...

クリック(PDF6,581KB)

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

クリック(PDF6,581KB)
様式2号(第 4 条関係)
平成28年
東松島市議会議長
滝
健
一
2月
1日
様
(会派名)
代表者氏名
復興クラブ
代表
上田
勉
印
○印○
会 派 活 動 実 施 報 告 書
東松島市議会政務調査費をもって、下記の会派活動等を実施したので、報告します。
記
1
会派活動の項目(該当を〇で囲む)
調査研究費、 研修費、 広報費、 広聴費、 要望・陳情活動費、 会議費
2 活動名称:
(1)岩手県紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)の取り組み
(2)岩手県滝沢市議会の議会改革の取り組み
3
実施期日
平成28年1月13日(水)~14日(木)
4 活動目的
(1)岩手県紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)の取り組み
紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)等の各事業者が公民連携手法による都市開発
事業に取り組み、着実に成果を上げていることについて視察研修し、我が市の第2次総合計
画立案・実効の資とする。
(2)岩手県滝沢市議会の議会改革の取り組み
滝沢市議会の市政施行後の議会基本条例に基づく議会改革への取り組みは、全国でもそ
の成果について着目されている。
現状と今後について意見交換し我が市議会の更なる改革への資とする。
5
その他
行程表(移動手段を含む)、参加者名簿、説明・質疑・所感等別紙のとおり。
- 1 -
別
紙
27年度第3回会派「復興クラブ」視察実施内容
1
時 期
平成28年1月13日(水)~14日(木)
2 場 所
(1)岩手県紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)の取り組み
(2)岩手県滝沢市議会の議会改革の取り組み
3
4
視察時程
日程
時間
平成28年
15:30
1月13日(水) 18:30
09:00
09:30
場所・行動等
東松島市発
オガールエリア着
ホテル発
オガール紫波(株)視察
14日 (木 ) 11:30
12:10
13:00
15:00
18:00
視察終了
オガール紫波(株)出発
滝沢市役所着、視察
視察終了、市役所発
東松島市着
参加者(復興クラブ)
1
代 表
2
幹事長
3
会 計
4
5
上
小
大
小
菅
田
野
橋
野
原
勉
幸
博
惠
節
男
之
章
郎
備
考
私有車利用
オガーイン宿泊
オガールプロジェクト
標準コース
副議長、広報常任委員長
産業建設常任委員会副委員長
議会運営委員会委員長
総務常任委員会委員長
民政教育常任委員会副委員長
5 調査項目等
(1)岩手県紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)の取り組み
紫波町オガール(株)・オガールプラザ(株)等の各事業者が公民連携手法による都市開発
事業に取り組み、着実に成果を上げていることについて視察研修し、我が市の第2次総合計
画立案・実効の資とする。
(2)岩手県滝沢市議会の議会改革の取り組み
滝沢市議会の市政施行後の議会基本条例に基づく議会改革への取り組みは、全国でもそ
の成果について着目されている。
現状と今後について意見交換し我が市議会の更なる改革への資とする。
6 視察の成果
(1)紫波町/オガール(株)・オガールプラザ(株)
●町のあらまし(HPから)
紫波町は昭和30年に誕生。岩手県のほぼ中央、盛岡市と花巻市の中間に位置し、北上
