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資料編 - 環境省

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資料編 - 環境省
資 料 編
策定経緯
環境省では、平成 19 年度に「サステイナブル都市再開発ガイドライン~都市再開発に
おけるミニアセス~」を策定し、都市再開発事業者による温室効果ガス排出量の削減、
廃棄物の減量や適正処理及びヒートアイランド現象の緩和などの取組を一層促進するた
めに、自主的な環境アセスメントの具体的な方法を取りまとめました。さらにこれを受
けて、平成 21 年度から平成 23 年度にかけて「サステイナブル都市再開発促進モデル事
業」を実施し、都市再開発の機会を捉えて温暖化対策を中心とする積極的な環境配慮を
実施する事業者を支援してきました。
今般、3ヶ年にわたるモデル事業から得られた知見を踏まえ、都市再開発の現場や想
定される具体的な用途においてより効果的で活用しやすいガイドラインとすることを目
指して、下記検討会を設け、従前のガイドラインの全面的な見直しを行いました。
「都市再開発ミニアセスガイドライン検討会」委員名簿(五十音順、敬称略)
所属・役職
慶應義塾大学 環境情報学部
調布市環境部環境政策課
氏
准教授
一ノ瀬
課長
名
友博
河西
保人
菊池
武晴
大阪大学大学院 工学研究科
環境・エネルギー工学専攻 教授
下田
吉之
千葉大学大学院 工学研究科
村木
美貴
森下
研
株式会社日本政策投資銀行 環境・CSR部
一般財団法人持続性推進機構
准教授
専務理事
◎明治大学法科大学院 法務研究科
(環境法センター長)
教授
株式会社三菱地所設計 都市環境計画部
環境マネジメント室 室長
◎座長
資-1
課長
柳
部長
和田
憲一郎
仁志
参考資料
◆一般知識として参考となるサイト
温室効果ガス
排出量の削減
地球温暖化の科学的知見(環境省ホームページ)
生物多様性への
配慮
生物多様性-Biodiversity-(環境省ホームページ)
ヒートアイランド
現象の緩和
ヒートアイランド対策(環境省ホームページ)
URL:http://www.env.go.jp/earth/ondanka/knowledge.html
URL: http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
URL: http://www.env.go.jp/air/life/heat_island/index.html
循環型社会関連(環境省ホームページ)
URL: http://www.env.go.jp/recycle/circul/
資源循環の促進
資源循環ハンドブック 法制度と3Rの動向(経済産業省ホームページ)
URL:http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/pamphlet/index.html
リサイクル(国土交通省ホームページ)
URL:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/recycle/index.html
◆取組の立案、選定等に当たって参考となる資料
地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第 1
版)(平成 21 年 9 月、環境省 総合環境政策局・地球環境局)
地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第 1
版) 簡易版(平成 22 年 8 月、環境省 地球環境局)
事業者のための CO2 削減対策 Navi(環境省 地球環境局)
URL:http://co2-portal.env.go.jp/
温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル(平成 23 年 4 月、環境省・経済
産業省)
温室効果ガス
排出量の削減
中長期の温室効果ガス削減目標を実現するための対策・施策の具体的な姿
(中長期ロードマップ)
(中間整理)
(平成 22 年 12 月、中央環境審議会地球
環境部会中長期ロードマップ小委員会)
民生(業務)分野における温暖化対策技術導入マニュアル(平成 16 年 2 月、
環境省 地球環境局)
低炭素都市づくりガイドライン<第Ⅰ編 低炭素都市づくりの考え方>(平
成 22 年 8 月、国土交通省 都市・地域整備局)
低炭素都市づくりガイドライン<第Ⅱ編 低炭素都市づくりの方法>(平成
22 年 8 月、国土交通省 都市・地域整備局)
低炭素都市づくりガイドライン<第Ⅲ編 低炭素都市づくり方策の効果分析
方法>(平成 22 年 8 月、国土交通省 都市・地域整備局)
低炭素都市づくりガイドライン【資料編】(平成 23 年 8 月、国土交通省 都
市局)
技術戦略マップ 2010(平成 22 年 6 月、経済産業省 産業技術環境局)
資-2
未利用エネルギー面的活用熱供給導入促進ガイド(平成 19 年 3 月、経済産
業省 資源エネルギー庁)
データベース/ツール(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
温室効果ガス
排出量の削減
URL:http://www.nedo.go.jp/library/shiryou_database.html
新エネルギーガイドブック(平成 20 年 3 月、独立行政法人 新エネルギー・
産業技術総合開発機構)
バイオマスエネルギー導入ガイドブック(平成 22 年 1 月、独立行政法人 新
エネルギー・産業技術総合開発機構)
ハビタット評価認証(JHEP 認証)制度(公益財団法人 日本生態系協会)
URL:http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/activity/JHEP/index.html
社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)都市再開発版(財団法人都市緑
化機構)
URL:http://seges.jp/seges_u/index.html
生物多様性への
配慮
「平成 17 年度 外来生物による被害の防止等に配慮した緑化植物取扱方針
検討調査」(平成 18 年 12 月、環境省・農林水産省・林野庁・国土交通省)
企業のみどりの保全・創出に関する取組(国土交通省 都市局)
URL:http://www.mlit.go.jp/toshi/park/s1/index.html
