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2012年12月号

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2012年12月号
アジアンアクセス
JCGIネットワーク
JCGI News
No.34/3
2012 年 12 月
鷲のように変化していく時
JCGI ネットワーク
主事
播
義也
オール JCGI 全国研修での 鷲の話し
先月末にヤマハリゾートつま恋にて行われ
た、オール JCGI 全国研修会にて、講師のデイ
ビッド・ダイアラン師によって語られた鷲のた
とえ話が、深く心に印象付けられました。
鷲は、70年ぐらいの寿命を持つ、鳥類の中
でも最も長生きする鳥ですが、70年生きるに
は、40年経ったときに大きな決断に迫られる
そうです。一つは40歳ぐらいで死ぬか、もう
一つは自らを変えるために、150日間の死ぬ
ほど苦しい期間を通るか、どちらかを選ばなけ
ればならないのです。
もし自らを変えるとするならば、高い山の山
頂へのぼり、まず長い間獲物を取り続けて来て、
鋭さを失った口ばしを、自ら岩に叩きつけそれ
を折り、また再生するまで待ち、新しく口ばし
が生えて来たら、今度はその口ばしで、老朽化
した爪を一本一本自ら抜いていき、さらに長い
間使い古した羽を一本一本抜いて行き、爪も羽
根も新しいものが生えて来るまで待ち、その5
カ月間のプロセスを経て、新しい鷲の生涯に入
るというのです。
変化をしていく年
1979年に、主ご自身が働きを初めて下さ
った JCGI ネットワークの働きも、来年で34
年目を迎えようとしています。ここ数年、リー
ダーシップ・リニューアルというテーマで、
JCGI ネットワーク自らが刷新されて行くため
に祈り、取り組んで来ました。その中で、私も
JCGI News
主事として歩み始めるように導かれたのだと、
ようやく理解するようになりました。しかし、
これからが本格的に山に登り、自らを岩に打ち
砕き、新しいものが生み出されるのを待つ期間
に入るのだと思わされます。
全国研修会の中で、9月末に持たれたリーダ
ーシップ・リニューアル米国ツアーに行かれた
3人の証しを聞かせて頂きました。大きく用い
られている先生方が、有終の美を飾るべく、こ
こでまた自らを変えようとされている先生方
の証しをお聞きしながら、その移行期に起こる、
葛藤や痛みを知らされました。しかし、このよ
うな先生方の葛藤の後に新しく生み出されて
行くものを、今は期待しつつ待つ期間なのだと
も思わされています。
具体的な変化
2013年は、
JCGI ネットワークとしても、
運営面で大きな変化があります。一つは、山形
事務所がアジアンアクセスの所沢事務所と統
合されるということです。山形事務所は2月一
杯で閉鎖し、小手指へ引っ越すことになります。
これにより、川崎総主事は、山形と小手指を行
き来することになり、私が担うべき役割も変わ
って来ると思われます。
(詳細は別欄に記載し
ています)
新しいものが生み出されるまで待つ期間
鷲は自らを変えるときに、狩りも出来ずに、
やせ細ってしまうのだと想像します。その間の
鷲は弱く、忍耐するしかないのだと思います。
東日本大震災以降、多くの牧師が自らの在り
方を変えなければならないと感じさせられる
中、JCGI ネットワークも、その先生方と共に、
変えられて行くプロセスに入っています。
新しい時代に用いられるものとなるために、
痛みを伴うことがあるかも知れません、あるい
はじっと待つ期間を通らされるのだと思いま
す。この変化の期間を、共に歩みつつ、先生方
と共に、JCGI ネットワークも変えられて行く
ものと確信しております。ぜひ、覚えてお祈り
下さい。
(恵泉キリスト教会埼京のぞみチャペル牧師)
1
アジアンアクセス
リーダーシップ・リニューアル
米国研修の報告
「リーダーシップ・リニューアル計画」の次
のステップとして、9月24日から28日まで
ロサンゼルスのパサディナにてクリントン師
のセッションと、ロス郊外のフォレストホーム
にてテリーウォング師のセッションを中心に
米国研修が行われました。
これは、現役世代の先生方(主に60−70
代の先生方)向けに、1995年にアローヘッ
ドスプリングスにて行われた、クリントン博士
によるタイムラインの講義のフォローアップ
と、次世代の先生方(主に50―60代)さら
に、新世代の先生方(30−40代)が共に学
