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受動喫煙防止対策 ガイドライン

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受動喫煙防止対策 ガイドライン
4
取り組みのポイント・役割
受動喫煙防止対策を進めるためには、一人ひとりが喫煙や受動喫煙による健康影響を理解し、周囲に理解と協力を求めな
がら、高い意識を持って職場ぐるみで取り組むことが大切です。
事業主 施設管理者 健康管理担当者
●喫煙者・非喫煙者の理解と協力を得ながら、禁煙化を
進めましょう。
●たばこを吸わない人(特に、未成年者や妊産婦)への
配慮や喫煙マナーを呼びかけましょう。
従 業 員
たばこを吸う方
●受動喫煙防止の大切さを理解し、協力しましょう。
●たばこを吸わない人に配慮し、喫煙マナーを守ると同時
に、周囲に呼びかけましょう。
●禁煙や喫煙防止についての情報や指導の機会・場所を
提供しましょう。
●たばこをやめたい人は、禁煙に挑戦しましょう。
●禁煙支援(禁煙相談・禁煙治療)を行える薬局や医療
機関を紹介しましょう。
●喫煙マナーや禁煙を呼びかけましょう。
5
たばこを吸わない方
●禁煙に挑戦している人を支えましょう。
受動喫煙防止対策に関する相談窓口一覧
相談内容
窓 口
受動喫煙防止対策に関する
厚生労働省支援事業について
連絡先
宮城労働局労働基準部健康安全課
☎ 022-299-8839
仙台労働基準監督署
☎ 022-299-9073
職場の受動喫煙防止対策について
(独法)労働者健康福祉機構
宮城産業保健総合支援センター
☎ 022-267-4229
禁煙支援(禁煙治療)について
(一社)仙台市医師会
☎ 022-227-1531
禁煙支援(薬局・薬剤師の紹介)について (一社)仙台市薬剤師会
禁煙支援(個別相談・情報提供)について
☎ 022-391-1150
職場 における
受動喫煙防止対策
ガイドライン
受動喫煙の無い職場の実現のために
青葉区保健福祉センター家庭健康課
☎ 022-225-7211 ㈹
1 日の 1/3 以上の時間を過ごす職場では、働く人をたばこによる健康影響から守り、
宮城野区保健福祉センター家庭健康課
☎ 022-291-2111 ㈹
受動喫煙の無い、健康で快適な環境をつくることが大切です。
若林区保健福祉センター家庭健康課
☎ 022-282-1111 ㈹
太白区保健福祉センター家庭健康課
☎ 022-247-1111 ㈹
泉区保健福祉センター家庭健康課
☎ 022-372-3111 ㈹
宮城総合支所保健福祉課
☎ 022-392-2111 ㈹
秋保総合支所保健福祉課
☎ 022-399-2111 ㈹
目指す姿:敷地内禁煙又は屋内禁煙
ただし、事情により禁煙とすることが極めて困難な場合には、
当面、完全分煙等の受動喫煙防止対策を講ずるよう努めることとし、
将来的には敷地内禁煙又は屋内禁煙とすることが望まれます。
そのほか、「仙台市受動喫煙防止対策ガイドライン」や禁煙支援など、受動喫煙防止に
関する情報については、以下をご覧ください。
仙台市 HP「防煙・禁煙・分煙のまちづくり」
http://www.city.sendai.jp/fukushi/kenko/promotion/0611.html
働く市民の健康づくりネットワーク会議
仙台労働基準監督署、(独法)労働者健康福祉機構宮城産業保健総合支
援センター、仙台地域産業保健センター、仙台商工会議所、
(公社)
宮
城労働基準協会仙台支部、全国健康保険協会宮城支部、
(独法)労働者
健康福祉機構東北労災病院治療就労両立支援センター、健康保険組合
連合会宮城連合会、
(一社)仙台市医師会、