生物多様性民間参画ガイドライン(第1版)(平成 21 年 8 月、環境省 自然
環境局)
ヒートアイランド対策大綱(平成 16 年 3 月、ヒートアイランド対策関係府
省連絡会議)
ヒートアイランド
現象の緩和
ヒートアイランド対策ガイドライン(平成 21 年 3 月、環境省 水・大気環境
局)
ヒートアイランド現象緩和のための建築設計ガイドライン(平成 16 年 7 月、
国土交通省 住宅局)
資源循環の促進
都道府県・政令市における廃棄物・リサイクルに関する条例等(環境省)
URL:http://www.env.go.jp/recycle/waste/local_regulation.html
建築環境総合性能評価システム(CASBEE)
(一般財団法人 建築環境・省エネ
ルギー機構)
URL:http://www.ibec.or.jp/CASBEE/
LCCM 住宅認証(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)
環境に関する
認証制度
URL:http://www.ibec.or.jp/lccm/certifying.html
環境共生住宅(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)
URL:http://www.ibec.or.jp/nintei/kyousei/index2.html
DBJ Green building 認証(株式会社 日本政策投資銀行)
URL:http://www.dbj.jp/service/finance/g_building/
資-3
◆他制度に基づく周辺住民等への情報提供の機会の例
制度等の名称
環境影響評価制度、
事前配慮制度
情報提供等の内容
事業計画、事業実施に伴う
環境影響の調査、予測、評
価の結果、環境保全措置の
内容等
都市再生特別地区制度 事業計画、環境配慮の内容
(温暖化対策、風害等)、防
災・福祉など
市 街 地 環 境 設 計 制 度 事業計画、環境配慮の内容
(横浜市)
(CASBEE 横浜に基づく温
暖化対策等)、防災など
説明会実施時期
例
都道府県等の環境影響
基本設計段階
( 都 市 計 画 決 定 等 評価条例、「開発事業等
に係る環境配慮制度」
の前)
(世田谷区)など
都市再生特別地区
基本設計段階
(都市計画決定等
の前)
市街地環境設計制度(横
実施設計段階
( 建 築 確 認 申 請 等 浜市)
の前)
「世田谷区街づくり条
宅地開発等に関する条 建築計画、環境配慮に関す 実施設計段階
( 建 築 確 認 申 請 等 例」、「千代田区建築計画
例 / 指 導要 綱に 基づ く る事項など
の早期周知に関する条
の前)
制度
例」、地方公共団体の開
発指導要綱など
「東京都中高層建築物の
建築紛争予防条例/指 建築計画、施工計画、日照 実施設計段階
導要綱に基づく制度
阻害・電波障害等の予測結 ( 建 築 確 認 申 請 等 建築に係る紛争の予防と
調整に関する条例」など
の前)
果、施工の約束事項など
解体工事に関する事前 建築計画、施工計画、危害 既存建築物の解体 「渋谷区建築物の解体工
事計画の事前周知に関
周知制度
防止対策、騒音、振動、粉 の前
する条例」など
じん等に対する公害防止対
策など
大規模小売店舗立地法 大規模小売店舗の内容、交 開店の 8~10 ヶ月 「 大 規 模 小 売 店 舗 立 地
法」
に基づく制度
通渋滞、騒音、廃棄物等の 以上前まで
周辺生活環境への影響、対
策など
資-4
取組事例
◆温室効果ガス排出量の削減(サステイナブル都市再開発促進モデル事業)
下記のモデル事業については、「環境影響評価情報支援ネットワーク」のウェブサイトにて報告書
をご覧いただけます。 URL: http://www.env.go.jp/policy/assess/
番号
事業名
事例-1
[仮称]大崎駅西口地区再開発事業
事例-2
名古屋駅地区環境まちづくり事業
事例-3
大阪ビジネスパーク(OBP)リノベーション事
業
事例-4
よみうり文化センター千里中央再整備事業
事例-5
福岡天神地区における都市環境改善事業
事例-6
豊中少路プロジェクト
事例-7
北九州市八幡東区東田地区総合開発事業
事例-8
中之島二・三丁目地区地域冷暖房事業
事例-9
[仮称]吹田千里丘計画
事例-10
本庄早稲田駅周辺土地区画整理事業
事例-11
田子西地区環境防災都市市街地開発事業
事例-12
日立駅前地区都市更新事業
事例-13
会瀬エリア都市再開発事業
事例-14
事例-15
事例-16
主な内容
都市部(東京)における業務地区
再開発事業
都市部(中部)における駅前再開
発事業
都市部(近畿)における業務地区
再開発事業
都市部(近畿)における建替え及
び高度利用
都市部(九州)における業務地区
再開発事業
都市部(近畿)における跡地再開
発事業
都市部(九州)における再開発事
業
都市部(近畿)における設備更新
事業
地方都市における宅地開発
地方都市における土地区画整理
事業
地方都市における土地区画整理
事業
地方都市における建物の更新
ひたちなか市「青葉・石川エリア」都市再開発事
業
イオン堺鉄砲町ショッピングセンター(仮称)開
発事業
赤羽一番街商店街再開発事業
地方都市における建替え及び周
辺まちづくり
地方都市における建築物群の温
暖化対策
大規模商業施設の新築
商店街の共同建替え
資-5
◆生物多様性への配慮
番号
事業名
事例-1
虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
事例-2
札幌ドーム
事例-3
グリーンプラザひばりが丘南環境共生住宅団地
主な内容
在来種・潜在自然植生をベースと
した緑地計画
鳥類を指標とした生態ポテンシ
ャル評価
屋上ビオトープの創出等による
環境共生住宅団地
◆エリアマネジメント主体による取組
番号
事業名
事例-1
大丸有エリアマネジメント協会
事例-2
We Love 天神協議会
主な内容
エリアマネジメント主体による
啓発活動等の取組
地域における交通関連対策の取
組
資-6
【温暖化対策 事例-1】 都市部(東京)における業務地区再開発事業
■[仮称]大崎駅西口地区再開発事業((一社)大崎エリアマネージメント)
【事業地の概要】
・東京都品川区(大崎駅西口地区 約9ha)
・都市再生緊急整備地域
【検討した CO2 排出量削減等の取組・対策の概要】
建物単体レベルの取組:太陽光発電、ルーバーによる日射遮蔽、ペアガラス、高効率ターボ冷
