Comments
Description
Transcript
近年の温州ミカンの生産量
愛媛大学農学部農場子 R告 (Bull. Exp Farm Fac Agr i Ehime Univ )25: 9-16 (2003) 近年 の温州 ミカ ンの生 産量、購入 量、卸売価格 の 推移 か らみた適正 生 産量 の推定 水 谷 房 雄 Presumption for Appropriate ぬLrl10unt of Productlon frOm Recent Fluctuations in Production, Purchase PLrllount per Capita and WVholesale Prices of Satsuma Mandarin(Citrus口 "sF2五 口Marc.)Fruit in Japan Fusao hr/11zuTANI Suttmary Satsunla mandarin is one of the most inlportant fruits and its amount of produc‐ tion is the greatest among tree fruits in Japano Recently, due to alternate bearing, the produciton amounts and 、vholesale prices have fluctuated from year to yeari However, it seems that the fuctllation tcnds to converge to about l.l miliiOn tons for prodtiction anlount and about 155 yen/Kg for M/holesale price. The annual purchase amount per capita has recenity been nlaintained at approximately 6 Kg and yet the amotint cannot bta expected to increase drastically in the near future. By employing thc regresslon cluatation from the data of recent years, the appropriate productlon amount is estimated as about 0 87 nlilllon tons ifvholesale the 、 price should be nlain一 tained at 300 yen/必 〔 g, 緒 雷 温州 ミカンはわが国の果実 の 中で も最 も多 い生産量 を占める。近年、温州 ミカン生産農家 は販売価 格 の高下 に一喜一憂 を してい る。温州 ミカンは無種子 で寛皮性 なので食べ やす く、景」 皮 して も手が汚 れない とい う特質を有 してい る。ここでは、昭和 3 5 年か ら平成1 4 年まで温州 ミカン生産量 、卸売価格、 1 ) をもとに生産農家 にとっての適正生産量が 購 入量 などのデ ー タ どれ くらい なのかについて考察 を 試 みた。 1 日 生産量 と購入量 第 1 図 に示す よ うに、総生産量 は昭和 3 5 年の約 9 0 万 トンか ら急激 に増 加 し、昭和5 0 年の 約 3 7 0 万 ト ンで ピー クに達 し、そ の後減少 に転 じて 、平成 6 年 以降は隔年 結果 の様相 を示 しなが ら漸減 して い る。 一 人当た りの 入量 も、総生産量 とパ ラ レルに 購 推移 して い る。す なわち、昭和3 5 年の一 人当た り6 . 5 k 9 か ら昭 和 5 0 年には2 0 k 9 とピー クに達 し、そ の後減少 し、平成 5 年 以 降 は平均 で6 . 3 k 9 でほぼ一 定 した - 9 - 十 ―□―一人当たりのR4入丘 一 一 人 当 た りの 生 産量 一 o― 一 人 当 た りの 時 入 ユ 4 1 0 6 3 5 1 0 . 