(一社)仙台歯科医師会、
(一社)
仙台市薬剤師会、仙台市
発行/仙台市健康福祉局健康増進課
〒980-8671 仙台市青葉区国分町三丁目7番1号
TEL 022-214-8198
FAX 022-211-1915
平成26年9月
再生紙を使用しています。
仙台市 ・ 働く市民の健康づくりネットワーク会議
1
3
受動喫煙防止の必要性
たばこの煙に含まれる有害物質
副流煙
タール
3.4 倍
ル、一酸化炭素などの有害物質や、約 60 種類の発がん物質も含まれています。
たばこは吸う本人だけでなく、たばこを吸わない周囲の人の健康にも影響を
及ぼします。他人のたばこの煙を吸わされることを「受動喫煙」といいます。
たばこの煙には、たばこを吸う人が吸い込む「主流煙」と、火のついたたば
この先から立ち上がる「副流煙」があり、主流煙より副流煙のほうが有害物質
一酸化炭素
4.7 倍
受動喫煙
従業員の健康確保と快適な職場環境の形成のため、事業主、施設管理者、健康管理担当者、従業員のみんな
たばこの煙には、4,000 種類以上の化学物質が含まれており、ニコチンやター
ニコチン
2.8 倍
主流煙
受動喫煙防止対策の実践
の含有量が数倍∼数十倍高いことが分かっています。
厚生労働省「喫煙と健康問題に関する検討会」報告書(平成13年12月)より
で 敷地内禁煙 又は 屋内禁煙 に取り組みましょう!
ただし、禁煙とすることが極めて困難な場合には、当面、 完全分煙 等の対策を講ずるよう努めましょう。
分煙には限界がある*ことから、仙台市では、受動喫煙防止対策の目指す姿を敷地内禁煙又は屋内禁煙としています。
*たとえ基準を満たした喫煙室の中で吸っても、①∼③のようなことが原因で、受動喫煙が生じてしまうことを言います。
① 退出時の空気の流れからの漏れ
② ドアなどの隙間や空気取入口(ガラリ)からの漏れ
③ 喫煙後の喫煙者の呼気や髪の毛・衣服からの「三次喫煙」
喫煙による健康影響(喫煙者本人)
喫煙は、さまざまながん、循環器疾患(脳卒中、虚血性心疾患等)、呼吸器疾患(COPD ①等)、糖尿病、周産期の異常②
等の原因となります。
喫煙は日本人の疾病と死亡の最大の原因です。日本における喫煙を要因とした循環器疾患・がん・呼吸器疾患による死亡
者数は、年間約13万人に及びます。
これ以外にも…
これ以外にも…
1 COPD(慢性閉塞性肺疾患)
主として長期の喫煙によってもたらされる肺の炎症性疾患のことで、
咳・たん・息切れなどから始まり、ゆっくりと呼吸障害が進行します。
さまざまな体と心の病気と合併することの多い病気です。
2 周産期の異常
喫煙は、女性ホルモンの分泌を低下させ、生理不順や不妊のほか、妊
娠合併症(流産、早産、子宮外妊娠等)や子宮頸がん、卵巣のがん等の
リスクとなり、妊娠・出産へ大きな影響をもたらします。
屋外も含め、敷地内全域で喫煙を禁止します。
屋内禁煙
屋内を禁煙とし、屋外に喫煙場所を設置します。
③換気扇
屋外に喫煙場所を設置する際の注意点
眼 失明、白内障
心臓 心臓発作
歯 歯周疾患(歯肉炎)、 腹部 胃潰瘍、
歯の喪失
皮膚 シワが増える、
老化が早まる
建物(施設)
敷地内禁煙
十二指腸潰瘍
骨 骨粗しょう症
など、たばこは、全身にさまざまな健康影響を
もたらします。
厚生労働省「禁煙支援マニュアル(第二版)」
(平成25年4月)より
たばこの煙は、風に乗って周囲の人に受動喫煙をも
たらしたり、屋内に入ってきたりと、喫煙場所から離れ
③窓
た空間にまで影響を及ぼすことが知られています。
そのため、屋外に喫煙場所を設ける場合には、図の
①∼④のようなところから十分に離して喫煙場所を設置
④子どものいる空間
することが望まれます。
①出入口
十分な距離がとれない場合には、風向きや利用頻度
