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青森市たばこの健康被害防止対策ガイドライン(冊子)(PDF:6149KB)
は じ め に たばこの煙は、数多くの化学物質や発がん物質を含んでおり、がんや心臓病、脳卒中、歯 周病などの危険性を高めることが、多くの疫学研究により明らかとなっています。また、他 人のたばこの煙を吸わされる、いわゆる受動喫煙は、喫煙者本人とともに周囲の人々にも大 きな健康被害を与えており、たばこによる健康被害を防止することは、地域保健向上の重要 課題となっています。 世界保健機関(WHO)では、平成 15 年(2003 年)5 月の総会において、たばこの健康被害 から次の世代を保護することを目的に、公衆衛生分野で初の多数国間国際条約である「たば この規制に関する世界保健機関枠組条約」を採択し、日本は平成 16 年 5 月に 19 番目の国と して批准し、平成 17 年 2 月に発効しています。 一方、国内では、平成 15 年 5 月に施行された健康増進法において、学校や病院、官公庁 施設、集合施設、その他多数の者が利用する施設の管理者に、受動喫煙を防止する対策を講 じることが努力義務として規定されています。さらに、平成 22 年 2 月 25 日付け厚生労働省 健康局長通知「受動喫煙防止対策について」により、健康増進法第 25 条に規定する多数の 者が利用する施設については「原則として全面禁煙であるべきである」とされ、少なくとも 官公庁や医療施設では、より厳しい表現で「全面禁煙とすることが望ましい」とされました。 このような国内外のたばこ対策の動向を踏まえ、本市では、市民の健康を守る観点から、 平成 24 年 3 月に「青森市たばこの健康被害防止対策骨子」を策定しました。本骨子の具体 策として、既に平成 25 年 4 月から、先導的に、市役所及び市所管施設(一部施設を除く) の建物内全面禁煙を実施している他、たばこをやめたい方を積極的に支援する「卒煙サポー ト塾」の開講、世界禁煙デーには、「たばこの煙から子どもを守ろう運動」として、事業者 や市民団体等多くの方々の賛同をいただきながら、官民一体となった受動喫煙防止の普及啓 発を行っています。 たばこの煙にさらされない社会の構築に向けて、特に、未来ある子どもたちをたばこの煙 から守るためには、社会全体の協力が不可欠です。このため、市民、事業者等の皆様と行政、 それぞれが役割を担いながら、地域社会が一体となって、ともにたばこの健康被害防止に向 け取り組んでいくための具体的行動指針として「青森市たばこの健康被害防止対策ガイドラ ン」を作成しました。 一人ひとりがたばこの健康への影響について正しい知識を持ち、自分の健康を自分で守る とともに、子どもや他の人の健康にも配慮し行動する人達が増える地域社会となることを願 っています。 多くの皆様に本ガイドラインを活用いただき、たばこの健康被害防止対策を推進していき たいと考えています。皆様のご協力をお願いいたします。 平 成 25 年 12 月 青森市長 鹿内 博 目 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 次 たばこの害と健康への悪影響 (1)たばこの煙の三大有害物質 1 (2)副流煙と受動喫煙 1 (3)喫煙・受動喫煙による健康への悪影響 2 青森市の現状 (1)健康の現状 4 (2)喫煙の現状 4 (3)飲食店等の受動喫煙防止対策の現状 7 自分の健康を守るため、喫煙習慣を改善しましょう (1)禁煙による健康改善効果 10 (2)禁煙にチャレンジしましょう 10 他の人の健康に配慮し、受動喫煙を防止しましょう (1)たばこの煙から子どもを守ろう 11 (2)受動喫煙防止対策の基準 14 市民、事業者、行政の役割と推進体制 17 第1章 たばこの害と健康への悪影響 (1)たばこの煙 たばこの煙の三大有害物質 たばこの煙には、ニコチンや一酸化炭素、タールなどの発がん物質をはじめとして、 約 250 種類以上の有害物質が含まれています。 【三大有害物質】 三大有害物質】 ニコチン 一酸化炭素 タール たばこの依存性を引き 起こす物質です。 末梢血管を収縮させて 血液の流れを悪くしま す。 酸素を運ぶ働きを妨げ て、酸素不足を引き起 こすため、運動能力を 低下させたり、動脈硬 化を促進します。 たばこのやにの原因物 質で、発がん性物質が 多く含まれていて、 様々ながんを発生しや すくします。 (2)副流煙と 副流煙と受動喫煙 喫煙者が吸い込む煙を「 「主流煙」 「副流煙」 主流煙」、火がついたたばこから立ちのぼる煙を「 副流煙」 といいます。たばこを吸わない人が、そばにいる人のたばこの煙(副流煙)を吸わされ ることを「 「受動喫煙」 受動喫煙」といいますが、副流煙には、喫煙者が吸う「主流煙」よりも、数 倍から数十倍もの有害物質が含まれているため、周りの人の健康にも大きな影響を及ぼ します。 たばこの煙に含まれる有害物質のほとんどが無臭であるため、気づかぬうちに受動喫 煙となっている場合があるほか、たばこを吸い終わった後、3分程度は、喫煙者の吐く 息にも、ニコチンやタールなどの粒子成分が残っていたり、一酸化炭素や窒素化合物等 のガス状成分は、数時間は洋服等にも染み付いていることから、これらによっても受動 喫煙がおこっているとの指摘もあります。 副流煙 (たばこから立ちのぼる煙) 受動喫煙 主流煙を 1 とした場合 ・ニコチン 2.8 倍 ・タール 3.4 倍 主流煙 ・一酸化炭素 4.7 倍 ・アンモニア 46 倍 目が痛くなったり、喉に刺激を与える 1 資料:厚生労働省のTOBACCOorHEALTH最新たばこ情報 1 (3)喫煙・ 喫煙・受動喫煙 受動喫煙による健康 による健康への 健康への悪影響 への悪影響 ①喫煙により危険性が高まる病気 喫煙男性は、非喫煙者に比べて、肺がんによる死亡率が約 4.5 倍と高くなるほか、他 のがんについても危険性が高くなることが報告されています。 また、喫煙者は非喫煙者に比べて、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等) 、脳卒中に よる死亡の危険性が 1.7 倍高くなるという報告があります。 【がんによる死亡 がんによる死亡の 死亡の危険度】 危険度】 【心筋梗塞・ 心筋梗塞・脳卒中による 脳卒中による死亡危険度 による死亡危険度】 死亡危険度】 非喫煙者を1とした場合(男性) 3.0 倍 喉頭がん 32.5 倍 肺がん 4.5 倍 食道がん 2.2 倍 肝がん 1.5 倍 胃がん 1.5 倍 膀胱がん 1.6 倍 膵がん 1.6 倍 子宮頚部がん (女性) 1.6 倍 乳がん (女性) 1.9 倍 口腔・咽頭がん 脳卒中 1.7 倍 心筋梗塞 1.7 倍 【その他 その他の病気の 病気の危険度】 危険度】 喘息 1.8 倍 歯周病 1.7~2.7 倍 COPD(慢性閉塞性肺疾患) 12.7 倍 資料:平山雄による計画調査、循環器疾患基礎調査 他 【全国 40 歳以上の約 530 万人がCOPD患者と推定】 COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、喫煙などの有害物質を吸い続ける ことで、肺が炎症を起こし壊れていく病気です。近年、増加の傾向にあり、 患者数は潜在患者を含めると約 530 万人と推定されています。 主な症状は、 「息切れがする」 「咳や痰が続く」等ですが、症状が進むと、 日常生活に支障をきたすほどの呼吸困難を引き起こす場合もあります。 症状がみられた場合は、早めに医療機関に受診しましょう。 資料:厚生労働省「今後の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防・早期発見のあ り方について(報告書) 、COPD情報サイト GOLD 日本委員会 ②妊婦さんの喫煙や授乳中のお母さんの喫煙による赤ちゃんへの悪影響 【妊婦さんの喫煙は、そのまま赤ちゃんに伝わります】 おなかの中の赤ちゃんは、胎盤を通じてお母さんから栄養や酸素を もらっています。妊婦さんが喫煙すると、たばこの煙の中のニコチン や一酸化炭素が胎盤を通じて血管を収縮させ、赤ちゃんを栄養不足や 酸素不足の状態にするため、流産や早産の危険性が高くなったり、低 出生体重児(2,500g未満)の出産の危険性が高くなります。 2 COPD 【お母さんがたばこを吸うと、 母乳を通じて赤ちゃんにもニコチンが移行します】 ○母乳中には、血液中の約 3 倍に濃縮されたニコチンが含まれていきます。 ○血液の循環が悪くなるため、母乳の分泌が悪くなります。 ○ニコチンを含んだ母乳を飲んだ赤ちゃんには、 「機嫌が悪い」 「吐く」 「下痢」などの症状が見られることがあります。 ③女性の健康への影響 たばこを吸うと、血管が収縮して血行が悪くなったり、メラニン色素の代謝に関係 するビタミンCを体内で消費させるため、肌が荒れたり、しみ・そばかすになりやす くなるなど老化を早めます。また、月経不順が起こりやすくなり、閉経の時期を早め、 骨粗しょう症の発症につながります。 ④受動喫煙による健康への悪影響 受動喫煙は、特に、胎児や成長途中の子どもの健康に重大な影響を及ぼします。 【すぐあらわれる不快な症状】 *目のかゆみ、痛み、目がしみる、涙目 *のどの痛み、せき、喘鳴(呼吸時のゼイゼイという音) *くしゃみ、鼻づまり、鼻汁 *心拍数の増加 *頭痛 など 【発症の危険性が高まる病気】 *肺がんを含むすべてのがん *脳卒中 *心筋梗塞 *狭心症 *動脈硬化 *気管支喘息の悪化 *糖尿病 *歯周疾患 *呼吸機能の低下 など 【妊婦や胎児への影響】 *流産や早期産 *妊娠分娩の合併症の危険性 *胎盤早期剥離 *前期破水 *低出生体重児(2,500g未満)の出産 など 【子どもへの影響】 *乳幼児突然死症候群(SIDS) *喘息、肺炎、気管支炎 *せき、たん、息切れの症状 *中耳炎にかかりやすくなる *風邪を引きやすくなる、発育・発達の遅れ など 3 <乳幼児突然死症候群> 何の前触れもなく、既往 もないまま、乳幼児が突 然亡くなる原因不明の 症状のこと 第2章 青森市の現状 (1)健康の 健康の現状 平成 22 年市区町村別平均寿命(厚生労働省公表)において、青森市の男性の平均寿 命は 76.5 歳、女性は 85.2 歳で、青森市の男性は全国 1,898 市区町村中、ワースト 4 位 でした。この背景には、がん、心疾患、脳血管疾患の三大生活習慣病による死亡率が、 全国よりも高い値で推移していることなどが関係しています。 市民の死亡の原因の約 6 割は、三大生活習慣病が占めており、このうち約 3 人に1人 はがんで死亡しています。生活習慣病は、食生活、運動などの生活習慣が深く関係して おり、喫煙習慣も大きな要因の一つとなっています。 【図1】市民の主な死亡原因 (平成 24 年) 慢性閉塞性肺疾患 1.0% 肝疾患 1.2% 大動脈瘤解離 1.2% 糖尿病 1.4% 自殺 1.9% 不慮の事故 2.6% 老衰 2.7% 腎不全 3.0% がんの部位別死亡順位 その他 15.6% 【男性】 1位 肺がん 2位 胃がん 3位 大腸がん 4位 肝及び肝内 胆管がん 5位 膵臓がん 悪性新生物 30.4% 肺炎 9.4% 心疾患 18.4% 【女性】 1位 大腸がん 2位 乳がん 3位 胃がん 4位 肺がん 5位 肝及び肝内 胆管がん 脳血管疾患 11.2% 資料:平成24年人口動態統計 (2)喫煙の 喫煙の現状 ◆青森県の 青森県の喫煙率は 喫煙率は全国ワースト 全国ワースト 2 位 平成22年の国民生活基礎調査による青森県の成人の喫煙率は、全体で24.7%(男性 28.6%、女性12.7%)で、全国ワースト2位となっており、1位の北海道とはわずか0.1 ポイント差となっています。特に男性の喫煙率は38.6%で全国ワースト1位となっており、 青森市を取り巻く現状として、喫煙率は大変高い状況にあります。 喫煙率ワースト県 国民生活基礎調査年 ワースト順位 全国平均 1 2 3 4 5 平成 13(2001)年 都道府県 北海道 埼玉 栃木 東京 静岡・宮城 平成 16(2004)年 喫煙率(%) 都道府県 38.0 北海道 青森 34.1 埼玉 33.0 茨城・宮城 32.0 31.9 栃木・福岡 30.5 ※平成 13 年の青森県の喫煙率は 31.3%で 11 位 ※資料:国民生活基礎調査 4 平成 19(2007)年 平成 22(2010)年 喫煙率(%) 都道府県 喫煙率(%) 都道府県 喫煙率(%) 35.1 北海道 32.0 青森 宮城 30.4 愛知 29.8 栃木 29.6 28.5 31.5 28.9 27.6 27.4 27.1 25.6 北海道 青森 福島 宮城 千葉 24.8 24.7 23.0 22.9 22.8 21.2 ◆青森市では 青森市では、 では、男性は 男性は3人に1人、女性は 女性は7人に1人が喫煙者 平成23年度第3回青森市民意識調査による本市の性別・年齢別の喫煙状況では、20歳 以上で習慣的にたばこを吸っている方は、男性は約3人に1人、女性は約7人に1人です。 男女とも30歳代~50歳代における喫煙率が高く、男性では、40歳代における喫煙率が 最も高く40.7%、女性は、30歳代の喫煙率が最も高く23.7%となっています。 生活習慣病予防のためにも、若い世代から禁煙への支援を進めることが必要です。 また、16歳~19歳の未成年者では、男女とも約7人に1人が喫煙しており、小・中学校、 高校等において、依存性のあるたばこについて正しい知識の普及を図り、子どもたちに 初めの1本を吸わせないための喫煙防止教育を推進することや、地域の中で、親世代へ、 子どもたちの喫煙を防止していく啓発が必要です。 男 女 【図 2】青森市の性別・年齢別喫煙率 40.7% 45% 40% 36.1% 34.0% 35% 28.6% 30% 24.2% 27.5% 23.7% 25% 21.0% 20% 14.3% 13.3% 15% 15.2% 11.9% 13.5% 11.6% 6.2% 10% 5.1% 5% 0% 16-19 歳 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳以上 (再掲) 20 歳以上 ※資料:平成23年度第3回青森市民意識調査 ◆妊婦自身の 妊婦自身の喫煙は 喫煙は20人 20人に1人、妊婦の 妊婦の同居者で 同居者で喫煙者がいる 喫煙者がいる割合 がいる割合は 割合は45.1% 45.1% 母子健康手帳交付窓口の保健指導において把握している妊婦自身の喫煙状況や妊婦の 同居者の喫煙状況は、年々、改善されているものの、平成24年度は20人に1人の妊婦に喫 煙習慣があり、また妊婦の同居者で喫煙者がいる割合は45.1%となっています。 妊婦や胎児をたばこの健康被害から守るため、妊婦や同居家族に対する積極的な禁煙 支援が必要です。 【図 3】妊婦及び妊婦の同居者による喫煙割合 59.4% 56.5% 50.3% 60% 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 45.1% 50% 40% 30% 20% 10% 6.3% 6.0% 5.3% 5.0% 0% 妊婦の喫煙割合 同居者の喫煙割合 ※資料:母子健康手帳交付窓口調査(青森市保健所) 5 ◆乳幼児 乳幼児のいる 乳幼児のいる世帯 のいる世帯で 世帯で喫煙者がいる 喫煙者がいる世帯 がいる世帯は 世帯は約6割 乳幼児のいる世帯の約6割に喫煙者がおり、乳児が1歳6か月、3歳と成長するにつれ、 子どもの近くでも喫煙する割合が高くなっています。この状況は年々減少傾向にある ものの、家庭の中から、子どもたちを受動喫煙の健康被害から守っていくことが必要 です。 21 年度 【図 4】乳幼児のいる世帯で喫煙者がいる世帯の割合 22 年度 23 年度 70% 65.8% 63.4% 62.0% 59.7% 60.3% 58.9% 58.4% 57.5% 63.1% 62.1% 59.4% 59.1% 24 年度 60% 50% 40% 30% 20% ※資料:乳幼児健康診査における調査(青森市保健所) ※資料:乳幼児健康診査における調査(青森市保健所) 10% 0% 4 か月児 1 歳 6 か月児 3 歳 6 か月児 ※資料:乳幼児健康診査における調査(青森市保健所) 【図 5】同居家族が乳幼児の近くで喫煙している割合 21 年度 22 年度 15.8% 23 年度 14.5% 16% 24 年度 14% 11.5% 12% 9.0% 10% 10.8% 7.6% 6.8% 7.1% 8% 6% 4.6% 4.1% 4.1% 4.1% 4% ※資料:乳幼児健康診査における調査(青森市保健所) 2% 0% 4 か月児 1 歳 6 か月児 3 歳 6 か月児 ※資料:乳幼児健康診査における調査(青森市保健所) 6 (3)飲食店等の 飲食店等の受動喫煙防止対策の 受動喫煙防止対策の現状 ◆市民の 市民の約 4 割がレストランや レストランや食堂での 食堂での受動喫煙 での受動喫煙の 受動喫煙の害を感じている 平成 23 年度第 3 回青森市民意識調査において、市民が受動喫煙の被害を感じた場所 として最も回答が多かった場所は、 「レストラン、食堂」 (40.5%)で、次いで「喫茶店、 居酒屋」 (35.5%) 、「職場」(24.5%) 、駅前、バス停付近など(20.5%)となっています。 【図 6】受動喫煙の被害を感じた場所(複数回答可) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% レストラン、食堂 40.5% 35.5% 喫茶店、居酒屋 職場 24.5% 駅前、バス停付近など 20.5% 館内が禁煙となっている施設の 玄関等に設置された喫煙スペース 18.2% ホテルや旅館の共用スペース (ロビーなど) 17.0% 娯楽施設(ゲームセンター、 ボウリング場、カラオケ店など) 16.6% 家庭 16.4% パチンコ店、マージャン店 15.0% 公衆浴場の脱衣所や休憩スペース 13.8% 「受動喫煙」による不快感や 被害を感じたことはない 11.8% 7.9% 市役所庁舎や関連施設 理容・美容店 その他 40% 6.2% 4.7% 無回答 14.8% ※資料:平成23年度第3回青森市民意識調査 7 45% ◆受動喫煙防止対策を 受動喫煙防止対策を講じていない飲食店 じていない飲食店は 飲食店は約 45.8% 平成 23 年度第 3 回青森市民意識調査において、市民が受動喫煙の被害を感じた場所 として最も回答が多かった場所は、「レストラン、食堂」であったため、飲食店につい て受動喫煙防止対策に関するアンケート調査(平成 23 年 12 月:青森市保健所)を行っ た結果、市内の飲食店の禁煙・分煙の状況は、 「禁煙や分煙の対策はしていない」が 45.8% で最も多く、 「店内を全面禁煙にしている」が 28.4%、 「店内を分煙にしている」が 25.2% でした。 