凍機+水蓄熱、ガスコジェネレーション、可変水量制御、可変風量制御、高周波点灯蛍光灯、
LED 照明、BEMS 等
地区レベルの取組:「大崎の森」におけるヒートアイランド現象抑制効果の実測及び分析
【CO2 排出量削減等効果の算定方法】
建物単体レベルの取組:各建物の省エネルギー計画から、CO2 削減効果を算出した。供用中のシ
ンクパークについては、BEMS の消費エネルギーデータを収集し、建物全体及び設備部位別の
エネルギー消費量、CO2 排出量等を算出した。
地区レベルの取組:
「大崎の森」におけるヒートアイランド現象抑制効果を、エリア内数箇所で
の気温推移の把握、サーモカメラによる空間表面温度の計測、風向・風速の計測を通じて把
握した。熱放射環境予測評価ツールを用いて、開発前後の熱環境シミュレーションを行い、
ヒートアイランドポテンシャルによる評価を行った。
【温暖化対策 事例-2】 都市部(中部)における駅前再開発事業
■名古屋駅地区環境まちづくり事業
(名古屋駅地区街づくり協議会、(株)日建設計総合研究所)
【事業地の概要】
・名古屋駅地区(約 120ha)
・名古屋駅を含むターミナルゲート地区
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:地域冷暖房の活用、熱
源設備、空調・換気設備、照明設備の高効率
化(非住宅系)、街区の緑化推進、エネルギー
マネジメントシステムの導入
交通関連の対策:トランジットモール整備(LRT
とあわせて)、街区全体の自動車流入抑制策
(ロードプライシング等)、物流対策、交通
IC カードの有効活用
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物排出量試算方法:将来の建物用途の更新について、建物更新に関する複数シナリオを設定
した。その建物用途別面積、設備機能の更新によるエネルギー高効率化等を想定するととも
に、DHC への接続が促進されるとのシナリオのもと、CO2 排出量を再試算した。その結果、2025
年で 25%、2050 年で 64%の CO2 削減が可能であることが示された。
交通起因排出量試算方法:パーソントリップ調査データより構築した施策評価モデルを用いて、
トランジットモール、ロードプライシング、LRT 導入による交通量予測を行うとともに、走
行速度を試算し、CO2 削減量を試算した。その結果、現状ベースで 17.9%、2020 年で 18.3%
の CO2 削減が可能であることが示された。
資-7
【温暖化対策 事例-3】 都市部(近畿)における駅前再開発事業
■大阪ビジネスパーク(OBP)リノベーション事業
(大阪ビジネスパーク開発協議会、(株)日建設計総合研究所)
【事業地の概要】
・大阪市中央区城見 OBP 地区 約 26ha
OBPスマートシティ構想
・OBP全体のエネルギー等情報共有・目標設定
・駐車場・駐輪場及び低炭素型交通システムの一元管理
・情報発信とPDCAサイクルによるスパイラルアップ
・情報メディアを活用した低炭素型ライフスタイルへの変革促進
・環境、観光、教育・文化、健康・医療、行政等情報の一元化
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物単体の対策:ゼロカーボン建築(ZEB)技
術として、高効率照明(LED 等)、高度セ
スマート・
スマート・ワーキング
スマート・モビリティ
パブリックスペース
ンサー、高効率熱源方式、高効率制御方式
情 報
ICT
等の導入をはじめ、窓の高断熱化、BEMS の
導入、屋上等への太陽光発電の導入
建物群の対策:公開空地等への太陽光発電設
蓄電
バッテリー
備の導入、クラウド型 BEMS の導入
交通の対策:社用車のEV 買い替え、ICT 技術
を活用した低炭素型交通システム(EVカーシェアリング、コミュニティサイクルシステム、
次世代モビリティ、周遊バス)の導入
・ビルの省エネ・省CO2
・屋外オフィス
・エネルギー見える化
・ワークスタイルの転換
・環境性能+防災機能
・
・
・
・太陽光発電
・風力発電
・水車
・デジタルサイネージ
・蓄電
・
・
・
・コミュニティサイクル
・EVカーシェアリング
・次世代小型モビリティ
・周遊バス
・観光ナビゲーション
・
・
・
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物の試算方法:企業へのアンケート等により、建物設備及びエネルギー消費量を把握した上
で、取組・対策による削減効果を独自のシミュレーションシステムを用いて試算した。
交通の試算方法:京阪神都市圏PT調査結果及び地区内の交通量調査、入出庫台数調査をもと
にベースラインとなる発生集中交通量を算出した。企業、ビジネスパーソン、来街者等への
アンケートを実施し、自動車から低炭素型交通システム等への転換率を求めて削減量を試算
した。
【温暖化対策 事例-4】 都市部(近畿)における建替え及び高度利用
■よみうり文化センター千里中央再整備事業
((株)日建設計、(株)読売新聞大阪本社、讀賣テレビ放送(株))
【事業地の概要】
~環境にやさしい持続可能な施設計画と災害にも強い安心・安全な基盤の提供~
・大阪府豊中市(千里中央地区約 1.23ha)
CO2削減対策と環境配慮対策を実現するための4本柱
省エネ・創
エネ
再 生 可 能 エ ネ
ルギーの活用
CO削 減 対 策
2
検 討 メニュー
環境配慮対策
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の
概要】
建物関連の対策:太陽光発電、太陽熱給
湯、風力発電、断熱性の向上(Low-E
ガラス他)、LED 照明、センサー付き屋内階
段照明、保温型浴槽、高効率エアコン 、
BEMS/HEMS、雨水利用、節水型トイレ、等
交通関連の対策:カーシェアリングの導
入、電気自動車用の急速充電設備・充
電設備など
太陽光発電/太陽
熱給湯/風力発電
省エネルギー
断熱性の強化(LOW-E
複層ガラス等)/高効率
熱源機/センサー付き
屋内階段照明、保温
型浴槽、LED照明 等
防災
非常用電源/太陽
光発電や蓄電池等
によるバックアップ
次世代のライ
フスタイル支援
安心・安全の
基盤整備
エ ネ ル ギ ーの 見
える化
 エネルギーの備蓄
BEMS/HEMS/環境
サイネージ
交通対策
カーシェアリング、EV
用充電設備
大容量蓄電池
水資源の有効活
用
環境親和の
推進
緑化・ヒートアイ
ランド対策
屋上緑化・壁面緑化/
ドライミスト/保水性建
材(打ち水)等
雨水利用(散水)/井水
利用/節水型トイレ 等
廃棄物対策
