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生活科指導法

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生活科指導法
科
目
科 目 区 分
生活科指導法
担
当
者
戸江 茂博
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
選択
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
(前期)火曜日5限
(後期)月曜日5限
生活科指導法は、小学校の1、2年生に配されている教科目「生活」の実践的な指導
の方法に関する教職科目の一つである。生活科は、平成元年の小学校学習指導要領の
改訂において小学校低学年に新設された科目である。小学校学習指導要領(平成 10
年)によれば、生活科の目標は、
「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、
社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせる
教 育 目 的
とともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立の基礎を
養う。」ことである。生活科は、国語や算数のような学問・科学・文化を基盤とする
及び
到 達 目 標
教科目ではなく、児童前期あるいは幼年期にふさわしい生活の実現を目指す科目であ
る。また、その名称からも、その配属学年からも読み取れるように、幼稚園・保育所
などにおいて行われる幼児教育との連携や接続を意図した科目でもある。
直接経験や具体的な活動を通して育つ子供の姿をイメージしながら、家庭や地域の
人々とのかかわり、家庭、地域、学校における生活、自然や社会とのかかわり、自分
自身の自立と成長などについて学びながら、生活科の授業の展開や運営の在り方の基
本的なことを習得することを到達目標とする。
戸江茂博・内山裕之・長瀬善雄「生活科指導法」
教
科
書
「小学校学習指導要領
生活編」(2008 年版)
「幼児期から児童期への教育」(国立教育政策研究所、2005)
参
考
書
安彦忠彦監修、野田敦敬編著「小学校学習指導要領の解説と展開
生活編」
(教育出版、2008)
期末試験 30%、授業内レポート(授業案の作成)50%、実践発表 20%とする。
成績評価の方法
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施する。
生活科は、小学校の教科目のなかでは、やや特殊な科目と言えるかも知れません。低
学年のみに開かれた科目であること、親学問のない科目であること、わたしたちが生
きていくこと、子供が生きていくことそのものが教育内容として考えられていること
教員からの
メッセージ
など、普通の小学校の教科目とは異なる特性をもっています。とりわけ、わたしたち
の生命、生き方とつながるような側面が随所に見られることから、子供とともに生き
ていくという視点をもって授業に臨んでいただけるとうれしいです。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>授業オリエンテーション
1
<内容>生活科という授業の概要についてオリエンテーションを行う。生活科の歴史、小学校の
教科目の中における位置付けやその特徴について学ぶ。
<項目>生活科とは
2
<内容>幼年期(幼児期から小学年低学年)の子供の生活、とくに体験や活動を通して生活を豊
かにしていく姿について見つめ直しながら、小学校教育課程における生活科の意義について学
ぶ。
<項目>生活科の目標
3
<内容>教育課程に配されるすべての教科目には、その教科目の目標が明示されている。生活科
がどういう教科目であり、何を目指しているのかについて、学習指導要領に基づきながら学ぶ。
<項目>生活科の内容(1)
4
<内容>生活科で学習する中身、あるいは生活科の学習範囲を示しているのが、生活科の内容で
ある。生活科の内容の9項目について、内容の取り扱い等を含めて、その概要について学ぶ。
<項目>生活科の内容(2)
5
<内容>生活科の内容9項目について順次、具体的かつ詳細に学びを深めていく。
「学校と生活」、「地域と生活」、「家庭と生活」
<項目>生活科の内容(3)
6
<内容>生活科の内容9項目について順次、具体的かつ詳細に学びを深めていく。
「動植物の飼育・栽培」、「季節の変化と生活」、「自然や物を使った遊び」
<項目>生活科の内容(4)
7
<内容>生活科の内容9項目について順次、具体的かつ詳細に学びを深めていく。
「公共物や公共施設の利用」、「生活や出来事の交流」、「自分の成長」
<項目>生活科の指導計画と学習指導
8
<内容>生活科の指導計画をどのように作成していくかについて、年間の指導計画、単元別指導
計画、一日の指導計画の在り方を実践的に学習する。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>生活科の評価
9
<内容>生活科の目指す学力、生活科で培いたい力、子供の力を伸ばす教師の役割などについて
学ぶとともに、生活科における評価の在り方、評価の視点、評価の方法などについて学ぶ。
<項目>生活科の授業展開(1)
10
<内容>受講生がいくつかのグループに分かれて、実際に生活科の授業計画を作成する。
<項目>生活科の授業展開(2)
11
<内容>受講生がいくつかのグループに分かれて、実際に生活科の授業計画を作成する。
<項目>生活科の授業展開(3)
12
<内容>受講生がいくつかのグループに分かれて、実際に生活科の授業計画を作成する。
<項目>生活科の授業展開(4)
13
<内容>グループで作成した授業計画に基づいて、受講生が授業実践を試みる。
<項目>生活科の授業展開(5)
14
<内容>グループで作成した授業計画に基づいて、受講生が授業実践を試みる。
<項目>生活科の授業展開(6)
15
<内容>受講生が作成した授業計画及び授業実践について、相互に評価し合い、よりよい授業展
開の在り方や方法についてディスカッションを行う。
―
定期試験
科
目
科 目 区 分
国語科指導法Ⅰ(国語)
担
当
者
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
選択
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間後
吉川 芳則
講義室
小学校国語科教育の目標、内容、方法等について講述するとともに、学習指導要領にある領域・事項
(「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」及び「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」)ごとに
教材研究、授業構成の演習及び事例研究を行う。各領域等の具体的な教材と教材研究のあり方につ
いてその要領をつかむとともに、単元の組織の仕方、学習活動の構成方法、指導の手立てのありように
教 育 目 的
及び
ついて理解し、それらを学習指導案の書き方として習得することをめざす。授業全体をとおして、小学校
国語科の授業者に求められる資質の形成をねらいとする。
到 達 目 標
『小学校学習指導要領解説 国語編』(平成 20 年8月、文部科学省、東洋館出版社)、122 円
教
科
書
その他、プリント等を用いて進める。
授業の中で適宜紹介する。
参
考
書
出席状況 30%、受講態度 20%、授業における随時の小レポート 20%、総括テスト 30%
成績評価の方法
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
小学校の国語科の授業では教科書教材であろうと開発教材であろうと、それらはどのようなもので、実
際にどのように扱われているのか。まず、そうしたことを知り、具体的な授業・実践のイメージを持つこと
が大事です。これまでの学校生活の経験で、教えられる立場での国語科授業のイメージはあるかもしれ
教員からの
メッセージ
ません。しかし、教える立場としての国語科授業のイメージは皆無に近いことでしょう。また、楽しく言葉
の力をつける国語科の授業、子どもたちがこれからの時代を生きぬくために必要な力をつけるための国
語科の授業といったイメージも持っていないことでしょう。教え込み、押しつけといったつまらない国語科
授業のイメージを払拭することをめざします。そのために、授業では事例演習、グループワーク、ワーク
ショップ等を活用し、具体的、実践的な授業内容を中心にします。受講者の積極的な学習態度を期待
します。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> 小学校国語科の目標と内容
1
<内容> 学習指導要領に示されている目標、内容をもとに、国語科という教科や授業の特徴を理解する。
<項目> 「話すこと・聞くこと」の授業づくり ①
2
<内容> 学習指導要領に示されている当該領域の指導事項と言語活動例の特徴について理解する。
<項目> 「話すこと・聞くこと」の授業づくり ②
3
<内容> 当該領域の学習活動の一つである対話活動を位置づけた授業の具体的なあり方について理解する。
<項目> 「話すこと・聞くこと」の授業づくり ③
4
<内容> 当該領域の学習活動の一つである討論(ディベート)を位置づけた授業の具体的なあり方について理解する。
<項目> 「書くこと」の授業づくり ①
5
<内容> 学習指導要領に示されている当該領域の指導事項と言語活動例の特徴について理解する。
<項目> 「書くこと」の授業づくり ②
6
<内容> 当該領域における指導と評価のあり方(赤ペン指導)のあり方について理解する。
<項目> 「書くこと」の授業づくり ③
7
<内容> 当該領域における多様な学習活動のあり方について、短作文指導を中心に理解する。
<項目> 「読むこと」の授業づくり ①
8
<内容> 学習指導要領に示されている当該領域の指導事項と言語活動例の特徴について理解する。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> 国語科学習指導案の構成と内容
9
<内容> 国語科学習指導案とはどのようなものか、なぜ書くのか、作成上の留意点は何か、実物をもとに理解する。
<項目> 「読むこと」の授業づくり ②
10
<内容> 教科書所収の文学教材をもとに教材研究のあり方を理解する。
<項目> 「読むこと」の授業づくり ③
11
<内容> 授業VTRを見ながら、文学教材の授業のあり方のイメージを持つ。
<項目> 「読むこと」の授業づくり ④
12
<内容> 教科書所収の説明的文章教材をもとに教材研究のあり方を理解する。
<項目> 「読むこと」の授業づくり ⑤
13
<内容> 説明的文章教材についての模擬授業をとおして、授業のあり方のイメージを持つ。
<項目> 「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の授業づくり ①
14
<内容> 「伝統的な言語文化に関する事項」の指導事項と教材研究、授業のあり方について理解する。
