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我国の戦前初等理科, 初等算術 ・ 算数教科書 における実物 ・ 実在の
載錘の戦繭秘等鍵科,擁等算徳・算数教科書における実魑い実在の綾罎(騒〉 7i 我国の戦前初等理科,初等算術・算数教科書 における実物・実在の位置⑤ 三石初雄徽畜実践硬究捲導センター耀科教育) 鞭にお騰近代学離郷,至糀勧学惣講じまる。そ雛・いわゆる諦磯き’算盤を 峯とする3翼Sの学習から,現在の遅科・縫会科的,芸徳綿密容の学習を蟹疑1こ保障するものと して成、鼓た.輔では,撚壌糠讃する学響がこの近代学校発慰敵っての一つ硬論で あるととらえ,これ幼学響がどのよ膿麟さ歓かを,麟ならびに算勘算数鯛等学校教 育靉靆に鰻窪しながら教科書での皺む掻いを中毒に考察した。 この学麟発奮から国幾学校鱗までの鍵科と算術・算数教科書における実勃・実在の建直づけをみ ると,大まかに3っの区分けが薄能であると考えられる。 そ駆分は,麟1瞠麟発動・ら齪教轄発行まで,磯纏科でいえ耀渓学校発騰まで 簸でいえば瞬裟御教轄発行(i鰯∼i働輪韓で,璽惣まそれ購とい欠とである・ 本稿は.そ畷鯨こついての考察で鋤,そ鰭麟瞬轍敵上の…つの麟をなすも鋭して その蒋質を購らかにした。 旺キーワー樽衰本蓬科教響史,国喪学校,生活響科,自然の観察,擁等科選科 れらへの直接的な働きかけを重視して瞭然の観 麟 一つの蚕期としての国民学校理数科 察」をおこなうことを予定していた○ 理科の発足 第2購縁第3簸への移行を「再滑ならしめるよ うに捲導する」時鰯であり.第3鱗は,r多少分 葉)国民学校の教科課程と選数科理麟 諮稿では,蟹蔑学校理数科における算数教科書 析的に考えることができる」ようになるので, 『カズノホン遜ゼ窃等科算数遜の蒋徴を見てきた。 「教材の換刑を整薄し,科学的に考察し麺鍵する 本稿では,理数科のもう一つの科§である理科の ことの基礎的な修練をなし.基礎的知識技能を体 教科書ζ自然の観察選匿辮等科理科」について見 得させ」,この段贈で「基礎教育の完結珪を難ず ていきたい(次頁の表i参蕪、)。 蟹渓学校麟痩は,初等科6奪翼,高等科2隼購 の計8奪麟義務教官である。その8年闘を罫児童 の心身の発達に留意し」て,勉教科と購様,鍵数 科理科でも4つのノ1轄撫こ分けていた。こ伽1轄 梯は,擁等科レ2学奪を第i簸,3学駕を第2 簸,垂一6学奪を第3鱗,高等科i・2学奪を第 珪類としている(表2,表3を参照)。 るものとしていた。 第嬢舞の高等科では,魑長文建.及び,国民 の実燦生活に於ける科学的方面の考察に重点を麗 き,昼,國艮としての科学的技能の修練を重幌」 し,それまでの基礎的な修練のヂ仕上げ匪をめざ すこととしていた。ここではとりわけ「産業・蟹 紡・災害紡盛・家事等憾に髄する事極が重点となっ て雛た。 第i難は,「家庭の未分化な控活から学校の分 化的教授に移行する過渡難」5白麹未分化」な時 難とされ,「髭童身辺の自然麹・轟然現象・製作 この小賠梯に馨して,第i,第2鱗矯蓬科教科 書としては瞭然の観察離が,第3簸羅にはゼ擁 鞠に関する素朴的な考察・越理をさせ,簡易な工 作を課し,窪然に帰する鰻を騰かせると共に,鎚 集・発行されたのである。その編集に麗わった遅 数科選科の騒書監修官は,塩野直道を理数科主任 理方法の褥歩を捲導する」としていた。ここでい う「児童身透の轟然麹・甦然境象」とは季雛の変 槙勤学),蒲生英男(理科・動暢学),島遜葛知治 化を念頭においた自然界の事鞍1・醗象であ甑そ (理科),谷口孝光らであっだ㌔ 等科理科選が.第珪鰯矯には蓼高等科理科選が纏 とし,桑本来吉(鍵科・化学).瞬理次郎(理科・ 鵡 羅確 團竃理科・算数教聯繋の簾絹傘轟 。『縫代田本教科書大系』から揮成 42 2 3 4 5 6 7 9 8 鯵40 i5 i6 1945 20 2i 生9 1 ⋮ ⋮ 教 圭曄 11 師 } 角 駐・ 西 『 慧 岬 件 叶 ㎜ 栴 肺 耀 柵 魯 明 制 伸 珊 P 引 蝋 惜 鞘 州 世 甲 酔 結 角 甲 皿 田 叩 州 甲 甲 卯 w 州 罹 闇 柵 螺 榊 ← 昔 昔 f 椿 幅等小臓羅科劇 ピ翼艸 塁省1鮒 晴 爪 π 一セト 剛 脾 甲 聖 ⑳ ⋮⋮ i奪 鷺 教 科 欝 麩 等 ⋮ 叩 秤 悼 冊 軒 ← 州 唖 槻 岬 栖 肝 粋 島 可 7 π v 皿 開 叩 凹 眉 鼻 椎 州 市 吋 ㎜ ㎜ 齢 一 柿 恥 叶 叶 慰 灘簿小学算構」 鷺 尋︸垂、 螺 季$き 臨簿小挙算術謝 ﹂ サ 甲 数 糠「 筆9」1塾 叫 一一一 昂 鞘 s12 」(脚,1難 各2欝 駐 叩 ㎝ 綿簿料算数」 罫初簿科算数八 駐 教麟剛 は発鷲煙哨 鷺 鷺 車‡棄‡ 1 数 1 鱒鱒伽ー繍 鷺︸ し1 II教1岬齢 鷺 賢 甑Eせず m 『 甲 縫 薙 M42 町 叩 甲 ⋮︸ヨ 1 麩 市 m 渤簿料雛嫁穴赦 糞 } 曲 州 J等小単算術鰍 禔F 鷺魯2冊・ ,暑ヒ, 遍 恥 柑 岬 柵 冊 ︷ 敵 岬 蹄 悼 華革‘‡ 牌 帆 唖 難 封 数4 等 欝 蕎 教 蝿12 科 随 学部ま野) 3教儲 洲釜2騰 鷺 1 誹各上1ゼ 鷺魯上ゴド 数 P∼4 ]ズノ旗ン 渤欝犠蜘 敏 駐 鷺 鷺 (この緯は 箕数第載期 1難各2鰻 毎.1:.