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田原市災害廃棄物処理計画(案) (PDF 3.1MB)

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田原市災害廃棄物処理計画(案) (PDF 3.1MB)
田原市災害廃棄物処理計画(案)
平成28年3月
田
原
市
目
次
第1章
1-1
1)
2)
3)
4)
1-2
1-3
1)
2)
3)
4)
1-4
1)
2)
基本的事項 ............................................................. 1
計画策定の趣旨........................................................... 1
目 的 ................................................................... 1
位置付け ................................................................. 1
計画策定の手順 ........................................................... 3
計画の管理 ............................................................... 4
災害廃棄物処理基本方針................................................... 5
対象とする災害........................................................... 6
災害廃棄物処理計画で対象とする災害 ....................................... 6
災害が発生した際に起こり得る事態の想定 ................................... 9
対象とする災害廃棄物等の種類 ............................................ 11
災害廃棄物等の発生量の推計 .............................................. 12
収集運搬・処理体制...................................................... 13
収集運搬体制 ............................................................ 13
処理体制 ................................................................ 14
第2章
2-1
1)
2)
2-2
1)
2)
3)
2-3
1)
2)
組織及び協力支援体制 .................................................. 18
組織体制・業務分担及び役割 .............................................. 18
田原市地域防災計画の組織体制 ............................................ 18
災害廃棄物処理の組織体制・業務分担及び役割 .............................. 19
行動計画................................................................ 20
災害廃棄物処理行動基本計画 .............................................. 20
情報収集・連絡体制 ...................................................... 23
教育・訓練 .............................................................. 25
関係機関・民間事業者等との連携等 ........................................ 26
協力・支援体制 .......................................................... 26
広報・各種相談 .......................................................... 30
第3章
3-1
3-2
1)
2)
3)
3-3
3-4
3-5
1)
2)
3-6
1)
災害廃棄物処理対策 .................................................... 32
被災状況調査・把握...................................................... 32
発生量・処理可能量...................................................... 35
発生量の推計 ............................................................ 35
推計結果 ................................................................ 40
必要処理量及び既存施設の処理可能量 ...................................... 42
基本処理フローの構築.................................................... 45
全体処理スケジュール.................................................... 47
収集・運搬体制の構築.................................................... 48
運搬ルートの検討 ........................................................ 48
運搬計画・体制 .......................................................... 51
仮置場の選定・運営管理支援 .............................................. 54
仮置場の分類等 .......................................................... 54
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
3-7
3-8
1)
2)
3-9
3-10
3-11
3-12
3-13
3-14
3-15
3-16
3-17
1)
2)
3)
3-18
仮置場の分別 ............................................................ 55
仮置場の必要面積 ........................................................ 56
仮置場の設置手順 ........................................................ 57
仮置場の選定 ............................................................ 58
仮置場運用管理上の留意事項 .............................................. 64
仮置場の復旧 ............................................................ 65
仮置場に関する協力体制 .................................................. 66
損壊家屋の解体・撤去.................................................... 67
廃棄物処理施設の対応.................................................... 68
民間及び東三河地域の周辺自治体の施設能力 ................................ 68
施設防災計画 ............................................................ 72
仮設処理施設の設置...................................................... 73
分別・処理・再生利用体制の構築 .......................................... 74
有害物質含有廃棄物等の処理 .............................................. 82
津波堆積物の処理・処分.................................................. 88
生活ごみ・避難所ごみの処理 .............................................. 92
し尿・生活排水の処理.................................................... 93
最終処分先の確保........................................................ 95
思い出の品の引渡し...................................................... 96
環境監視................................................................ 97
環境モニタリング ........................................................ 97
仮置場における火災対策 .................................................. 98
悪臭及び害虫発生対策 .................................................... 98
災害廃棄物処理にあたっての課題の整理 .................................... 99
第4章
災害廃棄物処理実行計画 ............................................... 102
第5章
財政支援措置 ......................................................... 103
資料偏
1. 災害廃棄物等発生量根拠資料
2. 可燃ごみ・不燃ごみ処理量及び災害廃棄物破砕処理量
3. 仮設施設能力算定表
4. 関係法令の整理
第1章
基本的事項
1-1 計画策定の趣旨
1) 目
的
平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災は、広範囲に渡る未曾有の被害とともに膨大な災
害廃棄物をもたらし、その処理は困難を極めた。
環境省は、東日本大震災で得られた経験や知見を踏まえ、
「災害廃棄物処理対策指針(平
成 26 年 3 月)」を策定し、災害時の廃棄物処理を迅速に進めるために、可能な限り事前に
対策を講じておくことの重要性を示している。
愛知県においては全域が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に、また、南海トラフ地
震に伴い津波が発生した場合に特に著しい津波災害が生ずる恐れがある地域として県内 3
市町(田原市・豊橋市・南知多町)が「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指
定されており、本市においては災害発生時の廃棄物処理対策の充実と強化を図ることが喫
緊の課題である。
本計画は、前述の「災害廃棄物処理対策指針(平成 26 年 3 月)」
、及び「愛知県災害廃棄
物処理計画における災害廃棄物等発生量(推計)(平成 27 年 7 月 愛知県)」を参考として、
「田原市地域防災計画(平成 27 年 6 月)
」が想定する災害により大量に生じる廃棄物等を、
迅速かつ適正に処理するために必要な事項を定め、市民の生活環境を守り、地域の早期復
旧・復興に寄与することを目的として策定するものである。
2) 位置付け
本計画は、環境省の「災害廃棄物処理対策指針(平成 26 年 3 月)」に基づき作成し、田原
市地域防災計画の下位計画として位置付けされるものである。
本市で災害が発生した際、災害廃棄物等の処理は、本計画で備えた内容を踏まえて進め
るが、実際の被害状況により柔軟に運用するものとする。
-1-
国
災害対策基本法(昭和36年法律第223号)
防災基本計画(平成24年9月 中央防災会議)
環境省防災業務計画(平成24年9月 環境省)
災害廃棄物処理対策指針(平成26年3月 環境省)
愛知県
田原市
愛知県地域防災計画(平成27年6月)
田原市地域防災計画(平成27年6月)
愛知県災害廃棄物処理計画(今後、策定予定)
田原市災害廃棄物処理計画(本計画)
災害発生後
田原市災害廃棄物処理計画(実行計画)
災害廃棄物処理に係る広域体制整備のための参考資料
大都市圏震災廃棄物処理計画作成の手引き(平成12年3月 旧厚生省)
災害廃棄物処理に係る広域体制整備の手引き(平成22年3月 環境省)
出典)「環境省災害廃棄物対策指針 平成 26 年 3 月」
(一部加筆訂正)
図 1-1-1 災害廃棄物処理に係る防災体制に関する各種法令・計画の位置付け
-2-
3) 計画策定の手順
本計画の策定手順を図 1-1-2 に示す。
1. 基 本 的 事 項
基本方針
災害廃棄物処理計画で想定する災害
災害が発生した際に起こり得る事態の想定
※
必
要
に
応
じ
廃棄物処理施設等の状況
、
て
3. 災 害 廃 棄 物 処 理 計 画
災害廃棄物処理の組織・体制の構築
被災状況調査・把握
災害廃棄物処理行動基本計画(災害発生前)
災害廃棄物処理実行計画
情報収集・連絡体制
発生量・処理可能量
教育・訓練
基本処理フローの構築
関係機関・民間事業者等との協力・支援体制
全体処理スケジュール
関係機関との連携
収集・運搬体制の構築
災害発生前に準備しておくべき事項
仮置場の選定・運営管理支援
田
原
市
地
域
防
災
計
画
へ
反
映
さ
せ
る
。
2.組織及び協力支援体制の構築
損壊家屋の解体・撤去
廃棄物処理施設の対応
仮設処理施設の設置
定
期
的
な
計
画
の
見
直
し
分別・処理・再生利用体制の構築
有害物質含有廃棄物等の処理
生活ごみ・避難所ごみの処理
津波堆積物の処理・処分
し尿・生活排水の処理
最終処分先の確保
思い出の品の引渡し
環境監視
4.フォローアップ
災害発生時、災害廃棄物処理実行計画の作成
策定した計画の実効性の検討
意見の公募と計画への反映
関連先との情報共有
・災害発生前
・災害応急対応時期
・災害復旧・復興時期
図 1-1-2 計画策定の手順
-3-
: 地震等災害が発生するまでの期間
: 人命救助から生活が再開するまでの期間
: 災害廃棄物の処理が終了するまでの期間
4) 計画の管理
田原市地域防災計画に基づき、庁内の関連部署と調整を図りながら、図 1-1-3 に示す流
れで点検を行い、継続的に計画を更新、管理する。また、田原市地域防災計画や国・県の
計画指針の改定等にあわせて計画の見直しを行うとともに、訓練や災害で抽出された課題
等による計画の実効性の検討、意見の公募等に応じて必要なフォローアップを行う。
Plan
Do
田原市災害廃棄物処理計画の策定
災害発生による災害廃棄物の処理
計画の策定
更新
公表
被災状況調査
災害廃棄物処理実行計画
災害応急対応
災害復旧・復興
Action
Check
継続的な計画の見直し
フォローアップ(毎年)
課題等に対する改善策の検討
体制等の見直し
訓練や災害で抽出された
課題等による実効性の検討、
関連先との情報共有等
図 1-1-3 計画策定と進行管理の流れ
-4-
1-2 災害廃棄物処理基本方針
本市の災害廃棄物の処理に関する基本方針は次のとおりとする。
 衛生的かつ迅速な処理による地域の復興
災害で発生したし尿を含む廃棄物の処理等については、速やかな防疫と復旧・復
興の観点から、衛生的かつできるだけ迅速に進め、地域の復興に努める。
具体的な計画:災害廃棄物処理実行計画の策定等
処理目標
災害発生後 3 か年
 広域的な相互協力体制等による処理の推進
多量に発生する災害廃棄物に対応するため、市内での処理が困難となる場合、近
隣自治体や周辺民間事業者と相互協力体制を整備し、広域的な処理を推進する。ま
た、仮置場の適正配置や有効な処理施設の設置についても検討する。
具体的な計画:応援協定の締結等
 安全・環境に配慮した災害廃棄物処理
災害廃棄物の解体・運搬・保管・処理の各工程の作業は、安全性を十分に確保し
つつ、周辺の生活環境への影響に配慮して進める。
具体的な計画:環境監視等(環境モニタリング、悪臭、騒音及び害虫発生対策等)
 分別・リサイクルの実施
災害対応時において、可能な限り災害廃棄物の分別を行い、廃棄物のリサイクル
を図る。
具体的な計画:基本処理フローに基づく分別・処理・再資源化等
目標リサイクル率 80%(東日本大震災での実績相当)
-5-
1-3 対象とする災害
1) 災害廃棄物処理計画で対象とする災害
本計画で対象とする災害は、「田原市南海トラフ地震被害予測調査(平成 27 年 3 月)
」に
基づき、表 1-3-1 に示す理論上最大想定モデル(東側ケース)とする。また、本計画にお
いて想定する地震を表 1-3-2 に示す。さらに、その被害想定を表 1-3-3~1-3-11 に示す。
ここで、理論上最大想定モデルとは、国が平成 24 年 8 月 29 日に公表した「あらゆる可
能性を考慮した最大クラスの地震・津波モデル」で、南海トラフで発生する恐れのある地
震・津波のうち、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波を想定したものであ
る。
なお、愛知県は、南海トラフ地震の想定モデルを、過去最大規模(既往最大と言われる
1707 年の「宝永地震」及びその他同規模の 4 地震)の地震を基に設定した過去地震最大モ
デルに設定し災害廃棄物処理計画を検討している。田原市では、災害から地域住民の生活、
身体及び財産を保護し、被害を最小限に軽減することを目指して上記の理論上最大想定モ
デルを想定することにより、過去地震最大モデルによる想定も含めた対策を実施する。
表 1-3-1 理論上最大想定モデル(東側ケース)
前提条件
震源域・波減域
地震の規模
風速
内
容
南海トラフの海溝上
地震動:M9.0(津波:M9.1)
5m/s
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書(平成 27 年 3 月)」
注)東側ケースとは、基本ケース(中央防災会議(内閣府)による東海地震、東南海・南海地震の検討結果
を参考に設定したもの)の強震動生成域をやや東側の場所に設定したもの。
表 1-3-2 本計画で想定する地震
地震名
震源域
市の震度
津波
理論上最大想定モデル(東側ケース)
南海トラフ周辺
震度 7
最短で約 6 分後に 30cm 津波到達 (渥美半島外海)
最大津波高 21m (渥美半島外海)
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書(平成 27 年 3 月)
」
表 1-3-3 建物被害の想定 (東側ケース)
項 目
地震動
液状化
津波
急傾斜地等
火災
建物被害総数
建物被害率
ブロック塀等転倒数
屋外落下物が発生する建物数
被害区分
全壊
全壊
全壊
全壊
焼失
全壊・焼失
全壊・焼失
冬・夕
10,279棟
13棟
817棟
36棟
1,278棟
12,423棟
41.40%
1,359箇所
3,170棟
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.136
注)建物棟数は30,031棟
-6-
表 1-3-4 人的被害の想定 (東側ケース)
単位:人
項 目
建物倒壊(うち屋内転倒物・屋内落下物)
浸水・津波
区分
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
死 者 数
重傷者数
軽傷者数
地震動
津 波
早期避難率高+呼びかけ
早期避難率低
急傾斜地崩壊等
火災
ブロック塀の転倒、屋外落下物
死傷者数合計
早期避難率高+
呼びかけ
早期避難率低
自力脱出困難者数・要救助者数
冬・夕
403 (27)
952 (100)
1,669 (429)
106
0
0
692
15
30
3
2
2
83
25
64
0
4
8
596
982
1,743
1,182
997
1,772
2,464
152
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.142
表 1-3-5 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【上水道】
機能支障(全給水人口約64,000人)
被害箇所数
管路延長(km)
(件)
約700
約2,900
被害率
(件/km)
4.38
上段:断水人口 下段:断水率
直後
1日後
7日後
1か月後
約64,000人
約63,000人
約47,000人
約17,000人
100%
99%
73%
27%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.143
表 1-3-6 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【下水道】
機能支障(全処理人口約31,000人)
管路延長(km)
約200
被害延長
(km)
約40
被害率
16%
上段:下水道機能支障人口 下段:機能支障率
直後
1日後
7日後
1か月後
約6,600人
約22,000人
約4,300人
約80人
22%
72%
14%
0%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.143
注)本市では、上記の公共下水道(全処理人口約31,000人)に加え、農業集落排水処理及びコミュニティプラント(合計処理人口
約28,000人)を整備済みであるが、公共下水道以外は、被害量や復旧を想定するための手法やデータがない。このため、農業
集落排水処理等については被害量及び復旧を想定できていない。
-7-
表 1-3-7 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【電力】
機能支障(全需要家数約43,000戸)
配電柱本数
(本)
配電柱被害
本数(本)
約31,000
約1,200
被害率
3.8%
上段:停電戸数 下段:停電率
直後
1日後
7日後
1か月後
約38,000戸
約35,000戸
約3,100戸
約2,200戸
89%
81%
7%
5%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.144
表 1-3-8 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【通信 固定電話】
機能支障(全回線数約13,000戸)
電話柱本数
(本)
電話柱被害
本数(本)
約11,000
約400
被害率
4.2%
上段:不通回線数 下段:不通回線率
直後
1日後
7日後
1か月後
約11,000戸
約11,000戸
約2,300戸
約1,100戸
90%
83%
18%
8%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.145
表 1-3-9 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【通信 携帯電話】
機能支障
上段:低波基地局率 下段:不通ランク ※
直後
1日後
7日後
1か月後
14%
83%
20%
18%
-
A
-
-
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.145
※
A;停電による停波基地局率と物理的被害に基づく固定電話不通回線率の少なくとも一方が 50%を超える。
B:停電による停波基地局率と物理的被害に基づく固定電話不通回線率の少なくとも一方が 40%を超える。
C:停電による停波基地局率と物理的被害に基づく固定電話不通回線率の少なくとも一方が 30%を超える。
-:上記のいずれにも該当しない。
表 1-3-10 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【ガス 都市ガス】
機能支障(全需要家数約200戸)
上段:復旧対象戸数 下段:供給停止率
直後
1日後
7日後
1か月後
約60戸
約60戸
約50戸
約20戸
23%
23%
20%
7%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.146
表 1-3-11 ライフライン施設被害 (東側ケース 冬夕発生) 【ガス LPガス】
需要世帯数
機能支障世帯数
機能支障率
約18,000世帯
約10,000世帯
58%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」 Ⅳ.被害予測結果p.146
-8-
2) 災害が発生した際に起こり得る事態の想定
想定した災害が発生した際に起こり得る災害廃棄物や生活ごみ、し尿の処理体制に影響
が生じる事態として次のような事項が想定される。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
田原市災害対策本部等の機能不全に伴う司令塔の欠如による災害廃棄物処理への
影響
 田原市の職員・施設等が被災した場合、災害対策本部が機能せず、災害復旧対
策に遅れが生じることにより災害廃棄物が増大化する。
 中央官庁の機能不全に伴い必要な措置の遅延が生じ、国・県の災害対策本部等
からの指示や調整等が円滑に実施されず、災害発生初期段階の消火活動や救命
救助等の初動対応が遅れることにより災害廃棄物が増大化する。
道路、橋梁、鉄道及び港湾等の交通施設の機能不全や機能低下による交通麻痺
 一般道路や高速道路の陥没、亀裂や浸水により通行障害が生じる。
 橋梁の崩落により通行障害が生じる。
 線路の陥没等により鉄道の運休や運転障害が生じる。
 港湾の係留被害や防波堤の損傷により運航障害が生じる。
発生したがれき等の膨大な災害廃棄物の運搬、処理・処分の長期化
 建物の倒壊等により廃棄物処理施設の通常の処理能力をはるかに上回るがれ
き等が発生し、街中に災害廃棄物があふれ、その処理が滞って災害廃棄物が散
乱した状況が長期間にわたることとなる。
災害廃棄物の発生により道路等の啓開作業が長期化し、災害廃棄物処理が遅延
 道路上の災害廃棄物の散乱、電柱の倒壊、道路の損傷、放置車両の発生等によ
る道路交通機能の低下により、救助活動に著しい支障を及ぼすとともに、活動
要因等の必要な人的・物的資源を円滑に搬送できなくなり、それに伴い災害廃
棄物の処理に遅れが生じる。
仮置場における災害廃棄物の長期間大量保管に伴う火災の発生や衛生状態の悪化
 仮置場における膨大な災害廃棄物の保管の長期化に伴い、火災の発生、衛生状
態の悪化をきたす。
廃棄物処理施設の被災による停止期間の長期化に伴う災害廃棄物処理の停滞
 地震・津波により廃棄物処理施設が被災・稼動停止した場合、資機材や薬剤、
補修等の人材の確保難により施設の補修・再稼動が遅れ、廃棄物処理施設の稼
動停止が長期化する恐れがある。
 このような場合に災害廃棄物の処理だけでなく、通常の生活ごみやし尿等の処
理に支障が生じる。
電力供給ネットワークやエネルギーサプライチェーンの機能停止に伴う廃棄物処
理施設への影響
 電力供給ネットワークや石油・ガスのサプライチェーンの機能が停止すること
で、発電所のダウンに伴う電力需要抑制による廃棄物処理施設の稼動への影響
が生じる。
 停電が長期化した場合、復旧活動や産業の生産活動が著しく低下し、結果的に
廃棄物処理に必要な資機材の不足に繋がる。
 電気、石油、ガス等のライフラインの機能が寸断されると、災害廃棄物の撤去
や収集運搬等、必要な資機材、人材の投入等、処理全般にわたって支障をきた
す。
-9-
(8)
資機材の不足や資機材の供給停止による災害廃棄物処理への影響
 大規模な災害の発生により災害廃棄物を処理・運搬等する重機が全国的に不足
し、災害廃棄物の処理に遅れが生じる。
 市内及び市外周辺工場施設の複合的な災害の発生により、エネルギー供給や資
機材製造にかかわる産業に被害が生じることで、廃棄物処理施設の稼動に必要
となる薬品や部品等の資機材の供給停止につながり、廃棄物処理施設の再稼動
の遅れにより災害廃棄物処理に多大な影響が及ぶ。
(9) 避難所からの生活ごみ、し尿等の集中発生
 建物の被災者や帰宅困難者が多数発生すること等に伴い、避難所からの生活ご
みやし尿等が集中して発生し、通常の処理に支障をきたす。ごみの収集や仮設
トイレのし尿汲み取りが追いつかない場合、衛生状態の悪化を招く恐れがあ
る。
(10) 災害廃棄物処理の停滞による衛生状態の著しい悪化
 災害廃棄物(特に感染性、腐敗性廃棄物等)の処理が遅れると、津波浸水区域
の家畜の死がいや肥料・飼料等の腐敗とそれに伴う悪臭や害虫の発生が深刻化
する。
 津波堆積物のうち、特にヘドロ状の堆積物は、有機物を含み粒度が小さいため、
放置しておくと腐敗による悪臭や乾燥による粉じん飛散等が生活環境上の支
障となる恐れがある。
(11) 仮設トイレ等の不足、膨大なし尿の排出によるし尿処理の停滞
 し尿処理施設の被災や収集運搬を担う許可業者等が被災することにより、膨大
なし尿の受入先が確保されないことで、被災地域のみならず被災地域外を含め
た汚水処理システムに多大な影響を及ぼし、悪臭のみならず感染症の発生も懸
念される。
 水道の断水が長期化することや下水道等の終末処理施設が長期間機能停止す
ると、幅広い区域のトイレが使用できなくなり、また、簡易トイレや仮設トイ
レの不足とともに、消毒剤、脱臭剤等が不足することにより、被災住民の衛生
状態が悪化する恐れがある。
(12) 有害物質の拡散・流出による環境媒体への汚染、汚染物の発生
 仮置場で保管される膨大な災害廃棄物から有害物質が流出すると、火災等によ
り環境媒体への汚染が生じ、生活環境への影響の悪化が生じる。
 工場で保有する油や有害物質の流出、火災等により有害物質を含む汚染廃棄物
が発生し、生活環境への影響が生じるとともに、廃棄物処理が長期化する。
 津波等により流出した有害物質やボンベ等の危険物に起因した火災等の恐れ
があるとともに、復旧活動従事者による労働安全衛生上の事故が生じる恐れが
ある。
出典)「巨大災害発生時における災害廃棄物対策のグランドデザインについて中間とりまとめ 環境省巨大地震
発生時における災害対策検討委員会 平成 26 年 3 月」(一部加筆訂正)
-10-
3) 対象とする災害廃棄物等の種類
本計画で対象とする災害廃棄物等の種類とその内容を表 1-3-12 に示す。
がれき等
表 1-3-12 災害廃棄物等の種類
区 分
種 類
内 容
木くず
家屋の柱、梁、壁材、家具類等
コンクリートがら、ア ・建物のコンクリート片やコンクリートブロック
スファルトくず等
・道路のアスファルトくず等
金属くず
・建物の鉄骨や鉄筋等の金属片
可燃物
・木くずを除く、繊維類、紙、プラスチック等が混合し
た概ね可燃物の廃棄物
不燃物
・コンクリートがら、アスファルトくず等及び金属くず
を除く、分別できない概ね不燃物の廃棄物
・農業用ビニール等を含む
廃家電
・被災家屋から排出されるテレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗
濯機・衣類乾燥機、エアコンの特定家電 4 品目
・携帯電話、パソコン等の小型家電製品
・炊飯器などのその他の家電製品
有害廃棄物
・石綿含有廃棄物、PCB、フロン類・CCA(クロム・
銅・砒素化合物木材防腐剤)・テトラクロロエチレン
(有機塩素系溶剤)等の有害物質
・農薬・殺虫剤、塗料・ペンキ、医薬品類、乾電池類、
蛍光管等の有害物質を含むもの
・使用済み注射器針、使い捨て注射器等の感染性廃棄物
処理困難物
・ピアノ、タイヤ、太陽光パネル等の市では処理が困難
なもの
・灯油、ガソリン、エンジンオイル、有機溶剤(シンナ
ー等)、ガスボンベ、カセットボンベ・スプレー缶、
消火器等の危険物
津波堆積物
・海底の土砂やヘドロが津波により陸上に打ち上げられ
堆積したもの
・陸上に存在していた農地土壌等が津波に巻き込まれた
もの
・魚網
腐敗性廃棄物
・家畜の死がい
・肥料・飼料等の廃棄物
廃自動車
・災害により被害をうけて使用できなくなった自動四輪
車、自動二輪車、原動機付自転車
廃船舶
・災害により被害をうけて使用できなくなった船舶
災害廃棄物
生活ごみ
避難所ごみ
し 尿
家庭ごみ
粗大ごみ
・家庭から排出される可燃ごみ、資源ごみ
・家庭から排出される不燃ごみ、粗大ごみ、その他
・避難所から排出される生活ごみ等
・災害用簡易組立トイレの便袋、仮設トイレ(他の市町
村・関係団体等から提供された汲み取り式トイレ)か
らの汲み取りし尿
・損壊家屋・公衆トイレ等からの汲み取りし尿
・浄化槽汚泥
-11-
4) 災害廃棄物等の発生量の推計
「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月」において想定する災
害廃棄物の発生量を表 1-3-13 に示す。また、参考として愛知県算定による過去地震最大モ
デルにおける災害廃棄物の発生量を表 1-3-14 に示す。
なお、災害発生時は、被害状況を踏まえた災害廃棄物の発生量を把握し、実行計画に反
映するものとする。
表 1-3-13 災害廃棄物の発生量
区分・品目等
計画発生量
(千 t)
1,818
767
18
42
1
2,646
がれき等
津波堆積物
腐敗性廃棄物
廃自動車
廃船舶
災害廃棄物合計
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月」
表 1-3-14 過去地震最大モデルにおける災害廃棄物の発生量(愛知県算定)(参考)
区分・品目等
計画発生量
(千 t)
863
472
1,335
がれき等
津波堆積物
災害廃棄物合計
出典)
「愛知県災害廃棄物処理計画における災害廃棄物等発生量(推計)について(市町村別災害廃棄物
等発生量推計 平成 27 年 7 月 2 日発表)
」
-12-
1-4 収集運搬・処理体制
1) 収集運搬体制
本市のごみ収集運搬体制を表 1-4-1 に示す。
表 1-4-1 家庭系ごみ収集運搬体制
通常時の分別区分
もやせるごみ
もやせないごみ
割れガラス陶器類
有害ごみ
紙 類
布 類
資 空 缶
源
小物金属
ご
ガラスびん
み
ペットボトル
回 数
週2回
月1回
月1回
プラスチック容器
月2回
月1回
