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様式1 アジア研究教育拠点事業 平成26年度 実施

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様式1 アジア研究教育拠点事業 平成26年度 実施
様式1
アジア研究教育拠点事業
平成26年度 実施計画書
1.拠点機関
日 本 側 拠 点 機 関 :
京都大学物質‐細胞統合システム拠点
( 韓 国 側 ) 拠 点 機 関:
ソウル国立大学
( 中 国 側 ) 拠 点 機 関:
清華大学
( シ ン ガ ポ ー ル 側 )
シンガポール国立大学
拠 点 機 関:
2.研究交流課題名
(和文)
:
アジア発ケミカルバイオロジー
(交流分野:ケミカルバイオロジー
(英文)
:
)
Asian Chemical Biology Initiative
(交流分野:Chemical Biology
)
研究交流課題に係るホームページ:http:// www.asianchembio.jp
3.採用期間
平成 23 年 4 月 1 日~平成 28 年 3 月 31 日
(
4
年度目)
4.実施体制
日本側実施組織
拠点機関: 京都大学 物質-細胞統合システム拠点
実施組織代表者(所属部局・職・氏名):物質-細胞統合システム拠点・拠点長・北川進
コーディネーター(所属部局・職・氏名)
:物質-細胞統合システム拠点・教授・上杉志成
協力機関:京都大学、北海道大学、大阪大学、独立行政法人理化学研究所、東北大学、東
京大学、早稲田大学、千葉大学、京都府立医科大学、大阪府立大学、筑波大学、名古屋大
学、金沢大学、岐阜薬科大学
事務組織:京都大学吉田南構内共通事務部
相手国側実施組織(拠点機関名・協力機関名は、和英併記願います。)
(1)国名:韓国
拠点機関:
(英文)Seoul National University
(和文)ソウル国立大学
コーディネーター(所属部局・職・氏名)
:(英文)Department of Chemistry, Professor,
Seung Bum PARK
協力機関:
(英文)Ewha Womans University, Pohang University of Science and Technology,
Korean Institute of Ocean Science and Technology, Yonsei University,
Dongguk University, Korea University
(和文)梨花女子大学、浦項工科大学、韓国海洋科学技術院、延世大学、東国
大学、高麗大学
経費負担区分: パターン 2
(2)国名:中国
拠点機関:
(英文)Tsinghua University
(和文)清華大学
コーディネーター(所属部局・職・氏名):
(英文)Department of Chemistry, Professor,
Yan-Mei LI
協力機関:(英文)Chinese Academy of Sciences, Zhejiang University, Peking University,
Nankai University, National Institute of Biological Sciences, Nanjing
University, The Chinese University of Hong Kong, The Hong Kong
Polytechnic University, The University of Hong Kong
(和文) 中国科学院、浙江大学、北京大学、南開大学、北京生命科学研究所、
南京大学、香港中文大学、香港理工大学、香港大学
経費負担区分:パターン 2
(3)国名:シンガポール
拠点機関:
(英文)National University of Singapore
(和文)シンガポール国立大学
コーディネーター(所属部局・職・氏名):
(英文)Department of Chemistry, Professor,
Young-Tae CHANG
経費負担区分:パターン 2
5.全期間を通じた研究交流目標
本拠点の大目標は、
「アジア発のケミカルバイオロジー」を国際協調によって効率化し、
加速することである。ここでいうアジアとは、中国(香港、本土)、韓国、シンガポール
といった「アジア先進国」だけではなく、
「アジア新興国」
(ベトナム、フィリピン、タイ、
マレーシア)も含む。
ケミカルバイオロジーの定義は、「化学を利用して生命の仕組みを解く学問」である。
ケミカルバイオロジーといえば、米国からやってきた全く新しい学問のようにきこえる。
2
しかし、実際はケミカルバイオロジー的な学問は1970年代から国内外であった。着目
すべきことは、近年の化学と生物学の発展により、ケミカルバイオロジー分野は急激に成
長し、基礎研究から創薬研究まで、幅広くアイデアを創出する融合分野となったことだろ
う。米国では研究者人口が急激に増加している。この萌芽的な時期に、日本がリードして
アジアでケミカルバイオロジーの拠点を形成し、米国に匹敵する核となることが重要であ
る。そのために 2 つの具体的な目標を設定した。
目標①:日本、韓国、中国(香港および本土)、シンガポールの「アジア先進国」を代表
するケミカルバイオロジー研究者間で研究資源共同利用、共同研究、情報交換、
人的交換を行い、国際協調によって効率的に研究を推進し、米国と対抗できる拠
点をつくる。
目標②:上にあげた「アジア先進国」以外のアジア諸国には、ケミカルバイオロジー研究
者は極めて少ない。また、
「アジア先進国」の共通課題として、大学国際化推進
――つまり優秀な外国人留学生の勧誘がある。この 2 つの問題を解決するために、
「アジア新興国」から優秀な学生をアジアのケミカルバイオロジー分野にリクル
ートする。ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシアから優秀な若い人材のアジ
ア先進国内での留学を促進し、新興国からの次世代研究者を開拓する。
6.前年度までの研究交流活動による目標達成状況
① 研究協力体制の構築:
平成 25 年度は、女性研究者 4 名を含む 10 名が新にアジアンケミカルバイオロジーネット