ド 数 :教 1靹 浄 慰琢 @姦、h 魁 一 幡等小摩 教 算術割 畦 ← 軸 算術襯 2 随尞ャ蝉 琶 11 卯 卜 冊 lI教 琶 1 岬 弾 “ トル法箋旛に ともなう敗認/ 鷲 魁 洞 シ等桝 鷲 初 等 科 申 四 四 :敏﹄ 叩 酔 鷺 疑 教 (メー 箕数第鰯顯 1ド! 出 弔 断 教 メ常小掌算雛馴 Il 科 ¥∼4掌離蛮で/ $玉o 算数修靴第黒期 祉ドi 甕 騰欝小挙算衛謝 s16 教 絶 舞 縁常 鵬常小単算鱒劇 1111111 鯨数第.二三期 難 舞数第.、一1糊 4 鷺 ヨ 12 T14 学7 欄 ヴ ” 繍簿科爆科一 !i澱⋮ 繍簿小挙理科観 琶 慰 蔑 A毘麟 ヨ思 校と なる︸ 一■ 教 一敗戦︷ 繍然の観寮オ ﹁初騨酬﹂,鷺各ユ縄 l u l璽⑳各珊 1 騰糟小掌理科劇 i8 、、桝謝渕 難同選嘘蕉 難轡徽期期 17 碍2鱒 モ 晦常小掌理科親 Pこの縛は 3 14 臨等小灘羅科欝霧蜘 も贈テ 3 科 i3 琶 耳 w 唖 臨等小単理科劃 M43 瀞購小単纂衛割 2 12 11 工o @ の敬離作叢 鐸 甲 騨 帽 教 6 9 った @ 隠常小掌理科 教 教 8 1瑠テまでに棄らなか 鷺 科 四 県 2 1 7 二期 1 5 6 環科第烈期 降常小灘麟葺翻 ⑳ 算数第一期 教 s 4 魁 慰教 P聰科第二. i⑳、 ⑲ 一 甲 3 数 3 い「 4学年の隅驚瑠料 教科雛な し @ 慰 @ 教 f 学環科欝 @ 常小 2 鐵 iE 敗 繊 購一改まTl 塊科第…・糊 ig 墨930 s1 工4 嶽、、一 行 初等料 4s 科 6 ユ3 『“『 規 i⑳ i曾2欝 工2 1玉 一小学馨一 1・醐 工o 麟講︾糠蝉磯瀦鱗銀藷麟顯卜。績罐 44丁生 ・1945無以降の撫付物は雀絡 ・⑭は教郷購,⑳は掘鑿用⑳こと ・Mは暇櫓,Tは大君三,Sは昭和の略畢 1・準 規鮒ヲ敗 2 43 一艸 一 3 教 41 工g o 小渚一轟・子・校禽幟 1 40 小学撲湿改 薫 聯常科 理 酸3呂39 1腿5 簿裕法ト・紋ル7鐵法漏 “曜 匿翠 三9王0 撃 ・工 5 甜 教 我羅の戦藩犠等饗科,梅等算徳・算数教科書における実需・実在の綾鍛(§〉 表3 遅数科のr誌系大纏達 表2 教科課程褒(建数科離分) ∼蒐、 、 、 ㌔ 竃 左 、餓系の盤分︵単離 ニ 教 遅 濃纈 科 警、あ鐵 た時i 一㎜て 錘数稗 1 蓬数科理科 礫数科算数 き (粕然の観察雲 1 (疑左 総頁) …ぜカズノホンー教鑛1 } 灘違「総説3欝嚢) i 麗童崖⑳麗副 一r… 秘 第 ↓ 簸︵一二悪子年︶ 晃童讐三瀬の礫塊姦こ 難童舞辺の轟然麹懇 第i蟻 学…曝簸峯、慰23i 塵 「総謝碩㌧ 磨… 於1する麹事現象を素 懇然現象・製鐸駿1に i於ける事霧麗象を素 ‘朴麟に考察・麩理さ 幡郵的に考察・麺理さ 聾する難鶴な考察・ “せ,事麹現象に難し 麺…選1をさせ,簡易な一 せ,数・墾ン彫に関 学…熱 尊容筆墨占1上蕊 第…時 数 ?3 て擁歩の観念.・知識・ 工侮を課し,自然に 、する観念の嚇を養… 技能を霧させる。 ひ,麺理方法の褄歩 i蝿する銀を欝垂かぜる …と欺離礁痢1 を捲導する。 第 義薮算翻講爵 2 難 数等 。学 ,等 等‘ 第1時 数 第 時 数 内数…疑藏瞬慰33 31翻 学1 科 書 奪…容各土占・上書… 科 難 第i籔 次第に綴織的な学“ 次第に数理的発展し に饗知的な方醸こ講 轡に講かはせるぴ 、の方麟綱かはせる・1 かはせる。 教韓を更に整麟し1 教軽の撰列を整臆 数謹的系統を綴韓1 て撰列し,配確な考 し.科学的に考察し… として教耕を麟し・i 察,的確な越錘の基 麺蓬することの基礎 礎を確立し,基礎的 的な諺i練をなし,基… する基礎的能プ3を薄 知識を籍させ,基礎 i繍購朧を鵜・ 的鼓嬉を磨かせるG iさせるぴ 汁七一 数蓬麟に考察し麺運 しめる。 _ 判 照総意イ髭 蟹至毫些活に窺れるi 懲懲 以上の基礎的麹冶『 騒蔑文亀,及び, 高 等 科 桝﹂ 第鰻難︵↓・工学葎︶ 第蓬難 姻∵翻国国i 上 礫群︸綾 ほ ま 土 算数一般 . 鉦 上︶ ︵高等科算数︶ ま ま 禰臓器謄一瞬 高 等 秘 晦曄副講禽… 学,馨 考察・鑓蓬を次第 印 キ』一』 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 第 第一、一難︵響・汽・六字奪︶ 学、 降等 畿 隼1容銚占i襲翻 ■⋮ 一 講薮翼露蓬翻 瞬 難︵一二愚子奪 麟容§船齢蓄 の上に,醤舞塗灘こ麿裟の実懇塗灘こ於 海事翼象を,数理を 於1ずる事象を金棒的ける科学的方灘の考 耳中心とし,遜科及び に考察・越鬱するこ 察に塾点を置き,昼, 麹教科と権挨って全、 i体麟に考察し,畳, との修練に重きを覆、毯疑としての稗学的 .生活事象を数覆的に く。 鼓徳の修練を重擬す i一∴.. 