川が中央を流れ、東は北上高地、西は奥羽山脈までの総面積238.98平方㌔㍍の町。
人口は、33,669人(27.12現在)である。
- 2 -
国道4号など6 本の幹線が町を南北に走り、インターチェンジや3つの駅があるなど、交
通の便に恵まれています。
町は、大きく分けて中央部、東部、西部の各地域に区分されている。町の中央部は、国
道4 号沿いの住宅地を除くと、平地に農地が広がり、全国有数の生産量を誇るもち米、生
産量県内1 位のそばや麦、そして各種野菜が作られている。
東部ではりんごやぶどう、西部では西洋梨などのフルーツ栽培も盛ん。
●町の歴史
紫波町には、縄文時代から先住民が集落をつくり生活を営んでいましたが、9世紀前半に
坂上田村麻呂を中心とする都からの軍隊によって攻められ、斯波郡(紫波郡)として治めら
れるようになった。
鎌倉時代になると、足利氏が紫波を治め、後に斯波氏と改め高水寺城を築城。
城跡は現在、桜の名所城山公園として親しまれています。
江戸時代の1655年、八戸藩が分立して志和地区は八戸領となる。
1678年には、近江商人の村井権兵衛が志和で酒造りを始め、その当時の最高技術「池
田流」の杜氏を大阪から招き、南部杜氏の源流となる志和近江屋を発足させました。
その後、全国の酒造量が急激に増大し、醸造を委託されていた引酒屋といわれる農家が、
やがてその高度な技術を買われ仙台などに招かれ「南部杜氏」集団の誕生につながりまし
た。
●町名の由来
斯波氏最後の当主、斯波孫三郎詮直(しばまごさぶろうあきなお)が「今日よりは紫波と
名付けんこの川の石にうつ波紫に似て」の句を詠んだことが「紫波」の名の由来と伝えられ
ている。
●ポテンシャル
①農業基幹
循環型農業の実践、食糧自給率170%越え、全国屈指のもち米生産量を誇る。小麦や蕎
麦、葡萄やリンゴなど県内上位。
直山は現在11ヶ所、客数は約69万人、販売約7億2千万円である。
②南部杜氏とワイン
町は、日本三大杜氏の「南部杜氏」の発祥の地。県内で町として造り酒屋を4蔵(堀の井、
吾妻嶺、廣喜、月の輪)有する。加えて近年ワイン生産も行っている。
蕎麦の生産地でもあることからそば焼酎も好評とのこと。
(2)視察(全般説明)
14日、朝起きると一面に雪、7~8センチの積雪だった。
オガールの事務所に於いて、顧問八重嶋雄光氏の説明を受けた。
全般説明の後施設の見学を行った。
説明内容の概要は次の通り。
ア オガール(株)・オガールプラザ(株)
● オガールとは
方言のおがる「成長する」=フランス語で
「駅(Gara:ガール)」を併せた造語であり、
紫波中央駅前地区を紫波の未来を創造する
出発駅としていくとの決意の表れという。
すなわち、オガールプロジェクトとは、
「紫
波中央駅前年整備事業」をいう。
八重嶋顧問から説明を受ける
(ア)オガールプロジェクト
- 3 -
紫波町は、JR紫波中央駅前の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町
民や民間企業の意見を伺い、 平成21年3月に議会の議決を経て紫波町公民連携基本
計画を策定しました。この基本計画に基づき、 平成21年度から紫波中央駅前都市整
備事業(オガールプロジェクト)を行っている。
事業概要は、次の通り。
・計画面積 21.2ha(町有地10.7haを含む)
・事業期間(第1期・交付金対象) H21.4~H26.3
・概算事業費(公共分) 23億7千7百万円
・町有地10.7haのうち民間活用想定面積 約4.5ha
また、紫波中央駅前事業概要は付紙のとおり。
開発当初の JR紫波中央駅前の町有地10.7ha
◆
◆
◆
エリア内施設の配置と概要は、図-2の通り。
背景・要素の概要は、図-3のとおり。
公民連携基本計画は、図-4のとおり。
平成21年2月紫波町が策定し、3月議決された。
- 4 -