2 105 ︱ > 畦 討 cS ヨ ン 淳 ︵ 否︶ 2 5 1 0 6 ゼ ︶ 宮 拙 = G い型 莉 く ︱ ︵ ︱ > ほ ド こS ヨ ン 浄 ︵ 否︶ ハ ニ ︶咽 胆 判 翌 ︵ 3 1 0 5 1 5 1 0 6 1 1 0 ° 5 1 0 5 S3540455055606263H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10Hl 121314 S 3 5 4 0 4 5 5 0 5 5 6 0 6 2 6 3 H 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 年 年 一 第 2 図 温 州 ミカ ンの 人当た りの生 産量 と 一 人当た りの購 入量 の年次 的推移 一 第 1 図 温 州 ミカ ンの総生産量 と 人当た りの購 入量 の年次的推移 一 値 で推移 して い る。総生産量 と 人当た りの購 入 ― ― 一 人 当 た りの 生 産 主 一一 人 当 た りの 購 入 エ 量 の 関係 を見 る と、過去 の 昭和3 5 年が総生産量9 0 ︵ 翌 ︶ 営 く 憲 G ぶ世 却 く ︱ ︱ 日 赳 朝 G チ把 細 く ︱ 万 トン、購 入量 6 . 5 k 9 、昭和 4 0 年が 総生産量 が1 3 3 一 万 トンで 、 人当た りの購 入量が9 , 7 k 9 であ つた。 平 成 5 年 以 降 で は、購 入量 が約6 . 3 k 9 と平均 的 な 数値 で安 定 して い るの に対 して、総 生 産量 は1 5 0 万 トンと1 1 0 万 トンの 間 を高 下 しなが ら漸減 の 傾 向 を示 して い る。 一 第 2 図 には各年 の 人口か ら 人当た りの生 産量 一 を計算 し、 一 人当た りの生産量 と 人当た りの購 入量 の推移 をみ た もので ある。生産量 の増減 に相 一 呼応 して購 入量 も変化 して い るが 、 人当た りの 生産量か ら一 人当た りの購 入量 を差 し引 い た量 の 変化 を見 る と ( 第 3 図 ) 、昭和 3 5 年、4 0 年で は 3 ∼ 4 k 9 で あ つたの に対 し、4 5 年か ら6 0 年にか け て S3540455055606263H1234667891011121314 年 一 第 3 図 温 州 ミカ ンの 人当た りの生産量か ら 一 人当た りの購 入量 を差 し引 い た量 の 年次的推移 は 9 ∼ 1 2 k 9 となって い る。平成 6 年 か ら1 2 年まで 、 あるのに対 して、裏年は 3k9前後で推移 してい る。 表年 では 4∼ 6 kgで 2.人 回の推移 と生産量、購入量 人口は昭和35年か ら60年まで急激 に上昇 し、 第 4図 に温州 ミカ ンの総 生産量 と人口の推移 を示 した。 その後 の上昇率 は低下 している。温州 ミカ ンの生産量 は、人口の増加率 が最 も高 い昭和40年か ら50年 ー にかけて、 ピー クに達 してい る。人口増加率 と総生産量 の関係 を第 5図 に示 したが、総生産量 が ピ クに達 した昭和50年以降は人口増加率 と生 産量が平行 して減少 してい る。昭和50年か ら平成14年の間 の総 生産量 と人口増加率 の相関 を見 る とR=0.97の 高 い相関係数 を示 してい る (第6図 )。同様 な関 - 1 0 - -3-― 総 生 産 エ 十 ‐畑 -3-給 1 3 1 0 5 4106 一 生産 エ 人礎 加率 4 1 0 ° ヽ25 105 35106 3 5 1 0 ° 1 2 1 2 1 0 5 3 1 0 6 1 1 1 5 , 0 5 占 2 5 Ⅲ0 6 + 2 5 1 0 6 0 3 2 1 0 6 0 6 1 1 1 0 5 と 2106 10510S 15106 l l105 1106 5105 s 1 0 6 96104 1 1 0 5 9104 5 1 0 5 