鯵確垂こ蔓糞塾すること …の鰍腫灘る・i 一 ぴべ 74 総懸一2 鑛鶴大学教曹実践醗究紀要第解号 靉靆における理科教科書の変遷を考えるとき, のである。 この馨渓学校難の理科教科書は一つの嚢難をつく りだしている鐵。それは,羅蔑学校の発足にとも 薪尋常小学校二於テハ櫨鞠,勤麹,鉱麹及自然 ノ現象二就キ主トシテ発童ノ蓑撃シ欝ル事項ヲ なう教科課程ならびに教毒内容・方法等の大蝿な 授ケ欝二重要ナル麺麹,動梅,鉱麹ノ名称,影 改革を背景豊こもつものであるが,躍科教科書の歴 史からみれば次のような特徴から指擁することが できよう。 鶴橋及発育ノ大要ヲ知ラシメ又通常ノ暢 状, き 鰹建学、Lノ現象及人身生理ノ襖歩ヲ授クヘシ/ 高等小学校二於テハ鋳項二準シ漸ク其ノ程度ヲ 学校令の麟定にともない,裾等掌紋低学年から中 進メ特二,重要ナル禿素及競合麹,簡易ナル器 機ノ構造,鐸購.人身ノ生理衛生ノ大要ヲ授ケ 等教官までの鍵科教育に関する教科課程,教育内 兼テ雛鞍1.動鞍1,鉱魎ノ樽互及人生二蝿スル関 容を想定して編纂されたことである。2つには, 係ノ大要ヲ鍵会セシムヘシ」 (舞解隼「小学校 遜渓学校では算数と蓬科が「統合」され, 「科学 令施行燭灘」第七条〉 iつには.6・2隼麟義務教欝を講恕した露民 的糟糠」の涵養を羅的とする理数科が成立したこ とである。それまで教科であった算徳と礫科を科 目とよび,「綜合」によ鯵できた遽数科を教科と よぶという教科課程編成の枠が設置された。 このこととも関わって,3つには,麗科教奮と 「窃等科二於テハ莞童ノ簾境二於ケル自然ノ観 察ヨ撰始メ誘常普通ノ爵然麹,盤然現象,其ノ 紹互壷二人生トノ関係,人捧生理及窪然ノ響法 ト其ノ癒灘二麗スル事項ヲ授クベシ/高等科 む 二於テハ莫ノ程度ヲ進メ産業,国防,災害紡生. 算数教育の櫨豊麗{系とその独嚢磐iが翼われながら 家事三関スル事項ヲモ授クベシ」 (欝毅年 も,縫方,実働・実在を数量的翻麟と,働事の盤 葬國蔑学校令旛行幾羅」第九条〉 質・毒在形態とその質的変化の欝露との講藤から つまり,下編線&のように自然界の零梅・現象 捉える必要性が羅民学校発達にあたりさらに欝覚 の鰯々の貯名称,形態,劾舞錐等峯こ麗する事項の {とされたことである。 学習から,下線部むのように自然鼻の事鞍軒饗象 4つには,教科書名に彩イコドモ雲ζヨミカ 鐙穏互縫係,人懸,生活との縫孫の学習へと鍵科 夕雲匝カズノホン選置エノホン曇等の教科書名や理 の学習内容を大きく変更している。 群における鎗然の観察垂という書名が付された ように,子どもたちの生活(生活感精)・文髭を反 この第至難から第3簸までの理科教科書内容の 機要ならびに指導内容については,教麟編書痙自 験した教科書編集に工夫がなされ,教科書内容の題 然の観察遜鋤等科理科謹の「総説」で次のよう 材の選定にもある醜がなされていることである麟。 に詣導のポイントを礎示している。 5っには,子どもたちの能動的学習活動を奨励 ・ゼ自然の観察邊での「理科搭導の要麹 し,教室外での学習活動を取り込み,衰発的学習 ① 自然1こ幾しませ,§然の申で遊ばせつつ, 活動を促し縁るような講述,教育方法をとるよう 自然に韓する鰻を闘かせ,考察の鱗歩を捲導 に工夫した内容となっていることである。 する。 これらのことと関わって,6っには,鍵科教科 ③ 麺麹の栽培,動軸の飼育をさせ,生犠愛育 書の性格が変更されたと考えられることである。 つまむ,蟹渓学校難遅科教科書の藩では,教科書 の念を養ふと共に,観察・麺理の擁歩を鮨導 は学習内容の機要を,いわば「簿忘録」的に記し ③翫具の製葬をさせ,工夫考察の態度を養ひ, する。 たもの鶴となっていたが,露民学校簸のそれでは, 鼓能の修練をする。 子どもたちにド事魎について学ぶ手がか鯵轡であ り,「実地について学ぶこと」の「手舜轡である ① 観察・栽培・麟育によって,生梅愛育の念 ・ゼ鶴等科理科選での「理科指導の要旨」 という纏絡を持つものとして難待されるようになっ を養ひながら,生揚を藍建に考察・越遷する てきたということである。 能を養ひ,生命ある麹の真実のすがたをつき このような理科教科書の内容ならびに姓賂の変 とめさせるσ 更は,小学校・羅幾学校令旛膏媛嚢彗に螺的1こ承さ ②人体の構造・機能を瞬らかにさせ,保健・ れている。つまり,それまでの礫群の教材の選定 衛生の実践を繕導し,購蔑の体位の向。とをは 基準ともいえるものを,次のように変塗していた かる。 薮醗の戦麟魏等選科,葱等算術・算数教稀書における実需・実在の盤遷(§) 75 ③轟然界の麹質環象を重確に考察・錘理する し,調べ,漣綻し,工鐸・製鐸すること等を璽観 能を養ひ,物質環象を貫く運法を藻まめさせ, その真実のすがたをつきとめさせる。 した。また授業としては,携等教育の第i,2学 奪において算数と蓬科を合わせて遷あたり5時闘 ④ 自然彰群こ人工を趨へた麹を考察させ,その で擾う内容として設定された(表2を参照)。 構造・機能を鱗らかにさぜると共に,その活 この抵学奪覆科の教科書ζ自然の観察遷がなぜ 羅に馨れさせ,尚,これを遜ごて理法をきは めさぜると共に,新なものを■夫麟造する態 教麟編書のみ纏纂されることとなったのかは,鱈 学箪鍵科設定の経過と麗わってお鞍,ここで簡単 度を養ふ。 