また、禁煙や分煙対策をしていない飲食店について、今後の予定を尋ねたところ、60.6% が「今後も対策の予定はない」と回答しています。 禁煙や受動喫煙の対策をしていない飲食店の理由では、「お店のスペースや構造上効 果的な分煙が難しいため」という回答が 69.0%で最も多く、一方、全面禁煙している飲 食店の理由として最も多かったのは、 「料理や飲み物の味や香りを楽しんでもらうため」 「受動喫煙による健康への影響を防ぐため」という理由でした。 飲食店等におけるたばこの健康被害防止に向け、実情に応じた実効性ある受動喫煙防 止対策を図ることができるよう、事業者の取組意識の醸成を図ることが必要です。 【図 7】市内飲食店における禁煙・分煙の状況(N=155) 無回答 0.6% 店内を分煙にしている 25.2% 禁煙や分煙の対策 はしていない 45.8% 店内を全面禁煙 にしている 28.4% ※資料:飲食店における受動喫煙防止対策に関するアンケート調査 (平成23年12月青森市保健所) 【図 8】今後の予定:喫煙対策を実施していない(飲食店N=71) その他 1.4% 完全禁煙を検討する 1.4% 完全分煙を検討する 2.8% 不完全分煙を検討する 9.9% 無回答 2.8% わからない 21.1% 今後も対策の 予定はない 60.6% ※資料:飲食店における受動喫煙防止対策に関するアンケート調査 (平成23年12月青森市保健所) 8 【図 9】禁煙や受動喫煙の対策をしていない理由(N=71:複数回答可) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% お店のスペースや構造上 効果的な分煙が難しいため 69.0% お客様や売上が減少すると思ったため 40.8% お客様からの苦情や要望がないため 38.0% 分煙するには空調設備など の導入に費用がかかるため 38.0% 特に理由はない 18.3% 9.9% たばこを吸える店としてアピールするため 禁煙や分煙の対策をしたいが 方法がわからないため 7.0% 所属する企業やチェーン店本部の方針のため 1.4% 健康増進法や受動喫煙による健康へ の影響について知らなかったため 1.4% その他 無回答 80% 16.9% 1.4% ※資料:飲食店における受動喫煙防止対策に関するアンケート調査(平成23年12月青森市保健所) 【図 10】全面禁煙とした理由(N=44:複数回答可) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 料理や飲み物の味や香り を楽しんでもらうため 38.6% 受動喫煙による健康への影響を防ぐため 34.1% お店のスペースや構造上 効果的な分煙が難しいため 20.5% お客様からの要望や苦情があったため 18.2% 全面禁煙の店としてアピールするため 13.6% 所属する企業やチェーン店本部の方針のため 13.6% 空調設備などの費用がかからない対策のため 11.4% 健康増進法の施行により受動喫煙 防止対策が努力義務となったため 9.1% 入居しているビルの方針のため 9.1% お客様や売上が増加すると思ったため 2.3% 特に理由やきっかけはない 2.3% その他 無回答 40% 18.2% 9.1% ※資料:飲食店における受動喫煙防止対策に関するアンケート調査(平成23年12月青森市保健所) 9 45% 第3章 自分の健康を守るため、喫煙習慣を改善しましょう (1)禁煙による 禁煙による健康改善効果 による健康改善効果 禁煙すると、最後の喫煙から 1 時間もたたないうちに体は反応を始め、がんや循環器疾 患、呼吸器疾患などの予防につながる健康改善効果が、さまざまな時間レベルで起こりま す。 24時間後 24時間後 直後 20分後 20分後 8時間後 周囲の人をたばこの煙 で汚染する心配がなく なる。 血圧と脈拍が正常値 まで下がる。手足の温 度が上がる。 血中の一酸化炭素濃度 が下がり正常に戻る。血 中の酸素濃度が上が る。 1年後 1ヵ月後~ 月後~9ヵ月後 2週間~ 週間~3ヵ月後 肺機能の改善が見られ る。(軽度~中度の慢 性閉塞性肺疾患のある 人) 数日後 せきや喘息が改善する。 スタミナが戻る。気道の自 浄作用が改善し、感染を 起こしにくくなる。 心臓や血管など循環 機能が改善する。肺機 能が30%程度増加す る。 味覚や嗅覚が改善す る。歩行が楽になる。 2年~4年後 5年~9年後 虚血性心疾患のリスクが喫煙を続 けた場合に比べて35%も減少す る。脳梗塞のリスクも顕著に低下 する。 肺がんのリスクが喫煙を続けた場合に 比べて明らかに低下する。口腔、喉 頭、食道、膀胱、腎臓、肝臓がんのリ スクが減る。 心臓発作の可能性が 少なくなる。 10年 10年~15年後 15年後 冠状動脈疾患をはじめ様々 な病気にかかるリスクが非喫 煙者のレベルまで近づく。 資料:イギリスタバコ白書[Smoking kills] 、1998/IARC[がん予防ハンドブック]11 巻 厚生労働省e-ヘルスネット 2007、 (2)禁煙に 禁煙にチャレンジしましょう チャレンジしましょう 禁煙方法には、「自分で頑張る」場合、医療機関や薬局に相談して「禁煙補助剤」を使 う場合など、その人に合った方法があります。 たばこの煙に含まれるニコチンには、麻薬やアルコールと同じように依存性があります。 このニコチンによる身体的依存や心理的依存の仕組みを理解し、賢く対処していくことが 禁煙の成功の秘訣です。 禁煙相談の窓口を活用し、自分に合った方法で禁煙にチャレンジしましょう。 【市内の禁煙相談窓口】 (*詳しくはP28 をご覧ください) ・青森市保健所(健康づくり推進課) ・健康保険適用による禁煙治療実施医療機関 ・薬局による禁煙支援 10 第4章 他の人の健康に配慮し、受動喫煙を防止しましょう たばこの煙は、ただちに健康へ影響を及ぼします。その影響を最も受けやすいのは、妊婦 や成長過程にある子どもで、特に乳幼児は、自分で煙から逃れることはできません。 また、親が喫煙している世帯に育った子どもは喫煙する傾向にあることが県の調査により 報告されています。 たばこが子どもにもたらす健康被害について正しい知識を持ち、地域全体で、子どもをた ばこの煙から守るため、子どものいる前では、吸わない、吸わせないよう、周りにいる大人 が配慮し守ってあげることが大切です。 (1)たばこの煙 たばこの煙から子 から子どもを守 どもを守ろう 【たばこの煙 たばこの煙から子 から子どもを守 どもを守るため、 るため、大人が 大人がマナーを マナーを守ろう!】 ろう!】 ◆子どもの前で、たばこは吸わない。 ・車に子どもが同乗している場合や、同乗する頻度が高い場合は禁煙にする。 ・分煙しているところでは、喫煙場所に子どもを連れていかない。 ◆屋外でも、子どもの通る通学路や公園、遊歩道などでは、たばこは吸わない。 ◆歩きながら、自転車に乗りながらたばこは吸わない。 ◆吸い殻のポイ捨てはしない。 子どもの通る場所では、たばこは吸わない! 11 知っておきたい! っておきたい! 目には見 には見えない有害物質 えない有害物質の 有害物質の存在 【換気扇や 換気扇や空気清浄機は 空気清浄機は、たばこの害 たばこの害をなくす効果 をなくす効果はありません 効果はありません】 はありません】 家族や周りにいる人に煙がかからないように、 換気扇の下でたばこを吸う人がいますが、家庭の 換気扇や空気清浄機では、たばこの煙に含まれる 多くの有害物質は取り除けません。 【有害物質は 有害物質は、吸い終わった後 わった後も、吐く息や洋服に 洋服に残っています】 っています】 たばこを吸い終わった直後には、口や肺の中に たばこの煙が残っているほか、衣類にも有害物質は残っています。 【車の窓を開けても、 けても、車内は 車内は煙でいっぱい】 でいっぱい】 車内で喫煙すると、座席等にたばこの煙の成分が付着し、そこから発がん物質など の有害成分が、長時間揮発するという指摘もあります。 受動喫煙だけじゃない 受動喫煙だけじゃない! だけじゃない! たばこは危険 たばこは危険 【乳幼児の 「たばこ 乳幼児の誤飲事故の 誤飲事故の第1位は、 「たばこ」 たばこ」です】 です】 たった1本でも命の危険があります。また、吸い殻の入った灰皿や缶に入れた吸い殻も 危険です。 【大人が 大人が手に持つたばこで、 つたばこで、やけどの危険 やけどの危険が 危険が!!】 