ワークに加わった。インドからはトップケミカルバイオロジスト 3 名(日本側参加研究者
とした)、日本からは女性研究者 2 名を含む 4 名が参加(京都大学、北海道大学)
。中国か
らは 2 名(南京大学、香港理工大学)
、韓国からは 1 名(梨花女子大学)の女性研究者が
新たに参加した。
平成 26 年 1 月のフィリピン・マニラミーティング(Asian Chemical Biology Initiative
(ACBI)2014 Manila Meeting)では、教授レベルの参加者 38 名(日本 20 名、韓国 9 名、中国
6 名、シンガポール 1 名、UAE1 名、ニュージーランド 1 名)が積極的にネットワーク作
りに参加した。フィリピンとの政治的国際関係の影響を受けて中国、香港、インドからの
参加者数が伸び悩んだが、今回で 3 回目を迎える ACBI ミーティングでは顔なじみの参加
者も増え、お互いの進捗状況を確認するとともに、新たな顔ぶれとともに研究発表及び討
論にいそしんだ。
本事業の第三国セミナーを利用して人脈を広げる参加者が多く見られる。地理的に近いア
ジア内であっても、研究内容や興味分野が異なったり、互いの存在は知っていても実際に
腰を据えて研究討論をする機会は実際あまりないないという。本事業の第三国セミナーに
3
て知り合い、コーヒーブレイクや食事の時間を問わず研究について語り合うことで、参加
者の互いに対する興味関心を深められる。その結果、国際共同研究の種が生まれたり、互
いに主催するシンポジウムやセミナーに ACBI メンバーを招待する機会が増えた。本事業
の目的の一つであるアジアのケミカルバイオロジーネットワークが、形式上ではなく、実
人脈として広がりを見せている。
② 学術的観点:
前年度に引き続き、日本側の各大学と韓国・中国・シンガポール側の各大学との間で開始
している個別の共同研究を継続した。本事業開始当初から進めていた京都大学―シンガポ
ール国立大学間の共同研究課題については、平成 25 年度に論文発表を行った。本成果は
新聞 8 紙に報道され、注目を得た。その他既存の国際共同研究については、平成 26 年 1
月の ACBI 2014 Manila Meeting で研究内容に関する具体的な打ち合わせを進める事が出来
た。ACBI メンバー同士は常に多忙を極め、メールでの共同研究打ち合わせは進展が難し
いのが現状である。マニラミーティングでは、短い時間の中でチャンスを見つけ、各参加
者が共同研究を具現化する場面が多く見られた。この交流を通して、平成 26 年度から開
始する新たな共同研究課題も生まれた。
③ 若手研究者養成:
日本での外国人若手研究者育成のため、平成 25 年度はアジア新興国の顕著な例であるフ
ィリピンを取り上げた。かつて「アジアの病人」と呼ばれたフィリピンの 2013 年 GDP 成
長 率 は
7.2% 、 ASEAN
主 要 国 の 中 で は 一 番 高 い 成 長 率 を 誇 る
(http://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/basic_03/)。更に、フィリピンでは義務教育期間(幼稚
園~高校)は英語で授業を行われるため、総人口約 1 億人が英語話者である(日本経済新
聞
平成 26 年 3 月 10 日・23 面)
。他の東南アジア諸国に比べ、国際競争の場においては
圧倒的に有利な条件である。本課題でこれまでに取り上げたベトナム、タイと同様、フィ
リピンも今後のアジア成長、そして世界成長の軸となるであろう。
それらの東南アジア新興国から、欧米の大学は優秀な留学生を獲得しようとしている。グ
ローバル化を課題とする「アジア先進国」の大学も同様だ。そこで、平成 25 年 11 月に上
杉(京都大学)、Chang(シンガポール国立大)がフィリピン大学ディリマン校化学科を訪問、
1 週間の Asian Chemical Biology Initiative-Sponsored Class を開講した。学生にケミカルバイ
オロジーを紹介するとともに、優秀な学生を見つけ出し、ACBI 2014 Manila Meeting での
面接会への応募を促した。同時に、フィリピントップ校の化学、生物学などを専攻する学
生や若手教員に面接会への登録を呼びかけ、63 名からの応募があった(過去最高の応募者
数)。応募者の履歴書を審査し、優秀な学生・若手教員 47 名を平成 26 年 1 月 26 日(日)
午後にマニラホテルで面接をした。各教授は半日かけて 8 名程度の候補者と 1 対 1 のイン
タビューを行った。インタビューでは、各研究者の研究だけでなく、各国、各研究機関へ
4
の奨学金を得る方法についても丁寧な説明が行われた。本事業で過去にベトナム、タイで
の面接会に参加した教授は一様に、フィリピンの学生の英語レベルの高さと海外留学への
意欲に感心し、積極的にリクルート活動を行った。
「1 人当たり 15 分の面接が短く感じた」
、
「こちらが投げかける質問に、学生から大変まとまった内容の明確な回答がかえってきた」
という声があった。インタビューの結果優秀と判断した学生には国費留学生への推薦を行
っている。面接の後にすぐに教授にコンタクトを取り、日本に来日しインタビューを行っ
た研究室もある。
ケミカルバイオロジーの専門誌を出版する出版社や学会 “Royal Society of Chemistry”
“Chemistry & Biology,” “Biochemical Journal”はこの面接に寄附金を提供した。また、本面接
会のために、在フィリピン日本大使館には、日本への留学制度の説明やパンフレットの配
布等で協力を頂いた。同大使館では毎週金曜日に日本留学に関する相談会を行っていると
のことで、相談相手役は日本に留学経験のあるフィリピン人が行う。本面接会に参加し日
本留学を志した、あるいは留学に向けての手続きを進めることが決定した学生に、相談会
への参加を推奨した。来年度以降に奨学金制度を利用して日本でケミカルバイオロジーを
学ぶ学生数が増えると期待される。
今回応募があった 63 名のフィリピンの学生・若手研究者は、応募の段階で留学希望先の
