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放射線科専門研修プログラム(2013 年度)
放射線科専門研修プログラム(2013 年度) Ⅰ.研修の概要 初期臨床研修終了後の専門研修 1、2、3 年次は、今まで培ってきた知識、技量をもとに放射線科 画像診断、放射線治療に携わり、放射線医学全般の基本知識と技術を学びます。 3 年次に日本医学放射線学会認定医の受験資格を得て、認定医資格を習得することができま す。 その後に関しては、認定医資格取得後 2 年間、更に専門的な知識、技量を習得し、秋に実施され る日本医学放射線科学会専門医試験(放射線診断、放射線治療)を受験し、専門医の資格を習 得します。 専門医資格取得後は、専門的な診療に従事するとともに、学生の教育にも関わることになります。 大学院へは初年次より入学が可能です。 研修内容 放射線診断部では、単純写真(マンモグラフィを含む)、消化管造影の手技及び読影、CT・MRI の 検 査 お よ び 読 影 、 核 医 学 の 読 影 、 血 管 造 影 お よ び そ の 手 技 を 応 用 し た 治 療 ( IVR : Interventional Radiology)の習得を各段階を経て行います。 放射線治療部では放射線腫瘍学の基礎知識と治療の実際を体験し、臨床における放射線医学 の重要性を認識した一般臨床医の育成をめざします。 Ⅱ.取得できる資格 放射線科認定医 放射線科専門医(診断もしくは治療) 検診マンモグラフィ読影認定医 IVR 専門医 臨床研修指導医 Ⅲ.研修場所 レジデント 1 年目・2 年目:杏林大学医学部付属病院 レジデント 3 年目・4 年目:関連病院(東京逓信病院、聖路加国際病院など) もしくは杏林大学医学部付属病院 留学(海外、国内)は希望により認めます。 海外留学先(University of California, San Francisco ( UCSF )、Harvard University、 Stanford University、Bowman Gray University、North Carolina University 国内留学(東京大学、慶応大学等)への短期国内留学の途が開けています。 その他、放射線関連の専門施設でのトレーニングや開業も可能です。 Ⅳ.研修の方法 専門医とレジデントがペアとなり、マンツーマンで指導を受けます。 ① 診断部門(単純 X 線診断、消化管診断、CT、MRI、血管撮影、核医学)では、それぞれの指 導医のもとで、検査、読影、レポート作成を行い当該疾患に関する医学知識の習得に努めま す。 ② 治療部門では、指導医のもとで、放射線治療計画とその遂行に当たります。個々の症例の治 療経過に則して当該疾患の放射線治療に関する知識の習得に努めます。 -1放射線科専門研修プログラム また週に一度、医局で勉強会・症例検討会を行い、知識の向上、プレゼンテーション能力取得を 図ります。 このほか、水曜日と金曜日の昼休みを利用して、ランチョンセミナー方式で勉強会(専門医を対象 としたレベル)、火曜日~金曜日の夕方 17 時(検査終了後)に研修医向けにミニレクチャーも行っ ています。 写真(読影風景、カンファレンス) Ⅴ.指導医 似鳥俊明(画像診断部) 教授 出身大学: 岩手医科大学(昭和 53 年卒) 医学博士 専門分野: 画像診断全般、特に心血管系の CT、MRI 診断、 インターベンショナルラジオロジー(IVR)全般。特に下肢閉塞性動脈硬化症に 対する治療。IVR 専門医。 高山 誠(放射線治療部) 教授 出身大学: 東京慈恵会医科大学大学院(昭和 55 年卒) 医学博士 専門分野: Radiation oncology。頭頚部癌の放射線治療、放射線防護。 平成 2 年より定位放射線治療に取り組む。 現在は IMRT や前立腺癌の小線源療法も取り入れている。 土屋一洋(画像診断部) 准教授 出身大学: 北海道大学(昭和 55 年卒) 医学博士 専門分野: 画像診断全般、特に神経放射線診断、MRI 画像診断。 横山健一(画像診断部) 講師 出身大学: 新潟大学(平成 3 年卒) 医学博士 専門分野: 画像診断全般、特に心臓の MRI 診断、呼吸器の画像診断。 戸成綾子(放射線治療部) 学内講師 出身大学: 杏林大学(平成 3 年卒) 医学博士 専門分野: Radiation oncology。婦人科系腫瘍の放射線治療、特に乳腺腫瘍の診断と 治療。頭頚部、胎児の MRI 診断。 平岡祥幸(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 6 年卒) 医学博士 専門分野: 画像診断全般、特に呼吸器の画像診断、乳腺の画像診断。 検診マンモグラフィ読影認定医(A 認定)。 -2放射線科専門研修プログラム 森永圭吾(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 6 年卒) 専門分野: インターベンショナルラジオロジー全般。 増田 裕(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 7 年卒) 医学博士 専門分野: インターベンショナルラジオロジー全般。 