に抵学隼選科設還経緯の媛欝欝にふれておきたい。 これによれば,騨窮等科理科選(第3簸)では, 第3項目の「人体の構造・機能蓬ならびに「保健・ この抵学奪蓬科の特設に至る系譜としては,主 として①成蹊小学校(圭9蔦年麗設),成城小学校 衛生の実践婆と「自然鼻の麹質場象」に焦点をあ (欝至?集解麗設)等の私立小学校や轟籠学校購羅 てた搬導をすることを新たにつけ簾えることはあ りながらも,嚢教科書では共通して次のことが強 小学校等で直観科,盤然科としておこなわれつつ あった無学奪理科の実績をふまえた,抵学葎運科 請されていた。つま馨iつには,「察然の中での 遊び」「翫具の製作」や身鐙まわりの灘工品など 嬉象への難きかけを極めて穰極的に位置づけてい ること. 2っには鰐育・栽培の重視とそこでの 「生恥愛育の念」養成の強調,3つには「考察・ 疑察・纏遜」については,ζ自然の観察遜(第L 蒋設を望む教育場場からの要請,⑧学校教畜鱗痩 ならびに教育内容の改蕎を要望する学識経験者, 諸鑓体,諸官庁からの改革意見.③教学麟新評議 会により建議された教官審議会(内閣総理大盤の 諮懸機震,欝37年捻月官製公姦〉での審議遍程で 第2難)での「窃歩」的擾い,疹擁等科理科譲(第 の改筆意覧,という3っの潮流があった。そして 抵学奪還科の直接的契機は,教奢審議会で鐵され 3難)での発展酌取む籔いという違も蹟まありなが た幹事試案轡,つまり抵学隼における「綜合教授」 らも,擁等教官段賠で一貫して重複していること を想定した新教科設置案に嬉する審議過程での意 等の共通点を見いだすことができる。このよう1こ 見にあった。 「知識・披能を教えこまうとする」のではなく, その幹事試案は,「盤然科」を算数教樗,躍科 子どもたち磁橡への能動的な饑きかけ麟賭し 教材で編成するというものであったが.それにつ 「考察・観察・麺理」する遜程(活動)を重擬す るという,実勃・実在への直接的薄きか謬を蔚握 それは, i∼縷学隼におけるヂ自然科」設置の とした学習方法を重根し,鮨導しょうとしていた 縫案では,大正鰯新教育の中で主張されている ところに特薇・共通点があるといえよう。したがっ 「発童本位」碧懸盤i紳長」を強讒したr合科教授」 て,霞蔑学校鍵数科理科においては,実麹・実在 を認定することになってしまうので1まないか,ま への働きかけをきわめて重観した教孝轄纏集をお こない,それまでの「騰忘録」としての髭童霧教 た匹綜合教授」の導入では,抵下しっっある算数 科書から抜け離そうと試みていたのである。 う疑鷺であった。それに爺して,「綜合教授」に それでは,まず低学年理科の教懸購書整然の 観察邊について発ていきたい。 いて次のような2っの意見が灘されていた。 と遜語の縫丁学力を紡ぎ露な疑のではないかとい よる教科課程は,危棋されている「合科教授」の テクニックは骸ているが精神は異なっていること, そして「轟然科」内では算数教縁と遷科教耕を擾 2)抵学羅斜の新設と教舞羅書絵然の翻 ① 褥等教春における抵学奪蓬科新設の経緯 ところで次項で考察する抵学奪錘科の教麟購書 瞭然の観察曇1ま,国餐学校令にもとづき,擁等 学校に新設された抵学奪鐸科の教科書としてはじ めて鑛纂されたものである。そこでは晃童講書を 作成せず教麟繕書のみを作賊するという点で特鍛 ある繍纂方鋭をとった。殆然の観察露は,書名 からもわかるように,自然を直接蝿象として観察 うが,それらについては独§な籔いを必要とする という方禽でまとめられていった。 その翼体的な取攀援い方として,低学年におい ても算数のペアーとして理科教耕を独§に科醤と して設置することとなったのである。そしてその 内容は「観察二依ル理科教韓藍と焼定され,「蛋 民学校教科案」には,ヂ8一,工学奪二種テハ新 分ナル留意ズドニ全記文ハー蔀ノ教科ノ綜合教授 ヲ為スコトヲ認ムルコト。」r麺理数科ノ錘科ハ 76 簿蕊一2 福灘大学教蕎実践醗究紀要第解号 三学奪以下ニア蓼テハ§然界ノ事麹環象ノ観察ト 闘の変髭や季籔の移り変わりに気づかせることの ス。」と瞬記されるに発ったのである。 重要盤が強調さむていた。 このように,抵学隼理科では,「目然界ノ事霧 携えば,i学年の4欝「春の野ほでは,草権撲 をさぜ,花束や草笛をつくらせて遊ばせる,5月 の「華花と鞘では,野原に患かけて,華の摂を 翼象ノ観察」を趣讐とする科目であ鯵,能動的学 習活動を重複するという点から発童羅書を鐸成し なかった。それは.懸字奪理科の教科書は,ヂ強 ほむおこしながら,根の張鯵方.土の手薄蜜む,色 ひて纒纂すれば,絡然の観察盤を教室に於て, 教科書の上で指導するやうなことに嬢き易く,裁 香蓼.灘鯵気等を簿験させることが主な内容となっ ている。また,勃勃を撮った「麦畠と虫とり」 って悪結果を盤三ずる虞がある」という瞬薙な率彗欝孝 (6月),「ばったと鞘(§月)等では,葉むらや 傅欝然の観察遷「総議」蕊頁)からであった。 落葉の下をかきわけて色々な虫を探させようとし ③ 抵学奪躍科教科書ゼ自然の観察垂にみる ている。