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当日資料(日) - 日本アクチュアリー会

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当日資料(日) - 日本アクチュアリー会
アジアの生命保険市場
(日本以外)
Presented by
Paul Sinnott
2010年12月7日
目次
主要な生命保険市場の概観:
 保険市場の統計
 市場参入の難易度
 地域毎の論点
 商品構成
 M&Aの動向
 販売チャネル
各国ごとの状況:
2
 中国
 マレーシア
 フィリピン
 香港
 シンガポール
 タイ
 インド
 韓国
 ベトナム
 インドネシア
 台湾
主な生命保険市場
韓国
日本
中国
台湾
インド
香港
ベトナム
フィリピン
タイ
マレーシア
シンガポール
インドネシア
3
2009年度 生命保険 収入保険料
コメント:
• 会計年度末は12月、ただし、日本、
韓国、インドは3月。
• 日本を除くと、中国がアジア最大の
市場だが、中国は一時払契約が多
いことに注意。
• 収入保険料では、インドが台湾を抜
いた。
単位:百万米国ドル
出典:Swiss Re Sigma, “World insurance in 2009”
4
保険普及率 – GDPに対する保険料比率
コメント:
• 左のグラフは保険普及率を、GDPに
対する収入保険料の比率として測定
した結果。
• 台湾は、16.8%で最も高い普及率を
維持。
• 比較に使用した収入保険料は、より
適切と考えられる「調整後」収入保険
料(一時払保険料は10%のみ算入)
ではなく総収入保険料ベースであり、
一時払契約の多い市場(中国、台湾
など)の統計は幾分歪んでいるかもし
れない。
出典:Swiss Re Sigma, “World insurance in 2009”
5
保険の密度 – 2009年度一人当たり保険料
コメント:
• GDP対比収入保険料の他に普及率
を表すものとしてよく用いられる指標
が、人口一人当たり保険料。
• 先進国や工業国と比べ、発展途上国
の方が通常一人当たり保険料は低
い。
• 日本、香港、台湾、シンガポール、韓
国が、ここ数年間は(一人当たり保険
料金額の)上位5市場で変化なし。
• 近年、一人当たり保険料でも中国が
大きな伸びを見せている。
単位:米国ドル
出典:Swiss Re Sigma, “World insurance in 2009”
6
市場の寡占度 – 上位5社による市場占率
7
市場参入の難易度
市場
外国資本による所有制限
ライセンスの新規取得
中国
内国法人は24.9%、JVは50%
可能
香港
100%
可能
インド
26%
可能
韓国
100%
(可能)
シンガポール
100%
HNW(高額契約)ニッチのみ
マレーシア
70%
不可
台湾
100%
可能
インドネシア
80%(その後国内提携企業の比率を低減可能)
可能
タイ
2013年に49%に移行(従来は直接投資25%だが、国内の
持株会社形態が一般的)
不可
フィリピン
100%
可能
ベトナム
100%
可能
8
商品構成
市場
伝統的保険
ユニバーサル
ライフ
香港
シンガポール
台湾
中国
インド
韓国
インドネシア
マレーシア
タイ
フィリピン
ベトナム
一般に普及
販売されているが販売高は少ない
マイナーまたは未販売
9
指数連動型
医療・健康
退職者向け
変額年金
販売チャネル
市場
専属代理店
香港
シンガポール
台湾
中国
インド
韓国
インドネシア
マレーシア
タイ
フィリピン
ベトナム
一般に普及
販売されているが販売高は少ない
マイナーまたは未販売
10
銀行
ブローカー
直接販売、その他
近年のアジアにおけるM&A「ヒートマップ」
11
中国
 総収入保険料は引き続き堅調。国内保険会社がなお市場シェアで優勢
 IPO
– 上場会社の評価価値は非常に高く、新契約価値を30年程度見込んでいるが、ここ
数ヶ月で顕著に下落
– IPO予備軍– PICC Group、China Re、New China Life、Taikang Life、Sunshine
Group
 銀行による保険会社への投資
–
–
–
–
Bank of Communications ↔ China Life-CMG
Bank of Beijing ↔ ING-Capital Life
China Construction Bank ↔ Pacific Antai
Industrial and Commerce Bank of China ↔ AXA-Minmetals
 CBRCから最近発せられたバンカシュアランスに関する通達
– 銀行は、銀行支店内での販売に保険会社の職員を使ってはならない
– 一支店あたりの保険会社数は、3社を限度とする
12
中国
 2009年末より新たな会計基準が適用
– 規制当局によるガイダンスはほとんどない
– リスクフリーレートが責任準備金評価利率よりも高いため、業績がよく見える
 伝統的保険商品の予定利率の自由化がありうる