図-2 エリア内施設の配置
図-3 背景・要素
- 5 -
図-4
公民連携基本計画
(イ)プロジェクトの関連組織
町の公民連携室を中心とする検討会、市民による研究会を得て図-5の組織を立
ち上げ土地利用に関するプロジェクト会議が主導していった。
オガール紫波(株)は、所謂第三セクターだがその他は、全て100%民間資本に
よる団体である。
全体としては170人の雇用を見込んでいるが、当初105人の雇用を生んでいる。
図-5
プロジェクト関連組織
- 6 -
プロジェクトがもたらした効果及び実績は、図-6の通りである。
図-6
イ
効果及び実績
オガール紫波(株)
平成21年6月1日資本金3,900千円(紫波町100%出資)、良く22年6月に1
0,000千円に増資したことにより紫波町の出資割合は39%担った。現在の株主
は法人8者、個人2名となっている。
所謂第三セクターである。
オガールプロジェクトの目的は、「町民の財産である町有地を安売りしない」という
こと。その手順は、
◆まちづくりには、手順がある。
◆町づくりは「人」でなく「不動産」である。
◆付加価値をつければ価値そのものを増大させられる。 (図-7)
図-7
不動産価値の考え方
- 7 -
ウ
オガール紫波(株)の事業
オガール紫波(株)では、紫波町公民連携基本計画に基づき紫波中央駅前町有地を
活用した都市整備事業プロジェクトに参画し、図書館や民間テナントからなる官民複
合施設「オガールプラザ」と岩手県フットボールセンターの事業をすすめた。
また、様々な媒体を活用してプロジェクトに関わる情報発信した。5カ年の事業の
他に新庁舎建設、紫波中央駅東側整備などをおこなっている。
(ア)岩手県フットボールセンター(図-8)
社団法人岩手県サッカー協会が事業主体である。平成23年4月30日(当初3月
だったが東日本大震災のため延期した)県内初の日本サッカー協会公認グランドとし
て開場した。整備に当たって紫波町は、同協会に6千万円の女性を行ったが借地代
として年間300万円支払っている。
特徴として世界最高水準の人工芝を有し、JR紫波中央駅から徒歩3分、中心市街
地に隣接しカフェ・レストランなどがある。
図-8
岩手県フットボールセンター
(イ)官民複合施設「オガールプラザ」
10の民間テナント(飲食・物販・医療・教育系)と、紫波町が運営する情報交流館
(図書館・地域交流センター)で構成される『官民複合施設』である。
延べ面積5800平方メートルの2階建て建築。紫波町産の木材がふんだんに使われ
たという建物。1階中央には、中核施設となる紫波町図書館がある。
紫波町はフルーツやもち米の生産地として知られ、農業が基幹産業だ。そのた
め図書館では、さまざまな農業支援を展開している。農業に関する書籍をそろえ
るほか、農業専門データベース「ルーラル電子図書館」の利用促進、農業にまつ
わるトークイベントなどを実施。住民や農家の新たなコミュニティの場として、
機能し始めている。
図書館に隣接するのは、「紫波マルシェ」。ここは、その日の朝に採られた新鮮
な野菜をはじめ、ソーセージやベーコンといった畜産加工品、三陸産の魚介類、
- 8 -
スイーツなどが並ぶ市場だ。図書館も販売に協力している。
図書館とマルシェのほか、1階にはカフェなどの飲食店、眼科、歯科といった民
間テナントが入居する。2階を上がると、メインは音楽スタジオやアトリエスタジ
オ、市民ギャラリーが併設されている町の「交流館」。隣接して、紫波町の子育て
応援センター「しわっせ」が入っている。民間の学習塾も同じフロアである。
オープンは、平成24年6月20日。
事業費公共部分:8億1千万円
利用者数:情報交流館 33.3万人/H26.4~H27.3
2階
1階
●着手までの流れ
(ウ)オガールベース
ビジネスホテル事業、アリーナ事業、スポーツアカデミー事業を展開する
