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BYOを実現する最適な ソリューション

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BYOを実現する最適な ソリューション
BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
BYOを実現する最適な
ソリューション
www.citrix.co.jp
あらゆる規模の企業において、自社の IT 部門が提供したデバイスのみを
社員が使うのではなく、社員が自分の所有するデバイスを職場に持ち込む
ようことが見受けられるようになっています。
バーチャル世代(V 世代)の社員は、自分が選択したデバイス(Apple®
iPadTM 、ネットブック、スマートフォンなど)を使って会社のメール、アプリ
ケーション、データにアクセスできることを期待しています 1 。なぜでしょう
か?それは、コンピューターデバイスを個人用と仕事用に分けることにより
複雑性が生まれ、その結果として効率性や生産性が低下してしまうためで
す。個人のコンピューター、会社のコンピューター、そして多くの場合複数の
スマートフォン、これらのデバイスの間を行ったり来たりすることは非生産
的であり、また不便でもあります。社員たちは、自分のテクノロジ的なワー
クライフバランスを簡素化するために、仕事と個人の両方に使える単一の
デバイスを自由に選べるようになることを望んでいるのです。
このようなコンシューマライゼーションのトレンド-すなわちコンシューマ(消
費者)がビジネスや IT の変革の原動力となるテクノロジートレンドに対して
影響を与えること―は、今後 10 年間において、他のいかなるトレンドよりも
多くの変化を企業に強制することが予想されます2。この変化にうまく対応
するために、IT 部門は、この変わり続けるコンピューターデバイス環境を管
理する方法を見つける必要があります。しかし、IT 部門と社員では、それぞ
れが求めていることに根本的な違いが存在することが、問題を困難なもの
にしています。すなわち、社員は自由を求め、その一方で IT は制御を求め
る、というわけです。社員は、自分が選んだ任意のデバイスから自分のデ
スクトップや Windows®アプリケーションに対して、素早く簡単にセルフサー
ビスでアクセスできるようになることを望んでいます。これに対して、IT 部門
は、セキュリティ、性能、ユーザーエクスペリエンスを完全な制御下に置くこ
とを望んでいます。
BYO(Bring Your Own)という新しいモデル
BYO(Bring Your Own)は、社員が自分自身の仮想ワークスタイルに最も
適したデバイスを職場に持ち込むことを奨励する新しいビジネスモデルで
す。BYO は、ノート PC、スマートフォン、タブレットなどあらゆるタイプのデ
バイスに適用されます。BYO は、BYOC(Bring Your Own Computer:個
人所有コンピューターを業務へ持ち込む)のような会社が主催する奨励金
給付プログラムとして、または単に自分が既に所有しているデバイスの持
ち込みを奨励する BYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスを
業務へ持ち込む)プログラムとして実施されます。どちらの場合であれ、
BYO は社員、IT、および組織に価値をもたらします。
BYO の実施により、その最終消費者である社員は、自分が望むもの―す
なわちデバイス選択の自由および情報への容易なアクセス―を手に入れ
ることができます。単一のデバイスを使って個人情報と会社情報の両方に
アクセスできるようになるため、仕事と生活を簡素化できます。この結果、
社員の可動性、満足度、生産性がいずれも改善され、社員はどこからでも
仕事ができるようになります。
1
Gartner Symposium/ITxpo(2005 年 10 月 20 日)による
Gartner 社のプレスリリース「Companies Must Change Practices to Target Generation V」(2007 年
11 月 13 日)による
2
2
BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
BYO の実施により、IT 部門は IT インフラストラクチャを簡素化し、デバイス
管理やサポートオーバヘッドを削減することで、時間とコストを節約できま
す。IT 部門はデバイスの所有、管理、接続を行う必要はなくなり、異機種混