大人がたばこを持つ手の高さは、歩いている子どもたちやベビーカーにいる赤ちゃんと 同じ高さ。800℃の火が、やけどの危険にさらします。 800℃ 危険! 12 ◆たばこの煙 たばこの煙から子 から子どもを守 どもを守ろう協力店 ろう協力店について 協力店について 市内の飲食店において、 「たばこの煙から子どもを守ろう」の趣旨に賛同し、禁煙を実践 している飲食店に対して統一マークを配信等し、利用者からもわかるよう店舗へ掲示をして いただき、当該飲食店をホームページに掲載するなどして、市民への情報提供を行います。 <対象> 市内で建物内禁煙を実施している飲食店 <方法> ①禁煙を実施している飲食店を公募 ②申請書の受理 ③青森市保健所健康づくり推進課による実地調査により禁煙の取組状況の確認 ④市独自の統一マークを配信等 ⑤市ホームページにて公表 <登録条件> 以下の全てに当てはまる飲食店とします。 ①建物内が禁煙、またはテナント内が終日禁煙である。 ②建物内またはテナント内が禁煙であることを標示している。 ③建物内またはテナント内に終日灰皿等を設置していない。 <申請方法> 申請書を青森市保健所健康づくり推進課に提出 (申請書類は元気プラザ窓口で配布、または、ホームページからダウンロード) 【たばこの煙から子どもを守ろう協力店統一マーク】 <市民への周知方法> 協力飲食店については、ホームページで公開します。 13 (2)受動喫煙防止対策の 受動喫煙防止対策の基準 多くの人が利用する場所では、受動喫煙を防止する必要があります。また、全面禁煙は 最も有効な受動喫煙防止対策です。 青森市では、原則、全面禁煙を推奨しています。全面禁煙が極めて困難な場合には、当 面、施設の利用形態に応じて、適切な受動喫煙防止の対策が望まれます。 ①全面禁煙とすべき施設等 全面禁煙には、敷地内全域で禁煙する場合と建物内を禁煙とする場合があります。 利用の目的や社会的役割により、先導的に全面禁煙が望まれる場所は以下のとおりと します。 ◆官公庁の事務所、市の管理する施設 病院 体育館 保育所、幼稚園、学校等 の福祉・教育施設 駅、バス等 公共交通機関 ◆医療機関等の医療施設、健康増進施設 ◆公共交通機関(駅、停留所含む) ◆保育所、幼稚園、学校等の福祉・教育施設 *青森市が全面禁煙とする公共施設は以下のとおりです。市民の皆さまのご協力をお願 いします。 市役所 その他の市所管施設 青森市民病院、浪岡病院 (敷地内全面禁煙) 支所、市民センター、 児童館、市民体育館、 青森市保健所 等 小学校、中学校 (敷地内全面禁煙) ※施設の実情等から完全禁煙が困難な施設は除く。 14 ②禁煙または分煙の施設等 飲食店、宿泊施設、美術館、博物館、遊戯娯楽 飲食店等 施設等においても全面禁煙を推奨しており、全面禁 煙が極めて困難な場合は、当面、施設の利用形態に 応じて、適切な受動喫煙防止対策が必要です。 ただし、未成年や成長過程の子ども、妊婦が多く 遊戯娯楽施設等 利用する施設では、たばこの煙から子どもを守るた め全面禁煙を進めていきましょう。 分煙する際のポイント 禁煙できない場合、喫煙場所から非喫煙場所に煙が流れないようにします。 分煙には、適切な喫煙場所を設け、以下の 3 つのポイントを満たすことが必要です。 ポイント 1 空間を完全に仕切り、個室化する。 ポイント 2 非喫煙場所にたばこの煙が漏れないようにし、非喫煙室から 喫煙室に向かう毎秒 0.2m以上の空気の流れをつくる。 ポイント 3 喫煙室のたばこの煙を屋外に排気するために、排気設備を設 置し、喫煙室内の浮遊粉じん濃度を 0.15mg/㎥以下に維持する。 (資料:厚生労働省 分煙効果判定基準 P27) *喫煙室を 喫煙室を設置する 設置する場合 する場合 【喫煙室ポイント】 0.15 ㎎/㎥以下の 室内浮遊粉じん濃度 排気装置で直接外へ排気 ◆喫煙室を陰圧に保つために屋外への ドアや窓は閉め切る。 ◆排気装置などを設け、喫煙室の空気を 直接屋外に排気する。 ◆喫煙室内浮遊粉じん濃度を 0.15 ㎎/㎥ 以下に維持する。 毎秒 0.2m以上の気流 15 *喫煙コーナー 喫煙コーナーを コーナーを設置する 設置する場合 する場合( 場合(喫煙室の 喫煙室の設置が 設置が困難な 困難な場合) 場合) フロアの一角に天井を閉じて仕切り、非喫煙空間に煙が漏れないようにします。 非喫煙空間 【喫煙室のポイント】 喫煙空間 0.15mg/㎥以下の浮遊粉じん濃度 ◆非喫煙室から喫煙室へ向けて逆 流しない一定の流れをつくる。 ◆ドアは開放している場合、毎秒 0.2m 以上の空気の流れが必要。 ◆空気の取入れが不足した場合、喫 煙室のドアを開放したり、ドアに がらり(羽板)をつけるなど喫煙 室に充分な空気を取り込む。 排気装置で直接外へ排気 毎秒 0.2m以上の気流 *喫煙室を設置する場合 *屋外の 屋外の喫煙場所の 喫煙場所の設置について 設置について 受動喫煙には、施設の出入り口付近に喫煙場所を設けることで、屋外から施設内に流 れ込んだ他の人のたばこの煙を吸わされることも含みます。非喫煙者が通行する場所や 出入り口では、建物内に喫煙所のたばこの煙が及ばないよう極力離すことが必要です。 (資料:厚生労働省 事務連絡「受動喫煙防止対策について」 ) *空気清浄機の 空気清浄機の利用について 利用について 屋内に設置された空気清浄機は、たばこの煙に含まれる 粒子状物質(ニコチン、タール)を除去することはできま すが一酸化炭素、アンモニアなどのガス状成分は除去でき ないと言われており、受動喫煙防止対策として不十分です。 完全分煙とするためには、空気清浄機を使用している場 合でも屋外排気をする必要があります。 16 第5章 市民、事業者、行政の役割と推進体制 【推進のための 推進のための各主体 のための各主体の 各主体の役割】 役割】 市民、事業者、行政が一体となって、たばこの健康被害防止に取り組むことが大切です。 特に、次代を担う子どもたちの健康を守るため、 「たばこの煙から子どもを守ろう運動」を 推進します。 【市民】 【団体・事業者】 ◆たばこの害を理解し、健康的な ◆受動喫煙防止の必要性を認識し、 積極的に取り組みます。 生活習慣を身につけます。 ◆受動喫煙防止対策を推進するこ ◆喫煙マナーを守ります。 とで、市民への健康づくりに寄与 ◆身近な家庭の中から、受動喫煙 します。 防止に取り組みます。 ◆たばこの煙から子どもを守ろう ◆たばこの煙から子どもを守ろう 運動にともに取り組みます。 運動にともに取り組みます。 【青森市】 ◆喫煙・受動喫煙による健康被害に関し、わかりやすい情報を提供していきます。 ◆受動喫煙防止に取り組みやすい環境を推進します。 ・本ガイドラインに基づいた取組、たばこの煙から子どもを守ろう運動の取組 ◆喫煙・受動喫煙の健康影響や禁煙について、ライフステージに応じた健康教育や保健 指導を行います。 ◆飲食店等事業者に対して受動喫煙防止対策を推奨していくほか、妊婦や子どもの利用 が想定される場所では、全面禁煙を推奨していきます。 ◆受動喫煙防止の観点から歩きたばこやポイ捨て防止の啓発を図ります。 ◆禁煙への支援を行います。 ・禁煙外来や薬局と連携し、効果的な禁煙指導やきめ細やかな支援を行うとともに、 喫煙者に対し禁煙への動機づけを行います。 17 【市民の役割】 ◆たばこが本人並びに周囲の人の健康に影響を及ぼすことや禁煙の効果を知り、健康的な 生活習慣を身につけます。 ◆家 族 、 地 域 等 、 身 近 な と こ ろ か ら 受 動 喫 煙 防 止 に 取 り 組 み ま す 。 ◆未 成 年 者 が 喫 煙 に 興 味 を も た な い よ う 、 ま た 未 成 年 者 か ら た ば こ を 遠 ざ け るため、子どもの前では禁煙に努めます。 ◆喫煙マナーを守ります。 ◆たばこのマナー たばこのマナーや マナーや公共的な 公共的な空間における 空間における喫煙 における喫煙ルール 喫煙ルールを ルールを守ろう! ろう! 喫煙者には、常にモラルが求められます。たばこの煙は、他の人の健康にも影響があるとい うことを認識し、自分の煙の行方に十分な配慮をしなければなりません。 たばこを吸わない人にとっては、たばこの煙やにおいは苦痛を感じるものですが、その ことを伝えられずにいる場合もあることを意識して、外出先でも、公共的な空間における喫 煙ルールを知り、守ることが必要です。 また、子どもが喫煙に興味をもたないよう、子どもの前では禁煙しましょう。 たばこのマナー たばこのマナー <喫煙者は 喫煙者は、吸わない人 わない人の健康に 健康に配慮します 配慮します> します> ・妊娠中の女性や子ども、病気の人の前では喫煙はしません。 ・混雑した場所や閉め切った室内での喫煙はしません。 ・屋外でも、子どもの通学路や子どもなど多くの人が通る場所 では喫煙はしません。 ・灰皿がない所で喫煙はしません。 たばこのルール たばこのルール <公共的な 公共的な空間における 空間における喫煙 における喫煙ルール 喫煙ルールを ルールを守ります> ります> ・禁煙、分煙をしている施設では、そのルールを守ります。 (指定喫煙場所以外での喫煙はしません。 ) ・歩きながら、自転車等に乗りながらの喫煙はしません。 ・置きたばこはしません。 ・たばこのポイ捨て(車からのポイ捨ても含む)はしません。 ※屋外でも人の集まる公園などでは、喫煙マナーを呼びかける 看板を設置しています。また、バス停など人の集まる場所で も、公共的な空間における喫煙ルールを守りましょう。 18 ここは、 喫煙場所では ありません! 【団体・事業者の役割】 ◆ 受 動 喫 煙 の 健 康 影 響 と 必 要 性 に つ い て 正 し く 理 解 し 、全 面 禁 煙 が 望 ま れ る 場 所 で は 、積 極 的 に 全 面 禁 煙 に 取 り 組 み ま す 。全 面 禁 煙 が 極 め て 困 難 な 場 合には、実効性ある受動喫煙防止対策の取組を推進します。 ◆ 事 業 者 と し て 、利 用 者 の 健 康 を 守 る た め 、ま た 、職 場 内 で は 働 く 人 々 の 健 康 を 守 る た め 、快 適 な 職 場 環 境 の 形 成 を 図 り「 受 動 喫 煙 の な い 職 場 環 境 の 実現」を目指します。 ◆ 病 院 、診 療 所 、 歯 科 医 院 、薬 局 で は 、 喫 煙 ・ 受 動 喫 煙 の 健 康 影 響 に つ い て 正 し い 知 識 の 普 及 を 図 り 、禁 煙 に つ い て の 指 導 や 教 育 を 推 進 し 、禁 煙 希 望 者の禁煙を支援していきます。 ◆事業者が活用できる国の受動喫煙防止に関する支援制度について情報収 集を行い、必要に応じ活用しながら受動喫煙防止対策に取り組みます。 ◆職場で 職場で働く方々を受動喫煙から 受動喫煙から守 から守るための支援 るための支援のご 支援のご紹介 のご紹介 (平成25年12月1日現在) 厚生労働省の財政的支援や技術的支援、日本政策金融公庫国民生活事業による融資制度が活用 できます。 ① 受動喫煙防止対策助成金制度 この助成金は、労働者災害補償保険の適用事業主で、かつ中小企業事業主に該当する事業場 を対象に職場における受動喫煙防止対策の推進を目的とした喫煙室の設置に対し、その費用を助成 するものです。 ※工事の着工前に「受動喫煙防止対策助成金交付申請書」を所轄都道府県労働局長に提出し、 あらかじめ交付決定を受ける必要があります。(費用の 1/2、上限 200 万円) <お問い合わせ先> 8 ■青森労働局 労働基準部 健康安全課 〒030-8558 青森市新町 2-4-25 青森合同庁舎 ℡017-734-4113 詳しい情報は http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/jigyousya/kitsuenboushi/ ② 受動喫煙防止対策に係る相談支援業務 喫煙室の設置、飲食店の浮遊粉じん濃度基準への対応等、事業所での受動喫煙防止対策を実 施する上での技術的な相談内容について、労働衛生コンサルタント等の専門家が、現在の喫煙 状況、事業の内容、建物の構造環境に応じた適切な対策が実施できるよう、個別に相談・助言 を行っています(相談料は無料)。必要に応じ、実地指導も行います。 【相談の例】○新たに喫煙室を設けたいが、どんな設備が必要なのかわからない ○喫煙室を設けているが、換気能力が条件を満たしているかわからない ○飲食店で分煙が難しいが、換気設備を設置して環境を改善したい 等 詳しい情報は http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/jigyousya/kitsuenboushi/ 19 ③ 職場内環境測定支援業務 (たばこ煙濃度等の測定のための機器の貸与) 効果的な受動喫煙対策のためには、職場の空気環境を確認することが必要です。たばこの煙 の濃度及び喫煙室の換気の状態を把握し、職場における効率的な受動喫煙防止対策を行うため に必要な測定機器として、デジタル粉じん計及び風速計の無料貸与を行います(貸出機器の往 復の送料のみ負担が必要です)。 ※初めての方も簡単に測定でき、職場の空気環境の基準を満たしているか確認できます。 詳しい情報は http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/jigyousya/kitsuenboushi/ 【行政の役割】 ◆喫煙・受動喫煙による健康被害に関し、わかりやすい情報を提供します。 ◆受動喫煙防止に取り組みやすい環境を推進します。 ・ 市 民 、関 係 機 関 や 関 係 団 体 、事 業 者 に 対 し「 青 森 市 た ば こ の 健 康 被 害 防 止対策ガイドライン」に基づいた取組を推奨していきます。 ・受動喫煙防止に関する国の支援制度に関する周知を図ります。 ・ 受 動 喫 煙 防 止 運 動「 た ば こ の 煙 か ら 子 ど も を 守 ろ う 運 動 」に 関 す る イ ニ シ ア チ ブ( 世 界 禁 煙 デ ー 等 に お け る 統 一 メ ッ セ ー ジ の 作 成 ・ 配 布 ・ 運 動 母体への呼びかけ等)をとり、市民・事業者とともに取り組みます。 ◆たばこの煙 たばこの煙から子 から子どもを守 どもを守ろう運動 ろう運動について 運動について ・ 世 界 禁 煙 デ ー 、禁 煙 週 間 に お い て 、受 動 喫 煙 防 止 運 動 と し て「 た ば こ の 煙 か ら 子 ど も を 守 ろ う 」 をテーマに、事業者や医療関係機関等とともに喫 煙 ・ 受 動 喫 煙 の 健 康 影 響 に つ い て 正 し い 知 識 の 普 及 を 図 り 、禁 煙 に つ い て の 指 導 や 教 育 を 推進しています。 ・子どもの健全育成を図る市民活動団体等と連携を図りながら、たばこと健康に関するキャ ンペーンやイベントを通じた啓発をしています。 青森駅前キャンペーン 百貨店前キャンペーン 20 たばこと健康フェア ◆ た ば こ の 健 康 被 害 防 止 に 向 け 、喫 煙・受 動 喫 煙 の 健 康 影 響 や 禁 煙 の 方 法 に ついて、ライフステージに応じた健康教育、保健指導を行います。 ・妊婦及び同居者には、喫煙が妊娠や子どもに及ぼす害について、正しい知識を提供し、 禁煙への指導を行います。 ・保護者には、子どもへの受動喫煙の害について、正しい知識の普及を図り、たばこの 煙から保護者自身の健康と子どもの健康を守るため、禁煙・受動喫煙防止の保健指導 を行います。 ・小、中学生には、学校教育の一環として「 最 初 の 1 本 を 吸 わ せ な い 」 教 育 を 推 進するとともに、保健所における思春期健康教室等と連携した健康教育 を実施します。 ・高校生、大学生には、喫煙・受動喫煙の健康影響について正しい知識の 普及を図り、自分の健康は自分で守る健康教育を行います。 ・成人期には、生活習慣病予防対策の一環として、禁煙支援を行うとともに、他人の健 康にも配慮した受動喫煙防止について普及・啓発を図ります。 ◆ 飲 食 店 他 各 事 業 者 に 対 し て 、受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 勧 奨 す る ほ か 、特 に 妊 婦 や 子 ど も の 利用が想定される場所では、全 面 禁 煙 を 推 奨 し ま す 。 ◆受動喫煙防止の観点から歩きたばこやポイ捨て防止の啓発を図ります。 ◆禁煙への支援を行います。 ・禁煙に関する正しい知識の提供と普及啓発を図ります。 ・禁煙に関する相談、健康教育、指導を実施します。 ・禁煙支援機関(病院、診療所、薬局)と連携し、効果的な 卒 煙 禁煙指導やきめ細やかな支援を行います。 ◆禁煙相談窓口について 禁煙相談窓口について( について(P28~ P28~をご覧 をご覧ください) ください) 【青森市保健所(健康づくり推進課) 】 たばこをやめたいと思っている市民を対象に『あおもり卒煙サポート塾』 (医師、薬剤師、 管理栄養士による講座や保健師による継続的な支援)や、禁煙に関心のある方やその家族を 対象に『禁煙相談』を実施しています。 【健康保険適用による禁煙治療実施医療機関】 禁煙を希望しており、ニコチン依存症と診断された方は、健康保険適用の治療対象となり ます。禁煙治療を健康保険で受けるには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認しま す。要件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができます。 【卒煙サポート薬局】 具体的な禁煙方法を、薬剤師に相談できます。禁煙補助薬には、処方箋によるものと、一般用医 薬品がありますので、通院が難しい方でもご利用できます。 21 22 付 属 資 料 【国際社会の動向】 世界保健機関(WHO)は、たばこの消費が健康に及ぼす悪影響から現在及び将来の世代 を保護することを目的とし、受動喫煙防止を始めとした、たばこの規制に関して定めた「た ばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」を策定し、平成17年2月に発効した。 