店舗・オフィス系テナントが入居する「民間複合施設」 であり、平成26年期に完成
し現在コンビニ、文具店、居酒屋、ビジネスホテル、アリーナ(バレーボール専用体
育館)などがある。
- 9 -
(エ)オガールタウン
オガールタウンは、紫波町がこれまで取り組んできた循環型街づくりの集大成とし
て、紫波の文化が溶け込み、人と人との交流が生まれ、資源と経済が循環する街を
目指している。
オガールタウンの特徴は、2つ。ひとつは、良好な景観と住環境を備えた魅力ある
街づくりに必要な指針・基準を「オガールタウン景観協定」として定めたこと。もう
ひとつは、景観協定に準じ、紫波町の風土が育んだ物や技術や人の暮らしをエコロ
ジーの考え方に則した住宅の指針として「紫波型エコハウス基準」を定めていること
だ。
現在57区もち徐々に建設が進んでいる。
(3)視察(施設見学)
全般説明の後、各施設の見学を行った。
ア 紫波マルシェ
紫波町内に10 箇所ある産直の一
つ。それぞれ特色のある野菜や果
物、6 次産業化による加工品などを
数多く取り揃えている。
短い時間にそれぞれ買い物をし
ました。
イ 図書館
現在当館には開架4万冊、閉架3
万冊の蔵書数がある。運営は町の
直営で、一部の業務は地域のNPO
に委託している。
紫波町職員から館長1名、事務
局長1名、司書4名、そして業務委
紫波マルシェ
託しているNPOから司書5名の計11
名の職員で運営している。
室内に入ると右に児童コーナー、カウンターを過ぎるとほんナビが有り左奥には、農
業関連図書そして、音楽関連図書が並ぶ。
カウンター手前には、おはなしのへや、赤ちゃんの部屋などある。
- 10 -
中央から二階に上がると、読書テラス、学習室がある。ふりかえると、中央棟、音楽
関連スタジオが並ぶ。交流館である。
西棟にすすむと子育て応援センター”しわっせ
”がある。子供達が楽しく遊んでいた。
全体として図書館自体は大きくないが手続きシ
ステムや運営方法は市民が使いやすい方法がと
られているようであった。
マルシェ全体としての使い勝手がこの施設の
特徴か!
この施設に来るといろんな事が楽しめるという
利点がある。
図書館
子育て応援センター”しわっせ”
スタジオ
ウ
民間事業棟
オガール広場を通り、民間事業棟をみた。
パークアンドライド
エネルギーステーション
- 11 -
回りを見ると左にパークアンドライトの駐車場。
右にサンビレッジ紫波、手前に岩手県フットボールがある。
現在は中央部分で木質チップによるエネルギ
ーステーションがあり、熱供給施設(平成26
年7月完成)として稼働している。東側は、29
年4月に町営保育所が完成予定である。
北側が役場庁舎(27年5月完成)があり15
年間の指定管理提携している。
その北がオガールタウンである。やや高い(1
区画12・3万円)と思われるが、盛岡市のベ
ットタウンとしての位置づけは、町としての意
気込みが感じられた。
オガールタウン
役場庁舎
エ
オガールベース
所謂A棟、メインとなる施設であり、コンビニ宿泊施設食堂などが入っている。
宿泊施設の「オガールイン」の隣がバ
レーボール専用体育館でありスポーツアカ
デミィを運営している。
五輪やワールドカップなど国際大会の会
場で使われている床材を採用した日本初
というバレーボール専用施設で、ホテルに
は合宿研修用宿泊ルームもあり、これを
利用すれば国内のトップチームの合宿にも
対応できる。
綱嶋久子さんがこの智に住みOWLS紫
波バレーボールアカデミーヘッドコーチと
なっている。
バレーボール専用体育館
アカデミーは施設を運営するオガールベ
ース社がバレーボール指導を通じたタレント発掘と人材育成のために設立したもの。
オ オガールイン
2014年7月31日開業。人気の朝食は産直直営バイキング。