 資産運用規制の緩和
– 不動産、プライベートエクイティ、インフラプロジェクト、無担保債権も容認
 規制当局によるGMXB付変額年金の認可が徐々に進展
– 保険会社の適格要件:
• 株価指数連動型契約の経験が3年以上
• 直近2四半期のRBC比率 > 150%
• 契約管理に適切なITインフラを所有
– 商品の要件:
• 7年以上の保証期間
• 保険会社一社当たりの総販売高は、上限10億米ドルに制限
• 責任準備金としてCTE 70
13
中国
国内上位10社の市場シェア
コメント:
• 国内企業が優勢で、全市場シェアの
95%を占める。
• 上位3社(China Life、Ping An Life、
China Pacific Group)のが近年市場
シェアの減少に見舞われている。
• 大手国内会社の中でPing AnとPICC
Lifeがそれぞれ31%と82%の顕著な
伸びを見せている。
出典:China Insurance Regulatory Commission
14
中国
外資系上位10社の相対的市場シェア
コメント:
• 左のグラフは、外資系上位10社の中
国市場での相対的シェアを表す。
• AIAは中国市場の外資系企業ではト
ップではあるが、2009年の伸びは6
%で、それより規模の小さい複数の
会社がはるかに高い伸びを示してい
る。
• 外資系企業の中では、Generali、
China Lifeの総収入保険料の伸びが
113%と顕著。
出典:China Insurance Regulatory Commission
15
香港
 調整後収入保険料の総額は、2009年度は若干上昇。
 指数連動型商品の販売は、金融危機により2008年度、2009年度とも大幅に
減少
 HSBC Insuranceは大きく成功しており、今や新契約ではマーケット・リーダー
 New York LifeはACEに売却
 中規模会社の統合が進むと見込まれる
16
香港
 商品および販売チャネル
–
–
–
–
–
近年、エージェントの引き抜きが横行
リーマン・ミニ・ボンド・スキャンダル後、多くの銀行が生命保険の販売に及び腰
世界的金融危機の後、伝統的生命保険商品にシフト
Zurich Lifeが新たなフランチャイズの販売モデルを導入
短期払短期養老保険(例えば5年2回払)の販売、特に、バンカシュアランス・チャ
ネル経由の販売が好調で、それが平準払保険料として報告されるため業界統計
データが歪んでいる可能性がある
 規制面の進展
–
–
–
–
17
投資連動型商品の銀行販売に対する規制
健康保険制度改革  健康保険制度の詳細が発表された
Policyholder Protection Fund(保険契約者保護基金)
政府機関とは独立なOCI(香港の保険監督官庁)
香港
上位10社(2009年調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• 上位10社が全市場シェアの78%を
占める。
• AIAが市場シェア17%で香港市場で
の優勢を維持。
• HSBC Lifeは、特に投資連動型保
険契約で顕著な伸びを継続して記
録。
• BOC Group Lifeによる新契約保険
料は、 期間3年の養老保険により顕
著に増加。
出典:Office the Commissioner of Insurance
18
インド
 ユニットリンク型保険商品(ULIP)の規制改訂が2010年9月1日より施行
– 解約控除を含め、手数料等チャージの上限額が設定
– 団体年金に対する最低保証利回り(現在4.5%)  ほとんどの保険会社がこの商
品を投入することに積極的ではない
– 販売担当者への報酬が大幅に削減されそう
 ユニバーサルライフ(変額保険商品)に対する新たなガイドラインが2010年
11月23日に施行
– 2010年10月22日にこれまで販売していた一連のユニバーサルライフ商品す
べてを即座に売り止めにしなくてはならなかった
– 手数料全体(経費+コミッション)に上限が設定されたが、コミッションへ
の影響はULIP規制ほど大きくないと思われ、将来もなんらかのユニバーサ
ルライフ商品を販売できる余地はあるものと考えられる
19
インド
 2010年10月の契約高が大幅に下落
– 2010年10月の契約高(年換算収入保険料)は、2010年9月に比べて15%下落
(民間セクターの契約高は34%下落、LICは3%上昇)
– 2010年10月の契約高(年換算収入保険料)は、2009年10月に比べて20%下落
(民間セクターの契約高は43%下落)
 民間企業が将来戦略を評価中
– 代理店(エージェントおよびマネージャー)が削減され、短期間にコスト削減
– 従来型(有配当および無配当)、ユニバーサルライフ、保障系商品、保証付き商
品への注目が高まる中、代替商品戦略が期待される
 バンカシュアランス販売への注力強化の可能性
– 新しいULIP/VIP制度の下でこのチャネルのコミッションが、特にコミッション水準
の管理が比較的容易であろう自社バンカシュアランスにおいて、低い水準で維持