この条約の批准や受動喫煙による健康への悪影響の科学的知見を背景に諸外国で法律整 備等による規制が進められている。 たばこの規制 たばこの規制に 規制に関する世界保健機関枠組条約 する世界保健機関枠組条約( 世界保健機関枠組条約(抄) 経緯: 経緯:平成15 平成15年 15年5月21日 21日 ジュネーブで ジュネーブで作成 平成16 平成16年 16年3月 9日 ニューヨークで ニューヨークで署名 平成16 平成16年 16年5月19日 19日 国会承認 平成16 平成16年 16年6月 8日 受諾書寄託 平成17 平成17年 17年2月 2日 交付及び 交付及び告示( 告示(条約第3 条約第3号及び 号及び外務省告示第68 外務省告示第68号 68号) 平成17 平成17年 17年2月27日 27日 効力発生 日本は 日本は、平成16 平成16年 16年3月9日に署名、 署名、6月8日に国際連合事務総長に 国際連合事務総長に対し受諾書を 受諾書を寄託。 寄託。 締約国は 締約国は、平成23 平成23年 月現在172カ なお、米国、 米国、スイス等 スイス等は署名済みだが 署名済みだが未締結 23年1月現在172 172カ国。なお、 みだが未締結。 未締結。 第八条 たばこの煙 たばこの煙にさらされることからの保護 にさらされることからの保護 1 締約国は、たばこの煙にさらされることが死亡、疾病及び障害を引き起こすことが 科学的証拠により明白に証明されていることを認識する。 2 締約国は、屋内の職場、公共の輸送機関、屋内の公共の場所及び適当な場合には他 の公共の場所におけるたばこの煙にさらされることからの保護を定める効果的な立 法上、執行上、行政上又は他の措置を国内法によって決定された既存の国の権限の 範囲内で採択し及び実行し、並びに権限のある他の当局による当該措置の採択及び 実施を積極的に促進する。 たばこの煙 たばこの煙にさらされることからの保護 にさらされることからの保護に 保護に関するガイドライン するガイドライン( ガイドライン(概要) 概要) 平成19年6月30日~7月6日開催「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」第 2回締約国会合において、コンセンサスで採択。 たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドラインでは、「たばこの規制に関 する世界保健機関枠組条約」締約国に枠組条約第8条の規定内容を求めている。 ・100%禁煙以外の措置(換気、禁煙区域の使用)は、不完全である。 ・すべての屋内の職場、屋内の公共の場及び公共交通機関は禁煙とすべきである。 ・たばこの煙にさらされることから保護するための立法措置は、責任及び罰則を盛り込むべ きである。 ※資料:http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/jouyaku/071107-1.html 23 【国における法令・通知、動向】 健康増進法 (平成15 平成15年 15年5月施行) 月施行)抜粋 受動喫煙の 受動喫煙の防止 第25条 25条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲 食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動 喫煙(室内又は、これに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。 ) を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。 厚生労働省健康局長通知「 厚生労働省健康局長通知「受動喫煙防止対策について 受動喫煙防止対策について」 について」抜粋 (平成22 平成22年 22年2月25日 25日) 2.法第25 法第25条 25条の対象となる 対象となる施設 となる施設 法第25条の規定においてその対象となる施設として、学校、体育館、病院、劇場、観覧 場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店が明示されているが、本条にお ける「その他の施設」は、鉄軌道駅、バスターミナル、航空旅客ターミナル、旅客船ターミ ナル、金融機関、美術館、博物館、社会福祉施設、商店、ホテル、旅館等の宿泊施設、屋外 競技場、遊技場、娯楽施設等多数の者が利用する施設を含むものであり、本条の趣旨にかん がみ、鉄軌道車両、バス、タクシー、航空機及び旅客船などについても「その他の施設」に 含むものである。 3.今後の 今後の受動喫煙防止対策の 受動喫煙防止対策の基本的方向性 今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間にお いては、原則として全面禁煙であるべきである。一方で、全面禁煙が極めて困難な場合等に おいては、当面、施設の態様や利用者のニーズに応じた適切な受動喫煙防止対策を進めるこ ととする。 また、特に、屋外であっても子どもの利用が想定される公共的な空間では、受動喫煙防止 のための配慮が必要である。 4.受動喫煙防止措置の 受動喫煙防止措置の具体的方法 (1)施設・区域における受動喫煙防止対策 全面禁煙は、受動喫煙防止対策として極めて有効であると考えられているため、受動喫煙 防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については、原則とし て全面禁煙であるべきである。全面禁煙を行っている場所では、その旨を表示し周知を図る とともに、来客者等にも理解と協力を求める等の対応をとる必要がある。 また、少なくとも官公庁や医療施設においては、全面禁煙とすることが望ましい。 (2)全面禁煙が極めて困難である施設・区域における受動喫煙防止対策 全面禁煙が極めて困難である場合には、施設管理者に対して、当面の間、喫煙可能区域を 設定する等の受動喫煙防止対策を求めることとし、将来的には全面禁煙を目指すことを求め る。 24 厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室長 事務連絡 「受動喫煙防止対策について 受動喫煙防止対策について」 について」抜粋 (平成22 平成22年 22年7月30日 30日) 施設の 施設の出入口付近にある 出入口付近にある喫煙場所 にある喫煙場所の 喫煙場所の取り扱いについて ・法第25条の「受動喫煙」には、施設の出入口付近に喫煙場所を設けることで、屋外から 施設内に流れ込んだ他人のたばこの煙を吸わされることも含むため、喫煙場所を施設の出 入口から極力離すなど、必要な措置を講ずるよう努めなければならない。 ・施設を訪れる人が、その出入口において、たばこの煙に曝露されることも指摘されている ところでありこの点についても、ご配慮いただきたい。 厚生労働省健康局通知「 厚生労働省健康局通知「受動喫煙防止対策の 受動喫煙防止対策の徹底について 徹底について」 について」抜粋 (平成24 平成24年 24年10月 10月29日 29日) ・受動喫煙防止対策については、平成22年6月18日に閣議決定された「新成長戦略」で は「受動喫煙の無い職場の実現」が目標として設定され、また、平成24年6月8日に閣 議決定された「がん対策推進基本計画」や平成25年度から開始される「健康日本21(第 二次)」では、受動喫煙に関する数値目標が盛り込まれているなど、これまで以上の受動 喫煙防止対策の徹底が求められている。 ・このような状況を受けて、平成22年健康局長通知において示した基本的な方向性等を踏 まえた受動喫煙防止対策の徹底について、改めて、関係方面への周知及び円滑な運用に御 配慮をお願いしたい。 厚生労働省健康局がん 厚生労働省健康局がん対策 がん対策・ 対策・健康増進課長 事務連絡 「受動喫煙防止対策について 受動喫煙防止対策について」 について」抜粋 (平成25 平成25年 25年2月12日 12日) ・法第25条に規定された受動喫煙防止対策については、 「受動喫煙防止対策について」 (平 成 22 年 2 月 25 日付)及び「受動喫煙防止対策の徹底について」 (平成 24 年 10 月 29 日付) により、その必要な措置の具体的な内容及び留意点を示し、特に、多数の者が利用する公 共的な空間については全面禁煙を原則とした上で、全面禁煙が極めて困難である場合にお いても、「喫煙場所から非喫煙場所にたばこの煙が流れ出ないことはもちろんのこと、適 切な受動喫煙防止措置を講ずるよう努める必要がある」と施設管理者に求めているところ である。 ・平成 22 年 7 月 30 日には「受動喫煙防止対策について」により、施設の出入口付近にある 喫煙場所の取り扱いについて周知を図ったところであるが、未だに、施設出入口付近に喫 煙場所が設けられ、その結果、施設利用者が喫煙場所からのたばこの煙の曝露を受ける事 例が指摘されている。 ・受動喫煙を防止するためには、平成 22 年健康局長通知の趣旨及び平成 22 年事務連絡に鑑 みて、喫煙場所を施設の出入口から極力離すなど、必要な措置が講じられるよう、関係方 面への周知及び円滑な運用に御配慮をお願いしたい。 25 職場における 職場における受動喫煙防止対策 する検討会 報告書 における受動喫煙防止対策に 受動喫煙防止対策に関する検討会 (平成22 平成22年 22年5月26日厚生労働省報道発表資料 26日厚生労働省報道発表資料から 日厚生労働省報道発表資料から報告書 から報告書の 報告書のポイント) ポイント) 1 今後の 今後の職場における 職場における受動喫煙防止対策 における受動喫煙防止対策の 受動喫煙防止対策の基本的方向 ・快適職場形成という観点ではなく、労働者の健康障害防止という観点から取り組むこと が必要。 ・労働安全衛生法において、受動喫煙防止対策を規定することが必要。 2 受動喫煙防止措置 受動喫煙防止措置に 責務のあり方 煙防止措置に係る責務のあり のあり方 ・労働者の健康障害防止という観点から対策に取り組む必要があることから、事業者の努 力義務ではなく、義務とすべき。 3 具体的措置 ・一般の事務所や工場においては、全面禁煙又は喫煙室の設置による空間分煙とすること が必要。 ・顧客の喫煙により全面禁煙や空間分煙が困難な場合(飲食店等)であっても、換気等に よる有害物質濃度の低減、保護具の着用等の措置により、可能な限り労働者の受動喫煙 の機会を低減させることが必要。 26 【分煙に関する国通知(概要)】 分煙効果判定基準策定検討会報告書の 分煙効果判定基準策定検討会報告書の概要 (平成 15 年 4 月 30 日健発第 0430003 号厚生労働省健康局長通知) 号厚生労働省健康局長通知) 1 屋内に設置された現有の空気清浄機は、環境たばこ煙中の粒子状物質の除去については 有効な機器であるが、ガス状成分の除去については不十分であるため、その使用にあたっ ては、喫煙場所の喚起に特段の配慮が必要である。 2 受動喫煙防止の観点から、屋内に設置された喫煙場所の空気は屋外に排気する方法を推 進することが最も有効である。 新しい分煙効果判定 しい分煙効果判定の 分煙効果判定の基準 (1)屋内における 屋内における有効 における有効な 有効な分煙条件 1)排気装置(屋外への強制排気)による場合 判定場所その 判定場所その1 その1 ① デジタル粉じん計を用いて、経時的に浮遊粉じんの濃度の変化を測定し漏 喫煙所と非喫煙 れ状態を確認する(非喫煙場所の粉じん濃度が喫煙によって増加しないこ 所との境界 と) ② 非喫煙場所から喫煙場所方向に一定の空気の流れ(0.2m/s以上) 判定場所その 判定場所その2 その2 ① デジタル粉じん計を用いて時間平均浮遊粉じん濃度が 0.15mg/m3以下 喫煙所 ② 検知管を用いて測定した一酸化炭素濃度が 10ppm以下 2)空気清浄機による場合 判定場所その 判定場所その1 その1 ① デジタル粉じん計を用いて、経時的に浮遊粉じんの濃度の変化を測定し漏 喫煙所と非喫煙 れ状態を確認する(非喫煙場所の粉じん濃度が喫煙によって増加しないこ 所との境界 と) ② 非喫煙場所から喫煙場所方向に一定の空気の流れ(0.2m/s以上) ③ ガス状成分について適切な方法で濃度を測定し、喫煙所からの漏れ状態を 確認する(現在、その手法は確立されていない) 判定場所その 判定場所その2 その2 ① デジタル粉じん計を用いた時間平均浮遊粉じん濃度が 0.15mg/m3以下 喫煙所 ② 検知管を用いて測定した一酸化炭素濃度が 10ppm以下 ③ ガス状成分について適切な方法で濃度を測定し、その値がある一定以下で あること(現在、その手法は確立していない) (2)大気環境全体を 大気環境全体を視野に 視野に入れた場合 れた場合の 場合の条件は 条件は(1)に以下を 以下を追加 ① 大気の環境基準が設定されている浮遊粒子状物質濃度の 1 時間値が 0.2mg/m3を超えない こと ② 大気の環境基準が設定されているガス状物質のうち、1 時間値があるもの(二酸化硫黄が 0.1 ppm、オキシダントが 0.06ppm)は、その濃度を超えないこと 27 禁煙相談窓口 【青森市保健所による禁煙支援】 ○あおもり卒煙サポート塾 たばこをやめたいと思っている市民が、自分に適した方法でたばこをやめることがで きるよう、禁煙行動を専門的にサポートし、たばこの煙から卒業(卒煙)することを支 援するとともに、生活習慣病の大きな要因となる喫煙習慣について、改善を図る環境づ くりを推進してします。 ◆対 象:1 か月以内に禁煙に取り組みたいと考えている市民 ◆サポート体制 ・医師、薬剤師、管理栄養士、保健師による専門講座や卒煙成功者による体験談 ・保健師による電話やメール、支援レターによるアドバイス ・個別面接相談及び呼気中一酸化炭素濃度測定、唾液中の体内タール呈色テスト等 ニコチン依存からの脱却の支援 ◆サポート期間:禁煙チャレンジから概ね 3 か月 ◆協力機関:青森市医師会、青森市薬剤師会 ◆お問い合わせ 青森市保健所(健康づくり推進課)☎017-743-6111 【内 容】 ・卒煙成功者による講話 ・体重増加への対処法 【内 ・吸いたい気持ちへの対処法や 容】 禁煙継続のコツ等 ・医師の講話 ・薬剤師による講話 禁 煙生活に むけて こころと 体の 準備をサポート ・事前準備として情報提供 ・呼気中一酸化炭素濃度測定等 と卒煙に向けた個別相談 セルフモニタリング(禁煙記録) それぞれの実践を保健師がフォロー (電話やメール、レターによるアドバイス) まずは 3 日を乗り越えよう! こころの準備を始めよう! 自分にあった禁煙法で行こう! 次は 7 日、2 週間、1 か月・・・ 禁煙法とスタート日の設定 スモールステップで進めよう! 継 続 ○禁煙相談 ◆対 象:禁煙に関心のある方やその家族の方 ◆相談内容:保健師による個別相談、呼気一酸化炭素濃度測定、唾液中の体内タール呈色 テスト、禁煙治療や禁煙補助薬についての相談 ◆申し込み:青森市保健所(健康づくり推進課)☎017-743-6111 ◆相談方法:面接 28 【健康保険適用による禁煙治療実施医療機関】 禁煙を希望しており、ニコチン依存症と診断された方は、健康保険適用の治療対象とな ります。禁煙治療を健康保険で受けるには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認 します。要件を満たさない場合でも、自由診療(自己負担)で禁煙治療を受けることがで きます。 【健康保険適用による禁煙治療実施医療機関】 (資料:青森県健康福祉部がん・生活習慣病対策課健康増進・生活習慣病対策グループ) 病院名 住 所 電 話 1 ひでかず胃腸科内科 青森市大野字前田75-89 017-762-1600 2 3 駒井胃腸科内科 木村健一クリニック 青森市浜館4-14-4 青森市茶屋町13-9 017-765-1500 017-765-3100 4 とよあきクリニック 青森市浜田2-15-5 017-762-3100 5 福士胃腸科循環器科医院 青森市千富町1-4-16 017-776-4558 6 内科おひさまクリニック 青森市橋本1- 9-26 017-723-0020 7 村上新町病院 青森市新町2-1-13 017-723-1111 8 神外科胃腸科医院 青森市本町3- 2-19 017-775-1021 9 まちだ内科クリニック 青森市羽白字沢田39-4 017-788-6688 10 青い海公園クリニック 青森市安方1-103-2 017-721-1111 11 斉藤内科県庁前クリニック 12 片桐内科医院 青森市長島2-3-4 青森市浪打1-12-18 017-731-3110 017-741-2521 13 ミッドライフクリニックAMC 青森市新町1-2-5 017-721-5111 14 じん耳鼻咽喉科医院 青森市里見2-9-1 017-782-8733 15 りょう内科クリニック 青森市富田3-16-4 017-761-2326 16 森山内科クリニック 青森市筒井字八ツ橋1382-12 017-728-1550 17 青森県立中央病院 青森市東造道2-1-1 017-726-8171 18 石木医院 青森市浅虫字蛍谷65-37 017-752-3015 19 ゆきた内科クリニック 青森市松原1-5-14 017-775-6650 20 あおもりベイクリニック 青森市長島1-6-6 クロスタワーA-BAY3階 017-718-3622 21 わたなべ内科クリニック 22 田辺和彦胃腸科内科医院 青森市奥野3-12-17 青森市勝田1-15-10 017-764-0833 017-735-1188 23 たく内科クリニック 青森市大野字山下171-7 017-752-1192 24 和田クリニック内科・胃腸科 青森市橋本2-14-6 017-775-1300 25 津軽保健生活協同組合 津軽医院 青森市浪岡大字浪岡字浅井205 0172-62-3101 26 あおもり腎透析・泌尿器科クリニック青森市西大野1-15-7 017-752-6353 27 佐藤内科クリニック 青森市はまなす1-17-21 017-726-7800 28 工藤内科クリニック 青森市石江字江渡52-176 017-766-9107 29 南内科循環器科医院 青森市岡造道1-17-8 017-741-1616 30 脳神経外科内科 藤本クリニック 31 おきだてハートクリニック 青森市大野字片岡34-3 青森市沖館3-1-18 ベイコートおきだて1F 017-729-1111 017-761-1132 32 三上雅人クリニック 青森市千刈2-7-18 ※平成25年10月1日現在、ニコチン依存症管理料届出医療機関 随時更新されますので、詳しくは市ホームページ参照 017-761-6655 健康保険で禁煙治療を受けるための要件 健康保険で禁煙治療をうけるためには、以下の要件をすべて満たすことが必要です。 ① ニコチン依存症を診断するためのニコチン依存度テスト(TDS)で 5 点以上 ② ブリンクマン指数(1 日の喫煙本数×喫煙年数)が 200 以上 ③ 現在たばこを吸っていて直ちに禁煙することを希望している ④ 医師から受けた禁煙治療の説明に文書で同意する 29 ニコチン依存度テスト TD S ( T o b a c c o D e p e n d e n c e S c r e e n e r ) はい、いいえを選択します。合計点が 5 点以上でニコチン依存症と判定されます。 はい いいえ (1 点) (0 点) 設問内容 問 1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 問 2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなる ことがありましたか。 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。 (イライラ、神経質、 問 4 落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、 手のふるえ、食欲または体重増加) 問 5 問 4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありま したか。 問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありまし たか。 問8 タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがあり ましたか。 問 9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 問 10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 合計 (注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙する ことによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態 健康保険での禁煙治療について 標準的な禁煙治療のスケジュールでは、12 週間にわたり合計 5 回の診察が行われます。 2 週後 4 週間 12 週後 4 週間 禁煙 治療 終了 ○禁煙治療では、チャンピックスという飲み薬やニコチンパッチという貼り薬を使う ことができます。 ○治療は5回全て受診した方が、禁煙成功率が高いことがわかっています。 ○禁煙できなくても治療は最後まで継続しましょう。 30 再診 4回目 再診 3回目 再診 2回目 禁煙 治療 開始 8 週後 2 週間 再診1回目 初 回診察 禁 煙 開 始 日設 定 2 週間 4 週後 【薬局による禁煙支援】 具体的な禁煙方法を、薬剤師に相談できます。禁煙補助薬には、処方箋によるものと、一般用医薬 品がありますので、通院が難しい方でもご利用ください。禁煙を支援するのぼりも設置しています。 【卒煙サポート薬局】 薬局名 (資料:青森県健康福祉部子どもみらい課家庭支援グループ) 住 所 電 話 青森市東造道2-6-40 017-736-7388 1 青森調剤薬局 2 いとうメリー薬局 青森市西大野1-16-5 3 いとう薬局 青森市千刈1-14-13 017-766-0676 4 大野あけぼの薬局 青森市東大野2-2-1 017-739-6987 017-718-3080 5 おおの薬局 青森市大野字若宮190-18 017-762-1313 6 7 オーロラ調剤薬局 沖館薬局長島店 青森市沖館3-10-12 青森市長島2-8-3 017-761-1150 017-777-7748 8 オレンジ薬局 青森市松原3-1-14 017-773-2400 9 かつた調剤薬局奥野店 青森市奥野1-5-13 017-774-4072 青森市幸畑字松元98 017-728-5332 10 幸畑薬局 11 さいとう調剤薬局中央店 青森市中央1-27-21 017-773-3019 12 サカエ薬局勝田 13 サカエ薬局県病前 青森市勝田2-9-11 青森市東造道2-6-27 017-722-0310 017-736-4333 14 サカエ薬局千富 青森市千富町1-3-44 017-777-2422 15 さくら調剤薬局 青森市勝田1-17-19 017-721-1561 16 サン調剤薬局八ツ橋店 青森市筒井字八ツ橋1382-16 17 スーパードラックアサヒ調剤薬局 青森中央店 青森市東大野2-11-3 017-728-3200 18 すかい薬局 19 すずらん調剤薬局 017-765-3900 017-721-1371 青森市花園2-43-15 青森市長島2-7-6 山上ビル1F 017-762-2251 20 すずらん調剤薬局石江店 青森市石江字江渡97-11 017-761-1070 21 すずらん調剤薬局奥野店 青森市奥野3-12-16 017-764-0910 017-721-2151 22 すずらん調剤薬局勝田店 青森市奥野1-1-17 23 スマイル薬局 青森市筒井字八ツ橋31-117 017-764-2738 24 中央あけぼの薬局 25 中央調剤薬局金沢支店 青森市中央3-9-8 青森市浪館字志田3-1 017-777-2911 017-761-5350 26 中央調剤薬局観光通り支店 青森市浜田字豊田367-2 017-775-7064 27 中央調剤薬局県病前支店 青森市東造道2-6-28 017-736-6181 28 中央調剤薬局小柳支店 青森市小柳6-4-23 017-742-7064 29 中央調剤薬局桜川店 青森市桜川4-22-14 017-741-5557 30 中央調剤薬局市民病院前支店 青森市勝田1-17-16 017-774-6131 31 中央調剤薬局浪館支店 32 中央調剤薬局古川支店 017-782-7121 017-722-2786 33 中央調剤薬局本店 青森市浪館前田4-7-40 青森市古川2-20-19 青森市長島2-1-14 青森クリニックビル1F 34 中央調剤薬局松原支店 青森市松原3-9-24 017-774-7064 35 中央調剤薬局緑支店 青森市緑1-19-19 017-773-7064 017-777-1815 36 テックイースト薬局 青森市浜館3-3-25 017-743-3988 37 テック調剤薬局浜田店 38 テックファーマシー沖館 青森市浜田3-3-17 青森市沖館1-9-25 017-762-5515 017-761-5888 39 ハート薬局 青森市栄町1-3-5 017-765-3181 40 ハロー薬局まつばら 青森市松原3-12-8 017-735-0086 31 41 ひまわり薬局のわき店 42 ふたば調剤薬局 青森市堤町1-10-11 青森市橋本2-18-1 017-777-9274 017-723-5887 43 ふたば調剤薬局大野店 青森市大野字前田75-99 017-739-0578 44 プリン薬局小柳 45 ベイ薬局 青森市はまなす1-17-23 青森市沖館5-5-25 017-737-3515 017-761-1211 46 ヘルスケア薬局 青森市橋本1-8-7 017-722-4165 47 保健調剤薬局タイキファーマシー石江店 48 安田調剤薬局 青森市石江字江渡52-175 青森市安田字近野153-1 017-761-4025 017-782-2000 49 猪股薬局 50 バサラ調剤薬局 青森市浪岡字浪岡細田183 青森市浪岡字浪岡稲村157-6 0172-62-4135 0172-69-3461 51 ファルマ浪岡薬局 青森市浪岡字浪岡浅井188-7 0172-62-1288 52 フロンティア薬局浪岡店 青森市浪岡字浪岡平野191-19 ※平成25年10月現在、卒煙サポート薬局 随時更新されますので、詳しくは市ホームページ参照 32 0172-69-1313 「青森市 「青森市たばこの 青森市たばこの健康被害防止対策 たばこの健康被害防止対策ガイドライン 健康被害防止対策ガイドライン」 ガイドライン」 発行日 平成25年12月 発行者 青森市健康福祉部 青森市保健所 健康づくり推進課 〒030-0962 青森市佃2丁目19-13 TEL 017-743-6111 FAX 017-743-6276