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「医療滞在ビザ」の創設について(PDF
「医療滞在ビザ」の創設について 2011年1月 外務省外国人課 外務省は,2011年1月より,「医療滞在ビザ」の運用を開始しました。医療ツーリ ズムを重視されている地域において,少しでも御役に立てばと考えています。以下の 説明が御参考になれば幸甚です。 1. 背景 医療滞在ビザは,2010年6月に,「新成長戦略」において,アジアの富裕層等を 対象とした健診,治療等の医療及び関連サービスを観光とも連携して促進していくと の国家戦略が掲げられ,その実現のための施策の一つとして「医療滞在ビザ」の創 設が閣議決定されたことを受け,準備を進めてきたものです。医療滞在ビザ制度の概 要は,以下2.のとおりです(詳細は外務省HPを御覧下さい)。 2. 制度の概要 (1)「一定の経済力を有する者」を対象に,日本側の身元保証機関(経済産業省また は観光庁がそれぞれ登録・管理する身元保証機関リストに掲載されている旅行会社, 国際医療交流コーディネーター等)による身元保証に基づいて査証を発給します。 (2)美容整形,さらには鍼灸や温泉湯治等の療養など厳密な意味での医療行為でな くとも,都道府県の許可もしくは登録を有する全ての医療機関(日本に所在する全て の病院及び診療所。規模や施設如何等にかかわらない。)が指示する行為であれば, 全て本査証制度の対象となり得ます。 (3)滞在期間は必要に応じ6ヶ月まで(15日,30日,90日及び6ヶ月)。ただし,滞 在期間が90日を超える場合(入院が前提となる),外国人患者等は,「在留資格認定 証明書(特定活動(告示第25号及び同第26号))」を取得し,これを提出する必要が あります。 (4)必要に応じ数次査証を発給します(有効期間1年または3年)。ただし,1回の滞 在期間が90日以内の場合のみ。 (5)外国人患者等の身の周りの世話をするため,親戚関係を問わず,必要に応じ同 伴者を同行できることとし,同伴者に対しては身元保証に基づき,必要に応じ外国人 患者等と同じ内容の査証(滞在期間,一次/数次)を発給することもできることとしま した。なお,上述のとおり,同伴者は,日本において外国人患者等の身の周りの世話 をするために訪日するものですが,収入を伴う事業を運営したり,または報酬を得る 活動を行うことはできません。 (6)日本の医療機関で治療等を受けようとする外国人患者等は,登録された身元保 証機関に医療滞在のアレンジを依頼し,同身元保証機関が患者及び本邦医療機関 と連携しつつアレンジを行い,必要書類を準備します(査証申請に必要な書類につい ては,外務省 HP の該当ページをご参照ください)。これを受けて,現地の外国人患者 等が在外公館に対し査証申請を行うという流れになります。 (7)なお,地元の医療コーディネーターや旅行会社が身元保証機関としての登録を 希望される場合は,経済産業省もしくは観光庁にそれぞれ御連絡下さい。 3. 結びに 医療滞在ビザは,上述の「新成長戦略」に謳われているように,我が国の医療分野 を観光とも連携しながら活性化し,これを経済成長へとつなげることを主たる目的に 創設されました。その意味で,本ビザの創設が,医療や観光を通じた地域の活性化 にも資することを願っております。 また,使い勝手を一層よくするためにはこうしたらよいのではないかといった御意見 も随時いただければ幸いです。 なお,各自治体の皆様におかれては,御自身の発信媒体を通じて医療滞在ビザの 存在を紹介いただくとともに(下記注),医療機関や旅行会社,医療コーディネーター 等への周知を行っていただくなど,ご協力をお願い申し上げます。 (注)外務省 HP へのリンクを希望される地方自治体の皆様におかれては,下記 URL をご利用ください。ただし,リンクを張られた場合には,外務省外国人課 ([email protected],担当:朝井)までご一報願います。 外務省 HP 日本語版:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/medical/index.html 外務省 HP 英語版:http://www.mofa.go.jp/j_info/visit/visa/medical_stay1.html 以上