大浴場完備。コンビニや飲食店が併設し利便性抜群。
- 12 -
高速インターネット回線【有線LAN】全室完
備(無料)
駐車場:有り 290台(無料)、紫波中央駅よ
り徒歩にて約2分。
産直マルシェ直営 朝食バイキング。
13日、遅く着いてので食事は、居酒屋で。
朝食はバイキングでした。
駅待合室
(4)所見等
人口3万4千人余の小さな自治体にあって、行
政との情報交換を密に使、公民連携手法により公共施設整備や経済開発を通じたまちづく
りをすすめその成果が見事に実を結んでいる。
少子高齢化と人口減少社会にあって、広域
を見据えた町づくりは、うらやましくもあった。
しかしこの事業、もともとこの土地は紫波
町の所有地。その一部である『オガールプラザ』
の民間棟部分『オガールベース』の敷地を、3
0年の期限で民間に貸し出している。
借り主はそれぞれを運営する株式会社。
町には土地代と固定資産税が入る仕組み
だ。
『オガールエリア』に一歩足を踏み入れると、非常に落ち着いた印象を受ける。
こうした目に見える街並みの質だけでなく、暮らし方そのものをデザインしていこうと、
『オ
ガールエリア』は試みている。
エネルギーステーションでは紫波町の森林資源
からつくり出される木質チップをバイオマス燃料
に、ボイラーで湯を沸かしている。
その温水を地中に巡らされたパイプラインを通
じて、『オガールベース』と役場庁舎、各住宅ま
で届ける〝地域熱供給システム〟を民間事業によ
るインフラとしている。
温水は熱交換器によって給湯や暖房に使えるほ
か、冷水供給によって冷房としても使われている。
再生エネルギーを活用した、循環型の街づくり
だ。
駅の改札を出ると、すぐに見えるオガールエリ
ア。
芝生の広場『緑の大通り』が一直線に奥まで
続く。その左右にオガールプラザ、オガールベー
スという2階建ての施設が並んで建つ。
広場を挟んだアーケードで緩やかに繋がるデザ
インは、北国の冬にも快適な移動をもたらす。
産直の『紫波マルシェ』には、新鮮な生鮮食
品が並んでいる。
品揃えは郷土食から、日常の食卓に上るものまで幅広い。オガールエリアには、パーク
- 13 -
&ライド(駅前に車を停めて市街地中心部に電車で行く)方式の駐車場があるため、買い
物も便利だ。
オガールプラザ内の紫波町図書館は、子供向け
の本コーナーのほか、農業やビジネス支援のため
の本も並ぶ。音楽スタジオやレクチャールームから
なる交流館も併設、文化情報の発信も担う。
子育て応援センターなどの公共施設、カフェや学
習塾、眼科や歯科などの医院も同じ建物にある。
日本初となるバレーボール専用体育館を備えるオ
ガールベースは、全57室のホテル、飲食店、コン
ビニ、事務所が入居する民間の複合施設。
合宿やスポーツアカデミーによって収益を上げる
計画だ。
中央駅
体育館やホテルロビーの冷暖房、浴場の給湯な
どをエネルギーステーションからの供給熱で賄う。
オガールプラザ、オガールベースの奥に完成し
た紫波町役場新庁舎は、町内いくつかに分かれた
施設を、この建物に一元化した3階建ての木造建
築である。
オガールタウン『日詰二十一区』は、紫波町が
6期に分けて宅地分譲を開始している。
やや高い気がするが全57戸の戸建て住宅が建設
される計画だ。
本市の復興のまちづくりは、焦る気持ちを一度
たちどまり、一息しての町づくりに再挑戦してもら
駅からオガール施設を見る
いたい。
駅前広場
(4)滝沢市議会
岩手県滝沢市議会の議会改革の取り組みを視察した。
滝沢市議会の市政施行後の議会基本条例に基づく議会改革への取り組みは、全国でもそ
の成果について着目されている。
委員会や会派では何度か視察し、震災後は滝沢市から議会基本条例についての視察も受
けているが、今回は昨年第10回マニフェスト大賞を受けた議会でもあり、現状と今後につ