ディスポーザー
交通対策
エコカー乗換え 等
 廃棄物・リサイクル対策
ごみの減量化と再利
用等
防災
帰宅困難者の受入/
プール水の雑用水利
用/避難スペースの確
保/災害情報システム
等
景観
騒音、振動対策
大気汚染対策
 廃棄物・リサイクル対策
風環境 等
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物排出量試算方法:施設計画の内容及び施設運用条件設定に基づき設備運転シミュレーショ
ンを実施し、年間エネルギー消費量を算定してベースラインとなる CO2 排出量を推計した。
CO2 排出削減量は、同シミュレーション及び導入技術の実績値やメーカーカタログ等を参考と
したエネルギー節減量の推計結果に基づき算定した。
交通起因排出量試算方法:発生集中原単位と交通手段分担率を用いて、用途別手段別発生集中
交通量を算定した。これに豊中市の交通手段別平均トリップ長を乗じて用途別手段別のトリ
ップ長を求め、ベースラインとなる CO2 排出量を推計した。対策毎の排出削減量は、既往の
調査データ等も用いながら対策による自動車交通抑制量を推計し、CO2 排出削減量を算定した。
資-8
【温暖化対策 事例-5】 都市部(九州)における業務地区再開発事業
■福岡天神地区における都市環境改善事業(We Love 天神協議会)
【事業地の概要】
・福岡市中央区(天神地区 約 50ha)
・九州最大、わが国有数の商業・業務集積地
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
交通関連の対策:①公共交通:駅・バス停とまちなか間のアクセス改善など公共交通が利用し
やすい環境の整備、公共交通を利用したくなるサービスの拡充 ②自転車:路外駐輪場拡充・
利用促進 ③自動車:一般来街者の自動車アクセスルートの集約と駐車場の適正配置、自動
車交通の円滑化
みどり関連の対策:①街路樹(歩道+中央分離帯)の配置・樹種の見直し(みどり関連対策と
あわせて、街路空間を中心としたヒートアイランド対策、賑わいと風格が共存する景観形成
施策を検討)
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
交通起因排出量試算方法:パーソントリップ調査データをもとに天神地区発生集中自動車交通
量を算定し、福岡市実施の市民アンケート結果を参考に自動車から公共交通、自転車への転
換率を設定し、交通機関別 CO2 発生原単位を乗じて試算した。
みどりによる吸収量試算方法:みどりの種類別増加量をもとに、CO2 吸収係数・推計式を用いて
試算した。
建物排出量試算方法(行政で検討中の対策をもとに試算のみ実施)
:再開発による用途別将来床
面積フレーム及び設備更新建物を想定した上で、建物省エネルギー、地域冷暖房範囲の拡大、
建物での太陽光発電設置による CO2 排出量を試算した。
【温暖化対策 事例-6】 都市部(近畿)における跡地再開発事業
■豊中少路プロジェクト((株)環境総合テクノス)
【事業地の概要】
・大阪府豊中市(約 3.3ha)
・元府立高等学校の跡地
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
ハード面対策:民生家庭部門のエネルギー対策、交通対策及び自然資本利用の 3 つの視点から
各対策の特性を整理し、本開発事業への導入について検討した。
ソフト面対策:省エネナビ等の見える化、住民へのインセンティブ、さらには具体的な継続的
取組方法や住民自らが CO2 削減活動を継続できる環境を整える方策について検討した。
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
マンション施工時の試算方法:解体時と施工時のそれぞれの延床面積及び CO2 排出原単位から
工事全体の CO2 排出量を試算し、その値に建設機械のアイドリングストップ等による削減率
を乗じて CO2 削減量を試算した。
ハード面対策の試算方法:民生家庭部門のエネルギー対策については、ベースラインとして設
定した消費電力と省エネ機器等の採用による消費電力量との差を求め、CO2 排出係数を乗じて
CO2 削減量を試算した。交通対策関連では、アンケート結果をもとにカーシェアリング及びレ
ンタサイクルを導入した場合の住宅関連車両の台数を設定し、走行距離、速度別の原単位を
乗じて CO2 削減量を試算した。自然資本利用では、太陽光発電、風力発電等を導入した場合
の発電電力量を CO2 削減量とした。
ソフト面体策の試算方法:ソフト面対策については、省エネナビを導入した場合の家庭におけ
る消費電力量について、他事例の実証実験による CO2 削減効果を用いて、本事業での CO2 削減
量を試算した。
資-9
【温暖化対策 事例-7】 都市部(九州)における再開発事業
■北九州市八幡東区東田地区総合開発事業
((株)早稲田総研イニシアティブ・NPO 法人夢追いバンク)
【事業地の概要】
・福岡県北九州市八幡東区(東田地区 約 120ha)
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:コジェネレーションシ
ステムの導入、再生可能エネルギーの活用(太
陽光、風力等)、未利用エネルギーの活用(工
場廃熱利用、水素利用)、
熱源設備の高効率化、
照明設備の高効率化、街区の緑化推進
交通関連の対策:コミュニティ交通導入による
モーダルシフト促進、エコポイント等を活用
したモーダルシフト促進、カーシェア・サイクルシェアの利用促進
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物・排出量試算方法:建物については、NEDO 等が公表する標準消費エネルギーの算定方法等
を参考にし、建設予定の専有面積から総排出量を算定した。実際に導入される機器、導入予
定の機器についてカタログ値を参考に成績係数(COP)等から削減効果を算出した。街区につ
いては、コジェネレーションシステムの排出量原単位をベースとして、導入された再生可能
エネルギー設備の実績値を参考にして街区全体の排出量を算定した。
交通起因排出量試算方法:通勤者にアンケート調査を実施し、交通手段、通勤距離等について
明らかにし、排出原単位を乗じて算出した。コミュニティ交通を利用した場合の排出量は、
実際にコミュニティ交通事業を行っている事業者へのヒアリングと利用者数に関するデータ
を基に排出原単位を乗じて算出した。
【温暖化対策 事例-8】 都市部(近畿)における設備更新事業
■ 中之島二・三丁目地区地域冷暖房事業(関電エネルギー開発(株))