<項目> 「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の授業づくり ②
15
―
<内容> 「言葉の特徴やきまりに関する事項」及び「文字に関する事項」の指導事項と教材研究、授業のあり方につい
て理解する。
定期試験
科
目
当
者
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
国語科指導法Ⅱ(日本語)
担
必修・選択
科 目 区 分
選択
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間の前後
吉田 晃高
研究室
教育目的:
小学校をはじめとする教育現場において日本語指導が必要であるとされる外国人児童生徒は約 2.8
万人であるという(文部科学省、平成20年度の調査結果による)。外国人児童生徒には日本の義務教
育への就学義務はないが、希望すれば公立学校での受け入れが保障されている。しかし、実際には不
就学、不登校、日本語習得と母語保持、アイデンティティの確立など多くの問題を抱えている。
本講義では、そのような子どもたちの来日の事情(背景)・現状を知り、抱えている問題について私た
教 育 目 的
ちができることは何かを考えながら、日本語指導や小学校 JSL カリキュラム(日本語指導と教科指導を統
及び
合、学習活動に参加するための力の育成を目指したカリキュラム)の基本的な考え方とその内容を理解
到 達 目 標
し、日本語を母語としない子どもたちに対する授業づくりについて考えていく。また、異文化理解、人間
理解のためのアクティビティを行い、多文化共生をテーマにした授業づくりを考えるきっかけとしたい。
到達目標:
1)日本語を母語としない子どもたちの来日事情(背景)や現状を知り、支援できることは何かを具体
的に考えられる
2)日本語指導や小学校 JSL カリキュラムの基本的な考え方、内容を理解し、指導できる
3)異文化理解、人間理解の大切さを知り、多文化共生とは何かについて説明できる
教
科
書
『イチからはじめる外国人の子どもの教育 ―指導に困ったときの実践ガイド―』 臼井智美編 (教育
開発研究所)
『いちょう団地発!外国人の子どもたちの挑戦』 清水睦美・「すたんどばいみー」編 (岩波書店)、
参
考
書
『多文化共生の学校づくり―横浜市立いちょう小学校の挑戦―』 山脇啓造・横浜市立いちょう小学
校編 (明石書店)、 『私も「移動する子ども」だった―異なる言語の間で育った子供たちのライフストーリー
― 』 川上郁雄編 (くろしお出版)など
*その他、講義中に適宜、紹介する。
定期試験および平常点による総合評価
成績評価の方法
①定期試験(もしくはレポート)
60%
②平常点(発表および指導案等の提出課題)
授業評価の実施方法
40%
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
日本語を母語としない子どもたちの問題を考えることは、その保護者や周囲の大人たちについて知る
こと、つまり、日本で生活している外国につながりのある人びと全体について知ることです。国・地域・人
によって、ことば・生活習慣・考え方等はさまざまです。その違いを認め合い、お互いの立場を尊重する
教員からの
メッセージ
ことがこれまで以上に大切になってくるでしょう。現在、国、地域、学校、企業をはじめいろいろなところ
で、多文化共生社会推進の取り組みがなされています。身近なところでは、ボランティアによる地域日本
語教室や学習支援活動といった取り組みがあります。この講義をきっかけにして、ぜひ参加してみてく
ださい。学内では学べないことがきっとあるはずです。
※受講者と相談のうえ、講義の内容・進度等を変更、調整する場合があります。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>講義オリエンテーション/日本の学校に通う外国人の子どもたち①
<内容>・講義のオリエンテーション
講義の到達目標、進め方、成績評価方法について説明する。
1
・外国人の子どもの実態/外国人の子どもがいる学級・学校の様子
外国人の子どもの多様な背景(来日理由、文化的背景など)、生活・教育環境(継続した学習機会の確保、言
語能力の育成支援の必要性、不就学の子どもなど)について知り、日本の公立学校での在籍状況、在籍学
校の多様性(多数在籍校と少数在籍校における子どもの言語的・文化的背景の多様性、指導体制の違い)
について学ぶ。
<項目>日本の学校に通う外国人の子どもたち②
<内容>外国人の子どもの教育と日本語指導、これらの教育が目指すこと
2
子どもへの日本語指導の留意点、来日時の年齢や成育環境などと日本語習得、国語教材と日本語教材、学習
言語の習得に向けた長期的な支援の必要性について学び、子どもたちの自己実現の支援と多文化共生を考え
ることの重要性、外国人の子どもの教育の実際(適応指導、日本語指導、母語・母文化指導)と「個」に応じた教
育の重要性についても学ぶ。
<項目>外国人の子どもの指導の内容と方法①
<内容>子どもの指導の留意点と子どもとの関わり方
3
外国人の子どもに対する指導上の特殊性は大きいものではない。特別な「何か」(知識、経験、指導技術)が必
要というわけではなく、子どもをよく見、特に、子どもの表情や態度の背景をよく知ろうとすることが求められること
を知る。また、つまずきの多様な原因・背景は何か、日本語習得支援、教科学習支援、文化的相違への配慮、
心のケアなどの必要性を知り、子どもとどう関わっていくか、教師の指導例と指導上の配慮を参考に考えていく。
<項目>外国人の子どもの指導の内容と方法②
4
<内容>日本語指導(初期指導型)の実際
指導を始める前の子どもの実態把握(会話、計算、文字)の重要性、日本語指導(初期指導型)の具体的内
容、授業の実際と指導上の留意点について知る。子どもための日本語指導テキストや資料等の紹介も行う。
<項目>外国人の子どもの指導の内容と方法③
5
<内容>日本語指導(教科指導型)の実際
生活言語と学習言語の違いや教科指導型の日本語指導(JSL カリキュラム)のねらいを理解する。また、学習
言語の獲得と「学ぶ力」育成のための支援方法について学ぶ。さらに、日本語指導(教科指導型)が実際にどの
ように行われているか、例を参考に授業づくりのポイントについて話し合う。
6
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「トピック型」①
<内容>JSL カリキュラムの特徴と基本的な考え方、AU カードの基本構造とそれを用いた授業づくり、その流れを学ぶ。
また、「トピック型」の授業事例を紹介する。授業事例を参考にして「トピック型」のイメージをつかむ。
7
8
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「トピック型」②
<内容>授業づくりのポイントを意識しながら、前回紹介した授業事例を参考に、トピック型の指導案を各自作成する。
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「トピック型」③
<内容>模擬授業と講評
受講者それぞれが教師役、児童役となり、模擬授業を行った後、全員による講評を行う。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
9
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「教科志向型」国語科①
<内容>JSL カリキュラム「教科志向型」の特徴と基本的な考え方、AU カードの基本構造とそれを用いた授業づくり、その
流れを学ぶ。教科志向型のうち「国語科」をとりあげ、日本語を母語としない子どもたちにとっての国語科につい
て考える。授業事例を紹介しながら、教科志向型「国語科」のねらいと授業構造、授業づくりについて学ぶととも
に「教科志向型」のイメージをつかむ。
10
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「教科志向型」国語科②
<内容>授業づくりのポイントを意識しながら、前回紹介した授業事例を参考に、教科志向型「国語科」の指導案を各自
作成する。
11
<項目>小学校 JSL カリキュラムによる指導「教科志向型」国語科③
<内容>模擬授業と講評
受講者それぞれが教師役、児童役となり、模擬授業を行った後、全員による講評を行う。
<項目>日本語指導教室担当者/学級担任としての役割、巡回指導員との連携、学校での指導体制づくり
12
<内容>日本語指導教室担当者と学級担任、それぞれの役割を知る。また、外国人の子どもの指導には欠かせない支
援者である巡回指導員の種類と役割について知り、連携について考える。さらに、子どもたちの保護者や学校外
の支援者・団体、行政機関といった関係者との連携促進の重要性について知る。その他、学校での指導体制づ
くりについても触れる。
<項目>多文化共生を考えるためのアクティビティ①
13
<内容>「私の四つの顔」「いいとこ探し」
受け入れ側の子どもたちとともに活動可能な二つのアクティビティ「私の四つの顔」「いいとこ探し」を実際に体
験する。お互いの肯定と尊重、セルフエスティーム(自己肯定感)について学ぶ。
<項目>多文化共生を考えるためのアクティビティ②
14
<内容>「2頭のロバ」
ひとつのロープでつながれた2頭のロバの絵をもとに各自で話を作り、それをもとに話し合う。考え方の多様性
について学ぶ。
<項目>多文化共生を考えるためのアクティビティ③/まとめ(振り返り)
15
<内容>「レヌカの学び」
自分の中にある「思いこみ」「偏見」「差別感」「固定観念」について気づき、異文化理解にとって大切なことは
何かを学ぶ。
まとめ(振り返り)
本講義で学んだことのまとめ、成績評価の方法について確認する。
―
定期試験(もしくはレポート)
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
算数科指導法
担
必修・選択
選択
教職科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
榎並 雅之
この授業では,小学校算数科の指導ができる教師を育成するために,学習指導案の作成を通し
て,算数的活動や教具の活用法,学習形態などを考え,小学校算数科の指導方法を習得すること
を目的とする。
そのために,小グループごとに書いた学習指導案をもとにして模擬授業を行う。どのような算
教 育 目 的
数的活動の場を設定するのか,知識・理解の獲得をより確かなものにするためにはどのような指
及び
導方法を用いるのかを,お互いの模擬授業を通して具体的に検討し,小学校算数科の授業づくり
到 達 目 標
に対する理解を深めることとする。
この授業における到達目標は,以下の通りである。
教
科
書
①
小学校算数科における算数的活動の概要を理解できる。
②
小学校算数科における教具,学習形態などの授業づくりにおける活用を理解できる。
③
小学校算数科における学習指導案の作成と模擬授業の方法が理解できる。
『初等算数科教育法 新しい算数科の授業をつくる』,黒田恭史編,2010,ミネルヴァ書房
『わくわく算数 1 年~6 年』,清水静海他 編,2011,啓林館.