など を考 慮し、必 要に 応じて「囲 い」や「ついたて」
等を設けるなどの工夫が必要となります。
受動喫煙による健康影響(周囲の人)
たばこを吸わない人であっても、受動喫煙など
の短期間の少量曝露によっても健康に影響があり
ます(右表)。
受動喫煙による死亡数は、肺がんと心筋梗塞に
限っても年間約 6,800人にのぼると推計されてい
ます。
「わが国における受動喫煙起因死亡数の推計」
(厚生の指標2010)より
2
代表的な健康影響
肺がん、副鼻腔がん、子宮頸がん、呼吸機能の
低下、気管支喘息の悪化、心筋梗塞、動脈硬化
妊婦、乳幼児への
健康影響
流産、早産、低出生体重児、乳幼児突然死症候
群(SIDS)
子どもへの健康影響
中耳炎、気管支喘息、呼吸器感染症、呼吸機能
の低下、身体発育の低下
たばこをめぐる社会の動き
施設管理者の方は…
●市民や利用者に対して、受動喫煙防止対策の趣
旨などについてポスター掲示等により周知を図
り、理解と協力を求めましょう。
●喫煙場所を設ける場合には、喫煙場所を明確に表
示し、喫煙場所を利用しない市民や利用者(特に、
未成年者や妊産婦)が 立ち入らないようにしま
しょう。
[ 平成15 年 5 月施行 ]
半径7m程度
(直径14m)
ポスター
看板等
喫煙場所
敷地
②通路
②駐車場
未成年者や妊産婦
が 立 ち入ら ない よ
う、喫煙所であるこ
とを明確に表示
風向きや利用頻度
などを考慮して設置
屋内に喫煙のための部屋を設け、喫煙場所から非喫煙場所にたばこの煙が流れ出ない
ようにします。
完全分煙
■ 国の取り組み
健康増進法(第 25 条)
煙の到達範囲
喫煙が行われても粉じん濃度
が増加しないこと
“多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙を防止する
ために必要な措置を講ずるように努めなければならない”としました。
時間平均浮遊粉じん濃度:0.15mg/m 3以下
一酸化炭素濃度:10ppm 以下
非喫煙場所(禁煙区域)
厚生労働省健康局長通知
“今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間について
「受動喫煙防止対策について」 は、原則として全面禁煙”としました。
喫煙室
排気装置
[ 平成 22 年 2 月発出 ]
健康日本 21(第 2 次)
[ 平成 24 年 7月策定 ]
第12 次労働災害防止計画
[ 平成 25 年 2 月策定 ]
労働安全衛生法の改正
[ 平成 27 年 6 月までに施行予定 ]
平成 32 年までの“受動喫煙の無い職場の実現”や、平成 34 年度までに成人の喫煙率を12%に
することなどを目標としました。
労働者の安全と健康を確保するため、平成 29 年までに職場で受動喫煙を受けている労働者の割
合を15%以下にすることを目標としました。
喫煙室
分煙
改正の施行により、労働者の受動喫煙を防止するため、事業者及び事業場の実情に応じ適切な措
置を講ずることが、事業者の努力義務となります。
■ 仙台市の取り組み
仙台市受動喫煙防止対策ガイドライン
[ 平成 26 年 3 月策定 ]
たばこによる健康影響から市民を守り、健康で快適に過ごすことができる「受動喫煙
防止」のまちづくりを目指して策定しました。
厚生労働省による基準
一定の空気の流れ
0.2m/ 秒以上
給気口(ガラリ)などにより排気風量と同量以上の給気を確保
分煙の基準・方法等については、厚生労働省「分煙効果判定基準策定検討会報告書」(平成14 年 6 月)をご覧ください。
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