研究室を第 10 候補までを選んでいる。(日本 30、韓国 17、中国 12、香港 5、シンガポー
ル 1、UAE1、ニュージーランド 4、インド 3 の合計 73 研究室)そのうち、第 1 留学希望
先として、日本 52.4%、韓国 17.5%、中国 0%、香港 0%、シンガポール 3.2%、UAE3.2%、
ニュージーランド 22.2%、
インド 1.6%が選ばれた。
第 1~10 留学希望先を総合してみると、
日本 49.7%、韓国 19.1%、中国 5.2%、香港 3.9%、シンガポール 2.7%、UAE1.5%、ニュー
ジーランド 15.6%、インド 2.3%であった。ただし、全回答を参加メンバーの数で割ると、
選ばれた回数平均は、日本 9.9 回、韓国 6.7 回、中国 2.6 回、香港 5.8 回、シンガポール
16 回、UAE9 回、ニュージーランド 23.3 回、インド 4.7 回であり、前年同様フィリピンで
のニュージーランドの圧倒的な人気ぶりがうかがえる。英語圏の国であるシンガポールや
UAE(本事業参加教授は米国ニューヨーク大学アブダビ校で研究室を主宰)の人気も高いが、
韓国や香港も日本の人気に迫る勢いである。
英語をネイティブレベルに話すフィリピン人学生が英語圏に留学を希望するのは当然の
ことである。しかしながら、アジア先進国の教授との面接会希望者数が過去の応募者に比
べて増加した要因としては、応募者の多くは国や言語で留学先を選ばず、研究内容そのも
のに興味を持っているからではないだろうか。オンラインでの面接会の応募の際に、留学
先として希望する 10 研究室を選ばせたほかに、一番興味のある研究分野を 11 分野から一
つ選ばせた。
トップ3は分子生物学 16 人, 医薬品化学 13 人, 天然物化学 12 人であった。
実際、ACBI 教授はそれぞれの専門分野を持っており、各教授が異なる技術とテーマのも
5
とに研究室を主宰している。応募者は真剣に各研究室のホームページを熟読し、自分の学
びたい分野を勉強できる研究室を ACBI ウエブサイトで調べあげ、10 研究室を選び、応募
に至ったものと思われる。また今回は面接会の前にマニラで ACBI-Sponsored Class を開講
し、一部の学生にケミカルバイオロジーの導入、基礎的な知識とアイディアの出し方を事
前に教授していた。この講義を機にケミカルバイオロジーへの興味が生まれ、面接会への
応募に至った学生も少なくはない。フィリピンでは、ベトナム、タイに見られたように、
「英語が通じないからアジアへの留学を選ばない」というネガティブな選択ではなく、む
しろ「興味のある学問分野を勉強できる研究室がアジアにあることを知り、ぜひ留学の機
会を得て、留学中にはぜひ言語も習得したい」
、というモチベーションの高い学生が多か
った。
外国での日本人若手研究者育成という点においては、若手研究者(学生・ポスドク)の実
際の交流の機会を増やすために、本事業参加相手国から積極的に若手研究者受入を行った。
中国・韓国から優秀な学生計 3 名を日本に 1 ケ月派遣。日本の研究室に滞在し、英語での
技術交換、ディスカッションを行った。朝から晩まで研究室で過ごし、熱心にプロジェク
トに打ち込む学生に、日本の研究員、大学院生も大変刺激を受けた。中国・浙江省大学か
らは大学院生・研究者 9 名が京都大学を訪問。研究室メンバーとの研究打ち合わせを行っ
た。韓国・Yu 教授は京都大学化学研究所に 1 ケ月滞在。期間中にセミナーや若手研究者
とのディスカッションを行った。
④ ケミカルバイオロジーネットワークの拡大と社会貢献:
平成 25 年度に計画をしていたタイ・マヒドール大学化学科での 1 週間の Asian Chemical
Biology Initiative-Sponsored Class は、先方の都合から実現不可となった。代わりに、平成
25 年度はフィリピン・マニラでケミカルバイオロジーの啓蒙活動とマニラミーティングを
開催した。
ACBI 2014 Manila Meeting の打ち合わせと準備を兼ねて、京都大学・上杉及び米国・ベイ
ラー医科大学・Quiocho 教授(フィリピン出身)が平成 25 年 5 月にマニラを訪問。マニラ
主要大学のうち、University of the Philippines Diliman 及び University of the Philippines Manila
の 6 部局、
及び Ateneo de Manila University, School of Science and Engineering 学部長と面会。
本事業説明、ケミカルバイオロジーの導入と 1 月のマニラミーティング面接会の協力要請
を行った。National Research Council of the Philippines(フィリピン国立研究協議会)の
Lourdes J Cruz 会長にも個別に面会し、本事業への協力の言質を得た。
平成 25 年 11 月には University of the Philippines Diliman, Institute of Chemistry において 1 週
間の Asian Chemical Biology Initiative-Sponsored Class を開講(京都大学・上杉、シンガポー
ル国立大・Chang)
。修了者 20 名全員に修了証明書を発行し、成績上位 5 名には特別に
6
“Certificate of Excellence”を授与した。1 週間の集中講義を修了した学生は、将来の海外留
学応募時や就職活動の際に、ACBI-Sponsored Class 修了を記載する事が出来る。フィリピ
ンにケミカルバイオロジーの学問を浸透させる若い芽を育てるきっかけとなった。同講義
は隔年での開講をめざしている。
同時期に開催された Inauguration Ceremony and Symposium of the JSPS Alumni Association of
the Philippines (JSPS フィリピン同窓会設立記念セレモニー&シンポジウム・平成 25 年 11
月 23 日)において、京都大学・上杉が Keynote and Commemorative Lecture として招待講演