そこでは,虫の生活や華の綴の張り方等, 蓉籔 身をもって学ばせようとしている。 完の賠然み観察垂の匿理科捲導の要謝をみ 2学年で毒ま. i奪三のときと慰むよう華こ懸々の体 てみると,そこには次のような園長学校鰯低学年 験をさせながらも,それぞれの場合において轟然 界の騒々の事勃・現象の季簸的変化に注§させよ うとしていた。それは,葎懸を遍した蓬毎のド季 蓬科の特徴が示さ蕊ている。 特籔のiつは,瞭然の中で遊ばせつつ」とい う表麗に示されているように,「t嚢教縁」等と して,子どもの生活,実態に縷ざした教官課程, 教官内容・方法を大難に取り入れたことである。 第2の特鍛は,この野心欝教材」等とともに璽撹 されていた麟育・栽培教材での「生命愛育の念」 に臠してであむ,第3の蒋籔としては,これら2 点についてはある猿繋の授点,つま鯵「科学の嚢 本的捨鐘」(橋懇鋸彦)というような幌点からそ 簾だより」づくりによって,縦懸的におこなわれ, 学隼末のr季簾だよりの整運」で記録された事樋 のそれぞれの翼係を靉靆のテーマによって考えさ せ’ようとしている。饑えば,春墨こは麦畠.ナタネ, レンゲソウの穂畠であった鋳が,6月には一面の 水蜜になっている織子に注翼させ涯鑓橿達),馨 月には「豊かにみのった穰が,一株一株とてぎは よく刈られ,束ねられ,壷べられて行く織子」を の重要性が緯置づけられているのではないかとい う点である。第珪の特徴は,「窺異の麟作」をと みさせる(ゼ歓の野」)と,滋畠の様子を茎隼懸冤 りあげ,.董作を積極的1こ理科で盤遣づけたという ナラの木の下で,蓬毎に落ちている本の実を拾わ こと,そして第5の特鐵は,これらのことの総体 せて.野どみ本から落ちたのであらうか,競本か としていえることであるが,生活矯晶,道具を含 らどのくらみ離れた麺まで転がってみるのであら めた自然の事麹境象に蝿して子どもたちが薄きか けるその鴛為・活動を奨励し,饑きかけて得るも このように,轟然界の事鞠や現象自体の変乾を のを,極めて積極的に位罐づけているという点で 見ること,あるいは鐙のものと比較するという, ある。餓下これらの諸点1こついて,具体携もあげ 擁歩的ではあるが,きわめて重要な観察撹点のも ながら考察を癩えていきたい(改頁め表蓬維然 とに総纂されているということができよう。また, の観察曇の単元一覧を参蕪)。 この「§然の中で遊毒ぎ・琶’る」という学習琵多態番ま. まず特鍛の第iについてである.「§然の中で 遊ぶ」を中心的に撮った「一石教韓」とは,蓋∼ 2学年ではほぼ年に6∼7懇予定されている羊雲 から茎8かけて綴燐や野山1こ蜜かけ,露然の申で 遊び,藝然の事麹現象に麗する事実認識を蓄え, させようとしていた。また,軟の教材では,カシ, うか」を子どもに注目させようとしていた。 大垂期の混童の村小学校等の薪学校ですでにおこ なわれはじめていたものではあったが,蟹蔑学校 抵学隼理科新設にあたって1ま.科目の内容編成の 桂として公的に大々的に取む入れられたのである。 第2の蒋徴は,この「一騎教材涯等とともに重 嚢然萎こ饑き力擁ナる鞍置歩的方法を学ぶというもので 複されていた飼畜・栽培教耕に関してである。 あったp i学年での「一騎教材逢は,子どもが灘 饒膏・栽培に麗する教材は,「一翼教韓葺と属 季折々の事勃・現象を藪接体験し,麹に直接触れ, ごように,ここでも子どもたちに実麹硲一部をもっ その驚きや発見,毒びを実感すること,2学隼で てくるのではなく,実魏のところへ鐡かけて蕎っ はそれぞれの季節の特籔を捉えさせるとともに年 て,見させ,触らせ,遊ばせることを基本として 7マ 我雛の鞍蔚窃等礫群.擁等算徳・算数教群書における実需・実在の盤羅(5) 晒魍 鋼 湘 ま 覆 ま 春 の 種 の穣 承 裁 縫 ゑ つ ん み 蕪 と 鉱 骨 ろ 凱 絞 砂 め が ね わ か 3 灘 魂 ㎜2 虫酷寒 奪.玉.慧. 222 茎2王 覇き皇 か繕 葉の 鶏落冬 3.4.義、 222 2 畢 2 琶 実 ひ き野 の ︸ 露糞 、狡ちと の 一 の . の の 穫 ま 醗 あ し ぞ と か 一 ひ 震の一し 、竺 軟歎 畠 玉垂 i §、§. 、.§、 2重 生 聾. 梅きれ 粟ま と種 み籏 菜の 辱 野歓と も 入 ﹃■︸ の さ め だ か す の 轡璽 と擁のが⋮ 硅齢 季ら春奏 む甑華 曝私 L 甑 乳 嵐 翫 乾 乳 甑 畿 麦2壷2 22 玉 3と黛 圭 奎 糞 蓉 臓 翌 舞 鹿本乾霧野 きび鯵ゑ 麹む融 勤と の 動 ㊧ 虫 ま遵 の の 穫 葉 撰 と 絞念 の 葛花車あ 一 ぼ つ さ月 .舞 や畠 あばおう 騰 し φ ヨ オ ト 言言︸ 一一﹃﹃﹃■1■−し 孟;﹁む§件ボ iii圭 ﹃ 碑 9 「 の 野1堰 繕 ま 撮 g i だ か く 膏扇 鱗≡棚訳 薦嚇 表号 蓼窪然の観察蓋の各学隼単元(諜〉一覧 車 颪 輩 4 の 暖 ね と た 2逢. 2 § li,llilを1つ無 月 の いた。 