参
考
書
『小学校学習指導要領解説 算数編』,文部科学省,2008,東洋館.
「試験方法」 定期試験 1 回 (授業終了後の最終回)
成績評価の方法
「評価方法」及び「評価の基準」
試験 40%, 指導案・レポート・コメント用紙などの提出物 20%,
出席状況 30%, 受講態度 10%
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
小学校では,学年が上がるにつれて「算数嫌い」が増えていくと言われています。それは学習
内容が難しくなるという理由だけではなく,中学校数学への橋渡しをどのように行うのかという
ことも影響しています。問題を解く楽しさだけではなく,問題を解くプロセスにおいて考えるこ
教員からの
メッセージ
との楽しさを知ることこそが,「算数好き」の子どもを増やすためのキーポイントだと考えてい
ます。
そのためには,どのような授業を作ればよいのでしょうか。子どもが「どうして何だろう。」
と思える教具の活用や,友だちとの関わりから「なるほど」と納得できる場面を考えてみません
か。まずは子どもの目線に立って,算数の授業の楽しさについて考えるところから始めたいと思
います。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>
0.オリエンテーション
グループ編制と担当教材の決定
1.算数的活動について
1
<内容>
授業の概要を説明し,受講生は小グループに分かれ,各グループの担当箇所を決定する。
続いて,学習指導要領でも強調されている算数的活動について講義を行う。
<項目>
2
2.算数科における教具の具体例
①
タイル・数え棒
<内容>
算数科の代表的な教具の一つであるタイルや数え棒を用いた授業例を紹介し,それを用いた学習の利点と欠点
を検討する。
<項目>
3
3.算数科における教具の具体例
②
パターンブロック・ジオボード
<内容>
算数科の代表的な教具の一つであるパターンブロックやジオボードを用いた授業例を紹介し,それを用いた学
習の利点と欠点を検討する。
<項目>
4
4.算数科における学習形態の具体例
① 協同学習
<内容>
算数科において学習形態として協同学習を用いた授業例を紹介し,それを用いた学習の利点と欠点を検討す
る。
<項目>
5
5.算数科における学習形態の具体例
② ジグソー学習
<内容>
算数科において学習形態としてジグソー学習を用いた授業例を紹介し,それを用いた学習の利点と欠点を検討
する。
<項目>
6.指導案作成
<内容>
6
各グループで指導案を作成する。指定の教科書の内容を熟読し,教材研究への示唆を得ることとする。
担当教師は,各グループの進捗状況に応じて指導を行う。
必要な場合は,全体に対して講義を行う。
<項目>
7
7.タイルを用いた模擬授業
<内容>
上記の教具を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学習内
容の理解を深める。
<項目>
8
8.数え棒を用いた模擬授業
<内容>
上記の教具を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学習内
容の理解を深める。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>
9
9. 「数と計算」領域に関する講義
<内容>
「数と計算」領域の学習内容と教材研究について,講義を行い,受講生と意見交換を行う。
<項目>
10
10.パターンブロックを用いた模擬授業
<内容>
上記の教具を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学習内
容の理解を深める。
<項目>
11
11.ジオボードを用いた模擬授業
<内容>
上記の教具を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学習内
容の理解を深める。
<項目>
12
12. 「量と測定」領域や「図形」領域に関する講義
<内容>
「量と測定」領域や「図形」領域の学習内容と教材研究について,講義を行い,受講生と意見交換を行う。
<項目>
13
13.協同学習を用いた模擬授業
<内容>
上記の学習形態を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学
習内容の理解を深める。
<項目>
14
14.ジグソー学習を用いた模擬授業
<内容>
上記の学習形態を用いて担当グループが指導案を発表し,学習内容について議論を行うことによって,該当学
習内容の理解を深める。
<項目>
15
15.学習形態に関する講義
<内容>
学習形態の特性と算数的活動について,講義を行い,受講生と意見交換を行う。
―
定期試験
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
社会科指導法
担
必修・選択
選択
教職科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間後
和田 幸司
講義室
本授業の目的は、優れた小学校社会科の実践記録の分析、あるいは、地域教材や歴史教材などの
構成および学習指導計画の設計を通して、児童にとって魅力ある教材を開発し、授業展開の方法を改
教 育 目 的
及び
善していくことのできる実践的な能力を育成することです。
社会科には「よいと言われる授業」があります。その授業には、ある社会科授業観が背景に存在しま
到 達 目 標
す。その授業観を市民的資質育成の論理から、各々の「よさ」を考察していきまましょう。そして、4つの
典型的授業を明らかにし、社会科授業における授業分析力、授業構想力を育成していきます。
教
科
書
参
考
書
『社会科教育のフロンティア‐生きぬく知恵を育む‐』(原田智仁編、保育出版社)
授業時に適宜紹介・配布します。
「試験方法」
・出席、授業態度、定期試験
成績評価の方法
「評価方法」及び「評価の基準」
授業評価の実施方法
・出席点 20%、授業態度 10%、定期試験 70%
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
みなさんは、なぜ、小学校の教師をめざすのですか。
教員からの
メッセージ
「こんな社会科の授業がしたい」など、いろいろな思いがあることでしょう。そこには、「社会科の教師と
は、社会科の授業とは、こういうものだ」というひとつの像があるはずです。
授業では、そのいつのまにか作り上げられたみなさんの社会科像を意識化し、新たな社会科像を作
っていきます。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> オリエンテーション
1
<内容>
優れた社会科授業とは何かについて、課題意識を培います。
<項目> 「望ましいひとつの生き方」に導く社会科授業分析(1)
2
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
<項目> 「望ましいひとつの生き方」に導く社会科授業分析(2)/教科書を活用した社会科授業作り
3
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
「教科書を学ぶ」「教科書で学ぶ」とは、どういうことかを解説します。
<項目> 「望ましいひとつの生き方」に導く社会科授業分析(3)
4
<内容>
グループ発表を通して、この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを考察します。
<項目> 社会科授業作りの実践(1)
5
<内容>
小学校「地域学習」の授業作りの実際をビデオや教材を通して解説します。
<項目> 「社会的事象の構成要素を伝達する」社会科授業分析(1)/野外観察・地域調査を活用した社会科授業作り
6
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
フィールドワークを活用した社会科授業作りについて解説します。
<項目> 「社会的事象の構成要素を伝達する」社会科授業分析(2)
7
<内容>
グループ発表を通して、この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを考察します。
<項目> 社会科授業作りの実践(2)
8
<内容>
小学校「歴史学習」の授業作りの実際をビデオや教材を通して解説します。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> 「社会の構造を教え、社会的事象の説明枠をとらえさせる」社会科授業分析(1)/社会諸科学の視点と方法
9
を生かした授業作り
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
「なぜ」を主発問とした授業作りについて解説します。
<項目> 「社会の構造を教え、社会的事象の説明枠をとらえさせる」社会科授業分析(2)/個を生かした授業作り
10
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
個を生かしたノート作りの方法について解説します。
<項目> 「社会の構造を教え、社会的事象の説明枠をとらえさせる」社会科授業分析(3)