白色トレイ
出典)「田原市ごみ処理基本計画 平成 24 年 2 月」
-13-
方法
体 制
ごみステーション
収集
委託
2) 処理体制
(1) 廃棄物処理施設
本市の廃棄物処理施設の概要を表 1-4-2 に示す。また、その位置を図 1-4-1 に示す。
その他に、ストックヤードとして赤羽根環境センター、渥美資源化センターがある。
赤羽根環境センター
【最終処分場】
表 1-4-2 廃棄物等処理施設
施設概要
処理能力
60 t/日(30 t/24h×2 系)
焼却設備
流動床式炭化炉方式
供用開始
平成 17 年度
処理能力
15 t/(5h・日)
処理方式
破砕、圧縮
供用開始
平成 6 年度
埋立地面積
3,900 ㎡
埋立容量
12,200 ㎥
渥美最終処分場
残余容量
埋立対象廃棄物
供用開始
埋立地面積
施設名称
炭生館【焼却施設】
東部資源化センター
【資源化施設】
残余容量
埋立対象廃棄物
供用開始
埋立地面積
残余容量
埋立対象廃棄物
夕陽が浜浄化センター
田原市赤羽根町西
山 1-68
102,277 ㎥
焼却残渣 不燃ごみ
平成 7 年度
6,900 ㎡ 田原市相川町鴫森
40,600 ㎥ 87-14
埋立容量
衛生センター
【し尿処理施設】
田原市相川町鴫森
87-5
6,158 ㎥
焼却残渣 不燃ごみ
平成 6 年度
44,080 ㎡ 田原市和地町南大
150,500 ㎥ 坂 2
埋立容量
第二東部最終処分場
所在地・連絡先
田原市緑が浜二号
2-91
34,666 ㎥
焼却残渣
平成 19 年度
供用開始
処理能力
処理方式
100 kL/日 田原市高松町尾村
嫌気性消化・好気性消化・活 崎 549
性汚泥処理方式
昭和 41 年度
日平均 175 ㎡ 田原市夕陽が浜 7
日最大 230 ㎡
接触ばっ気方式
平成 11 年度
供用開始
処理能力
(計画汚水量)
処理方式
供用開始
出典)「田原市ごみ処理基本計画 平成 24 年 2 月」
「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)
」
-14-
●炭生館
●
第二東部最終処分場
東部資源化センター
●衛生センター
●赤羽根環境センター(最終処分場)
●渥美最終処分場
0
出典)「国土地理院(maps.gsi.go.jp)
」(一部加筆訂正)
図 1-4-1 廃棄物処理施設の位置図
-15-
1000m
(2) 下水道処理施設
本市の公共下水道処理施設、農業集落排水処理施設及び汚泥処理施設の概要を表 1-4-3
~1-4-5 に示す。
表 1-4-3 公共下水道処理施設の概要
処理区
処理場名
処理方法
汚泥処理方式
計画汚水量
日平均
凝集剤併用循環式硝化脱窒法 (既設1,2系改造)
ベルトプレス脱水機
16,800㎥ 19,400㎥
田原
田原浄化センター
赤羽根
赤羽根浄化センター
OD法(間欠ばっ気法)
スクリュープレス脱水機
1,180㎥
渥美
渥美浄化センター
凝集剤添加活性汚泥法
スクリュープレス脱水機
2,950㎥
凝集剤併用型二段硝化脱窒法 (新設3~6系)
採択年度 完了年度
日最大
供用開始
年月日
S61
(H37)
H3.4.1
1,600㎥
H10
(H37)
H15.4.1
4,030㎥
H10
(H37)
H15.4.1
出典)「田原市HP(http://www.city.tahara.aichi.jp/kurashi/suidou/1001004/1002288.html)(平成27年9月更新版)」
表 1-4-4 農業集落排水処理施設の概要
計画汚水量
処理区
処理場名
処理方式
汚泥処理方式
採択年度 完了年度
日平均
日最大
供用開始
年月日
六 連
六連汚水処理場
土壌式接触循環ばっ気方式
生汚泥
195㎥
244㎥
S52
S55
S54.10.1
白 谷
白谷汚水処理場
土壌式接触循環ばっ気方式
生汚泥
108㎥
132㎥
S56
S59
S59.5.14
吉 胡
吉胡汚水処理場
土壌式接触循環ばっ気方式
天日乾燥床
135㎥
165㎥
S57
S59
S60.4.20
片 浜
片浜汚水処理場
沈殿分離併用接触ばっ気方式
生汚泥
100㎥
122㎥
S58
S60
S60.5.10
浦
浦汚水処理場
嫌気性ろ床併用接触ばっ気方式
生汚泥・天日乾燥床
594㎥
726㎥
S58
S63
S63.5.20
谷熊六連
谷熊六連汚水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
天日乾燥床
224㎥
274㎥
S59
S62
S62.5.1
波 瀬
波瀬汚水処理場
嫌気性ろ床併用接触ばっ気方式
生汚泥
248㎥
304㎥
S62
H1
H2.4.2
新 美
新美汚水処理場
嫌気性ろ床併用接触ばっ気方式
生汚泥
68㎥
83㎥
S63
H2
H2.7.1
野 田
野田クリーンセンター
回分式活性汚泥方式
遠心脱水機
1,298㎥
1,587㎥
H1
H8
H6.6.1
藤七原
藤七原汚水処理場
嫌気性ろ床併用接触ばっ気方式
生汚泥
151㎥
185㎥
H3
H6
H7.6.1
大久保
大久保浄化センター
回分式活性汚泥方式
遠心脱水機
621㎥
759㎥
H4
H9
H9.6.1
神 戸
神戸浄化センター
回分式活性汚泥方式
遠心脱水機
807㎥
987㎥
H5
H10
H9.6.1
大 草
大草浄化センター
回分式活性汚泥方式
天日乾燥床
394㎥
482㎥
H6
H11
H11.4.1
百 々
百々浄化センター
連続流入間ばっ気方式
天日乾燥床
186㎥
228㎥
H8
H12
H12.6.1
高 松
高松浄化センター
回分式活性汚泥方式
遠心脱水機
619㎥
756㎥
H4
H8
H9.4.21
若 戸
若戸浄化センター
回分式活性汚泥方式
遠心脱水機
716㎥
875㎥
H6
H11
H12.4.1
日 出
日出集落排水処理場
回転円板接触方式
生汚泥
103㎥
129㎥
S54
S57
S57.9.28
宇津江
宇津江集落排水処理場
嫌気性ろ床併用接触ばっ気方式
生汚泥
119㎥
145㎥
H3
H6
H7.4.1
和 地
和地集落排水処理場
回分式活性汚泥方式
生汚泥
438㎥
535㎥
H4
H9
H10.6.15
泉南部
泉南部集落排水処理場
回分式活性汚泥方式
生汚泥
327㎥
399㎥
H7
H11
H12.4,1
向 新
向新集落排水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
生汚泥
200㎥
244㎥
H10
H14
H15.4.1
小中山
小中山集落排水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
多重円盤脱水機
786㎥
960㎥
H12
H17
H18.4.1
岬中部
岬中部集落排水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
多重円盤脱水機
751㎥
917㎥
H14
H18
H19.4.1
泉北部
泉北部集落排水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
多重円盤脱水機
759㎥
927㎥
H19
H26
H25.4.1
中山
中山集落排水処理場
連続流入間欠ばっ気方式
多重円盤脱水機
621㎥
759㎥
H21
(H30)
(H28.4.1)
-
-
-
合計
-
-
-
10,568㎥ 12,924㎥
出典)「田原市HP(http://www.city.tahara.aichi.jp/kurashi/suidou/1001004/1002288.html)(平成27年9月更新版)」
-16-
表 1-4-5 汚泥処理施設の概要
処理区
田原
処理施設名
農業集落排水処理セン ター
処理方式
処理施設
化学反応方式・天日乾燥床
処理能力
乾燥床:24㎥×2レーン
採択年度 完了年度
3.0㎥/時間
H9
H10
供用開始
年月日
H11.4.1
出典)「田原市HP(http://www.city.tahara.aichi.jp/kurashi/suidou/1001004/1002288.html)(平成27年9月更新版)」
(3) 民間施設
民間の処理施設、応援協力体制にある処理施設等について、その処理能力、受入区分
等の概要を表 1-4-6 に示す。
表 1-4-6 民間廃棄物処理施設
施設の種類
ごみ処理施設
(破砕・選別
・醗酵施設)
施設概要
処理する廃棄
物の種類
燃え殻、汚泥、廃油、廃プラスチ 田原市神戸町北山 25-1
ック、紙くず、木くず、繊維くず、
動植物性残渣、ゴムくず、金属く
ず、ガラスくず等、がれき類、家
畜のふん尿
処理能力
ごみ処理施設
(破砕施設)
ごみ処理施設
(破砕施設)
ごみ処理施設
(造粒固化施設)
ごみ処理施設
(選別施設)
設置場所
最大で 192 t/日(24 時間)
設置業者
株式会社 丸八
処理する廃棄
物の種類
処理能力
木くず
設置業者
株式会社 冨田組
処理する廃棄
物の種類
処理能力
木くず
設置業者
田原環境サービス
処理する廃棄
物の種類
処理能力
汚泥
設置業者
斉竹鉱建 株式会社
処理する廃棄
物の種類
処理能力
家畜のふん尿
設置業者
オール有機質肥料纂 株式会社
田原市野田町上桜 1-1
140.8 t/日(17.6 t/時間)
田原市野田町向山 1-1-1
38.4 t/日(4.8 t/時間)
株式会社
田原市野田町向山 1-317
640 ㎥/日(80 ㎥/時間)
田原市大久保町黒河
22-515
最大で 48 t/日(6 t/時間)
出典)
「愛知県HP(http://kankyojoho.pref.aichi.jp/haikigyosya/gyousya_kensaku.aspx)」 (平成 27 年 9 月更新版)
-17-
第2章
組織及び協力支援体制
2-1 組織体制・業務分担及び役割
1) 田原市地域防災計画の組織体制
田原市地域防災計画で定められている災害発生直後の廃棄物処理関連部署及び本計画で
発生が懸念される廃棄物処理関連部署の所掌事務を表 2-1-1 に示す。
表 2-1-1 地域防災計画廃棄物関連部署の所掌事務
機関名
市民環境部・協力部
【ごみ処理】
都市建設部・協力部
【がれき処理】
【がれき処理】
水道部
【し尿処理】
産業振興部
所掌事務
・被害状況の把握
・作業計画の策定
・臨時集積所の設置
・臨時配車要請
・器具・機材等の確保
・ごみ等の処理
・分別・集積・収集についての広報
・適正処理の指導事務
・仮置場の確保
・障害物除去作業に伴うがれき搬送
・がれき処理の手続き等の周知
・解体・撤去申請の受付窓口の設置
・解体・撤去作業の委託
・下水道機能の活用
・仮設トイレ等の設置
・し尿処理計画の策定
・協定業者によるし尿収集車等の確保
・し尿の収集・処理
【腐敗性廃棄物の処理】 ・家畜死体の処理
出典)「田原市地域防災計画 平成 27 年 6 月修正 p.288」
(一部加筆修正)
-18-
2) 災害廃棄物処理の組織体制・業務分担及び役割
災害廃棄物処理組織を図 2-1-1 に示す。組織体制は、災害発生時に職員自身も被災して
いることを想定しておく必要がある。
災害廃棄物処理組織
田原市行政組織(案)
災害廃棄物処理組織の業務概要
災害廃棄物処理責任者
総務担当
人員数(案)
市民環境部長
総合調整係
市民環境部・協力部
2~3名
・災害廃棄物処理実行計画の策定
・災害廃棄物発生量、処理可能量の算出
・収集運搬車両の手配、処理施設の調整
・仮置場、集積所の必要箇所、面積算出及び手配
・ごみ、し尿の収集計画
・一次、二次仮置場の選定、決定
市民環境部・協力部
1~2名
・災害廃棄物対策の市民周知
・市民からの問い合わせ対応
・支援要請及び支援物資手配
市民環境部・協力部
総合調整係
が兼務
・事業者の指導
・産業廃棄物の管理
・危険物、処理困難物、有害廃棄物の管理
・不法投棄、不適正排出の防止、管理
市民環境部・協力部
1名
事務処理係
・国、県への災害報告
・災害等廃棄物処理事業事務
・廃棄物処理施設災害復旧事業事務
市民環境部・協力部
総合調整係
が兼務
ごみ収集係
・ごみ収集、運搬の管理
・民間事業者等との協力、調整
市民環境部・協力部
1名
し尿収集係
・し尿収集、運搬の管理
・民間事業者等との協力、調整
水道部
2名
仮設トイレ係
・仮設トイレの設置、維持管理
水道部
し尿収集係
が兼務
市民環境部・協力部
災害規模
による
・各担当の総括及び災害対策会議の運営管理
・廃棄物処理関連部署の職員の参集状況の把握、
配置、指揮命令系統の確立
・災害対策本部との連携、連絡調整
・民間事業者との連携調整、支援要請
・受援窓口の設置
・建物、道路、橋梁、ライフライン等の被災状況
調査、把握
・浸水被害状況の調査
・浄化槽、汲取便所被害状況の調査
・災害廃棄物等対策関係情報の集約
・中間処理場、最終処分場、し尿処理施設の施設、
要員等の被災状況
・ごみ処理業者の車両、要員等の被災状況
・ごみ許可業者の車両、要員等の被災状況
廃棄物処理計画係
対外交渉・市民広報係
事業者指導係
収集・運搬担当
災害廃棄物・生活ごみ処理担当
災害廃棄物解体撤去係
仮置場係
災害廃棄物・生活ごみ処理係
し尿処理担当
し尿処理係
・災害廃棄物の撤去
・損壊家屋等の解体撤去
・廃船舶や漁網の撤去
・家畜死がいの処理
・仮置場・集積所の設置及び運営管理
・搬入許可証の発行、活用
・ごみ処理施設の点検、復旧
・災害廃棄物、生活ごみの処理
・廃船舶や漁網の処理
・代替処理施設の確保
・思い出の品の引渡し
・し尿処理施設の点検、復旧
・し尿の処理
・代替処理施設の確保
図 2-1-1 災害廃棄物処理組織
-19-
都市建設部・協力部
環
境
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
産業振興部
市民環境部・協力部
1~2名
市民環境部・協力部
各施設現状
の人員
炭生館
東部資源化センター
赤羽根環境センター
第二東部最終処分場
渥美最終処分場
水道部
衛生センター
現状の
施設人員
2-2 行動計画
1) 災害廃棄物処理行動基本計画
災害廃棄物処理に係る行動計画は、災害の程度により異なるので、東日本大震災を参考
に、表 2-2-1 に示す時期区分で作成する。また、災害状況に応じて実行計画で見直すもの
とする。
表 2-2-1 災害発生後の時期区分と特徴
時期区分
初 動 期
時期区分の特徴
・人命救助が優先される時期
時間の目安
災害発生後数日間
・災害対策体制整備、被害状況の調査確認、必要機材の確
保等の期間
応急対応
・避難所生活が本格化する時期
(前半)
・主に優先処理が必要な災害廃棄物を処理する期間
応急対応
・人や物の流れが回復する時期
(後半)
・災害廃棄物の本格的な処理に向けた準備を行う期間
復旧・復興
・避難所生活が終了する時期
~1 週間程度
~3 か月程度
~3 年程度
・一般廃棄物処理の通常業務化が進み、災害廃棄物の本格
的な処理が並行する期間
出典)「災害廃棄物対策指針 平成 26 年 3 月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部」
(一部加筆訂正)
注)時間の目安は、東日本大震災クラスを想定
-20-
災害応急対応
区分
処理組織
【初動期】
人命救助が優先される時期
(災害発生後数日間)
【応急対応(前半)】
避難所生活が本格化する時期
(~1週間程度)
【応急対応(後半)】
人や物の流れが回復する時期
(~3か月程度)
【復旧・復興】
避難所生活が終了する時期
(~3年程度)
災害廃棄物処理組織の配備、運営管理(p.18、19)
指揮命令系統の確立(p.18、19)
体制構築
災害対策本部との連携体制確立(p.18、19)
民間業者への撤去・運搬等支援要請(p.26~29)
受援窓口の設置(p.28)
総
合
調
整
係
道路、橋梁の寸断、破損状況の調査(p.32)
電気、水道、下水道の寸断、破損状況の調査(p.32)
被災状況調査・把握
(災害対策本部より情報収集)
建物の倒壊、焼損状況の調査(p.32)
浸水被害状況の調査(床上、床下)(p.32)
浄化槽、汲取便所被害状況の調査(p.32)
総
務
担
当
中間処理場・最終処分場・し尿処理施設の施設・要員等の被災状況の調査(p.32)
ごみ・し尿処理施設関連施設
被害状況調査・把握
ごみ収集業者の車両・要員等の被災状況の調査(p.32)
ごみ収集許可業者の車両・要員等の被災状況の調査(p.32)
災害廃棄物・生活ごみ・避難所ごみ・し尿発生量・処理可能量の推計(p.35~44)
廃棄物処理計画係
処理フロー計画(p.45、46)
処理スケジュール計画(p.47)
解体・撤去量等各種相談窓口の設置(p.31)
対外交渉・市民広報係
市民への周知・広報等(p.30)
支援要請及び支援物資手配(p.26~29)
産業廃棄物、危険物・処理困難物・有害廃棄物の回収・撤去・処理等の指導並びに不法投棄・不適正排出の発生防止等の指導及び監視
事業者指導係
愛知県への災害報告(p.23)
事務処理係
災害等廃棄物処理事業補助金・廃棄物処理施設災害復旧事業交付申請(p.103)
解体撤去申請の受付
解体業者への解体工事発注
図 2-2-1 災害廃棄物処理行動基本計画案(1/2)
-21-
災害応急対応
区分
処理組織
【初動期】
人命救助が優先される時期
(災害発生後数日間)
【応急対応(前半)】
避難所生活が本格化する時期
(~1週間程度)
【応急対応(後半)】
人や物の流れが回復する時期
(~3か月程度)
【復旧・復興】
避難所生活が終了する時期
(~3年程度)
障害となる路上災害廃棄物の撤去【道路部局】
収
集
・
運
搬
担
当
ご
み
収
集
係
災害廃棄物収集運搬の実施
災害廃棄物の収集・運搬
有害物質含有廃棄物等に対する安全性の確保(p.82~87)
被災自動車・船舶の移動・運搬(p.78~81)
生活ごみ・避難所ごみ置き場の確保(p.92)
生活ごみ・避難所ごみ収集運搬ルートの選定(p.48~50)
生活ごみの収集・運搬
生活ごみ・避難所ごみ収集運搬の実施(p.48~52、92)
し尿収集係
し尿収集運搬の実施(p.48~53、93)
仮設トイレ係
仮設トイレの設置・維持管理
倒壊の可能性のある建物の優先解体(p.67)
災害廃棄物等解体撤去係
その他被災建物の解体(p.67)
仮置場必要面積の算定(p.56)
仮置場の選定(p.58~63)
仮置場係
災
害
廃
棄
物
・
生
活
ご
み
処
理
担
当
仮置場設置に対する協力支援(p.66)
仮置場の設置・管理・運営(p.64)
仮置場の復旧・返却(p.65~66)
災
害
廃
棄
物
・
生
活
ご
み
処
理
係
処理施設被災状況の調査・把握(p.68~71)
処理施設の稼働
処理施設の復旧(p.72)
仮設処理施設の設置(p.73)
腐敗性廃棄物の優先処理(p.78)
分別・再資源化・処理
危険物・有害廃棄物の選別・保管(p.82~87)
破砕・選別・焼却・再資源化の処理(p.42~46、74~81)
受入に関する地元説明・合意形成
最終処分
最終処分の実施(p.44~46、95)
津波堆積物・漂着物の処理(p.88~91)
津波堆積物の処理・処分
環境モニタリング等の実施(p.97~98)
各係共通
火災対策
悪臭・害虫・飛散・漏水等対策
し尿処
理担当
し尿処理係
仮設トイレからの収集・運搬(p.52~53、93、94)
仮設トイレの撤去
図 2-2-1 災害廃棄物処理行動基本計画案(2/2)
-22-
2) 情報収集・連絡体制
災害廃棄物の発生量、処理の状況、施設の被災状況等、収集した情報は総務担当総合調
整係(廃棄物対策課)で集約し、一元管理を行う。
災害発生時の連絡体制については、携帯電話以外の複数の手段(移動型防災無線等)を
確保し、図 2-2-2 に示す災害情報一般的収集伝達系統図に基づき行う。平常時には、防災
担当部署と連携し、市民に対して災害発生時の情報伝達や広報手段について周知を図る。
また、災害発生時に収集伝達すべき情報及び項目を表 2-2-2 に示す。
情報収集・
田原市
連絡
災害対策本部
東
三
河
総
局
愛知県
情報収集・連絡
総務担当 総合調整係
(市民環境部 廃棄物対策課)
愛知県警察本部
報告
情報収集・連絡
東三河地域の
周辺自治体
情報収集・連絡
大規模災害時廃棄物対策
中部ブロック協議会
住民・公共団体
防災上重要な施設の管理者
図 2-2-2 災害情報一般的収集伝達系統図
-23-
表 2-2-2 情報収集・伝達項目
受信者
・愛知県
・東三河地域の
周辺自治体
時期区分
初動期
~
発信者
応急対応
収集・伝達情報内容
・廃棄物処理施設の被災状況
・利用できる施設、機材、車両、人的資源等
・収集ルートの被災状況
(前半)
総合調整係
~
総務担当
・関連団体
・ボランティア
・粗大ごみ等の発生見込量と処理方法、受入先
応急対応 ・し尿の処理方法、受入先
(前・後半) ・応援者の宿泊場所等の確保状況
・必要とする応援内容
・災害の発生日時、場所、被害概要、気象状況
・浸水状況(床上、床下、損壊戸数)
・道路、橋梁、電気、水道、下水道の被害状況
初動期
・廃棄物処理施設の被災状況
応急対応 ・利用できる施設、機材、車両、人的資源等
(前半)
・収集ルートの被災状況
・応援者の宿泊場所等の確保状況
・必要とする応援内容
・ごみ収集方法、排出先、収集時期、収集期間
応急対応 ・廃棄物の分別方法
(前・後半) ・仮置場の設置場所及び利用方法
・市の問い合わせ窓口
・市
民
出典)
「災害廃棄物対策指針資料編 平成 26 年 3 月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部」
(一部加筆訂正)
-24-
3) 教育・訓練
災害廃棄物処理計画の実効性を保つため、計画の内容について平常時から担当職員を対
象とする防災教育を行うとともに、計画的に防災訓練を行う。防災訓練終了後に防災訓練
の検証を行い、防災対策の課題等を明らかにするとともに、必要に応じて防災対策の改善
措置を講じるものとする。災害廃棄物処理に関する防災教育計画を表 2-2-3 に、災害廃棄
物処理に関する防災訓練計画を表 2-2-4 に示す。
表 2-2-3 災害廃棄物処理に関する防災教育計画
防災教育名称
初任研修
防災教育対象者
廃棄物関連部署新任者
定期研修
廃棄物関連部署職員
講演会
廃棄物関連部署職員
具体的な教育内容
田原市地域防災計画及び田原市
災害廃棄物処理計画の机上教育
・既存関連資料の確認
・被害状況の把握方法
・発生量の把握方法
・がれきの収集、運搬
・仮置場の設置手法
・がれきの処理方法
・既存処理施設の点検方法
・再資源化方法
・最終処分方法
・その他
田原市地域防災計画及び災害廃
棄物処理計画の詳細、改訂事項
に関する机上教育、事例検討
災害廃棄物処理経験者による事
例紹介や専門家による処理技術
の講習
実施時期
毎年 4 月
1 回/年程度
適宜
表 2-2-4 災害廃棄物処理に関する防災訓練計画
防災訓練名称
非常通信訓練
消火訓練等
処理施設非常停
止訓練
災害図上訓練
受援訓練
防災訓練対象者
・廃棄物関連部署職員
・炭生館
・衛生センター
・上記各施設維持管理
事業者
・廃棄物関連部署職員
・上記各施設維持管理
事業者
・廃棄物関連部署職員
具体的な訓練内容
実施時期
災害時の通信ルート(防災無線) 2~3 回/年
を活用した被害情報等の伝達、
応援要請訓練(県及び防災関係
機関)
施設の消火訓練、避難誘導訓練 2 回/年
施設運転要領書に基づく非常停
止等
災害発生、被害状況想定、避難
経路、避難場所、即応性のある
避難準備、地域住民や関係機関
との対応や連携等確認
受援窓口として、被害情報等の
伝達、支援の受入調整、進行管
理訓練
-25-
1 回/年
1 回/年
1 回/年
2-3 関係機関・民間事業者等との連携等
1) 協力・支援体制
災害廃棄物処理にあたっては、本市が主体となり自区内処理を行うことを基本とするが、
災害予防、災害応急対応、復旧・復興等では、県、周辺自治体及び関係団体との協力・連
携により広域的な処理を進める。関係機関、民間事業者等との協力・支援体制を図 2-3-1
に示す。
田原市
支援要請・
状況報告
東
三
河
総
局
支援 愛 知 県
災害対策本部
支援要請・状況報告
東三河地域の周辺自治体
報告
総務担当 総合調整係
(市民環境部 廃棄物対策課)
支援・協力 大規模災害時廃棄物対策
中部ブロック協議会
応援協定に基づく
支援要請
他県(災害対策本部)
支援
愛知県産業廃棄物協会
愛知県、市町、一部事務組合
愛知県土地家屋調査士会
(一社)地域環境資源センター会員
民間会社
田原市上下水道工事業協同組合
田原土木協会
田原建設業協会
国土交通省中部地方整備局
(災害廃棄物処理)
(一般廃棄物処理・下水道処理)
(家屋被害状況調査)
(農業集落排水施設災害応援)
(下水道災害応援)
(上下水道災害応援)
(土木災害応援)
(建築災害応援)
(情報交換)
図 2-3-1 協力・支援体制図
-26-
被災していない市町村
愛知県警・自衛隊
愛知県衛生事業協同組合
(一社)愛知県廃棄物協会
愛知県解体工業連合会
愛知県フロン回収・処理促進協議会
愛知県、周辺自治体及び関連団体との協力・連携により広域的な処理を行うにあたり、
実施する内容は、以下に示すとおりである。
(1) 支援要請
災害廃棄物の処理が自区内資機材だけでは困難と判断される場合には、東三河地域の
周辺自治体を始め、県・関連団体に対して協定書等に基づき支援や調整等を要請する。
災害発生時の主な要請内容を表 2-3-1 に、
応援協定等で締結しておくべき内容を表 2-3-2
に、本市の災害等廃棄物処理に関連する応援協定等を表 2-3-3 に示す。
表 2-3-1 主な協力要請内容
区 分
全 般
収集・運搬
処 理
内 容
協力要請先
県、近隣市町村 関係団体等
廃棄物処理施設の被災・復旧状況と支援要請
上下水道施設の被災復旧状況と支援要請
収集・運搬ルートの被災・復旧状況と啓開支援
人材応援の可否
災害用トイレの保有・配備状況と支援要請
がれき収集・運搬の支援要請
し尿収集・運搬の支援要請
がれき処理の支援要請
○
○
ごみ処理の支援要請
○
○
し尿処理の支援要請
○
○
仮設処理施設の設置
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
表 2-3-2 応援協定等で締結しておくべき内容
区 分
全 般
収集・運搬
処 理
締結しておくべき内容
被災状況調査に必要な人員や機材等の派遣
災害廃棄物処理に必要な資機材等の提供と斡旋
災害廃棄物処理に必要な人材の派遣
災害廃棄物処理に関する技術者、アドバイザー及び専門家の支援
がれきやし尿の収集・運搬のための車両や人材の派遣、燃料等の提供
廃棄物処理施設の復旧・補修の実施
仮置場や処理のための用地の提供
がれきの破砕・焼却等の中間処理の実施と処理業者の斡旋
仮設トイレの提供・設置
-27-
表 2-3-3 災害等廃棄物処理に関連する応援協定等
協定書
上下水道災害応援に
関する協定書
締結者
田原市上下水道
工事業協同組合
締結年月日
平成 16 年 4 月 1 日
応援要請内容
給水作業、復旧作業、
仮設トイレの設置、資
機材の提供、作業員の
斡旋
災害その他非常時の場
合の応援活動
人員の派遣、必要な機
材の調達等
田原市土木災害応援
に関する協定書
農業集落排水施設災
害対策応援に関する
協定
下水道災害応援に関
する協定書
田原市建築災害応援
に関する協定書
災害時の情報交換に
関する協定
災害時における家屋
被害状況調査に関す
る協定書
災害時の一般廃棄物
処理及び下水道処理
に係る相互応援に関
する協定書
災害廃棄物の処理に
関する協定
田原土木協会
平成 18 年 9 月 1 日
一般社団法人地
域環境資源セン
ター会員
民間会社
平成 19 年 3 月 23 日
平成 22 年 4 月 1 日
し尿収集運搬作業
田原建設業協会
平成 22 年 4 月 1 日
国土交通省中部
地方整備局
愛知県土地家屋
調査士会
平成 23 年 7 月 1 日
災害その他非常時の場
合の応援活動
災害時の情報交換
平成 25 年 5 月 8 日
家屋の被害状況調査
愛知県、市町、一
部事務組合
平成 26 年 1 月 1 日
一般廃棄物の円滑な処
理、生活環境の保全
愛知県産業廃棄
物協会
平成 27 年 8 月 12 日
処理に必要な要員や車
両、資機材の支援等
(2) 受援対応
災害発生時の被害状況により、受援を必要とする可能性がある。その際に円滑な運営
を行うため、災害発生前からその体制を整えておく必要がある。そのための実施内容を
表 2-3-4 に示す。
表 2-3-4 受援対応に係る実施内容
実施内容
・委託処理や職員派遣等の円滑な応援・受援対策のため、体制の整備を図るとともに
教育訓練を実施する。
・受援側と応援側の意思疎通と全体の需給調整を可能にする「受援窓口」等を設置し、
専任職員を置く。
・定期的な調整会議を開催し、応援の受入調整や進行管理、受援終了の検討、必要経
費の把握を行う。
・保管スペースと進入経路に留意し、物資集積・搬送拠点を確保しておくともに、輸
送手段を確保する。
-28-
(3) 支援対応
災害時の支援として、県もしくは他自治体から要請があった場合のために、災害発生
前から体制を整えておく必要がある。そのための実施内容を表 2-3-5 に示す。
表 2-3-5 支援対応に係る実施内容
実施内容
・県及び他自治体から協定等に基づく支援要請を受けた場合には、保有する資機材や
人員に応じて、交代要員も含め必要な支援体制を整備する。
・県及び他自治体から処理の支援要請を受けた場合は、処理施設の稼動状況等から受
入れの可否、受入可能量等の検討を行う。
・支援(委託処理)を行う場合は、市町村間で受入手続きを行うとともに、必要に応じ
受入施設の周辺住民等に対し説明を行い、合意形成を図る。
(4) 広域処理体制
被害状況により市内既存施設では処理できない可能性があるため、広域処理のための
体制を整えておく必要がある。そのための実施内容を表 2-3-6 に示す。
表 2-3-6 広域処理に係る実施内容
実施内容
・処理工期を短縮するために、県及び近隣自治体と連絡体制や手順について、協議会
や連絡会議を設置し、情報共有や訓練を実施する。
・災害発生後の迅速な対応のため、契約書等の様式を常備する。
・広域処理体制について、産業廃棄物処分場や一般廃棄物最終処分場を所有する県外
の自治体等と災害廃棄物処理に係る協定締結について検討を行う。
・自区内の廃棄物処理施設において、区域外の災害廃棄物を処理する際の手続きをあ
らかじめ定める。
・広域処理について、受援体制と支援体制の両面から体制を検討する。
(5) 事務委託
東日本大震災の被災地方公共団体において、県が市町村に代わって災害廃棄物の処理
を行われた。本市においても、市単独での処理が困難な場合が想定される。その際には、
地方自治法第 252 条の 14 第 1 項の規定に基づく事務の委託を行う場合の規約「総務省、
環境省 事務連絡 災害廃棄物処理事務の委託に関する規約例について 平成 23 年 4 月 4
日」に準拠して県と協議を行う。
委託を行う場合の参考として規約例を資料編 4-4 に示す。
-29-
2) 広報・各種相談
災害発生前、災害発生後及び復興・復旧時期の住民への啓発・広報方法は以下のように
行う。
(1) 災害発生前
市民に災害廃棄物処理等に関する情報として災害ごみ、避難所でのごみの出し方を次
の方法で市民に周知を行う。
・自治会組織
・広報紙の配布
(2) 災害発生後
① 情報伝達方法等
災害発生時は、通信の不通等が想定されるため、災害廃棄物処理等に関する情報を多
くの市民に周知できるよう、表 2-3-7 の方法で情報の伝達を行う。
表 2-3-7 対応時期別の発信内容
時期区分
初動期
伝達方法
・防災行政無線
の活用
応急対応
・自治会組織、
田原市HP、
広報車の活用
・避難所への掲
示板の設置
復旧・
復興
・広報紙の配布
・自治会組織、
田原市HP、
広報車の活用
・避難所への掲
示板の設置
発信内容
留意事項
・有害・危険物の取 ・優先して伝達すべき情報(被害状況や
余震、安否確認、避難所や救援物資支
り扱い
給)の周知を阻害することや、多種の
・生活ごみやし尿及
情報を提供し、混乱を招かないように
び浄化槽汚泥等の
配慮する。
収集体制
・問い合わせ先 等 ・対応する職員によって提供する情報や
用語に齟齬がないように、Q&A集な
どを作成し、情報の一元化に努める。
・具体的な取り扱いが決定しない段階で
・仮置場への搬入
は、住民側に対して当面の対処方法に
・被災自動車等の確
ついて明示する。
認
・被災家屋の取り扱 ・仮置場の位置や搬入時期、搬入車両制
限等の具体的な指示情報を発信する。
い
・倒壊家屋の撤去等 ・被災現場での初期分別及び仮置場での
分別・整理のため、計画するフローに
に関する具体的な
沿った分別の手引きを、写真やイラス
情報(対象物、場
トを用い、誰にでもわかりやすいもの
所、期間、手続き
を作成する。
等)等
・処理・処分先等の ・仮置場への搬入に関した通行禁止・不
最新情報 等
可ルート等を示し、円滑に処理できる
よう住及び事業者に対して協力を要
請する。
出典)
「災害廃棄物対策指針資料編 平成 26 年 3 月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部」
(一部加筆訂正)
-30-
② 窓口
被災者からさまざまな相談・問い合わせが寄せられることが想定されるため、通信網
復旧後は専用コールセンターの設置等受付体制及び情報の管理を行う。
災害廃棄物処理に関する相談窓口は、総務担当対外交渉・市民広報係(市民環境部)
に設置する。相談窓口には、廃棄物の分別方法、仮置場の利用方法等、必要な情報を文
書化して常備する。
(3) 復旧時期
市民に集積所の設置状況、搬入、分別方法、思い出の品の保管状況等の周知を行うと
ともに、便乗ごみ、不法投棄、野焼き等の不適正処理の禁止を徹底する。
災害対策本部を通じ、報道機関に対して災害廃棄物処理の進捗について、定期的な情
報発信を行う。
-31-
第3章
災害廃棄物処理対策
3-1 被災状況調査・把握
総務担当総合調整係は、災害発生後直ちに、表 3-1-1 に示すように、災害対策本部の組織
のもと、災害の被害状況の全貌を可能な限り調査・把握または情報収集し、コミュニティ協
議会ごと廃棄物の種類別に災害廃棄物発生量を調査する。
また、災害発生前に事前に把握・準備しておくべき事項を表 3-1-2 に示す。
さらに、災害廃棄物処理計画を策定するにあたり、準備しておくべき事項を表 3-1-3 に示
す。
表 3-1-1 災害発生時の被害状況調査項目
時期区分
初動期~応急対応(前半
)
応急対応(前半 ~
応急対応(後半
調査・把握項目
・津波浸水区域、浸水面積、深さ、津波避難
区域
・土砂災害地
・緊急輸送道路通行止め被災か所
・橋梁崩壊場所
・被害住宅棟数、被害事業所数
・被害公共施設数
・災害廃棄物等発生量
・被害収集運搬車両や重機の被災状況
・協力支援者の被災状況
・廃棄物処理施設被災状況
・市内の処理可能量と受入条件
・県内の他市町の受入可否と余力、受入条件、
費用及び住民等との協定
・県、市内の民間処理施設の処理可能量と受
入条件、費用
・産業廃棄物協会等からの被災自治体外施設
の受入可能性に関する情報収集
-32-
調査書類
・ 防災マップ
・ 地区別地震・津波避難マップ
・ 都市計画図、白図
・ 施設台帳
・ 施設台帳
) )
表 3-1-2 災害発生前に把握・想定しておく項目
災害別
地 震
津 波
火 災
津
波
調査項目
・地形等
(田原市HP)
調査事項
・地図
・建物設置状況等
