...

Press-release/E-flashから - ITU-AJ

by user

on
Category: Documents
27

views

Report

Comments

Transcript

Press-release/E-flashから - ITU-AJ
ITUホットライン
Press-release/E-flashから
『ITUジャーナル』編集部
Press-release
れている。今後、このモジュールは世界中の効率的、効果的
な規制の変化を反映したものにバージョンアップされる予定
である。
① 6月12日:
ICT規制ツールキットの詳細はhttp://www.ictregulation
ITUとinfoDevはオンラインICT規制ツールキットの新モ
toolkit.org/から。
ジュールをリリース
infoDevの詳細はwww.infodev.org.から
政策立案者.監督機関はベストプラクテスへの素早いア
クセスが可能になる
ITU and infoDev Launch new Module of Online ICT
regulation Toolkit
Policy-makers and regulators get instant access to
② 5月22日:
best enabling environment practices
デジタル放送が2015年までに通信の形を変える
(出典:http://www.itu.int/newsroom/press_releases/
2006/10.html)
WSISの目標実現に向け、大きな一歩
Digital broadcasting set to transform communication
landscape by 2015
Accord is major step in implementing World Summit
6月12日、ジュネーブ:ITUとinfoDev (ICT開発のマルチ
ドナープログラム)は共同でオンラインICT規制ツールキッ
ト、
「Legal and Institutional Framework」の2番目のモジュ
on the Information Society objectives
(出典:http://www.itu.int/newsroom/press_releases/
2006/11.html)
ー ル を リ リ ー ス し た 。 こ の 「 Legal and Institutional
Framework」は信頼性、実用性の評価が高い「2000
Telecommunications Regulation Handsbook」の改定版で
2006年6月16日、ジュネーブで開催されていた地域無線通
ある。ICT Legal and Institutional Frameworkは国のマーケ
信会議(RRC-06)の閉幕に当たり、ヨーロッパ、アフリカ、
ットの成長率やユーザーからのICTへのアクセス頻度を決定
中東、イラン・イスラム共和国は、2015年までに現在のアナ
するものであり、世界情報社会サミット(WSIS)で採択さ
ログ放送から地上デジタル放送に移行するという、'オール・
れた「2015年までに世界中の村落をICTで結ぶ」目標の重要
デジタル'の地上音声・テレビ放送サービスへの移行に関する
なかぎとなる。 この新モジュールはTMA(Telecommuni-
条約に署名した。また、同地域では174-230MHz, 470-
cation Management Group, Inc.)の経験豊富な規制アドバ
862MHzの周波数帯域をデジタルサービスに使用するという
イザーのチームによって開発され、法律、規制、規制コンサ
ことも合意された。移行期間は、協定世界時の2006年6月17
ルテーション、手順、決定、ライセンス、ケーススタディな
日0時1分から、2015年7月17日とされたが、いくつかの国で
ど500以上のポートフォリオが集められており、フリーオンラ
は、VHFバンド(174-230MHz)について、更に5年の延長
インで簡単にアクセスできる。内容は世界中の政策立案者、
を求めている。2015年という期限は、ミレニアム開発目標
監督機関やステークホルダーへのベストプラクテスの参考と
(Millennium Development Goals)の達成時期に一致させ
なるもので、50か国以上の開発国や開発途上国のベスト導
たものである。
入実施例や重要課題についての突っ込んだ分析等が含まれ
地上デジタル放送へ移行することによって、無線サービス
ており、開発途上国が求めている具体例が広範囲に網羅さ
や無線技術の進展が加速されるとともに新しい配信ネットワ
10
ITUジャーナル Vol. 36 No. 8(2006, 8)
ークが作られるかもしれない。また、既存の携帯、固定、無
5月15日から始まった5週間の討議では、放送局関連事項
線ナビゲーションシステムの広帯域化や、DVB-H(Digital
を含むデジタル放送に関する70,500件に及ぶ要求案件につい
Video Broadcasting for Handheld) や HDTV( High-
て、ITU事務局が繰り返し計算を行い、その結果として合意
Definition Television )といった新技術やサービスの導入が
されたものである。
可能となる。2007年秋に開催が予定されている世界無線通
本会議での主要な課題は、デジタル放送とアナログ放送
信会議 (WRC-07)では、各種新サービスに使用する周波数
が、その移行期間中に、干渉し合わずに共生する方法を見
について、規制面から検討することとなっている。アナログ
つけることであったが、ITUとEBU(European Broad-
からデジタルへの移行により、
casting Union)そしてCERN(European Organization for
・ サービスの拡大
Nuclear Research)とが、かつてないほどによく連携してこ
・ 高品質の映像と音声
れを解決した。今回の大きな成功要因である複雑な計算作
・ 多様性に富む、高速のデータ伝送
業は、EBUが開発した何十万というプログラム・ラインのソ
・ 安定した長距離データ伝送
フトウェアと、ITUが保有する100台のパソコン、ヨーロッパ
・ 効率的な周波数利用によるチャンネル数の増大
の機関から提供された数百のCPUをベースにしたCERNのグ
が可能となる。他の地域や国家も、今回の合意に追従する
リッドインフラの2つを使い、限られた時間の中でITUの専門
ことが期待されている。
家によって行われたものである。
読者の皆さまへ
ITUジャーナルをより良いものにするために、皆さまのご意見・ご感想
ご要望をお待ちしております。下記メールアドレスもしくは電話番号宛
にご一報下さい。また、ご寄稿も歓迎いたします。
œ日本ITU協会 調査・編集部
Email:[email protected]
Tel:03-5207-5721
ITUジャーナル Vol. 36 No. 8(2006, 8)
11
Fly UP