在型のデバイス環境をサポートするだけでよくなります。この結果、IT 部門
は新しい戦略的な計画に集中できるようになります。
戦略的意思決定者は、BYO が良質な社員の確保や社員の生産性アップ
に役立つことに気付いています。社員(特に V 世代の)は、自分が選んだ
デバイスで仕事ができる自由と柔軟性を持つことにより、権限を与えられた
と感じます。また、BYO プログラムがうまく機能すると、ビジネスプロセスを
合理化することにより、効率性のアップ、オーバヘッドの削減、社員の満足
度の向上がもたらされます。
BYO に関する重要な留意事項
BYO というコンセプトは魅力的かつ革新的ですが、その実現にあたっては
特有の技術的な課題や留意点が存在します。ビジネス上の観点から、会
社は BYO プログラムの財政、法的、実施、サポートなどの要素について考
慮する必要があります。BYO の技術的な面に関しては、IT およびセキュリ
ティチームが、既存のポリシーやコンプライアンス要件に従うように、ソ
リューションを理解、計画、実装する必要があります。BYO について考える
場合、IT 部門はまず以下のことを念頭に置く必要があります。
•
アプリケーションとデスクトップ – BYOは、ユーザーが任意のデバ
イスから会社のアプリケーション、デスクトップ、データにアクセス
できるようにします。社員が自分のデバイスにアプリケーションをイ
ンストールすることなく、しかもITイメージを自分のデバイスに保持
することなく、これらの必要なものにアクセスできるようにするには、
仮想デスクトップおよびオンデマンド アプリケーション インフラスト
ラクチャが基本的な要件となります。
•
企業データセキュリティ – BYOではIT部門がデバイスの所有や管
理を行わなくなるため、セキュリティが重要な留意点となります。
BYOデバイスにより企業データおよび知的所有物にアクセスさせ
る場合、ユーザーが自分自身のデバイスの管理者となる権限を同
ユーザーに与えつつも、企業データおよび知的所有物を完全にセ
キュアな状態に維持する必要があります。
•
リモートアクセス – 社員がリモートアクセスを行えるようにすること
は新しいことではありませんが、BYOでは、デバイスやロケーショ
ンの切り替え時に、再トレーニングやヘルプデスクを必要としない
ようなユニバーサルなセキュア リモートアクセス ソリューションの
ニーズが強調されます。BYOユーザーは、自分が選択した場所や
デバイスにかかわらず、自分の会社のアプリケーションやデスク
トップにアクセスするための簡単で一貫性のある方法を持つ必要
があります。
•
デバイスの異機種混在性 – BYOでは、社員が、会社により承認さ
れた数少ないリストの中からデバイスを選択するのではなく、自分
のライフスタイルに適したデバイスを自由に選ぶことができます。
BYOプログラムは、広範な種類のプラットフォームとデバイスタイ
プをサポートすると共に、新しいデバイスがリリースされるペース
に追い付くだけのテクノロジーをもサポートする必要があります。
3
•
セルフサービス – BYOプログラムに参加した社員には、自分のデ
バイスを会社のアプリケーションやデスクトップへと接続するため
の簡単で直観的な方法を提供する必要があります。IT部門が介入
しない一般的なセルフサービス型の利用環境を提供することによ
り、IT部門の時間とコストを削減すると共に、BYO社員のエクスペ
リエンスを豊かにすることができます。
シトリックス ソリューション
オンデマンドアプリケーションおよびデスクトップ仮想化に関する 20 年以上
の経験に基づいて、シトリックスは、あらゆる技術上の問題点を解決しすべ
ての必要条件を備えた、BYO プログラムを実現するための完全なエンド
ツーエンドソリューションを提供します。シトリックスの BYO ソリューションは
Citrix® XenDesktop®に基づいています。この完全なソリューションでは、ま
ずデータセンター内に仮想デスクトップとオンデマンドアプリケーションを配
置した後、それらの配信を Citrix Receiver 搭載のエンドポイントへと拡張
することにより、仮想デスクトップおよび Windows、Web、SaaS の各アプ
リケーションへのユニバーサルアクセスを提供します。XenDesktop には、
Citrix Access GatewayTM を使用してこれらのリソースにアクセスするため
にセキュアリモートアクセス機能が含まれています。また、Citrix® XenVault
を使用して、ローカルデバイス上の暗号化されたファイル内でデータを保護