S3540455055606263H12345678910111213,4 年 > B透 き 招 ︵ 付摘 ま ︶ ハ ニ︶ 日 迎 判範 ︵ ハ 一︶ H 瑠 朝 費 ︵ 3106 0 2 0 S3540455055606263H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1314 年 第 4 図 温 州 ミカ ンの総生産量 と人口の年次 的 推移 3 ) 第 5図 温 州 ミカンの総生産量 と人口増加率 の 年次的推移 4) 総 生 産 量 と人 口 増 加 率 の 相 関 (S50H14) ― ― 一 人 当 た りの 購 入 エ 1 4 ― y= 027966+38824e-07x R=097196 1 2 1 2 0 8 0 6 > 口透 き 柑 ︵ 相担 ざ ︶ ぷ 辞 貯 ︶離 R 智 口く ︵ ︵ ジ ︶ 日 く 憲 G 3翌 珊 く 1 1 0 4 0 2 106 15106 2106 25105 3106 35106 0 S 3 5 4 0 4 5 5 0 5 5 6 0 6 2 6 3 H 1 2 3 4 5 5 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 4106 年 総生産量 ( ト ン) 第 7 図 温 州 ミカンの一人当た りの購入量 と人 口増加率 ( 年率) の 年次的推移 第 6 図 温 州 ミカ ンの 総 生 産量 と人 口増 加 率 ( 年率) の 相 関関係 係 は人口増加率 と一 人当た りの購入量 の 間で も見 られる (第7図 )。 3.生 産量 と卸売価格 昭和35年か ら平成14年までの総生産量 と卸売価格 の推移 を第 8図 に示 した。昭和40∼昭本国50年にか けては卸売価格 は90円前後 で推移 してい るが 、生産量が最高に達 した昭和50年以 降は生産量の減少 に 対応 して、卸売価格 も平成 3年 まで上昇 してい る。平成 4年 、5年 と低価格が続 い た後、平成 6年 か らは価格の上下動 を繰 り返すパ ター ンを示 してい る。平 成 8年 か ら平成14年の表年 の生 産量 と卸売価 - 1 1 - ― 総生 産二 … 卸売価 格 表年 (H8H14) 4 1 0 6 1 8 1 0 6 3 5 1 0 5 1 7 1 0 6 ― y = 1 7017e106 - 1 37e+05x ―― y ・148 33 ■1 5x H 1 5 予想最 = 1 1 5 4 x 1 0 S ( ト ン) H 1 5 予想価格 = 1 5 4 4 円 1 6 1 0 8 畳 潮宙議 ︵ コ \否 ︶ ハ 一︶ 宮 組 朝 縦 ︵ 彗潮宙 譲 ︵ コ \否 ︶ 、′二︶瑠 凹 判 翌 ︵ 3 1 0 b R= 0 9926ヽ R= 0 98198 1 3 1 0 6 15106 1 2 1 0 6 ―一 『 一 1106 □ 口 1 1 1 6 S 510B S3540455055606263H1 2 3 4 5 8 7 8 9 Ⅲ l 1 0 6 011 12 13 14 9 年 第 8 図 温 州 ミカ ンの総生産量 と卸売価格 の年 次的推 移 第9 図 格 を取 り出 し、それぞれの回帰直線 を計算 した と ころ (第 9図 )、 R=0.98以 上の高 い相関係数 が 得 られ、 この 回帰式 を もとに平成1 5 年の生 産量 と 卸売価格 を推定す る と、予想 生産量 = 1 . 1 5 4 × 1 0 6 トン、予想卸売 価 格 = 1 5 4 円 とな った。 また、裏 13 平成 8-14年 の表年 における総生産量 と卸売価格 の相関関係 ― 総生産■ _ 卸 売価格 Hコ 哀年 (H8H14) 1 3 1 0 6 ― 17106 y = 1 185e+06 - 12000x -―― y = 344 5 - 37 9x R= 0 56023 R= 0 98193 HⅢ 6 予想量 = 1 1 2 5 x 1 0 6 ( ト ン) H 1 6 予想価格 = 1 5 5 0 円 雪料 自 離 ︵ コ\否 ︶ 16ヽ 06 年 について も同様 な計算 をした ところ (第10図)、 昼 ` ロ ` ヽ 、 対5106 生産量 の相関係数 は高 くなか ったが、卸売価格 の 電 相関係数 はR=0.98と 高 かった。