び合い、交わることで、昨年の全国研修でピー
ター・チャオ師から学んだ、河口理論の 河口
のような場となりました。
【ロバート・クリントン師によるセッション】
効果的な指導者が持つべき 7 つの視点
① 生涯の全体像を見る視点がある
効果的な指導者は、現在を生涯の全体から見る。
② 学ぶ姿勢を生涯貫き通す
効果的な指導者は、学びの姿勢を生涯貫き通す
③ 霊的権威を主要な源泉とする
リーダーシップを発揮する源は、主に霊的権威
から出る。主要な力の源泉を霊的権威にする。
④ 動的・ダイナミックな働きの理念を持つ
効果的な指導者の働きの理念は、漸進的に変化
してゆく。
⑤ 中心的な働きをつかんでいる
効果的な指導者の働きの中心は、その働きの中
でリーダーを発見し、育てることが中心的な働
きになる。
⑥ 関係性の持つ力を身につける
人間関係を通して育てる。メンタリング・助言
を通して育てるが、関係力をつけることが方法
であり、目的でもある。
⑦ 終着点の意識を持つ
効果的な指導者は、年齢を増す毎に、自分が辿
りつく終着点を感じ取る。三人に一人しか有終
の美を飾れない。
今日の最もリーダーに必要な点
① 神がどのようにリーダーを形造られる
かという視点を持つこと。
② 自分自身の働きの中からリーダーを育
てること
③メンタリングをすること
日本人の牧師たちへのメッセージ
焦点が定まった生涯という視点で、自分を見
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JCGIネットワーク
るようにしたらいいのではないだろうか。
そのためのポイントとなる点は以下の通り。
① 人生の目的
② 効果的な方策
③ 主要な役割
④ 究極的な貢献
(焦点が定まって行くための各年代での歩み)
0∼20 歳;自分の使命や目的がヒントと
して与えられる。
20∼30 歳;奉仕の中で、どのようにす
ればよいか学び始める。
30∼40 歳;20 歳までのヒントが明確化
される。自分の召命を生き貫いていく方
策を 3 つか 4 つ知っている。
40∼50 歳;どのような立場と役割に立
っているべきか知っている。
50∼ ;究極的な貢献・後世に残すべき
ことを明確化
今後の JCGI に向けての提言
クリントン師は、かつてJCGIのカリキュ
ラム・アドバイザーとして、現在の牧師研修
の骨格を作って下さった方ですが、
その先生
に、
「もし現在JCGIのカリキュラムを作
成するとしたら、どのようなものにします
か?」
と投げかけてみたところ、
現代では
「指
導者の訓練プログラム」を中心にカリキュラ
ムを組むであろう。
すなわち教会のリーダー
シップを持つ人を育てることをテーマにす
るとのことでした。
教会成長とは牧師の成長
によってもたらされると言われ続けて来ま
したが、今後ますます、指導者育成に焦点を
向けていくように示されたように思います。
【テリーウォング師によるセッション】
指導者の6つの時代と、大きな三つの転換期
タイムラインにおける 6 つの時代は、重な
り合う時宜があり、一度でなく、もう一度
過去の時代の要素が、取り扱われる時もあ
る。
① 摂理的土台の時代 20 代前後まで
② 内面的成長の時代 20―30 代前後
第一の転換期・目覚め・召命
③ 奉仕的成長の時代 30 代―40 前後
第二の転換期・決断・貢献
④ 人格的な成熟の時代 40 代―50 代前後
第三の転換期・統合・仕上げ
⑤ 統合成長の時代
50 代―70 代前後
⑥ 余韻時代
70 代以降
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転換期とは何であり何故転換期があるのか
一つの段階から次の段階に導く為に起こる。
転換期を通して、神は大きな業をなして、次
の段階に進ませる。また転換期は、自然には
なくならない。そして転換期には、神様から
頂くものを全て頂いて、この時期を抜けてゆ
きなさい。
転換期には答えよりも問いに満ちている
① 何故うまくいかないのだろうか?
② なぜ不安定な気持ちを、拭いきれないの
か?
③ 何故、孤立感を感じるのか?
④ 何故、数多くの矛盾が気になるのか?
⑤ うまくいかなかったらどうしょうか?
⑥ 神様は、どうして、こんなにも多くの事
を一度に起こすのか?
⑦ 何故こんなに答えが必要なのに、神様は
黙っておられるのか?
⑧ 将来が消えてしまったのか?
⑨ いったい、どこへ導かれてゆくのか?