【事業地の概要】
・大阪府大阪市北区中之島(約 4.8ha)
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
未利用エネルギーの活用対策:河川水熱利用の
最適化手法(河川水温度を考慮した運転)、河
川水熱利用の面的拡大による河川水温変化な
らびに河川水熱利用効果への影響
主体間の連携による対策:地域冷暖房の需要側
との連携(供給温度の緩和、需要側冷暖房運
転計画の提供)
朝日新聞社提供
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
河川水熱利用による CO2 排出量削減効果の試算方法:地域冷暖房システムの機器能力特性を考
慮したエネルギーシミュレーションモデルを作成し、河川水熱利用設備を一般的な空気熱源
設備に置き換えた場合との年間エネルギー消費量の差を計算し、CO2 削減量を求めた。
河川水熱利用の最適化手法、需要側との連携にかかる試算方法:上記のエネルギーシミュレー
ションモデルを用いて、供給温度や河川水温度を変化させた場合のエネルギー消費量の変化
量を計算し、CO2 削減量を求めた。
河川水熱利用の面的拡大にかかる試算方法:事業地周囲に河川水熱利用が拡大した場合を想定
し、各々の排熱による河川水温変化を数値解析モデルにより計算した。次に河川水熱利用効
果への影響について、上記のエネルギーシミュレーションモデルを用いて、変化した河川水
温下でのエネルギー消費量の増減を計算することで、CO2 削減量への影響を求めた。
資-10
【温暖化対策 事例-9】 地方都市における宅地開発
■(仮称)吹田千里丘計画((株)環境総合テクノス)
【事業地の概要】
・大阪府吹田市(千里丘北部 約 13 ha)
・事業計画地が位置する吹田市は、大阪北部に位置する人口約 35 万人の市街化の進んだ街であり
鉄道網、交通網も発達している。事業計画地の北西部には緑豊かな万博記念公園が存在する。
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
ハード面対策:シャトルバスの導入及びコミュニティバスの利用促進などの交通対策、省エネ
機器の導入などの民生家庭部門のエネルギー対策、緑や雨水利用などの自然資本対策につい
て検討した。
ソフト面対策:生ごみの堆肥化を実施する場合の堆肥の回収方法や活用方法、省エネナビ等の
「見える化」を導入した場合のインセンティブや継続的な取組方法などについて検討した。
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
ハード面対策の試算方法:交通対策関連では、シャトルバスの導入及びコミュニティバスの利
用により削減が期待される住宅関連車両の台数を想定し、走行距離、速度別の原単位を乗じ
て CO2 削減量を試算した。民生家庭部門のエネルギー対策については、ベースライン推計時
に設定した消費電力と省エネ機器等の採用による消費電力量との差を求め、CO2 排出係数を乗
じて CO2 削減量を試算した。自然資本対策については、事業計画地内での年間雨水利用可能
量を算出し、その量が上水の代わりに利用されると仮定して CO2 削減量を試算した。
ソフト面対策の試算方法:ソフト面対策については、省エネナビを導入した場合の家庭におけ
る消費電力量について、他事例の実証実験による CO2 削減効果を用いて、本事業での CO2 削減
量を試算した。
【温暖化対策 事例-10】 地方都市における土地区画整理事業
■本庄早稲田駅周辺土地区画整理事業((財)本庄国際リサーチパーク研究推進機構他)
【事業地の概要】
CO2削減シミュレーションモデルの概要
・埼玉県本庄市(本庄早稲田駅北側地区約 64ha)
ケーススタディ
モデル設計
分析
・事業終了 平成 25 年度
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
商業施設、住宅の対策:自然エネルギー導入(太
陽光発電、太陽熱温水器、地中熱利用ヒート
ポンプ)、CGS システム導入(ガスエンジン
+吸収式冷温水機)、省エネ設備導入
交通の対策:地域コミュニティ電動バス、EV カ
ーシェアリング、交通制御(ロードプライシ
ング等)
施設種類(総合スーパー、家電、ホームセン
ター、飲食店等)/規模の設定
ケース分類
ケース1:PV、太陽熱、地中熱100%導入
ケース2: PV50%、太陽熱、地中熱25%導入
ケース3: : PV50%、太陽熱、地中熱25%導入
+コジェネ
エネルギー原単位の設定(MJ/m2/月・日)
PV、太陽熱、地中熱、コジェネ(ガスエンジン+
吸収冷温水機)原単位の設定(単位あたり発
電・発熱量)
月・日別エネルギー消費量の計算
PV、太陽熱、地中熱、コジェネ導入による消
費エネルギー削減量の計算
ベースモデル(対策なしケース)CO2排出量の
計算
ケース別CO2削減量の計算
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物排出量試算方法:施設種類ごとにエネルギー原単位(MJ/m2/月・日)を設定し、原単位は「一
般電力」「冷熱」「暖房用温熱」「給湯用温熱」の 4 種類に設定し、次に原単位と施設面積
の積により月・日別エネルギー消費量の計算を行った。3つのモデルを設定、検討した。・
ケース 1:PV、太陽熱、地中熱 100%導入 ・ケース 2:PV50%、太陽熱、地中熱 25%導入 ・
ケース 3: PV50%、太陽熱、地中熱 25%導入+CGS
交通起因排出量試算方法:ベースラインとして低公害車の普及による削減、ケース1として地
域コミュニティバスとして電動マイクロバスの導入による削減、ケース2としてロードプラ
イシング導入、流入抑制や地域内での EV によるカーシェアリングのよる削減効果を検討した。
資-11
【温暖化対策 事例-11】 地方都市における土地区画整理事業
■田子西地区環境防災都市市街地開発事業
(国際航業(株)・田子西土地区画整理組合・東北大学・仙台市)
【事業地の概要】
・田子西土地区画整理事業地内(約 16.3ha)
・仙台市震災復興計画でもエコモデルタウンや集団移転候補地として位置づけられており、復興
公営住宅の建設も予定されるなど、災害に強い居住環境の早期実現が求められている
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:災害対応型創エネ・蓄エネシステム、エネルギーマネジメントシステ
ム、高圧一括受電によるデマンドレスポンス、ガスコジェネ、独立型 LED 街路照明、風を考