回帰式 か ら求 め 翌 14106 た平成16年の予想生産量 は1.125×106ト ン、予想 1 年 、 \ \ 13的 6 卸売価格 は155円とな った。 これ らの結果 は表年 であれ、裏年 であれ生産量 は1.10×106ト ン当 た 12106 りとな り、卸売価 格 も155円前後 に収束す ること 11的 6 を示 している。 8 10 12 14 年 10図 平成 8-14年 の裏年 における総生産量 と卸売価格 の相関関係 第 4.補 正卸売価格 経 済 は変動 してお り、卸売価格 の実 質的 な価値 は時代 とともに変 わる。そ こで 、 ここで は消費者物 価指数 の 変動 を考慮 して、補正卸 売価格 を計 算 した。第 11図は平成 12年を100と した時 の消 費者物価 指数 の年次変 動 を示 した もので ある。昭和 35年か ら昭和60年の物価指数 の変動 が 大 きいの に対 して、 昭和 60年以降 の 変動 は小 さい。第 12図は卸売価格 と補 正卸売価格 を比較 した もので あ るが 、補 正卸売 ー 一 価格 で は昭和 40年は350円/k9と な り、生産量が拡大 して い る時期 と 致 して い る。 生産量が ピ ク に達 した昭和 50年の補正卸売価格 は161円とな り、近年 の平成 9、 11、13年の低価格 (補正価格で149 ∼154円)に 類似 して い る。 一 第 13図には補正卸売価格 と 人当た りの購 入量/一 人当た りの生鮮量 の変動 を示 した。平成 6年 以 一 降 は補 正卸売価格 と 人当た りの購 入量/一 人 当 た りの生 産量 の 間 に同 じような変動周期が見 られ - 1 2 - ― 補 正 卸 売価 格 400 350 300 300 250 250 200 200 150 150 100 100 / ︵ メ \ E ︶弾 埠 照愚 0 6 葦 H 雪 滸 ヨ辞 ︵ コ \否 ︶ 0 8 0 4 6呈 巾 ■ 営 こ 韻 饗 壇 が 伸 忠 妥 ダ 350 50 S35404550556061 6263H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 '3 14 50 S3540455055606263H1 2 3 4 5 8 7 8 9 1011 12 1314 年 年 第1 1 図 消 費者物価指数 の年次的変動 第 1 2 図 温 州 ミカンの卸売価格 と卸売物価指 数 に よ り計算 した補 正 卸売価格 の年次的 推移 0 0 4 ――□―‐一 人 当 た りの 姑 入 二 0 0 4 ―□一―一人当たりの残入量/一 人当たりの生産量 0 5 3 8 0 5 3 0 0 3 6 ︱> い 討 S 260 0 5 1 こ辞 ン 浄 ︵ 否︶ ︵ 翌 \ E ︶翌 壇 ば 最 0 0 2 2 筆 常 日 削宙 離 ︵ コ\斎 ︶ 0 5 2 4 増 慨 朝 G ぶせ 却 く ︱ ヽ日 く 接 G 3翌 ﹃ く ︱ 300 200 150 0 0 ︲ 100 0 5 50 2 S3540455055606263H1 2 3 4 6 6 7 8 9 101コ S3540455055606263Ⅲ Ⅲ2 3 4 6 6 7 8 9 10 11 121314 121314 年 年 第 1 3 図 一 人当た り購 入量/ 一 人当た り生産量 と補 正 卸売価格 の年次的推移 第1 4 図 温 州 ミカ ンの卸売価 格 と一 人当た りの 購 入量 の年次的推 移 る。 しか しなが ら、 一 人当た りの購 入量/ 一 人当た りの生 産量の 変動が上方方向 に収束す る傾 向 を示 す の に対 して、補正補正価格が下方方向 に収 束す る傾 向が見 られ る。 