・設置棟数
・延床面積
・浸水区域
・浸水深の状況
・浸水面積
・浸水深
把握内容
・防災マップによる防災倉庫及び水防倉庫の位置
・津波浸水想定区域
・津波避難対象区域
・砂防指定地
・急傾斜地崩壊危険箇所
・土砂災害警戒区域
・土砂災害特別警戒区域
・緊急輸送道路(一次・二次)
・避難場所
・集合場所
・集合場所及び避難場所への主な避難ルート
・建物構造別住宅及び事業所設置数と延床面積に
よるがれき発生量の推定(木造、鉄筋コンクリ
ート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、軽
量鉄骨造、その他)
・浸水面積と浸水深による津波堆積物の体積の推
定
・用途地域や地域別浸水域の分布
-33-
表 3-1-3 災害等廃棄物処理計画にあたり事前に準備しておくべき主な事項
計画項目
発生量・処理可能
量
基本処理フロー
全体スケジュール
収集・運搬
仮置場
損壊家屋の解体・
撤去
廃棄物処理施設
仮設処理施設
分別・処理・再資
源化
生活ごみ、避難所
ごみの処理
し尿
最終処分
思い出の品
環境監視
準備事項
災害により発生するがれき等や生活ごみ発生量と処理可
能量
災害廃棄物処理対象物の基本的な処理の方法
初動期から復興までの全体スケジュール
災害時に使用可能な収集・運搬車両数や積載可能量・車
両概要
収集・運搬上不可欠になると想定される輸送道路等重要
ルートの選定
仮置場の必要面積の算出
一次・二次仮置場候補地の選定
仮置場に関する協力支援要請体制
解体・撤去に関する協力支援要請体制
参照ページ
各処理施設の運転継続に不可欠な事項
仮設処理施設の必要性
仮設処理施設に関する協力支援要請体制
基本処理フローと処理対象物留意事項に基づき、処理方
法及び処理可能な事業者の把握
通常の生活ごみと避難所ごみの収集・運搬上不可欠にな
ると想定される幹線道路の重要ルートの選定、収集運搬
方法、分別方法
生活ごみ、避難所ごみからの発生量
各戸や避難所で排泄されるし尿の貯留に必要な仮設トイ
レ設置数・備蓄数
仮設トイレ等の便槽からのし尿発生量
基本処理フローに基づく最終処分先
回収から引渡しまでの方法、保管場所
環境モニタリングの方法
p.72
p.73
p.73
-34-
p.35~44
p.45
p.47
p.51~53
p.48~50
p.56
p.57~63
p.66
p.67
p.74~91
p.92
p.39~41
p.93
p.39~41
p.95
p.96
p.97
3-2 発生量・処理可能量
1) 発生量の推計
災害廃棄物等の発生量は、田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書に基づき算出
する。災害廃棄物発生量の算出方法を図 3-2-1、3-2-2 に示す。
算出においては、災害情報、被災情報、被害情報、発生原単位を適切に更新することに
より、段階に応じてその精度を高める。
なお、災害復旧・復興時には処理の進捗にあわせ、実際に搬入される廃棄物量や被災状
況の調査結果をもとに、廃棄物発生量・処理可能量を見直す。
【がれき等】
被害状況調査・把握
がれき等発生量の試算
解体建築物の棟数把握(棟)
コミュニティ協議会別の全壊棟数
がれき等発生量(t)=1棟当たりの平均床面積(㎡)
×単位総延床面積当たりのがれき等発生量原単位(t/㎡)
×解体建築物の棟数(棟)
【津波堆積物】
被害状況調査・把握
浸水面積の把握(㎡)
できればコミュニティ協議会別
津波堆積物の発生量(t)=浸水面積(㎡)×津波発生原単位(t/㎡)
津波堆積物の試算
【腐敗性廃棄物】
家畜の死がい=牛頭数×700kg+豚頭数×110kg+鶏羽数×2.5kg
家畜の死がい
肥料・飼料等
肥料・飼料等の廃棄物発生量=B / A × C
A:東日本大震災の宮城県災害廃棄物発生量全体16,705,000tから、廃自動車
等(廃船舶含む)287,300t及び腐敗性廃棄物161,035tを差し引いた量
= 16,256,665t
B:肥料・飼料等の廃棄物= 80,243t
C:田原市災害廃棄物量=2,585,000t
腐敗性廃棄物発生量の試算
腐敗性廃棄物(t)=家畜の死がい+肥料等
図 3-2-1 想定フロー(1/2)
-35-
【廃自動車】
被害状況調査・把握
廃自動車発生量の試算
がれき等発生量の把握(t)
コミュニティ協議会別の発生量
廃自動車発生量=B / A × C
A:東日本大震災の宮城県災害廃棄物発生量全体16,705,000tから、廃自動車
等(廃船舶含む)287,300t及び腐敗性廃棄物161,035tを差し引いた量
= 16,256,665t
B:廃自動車(廃船舶を含まない)= 263,300t
C:田原市災害廃棄物量=2,585,000t
【廃船舶】
被害状況調査・把握
船舶の大きさ毎の保有台数の把握(台)
コミュニティ協議会別の台数
廃船舶発生量=船舶保有台数×重量×1/3(t)
廃船舶発生量の試算
【生活ごみ】
家庭ごみ発生量(t/月)=(可燃ごみ+資源ごみ)×震災後の増加率(%)
家庭ごみ
粗大ごみ発生量(t/月)=(粗大ごみ+不燃ごみ+その他)×震災後の増加率(%)
粗大ごみ
家庭ごみ+粗大ごみ(t/月)
生活ごみ発生量の試算
【避難所ごみ】
被害状況調査・把握
避難所への避難者(人)
できればコミュニティ協議会別
避難所ごみ(t)=避難者数(人)×発生原単位(g/人・日)
避難所ごみ発生量の試算
【し 尿】
被害状況調査・把握
し尿発生量の試算
避難所への避難者(人)
できればコミュニティ協議会別
し尿発生量(kL)=汲み取り対象世帯発生量(kL)+避難所での発生量(kL)
+断水対象世帯での発生量(kL)+浄化槽汚泥(kL)
図 3-2-1 想定フロー(2/2)
-36-
(1) がれき等
がれき等の発生量算出式を式(1)に示す。
がれき等は、図 3-2-2 に示す地震による揺れ、液状化、津波、急傾斜地崩壊等、火災
による建物の全壊により発生するものとする。
Q1=s×q1×N1
・・・・・式(1)
Q1:がれき等発生量(t)
s :1 棟当たりの平均延床面積(平均延床面積)(㎡/棟)
q1:単位延床面積当たりのがれき等発生量原単位(t/㎡)(表 3-2-1 参照)
N1:解体建築物の棟数(解体棟数=全壊棟数)(棟)
揺れ
液状化
津波
急傾斜地崩壊等
火災
焼失に伴う重量減は考慮しない
建物全壊・焼失に伴う
廃棄物発生原単位
がれき等発生量
図 3-2-2 がれき等発生量算出フロー
表 3-2-1 面積当たりのがれき等発生重量(q1) (t/㎡)
木 造
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
非木造
可燃物
不燃物
合計
可燃物
不燃物
合計
可燃物
不燃物
合計
可燃物
不燃物
合計
0.194
0.502
0.696
0.120
0.987
1.107
0.082
0.630
0.712
0.100
0.810
0.910
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月」
注)非木造については、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の中間的な値として設定。
(2) 津波堆積物
津波堆積物の発生量算出式を式(2)に示す。
津波堆積物の発生量(t)=浸水面積(㎡)×津波発生原単位(t/㎡) ・・・・・式(2)
浸水面積:浸水深 1cm 以上の面積㎡
津波発生原単位:0.024 t/㎡
(田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書)
-37-
(3) 腐敗性廃棄物
腐敗性廃棄物の発生量算出式を式(3)に示す。
腐敗性廃棄物発生量=家畜の死がい発生量 + 肥料・飼料等の廃棄物発生量
・・・・・式(3)
① 家畜の死がい
家畜の死がいの発生量算出式を式(4)に示す。
家畜の死がい=死亡牛頭数×牛の重量+死亡豚頭数×豚の重量+死亡鶏羽数×鶏の重量
・・・・・式(4)
死亡家畜の頭羽数:浸水深 50cm以上の牛舎、豚舎、養鶏場の頭羽数
牛の重量:700kg(資料編 1 表 1-4 参照)
豚の重量:110kg(資料編 1 表 1-4 参照)
鶏の重量:2.5kg(資料編 1 表 1-4 参照)
② 肥料・飼料等の廃棄物
肥料・飼料等の廃棄物の発生量算出式を式(5)に示す。
肥料・飼料等の廃棄物発生量= B / A × C
・・・・・式(5)
A:東日本大震災の宮城県災害廃棄物発生量全体 16,705,000tから、廃自動
車等(廃船舶含む)287,300t及び腐敗性廃棄物 161,035tを差し引いた量
= 16,256,665t
B:肥料・飼料等の廃棄物発生量= 80,243t(東日本大震災の宮城県災害廃
棄物発生量)
C:田原市がれき等及び津波堆積物量
(4) 廃自動車
廃自動車の発生量算出式を式(6)に示す。
廃自動車発生量= B / A × C
・・・・・式(6)
A:東日本大震災の宮城県災害廃棄物発生量全体 16,705,000tから、廃自動
車等(廃船舶含む)287,300t及び腐敗性廃棄物 161,035tを差し引いた量
= 16,256,665t
B:廃自動車(廃船舶を含まない)= 263,300t(東日本大震災の宮城県災害
廃棄物発生量)
C:田原市がれき等及び津波堆積物量
(5) 廃船舶
廃船舶の発生量算出式を式(7)に示す。
廃船舶発生量=船舶保有台数×船舶重量×1/3
・・・・・式(7)
船舶保有数:災害発生前の船舶保有台数
船舶重量:船舶の種類及び大きさごとの重量(資料編 1 表 1-6 参照)
1/3:廃船舶数は、
「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>」より、船舶数の 3
分の 1 とする。なお、船舶の被害は、太平洋側と三河湾側で異なるが、
被害の大きい太平洋側に合わせ、一律で 3 分の 1 とする。
-38-
(6) 生活ごみ
生活ごみの発生量算出式を式(8)に示す。
家庭ごみの発生量(t/月)=(可燃ごみ+資源ごみ)×災害発生後の増加率
粗大ごみの発生量(t/月)=(粗大ごみ+不燃ごみ+その他)×災害発生後の増加率
・・・・・式(8)
可燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみ、不燃ごみ、その他:災害発生前の最新実績値
災害発生後の増加率:阪神淡路大震災での神戸市の事例値(表 3-2-2 参照)
表 3-2-2 災害発生後の増加率(神戸市の事例)
区
分
家庭ごみ
粗大ごみ
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8~12 月
84.7%
105.5%
100.4%
93.6%
97.3%
94.0%
95.7%
94.6%
96%
238.1%
95%
517.8%
280.4%
150.9%
334%
95%
151.5%
164.6%
155%
142.7%
112.7%
118%
平均
95%
173%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月」
(7) 避難所ごみ
避難所ごみの発生量算出式を式(9)に示す。
本計画では、避難者数の変化に合わせて災害発生 1 週間後、災害発生 1 か月後、災害
発生 1 年後に分けての発生量を算出している。
避難所ごみ= 避難者数 × 発生原単位(g/人・日)
避難者数:避難所への避難者数(人)(時系列ごと)
発生原単位:収集実績に基づく原単位(g/人・日)
・・・・・式(9)
(8) し尿及び浄化槽汚泥
① し尿
し尿の発生量算出式を式(10)に示す。また、各人口の算出の流れを図 3-2-4 に示す。
し尿発生量=(汲み取り対象人口+避難所避難者数+断水人口)×(し尿原単位)
・・・・・式(10)
し尿原単位(愛知県内一人一日当りし尿発生量)
:2.17L/人・日
(算定方法は、愛知県の災害時し尿発生量算定方法に準拠)
汲み取り対象世帯での発生量
避難所での発生量
断水世帯での発生量
汲み取り対象人口
避難所避難者数
断水人口
災害発生1週間後/1か月後
汲み取り対象人口
の内、避難者数
断水による
避難者数
引く
災害発生1週間後/1か月後
1/2掛ける
災害発生1週間後/1か月後
災害発生後の
汲み取り対象人口
一人一日当り
し尿排出量
引く
掛ける
断水世帯における
仮設トイレ必要人数
一人一日当り
し尿排出量
掛ける
一人一日当り
し尿排出量
し尿発生量
図 3-2-4 し尿発生量算定フロー
-39-
掛ける
② 浄化槽汚泥
浄化槽汚泥の発生量算出式を式(11)に示す。また、災害発生後の浄化槽人口の算出
の流れを図 3-2-5 に示す。
浄化槽汚泥発生量=(災害発生後の浄化槽人口)×(汚泥原単位)
・・・・・式(11)
汚泥原単位:7,932kL/年÷32,108 人÷365 日=0.000677kL/人・日=0.677L/
人・日(「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査」より、災害
発生前の浄化槽人口は 32,108 人、浄化槽汚泥量 7,932kL/年)
浄化槽汚泥発生量
災害発生前浄化槽人口
浄化槽人口の内
断水人口
引く
引く
災害発生1週間後/1か月後
浄化槽人口の内
断水以外の理由による
避難者
災害発生1週間後/1か月後
災害発生後の浄化槽人口
一人一日当り
汚泥排出量
掛ける
浄化槽汚泥発生量
図 3-2-5 災害時浄化槽汚泥発生量算定フロー
2) 推計結果
本計画で被害想定する理論上最大想定モデルで発生する廃棄物等の発生量推計結果を表
3-2-3 に示す。
-40-
表 3-2-3 災害廃棄物等発生量まとめ
災害廃棄物
区分
がれき等
津波堆積物
腐敗性廃棄物
廃自動車等
廃船舶
合計
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
a
b
c
d
e
a+b+c+d+e
生活ごみ
避難所ごみ
し尿及び浄化槽汚泥
災害発生後1年間
災害発生後1年間
災害発生1週間後 災害発生1か月間後
(t/年)
(t/年)
(kL/日)
(kL/日)
135,026
46,522
1,074
2,940
0
185,562
1,505
249
3.4
2.2
童浦
98,842
38,021
760
2,217
169
140,009
2,600
273
6.1
3.1
田原南部
32,716
0
161
530
0
33,407
642
87
1.5
0.9
田原中部
230,055
12,610
1,198
3,930
0
247,793
2,518
445
6.4
3.8
衣笠
128,552
1,094
640
2,100
0
132,386
2,180
300
4.9
3.0
神戸
201,846
11,146
1,051
3,450
6
217,499
2,483
461
6.1
3.8
大草
41,618
2,196
216
710
0
44,740
482
76
1.1
0.7
野田
65,201
4,046
342
1,122
0
70,711
1,226
139
2.9
1.5
六連
51,444
5,820
283
927
13
58,487
653
98
1.5
0.9
高松
49,132
6,458
274
900
0
56,764
588
89
1.4
0.8
赤羽根
96,992
14,806
606
1,811
208
114,423
911
156
2.1
1.4
若戸
60,577
10,966
353
1,159
0
73,055
680
97
1.7
1.0
107,397
48,761
865
2,529
164
159,716
1,410
171
3.7
1.8
清田
57,224
7,608
320
1,050
142
66,344
863
97
2.2
1.2
福江
113,408
41,578
765
2,510
89
158,350
1,588
194
4.2
2.2
中山
156,413
153,701
2,357
5,023
245
317,739
1,756
226
5.2
2.5
亀山
28,554
148,714
4,385
2,871
0
184,524
432
41
1.3
0.6
伊良湖
24,855
79,543
515
1,691
66
106,670
315
41
1.0
0.4
堀切
97,570
93,986
1,115
3,103
0
195,774
753
131
2.8
1.1
和地
13,526
11,050
121
398
0
25,095
482
36
1.2
0.5
その他 (緑が浜等)
27,052
28,374
274
898
0
56,598
0
0
0.0
0.0
1,818,000
767,000
17,675
41,869
1,102
2,645,646
24,069
3,407
60.7
33.4
田原東部
泉
合計
-41-
3) 必要処理量及び既存施設の処理可能量
災害廃棄物量、生活ごみの発生量及び本市処理施設の処理可能量を想定する。
東日本大震災における環境省のマスタープランでは、災害発生後 3 か年で処理すること
を推奨していたため参考として、本計画においても災害発生後 3 か年で処理を完了するこ
とを基本とする。
焼却施設、資源化施設(破砕・選別)、最終処分場及びし尿処理施設の処理可能量一覧は
を表 3-2-4 に示す。また、各施設の処理可能量を表 3-2-5~3-2-8 に示す。
なお、本市は、焼却施設、破砕・選別施設に関して豊橋市と広域処理を計画しており、
必要に応じて見直しを行う。
表 3-2-4 災害廃棄物処理可能量一覧
施設
焼却施設
資源化施設
最終処分場
し尿処理施設
項目
処理能力
災害廃棄物発生量
災害廃棄物処理可能量
(災害発生後 3 か年)
既存施設で処理不可能な量
処理能力
災害廃棄物発生量
災害廃棄物処理可能量
(災害発生後 3 か年)
既存施設で処理不可能な量
残余容量(平成 26 年度末)
災害廃棄物埋立量
既存処分場で処分不可能な量
処理能力
し尿発生量
し尿処理可能量
※評価:
評価※
数量
既存施設で処理可能
→ ○
既存施設で処理不可能 → ×
-42-
60t/日
240,958t
4,194t
×
236,764t
15t/日
1,343,988t
10,799t
1,333,189t
143,101 ㎥
209,964 ㎥
66,883 ㎥
80kL/日
1 週間後
4.7 kL /日
1 か月後
30.1 kL /日
全て本市施設で処理可能
×
×
○
表 3-2-5 焼却処理可能量
施設公称能力
炭生館 60t/日
災害時生活可燃
ごみ処理想定量
可燃ごみ年間処理(発生)想定量 17,016t/年(資料編 2 より)
災害廃棄物焼却推計量 240,958t(=228,198t+12,760t)
災害廃棄物選別後可燃物推計量 228,198 t(資料編 1 の表 1-10 より)
腐敗性廃棄物量(家畜の死がいを除く)12,760t(資料編 1 の表 1-4 より)
災害廃棄物
処理可能量
○処理能力
炭生館処理量は 60 t/日
年間 330 日稼動すると想定すると年間処理能力は以下のとおり。
60 t/日×330 日 = 19,800 t/年
また、災害後 1 年間は処理能力が 21%低下すると想定する。
(災害廃棄物対策指針 技術資料 1-12-2 より)
したがって、災害後 1 年間の処理能力は以下のとおり。
19,800 t/年×0.79=15,642 t/年
○災害廃棄物処理可能量
1 年目:15,642 t/年-17,016 t/年=-1,374 t/年
2 年目:19,800 t/年-17,016 t/年-1,374 t/年=1,410 t/年
3 年目:19,800 t/年-17,016 t/年=2,784 t/年
上記のように、災害廃棄物の処理は災害発生後 3 か年で 4,194t処理可能
である。
○災害発生後 3 か年計画とする場合
残量=240,958t-4,194t=236,764t
外部または仮設施設での処理量
236,764 t
表 3-2-6 資源化処理可能量
施設公称能力
東部資源化センター(破砕、圧縮、梱包)15 t/日 (1 日 5 時間)
災害時粗大ごみ
処理想定量
災害発生後 1 年間不燃ごみ発生想定量 1,253 t/年(資料編 2 より)
災害発生害後 2 年目以降不燃ごみ発生想定量 724 t/年(災害発生前と同じ)
災害廃棄物推計量 1,343,988 t(資料編 2 より)
災害廃棄物
処理可能量
○処理可能量
年間 300 日稼動すると想定(週に 6 日稼動、正月・お盆休みを考慮)
1 年目 15 t/日×300 日-1,253 t= 3,247 t/年
2 年目以降 15 t/日×300 日-714 t= 3,776 t/年
○災害発生後 3 か年計画とする場合
外部または仮設施設で処理を行う必要がある
既存施設での災害発生後 3 か年処理量
3,247 t/年+3,776 t/年×2 か年=10,799 t
残量
1,343,988 t-10,799 t=1,333,189 t
外部または仮設施設での処理量
1,333,189 t
-43-
表 3-2-7 最終処分可能量
※
埋立容量
残余容量
災害時埋立ごみ
処分想定量
災害廃棄物の内の埋立処分量は不燃物とする。
災害廃棄物不燃物量 308,647t(資料編 1 の表 1-10 より)
埋立容量=308,647t÷1.47t/㎥ = 209,964 ㎥
(単体積重量 1.47 と想定)
災害廃棄物
埋立処分可能量
残余容量 143,101 ㎥に対して災害廃棄物 209,964 ㎥であるため、66,883 ㎥不
足するが、渥美最終処分場の隣接地に第 2 期最終処分場用地(約 33,000 ㎥)
を確保している。
赤羽根環境センター6,158 ㎥
第二東部最終処分場 34,666 ㎥
合計 143,101 ㎥
渥美最終処分場 102,277 ㎥
注)残余容量は「廃棄物処理施設の整備状況(平成 25 年度末状況)愛知県データ」より設定。
表 3-2-8 し尿処理可能量
施設公称能力
衛生センター 100kL/日(処理能力 80kL/日(し尿の計画処理の能力)と設定)
災害時し尿処理
資料編 1.災害廃棄物等発生量根拠資料(コミュニティ協議会別し尿発生量)
想定量
より災害発生 1 週間後(資料編 1 の表 1-8)、1 か月後(資料編 1 の表 1-9)の
発生量は以下のとおり
1 週間後:汲み取り+浄化槽汚泥分:4.7kL/日のみ
(避難所・断水世帯分:46.4kL/日の便袋は焼却処理)
災害時し尿処理
可能量
1 か月後:汲み取り+浄化槽汚泥+避難所仮設トイレ分:30.1kL/日
(避難所マンホールトイレ分:3.3kL/日は下水処理)
処理可能量
1 週間後:80 kL/日- 4.7 kL/日=75.3 kL/日
1 か月後:80 kL/日-30.1 kL/日=49.9 kL/日
上記のように、既存のし尿処理施設で処理可能である。
災害発生後 1 週間の避難所・断水世帯から発生するし尿(便袋)は、焼却処
理する。
なお、平成 25 年度田原市汚水処理施設に係る耐津波対策計画設計業務委託報
告書(平成 26 年 3 月)によると、衛生センターは浸水しないという診断結果
であった。
-44-
3-3 基本処理フローの構築
災害廃棄物の基本的な処理フローは図 3-3-1 を基本とし、被害の度合いや発生量、処理可
能量及び廃棄物処理施設の被災状況等により処理手順を検討し、実情に合わせて実施してい
くものとする。
また、廃棄物毎の処理の流れを図 3-3-2 に示す。
【
人命救助(最優先)
人命を救助するとともに被害状況の調査・把握や必要機材の確保に
努める。
被害状況調査・把握
災害状況を災害対策本部より把握、災害廃棄物の発生状況等を調査、
既存処理施設の状況調査を行い、実行計画をたてる。
主要幹線道路の啓開
道路災害廃棄物の撤去や橋梁の確保等により、市内主要幹線ルート
や仮置場への搬送ルートの通行を確保する。
】
初
動
期
【
】
応
急
対
応
家屋等の解体・撤去
全壊若しくは半壊した家屋等を解体・撤去する。
災害廃棄物の搬出
全壊した家屋の災害廃棄物を搬出し、前面道路の余剰地や集積所に
仮置きする。
災害廃棄物の運搬・一次仮置き
前面道路の余剰地や集積所の災害廃棄物は、設置した一次仮置場へ
搬送し、一定期間、粗選別・保管する。
災害廃棄物の二次仮置き・保管
一次仮置場で粗選別された災害廃棄物を二次仮置場へ搬送し、処理
までの期間、仮置き、保管する。
【
災害廃棄物の再資源化・焼却
二次仮置場で保管された災害廃棄物を既存処理施設や仮設処理施設、
広域施設等で中間処理(破砕・焼却等)するとともに再資源化のた
めの選別を実施する。
】
復
旧
・
復
興
災害廃棄物の最終処分
既存処理施設や仮設処理施設、広域施設等で中間処理(焼却・破砕
等)され再資源化した後の残存物を既存最終処分場や広域最終処分
場等で最終処分する。
図 3-3-1 災害廃棄物等処理の基本処理フロー
-45-
集積場、
がれき等
可燃系物※1
2次仮置場
1次仮置場
コンクリートがら・アスファルトくず等
不燃系物※2
2,597,760t
及び
可燃系物
1,053,239t
48,767t
仮設破砕施設=1,976t/日
資源化物
処理量=
不燃物
1,333,189t
不燃系物
77,521t
津波堆積物
2,645,646 t
その他※3
※1可燃系物:可燃物、木くず等
可燃物
※2不燃系物:不燃物、金属くず、廃家電等
※3その他:腐敗性廃棄物、有害廃棄物、処理困難物等
腐敗性廃棄物(肥料工場の原料等)
津波堆積物(付着土砂)
仮設焼却炉=370t/日
焼却量=
12,760t
不燃物
廃家電
津波堆積物(付着土砂)
有害廃棄物、処理困難物等
76,698t
2,587t
民間業者で資源化
164,461t
民間業者で資源化
民間業者で資源化
236,764t
710t
民間業者で資源化
691,738t
民間業者で資源化
15,510t
民間業者で資源化
民間業者で資源化
民間業者で資源化
4,915t
化製場※4で適正処理
※4化製場:家畜の死がいなどを処理(埋却、焼却、資源化)する施設の総称
災害廃棄物
リサイクル量(リサイクル率)
16,914t
生活ごみ
18,235t
民間業者で資源化
1,102t
一次埋立
民間業者で資源化
民間業者で資源化
廃船舶
農家の畑等
4,934t
249,361t
41,869t
4,915t
101,809t
民間業者で資源化
民間業者で資源化
廃自動車等
42,971t
焼却灰
金属くず
木くず
金属くず
金属くず
4,194t(既設焼却施設へ)
20,753t
腐敗性廃棄物(家畜の死がい)
木くず
164,461t
184,365t
1,053,239t
アスファルトくず等
10,799t(既設破砕施設へ)
津波堆積物
廃自動車、廃船舶
コンクリートがら・
59,286t
可燃物
43,833t
コンクリートがら・アスファルトくず等
津波堆積物
1,240,869t
可燃ごみ
炭生館
燃え殻・固化飛灰
第二東部最終処分場
最終処分量(最終処分率)
2,193,645 t
82.9%
308,647 t
11.7%
(焼却施設60t/日)
6,300t
資源ごみ
855t
不燃ごみ・粗大ごみ
処理の流れの凡例
避難所ごみ
3,407t
可燃ごみ
可燃物 904t
資源ごみ
不燃物
渥美資源化センター
赤羽根環境センター【最終処分場】
破砕・選別等処理
渥美最終処分場
埋立処理
(破砕施設15t/5h)
77t
不燃ごみ
焼却処理
東部資源化センター、赤羽根環境センター、
資源化
破砕・選別・圧縮・保管
し尿処理
災害発生後1週間:2.0kL/日、災害発生後1か月:1.7kL/日
し尿
汲み取り世帯
汲み取りし尿
浄化槽世帯
浄化槽汚泥
断水世帯
簡易トイレ
資源化
災害発生後1週間:2.7kL/日、災害発生後1か月:6.1kL/日
災害発生後1週間:10.9kL/日
災害発生後1週間:45.1kL/日
避難所
下水処理
資源化物
広域処理(最終処分場)
衛生センター
脱水汚泥
農地還元等
(し尿処理施設100kL/日)
簡易トイレ
災害発生後1か月:22.4kL/日
仮設トイレ
災害発生後1か月:3.3kL/日
マンホールトイレ
下水処理施設、農業集落排水施設、
コミュティプラント
下水道、農業集落排水、
コミュティプラント
図 3-3-2 廃棄物ごとの処理の流れ
-46-
余剰汚泥
農地還元等
3-4 全体処理スケジュール
東日本大震災等の過去の事例を参考にして 3 年以内に処理を終了することを基本とした概
略処理スケジュールを図 3-4-1 に示す。被災規模が大きく災害廃棄物処理が長期間に及んで
3 年以内で処理を終えることが困難な場合には、県や国と調整の上、広域処理等の対応を行
うこととする。
災害発生時には、実行計画において災害廃棄物発生量、処理施設の被災状況と処理可能量、
再生利用方法等を踏まえた処理スケジュールを作成する。
大項目
第1四半期
2年目
第2四半期 第3四半期 第4四半期 第1四半期
主要幹線道路
家屋等
集積所
一次仮置場
3年目
第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
粗選別
跡地調査・整地・土地返却
準備
二次仮置場
搬入・仮置き、破砕・選別・焼却・保管
仮設処理施設
既設処理・処分施設
広域処理
跡地調査・整地・土地返却
準備
仮設処理設備搬入・組立
破砕・選別・焼却
仮設処理設備解体・撤去
破損状況把握・補修・復旧
試運転等準備
焼却・埋立
焼却・埋立
大項目
計画・検討
1年目
小項目
1か月
2か月 3か月 4か月 5か月 6か月 7か月 8か月 9か月 10か月 11か月 12か月
被災状況調査・把握
処理実行計画の策定・進捗管理
処理実行計画の策
定・進捗管理
主要幹線道路
道路啓開
家屋等解体・撤去
家屋等解体・撤去
集積所
一次仮置場
搬入・仮置き
選定・準備
各処理処分先との調整
倒壊の可能性のあるもの
その他被災家屋
搬入・仮置き
粗選別
二次仮置場
準備
搬入・仮置き、破砕・選別・焼却・保管
処理
第2四半期 第3四半期 第4四半期
被災状況調査・把握
処理実行計画の策定・進捗管理
道路啓開
解体・撤去
搬入・仮置き
跡地調査・整地
選定・準備
搬入・仮置き
計画・検討
処理
1年目
小項目
仮設処理施設
準備
調査
計画・設計
発注
申請
仮設処理設備搬入・ 仮設処理設備搬入・組立
組立
仮設処理設備試運転
既設処理・処分施設
破砕・選別・焼却
破損状況把握・補修・ 破損状況把握
復旧
補修・復旧
試運転等準備
焼却・埋立
広域処理
焼却・埋立
図 3-4-1 処理スケジュール
-47-
3-5 収集・運搬体制の構築
1) 運搬ルートの検討
集積所等から仮置場までの主要な運搬ルート、仮置場から処理施設への運搬ルート、生
活ごみ・避難所ごみやし尿の収集・運搬ルートは、田原市地域防災計画で定められている
緊急輸送道路及び表 3-5-1 に示す道路とする。また、災害廃棄物処理計画における運搬ル
ート道路網図及び運搬ルート道路網図(浸水エリア重ね図)を図 3-5-1、3-5-2 に示す。
沿岸部では浸水する道路があるが、主要な道路は緊急輸送道路として位置付けられてい
る。
表 3-5-1 災害廃棄物処理の輸送道路
区 分
第一次緊急輸送道路
地域防災計画上の位置付け
道路名
県中心及び重要港湾等を連絡し、広
・一般国道 259 号
域の輸送を担う道路
・一般県道 2 号(主要地方道豊橋渥美線)
(豊橋港インター~緑が浜 1 号)
・田原臨海道路
(田原線、田原大崎線、1、3、5、8 号線)
第二次緊急輸送道路
第一次緊急輸送と市役所、行政機関、
・一般国道 42 号
公共機関、港湾、ヘリポート、災害医
・一般県道 2 号(主要地方道豊橋渥美線)
療拠点、自衛隊等を連絡し、地域内
(緑が浜~童浦小学校南)
の緊急輸送を担う道路
(保美~堀切)
・一般県道 28 号(主要地方道田原高松線)
(童浦小学校南~豊島町岩ノ根)
(大久保南~高松一色)
・市道岩ノ根大坪線
上記以外の災害廃棄物
・一般県道 2 号(童浦小学校南~馬草口)
処理計画の輸送道路
・一般県道 397 号
・一般県道 398 号
・一般県道 413 号
・一般県道 416 号
・一般県道 418 号
-
・一般県道 419 号
・一般県道 420 号
・一般県道 421 号
・一般県道 423 号
・一般県道 503 号
・処理施設進入道路
・橋梁
-48-
出典)「国土地理院(maps.gsi.go.jp)」
(一部加筆修正)
図 3-5-1 運搬ルート道路網図
-49-
○炭生館
最大浸水深(mm)
県道 2
童浦
県道 2
県道 28
田原東部
田原中部
県道 2
市道
衣笠
県道 397
県道 28
○第二東部最終処分場
東部資源化センター
田原南部
野田
国道 259 号
県道 503
県道 413
県道 419
中山
国道 259 号
県道 28
六連
神戸
県道 416
○衛生センター
県道 421
亀山
大草
県道 398
○赤羽根環境センター(最終処分場)
泉
県道 423
県道 418
高松
国道 42 号
県道 419
福江
清田
若戸
県道 2
赤羽根
○渥美最終処分場
堀切
(凡例)
県道 420
和地
一次緊急輸送道路
二次緊急輸送路
上記以外の輸送道路
国道 42 号
伊良湖
コミュニティ協議会
国道 42 号
〇
出典)「国土地理院(maps.gsi.go.jp) 」(一部加筆修正)
図 3-5-2 運搬ルート道路網図(浸水エリア重ね図)
-50-
廃棄物処理施設
2) 運搬計画・体制
(1) 路上の廃棄物の除去
人命救助や輸送のための道路の啓開や損壊家屋の撤去に伴うがれき等の処理について
は、消防、防災、道路管理、復旧・復興等各関係担当部署と連携して進める。
路上廃棄物の除去手順を、図 3-5-3 に示す。
【
撤去及び仮置場までの
撤去・運搬計画
応
急
対
応
収集・運搬幹線道路一覧を基本にして、被害収集運搬車両や重機の被災状況と
収集ルートの被災状況、燃料の確保状況より、幹線道路等の通行上支障となる
路上の災害廃棄物の撤去・運搬方法を定める。その際、危険物や有害物質等の
混入には十分に留意する。
】
定めた撤去・運搬方法について、道路担当部署及び災害対策本部と連携し、自
衛隊・警察・消防署等の関係機関に収集ルートの了解を得る。危険物や有害物
質等の混入情報をあわせて提供する。
関係機関との調整
【
復
復
興
旧
・
道路啓開に伴い、応急的に路面から排除した災害廃棄物は、順次、仮置場へ運
搬・移動する。
】
災害廃棄物の移動
図 3-5-3 路上廃棄物の除去手順
(2) 収集・運搬計画
災害廃棄物の収集・運搬の流れを、図 3-5-4 に示す。
【
協力体制の確保、
収集・運搬車両の把握
】
平
常
時
地元の建設業協会や産業廃棄物協会等との協力体制を確保する。
市及び関係団体が所有する収集運搬車両・重機を事前にリストアップしておく。
【
】
応
急
対
応
発生量・
収集運搬車両必要台数
収集・運搬計画
災害規模から廃棄物の発生量を算出する。
廃棄物の発生場所と発生量から収集運搬車両の必要台数を算出する。
収集・運搬幹線道路一覧を基本にして、被害収集運搬車両や重機の被災状況と
収集ルートの被災状況、燃料の確保状況より、幹線道路等の通行上支障となる
路上の災害廃棄物の収集・運搬方法を定める。
避難所等生活ごみの収集・運搬ルートを確保し、定める。
【
】
復
復
興
旧
・
運搬計画
災害廃棄物の運搬には大型車両(10tダンプトラック)等による運搬を前提とし
て収集運搬車両を推定する。