11
<内容>
グループ発表を通して、この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを考察します。
<項目> 社会科授業作りの実践(3)
12
<内容>
小学校「国際理解学習」の授業作りの実際をビデオや教材を通して解説します。
<項目> 「社会の構造から自らの生き方を考えさせる」社会科授業分析(1)/ICT を生かした授業作り
13
<内容>
この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを分析します。
ICT を生かした授業作りとその方法について解説します。
<項目> 「社会の構造から自らの生き方を考えさせる」社会科授業分析(2)
14
<内容>
グループ発表を通して、この型の授業が市民的資質育成において、どのような役割を果たすのかを考察します。
<項目> 社会科授業で求めるべき「よさ」とは何か
15
―
<内容>
これまでの4類型を振り返り、その共通点やその「よさ」に潜む危険性を考究します。
定期試験
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
図工科指導法
担
必修・選択
選択
教職科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間の後
井上 龍彦
講義室
小学校図画工作の授業を行うために必要な知識と技術を学んでもらう。図画(絵画分野)、工作(造形
分野)を中心に講義、演習課題製作を行う。授業づくりの発想と実践力を培う。また、こどもに何を教える
のか、こどもの表現の何が良いのか等を理解しながら、指導者としての力をつけてほしい。
教 育 目 的
幼稚園での表現内容(5領域)と低学年(1,2年)の図工の関連、さらに中学年(3,4年)、高学年(5,
及び
6年)へとそれぞれが連なりながら成長と共に新しい表現が生まれてくる。さらに他の教科との総合的な
到 達 目 標
学習という意味合いもあり、図画工作という単独のカテゴリーにとどまらず、大きな視野をもってとらえ創
造性豊かな指導ができるようになってほしい。
教
科
書
「図工科指導法」
(近大姫路大学)
小学校学習指導要領解説 図画工作編
参
考
書
平成20年告示新学習指導要領による
「美術科教育の基礎知識」
成績評価の方法
(日本文教出版)
「図画工作科」指導法 理論と実践
編集(福田、福本、茂木)
85円
(日本文教出版)
(建帛社)
2,100円
2,835円
出席状況・受講態度 10%、実技課題 60%、レポート、小問題等 30%を勘案して総合的に評価す
る。
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
みなさんが小学校で学んだ「図画工作」を思い出してください。どのような思い出がありますか?良い作
品ができた、先生に褒められた、反対にうまくできなかった等の記憶があるかと思いますが、その時の気
教員からの
メッセージ
持ち、感じたことをみなさんが指導する立場に立った時、こどもたちがプラス方向に活かせるように考え
てください。そのような考えを持ちながら学び、演習課題等もできるだけ楽しみながら制作してください。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> 講義内容についての説明
1
<内容> 授業について、評価方法等
15回の授業計画、内容、準備物、評価について
図工科指導法について(意義、目的)
<項目>図工(図画工作)のあゆみ、図工科の目標
2
<内容>図工という科目はいつごろから行われるようになったのか、歴史との関係について講義を行う。
学習指導要領(図工科の目標)について、A 表現、B 鑑賞についての説明
カリキュラムとしての学習指導要領について
<項目>造形遊び
3
<内容>造形遊び学習の目的と内容について、造形遊びの参考例の説明
視聴覚教材による説明。 低、中、高学年の題材等について
材料、用具、場所、環境について
<項目>絵に表す 1
4
<内容>絵に表す学習の目的と内容について
低、中、高学年における表現についての説明
特徴的な表現、表現能力(年齢との関連)について等
<項目>絵に表す 2
5
<内容>作品例を見ながら説明
素材、用具の使い方、技法など、ものによって実技も行う。
作品制作 ①
<項目>版に表す 1
6
<内容>版に表す学習の目的と内容について、
低、中、高学年における表現についての説明
版に表すに関連する用具の使用方法について
<項目>版に表す 2
7
<内容>作品例を見ながら説明
版の種類、材料、素材の違いによる表現方法について 1
実際に版を作り、刷ることを行う。
作品制作 ①
<項目>版に表す 3
8
<内容>版の種類、材料、素材の違いによる表現方法について 2
数種類の版画の中から、版を作り作品を制作する。
作品制作 ②
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>立体に表す 1
9
<内容>立体に表す学習の目的と内容について、
低、中、高学年における表現についての説明
作品制作 ①
<項目>立体に表す 2
10
<内容>作品例を見ながら説明
材料、用具、技法について説明。 関連する用具の使用方法について
作品制作 ②
<項目>立体に表す 3
11
<内容>作品例を見ながら説明
焼き物学習についての説明も行う。
粘土による表現、技法等の実技を行いながら学んでもらう。
<項目>工作に表す 1
12
<内容>工作に表す学習の目的と内容について、
低、中、高学年における表現についての説明
作品制作 ①
<項目>工作に表す+デザイン 2
13
<内容>作品例を見ながら説明
関連する用具の使用方法について
デザイン分野もふまえて、作品制作 ②
<項目>工作に表す、映像メディアを使って表す 3
14
<内容>作品づくり、映像メディア利用について
作品制作 ③ 、映像メディアの作品例等を見る。
<項目>鑑賞、評価
15
<内容>鑑賞学習について、 低、中、高学年における鑑賞について
評価、指導案について
レポート、小問題等
―
科
目
科 目 区 分
体育科指導法
担
当
者
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
選択
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
鈴木 雅裕
現代社会における小学校体育科の意義を理解し、学校のいろいろな教科の中で体育科の果たす役
教 育 目 的
割を知り、さらに運動技能の習得がこどもの健全な心と身体の発達に影響を及ぼすことを学びま
及び
す。そして、運動技能の学習について、その学習理論の基礎を理解し、
「楽しく運動ができる」こ
到 達 目 標
どもを育てる基本的な指導内容および指導方法の習得を目指します。体育科の各領域の具体的な指
導内容および方法等を学習し、模擬授業の経験を通して実践的な指導力の習得を目標とします。
教
科
書
『新しい体育授業の運動学』 三木四郎著、明和出版、3版、¥2,100
参
考
書
小学校学習指導要領解説
体育編、文部科学省、¥124
授業に対する意欲(10%)・受講態度(20%)・出席(10%)・レポート等(30%)および定期試験(30%)に
成績評価の方法
よる総合評価を行います。
授業評価の実施方法
教員からの
メッセージ
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
授業は、小学校で行われる各種の身体運動の特性および指導方法について、いくつかの教材に対
する指導案の作成や受講生同士の指導および模擬授業等の演習形式を中心に進めていきます。実
技中心ではないので、運動が得意ではない学生の受講を特に期待します。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>小学校体育科の目標とねらい
1
<内容>小学校体育科の目標とねらいを理解するだけでなく、他教科の違いや関連についても学習する。
<項目>指導要領①
2
<内容>過去に行われた小学校学習指導要領・体育編の改訂を踏まえ、現在の小学校学習指導要領の位置づけを理
解する。特に、社会生活の変化との関連について理解し、現在のこどもに係る問題点を整理する。
<項目>学習指導要領②
3
<内容>小学校学習指導要領・体育編の運動領域の概要を理解する。学年別の目標や学習内容を理解し、運動領域
で取り扱うさまざまな運動の内容について学習する。
<項目>学習指導要領③
4
<内容>小学校学習指導要領・体育編の運動領域の概要を理解する。学年別の目標や学習内容を理解し、運動領域
で取り扱うさまざまな運動の内容について学習する。
<項目>学習指導要領③
5
<内容>小学校学習指導要領・体育編の保健領域について理解する。学年別の目標や学習内容を理解し、運動領域
で取り扱うさまざまな運動の内容について学習する。
<項目>体育科の特殊性について
6
<内容>他教科と異なる体育科の特殊性について十分に理解し、児童の安全について配慮する際の注意点を知り、運
動内容の指導方法を学ぶ。
<項目>発達と運動
7
<内容>児童の心身の発育や発達の特性を十分に理解し、児童の心身の発育発達を助長できるための運動指導等に