5 B 一 人当 た りの購 入量 および生産 量 と卸 売価格 の 推移 一 人当た りの 入量 は 購 昭和5 0 年の2 0 k り を ピー クに減少 し、平成 3 年 以降は 6 ∼ 7 k 9 で 推 移 してい る ( 第1 4 図) 。 しか しなが ら、卸売 り価格 の 年次変動 は激 しくな っている。第 1 5 図には一 人当た りの購 入量 と補正卸売価格 の 関係 を示 した。 一 人当た りの購 入量が増加 してい る昭和 5 0 年まで は補正卸売価 格 も低下 したが 、そ の後購 入量が減少す るに従 って補正卸売価格 も増加 に転 じ、平成 3 年 か ら再 び低 - 1 3 - 一 下 を示 し、平成 5年 以降は価格 の高下 を示 して い る。平 成 6年 以降は 人当た りの購 入量が比較的安 一 いことを示 して いる。 定 して い る こ とか ら、この補正卸売価格 の 変動 の 要 因 は 人当た りの購 入量 にな 一 一 の生産 第 16図には 人当た りの生 産量 と補正卸売価格 の推移 を示 した。平成 6年 以降 の 人当た り 一 量 の変動 と補 正卸売価格 の変動 を見 る と、 人当 た りの生産量 の少 しの変動 で価格 が大幅 に変動 して い る ことが 分 かる。裏年 の一 人当た りの生産量 は約 9k9で 推移 して い るが 、補 正卸売価格 は年 ごとに 一 低下す る傾 向 を示 して い る。 このこ とは、す で に 人当 た りの生産量 9k9が 、卸売 価格 を高 く維持す る上 で は高 い値 であ る ことを示唆 して い る。 これ を総生産量 に換算す る と115万 トンとなる。供給量 のわず か な多寡 によ つて、卸売価格が高下す ることい う こ とは、温州 ミカ ンが 国民 の食生活 の 中で 、 一 一 重 要 な位 置 を占め て い ることを表 して い る と思 われ る。昭和 35年の 人当 た りの購 入量 は6.5k9、 一 一 人当 た りの生産量 は9.6k9、総生産量 は89万 トンだった。平成 14年の 人当た りの購 入量 は6.3k9、 一 9k9、総生産量 は113万 トンで ある。昭和 35年頃は 人当た りの購 入量が増加 し 人当 た りの生産量 は8。 一 一 つつ ある時代 であ ったか ら、 一 人当た りの生 産量 も増加 した。 しか し、ほぼ 人当た りの購 入量が い 13図を見 定 して い る現在、卸売価格 を高 く維持 しよう と思 えば、生産量 を下 げ るほか手段 はな 。第 一 る と、平成 6年 か ら平成11年までは 人当 た りの購 入量/一 人当た りの生 産量 の変動 と補 正卸売価格 一 の変動 が平行 して動 いてい るが 、平成 12年以 降 では 人当た りの購入量/一 人当 た りの生 産量 が上昇 傾 向 を示す の に対 して、補正卸売価格 は減少傾 向 を示 して い る。 この点 か らも、生産量が潜在 的 に多 一 い こ とが うかがわれ る。平成 9年 以降の表年 の 人当 た り購 入量/一 人当 た り生産量が徐 々 に増加 し て い るに もかか わ らず、補正卸売価格 が150円と低 迷 して い るこ とも生産量 の 潜在 的過剰 を示唆 して い る。 … ― 一 人 当 た りの輸 入■ 相駈 価格 一 ロー‐一 人 当 た りの 生 産 エ 400 ︱ 済 ほ 討 cS 岸 滸 浄 ︵ 蒼︶ ︵ 翌 \ E ︶翌 厚 ば 遺 H準 ︱ > い討 こSヨ ン, ︵ 斎︶ ︵ 翌 \ E︶理厚ばE H揮 S3540455055606263H1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 121314 S3540455055606263H1234567891011121314 年 年 一 第 1 5 図 補 正卸売価格 と 人当た りの購 入量 の 年次 的推 移 一 第 1 6 図 補 正卸売価格 と 人当た りの生産量 の 年次的推移 6口 適正生産量 の推定 一 第17図は平成 5年 か ら平成14年までの 人当た りの生産量 と補正卸売価格 の相関関係 を示 した。 