Comments
Description
Transcript
リリース ノート PowerBuilder Enterprise 10.2.1
リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 ® Document ID: DC33822-01-1021-01 Last revised: June 6, 2006 項目 1. 最新の リ リ ース情報へのア ク セ ス 2. 製品概要 2.1 Web サービ ス用の SOAP ク ラ イ ア ン ト で使用す る ソ フ ト ウ ェア 3. イ ン ス ト ールにおけ る 注意事項 3.1 イ ン ス ト ール前に 3.2 PowerBuilder Enterprise の イ ン ス ト ール 3.3 EAServer に PowerBuilder VM を イ ン ス ト ール 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 4.1 PasteLowercase PB.INI オプシ ョ ン 4.2 Java VM 初期化の設定 4.3 Adaptive Server Enterprise 15.0 のサポー ト 4.4 Adaptive Server Enterprise 一時テーブルのサポー ト 4.5 Oracle 用 NCharBind デー タ ベース パ ラ メ ー タ 4.6 SDK で ORCA API を配布 4.7 ラ ン タ イ ム パ ッ ケージ フ ァ イ ルの仕様変更 4.8 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト で PBL オブジ ェ ク ト の Unicode に変換不可能な文字を調査可能 5. 既知の問題 5.1 デー タ ベース接続の問題 5.2 デー タ ウ ィ ン ド ウ の問題 5.3 EAServer の問題 ページ 3 3 3 4 4 4 5 5 6 6 6 7 9 9 9 10 10 10 13 15 Copyright 1991-2005 by Sybase, Inc. All rights reserved. Sybase, the Sybase logo, ADA Workbench, Adaptable Windowing Environment, Adaptive Component Architecture, Adaptive Server, Adaptive Server Anywhere, Adaptive Server Enterprise, Adaptive Server Enterprise Monitor, Adaptive Server Enterprise Replication, Adaptive Server Everywhere, Adaptive Warehouse, Afaria, Answers Anywhere, Anywhere Studio, Application Manager, AppModeler, APT Workbench, APT-Build, APT-Edit, APT-Execute, APT-Translator, APT-Library, AvantGo Mobile Delivery, AvantGo Mobile Inspection, AvantGo Mobile Marketing Channel, AvantGo Mobile Pharma, AvantGo Mobile Sales, AvantGo Pylon, AvantGo Pylon Application Server, AvantGo Pylon Conduit, AvantGo Pylon PIM Server, AvantGo Pylon Pro, Backup Server, BizTracker, ClearConnect, Client-Library, Client Services, Convoy/DM, Copernicus, Data Pipeline, Data Workbench, DataArchitect, Database Analyzer, DataExpress, DataServer, DataWindow, DataWindow .NET, DB-Library, dbQueue, Developers Workbench, Direct Connect Anywhere, DirectConnect, Distribution Director, e-ADK, E-Anywhere, e-Biz Impact, e-Biz Integrator, E-Whatever, EC Gateway, ECMAP, ECRTP, eFulfillment Accelerator, Embedded SQL, EMS, Enterprise Application Studio, Enterprise Client/Server, Enterprise Connect, Enterprise Data Studio, Enterprise Manager, Enterprise SQL Server Manager, Enterprise Work Architecture, Enterprise Work Designer, Enterprise Work Modeler, eProcurement Accelerator, EWA, Financial Fusion, Financial Fusion Server, Gateway Manager, GlobalFIX, iAnywhere, iAnywhere Solutions, ImpactNow, Industry Warehouse Studio, InfoMaker, Information Anywhere, Information Everywhere, InformationConnect, InternetBuilder, iScript, Jaguar CTS, jConnect for JDBC, M2M Anywhere, Mail Anywhere Studio, MainframeConnect, Maintenance Express, Manage Anywhere Studio, M-Business Channel, M-Business Network, M-Business Server, MDI Access Server, MDI Database Gateway, media.splash, MetaWorks, mFolio, Mirror Activator, MySupport, Net-Gateway, Net-Library, New Era of Networks, ObjectConnect, ObjectCycle, OmniConnect, OmniSQL Access Module, OmniSQL Toolkit, Open Biz, Open Client, Open ClientConnect, Open Client/Server, Open Client/Server Interfaces, Open Gateway, Open Server, Open ServerConnect, Open Solutions, Optima++, PB-Gen, PC APT Execute, PC DB-Net, PC Net Library, PocketBuilder, Pocket PowerBuilder, Power++, power.stop, PowerAMC, PowerBuilder, PowerBuilder Foundation Class Library, PowerDesigner, PowerDimensions, PowerDynamo, PowerScript, PowerSite, PowerSocket, Powersoft, PowerStage, PowerStudio, PowerTips, Powersoft Portfolio, Powersoft Professional, PowerWare Desktop, PowerWare Enterprise, ProcessAnalyst, QAnywhere, Rapport, RemoteWare, RepConnector, Replication Agent, Replication Driver, Replication Server, Replication Server Manager, Replication Toolkit, Report-Execute, Report Workbench, Resource Manager, RFID Anywhere, RW-DisplayLib, RW-Library, S-Designor, SDF, Secure SQL Server, Secure SQL Toolset, Security Guardian, SKILS, smart.partners, smart.parts, smart.script, SQL Advantage, SQL Anywhere, SQL Anywhere Studio, SQL Code Checker, SQL Debug, SQL Edit, SQL Edit/TPU, SQL Everywhere, SQL Modeler, SQL Remote, SQL Server, SQL Server Manager, SQL SMART, SQL Toolset, SQL Server/CFT, SQL Server/DBM, SQL Server SNMP SubAgent, SQL Station, SQLJ, STEP, SupportNow, S.W.I.F.T. Message Format Libraries, Sybase Central, Sybase Client/Server Interfaces, Sybase Financial Server, Sybase Gateways, Sybase IQ, Sybase MPP, Sybase SQL Desktop, Sybase SQL Lifecycle, Sybase SQL Workgroup, Sybase User Workbench, SybaseWare, Syber Financial, SyberAssist, SybFlex, SyBooks, System 10, System 11, System XI (logo), SystemTools, Tabular Data Stream, TradeForce, Transact-SQL, Translation Toolkit, UltraLite, UltraLite.NET, UNIBOM, Unilib, Uninull, Unisep, Unistring, URK Runtime Kit for UniCode, VisualWriter, VQL, WarehouseArchitect, Warehouse Control Center, Warehouse Studio, Warehouse WORKS, Watcom, Watcom SQL, Watcom SQL Server, Web Deployment Kit, Web.PB, Web.SQL, WebSights, WebViewer, WorkGroup SQL Server, XA-Library, XA-Server, XcelleNet, and XP Server are trademarks of Sybase, Inc. 11/04 項目 5.4 EJB ク ラ イ ア ン ト の問題 5.5 イ ン ス ト ールの問題 5.6 JSP の問題 5.7 PowerDesigner プ ラ グ イ ンの問題 5.8 SCC 問題 5.9 Web サービ ス の問題 5.10 そのほかの問題 6. 製品互換 6.1 EAServer 6.2 Adaptive Server Anywhere 6.3 PowerDesigner 6.4 Enterprise Portal 6.5 Java 6.6 Apache Tomcat 6.7 アプ リ ケーシ ョ ン サーバ 7. ド キ ュ メ ン ト の更新 と 説明 7.1 ブ ッ ク お よ びオ ン ラ イ ン ヘルプの改訂 7.2 ド キ ュ メ ン テーシ ョ ン の変更 7.3 ド キ ュ メ ン テーシ ョ ンへの追加 8. 移行の問題 8.1 PowerBuilder のあ る バージ ョ ン か ら の移行 8.2 PowerBuilder 9.0 以前か ら の移行 8.3 PowerBuilder 8 以前か ら の移行 8.4 PowerBuilder 7 以前か ら の移行 8.5 PowerBuilder 6.5 以前か ら の移行 9. テ ク ニ カル サポー ト 10. そのほかの情報源 2 ページ 17 18 18 19 20 21 21 25 25 25 25 26 26 26 26 26 26 27 27 29 29 30 37 41 45 48 48 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 1. 最新の リ リ ース情報へのア ク セス 1. 最新の リ リ ース情報へのア ク セス こ の リ リ ース情報の最新版は、 Web か ら 入手で き ます。 製品 リ リ ース 後に追加 さ れた製品や ド キ ュ メ ン ト に関す る 重要な情報の確認は、 ア シ ス ト の Web サ イ ト にて行 う こ と がで き ます。 ア シ ス ト の Web サイ ト の リ リ ース情報にア ク セスするには 1 http://www.ashisuto.co.jp/prod/powerbuilder にア ク セ ス し ます。 2 「技術情報」 のページに移 り ます。 3 「 リ リ ース ノ ー ト 」 を選択 し ます。 4 PDF を ダ ウ ン ロ ー ド す る か、 オ ン ラ イ ン で ド キ ュ メ ン ト を読みま す。 2. 製品概要 本 リ リ ース ノ ー ト は、Sybase PowerBuilder® Enterprise 版 10.2.1 につい て記載 し てい ます。 Enterprise 版は、 以下のプ ラ ッ ト フ ォ ーム と オペ レーテ ィ ン グ シ ス テ ム構成に対応 し てい ます。 • Microsoft Windows 2000 Service Pack 4 以降 • Microsoft Windows XP Service Pack 2 以降 • Microsoft Windows XP Tablet PC Edition Service Pack 2 • Microsoft Windows Server 2003 2.1 Web サービ ス用の SOAP ク ラ イ ア ン ト で使用する ソ フ ト ウ ェ ア PowerBuilder Enterprise 版は、 EasySoap.dll 内の実行可能フ ォ ームに EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ を含んでい ます。 こ れは PBSoapClient100.dll に 動的に リ ン ク さ れます。 EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ お よ びその使用は、 GNU Lesser General Public License (LGPL) で保護 さ れます。 こ の ラ イ セ ン ス の コ ピーについては、 Gnu--LGPL.txt を参照 し て く だ さ い。 LGPL の契約条件に し たがっ て第三者に EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ を配布 し ます。 配布の前に LGPL を読んで く だ さ い。 EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ 用の完全なマシ ン ソ ース コ ー ド は、 CD の Support\WSExtn デ ィ レ ク ト リ に EasySoap.zip フ ァ イ ルで提供 し てい ま す。 さ ら に、 PBSoapClient100.dll 用のオブジ ェ ク ト コ ー ド と Microsoft Visual C++ のプ ロ ジ ェ ク ト フ ァ イ ルを、 同 じ デ ィ レ ク ト リ にあ る soapclient.zip フ ァ イ ルで提供 し てい ます。 リ リ ース ノ ー ト 3 3. イ ン ス ト ールにおけ る注意事項 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 こ れ ら の フ ァ イ ルは、 LGPL の条件の も と で提供 さ れ る ため、 EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ を変更 し てか ら 再 リ ン ク す る こ と で、 変更 さ れた EasySoap.dll を作成で き ます。変更 さ れた EasySoap++ イ ン ポー ト ラ イ ブ ラ リ に PBSoapClient100.dll も 再 リ ン ク で き ます。 LGPL の条件 に準 じ る と 、 当然 EasySoap++ ラ イ ブ ラ リ で修正 し た定義を使用す る ために、 PBSoapClient100.dll を再 コ ンパ イ ルす る 必要はあ り ません。 PBSoapClient100.dll を構築す る ためには、 soapclient.zip フ ァ イ ルの Readme.txt フ ァ イ ルの手順に し たがっ て く だ さ い。 3. イ ン ス ト ールにおける注意事項 本節では、 PowerBuilder の特別な イ ン ス ト ール手順について説明 し て い ます。 3.1 イ ン ス ト ール前に 本 リ リ ース を イ ン ス ト ールす る 前に、 シ ス テ ム上の全てのアプ リ ケー シ ョ ン を シ ャ ッ ト ダ ウ ン し ます。 全ての イ ン ス ト ール処理完了後に、 シ ス テ ム を再起動 し ます。 3.2 PowerBuilder Enterprise のイ ン ス ト ール PowerBuilder Enterprise 10.2.1 を イ ン ス ト ールす る ためには、 マシ ン に PowerBuilder Enterprise 10.0 を事前に イ ン ス ト ール し てお く 必要があ り ます。 4 PowerBuilder の更新 1 Sybase¥Shared¥PowerBuilder デ ィ レ ク ト リ と Sybase¥Shared¥Web Targets デ ィ レ ク ト リ の内容を コ ピー し てバ ッ ク ア ッ プ を と り ま す。 2 チ ュ ー ト リ アル、 ま たは イ ン タ ーネ ッ ト プ ラ グ イ ン な ど を使用 し てい る 場合には、 それ ら のデ ィ レ ク ト リ も バ ッ ク ア ッ プ を と り ま す。 3 CD のルー ト にあ る setup.exe フ ァ イ ルを実行 し ます。 4 ア ッ プデー ト 用の イ ン ス ト ール キー と CD キーを入力 し ます。 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 製品の修正を作成 し たプ ロ グ ラ ムに反映 し た り 、 子孫オブジ ェ ク ト と 先祖の同期を確実な も の と す る ために、 シ ス テ ム ツ リ ーま た は ラ イ ブ ラ リ ペ イ ン タ 中の PowerBuilder アプ リ ケーシ ョ ン を フル 再構築 し ます。 