を行った。講演の中で ACBI の取り組みを紹介した。
7.平成26年度研究交流目標
※本事業の目的である「研究協力体制の構築」「学術的観点」「若手研究者育成」に対す
る今年度の目標を設定してください。また、社会への貢献や、その他課題独自の今年
度の目的があれば設定してください。
平成 25 年度実施の中間評価を受け、以下の目標を設定した。
<研究協力体制の構築>
前年度まではアジアケミカルバイオロジーネットワークの拡大に焦点を当ててきたが、本
事業 4 年目となる平成 26 年度は、ネットワーク内での人脈・情報・研究資源を効率よく利
用、メンバー間で協力し合い、国際共同研究を推進させ、成果発表までのスピード化を図
る。新たに中国・南京大学・Yao 教授が中国側研究者として参加。東京大学・山東信介教授、
名古屋大学・内田浩二教授、大阪大学・深瀬浩一教授が日本側参加者として加入する。
<学術的観点>
日本側の各大学と韓国・中国・シンガポール側の各大学との間で開始している個別の共同
研究を継続、研究のスピード化を実現させるために、人的交流の機会を増やし、技術交換
の場を設ける。
例年第 3 国で開催しているセミナーの Scientific Session を、平成 26 年 11 月に中国・浙江
省・杭州市において ACBI 2014 Hangzhou Meeting として開催予定である。地理的に近い中
国での開催であるため、ACBI 参加者(教授レベル)77 名の全員の参加を予定している。
各参加者の研究を紹介し、新たな共同研究への可能性を模索する。既に開始している共同
研究課題については、お互いの最新の研究進展、新たな技術、可能性を交換しあい、若手
実行部隊の作業分担や共同企画の検討をする。
<若手研究者育成>
7
日本での外国人若手研究者養成のため、マレーシアの学生や教員にケミカルバイオロジー
研究の魅力を紹介し、有望な学生を面接する。ACBI 2014 Kota Kinabalu Meeting(平成 26
年 12 月)において、日本、韓国、中国、シンガポールから ACBI メンバー約 15 名が面接
会に参加。優秀な学生には、国費留学生への推薦や RA への採用をオファーする。マレー
シア大学サバ校・Siew Eng How 准教授が現地のコーディネートを務める。How 准教授は
JSPS 招聘外国人研究員として平成 25 年度に半年間京都大学に滞在した経験を持つ。本事
業に対する理解と支援の言質を得ている。マレーシア大学サバ校科学技術科の修士課程・
若手教員から成績がきわめて優秀な者に、本事業のウエブサイトを通して面接登録を促す。
登録者の中から事前に厳選し、最大 20 人に絞る。これら 20 人を対象として、現地で面接
を行う。米国留学してしまいそうな真に優秀な学生・教員を強く日本へ勧誘し、平成 28
年度に 3 名の日本留学を目指す。
外国での日本人若手研究者養成のため、中国やマレーシアで行うセミナーには、若手研究
者(学生・ポスドク)は参加しない。決定権のない若手をむやみに交流させても、共同研
究の大きな推進力とはならない。若手を野放しに交流させて、何か良い共同研究が自動的
に生まれるのではないかと期待するのは、間違いであり、経費の無駄であると考える。共
同研究の方向は、研究室を主宰する研究者同士が決断しなければならない。
しかし、一旦共同研究の方向性が決まれば、それを達成する方法を若手に任せてみる。日
本人若手研究者(学生・ポスドク)は、アジアの他国に実際の共同研究を実行するために
派遣する。また、韓国・中国・シンガポールからの大学院生の 1 か月程度の受入を積極的
に行う。若手は、研究の成果報告、問題点、克服法、実験手法の詳細な打ち合わせなどを
英語で行う。アジアの共通語としての英語に慣れ親しみ、実際に活用させる。若手研究者
にとって、幅広い視野と各国・地域とのネットワーク形成の土台を得ることは、将来の大
きな財産となるであろう。本事業では引き続き、若手外国人・若手日本人研究者は研究プ
ロジェクトの実行部隊として参加することで国際プロジェクトの経験を得、将来的には国
際的にリーダーシップの取れる若手研究者として育成することを目標とする。
<その他(社会貢献や独自の目的等)>
本事業ではこれまでにベトナム・ハノイ(平成 24 年 2 月)、
タイ・バンコク(平成 25 年 1 月)、
フィリピン・マニラ(平成 26 年 1 月)にセミナーを行ったほか、ハノイ及びマニラで
ACBI-Sponsored Class を開講し、現地学生にケミカルバイオロジーの導入とアジア各国へ
の留学を目指す優秀な学生の獲得を行ってきた。
平成 26 年 12 月にマレーシアで開催予定の ACBI 2014 Kota Kinabalu Meeting においては、
ケミカルバイオロジーの啓蒙と学生のリクルートをメインとし、Tutorial Session と
Interview Session を予定している。共同研究加速のための Scientific Session は平成 26 年 11
月に中国・浙江省で行う予定のため、マレーシアでのセミナーは、ACBI メンバーのうち
マレーシアからの優秀な学生の獲得を目指す 15 名程度が参加する。Tutorial Session では
8
各テーマごとに 1 人が概要説明を担当、その後各自の研究についての詳細を発表し、学生や若
手教員にケミカルバイオロジー分野の導入を行う。Interview Session では、マレーシア大学サバ
校からアジア先進国への留学を目指す優秀な学生 20 名程度をあらかじめ選抜し、面接会に招
待する。15 分の面接を 8 セッション行う予定である。優秀な学生が ACBI 参加メンバー研究室に
留学し、博士号を取得したのちにマレーシアでケミカルバイオロジー研究室を始める事で、アジ
ア新興国で率先してケミカルバイオロジーを広げられる人材を日本の大学へリクルートする事を
目標とする。
別途、ベトナム・ベトナム国家大学ハノイ校化学科において ACBI-Sponsored Class の開講、現地
若手教員との交流と、優秀な学生のリクルートを行う。京都大学・上杉を含め、日本から
2 名の派遣を予定している。
9
8.平成26年度研究交流計画状況
8-1 共同研究