いて意見交換し、我が市議会の更なる改革への資とすることとした。
- 14 -
ア 市勢
(ア)市政施行
人口約5万5千人(平成25年12月現在)
を超える滝沢村は「人口日本一の村」から
「住民自治日本一の市」を目指し、平成2
6年1月1日から滝沢市となった。
人口 55,156人(124 ) •男性 27,112人
(50)•女性 28,044人(74)
※外国人含む()内は外国人数、
世帯数 22,216世帯
滝沢市は、盛岡市の北西部に位置し、
滝沢市庁舎
東西約14km、南北約20km、 総面積182.46
平方kmである。
(イ)市勢
市役所は中央部に位置し、盛岡市中心市街地から8kmの距離にある。
市北西部には岩手山、雫石川、北上川が流れ、気候は内陸性気候である。
稲、野菜、酪農等を主体とした都市近郊農業地帯で、昭和57年には豊かな村づくり
全国表彰天皇杯 (姥屋敷地区)を受賞し、平成元年4月1日に村制100周年。
平成8年度には相の沢温泉「お山の湯」が オープンし大変なにぎわいを見せている。
平成10年度には本村は「情報化の推進」
で自治大臣表彰を 受け地方分権への対応
も評価されている。
また岩手県立大学が開学したことにより、
盛岡広域圏における研究学園地域としての
機能も強化されている。
イ 議会の状況
(ア)活動
議会基本条例の着実な運用を行い、「開
かれた議会」
「市民とともに歩む議会」
「行動する議会」をめざし改革に取り組んでいる。
新人議員が半数を占め議会に新しい風が吹いている。
ベテラン議員も含めその能力を最大限発
揮できるよう、議会の環境整備が進められ
ている。
(イ)定数等
•定数20名、•現数19名、
• 任期 平成27年7月31日~平成31年
7月30日
市議会では、、平成26年1月1日より通年
議会を採用している。
毎年1月に市長が招集しますが、その後は
視察中
議会の意志で再開することが出来る。
定例月会議は、年6回(1月、2月、3月、6月、9月、12月)開く。
ウ 視 察
滝沢市議会の出席者は、議会改革会議委員長角掛邦彦氏、副委員長の相原孝彦氏
及び武田 哲氏が参加し、説明を受けた。
- 15 -
滝沢市議会は、27年度第10回マニフェスト大賞優秀賞を受賞2467件の参加の中
からの快挙としている。受賞を機にさらなる議会改革に取り組んでいる。
(ア)政策提言型議会を目指して
●めざす状態その1
①市民の声を聞く議会
②施策をマーケティングする議会
③対話、討議を重視する議会
④コミュニケーションする議会
●めざす状態その2
①統合度の高い意思決定
②政策をりつあんする議会
③議会評価による継続的改善
④経営マインドを持った議会
(イ)滝沢市議会の主な改革
議会基本条例の制定に基づくルール化
①議会報告会の開催
②各種団体との懇談会
③市民議会の実施
④通年議会の実施
⑤反問権の付与
(ウ)議会評価
議会改革推進会議による「議会評価」と「検証」の実施
市民参加、課題解決能力、意思決定能力、透明性などを評価項目としてあげ議会の
状態を検証していた。
これらは、報告会であったり、懇談会であったり各種会議などで評価している。
この中で議員報酬のあり方が一つのテーマーとしてあげられていたが報酬増額への布
石のように思われた。
(エ)議会事務局の充実
議員と一体となった事務が行える体制へと意欲的に進めている。
2年後に期待する。
エ 所見等
議会基本条例に基づく活動の進捗は通年議会の実施、議会評価に関する取り組みそ
して議会報告会での各種団体等との懇談会の成果などは、今後我が市の「議会懇談会」
の内容の検討に十分役立つと考える。
通年議会の検証や議会報告会の内容については別の目的すなわち報酬の是非に言及
されがちなので、我々議会も十分検討し、意識を持って望む必要がある。
おわり
28.2.1
- 16 -
記
付
- 17 -
紙
Fly UP