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事務局通信 Vol 5
事務局通信 Vol 5********************* 残暑厳しいですが、皆様いかがお過ごしですか?いくら残暑が厳しくても、もう 9 月です。秋です。秋と言え ば?読書の秋!ということで、5 月のおっきーによる春の読書特集に引き続き、今回は私豊永はるかから、『私 が好きな本リスト』をお届します。主観たっっっぷりなので、そのつもりで読んでください。 まずは、星野道夫 『旅をする木』。5 月のものと同じですが、これをなしにして、私の本は語れ ないのであえて載せさせていただきます。少し長い旅行に行く時は、必ず持っていく本です。 自然写真家で、アラスカを拠点に写真を撮り続けていた自然写真家星野道夫のエッセイ集です。 日本人でありながら、アラスカに住み続け、その世界に溶け込んで、たくさんの視点で物事を 見つめている様子が伝わってきます。自然だけではなく、アラスカに住む先住民族、それぞれ の事情を抱えて他の場所からアラスカに移住をしてきた人との関わりの様子も描かれていま す。私は、これを読んで将来はアラスカに移住をしよう、と心に決めました。なので、アラス カにコネがある人は、ぜひ紹介してください! 写真家つながりで、ロバート・キャパ 『ちょっとピンぼけ』。こちらは報道写真家の日記?です。ハ ンガリー生まれのユダヤ人で、若い時からフランスやドイツやアメリカで生活・仕事をしてい ました。祖国であるハンガリーがナチスに併合されたことを知って、ハンガリー国籍を放棄し、 無国籍になったそうです。キャパは、決定的瞬間をおさめようとする執念で、スペイン内戦・ ノルマンディー上陸作戦・パリ解放など、様々な場所で写真を撮り続けていました。本を読ん で感じるのは、写真の技術やその執念以上に、キャパの人間としての魅力が、写真家としての 成功に導いていっているのではないかということです。 つぎ、ジャン=ドミニク・ボビー 『潜水服は蝶の夢を見る』。フランスのファッション誌 ELLE の編集 長をしていたジャン=ドミニク・ボビーはある日脳溢血で倒れてしまい、意識は正常ですが、 寝たきりの状態(ロックト・イン・シンドローム)になってしまいました。体の中で動かせる のは、左目のまぶただけ。特別な順序で並べたアルファベットを順番に読み上げていってもら い、自分が探している文字をまばたきで合図をし、一文字ずつ単語を作って作り上げたのがこ の本です。体が動かなくなってもユーモアを忘れず、五感を最大限に使って物を感じ、表現し ています。もっと文章を書いてほしかった、と思う人のうちの一人です。 ほかにもたくさんあるけど、スペースの都合上、これだけになってしまいました。ゲバラ『モーターサイクル ダイアリーズ』、須賀敦子『ミラノ 霧の風景』、遠藤周作『最後の殉教者』。。あ。ほんとは小説も好きですよ。 みなさんもおすすめあれば、教えてください! 最近は、電子書籍が出てきていますが、やっぱり、この美しい装丁とか、本の重みとか、インクの匂い(匂い フェチなので)を考えると、「電子」じゃない書籍が欲しいなー。と思ってしまう自分がいます。世代のせいで しょうか・・・。 お相手は、近所の地区センターでのヨガ教室を心待ちにしている豊永はるかでした!では、充実した秋を☀ *****************************