整理番号
R-1
研究課題名
研究開始年度
平成 23 年度
研究終了年度
平成 27 年度
(和文)化合物ライブラリーの共同利用
(英文)Sharing Chemical Libraries
日本側代表者
(和文)佐藤 慎一・京都大学・助教
氏名・所属・職
(英文)Shinichi Sato・Kyoto University・Assistant Professor
相手国側代表者
(英文)
氏名・所属・職
Sunghoon Kim・Seoul National University・Professor
Ming-Wei Wang・Chinese Academy of Sciences・Professor
Young-Tae Chang・National University of Singapore・Professor
参加者数
26年度の研究
交流活動計画
日本側参加者数
14 名
韓国側参加者数
3名
中国側参加者数
2名
シンガポール側参加者数
1名
 日本‐韓国間の化合物ライブラリー共同利用の継続京都大の約 7 万個
のライブラリーを利用して、ソウル大で開発したスクリーニングを行
う。ソウル大や梨花女大から若手研究者を京都大に受けいれ、スクリ
ーニング技術及び標的決定技術の交換を行う。
 韓国・ソウル大 Kim 研究室所属の大学院生が 1 ケ月京都大学に滞在し、
スクリーニング技術の習得及び研究打ち合わせを行う。京都大学の若
手研究者に大学院生の指導を任せ、英語での討論、問題解決、リーダ
ーシップ力の育成を図る。
 韓国・梨花女子大学 Kwon 准教授が京都大学を訪問し、講演、共同研
究打ち合わせを行う。
 京大‐韓国・東国大 Lee 准教授との脂質ライブラリーの共同、技術交
換を行う。
 京都大-中国科学院間の化合物ライブラリー共同利用。平成 26 年度
は、中国科学院のライブラリーから前年度に見出された化合物を研究
する。中国科学院 Wang 教授が京大を訪問し、若手研究員と研究進捗
報告、今後の研究方針を決定する。
 京都大-シンガポール国立大の化合物ライブラリー共同利用。平成 25
年度までの成果は論文に発表され[Cell Reports 6, 1-10 (2014)]、新聞 7
紙に掲載された。今後のさらなる共同研究を模索するために、シンガ
ポール国立大 Chang 教授が京都大学を訪問し、講演、共同研究打ち合
わせを行う。
10
 名古屋大―京都大―中国・浙江大間で開始した天然物ライブラリー共
同利用及び共同研究を遂行する。浙江大から名古屋大学に大学院生 1
名を 1 ケ月間滞在させ、名古屋大学若手研究者との英語による技術交
換・研究討論を行う。
26年度の研究
 本共同研究では、化合物ライブラリーを異なる目的で多くの共同研究
交流活動から得
先と共有することで、研究資源の有効利用と人的交流を目的とする。
られることが期
平成 25 年度の交流から、参加相手国の大学院生を 1 ケ月間日本に派遣
待される成果
させることで、若手にとっては技術習得・指導・国際経験が増え、互
いの研究室に相乗効果をもたらすことが分かった。今年度も優秀な大
学院生を積極的に受け入れ、若手研究者の育成を目指す。
 研究資源を共同利用することで、最小限の研究費用で最大の成果が期
待できる。
 本事業開始当初より、多くの研究者がライブラリー交換に参加してお
り、今後の進展が期待できる。
8.平成26年度研究交流計画状況
8-1 共同研究
整理番号
R-3
研究課題名
研究開始年度
平成 25 年度
研究終了年度
平成 27 年度
(和文)アミノアシル tRNA 合成酵素阻害剤の探索研究
(英文)Screening of inhibitors for aminoacyl tRNA syntheses
日本側代表者
(和文)長田 裕之・理化学研究所・主任研究員
氏名・所属・職
(英文)Hiroyuki Osada・RIKEN・Chief Scientist
相手国側代表者
(英文)Sunghoon Kim・Seoul National University・Professor
氏名・所属・職
参加者数
日本側参加者数
3名
韓国側参加者数
2名
11
26年度の研究

交流活動計画
2014 年 4 月 20-22 日に Dr. Sunghoon Kim (Seoul National
University=SNU)および Dr. Seung Bum Park (SNU)が理研を訪問。日本
側研究者(理研・吉田稔・長田裕之・袖岡幹子)と上記共同研究課題に
ついての研究打ち合わせと意見交換を行う。若手研究者育成のため
に、理研研究員や若手ポスドクも参加させ、英語での研究討論の機
会を設ける。

2015 年 1 月頃に日本側研究者 3 名(理研・吉田稔・長田裕之・袖岡幹
子)が SNU を訪問予定。Dr. Sunghoon Kim (SNU)、Dr. Seung Bum Park
(SNU) と共同研究課題についての研究打ち合わせと意見交換、阻害
剤の探索に関する共同研究の結果検討会を行う。
26年度の研究

Seoul National University でのこれまでのアミノアシル tRNA 合成酵素
交流活動から得
についての研究実績を基に、理研の創薬探索技術を導入することに
られることが期
より、新たな阻害剤の同定のみならず、細胞内でのアミノアシル
待される成果
tRNA 合成酵素の詳細な機能メカニズムが明らかになり、画期的な研
究成果をうみだすことと期待できる。
8.平成26年度研究交流計画状況
8-1 共同研究
整理番号
R-5
研究課題名
研究開始年度
平成 26 年度
研究終了年度
平成 27 年度
(和文)神経細胞特異的新規蛍光剤を用いた神経分化誘導小分子の探索
(英文)Search for small molecules inducing differentiation to neurons by
means of fluorescent probes
日本側代表者
(和文)中尾洋一・早稲田大学・教授
氏名・所属・職
(英文)Yoichi Nakao, Waseda University, Professor
相手国側代表者
(英文)Young-Tae Chang・National University of Singapore・Professor
