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保険契約者保護機構について

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保険契約者保護機構について
保険契約者保護機構について
1.機構の目的
「保険契約者保護機構」は、万一、保険会社(外国保険会社等も含む。
)が破綻し
た場合でも、破綻保険会社の保険契約の移転等(移転、合併、株式取得)における
資金援助等を行うことにより、保険契約者等の保護を図ることを目的として、生・
損保別に設立(平成 10 年 12 月 1 日発足)
。
2.補償内容
(1)補償対象となる保険契約は、日本における元受保険契約(保険契約のうち再
保険契約を除いたもの)のうち、以下に掲げるもの。
① 死亡保険、生存保険 ※
② 損害保険
・自動車損害賠償責任保険、地震保険、自動車保険
・火災保険、その他の損害保険(賠償責任保険、信用保険等)
〔個人等に限る〕
③ 疾病・傷害に関する保険
・短期(保険期間 1 年未満)傷害保険、特定海外旅行傷害保険
・その他の疾病・傷害保険(年金払型積立傷害保険、医療・介護(費用)保
険等) ※
(2)補償限度は、責任準備金(将来における保険金等の支払のために積み立てら
れているべき準備金)の一定割合までを補償(補償割合は保険種目ごとに設定。
例えば、死亡保険や生存保険は、原則90%までを補償)
。
(注1)破綻処理の際には予定利率の引下げ等により契約条件が変更されることがある。
(注2)高予定利率契約(上記※の契約のうち、破綻時においてその予定利率が過去 5 年間
常に告示所定の基準利率(3%)を超えていた保険契約)についての補償率は以下の式
によって算出。
90%-{(過去 5 年間の各年における当該保険契約の予定利率-基準利率 3%)の総和×1/2}
3.機構の財源及び借入金
・機構の財源は、保険会社からの負担金により賄われる。
・負担金は事前拠出により積み立てることとされており、積み立てを上回る支払
いが行われる場合は、機構の借入れで対応。
【借入限度額】生保:4600億円、損保:500億円
4.公的支援
(生命保険契約者保護機構)
・破綻した生命保険会社の破綻処理に係る業務に要した費用の全部又は一部につ
いて、
予算で定める金額の範囲内で国庫の補助が可能
(平成24 年3 月末まで)
。
・借入金について政府保証を付すことが可能。
生命保険会社の破綻処理の概要
日産生命(相)
東邦生命(相)
第百生命(相)
大正生命(株)
千代田生命(相)
協栄生命(株)
東京生命(相)
保険業法に基づく
破綻手続き
保険業法に基づく
破綻手続き
保険業法に基づく
破綻手続き
保険業法に基づく
破綻手続き
会社更生手続
会社更生手続
会社更生手続
○破綻処理の開始日
H9.4.25 業務停止
同日 管理命令
H11.6.4 業務停止
H11.6.5 管理命令
H12.5.31 業務停止
H12.6.1 管理命令
H12.8.28 業務停止
H12.8.29 管理命令
H12.10.9 手続開始申立
H12.10.13 手続開始決定
H12.10.20 手続開始申立
H12.10.23 手続開始決定
H13.3.23 手続開始申立
H13.3.31 手続開始決定
○債務超過額(a)-(b)
約3,029億円
(H9.5 末時点)
約6,500億円
(H11.9 末時点)
約3,177億円
(H12.9 末時点)
約365億円
(H12.8 末時点)
約5,950億円
(H12.10.13 時点)
約6,895億円
(H12.10.23 時点)
約731億円
(H13.3.31 時点)
資産(a)
18,227億円
21,900億円
13,000億円
1,545億円
22,330億円
37,250億円
6,900億円
負債(b)
21,256億円
28,400億円
16,176億円
1,910億円
28,280億円
44,145億円
7,632億円
プルデンシャル
生命
AIG エジソン
生命
マニュライフ
生命
大和生命
AIG スター
生命
ジブラルタ
生命
T&D フィナンシャル
生命
2,000億円
3,663億円
1,450億円
267億円
0円
0円
0円
削減ゼロ
原則90%に削減
原則90%に削減
原則90%に削減
原則90%に削減
原則92%に削減
削減ゼロ
2.75%に引下げ
1.5%に引下げ
1.0%に引下げ
1.0%に引下げ
1.5%に引下げ
1.75%に引下げ
2.6%に引下げ
H9.10.1
契約移転
H12.3.1
契約移転
H13.4.2
契約移転
H13.3.31
契約移転
H13.4.20
株式会社化
営業再開
H13.4.3
営業再開
H13.10.19
株式会社化
営業再開
○手続
○受け皿保険会社
○ 保 険 契 約者 保 護 機
構による資金援助額
(注)
○契約条件の変更等
責任準備金等
の縮減
予定利率
○救済実施日
(注)保険契約者保護機構によるセーフティネットにより、契約者は原則として、責任準備金の90%までが保障されることとなっている。
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