図 3-5-4 災害廃棄物の収集・運搬の流れ
-51-
(3) 収集・運搬体制
災害廃棄物収集・運搬に関する協力支援要請体制を表 3-5-2 に、収集・運搬に必要な
運搬車両必要台数を表 3-5-3 に、許可業者一覧を、表 3-5-4、表 3-5-5 に示す。
表 3-5-2 災害廃棄物の収集・運搬に関する協力支援要請体制
要 請 先
協力支援要請項目
〇愛知県
〇東三河地域を始めとした他自治体
〇一般廃棄物・産業廃棄物関係団体及び事業者
・田原市清掃事業協同組合
・一般廃棄物収集委託業者
・一般廃棄物運搬許可業者
〇レンタル業者、建設機械リース業協会等
区 分
災
害
廃棄物
津
波
堆積物
・ 災害廃棄物の処理に必要な施設、機材、物資
等の提供についての調整及び斡旋
・ 災害廃棄物の処理に必要な職員及び処理業
者の派遣についての調整及び斡旋
・ 災害廃棄物の収集・運搬人員、収集・運搬車
両(ごみの収集車車種、要請台数、緊急度、
運転要員の要否等)
・ 災害廃棄物の積込積替用機材
・ 災害廃棄物の積込積替用機材
表 3-5-3 災害廃棄物の収集・運搬車両必要台数の推定
発生時・初動期の
仮置場等への運搬時
地 震 名
発生量
運搬車両台数(台/日) 運搬車両台数(台/日)
1,818 千 t
約 270~449 台
約 135~225 台
理論上最大想定モ
デル(東側ケース)
同上
1,603 千㎥
約 357~594 台
約 179~298 台
767 千 t
約 114~190 台
約 57~95 台
697 千㎥
約 155~259 台
約 77~128 台
注)災害廃棄物発生量(腐敗性廃棄物、廃自動車、廃船舶は含んでいない)は、表 1-3-13(p12)より設定。
注)発生時・初動期の運搬車両は 4 t 車(3 ㎥)は 1.5 t、1 ㎥積載で、仮置場等への運搬時は 10 t 車(6 ㎥)は 3 t、2
㎥積載を用いて算出している。
注)運搬期間は災害発生後 3 か年(週 6 日、年間 300 日稼動)とし、車両 1 台が 1 日 3~5 往復すると設定。
表 3-5-4 市内に事業所等を有するごみ収集運搬許可業者一覧表
災害時協力可能車両
市収集運搬業者名
アールグリーン環境
イシグロ運輸㈱
エイト環境㈲
おそうじ本舗田原店
ソフトポート㈱
㈱ごみっこ
㈱コンドーリサイクル
㈱テクノマックス
㈱加藤土木解体
㈱丸八
㈱協豊製作所
(田原営業所)
㈱中部カレット
㈱冨田組
㈱宝環器センター
身障者環境㈲
㈲あさひ
㈲イワタ興業
施設の住所
田原市浦町北浦 185-2
田原市浦町上ノ原 2
田原市神戸町天王 58
田原市赤石 3-1
田原市野田町宇津口 115-1
田原市田原町北荒井 21-9
田原市神戸町大坪 133-1
田原市田原町柳沢 58-1
田原市仁崎町浜辺 4
田原市神戸町天王 58
田原市緑ヶ浜 3-1
パッカー
車
普通
トラック
ダンプ
トラック
コンテナ
ー専用車
ユニック
車
5台
11 台
19 台
6台
1台
田原市加治町宇沢 21-1
田原市大久保町黒河 22-640
田原市高木町羽広 62
田原市野田町栗喰 8
田原市野田町田尻 85
田原市石神町沖田 33-1,33-2
出典)「災害時における協力体制(ごみ収集運搬)の調査(平成 26 年度)
」
-52-
表 3-5-5 市内に事業所等を有するし尿収集運搬許可業者一覧表
市収集運搬業者名
㈱鳳
㈱宝環器センター
東邦清掃㈱
施設の住所
災害時協力可能車両
バキューム車
高木町中畑 110-2
高木町羽広 62
豊島町釜鋳硲 78-1
出典)「災害時における協力体制(し尿等収集運搬)の調査(平成 25 年度)
」
-53-
11 台
強力吸引車
1台
3-6 仮置場の選定・運営管理支援
1) 仮置場の分類等
損壊家屋や廃棄物の速やかな解体・撤去、処理・処分を行うために被災住民が持ち込み
一時保管する集積所、そこから搬出された廃棄物を分別保管する施設として仮置場を設置
する。なお、仮置場には必要に応じて選別施設等を設置して廃棄物処理を行う。
仮置場は 3 種類に区分し、その定義を表 3-6-1 に示す。
また、集積所及び仮置場運用における廃棄物搬入の流れを図 3-6-1 に示す。
表 3-6-1 仮置場の分類
区 分
集 積 所
一次仮置場
二次仮置場
定
義
設置期間
損壊家屋等から出る災害廃棄物や道路散乱物を、一 ・災害発生後、数
日から数週間
時的に集積する場所とする。被災した住民が自ら災害
廃棄物を持ち込めるように、もやせないごみのごみス ・一次仮置場の受
入が本格開始す
テーションを集積所とする。
るまでの短期間
集積所等にある災害廃棄物を一定期間、分別・保管 ・災害発生後、数
か月から 1 年
する場所とする。二次仮置場への積み替え拠点及び前
処理の機能を持つため一定の面積が必要。災害規模に
応じて複数か所設置することを想定する。
集積所または一次仮置場から運ばれてきた災害廃棄 ・災害発生後、数
物を集積し、中間処理(焼却・破砕等)するとともに、 年
再資源化処理等を実施する。二次仮置場は、陸上運搬
の他、船による輸送も可能な炭生館付近の臨海部埋立
地に設置することを基本とする。
個人持込
集
積
所
許可業者
一
次
仮
置
場
許可業者
二
次
仮
置
場
発
生
場
所
状況に応じて個人直接持込も可能
個人持込
自治会単位
で曜日指定
・東部資源化センター
・赤羽根環境センター
・渥美資源化センター
許可業者
図 3-6-1 集積所及び仮置場運用における廃棄物搬入の流れ
-54-
2) 仮置場の分別
一次仮置場・二次仮置場の仮置き区分を表 3-6-2 に示す。また、二次仮置場選別後の仮
置き区分は、東日本大震災時の事例を参考に設定する。
なお、家畜の死がいは自己農地等で埋立を行う。また、廃自動車、廃船舶は二次仮置場
又は専用仮置場(一次仮置場候補地から選定)を確保する。
表 3-6-2 仮置場分別区分
場所
・一次仮置場
・二次仮置場選別前
区分
①木くず
②コンクリートがら、
アスファルトくず等
⑤不燃物
⑧津波堆積物
③金属くず
2 ヘドロ
5 コンクリートがら
8 プラスチック類
11 粗大系
14 ガラス類
3 解体系木材
6 アスファルトがら
9 繊維類
12 金属類
15 小型家電
④可燃物
⑦有害廃棄物、
処理困難物
⑩廃自動車(二次仮置場) ⑪廃船舶(二次仮置場)
・二次仮置場選別後
1 土砂
4 自然木
7 石膏ボード
10 畳
13 家電
⑥廃家電
⑨腐敗性廃棄物
(特定家電 4 品目を含む)
16 消火器
19 複合素材類
17 油類
-55-
18 肥料
3) 仮置場の必要面積
(1) 算出方法
愛知県算定方法を準用し、災害廃棄物等の仮置場必要面積を算定する。
算定式を式(12)に示す。
仮置場必要面積={
(保管面積)+(作業スペース)}÷ 2※
・・・・・式(12)
保管面積:災害廃棄物発生容量÷仮置場の高さ
仮置場の高さ:災害廃棄物 5m
津波堆積物 5m
作業スペース:保管面積の 2/3
※ 必要面積の算定
災害廃棄物は継続して発生し、また順次処理していくため、必要面積の全てを一度
に確保する必要はなく、必要面積の 50%を目途に確保する。
(参考:
「仙台市震災廃棄物等対策実施要領」
(平成 25 年 5 月・仙台市環境局))
(2) 算出結果
災害廃棄物の推計量に応じて算出される一次仮置場の必要面積を表 3-6-3 に示す。
表 3-6-3 一次仮置場の必要面積
発生量
(重量)
発生量
(体積)
仮置場の
保管面積
作業
スペース
仮置場の
必要面積
がれき等及び
肥料・飼料等の廃棄物
1,830,760 t
1,620,142 ㎥
324,028 ㎡
216,019 ㎡
270,024 ㎡
津波堆積物
767,000 t
697,000 ㎥
139,400 ㎡
92,900 ㎡
116,150 ㎡
種
別
注)がれき等及び肥料・飼料等の廃棄物=1,818,000t+12,760t(肥料・飼料等の廃棄物)=1,830,760t
注)がれき等及び肥料・飼料等の廃棄物の単位体積重量は、
「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平
成 27 年 3 月 p.159」によるがれき等の発生量 1,818,000t、容量 1,603,000 ㎥より 1.13t/㎥とする。
注)津波堆積物の発生量(体積)は「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月 p.159」に
より設定。
以上より、仮置場の必要面積は 386,174 ㎡(270,024 ㎡+116,150 ㎡)となる。
-56-
4) 仮置場の設置手順
仮置場の設置手順を図 3-6-2 に示す。
災害規模を想定して仮置場の必要面積を推定しておく。
必要面積の推定
【
候補地の選定
】
平
常
時
空地等は、災害時に自衛隊の野営地や避難所・応急仮設住宅地等に優先的に利
用されることを踏まえて仮置場及び集積所の候補地を選定する。特に災害発生
直後や復旧・復興時等時間の変化により必要とされる用途が変化する場合があ
ることに留意する。候補地の選定にあたっては、必要に応じて地元住民と平常
時に調整を行う。
仮置場を選定した際は、土壌分析等事前に土地の安全を確認する。
重機、飛散防止ネット、防音シート等必要な機材を検討する。
必要資機材の把握
廃棄物の発生量から仮置場の必要面積を算出する。
必要面積の算定
【
用地確保
あらかじめ想定した仮置場及び集積所の候補地から、災害発生後の災害・被災
状況を踏まえて直ちに用地を確保する。
】
応
急
対
応
仮置場設置
設置に先立ち、土壌分析を行い、土地の状況を把握した上で、災害廃棄物の受
入、保管、分別、処理ヤード等を配置し、進入路の整備、路盤整備等を行う。
搬入・搬出管理、野焼きの防止等、安全管理体制を整える。
管理・運営
【
環境対策
労働災害の防止、周辺生活環境保全対策、環境モニタリング(水質、大気質、
騒音・振動、土壌、悪臭等)、火災防止対策を施す。
】
復
旧
・
復
興
仮置場を返却する際は、土壌分析等土地の安全を確認する。
返 却
図 3-6-2 仮置場設置の手順
-57-
5) 仮置場の選定
(1) 集積所
損壊家屋等から出る災害廃棄物や道路散乱物を一時的に集積及び被災した住民が自ら
災害廃棄物を持ち込める場所として集積所を設置する。設置期間は、災害発生後、数日
から数週間程度で一次仮置場の受入が本格開始するまでの短期間を想定している。
集積所は被災住民が持ち込みやすいよう近隣に設置する必要がある。本計画では、市
内に 167 か所あるもやせないごみのごみステーションを集積所とする。
(資料編 3 集積所
候補地一覧参照)なお、集積所は個人持込及び個人事業者の持込の災害廃棄物に限る。
(2) 資源化・環境センター
災害廃棄物の個人持込場所は基本的に集積所とするが、資源化センター等への持込の
方が便利な場合、災害廃棄物の集積を行う余裕があるなどの状況に応じて、個人持込も
可能とする。市民には、渋滞緩和の観点から搬入日を曜日ごとに整理する。
(3) 一次仮置場
① 設置条件
一次仮置場の設置条件を表 3-6-4 に示す。また、一次仮置場の事例を写真 3-6-1 に示
す。
一次仮置場候補地としては、規模の大きい総合公園等が考えられるが、確保面積が不
足する場合は、地縁団体や企業等の空閑地等の民有地も活用できるよう、一次仮置場候
補地リストを作成しておく。
表 3-6-4 一次仮置場の設置条件
設置条件
・重機による廃棄物の積み上げや選別等の作業が可能な面積(概ね 1,000 ㎡以
上)を有すること。
・重機による廃棄物の積み上げや選別作業時の騒音、粉塵等の発生により、近
隣住民の生活環境が著しく悪化しないよう十分な距離が確保できること。
・水源や病院、学校等、環境保全上留意が必要な施設に近接していないこと。
・廃棄物の搬入・搬出車両等や作業用重機等の進入路が確保できること。
・主要道路からの搬入・搬出に便利なこと。
・保管期間が長期に及ぶ場合も想定し、中長期にわたる使用ができること。
・避難所に指定されていないこと。
・急傾斜地崩壊危険区域ではないこと。
・土砂災害警戒区域または土砂災害特別警戒区域ではないこと。
・文化財ではないこと。
・施設建設予定地ではないこと。
・住宅密集地はできるだけ避ける。
-58-
出典)「岩手県岩泉町の一次仮置場事例」
写真 3-6-1 一次仮置場の事例
② 候補地選定
コミュニティ協議会ごとの一次仮置場必要面積を表 3-6-5 に示す。また、旧 3 町区域
ごとの公共施設用地における一次仮置場候補地面積と必要面積を表 3-6-6 に示す。
ただし、この選定地は、表 3-6-4 に示す一次仮置場設置条件に基づき選定しているも
のであり、実際に災害が発生した際には、この選定候補地を参考にコミュニティ協議会
や地元自治会と協議、調整を行い選定するものとする。
また、一次仮置場の候補地は、大規模なスペースを利用できる箇所もあるが、小規模
なスペースを利用せざるを得ない状況となる箇所もある。小規模スペースでは、基本的
に地域ごとに仮置き品目を限定し、粗選別により分別した災害廃棄物を仮置きできるス
ペースを設ける。大規模スペースでは、全ての品目を仮置きできるものとし、作業スペ
ースを十分に設けるものとする。
一次仮置場レイアウト(参考図)を図 3-6-3、図 3-6-4 に示す。ここでは、概ね 1,000
㎡~3,000 ㎡程度の小規模スペースを利用する場合及び概ね 30,000 ㎡程度の大規模ス
ペースを利用する場合の 2 パターンの利用方法を示す。
-59-
表 3-6-5 コミュニティ協議会ごとの一次仮置場必要面積
がれき等及び肥料・飼料等の廃棄物
区分
がれき等
肥料・飼料等
の廃棄物
容量(㎥)
津波堆積物
合計
(t)
計
(t)
がれき等
(t)
保管必要面積(㎡)
津波堆積物
作業スペース含む
保管高さ5m
田原東部
135,026
896
135,922
46,522
182,444
120,285
42,276
27,094
20,437
童浦
98,842
676
99,518
38,021
137,539
88,069
34,551
田原南部
32,716
161
32,877
0
32,877
29,095
0
4,849
田原中部
230,055
1,198
231,253
12,610
243,863
204,651
11,459
36,018
衣笠
128,552
640
129,192
1,094
130,286
114,329
994
19,221
神戸
201,846
1,051
202,897
11,146
214,043
179,555
10,129
31,614
大草
41,618
216
41,834
2,196
44,030
37,021
1,996
6,503
野田
65,201
342
65,543
4,046
69,589
58,003
3,677
10,280
六連
51,444
283
51,727
5,820
57,547
45,776
5,289
8,511
高松
49,132
274
49,406
6,458
55,864
43,722
5,869
8,265
赤羽根
96,992
552
97,544
14,806
112,350
86,322
13,455
16,630
若戸
60,577
353
60,930
10,966
71,896
53,920
9,965
10,648
泉
107,397
771
108,168
48,761
156,929
95,724
44,311
23,339
清田
57,224
320
57,544
7,608
65,152
50,924
6,914
9,640
福江
113,408
765
114,173
41,578
155,751
101,038
37,783
23,137
中山
156,413
1,531
157,944
153,701
311,645
139,773
139,672
46,555
亀山
28,554
875
29,429
148,714
178,143
26,043
135,142
26,864
伊良湖
24,855
515
25,370
79,543
104,913
22,451
72,284
15,789
堀切
97,570
946
98,516
93,986
192,502
87,182
85,408
28,765
和地
13,526
121
13,647
11,050
24,697
12,077
10,042
3,687
その他(緑が浜等)
合計
27,052
274
27,326
28,374
55,700
1,818,000
12,760
1,830,760
767,000
2,597,760
24,182
25,784
8,328
1,620,142
697,000
386,174
注)災害廃棄物の単位体積重量は、
「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月p.159」に
よる災害廃棄物重量 1,818,000t、容量 1,603,000 ㎥より 1.13t/㎥と設定。また、津波堆積物の重量、容
量は上記調査報書より設定。
表 3-6-6 旧 3 町区域ごとの公共施設用地における一次仮置場選定候補地面積と必要面積
区分
主な施設用地
田原区域
廃棄物処理施設、公園、保育
園跡地、空地など
赤羽根区域
公園、駐車場、空地など
渥美区域
廃棄物処理施設、公園、保育
園跡地、空地など
合計
-60-
有効面積
(㎡)
必要面積
(㎡)
過不足面積
(㎡)
A
B
A-B
186,006
172,855
13,151
16,730
35,543
△ 18,813
190,520
177,776
12,744
393,256
386,174
7,082
図 3-6-3 一次仮置場(小スペース)レイアウト(参考図)
図 3-6-4 一次仮置場(大スペース)レイアウト(参考図)
-61-
(4) 二次仮置場
二次仮置場は、陸上運搬の他、船による輸送も可能な炭生館付近の臨海部埋立地に設
置することを基本とする。今後、地権者へ交渉を行うと共に、地盤調査を行い、施設の
設置に適しているか確認する必要がある。
二次仮置場候補地を図 3-6-5 に示す。また、二次仮置場レイアウト(参考図)を図 3-6-6
に示す。
出典)「Google map(https://www.google.co.jp/maps/)」
図 3-6-5 二次仮置場候補地位置図
-62-
図 3-6-6 二次仮置場レイアウト(参考図)
-63-
6) 仮置場運用管理上の留意事項
仮置場運用管理上の留意事項を表 3-6-7 に示す。
表 3-6-7 仮置場運用管理上の留意事項
項 目
発火・発熱防止
飛散防止
悪臭・害虫対策
土壌汚染対策
数量管理
搬入条件
留意事項
・木くずや可燃物は、高さ 5m 以上の積み上げを行わない。
(図 3-6-8
参照)
・鉛蓄電池(自動車、オートバイ等から発生)は火災発生の原因
となるので、山から取り除く。また、重機で踏みつぶさないよ
うに注意する。
・延焼を防止するため、万が一の火災発生時の消火活動を容易に
し、堆積物同士の離間距離を 2m 以上設ける。
・消火器を設置する。
・乾燥による粉じんの飛散を防ぐため、散水を適宜実施する。
・飛散防止ネットや囲いを設置する。
・必要に応じて薬剤散布による悪臭・害虫防止を行う。
・汚れた廃棄物等からの汚濁水の発生が懸念される場合、遮水シ
ート等の設置によって汚濁水の地下浸透を防止する。また、仮
置場周囲にトレンチ状の排水溝(素掘り等)を設置することで、
敷地外への漏出防止対策を施す。
・日々の搬入・搬出管理(計量と記録)を行う。停電や機器不足
により計量が困難な場合、搬入・搬出台数や集積の面積・高さ
を把握することで、仮置場で管理している廃棄物量とその出入
りを把握する。
・一次仮置場、二次仮置場への搬入は、渋滞緩和、不適正物の搬
入防止を考慮し、基本的に市が許可した収集業者のみとする。
ただし、状況により市が認めた個人の直接搬入についても可能
とする(被害の状況に合わせて実施設計で見直す)。
出典)「環境省 災害廃棄物対策指針 技 1-14-5 仮置場の確保と配置計画にあたっての留意事項」
図 3-6-7 発火・発熱防止のための運用イメージ
-64-
7) 仮置場の復旧
仮置場用地の返還にあたっては、災害廃棄物の仮置きによる土壌汚染の有無を調査し、
安全性の確認後に返還する。汚染している場合には、消毒や土の入れ替えを行うなど原状
復旧に努める。土壌分析は、
「仮置場の返却に伴う原状復旧に係る土壌汚染確認のための技
術的事項について(平成 25 年 6 月 27 日)環境省」に準拠する。
土壌調査の流れを図 3-6-8 に示す。また、土壌分析項目及び基準値(例)を表 3-6-8 に
示す。
また、仮置き前後の状況を比較できるよう予め土壌分析を行っておくことが望ましい。
なお、土壌分析項目及び返還ルール等については、実行計画で定める。
原形復旧した仮置場
土地利用履歴調査
土壌汚染なし
現地調査
汚染が無いこと
が明らかな場合
目視確認
根拠等を記録
調査地点の選定
試料採取
汚染なし
分析
汚染あり 災害廃棄物による汚染なし
比較調査
災害廃棄物による汚染あり 個別詳細調査
土壌汚染対策工
記録の保存、土地の返還
図 3-6-8 土壌調査の流れ
-65-
表 3-6-8 土壌分析項目及び基準値(例)
分析項目
カドミウム及びその化合物
鉛及びその化合物
六価クロム化合物
水銀及びアルキル水銀
その他の水銀化合物
セレン及びその化合物
ヒ素及びその化合物
ふっ素及びその化合物
ほう素及びその化合物
基準値
土壌溶出量基準値
0.01mg/ℓ以下
0.01mg/ℓ以下
0.05mg/ℓ以下
0.0005mg/ℓ以下
アルキル水銀は不検出
0.01mg/ℓ以下
0.01mg/ℓ以下
0.8 mg/ℓ以下
1
mg/ℓ以下
土壌含有量基準値
150mg/kg 以下
150mg/kg 以下
250mg/kg 以下
15mg/kg 以下
150mg/kg 以下
150mg/kg 以下
4,000mg/kg 以下
4,000mg/kg 以下
8) 仮置場に関する協力体制
仮置場に関する協力支援体制を表 3-6-9 に示す。
表 3-6-9 仮置場に関する協力支援要請体制
要 請 先
協力支援要請項目
〇愛知県
・災害廃棄物の処理に必要な施設、機材、
物資等の提供についての調整及び斡旋
・災害廃棄物の処理に必要な職員及び処理
業者の派遣についての調整及び斡旋
・仮置場作業・管理の人員、運搬車両
〇東三河地域を始めとした他自治体
〇一般廃棄物・産業廃棄物関係団体及び事業者 ・仮置場の積込積替用機材
・田原市清掃事業協同組合
・一般廃棄物収集委託業者
・一般廃棄物収集許可業者
〇レンタル業者、建設機械リース業協会等
・仮置場の積込積替用機材、整地用機材
〇土地所有者または管理者
・仮置場の設置
〇関係自治会等
・仮置場設置への協力
-66-
3-7 損壊家屋の解体・撤去
損壊家屋等の撤去に関しては、人の捜索・救出、遺体の捜索・搬出、その他防疫・防火対
策の必要性、社会生活の回復等のため緊急に対処する必要があることから、
「東北地方太平洋
沖地震における損壊家屋等の撤去等に関する指針 環境省災害廃棄物対策特別本部 平成 23
年 3 月 25 日」に基づく撤去手順を基本とする。
家屋ごみや倒壊ごみ、津波堆積物等の災害廃棄物の撤去に際しては、作業中の粉じん暴露
量を低減・防止するために、撤去や処理等に従事する作業員、労働者、ボランティアは、適
切な防塵マスクを着用する。
損壊家屋の解体・撤去手順を図 3-7-1 に示す。
作業のための
私有地への立入り
損壊家屋等の撤去
作業を行うための私有地への一時的な立入りについては、その所有者等に連絡
し、またはその承諾を得なくても差し支えない。ただし、可能な限り所有者等
の承諾を得、あるいは作業に立ち会っていただくことが望ましいため、作業の
対象地域・日程等の計画を事前に周知(建物に貼り紙、避難所に掲示等)する
ようにする。
【建 物】
倒壊してがれき状態になっている場合には所有者等に連絡し、またその承諾を
得ることなく撤去して差し支えない。本来の敷地から流出した場合の建物につ
いても同様とする。
敷地内にある建物については、一定の原形をとどめている場合には、所有者等
の意向を確認することを基本とする。ただし、所有者等に連絡が取れない場合
や、倒壊等の危険がある場合には、土地家屋調査士等の専門家に判断を求め、
建物の価値がないと認められたものについては解体・撤去して差し支えないも
のとする。
【動 産】
貴金属その他の有価物や金庫等については、一時保管し、所有者等が判明する
場合には、所有者等に連絡するように努め、所有者等が引渡しを求める場合は、
引き渡すものとする。引き渡すべき所有者等が明らかでない場合には、遺失物
法により処理する。
出典)
「東北地方太平洋沖地震における損壊家屋等の撤去等に関する指針 環境省災害廃棄物対策特別本部 平
成 23 年 3 月 25 日」
図 3-7-1 損壊家屋等解体・撤去手順
-67-
3-8 廃棄物処理施設の対応
1) 民間及び東三河地域の周辺自治体の施設能力
民間及び東三河地域の周辺自治体の産業廃棄物処理施設や資源化施設等において処理可
能な災害廃棄物の種類及び量について整理する。
(1) 民間の処理施設
民間の処理施設のうち、災害時に協力が可能な施設を表 3-8-1 に示す。
表 3-8-1 民間廃棄物処理施設
施設の種類
ご み 処 理 施設
(破砕・選別
・醗酵施設)
施設概要
処理する廃
棄物の種類
処理能力
ご み 処 理 施設
(破砕施設)
ご み 処 理 施設
(破砕施設)
ご み 処 理 施設
(造粒固化施
設)
ご み 処 理 施設
(選別施設)
設置場所
燃え殻、汚泥、廃油、廃プラスチック、 田原市神戸町北山 25-1
紙くず、木くず、繊維くず、動植物性
残渣、ゴムくず、金属くず、ガラスく
ず等、がれき類、家畜のふん尿
最大で 192 t/日(24 時間)
設置業者
株式会社 丸八
処理する廃
棄物の種類
処理能力
木くず
設置業者
株式会社 冨田組
処理する廃
棄物の種類
処理能力
木くず
設置業者
田原環境サービス
処理する廃
棄物の種類
処理能力
汚泥
設置業者
斉竹鉱建 株式会社
処理する廃
棄物の種類
処理能力
家畜のふん尿
設置業者
オール有機質肥料纂 株式会社
田原市野田町上桜 1-1
140.8 t/日(17.6 t/時間)
田原市野田町向山
1-1-1
38.4 t/日(4.8 t/時間)
株式会社
田原市野田町向山
1-317
640 ㎥/日(80 ㎥/時間)
田原市大久保町黒河
22-515
最大で 48 t/日(6 t/時間)
出典)「愛知県HP(http://kankyojoho.pref.aichi.jp/haikigyosya/gyousya_kensaku.aspx)」
-68-
(2) 東三河地域の周辺自治体の処理施設
東三河地域の周辺自治体である豊橋市、豊川市、蒲郡市及び新城市の廃棄物処理施設
を表 3-8-2~3-8-5 に示す。
1、2号炉
施設名称
豊橋市資源化センター
【焼却施設】
表 3-8-2 豊橋市の廃棄物等処理施設
施設概要
400 t/日(年間 300 日稼動)
処理能力
建築基準法の基準より 1.25
建
物
倍の耐震性能
焼却設備
全連続キルン式ガス化溶融炉
150 t/日(年間 245 日稼動)
処理能力
昭和 56 年改正建築基準法の
建
物
耐震性能
焼却設備
全連続ストーカ式焼却炉
70 t/(5h・日)
処 再利用施設
45 t/(6h・日)
理 びん・カン等
能 ペットボトル
4.2 t/(6h・日)
力 プラスチック
29 t/(5h・日)
再利用施設
破砕、機械選別
処
びん・カン等 手選別、機械選別
理
ペットボトル
手選別、減容
方
プラスチック
破袋、機械選別、手選別、圧
式
縮梱包
がれき、ガラス、陶磁器、不
埋立対象物
燃残渣、下水汚泥、道路清掃
ごみ等
埋立面積
138,944 ㎡
5
埋立容量
1,588,000 ㎥
次
残余容量
97,714 ㎥
Ⅱ
(覆土除く)
埋立面積
25、000 ㎡
6
262,000 ㎥
埋立容量
次
残余容量
210,857 ㎥
I
(覆土除く)
所在地
豊橋市豊栄町字
西 530
3号炉
豊橋市資源化センター
【資源化施設】
豊橋市廃棄物最終処分場
(5 次Ⅱ工区)
(6 次 I 工区)
【最終処分場】
出典)「豊橋市廃棄物総合計画
豊橋市高塚町字
東大縄手 441、
445
豊橋市 HP(http://www.city.toyohashi.lg.jp/3460.htm)」
-69-
施設名称
豊川市清掃工場
【焼却施設】
豊川市資源選別暫定施設
豊川市不燃ごみ選別施設
豊川市資源化施設
【資源化施設】
豊川市廃棄物最終処分場
(足山田)
(深田)
(金野)
(一宮)
(三月田)
【最終処分場】
表 3-8-3 豊川市の廃棄物等処理施設
施設概要
1、3
処理能力
134t/日
号炉
焼却設備
ストーカ式焼却炉
5、6
処理能力
130t/日
号炉
焼却設備
シャフト式ガス化溶融炉
2.70t/日
処 金属類
不燃ごみ
2.25t/日
理
能 ペットボトル
4.86t/日
力 プラスチック
選別
処 金属類
理 不燃ごみ
選別
方 ペットボトル
選別、圧縮、梱包
式 プラスチック
埋立対象物
不燃ごみ、破砕ごみ、処理残渣
4,300 ㎡
足 埋立面積
山 埋立容量
17,856 ㎥
田 残余容量
53 ㎥
埋立面積
15,800 ㎡
深
80,000 ㎥
埋立容量
田
残余容量
8,612 ㎥
埋立面積
2,500 ㎡
金
埋立容量
9,102 ㎥
野
残余容量
5,794 ㎥
埋立面積
12,230 ㎡
一
埋立容量
84,493 ㎥
宮
10,774 ㎥
残余容量
三
月
田
埋立面積
埋立容量
残余容量
出典)「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)
」
-70-
所在地
豊川市平尾町親
坂 50
豊川市千両町深
田 31-1
豊川市千両町上
西ノ谷 53-60
豊川市足山田小
金 16-3
豊川市千両町深
田 31-1
豊川市御津町金
野籠田 30
豊川市上長山町
一ノ沢 30
19,000 ㎡ 豊川市千両町三
105,000 ㎥ 月田 61-1
78,903 ㎥
施設名称
蒲郡市クリーンセンター
【焼却施設】
蒲郡市リサイクルプラザ
【資源化施設】
蒲郡市廃棄物最終処分場
(一色)
(大塚町)
【最終処分場】
表 3-8-4 蒲郡市の廃棄物等処理施設
施設概要
処理能力
130t/日
焼却設備
流動床式
処理能力
27.3t/日
処理方式
選別、圧縮、梱包
埋立対象物
不燃ごみ、破砕ごみ、焼却残渣
埋立面積
25,210 ㎡
一
埋立容量
205,213 ㎥
色
残余容量
20,780 ㎥
12,700 ㎡
大 埋立面積
113,000 ㎥
塚 埋立容量
町 残余容量
58,102 ㎥
所在地
蒲郡市西浦町口田
土1
蒲郡市西浦町口田
土1
蒲郡市一色町下手
張 10-1
蒲郡市大塚町斧磨
57-1
出典)「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)
」
施設名称
新城市クリーンセンター
【焼却施設】
新城市破砕機
【破砕施設】
新城市廃棄物最終処分場
(有海)
(島原)
(七郷一色)
(作手菅沼)
【最終処分場】
表 3-8-5 新城市の廃棄物等処理施設
施設概要
処理能力
60t/日
焼却設備
ストーカ式焼却炉
67.7t/日
処理能力
破砕
処理方式
埋立対象物
有
海
島
原
七郷
一色
作手
菅沼
所在地
新城市日吉字樋田
56
新城市日吉字傳
水、南貝津地内
不燃ごみ、破砕ごみ、処理残渣、 新城市有海字落合
14-2
粗大ごみ
埋立面積
埋立容量
残余容量
埋立面積
埋立容量
残余容量
埋立面積
埋立容量
残余容量
埋立面積
埋立容量
残余容量
8,600 ㎡
37,000 ㎥
3,662 ㎥
7,000 ㎡
68,000 ㎥
45,477 ㎥
5,600 ㎡
30,000 ㎥
25,905 ㎥
1,800 ㎡
4,600 ㎥
1,490 ㎥
出典)「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)
」
-71-
新城市日吉字傳
水、南貝津地内
新城市七郷一色字
桐久保 55
新城市作手菅沼字
寺ノ入 12-5
2) 施設防災計画
(1) 廃棄物処理施設の災害対応
災害に強い廃棄物処理施設とするための施設の防災計画として地震・停電・火災・浸
水対策を計画的に講じる。廃棄物処理施設の災害対応を表 3-8-6 に示す。
表 3-8-6 廃棄物処理施設の災害対応
処理施設
焼却施設
資源化施設
廃棄物最終処分場
廃棄物最終処分場
(浸出水処理設備)
し尿処理施設
災害対応
・施設の建物、機器の耐震化対策、新耐震設計
・施設の浸水対策
・緊急時の非常停止設備
・非常用自家発電設備の整備
・補助燃料の備蓄
・薬品の備蓄
・断水時に機器冷却水等に利用するための地下水や河川水の確保
・ごみピット自動火災検知器や放水銃設置等の火災対策
・近年のゲリラ豪雨等による防災調整池対策
・土砂流出防止対策
・施設の建物、機器の耐震化対策
・施設の浸水対策
・薬品の備蓄
・断水時に薬品溶解水等の確保
・施設の建物、機器の耐震化対策、新耐震設計
・断水時に薬品溶解水、希釈水等の確保
・薬品の備蓄
(2) 廃棄物処理施設の補修・復旧整備
施設が被災した場合の修復を迅速に図るために、廃棄物処理施設の補修・復旧整備状
況について表 3-8-7 に示す。
表 3-8-7 廃棄物処理施設の補修・復旧整備状況
処理施設
各施設共通
災害対応状況
・各施設の災害対応マニュアル(事業継続計画)を整備する。
・災害発生直後の点検手引きを整備する。
・非常用電源や補修等に必要な資機材、燃料の確保、人材を備蓄・手
配する。
・施設の立地場所に関係するリスクに対するマニュアル整備と訓練を
実施する。
-72-
3-9 仮設処理施設の設置
災害廃棄物の発生量に対して、既存の処理施設の処理能力が不足する場合に必要となる仮
設処理施設の種類(仮設焼却炉、仮設破砕選別設備)
、能力について検討する。
また、仮設処理施設は、二次仮置場に設置することを基本とする。
仮設施設の設置手続き事例を資料編 4-3 に示す。
(1) 仮設処理施設の必要規模
ここでは、本市の既存施設だけでは処理ができない焼却処理及び破砕処理について、
必要な仮設処理施設の規模を算出する。
災害廃棄物処理は災害発生後 3 か年で完了することを基本とするが、第 3 章 3-4 の全
体処理スケジュールにあるように、仮設の設置、撤去を差し引いた 2 年 3 か月(2.25 年)
を処理期間とする。
仮設処理施設の想定規模を表 3-9-1 に示す。
表 3-9-1 仮設処理施設の想定規模
仮設焼却炉
処理量
236,764t
年間処理量(2.25 年での処理を想定)
仮設破砕選別設備
105,228t/年
稼働日数
285 日
処理能力
370t/日以上
処理量
1,333,189t
年間処理量(2.25 年での処理を想定)
稼働日数
592,528t/年
300 日
処理能力(民間利用しない場合)
1,976t/日以上
注)処理量は、表 3-2-4(p.42)より設定。
(2) 仮設処理施設に関する協力支援要請体制
仮設処理施設に関する協力支援要請体制を表 3-9-2 に示す。
表 3-9-2 仮設処理施設に関する協力支援要請体制
要 請 先
協力支援要請項目
〇愛知県
・災害廃棄物の処理に必要な施設、機材、
物資等の提供についての調整及び斡旋
・災害廃棄物の処理に必要な職員及び処理
業者の派遣についての調整及び斡旋