氏名・所属・職
参加者数
12
日本側参加者数
2名
シンガポール側参加者数
1名
26年度の研究

交流活動計画
2014 年 8 月頃 早稲田大学中尾教授および新井助手がシンガポール
国立大学を訪問する。Young-Tae Chang 教授とニューロン分化誘導物
質の探索のための共同研究についての研究打ち合わせを行う。また、
ニューロン特異的に結合する蛍光色素に関する技術指導をうけ、シ
ンガポールバイオポリス内の早稲田バイオサイエンス研究所
(WABIOS)にて、最適の蛍光色素を選定するための実験を実施す
る。
26年度の研究

共同研究そのものの成果としては、神経の再生医療やアルツハイマ
交流活動から得
ー病に関わる治療薬のリード化合物を見出すことができると期待さ
られることが期
れる。早稲田大学の海外研究拠点を最大限生かしたコラボレーショ
待される成果
ンであるため、両国間の研究交流活動をますます活性化出来ると考
える。
13
8-2 セミナー
整理番号
S-1
セミナー名
(和文)杭州生物医薬会議―天然物化学とケミカルバイオロジー国
際シンポジウム 2014・ACBI 2014 杭州ミーティング(日本学術振興
会アジア研究教育拠点事業・韓国・中国・シンガポール・UAE・ニ
ュージーランド・インド合同会議)
(英文)Asian Biological Medicine Summit Forum in Hangzhou
- The International Symposium on Natural Products Chemistry and
Chemical Biology 2014 and ACBI 2014 Hangzhou Meeting (Supported
by JSPS Asian CORE Program, Korea, China, Singapore, UAE, New
Zealand and India)
開催期間
平成 2014 年 11 月 22 日 ~
平成 26 年 11 月 26 日(5 日間)
開催地(国名、都市名、 (和文)中国・浙江省杭州市・ダブルツリーby ヒルトン杭州西
会場名)
(英文)China, Zhejiang, Hangzhou, Doubletree by Hilton Hangzhou East
日本側開催責任者
(和文)上杉 志成、京都大学、教授
氏名・所属・職
(英文)Motonari Uesugi, Kyoto University, Professor
相手国側開催責任者
(英文)Jianhua Qi, Zhejiang University, Professor
氏名・所属・職
(※日本以外での開催の場合)
参加者数
派遣先
派遣元
A.
B.
派遣元
韓国
A.
<人/人日>
B.
派遣元
中国
A.
<人/人日>
B.
派遣元
シンガポール
A.
<人/人日>
B.
派遣元
アラブ首長国連邦(日本側参加研究者) A.
<人/人日>
B.
派遣元
ニュージーランド(日本側参加研究者) A.
<人/人日>
B.
派遣元
インド(日本側参加研究者)
A.
<人/人日>
B.
合計
A.
<人/人日>
B.
日本
<人/人日>
14
セミナー開催国
( 中国 )
33/ 165
5
17/ 85
0
18/ 90
0
1/ 5
0
1/ 5
0
4/ 20
0
3/ 15
0
77/ 385
5
A. 本事業参加者(参加研究者リストの研究者等)
B. 一般参加者(参加研究者リスト以外の研究者等)
※日数は、出張期間(渡航日、帰国日を含めた期間)としてください。これによりがたい
場合は、備考欄を設け、注意書きを付してください。
セミナー開催の目的
例年第三国で開催している ACBI 年会の Scientific Session を、今回
は中国・浙江省杭州市で行う(ACBI 2014 Hangzhou Meeting)。Asian
Biological Medicine Summit Forum in Hangzhou の分科会として機能
し、ACBI Hangzhou Meeting の Scientific Session は ACBI メンバー
(教授レベル)のみが参加できるクローズドミーティングとする。
ACBI メンバー教授レベル総勢 77 名が一同に会し、研究発表、討
論、共同研究打ち合わせを行う。
本ミーティングの目的は 2 つ:
・ACBI 参加メンバー間での学術交流、及び国際共同研究のスピー
ド化を図る
・アジア間での質の高い研究結果を産業化につなげる
また Asian Biological Medicine Summit Forum in Hangzhou は、中国
の中でも産業誘致に力を注いでいる杭州市経済技術開発区と浙江
大学が主催、また天然物で歴史のある名古屋大学が協賛している。
期待される成果
第三国でのミーティングと比べ地理的に近い中国での開催である
ため、例年より参加者が増えると予想される。一言にケミカルバ
イオロジーと言っても、各研究者の専門領域は多岐にわたる。そ
れぞれが抱える問題について、参加者同士が問題解決や研究推進
のためのアイディアを出し合い、国際共同研究を進めるきっかけ
が出来る。
セミナーの運営組織
【主催】

The Management Commission of Hangzhou Economic and
Technological Development Area (HEDA), China

Zhejiang University, China
【共催】

JSPS Asian CORE Program “Asian Chemical Biology
Initiative (ACBI)”

Nagoya University, Japan
15
開催経費
日本側
内容
外国旅費
金額
2,560,000 円
分担内容
備品・消耗品購入費
100,000 円
と概算額
その他費用(抄録作
500,000 円
成・荷物輸送費)
外国旅費に係る消費税
204,800 円
合計
韓国側
内容
外国旅費
中国側
内容
外国旅費
セミナー開催経費
シンガポール側
16
内容
外国旅費
3,364,800 円
8-2 セミナー
整理番号
S-2
セミナー名