InfoMaker の更新 1 Sybase¥Shared¥PowerBuilder デ ィ レ ク ト リ の内容を コ ピー し てバ ッ ク ア ッ プ を と り ます。 2 チ ュ ー ト リ アル、 ま たは イ ン タ ーネ ッ ト プ ラ グ イ ン な ど を使用 し てい る 場合には、 そのデ ィ レ ク ト リ も バ ッ ク ア ッ プ を と り ます。 3 CD のルー ト にあ る setup.exe フ ァ イ ルを実行 し ます。 4 ア ッ プデー ト 用の イ ン ス ト ール キー と CD キーを入力 し ます。 注意 PowerBuilder 10.0 と InfoMaker 10.0 を イ ン ス ト ール し てい る 場合 は、 PowerBuilder の更新時に合わせて InfoMaker も 更新 さ れ ます。 3.3 EAServer に PowerBuilder VM を イ ン ス ト ール EAServer で PowerBuilder コ ン ポーネ ン ト を実行す る ためには、 コ ン ポーネ ン ト の開発に使用 し たバージ ョ ンの PowerBuilder の ラ ン タ イ ム 動的共有 ラ イ ブ ラ リ が、 サーバ上で使用可能でなければな り ません。 ク ラ イ ア ン ト と サーバの PowerBuilder ラ ン タ イ ム フ ァ イ ルの、 ビル ド の レベルを同 じ にす る 必要があ り ます。 PowerBuilder VM を更新 • CD の PBVM デ ィ レ ク ト リ にあ る setup.exe を実行 し ます。 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 本節では、 PowerBuilder 10.2.1 で変更 し た機能の概要について紹介 し てい ます。 PowerBuilder 10.x で変更 し た機能の詳細については、 リ リ ース ノ ー ト ( http://powersoft.ashisuto.co.jp/technicalservice/powerbuilder/releasenote/) か、 ま たは PowerBuilder オ ン ラ イ ン ヘルプの新機能のセ ク シ ョ ン を参 照 し て く だ さ い。 PowerBuilder メ ニ ュ ー バーか ら [ヘルプ| PowerBuilder 10.0 へ よ う こ そ] を選択 し て、 こ のヘルプ を表示 し ま す。 リ リ ース ノ ー ト 5 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 4.1 PasteLowercase PB.INI オプ シ ョ ン FOR...NEXT や CHOOSE CASE と いっ た PowerScript® 文を ス ク リ プ ト に貼 り 付け る と 、 その PowerScript® 文は小文字で貼 り 付け ら れ ます。 大文字で貼 り 付けたい場合は、 PB.INI フ ァ イ ルの [PB] セ ク シ ョ ン に 以下の一行を追加 し ます。 PasteLowercase=0 4.2 Java VM 初期化の設定 ソ ース管理シ ス テ ムへ接続す る と き に、 デフ ォ ル ト で PowerBuilder は Java VM を生成 し ます。 Borland の StarTeam や Serena の TrackerLink と い っ た一部の ソ ース コ ー ド 管理 (SCC) プ ロ グ ラ ム では、 PowerBuilder が生成 し た Java VM と 、 SCC プ ロ グ ラ ム に よ っ て初期化 さ れた Java VM と が衝突 し ます。 Java VM の衝突を避け る ために、 PB.INI フ ァ イ ルに以下のセ ク シ ョ ン を追加 し てパ ラ メ ー タ を設定す る 必要があ り ます。 [JavaVM] CreateJavaVM=0 こ れに よ り PowerBuilder が ソ ース管理シ ス テ ムに接続 し た と き に Java VM を生成す る こ と を回避 し ます。 PB.INI フ ァ イ ルに こ のパ ラ メ ー タ の設定を し て ソ ース管理シ ス テ ム が Java VM を要求す る と 、 ソ ース管理シ ス テ ムは ソ ース管理への ワー ク スペース接続で PowerBuilder に よ っ て使用 さ れ る Java VM を初期化 し ます。 Java VM は PowerBuilder の ク ラ ス パ ス中に存在す る 必要があ り ます。 ク ラ ス パ ス中にない と 、 ワ ー ク スペース か ら JSP タ ーゲ ッ ト を 配布す る こ と がで き ません。 Java VM を ア ン ロ ー ド す る ためには、 PowerBuilder を終了す る 必要があ り ます。 JSP タ ーゲ ッ ト の配布を成 功 さ せ る ためには、 まず初めに ソ ース管理か ら 現行の ワー ク スペース を切断 し 、 次に PowerBuilder を終了 し 、 ソ ース管理に再接続せずに再 度開 き ます。 JSP タ ーゲ ッ ト を配布 し た後に、 ワ ー ク スペース を ソ ー ス管理に再接続す る こ と がで き ます。 4.3 Adaptive Server Enterprise 15.0 のサポー ト Adaptive Server® Enterprise 用の SYC ネ イ テ ィ ブ イ ン タ フ ェース (pbsyc100.dll) で Adaptive Server バージ ョ ン 15.0 を使用す る こ と がで き ます。 SQL デー タ 型の UniText 型 と 64-bit integer 型をサポー ト す る よ う に拡張 さ れま し た。 6 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 UniText デー タ 型は、 Unicode テ キ ス ト を サポー ト す る ために UTF-16 エ ン コ ーデ ィ ン グ を使用 し 、 PowerScript string デー タ 型にマ ッ プ し ま す。 64 ビ ッ ト 符号付 と 符号な し BigInt デー タ 型は、 PowerScript longlong デー タ 型へマ ッ プ し ます。 Adaptive Server 15.0 を使用す る ためには、ク ラ イ ア ン ト マシ ンに Open Client バージ ョ ン 15.0 を イ ン ス ト ール し 、Open Client 15 ク ラ イ ア ン ト コ ン テ キ ス ト を確立す る ために Release パ ラ メ ー タ に 15 を設定す る 必 要があ り ます。 Adaptive Server 用デー タ ベース プ ロ フ ァ イ ル設定 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の [接続] ページに Release パ ラ メ ー タ を指定す る か、 ま たは コ ー ド 中に以下の よ う に記述す る こ と がで き ます。 SQLCA.DBParm="Release='15'" Open Client 15.0 ク ラ イ ア ン ト コ ン テ キ ス ト は Adaptive Server 11.x、 12.x、 お よ び 15.0 で使用で き ます。 PowerBuilder 10.2.1 では、 SYC ド ラ イ バは適切なバージ ョ ンの ク ラ イ ア ン ト ラ イ ブ ラ リ へ動的に リ ン ク し 、 全ての接続を閉 じ た と き に、 Open Client コ ン テ キ ス ト が解放 さ れ ます。 複数の接続を開 く 場合に は、 初めに確立 さ れた Open Client コ ン テ キ ス ト がすべての接続に使 用 さ れ ます。 開発環境で新 し く Open Client コ ン テ キ ス ト を確立す る 必要があ る 場合には、 開いてい る 全ての接続を い っ たん閉 じ て、 必要 な Release パ ラ メ ー タ を設定 し た コ ン テ キ ス ト を使用 し て新 し い接続 を確立 し ます。 4.4 Adaptive Server Enterprise 一時テーブルのサポー ト PowerBuilder 10.2.1 では、 PowerBuilder SYC ネ イ テ ィ ブ ド ラ イ バを使 用 し て Adaptive Server Enterprise デー タ ベースへ接続 し た場合、 一時 テーブルを作成 し て編集す る こ と がで き ます。 デー タ ベース ペ イ ン タ 、 SQL ペ イ ン タ 、 ま たはデー タ ウ ィ ン ド ウ ペ イ ン タ の中で一時 テーブルを作成す る こ と がで き ます。 一時テーブルは、 「tempdb」 と い う 名前の特別なデー タ ベース の中に、 デー タ ベース が接続 し てい る 間は保持 さ れます。 PowerBuilder ペ イ ン タ で新 し く テーブルを作成す る と き は、 # (シ ャ ープ記号) で始ま る 名前を割 り 当て る こ と に よ り tempdb デー タ ベースへ一時テーブルを追加 し ます。 一時テーブルは # (シ ャ ープ記 号) で始ま る 必要があ り ます。 リ リ ース ノ ー ト 7 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 一時テーブルを作成 し た後に、 テーブル用の イ ンデ ッ ク ス と 主キーを 作成す る こ と がで き ます。 ユニー ク な イ ンデ ッ ク スや主キーを定義す る と 、 一時テーブルに INSERT、 UPDATE、 お よ び DELETE 文を実行す る こ と がで き ます。 テーブルに格納 し たデー タ を検索す る には、 一時 テーブルのポ ッ プア ッ プ メ ニ ュ ーか ら [デー タ 編集] を選択 し ます。 標準カ タ ログ ク エ リ の制限 デー タ ベース ペ イ ン タ のテーブル ノ ー ド 、 ま たはデー タ ウ ィ ン ド ウ ペ イ ン タ のオブジ ェ ク ト ビ ュ ーのポ ッ プア ッ プ メ ニ ュ ーか ら [再表 示] を ク リ ッ ク す る と 、 tempdb デー タ ベース にそのテーブル し か存在 し な く て も 、 テーブルの一覧に一時テーブルが表示 さ れ ます。 し か し 、 一度デー タ ベース か ら テーブル定義を リ フ レ ッ シ ュ す る と 、 オブ ジ ェ ク ト ビ ュ ーに一時テーブルの イ ンデ ッ ク スや主キーの一覧を表 示で き な く な り 、 レ イ ア ウ ト ビ ュ ーでは情報を視覚的に表示す る こ と も で き な く な り ます。 PowerBuilder ラ ン タ イ ム アプ リ ケーシ ョ ンの中で一時テーブルにア ク セ スす る デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト を作成す る こ と がで き ます。 し か し 、 アプ リ ケーシ ョ ン の中で まず始めに、 デー タ ウ ィ ン ド ウ が使 用す る の と 同 じ デー タ ベース ト ラ ンザ ク シ ョ ン オブジ ェ ク ト を使用 し て、 適切な キー と イ ンデ ッ ク ス と と も に一時テーブルを明示的に作 成す る 必要があ り ます。 実行時に一時テーブルを作成す る ために、 EXECUTE IMMEDIATE PowerScript 構文を使用す る こ と がで き ます。 string s1, s2, s3, s4 s1 = 'create table dbo.#temptab1 (id int not null, ' & + 'lname char(20) not null) ' s2 = 'alter table dbo.#temptab1 add constraint idkey' & + ' primary key clustered (id) ' s3 = 'create nonclustered index nameidx on ' & + 'dbo.#temptab1 (lname ) ' s4 = 'insert into #temptab1 select emp_id, ' & + 'emp_lname from qadb_emp' execute immediate :s1 using sqlca; if sqlca.sqlcode = 0 then execute immediate :s2 using sqlca; execute immediate :s3 using sqlca; execute immediate :s4 using sqlca; else messagebox("Create error", sqlca.sqlerrtext) end if 8 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 4. こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能 4.5 Oracle 用 NCharBind デー タ ベース パラ メ ー タ Oracle9i と Oracle 10g 用の NCharBind デー タ ベース パ ラ メ ー タ で、 string 変数を Char デー タ 型ま たは NChar デー タ 型の ど ち ら で取 り 扱 う のか を指定す る こ と に よ り 、 パフ ォーマ ン ス が向上 し ます。 デフ ォ ル ト では、 string 変数は Char デー タ 型 と し て扱われます。 Oracle9i と Oracle 10g 用のデー タ ベース プ ロ フ ァ イ ル設定 ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス の [ ト ラ ンザ ク シ ョ ン] タ ブ ページで、 こ のパ ラ メ ー タ を設定す る こ と がで き ます。 詳細については、 オ ン ラ イ ン へルプの NCharBind を参 照 し て く だ さ い。 4.6 SDK で ORCA API を配布 PowerBuilder 10.2.1 Enterprise 版では、 Open Library API (ORCA) を イ ン ス ト ール し ます。 PowerBuilder の SDK¥ORCA フ ォ ルダに 『ORCA ガ イ ド 』 を PDF フ ァ イ ルで提供 し てい ます。 開発ツール と し ての ORCA は、 PowerBuilder 開発者向けに ツールを提 供す る ベン ダ用 と し て設計 し てい ます。 ORCA を使用す る と 、 PowerBuilder 開発環境で開発者が行 う よ う な ラ イ ブ ラ リ と オブジ ェ ク ト の管理を、 アプ リ ケーシ ョ ン か ら プ ロ グ ラ ム的に行わせ る こ と がで き ます。 PowerBuilder と ORCA は両方 と も 、 PowerBuilder の コ ンパ イ ラ を使用 し ます。 し か し 、 コ ンパ イ ラ は再入可能ではな く 、 ま た複数 のプ ロ グ ラ ム を同時に使用す る こ と はで き ません。 こ のため、 プ ロ グ ラ ムが ORCA を呼び出 し てい る と き に PowerBuilder を実行す る こ と は で き ません。 注意 日本では、 ORCA はサポー ト 対象外です。 4.7 ラ ン タ イ ム パ ッ ケージ フ ァ イルの仕様変更 PowerBuilder ラ ン タ イ ム パ ッ ケージ ャ で作成 し た、Microsoft Windows イ ン ス ト ー ラ (MSI) パ ッ ケージ フ ァ イ ルを実行す る 際に、 実行中に 指定 し た イ ン ス ト ール先の フ ォ ルダ を シ ス テ ムの環境変数 PATH に追 加す る よ う に変更 さ れま し た。 そのため、 パ ッ ケージ フ ァ イ ルの実 行は管理者権限のあ る ユーザで実行 し て く だ さ い。 リ リ ース ノ ー ト 9 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 4.8 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト で PBL オブ ジ ェ ク ト の Unicode に 変換不可能な文字を調査可能 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト で、 PBL 内のオブジ ェ ク ト を Unicode に変換可能か ど う かの調査を行え る よ う にな り ま し た。 移行段階で、 オブジ ェ ク ト 内に Unicode に変換で き ない文字が入っ てい る 場合、 該 当のオブジ ェ ク ト お よ びそのオブジ ェ ク ト を参照 し てい る オブジ ェ ク ト は移行で き ません。 Unicode に変換で き ない文字は、 PowerScript の コ メ ン ト であ っ て も オブジ ェ ク ト 全体が移行で き ません。 移行作業前 に [マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト ] で確認 し 、 Unicode に変換で き ない文字が存在す る 場合は、 別の文字に置換え て く だ さ い。 文字の置 き 換えは、 移行前の PowerBuilder のペ イ ン タ 、 ま たは、 オブジ ェ ク ト を エ ク ス ポー ト し 、 ソ ース を テ キ ス ト エデ ィ タ な ど で修正 し て く だ さ い。 5. 既知の問題 本節では、 PowerBuilder バージ ョ ン 10.2.1 の既知の問題について説明 し てい ます。 5.1 デー タ ベース接続の問題 本節では、 デー タ ベース接続の問題について説明 し てい ます。 5.1.1 Window は ASA の予約語 Adaptive Server Anywhere (ASA) 9 で、 「window」 は予約語にな り ま し た。 その結果、 「window」 と い う 名前のカ ラ ムに対す る SELECT 文が 正 し く 動作 し ません。 こ の問題に対応す る 方法は幾つかあ り ます。 • ConnectString の中で、 DelimitIdentifier デー タ ベース パ ラ メ ー タ に 「Yes」 を設定す る • ASA デー タ ベース オプシ ョ ン に NON_KEYWORDS を設定す る SET OPTION NON_KEYWORDS = ‘WINDOW’ • SQL 文の中で、 カ ラ ム名を引用符で囲む [CR 334166] 10 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.1.2 JDBC ド ラ イバを使用 し てパイ プ ラ イ ン を実行する と 失敗する JDBC ド ラ イ バを使用 し て配布先 Adaptive Server Enterprise 12.5 でパ イ プ ラ イ ン を実行す る と 、 デー タ ベース エ ラ ー 2762 で失敗 し ます。 [CR 338371] 5.1.3 Adaptive Server 用の OLE DB プ ロバイ ダがテーブルの更新を制御 し ない Adaptive Server Enterprise 用の PB DataDirect OLE DB デー タ プ ロ バ イ ダ が、 デー タ ベース ペ イ ン タ でのテーブルの更新を正 し く 制御 し ませ ん。 [CR 338363、 CR 338366] 5.1.4 繁体字中国語デー タ と Adaptive Server ODBC ド ラ イバの問題 繁体字中国語デー タ は、 Sybase ASE ODBC ド ラ イ バや DataDirect 4.2 ASE ODBC ド ラ イ バで big5 文字セ ッ ト を使用 し てい る と 、 デー タ ベース ペ イ ン タ で正 し く 操作す る こ と がで き ません。 [CR 342722] 5.1.5 DataDirect ODBC XML ド ラ イバの問題 XML 用の PB DataDirect ODBC ド ラ イ バを使用 し て接続 し てい る デー タ ベース ペ イ ン タ の ISQL セ ッ シ ョ ン ビ ュ ーでは、 date デー タ 型、 time デー タ 型、 timeInstant デー タ 型、 boolean デー タ 型を更新す る よ う な SQL 文は使用で き ません。 [CR 352252] 5.1.6 Informix イ ン タ フ ェ ースが UTF-8 では動作 し ない Informix サーバが UTF-8 文字セ ッ ト を使用 し てい る 場合、IN9 Informix デー タ ベース イ ン タ フ ェ ース はデー タ の検索や更新がで き ません。 こ の イ ン タ フ ェ ース は、ANSI お よ び DBCS の場合は正 し く 動作 し ます。 [CR 349535] 5.1.7 OLE DB と Microsoft SQL Server の Alter Table の制限 OLE DB を使用 し て接続 し てい る 、 デー タ ベース ペ イ ン タ で Alter Table を使用 し て Microsoft SQL Server 2000 デー タ ベース のカ ラ ム名や 幅を変更す る と 、 そのカ ラ ムはテーブルの最後に移動 し て、 そのカ ラ ム のすべてのデー タ が消失 し ます。 こ の問題が発生 し ない よ う にす る ために、 PowerBuilder はテーブルのカ ラ ム名 と カ ラ ムのサ イ ズの変更 を許可 し ません。 ISQL ス ク リ プ ト や実行時に PowerScript 関数を使用 し て、 ペ イ ン タ 外でテーブルを変更す る こ と がで き ます。 カ ラ ム名を 変更す る ための SQL ス ク リ プ ト は、 SQL Server 2000 ク ラ イ ア ン ト 上 でのみ使用可能です。 [CR 348581] リ リ ース ノ ー ト 11 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5.1.8 PB DataDirect Oracle ド ラ イバの問題 PB DataDirect 4.2 Oracle ド ラ イ バを使用 し てデー タ ベース ペ イ ン タ で テーブルを作成 し て、 すべて小文字の名前をつけた場合に、 レ イ ア ウ ト ビ ュ ーでテーブルのカ ラ ム を見 る こ と がで き ません。 [テーブル| 再表示] を実行後に正 し く 表示 さ れ ます。 [CR 348038] Oracle 用の PB DataDirect OLE DB デー タ プ ロ バ イ ダは、 簡体字中国語 と 繁体字中国語での挿入、 更新、 お よ び表示を正 し く 処理 し ません。 [CR 338372] 5.1.9 Output パラ メ ー タ 付きの Oracle ス ト ア ド プ ロ シージ ャ ODBC、 OLE DB、 JDBC、 お よ び ADO.NET を使用 し て接続 し てい る 場合、 Output パ ラ メ ー タ 付 き の Oracle ス ト ア ド プ ロ シージ ャ は実行 時に ORA-01036 エ ラ ー と な り ます。 Orarcle のネ イ テ ィ ブ ド ラ イ バを 使用 し てい る 場合には、 その ス ト ア ド プ ロ シージ ャ は正 し く 実行 し ます。 [CR 343297] 5.1.10 OraOleDB は Oracle8ADOProvider よ り も速い Oracle9i デー タ ベース に OLE DB 接続を使用す る 時に、 Oracle8ADOProvider のかわ り に OraOleDB を使用す る と デー タ ベース ペ イ ン タ でのテーブル一覧 と ビ ュ ー一覧の表示が よ り 速 く な り ます。 [CR 341835] 5.1.11 CnnPool を使用 し た接続の問題 CnnPool デー タ ベース パ ラ メ ー タ に 「Yes」 を設定 し て あ る 場合、 デー タ ベース ペ イ ン タ で Oracle9i ク ラ イ ア ン ト や Oracle 10g ク ラ イ ア ン ト か ら Oracle9i デー タ ベース ま たは Oracle 10g デー タ ベースへ接続 す る と き に、 再接続に失敗 し ます。 [CR 355639] 5.1.12 非 Unicode の Adaptive Server デー タ ベースでの RPC 呼び出 し PowerBuilder は、Unicode 文字セ ッ ト を使用 し ていない Adaptive Server Enterprise デー タ ベース内の unichar カ ラ ム と univarchar カ ラ ムの Unicode デー タ にア ク セ スす る こ と がで き ます。 サーバ側で、 28 ペー ジの 「Adaptive Server デー タ ベー ス の中で Unicode 変換が可能」 で説 明 し てい る よ う に環境設定を行 う 必要があ り ます。 こ の環境設定でプ ロ シージ ャ 呼び出 し 宣言は正 し く 動作 し ますが、 こ れ ら のカ ラ ム を使 用 し た RPC 呼び出 し は現時点ではサポー ト し てい ません。 [CR 378850] 12 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.1.13 Adaptive Server 時間のマ イ ク ロ秒部分が検索 さ れない OLE DB イ ン タ フ ェ ース を使用 し て Adaptive Server Enterprise デー タ ベースへ接続 し 、 DateTime デー タ 型や Time デー タ 型のカ ラ ム を選択 す る と 、 時間値のマ イ ク ロ 秒部分が検索 さ れ ません。 ODBC イ ン タ フ ェースや JDBC イ ン タ フ ェース を使用 し た場合には、 DateTime カ ラ ム値のマ イ ク ロ 秒部分は正常に検索 さ れ ますが、 Time カ ラ ム値のマ イ ク ロ 秒部分は検索 さ れません。 [CR 399257] 5.1.14 EAServer 5.3 ア ッ プデー ト 後に開発環境から ASA DB の作成がで き ない PowerBuilder 10.0 (ASA9.0.1) を イ ン ス ト ール し た後に、 EAServer 5.3 のア ッ プデー ト イ ン ス ト ールを行 う と 、 EAServer にバン ド ル さ れてい る ASA 9.0.2 で、ODBCINST.INI の Adaptive Server Anywhere 9.0 のキー が上書 き さ れて し ま い ます。 そのため、 開発環境か ら ASA デー タ ベース の作成を行 う と バージ ョ ンの不整合に よ り GPF が発生 し ます。 次の レ ジ ス ト リ キーの値を、 PowerBuilder と 共に イ ン ス ト ール し た ASA の イ ン ス ト ール パ ス に変更 し ます。 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ODBC¥ODBCINST.INI¥Adaptiv e Server Anywhere 9.0] "Driver"="C:¥¥Program Files¥¥Sybase¥¥SQL Anywhere 9¥¥win32¥¥dbodbc9.dll" "Setup"="C:¥¥Program Files¥¥Sybase¥¥SQL Anywhere 9¥¥win32¥¥dbodbc9.dll" 5.2 デー タ ウ ィ ン ド ウの問題 本節では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ の既知の問題について説明 し てい ます。 5.2.1 ラ ジオ ボ タ ン と チ ェ ッ ク ボ ッ ク スの不正な動き JSP ページのデー タ ウ ィ ン ド ウ の ラ ジオ ボ タ ン と チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス が、 以下の両方の条件を満たす と き に、 ブ ラ ウ ザで正 し く 表示 さ れ ま せん。 • XHTML エ ク ス ポー ト テ ン プ レー ト がデー タ ウ ィ ン ド ウ と し て定 義 さ れてい る • JSP ページが XHTML ま たは XHTML ジ ェ ネ レー タ を使用 し てい る リ リ ース ノ ー ト 13 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 実行時に、 最初に選択 さ れてい る ラ ジオ ボ タ ンはな く 、 ま た、 1 つ以 上の ラ ジオ ボ タ ン が選択 さ れ る と き 、 最初に選択 さ れ る ボ タ ンが消 去 さ れ ません。 HTML ジ ェ ネ レー タ を使用 し てい る 場合、 ま たは XHTML テ ン プ レー ト を割 り 当て ていない場合は、 ラ ジオ ボ タ ンは正 し く 表示 さ れ ます。 [CR 359175] ラ ジオボ タ ン コ ン ト ロ ールやチ ェ ッ ク ボ ッ ク ス コ ン ト ロ ールの LeftText プ ロ パテ ィ に 「true」 を設定す る と 、 ブ ラ ウ ザでは ラ ベルは表 示 さ れ ません。 HTML ジ ェ ネ レー タ を使用 し てい る 場合か、 ま たは XHTML テ ン プ レー ト を割 り 当て ていない場合には、 ラ ベルは正 し く 表示 さ れ ます。 [CR 359180] 5.2.2 Windows Server 2003 で PDF 形式で保存する と 失敗 実行時に Windows Server 2003 で distill メ ソ ッ ド を使用 し て PDF と し て 保存す る と 失敗 し ます。 こ れは、 カーネル モー ド ド ラ イ バを使用す る プ リ ン タ の イ ン ス ト ールを グループ ポ リ シーがデフ ォ ル ト で許可 し ていないために発生 し ます。 カーネル モー ド ド ラ イ バは、 シ ス テ ム全体に幅広 く ア ク セ ス し 、 信頼性の低い ド ラ イ バがシ ス テ ム エ ラ ーを引 き 起 こ す可能性があ り ます。 カーネル モー ド ド ラ イ バの イ ン ス ト ールを行 う ためには、 以下の手順を行い ます。 1 Windows の ス タ ー ト メ ニ ュ ーか ら 、 [フ ァ イ ル名を指定 し て実行] を選択 し ます。 2 「名前」 ボ ッ ク ス に gpedit.msc を入力 し て、 [OK] を ク リ ッ ク し ま す。 3 グループ ポ リ シーの コ ン ソ ールで、 [ コ ン ピ ュ ー タ の構成|管理 用テ ン プ レー ト |プ リ ン タ ] の下位項目を開 き ます。 4 [カーネル モー ド の ド ラ イ バを使用 し てい る プ リ ン タ の イ ン ス ト ールを禁止す る ] を無効に し ます。 [CR 349868] 5.2.3 PDF と し て保存する XSL-FOP はグ ラ フ ィ ッ ク コ ン ト ロールをサポー ト し て いない 直線や長方形 と い っ た よ う な グ ラ フ ィ ッ ク コ ン ト ロ ールを含むデー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト のデー タ は、 distill メ ソ ッ ド を使用 し て PDF にエ ク ス ポー ト す る こ と がで き ます。 XSL-FOP メ ソ ッ ド は、 グ ラ フ ィ ッ ク コ ン ト ロ ールでは正 し く 動作 し ません。 [CR 303829] 14 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.2.4 デ フ ォル ト の PostScript ド ラ イバの制限 PowerBuilder と 一緒に イ ン ス ト ール さ れ る PostScript ド ラ イ バは、 生 成 さ れた PDF フ ァ イ ルの検索を サポー ト し ません。 ま た、 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト に 1 ページに収ま ら ないカ ラ ムがあ る 場合、 PDF フ ァ イ ルでデー タ を新 し いページに ラ ッ プす る ために、 時々各 ページの最後のカ ラ ム を ク リ ッ プ し ます。 こ の問題に対応す る ために は、 別の ド ラ イ バを使用 し ます。 別の ド ラ イ バの イ ン ス ト ール方法 と 使用方法については、 PowerBuilder 10 の 『 イ ン ス ト ール ガ イ ド 』 マ ニ ュ アルを参照 し て く だ さ い。 [CR 324579、 CR 332365] 5.2.5 グ ラ フ ィ カル オブ ジ ェ ク ト を含む大き な コ ンポジ ッ ト レポー ト の印刷が失敗 する 複数のグ ラ フ ィ カル オブジ ェ ク ト を含む大 き な コ ン ポジ ッ ト レ ポー ト を印刷 し よ う と す る と 、 レ ポー ト のページやオブジ ェ ク ト の一部か ま たは両方が印刷 さ れません。 [CR 405698] 5.2.6 Modify メ ソ ッ ド がエデ ィ ッ ト マス ク カ ラ ムで予期せぬ変更を引き起 こ す 実行時に、 エデ ィ ッ ト マ ス ク 編集様式のデー タ ウ ィ ン ド ウ カ ラ ムの プ ロ パテ ィ を変更す る ために Modify メ ソ ッ ド を使用す る と 、 カ ラ ム に フ ォ ーカ ス が移 る と 、 ス ピ ン コ ン ト ロ ールがそのカ ラ ムの中に表 示 さ れます。 [CR 404242] 5.2.7 ShowPrintDialog では印刷プ レ ビ ュ ーが使用不可 デー タ ウ ィ ン ド ウ が印刷プ レ ビ ュ ー モー ド の と き に、ShowPrintDialog 引数に true を設定 し て Print メ ソ ッ ド を呼び出す と 、 通常モー ド で デー タ ウ ィ ン ド ウ が表示 さ れます。 [CR 401182] 5.2.8 グループ デー タ ウ ィ ン ド ウの XML レ ン ダ リ ングで特別なボ タ ンが表示 さ れる Web デー タ ウ ィ ン ド ウ と し て XML レ ン ダ リ ン グや XHTML レ ン ダ リ ン グ形式を使用 し た グループ デー タ ウ ィ ン ド ウ を生成す る と 、 特別 なボ タ ン が詳細区域に生成 さ れて次のグループ ヘ ッ ダに表示 さ れ ま す。 [CR 398585] 5.3 EAServer の問題 本節では、 EAServer の既知の問題について説明 し てい ます。 リ リ ース ノ ー ト 15 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5.3.1 EAServer の NVO Web サービ スで ラ ン タ イム エ ラ ー JSP ページで、 EAServer 5.x の Web サービ ス と し てエ ク ス ポーズ し た PowerBuilder コ ン ポーネ ン ト を呼び出す時に、 decimal デー タ 型を Web サービ ス に値渡 し す る と ラ ン タ イ ム エ ラ ー と な り ます。 [CR 335545] 5.3.2 EAServer にホス ト さ れる Web サービ ス で Byte[ ] デー タ 型を発行する EAServer 4.x は、 入力パ ラ メ ー タ と し て byte[ ] デー タ 型を正 し く 処理 す る こ と がで き ませんが、 byte[ ] デー タ 型を返す こ と はで き ます。 入 力パ ラ メ ー タ と し て byte[ ] 引数を持つ EAServer にホ ス ト さ れ る Web メ ソ ッ ド を呼び出す任意の Web メ ソ ッ ド は、 実行時に失敗 し ます。 こ れは、 EAServer にホ ス ト さ れ る Web メ ソ ッ ド にのみ影響 し ます。 ほかのサーバにホ ス ト さ れ る byte[ ] 引数を持つ Web メ ソ ッ ド は、 EAServer にホ ス ト さ れ る JSP か ら 正常に呼び出 さ れ ます。 [CR 306821] 5.3.3 EAServer ログへの メ ッ セージ出力 PB10.2.1 か ら 、 PowerBuilder か ら EAServer の JagLog サービ スへの出 力は、 utf8 に変更 さ れま し た。 こ のため、 Server の codeset が utf8 な ら ば、 サーバの ロ グに全角文字を正常に出力で き る よ う にな り ま し た が、 Server の codeset が sjis だ と 全角文字を正常に出力で き な く な り ま し た。 ただ し 、 こ の変更に よ り 、 ほ と ん ど の文字 (IBM/NEC 拡張文 字な ど) を ロ グに出力で き る よ う にな り ま し た。 なお、 EAServer 5.x の ロ グ フ ァ イ ルは、 OS の ロ ケールに準 じ た文字 コ ー ド で出力 さ れ ま す。 [CR 362691] 5.3.4 EAServer 5.2 を使用 し て .NET Web サービ ス を呼び出す と ラ ン タ イム エ ラ ー と なる パ ラ メ ー タ と し てバ イ ト 型配列を使用 し てい る .NET Web サービ ス を 呼び出す JSP サーバ と JSP ページ と し て EAServer 5.2 を使用す る と 、 ラ ン タ イ ム エ ラ ーが発生 し ます。 EAServer 5.1 を JSP サーバ と し て使 用 し てい る 場合には、 こ の問題は発生 し ません。 [CR 378724] 16 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.3.5 EAServer へ SSL 接続する と 失敗する EAServer 5.2 以降では、 ク ラ イ ア ン ト と サーバ間でセ キ ュ ア な接続を 確立す る ために Transport Layer Security (TLS) を使用 し ます。 