されるという前提
20
インド
 コスト効率と生産性の向上努力が今後12ヶ月にわたり見込まれる
– 経費削減の規模は20%から50%程度と見込まれている
 IPOにおける開示標準がまもなく発表予定
– しかし保険会社は、短期的問題が片付くまではIPOに熱心ではない
 FDIキャップの(49%への)変更が更に遅れる見込み
– 主に連立政党が反対しているため(西ベンガル州の選挙が終わる2011年夏
まで)
 国内プロモーターは引き続き資本の制約に直面
– プライベート・エクイティーが好機を模索中
21
インド
上位10社(新契約調整後収入保険料ベース、2010年10月現在)
コメント:
• LICがここ数ヶ月巻き返して市場シェア
60%とインド市場でなお優勢。
• 民間企業では、ICIC Prudential、SBI
Life、HDFCSLがトップ。ただし、ULIP
規則対応後、これら企業の業績がどう
なるか見極める必要がある。
• エージェント・チャネル中心の会社の
状況が劇的に変化しない限り、将来的
にはバンカシュアランス会社の業績が
相対的に向上すると見られる。
出典:IRDA
22
インドネシア
 タカフル
– インドネシアのMinistry of Financeは、完全なタカフル・オペレーター、タカフル・ウィンドウ、再
タカフル・ウィンドウに対する資本要件をそれぞれIDR500億(約4.6億円)、IDR50億(約4,600
万円) 、IDR125億(約1.2億円)に引き上げ
– さらにタカフルのオペレーターおよびウィンドウは、Sharianh保険会社に対する新しい会計基
準の一環として、タカフルのファンドと株主のファンドを分離することを義務付けられている。
 市場参入
– Zurichは、2010年11月にPT Mayapada Lifeの80%取得を完了
– AvivaはPT Asuransi Winterthur Life Indonesiaの60%取得を完了し、
PT Asuransi Aviva Indonesiaとなった
– 明治安田生命は、2010年11月にPT Avrist Assuranceの5%を取得
– インドネシア市場への関心およびさらなる市場参入や買収意欲は継続
– 複数の銀行が保険戦略を評価中と見られる(例えば、BCA、Danamon、BNI)
 2009年度の医療・健康保険業界の新契約の伸び
 排他的バンカシュアランス・パートナー
– Prudential/Permata Bank、AXA Mandiri/Bank Syariah Mandiri
注:以下、2010年11月24日のレートを元に、円換算を行っております。
23
インドネシア
上位10社(2009年調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• Prudentialは、圧倒的なユニットリンク
・ポートフォリオ(マージンも高い)に支
えられて引き続きリーディング・プレー
ヤー
• Bumiputeraは、好調で次席を維持
• AIA Financial、Manulife、Allianzも高
いシェア
• Mega Lifeは、Bank Mega経由の短期
定期保険を多く発行。続いてAXA
Mandiri
• AvirstとSequisは、大手の国内の「代
理店」プレーヤー
出典: Indonesia Life Insurance Association
24
マレーシア
 タカフル – 4件のタカフル新規ライセンス:
– Great Eastern (70%)、Koperasi Tentera (30%)
– AIA (70%)、Alliance Bank (30%)
– AM Bank (70%)、Friends Provident (30%)
– ING (60%)、Public Bank (20%)、Public Islamic Bank (20%)
 市場動向
– マレーシアでは新契約が堅調。現在の保険普及率が低いことを考えると、マレーシアの市場、
特にタカフル部門は、継続して伸展する見込み。
 会社ニュース
– 三井住友海上がHeong Leong Assuranceの30%をRM 9.40億(約250億円)で取得
– Uni Asiaが売りに出ているとの噂
– RHB BankとTokio Marine Lifeは、10年間の排他的バンカシュアランス契約締結
– MAAが生命保険事業のパートナーを模索中とのうわさ
25
マレーシア
上位10社(2008年度調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• 上位5社が過去数年間にわたり(総
保険料ベースで)リーディング・ポジ
ションを維持。
• Great EasternとPrudentialは、 そ
れぞれ6%と7%の堅調な伸びを示し
た。AllianzとHong Leongは、いず
れも約22%の目覚しい伸びを記録。
• 新契約保険料ベースでは、Great
Eastern、Prudential、INGなどの上
位企業がそれぞれのポジションを維