(和文)日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「アジア発ケミカ
ルバイオロジー 2014 コタキナバルミーティング」(日本学術振興
会・韓国・中国・シンガポール合同会議)
(英文)JSPS Asian CORE Program “Asian Chemical Biology Initiative
2014 Kota Kinabalu Meeting” (Supported by JSPS, Korea, China, and
Singapore)
開催期間
平成 26 年 12 月 19 日 ~ 平成 26 年 12 月 22 日(4 日間)
開催地(国名、都市名、 (和文)マレーシア、サバ、マレーシア大学サバ校
会場名)
(英文)Malaysia, Sabah, Universiti Malaysia Sabah
日本側開催責任者
(和文)上杉志成、京都大学、教授
氏名・所属・職
(英文)Motonari Uesugi, Kyoto University, Professor
相手国側開催責任者
(英文)
氏名・所属・職
Seung Bum Park・Seoul National University・Professor
(※日本以外での開催の場合)
Yan-Mei Li・Tsinghua University・Professor
Young-Tae Chang・Singapore National University・Professor
参加者数
派遣先
セミナー開催国
(マレーシア)
派遣元
日本
<人/人日>
韓国
<人/人日>
中国
<人/人日>
A.
B.
A.
0
3/ 12
B.
0
A.
2/ 8
B.
0
シンガポール A.
<人/人日> B.
合計
<人/人日>
9/ 36
1/ 4
A.
15/ 60
B.
0
17
A. 本事業参加者(参加研究者リストの研究者等)
B. 一般参加者(参加研究者リスト以外の研究者等)
※日数は、出張期間(渡航日、帰国日を含めた期間)としてください。これによりがたい
場合は、備考欄を設け、注意書きを付してください。
セミナー開催の目的
「アジア新興国」からの留学生獲得
「アジア先進国」の大学は一様にグローバル化を課題としている。その
解決方法の 1 つは優秀な留学生の獲得であろう。特に本計画参加者の
中では、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシアからの留学生を求める声
が多い。そこでマレーシアの優秀な若い人材に、ケミカルバイオロジ
ーに興味を持ってもらい、アジアへの留学の機会を与えるための
面接を行う。米国留学してしまいそうな真に優秀な学生・教員を
強く日本へ勧誘し、平成 28 年度に 3 名の日本留学を目指す。
中国・杭州ミーティングですでに Scientific Session を終了しているた
め、コタキナバルミーティングは現地学生・若手教員向けに以下のセッ
ションを予定している。
Tutorial Session
本ミーティングでは、ACBI 側の参加者は 15 人程度に絞る(参加者は平
成 26 年度中に決定する)。Tutorial Session では各テーマごとに 1 人が
概要説明を担当、その後各自の研究についての詳細を発表し、学生や
若手教員にケミカルバイオロジー分野の導入を行う。
Interview Session
マレーシア大学サバ校の海外留学を目指す優秀な学生 20 名程度をあ
らかじめ選抜し、面接会に招待する。15 分の面接を 8 セッション行う予
定である。
期待される成果
「アジア新興国」の優秀な学生・教員の「アジア先進国」留学を勧誘
する。優秀な学生には、国費留学生への推薦やRAへの採用をオ
ファーし、平成 28 年度に日本へ 3 名の留学生を受け入れる。
18
セミナーの運営組織
上杉志成(コーディネーター・京都大学)が主催する。Seung Bum
Park(韓国・ソウル国立大学)、Yan-Mei Li (中国・清華大学)、
Young-Tae Chang(シンガポール・シンガポール国立大学)が海外
組織委員を務める。またマレーシアトップ校の一つであるマレー
シア大学サバ校科学技術科 Siew Eng How 准教授からは既に本事業
に対する支援の言質を得ている。
開 催 経 費 日本側
内容
外国旅費
金額
900,000 円
分担内容
備品・消耗品購入費
100,000 円
と概算額
その他の経費(セミナ
400,000 円
ー開催経費、資料作成)
外国旅費に係る消費税
72,000 円
合計
韓国側
内容
1,472,000 円
外国旅費
セミナー開催経費
中国側
内容
外国旅費
セミナー開催経費
シンガポール
側
内容
外国旅費
セミナー開催経費
19
8-3 研究者交流(共同研究、セミナー以外の交流)
所属・職名
派遣・受入先
派遣者名
(国・都市・機関)
京都大学・教
授・上杉志成
派遣時期
用務・目的等
マレーシア・
2014.05 のうち 4
左記研究機関を訪問し、拠点事業紹介、
サバ・マレー
日間
“Asian Chemical Biology Initiative 2014
シア大学サバ
Kota Kinabalu Meeting”の打ち合わせを
校
行う。
京都大学・教
中国・浙江
2014.04 のうち 3
左 記 研 究 機 関 を 訪 問 し 、 ACBI 2014
授・上杉志成
省・浙江大学
日間
Hangzhou Meeting の打ち合わせ、及び
事業打ち合わせを行う。
京都大学・教
ベトナム・ハ
2014.10.-2015.02
左記研究機関を訪問し、Asian Chemical
授・上杉志成
ノイ・ベトナ
のうちの 4 日間
Biology Initiative-Sponsored Class を開
ム国家大学ハ
講。ケミカルバイオロジーの導入と、
ノイ校
優秀な若手教員と学生のリクルートを
行う。
8-4 中間評価の指摘事項等を踏まえた対応
中間評価で指摘のあった事項に関しては、以下の対応を行う。
【若手研究者の交流と育成】
参加相手国から 1 ヶ月単位での大学院生の受け入れを積極的に行う予定である。日本から
若手研究者を長期派遣することは国際感覚を身に着けることはできるが、研究室を不在に