おける注意点を学ぶ。また、児童の心の状態にも配慮し、児童が興味を持って安全に運動するために必要なことがら学
ぶ。
<項目>体つくり運動
8
<内容>健全な身体の発育発達を促し、小学校における運動領域の内容を学習する上でもその基本となる体つくりのた
めの運動内容を学習する。そのために、体つくり運動の特性や目標を理解し、児童に学習内容を確実に習得させるため
に必要な指導方法を模擬授業などを通して学ぶ。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>器械運動(器械・器具を使っての運動遊び)
9
<内容>器械運動(器械・器具を使っての運動遊び)の特性や目標を理解し、児童に学習内容を確実に習得させるため
に必要な指導方法を模擬授業などを通して学ぶ。
<項目>陸上運動(走・跳の運動遊び、走・跳の運動)
10
<内容>陸上運動(走・跳の運動遊び、走・跳の運動)の特性や目標を理解し、児童に学習内容を確実に習得させるた
めに必要な指導方法を模擬授業などを通して学ぶ。
<項目>ボール運動(ゲーム)①
11
<内容>ボール運動の中のゲームを中心とした運動の特性や目標を理解し、児童に学習内容を確実に習得させるため
に必要な指導方法を模擬授業などを通して学ぶ。
<項目>ボール運動(ゲーム)②
12
<内容>ボール運動の特性や目標を理解し、児童に学習内容を確実に習得させるために必要な指導方法を模擬授業
などを通して学ぶ。
<項目>その他の運動内容
13
<内容>水泳(水遊び)や表現運動(表現リズム遊び)の運動について、運動の特性や目標を理解し、児童に学習内容
を確実に習得させるために必要な指導方法を学ぶ。
<項目>保健
14
<内容>生涯にわたる健康について、その成立に必要な諸条件を正しく理解し、自らの健康を維持するために必要な技
術を身につけさせるために必要な指導方法について学ぶ。
<項目>体育の評価
15
―
<内容>実技を行う体育科は、その評価が他教科と大きく異なることを知り、児童が自らの習熟度を確認しながら目標を
達成するために必要なことがらを学ぶ。さまざまなカード等を用いた評価方法やその有効利用について理解する。
定期試験
科
目
科 目 区 分
道徳教育論
道徳教育の理論と方法
担
当
者
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
必修
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail [email protected]
講義時間の前後
淀澤 勝治
講師控室、もしくは講義室
・
道徳教育、ならびに道徳の時間の特質をつかみ、それぞれの目標、内容、方法についての基本
的な修得を目指し、小・中学校の教員としての資質を高めることを目的とする(教育目標)。
・
その際、道徳的実践と道徳的実践力との違いを踏まえ、とりわけ道徳の時間が道徳教育全体を補
充・深化・統合していく要の時間として機能していることの理解を深める。また、道徳性の発達段階
についての理解を深めることを目標とする。さらには、道徳授業の実際について、年間指導計画の
教 育 目 的
及び
作成や一時間の指導案作成の基本を学び、教材解釈の仕方や、様々な指導法等々の習得も目
標とする(到達目標)。
到 達 目 標
文部科学省『小学校学習指導要領解説 道徳編』
教
科
書
小寺正一/藤永芳純編『三訂 道徳教育を学ぶ人のために』世界思想社(ISBN 番号:ISBN978-4-790
7-1404-0)
安彦忠彦監修、押谷由夫・小寺正一編著『小学校学習指導要領の解説と展開 道徳編』教育出版
参
考
書
村田昇編著『道徳の指導法』玉川大学出版教職専門シリーズ 2009.4
定期試験 60%、小レポート 30%、受講態度 10%
成績評価の方法
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
道徳教育や道徳の時間は学校教育において最も重要度の高い分野です。よりよき人格の形成を目指
していかに指導していくか、その基本を押さえておくことは、将来教職に就くにあたって欠くことのできな
い内容であります。道徳性の発達段階論や基本理論の習得等少々難しい内容もありますが、ぜひとも
教員からの
メッセージ
力を入れて頑張ってください。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>オリエンテーション
1
<内容>本講義の学習内容や授業の進め方について説明する。
<項目>道徳の目標
2
<内容>道徳は教えられるか?
<項目>道徳教育の目標と道徳の時間の目標
3
<内容>学習指導要領に示される道徳教育の目標と道徳の時間の目標についての理解を深める。
<項目>道徳とは何か?
4
<内容>道徳の基本的な意味理解につとめる。(「道」とは何を表わしているのか?「徳」とは何か?)
<項目>価値の内面化の授業―理論編―
5
<内容>金井肇氏の「道徳の授業の基本構造理論」を例に価値の内面化に関する理論的側面を学ぶ。
<項目>価値の内面化の授業―実践編―
6
<内容>小学校での副読本を基にした道徳授業展開を例に、価値の内面化の授業について学びを深める。
<項目>価値の明確化の授業―理論編―
7
<内容>構成的グループエンカウンターを例にしながら、価値の明確化に関する理論的側面を学ぶ。
<項目>価値の明確化の授業―実践編―
8
<内容>小学校での副読本を基にした道徳授業展開を例に、価値の明確化の授業について学びを深める。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>道徳性の発達段階論に依拠した授業―理論編―
9
<内容>ピアジェの示した道徳性発達段階説ならびにコールバーグの道徳性の発達段階論(3 水準 6 段階説)の基本を
学ぶ。
<項目>道徳性の発達段階論に依拠した授業―実践編―
10
<内容>ジレンマ学習の実際について、具体的資料や展開例を基に学びを深める。
<項目>道徳学習指導案の書き方
11
<内容>道徳学習指導案の書き方の基本を学ぶ。
<項目>演習(模擬授業Ⅰ)
12
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>演習(模擬授業Ⅱ)
13
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>演習(模擬授業Ⅲ)
14
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>合意形成型道徳学習と学習のまとめ
15
―
<内容>合意形成型道徳学習について DVD を視聴しながら学ぶとともに今までの学習のまとめをする。
定期試験
科
目
科 目 区 分
道徳教育論
道徳教育の理論と方法
担
当
者
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後
2
30
専門教育科目
必修
教職科目
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間の前後
淀澤 勝治
講師控室、もしくは講義室
・
道徳教育、ならびに道徳の時間の特質をつかみ、それぞれの目標、内容、方法についての基本
的な修得を目指し、小・中学校の教員としての資質を高めることを目的とする(教育目標)。
・
その際、道徳的実践と道徳的実践力との違いを踏まえ、とりわけ道徳の時間が道徳教育全体を補
充・深化・統合していく要の時間として機能していることの理解を深める。また、道徳性の発達段階
についての理解を深めることを目標とする。さらには、道徳授業の実際について、年間指導計画の
教 育 目 的
及び
作成や一時間の指導案作成の基本を学び、教材解釈の仕方や、様々な指導法等々の習得も目
標とする(到達目標)。
到 達 目 標
道徳の指導法 玉川大学教職専門シリーズ 2009.4
教
科
書
文部科学省『小学校学習指導要領解説 道徳編』
参
考
書
小寺正一/藤永芳純編『三訂 道徳教育を学ぶ人のために』世界思想社(ISBN 番号:ISBN978-4-790
7-1404-0)
定期試験 60%、小レポート 30%、受講態度 10%
成績評価の方法
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
道徳教育や道徳の時間は学校教育において最も重要度の高い分野です。よりよき人格の形成を目指
していかに指導していくか、その基本を押さえておくことは、将来教職に就くにあたって欠くことのできな
い内容であります。道徳性の発達段階論や基本理論の習得等少々難しい内容もありますが、ぜひとも
教員からの
メッセージ
力を入れて頑張ってください。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>オリエンテーション
1
<内容>本講義の学習内容や授業の進め方について説明する。
<項目>道徳の目標
2
<内容>道徳は教えられるか?
<項目>道徳教育の目標と道徳の時間の目標
3
<内容>学習指導要領に示される道徳教育の目標と道徳の時間の目標についての理解を深める。
<項目>道徳とは何か?
4
<内容>道徳の基本的な意味理解につとめる。(「道」とは何を表わしているのか?「徳」とは何か?)