〇東三河地域を始めとした他自治体
・仮設焼却炉、破砕選別設備等の設置(処
〇一般廃棄物・産業廃棄物関係団体及び事業者
理対象物名及び量、処理対象戸数、当該
・田原市清掃事業協同組合
市所在の処理場の可否、実施期間、その
他必要事項、必要等式等)
・仮設処理施設運転要員及び管理
・施設投入及び搬出用機材
-73-
3-10 分別・処理・再生利用体制の構築
災害廃棄物等の再生利用を進めることは、最終処分量を削減し、処理期間の短縮に有効で
あるため、図 3-10-1 に示すように、あらかじめ定めた基本処理フローに基づき、廃棄物の種
類ごとの処理方法・留意事項に配慮して処理、再生利用、再資源化及び処分を行う。
災害廃棄物の種類ごとの基本的な分別・処理・再資源化の方法と留意事項を次に示す。
種 別
分別・処理・再資源化方法
木くず
・土砂分離、破砕、選別しリサイクル
・リサイクル用途に応じ塩分除去
コンクリートがら、アスファルトくず
・鉄筋等の分別、破砕
金属くず
・土砂分離、破砕、選別しリサイクル
可燃物
・分別、除去、焼却
・焼却後の灰は資源化及び埋立
不燃物
・分別、残渣は埋立
廃家電
【特定家電4品目】
・分別、保管、家電メーカーがリサイクル
【小型家電】
・分別、保管、リサイクル業者が引取
【その他家電製品】
・リサイクル
有害廃棄物
・保管、処理業者へ処理依頼
処理困難物
【ピアノ、タイヤ等の処理困難物】
・メーカー、販売業者へ処理依頼
【太陽光パネル】
・破砕、選別、リサイクル、残渣は埋立処分
津波堆積物
・土木資材やセメント原料として有効利用
腐敗性廃棄物
【家畜の死がい】
・化製場で処理
【肥料・飼料等の廃棄物】
・焼却処理
廃自動車
・撤去、保管、引取業者へ引取要請
廃船舶
・撤去、保管、処理業者へ処理要請
図 3-10-1 災害廃棄物の種類ごとの分別・処理・再資源化方法
-74-
(1) 木くず
木くずは、トロンメル※1 やスケルトンバケット※2 等により、事前の土砂分離を行い、
破砕、選別し、リサイクル(生木等は製紙原料、汚れの少ない家屋系廃木材等はチップ
化してパーティクルボード等の原料や燃料等)する。
なお、海水を被っているものは、リサイクル用途に応じ塩分除去が必要となる。用途
別の塩分条件を表 3-10-1 に示す。
※1
大型分粒装置の一種。金網または孔あき鉄板を,円筒形または縦長台形の枠に張る。中心軸を水平あ
るいはわずかに傾けて設置し,電動で回転振動しつつ装入物をふるい分ける。比較的粗粒のふるい分
けに適する
※2 バックホウのアタッチメントで、50mm×100mm程度の格子状になっている。廃棄物などを掬い取り
ながら、ふるい分けることができる。
表 3-10-1 想定される用途例と塩分条件 (受入先によって異なる場合がある)
用
製紙原料
セメント原燃料
ボイラー等燃料
ペレット燃料
緑化資材やマル
チング
パーティクルボ
ード原料
その他
途
製紙原料といて利用する。
塩分
条件例
基準なし
/不明
0.1%
セメント製造時の原料や燃料として利用する。
木材チップを燃料とする。製紙工場、温水プール用のボイラ
0.4%
ー等で利用できる。家庭用ペレットストーブなど小規模な施設
でも利用している場合がある。異物により炉を傷める場合もあ
0.05%
る。
地表面の飛散・流亡の防止、雑草の生育抑制、保温、保湿に
よる植物生育の促進の為に、地表面をなんらかの方法で覆う資
1%
材として利用する。
木材チップ(小片)を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボー 基準なし
ドの一種であるパーティクルボードの原料として利用する。
/不明
建築廃材を建材として公共事業(トイレ等)に利用した例、
場合ごと
根固めの枠材として利用した例、コンクリート用型枠として利
に考慮
用できる可能性がある。
出典)「災害廃棄物分別・処理 実践マニュアル -東日本大震災を踏まえて (社)廃棄物資源循環学会」
(2) コンクリートがら、アスファルトくず等
コンクリートがら等は、事前に鉄筋等の分別を行い、再資源化できるよう必要に応じ
て破砕する。再資源化が円滑に進むよう、コンクリートがらの強度等の物性試験等を行
って安全を確認する。
コンクリートがらは、路盤材(PCクラッシャラン)や埋戻し材(再生砂)として再
利用する。
(3) 金属くず
金属くずは、有機廃棄物や危険物を優先的に除去した後、再資源化可能な木くずやコ
ンクリートがら等を抜き出し、トロンメルやスケルトンバケットにより土砂を分離した
後、同一の大きさに破砕し、選別(磁選、比重差選別、手選別等)を行う等、段階別に
処理(資源化)する。
-75-
(4) 可燃物
可燃物は、手選別や重機等で資源化物や不燃物の分別・除去を行い、焼却により減容・
安定化させる。焼却後の灰についてはセメント材等の資源化及び埋立処分する。
なお、可燃物は、自然発火の原因となりやすいため、5m 以上積み上げないよう注意す
る。また、腐敗による悪臭が発生するため迅速に処理する。
(5) 不燃物
不燃物は、有機廃棄物や危険物を優先的に除去した後、再資源化可能な木くずやコン
クリートがら、金属くず等を抜き出し、残渣(不燃物)は埋立処分する。
(6) 廃家電
① 特定家電 4 品目
特定家電は、
「被災した家電リサイクル法対象品目の処理について(追加) 環境省大
臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室、経済産業省商務情報政策局
情報通信機器課環境リサイクル室 事務連絡 平成 23 年 3 月 23 日」に準じて、図 3-10-2
に示す手順を基本とし、処理を行う。
冷蔵庫や冷凍庫の処理にあっては、内部の飲食料品を取り出した後に廃棄する等、生
ごみの分別を徹底する。冷蔵庫等フロン類を使用する機器については分別・保管を徹底
し、フロン類を回収する。
分別・保管
処 理
【市が、分けられる範囲で分別・保管】
・市が収集した災害廃棄物から、可能な範囲で家電リサイクル法対象品目(テ
レビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコン)を分別する。
【市が、指定取引場所に搬入または処理】
・リサイクルが見込める場合は、家電リサイクル法に基づく指定取引場所に搬
入(または個人直接持ち込み)後、家電メーカーがリサイクルを実施する。
・リサイクルが見込めない場合は、災害廃棄物として一括で処理する。
出典)「被災した家電リサイクル法対象品目の処理について(追加) 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサ
イクル推進室、経済産業省商務情報政策局情報通信機器課環境リサイクル室 事務連絡 平成 23 年 3 月 23 日」
図 3-10-2 家電対象品目の分別が可能な場合の処理手順
-76-
② 小型家電
携帯電話、パソコン等の個人情報保護対策に配慮が必要な小型家電は、可能な限り小
型家電リサイクル法に基づく国の認定事業者を活用し、リサイクルする。基本的な処理
手順を図 3-10-3 に示す。
分別・保管
処 理
【市が、分けられる範囲で分別・保管】
・市が収集した災害廃棄物から、可能な範囲で小型家電を分別する。
【小型家電リサイクル法に基づく国の認定事業者が引取り、または市で処理】
・リサイクルが見込める場合は、小型家電リサイクル法に基づく国の認定事業
者が市(または個人)の保管場所に引取りに行き、リサイクルを実施する。
・リサイクルが見込めない場合は、災害廃棄物として、他の廃棄物と一括で処
理する。
図 3-10-3 被災した小型家電の処理手順
③ その他家電製品
小型家電以外の家電製品は、リサイクル業者へ引渡す。
(7) 有害廃棄物
有害廃棄物は、他の廃棄物と混合しないように保管し、処理業者に処理を依頼する。
(詳細は「3-11 有害物質含有廃棄物等の処理」参照)
(8) 処理困難物
ピアノ、タイヤ等の市では処理が困難なものは、適正処理が行えるメーカーや販売者
等の事業者に処理を依頼する。
太陽光電池パネルは、破砕、選別し、資源化物(バックシート、ガラス、アルミ等)
を取り除き、残渣(不燃物)は埋立処分する。撤去作業を行う際には、感電の可能性が
あるため、表 3-10-2 に示す留意事項を参考に作業を行う。
表 3-10-2 太陽光パネル撤去時の留意事項
留意事項
・素手で触れることは避け、乾いた軍手やゴム手袋など絶縁性のある手袋を着用する。
・複数の太陽光電池パネルがケーブルとつながっている場合は、ケーブルのコネクターを抜
くか、切断する。可能ならケーブルの切断面の中の銅線が露出しないようビニールテープ
などを巻く。
・可能であれば太陽光パネルに光が当らないように段ボールや板などで覆いをするか裏返す。
・太陽光電池パネルを運搬する際には、念のため、ガラスをハンマーなどで破砕する。
-77-
(9) 津波堆積物
津波堆積物の処理に際して、組成・性状に応じて、埋め戻し材、盛土材等の土木資材
やセメント原料としての有効利用を優先しつつ、有効利用が難しいものについては、組
成や性状に応じて適切な処理をする。
腐敗による悪臭の発生、害虫の大量発生、乾燥による粉じんの発生等が進行するおそ
れのある津波堆積物については、撤去の前に薬剤等を散布するなど、応急的な悪臭や害
虫、粉じん等の発生防止対策を行う。
(詳細は「3-12 津波堆積物の処理・処分」参照)
(10) 腐敗性廃棄物
① 家畜の死がい
家畜の死がいについては、図 3-10-4 に示すように、通常時と同様に、化製場等で適
正処理することを前提とし、早急な処理が不可能な場合は、一時保管後、化製場等で適
正処理する。一時保管については、家畜所有者の土地に埋立てることとし、埋立ての際
には、防水シート等を敷くこととする。
早急な処理が可能な場合
家畜の死がい
化製場・埋却
早急な処理が不可能な場合
一時保管
図 3-10-4 家畜の死がい処理の流れ
② 肥料・飼料等の廃棄物
肥料・飼料等が津波等の被害を受けた場合(事業所内に保管されている肥料・飼料等
が被害を受けた場合も含む)は、焼却処理する。
腐敗性廃棄物は、冷凍保存されていないものから優先して焼却処理する。
(11) 廃自動車
廃自動車等は、
「東北地方太平洋沖地震により被災した自動車の処理について 環境省
事務連絡 平成 23 年 3 月 28 日」に準じて処理する。
大破した車も含めて、自動車リサイクル法に則って処理を行う。基本的な処理の流れ
は、図 3-10-5 に示すように、被災自動車を撤去・保管し、最終的に引取業者(自動車
販売業者、解体業者等)へ引取要請する。
-78-
集積・保管
所有者照会
所有者
引渡し
業者引渡し
情報提供
【市が、分けられる範囲で分別・保管】
・被災自動車の処分には、原則として、所有者等の意思を確認する。
・被災自動車は、所有者等による保管が可能な場合を除き、ひとまず自治体が
集めて保管する(移動・保管の際には所有者等の意思確認は不要。なお、
他者の民有地に流されてきた被災車両については、当該民有地の所有者の理
解が得られれば、支障の無い範囲で一定期間その場での保管をお願いするこ
とも想定される)。
・自治体が、保管の対象となる車両ナンバーをリスト化し、可能な範囲で所有
者等を捜す。
・被災による損壊等により車両ナンバーが外れている場合には、ダッシュボー
ド等に車検証が残っていないかを確認し、又は、車台番号を確認の上運輸支
局等に問い合わせることで、所有者を割り出す。
・自治体が、保管された自動車の所有者等と連絡を取るよう努め、処分を委ね
るか自ら引き取るかについて所有者等の意思を確認する。
・所有者に引き取りの意思がある場合は、免許証、住民基本台帳などにより本
人確認又は委任状確認を行い引渡す。
・所有者等と連絡が取れない場合は、自治体が使用済自動車となった被災自動
車を引取業者に引き渡す(保管期間は3か月とする)。
・被災による損壊が著しく車両ナンバーや車台番号が判明しないこと等により、
当該被災車両の所有者等が確知されない場合についても、自治体が使用済自
動車となった被災自動車を引取業者に引き渡す。
・自治体が使用済自動車となった被災自動車を引取業者に引き渡す場合は、後
日、所有者等から問い合わせがあった場合に備えて、引き渡しを行う前に車
両の状態を写真に残すなどしてリスト化しておくことが望ましい。
・事後の抹消登録手続等のため、引取業者に引き渡した使用済自動車に関する
情報(車両ナンバー情報)を上記の車種毎の問い合わせ先に提供する。
【留意事項】
○保管の高さ、保管量の上限について
使用済み自動車の保管の高さは屋外においては、囲いから 3m 以内は高さ 3m まで、その内側では
高さ 4.5m までとする(下図参照)
。また、大型自動車にあっては、高さ制限は同様であるが、原則
平積みとする。
ラックを設ける場合にあって、保管する使用済み自動車の荷重に対して構造耐力上安全であり、
適切に積み降ろしができるものにあっては、高さの制限はこの限りではない。
保管量の上限は、保管場所の面積、保管の高さの上限により形成される空間内に適正に保管でき
る数量とする。
○所有者の照会方法
市が保管対象となる車両のナンバーや、車検証・車体番号から以下のとおり問い合わせる。
車両ナンバーから、
登録自動車 → 国土交通省(自動車情報課または運輸支局)
軽自動車 →
軽自動車検査協会
車検証・車体番号から、中部運輸局愛知運輸支局へ問い合わせる。
○その他留意事項
電気自動車、ハイブリッド自動車等の高圧蓄電池を搭載した車両の取扱については、従来の車両
と異なり、車両損傷による蓄電池の漏電に伴う感電、漏れで他電解液と空気との反応による有毒ガ
ス発生等の危険性について注意する必要がある。
また、廃タイヤはチップ化することで燃料等として再資源化が可能である。火災等に注意しなが
ら処理する。
図 3-10-5 被災した自動車の処理の流れ
-79-
(12) 廃船舶
廃船舶は、
「東日本大震災により被災した船舶の処理に関するガイドライン(暫定版)
農林水産省、国土交通省、環境省事務連絡 平成 23 年 4 月 21 日」に準じて処理する。
移動可能な廃船舶は、必要に応じて随時、仮置場へ移動した上で、外観上、明らかに
効用を失った被災船舶は処理業者に引き渡す。被災船舶効用の有無の判断の流れを図
3-10-6 に、判断基準の目安を表 3-10-3 に示す。
被災船舶の処理を被災市町村が行う場合は、「災害その他の理由により特に必要とな
った廃棄物の処理」として国庫補助対象となる。船舶情報問合せ先と所有者の確認事項
を表 3-10-4 に示す。
被災船舶に表示されている登録番号等によ 特定不可能
り所有者の特定が可能かどうか
登録対象船舶(「はしけ」「ミニボート」「手こぎボート」
等、登録番号が確認不能となっている船舶は、特定できない
可能性あり)
特定可能
登録情報等に基づき所有者に連絡
所有者に連絡がつく
所
有
者
所
在
不
明
所有者の意思確認
(船舶を引き取るかどうか)
引き取らない
引き取る
所有者の責任において対応
処 理
効用を失っているかどうか
効用を失っている
それ以外
該当する被災船舶の発生状況をみつつ国や関係者と協議
図 3-10-6 被災した船舶の処理の判断の流れ
表 3-10-3 被災船舶効用の有無の判断基準
効用を失っていると推定されるもの
効用があると推定されるもの
・外観上の損傷が見られないもの
・船体が破断、残骸となっている。
・船体が大破(原形をとどめていない)し、 ・船体の一部に破損・欠損があるが、全体構造
が失われていないものは、水没による機器の
航行が不可能である。
損傷により現状では航行不可能な状態であ
・家屋や廃棄物に埋まり、船舶を壊さずに
っても、船体の亀裂・穴の修復やエンジンの
分離することが困難な状態にある。
取替等の修理により使用可能となるもの
※所有者の意思確認が必要
出典)
「東日本大震災により被災した船舶の処理に関するガイドライン(暫定版)について 農林水産省国土交
通省 環境省 事務連絡 平成 23 年 4 月 21 日」
-80-
表 3-10-4 船舶情報問合せ先と所有者の確認事項
船舶の種類
漁船
漁船
以外
問合せ窓口
所有者に対する確認事項
愛知県農林水産部水産課
・被災船舶の所在地
・保険の加入の有無及び補償の協
議状況
・処理方法の選択(所有者が再使
用又は処理、市又は県に委託)
・所有者が再使用又は処理する場
合の時期・場所
・市が処理する場合の船舶の抹消
登録手続きについて周知
大型船舶(20t以上) 国土交通省海事局
小型船舶(20t未満) 日本船舶検査機構
-81-
3-11 有害物質含有廃棄物等の処理
危険物、有害物質含有廃棄物及び感染性廃棄物の収集・処理方法を図 3-11-1 に示す。
収集・処理方法(例)
収集方法・回収先等
種 別
危
険
物
有
害
物
質
含
有
廃
棄
物
処理方法
灯油、ガソリン、エンジンオイル
購入店、ガソリンスタンドへ
焼却、リサイクル
有機溶剤(シンナー等)
販売店、メーカーに回収を依頼
廃棄物処理許可業者に回収を依頼
焼却
ガスボンベ
販売店に返却を依頼
再利用、リサイクル
カセットボンベ・スプレー缶
中身を使い切り、穴をあけずに金属くずとして排出
破砕、リサイクル
消火器
特定窓口、指定取引場所に依頼
破砕、選別、リサイクル
石綿(アスベスト)含有廃棄物
許可業者に依頼
溶解、無害化、埋立
PCB
無害化処理認定業者に依頼
保管、無害化処理
テトラクロロエチレン
埋立判定基準に適合するものは埋立
埋立判定基準を超えるものは焼却後に埋立
焼却、埋立
廃農薬・殺虫剤
販売店、メーカーに回収を依頼
廃棄物処理許可業者に回収を依頼
中和、焼却
塗料・ペンキ
販売店、メーカーに回収を依頼
廃棄物処理許可業者に回収を依頼
焼却
廃電池類
回収(リサイクル)を行っている事業者へ
破砕、選別、リサイクル
廃蛍光管
回収(リサイクル)を行っている事業者へ
破砕、選別、リサイクル
指定医療機関での回収
産業廃棄物許可業者に回収を依頼
焼却、溶解
感染性廃棄物
図 3-11-1 危険物・有害物質含有廃棄物・感染性廃棄物の収集・処理方法
(1) 危険物
① 灯油、ガソリン、エンジンオイル
回収した灯油等は、購入店またはガソリンスタンドに処理を依頼する。また、市民へ
の購入店等への直接排出を広報する。
処理方法は焼却またはリサイクルする。
-82-
② 有機溶剤(シンナー等)
回収した有機溶剤は、販売店、製造メーカーまたは廃棄物処理許可業者に処理を依頼
する。また、市民への販売店等への直接排出を広報する。処理方法は焼却とする。
③ ガスボンベ
回収したボンベは、仮置場で保管し、ガス漏れによる中毒、発火、爆発の恐れがあり、
不用意に扱わず、販売店に処理を依頼する。
④ カセットボンベ・スプレー缶
回収したカセットボンベ等は、発火、爆発の危険があるため、可能な限り、他の廃棄
物と分別・運搬し、破砕選別し、金属くずとしてリサイクルする。また、市民へは、中
身を使いきって、穴をあけずに金属くずとして排出することを広報する。
内部にガスが残存しているものは、メーカーの注意書きに従う等安全な場所及び方法
でガス抜き作業を行う。
⑤ 消火器
消火器は、分別保管し、特定窓口、指定取引場所に処理を委託する。
特定窓口、指定取引場所は、㈱消火器リサイクル推進センターHPで確認する。
収集運搬の際は、廃消火薬剤が飛散・漏えいしないように処置する。
(2) 有害物質含有廃棄物等
① 石綿(アスベスト)含有廃棄物
石綿は、平成 18 年 10 月 1 日改正建築基準法の施行により、以降に着工する建築物に
おける使用が規制された。しかし、それ以前の建築物には石綿を含有する資材が使用さ
れている可能性があるため、取り扱いに注意が必要である。
石綿含有廃棄物の保管及び処理方法を表 3-11-1 に、石綿含有廃棄物の基本処理フロ
ーを図 3-11-2 に示す。また、石綿の使用例を写真 3-11-1 に示す。
表 3-11-1 石綿含有廃棄物の保管及び処理方法
項目
保管
処理
方法
・吹付石綿等の廃石綿及び廃石綿の付着・混入が疑われるものについては、石綿の飛
散を防止するため、散水等により十分に湿潤化する。
・災害廃棄物から吹付石綿等の廃石綿もしくは廃石綿の疑いのあるものを除去等回収
した場合には、プラスチック袋を用いて梱包した上でフレコンパック等の丈夫な運
搬容器に入れ、他の廃棄物と混合することがないよう区別して保管、運搬する。
・保管場所には廃石綿の保管場所である旨の表示をする。
・吹付石綿等の廃石綿及び廃石綿の疑いのあるものについては、適正に処理できる施
設において処分する。
・可燃物(木材、紙くず、プラスチック類等石綿の付着が疑われるもの及び石綿が微
量であるものを含む)については、排ガス処理設備、集じん器、散水装置等が設け
られた焼却施設を用いて焼却する。
・石綿の付着・混入が疑われるものまたは倒壊した建築物等であっても石綿が付着し
ていないことが確認できないものについてはリサイクルせず、焼却または埋立処分
を行う。
・吹付石綿等の廃石綿もしくは廃石綿の疑いのあるものを埋め立てた場合にあって
は、その位置を示す図面を作成し、当該最終処分場の廃止までの間、保存する。
出典)「廃石綿やPCB廃棄物が混入した災害廃棄物について」 平成 23 年 3 月 19 日 環境省 事務連絡
-83-
事前調査
石綿無
通常処理
石綿有
地震被害建物等
津波・水害倒壊物
飛散性
非飛散性
仮置場
解体・撤去
非飛散性
飛散性
中間処理(溶解・無害化)
安定型処分場
管理型処分場
出典)「環境省災害廃棄物対策指針 技 1-20-14」
図 3-11-2 石綿含有廃棄物の基本処理フロー
パーライト吹きつけ(石綿含有)
一般住宅の彩色スレート屋根(石綿含有)
外壁材(サイディング)(石綿含有)
サイディング拡大像
出典)
「厚生労働省HP
(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/roudousya2/index.html)」
写真 3-11-1 石綿使用例
-84-
② PCB
PCB廃棄物は他の廃棄物と分けて、特別な管理が必要である。機器全てがPCBを
含むものではないが、現場においてPCBの含有の有無の判断がつかない場合は、PC
B廃棄物とみなして分別し、表 3-11-2 に示す留意事項に従って保管する。処理方法に
ついては、表 3-11-3 に示すようなPCB処理業者に依頼する。また、PCBの使用例
を写真 3-11-2 に示す。
表 3-11-2 PCBの保管の際の留意事項
留意事項
・PCBの保管場所にはPCB廃棄物の保管場所である旨の表示をする。
・PCB廃棄物は屋根のある建物内で保管するか、屋内の保管場所の確保ができない場合には、
密閉性のある容器に収納する。防水性のビニルシートで全体を覆う(面を含む)等、風雨にさ
らされず、PCB廃棄物が飛散、流出、地下浸透、腐食しないよう必要な対策を講じる。
・PCB廃棄物に他の廃棄物等が混入する恐れがないよう仕切板を設け、離れて保管する等の措
置を講じる。
・保管場所では、暖房等の発熱機器から十分に離す等、PCB廃棄物が高温にさらされないため
の措置を講じる。
・地震等によりPCB廃棄物やその収納容器が落下、転倒等しないような措置を講じる。
・微量PCB汚染廃電気機器等は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、国や県の
認定を受けた施設{表 3-11-3 に示す高濃度(5,000mg/kg超)PCB処理施設以外での無
害化処理認定施設}での処理が平成 21 年 11 月より可能なった。
出典)「廃石綿やPCB廃棄物が混入した災害廃棄物について」 平成 23 年 3 月 19 日 環境省 事務連絡
表 3-11-3 PCB処理施設
施設の種類
施設概要
設置場所
豊田PCB処 処 理 す る 廃 ・高圧トランス
豊田市細谷
理事業所
棄物の種類 ・高圧コンデンサ
町三丁目
・安定器及び汚染物(小型家電機器に限る)
設置業者
環境事業団
処理能力
約 1.6 t/日(PCB分解量)
処理方法
脱塩素化分解法
-85-
高圧トランスの例
高圧コンデンサの例
コンデンサを内蔵する安定器の例
出典)「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の期限内処理に向けて」2015 年 4 月版
環境省
写真 3-11-2 PCB使用例
③ テトラクロロエチレン
テトラクロロエチレンを含有する災害廃棄物は、最終処分に関する基準(金属等を含
む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令{埋立に係る判定基準 0.1mg/ℓ})に適合す
るものは埋立処分し、基準を超過するものは焼却して、埋立処分する。
テトラクロロエチレンは、ドライクリーニング溶剤、フロンガス製造、溶剤(医薬品、
香料、メッキ、ゴム、塗料)などに使われており、鋭く甘い悪臭を持っている。
-86-
④ 廃農薬・殺虫剤
回収した廃農薬・殺虫材は、容器の移し替え、中身の取り出しをせずに、収集・運搬
及び処分の許可を有する産業廃棄物処理業者に処理を委託する。
毒物または劇物の場合は、毒物及び劇物取締法により、保管・運搬を含め事業者登録
が必要となり、廃棄方法も品目ごとに定められているので注意する。
指定品目を一定以上含むものや、強酸・強アルカリに類するものは特別管理産業廃棄
物に区分されることがある。
⑤ 塗料・ペンキ
回収した塗料・ペンキは、許可を受けた産業廃棄物処理業者に処理を委託する。
一般家庭の場合、基本的に液体状態では廃棄できないため、中身を新聞等に取り出し
固化させてから可燃ごみとして排出し、容器は金属ごみまたはプラスチックごみとして
排出する。
エアゾール製品は、容器に穴を開けずに中身を抜き、容器は金属ごみ、キャップはプ
ラスチックごみとして排出する。
⑥ 廃電池類
回収した廃電池類は、可能な限り集積所に分別保管し、平常時の処理ルートで処理す
る。水銀が含まれるボタン電池等は、容器を指定して保管し、回収ルートが確立するま
で保管する。
なお、リチウム電池は発火の可能性等があるため、可燃性廃棄物や発酵速度の高い畳
や腐敗性廃棄物等とは分離保管する。
⑦ 廃蛍光管
回収した廃蛍光管は、破損しないようドラム缶等で分別保管し、可能な限り平常時の
処理ルートで処理する。
(3) 感染性廃棄物
回収した感染性廃棄物の処理は、
「津波被災地域における災害廃棄物中の感染性廃棄物
の取り扱いについて 環境省事務連絡 平成 23 年 3 月 30 日」に準じて処理する。
「感染性廃棄物」等と記されている容器またはバイオハザードマーク
のついた容
器は、容器を破損しないようそのまま保管場所へ運搬する。注射針、点滴用の針、メス
等の鋭利なものの取り扱いについては、手等を傷つけないように注意し、堅牢な容器、
耐久性のあるプラスチック袋、フレコンパック等の丈夫な運搬容器に入れて運搬する。
保管場所には、感染性廃棄物の保管場所である旨の表示をする。感染性廃棄物は屋根
のある建物内で保管するか、屋内の保管場所の確保ができない場合には、防水性のビニ
ルシートで全体を覆う(底面を含む)等、風雨にさらされず、感染性廃棄物が飛散、流
出、地下浸透、腐食しないよう必要な対策を講じる。
感染性廃棄物にほかの廃棄物等が混入する恐れがないよう仕切板を設け、離れて保管
する等の措置を講じる。
感染性廃棄物は、焼却等の滅菌できる方法で処理する必要があるため、当該感染性廃
棄物の適正な処理が可能となるまで保管する。
また、避難所や救護所で発生した感染性廃棄物については、医療関係者が耐久性のあ
るプラスチック袋、フレコンパック等の丈夫な運搬容器に入れ保管し、産業廃棄物処理
業者に処理を委託する。
-87-
3-12 津波堆積物の処理・処分
津波堆積物は、主成分である砂や泥のほかに陸上に存在していたさまざまなものを巻き込
んでいることから、性状や組成が一様ではなく、人の健康や生活環境への影響が懸念される
ものが含まれる可能性があり、取り扱いには十分に注意を払う必要がある。
ここでは、
「東日本大震災津波堆積物処理指針 環境省 平成 23 年 7 月 13 日」に準拠して処
理・処分を実施するよう努めるものとする。津波堆積物は可能な限り復興資材等として活用
する。津波堆積物の処理手順を図 3-12-1 に示す。
なお、人の健康や生活環境への影響が懸念される物質を取り扱う臨海部の企業や給油所、
写真館、クリーニング店などの事業所やPCB保管事業所については、浸水の可能性を考慮
し所在地を把握しておく。
臨海部などでは、上記施設が多くあるため、注意が必要である。また、がれき処理の際に
は図 3-12-1 に示す手順の調査が必要となる。
-88-
応急対策
組成・性状の把握
津波堆積物の処理
【応急対策】
・腐敗による悪臭の発生、蠅等の公衆衛生上問題となる害虫の大量発生、乾燥
による粉じんの発生等が進行する恐れのある有機物や泥状物等を含む津波堆
積物については、撤去前に薬剤を散布する等応急的な悪臭や害虫、粉じん等
の発生防止対策を行うものとする。
【組成・性状の把握】
・有害物質等取扱施設が近傍に存在しない地域の津波堆積物
目視及び臭気による確認により、木くず・コンクリートくず等の有無、有
害物質等の有無を確認し、それらの存在が疑われる場合は、現地スクリー
ニングを行うものとする。
・有害物質等取扱施設が近傍に存在する地域の津波堆積物
現地スクリーニング※によって組成・性状の把握を行い、その結果により
必要に応じて化学分析を行うものとする。
・大きく被災した有害物質等取扱施設が近傍に存在する地域の津波堆積物
有害物質等を含む可能性が高いと考えられることから、化学分析により組
成や性状を把握するものとする。
【撤 去】
・撤去方法については、現地や津波堆積物の状況等を考慮しながら効率的な方
法を選択する。
・撤去現場においては大きな木くず・コンクリートくず等は事前に分別する。
【収集・運搬】
・津波堆積物は、廃油等の有害物質や危険物が含有していたり、含水率の高い
泥状であったりする等、津波堆積物の組成や性状を確認したうえで、必要と
なる運搬機械を選定する。
【仮置場における保管】
・津波堆積物の組成・性状に応じて分類して集積し、周辺環境保全上の支障が
生じないような措置を行い、適切な仮置き保管を行う(シートで覆うなど)。
【処理(有効利用・処分)】
・津波堆積物は、埋め戻し材、盛土材等の土木資材としての有効利用を優先す
る。津波堆積物の処理は以下の分類に従い行う。
①有害物質、木くず等の混入がない場合
○中間処理
処理なし
○有効利用、処分
埋め戻し材、盛土材等の土木材料、最終処分もしくは海洋投棄
②木くず等の混入があるが、基準値を超える有害物質を含まない場合
○中間処理
津波堆積物と木くず等の分別
○有効利用、処分
埋め戻し材、盛土材等の土木材料、セメント原料化、舗装用ブロック等の
原料化、最終処分もしくは海洋投棄
③基準値を超える有害物質を含む場合
○中間処理
津波堆積物と木くず等の分別、洗浄等による浄化、不溶化または無害化処
理、熱処理(焼却、溶融等)
○有効利用、処分
埋め戻し材、盛土材等の土木材料、セメント原料化、舗装用ブロック等の
原料化、最終処分
【処理に伴う労働災害防止対策、周辺環境対策】
・津波堆積物には、廃油、廃酸・廃アルカリ、廃薬品、廃農薬等が混在する可
能性があるため、労働災害防止の観点から作業環境の保全を図る。
・津波堆積物の撤去や集積場所においては、粉じんや騒音が発生し、これらが
周辺地域の生活環境上の支障となることが考えられることから、作業開始前
には地域住民等に対する事業の説明や作業内容を掲示板等で周知するほか、
必要に応じて散水の実施、現場周辺に囲いを設置する等の周辺環境対策を講
じる。
出典)「東日本大震災津波堆積物処理指針 環境省 平成 23 年 7 月 13 日」
※現地スクリーニングの方法・・・木くず・コンクリートくず等の混入度合い(目視、試験掘削)、温度
(温度計)、色(目視)
、臭気(異臭、油臭)
、油膜の存在(目視)
、水素イオン濃度、電気電導率、含水
率(ポータブル測定器)、簡易化学分析(可搬型蛍光 X 線分析装置等)
図 3-12-1 津波堆積物の処理手順
-89-
(1) 浸水廃棄物
浸水廃棄物の処理方法を表 3-12-1 に示す。
表 3-12-1 浸水廃棄物の処理方法
品目
処理方法
水害により一時的に大量に発生した
・水分を多く含むため、腐敗しやすく悪臭・汚水を発生するこ
がれき等及び生活ごみ
ともあるので、早期に乾燥する。
・水分を含んで重量がある畳や家具等の多量に発生する粗大ご
みは、平常時の人員及び車両等では収集・運搬が困難となる
ため、土砂が多量に付着、混入している場合には、重機選別
等で十分に土砂選別する。
・ガスボンベ等の発火しやすい廃棄物の混入や畳等は、発酵に
より発熱・発火する可能性があり、分別収集・分別保管する。
・便乗による廃タイヤや業務用プロパン等の廃棄物の混入が無
いように留意する。
水没した汲み取りし尿や浄化槽を清
掃した際に発生する浄化槽汚泥及び
・水没した汲み取り便所の便槽や浄化槽は、被災後速やかに汲
み取り、清掃と周辺の消毒を行う。
仮設トイレの汲み取りし尿
流木等
・津波により流されてきた流木やビニール等、平常時は市で処
理していない廃棄物は、撤去、回収、仮置場で保管、乾燥後
破砕し、リサイクルする。
-90-
(2) 除塩等の対応
潮だまりに長期間浸った砂まみれの流木や薄い合板等の木材は塩素濃度が高いため、
そのまま焼却すると塩化水素やダイオキシン類の発生が懸念される。仮置場で一定期間
降雨にさらし、塩分を抜く必要がある。
塩分が抜けたと判断(塩分濃度目標値 0.4%以下)される木材については再利用する。
焼却処理する場合は、十分な排ガス処理機能を有する高温焼却(800℃以上)で行う。ま
た、塩分が低下し気温が上昇すると、カビが繁殖したり、キノコが生えたりするため、
必要に応じ消石灰散布や塩分低下後速やかに焼却する。
海水を被った木材等の処理フローを図 3-12-2 に示す。
塩分除去
保 管
焼却、埋立、再資源化
・降雨等に一定期間さらし、塩分を洗い流すものとする。
・土壌への塩分負荷をなくすために、可能であれば遮水シートを設置する。
・遮水シートを設置できない場合は、仮置場の跡地利用を検討した上で場所を
選定する。
・塩分除去を行った木材等は、別途保管することが望ましいが、塩分濃度の低
下を確認した場合は、海水に浸っていない木材と混ぜて保管する。
・処理可能となるまで自然発火防止に努めて保管する。
・野積みの場合、高さ5m以下、面積 200㎡以下、山と山の間を2m以上に保つ。
・カビの繁殖やキノコの発生を防ぐために、消石灰散布等の措置を施す。
・再資源化が可能なものは、必要に応じて破砕等の処理を行った上で再資源化
施設に引き渡す。
・細かく破砕されて選別が困難であるものや、付着した土砂の除去が困難であ
るものは焼却または埋立処分を行う。焼却する場合は、十分な温度管理
(800℃以上)と排ガス処理機能を有する施設において処理する。
出典)「東日本大震災津波堆積物処理指針 環境省 平成 23 年 7 月 13 日」
図 3-12-2 海水を被った木材等の塩分除去フロー
-91-
3-13 生活ごみ・避難所ごみの処理
生活ごみの収集運搬・処理体制は基本的に現状体制とする。
避難所ごみは、炭生館及び資源化センター等で処理を行うこととし、仮置場には搬入しな
い。集積所は、収集運搬がスムーズに行える場所を選定する。避難所ごみの分別収集体制を
表 3-13-1 に、避難所ごみの取扱を表 3-13-2 に示す。
通常時の分別区分
もやせるごみ
もやせないごみ
割れガラス陶器類
資源ごみ
有害ごみ
紙 類
布 類
空
表 3-13-1 避難所ごみ分別収集体制
