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2008.1 ケニア大統領選挙/ボランティア活動休止/キリンセンター

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2008.1 ケニア大統領選挙/ボランティア活動休止/キリンセンター
第12号
発行日:平成20年1月25日
発行者:板垣 奈緒
ケニア大統領選挙
2007年12月27日にケニアでは大統領選挙が行われ、現職のキバキ大統領が再選されました。しかし選挙に不正があったと
主張する野党側支持者を中心に各地で暴動が起り、国内は混乱状態となっています。
2008年1月20日時点で、選挙後の暴動によってケニア全土で約1,000人以上が死亡し、25万人を越える避難民が発生してい
ると報道されています。(外務省 海外安全ホームページ)
ボランティア活動休止
青年海外協力隊としてケニア各地でボランティアを行っている私たちは、選挙が行われる1週間ほど前から首都ナイロビに召
集され、選挙後の暴動に巻き込まれることのないよう退避生活を送っています。
結局、選挙後1か月が経過してもケニア国内の治安は回復せず、ボランティア活動を行っている村に帰ることが出来ないた
め、派遣元の国際協力機構(JICA)の指示のもと、ホテルでの退避生活が続いています。
テレビでは連日、ケニア国内で暴動により、道路封鎖や教会の焼き打ちが行われ多くの市民が巻き込まれていると報道され
ています。
私は自宅のある村からナイロビに向かう日の朝、同僚に「選挙が終わったら帰ってくるね。1週間くらいで戻ってくるよ」といっ
て村を離れました。自分の家の鍵を閉めてナイロビに向かった時には、2度とこの家に戻ってくることが出来ないとは考えても
みませんでした。
日本では毎日が平和で、朝仕事に出かけて家に帰ることができないという事態は考えられませんでした。今日も明日もそし
て明後日も平和な毎日が続くことの幸せに気が付きました。
キリンセンター
退避生活をしているホテルの近くにナイロビの観光名所の
一つとなっている「キリンセンター」があります。 以前から一
度訪れてみたいと思っていたので、ボランティア仲間と共にこ
の機会に行ってきました。
センターの入り口を入るとすぐに大きなキリンが目に入って
きました。そう、ここは国立公園とは違い、狭い敷地にたくさ
んのキリンが飼育されています。狭いといっても日本の動物
園とは比べることができないほど大きな施設です。
キリンセンターの中心に小屋があります。その階段を上る
と、キリンの頭とちょうど同じ高さになり、餌をあげることがで
きます。
キリンは近くでみてもかわいい顔をしているのですが、なに
せ大きい。私は動物が苦手なので、なかなか怖くて近づくこと
が出来ず、餌をあげるのも大変でした。
餌をあげると舌で上手に私の手の平に乗っている餌を食べ
てくれるのですが、そのあと自分の手をみると、キリンの涎で
いっぱいです。う~ん、気持ち悪い。
キリンセンター
サボテンのとげ
このキリンセンターには、散歩コースが併設されていて、こ
れがかなり楽しいのです。ただひたすら森の中を散策するの
ですが、広い敷地内を探検するのは楽しいものです。
道中に大きなサボテンを発見した私は、サボテンと一緒に
写真を撮ろうとして、サボテンに近づいたところ、とげが足に
ささってしまい、痛くて痛くて動くことができませんでした。
ジーンズをはいていたのですが、無数のさぼてんのとげが
ジーンズの目に入りこんでしまって痛い。さぼてんは大きなと
げばかりに目がいきますが、実はそのまわりに無数の小さな
とげがあるのです。
たまたまサバイバルナイフセットに付属されているピンセット
を0持っている友人がいて、私のジーンズについたとげを一
本一本ぬいてくれたのです。本当に友人がいなかったら家に
帰れないところでした。
手のひらの餌をキリンが食べているところ
参照資料
外務省 海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=100
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