慮した建物・緑地の最適配置、熱融通システム、V2H、ローカルマイクログリッド
交通関連の対策:電動アシスト自転車のシェアリングシステム、急速充電設備
情報発信・仕組みづくりの対策:エコポイント制度の検討、タウンマネジメント組織の検討
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
現状排出量試算方法:未対策で開発した場合の仮想の建物配置から電気とガスのエネルギー消
費量及び CO2 排出量を試算し、事業地におけるベースラインとした。
開発シナリオ別排出量試算方法:平成 24 年度に建設が予定される復興公営住宅・戸建住宅(16
戸)
・商業施設(コンビニ 1 店舗)へ最新設備を導入した場合の排出削減量を試算した。また、
平成 25 年度以降に建設が予定される建物については、土地利用の想定及び導入技術の選定が
難しいことから、太陽光発電システムを最大限導入した場合と、その半分程度導入した場合
の 2 パターンで試算した。ただし、風を考慮した建物・植栽の配置、電動アシスト自転車の
シェアリングシステム、デマンドレスポンス、エコポイント等のソフト施策については、CO2
削減量の定量化が困難であることから、定量的な効果として見込んでいない。
【温暖化対策 事例-12】 地方都市における建物の更新
■日立駅前地区都市更新事業
(日本都市計画学会、
(株)エックス都市研究所)
【事業地の概要】
・茨城県日立市(日立駅前地区 約 18ha)
・約 25 年前に日立駅前の鉄道施設等の跡地を再開発
して商業・業務・公益施設やホテルからなる新た
な都市拠点として整備された地域冷暖房エリアと
既存商店街や古い中小ビル、戸建住宅が立地する
駅前商店街エリアで構成される。
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:既存の地域冷暖房・新規
のコジェネ等の導入、太陽光発電の導入、既設
空調機器の更新
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物排出量試算方法:エリアの CO2 排出量は、ア
ンケート等により建物用途別エネルギー消費量
原単位を設定し、建物ごとの建物用途や延床面積等から算定。CO2 削減効果は、地冷エリアの
建物は、既存の地域冷暖房を活用することから従前のままとし、駅前商店街エリアの建物は、
将来的な都市更新(住宅、商業、福祉施設からなるコンパクトシティ化)を想定し、建物の
延床面積等を設定した上で、地冷エリアに含まれる建物は、建物屋上に設置した太陽光発電
による電力供給と地冷の熱供給による冷暖房・給湯に関するエネルギー削減分、地冷エリア
以外の建物は、建物屋上に設置した太陽光発電による電力供給とコジェネの排熱利用による
エネルギー削減分を CO2 削減効果とした。
資-12
【温暖化対策 事例-13】 地方都市における建替え及び周辺まちづくり
■会瀬エリア都市再開発事業
交通(低炭素型交通システム)
((株)日立ライフ、
(株)エックス都市研究所)
通勤専用バス事業
EVカーシェアリング事業
【事業地の概要】
・茨城県日立市(会瀬エリア 約 3.8ha)
・日立市の中核駅である日立駅から約 2.5 ㎞の距
離にあり、周辺に商業施設や病院が立地。従前、
会瀬エリア
日立製作所の社宅が立地していた地域で、現在
は、周辺に、新しく建て替えられた社宅や分譲
住宅等が立地。
戸建住宅エリア
集合住宅エリア
(太陽光発電)
(太陽光発電+コジェネ)
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:再生可能エネルギーと
分散型電源(コジェネ)を組み合わせたエネ
供給システムの導入、廃棄物の発生抑制対策、
エネルギー需給(地域内再生可能エネルギーシステム)
及び、緑化等
交通関連の対策:通勤専用バス事業(通勤時の自家用車利用削減)、EV カーシェア事業(近距離
の買い物等の自家用車利用削減)等
太陽光発電パネル
太陽 光発 電パ ネル
電気
熱
電気
電力会社
電 力会 社
熱
ガス会社
ガス会社
マイ クロ コジェ ネ
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
建物排出量試算方法:エリアの CO2 排出量は、アンケート等により世帯当たりのエネルギー消
費量原単位を設定し、エリアの想定戸数、延床面積等から算定。CO2 削減効果は、戸建住宅エ
リアは太陽光発電の導入、集合住宅は建物屋上に設置した太陽光発電による電力供給とコジ
ェネの排熱利用によるエネルギー削減分を CO2 削減効果とした。
交通起因排出量試算方法:エリアの自家用車利用の目的と頻度及び CO2 排出量は、アンケート
等により設定し、代替可能分を CO2 削減効果とした。
【温暖化対策 事例-14】 地方都市における建築物群の温暖化対策
■ひたちなか市「青葉・石川エリア」都市再開発事業
エリア住民の省エネ行動による CO2 削減効果
((株)日立ライフ、(株)エックス都市研究所)
CO2
省エネ行動
削減効果
【事業地の概要】
リビング(冷暖房の設定温度・使
・茨城県ひたちなか市(青葉・石川エリア 約 29ha)
用時間の調整、テレビの視聴時
2.6%
間短縮)
・ひたちなか総合病院を地域拠点病院とし、商店街や大
お風呂(入浴時間中の節水、入
規模小売店舗や文化施設等が立地
1.9%
浴時間間隔の短縮等)
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建物・街区関連の対策:省エネ行動の実践、高効率機
器の導入、再生可能エネルギー(太陽光発電、太陽
熱利用)の導入、廃棄物の発生抑制対策、緑化等
洗濯・掃除(洗濯回数の削減、
洗濯乾燥機の利用頻度の削減
等)
トイレ(便座の設定温度の調整)
キッチン(冷蔵庫の設定温度の
調整、電気ポット・保温ジャーの
利用頻度削減等)
その他(待機電力の削減、照明
の利用頻度の削減等)
合計
1.2%
0.6%
3.5%
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
1.1%
建物排出量試算方法:エリアの CO2 排出量は、アンケ
10.8%
ート等により世帯当たりのエネルギー消費量原単位
を設定し、エリアの戸数、延床面積等から算定。住
宅に関しては、省エネ行動の実践に関する CO2 削減効果は、アンケートにより把握した省エ
ネ行動の実施割合と各取組による削減量から算出した。高効率機器の導入に関する CO2 削減