避難所
方法
可燃ごみ
不燃ごみ
一時的な保管
場所での収集
回数
生活ごみの収集
運搬に準ずる
有害ごみ
紙・布類
金属類
缶
小物金属
ガラスびん
ガラスびん
ペットボトル
ペットボトル
プラスチック容
器等
プラスチック容器
白色トレイ
注)「田原市ごみ処理基本計画 平成 24 年 2 月」の分別区分に準拠
注)この分別区分は、避難所の閉鎖と共に通常時の分別区分に戻すものとする。
表 3-13-2 避難所ごみの取扱について
避難所ごみの取扱
・収集運搬体制は基本的に現状体制とする。
・避難所ごみは、災害発生後 3~4 日後に収集と処理の開始をめざす。
・避難所に廃棄物の性状や搬出頻度に合わせた一時的な保管場所を確保する。
・特別管理廃棄物(感染性廃棄物)については、屋内に保管場所を設ける等、廃棄物
処理法の基準に準拠した保管を行う。
・避難所では、避難者に対して分別方法の周知を行う。
・避難所ごみ発生量を、実際の排出量、避難者数等を参考に推計する。
・避難所ごみの収集運搬基本ルートはがれきの収集・運搬に準ずる。
・被災により収集運搬車両が不足する場合には、県へ応援を要請する。
・復旧・復興時には、避難所の閉鎖や縮小にあわせて収集運搬ルートの見直しを行う
とともに、平常時の処理体制に順次移行する。
-92-
3-14 し尿・生活排水の処理
災害時には、公共下水道等の生活排水処理施設が使用できなくなることが想定され、避難
所等から発生するし尿に対応するために、衛生センターの被災状況や避難者数を把握のうえ、
優先順位を踏まえて仮設トイレを配置し、あわせて計画的な収集体制を確保、整備する。仮
設トイレの設置目安を表 3-14-1 に、簡易トイレ保有数を表 3-14-2 に示す。簡易トイレは、
その備蓄の確保に努め、災害状況により見直すものとする。収集運搬車両は、平常時を基本
に災害状況により適宜再考する。また、便袋(非常用簡易トイレの処理袋)は、一か所に集
めたものを適宜収集し、炭生館で処理する。
復旧・復興時には、避難所の閉鎖や縮小にあわせて仮設トイレ等の撤去を行う。
し尿・浄化槽汚泥の収集・運搬に関する協力支援要請体制を表 3-14-3 に示す。
また、公共下水道、農業集落排水施設は、表 3-14-4 に示すとおり全体の 1/3 が浸水エリア
に設置されており、災害発生時に施設での処理ができなくなる可能性がある。それら施設で
の汚水処理については、公共下水道、農業集落排水施設の災害時の計画に基づき、対応する
ものとする。
表 3-14-1 仮設トイレの設置目安と必要設置数
仮設トイレ
貯留槽容量
500L
避難所及び断水世帯のし
尿発生量
55,987.2 L/日
仮設トイレの
設置目安
60~80 人/基
収集頻度
3 日/回
必要設置数
336 基
注)避難所及び断水世帯のし尿発生量=45,075.3 L/日+10,911.9 L/日=55,987.2 L/日
必要設置数=55,987.2×3 日/回÷500 L/基=335.9 基。
表 3-14-2 簡易トイレ保有数
製品名
マンホールトイレ
要援護者用組立トイレ
組立式簡易トイレ
簡易トイレ既設洋式用
個 数
21 台
8台
740 個
4,140 セット
保管施設名
各コミュニティ協議会防災倉庫
報民倉
出典)「田原市地域防災計画 平成 27 年 6 月」
表 3-14-3 し尿・浄化槽汚泥の収集・運搬に関する協力支援要請体制
要 請 先
〇愛知県
〇東三河地域を始めとした他自治体
〇一般廃棄物・産業廃棄物関係団体及び事業者
・田原市上下水道工事業協同組合
・浄化槽清掃業許可業者
-93-
協力支援要請項目
・災害廃棄物の処理に必要な施設、機材、
物資等の提供についての調整及び斡旋
・災害廃棄物の処理に必要な職員及び処理
業者の派遣についての調整及び斡旋
・し尿・浄化槽汚泥の収集・運搬人員、収
集・運搬車両(バキュームカー車種、要
請台数、緊急度、運転員の要否等)
、仮設
トイレ(容量、要請数量、緊急度等)
表 3-14-4 災害の影響を受ける可能性のある公共下水道、農業集落排水施設
事業区分
公共
下水道
№
所在地
計画汚水量
(日最大)
1
田原浄化センター
(田原中継ポンプ場)
田原市緑が浜四号1-15
(田原市田原町南新地88)
2
赤羽根浄化センター
田原市赤羽根町四貫目28
1,600m 3/日
3
渥美浄化センター
田原市高木町羽広121
4,030m 3/日
田原市六連町西ノ川12-3
244m /日
5
白谷汚水処理場
田原市白谷町平松144-1
132m 3/日
6
吉胡汚水処理場
田原市吉胡町北新地126-2
3
165m /日
片浜汚水処理場
田原市片西三丁目39
122m /日
8
浦汚水処理場
田原市浦町東田385
726m 3/日
田原市谷熊町鍛冶屋前68-1
274m /日
田原市光崎二丁目5-1
304m 3/日
11 新美汚水処理場
田原市西神戸町新美新田121
12 野田クリーンセンター
田原市野田町坂下56-1
1,587m 3/日
田原市田原町亀若8-2
185m /日
田原市大久保町東芝崎1-1
759m 3/日
15 神戸浄化センター
田原市神戸町沖田77-1
987m 3/日
田原市大草町御園7-3
482m /日
17 百々浄化センター
田原市六連町大栄95-1
228m 3/日
18 高松浄化センター
田原市高松町岩本204
756m 3/日
19 若戸浄化センター
田原市若見町弥次郎28-1
875m 3/日
20 日出集落排水処理場
田原市日出町浜辺105-3
129m 3/日
○
3
○
145m /日
535m /日
3
田原市村松町砂バセ103-1
399m /日
24 向新集落排水処理場
田原市向山町新々田11-3
244m 3/日
田原市小中山町水門上46-30
田原市小塩津町里瀬古85-64
27 泉北部集落排水処理場
○
3
23 泉南部集落排水処理場
26 岬中部集落排水処理場
○
3
16 大草浄化センター
25 小中山集落排水処理場
○
3
14 大久保浄化センター
田原市宇津江町ワルマ2-1
○
83m 3/日
13 藤七原汚水処理場
田原市和地町東畑27-4
○
3
10 波瀬汚水処理場
22 和地集落排水処理場
○
3
7
21 宇津江集落排水処理場
○
3
六連汚水処理場
谷熊六連汚水処理場
浸水エリア
該当施設
19,400m 3/日
4
9
農業集落
排水
名称
○
3
○
3
○
960m /日
917m /日
田原市江比間町神殿1-1
○
3
927m /日
3
コミュニティ
プラント
28 農業集落排水処理センター
田原市野田町山合口118-1
29 中山集落排水処理場
田原市中山町平分156
30 夕陽が浜浄化センター
田原市夕陽が浜7
-94-
3.0m /h乾燥床
24.0m 3×2レーン
759m 3/日
3
230m /日
○
○
3-15 最終処分先の確保
第 3 章 3-2 発生量・処理可能量の試算結果から、埋立処分する災害廃棄物量は膨大であ
り、既存の最終処分場では処理することが困難な状況である。
そのため、近隣自治体、広域での処分場の確保・協力体制の確保が必要となる。
近隣自治体の最終処分場の埋立状況は、表 3-8-2~3-8-5 に示すとおりである。
広域的な処分を行う場合には、国や県と相談の上、広域処理に向けた調整を行う。処分先
については、必要に応じて一般廃棄物・産業廃棄物関係団体などの民間事業者団体ネットワ
ークを活用する。
-95-
3-16 思い出の品の引渡し
位牌、アルバム等、所有者等の個人にとって価値があると認められるもの(貴重品、思い
出の品)については、可能な限り、所有者等に引渡す機会を提供する。
(1) 回収・保管
回収の対象とする思い出の品は、位牌やアルバム、卒業証書、賞状、成績表、写真、
財布、通帳、手帳、印鑑、貴金属類、パソコン、ハードディスク、携帯電話、ビデオ、
デジタルカメラ等が想定される。他にも様々なものが考えられるが、基本的には、その
場で主観的に判断されたものとする。なお、膨大な量になると想定される場合は、その
後の洗浄作業から引き渡しの可能性までを鑑み、再現性の可否(損傷具合)も念頭に置
き、回収の対象とするかを判断する。
また、回収した物は、それぞれの避難所で落し物として取り扱い一時保管する。避難
所で所有者が見つからなかったもの及び津波で流されて何処の避難所に持っていくか判
断が付かなかった場合は、ボランティア拠点施設の田原福祉センターなど市の施設で保
管する。
(2) 閲覧・引渡し
市で集約した思い出の品は、田原福祉センター会議室などの施設で閲覧・引渡しを行
う機会を設ける。
なお、貴重品については、警察に引渡す。
-96-
3-17 環境監視
地域住民の生活環境への影響を未然に防止するための環境モニタリングの方法、調査内容
及び仮置場における火災予防策等について整理する。
1) 環境モニタリング
地域住民の生活環境への影響を防止するために、仮置場、建物の解体等の処理現場、が
れき等の処理現場、被災地における避難所等を対象に、大気質、水質、騒音・振動、土壌、
臭気等の環境モニタリングを行う。モニタリング実施場所やその項目は、表 3-17-1 に基づ
き、被災状況を踏まえて実施計画で定める。なお、仮置場を復旧する際に、土壌が汚染さ
れていないことを確認するため、事前に集積前の土壌等を採取しておくことが望ましい。
その手順等は図 3-6-1 と同じとする。
表 3-17-1 環境モニタリングの調査内容と方法
実施場所
仮 置 場
解体現場
処理現場
影 響 項 目
調査・分析方法
大気質(粉じん) JISZ8814 ろ過捕集による重量濃度測定方法に定
めるローボリュームエアサンプラーによる重量
法に定める方法
大気質(石綿) アスベストモニタリングマニュアル第 4.0 版
(平成 22 年 6 月 環境省)に定める方法
騒
音
環境騒音の表示・測定方法(JISZ8731)に定め
る方法
振
動
振動レベル測定方法(JISZ8731)に定める方法
臭
気
臭気指数及び臭気排出強度算定の方法(H7.9 環告
第 63 号)に定める方法
土 壌 等
第一種特定有害物質(土壌ガス調査)
平成 15 年環境省告示第 16 号
(土壌ガス調査に係る採取及び測定の方法)
第二種特定有害物質(土壌溶出量調査)
平成 15 年環境省告示第 18 号
(土壌溶出量調査に係る測定の方法)
第二種特定有害物質(土壌含有量調査)
平成 15 年環境省告示第 19 号
(土壌含有量調査に係る測定の方法)
第三種特定有害物質(土壌溶出量調査)
平成 15 年環境省告示第 18 号
(土壌溶出量調査に係る測定の方法)
水
質
排水基準を定める省令(S46.6 総理府令第 35
号)
水質汚濁に係る環境基準について(S46.12 環告
第 59 号)
地下水の水質汚濁に係る環境基準について
(H9.3 環告第 10 号)
頻度(例)
1 回/月
1 回/月
2 回/年
2 回/年
1 回/900 ㎥
(分級土)
2 回/年
出典)「環境省 災害廃棄物対策指針 情報ウェブサイト」「技 1-14-7 環境、モニタリング、火災防止対策」
注)頻度(例)は、「宮城県災害廃棄物処理実行計画(最終版)」(平成 25 年 4 月)を基に設定
-97-
2) 仮置場における火災対策
仮置場等で廃棄物が高く積み上がった場合、微生物の働きにより内部で嫌気性発酵する
ことでメタンガスが発生し、火災が発生することが想定される。仮置場での火災防止対策
は、「仮置場における火災発生の防止について 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
廃棄物対策課事務連絡 平成 23 年 5 月 10 日」、
「仮置場における留意事項について 環境省
大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課事務連絡 平成 23 年 5 月 19 日」、
「仮置場
における留意事項について 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課事務連
絡(再周知) 平成 23 年 9 月 21 日」及び「仮置場における留意事項について(再周知)(補
遺) 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課事務連絡 平成 23 年 9 月 28
日」に準拠する。
主な火災発生防止措置を表 3-17-2 に示す。なお、万が一、火災が発生した場合は、消防
署と連携して迅速な消火活動を行う。消火器や水等では消火が不可能な危険物に対しては
消火砂を用いる等、消防署の指示に従う。
表 3-17-2 主な火災発生防止措置
措置内容
・ガスボンベや灯油タンク等の搬入有無の目視監視
・災害廃棄物の積み上げ高さの制限(5m まで)
・散水の実施
・堆積物の切り返しによる放熱の促進
・ガス抜管の設置
・温度監視(目安 80℃)
・一定温度上昇後の可燃ガス濃度測定等の実施
3) 悪臭及び害虫発生対策
仮置場等での害虫等対策は、「被災者居住地域における害虫等対策について 厚生労働省
事務連絡 平成 23 年 6 月 27 日」及び「災害廃棄物に起因する害虫及び悪臭への対策につい
て(依頼) 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課事務連絡 平成 23 年 6
月 17 日」に準拠する。
仮置場等における主な悪臭や害虫が発生防止対策は、消臭剤や脱臭剤の散布、シート養
生等である。
悪臭及び害虫発生対策では、地域防災計画の環境班と情報を密にし連携を図る。
-98-
3-18 災害廃棄物処理にあたっての課題の整理
過去の災害廃棄物処理での課題を踏まえて、南海トラフ巨大地震発生時において考えら
れる主な課題について、災害発生後の時期ごとに整理する。
各時期の課題を表 3-18-1~3-18-3 に示す。
表 3-18-1 初動期(災害発生後数日間)における課題
区
分
組織体制
情報連携
被災状況調査
把握
災害廃棄物処理にあたっての
課題への対応
・情報伝達系統の麻痺
・災害対策本部の組織内チーム(廃棄
・指揮命令系統の混乱
物班)体制の速やかな構築
・役割分担の不明確さによる初動対 ・広域的な支援体制の構築
応の遅れ
・行政機能の一部損失
・行政機能の分散化
・BCP(事業継続計画)の策定
・多大な災害廃棄物発生量の的確な ・災害発生後の災害廃棄物量の算出
把握
・廃棄物処理施設の損傷に伴う稼動 ・廃棄物処理施設の強靱化
停止
・停電時等におけるライフラインの
確保
・損傷程度の確認と故障箇所の速や
かな補修
・下水道処理施設の損傷によるし尿 ・簡易・仮設トイレや消臭剤、脱臭剤
の処理
の確保
・し尿収集体制の確保
・有害廃棄物や危険物の消失
・石綿、PCB、危険物・劇物等有害
物質保管場所の把握
・被災地における機材や人材の不足 ・被災地との連絡手段の確保
・被災地の支援ニーズの把握
・協力・支援体制の整備
・被災周辺自治体間での支援要請機
材や人材の需給ギャップの解消
・大量のがれき発生による大規模な ・主要な道路上のがれきの速やかな
通行障害の発生
除去
・仮置場の開設と搬入
・燃料不足による重機作業の停止
・重機等の燃料の確保
予想される事象毎の課題
-99-
表 3-18-2 応急対応期前半(~1 週間程度)における課題
区
分
災害廃棄物処理
災害廃棄物処理にあたっての
課題への対応
・被災地における収集運搬、処理体 ・支援自治体や民間業者との協定の締
制の不足
結によるごみ収集車両や人材支援
・広域処理体制の確保
・道路の渋滞によるがれきやごみ収 ・搬送ルート道路管理者や県警との
集運搬効率の低下
調整
・災害廃棄物処理体制確立の遅れ
・既存施設での処理可能量の算出
・既存処理施設における処理見通しの
遅れに伴う仮設処理施設の設置前
倒しや広域または民間処理業者へ
の委託の必要性の早期判断
・仮置場容量の不足
・新たな仮置場の設置
予想される事象毎の課題
・仮置場や仮設処理施設整備につい
ての合意形成の難航
・倒壊の危険のある建物や解体・撤
去の遅れ
-100-
・事前の設置場所の検討や調整
・所有権利関係の明確化
・解体時における所有者の意思確認
や誤解体の防止
表 3-18-3 応急対応期後半から復旧・復興まで(~3 年程度)における課題
区
分
災害廃棄物処理
予想される事象毎の課題
・廃棄物処理施設の補修、再稼動の
遅延による稼動停止期間の長期
化
・仮置場における周辺への飛散、火
災の発生や生活環境の悪化
・コンクリートがら、木くず、津波
堆積物等の処理
広域処理
・広域処理する際の輸送体制
・広域処理の遅延
復旧・復興
・停電の長期化に伴う食品等の腐敗
進行による衛生面の被害
-101-
災害廃棄物処理にあたっての
課題への対応
・施設稼動に必要な電力、水、燃料、
薬品及び資材の確保
・復旧のための計画と速やかな補修
・十分な面積の確保
・適切な管理運営による災害廃棄物
の飛散や汚水の地下浸透や火災の
発生、騒音・悪臭発生の防止
・用途に応じた再生資材、再生利用先、
再生処理困難な処理残渣等の処分
先の確保
・土砂や水分を含む多様な性状の災害
廃棄物や津波堆積物の適切な処理
・コンクリートガラや木くずへの塩分
の浸透による除塩や、土砂等の付着
による洗浄
・鉄道輸送網、幹線道路網、港湾等の
輸送についてのインフラ早期復旧
・広域輸送業者の活用等による輸送体
制の確保
・広域的な処理計画についての関連先
調整
・衛生面の被害防止と軽減化のための
対応体制の確保
・処分先の確保や処分の実施
第4章
災害廃棄物処理実行計画
災害発生後、被災状況を踏まえた災害廃棄物の発生量の推定結果と処理可能量を把握し、
災害廃棄物処理計画を基本にして、速やかに「災害廃棄物処理実行計画」を策定する。また、
復旧・復興の進捗に伴い災害発生直後では把握できなかった被害の様相や災害廃棄物処理の
課題に対応して処理の進捗にあわせて、災害廃棄物の処理方法や処理費用について検証を行
い、災害廃棄物処理実行計画の見直しを行う。
自区域内で計画的に廃棄物処理を完結することが困難であると判断した場合は、速やかに
広域処理について検討する。
災害廃棄物処理実行計画の策定項目を表 4-1-1 に示す。
表 4-1-1 災害廃棄物処理実行計画の策定項目
主な策定項目
策定項目
・発生量・処理可能量
・基本処理フローの構築
・全体処理スケジュール
・収集・運搬体制の構築
・仮置場の選定・運営管理支援
・損壊家屋の解体・撤去
・廃棄物処理施設の対応
・仮設処理施設の設置
・分別・処理・再生利用体制の構築
・生活ごみ・避難所ごみの処理
・し尿・生活排水の処理
・最終処分先の確保
・思い出の品の引渡し
・環境監視
-102-
参照ページ
p.35~44
p.45
p.47
p.48~53
p.54~66
p.67
p.68~72
p.73
p.74~91
p.92
p.93~94
p.95
p.96
p.97
第5章
財政支援措置
ここでは、国庫補助等の財政支援措置について整理する。
東日本大震災においては、その被害規模等を理由に、災害廃棄物の処理事業について 100%
交付される措置がとられることとなったが、通常の災害においては清掃及び廃棄物処理に係る
法律第 22 条基づき、
「災害廃棄物処理事業費補助金」が、市町村(特別区、一部事務組合及び
広域連合を含む)に対して適用される。
その適用範囲を表 5-1-1 に示す。
なお、災害廃棄物処理事業費補助金交付要綱及び申請様式は、資料編 4 に整理する。
表 5-1-1 災害廃棄物処理事業費補助金の適用範囲
項目
補助対象事業
補助対象範囲
補助率
内容
・市町村が災害(暴風、豪雨、洪水、高潮、地震、津波その他の異常な天
然現象により発生する災害)、その他の理由(海岸への大量の廃棄物の
漂着被害)のために実施した生活環境の保全上特に必要とされる廃棄物
の収集、運搬及び処分に係る事業
・災害に伴って便槽に流入した汚水の収集、運搬及び処分に係る事業
・特に必要と認めた仮設トイレ、避難所等のし尿の収集、運搬及び処分に
係る事業
・災害廃棄物の収集、運搬及び処分に係る費用(事業に係る労務費、重機
の借料・燃料費、道路整備費、リサイクル券の購入費等)
・2 分の 1
(補助残分に対しては、8 割を限度として、総務省から特別地方交付税
の措置がなされ、実質的な市の負担は 1 割程度となる)
-103-
-104-
資料編
1. 災害廃棄物等発生量根拠資料
2. 可燃ごみ・不燃ごみ処理量
及び災害廃棄物破砕処理量
3. 仮設施設能力算定表
4. 関係法令の整理
1. 災害廃棄物等発生量根拠資料
1.災害廃棄物等発生量根拠資料
災害廃棄物発生推計量の根拠資料を整理する。
根拠資料一覧を表 1-1 に示す。
なお、表 1-11 の品目別発生量割合において、理論上最大想定モデルによるがれき等及び
津波堆積物の発生推計量を、愛知県算定による過去地震最大モデルにおける田原市の木く
ず、コンクリートがら・アスファルトくず、金属くず、可燃物、不燃物、津波堆積物付着
土砂発生量により按分している。また、廃家電、有害廃棄物及び処理困難物については、
東日本大震災時の宮城県の実績量比率を基不燃物から分割している。
表 1-1 災害廃棄物発生推計根拠資料一覧
表番号
資料名
1-2
コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量
1-3
コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(がれき等及び津波堆積物)
1-4
コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(腐敗性廃棄物)
1-5
コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(廃自動車)
1-6
コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(腐船舶)
1-7
コミュニティ協議会別生活ごみ・避難所ごみ発生量(災害発生害後一年間)
1-8
コミュニティ協議会別し尿発生量(災害発生 1 週間後)
1-9
コミュニティ協議会別し尿発生量(災害発生 1 か月後)
1-10
コミュニティ協議会別災害廃棄物選別後の推計量(11 品目)
1-11
品目別発生量割合
資 1-1
表 1-2 コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量
災害廃棄物
区分
根拠資料番号
生活ごみ
避難所ごみ
し尿及び浄化槽汚泥
災害発生1週間後 災害発生1か月間後
がれき等
津波堆積物
腐敗性廃棄物
廃自動車等
廃船舶
合計
災害発生後1年間
災害発生後1年間
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t/年)
(t/年)
(kL/日)
(kL/日)
a
b
c
d
e
表1-3
表1-3
表1-4
表1-5
表1-6
a+b+c+d+e
表1-7
表1-7
表1-8
表1-9
135,026
46,522
1,074
2,940
0
185,562
1,505
249
3.4
2.2
童浦
98,842
38,021
760
2,217
169
140,009
2,600
273
6.1
3.1
田原南部
32,716
0
161
530
0
33,407
642
87
1.5
0.9
田原中部
230,055
12,610
1,198
3,930
0
247,793
2,518
445
6.4
3.8
衣笠
128,552
1,094
640
2,100
0
132,386
2,180
300
4.9
3.0
神戸
201,846
11,146
1,051
3,450
6
217,499
2,483
461
6.1
3.8
大草
41,618
2,196
216
710
0
44,740
482
76
1.1
0.7
野田
65,201
4,046
342
1,122
0
70,711
1,226
139
2.9
1.5
六連
51,444
5,820
283
927
13
58,487
653
98
1.5
0.9
高松
49,132
6,458
274
900
0
56,764
588
89
1.4
0.8
赤羽根
96,992
14,806
606
1,811
208
114,423
911
156
2.1
1.4
若戸
60,577
10,966
353
1,159
0
73,055
680
97
1.7
1.0
107,397
48,761
865
2,529
164
159,716
1,410
171
3.7
1.8
清田
57,224
7,608
320
1,050
142
66,344
863
97
2.2
1.2
福江
113,408
41,578
765
2,510
89
158,350
1,588
194
4.2
2.2
中山
156,413
153,701
2,357
5,023
245
317,739
1,756
226
5.2
2.5
亀山
28,554
148,714
4,385
2,871
0
184,524
432
41
1.3
0.6
伊良湖
24,855
79,543
515
1,691
66
106,670
315
41
1.0
0.4
堀切
97,570
93,986
1,115
3,103
0
195,774
753
131
2.8
1.1
和地
13,526
11,050
121
398
0
25,095
482
36
1.2
0.5
その他 (緑が浜等)
27,052
28,374
274
898
0
56,598
0
0
0.0
0.0
1,818,000
767,000
17,675
41,869
1,102
2,645,646
24,069
3,407
60.7
33.4
田原東部
泉
合計
資 1-2
表 1-3 コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(がれき等及び津波堆積物)
区分
計算式
a
b
c
全壊棟数
半壊棟数
倒壊棟数
【軒】
【軒】
―
―
d
がれき等
発生量
浸水深1cm以上
【軒】
【t】
区域面積【㎡】
【t】
a+b/2
(がれき等発生量合計)
×c/(倒壊棟数合計)
―
d×0.024
津波堆積物
田原東部
992
351
1,168
135,026
1,938,402
46,522
童浦
622
466
855
98,842
1,584,201
38,021
田原南部
218
130
283
32,716
0
0
田原中部
1,778
423
1,990
230,055
525,399
12,610
衣笠
905
413
1,112
128,552
45,599
1,094
神戸
1,552
387
1,746
201,846
464,400
11,146
大草
301
117
360
41,618
91,500
2,196
野田
411
306
564
65,201
168,599
4,046
六連
362
165
445
51,444
242,502
5,820
高松
348
154
425
49,132
269,099
6,458
赤羽根
738
202
839
96,992
616,898
14,806
若戸
424
199
524
60,577
456,902
10,966
泉
638
581
929
107,397
2,031,702
48,761
清田
360
269
495
57,224
316,997
7,608
福江
731
499
981
113,408
1,732,400
41,578
中山
914
877
1,353
156,413
6,404,198
153,701
亀山
102
289
247
28,554
6,196,399
148,714
伊良湖
156
117
215
24,855
3,314,307
79,543
堀切
685
318
844
97,570
3,916,098
93,986
和地
60
114
117
13,526
460,405
11,050
126
216
234
27,052
12,423
6,593
15,726
1,818,000
その他 (緑が浜等)
合計
-
30,776,007
28,374
767,000
※1 「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」より、市内全体の発生量は以下のとおり。
がれき等及び津波堆積物発生量推計(市内全体)
区分・品目等
発生量
【t】
がれき等
津波堆積物
合計
1,818,000
767,000
2,585,000
※2 浸水深1cm以上の面積は愛知県の理論上最大想定モデルでの検討結果メッシュデータを使用している。その面積
を用いて算出した発生量は 「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」による推計量と相違
があった。相違分は「その他」エリアの津波堆積物として調整している。
※3 コミュニティ協議会ごとの発生量は、 「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年4月」による推
計量の合計値を、コミュニティ協議会ごとの倒壊棟数により按分している。
資 1-3
表 1-4 コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(腐敗性廃棄物)
a
b
区分
計算式
c
家畜数
d
e
f
家畜死がい発生量
腐敗性及び廃自動車等を
含まない災害廃棄物量
e+肥料・飼料等の廃棄物
牛
豚
鶏
【t】
【t】
【t】
-
-
-
a×0.7+b×0.11
+c×0.0025
がれき等及び津波堆積物
発生量推計より
(表1発生量A+80243)
/(表1発生量A)×e
田原東部
129
童浦
120
h
腐敗性廃棄物
発生量合計
【t】
f- e
d+g
178
181,548
182,444
896
1,074
84
136,863
137,539
676
760
田原南部
32,716
32,877
161
161
田原中部
242,665
243,863
1,198
1,198
衣笠
129,646
130,286
640
640
神戸
212,992
214,043
1,051
1,051
大草
43,814
44,030
216
216
野田
69,247
69,589
342
342
六連
57,264
57,547
283
283
高松
55,590
55,864
274
274
112,350
552
606
赤羽根
35,000
g
肥料・飼料等
の廃棄物
【t】
77
54
111,798
71,543
71,896
353
353
134
94
156,158
156,929
771
865
320
若戸
泉
清田
64,832
65,152
320
福江
154,986
155,751
765
765
826
310,114
311,645
1,531
2,357
3,510
177,268
178,143
875
4,385
104,398
104,913
515
515
169
191,556
192,502
946
1,115
24,576
24,697
121
121
0
55,426
55,700
274
274
4,915
2,585,000
2,597,760
12,760
17,675
中山
1,180
亀山
1,542
13,460
380,000
伊良湖
堀切
100
900
和地
その他 (緑が浜等)
合計
3,282
14,360
415,000
※1 家畜頭羽数は浸水深50cm以上エリアの畜産事務所の家畜頭羽数(田原市調査データ)
※2 牛及び豚の重量は、東京都中央卸売市場食肉市場・芝浦と場HP(http://www.shijou.metro.tokyo.jp/syokuniku/)より、
鶏の重量は一般社団法人食鳥協会HP(http://www.j-chicken.jp/museum/)より以下のとおりとする。
単位重量
種類
牛
重量
豚
700kg
鶏
110kg
2.5kg
※3 肥料・飼料等の廃棄物は以下の比率を用いて算出する。
「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>(平成26年7月)」より
表1
項目
全体
腐敗性廃棄物
廃自動車等
発生量(t)
16,256,665
161,035
287,300
※3-1 腐敗性廃棄物はp.25、26の米穀・大豆、冷凍水産物、飼料・肥料及びp.資-17の家畜の合計
※3-2 廃自動車等は、p.資-17の自家用車、漁船、農機具、新車、中古車、営業車、トラック等の合計
※3-3 全体は、宮城県全体16,705,000tから腐敗性廃棄物、廃自動車等及び廃船舶を差し引いた値とする。
(田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月の推計量には含まれていないため)
※3-4 肥料・飼料等の廃棄物は80,244t
資 1-4
表 1-5 コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(廃自動車)
区分
計算式
a
b
c
腐敗性及び廃自動車等を含まな
い災害廃棄物量
e+廃自動車発生量
廃自動車発生量
【t】
【t】
【t】
がれき等及び津波堆積物
発生量推計より
(表1発生量全体+263,300)
/(表1発生量全体)×a
b- a
田原東部
181,548
184,488
2,940
童浦
136,863
139,080
2,217
田原南部
32,716
33,246
530
田原中部
242,665
246,595
3,930
衣笠
129,646
131,746
2,100
神戸
212,992
216,442
3,450
大草
43,814
44,524
710
野田
69,247
70,369
1,122
六連
57,264
58,191
927
高松
55,590
56,490
900
111,798
113,609
1,811
71,543
72,702
1,159
156,158
158,687
2,529
清田
64,832
65,882
1,050
福江
154,986
157,496
2,510
中山
310,114
315,137
5,023
亀山
177,268
180,139
2,871
伊良湖
104,398
106,089
1,691
堀切
191,556
194,659
3,103
和地
24,576
24,974
398
その他 (緑が浜等)
55,426
56,324
898
2,585,000
2,626,869
41,869
赤羽根
若戸
泉
合計
※1 廃自動車の発生量は以下の比率を用いて算出する。
「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>(平成26年7月)」より
表1
項目
全体
腐敗性廃棄物
廃自動車等
発生量(t)
16,256,665
161,035
287,300
※1-1 腐敗性廃棄物はp.25、26の米穀・大豆、冷凍水産物、飼料・肥料及びp.資-17の家畜の合計
※1-2 廃自動車等は、p.資-17の自家用車、漁船、農機具、新車、中古車、営業車、トラック等の合計
※1-3 全体は、宮城県全体16,705,000tから腐敗性廃棄物、廃自動車等及び廃船舶を差し引いた値である。
(田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月の推計量には含まれていないため)
※1-4 漁船を含まない廃自動車は263,300t