持。中でもPrudentialは、近年市場
シェアを伸ばし続けている。
出典:Bank Negara Malaysia Statistics
26
シンガポール
 新契約
– 2010年上半期の加重保険料の伸展は28%で、平準払保険料の伸びが26%(SGD
5.2億、約330億円)、一時払保険料の伸びが36%(SGD 21億、約1,330億円)
 商品構成
– 従来からマージンが高く、近年もそれを維持。
– 複数の会社が最近、銀行経由でユニバーサルライフの生命保険商品を投入。
直近の事例では、PrudentialがStandard Chartered Bank経由で販売。
– ユニバーサルライフのマージンは、特にMCEV、ソルベンシーIIを見るヨーロッパの多
国籍企業にとって、低くなりそう。
– 高額契約セクター(Generaliなど)は、Zurich、Transamerica、Friends Provident、
Swiss Life、Royal Skandiaなど複数の保険会社の成功を受け、引き続き注目されて
いる。
27
シンガポール
 個別会社の情報
– 複数のレポートが、Monetary Authority of Singaporeは、Life Insurance
Corporation of Indiaの生命保険ライセンス申請を信用格付の取得まで保留として退
けたとしている。
– Prudentialは2010年1月にUnited Overseas Bank (UOB) Life Assuranceを買収し、
その統合作業はかなり進んでいる。
28
シンガポール
上位10社(調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• AIA、Great Eastern、Prudential
は引き続きシンガポール市場の
上位3社を占めており、AIAと
Prudentialはいずれも適度な伸
展率8%を見せた。
• Overseas Assurance
Corporation (OAC)は14%の減
少で、2009年度に保険料収入が
減少した唯一の会社である。
• 世界的金融危機の影響は、新契
約の停滞に繋がった。例えば、
AIAの新契約は31%減少した。
出典:Monetary Authority of Singapore
29
韓国
 金融危機による深刻な影響から市場が回復
 Tong Yang、Korea Life、Samsung LifeのIPO(Mirae AssetのIPOは延
期)
 Korean Accounting Standard Board(韓国会計基準審議会)は 、2011年
からのIFRS全面採択を決定
 2011年からRisk Based Capital (RBC)の全面的実施
 キャッシュフロー・プライシング導入の義務付け
 罹病リスクに対する終身保障からの撤退(3-5年の更新可能特約へ)
30
韓国
 変額商品の二次的保証の拡大
–
–
–
–
保険料返還(ROP)保証のスライド制度(100%→120%→150%など)
3年ごとのラチェット
INGが最近1年ごとのラチェット付商品を投入
複数の国内保険会社が150%のROP保証を提供
 2010年3月31日より変額年金に対する新たな責任準備金規制(確率論的ア
プローチ)
 海外進出のペースは減速
 中小のM&Aが見込まれる
 複数の保険会社が一般代理店の「実体のない契約」問題に直面
31
韓国
上位10社(非加重総収入保険料ベース)
コメント:
• Samsung Lifeが引き続きマーケッ
トリーダーで、Korea LifeとKyobo
Lifeがそれに続くが、これらの市場
シェアは減少している。
• 生命保険会社のランキングは、大
きくは変わっていない。
• ING LifeおよびMirae Assetの総
収入保険料はいずれも減少。
Metlife、Shinhan Lifeなど他の会
社は、顕著な伸びを見せた。
• また、Korea LifeとMirae Assetの
新契約は大幅に減少。
出典:Korea Life Insurance Association
32
台湾
 高い収入保険料伸展率
– 伝統的保険商品、特に金利感応型据置年金が主導
– 初年度保険料は2010年度の当初8ヶ月に40%増加
 多国籍企業の撤退継続
– Aegon、Metlife、New York Life
 Economic Cooperation Framework Agreement (ECFA)
– ECFAは、台湾企業を本土の国内企業としてではなく、寛大に扱うとのみ約束
 M&A
– Primus/Nan Shanのディールが正式に終了。市場は次のステップを待っている。
– Kuo Hua Lifeは、正式に政府による管財人の管理下に入った。政府はこれまでに
同社売却に2度失敗。
33
台湾
 保険会社にとっての課題
– 利回りの下落、株式取引による損失、不合理な料率設定
– IFRSの採択は、過去の逆ザヤと現在の低いリスクフリー金利の下では顕著な影
響を及ぼすと思われる
– 長期医療保険、がん保険のミスプライシング