効果は、エアコン・テレビ・冷蔵庫を対象に、最新機器への買い替えによる削減量から算出
した。再生可能エネルギーの導入に関する CO2 削減効果は、屋根・屋上面積に太陽光発電又
は太陽熱利用を設置した場合のエネルギー供給量から算出した。既存施設に関しては、省エ
ネ診断を実施し、各施設の省エネ対策が実施可能な箇所(例えば照明の更新等)を抽出し、
CO2 削減効果を算出した。エリア全体の緑化による CO2 削減効果は、エリア内の樹木調査を実
施し、樹木の高さ別の CO2 吸収量等から算出した。
資-13
【温暖化対策 事例-15】 大規模商業施設の新築
■イオン堺鉄砲町ショッピングセンター(仮称)開発事業
(イオンリテール(株)、関西電力(株)、(株)八木総合企画)
店 舗
店舗からの年間CO2排出総量
【事業地の概要】
14,000
・大阪府堺市堺区鉄砲町1(約 8.9ha)
12,000
10,000
・工場跡地
8,000
6,000
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策
47%削減
4,000
の概要】
2,000
0
未利用エネルギー試算方法:下水処理
16
水を空調熱源水に活用し、熱源にか
363
5,479
かる消費電力を削減
6,655
12,513
渋滞解消:アンダーパス及び専用道路
敷地外
の設置
公共交通の利用:乗車券の無料配布、
エコポイントカードの利用による得
点の付与
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
未利用エネルギー試算方法:冷却水温
度によるシステム COP への寄与の度
合いを実測データをもとに推定した。
渋滞解消試算方法:渋滞による CO2 排出量は交通量調査、信号現示調査より可能交通量を設定
し、施設供用後の将来交通量に対して信号待ち台数、時間にアイドリング時の原単位を乗じ
て試算した。渋滞解消による CO2 削減排出量は、アンダーパス設置前後の CO2 排出量をそれぞ
れ試算しその差とした。
公共交通利用試算方法:来店車両台数から CO2 の排出量の総量を算定し、鉄道利用・バス利用
などの施策により、来客車両の削減が実現した時にどの程度の削減量になるかを試算した。
【温暖化対策 事例-16】 商店街の共同建替え
■赤羽一番街商店街再開発事業(国際ランド&ディベロップメント(株)、国際航業(株)、東京都北区)
個別建替えと共同建替えの
【事業地の概要】
CO2 排出量比較
・東京都北区(赤羽一番街商店街地区約 0.2ha)
・築 50 年以上経過した老朽建築物が密集
【検討した CO2 排出量削減の取組・対策の概要】
建替え手法関連の対策:現状の敷地規模のま
ま個別建替えで街区を更新した場合と共同
建替えで更新した場合のエネルギー消費量
を比較
建物・街区関連の対策:熱源設備、空調・換
現状
個別(従来製品)
共同(従来製品)
共同(省エネ後)
気設備、照明設備の高効率化、創エネ・蓄
エネ導入、ヒートアイランド対策、エネルギーマネジメントシステムの導入
【CO2 排出量削減効果の算定方法】
現状排出量試算方法:街区内すべての建物所有者を対象にアンケート調査を実施するとともに、
個別訪問調査にて、照明、空調、厨房機器、その他設備の導入機器種別、数量調査を実施し、
未調査部分を推計補足して現状の CO2 排出量を試算した。
建替手法別排出量試算方法:財団法人建築環境・省エネルギー機構から出されている省エネル
ギー計算書作成支援ツール BEST(Ver.1.0.2)を使用し、個別建替えと共同建替えにおいて
建物ごとに省エネルギー計画書を作成し、電気とガスの消費エネルギー量を試算した。
省エネ対策後排出量試算方法:現状における排出量削減効果は、個別調査結果で整理した設備
に対して最新の製品に置換した場合を想定して試算した。共同建替えにおいては、BEST で試
算した結果から、さらに高効率型の設備を導入した場合の削減分を控除して求めた。
下水処理水活用
16t-CO2/年
t-CO 2/年
太陽光発電導入
363t-CO2/年
最新店舗で採用した
省CO2対策の導入
5,479t-CO2/年
基準店舗
鉄砲町SC
16
下水処理水活用効果
CO2削減量
363
太陽光発電効果
▲5,858t-CO2/年
(1200世帯分)
5,479
伊丹昆陽削減対策効果
12,513
総CO2排出量
6,655
4.852t(1世帯当たりの年間CO2排出量)
t-CO 2/年
12,000
10,000
合計
11,399
合計
10,735.9
686.4
▲663.1
588.5
597.4
698
合計
9,164.7
▲2,234.3
526.9
418.2
8,000
従業員車両車両30%削減
179.2t-CO2/年
アンダーパスによる渋滞解消
及び車速の低減防止
375.4t-CO2/年
店舗規模の縮小
6,000
10014.6
店舗規模縮小
663.1t-CO2/年
搬入車両天然ガス自動車への
85%転換 61.6t-CO 2/年
9,550.0
8,219.6
4,000
CO2 削減量
2,234.3t-CO2/年
▲19.6%
来客車両10%削減
955.0t-CO 2/年
搬入車両・廃棄物車両
2,000
従業員車両
0
800.0
700.0
対策前
来客車両
対策後
0.150
ガス
電気
単位面積あたり排出量
0.126
0.140
0.130
155.1
600.0
166.1
0.120
CO2排出量(t-CO2)
15%
500.0
99.0
47.2
400.0
40%
559.6
502.8
200.0
428.8
0.080
413.7
0.074
100.0
0.070
0.060
0.050
0.0
(延床:3,669㎡)
資-14
0.100
0.090
0.094
300.0
0.110
25%
0.107
(延床:6,671㎡)
(延床:7,090㎡)
(延床:7,090㎡)
単位面積あたりCO2排出量(t-CO2/㎡)
当初計画
【生物多様性 事例-1】 在来種・潜在自然植生をベースとした緑地計画
■虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合)
・外来種の使用を極力避けて、在来種主体の緑地を整備
する計画とした。樹種の組み合わせも、地域本来の自
然植生を参考に設計し、計画地の地域植生の再生を目
指した。
備蓄倉庫
複合棟
目標とした植生
・ヤブコウジ-スダジイ群集
・オニシバリ-コナラ群集
・クサイチゴ-タラノキ群集
・チガヤ-ススキ群集
評価対象種
・コゲラ
・シジュウカラ
・サトキマダラヒカゲ