TLS は、 ク ラ イ ア ン ト と サーバの両方を認証 し て、 両方の間で暗号化 し た 接続を生成す る こ と がで き る Secure Sockets Layer (SSL) を基準に し たプ ロ ト コ ルです。 PowerBuilder ク ラ イ ア ン ト は前のバージ ョ ンの EAServer SSL ク ラ イ ア ン ト ラ ン タ イ ムに依存 し てお り 、 デフ ォ ル ト の設定を使用 し て SSL 接続を確立す る こ と がで き ない相互認証を使用 し ます。TLS の使用を不可に し て前のバージ ョ ンの SSL ク ラ イ ア ン ト ラ ン タ イ ム を使用す る には、 EAServer を開始す る 前に serverstart.bat フ ァ イ ルで環境変数 JAGSSL を true に設定 し ます。 EAServer ク ラ イ ア ン ト の イ ン ス ト ールで こ の環境変数を設定す る こ と も で き ます。 set JAGSSL=true [CR 402979] 5.3.6 EAServer ク ラ ス タ 上で OLEObject を使用する と PBVM が落ち る OLEObject を使用す る PowerBuilder コ ン ポーネ ン ト が、 自動フ ェ イ ル オーバ オプシ ョ ン を選択 し てい る 使用 し てい る EAServer ク ラ ス タ 上 で稼動 し てい る 場合、 PowerBuilder 仮想マシ ン (PBVM) は複数の コ ン ポーネ ン ト の イ ン ス タ ン ス を ア ク テ ィ ブ化 し た後に落ち る こ と があ り ます。 こ れは、 PBVM が null のアプ リ ケーシ ョ ン ハン ド ルを解放 し よ う と し て発生 し ます。 EAServer 5.2 用の新 し い libjcc.dll は こ の問題 を解決す る ために必要です。 [CR 377117] 5.4 EJB ク ラ イ ア ン ト の問題 本節では、 EJB ク ラ イ ア ン ト の既知の問題について説明 し てい ます。 5.4.1 CreateJavaVM はデバ ッ グ情報を作成 し ない SUN JDK 1.4 の制限のため、 EJB ク ラ イ ア ン ト JavaVM ク ラ ス の CreateJavaVM メ ソ ッ ド の isdebug 引数に true を設定 し て、 JDK 1.4 を使 用 し て も vm.out デバ ッ グ情報フ ァ イ ルは作成 さ れません。 こ の問題を 回避す る には、 デバ ッ グ情報を必要 と す る 時は JDK 1.3 を使用 し ます。 シ ス テ ム オプシ ョ ン ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス の [Java] ページで開発環境 で使用す る JDK を変更で き ます。 [CR 296630] リ リ ース ノ ー ト 17 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5.5 イ ン ス ト ールの問題 本節では、 イ ン ス ト ールの既知の問題について説明 し てい ます。 5.5.1 ア ン イ ン ス ト ールする と レ ジ ス ト リ から EAServer プ ロ フ ァ イルを削除する PowerBuilder を ア ン イ ン ス ト ールす る と 、 レ ジ ス ト リ の HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Sybase¥PowerBuilder¥N.0¥JaguarServ erProfiles キーか ら EAServer プ ロ フ ァ イ ルを削除 し ます。 N.0 はア ン イ ン ス ト ール し た PowerBuilder のバージ ョ ン を あ ら わ し てい ます。 PowerBuilder を ア ン イ ン ス ト ール し てか ら 再 イ ン ス ト ールす る 場合に は、 PowerBuilder を ア ン イ ン ス ト ールす る 前に こ の レ ジ ス ト リ キーを エ ク ス ポー ト し てお き ます。 [CR 347732] 5.5.2 ア ン イ ン ス ト ールする と レ ジ ス ト リ から デー タ ベース プ ロ フ ァ イル と 最近使用 し たワー ク スペースの一覧を削除する PowerBuilder 8 ま たは 9 を ア ン イ ン ス ト ールす る と 、 PowerBuilder 10 のデー タ ベース プ ロ フ ァ イ ル と 最近使用 し た ワー ク スペース の一覧 をレジス ト リ の HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Sybase¥PowerBuilder¥10.0 キーか ら 削除 し ます。 こ の問題を回避す る ために、 PowerBuilder 8 ま たは 9 を ア ン イ ン ス ト ールす る 前に、 こ の レ ジ ス ト リ キーを エ ク ス ポー ト し ます。 [CR 360544] 5.6 JSP の問題 本節では、 JSP の既知の問題について説明 し てい ます。 5.6.1 英語以外の文字を使用 し た カ ラ ム リ ン ク での問題 Web デー タ ウ ィ ン ド ウ デザ イ ン タ イ ム コ ン ト ロ ール (DTC) の中で、 カ ラ ム リ ン ク プ ロ パテ ィ を Unicode デー タ (英語以外の文字) を含む 文字列のカ ラ ムに設定 し て、 そのカ ラ ム の値が タ ーゲ ッ ト ページに パ ラ メ ー タ と し て渡 さ れ る と 、 タ ーゲ ッ ト ページはパ ラ メ ー タ の Unicode デー タ を正 し く 表示 し ません。 こ の問題は、 Internet Explorer の不具合に よ り 発生 し ます。 [CR 359511] 18 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.6.2 JSP Web デー タ ウ ィ ン ド ウ DTC ページが Enterprise Portal では正 し く 表示 で き ない XHTML ま たは XML の生成フ ォーマ ッ ト オプシ ョ ン を使用 し た JSP Web デー タ ウ ィ ン ド ウ DTC ページは、 Enterprise Portal に配布 さ れ る と 正 し く 表示 さ れません。 [CR 357759、 CR 357760] 5.6.3 JSP Web サービ ス ク ラ イ ア ン ト で生成する タ グ ラ イ ブ ラ リ が EAServer 5.3 で動作 し ない EAServer 5.3 に JSP で Web サービ ス を呼び出すページ を配布 し て実行 す る と 、 ブ ラ ウ ザに 「500 Servlet jspservlet: unable to service request: RPC」 エ ラ ーが表示 さ れ、 実行で き ません。 EAServer 5.3 で実行す る JSP Web サービ ス ク ラ イ ア ン ト を作成す る 場合のみ、 次の対応を行い ます。 1 Shared¥PowerBuilder¥WEB-INF\lib デ ィ レ ク ト リ のバ ッ ク ア ッ プ を 作成 し ます。 2 次の フ ァ イ ルを、 EAServer 5.3 の Java デ ィ レ ク ト リ か ら 、 Shared¥PowerBuilder¥WEB-INF\lib デ ィ レ ク ト リ に コ ピー し ます。 java¥classes デ ィ レ ク ト リ commons-discovery.jar, commons-httpclient.jar, dom.jar, jaxrpc.jar, saaj.jar, soap.jar, sybaseeas.jar, sybasewst.jar, wsdl4j.jar, xalan.jar, xerces.jar java¥lib デ ィ レ ク ト リ easclient.jar 3 JSP Web サービ ス プ ロ キ シ ウ ィ ザー ド を実行 し て、 タ グ ラ イ ブ ラ リ を作成 し 直 し ます。 4 タ ブ ラ イ ブ ラ リ の戻 り 値の変数名が、 従来のバージ ョ ン と 変更 さ れ る 場合があ り ます (1 箇所、 英大文字小文字の違い)。 その場合 は修正 し ます。 5 タ ーゲ ッ ト を配布 し ます。 5.7 PowerDesigner プ ラ グ イ ンの問題 本節では、 PowerDesigner プ ラ グ イ ンの既知の問題について説明 し て い ます。 リ リ ース ノ ー ト 19 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5.7.1 OLE コ ン ト ロールはサポー ト し ていない PowerBuilder タ ーゲ ッ ト を オブジ ェ ク ト 指向モデル ( OOM:Object Oriented Model) へ リ バース エン ジニ ア を行 う と き 、 OLE コ ン ト ロ ー ル用の コ ー ド は自動的には生成 さ れ ません。 [CR 359805] 5.7.2 外部関数名の大文字小文字の区別 リ バース エ ン ジ ニ ア を行っ てか ら PowerBuilder アプ リ ケーシ ョ ン を再 生成す る 時に、 GetCurrentDirectoryA と い う よ う な大文字小文字の混 じ っ た外部関数名があ る と 失敗 し ます。 こ の問題を回避す る ために は、 関数にエ イ リ ア ス を指定 し ます。 例は以下の と お り です。 public function ulong GetCurrentDirectoryA (ulong textlen, ref string dirtext) library “KERNEL32.dll” alias for "GetCurrentDirectoryA;ansi" [CR 358442] 5.7.3 複数言語が正 し く 表示 さ れない PowerDesigner は ANSI ベース のため、複数の言語を使用 し てい る PBL は PowerDesigner プ ラ グ イ ン では正 し く 表示 さ れず、 PowerBuilder タ ーゲ ッ ト の リ バース エ ン ジニ ア を行っ た り 、 PowerDesigner プ ラ グ イ ン を使用 し て UML ク ラ ス ダ イ ア グ ラ ム か ら PowerBuilder タ ーゲ ッ ト を生成す る と き に、 ASCII 以外の文字が正 し く 生成 さ れません。 [CR 343062] 5.8 SCC 問題 本節では、 SCC の既知の問題について説明 し てい ます。 5.8.1 ソ ース管理 PBL を含む フ ォルダのパスは 89 文字を超え る こ と はで き ない ソ ース管理下の PBL を含むフ ォ ルダのパ ス の長 さ の総合計は、 89 文 字を超え る こ と はで き ません。 パ ス が 90 文字以上の フ ォ ルダにあ る PBL にオブジ ェ ク ト を コ ピー し よ う と す る と 、 PowerBuilder は、 ク ラ ッ シ ュ し ます。 [CR 327097] 20 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.8.2 英語以外の文字を含む名前を持つ SCC オブ ジ ェ ク ト を追加する と 失敗する ソ ース管理下に複数言語を サポー ト す る ワー ク スペース が置いて あ り 、 SCC にすべての フ ァ イ ルを追加 し よ う と す る と 、 英語以外の文字 を含む名前のオブジ ェ ク ト が 1 つ以上存在す る 場合に、 PowerBuilder は ク ラ ッ シ ュ し ます。 [CR 342590] 5.9 Web サービ スの問題 本節では、 Web サービ ス の既知の問題について説明 し てい ます。 その ほかの問題については、 15 ページの 「EAServer の問題」 を参照 し て く だ さ い。 5.9.1 SOAP ヘ ッ ダの変更がで き ない SOAP Web サービ ス内にユーザ認証セキ ュ リ テ ィ を実装す る こ と はで き ません。 こ のセ キ ュ リ テ ィ は、 <soap:Header> セ ク シ ョ ン で実装す る 必要があ り ますが、 PowerBuilder 内では こ こ を変更す る こ と がで き ないためです。 [CR 351464] 5.9.2 マシ ン コ ー ド での Web サービ ス ク ラ イ ア ン ト で例外が発生する マシ ン コ ー ド の実行フ ァ イ ル と し て Web サービ ス ク ラ イ ア ン ト アプ リ ケーシ ョ ン を構築 し て、 Web サービ ス プ ロ キ シ関数に引数 と し て longlong デー タ 型 と double デー タ 型の配列があ る 場合、 こ の関数を呼 び出す と 例外が発生 し ます。 Pcode の実行フ ァ イ ルの場合は正 し く 動 作 し ます。 [CR 360444] 5.9.3 Web サービ スでサポー ト し ない組み込みデー タ 型 PowerBuilder の SOAP Web サービ ス は、 XML ス キーマの組み込みデー タ 型の anyType 型、 ur-type 型、 お よ び anyURI 型を サポー ト し ません。 [CR 341513] 5.10 そのほかの問題 本節では、 そのほかの既知の問題について説明 し てい ます。 リ リ ース ノ ー ト 21 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5.10.1 UpdateBlob SQL 文は UTF-16LE のみサポー ト する Blob 変換のエ ン コ ーデ ィ ン グが UTF-16LE でない場合、 UpdateBlob SQL 文は、 文字化け し たデー タ でデー タ ベース を更新 し ます。 Adaptive Server Enterprise の場合は、 Blob のエ ン コ ーデ ィ ン グが ANSI ま たは UTF-8 で 10 文字 よ り 少ない場合に PowerBuilder が ク ラ ッ シ ュ し ます。 [CR 353231] 5.10.2 実行時に PBNI オブ ジ ェ ク ト が見つから ない PBDOM_OBJECT を呼ぶ GetContent 関数は、 開発環境では正 し く 動作 し ますが、 実行時にはオブジ ェ ク ト を見つけ ら れないために 「Error calling method of a PBNI object」 エ ラ ーで失敗 し ます。 実行フ ァ イ ルに 含め る ために、 PowerScript コ ー ド の中ですべての PBDOM と PBNI オ ブジ ェ ク ト を参照 し ます。 [CR 343299] 5.10.3 EMF フ ァ イルで保存 し た文字列が途中で切れる デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト のテ キ ス ト コ ン ト ロ ールにあ る 文字 列がデー タ ウ ィ ン ド ウ ペ イ ン タ のデザ イ ン ビ ュ ーの コ ン ト ロ ールで 表示で き ないほ ど長い場合に、 ペ イ ン タ で保存 し た拡張 メ タ フ ァ イ ル (EMF) フ ァ イ ルや実行時に文字列が途中で切れて表示 さ れ ます。 [CR 342797] 5.10.4 メ ニ ュ ー項目が削除 さ れる と き に メ ニ ュ ーから Throws 句が削除 さ れる メ ニ ュ ー項目にユーザ定義の イ ベン ト を追加 し 、 例外を送出す る イ ベ ン ト を プ ロ ト タ イ プ ウ ィ ン ド ウ で指定 し てか ら メ ニ ュ ー項目を ほか の位置へ移動す る と 、 プ ロ ト タ イ プ ウ ィ ン ド ウ の 「Throws」 ボ ッ ク ス が ク リ ア さ れます。 [CR 290236] 5.10.5 Windows XP で DirSelect 関数が例外を送出する Windows XP 上で、 ド ロ ッ プダ ウ ン リ ス ト ボ ッ ク ス コ ン ト ロ ール ま た は ド ロ ッ プダ ウ ン ピ ク チ ャ リ ス ト ボ ッ ク ス コ ン ト ロ ールの DirSelect 関数を呼び出す と 、 選択 さ れたデ ィ レ ク ト リ にサブデ ィ レ ク ト リ がな い場合は、 不正確なデー タ を送 り 出 し て例外を送出 し ます。 [CR 335402] 22 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 5. 既知の問題 5.10.6 文字列を書式設定する関数が Unicode では使用不可能 文字列を書式設定す る ために使用す る String 関数で、 戻 る 文字列のエ ン コ ーデ ィ ン グ を指定す る ための引数が使用で き ません。 こ のため に、 戻 り 値が文字化け し ます。 こ の問題を回避す る ためには、 String を Blob へ変換 し てか ら Blob と String 変換関数で提供 さ れてい る エ ン コ ーデ ィ ン グのパ ラ メ ー タ を使用 し て String へ戻 し ます。 ls_temp = String(long, "address" ) // 文字列の書式設定 lb_blob = blob(ls_temp, EncodingUTF16LE!) ls_result = string(lb_blob, EncodingANSI!) // String へ // 変換 [CR 361568] 5.10.7 PowerBuilder カ タ ログ テーブル がない場合の OLE DB イ ン タ フ ェ ースの使 用 SQLOLEDB を除いてすべてのプ ロ バ イ ダは、 ITableDefinition イ ン タ フ ェース を サポー ト し てい ません。 こ の イ ン タ フ ェース は、 テーブル を作成す る のに必要です。 こ のため、 デー タ ベース に接続 し た と き 、 PowerBuilder カ タ ロ グ テーブルがない と OLE DB イ ン タ フ ェース は、 それ ら を作成 し よ う と し ます。 ITableDefinition が使用中の OLE DB プ ロ バ イ ダでサポー ト さ れていない と 、 次の よ う なエ ラ ー メ ッ セージ を 受け取 り ます。 " 使用中のプ ロバイ ダは、 テーブルの作成 ・ 削除 ・ 変更で使用 さ れる ITableDefinition イ ン タ フ ェ ース をサポー ト し ていません。 " " カ タ ロ グ テーブルが作成で き なかっ たので、 使用する こ と はで き ませ ん。 " こ の問題を回避す る には、 最初にデー タ ベース に接続す る と き には、 PowerBuilder ネ イ テ ィ ブ イ ン タ フ ェース で接続 し 、 その後、 OLE DB イ ン タ フ ェース で接続 し ます。 5.10.8 再構築の失敗が実行時エ ラ ーを引き起 こ す PowerBuilder 10.0 と PowerBuilder 10.2.1 な ど PowerBuilder の別の ビル ド を使用 し て生成 し た PBD と と も にアプ リ ケーシ ョ ン を配布す る 場 合、 あ る いは開発環境で以前のビル ド を使用 し て構築 し た アプ リ ケー シ ョ ン を実行す る 場合は、 実行時エ ラ ーが発生 し ます。 