<項目>価値の内面化の授業
5
<内容>価値の内面化に関する理論的側面と実践的側面を学ぶ。
<項目>価値の明確化の授業
6
<内容>価値の明確化に関する理論的側面と実践的側を学ぶ。
<項目>道徳性の発達段階論に依拠した授業
7
<内容>道徳性の発達段階論の基本を学ぶと同時に、実践的側面について学ぶ。
<項目>年間指導計画の立て方
8
<内容>道徳の年間指導計画の立て方を学ぶと同時に道徳の内容項目についての理解を深める。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>道徳学習指導案の書き方
9
<内容>道徳学習指導案の書き方の基本を学ぶ。
<項目>演習(模擬授業)
10
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>演習(模擬授業)
11
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>演習(模擬授業)
12
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>演習(模擬授業)
13
<内容>グループごとに指導案を作成すると共に模擬授業演習を行い検討する。
<項目>まとめ
14
<内容>今までの学習のまとめをする。
<項目>まとめ
15
―
<内容>今までの学習のまとめをする。
定期試験
科
目
科 目 区 分
専門教育科目
理科指導法
担
当
教職科目
者
必修・選択
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
選択
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義時間の後
内山 裕之
研究室(2 号棟 209)
【授業目的】
小学校理科の指導に必要な基本的な考え方、姿勢、技能等を実践的に学ぶ。
理科の授業では実験・観察や飼育・栽培を通して、子どもたちに発見する喜び
や科学的な思考力を養わせることが大切である。従って、教材開発の仕方、授
業の展開方法、学習指導案の作成の仕方などを修得するとともに、模擬授業な
教 育 目 的
どを体験することで、理科教員としての心構えや実践力を身につける。
【到達目標】
及び
到 達 目 標
1.新しい学力観と生きる力の重要性が説明できる。
2.概念把握の要素が説明できる。
3.やる気を起こさせる導入の工夫方法が説明できる。
4.問題解決学習の流れが説明できる。
5.楽しい理科の教材を開発できる。
6.指導案を作成し、模擬授業を行うことができる。
プロ教師をめざす新理科教育早わかり事典(内山裕之・広木正紀編著、明治図書)
教
科
書
「学習指導要領小学校理科」(平成 20 年告示版)
参
考
書
他は授業中に随時紹介する。
1 出席および授業末の相互評価記録10% 2 模擬授業のパフォーマンス30%
成績評価の方法
授業評価の実施方法
3 科目終末試験30% 4 学習指導案30%の 4 点について総合的に判定する。
授業の前後で実施します。
「与えられて学ぶ理科」から「教えるための理科」あるいは「自ら学ぶ理科」へ転換す
べきことを意識して講義に取り組んでください。「やる気」とは何か、「わかる」とは何かを
本講義では追究します。そして、新学習指導要領の精神である新しい学力観、生きる
教員からの
メッセージ
力、科学的なものの見方・考え方を学びます。学習指導案の書き方を身につけ、一時間
の授業を問題解決的に組み立てる考え方およびスキルを修得します。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>現在の理科教育の課題 ~ 観察の理論付加性、科学的なものの見方 ~
1
<内容>
「科学的とは何か」について、いろいろな角度から学ぶ。
<項目>子どもの素朴概念によりそう ~ 子どもの目線にたつための傾聴、共感、リンキング
2
<内容>
世界に対する子どもの見方を子どもの目線で考え、子どもとの接し方について学ぶ。
<項目>導入部分で意外性のある課題の提示
3
~
~ 認知的葛藤場面の設定
~
<内容>
やる気を起こさせる上で、内発的動機付けの重要性を授業、導入部分の工夫から学ぶ。
<項目>概念把握のための 7 つの要素(命題・ストリング・知的技能・運動技能・イメージ・エピソ
4
ード・メタ認知)
<内容>
長期記憶に保存される真に「わかる」とは何か、そのような身につく「わかる」ための条件について学ぶ。
<項目> 問題解決学習(予想、討論、実験・観察、結果と考察、試行錯誤)
5
<内容>
一時間の授業は基本的に問題解決学習的な進め方であることを学ぶ。帰納と演繹の重要性を学ぶ。
<項目>模擬授業の事例1(化学分野 6 年) 水溶液の性質
6
<内容>
いろいろな水溶液を使い,その性質や金属を変化させる様子を調べ,水溶液の性質や働きについて
の考えをもつことができるようにする。 ア
水溶液には,酸性,アルカリ性及び中性のものがある
こと。 イ 水溶液には,気体が溶けているものがあること。 ウ 水溶液には,金属を変化させるも
のがあること。
<項目>模擬授業の事例2(化学分野 6 年) 燃焼のしくみ
7
<内容>
物を燃やし,物や空気の変化を調べ,燃焼の仕組みについての考えをもつことができるようにする。
ア
植物体が燃えるときには,空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができること。
<項目>模擬授業の事例3(化学分野 5 年)ものの溶け方
8
<内容>
物を水に溶かし,水の温度や量による溶け方の違いを調べ,物の溶け方の規則性についての考えを
もつことができるようにする。 ア 物が水に溶ける量には限度があること。 イ 物が水に溶ける量
は水の温度や量,溶ける物によって違うこと。また,この性質を利用して,溶けている物を取り出す
ことができること。 ウ 物が水に溶けても,水と物とを合わせた重さは変わらないこと。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目>模擬授業の事例4(物理分野 6 年) 電気の利用
9
<内容>
手回し発電機などを使い,電気の利用の仕方を調べ,電気の性質や働きについての考えをもつこと
ができるようにする。 ア 電気は,つくりだしたり蓄えたりできること。 イ 電気は,光,音,熱
などに変えることができること。 ウ 電熱線の発熱は,その太さによって変わること。 エ 身の回
りには,電気の性質や働きを利用した道具があること。
<項目>模擬授業の事例5(物理分野 6 年) てこの規則性
10
<内容>
てこを使い,力の加わる位置や大きさを変えて,てこの仕組みや働きを調べ,てこの規則性につい
ての考えをもつことができるようにする。 ア
水平につり合った棒の支点から等距離に物をつるし
て棒が水平になったとき,物の重さは等しいこと。 イ
力を加える位置や力の大きさを変えると,
てこを傾ける働きが変わり,てこがつり合うときにはそれらの間に規則性があること。 ウ
身の回
りには,てこの規則性を利用した道具があること。
<項目>模擬授業の事例6(生物分野 6 年)
11
植物の養分と水の通り道
<内容>
植物を観察し,植物の体内の水などの行方や葉で養分をつくる働きを調べ,植物の体のつくりと働
きについての考えをもつこと。 ア 植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること。 イ 根,茎
及び葉には,水の通り道があり,根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散していること。
<項目>模擬授業の事例7(地学分野 6 年) 月と太陽
12
<内容>
月と太陽を観察し,月の位置や形と太陽の位置を調べ,月の形の見え方や表面の様子についての考
えをもつことができること。 ア
月の輝いている側に太陽があること。また,月の形の見え方は,
太陽と月の位置関係によって変わること。 イ 月の表面の様子は,太陽と違いがあること。
<項目>学習指導案の作成1(単元設定の理由)
13
<内容>
目標を4観点(①関心・意欲・態度、②思考・判断、③技能・表現、④知識・理解)で設定する仕方、単元設定
の理由(教材観、児童観、指導観)の書き方について学ぶ。
<項目>学習指導案の作成2(学習指導過程と評価方法)
14
<内容>
一時間の授業における目標設定の仕方、導入・展開・まとめの見通し方、問題解決学習的な進め方につい
て学ぶ。指導と評価の一体化についても学ぶ。
<項目>ドラマ教育の理科授業への適用
15
<内容>
水のはたらきをドラマ教育の手法(自分が水になったつもりで動く)を用いて学ぶ。ドラマのいくつかの技法
を実践する中で、子どもたちに五感を通して学ばせる指導者としてのスキルを修得する。
―
定期試験
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
家庭科指導法
担
必修・選択
選択
教職科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義後
大曲 美佐子
小学校教師として家庭科を担当するにあたっての適切な教材観、指導観を養い、授業での指導力を
高めることを目標としている。
本講座では、1.家庭科の目標を達成するためのカリキュラム作成