・コミスジ
・ツグミ
新設区道
センタープラザ
尾根道
住宅棟
・50 年後には、敷地の約6割が樹木や野草に覆われ、
工事前に比べると、緑地面積は倍以上に増加する計画
とした。
・対象地域を指標する動物の視点で、高木、亜高木、低
木、野草がバランス良く含まれた立体的な樹林を整備
した。枯木も意図的に配置し、生きものにとって住み
やすい環境を計画した。
・表土は、一時的に別の場所へ保管し、植栽前に再び事業地へ戻す計画とした。
・これらの取組の「生物多様性への貢献度」を評価することを目的として、ハビタット評価認証
制度(JHEP)を用いた定量評価を実施し、同認証の最高ランクであるトリプル A を取得した。
参考 URL:http://www.mori.co.jp/company/press/release/2010/08/20100805133000002002.html
【生物多様性 事例-2】 鳥類を指標とした生態ポテンシャル評価
■札幌ドーム(大成建設(株)・(株)札幌ドーム)
・建設予定地を含む周辺地域約 10km 四方を対象に、調査対象エリアに飛来する鳥類の組成と土地
被覆条件との関係性を多変量解析により把握し、解析結果に基づき、建設予定地に整備する緑
地の目標とする生態環境タイプを選定した。
・緑地整備の目標である「草地・樹林モザイク型」に対応する鳥類を中心に、新たに整備する水
辺環境を選好する鳥類等を加えた計 28 種を誘致目標種として設定した。
・誘致目標種の確認状況については、建設前、竣工1年後、2年後、3年後、10 年後に調査が行
われており、「市街地に普遍的に生息する種」は建設前から安定的に多種が飛来、「樹林や草地
等の組合せを好む種」は建設前から変化なし、「樹林を好む種」は顕著に種数増加、「より大規
模な樹林を好む種」は竣工 10 年後に増加したことが確認された。
・鳥類のほか、昆虫類のうちチョウ類とトンボ類についても同様の調査を行っており、種数が建
設前と比較して顕著に増加していることが確認されている。
参考 URL:http://www.sapporo-dome.co.jp/kankyo/pdf/csr2011.pdf
資-15
【生物多様性 事例-3】 屋上ビオトープの創出等による環境共生住宅団地
■グリーンプラザひばりが丘南環境共生住宅団地(独立行政法人都市再生機構)
・環境共生団地のモデルとして環境に配慮した屋外環境整備を行った集合住宅の事例である。
・団地建築物により地域の生態系ネットワークが分断されないように、西東京市の公園整備と事
前調整を行い、公園に隣接する建物を低層化し、住棟や集会所に約 1,500 ㎡の屋上緑化と屋上
ビオトープを整備した。
基
本 方 針
●地域環境と一体となった環境づくり
・地域の生態系とのネットワーク化
・既存樹木の保存と移植による活用
●屋上ビオトープの創出
・武蔵野の雑木林、水辺、原っぱを目標とした屋上ビオトープの創出
●ビオトープにおける水循環と自然エネルギーの活用等
・雨水貯留と水循環システムの導入
・太陽光発電による自然エネルギーの活用
・無潅水による屋上薄層緑化の実現
・住宅棟はブリッジでつなぎ、地上部でも緑が分断されないように配慮した。また、武蔵野の雑
木林を代表する誘致目標種が生息できる樹種を採用し、地域の緑との連携を図った。
・屋上ビオトープの水源には雨水を活用し、太陽光発電を利用して循環させるシステムを採用。
また、太陽光発電による余剰電力は照明電源にも使用した上、売電、建築と屋外が一体となっ
た雨水循環自然エネルギー活用システムを構築している。
・周辺の小学生児童を中心に、ビオトープ計画や動植物についての学習会を実施しており、地域
住民の環境教育に活用されている。
参考 URL:http://www.ur-net.go.jp/kankyou/hibarigaoka.html
http://www.urbangreen.or.jp/gijyutsu/prize/2007prize/sakuhin.pdf
資-16
【エリアマネジメント 事例-1】
■大丸有エリアマネジメント協会
エリアマネジメント主体による啓発活動等の取組
・大丸有エリアマネジメント協会は、大手町・
丸の内・有楽町地区(=大丸有)を中心とする
都心エリアで、街をより一層活性化させ、人々
の多様な参加・交流の機会を創っていくこと
を目的としたNPO法人。地域の再開発協議
会が母体となり、地区に係わりのある企業・
団体やワーカー、学識者、弁護士等が集まっ
て組成された。
・協会では、ベロタクシー、シャトルバスの運営のほか、
「まちづくりガイドライン」に基づく環
境配慮の誘導、地域緑化等美観の向上や、各種イベントの開催、広報活動等を行っている。
○構成メンバー
○組織体制
総会
地権者、関連企業(法人会員 65 社)、就
理事会
業者
幹事会
○資金確保方法
会員会費・寄付・協賛・事業収入による
検討会
(ガイドライン、街づく
り、PR・情報化)
年間予算約 1,700 万円(2010 年度)
参考 URL:http://www.ligare.jp/
【エリアマネジメント
■We Love 天神協議会
全体報告会
運営会議
事例-2】
特別委員会
(都市再生推進・環境・エリ
アマネジメント設立等)
http://ecozzeria.jp/
地域における交通関連対策の取組
・We Love 天神協議会は、福岡・天神地区の企業、団体、住民、行政など多様な活動主体が共に
手を携えるまちづくりを推進し、人に優しい安全で快適な環境の形成、地区の価値・集客力の
向上、地方経済の活性化、及び生活文化の創造などを目的として設立されたエリアマネジメン
ト組織。
・交通渋滞の緩和のため、都心周辺部(フリンジ)に駐車し、バスで都心に来ていただくフリン
ジパーキング等の社会実験や、違法自転車モラルマナー啓発活動などを実施している。
○構成メンバー
地区会員(建物の地権者、管理者、大規模商業者・賃
貸者、地域団体)計 39 会員、一般会員(地区に関係
する企業、団体、非営利団体、個人)計 64 会員、特
別会員(行政機関、公的機関、教育・研究機関)計 8
会員
「おしチャリ」活動の様子
○資金確保方法
○組織体制
年会費(地区会員5万円、一般
会員1万円以上)、自治活動費、
事業負担金等による
参考 URL:http://welovetenjin.com/
資-17
サステイナブル都市再開発アセスガイドライン
~先進的環境配慮のために~
平成24年3月発行
環境省 総合環境政策局 環境影響審査室
代表 (03)3581-3351
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