本谷啓太(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 9 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に 3D 画像作製、画像ネットワーク。 岩元香保里(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 9 年卒) 専門分野: 腹部画像診断(肝胆膵)。インターベンショナルラジオロジー(特に子宮筋腫塞栓 術)。 村上清寿(画像診断部) 助教 出身大学: 金沢医科大学(平成 10 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に心・大血管系領域の診断。 林 真広(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 11 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に骨・軟部の画像診断。 今井昌康(画像診断部) 助教 出身大学: 鹿児島大学(平成 12 年卒) 専門分野: 核医学全般。PET 認定医。 立石秀勝(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 13 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に中枢神経に精通。 大原有紗(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 15 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に頭頸部領域に精通。 五明美穂(画像診断部) 助教 出身大学: 杏林大学(平成 15 年卒) 専門分野: 画像診断全般。特に中枢神経に精通。 Ⅵ.研修評価 レジデントが読影を行ったものに関しては 1 次読影として保存され、2 次読影医(指導医)による確 認および指導が行われます。検査に関しては指導医とともに行い適宜指導を受けます。 症例検討会の発表では、指導医から症例の選択やプレゼンテーションのスライド作成、発表の仕 方などの指導を受けます。さらに研究会や学会にも積極的に参加していただきます。 -3放射線科専門研修プログラム 総括的評価(学生の進級試験などに相当するもの)は特に行いません。 Ⅶ.大学院との関連 初期臨床研修終了後に直ちに大学院に入学するコースもあります。大学院 1・2 年目は、基本的 にはレジデントの 1・2 年目と同様のトレーニングを受けます。大学院の 3 年目より学位論文のテー マに沿った専門の指導医のもとに研究を行います。 レジデント途中あるいは修了後に大学院に入学することも可能です。入学までの経歴に応じて、 臨床のトレーニングとの割合を考慮します。 詳細は「大学院要項」を参照のこと。 Ⅷ.処遇 レジデントの処遇については、「杏林大学医学部付属病院人材育成プロジェクト」のホームページ を参照して下さい。有給ポストであり、健康保険・労災保険に加入します。 当科では半日を 1 コマとして週 3 コマの外勤(アルバイト)が認められており、外勤先からの収入を 併せると、レジデント 1 年目でも年収 900~1000 万円(税込み)程度となります。 レジデント修了後は、杏林大学付属病院で勤務する場合、専門医取得までは原則として専門修 練医(医員)の身分となります。人事の状況により助教となる場合もあります。 Ⅸ.定員・レジデントの選考方法など 当科のレジデント定員は特に設けておらず、随時相談に応じます。レジデントの選考は面接試験 を行います。筆記試験・実技試験・一芸入試を行いません。面接試験の日時は応募者と相談の上 決定します。 レジデントとして当科で研修を希望する方は下記の担当者まで連絡して下さい。見学も随時応じ ています。 本年度の入局説明会は、10~12 月の最終月曜日の 18 時から行う予定です。 適宜、個別での説明会も行いますので、下記担当者に連絡をお願い致します。 (連絡先) 本谷 啓太(ほんや けいた) (医局長) 平岡 祥幸(ひらおか さゆき) (研修担当統括責任者) 電話: 0422-47-5511(代表) PHS:7797(本谷) PHS:7794(稲岡) Mail:[email protected] -4放射線科専門研修プログラム {参考資料} 1. 主たる保有機器 単純写真、CT(5 台)、MRI(1.5T 4 台、3T 1 台)、血管撮影(3 台)、透視(デジタル 2 台) MMG(デジタル)、核医学(4 台)、放射線治療(医用ライナック 2 台、腔内照射、密封小線源) 2. 治療、診断ともに病棟業務なし。 3. 最近の実績教育 レジデント受入数 学位(医学博士)取得者 指導医養成講習会受講者 2 名(平成 22 年度)、2 名(平成 23 年度) 0 名(平成 22 年度)、0 名(平成 23 年度) 10 名 認定医取得者 専門医取得者 1 名(平成 22 年度)、2 名(平成 23 年度) 1 名(平成 22 年度)、1 名(平成 23 年度) -5放射線科専門研修プログラム