することにより、全社的なセキュリティ標準を拡張します。仮想インフラスト
ラクチャは Citrix® XenServer®により提供されますが、Citrix Provisioning
Services を使用することにより、この仮想デスクトップインフラストラクチャ
を数千台のデスクトップをサポートする規模へとスケールアップできます。
BYO デバイス
セキュアアクセス
仮想デスクトップとオンデ
マンドアプリケーション
Citrix XenDesktop は BYO プログラム向けの最適なソリューションとなる
デスクトップ仮想化は、デスクトップワークロード(オペレーティングシステム
およびアプリケーションを含む)をデスクトップハードウェアから分離して抽
象化します。サーバー仮想化と組み合わせることにより、複数のデスクトッ
プの保護と実行を、同一ホストサーバー上にありながらお互いが完全に隔
離された状態で行えます。
XenDesktop は、デスクトップ仮想化および仮想デスクトップインフラストラ
クチャ(VDI)ソリューションであり、ユーザーがどこにいようとも、あらゆる
ユーザーに対して完全な Windows デスクトップエクスペリエンスをオンデ
マンドサービスとして配信します。XenDesktop は、個々のアプリケーション
や完全なデスクトップを高速かつセキュアに配信すると共に、高品位の
ユーザーエクスペリエンスを提供します。
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BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
IT 部門は、オンデマンドアプリケーションを含む完全なデスクトップエクスペ
リエンスをあらゆる場所のあらゆるユーザーに提供できるため、
XenDesktop は BYO にとって理想的なソリューションとなります。これは、
BYO ユーザーが、自分の個人的なライフスタイルに最適なデバイスを選択
できること、しかも使い慣れた業務用の Windows 仮想デスクトップ(IT 部
門により管理されるもの)にこれまで通りアクセスできることを意味します。
BYO ユーザーのタイプが異なれば、必要とするデスクトップのタイプも異な
ります。シンプルさと標準化を必要とするユーザーもいれば、高性能とパー
ソナライゼーションを必要とするユーザーもいます。XenDesktop に含まれ
ている Citrix® FlexCastTM デリバリーテクノロジーを利用することで、IT 部
門は、あらゆるタイプのデスクトップをあらゆるデバイス上に配信できるよう
になります。一握りのタイプのユーザーに対してしか適用できなかった第一
世代の VDI とは異なり、FlexCast テクノロジーを含む XenDesktop は、単
一の総合ソリューションでありながらあらゆるデスクトップ仮想化モデルを
サポートするという業界初の製品です。このアプローチにより、仮想化の持
つ メ リ ッ ト を 企 業 内 の す べ て の ユ ー ザ ー へ と 拡 張 で き ま す 。 Citrix®
XenAppTM と完全に統合されているため、顧客は、自分の全体的なデスク
トップ管理計画のシームレスな一部としてオンデマンドアプリケーションを配
信できます。
また、XenDesktop には Citrix® HDXTM が含まれています。これは、あらゆ
るデスクトップ、アプリケーション、デバイス、ネットワークにおいて、高品位
なエクスペリエンスをユーザーに配信する機能です。HDX Plug-n-Play(周
辺機器への簡単な接続を提供)、HDX RealTime(リアルタイムコラボレー
ション用の音声およびビデオを実現)、HDX Media Stream(シームレスな
マルチメディアエクスペリエンスを提供)などの機能を使うことで、ユーザー
は任意のデバイスを高品位のデスクトップ BYO デバイスにすることができ
ます。
オンデマンドアプリケーション
オンデマンドアプリケーションの配信は、XenApp により行われます。このソ
リューションは、アプリケーションをデータセンター内で一元化管理し、それ
らのアプリケーションを任意の場所にいるユーザーに対してサービスとして
即座に配信することを可能にします。
オンデマンドアプリケーションは、セッション仮想化とアプリケーション仮想
化を組み合わせることにより、オンラインとオフラインの両方でのアプリケー
ションアクセスを提供します。
セッション仮想化は、アプリケーションストリーミングを使用してアプリケー