こ の問題は、 アプ リ ケーシ ョ ンが 1 つの PBL に リ ス ト ビ ュ ー オブジ ェ ク ト か ツ リ ービ ュ ー オブジ ェ ク ト を含み、 別の PBL にそのオブジ ェ ク ト に影 響す る 1 つ以上の関数を含む と き に発生 し ます。 リ リ ース ノ ー ト 23 5. 既知の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 こ の問題を回避す る には、 すべての子孫オブジ ェ ク ト と 先祖の同期を 確実な も の と し 、 製品の修正を反映 さ せ る ために、 シ ス テ ム ツ リ ー あ る いは ラ イ ブ ラ リ ペ イ ン タ でアプ リ ケーシ ョ ンの フル再構築を行 い ます。 配布す る 実行フ ァ イ ル と 動的 ラ イ ブ ラ リ は、 同 じ PowerBuilder の ビル ド を使用 し て構築す る 必要があ り ます。 5.10.9 Visual C++ .NET で コ ンパイル し た ActiveX コ ン ト ロールで ク ラ ッ シ ュ する Visual C++ .NET 2003 (バージ ョ ン 7.1) を使用 し て コ ンパ イ ル し た ActiveX コ ン ト ロ ールを ウ ィ ン ド ウ 上に配置 し て、 ウ ィ ン ド ウ を保存 し よ う と す る と PowerBuilder が ク ラ ッ シ ュ す る 可能性があ り ます。 こ の問題は、 Microsoft Foundation Classes の既存の問題に よ り 発生 し ま す。 Microsoft 社に よ る と 、 「In a Microsoft Visual C++ .NET 2003 Microsoft Foundation Classes (MFC) application, the creation of ActiveX controls during application run time may fail if the values that are passed to create the control are of the ULONG data type.」 と の こ と です。 Microsoft 社か ら パ ッ チが提供 さ れてい ます。 [CR 350660] 5.10.10 Windows XP で Web ActiveX を ダウ ン ロー ド する と 失敗する Microsoft Active Template Library (ATL) モジ ュ ールの atl71.dll が、 windows¥system32 デ ィ レ ク ト リ に存在 し ていない場合、 Windows XP 上で稼動 し てい る ク ラ イ ア ン ト のブ ラ ウ ザにデー タ ウ ィ ン ド ウ Web コ ン ト ロ ール ActiveX の CAB フ ァ イ ルを ダ ウ ン ロ ー ド し よ う と す る と 失敗 し ます。 ATL の DLL が存在す る 場合には、 CAB フ ァ イ ルは正 常にダ ウ ン ロ ー ド さ れ ます。 [CR 350660] 5.10.11 PBDOM_Builder が メ モ リ リ ー ク を発生 さ せる 外部 XML フ ァ イ ルか ら PBDOM_DOCUMENT を作成す る ために PBDOM_Builder を繰 り 返 し 使用す る と 、 メ モ リ リ ー ク が発生 し ます。 PBDOM_Builder は、 PBDOM_DOCUMENT を構築す る たびに割 り 当て た メ モ リ を解放 し た り 再利用 し た り し ません。 [CR 406059] 24 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 6. 製品互換 5.10.12 Internet Explorer で ActiveX コ ン ト ロールが自動的に有効にな ら ない Windows XP SP2 お よ び Windows Server 2003 SP1 で、 KB912945 も し く は Internet Explorer 用の累積的なセ キ ュ リ テ ィ 更新プ ロ グ ラ ム (912812) (MS06-013) を適用す る と 、 デー タ ウ ィ ン ド ウ Web コ ン ト ロ ール ActiveX お よ び ウ ィ ン ド ウ ActiveX 実行時に、 「 こ の コ ン ト ロ ールを ア ク テ ィ ブ化 し て使用す る には、 ク リ ッ ク し て く だ さ い。」 と い う メ ッ セージが表示 さ れ自動的にア ク テ ィ ブにな り ません。 こ の事象に関 し ては、 http://powersoft.ashisuto.co.jp/technicalservice/powerbuilder/tsbuilder/2006/04/1 0/winactx_pub.html で情報を公開 し てい ます。 6. 製品互換 本節では、 PowerBuilder 10.2.1 と 互換のあ る 製品情報について説明 し てい ます。 6.1 EAServer PowerBuilder 10.2.1 は、 EAServer 4.2.5 (EBF 42506)、 EAServer 5.2 (Build 52025) お よ び EAServer 5.3 (Build 53016) を使用 し て テ ス ト し ま し た。 EAServer の PowerBuilder コ ン ポーネ ン ト を実行 さ せ る ためには、 コ ン ポーネ ン ト を開発 し た PowerBuilder のバージ ョ ンの ラ ン タ イ ム動的 共有 ラ イ ブ ラ リ は、 サーバ上で有効でなければな り ません。 ク ラ イ ア ン ト やサーバ上の PowerBuilder の ラ ン タ イ ム フ ァ イ ルは、 同 じ ビル ド レベルでなければな り ません。 ク ラ イ ア ン ト やサーバ マシ ン上で 異な る ビル ド レベルを使用す る と 、 予期 し ない現象やデー タ の不整 合を引 き 起 こ す可能性があ り ます。 6.2 Adaptive Server Anywhere PowerBuilder 10.2.1 は、 Adaptive Server Anywhere (ASA) 9.0.1 (Build 1751) お よ び ASA 9.0.1 ラ ン タ イ ム エデ ィ シ ョ ン (Build 1751) でテ ス ト し ま し た。 6.3 PowerDesigner PowerBuilder 10.2.1 は、PowerDesigner® 11.1 EBF Build 1545 でテ ス ト し ま し た。 リ リ ース ノ ー ト 25 7. ド キ ュ メ ン ト の更新 と 説明 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 6.4 Enterprise Portal PowerBuilder 10.2.1 は、 EAServer 5.1 と Enterprise Portal 6.0 でテ ス ト し ま し た。 ( こ の情報は英語版の情報を その ま ま記載 し てい ます。) 6.5 Java PowerBuilder 10.2.1 は、 JDK 1.3.x お よ び JDK 1.4.x と 互換があ り ます。 6.6 Apache Tomcat PowerBuilder 10.2.1 JSP タ ーゲ ッ ト は、 Apache Tomcat 4.1.24 でテ ス ト し ま し た。 Web デー タ ウ ィ ン ド ウ を使用 し て Tomcat サーバへ配布す る JSP ペー ジの中で EAServer コ ン ポーネ ン ト へア ク セ スす る ためには、 %Tomcat%¥shared¥lib デ ィ レ ク ト リ に以下の JAR フ ァ イ ルを追加す る 必要があ り ます。 pbjdbc12100.jar easclient.jar easj2ee.jar ま た、 DBMS が必要 と す る JAR フ ァ イ ル (jConnect™ であれば jconn2.jar な ど) も 追加す る 必要があ り ます。 6.7 ア プ リ ケーシ ョ ン サーバ EJB ク ラ イ ア ン ト 機能は、 EAServer、 WebLogic、 WebSphere、 お よ び Oracle9iAS でテ ス ト し ま し た。 7. ド キ ュ メ ン ト の更新 と 説明 本節は、 PowerBuilder ド キ ュ メ ン ト の更新について説明 し てい ます。 7.1 ブ ッ ク およびオ ン ラ イ ン ヘルプの改訂 Sybase Technical Library Product Manuals Web サ イ ト にあ る 本バージ ョ ン用の ド キ ュ メ ン ト に変更はあ り ません。 改訂内容は、 5 ページの 「 こ のバージ ョ ン で変更 さ れた機能」 を参照 し て く だ さ い。 こ の内容 は、 本 リ リ ース で イ ン ス ト ール さ れ る オ ン ラ イ ン ヘルプで も 確認で き ます。 26 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 7. ド キ ュ メ ン ト の更新 と 説明 7.2 ド キ ュ メ ン テーシ ョ ンの変更 本節では、 新機能 と は関係 し ないオ ン ラ イ ン ド キ ュ メ ン ト への変更 について説明 し てい ます。 7.2.1 Oracle で Unicode デー タ へア ク セス ANSI や DBCS 文字セ ッ ト を使用 し てい る Oracle デー タ ベース中の NChar カ ラ ム と NVarchar2 カ ラ ムには、 Unicode デー タ だけ を格納す る こ と が可能です。 こ れ ら のカ ラ ムの中で Unicode デー タ を扱 う ために は、 StaticBind と DisableBind の両方に 0 を設定 し ます。 こ の設定に よ り 、 デー タ ウ ィ ン ド ウ は、 NChar カ ラ ム と NVarchar2 カ ラ ムにア ク セ ス し 、 デー タ を正 し く 検索す る こ と が可能 と な り ます。 StaticBind に 0 を設定す る こ と で、 確実に PowerBuilder が検索す る 前に正 し いデー タ 型を取得 し ます。 7.3 ド キ ュ メ ン テーシ ョ ンへの追加 本節では、 オ ン ラ イ ン ヘルプやブ ッ ク に記載 し ていない情報につい て説明 し てい ます。 7.3.1 配布が必要な Microsoft 社のフ ァ イル 27 ページの表 1 は、 配布に必要な Microsoft 社の フ ァ イ ルです。 表 1: Microsoft ラ ン タ イム フ ァ イル フ ァ イル名 msvcr71.dll、 msvcp71.dll atl71.dll gdiplus.dll 必要な場合 すべてのアプ リ ケーシ ョ ンで必要。 pbshr100.dll は、 こ れ ら の Microsoft Visual C++ ラ ン ラ イ ム ラ イ ブ ラ リ に依存する フ ァ イ ルを必要 と し ます。 すべてのアプ リ ケーシ ョ ンで必要。 pbdwe100.dll フ ァ イ ル は、 こ の Microsoft .NET Active Template Library モジ ュ ールに 依存 し ます。 Windows 2000 プ ラ ッ ト フ ォームにアプ リ ケーシ ョ ン を配布 する 場合に必要。 こ の フ ァ イ ルは、 Windows XP と Windows Server 2003 のオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ムの一部 と し て イ ン ス ト ール さ れ、 グ ラ フ ィ ッ ク 機能の拡張のために導入 さ れ た Microsoft GDI+ サブシ ス テ ムの一部です。 Microsoft GDI+ モジ ュ ールは、 Microsoft Downloads Web サ イ ト か ら ダ ウ ン ロ ー ド す る こ と が可能です。 msvcr71.dll、 msvcp71.dll、 お よ び atl71.dll フ ァ イ ルを、 ¥Shared¥PowerBuilder デ ィ レ ク ト リ か ら タ ーゲ ッ ト のシ ス テ ムへ配布す る こ と が可能です。 リ リ ース ノ ー ト 27 7. ド キ ュ メ ン ト の更新 と 説明 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 Microsoft DLL の制限や再配布に関す る 情報については、Free Download Components/Third Party Terms and Conditions http://www.sybase.com/softwarelicenses/third_party_legal/termsbyproduct の中 か ら PowerBuilder 用の記述を参照 し て く だ さ い。 7.3.2 Adaptive Server デー タ ベースの中で Unicode 変換が可能 PowerBuilder は Unicode 文字セ ッ ト を使用 し ていない Adaptive Server Enterprise デー タ ベース の中で、 unichar カ ラ ム と univarchar カ ラ ムの Unicode デー タ を ア ク セ スす る こ と が可能です。 UTF8 デー タ ベース パ ラ メ ー タ に 「1」 を設定す る 必要があ り 、 サーバは Adaptive Server ダ イ レ ク ト 変換 と Unicode 変換の両方を サポー ト す る よ う に設定す る 必 要があ り ます。 サーバを設定す る ためにデー タ ベース管理者は、 以下 の コ マ ン ド を実行す る 必要があ り ます。 sp_configure, "enable unicode conversion", 1 Adaptive Server で Unicode 変換を使用可能にす る こ と に関 し ては、 Adaptive Server Enterprise Documentation http://sybooks.sybase.com/as.html を 参照 し て く だ さ い。 7.3.3 配布が必要な Xerces フ ァ イル XML Web デー タ ウ ィ ン ド ウ 、 HTML Web デー タ ウ ィ ン ド ウ 、 PBDOM、 ま たはデー タ を XML と し て保存 し た り イ ン ポー ト す る こ と がで き る 機能を使用す る アプ リ ケーシ ョ ンや コ ン ポーネ ン ト を配布す る 場合、 3 つの フ ァ イ ル (PBXerces100.dll、 xerces-c_2_6.dll、 お よ び xerces-depdom_2_6.dll) を配布す る 必要があ り ます。 xerces-c_2_1_0.dll フ ァ イ ルは 『アプ リ ケーシ ョ ン テ ク ニ ッ ク 』 マニ ュ アルの 41 章や PowerBuilder ラ ン タ イ ム パ ッ ケージ ャ に関す る オ ン ラ イ ン ヘルプの一 覧にの っ てい ますが、 必要あ り ません。 新 し い フ ァ イ ルは、 特別な文 字列を レ ン ダ リ ン グす る こ と を サポー ト す る よ う に機能拡張 さ れてい ます。 7.4 PDF マニ ュ アル PDF 版 『オブジ ェ ク ト と コ ン ト ロ ール』 マニ ュ アル内の リ ン ク が動作 し ない こ と があ り ます。 その場合には、 PDF 版 『PowerScript リ フ ァ レ ン ス』 マニ ュ アル内の該当項目を参照 し て く だ さ い。 28 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8. 移行の問題 8. 移行の問題 PowerBuilder アプ リ ケーシ ョ ンは、 ど のバージ ョ ン か ら で も 直接移行 す る こ と が可能です。 新 し いバージ ョ ンに移行す る 前に、 アプ リ ケー シ ョ ン が影響を受け る 可能性があ る PowerBuilder の変更点について、 こ の章を よ く お読み く だ さ い。 こ こ では、 PowerBuilder 6.5 と PowerBuilder 10 の間での変更について 記載 し てい ます。 アプ リ ケーシ ョ ン に該当す る セ ク シ ョ ン をすべて読 んで く だ さ い。 タ イ ト ルの後に括弧内に IM があ る 項目は、 InfoMaker に も 適用 し ます。 8.1 PowerBuilder のあ るバージ ョ ンか ら の移行 8.1.1 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト 以前のバージ ョ ン で作成 さ れた PBL を開 く 前に、 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト を使用 し て古い構文や新 し い予約語の使用を確認 し ま す。 マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト を開 く には、 PowerBuilder メ ニ ュ ー バーか ら [フ ァ イ ル|新規作成] を選択 し て、 新規作成 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の [ツール] ページか ら 「マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト 」 を選択 し ます。 8.1.2 PBL の移行 PowerBuilder の以前のバージ ョ ン で作成 し た PBL を新 し いバージ ョ ン に移行す る 必要があ り ます。 PBL と PBT は、 移行す る 前にバ ッ ク ア ッ プ を と っ て く だ さ い。 以前のバージ ョ ン を使用 し て構築 し た PowerScript タ ーゲ ッ ト を含む ワー ク スペース を開いた後に、 自動的に現行バージ ョ ン に移行 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス が開 き ます。 開いた ワー ク スペース に PBL な ど を含 む PBT を追加 し た り 、 PowerBuilder の以前のバージ ョ ン で構築 し た PBL を タ ーゲ ッ ト の ラ イ ブ ラ リ リ ス ト に追加す る と 、 現行バージ ョ ン に移行 ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス が自動的には開 き ません。 こ のダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス を開 く 場合は、 シ ス テ ム ツ リ ーで PowerBuilder の以前の バージ ョ ン を使用 し て作成 し た PBL を含む タ ーゲ ッ ト を選択 し 、 ポ ッ プア ッ プ メ ニ ュ ーか ら [移行] を選択 し ます。 