このような問いに満ちているならば、あなたは
転換期にいるのかも知れない。
転換期の現実
① 転換期は時間がかかり、時に三ヶ月から
三年位になる。
② キリスト者の全てにやってくる。
③ 他の人を導いていると、より集中的に起
こる。
④ 人生の方向性と人格の形成の為に神が
おもに転換期をお用いになる。
⑤ 終わりがある。
三つの転換期について
① 目覚め・方向性 召命
聖書的な目的を知り、中心的な理念や
価値を明確する。人生のビジョンに向け
て服従し、明け渡す。そして目標の為の
役割を知る。メンタリングが必要である。
② 決断、貢献 何に対してNO、何に対し
てYESなのか。人々を助け、仕えよう
と熱く願っていることは何か。最も強い
動機付けを探る。止めなければ一日中や
ってもかまわない事柄は何か。
③ 仕上げ 後世に残す究極的貢献へ
究極的な貢献や感化は何か。メンタリン
グを通じて。遺産として後世に残すため
の計画を立てる。
東日本大震災以降、日本のキリストのからだは
大きな転換期を迎えていると思わされます。そ
れに伴って、参加した多くの牧師は、転換期の
真っ只中にいるのだと思わされたようでした。
JCGI News
JCGIネットワーク
2012 年オール JCGI
全国研修会
今年も11月26∼28日まで、オールJCGI
全国研修会を、ヤマハリゾートつま恋にて開催
いたしました。
【リーダーシップ・リニューアルについて】
特別セッションとして、アジアンアクセスイン
ドのディレクターの、デービッド・ダイアラン
師が、リーダーシップ・リニューアルについて
講義を持って下さいました。
「リーダーとは、
自分の置かれた文脈を抜きに語れないものだ」
という前提から始まり、
「人々は、なぜ私に従
ってくるのか?」という問いから、サーバント
リーダーシップについて分かち合って下さい
ました。また前述の鷲の例えから、今の時に、
地域教会が、主体的になって主から託された人
をリーダーとして養成する責任を取るように
変わることはどうか?と提案がありました。
JCGI に関係するいくつかの教会でも、CBTE(教
会主体の神学教育)に取り組む教会が起こされ
つつありますが、それは主が同時に世界各地で
行っていることなのだと思わされました。また
最後に、
「自分のことを、町の牧師と考えたこ
とはあるか」という質問を投げかけてくださり、
自分の町の牧師となるという切り口から、新し
いパラダイムと古いパラダイムのリーダーシ
ップの比較を、幾つかの点でお分かち下さいま
した。
講義の内容は、下記の案内のように、CD と DVD
で提供しておりますのでご希望の方は是非お
申込みください。
・ デイビッド・ダイアラン師
「リーダーシップ リニューアル」
・ CD:1 セット(講義 3 回 CD3 枚)1,500 円
・ DVD:1 セット(講義 3 回 DVD3 枚) 4,500 円
∼送料は別途必要です∼
申込みは、JCGI 山形事務所にお願いします。
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アジアンアクセス
【西日本・東海地区研修】
西日本東海地区では、オール JCGI 全国研修
会に於いて、2 年間の研修の結果として、それ
ぞれの教会のこれから数年間の活動計画案を
作成し、発表しました。研修生の方々は、それ
ぞれの地域性を考慮し、また、その教会に主が
望んでおられることを反映した計画書を作成
しました。これからそれが実践されて主の祝福
を受けられるようにと、期待しています。
全国研修会の初日の夜に卒業式と感謝が行な
われました。
2012 年卒業生と共に
【震災復興賛美と祈りのコンサート】
宮城県では、宮城宣教ネットワークが設立され、
教会増殖への具体的な取り組みと実が結ばれ
つつあります。
今回、その宮城県から、永井信義師と若者の賛
美チーム Praise station を迎え、震災復興の
賛美と祈りのコンサートの時を持ちました。そ
の中で、永井信義師、大友幸一師、佐藤彰師が
それぞれ震災によってどのようにパラダイム
JCGIネットワーク
教会が生み出されるように」と取り組んでいる
証しを分かち合って下さいました。
被災地で日々牧師として歩まれている先生方
の証しは、まさに新しいパラダイムで教会を捉
え、宣教を捉えていらっしゃることを感じまし
た。
教会増殖ネットワーク
現在、沖縄ネットワーク、茨城ミラクルネッ
トワーク、南関東ネットワーク、そして宮城宣
教ネットワークの4つのネットワークが行わ
れております。
今後、関西地区でネットワークがスタートで
きればと祈っております。2013年4月8日
に、関西地区での教会増殖ネットワークの説明
会を行い、ネットワークをスタートしていく予
定です。
それ以外の地域でも、開拓伝道の励まし合
いのネットワークに関心のある方は、是非、
JCGI ネットワーク山形事務所までお問合せく
ださい。
地域別研修
現在、8名の先生が関東地区研修に参加し
て下さっています。2 年目も継続して行けるよ
うに覚えてお祈り下さい。
また、2013年4月から、西日本東海地区
の研修が始まる予定です。現在、研修生を募集
中です。ぜひ先生方の団体やお知り合いの先生
をご推薦下さい。
事務所移転(予告)のお知らせ
シフトされたかを分かち合って下さいました。
特に、永井師は、ローマ1章から「返さなけれ
ばならない負債を負っているという言葉が心
に迫って来た。沿岸部に全く教会がなかったと
いう現実を見せられ、何とか沿岸部に数多くの
JCGIネットワークの山形事務所は、
2013 年 3 月 1 日からアジアンアクセス所沢
事務所に統合することになりました。
3 月以降の連絡は、下記の所沢事務所にお
願いいたします。詳細については、次回の
JCGI ニュースでお知らせいたします。
2012 年 12 月 17 日発行
発行者:有賀喜一
アジアンアクセス JCGIネットワーク 山形事務所:
〒990-0067 山形県山形市花楯 1-2-12 ロイヤルビル TEL 023-626-3326
FAX 023-626-3327
Email [email protected]
ホームページ http://www3.macbase.or.jp/~lifejcgi/
郵便振替 00100-8-160549 名義「日本教会成長研修所」
アジアンアクセス 所沢事務所:
〒359-1104 埼玉県所沢市榎町 6-16
TEL 042-925-4101
FAX 042-924-7231
JCGI News
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