ションをデータセンター内のホスティングサーバーへと配信します。ユー
ザーがオンデマンドアプリケーションの実行を希望する場合、同ユーザー
は当該アプリケーションの仮想インスタンス(XenApp ファーム内で完全に
実行されるもの)へと接続されます。ユーザーは、アプリケーションと対話す
るために、マウスクリックやキーストローク情報をサーバーへと送信します。
すると、同サーバーは、画面アップデート情報をユーザーのデバイスへと送
信することにより応答します。セッション仮想化により、BYO ユーザーは、
自分が選んだ任意のデバイスやプラットフォーム(Windows、Mac、Linux、
タブレット、スマートフォンなど)を使って、あらゆる自分のアプリケーション
にアクセスできるようになります。
5
Windows ベースの PC からアプリケーションへのオフラインアクセスを希望
する場合、オンデマンドアプリケーションが中央の場所からデバイス上の隔
離環境へとストリーミングされます。
この場合、アプリケーションは従来的な意味ではインストールされません。
アプリケーションのファイル、構成、設定がターゲットデバイスにコピーされ
た後、ランタイムのアプリケーション実行はアプリケーション仮想化レイヤで
制御されます。ユーザーがアプリケーションを実行すると、そのアプリケー
ションは自分があたかもオペレーティングシステムと直接やり取りを行って
いるように感じますが、実際には、同アプリケーションは仮想化環境と直接
的なやり取りを行っており、この仮想化環境がプロキシとなってすべての要
求をオペレーティングシステムに送信します。従って、BYO ユーザーは、自
分のアプリケーションを使用するために、いかなるアプリケーションやドライ
バもインストールする必要はありません。
企業のデータセキュリティ
IT 組織は、すべての社員(BYO 社員、契約社員、一般社員等)のために
データと知的所有物を保護することを、まず念頭に置く必要があります。シ
トリックス のソリューションを利用することで、IT 部門は、仮想デスクトップ
やアプリケーションをあらゆるデバイスに配信する一方で、セキュリティポリ
シーや規制コンプライアンス要件に違反することなく、データがデータセン
ター内や論理デバイス上で安全に保たれていることを保証できます。
アプリケーションやデータをデータセンター内で一元管理することにより、仮
想デスクトップおよびアプリケーションの配信が「セキュリティに配慮した設
計を持つ」(セキュアバイデザインである)ことが保証されます。
XenDesktop を使用することで、リモートデバイスによりアクセスされる場合
であっても、すべてのデータおよび知的所有物をデータセンター内に安全
に保持できます。また、ポリシーを使用することにより、ユーザーが特定の
デスクトップ、アプリケーション、データにアクセスする場合に、画面アップ
デート、マウス操作、キーボード操作情報のみがネットワーク上を流れ、
データ自体がネットワーク上を流れることはないことを保証できます。また、
高度なデータおよびアクセス制御ポリシー(Citrix Access Gateway が提供)
により暗号化された接続、ポリシーベースのパスワード管理、セッション監
視により、データセンターからデバイスへと送られるすべてのデータの暗号
化セキュリティが確保されます。
Windows ベースのノート PC ユーザーがデータへのオフラインアクセスを
必要とする場合、Citrix XenVault を使って、XenApp が提供する組み込み
型のセキュリティ保護機能を拡張し、ローカルデバイス上の暗号化された
ファイル内のデータを保護することにより、知的所有物や機密業務情報に
対する不正アクセスを防ぐことができます。XenVault は 256 ビットの AES
暗号を使用して、XenApp および Microsoft® App-VTM アプリケーションの
データを専用の安全ゾーン内で保護します。これにより、ユーザーは、オフ
ライン作業時にも、情報セキュリティに違反することなくデータへのアクセス、
データ保存、データ共有が行えます。IT 部門は、きめ細かいアプリケーショ
ンおよびデータアクセスポリシーを使用して暗号を一元管理すると共に、損
失、盗難、契約終了が発生した場合には、データのロックや削除が簡単に
行えます。管理者は時間ベースのロックアウト期間を確立し、セルフサービ
ス型のパスワードリセット/アンロックを実装することにより、ユーザーエクス
ペリエンスを強化しつつも、ローカルデバイスのセキュリティおよび制御を
維持できます。これらのことはすべて、ユーザーが所有するデバイスに対し