2学年でも「春の種まき」の課があり, トウモ・ それゆえ1こ入学したての子どもたちを校縫,花 礎コシ,ヘチマの種を畠にまかせ,9月に収穫と 壇,ニワト1タ小渥,ウサギ小鬟につれていって, 見させた鯵,植えさせた警,さわらせた吟.縫謡 種と馨をさぜようとして疑る。この課では,籔春 させた参するような捲導鱗が示されている。続く その実の中から,また蒔いたのと羅ビやうな種が 「春の種まき輩では.「種は見たところ生きてみる でてくるという§然の営みのおもしろさを感じる とは懲へないが,土に蒔くとやがて芽生えて,す やう1こ{士病けて, 轟然毒こ女窟するi翼殊を深めさせる」 篤いた種から,芽が簿び,花が咲き,実を結んで, くすくと擁びる。…また,土に帳ざした芽生え濾, 等のことをねらいとしていた。 霞の光を浴びて育ち.土に養はれて蔑む,やがて また動犠の麟蕎に関しても,まずウサギを校庭 花咲き実を結ぶ。これを見守って行く中に,おの に黙して,鱗をやむ,抱いたり撫でたむ運動させ づから太隆と大地の悪みを感じることができる。」 たむして緩しませる。そのことによって体の格好, とその捲導の「要項」を示している。ここでは, 鱗の食べ方,歩きカ,はね方.ひげの動かしか アサガオの継続観察を積極的に皺む入れてはいる 青い鰻の美しさ,毛の柔らかさ.韓の暖かみなど が,「アサガオの一生を通して轡謡させることは 無理藩として,「自分たちで育ててみるといふ気 このように,鍾学奪理科の内容を瞭然の観察」 が,「おのづから」わかるであろうとしていたα と綬足したことによって,「一騎教韓」や鱗青・ 持ちを壊さない程度に,教蔀や上級盤が手伝って やらな謬ればならない」と,茎無生には無選強い 栽培教鯵の捲導では,動軸,麺鞠,そしてその生 はしていないG 活・生態・礫境との麗わ鱗こついての綴磯釣では 7藝 簿懸一2 姦騰大学教蕎実践磁究紀要第27号 あるがあるまとまりのある事実認識を定着させ, 要とするという点から持久的懸度を養うもの,農 子どもたちに共奮難産を持たせることができたと 業を営むための基礎となるものとしても位置づけ られてはいたが,ε生命愛育の念」を慰むさせる いう点で,有意義な教育活動が盛む込まれていた ということができよう。「あるまとまりのある事 ことを第…義的な捲尊爵標としていたのである 実認識」という点で難麹紅かかわっていえば,① 繹鬱然の観察違「総説」盤頁)。 遊びや作業を遍むて根・茎・葉に注馨させる,⑧ このド生命愛育の念」の主張縁,それまでの理 死んでいるような種から芽が建て,③葉・茎が稼 び,花が咲き,実を結んで,その実から蒔いた時 科教奮に対する一つ見方を反験していた。そこで は.これからの運科1ま,ヂ賎成の自然科学的捧系 と疑じような種がとれる(以.L王・2学{拳),④ に鍵って,羅成の観念・知識・技能を授けるので はなく,薩然のあ鯵のままの姿をつかみ理法を追 カボチャの種から花へ,そしてその一生を継続観 察させ,⑤それらを整握したものを繭駕と箆較観 察させる(3学年),というような纏鞠観察の観 求することの修練をさせるのでなければならない という,状洗掘握がもとになっていた(ζ欝然の 点が示されていることを見逃すことはできない。 また動鵯に麗しても,①どんなところに生活し, 観察讃の「総説!内の「理数科鰹科指導上の注意事 ③何を鱗とし,③そのまわセ)にどんな生き霧がい 学年教轟藩灘でのヂ蓬科教育が皮穣な知識の渡人に るのかを察覚姥させながら,④鰻い方を考えさせ なってみた」と疑う認識のいいかえでもあった。つ ようとし(以一髪i・2学年〉, さら毒こ⑤草花・作 項」縫§頁)。それ1ま,先にみた縛帯小学算術第六 まり,それまでの「理科」ではなく,野窪然に緩しみ, 犠の葉が虫にくわれたむしていたり,⑥そのそば 翕然を愛好し,自然と秘する心」を養うことを.園 に虫のふんが落ちていればどんな虫がいるのかを 長掌紋蓬科の基調としょうという主張であった。 探させる(3学年)というような勃勃観察の視点 が,撫導縫には示されていた。これらは,きわめ て擁歩的な観察幌点ではあるが,ただ自然をなが この主張捻さらに展麗され, 「自然のあむのま め,「おのづから気づく」ということだけに頼る はなく,軒自然と秘すること, 隠然姦こ繕うこと」 ことなく,観察する撹点を擁示していたというこ を墓塞とされなければならないとした(購薦)。 とは,重要なことではなかっただろうか。 しかも,このことは,盤然の申から見つけだした ところで,このように自然を琴アルに観るとい うことと平行して,縫の鍵瀬にも留意することが 造葺「秩序」であって.それは生活全体を震く「すぢ 強請されていたのも特鐵の一つであった。 みち」とは磯のものではなく,しいては「全一的な 「一欝教材」等では,ε(自然に)好んで接しさ 皇馨の道」につながるものだとされていた俘擁等 せることで,自然の串に生きてみる喜びを昧はは 稗理科選教麟編郵総議」紛∼3至頁〉。このように国 せ,自然を愛蜂するに至らせる」という搭導馨標 漢学校の蓬数科理科も瓢皇蟹残錬劇のための教科 まの姿」をつかみ,その申の「遷法雌を追求する ことは,と管もなおさず自然を「麟綴」するので 「理法」「すぢみち」に縫うことが,理科での「麟 を設定していたが,これらに単行しておかれてい 課程と内容に「帰一」させられていたのである○ た飼畜・栽培教材では紅生命愛育の念」を強讒し また,この縮然科学あるいは理科は察然を観 ていた傷§然の観察選「総議」欝頁)。