– 台湾市場への過度の集中
34
台湾
上位10社(調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• 上位2社であるCathay Lifeと
Fubon Lifeは、2009年度(未調整)
総収入保険料でそれぞれ1.5%と
87.4%の伸びを記録。
• Allianz Taiwan Lifeは、(未調整)
総収入保険料で77%、(未調整)新
契約保険料で96%の伸びを見せ、
他の外資系保険会社を圧倒。
• 台湾市場で最大の外資系
Nanshanは総収入保険料で6%の
減少。
• 国内企業が全市場シェアの70%を
単位:NTD百万
出典:Taiwan Institute of Insurance
35
占める。
タイ
 政治的に不安定な状態は続いているものの、景気回復を背景に、新契約収
入保険料の伸展は良好
 バーツは、USD、SETインデックスに対してかつてない水準にまで2010年に
急上昇
 バンカシュアランスによる販売の伸長、および他の直販チャネルの拡大
 長期的貯蓄を促すため、生命保険料に対する税控除枠が増加。年金の拠
出に対する税控除を引き上げる提案も。
 新たなリスクベース・キャピタル(RBC)規制は最終作成段階にあり、2012
年(2011年度末)に施行予定。最近の試行によると、提案されたベースでは、
多額ではないが資本注入が生命保険業界に必要とされることが判明
36
タイ
 通常、商品には高い保証やオプションが組み込まれているため、低金利環
境が新契約の収益性に影響
 M&A – Bangkok Life IPO、Kasikorn Bank/Muang Thai、CIMB Millea
Life
 Thanachart BankがSiam City Bankを買収すると第5位の規模の銀行にな
る。両行とも、生命保険・損害保険会社を保有している。
 Office of Council of State(評議会事務局)は、 Insurance Act(保険業法)
を2008年に改訂。これにより、外資持株会社形態が大きく変更され、2013
年2月までに公開会社へ転換する可能性が示唆されている。
37
タイ
上位10社(調整後総収入保険料ベース)
コメント:
• タイ市場のトップ2社であるAIAと
Thai Lifeは、それぞれ4.7%と
10.5%の緩やかな保険料伸展率
に留まった。
• 他の大手企業は力強い伸びを見
せ、Bangkok Life (29.3%)、
Muang Thai Life (29.6%)、Siam
Commercial New York Life
(35.5%)の目覚しい伸びは、タイ
におけるバンカシュアランスの重
要性の増加を映し出した。
単位:BHT百万
出典:Thai Life Assurance Association
38
フィリピン
 金融危機後販売が持ち直す兆候
 生命保険料に課される税金が5%から2%に引き下げ。印紙税は契約の額
面金額に基づく累進制に移行
 プレニード(葬儀費用などの保障)会社の所管がSecurities and
Exchange CommissionからInsurance Commissionに移管
 2009年末までにP1億(約1.9億円)の新たな最低資本要件を満たすことが
多くの会社にとっての問題
 農村部の銀行、協同組合、貯蓄銀行は、マイクロインシュアランスの販売
が認められている
 M&Aおよびリストラ – Philam Life/BPI、Grepa Life/Great Life
39
フィリピン
上位10社(総収入保険料ベース)
コメント:
• Philam Lifeはマーケットリーダ
ーの地位を維持したものの、
総保険料では20%減少。
• Generali Philipinasは、総保険
料で136%、初年度保険料で
208%の顕著な伸びを見せた。
より魅力的な商品と強力な販
売ネットワークによるもの。
出典:The Philippines Insurance Commission
40
ベトナム
 金融危機以前ほどではないが、2009年度の新契約は大きく伸長
 Vietcombank Cardif Life、Generaliなど複数の代表事務所開設、第一生
命による総代理店事務所開設などの新規参入
 新たなバンカシュアランスの提携 – Bao Viet/HSBC、AIA/Viet Bank、
Prudential/Military Bank、Prevoir Life/Asia Commercial Bank
41
注意
本資料は教育的な見地から一般的な情報を提供するために作成され
たものです。個別の状況を考慮したものではございませんので、何らか
の意思決定を行う際は適切な専門家にご相談ください。発表者個人、
発表者の所属企業のいずれも、個人、法人を問わず、本資料の内容
に直接的または間接的に関係して生じたいかなる損害に対しても責任
および債務を負いません。
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