アプ リ ケーシ ョ ン を移行す る 前に、 PowerBuilder の 『ユーザーズ ガ イ ド 』 マニ ュ アルの 「 タ ーゲ ッ ト の移行」 を読んで く だ さ い。 リ リ ース ノ ー ト 29 8. 移行の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8.1.3 デー タ ベース プ ロ フ ァ イルの移行 (IM) PowerBuilder の以前のバージ ョ ン で設定 し たデー タ ベース プ ロ フ ァ イ ルを使用す る には、 PowerBuilder の以前のバージ ョ ン の DB プ ロ フ ァ イ ル ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の項目で右 ク リ ッ ク し 、 ポ ッ プア ッ プ メ ニ ュ ーか ら [プ ロ フ ァ イ ルを エ ク ス ポー ト ] を選択 し ます。 その後 で、 PowerBuilder の後のバージ ョ ンの DB プ ロ フ ァ イ ル ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス でそのプ ロ フ ァ イ ルを イ ン ポー ト す る こ と がで き ます。 8.2 PowerBuilder 9.0 以前か ら の移行 8.2.1 Unicode の変更 (IM) PowerBuilder 10 で、 Unicode が使用可能です。 PowerBuilder 10 の PBL の ソ ース コ ー ド は UTF-16LE でエ ン コ ー ド さ れます。 UTF-16LE は、 リ ト ル エ ンデ ィ ア ン フ ォ ーマ ッ ト (複合バ イ ト の数値は最下位のバ イ ト が最初に格納 さ れ る ) でのバ イ ト シーケ ン ス と し て UTF-16 コ ー ド ユニ ッ ト シーケ ン ス をバ イ ト シーケ ン ス にシ リ ア ラ イ ズす る Unicode エ ン コ ーデ ィ ン グ方式です。 PowerBuilder の以前のバージ ョ ン で開発 さ れた PBL は、 ANSI ま たは DBCS フ ォ ーマ ッ ト の ソ ース コ ー ド を含んでい ます。 アプ リ ケーシ ョ ン を PowerBuilder 10 へ移行す る と 、まず最初に今ま で と 同様に各 PBL を最新バージ ョ ンの PowerBuilder へ移行 し ます。 その次に、 PowerBuilder は ソ ース コ ー ド を ANSI ま たは DBCS か ら Unicode へ変 換 し 、 フル構築を行い、 同 じ フ ァ イ ルに ソ ース コ ー ド を保存 し ます。 こ の変更の結果、 新 し い関数が幾つか追加 さ れて、 フ ァ イ ル関連の関 数 と 外部関数呼び出 し の構文で幾つか変更が行われ ま し た。 こ れ ら の 変更の詳細については、 オ ン ラ イ ン ヘルプの新機能の説明の中の Unicode のサポー ト の関す る 項目 と 、 『 アプ リ ケーシ ョ ン テ ク ニ ッ ク 』 マニ ュ アルの Unicode に関す る 節を参照 し て く だ さ い。 8.2.2 文字列操作関数の処理の変更 以前のバージ ョ ンの PowerBuilder では、 Len、 Mid、 お よ び Pos な ど の 文字列操作関数は、 文字列内のバ イ ト 数を返 し た り 、 ま たは引数 と し てバ イ ト 数を使っ てい ま し た。 PowerBuilder 10 では、 文字列操作関数 は文字数を返 し た り 、 引数 と し て文字数を と る よ う に変更 さ れ ま し た。 30 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8. 移行の問題 シ ン グルバ イ ト 文字セ ッ ト (SBCS) の環境で作業 し てい る 場合、 ア プ リ ケーシ ョ ン では こ れ ら の変更に よ る 影響はほ と ん ど あ り ません。 こ れは以前のバージ ョ ンの PowerBuilder では、 バ イ ト 数 と 文字数は等 し いためです。 し か し 、 2 バ イ ト 文字セ ッ ト (DBCS) 環境で作業 し てい る 場合、 以 下の 2 点において変更に よ る 影響があ り ます。 • LenW や PosW な ど、 接尾辞 W (「wide」 関数) が付 く 文字列操作 関数は、 以前のバージ ョ ンの PowerBuilder では、 2 バ イ ト 文字で 処理 し てい ま し た。 PowerBuilder 10 では、 こ れ ら の関数は接尾辞 W が付かない関数 と ま っ た く 同 じ 動作を し ます。 こ れ ら の関数は 引 き 続 き 使用で き ますが、 非推奨の関数であ り 、 下位互換性のた めにのみ保持 さ れてい ます。 • DBCS 環境で、 Len 関数や Pos 関数な ど、 接尾辞 W が付かない種 類の関数を使い、 文字ではな く バ イ ト を使用 し て文字列で作業 し ていた場合、 コ ー ド を変更 し て接尾辞 A が付 く 新 し いバージ ョ ン の関数を使 う 必要があ り ます。 現行バージ ョ ン に移行 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の [DBCS 文字列を操作す る 関数を自動的に変換] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン にす る と 、 文字列操 作関数の ど ち ら かのバージ ョ ンが含まれ る すべての行の コ ー ド が出力 ウ ィ ン ド ウ に表示 さ れます。 現行バージ ョ ン に移行 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の [DBCS 文字列を操作す る 関数を自動的に変換] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン にす る と 、 コ ー ド が 自動的に変更 さ れ ます。 た と えば、 Len のすべての イ ン ス タ ン ス は LenA に変更 さ れ、 LenW のすべての イ ン ス タ ン ス は Len に変更 さ れ ま す。 次の表は、 接尾辞 W が付 く 文字列関連の関数の一覧です。 PowerBuilder 10 では、 対応す る 各関数は SBCS と DBCS の ど ち ら の環 境で も 同 じ 動作を し ます。 ま た、 表では、 ど の関数に接尾辞 A が付 き 、 DBCS 環境において文字ではな く バ イ ト を使っ て文字列を操作す る か を示 し ます。 関数 Fill と FillW Left と LeftW LeftTrim と LeftTrimW 解説 結果の文字列が指定の長 さ にな る ま で指定 さ れた文字を繰 り 返 し 、 指定 さ れた長 さ の文字 列を作成する 。 指定 さ れたバ イ ト 長で文字列 を格納する には、 ヘルプの索引の FillA を参照 文字列の先頭か ら 指定 さ れた文字数を返す。 文字列か ら 指定 さ れたバ イ ト 数を返すには、 ヘルプの索引の LeftA を参照 先頭の空白を削除 し た文字列の コ ピーを返す リ リ ース ノ ー ト 31 8. 移行の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 関数 Len と LenW Match と MatchW Mid と MidW Pos と PosW Replace と ReplaceW Right と RightW RightTrim と RightTrimW Trim と TrimW 解説 文字列の長 さ を文字数で返す。 文字列の長 さ をバ イ ト で返すには、 LenA を参照。 ただ し 、 引数に Blob 型が指定 さ れた場合は、 Len、 LenA、 LenW のすべてでバ イ ト 数を返す 文字列値に、 指定 し た文字パ タ ーンが含まれ てい る か ど う かを判別する 文字列の指定の位置か ら 、 指定 さ れた文字数 を返す。 文字列か ら 指定 さ れたバ イ ト 数を返 すには、 ヘルプの索引の MidA を参照 文字か ら な る 検索開始の引数を使い、 文字か ら な る 文字列か ら 1 つの文字列を検索す る 。 バ イ ト か ら な る 検索開始の引数を使っ て文字 列か ら 1 つの文字列を検索す る には、 ヘルプ の索引の PosA を参照 指定の位置か ら 指定 さ れた文字数分の文字列 を置 き 換え る 。 指定 さ れたバ イ ト 数分の文字 列を置 き 換え る には、 ヘルプの索引の ReplaceA を参照 文字列の末尾か ら 指定 さ れた文字数を返す。 文字列か ら 指定 さ れたバ イ ト 数を返すには、 ヘルプの索引の RightA を参照 末尾の空白を削除 し た文字列の コ ピーを返す 先頭 と 末尾の空白を削除 し た文字列の コ ピー を返す 8.2.3 移行時に自動的に変更 さ れる こ と 以前のバージ ョ ンか ら アプ リ ケーシ ョ ン を移行す る と き に、 ソ ース コ ー ド は Unicode に変換 さ れて、 さ ら に自動的に以下の変更 も 行われ ます。 • 32 string デー タ 型、 char デー タ 型、 ま たは構造体デー タ 型を返す外 部関数宣言に対 し て、 あ る いは引数 と し て string 値、 char 値、 structure 値を持つ外部関数宣言に対 し て ALIAS FOR "functionname;ansi" 句 が追加 さ れ ます。 こ れに よ り 、 引数や戻 り 値を ANSI と し て取 り 扱 う こ と を明示 し ます。すでに ALIAS FOR 句が指定 さ れてい る 場合には、;ansi のみ追加 さ れます。関数名に ;ansi が追加 さ れていない場合には、 文字列は Unicode と し て扱 われ ます。 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 • 8. 移行の問題 FromAnsi 関数、 FromUnicode 関数、 ToAnsi 関数、 お よ び ToUnicode 関数は、 PowerBuilder の将来のバージ ョ ン でサポー ト さ れな く な り ます。 移行ツールは、 こ れ ら の関数を Blob 関数ま たは String 関 数の適切な構文に置 き 換え ます。 すでに PowerBuilder 10 のベー タ リ リ ース でアプ リ ケーシ ョ ン の移行 を行っ ていた場合には、 コ ー ド への変更はあ り ません。 DBCS 環境では、 現行バージ ョ ン に移行 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス で [DBCS 文字列を操作す る 関数を自動的に変換] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を チ ェ ッ ク す る と 、 Unicode を サポー ト す る ために必要な コ ー ド 変換を 行 う こ と がで き ます。 SBCS 環境では、 こ のチ ェ ッ ク は不要です。 チ ェ ッ ク を し た場合、 LenW 関数や RightTrimW 関数 と い っ た PowerScript の文字列を処理す る 関数か ら 「W」 を取 り 除 き 、 Fill 関数、 Left 関数、 Len 関数、 Mid 関数、 Pos 関数、 Replace 関数、 Right 関数名の 後ろに 「A」 を付加 し ます。 こ れ ら の文字列を処理す る 関数への変更 は、 デー タ ウ ィ ン ド ウ 式関数に対 し て も 行われ る と マニ ュ アルに記述 し て あ り ます。 し か し 、 移行処理時に、 デー タ ウ ィ ン ド ウ 式関数に対 し て こ れ ら の変更は自動的には行われません。 8.2.4 Web タ ーゲ ッ ト と JSP タ ーゲ ッ ト の移行 PowerDynamo を使用す る Web タ ーゲ ッ ト は、 直接 PowerBuilder 10 へ 移行す る こ と はで き ないため、 必ず JavaServer Pages や Active Server Pages な ど のかわ り のモデルを使用 し て書 き 直す必要があ り ます。 PowerBuilder を使用 し て作成 し た PowerDynamo Web サ イ ト を JSP へ変 換す る 方法については、 Sybase Support Web サイ ト の 「Converting Web Target Pages from Dynamo to JSP」 http://www.sybase.com/detail?id=1032355 を参照 し て く だ さ い。 以前の PowerBuilder バージ ョ ン で Web デー タ ウ ィ ン ド ウ を使用 し て作 成 さ れた Web タ ーゲ ッ ト と JSP タ ーゲ ッ ト は、 HTMLGenerator100 コ ン ポーネ ン ト を使用す る よ う に修正す る 必要があ り ます。 多 く のそのほか Web タ ーゲ ッ ト と JSP タ ーゲ ッ ト は変更せずに PowerBuilder 10 で開いて配布す る こ と がで き ます。 例外については、 次の 「JSP オブジ ェ ク ト モデルの変更」 を参照 し て く だ さ い。 対策 と し ては、 変更を行 う 前に タ ーゲ ッ ト 対象のバ ッ ク ア ッ プ コ ピーを と り ます。 リ リ ース ノ ー ト 33 8. 移行の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8.2.5 JSP オブ ジ ェ ク ト モデルの変更 JSP オブジ ェ ク ト モデル内のグ ロ ーバル制御変数は、 JSP ページの ス レ ッ ド セーフ を行 う ために、 ロ ーカル変数に変更 さ れま し た。 サー バ サ イ ド イ ベン ト のほかの コ ン ト ロ ールを参照す る 場合には、 "psPage" を使用 し て コ ン ト ロ ール名を修飾す る 必要があ り ます。 例え ば、 以前の リ リ ース では、 ボ タ ン の ServerAction イ ベン ト の以下の コ ー ド でシ ン グル ラ イ ン エデ ィ ッ ト コ ン ト ロ ールの内容を設定 し て い ま し た。 sle_1.value = "abc"; PowerBuilder 10 (お よ び PowerBuilder 9 Build 7151 以降) では、 今ま で のかわ り に以下の よ う に記述 し ます。 psPage.sle_1.value = "abc"; [CR 340985] 8.2.6 オブ ジ ェ ク ト プ ロパテ ィ の DBCS のテキス ト が正 し く 表示 さ れない (IM) DBCS アプ リ ケーシ ョ ンは、 DBCS 互換 ロ ケールのオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム上であれば正常に移行を行 う こ と がで き ます。 し か し 、 英語 ロ ケールのオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム上では、 オブジ ェ ク ト の フ ォ ン ト プ ロ パテ ィ が DBCS 文字を サポー ト し ていない フ ォ ン ト に設定 し て あ る 場合に、 DBCS 文字は文字化け し て表示 さ れ ます。 こ の問題 を回避す る ためには、 移行後に フ ォ ン ト を Tahoma に変更 し ます。 [CR 355908] 8.2.7 XML 文字列エ ン コ ーデ ィ ング PowerBuilder 10 では、 XML パーサは windows-1253 の よ う な 8 ビ ッ ト キ ャ ラ ク タ コ ー ド を使用 し た文字列の解析を行 う こ と がで き ません。 例えば、 以下の よ う な宣言の文字列を解析す る こ と がで き ません。 string ls_xml ls_xml += & '<?xml version="1.0" encoding="windows-1253"?>' UTF16-LE の よ う な Unicode エ ン コ ーデ ィ ン グの値を使用す る 必要が あ り ます。 34 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8. 移行の問題 8.2.8 EAServer の中で ラ ン タ イム エ ラ ー PowerBuilder 7 では、 EAServer の中で PowerBuilder コ ン ポーネ ン ト を 実行 し た と き に ラ ン タ イ ム例外が発生 し た場合は、 その ト ラ ンザ ク シ ョ ンは ロ ールバ ッ ク し て ク ラ イ ア ン ト に例外を送出 し ま し た。 PowerBuilder 8 では、 例外を送出す る 前に ト ラ ンザ ク シ ョ ン を コ ミ ッ ト す る よ う に動作が変更 と な り ま し た。 PowerBuilder 10、 PowerBuilder 9.0.2、 お よ び PowerBuilder 8 の メ ン テナン ス リ リ ース と PowerBuilder 9.0.1 (日付が 2004 年 2 月 27 日以降) では、 デフ ォ ル ト の動作は PowerBuilder 7 での動作に戻 り 、 ト ラ ンザ ク シ ョ ンは ロ ール バ ッ ク し ます。 PowerBuilder 10 、 PowerBuilder 9.0.2 、 PowerBuilder 9.0.1 EBF Build 7066 以降、 お よ び PowerBuilder 8.0.4 では、 PBRollbackOnRTError 環境 変数を使用す る こ と で こ の動作を制御す る こ と がで き ます。 こ の環境 変数に 「y」、 「yes」、 「true」 を設定す る と 、 ク ラ イ ア ン ト に例外を送 出す る 前に ト ラ ンザ ク シ ョ ン を ロ ール バ ッ ク し ます。 [CR 319543] 8.2.9 「as is」 文字でのマス クの使用 コ ン ト ロ ールあ る いはカ ラ ム に常に表示す る 「as is」 文字 (その ま ま 表示 さ せたい文字) を含むマ ス ク を定義で き ます。 た と えば、 通貨カ ラ ムに イ ン ド ルピーを表示す る ために Rs0000.00 な ど の数値マ ス ク を 定義 し ます。 PowerBuilder 9.0.1 以降では、 「as is」 文字を含むマ ス ク に 正数ま たは負数を示すためにプ ラ ス記号ま たはマ イ ナ ス記号を入力で き ません。 以前の リ リ ース では、 プ ラ ス記号ま たはマ イ ナ ス記号を入 力で き ますが、 その結果 と し て起 こ る 動作はデー タ ウ ィ ン ド ウ カ ラ ム で一貫性があ り ません。 通貨エデ ィ ッ ト マ ス ク を作成す る 好ま し い方法は、 事前に定義 さ れ てい る [currency(7)] - International マ ス ク を使用す る こ と です。 カ ッ コ 内の数字は変更す る こ と がで き ます。 