2.学習教材の選択と運用
教 育 目 的
3.被服製作を通して、観点別評価基準に基づく評価活動
及び
4.指導計画とその指導方法
到 達 目 標
などを学ぶ。特に学習指導計画案を作成し、模擬授業を通して実践する指導力や目標に準拠した評価
(絶対評価)力、新たな学習教材を開発する能力、児童の自己効力感を高めるコメント力など、家庭科
教育で必要な実践的・体験的学習を多く導入することによって、教師として必要な能力を身に付けさせ
たい。
小学校教科書『わたしたちの家庭科』 (開隆堂)
教
科
書
小学校学習指導要領解説 家庭編 (平成 20 年 8 月)
その他必要な資料は配布する。
『中学校家庭科の授業実践』 大曲 美佐子 (家政教育社)
参
考
書
『死に関する準備教育-自分と家族について考える学習プログラム』 大曲 美佐子・長井 ゆかり
(家政教育社)
成績評価の方法
授業評価の実施方法
授業中のレポート(20 点) 課題レポート及び学習指導計画案(80 点)
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
小学校家庭科は、実践的・体験的な学習を通して、生活に必要な基礎・基本の知識と技能を習得させ
ることにある。いくつかの大学で家庭科の履修状況のアンケートをとったところ、大学生の多くは、小学
教員からの
メッセージ
校で学習した被服製作や調理実習の内容をよく覚えていることがわかった。このことから、5 年生から学
習する小学校家庭科の授業内容について、児童が興味関心を持つような学習教材や、指導方法として
参加型学習を取り入れるなど指導方法に工夫が必要である。
家庭科教育法では、学生の指導力と評価力を高めることを目標として、作品の評価活動や模擬授業
を多く取り入れ、教育現場で役立つ実践力を高めたい。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
―
<項目> 家庭科の目標に準拠した年間カリキュラム作成Ⅰ
<内容> 新学習指導要領における小学校と中学校との家庭科の教科目標の系統性と相違点
<項目> 家庭科の目標に準拠した年間カリキュラム作成Ⅱ
<内容>
「逆向きの設計図」の理論を基に、年間指導計画の作成とその評価
<項目> 観点別評価基準に基づくポストイットを用いた評価活動
<内容> 基礎縫いの相互評価活動と自己効力感を高めるコメント
<項目> ルーブリック(具体的指数)作りと被服製作
<内容> ポケットティッシュ入れの作成
<項目> 被服製作とルーブリックに基づく評価活動
<内容> ポケットティッシュ入れの相互評価活動と絶対評価について
<項目> 「日常の食事と調理の基礎」の指導法
<内容> 食育教育と食に関する指導との指導方法について
<項目> 「快適な衣服と住まい」の指導法
<内容> 児童の実態をふまえた住まいのあり方
<項目> 「家族と家庭生活」の新しい取り組み
<内容> 家族を失う悲嘆教育について、自分と家族について考える学習プログラム
<項目> 学習指導計画案作成の説明と指導
<内容> 班内での模擬授業の話し合いと指導案作成
<項目> 学習指導計画作成及び模擬授業と授業評価Ⅰ
<内容> 「家族と家庭生活」の学習教材開発と模擬授業の実施
<項目> 学習指導計画作成及び模擬授業と授業評価Ⅱ
<内容> 「日常の食事と調理の基礎」の学習教材開発と模擬授業の実施
<項目> 学習指導計画作成及び模擬授業Ⅲ
<内容> 「快適な衣服と住まい」の学習教材開発と模擬授業の実施
<項目> 学習指導計画作成及び模擬授業 Ⅳ
<内容> 「身近な消費生活と環境」の学習教材開発と模擬授業の実施①
<項目> 学習指導計画作成及び模擬授業Ⅴ
<内容> 「身近な消費生活と環境」の学習教材開発と模擬授業の実施②
<項目> これからの家庭科教育のあり方
<内容> 家族関係や消費者教育、環境教育など社会の問題点と家庭科教育との関連性について
課題レポート及び学習指導計画案
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
こども看護論
担
必修・選択
選択必修
保育等科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講義当日
永島 美香
研究室
<目的>
さまざまな場面においてあらゆる健康レベルにある子どもと家族、それらをとりまく社会・文化・環境を
理解し、子どもの権利を尊重した援助の基盤となる知識ならびに援助が考えられる。
教 育 目 的
及び
<到達目標>
1.こども看護の対象や目的を理解できる.
到 達 目 標
2.子どもを取り巻く社会・文化・環境が子どもにどのような影響を与えるか理解できる.
3.子どもを養護する中で留意すべき子どもの権利について理解することができる.
4.特別な支援を必要とする子どもと家族を理解するために必要な基礎知識が理解できる.
5.子ども自身が成長していく力を発揮できるような支援方法について考えることができる.
教
科
書
『小児看護学概論 子どもと家族に寄り添う援助』
『重症心身障害児のトータルケア』
参
考
書
二宮啓子他編集、南江堂 <3,000 円>
浅倉次男監修、ヘルス出版 <3,800 円>
『障害を持つ子が育つということ』 野辺明子他編集、中央法規 <1,800 円>
『JKYB ライフスキル教育プログラム』 JKYB ライフスキル教育研究会編著、東山書房 <2,400 円>
定期試験(60%)、課題への取り組みとその内容(30%)、出席状況と受講態度(10%)で評価する。
成績評価の方法
授業評価の実施方法
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
近年の高度医療化に伴い、複雑な健康問題を持つ子が増加しています。それに伴い在宅で療養生
活を送る重度心身障害児や慢性疾患を持つ子どもが増加し、医療的ケアを受けながら学校に通う子ど
もが多くいます。また、少子高齢化や核家族化などの社会変化は、子どもや家族をとりまく環境や生活
教員からの
メッセージ
にさまざまな影響を与え、育児不安や児童虐待など、子どもや家族にかかわる問題を引き起こしていま
す。
授業では、これらの状況に関心を向け、子どもとその家族に対してどのような支援が必要であるかに
ついて考えていきます。
具体的には、グループ学習・討論、全体討論、講義により、主に PBL(Problem-Based Learning)の学
習方法で授業を展開しますので、「主体的・積極的」に取り組んでください。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
1
<項目>
本講義ガイダンス
子どもを看護するということについて-子どもを取り巻く社会・文化・環境
<内容>
小児看護とは、子ども看護とは、対象・目的について理解する。
本講義の学習の進め方(PBL)について理解する。
2
<項目>
子どもの権利と子どもの看護に求められるもの
<内容>
ワーク課題: 子どもの権利と子どもの看護について考える。
慢性疾患の子どもの看護を学ぶ。
3
4
<項目>
子どもの健康に関わる社会的・文化的背景(1)
<内容>
ワーク課題:低出生体重で生まれた子ども-医療を受けること、生きていくこと
<項目>
子どもの健康に関わる社会的・文化的背景(2)
<内容>
ワーク課題:特別な支援を必要とする子ども
-成長過程における支援:先天性障害、長期療養、身体障害、発達障害、児童虐待などの事例を通して-
5
<項目>
子どものヘルスプロモーション-ライフスキルを育くむ教育プログラムについて
<内容>
講義: ライフスキルの定義と、子どものセルフエスティームを高めるためのライフスキル教育の基礎知識につ
いて学ぶ。
6
<項目>
ライフスキル教育の体験①(意思決定スキル)
<内容>
ワーク課題:意思決定のスキルを育成するために、事例を通し、グループでブレインストーミング、ロールプレ
イを行いながら、意思決定のステップを学ぶ。
7
8
<項目>
ライフスキル教育:喫煙防止プログラム
<内容>
講義:子どもの喫煙と健康問題について考える。
<項目>
ライフスキル教育の体験②(喫煙防止プログラム:意思決定・目標設定スキル学習)
<内容>
ワーク課題:学童期の子どもへの喫煙防止プログラムの計画し、発表する。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
9
<項目>
入院をしている子どもの看護
<内容>
講義:入院が子どもと家族に及ぼす影響(急性期の子どもと家族の理解)
子どもによくみられる急性期の症状とその援助を学ぶ。
10
11
12
13
<項目>
病気の子どもへのプレパレーション
<内容>
講義:プレパレーションの概念、目的、段階、方法を学ぶ。
<項目>
検査・処置を受ける子どものプレパレーション①
<内容>
ワーク課題:採血を受ける幼児期の子どものプレパレーションを計画する。
<項目>
検査・処置を受ける子どものプレパレーション①
<内容>
ワーク課題:採血を受ける幼児期の子どものプレパレーションを発表する。
<項目>
身体に障害がある子どもの看護
<内容>
講義:在宅で療養する子どもと家族を理解する。
医療的ケアを必要とする子どもの看護を学ぶ。
14
<項目> 世界の子どもたちの健康と看護援助