饑えば 服する」ためのものではないという主張は,当時 「華花麺ゑ」の課では,「草薙の薄を慈ゑさせ,そ の理科教奮,科学麟究に関しての一つの主張を狡 験してもいた。それは,後来の蓬新教畜がド知膏 れが元気に育つやうに努めさせ.生き生きと捧び て行く姿を見せて喜びを感じさせ,愛育の念を蔓 に強くする」という濤的が揚げられていた。 「生命愛育の念」を強調する理癒は,「矯構意 一体となって対象にはたらきかける」には,1こ の時難を麟iかにしては,殆ど不可能」であるとと もに,「生命愛育の念も理知の難きの発達が著し 舗重」野藤一主義涯に締ったのではないか,とい う主張に簾えて,経本の科学醗究が独麟的でなく 歓米科学の模轍に終わっていたのではないかとい う理解の上になされていた。この鍵解は,「今霧 の鋳局においては外錘からは科学にしろ.技衛に しろ,輸入は桂絶して了ふ・どうしても共栄鍛海 い時鱗よりも羨に,その基礎が養はれなくてはな の科学技術を盛立て\鴛かなければならな墾。鍵 らない」というものであった(覆擁彗25翼〉。もっ って雛理的壺に資源的の必要に感じて露本人が目 とも簸育・栽培教耕については,纒続的活動を必 本人の科学及び技術を饒遷して行くといふことに 我蟹の鞍蕪擁等獲稗,襖等舞鶴・算数教科書にお継る実麹・実産の盤逡(騎 79 なって来るゴ§1と塾うように,当時の藏立を深め た雑本の状態を反醸したものだった錨。 るために取善tげられてるる場合が多かった」と みていた鰭。そこで,『今後の理科教育の方鋭と このような試溌の中で,羅艮学校発墨当時の文 しては,晃童の濤接の経験を尊重して,広い意味 部大鷲(難鎗隼7月器8∼嬉聡年4月欝)となっ た電気生饗学者・矯醗都彦は,「待」としての霞 での自然の事勃現象に直接ぶっからせて,そこか ら霧事のことわむ,すぢみちを体欝させることに 然掘握(目然と人とのr主客未分乾」議.「ある つとめ撫擁ばならない」と改善すべき事項とし がまま1を「あるがま」に掘握するという「唯i健 て掲げていた灘。 自然」の主張,分析的ではなく「全体的・直覚的」 このこと慧,それまでi鱒韓(1奨治33〉奪の小学 擬握の強請.葬知」は野行う」ことによ鯵ヂ短」 校令旛行擬羅の編分的修颪で難癒してきた教授方 となるという「知行合一」の豊玉張).東洋的な学 鋭の大軽改毒として異韓乾されていった。つまり 問方法論としての「科学する心」「科学の馨本的 な麺握」繍を縫囃した。橋懇の主張絃,当時の専 離分化が激しくなってきた状溌や「私的科学」懲 国里学校理数科鍵科は,ヂ雛械,器具等は勿論 広く技衛分化の全般」「国蔑生活に須要なる普遍 への携翼でもあった。岡現次郎(麟蔑学校理数科 実験・灘建・記録・統計・標本・模型の設計製作, 露重科麩鐘書監修富)が述懐するように,これら綴灘 機械機器の分解・継立・取籔・運転等謡を盛鞍込 の主張が穰繕されながら,教麟耀書鶉然の観察選 み,「合蓬麟造の精禅」を養成するためにも購想 ζ靭等科理科選の「総議嵯に,「自然に翻する鰹蔓∫ されていた雛。抵学奪運科としての「鬱然の観察」 「維鍵自然ほ「観察・癒観」重複の強調として反駁 薪工作」の導入は,まさに,実働・実在への積極 していたといえよう鰭。このように,先にあげた 的な鱒きかけを教書課程・教育内容に大腿に取善 第i,第2の特籔は,大至難に麟設された新学校 である,成織小学校,成蹊小学校等にみられた しかし,当時の状溌は,これらの教擁・学習機 夢見童中心主義涯的発想に連なるものではあった が,蟹昆学校簸の蓬数科においては,独菊な梶点 会もきわめて羅時的,卑透な彫での擾いが売行し ていかざるをえなかった。それは,ゼ吾が撰蔑の から磁羅づけなおされていたのである雛。 機織的短見を見るに,…軍機械建の見地よ鯵見て 憂癒に堪へぬ注釈溌であむ,躍科教科書内容とそ 第違の点の夢翫具の工作」「理科工作」に麗わっ の知識」r菟集・採集・飼畜・栽培・靉靆・講査・ 込むという試みであった。 ん」「虫めがねと鏡」ヂめがね遊び珪等の教軽を, の取鯵援い1こ麗しての「軍機械匙と科学教蓉三と いう観点からの強い要請に応えようとするもの膿 繭記のような季節に羅した教材縮然観察,鰯奢・ であった。この点については,次項獄降でのゼ擁 栽培)の懸に繹入した形であれ,大彗塾こ鍛馨上げ 等科理科選の分析に換え,先におこなった遽数科 られていた。それは.蟹かけ舟や砂牽・風車を作っ 算数の教科書もあわせて考察して行きたい。 ては.i年から3奪までの縫に,「笛涯「らくかさ て遊ばせ,「工夫考案の態度や,ものごとを見き はめる態度を養ふ」(ヂ望遠鏡・幻燈機」「醗かけ (謬 舟」「砂車・風車」「めがね遊び」の「目的韮)こ 麟 永覆義夫慧.i毅2年に塩野直道が文藻省教科 とをねらいとしていた。