こ の数字は、 2 つの小数点を含 むマ ス ク 内の文字数です。 こ のマ ス ク を使用す る と き 、 PowerBuilder は通貨記号を使用 し 、 Windows コ ン ト ロ ール パネルの地域の設定で 定義 し た通貨記号 と 形式を使用 し ます。 通貨エデ ィ ッ ト マ ス ク を使用 す る カ ラ ムに負数を入力す る こ と がで き ます。 [CR 309118] リ リ ース ノ ー ト 35 8. 移行の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8.2.10 デー タ ウ ィ ン ド ウから 保存 さ れる WMF フ ァ イルの形式が変更 さ れた PowerBuilder 9.0 では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト を保存す る こ と で作成 さ れ る WMF フ ァ イ ルの形式は、 ク ラ ッ シ ュ の問題を解決す る ために変更 さ れま し た。 し か し 、 こ の修正では、 WMF フ ァ イ ルを ほかのアプ リ ケーシ ョ ン で表示で き る よ う にす る ヘ ッ ダ情報を削除 し ま し た。 フ ァ イ ル形式は、 修正を維持 し なか ら ヘ ッ ダ情報を戻す よ う に変更 さ れま し た。 こ の変更は、 PowerBuilder 9.0 EBF Build 6096 以降 お よ び PowerBuilder 9.0.1 、 9.0.2、 お よ び 10 で行われてい ます。 [CR 292406] 8.2.11 MTS/COM+ コ ンポーネ ン ト を再配布する必要がある PowerBuilder 9.0.1 での PowerBuilder VM の変更に よ り 、 PowerBuilder 9.0.1 以降の ク ラ イ ア ン ト か ら それ ら を呼び出す場合は、 MTS ま たは COM+ に既存の コ ン ポーネ ン ト を再配布す る 必要があ り ます。 コ ン ポーネ ン ト を再配布 し ない と 、 TransactionServer お よ び ErrorLogging オブジ ェ ク ト の関数の呼び出 し で、 誤っ た値を返 し ます。 8.2.12 OLEStream の文字列のエ ン コ ーデ ィ ング PowerBuilder 10 では、 Write 関数の引数に String 型を使用 し て OLEStream にデー タ を書 き 込んだ場合、 Unicode (UTF16-LE) でデー タ を書 き 込みます。以前のバージ ョ ン では Ascii ( 日本語版では Shift-JIS) コ ー ド で書 き 込みが行われ ま し た。 そのため、 以前のバージ ョ ン で作 成 さ れた OLEStorage オブジ ェ ク ト を使用す る 場合に非互換が発生 し ます。 ま た、 ほかの言語のアプ リ ケーシ ョ ン と OLEStorage を共有 し てい る 場合 も 文字列のエ ン コ ーデ ィ ン グについて考慮す る 必要があ り ます。 従来 と 同 じ デー タ のエ ン コ ーデ ィ ン グでデー タ を使用す る に は、 PowerBuilder 10 では Read 関数 と Write 関数で BLOB 型を使用 し デー タ の入出力を行い、 デー タ の Write 前 も し く は Read 後に文字の エ ン コ ー ド を行 う よ う にアプ リ ケーシ ョ ン を変更す る 必要があ り ま す。 OLEStream.Open 関数で指定す る ス ト リ ーム名は (以前のバージ ョ ン で も ) Unicode のため影響はあ り ません。 ま た、 Write 関数お よ び Read 関数で String 型を指定 し た場合、 戻 り 値 に文字数ではな く バ イ ト 数が返 り ます。 36 リ リ ース ノ ー ト PowerBuilder Enterprise 10.2.1 8. 移行の問題 8.3 PowerBuilder 8 以前か らの移行 8.3.1 PSR フ ァ イルの書式の変更 (IM) PowerBuilder で作成 さ れ る PSR フ ァ イ ルの書式は、 SaveAsAscii 関数に 関す る デー タ の整合性を強化す る ために変更 さ れま し た。 その結果、 PowerBuilder の新 し い ビル ド で作成 さ れた PSR フ ァ イ ルは、 こ の変更 を行 う 前のビル ド では開 く こ と はで き ません。 こ の変更は、 PowerBuilder 8.0 build 7063 と PowerBuilder 7.0.3 build 10102 で行われ ま し た。 8.3.2 ソ ース コ ー ド 管理の変更 PowerBuilder 8 で、 外部 SCC 準拠の ソ ース管理シ ス テ ムへの直接的な 接続を提供 し 、 PowerBuilder 9.0 で さ ら に変更 し ま し た。 PowerBuilder 8 以前の ソ ース管理プ ロ ジ ェ ク ト を PowerBuilder 9 ま たは 10 へ移行す る 前に、 PowerBuilder の 『 ユーザーズ ガ イ ド 』 マニ ュ アル の ソ ース管理 コ ン ト ロ ールの章をお読み く だ さ い。 8.3.3 ScrollToRow の動作を変更 ScrollToRow メ ソ ッ ド は、 RowFocusChanging イ ベン ト と RowFocusChanged イ ベン ト を発生 さ せます。 PowerBuilder 7 では、 両 イ ベン ト 共に フ ォ ーカ ス が新 し い行に移動 し た後に発生 し てい ま し た。 PowerBuilder 9 では、 こ の動 き を変更 し て、 RowFocusChanging で ス ク ロ ールを取 り やめ る こ と がで き る よ う に し ま し た。 し か し こ の変 更に よ り 、 フ ォーカ ス が新 し い行に移動す る 前に両方の イ ベン ト が発 生す る よ う にな っ て し ま い ま し た。 PowerBuilder 9.0.1 Build 7136 以降 では、 RowFocusChanging イ ベン ト は ス ク ロ ール前に発生 し 、 RowFocusChanged イ ベン ト は ス ク ロ ール後に発生す る よ う にな り ま し た。 [CR 345104] 8.3.4 Web ActiveX の配布要求 (IM) Microsoft は、Windows XP SP 1a と Windows 2000 SP 4 で Microsoft Java VM の提供を止め、 PowerBuilder 9 以降では Microsoft Java VM を サ ポー ト し ません。デー タ ウ ィ ン ド ウ Web コ ン ト ロ ール ActiveX お よ び Web ページが JDBC 接続を使用す る 場合は、 Web ActiveX には以下の 追加の配布要求があ り ます。 リ リ ース ノ ー ト 37 8. 移行の問題 PowerBuilder Enterprise 10.2.1 • Sun JRE 1.2 以降が ク ラ イ ア ン ト に イ ン ス ト ール さ れてい る 必要が あ り ます。 ユーザは Sun Java Web サ イ ト http://www.java.com/ja/ か ら JRE の最新バージ ョ ン を ダ ウ ン ロ ー ド で き ます。 • フ ァ イ ル jvm.dll (JRE 1.4 の場合は ...¥JRE¥bin¥client、 JRE 1.2 ま た は 1.3 の場合は ...¥JRE¥bin¥CLASSIC) へのパ ス は、 各ユーザのシ ス テ ム PATH 環境変数に追加 さ れてい る 必要があ り ます。 • 次の フ ァ イ ルが ク ラ イ ア ン ト のシ ス テ ム PATH 環境変数のデ ィ レ ク ト リ にあ る 必要があ り ます。 PowerBuilder 9 の場合は、 pbjvm90.dll、 pbvm90.dll、 お よ び libjcc.dll。 PowerBuilder 10 の場合 は、 pbjvm100.dll お よ び pbshr100.dll。 • pbjdbc12NN.jar フ ァ イ ルは ク ラ イ ア ン ト に配布 さ れ る 必要があ り ます。 こ の フ ァ イ ルは、 Web ActiveX で要求 さ れ る ク ラ ス フ ァ イ ルを含んでい ます。 Web ページの Object 要素の CODEBASE 属性 でそれを参照す る こ と で、 JAR フ ァ イ ルを配布で き ます。 • デー タ ベース ベン ダの ク ラ イ ア ン ト 層が要求す る Java ク ラ ス が、 ク ラ イ ア ン ト で使用で き る 必要があ り ます。 こ れ ら は、 Web ペー ジの Object 要素の CODEBASE 属性で参照 さ れ る CAB フ ァ イ ルに 追加で き ます。 た と えば、 Sybase jConnect を使用 し て、 デー タ ベース に接続 し てい る 場合は、 jconn2.jar フ ァ イ ルは CAB フ ァ イ ルに含ま れてい る 必要があ り ます。 JAR フ ァ イ ルで ク ラ イ ア ン ト 層が提供 さ れ る 場合は、 CODEBASE 属性で直接参照で き ます。 8.3.5 エデ ィ ッ ト マス ク および表示書式の仕様変更 (IM) PowerBuilder 7.0.3 C2 / 8.0.1 以降のエデ ィ ッ ト マ ス ク お よ び表示書式で は数値のエデ ィ ッ ト マ ス ク お よ び数値表示書式の仕様変更が行われ ま し た。 こ の仕様変更に よ り 、 数値のマ ス ク で # が指定 さ れてい る 場 合、 ゼ ロ 抑制が行われな く な る 場合があ り ます。 使用す る マ ス ク に よ っ て、 123 の値が ど の よ う に表示 さ れ る か を以下 に示 し ます。 38 リ リ ース ノ ー ト 表 2: エデ ィ ッ ト マス ク によ る表示例 エデ ィ ッ ト マス ク #,##0 a#,##0 表示 123 a0,123 #,##0 jpy 0,123 jpy \a#,##0 \a0,123 \ あ #,##0 \ あ 0,123 説明 ゼ ロ 抑制が行われます。 文字があ る ためゼ ロ 抑制が行われま せん。 文字があ る ためゼ ロ 抑制が行われま せん。 a は特殊文字 と な ら ず、 ゼ ロ 抑制は 行われません。 全角は特殊文字 と な ら ず、 ゼ ロ 抑制 が行われません。 エデ ィ ッ ト マ ス ク では文字を囲む単引用符はマ ス ク に指定で き ませ ん。 表 3: 文字を囲む単引用符の注意事項 表示書式 #,##0' ページ ' 表示 123 ページ #,##0 ' ページ ' 123 ページ #,##0 ページ 0,123 ページ \a#,##0 a123 \ あ #,##0 \ あ 0,123 説明 単引用符付 き の文字のためゼ ロ 抑制が 行われます。 単引用符付 き の文字のためゼ ロ 抑制が 行われます。 単引用符な し の文字のためゼ ロ 抑制が 行われません。 a が特殊文字 と し て扱われ、 ゼ ロ 抑制が 行われます。 全角は特殊文字 と な ら ず、 ゼ ロ 抑制が 行われません。 PowerBuilder 6.0 ~ 7.0.3 ま では上記のケースすべてにおいてゼ ロ 抑制 が行われ ます。 こ の仕様変更は海外で 「その ま ま表示 さ せたい文字 (AS IS)」 の表示の変更の要望に よ っ て行われ ま し た。 8.3.6 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブ ジ ェ ク ト のカ ラ ムの [大文字小文字の区別] プ ロパテ ィ (IM) PowerBuilder 8.0 お よ びそれ以前のバージ ョ ン では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト のカ ラ ムの [大文字小文字の区別] プ ロ パテ ィ は全角 英字を処理の対象に し てい ませんで し たが、 PowerBuilder 9.0.1 か ら は 全角英字 も 処理の対象 と な り ます。 こ の仕様変更に よ り 、 デー タ ウ ィ ン ド ウ ペ イ ン タ でカ ラ ムの名前を全角英字で指定 し た場合、 大文字の カ ラ ム名 と し て作成 さ れ ます (全角英字小文字のカ ラ ム名は作成で き ません)。 39 表 4: [大文字小文字の区別] プ ロパテ ィ の設定例 設定 大文字 入力 A a 表示 A A 小文字 A a a a 区別 し ない A a A a 8.3.7 コ ン ト ロールの [大文字 / 小文字] プ ロパテ ィ (IM) PowerBuilder 8.0 お よ びそれ以前のバージ ョ ン では入力可能な コ ン ト ロ ールの [大文字 / 小文字] プ ロ パテ ィ は全角英字を処理の対象に し てい ませんで し たが、 PowerBuilder 9.0.1 か ら は全角英字 も 処理の対象 と な り ます。 表 5: [大文字 / 小文字] プ ロパテ ィ の設定例 設定 upper! 入力 A a 表示 A A lower! A a a a anycase! A a A a 8.3.8 デー タ ウ ィ ン ド ウ カ ラ ムの IME オ フ固定 (IM) IMESetMode 関数を使用 し てデー タ ウ ィ ン ド ウ のカ ラ ム を オ フ固定に す る こ と はで き ません。 デー タ ウ ィ ン ド ウ のカ ラ ム を オ フ固定にす る には、 カ ラ ム のプ ロ パテ ィ を設定す る か、 Modify 関数を使用 し て く だ さ い。 例 ) dw_1.Modify("col_1.Edit.IMEMode = 3") 40 8.4 PowerBuilder 7 以前か らの移行 8.4.1 ワー ク スペースへ タ ーゲ ッ ト を追加 PowerBuilder 7 以前で構築 し た アプ リ ケーシ ョ ン を使用す る ワー ク ス ペース に タ ーゲ ッ ト を追加す る 場合は、 新規作成 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス の [ タ ーゲ ッ ト ] ページの既存のアプ リ ケーシ ョ ン タ ーゲ ッ ト ウ ィ ザー ド を使用 し ます。 ウ ィ ザー ド を終了 し た後に、 アプ リ ケー シ ョ ン を PowerBuilder 10 に移行で き る よ う にす る 現行バージ ョ ンに移 行 ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス が開 き ます。 ワー ク スペース と タ ーゲ ッ ト を使 用す る 詳細については、 『 ユーザーズ ガ イ ト 』 マニ ュ アルの第 1 章を 参照 し て く だ さ い。 8.4.2 分散 PowerBuilder をサポー ト し ない PowerBuilder 7 は、 分散 PowerBuilder 機能を組み込んだ PowerBuilder の最後のバージ ョ ン です。 Sybase は、 PowerBuilder 7 以降では、 配布 用の分散 PowerBuilder の代わ り に EAServer と Web アプ リ ケーシ ョ ン を使用す る こ と を推奨 し てい ます。 ト ラ ン ス ポー ト オブジ ェ ク ト お よ びそれに関連す る プ ロ パテ ィ と メ ソ ッ ド は、 PowerBuilder 8 以降でサポー ト し な く な り 、 PowerBuilder 9 か ら 削除 さ れ ま し た。 分散 PowerBuilder で使用 さ れ、 そのためサポー ト さ れな く な っ たほかのプ ロ パテ ィ と メ ソ ッ ド には、 以下の と お り で す。 • Application オブジ ェ ク ト の ConnectionBegin イ ベン ト と ConnectionEnd イ ベン ト • Connection オブジ ェ ク ト の GetServerInfo 関数、 RemoteStopConnection 関数、 RemoteStopListening 関数 • Proxy オブジ ェ ク ト の SetConnect 関数 • Connection オブジ ェ ク ト の ConnectString プ ロ パテ ィ と Trace プ ロ パテ ィ • ConnectionInfo 構造体 JavaBeans プ ロ キ シお よ び Web.PB ジ ェ ネ レー タ も 、 分散 PowerBuilder アプ リ ケーシ ョ ン で使用 さ れてお り 、 新規作成 ダ イ ア ロ グボ ッ ク ス か ら 削除 さ れま し た。 41 8.4.3 予約語 例外処理を サポー ト す る ために PowerBuilder 8 で新 し い予約語を PowerScript 言語に追加 し ま し た。 既存のアプ リ ケーシ ョ ンの識別子 と し て新 し い予約語 (TRY、 CATCH、 FINALLY、 THROW、 お よ び THROWS) の う ちのいずれか を使用す る 場合は、 それ ら に矛盾 し ない 名前を付けて、 こ れ ら の識別子を変更 し なければな り ません。 新規作 成 ダ イ ア ロ グ ボ ッ ク ス の [ツール] タ ブページで利用で き る マ イ グ レーシ ョ ン ア シ ス タ ン ト を実行 し て新 し い予約語の不正な使用を検 索で き ます。 8.4.4 SystemError イ ベン ト の変更 PowerBuilder 7 以前では、 Error イ ベン ト や ExternalException イ ベン ト で捕捉で き ないエ ラ ーが発生 し た場合、 アプ リ ケーシ ョ ンの SystemError イ ベン ト がただちに起動 さ れ ます。 SystemError イ ベン ト に処理すべ き コ ー ド がない場合は、 アプ リ ケーシ ョ ンは終了 し ます。 それ以外の場合は、 SystemError イ ベン ト 実行後、 エ ラ ーが発生 し た コ ー ド に制御が戻 り ます。 PowerBuilder 8 以降では、 例外処理 メ カ ニ ズ ムに よ っ て、 あ る いは Error イ ベン ト や ExternalException イ ベン ト で捕捉で き ないエ ラ ーが発 生 し た場合、 ス ク リ プ ト は終了 し 、 コ ール ス タ ッ ク が解放 さ れ ます。 ス ク リ プ ト 内の Triggerevent 呼び出 し の結果 と し てエ ラ ーが発生 し た 場合は、 呼び出 し を行っ た ス ク リ プ ト は終了 し 、 コ ール ス タ ッ ク が解 放 さ れ ます。 ほ と ん ど の場合、 SystemError イ ベン ト は コ ール ス タ ッ ク が空にな る ま で起動 さ れません。 レ ス ポ ン ス ウ ィ ン ド ウ の イ ベン ト がエ ラ ーを引 き 起 こ し た場合、 SystemError イ ベン ト は レ ス ポ ン ス ウ ィ ン ド ウ イ ベン ト が終了す る と 直ちに起動 さ れます。 