て影響や変更を与えることなく実施されます。
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BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
リモートアクセス
今日のグローバルかつモバイル的な職場(ワークプレース)という概念は、
もはやオフィスの壁という空間や 9 時から 5 時までといった時間には縛ら
れません。社員がいつどこにいようとも、彼らが仮想ワークプレイスへのア
クセスを要求した場合に、ビジネスが発生します。BYO はワークシフトにも
対応できます。すなわち、ユーザーは、有線であれ無線であれ、プライベー
トであれパブリックであれ、任意の利用可能なネットワークを経由して、あら
ゆる場所から自分のデスクトップとアプリケーションにアクセスできます。
XenDesktop には Citrix Access Gateway が含まれています。Access
Gateway は、セキュアなデスクトップおよびアプリケーション アクセス ソ
リューションであり、これを使うことで、ユーザーがどこからでもリモートアク
セスを行えるようにする一方で、管理者によるきめ細かなアプリケーション
レベルの制御が可能となります。Access Gateway は、ユーザー、場所、エ
ンドポイントデバイスの配置に基づいて仮想デスクトップとオンデマンド ア
プリケーション アクセスを管理するための単一のソリューションを IT 管理
者に提供します。これにより、より優れたアプリケーションセキュリティ、デー
タ保護、コンプライアンス管理が実現できます。
XenDesktop の SmartAccess 機能を使うことで、管理者は、ユーザーID
とエンドポイントデバイスの構成に基づいて許容可能なアクションを定義す
ることにより、アクセス制御やポリシーの設定が行えます。例えば、あるファ
イルのセットに対して、会社のデバイスを使用する場合にはユーザーに完
全なアクセス権(ローカルな保存、印刷など)を与えるが、BYO デバイスを
使用する場合には、同ファイルへのアクセス権を「データセンター内での
データ保存」のみに制限するような設定が行えます。同様に、BYO 社員が
有効なウィルス対策ソフトを使用せずに企業ネットワークにログインしようと
した場合、問題を解決するためにその社員を IT サービスへと差し向けるよ
うな設定も行えます。SmartAccess により、管理者には、データおよびアプ
リケーションのセキュリティを強化する企業ポリシーを開発および実装する
ための完全な柔軟性が与えられます。
デバイスの異機種混在性
職場に持ち込まれるデバイスが増えると、企業にとってはまた新たな要件
が発生し続けることになります。XenDesktop は、仮想デスクトップおよび
オンデマンドアプリケーションを、Citrix Receiver を搭載した任意のデバイ
スへと配信します。Citrix Receiver は高性能のユニバーサル クライアント
テクノロジーであり、これを使うことで IT 部門は、仮想デスクトップおよび、
Windows、Web、SaaS の各アプリケーションとコンテンツを、オンデマンド
サービスとしてあらゆるデバイスへと配信できます。Citrix Receiver は広
範な種類のブラウザ(Internet Explorer、Chrome、Firefox、Safari)をユニ
バーサルにサポートしているため、Citrix Receiver を使うことで最も広範囲
の種類のデバイスを BYO に使用できるようになります。Citrix Receiver は
BYO にとって最適です。なぜなら、IT 部門は、物理デバイスの所有および
管理を行う必要なしに、同デバイスのセキュリティ、性能、ユーザーエクス
ペ リ エ ン ス に 関 し て 完 全 な 制 御 を 持 つ こ と が で き る か ら で す 。 Citrix
Receiver を使うことで、IT 部門は、異機種混在型の BYO 環境を容易にサ
ポートできると共に、BYO デバイスのオンボーディングを促進できます。
Citrix Receiver を使うことで、BYO ユーザーは、セキュリティに違反するこ
とも IT 部門の手をわずらわせることもなく、自分のデバイスのオンボーディ
ング(会社の IT 環境へ適合させること)が簡単に行えるようになります。
7
Citrix Receiver を使うと、任意のデバイス(Windows ベースの PC、Mac、