これらは,翫翼を作るた 警邏第二鑛集課長で転墨してからは,蓬科に谷 めに簡単に遵簗を養い,身逗な素韓に手を癩え, 鑓孝光が入ったこと,さらにζ鱗等斜懸科轟の よ馨工夫して遊ぶという能動的・活動酷な学習機 三と騒の教科書騙纂邊程で騰現次藻が病気療養 会を導入することとなった。 となったときに,再度塩聾がもどってきて, また,第5の特徴である,生活耀贔,道具を含 めた欝然の事犠現象への饑きかけを奨励し,夢実 r緩だま鉄麹」の原稿を書いたことを這べてい 践樹を強讃していたという点も特筆すべき事構 察選ζ鱗等科遷科選について」ζ縫流導流選飯収 である。置嚢渓1学校鰯の前でも,対『象に1傷きかける i鶉2奪 i3難∼蔓3i蓑 新興鐵叛被警株館 ことに留意し,観察・実験を皺む入れ.取む籔う る。永綴義夫r解題馨昆学校蓬数科ゼ察然の観 撫 綿然の観察邊『舞等科遷科選『高等科錘群雲 ことになってきてはいた。しかし蟹異学校麟理科 の発行無月嚢等は次のとお鯵である。 教科書纏纂者たちは,「科学的知識を覚えやすく く教麟講書> するために,或は科学的簸識をおしつけやすくす 継然の観察遜一 羅秘欝.5.2(昭秘6.5.2i) 8§ 奪鱒§一2 構鶴大学教書実践醗究紀要第解弩 昭穂i6.6.2§(紹秘露§.欝) 馨滋,作業,家事裁縫 曙孝鐵6.5.§(紹穂露5.2i) ○蟹餐学校禽での教科と科§ 瞬 昭秘籔8.2紹秘露§.紛 ・擁等科(一∼六学奪) 五 醗稼7.塁、至(羅穂7.5.至藝) 一,園長科: 修身,国語,馨史.地蓬 翻等科蓬科遜… 昭秘毘5.2儒秘i7.昌.講 .二,理数科: 購秘露6、28(羅穂鰺.8.蓬) 三,体練科1 蔵遵,簿操 麟滋薮7、3蓋(紹稚鼠8.25) 縢.芸能科: 音楽,翼字,騒麹.工鐸,裁縫 (女子) 〈愛重儒書〉 穿擁等科選麟選一 縞等科理科選一 蓬科,算数 紹泌乳3.翌叙繕秘7.3.3i〉 ・高等科(一, 工学奪〉 聡穂7.i2.2暮紹秘露3.28) 褥等科の教科の難に,実業科として農業,工 聡穣簸茎.茎2(曙秘鍬2.i5〉 業,藏業,水産を課していた。 曙秘歎3.3i(聡穂籔遵.紛 麟 仁科芳鑑の発露 桑本或雄と菅井準…との鼎 未発蕎 談会ヂ科学と覆策冨科学主義工業遇 聡秘欝隼 穣尾長造「露民学校の教科書に就いて」ζ文 (31 掌月号 欝頁 躯鋳報選第質7号 3頁 繧秘欝欝通用号。 鱒 下翼梅郷 薪蓬数科に就いて」蓼文藻省麟疑 縫/ 長谷舞1纏三三野蔑鐸羅教鷺「運動睾こ麗した1尋常ノ∫、学 学校教欝案謹瞬要領及解読墨妬一輪養 騒本敏 校選科書葺理科教室垂i弱7隼7月∼鴛鍔 蟹土 送協会縞 i纏縫! 騒本数送趨版協会 縫,小縁重章ζ近代籔本教科書教授法資料集成 軽暮 糠i灘i蟻彦韓1, これらの主張を次のような文献で 第九巻 教麟絹書§ 蓬科編選の「解説涯欝7頁 書き表わしている。蓼碧潭難縫93護隼 岩霊感董), 聡秘57隼 東京書籍,幾稿「教春現場からみた 『空月集蘇ig総奪岩波書活〉,『警然と鵡(人文 国定鰹科教科書その2」ζ福島大学教暦学藻譲 書院 露髄奪)当蓼行としての科学誰(岩酸書痴 集第5茎号 教蕎・心鍵餐登極欝欝葎鍍月 i§39奪),蓼科学の欝本的挫講(豊§3{輝 §.黒書懇) 鱗 「文藻省発表 選数科教科書について」ζ学 蓼金纏と金換(茎§曇奪目黒書籍)等 校科学違麟2奪i月号 鶴翼 鰺 」.D.バナール 鎮§蒸夫訳蓼麗吏におけ 織 文藻雀ζ鱗等科運秘教麟霧雲の「総議」欝蓑 る科学遷第3分雛 毅?頁 i§鱒年 みすず書募 鱗 詳しくは,雛稿懸垂鶏学校抵学奪鍵科におけ 鰐} 緯現次郎ヂζ鬱然の観察雌復亥暮蔽 解嚢莞」2呂頁 る教欝内容・方法及び轟然観の検討」参照 東 玄鶴大学趨販麟究会 購秘§{癖三 京鄭立大学人文学藻紀要匿人文学報選i3§号藩 麗 鎧然の観察邊の分新にあたっては一離重複 暇 曙秘毒3奪 しているが,縫稿紅蟹蔑学校選数科教薄の縷説 麟 國翼学校教科の幹事試案と醸学絞令・での教科 (難一教錘飛書蓼轟然の観察選にみる「察然の観 ○幹事試案(懸案延吉幹事長) 察」雲容の考察一」配福島大学教官学灘譲葉第 ・低学年(一,二,三,馨学奪) 37号 教育・心礫{騨樋(懲8§葎)参難 一.皇浅科二修身教緯,霞史教材.羅土教紡, 翻 騰褒次郎竃窃等科蓬科二遜の纈纂趣濤置霞 講藷教材,東麓又謹罪数梅 蔑学校五,内庫綴纂趣醤と叢擾ひ方磨墨鰺頁 二.馨然科:算数教秘,還科教軽 甦奉歓送協会霧 紹穣欝隼 三,譲練科:筏法,行事,鉢錬,教練,遊戯 衛生,習字,作文,曝歌,緩癒 懸 購薦 欝責 懸 蔚掲ζ文藻省国疑学校数鑓案説聡要領及解謙 手工 欝頁 ・高学奪(五・六学奪) 麟 濤野講武躯「軍機誠鑑と科学教官盛(罫教官誰 一,皇異種:修身教材,公蔑教韓,醗史教樋 i{纏4隼7月号 岩波書建註,紅軍!は奏薦薯なる知識 麟土教秘,羅藷教材,棄璽又毯翼 を要望するか盛確海雲韓舜号),薪機械耗錘紡教 教材 膏に就いて」醒潟選雄蕊奪i員号),石灘準畜 二,窪然科二算数教梅.礫群教緩.地漣教秘 蓼綜合遜策と教再改革案遷(紹秘3?奪 溝水書醗), 三,韓霧科:体練,武道,教練,籍生 瞬褒次郎ヂ陸軍将窟との会談」(麟揚確察然の 瞬,調練科:掩法,行事,書方,作文,音楽 観察書復刻叛解議 欝∼器頁)