動作上の こ の変更のために、 エ ラ ー と な っ た ス テー ト メ ン ト に続 く コ ー ド は、 SystemError イ ベン ト の起動後は実行 さ れません (以前の リ リ ース では実行 さ れま し た)。 こ の変更は、 エ ラ ーが発生 し た ス ク リ プ ト に制御を戻す と い う 以前の動作に依存 し てい る アプ リ ケーシ ョ ンに大 き な影響があ り ます。 こ の動作に依存 し てい る コ ー ド は、 PowerBuilder 8 以降で修正す る 必要があ り ます。 TRY/CATCH ブ ロ ッ ク でエ ラ ーが発生す る か も し れない コ ー ド を ラ ッ プ し て潜在的なエ ラ ーを処理す る こ と で、 実行時エ ラ ーが発生す る 時 に SystemError イ ベン ト が発生 し ない よ う にで き ます。 捕捉で き ない 例外を処理す る ために、 SystemError イ ベン ト を記述す る のが望ま し いで し ょ う 。 SystemError イ ベン ト が呼び出 さ れた後はアプ リ ケー シ ョ ン の実行を続けないで く だ さ い。 SystemError イ ベン ト では後処 理を行っ て、 アプ リ ケーシ ョ ン を中断 さ せ る よ う に し ます。 42 8.4.5 IsValid 関数の変更 IsValid 関数は、 現在 PowerObject 型に変換で き ない Any 型の引数を渡 さ れた場合に false を返 し ます。 PowerBuilder 7 以前では、 IsValid 関数 に無効なオブジ ェ ク ト を渡す と シ ス テ ム エ ラ ーが発生 し ま し た。 前 節の SystemError イ ベン ト の変更に も 注意 し て く だ さ い。 8.4.6 カ ラ ー オプ シ ョ ンの書式の変更 (IM) [デザ イ ン|オプシ ョ ン|オブジ ェ ク ト の色] を選択 し て、 デー タ ベース ペ イ ン タ か SQL Select ペ イ ン タ でグ ラ フ ィ カルな テーブルを表 示す る 各 コ ン ポーネ ン ト のカ ス タ ム カ ラ ーを指定で き ます。 こ こ で 指定 し た色は、 PB.INI フ ァ イ ルの [Database] セ ク シ ョ ン に保存 さ れ ます。 コ ン ト ロ ールで使用可能な Windows シ ス テ ム カ ラ ーお よ びカ ス タ ム カ ラ ーが増え た こ と をサポー ト す る ために、 PowerBuilder 8 以 降で こ れ ら の色を保存す る 書式を変更 し ま し た。 以下は、 PowerBuilder 7 PB.INI フ ァ イ ルのキーを表す行の色の定義例です。 ForeignKeyLineColor=0 0 255 IndexKeyLineColor=255 0 0 PrimaryKeyLineColor=0 128 0 以下は、 PowerBuilder 8 以降の PB.INI フ ァ イ ルの上記に対応す る 項目 です。 ForeignKeyLineColor=16711680 IndexKeyLineColor=255 PrimaryKeyLineColor=32768 PowerBuilder 7 PB.INI フ ァ イ ル、 ま たはその [Database] セ ク シ ョ ン を 使用す る 場合、 PowerBuilder 8 以降では最初に [Database] セ ク シ ョ ン の色の設定をすべて削除す る 必要があ り ます。 こ れを行わない場合 は、 使用 し た色は PowerBuilder 8 以降で読み取れないテーブルを作成 し ます。 PowerBuilder 8 以降の [オブジ ェ ク ト の色] プ ロ パテ ィ シー ト のカ ス タ ム カ ラ ーを リ セ ッ ト で き ます。 8.4.7 Web デー タ ウ ィ ン ド ウ移行の問題 PowerBuilder 7.0.2 C3 よ り 前の リ リ ース で、 Netscape レ ン ダ リ ン グの問 題に対応 し た場合、 今回の リ リ ース では Netscape レ ン ダ リ ン グが改善 さ れたため正 し く 動作 し ない こ と があ り ます。 43 特に スペース のみを含む計算フ ィ ール ド やテ キ ス ト フ ィ ール ド を使 用 し てい る 場合、 Web デー タ ウ ィ ン ド ウ ジ ェ ネ レー タ は こ れ ら の フ ィ ール ド に対 し て table エ ン ト リ を作成 し 、 テーブルを 2 倍の幅に し て表示 し ます。 こ の よ う にな っ た場合は、 こ のプ レース ホルダの フ ィ ール ド を削除 し て、 標準の レ イ ア ウ ト を使用 し ます。 8.4.8 空の DataObject プ ロパテ ィ へのデー タ ウ ィ ン ド ウ メ ソ ッ ド の戻 り 値 PowerBuilder 8.0.2 以降では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ コ ン ト ロ ールやデー タ ス ト アへデー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト が割 り 振 ら れていない時に 返 さ れ る 値は、 表 6 に表示 さ れてい る よ う に メ ソ ッ ド に対 し て標準化 さ れてい ます。 こ れ ら の戻 り 値のい く つかは、 PowerBuilder7 以前の リ リ ース の戻 り 値 と は異な り ます。 表 6: デー タ ウ ィ ン ド ウが割 り 振られていない と きの戻 り 値 メソッド AcceptText DeleteRow 戻り値 1 -1 GetItemDate、 GetItemDateTime、 GetItemDecimal、 GetItemNumber、 GetItemStatus、 GetItemTime null GetItemString 空の文字列 -1 -1 1 1 InsertRow Retrieve SelectRow Update 8.4.9 ScrollNextRow と ScrollPriorRow の動作の変更 PowerBuilder 8 以降では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ メ ソ ッ ド の ScrollNextRow お よ び ScrollPriorRow は下記の順で イ ベン ト を発生 さ せます。 RowFocusChanging RowFocusChanged ItemFocusChanged ScrollVertical PowerBuilder 7 以前では、 ScrollVertical イ ベン ト が、 ほかの イ ベン ト の 引 き 金 と な っ てい ま し たが、 ScrollVertical イ ベン ト で こ れ ら の方法を 使用す る こ と はで き ません。 使用す る と 、 デー タ ウ ィ ン ド ウ の最後ま たは最初の行にた ど り 着 く ま で、 同 じ 一連の イ ベン ト が繰 り 返 し 発生 し ます。 [CR 323263] 44 8.4.10 OpenSheet 関数の動き を変更 PowerBuilder 8 以降では、 OpenSheet 関数お よ び OpenSheetWithParm 関 数は、 処理失敗時に -1 を戻すかわ り に実行時エ ラ ーを送出 し てい ま し た。 例えば、 オプシ ョ ンの windowtype 引数が不正な場合に発生 し ま す。 確実に こ のエ ラ ーを捕 ら え る ために、 戻 り 値のチ ェ ッ ク に加え て try-catch 文で呼び出 し を囲みます。 integer li_ret try li_ret = OpenSheet(w_child, "w_child_1", & MDI_User, 2, Original!) if li_ret <> 1 then MessageBox("OpenSheet 失敗 ", & " 引数のチ ェ ッ ク ") catch (RuntimeError rt) MessageBox("OpenSheet 失敗 ", rt.GetMessage() ) // 処理エ ラ ー end try [CR 303560] 8.5 PowerBuilder 6.5 以前か ら の移行 8.5.1 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブ ジ ェ ク ト のネス テ ィ ッ ド レポー ト が改名 (IM) PowerBuilder 7 以降では、 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト 内のすべて のオブジ ェ ク ト に名前が必要です。 移行中に名前のないオブジ ェ ク ト は、 ユーザ定義可能な接頭辞の設定 (通常は dw_1、 dw_2、 な ど) に 基づいて名前が付け ら れます。 名前は順番に付け ら れ る ため、 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト 内ですでに別のオブジ ェ ク ト で使用 さ れて い る 名前がオブジ ェ ク ト に付け ら れ る こ と があ り ます。 こ の場合、 予 期せぬ現象が発生す る こ と があ り ます。 た と えば、 dw_2 の よ う な、 すでに別のデー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト で使用 さ れてい る 名前が、 名前のない レ ポー ト についた場合は、 Getchild/Sharedata ま たは GetChild/Retrieve の処理で違 う デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト を見つ けて使用 し て し ま う こ と があ り ます。 こ の問題に対応す る には、 移行を開始す る 前にデー タ ウ ィ ン ド ウ ペ イ ン タ で [デザ イ ン|オプシ ョ ン] を選択 し て、 [接頭辞] タ ブで デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト の接頭辞を変更 し ます。 デー タ ウ ィ ン ド ウ オブジ ェ ク ト の移行が完了 し た後で、 接頭辞の設定を元に戻 し ます。 45 8.5.2 ウ ィ ン ド ウのア イ コ ンの割 り 当て ウ ィ ン ド ウ は、 その ウ ィ ン ド ウ を含むアプ リ ケーシ ョ ン のア イ コ ン を 継承 し ません。 アプ リ ケーシ ョ ン のア イ コ ン を使用す る には、 移行の 後で新 し いカ タ ロ グ値 AppIcon! を使用 し て明示的に ウ ィ ン ド ウ にア イ コ ン を割 り 当て る 必要があ り ます。 8.5.3 ListView コ ン ト ロール と TreeView コ ン ト ロール イ ベン ト の変更 PowerBuilder 7 以降、 Microsoft の ListView コ ン ト ロ ール と TreeView コ ン ト ロ ールを使用 し ます。 その結果、 多少動 き が変わ り 、 い く つかの イ ベン ト を再マ ッ プす る 必要があ る か も し れません。 マ ウ ス を動か し た場合、 い く つかの イ ベン ト は起動 さ れません。 ま た、 前の リ リ ース と 起動 さ れ る イ ベン ト の順番が異な る も のがあ り ます。 TreeView PowerBuilder 7 以降、 pbm_rbuttonup イ ベン ト は起動 さ れな く な り ま し たが、 pbm_tvnrclicked イ ベン ト (TreeView の組み込み RightClicked! イ ベン ト ) です ぐ に起動 さ れます。 そのため、 pbm_rbuttonup か ら RightClicked! に コ ー ド を コ ピーす る か、 pbm_rbuttonup の コ ー ド に RightClicked! イ ベン ト ト リ ガ を持たせ る よ う に し ます。 コ ー ド を ト リ ガす る 場合、PowerBuilder 6 では pbm_rbuttonup と pbm_tvnrclicked の両 方が起動す る こ と を覚え ておいて く だ さ い。 こ の コ ー ド を PowerBuilder 7 以降 と 同 じ よ う に PowerBuilder 6 で動作 さ せ る 場合は、 コ ー ド が PowerBuilder 6 で動作す る か一度確認 し ておいて く だ さ い。 た と えば、 pbm_rbuttonup のブール変数に true を設定 し て、 pbm_tvnrclicked 内の コ ー ド を実行 し ない よ う に し ます。 その後、 pbm_tvnrclicked の最後で変数を false に リ セ ッ ト し ます。 さ ら に PowerBuilder 7 以降で、 右マ ウ ス ボ タ ン を使用 し て選択 さ れて いない TreeView 項目を選択 し た場合は、 ボ タ ン を放す と 前の TreeView 項目に フ ォ ーカ ス が戻 り ます。 PowerBuilder 6 で、 右マ ウ ス ボ タ ン を使用 し て TreeView 項目を選択 し た場合は、 選択 さ れた ま ま にな り ます。 PowerBuilder 7 以降で も こ の動作を行 う には、 pbm_rbuttonup イ ベン ト か ら ト リ ガす る (ま たは実行す る ) コ ー ド の 前にあ る TreeView の RightClicked! イ ベン ト に this.SelectItem(handle) の 1 行を置 き ます。 46 PowerBuilder 7 以降では、 bm_tvnrdoubleclick イ ベン ト (組み込み RightDoubleClicked! イ ベン ト ) は起動 し ませんが、 pbm_rbuttondblclk イ ベン ト です ぐ に起動 さ れます。 そのため、 RightDoubleClicked! イ ベ ン ト か ら pbm_rbuttondblclk イ ベン ト に コ ー ド を コ ピーす る か、 RightDoubleClicked! イ ベン ト の既存の コ ー ド を pbm_rbuttondblclk イ ベ ン ト ト リ ガに持たせ る よ う に し ます。 PowerBuilder 6 では両方の イ ベ ン ト が起動す る ので、 上記 と 同様のテ ク ニ ッ ク を使用 し て、 バージ ョ ン に特化 し た コ ー ド を記述す る 必要があ り ます。 ListView PowerBuilder 7 以降では、 特定の ListView 項目上で右 ク リ ッ ク し て も 、 pbm_rbuttonup イ ベン ト は起動 し ません。 し か し 、 項目のない ListView の白い部分で右 ク リ ッ ク す る と 起動 し ます。 右マ ウ ス ボ タ ン を放 し た時に、 新 し い イ ベン ト pbm_contextmenu が常に起動 し ます。 表 7 は、 PowerBuilder 7 以降で起動 さ れ る イ ベン ト を示 し てい ます。 表 7: ListView で起動する イ ベン ト 場所 ListView の項目上 ListView の白い部分 動作 右マ ウ ス ボ タ ン を押す 右マ ウ ス ボ タ ン を放す 右マ ウ ス ボ タ ン を押す 右マ ウ ス ボ タ ン を放す 起動する イ ベン ト pbm_rbuttondown pbm_lvnrclicked (組み込み RightClicked! イ ベン ト ) pbm_contextmenu pbm_rbuttondown pbm_lvnrclicked (組み込み RightClicked! イ ベン ト ) pbm_contextmenu pbm_rbuttonup pbm_contextmenu 右マ ウ ス ボ タ ンに よ っ て実際に項目が選択 さ れ る と き に実行 さ れ る コ ー ド を、 pbm_contextmenu イ ベン ト に置 く こ と をお勧め し ます。 こ れは、 PowerBuilder 7 以降の PFC ListView オブジ ェ ク ト の動作方法で す。 ListView の白い部分で右マ ウ ス ボ タ ンが放 さ れ る と き に実行 し た い コ ー ド は、 pbm_rbuttonup イ ベン ト に残 り ます。 白い部分で右 ク リ ッ ク す る と 、 2 度 pbm_contextmenu が呼び出 さ れ る ので、 選択 さ れた項 目の イ ンデ ッ ク ス を保持す る ために、 RightClicked イ ベン ト 内に コ ー ド を書 き ます。 項目が選択 さ れていない場合は、 イ ンデ ッ ク ス値はゼ ロ にな り 、 pbm_contextmenu 内の test の よ う な コ ー ド を使用 し て、 コ ー ド を実行す る か ど う か判断 し ます。 次の例は、 ii_item を呼び出す TreeView 標準 ク ラ ス ユーザ オブジ ェ ク ト のプ ラ イ ベー ト イ ン ス タ ン ス変数を宣言 し た と 仮定 し ます。 こ の ス テー ト メ ン ト は、 Clicked! イ ベン ト ス ク リ プ ト にあ り ます。 ii_item = index 47 pbm_rbuttonup イ ベン ト ス ク リ プ ト は、 ListView の項目ではない場所 が押 さ れた後に、 右マ ウ ス ボ タ ンが放 さ れ る と き に実行 さ れ る コ ー ド を含むべ き です。 pbm_contextmenu イ ベン ト ス ク リ プ ト は、 次の よ う な コ ー ド を含むべ き です。 IF ii_item > 0 THEN // 右のマウスボ タ ンが ListView の項目で // 押 さ れた後に放 さ れる と き実行 さ れるべき である // コ ー ド END IF pfc_u_lv オブジ ェ ク ト と pfc_uv_lvs オブジ ェ ク ト は、 pbm_rbuttonup のか わ り に pbm_contextmenu を使用す る よ う に変更 さ れ ま し た。 9. テ ク ニ カル サポー ト 製品に同梱 し てい る 『サポー ト ハン ド ブ ッ ク 』 を参照 し て く だ さ い。 10. そのほかの情報源 製品の詳細については、 テ ク ニ カル ラ イ ブ ラ リ CD と 株式会社ア シ ス ト の Web サ イ ト http://www.ashisuto.co.jp/prod/powerbuilder を参照 し て く だ さ い。 • テ ク ニ カル ラ イ ブ ラ リ CD は製品マニ ュ アルを収録 し た CD-ROM で、 ソ フ ト ウ ェ アに同梱 さ れてい ます。 製品マニ ュ アルは、 PDF 形式にて提供 さ れてい ます。 テ ク ニ カル ラ イ ブ ラ リ CD の使い方については、 テ ク ニ カル ラ イ ブ ラ リ CD 内の Readme.txt フ ァ イ ルを参照 し て く だ さ い。 • 48 Product Manuals Web サ イ ト は テ ク ニ カル ラ イ ブ ラ リ CD の HTML バージ ョ ン で、 標準の Web ブ ラ ウ ザでア ク セ ス で き ます。