Sato M, Larsen J, Lee W, Shames D, Ignacio I. Gazdar W, Shay J, Minna D, Kondo M, Hasegawa Y. THE COMBINATION OF FIVE CHANGES (TELOMERASE, P16/RB BYPASS, P53 KNOCKDOWN, KRASV12, C-MYC) TO- GETHER WITH SERUM-INDUCED EPITHELIAL MESENCHYMAL TRANSITION PROGRESSES NORMAL HUMAN BRONCHIAL EPITHELIAL CELLS TO FULL MALIGNANCY 5th Asia Pacific Lung Cancer Conference Fukuoka 2012.11.25-28. ③-2 Yoshida K, Sato M, Hase T, Momen Elshazley, Yamashita R, Usami N, Taniguchi T, Yokoi K, Kondo M,Girard L, Minna J, Hasegawa Y TIMELESS IS OVEREXPRESSED IN LUNG CANCER AND ITS KNOCKDOWN INDUCES APOPTOSIS AND CHEMOSENSITI- ZATION IN LUNG CANCER CELLS 5th Asia Pacific Lung Cancer Conference Fukuoka 2012.11.25-28. ③-3 楠瀬公章、橋本直純、今泉和良、高納 崇、青山大輔、阪本考司、木村元宏、長谷川好規: 肺癌細胞における TGFβ誘導上皮間葉移行に対するPTENC 末端リン酸化部位遺伝子変異導入による制御効果の検討 第52 回日本 呼吸器学会学術講演会 神戸 2012.4.20-22. ③-3 青山大輔、橋本直純、今泉和良、高納 崇、阪本考司、楠瀬公章、木村元宏、長谷川好規: 腫瘍微小環境因子 による肺癌悪性表現型獲得を標的とした薬物調節型遺伝子導入による PTEN リン酸化部位遺伝子変異治療の 戦略 第 52 回日本呼吸器学会学術講演会 神戸 2012.4.20-22. (書籍) 【山中竹春】 ③-1 W. Turnbull 著.森川俊彦,山中竹春訳.『臨床試験における群逐次法 : 理論と応用』. シーエーシー出版 社 2012. (知的財産権) なし (政策提言(寄与した指針等) ) 【山本信之】 肺癌診療ガイドライン 2012 年度版 日本肺癌学会編 (その他) なし -16-