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第3章 2012年度の大阪経済の見通し (PDF形式:612KB)

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第3章 2012年度の大阪経済の見通し (PDF形式:612KB)
Ⅰ-3 近畿における大阪市の位置づけ
Ⅰ
大阪市の経済構造
〈概況〉
・人口の近畿内シェアは13.0%だ
が、域内総生産シェアは10ポイン
ト以上高い23.6%
・事業所数では21.7%、従業者数で
は24.4%と、いずれも2割以上を
占める
・大阪市は大阪府だけではなく、近
畿の中枢を担っている
・産業別では、近畿圏において卸売
業、情報通信業、対事業所サービ
ス業が大阪市の強みとなっている
〈大阪市の基礎データ〉 近畿内シェア
人口: 13.0%
昼間人口: 17.2%
域内総生産: 23.6%
事業所数: 21.7%
従業者数: 24.4%
卸売業販売額: 58.9%
情報通信業売上高:72.1%
注:近畿とは2府4県を指す(巻頭付記参照)
資料:総務省「国勢調査」(昼間人口は抽出速
報)
2015年、
「経済センサス−基礎調査」
14年、経済産業省「商業統計調査」14
年、内閣府「県民経済計算」13年度、
大阪市「大阪市民経済計算」13年度
Q.近畿圏の他府県と比較した大阪市の強みは?
A.卸売業、情報通信業、対事業所サービス業に強みがある
大阪市の産業別総生産額(2013年度)が大阪府や近畿に占める割合
は、情報通信業が突出して高く、大阪府の82.0%、近畿の56.0%を占
める。次いで、卸売・小売業が高く、各々74.1%、44.0%となる。 そ
れ以外にも、対事業所サービス業では63.0%、39.9%、金融・保険業
でも53.8%、28.4%と、大阪府、近畿において高いシェアを占めてい
る。
県民経済計算を用いて、近畿圏の平均的な産業別生産額の構成比を
基準とするBN分析を行い、自治体別、産業別の“経済基盤活動”
(=
圏域全体の平均的構成よりも当該地域の特定産業の構成比が大きく、
その地域の強みとなっている産業)を分析した結果、卸売業及び情報
通信業、対事業所サービス業は、近畿において唯一大阪市が“経済基
盤活動”となっており、金額規模も全体の中で最大級である。大阪市
はこれらの産業が多く集積し、近畿圏の中核的役割を担っている。
他府県では、滋賀県と兵庫県の製造業や大阪府(大阪市以外)の不
動産業が数千億円規模の“経済基盤活動”となっている
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Ⅰ-3-1 各種社会経済指標で見た大阪市の近畿内シェア
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注:域内総生産は名目。事業所数(事業内容等不詳を含む)
、従業者数は民営事業所。大企業数は資本金1億円以上の
企業数、情報通信業は情報サービス業,インターネット附随サービス業の合計
資料:総務省「国勢調査」
(昼間人口は抽出速報)
、
「経済センサス−基礎調査」
、
「経済センサス−活動調査」
、内閣府「県
民経済計算」
、大阪市「大阪市民経済計算」
、経済産業省「商業統計調査」
Ⅰ-3-2 経済活動別生産額で見た近畿内・大阪府内シェア(大阪市)
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注:生産額は2013年度の名目。人口は15年10月1日の値
資料:内閣府「県民経済計算」13年度、大阪市「大阪市民経済計算」13年度、総務省「国勢調査」15年
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Ⅰ
大阪市の経済構造
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Ⅰ-3-3 県民経済計算による近畿圏の経済基盤活動BN分析
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注:各項目の数値は集積産業の強みの総額に相当する値。
(公財)
大阪市都市型産業振興センター経済調査室において推計
資料:内閣府「県民経済計算」2013年度
BN分析とは(Basic-Nonbasic分析、経済基盤活動−非経済基盤活動分析)
対象圏域(例:近畿圏)における産業別の経済活動に関して、圏域
全体の平均的構成よりも当該地域の特定産業の構成が活発である場合
に、その産業を当該地域の強みと考え“経済基盤活動”と定義するも
の。ここでは、県民経済計算の集計結果を用いて、近畿圏の平均的な
産業別生産額の構成比を基準として行っている。
BN分析では、その産業の地域余剰分(供給余力)は周辺地域で自
己消費分を生産できない地域の不足分に充当・消費されると捉えるこ
とで「周辺地域の経済を支えている」産業であると考える。一方、
“非経済基盤活動”とは自己消費分に満たない活動水準にあり、不足
分はその産業が“経済基盤活動”である周辺地域から供給を受けると
考える。BN分析はこのような考えで、対象圏域において、どの地域
のどの産業が当圏域の“経済基盤活動”であるかを明らかにする手法
と言える。
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