資 1-5
表 1-6 コミュニティ協議会別災害廃棄物発生量(腐船舶)
a
b
c
d
e
プレジャーボート(隻)
区分
f
g
廃船舶発生量
漁船(隻)
6m以上
6m未満
小型船舶
5t未満
5t~10t
10t~15t
15t~20t
【t】
2.585
0.99
0.496
2.5
7.5
12.5
17.5
∑{(各船舶隻数)
×(各船舶重量)}÷3
計算式
重量(t)
田原東部
童浦
138
37
30
39
169
7
6
15
13
田原南部
田原中部
衣笠
神戸
大草
野田
六連
高松
赤羽根
120
26
159
2
9
1
208
若戸
泉
28
7
清田
170
福江
107
中山
285
164
142
89
3
245
亀山
伊良湖
74
1
66
堀切
和地
その他 (緑が浜、姫島等)
合計
166
44
30
976
31
※1 廃船舶数は、「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>」より、船舶数の3分の1とする。
※2 漁船の重量は、それぞれの中間値用いる。
※3 プレジャーボートの重量は、以下のとおり。
プレジャーボート重量
単位重量
種類
重量(t)
6m以上
2.585
6m未満
0.99
小型船舶
0.496
出典)「ヤマハ発動機HP(http://www.yamaha-motor.co.jp/marine/lineup/boat/)」
資 1-6
10
1
1,102
表 1-7 コミュニティ協議会別生活ごみ・避難所ごみ発生量(災害発生害後一年間)
a
b
c
d
e
f
避難者数(避難所)
区分
人口
災害発生1週間 2週目~1か月
平均
平均
g
h
i
生活ごみ
2か月目~12か月
j
k
避難所ごみ
可燃ごみ+資源ごみ
不燃ごみ
合計
a/(a合計)
×(e合計)
a/(a合計)
×(f合計)
(t/年)
災害発生1週間 2週目~1か月 2か月目~12か月
b×0.000759×7
c×0.000759×23
d×0.000759×335
合計
(t/年)
h+i+j
e+f
田原東部
4,027
1,494
1,152
871
1,452
53
1,505
8
20
221
249
童浦
6,956
1,370
1,227
962
2,508
92
2,600
7
21
245
273
田原南部
1,718
472
388
301
619
23
642
3
7
77
87
田原中部
6,737
2,883
2,183
1,541
2,429
89
2,518
15
38
392
445
衣笠
5,832
1,648
1,352
1,049
2,103
77
2,180
9
24
267
300
神戸
6,642
2,867
2,167
1,605
2,395
88
2,483
15
38
408
461
大草
1,290
446
350
268
465
17
482
2
6
68
76
野田
3,277
709
620
487
1,182
44
1,226
4
11
124
139
六連
1,746
558
446
344
630
23
653
3
8
87
98
高松
1,572
507
404
311
567
21
588
3
7
79
89
赤羽根
2,437
929
716
545
879
32
911
5
12
139
156
若戸
1,820
586
460
337
656
24
680
3
8
86
97
泉
3,771
1,138
835
589
1,360
50
1,410
6
15
150
171
清田
2,307
566
454
340
832
31
863
3
8
86
97
福江
4,250
1,243
950
669
1,532
56
1,588
7
17
170
194
中山
4,698
1,764
1,191
769
1,694
62
1,756
9
21
196
226
亀山
1,156
354
210
139
417
15
432
2
4
35
41
842
355
231
138
304
11
315
2
4
35
41
堀切
2,013
1,200
812
435
726
27
753
6
14
111
131
和地
1,291
163
157
127
465
17
482
1
3
32
36
伊良湖
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
64,382
21,245
16,298
11,825
23,214
855
24,069
113
286
3,008
3,407
その他 (緑が浜等)
合計
※1 コミュニティ協議会区別人口は平成27年3月末現在のデータによる。
※2 コミュニティ協議会別避難者数は「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書(平成27年3月)」による。
※3 生活ごみ量は、以下の表から可燃・資源ごみは災害発生前の95%、不燃ごみは173%となる。
震災後の増加率
区 分
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8~12月
可燃・資源
ごみ
84.70%
105.50%
100.40%
93.60%
97.30%
94.00%
95.70%
94.60%
不燃・粗大
ごみ
238.10%
96%
517.80%
334%
95%
280.40%
150.90%
151.50%
平均
95%
95%
164.60%
142.70%
155%
112.70%
173%
118%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成27年3月」(神戸市地域防災計画による1995年/1994年の比率を引用)
災害発生前の処理量
可燃・資源
ごみ
t/年
不燃ごみ
t/年
24,436
494
算出式
可燃・資源ごみ(t/年)=(可燃ごみ+資源ごみ)×災害発生後の増加率=24,436t×0.95=23,214t
不燃ごみの発生量(t/年)=(粗大ごみ+不燃ごみ+その他)×災害発生後の増加率=494t×1.73=855t
出典) 「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」平成25年度生活系・事業系収集ごみ量実績より
※4 災害発生1週間、1週間~1か月の避難者数は、それぞれの期間の平均値、2か月~12か月は1か月後の人数とする。
※5 避難所ごみの原単位は、平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)による可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみの平成25年度生活系ごみ量実績
(11,472t+242t+2,325t+1,431t+167t+2,481t=18,118t)及び計画収集人口65,398人より、759.0g/人・日とする。
資 1-7
表 1-8 コミュニティ協議会別し尿発生量(災害発生 1 週間後)
a
区分
b
c
断水人口
人口
d
全避難者数
a×0.73
e
避難者数
(避難所)
年間汲取量
L/年
f
g
h
災害発生前
汲み取り人口
災害発生後
汲み取り人口
の内避難者数
e/e合計×f合計
j
k
l
m
避難所
での発生量
断水世帯
での発生量
し尿発生量
災害発生前
合計
浄化槽人口
断水人口
全避難者
断水人口の内の避難者
(L/日)
(L/日)
(L/日)
(kL/日)
(人)
(人)
(人)
(人)
h×2.17
d×2.17
(b-c)/2×2.17
(i+j+k)/1000
-
m×0.73
c/a×m
o×0.73
i
汲み取り対象
汲み取り人口 世帯での発生量
c/a×f
f-g
n
o
p
q
r
浄化槽汚泥量
し尿及び浄化
槽汚泥発生量
(人)
(kL/日)
(kL/日)
m-n-(o-p)
q×0.000677
l+r
災害発生後
浄化槽人口
田原東部
4,027
2,940
2,815
1,433
37,544
92
64
28
60.8
3,109.6
135.6
3.3
2,008
1,466
1,404
1,025
163
0.1
3.4
童浦
6,956
5,078
2,903
1,492
30,216
74
31
43
93.3
3,237.6
2,359.9
5.7
3,469
2,532
1,448
1,057
546
0.4
6.1
田原南部
1,718
1,254
948
474
34,131
84
46
38
82.5
1,028.6
332.0
1.4
857
626
473
345
103
0.1
1.5
田原中部
6,737
4,918
5,008
2,825
59,806
147
109
38
82.5
6,130.3
0.0
6.2
3,360
2,453
2,498
1,824
233
0.2
6.4
衣笠
5,832
4,257
3,306
1,655
45,528
112
63
49
106.3
3,591.4
1,031.8
4.7
2,908
2,123
1,648
1,203
340
0.2
4.9
神戸
6,642
4,849
5,243
2,728
41,144
101
80
21
45.6
5,919.8
0.0
6.0
3,312
2,418
2,614
1,908
188
0.1
6.1
大草
1,290
942
861
431
35,007
86
57
29
62.9
935.3
87.9
1.1
643
469
429
313
58
0.0
1.1
野田
3,277
2,392
1,488
752
18,067
44
20
24
52.1
1,631.8
980.8
2.7
1,634
1,193
742
542
241
0.2
2.9
六連
1,746
1,275
1,096
548
5,198
13
8
5
10.9
1,189.2
194.2
1.4
871
636
547
399
87
0.1
1.5
高松
1,572
1,148
992
496
15,312
38
24
14
30.4
1,076.3
169.3
1.3
784
572
495
361
78
0.1
1.4
赤羽根
2,437
1,779
1,766
886
36,166
89
64
25
54.3
1,922.6
14.1
2.0
1,215
887
880
642
90
0.1
2.1
若戸
1,820
1,329
1,067
582
21,574
53
31
22
47.7
1,262.9
284.3
1.6
908
663
532
388
101
0.1
1.7
泉
3,771
2,753
1,817
1,081
65,568
161
78
83
180.1
2,345.8
1,015.6
3.5
1,881
1,373
906
661
263
0.2
3.7
清田
2,307
1,684
1,037
568
42,922
105
47
58
125.9
1,232.6
702.0
2.1
1,151
840
517
377
171
0.1
2.2
福江
4,250
3,103
2,073
1,230
83,233
204
100
104
225.7
2,669.1
1,117.6
4.0
2,120
1,548
1,034
755
293
0.2
4.2
中山
4,698
3,430
2,416
1,612
146,312
358
184
174
377.6
3,498.0
1,100.2
5.0
2,343
1,710
1,205
880
308
0.2
5.2
亀山
1,156
844
406
280
35,333
87
31
56
121.5
607.6
475.2
1.2
577
421
203
148
101
0.1
1.3
842
615
430
324
17,804
44
22
22
47.7
703.1
200.7
1.0
420
307
214
156
55
0.0
1.0
堀切
2,013
1,469
1,403
1,189
36,019
88
61
27
58.6
2,580.1
71.6
2.7
1,004
733
700
511
82
0.1
2.8
和地
1,291
942
353
186
10,804
27
7
20
43.4
403.6
639.1
1.1
644
470
176
128
126
0.1
1.2
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0.0
0.0
0.0
0
0
0
0
0
0.0
0.0
64,382
47,001
37,426
20,771
817,688
2,007
1,127
880
1,909.8
45,075.3
10,911.9
58.0
32,108
23,440
18,665
13,623
3,627
2.7
60.7
伊良湖
その他 (緑が浜等)
合計
※1 コミュニティ協議会別人口は平成27年3月末現在のデータによる。
※2 コミュニティ協議会別避難者数は「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書(平成27年3月)」による。
※3 断水人口は「田原市南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)」より、7日後の断水率73%を人口に掛けて算出する。
※4 コミュニティ協議会別汲み取り人口は、「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」における非水洗化人口2,007人を、コミュニティ協議会ごとの年間汲取量により按分している。
なお、事業所分はコミュニティ協議会ごとの汲取量で按分し、年間汲取量に加算している。
※5 「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」より、災害発生前の浄化槽人口は32,108人、浄化槽汚泥量7,932kL/年。これより、浄化槽汚泥原単位は、7,932kL/年÷32,108人÷365日=0.000677kL/人・日。
資 1-8
表 1-9 コミュニティ協議会別し尿発生量(災害発生 1 か月後)
a
区分
b
c
断水人口
人口
d
全避難者数
a×0.27
e
避難者数
(避難所)
年間汲取量
L/年
f
g
h
災害発生前
汲み取り人口
災害発生後
汲み取り人口
の内避難者数
e/e合計×f合計
j
k
l
m
避難所
での発生量
断水世帯
での発生量
し尿発生量
災害発生前
合計
浄化槽人口
断水人口
全避難者
断水人口の内の避難者
(L/日)
(L/日)
(L/日)
(kL/日)
(人)
(人)
(人)
(人)
h×2.17
d×2.17
(b-c)/2×2.17
(i+j+k)/1000
-
m×0.27
c/a×m
o×0.27
i
汲み取り対象
汲み取り人口 世帯での発生量
c/a×f
f-g
n
o
p
q
r
浄化槽汚泥量
し尿及び浄化
槽汚泥発生量
(人)
(kL/日)
(kL/日)
m-n-(o-p)
q×0.000677
l+r
災害発生後
浄化槽人口
田原東部
4,027
1,087
2,904
871
37,544
92
66
26
56.4
1,890.1
0.0
1.9
2,008
542
1,448
391
409
0.3
2.2
童浦
6,956
1,878
3,207
962
30,216
74
34
40
86.8
2,087.5
0.0
2.2
3,469
937
1,599
432
1,365
0.9
3.1
田原南部
1,718
464
1,003
301
34,131
84
49
35
76.0
653.2
0.0
0.7
857
231
500
135
261
0.2
0.9
田原中部
6,737
1,819
5,138
1,541
59,806
147
112
35
76.0
3,344.0
0.0
3.4
3,360
907
2,563
692
582
0.4
3.8
衣笠
5,832
1,575
3,497
1,049
45,528
112
67
45
97.7
2,276.3
0.0
2.4
2,908
785
1,744
471
850
0.6
3.0
神戸
6,642
1,793
5,351
1,605
41,144
101
81
20
43.4
3,482.9
0.0
3.5
3,312
894
2,668
720
470
0.3
3.8
大草
1,290
348
892
268
35,007
86
59
27
58.6
581.6
0.0
0.6
643
174
445
120
144
0.1
0.7
野田
3,277
885
1,622
487
18,067
44
22
22
47.7
1,056.8
0.0
1.1
1,634
441
809
218
602
0.4
1.5
六連
1,746
471
1,145
344
5,198
13
9
4
8.7
746.5
0.0
0.8
871
235
571
154
219
0.1
0.9
高松
1,572
424
1,036
311
15,312
38
25
13
28.2
674.9
0.0
0.7
784
212
517
140
195
0.1
0.8
赤羽根
2,437
658
1,817
545
36,166
89
66
23
49.9
1,182.7
0.0
1.2
1,215
328
906
245
226
0.2
1.4
若戸
1,820
491
1,124
337
21,574
53
33
20
43.4
731.3
0.0
0.8
908
245
561
151
253
0.2
1.0
泉
3,771
1,018
1,964
589
65,568
161
84
77
167.1
1,278.1
0.0
1.4
1,881
508
980
265
658
0.4
1.8
清田
2,307
623
1,132
340
42,922
105
52
53
115.0
737.8
0.0
0.9
1,151
311
565
153
428
0.3
1.2
福江
4,250
1,148
2,238
669
83,233
204
107
97
210.5
1,451.7
0.0
1.7
2,120
572
1,116
301
733
0.5
2.2
中山
4,698
1,268
2,588
769
146,312
358
197
161
349.4
1,668.7
0.0
2.0
2,343
633
1,291
349
768
0.5
2.5
亀山
1,156
312
462
139
35,333
87
35
52
112.8
301.6
0.0
0.4
577
156
231
62
252
0.2
0.6
842
227
460
138
17,804
44
24
20
43.4
299.5
0.0
0.3
420
113
229
62
140
0.1
0.4
堀切
2,013
544
1,449
435
36,019
88
63
25
54.3
944.0
0.0
1.0
1,004
271
723
195
205
0.1
1.1
和地
1,291
349
423
127
10,804
27
9
18
39.1
275.6
0.0
0.3
644
174
211
57
316
0.2
0.5
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0.0
0.0
0.0
0
0
0
0
0
0.0
0.0
64,382
17,382
39,454
11,825
817,688
2,007
1,194
813
1,764.4
25,664.8
0.0
27.3
32,108
8,669
19,677
5,313
9,076
6.1
33.4
伊良湖
その他 (緑が浜等)
合計
※1 コミュニティ協議会別人口は平成27年3月末現在のデータによる。
※2 コミュニティ協議会別避難者数は「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書(平成27年3月)」による。
※3 断水人口は「田原市南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)」より、1か月後の断水率27%を人口に掛けて算出する。
※4 コミュニティ協議会別汲み取り人口は、「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」における非水洗化人口2,007人を、コミュニティ協議会ごとの年間汲取量により按分している。
なお、事業所分はコミュニティ協議会ごとの汲取量で按分し、年間汲取量に加算している。
※5 「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」より、災害発生前の浄化槽人口は32,108人、浄化槽汚泥量7,932kL/年。これより、浄化槽汚泥原単位は、7,932kL/年÷32,108人÷365日=0.000677kL/人・日。
資 1-9
表 1-10 コミュニティ協議会別災害廃棄物選別後の推計量(11 品目)
区分
根拠資料
田原東部
がれき等及び津波堆積物発生量推計
災害廃棄物推計
発生量
選別後の災害廃棄物量
がれき等
津波堆積物
合計
木くず
コンクリートがら
アスファルトくず等
金属くず
可燃物
不燃物
廃家電
有害廃棄物
処理困難物等
津波堆積物
付着土砂
腐敗性廃棄物
廃自動車等
廃船舶
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
(t)
表1-2
表1-2
-
表1-11 9b
表1-11 9c
表1-11 9d
表1-11 9e
表1-11 9g
表1-11 9h
表1-11 9i
表1-11 9j
表1-2
表1-2
表1-2
135,026
46,522
181,548
1,907
77,994
7,015
16,857
22,742
182
1,089
53,762
1,074
2,940
0
童浦
98,842
38,021
136,863
1,396
57,182
5,149
12,374
16,717
137
821
43,087
760
2,217
169
田原南部
32,716
0
32,716
461
18,646
1,662
3,985
5,315
33
196
2,418
161
530
0
田原中部
230,055
12,610
242,665
3,243
131,404
11,727
28,134
37,590
243
1,456
28,868
1,198
3,930
0
衣笠
128,552
1,094
129,646
1,812
73,294
6,533
15,669
20,901
130
778
10,529
640
2,100
0
神戸
201,846
11,146
212,992
2,845
115,294
10,289
24,685
32,982
213
1,278
25,406
1,051
3,450
6
大草
41,618
2,196
43,814
587
23,770
2,121
5,089
6,798
44
263
5,142
216
710
0
野田
65,201
4,046
69,247
919
37,252
3,325
7,978
10,663
69
415
8,626
342
1,122
0
六連
51,444
5,820
57,264
725
29,451
2,632
6,318
8,458
57
344
9,279
283
927
13
高松
49,132
6,458
55,590
693
28,146
2,517
6,042
8,093
56
334
9,709
274
900
0
赤羽根
96,992
14,806
111,798
1,368
55,611
4,976
11,945
16,013
112
671
21,102
606
1,811
208
若戸
60,577
10,966
71,543
855
34,770
3,114
7,475
10,031
72
429
14,797
353
1,159
0
107,397
48,761
156,158
1,518
62,296
5,620
13,511
18,293
156
937
53,827
865
2,529
164
清田
57,224
7,608
64,832
807
32,785
2,932
7,037
9,428
65
389
11,389
320
1,050
142
福江
113,408
41,578
154,986
1,602
65,562
5,901
14,180
19,145
155
930
47,511
765
2,510
89
中山
156,413
153,701
310,114
2,218
92,566
8,465
20,404
28,078
310
1,861
156,212
2,357
5,023
245
亀山
28,554
148,714
177,268
415
19,578
1,955
4,786
7,222
177
1,064
142,071
4,385
2,871
0
伊良湖
24,855
79,543
104,398
357
15,934
1,532
3,727
5,420
104
626
76,698
515
1,691
66
堀切
97,570
93,986
191,556
1,383
57,700
5,274
12,712
17,482
192
1,149
95,664
1,115
3,103
0
和地
13,526
11,050
24,576
192
7,955
724
1,745
2,389
25
147
11,399
121
398
0
その他 (緑が浜等)
27,052
28,374
55,426
384
16,049
1,470
3,545
4,887
55
333
28,703
274
898
0
1,818,000
767,000
2,585,000
25,687
1,053,239
94,933
228,198
308,647
2,587
15,510
856,199
17,675
41,869
1,102
泉
合計
資 1-10
表 1-11 品目別発生量割合
不燃物
区分
コンクリートがら
アスファルトくず等
木くず
合計
金属くず
f
可燃物
不燃物
( 廃 家 電 、 有 害 廃 棄 物、 処
理困難物等を除く)
a
1
2
3
発生量(t)
過
去
地
震
最
大
モ
デ
ル
b
e
g
h
i
j
862,556
12,155
491,631
43,807
105,068
146,155
63,740
100
1.4
57.0
5.1
12.2
16.9
12.2
472,060
42
10,487
1,601
4,152
11,505
444,273
100
0.01
2.2
0.3
0.9
2.4
94.1
割合(%)
発生量(t)
津波堆積物
割合(%)
計算式
5
がれき等
発生量(t)
(5a)×(2b) (5a)×(2c) (5a)×(2d) (5a)×(2e)
1,818,000
計算式
6
8
d
有害廃棄物
処理困難物等
がれき等
4
7
c
廃家電
津波堆積物
付着土砂
津波堆積物
理
論
上
最
大
想
定
モ
デ
ル
767,000
計算式
災害廃棄物
2,585,000
10
53
25,687
100
計算式
細目別災害廃棄物
221,432
16,986
2,579
1,053,246
94,933
1.0
(7b)
2,585,000
計算式
(7c)
25,687
(8b)
100
割合(%)
40.7
(6a)×(4f)
6,766
(5f)+(6f)
(7d)
1,053,246
(8c)
1. 0
(7e)
94,933
(8d)
40 . 7
(8e)
3 .7
(7f)÷(7a)
(7j)÷(7a)
(9a)×(10h) (9a)×(10i)
308,647
2,587
15,510
(9g)÷(9a) 注)の表中比率 注)の表中比率
8. 8
1 1 .9
0 .1
0. 6
※1 過去地震最大モデルの木くず、コンクリートがら、アスファルトくず等、金属くず、可燃物、不燃物、津波堆積物付着土砂の数量は、愛知県災害廃棄物処理計画の選別後の推計量
※2 廃家電、有害廃棄物・処理困難物は不燃物に含まれているとして、それぞれ分割する。それぞれの発生量は、「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>(平成26年7月)」より、以下の比率とする。
有害廃棄物
全体
廃家電
項目
処理困難物
発生量(t)
16,256,665
15,000
102,500
比率(%)
100
0.1
0.6
※2-1 廃家電は、p.資-17の家電の数量
※2-2 有害廃棄物・処理困難物は、p.220~224の石膏ボード、廃石綿、漁網、油混じり土、消火器、高圧ガスボンベ、コンデンサー、化学物質、蛍光管、廃油の合計数量
(消火器の重量は3kg、高圧ガスボンベの重量は7kgとする)
※2-3 全体は、腐敗性廃棄物及び廃自動車を差し引いた値である。(腐敗性廃棄物及び廃自動車等は、別計上とするため)
資 1-11
856,199
33.1
12.6
(7f)-(9h)-(9i)
228,198
634,767
(5j)+(6j)
326,744
8.8
221,432
(6a)×(4j)
19,502
228,198
3.7
(5a)×(2j)
307,242
(7b)÷(7a) (7c)÷(7a) (7d)÷(7a) (7e)÷(7a)
割合(%)
発生量(t)
92,354
(5b)+(6b) (5c)+(6c) (5d)+(6d) (5e)+(6e)
計算式
9
1,036,260
(6a)×(4b) (6a)×(4c) (6a)×(4d) (6a)×(4e)
発生量(t)
発生量(t)
25,634
(5a)×(2f)
(7j)
856,199
(8j)
3 3. 1
2. 可燃ごみ・不燃ごみ処理量
及び災害廃棄物破砕処理量
2.可燃ごみ・不燃ごみ処理量及び災害廃棄物破砕処理量
1) 災害発生後の既存施設の焼却・破砕処理想定量の根拠
災害発生後の可燃ごみ、不燃ごみの処理量は以下の計算式により算出する。
可燃ごみの処理量=(可燃ごみ)×震災後の増加率(%)
不燃ごみの処理量=(粗大ごみ+不燃ごみ+その他)×震災後の増加率(%)
区
分
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
84.7%
105.5% 100.4% 93.6%
97.3%
94.0%
可燃資源
ごみ
96%
95%
164.6%
不燃粗大 238.1% 517.8% 280.4% 150.9% 151.5%
ごみ
334%
155%
出典)「田原市南海トラフ地震被害予測調査業務報告書 平成 27 年 3 月」
8~12 月
95.7%
94.6%
平均
95%
95%
142.7%
112.7%
118%
173%
可燃ごみは震災の前後で変化はほとんど見られない、不燃ごみについては、災害発生
後 3 か月は急激に増加するが、1 年後には災害発生前の状態と同程度となる。
田原市の可燃ごみ、不燃ごみの処理量は、以下のとおり。
可燃ごみ
不燃ごみ
17,912t/年
724 t/年
出典) 「平成 25 年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」
これより、災害発生後 1 年間の生活ごみの量は以下のとおり。
可燃ごみの発生量=17,912
t/年×0.95 = 17,016 t/年
不燃ごみの発生量= 724 t/年×1.73 =
1,253 t/年
2) 災害廃棄物の破砕処理想定量の根拠
破砕廃棄物量は「東日本大震災により発生した被災 3 県(岩手県・宮城県・福島県)
における災害廃棄物等の処理の記録(環境省)平成 26 年 9 月」の宮城県実績から、全量
16,705,000tに対する破砕量 8,494,300tの比率の 50.8%とした。
災害廃棄物
及び津波堆積物合計
(t)
数量
16,705,000
破砕物量(t)
混合廃棄物
4,278,000
コンクリートがら
木くず
3,109,000
217,300
破砕物合計
全体量に対する
破砕の割合
(%)
8,494,300
50.8
津波堆積物
890,000
したがって、
災害廃棄物破砕量推計値=2,645,646 t×50.8%=1,343,988t
資 2-1
また、破砕処理量の内訳は、
「東日本大震災により発生した被災 3 県(岩手県・宮城県・
福島県)における災害廃棄物等の処理の記録(環境省)平成 26 年 9 月」の宮城県実績を
参考に、以下に示すように設定した。
①
破砕施設処理量
計算式
②
③
④
コンクリートがら コンクリ以外の
その他破砕
アスファルトくず等 破砕処理量 対象物合計量
※1
※2
①-②
※3
⑤
⑥
⑦
⑧
木くず
金属くず
可燃物
不燃物
③×⑤/④
③×⑥/④
③×⑦/④
③×⑧/④
数量
1,343,988
1,053,239
290,749
1,513,664
※1破砕処理想定量の根拠より設定
※2コンクリートがらアスファルトくず等の発生量
※3木くず、金属くず、可燃物、不燃物、津波堆積物付着土砂の合計値
4,934
18,235
43,833
59,286
⑨
津波堆積物
付着土砂
④-⑤-⑥-⑦⑧
164,461
3) 仮設焼却炉の処理残渣の設定根拠
仮設焼却炉の処理残渣は、
「東日本大震災により発生した被災 3 県(岩手県・宮城県・
福島県)における災害廃棄物等の処理の記録(環境省)平成 26 年 9 月」の宮城県実績か
ら、以下に示すように設定した。
数量(万t)
割合(%)
焼却量
131.1
100
焼却灰
56.4
43.0
金属類
0.4
0.3
したがって、
仮設焼却炉の処理残渣は、以下のとおり。
数量(t)
焼却量
236,764
資 2-2
焼却灰
101,809
金属類
710
3. 仮設施設能力算定表
3.仮設施設能力算定表
仮設施設能力算定表の根拠資料を整理する。
仮設焼却施設処理能力算定表を表 3-1 に、仮設破砕施設処理能力算定表を表 3-2 に示す。
資 3-1
表 3-1 仮設焼却施設処理能力算定表
生活ごみ避難所ごみ年間処理想定量
(t/年)
処理能力(t/日)
60
焼却施設
1年目
(95%)
2年目以降
災害廃棄物焼却
量想定値
(t/年)
17,016
17,016
240,958
年間稼動日数(日/年)
330
災害廃棄物処理可能量
(t/年)
総処理能力(t/年)
1年目
2年目以降
1年目
15,642
19,800
0
生活ごみ
繰越分
1,374
2年目
生活ごみ
繰越分
1,410
0
3年目
2,784
生活ごみ
繰越分
3ヵ年
(2.25年)
処理量
(t)
仮設施設での処理量
(残量)
(t)
0
4,194
236,764
3ヵ年
処理量
(t)
仮設施設での処理量
(残量)
(t)
10,799
1,333,189
仮設焼却施設
処理量
(t)
年間処理量
(t/年)
236,764
105,228
年間稼動日数 必要処理能力
(日)
(t/日)
285
370
必要面積
(ha)
1.6
※1 生活ごみ、避難所ごみの年間処理量は、「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」より17,912t/年(平成25年度処理実績)とする。
※2 現況施設、資源化センター更新後において、災害発生1年目の処理能力は21%減としている。(災害廃棄物対策指針 技術資料1-12-2より)
※3 必要面積は、「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>」より、名取処理区の二次仮置場レイアウトの焼却施設(95t×2炉)ゾーンを参考に設定した。