タブレット、スマートフォンなど)を社内で利用できるようになります。社員は
自分のデバイスに Citrix Receiver をインストールするだけで、自分の業務
アプリケーション、Web アプリケーション、SaaS ベースアプリケーションの
すべてにアクセスできるようになります。
セルフサービス
BYO プログラムがもたらす価値の 1 つに、社員のデバイスの管理および
プロビジョニング業務から IT 部門を解放できることがあります。これにより
IT 部門の時間とコストを節約できるだけでなく、IT 部門を戦略的な計画に
集中させることができます。これを行うには、IT 部門の手をわずらわせるこ
となく、ユーザーが自分のデバイスをオンボーディングし、自分が必要とす
るアプリケーションを選択する手段を持つ必要があります。
Citrix Receiver は、デバイスの種類や置かれている場所にかかわらず、
ユーザーが自分のデスクトップ、アプリケーション、データ、IT サービスにア
クセスするために必要となるコンポーネントを透過的にインストールします。
1 回のログインで、ユーザーは、パーソナライズされた企業ストアフロントを
通じて、デスクトップ、アプリケーション、IT サービス/業務サービスの完全な
カタログに対して、シンプルで直観的なセルフサービス型のアクセスが行え
るようになります。ユーザーが、あらゆる種類の業務サービスのブラウジン
グや選択をオンデマンドで容易に行えるようになる一方で、IT 部門は、一
元化された管理により、ユーザーのプレファレンスとクレデンシャルに基づ
いて、各ユーザーに対する利用可能なアプリケーションやサービスのアド
バタイズ、追加、アップデート、削除が即座に行えるようになります。
ユーザー目線に立った BYO
BYO プログラムを成功させるためには、社員が同プログラムの導入を望む
こと、および社員が自分自身のデバイスを使ったエクスペリエンスに満足す
ることが必要です。この場合、BYO プログラムでのユーザーエクスペリエン
スが会社のデバイスを使った場合のエクスペリエンスと同じかそれよりも優
れていることが最も重要な条件となります。また、IT 部門の手をわずらわせ
ることなく、セルフサービス型のオンボーディングを行うための高速で直観
的な手段を社員に提供することも重要です。Citrix Receiver は、以下の 3
つの主な目標を達成することにより、これらの要件を満たします。
•
あらゆるデバイス、どこでも
•
セルフサービス型IT
•
仮想デスクトップ、アプリケーション、ITサービスにオンデマンドで
アクセス可能
BYO 社員は、まず自分の選んだデバイス(PC、Mac、ネットブック、タブレッ
ト、スマートフォン)を強力なビジネスツールへと変身させます。社員は、
Citrix Receiver を自分の PC や Mac にダウンロードして自分でインストー
ルするか、または自分のデバイスに対応した App Store 経由でインストー
ルします。
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BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
BYO 社員は自分が選択したデバイス上に Citrix Receiver をインストールできる
Citrix Receiver は、すべての関連するプラグインを透過的にインストールし
ます。Citrix Receiver は BYO を簡単にします。なぜなら、IT 部門はすべて
の社員(BYO 社員および非 BYO 社員を含む)およびすべてのデバイス向
けに機能している 1 つのサービスを管理するだけで済むためです。
BYO ユーザーは、Citrix Receiver のインストールを完了すると、アプリ
ケーション、デスクトップ、自分の仕事に関連した IT サービスを含む自分に
固有のポートフォリオにアクセスできるようになります。従来のように会社が
所有するアプリケーションを社員の個々のデバイスにインストールしたり、
IT 部門に一括的なイメージを作成させたりするのではなく、Citrix Receiver
は、社員が必要とする特定のリソースを社員自身に選択させます。
BYO 社員は自分が必要とするアプリケーションやサービスを選択する
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1 度ログインするだけで、ユーザーは、あらゆるデバイスでどこからでもアク
セスできるパーソナライズされた企業ストアフロントを通じて、デスクトップ、