<内容> 講義:世界のさまざまな国、地域で生活する子どもの健康問題と支援について理解する。
在日外国人の子どもの健康問題について知る。
15
<項目> 子どもの健康に関わる私たちの果たす役割
<内容> 全体討論:「子どもが健やかに成長し生きていくことができるために私たちができること」をテーマに
自分たちの果たすべき役割について考え、今後、取り組むべき課題を自ら見出す。
―
定期試験
科
目
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
専門教育科目
健康相談活動
担
必修・選択
科 目 区 分
選択
養護科目
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
新川 加奈子
健康相談活動は、養護教諭養成における「養護に関する科目」として平成 10 年に追加された科目
です。養護教諭の職務の中で、「健康相談活動」の位置づけは、臨床心理士などが行う「カウンセリン
グ」でもなく、教育の専門家は行う「教育相談」でもない新しい概念のものです。とはいえ、養護教諭の仕
事の多くは子どもとのコミュニケーションであることには、従来から変わりはありません。
教 育 目 的
及び
の認識や養護教諭の立場など、基礎的な事柄から学んでいきます。
到 達 目 標
教
科
本授業では、養護教諭養成課程において初めての専門講義科目であることから、健康と養護の概念
書
事例研究や演習をも積極的に取り組み、実践にも役立つことを目標とします。
「健康相談活動」
新川加奈子 著
養護教諭の行う健康相談活動
参
考
書
成績評価の方法
授業評価の実施方法
養護教諭の歩み
定期テスト 60%
近大姫路大学
大谷尚子・森田光子著 東山書房
2008
近藤真庸著 国土社 2007
平常点 39%
出席点 10% (減点法)
最後の授業時間に 15 分程度で実施します。
養護教諭になる人のための本格的な講義です。是非、実際に養護教諭になったつもりで、子どもたち
の心身ともの健康を考えていきましょう。テキストを中心講義は、進めていきますが、新聞の切り抜きなど
教員からの
メッセージ
で時事問題にも触れていきたいと思います。私語は厳禁です。けじめのある態度で講義に臨んでくださ
い。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
1
<項目> 健康と養護の概念 I
<内容> 養護教諭という立場になって、健康とは何かを考える。多くの健康に関する考え方を紹介する。自主学習とし
て、それぞれでも健康に関する概念を調べる時間を取る予定である。
2
<項目> 健康と養護の概念 II
<内容> 健康度の評価を考える。養護と保育の違いについて学習する。 ビデオ「健康相談活動の実践」を視聴する予
定。
<項目> 養護教諭の成立経緯と養護
3
4
<内容> 現在の養護教諭の立場を理解するために、歴史的な経緯を追い、養護教諭の意義を考える。特に、近年の職
務の変化について押さえる。
<項目> 養護教諭の職務
<内容> 学校安全保健法に基づいた学校保健の中で、養護教諭がどのような職務を担っているのかを考える。保健室
の機能についても理解する。
5
<項目> 健康相談活動科目の設置経緯
<内容>養護教諭のあらたな役割について・健康相談活動の定義と位置付けについて学ぶ。教育相談およびカウンセリ
ングとの違いを理解する。
6
<項目> 健康相談活動の展開方法 I
<内容> 健康相談活動と保健室活動の関連性について学ぶ。健康相談活動のプロセスを基礎知識として身につける。
気づき-見極め-対応-連携-評価のステップについて学ぶ。
<項目>生活習慣と健康相談活動 I
7
<内容> 子どもの生活習慣の問題点を挙げ、それぞれに対しての相談方針を学ぶ。特に睡眠障害・運動不足・肥満に
ついて。
<項目> 生活習慣と健康活動 II
8
<内容> 養護教諭として、生活の改善を子どもや保護者に提案するときに、どのような視点を持ち合わせるべきかを整
理し、認識する。
授業
授業計画の項目及び内容
回数
<項目> 身体症状と健康相談活動 I
9
<内容> 痛みについて。さまざまな痛みに対する訴えに対してどのように対応すればよいかを学習する。事例研究を行
う場合には、ロールプレイングも実施する予定。
<項目> 心身症状と健康相談活動 II
10
<内容> 発達理論と心因性症状の関連性を考える。 「さみしい」「こわい」という感覚を理解する。死についての理解を
深める。
<項目> 特別支援教育対象児に対しての健康相談活動
11
<内容> ADHD の現状と問題点について。ADHD 児に対しての養護教諭の役割について。同様に LD 児に対しての現
状と問題点および養護教諭の役割について。
<項目> 不登校と健康相談活動
12
<内容> 不登校児の現状と問題点および、養護教諭としての役割を考える。保健室登校問題も取り上げる予定。
<項目>問題演習
13
<内容> 養護教諭としての基礎的知識を整理する。
<項目> 問題演習
14
<内容> 養護教諭としての基礎的知識を整理する。
<項目> まとめ
15
―
<内容> 健康相談活動に関しての総まとめ。
定期試験
科
目
科 目 区 分
当
の 区 分
開講年次
開講期
単位数
時間数
3
後期
2
30
共通教育科目
ギリシャ文学
担
必修・選択
選択
―
者
オフィスアワー・場所
E-mail アドレス等
講 義 担 当 日
橋本 隆夫
研究室 (406)
古代ギリシャ文学はローマ文学を経由して近代ヨーロッパ文学に継承された。近代の詩文学の基盤
にあるギリシャ的な要素は広く一般の人にも知られているが、本講義ではそのギリシャ文学の基本を構
教 育 目 的
および
成している神話の個々の内容について考察しながら、古代の文学作品を味わうことにしたい。
テキストはローマの詩人オウィディウスの『変身物語』を取り上げながら、関連するギリシャの作品を
到 達 目 標
考察する。
オウィディウスはローマの人であるので、ギリシャとヨーロッパ近代の仲介の役を果たした詩人でもあ
る。オウィディウスがいかにギリシャの文学と神話を受容し、これをローマにうけついだかを理解するこ
とによって、近代世界につながる普遍的なギリシャ文化の特徴を把握することにしたい。
『変身物語』 上巻 (岩波文庫) オウィディウス 中村 善也
第三巻と第四巻を中心にして関連の作品を考察する。
教
科
書
上記の書物を教科書として使用する一方、内容に関連するギリシャ文学作品のプリントを配布
し、比較考量する。
『ラテン文学を学ぶ人のために』 松本 仁助 他 編著 (世界思想社)
参
考
書
『ギリシア悲劇全集』 松平 千秋 他 編訳 (岩波書店) 全十三巻
講義期間中に三度、20 分ぐらいを使って行われる小テストと定期テストをあわせ、その上で出席状況
成績評価の方法
を考慮して評価する。おおむねであるが、定期テスト40%、小テスト40%、出席状況20パーセントで
評価する。
授業評価の実施方法
教員からの
メッセージ
最後の授業時間に 10分程度で実施する。
ギリシャ・ローマのものにはカタカナ文字が多数出てきて、わかりにくい上に覚えにくい。このような
ことには気にしないこと。何度か親しんでいると苦にはならなくなる。そして物語の内容に興味と関心
がわいてくるであろう。それまで、子供のころを思いだして、て素直な気持ちで物語に聞き入ること。文
学はお話しであるから、難しく考えないで、自分なりに楽しめばよい。聞いた話にたしいて自分の言葉
で、その印象、受けた感銘、面白さなどを語ることできるようになってほしい。
授業
授業計画の項目および内容
回数
1
2
<項目> 古代ギリシャ・ローマ文化世界の概要
<内容> ギリシャの先史時代からローマ帝国の滅亡にいたるまでの歴史と文化の大まかな概観をする。
<項目> 詩人オウィディウスの生涯と著作について
<内容> ローマ文学の黄金期の最後を飾る詩人の生涯とその詩作品について概観する。
<項目> 『変身物語』第三巻から
3
<内容> 失踪したエウロペ探索のために兄カドモスがギリシアに旅をする。その際の冒険物語、テバイの町の建設
カドモスの変身の話(第四巻から)
4
5
6
7
8
<項目> 同上
<内容> アルテミスと狩人アクタイオンの話
<項目> 同上
<内容> ディオニュソスとセメレ
<項目> 同上
<内容> テイレシアスの話(ソポクレス『オイディプス王』から)
<項目> 同上
<内容> ナルキッソスとエコ
<項目> 同上
<内容> ペンテウスとディオニュソス(ギリシア悲劇エウリピデス『バッカイ』から)
ディオニユソスとセメレの話の続き
授業
授業計画の項目および内容
回数
<項目> 同上
9
10
11
12
13
14
15
<内容> リュディアの水夫たちとディオニュソス
<項目> 第四巻から
<内容> ピュラモスとティスベ
<項目> 同上
<内容> レウコトエとクリュティエ(太陽神の恋・・・アプロディテの復讐)
<項目> 同上
<内容> サルマキス(アプロディテとアレスの子ヘルマプロディトスの変身の話)
<項目> 同上
<内容> ミニュアスの娘たちの受難
<項目> 同上
<内容> アタマスとイノ(ディオニュソスにたいする復讐のかわりにイノ族を不幸に陥れる
<項目> 同上
<内容> ペルセウスの冒険、アンドロメダ救出
―
定期試験
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