※4 仮設焼却路の稼動日数は、「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>平成26年7月」より283日とした。
※5 災害廃棄物焼却量想定値は、可燃物と腐敗性廃棄物(家畜の死がいを除く)の合計値。
※6 処理スケジュールより、仮設施設の稼動期間は、設置・撤去の期間も含めて3ヵ年とするため、実質稼動期間は2年3ヶ月(2.25年)となる。したがって、処理能力は2.25年で処理できる能力とする。
※7 1年目の生活ごみ避難所ごみ年間処理想定量は、神戸市地域防災計画による1995年/1994年の比率より災害前の95%とする。
震災後の増加率
区 分
家庭ごみ
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8~12月
84.70%
105.50%
100.40%
93.60%
97.30%
94.00%
95.70%
94.60%
96%
95%
95%
平均
95%
表 3-2 仮設破砕施設処理能力算定表
不燃ごみ処理想定量
(t/年)
処理能力(t/日)
破砕施設
1年目
(173%)
2年目以降
災害廃棄物
破砕廃棄物
推計量
(t/年)
1,253
724
1,343,988
年間稼動日数(日/年)
15
300
総処理能力
(t/年)
4,500
災害廃棄物処理可能量
(t/年)
1年目
3,247
生活ごみ
繰越分
0
2年目
生活ごみ
繰越分
3,776
0
3年目
3,776
生活ごみ
繰越分
0
※1 生活ごみ、避難所ごみの年間処理量は、「平成25年度一般廃棄物処理事業実態調査(愛知県)」より724t/年(平成25年度処理実績)とする。
※2 破砕廃棄物量は「東日本大震災により発生した被災3 県(岩手県・宮城県・福島県)における災害廃棄物等の処理の記録(環境省)平成26年9月」の宮城県実績から、全量2,587,000tに対する比率の50.8%とした。
※3 必要面積は、「災害廃棄物処理業務の記録<宮城県>平成26年7月」より、気仙沼処理区階上地区約3,000t/日で約2ha、亘理名取処理区約1,500t/日で約1haを基に設定
※4 処理スケジュールより、仮設施設の稼動期間は、設置・撤去の期間も含めて3ヵ年とするため、実質稼動期間は2年3ヶ月(2.25年)となる。したがって、処理能力は2.25年で処理できる能力とする。
※5 1年目の粗大・不燃処理想定量は、神戸市地域防災計画による1995年/1994年の比率より災害前の173%とする。
震災後の増加率
区 分
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8~12月
平均
資 3-2
仮設破砕施設
処理量
(t)
年間処理量
(t/年)
1,333,189
592,528
年間稼動日数 必要処理能力
(日)
(t/日)
300
1,976
必要面積
(ha)
1.3
4. 関係法令の整理
1) 関係告知及び通知の整理
2) 財政支援措置に関する事項
3) 事務委託の規約例
4) 仮設焼却炉設置手続き事例
4.関係法制の整理
1) 関係告知及び通知の整理
関係告知等を表 4-1 に示す。
表 4-1 関系告示及び通知等一覧
文 書 名
水害廃棄物処理に係る防災体制の整
備について(事務連絡)
水害廃棄物対策指針の補遺について
(事務連絡)
廃棄物処理施設事故対応マニュアル
作成指針等について(通知)
災害時における廃家電製品の取扱い
について(通知)
災害時の浄化槽被害等対策マニュア
ルの活用について(通知)
東北地方太平洋沖地震の応急活動に
ついて(事務連絡)
東北地方太平洋沖地震により生じた
災害廃棄物の処理のご協力について
(事務連絡)
東北地方太平洋沖地震に伴う電気自
動車・ ハイブリッド自動車等の取り
扱いについて(事務連絡)
廃石綿や PCB 廃棄物が混入した災害
廃棄物について(事務連絡)
被災した家電リサイクル法対象品目
の処理について(事務連絡)
被災した家電リサイクル法対象品目
の処理について(追加)(事務連絡)
東北地方太平洋沖地震による災害復
旧における境界標識等の保存につい
て(事務連絡)
動植物性残さ等の産業廃棄物の保管
等の取扱いについて(通知)
公 布 者
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
環境省大臣官房廃棄物リサイク
ル対策部廃棄物対策課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
産業廃棄物課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課長
産業廃棄物課
経済産業省製造産業局自動車課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部企画課リサイクル推進
室
環境省災害廃棄物対策本部長(環
境大臣政務官)
公布年月日
平成 17 年 6 月 7 日
平成 17 年 9 月 1 日
平成 18 年 12 月 25 日
平成 21 年 10 月 2 日(資
料の日付平成 13 年 10
月 2 日)
平成 23 年 3 月 11 日
平成 23 年 3 月 14 日
平成 23 年 3 月 16 日
経済産業省製造産業局自動車課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部企画課リサイクル推進
室
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 産業廃棄物課 水・大気
環境局大気環境課
平成 23 年 3 月 18 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 企画課リサイクル推進
室
経済産業省商務情報政策局 情報
通信機器課環境リサイクル室
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 企画課リサイクル推進
室
経済産業省商務情報政策局 情報
通信機器課環境リサイクル室
国土交通省総合政策局建設業課
長
平成 23 年 3 月 20 日
平成 23 年 3 月 19 日
平成 23 年 3 月 23 日
平成 23 年 3 月 24 日
平成 23 年 3 月 24 日
資 4-1
文 書 名
公 布 者
東北地方太平洋沖地震における損壊 環境省災害廃棄物対策特別本部
家屋等の撤去等に関する指針につい
て(通知)
東北地方太平洋沖地震により被災し 環境省
た自動車の処理について(事務連絡) 経済産業省
国土交通省
津波により被災した地域におけるト 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ランス等のPCB廃棄物保管状況等 ル対策部 産業廃棄物課
の確認について(事務連絡)
津波被災地域における災害廃棄物中 環境省
のトランス等の電気機器の取扱いに
ついて(通知)
東北地方太平洋沖地震の被災地にお 環境省水・環境局大気環境課長
けるアスベスト大気濃度調査につい
て(通知)
被災したパソコンの処理について(事 環境省
務連絡)
津波被災地域における災害廃棄物中 環境廃棄物・リサイクル対策部
の感染性廃棄物の取扱いについて(事 適正処理・不法投棄対策室
務連絡)
「東北地方太平洋沖地震における損 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
壊家屋等の撤去等に関する指針」にお ル対策部長
いて「追って指針を示す」とした部分
の扱いについて(通知)
産業廃棄物処理施設において一般廃
棄物を処理する際に必要となる事前
の届出について、届出期間の特例を設
けるための廃棄物の処理及び清掃に
関する法律施行規則の一部改正(通
知)
災害廃棄物処理事務の委託に関する 総務省自治行政局市町村体制整
規約例について(事務連絡)
備課 環境省大臣官房廃棄物・リ
サイクル対策部廃棄物対策課
災害に乗じた違法な廃棄物処理の防 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
止について(事務連絡)
ル対策部
廃棄物対策課
産業廃棄物課 適正処理・不法投
棄対策室
公布年月日
平成 23 年 3 月 25 日
東日本大震災の被災地におけるアス
ベストに関する正しい知識の普及啓
発と使い捨て式マスクの無償配布に
ついて(通知)
緊急的な海洋投入処分に関する告示
(海洋汚染等及び海上災害の防止に
関する法律第十条第二項第六号の規
定に基づき環境大臣が指定する廃棄
物並びに排出海域及び排出方法に関
し環境大臣が定める基準)
(告示)
東日本大震災に係る災害廃棄物処理
事業の取扱いに関する Q&A(事務連絡)
環境省水・環境局大気環境課
平成 23 年 4 月 5 日
環境省
平成 23 年 4 月 7 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 産業廃棄物課
平成 23 年 4 月 8 日
資 4-2
平成 23 年 3 月 28 日
平成 23 年 3 月 28 日
平成 23 年 3 月 28 日
平成 23 年 3 月 28 日
平成 23 年 3 月 30 日
平成 23 年 3 月 30 日
平成 23 年 3 月 31 日
平成 23 年 3 月 31 日
平成 23 年 4 月 4 日
平成 23 年 4 月 4 日
文 書 名
アスベスト大気濃度調査に係る予備
調査の実施について(事務連絡)
公 布 者
環境省水・環境局大気環境課長
公布年月日
平成 23 年 4 月 8 日
被災地におけるアスベスト大気濃度
調査の情報共有の依頼及び実施協力
の申出があった地方公共団体、測定事
業者の情報提供について(通知)
災害廃棄物の処理技術に関する実務
的支援について(通知)
東日本大震災に係る災害廃棄物処理
事業の取扱いに関する Q&A(その 2)
(事務連絡)
特定非常災害の被害者の権利利益の
保全等を図るための特別措置に関す
る法律第 3 条の規定による行政上の
権利利益に係る満了日の延長に関す
る適用について(通知)
東日本大震災により被災した船舶の
処理に関するガイドライン(暫定版)
について(事務連絡)
環境省水・環境局大気環境課長
平成 23 年 4 月 8 日
東日本大震災に係る災害廃棄物処理
事業の補助対象の拡充(諸経費、事務
費)について(通知)
東日本大震災に係る被災自動車の取
扱いに関する Q&A(事務連絡)
平成 23 年 4 月 12 日
環境省廃棄物・リサイクル対策部
廃棄物対策課
平成 23 年 4 月 13 日
内閣府総務省
平成 23 年 4 月 18 日(資
料の日付 3 月 18 日)
農林水産省水産庁資源管理部管
理課長
国土交通省海事局安全・環境政策
課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部対策課長
平成 23 年 4 月 21 日
平成 23 年 4 月 22 日
環境省廃棄物・リサイクル対策部
リサイクル推進室
平成 23 年 4 月 22 日
災害廃棄物の処理に係る留意事項に
ついて(事務連絡)
環境省災害廃棄物対策特別本部
平成 23 年 4 月 25 日
東日本大震災による番号不明被災自
動車の引き渡し時における取扱いに
ついて(事務連絡)
経済産業省製造産業局自動車課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部企画課リサイクル推進
室
平成 23 年 4 月 27 日
東日本大震災に係る災害廃棄物の処
理の促進について(依頼)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業の実施について(通知)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業の取扱いについて(通知)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業の適正な執行について(事務連
絡)
東日本大震災により特に必要となっ
た一般廃棄物の処理を行う場合に係
る廃棄物の処理及び清掃に関する法
律施行規則第 12 条の 7 の 16 に規定す
る環境省令で定める一般廃棄物の特
例に関する省令(省令)
平成 23 年 4 月 30 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 5 月 2 日
環境大臣 松本龍
平成 23 年 5 月 9 日
資 4-3
平成 23 年 5 月 2 日
平成 23 年 5 月 6 日
文 書 名
被災した業務用冷凍空調機器のフロ
ン類対策について(事務連絡)
仮置場における火災発生防止につい
て(事務連絡)
産業廃棄物処理業者に係る情報の拡
充について(通知)
東日本大震災により特に必要となっ
た一般廃棄物の処理を行う場合に係
る廃棄物の処理及び清掃に関する法
律施行規則第 12 条の 7 の 16 に規定す
る環境省令で定める一般廃棄物の特
例に関する省令 の施行について(通
知)
東日本大震災に係る災害廃棄物の処
理指針(マスタープラン)について(通
知)
仮置場における留意事項について(事
務連絡)
東日本大震災に係る災害廃棄物の処
理の迅速化について(通知)
東日本大震災に係る廃棄物処理施設
災害復旧費の国庫補助について(通
知)
東日本大震災に係る人的支援につい
て(依頼)
公 布 者
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
環境省地球環境局地球温暖化対
策課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
公布年月日
平成 23 年 5 月 10 日
平成 23 年 5 月 10 日
平成 23 年 5 月 12 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策課長
産業廃棄物課長
平成 23 年 5 月 16 日
環境省
平成 23 年 5 月 16 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
平成 23 年 5 月 19 日
平成 23 年 5 月 20 日
環境事務次官
平成 23 年 5 月 20 日
平成 23 年 5 月 27 日
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業の取扱いについて(通知)
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
平成 23 年 5 月 27 日
東日本大震災係る災害等廃棄物処理
事業の報告について(事務連絡)
東日本大震災係る災害等廃棄物処理
事業の実地調査について(通知)
津波被災地域における災害廃棄物中
のトランス等の電気機器について(改
定)(通知)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業の取扱いに関するQ&A(その
3)(通知)
東日本大震災に係る人的支援につい
て(依頼)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業における経費の算定基準及び
概算払いについて(事務連絡)
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
平成 23 年 5 月 31 日
平成 23 年 5 月 31 日
平成 23 年 5 月 31 日
環境省廃棄物・リサイクル対策部
廃棄物対策課
平成 23 年 6 月 3 日
平成 23 年 6 月 3 日
経済産業省製造産業局自動車課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
資 4-4
平成 23 年 6 月 6 日
文 書 名
東日本大震災に伴って生じた被災自
動車のエアバッグ類の処理にあたっ
ての留意事項について(事務連絡)
公 布 者
経済産業省製造産業局自動車課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 企画課リサイクル推進
室
東日本大震災に伴って生じた被災自 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
動車の処理にあたっての留意事項に ル対策部 企画課リサイクル推進
ついて(事務連絡)
室
災害廃棄物に起因する害虫及び悪臭 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
への対策について(依頼)
(事務連絡) ル対策部 廃棄物対策課
東日本大震災に係る災害等廃棄物処 環境省大臣官房廃棄物・リサイク
理事業費補助金の概算払等について ル対策部 廃棄物対策課
(事務連絡)
緊急的な海洋投入処分に関する告示 環境省
(海洋汚染等及び海上災害の防止に
関する法律第十条第二項第六号の規
定に基づき環境大臣が指定する廃棄
物並びに排出海域及び排出方法に関
し環境大臣が定める基準)
(告示)
災害等廃棄物処理事業費の国庫補助 環境事務次官
について(一部改正)(通知)
公布年月日
平成 23 年 6 月 13 日
平成 23 年 6 月 13 日
平成 23 年 6 月 17 日
平成 23 年 6 月 17 日
平成 23 年 6 月 17 日
平成 23 年 6 月 21 日
被災者居住地域における害虫等対策
について(通知)
厚生労働省 健康局 総務課長
健康局 結核感染症課長
健康局 生活衛生課長
社会・援護局 総務課長
平成 23 年 6 月 27 日
一般廃棄物焼却施設における焼却灰
の測定及び当面の取扱いについて(事
務連絡)
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
産業廃棄物課適正処理・不法投棄
対策室
平成 23 年 6 月 28 日
東日本大震災による津波により打ち
上げられた船舶の解体等作業におけ
る大気汚染防止法の取扱いについて
(通知)
石綿等が吹き付けられた建築物等か
らの石綿等の飛散及びばく露防止対
策の徹底について(通知)
環境省水・大気環境局大気環境課
長
平成 23 年 6 月 30 日
厚生労働省労働基準局
安全衛生部化学物質対策課長
環境省水・大気環境局
大気環境課長
平成 23 年 6 月 30 日
産業廃棄物への放射性物質混入可能
性の先行調査について(要請)
東日本大震災により被災した船舶の 農林水産省水産庁資源管理部管
処理に関するガイドライン(暫定版) 理課長
(補遺)(事務連絡)
国土交通省海事局安全・環境政策
課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部廃棄物対策課長
平成 23 年 7 月 5 日
東日本大震災津波堆積物処理指針の
策定について(通知)
平成 23 年 7 月 13 日
環境省
資 4-5
平成 23 年 7 月 6 日
文 書 名
東日本大震災で発生した災害廃棄物
の 再生利用の推進について(事務連
絡)
公 布 者
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
公布年月日
平成 23 年 7 月 13 日
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
施行令の一部を改正する政令等の施
行について(通知)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理 事業における害虫駆除等の取扱い
について(事務連絡)
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の広域処理の推進に係るガイドラ
インについて(通知)
「東日本大震災により生じた災害廃
棄物の処理に関する特別措置法の施
行について(通知)」の送付について
(通知)
災害等廃棄物処理事業費の国庫補助
について(改正)(通知)
東日本大震災に係る災害等廃棄物処
理事業及び廃棄物処理施設災害復旧
事業に係る報告書等の提出について
(通知)
一般廃棄物処理施設における放射性
物質に汚染されたおそれのある廃棄
物の処理について(通知)
環境大臣 江田五月
平成 23 年 7 月 15 日(資
料は 7 月 8 日)
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 7 月 25 日
環境省
平成 23 年 8 月 11 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部長
平成 23 年 8 月 18 日
環境事務次官
平成 23 年 8 月 19 日
環境省
平成 23 年 8 月 29 日
災害廃棄物の処理における労働安全
衛生対策に係る発注者の配慮等につ
いて(通知)
厚生労働省労働基準局安全衛生
部
安全課長
労働衛生課長
化学物質対策課長
平成 23 年 8 月 30 日
8,000Bq/kg を超え 100,000Bq/kg 以下
の焼却灰等の処分方法に関する方針
(通知)
平成二十三年三月十一日に発生した
東北地方太平洋沖地震に伴う原子力
発電所の事故により放出された放射
性物質による環境の汚染への対処に
関する特別措置法の施行について(通
知)
産業廃棄物処理施設における. 放射
性セシウム濃度 が 8,000Bq/kg 以下
の焼却灰等の処理について(事務連
絡)
一般廃棄物処理施設における焼却灰
の処理状況等調査について(通知)
平成 23 年度公共工事における土量調
査等について(通知)
産業廃棄物処理施設における放射性
物質に汚染されたおそれのある廃棄
物の処理について(事務連絡)
平成 23 年 8 月 26 日
平成 23 年 8 月 31 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部長
環境省水・大気環境局長
平成 23 年 8 月 31 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
平成 23 年 9 月 1 日
平成 23 年 9 月 1 日
平成 23 年 9 月 13 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
資 4-6
平成 23 年 9 月 15 日
文 書 名
仮置場における火災発生の防止につ
いて(再周知)(事務連絡)
災害廃棄物の広域処理推進会議の開
催について(通知)
一般廃棄物焼却施設から排出される
放射性セシウムを含む焼却灰の処理
について(事務連絡)
仮置場における火災予防について(再
周知)及び補遺(事務連絡)
現在住民が生活している場所の近傍
以外に存在する災害廃棄物の仮置場
への移動及び損壊家屋等の解体の着
実な実施について(通知)
災害廃棄物処理の数量管理の徹底に
ついて(通知)
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の受入検討状況調査について(事務
連絡)
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の広域処理の推進に係るガイドラ
インの改定について(通知)
公 布 者
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
公布年月日
平成 23 年 9 月 21 日
平成 23 年 9 月 26 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
平成 23 年 9 月 28 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 9 月 28 日
平成 23 年 10 月 7 日
平成 23 年 10 月 7 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 10 月 7 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 10 月 11 日
災害等廃棄物処理事業費国庫補助金
交付要綱の改正について(通知)
環境事務次官
平成 23 年 10 月 12 日
「日本はひとつ」しごとプロジェクト
フェーズ3(厚労省連名)
(通知)
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の広域処理の促進について(事務連
絡)
-
平成 23 年 10 月 25 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 23 年 11 月 2 日
廃棄物焼却灰の洗浄に伴う排水等お
ける放射性物質の測定について(要
請)
平成 23 年 11 月 2 日
一般廃棄物処理施設における放射性
物質のモニタリングについて(通知)
災害廃棄物の広域処理に係る現地意
見交換会の開催について(通知)
一般廃棄物処理施設等における剪定
枝等の有機物の保管状況について(調
査)(通知)
東日本大震災により海に流出した災 農林水産省大臣官房環境政策課
害廃棄物の処理指針(通知)
長
農林水産省農村振興局長
水産庁長官
国土交通省総合政策局長
国土交通省水管理・国土保全局長
国土交通省港湾局長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部長
環境省水・大気環境局長
平成 23 年 11 月 8 日
資 4-7
平成 23 年 11 月 10 日
平成 23 年 11 月 18 日
平成 23 年 11 月 18 日
文 書 名
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の広域処理の推進に係るガイドラ
インの改定について(通知)
災害廃棄物の広域処理に関する細野
環境大臣ビデオメッセージについて
(周知)
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の受入処理について(依頼)
警戒区域及び計画的避難区域内にあ
る災害廃棄物の移動又は処分につい
て(通知)
平成 23 年度地域環境保全対策費補助
金(再生可能エネルギー等導入地方公
共団体支援基金)及び災害廃棄物処理
促進費補助金(災害等廃棄物処理基
金)交付要綱の制定について(通知)
再生可能エネルギー等導入地方公共
団体支援基金事業及び災害等廃棄物
処理基金の実施について(通知)
災害廃棄物の広域処理の推進につい
て(東日本大震災により生じた災害廃
棄物の広域処理の推進に係るガイド
ライン)(通知)
公 布 者
環境省
公布年月日
平成 23 年 11 月 18 日
平成 23 年 11 月 22 日
平成 23 年 11 月 24 日
厚生労働省
環境省
平成 23 年 11 月 28 日
平成 23 年 11 月 30 日
平成 23 年 11 月 30 日
環境省
平成 23 年 12 月 5 日
災害廃棄物の広域処理に関する意見
交換会の開催について(事務連絡)
平成 23 年 12 月 15 日
一般廃棄物処理施設における放射性
物質のモニタリングについて(事務連
絡)
東日本大震災により被災した建築物
等の解体工事に係るアスベスト対策
講習会への講師への派遣要望につい
て(照会)(事務連絡)
「廃棄物関係 ガイドライン」(第1
版)策定のお知らせ(事務連絡)
平成 23 年 12 月 21 日
管理された状態での災害廃棄物(コン
クリートくず等)の再生利用について
(通知)
電子マニフェストシステムにおける
特定産業廃棄物の分類コードの追加
等について(事務連絡)
「放射性物質が検出された上下水処
理等副次産物の当面の取扱いに関す
る考え方」の取扱いについて(通知)
災害廃棄物処理優良取組事例集(グッ
ドプラクティス集)
(平成 24 年 1 月 4
日一部改訂)
(通知)
平成 23 年 12 月 26 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
産業廃棄物課
環境省
平成 23 年 12 月 27 日
平成 23 年 12 月 27 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課
原子力安全・保安院
平成 23 年 12 月 28 日
環境省現地災害対策本部
平成 24 年 1 月 4 日
資 4-8
平成 24 年 1 月 4 日(資
料と日付が違う)
文 書 名
東日本大震災により生じた災害廃棄
物の広域処理の推進に係るガイドラ
インの改定について(通知)
薪ストーブ等を使用した際に発生す
る灰の取扱いについて(通知)
事故由来放射性物質に汚染された廃
棄物の処理に係る留意事項について
(通知)
指定廃棄物の処理に向けた基本的な
考え方について(通知)
「薪ストーブ等を使用した際に発生
する灰の取扱いについて」に関するQ
&Aについて(事務連絡)
廃棄物処理施設における放射性物質
のモニタリング(依頼)(事務連絡)
災害廃棄物の広域処理に関する DVD
の送付及び周知について(事務連絡)
災害廃棄物処理の広域処理に係る 9
都県市会議(仮称)の開催について(事
務連絡)
廃棄物処理事業に関する損害賠償請
求について(事務連絡)
災害廃棄物の再生利用プラン作成に
ついて(依頼)(事務連絡)
第 2 回災害廃棄物の広域処理に係る
現地意見交換会の開催について(事務
連絡)
第 2 回災害廃棄物の広域処理に係る
現地意見交換会の開催について(事務
連絡)
薪ストーブ等に使用する薪及びその
使用に伴い発生する灰の取扱いにつ
いて(事務連絡)
東日本大震災からの復旧復興のため
の公共工事における災害廃棄物由来
の再生資材の活用について(通知)
東日本大震災に係る災害廃棄物
の処理工程表(事務連絡)
建築物の解体時における残置物の取
扱いについて(通知)
災害廃棄物等処理の進捗状況(3 県沿
岸市町村(避難区域を除く))(事務
公 布 者
公布年月日
平成 24 年 1 月 11 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
平成 24 年 1 月 19 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課長
産業廃棄物課
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課長
平成 24 年 1 月 20 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 24 年 1 月 23 日
環境省
平成 24 年 1 月 20 日
平成 24 年 1 月 23 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 24 年 1 月 30 日
平成 24 年 1 月 31 日
平成 24 年 2 月 6 日
平成 24 年 2 月 10 日
平成 24 年 2 月 10 日
平成 24 年 2 月 24 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部 廃棄物対策課
平成 24 年 2 月 24 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
廃棄物対策課長
産業廃棄物課長
環境省
平成 24 年 5 月 25 日
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部産業廃棄物課長
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部
平成 24 年 8 月 7 日
平成 25 年 1 月 25 日、
平成 25 年 5 月 7 日改訂
平成 26 年 2 月 3 日
平成 26 年 2 月 21 日
連絡)
移動式がれき類等破砕施設に係る考
え方及び設置許可申請に係る審査方
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部産業廃棄物課長
法について(事務連絡)
資 4-9
平成 26 年 5 月 30 日
文 書 名
廃棄物処理施設災害復旧費の国庫補
助について(通知)
災害廃棄物処理事業費補助金及び廃
棄物処理施設災害復旧事業費補助金
実施要領(通知)
災害等廃棄物処理事業費の国庫補助
について(通知)
公 布 者
環境事務次官
環境省大臣官房廃棄物・リサイク
ル対策部長
環境事務次官
資 4-10
公布年月日
平成 28 年 1 月 26 日改
正
平成 28 年 1 月 26 日制
定
平成 28 年 1 月 26 日改
正
2) 財政支援措置に関する事項
第 5 章の財政支援措置に関する事項の補足資料として、災害廃棄物処理事業費国庫補助
金交付要綱等及び申請様式を整理する。
資 4-11
資 4-12
資 4-13
資 4-14
資 4-15
資 4-16
資 4-17
資 4-18
資 4-19
3) 事務委託の規約例
既存施設で処理しきれない場合には愛知県へ事務委託を行うことが考えられる。
その際の規約例(宮城県の事例)を示す。
資 4-20
4) 仮設焼却炉設置手続き事例
東日本大震災時の岩手県、宮城県、仙台市の仮設焼却施設設置手続き事例を示す。
仮設焼却炉設置に要した手続き(参考)
県
市
岩手県
仮設焼却炉の設置に要した手続き
主な手続きの実施状況
・生活環境影響調査【廃棄物処理法】
・市町村から災害廃棄物の事務委託を受け
(市に該当する条例がなかったため、法
た県が設置主体として、賃貸借契約にて施
の趣旨を踏まえて簡易に実施)
設を設置(生活環境影響調査を含む)。
・一般廃棄物処理施設設置届出【廃棄物処 ・生活環境影響調査では、県及び当該市町
理法】
村に、公告縦覧等の定めた条例がないこ
・ばい煙発生施設使用廃止届出【大気汚染
とから、廃棄物処理法の趣旨に準じ、県
防止法】
の裁量にて、縦覧(期間 7 日)及び住民
・特定施設設置届出(ダイオキシン類)
説明会を開催し、このことをもって公衆
【ダイオキシン類対策特別措置法】
の縦覧、意見書の提出の機会を付与した
・危険物貯蔵所設置許可申請【消防法】
ことと判断。
・危険物取扱書設置許可申請【消防法】
・炉・ボイラー設置届出【火災予防条例】
・変電設備設置届出【火災予防条例】
・発電設備設置届出【火災予防条例】
・許可申請書(仮説建築物等)【建築基準法】
・建築工事届(建築物)【建築基準法】
・森林伐採の届出【森林法】
宮城県
・生活環境影響調査【廃棄物処理法】
・通常 2 カ月半かかる手続きを環境省と協
議の上、告示縦覧は 1 カ月、意見聴衆(2
週間)は縦覧期間内に行う
・一般廃棄物処理施設設置届出【廃棄物処
理法】
・ばい煙発生施設使用廃止届出【大気汚染
防止法】
・特定施設設置届出(ダイオキシン類)
【ダイオキシン類対策特別措置法】
仙台市
・生活環境影響調査【廃棄物処理法】
・縦覧(1 か月)及び意見書提出を適用
除外
資 4-21
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