アプリケーション、IT サービス/業務サービスの完全なカタログに対して、シ
ンプルで直観的なセルフサービス型のアクセスが行えるようになります。IT
部門は、一元化された管理により、ユーザーのプレファレンスとクレデン
シャルに基づいて、各ユーザーに対する利用可能なアプリケーションや
サービスのアドバタイズ、追加、アップデート、削除が即座に行えるようにな
ります。
最後に、社員は Citrix Receiver を使って、自分が選択したデスクトップの
仮想インスタンス、アプリケーション、サービスを、自分のデバイス上で実行
します。グラフィックを多用したマルチメディアコンテンツの場合であっても、
デスクトップやアプリケーションが、高性能かつ高品位のエクスペリエンスと
共に、あらゆるネットワーク経由であらゆるデバイスへと配信されます。
ユーザーは、ダウンタイムなしのシームレスなエクスペリエンスを保証され
るため、その結果として全体的な生産性がアップします。これは、BYO 社
員が以前よりも優れたエクスペリエンスを体感することが、BYO プログラム
の成功にとって重要なカギであることを意味しています。
BYO 社員は、任意のデバイスを使って自分の会社のデスクトップやアプリケーショ
ンに接続できる
シトリックスは BYO を実現する最適なソリュー
ションを提供します
BYO コンセプトは、魅力的で拡大しつつあるビジネスモデルであり、複数
の層からなるメリットを組織にもたらします。IT 部門は、社員のデバイスの
管理や所有を業務から追放することにより、時間とコストを節約し、重要性
の高い新しい計画に注力できるようになります。社員は、自分のライフスタ
イルに適したデバイスを選べるようになり、そのデバイスを使用して、会社
のアプリケーション、デスクトップ、サービスに対して高品位のユーザーエク
スペリエンスでアクセスできるようになります。
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BYO を実現する最適なソリューション ∣ Solution Brief
経営幹部や戦略的意思決定者は、BYO が社員の満足度や生産性をアッ
プさせること、より若い V 世代の社員を惹き付けること、および BYO が自
社の競争力の差別化因子として作用することに気付いています。
BYO を実現し価値あるものにするには、組織は自社のプログラムをサポー
トする適切なテクノロジーとパートナーを選ぶ必要があります。BYO を実現
するための完全なエンドツーエンドソリューションを提供しているのはシト
リックスだけです。XenDesktop によるデータセンター内での仮想デスクトッ
プやオンデマンドアプリケーションから、Citrix Receiver による、あらゆる場
所からのあらゆるデバイスを通じたユニバーサルアクセスに至るまで、シト
リックスは BYO を実現するための最適なソリューションを提供します。
11
Citrix について
Citrix Systems, Inc. (NASDAQ:CTXS)は、企業が IT をオンデマンドサービスとして配信できるようにする仮想コンピュー
ティングソリューションのトッププロバイダーです。1989 年に設立されたシトリックスは、仮想化やネットワーキング、クラウドコ
ンピューティングを組み合せることで、ユーザー向けには仮想ワークスタイルを実現し、IT 部門向けには仮想データセンター
を提供する、理想的製品ラインナップを持つ企業です。世界中で 23 万を超える組織がシトリックス製品を使用し、シンプルで
コスト効率の良い IT 環境を構築しています。100 以上の国と地域で 1 万社を越えるパートナー企業と提携し、2010 年度の
年間売上高は 18 億 7 千万ドルでした。
©2010 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix® 、 XenDesktop® 、 XenVaultTM 、 Citrix Access GatewayTM 、
®
TM
TM
TM
TM
XenServer 、Citrix Provisioning Server 、FlexCast 、Citrix Receiver 、XenApp および HDX は、Citrix Systems,
Inc.またはその子会社の登録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その他の商標や登録
商標はそれぞれの各社が所有権を有するものです。
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