することになり、自らの実験が進まないために現実的ではない。そこで相手国の大学院生
を 1 ヶ月派遣し、日本の受け入れ研究室で日本人若手研究者に指導を任せる。アジアの共
通言語である英語を駆使して、研究の手法から問題解決、進捗報告までを任せてみること
で、派遣側、受け入れ側の双方に国際プロジェクトに携わるという責任と経験を積ませる
ことができる。
【第三国への参加者短期派遣】
平成 26 年度は変則的に 2 回のセミナーを行い、参加人数を調整する。ACBI 2014 Hangzhou
Meeting(平成 26 年 11 月開催予定)は Scientific Session のみとなるため、5 日間の開催期間の
中で共同研究の話し合いが大いに進むと思われる。地理的に近いこと、またマッチングフ
ァンドを利用して中国国内旅費とミーティング参加登録費はすべて中国側の負担であるた
めに、日本からできるだけ多くの教授クラスの参加者の派遣を予定している。反対に、ACBI
2014 Kota Kinabalu Meeting では日本からの参加人数を 9 名程度に絞る。マレーシアの学生へ
のケミカルバイオロジーの啓もう活動、そして優秀な学生を獲得できる素質のある参加者
のみを短期派遣予定である。
20
9.平成26年度研究交流計画総人数・人日数
9-1 相手国との交流計画
派
遣
派 先
遣
元
日本
<人/人日>
韓国
中国
シンガポール
<人/人日>
<人/人日>
<人/人日>
アラブ首長国連 ニュージーラン
インド(日本側 マレーシア(第 ベトナム(第三
邦(日本側参加 ド(日本側参加
参加者)
三国)
国)
者)
者)
<人/人日>
<人/人日>
<人/人日>
<人/人日>
<人/人日>
合計
<人/人日>
日本
(
<人/人
日>
韓国
<人/人
)
4/ 12 (
(
0/ 0
) 34/ 168 (
0/ 0
)
3/ 18 (
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
9/ 32 (
0/ 0
)
2/ 8
(
0/ 0
) 52/ 238 (
0/ 0
)
)
( 17/ 85 )
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
3/ 12 )
0/ 0
(
0/ 0
)
4/ 41 ( 20/ 97 )
0/ 0
)
(
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
2/ 4
)
0/ 0
(
0/ 0
)
2/ 33 (
2/ 4
)
(
0/ 0
)
0/ 0
(
1/ 5
)
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
1/ 4
)
0/ 0
(
0/ 0
)
2/ 8
(
2/ 9
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
1/ 5
)
0/ 0
(
0/ 0
)
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
1/ 5
)
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
4/ 20 )
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
4/ 20 )
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
3/ 15 )
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
3/ 15 )
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
(
)
(
)
0/ 0
(
0/ 0
)
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
(
)
(
)
0/ 0
(
0/ 0
)
8/ 82 (
0/ 0
)
4/ 12 (
0/ 0
) 34/ 168 ( 26/ 130 )
3/ 18 (
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
)
9/ 32 (
6/ 20 )
4/ 41 (
0/ 0
)
2/ 33 (
0/ 0
)
0/ 0
(
2/ 8
(
0/ 0
)
0/ 0
0/ 0
(
0/ 0
)
0/ 0
(
0/ 0
0/ 0
(
0/ 0
0/ 0
日>
中国
<人/人
日>
シンガ
ポール
<人 / 人 日
(
>
アラブ首
長国連邦
(日本側
(
参加者)
<人 / 人 日
ニュー
ジーラン
ド(日本
(
側参加
者)
インド
(日本側
参加者)
(
<人 / 人 日
>
マレーシ
ア(第三
国)
<人 / 人 日
>
ベトナム
(第三
国)
<人 / 人 日
>
合計
<人/人
日>
2/ 8
(
0/ 0
) 60/ 320 ( 32/ 150 )
※各国別に、研究者交流・共同研究・セミナーにて交流する人数・人日数を記載してくだ
さい。
(なお、記入の仕方の詳細については「記入上の注意」を参考にしてください。
)
※相手国マッチングファンドなど、本事業経費によらない交流についても、カッコ書きで
記入してください。
9-2 国内での交流計画
0/0 <人/人日>
21
10.平成26年度経費使用見込み額
(単位 円)
経費内訳
研究交流経費
国内旅費
外国旅費
謝金
備考
800,000 国内旅費、外国旅費の合計
は、研究交流経費の50%以
4,940,000 上であること。
0
備品・消耗品
購入費
726,800
その他の経費
1,400,000
外国旅費・謝
金等に係る消
費税
395,200
計
業務委託手数料
合 計
22
金額
研究交流経費配分額以内であ
ること。
研究交流経費の10%を上限
とし、必要な額であること。
826,200
また、消費税額は内額とす
る。
8,262,000
9,088,200
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