さ らに、平成 10年か ら14年までの最近 5年 間の推移 の相関関係 を第18図に示 した。相関係数 はR=0.64 と必ず しも高 くないが 、第18図の 回帰式 に基づいて、 キ ロ当 た り300円の補 正卸売価格 を得 るための -14- 一人当た りの生産量 と補正卸売価格の相関 ( 平成 5 年 か ら平成 1 4 年 ) 一人当た りの生産■ と補正卸売宮特の相田 ( 平成 1 0 年 か ら平成 1 4 年 ) ― ― ― ― ― ―y = 529 12 - 33 61lx 9 95 10 0 5 ∞ ︵翌 \ E ︶ 弾 捏 ば 底 日 解 ︵ 翌 \ 旺 ︶黎 狸 R愚 四 霊 100 8 5 103 8 5 105 11 115 12 125 - 人 当た りの生産量 ( K 9 ) 第1 7 図 平成 5 - 1 4 年 における補正卸売価格 と 一人当た りの生産量 の相関関係 R= 0 64073 9 95 10 195 11 - 人 当たりの生産工 ( k g ) 115 第1 8 図 平成 1 0 - 1 4 年 における補正卸売価 格 と 一 人当た りの生 産量 の 相 関関係 一 人当 た りの生 産量 を計算す る と6 . 8 k 9 となる これ に 。 人) を かける と総 平成 1 4 年の 人口 ( 1 . 2 7 4 2 億 生産量 は8 6 . 6 万 トン となる。 ちなみ に、平成 1 3 、1 4 年産 の需給調整 ・経営安定対策 による温州 ミカ ン の 補 てん基 準価 格 は1 9 0 円/ k 9 、 最低基準価 格 は1 5 2 . 4 7 円/ k 9 と なって い る 2 ) 。この 需給調整 ・経営 安定対策 による価格補償制度 は一面で低価格 の補償 とい う光 の面 を持 つ が 、同時 に もともと低価格 に しか な らな い 品質 の悪 い果実 を出荷 して も補償 が 得 られ る とい う ことになれば、市場 全体 の卸売価格 を低 下 させ る とい う影 の側面 も有 して い る点 を見 てお く必要があ る。 これ に関連 して、第 9 、 1 0 図に 見 られる ように、近年 、表年 で あれ裏年 であれ 、卸売価格が最低基準価格 に近 い 1 5 5 円に収束す る傾 向 の あ る ことは、本価格補償制度 の導 入 と関係 があるのではないか と考 え られる。 す F寄 要 温州 ミカンは日本 で重要な果実の一 つで、生産量は呆構 の うちで最 も多 い。最近、温州 ミカンは隔 年結果 のため 、生産量 と卸売価格が年 ごとに高下の変動 を示 してい る。 しか しなが ら、その変動 も収 束す る傾向があ り、生産量 は1 1 0 万トン、卸売価格 は1 5 5 円程度にな りそ うな傾向である。年間の一 人 当 た りの購入量 は最近約 6 k 9 で維持 されてお り、近 い将来、 この量が劇的に上昇す ることは期待 で き そ うにない。最近 のデー タを利用 して、回帰 直線 か ら計算す ると、3 0 0 円/ k 9 の 卸売価格 を得 るため には、生産量 を約8 7 万トンに しなければならないと思 われる。 参 考 文 献 ( 1 ) 愛 媛県 ( 2 0 0 3 ) 愛媛 の呆樹 ( 平成1 5 年1 1 月) 、愛媛県農林水産部農業振興局農産園芸課 ( 2 ) 愛 媛県 ( 2 0 0 3 ) 愛媛 の果構 に関す る資料 ( 平成1 5 年1 2 月) 、愛媛県農林水産部農業振興局農産 園芸課 -15- (3)http://WWw.statt go.jp/data/jinsui/wagakuni/zuhyou/05k5-1.xls (4)http i//WWw.stat,gO.jp/data/1inSui/wagakuni/zuhyou/05k5-8.xls (5)http://wWw.stat,go.ip/data/cpi/200107/zuhyou/a002hh.xls -16-