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渡島・檜山地方の地震活動図

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渡島・檜山地方の地震活動図
渡島・檜山地方の地震活動図
2016年1月1日∼2016年1月31日
震央分布図
0
函館地方気象台
50km
総数=471
43N
1᪥㻌㻹3.7
42N
M
8.0
7.0
12᪥㻌㻹4.4
深さ
0
6.0 30
14᪥㻌㻹6.7
5.0 80
4.0
41N
150
3.0
300
2.0
1.0 600
und km
139E
140E
141E
142E
143E
※ これは速報値であり、データは後日変更することがある。
記号Mはマグニチュード、undは未決定を表す。
図中橙色の線は地震調査研究推進本部による活断層を表す。
日付・マグニチュードを付しているシンボルは、渡島・檜山地方で震度1以上を観測した地震を表す。
地震概況(2016年1月)
この期間、渡島・檜山地方の震度観測点で震度1以上を観測した地震は6回で、主な地震は
以下の通りです。
12日02時08分頃、北海道北西沖を震源とする地震(M6.2、深さ265km)により、函館市大
森町、函館市泊町、函館市新浜町、渡島北斗市中央、上ノ国町大留で震度2、函館市美原、
函館市尾札部町、函館市川汲町、檜山江差町姥神で震度1を観測しました。
14日12時25分頃、浦河沖を震源とする地震(M6.7、深さ52km)により、函館市泊町、函館
市新浜町で震度5弱、函館市尾札部町、函館市川汲町、鹿部町宮浜、渡島森町砂原、知内町
重内で震度4を観測したほか、渡島・檜山地方の観測点で震度3から震度1を観測しました。
(「1月14日 浦河沖の地震」を参照)
この活動図は、函館地方気象台のホームページに掲載しておりますのでご利用ください。
ホームページのアドレスは、「http://www.jma-net.go.jp/hakodate-c/ 」です。
震央分布図
0
2016年1月1日∼2016年1月31日
50km
総数=411
43N
M
8.0
42N
7.0
深さ
0
6.0 30
5.0 80
4.0
150
3.0
300
2.0
1.0 600
und km
41N
139E
140E
断面図
0
50
100
150
200
250
km
※ これは速報値であり、データは後日変更することがある。
記号Mはマグニチュード、undは未決定を表す。
141E
142E
震度1以上を観測した地震の表(2016年1月)
年 月 日 時 分 震央地名 北緯(N) 東経(E) 深さ(km) 規模(M)
地方 震度 震度観測点名
2016年 1月 1日 09時37分 日高地方中部 42°30.9′N 142°46.7′E 89km M3.7
渡島地方 震度1 函館市新浜町*(07)
2016年 1月11日 15時26分 青森県三八上北地方 40°23.2′N 141°15.8′E 10km M4.6
渡島地方 震度2 函館市泊町*(16)
震度1 函館市新浜町*(07) 福島町福島*(08) 知内町小谷石(07) 知内町重内*(11)
2016年 1月11日 17時21分 岩手県沖 40°12.3′N 142°19.4′E 38km M4.4
渡島地方 震度1 函館市泊町*(08)
2016年 1月12日 02時08分 北海道北西沖 44°25.8′N 141°12.6′E 265km M6.2
渡島地方 震度2 函館市大森町*(18) 函館市泊町*(15) 函館市新浜町*(22)
渡島北斗市中央*(16)
震度1 函館市美原(13) 函館市尾札部町(07) 函館市川汲町*(08)
檜山地方 震度2 上ノ国町大留*(16)
震度1 檜山江差町姥神(06)
2016年 1月12日 02時50分 浦河沖 41°53.7′N 142°30.0′E 64km M4.4
渡島地方 震度2 函館市泊町*(19) 函館市新浜町*(16)
震度1 函館市尾札部町(08) 函館市川汲町*(13) 七飯町本町*(05) 鹿部町宮浜*(07)
2016年 1月14日 12時25分 浦河沖 41°58.2′N 142°48.0′E 52km M6.7
渡島地方 震度5弱 函館市泊町*(45) 函館市新浜町*(46)
震度4 函館市尾札部町(37) 函館市川汲町*(42) 鹿部町宮浜*(38) 渡島森町砂原*(37)
知内町重内*(35)
震度3 長万部町平里*(30) 函館市美原(34) 函館市大森町*(33) 函館市日ノ浜町*(34)
七飯町桜町(34) 七飯町本町*(31) 渡島森町御幸町(32) 渡島森町上台町*(32)
渡島北斗市中央*(34) 渡島北斗市本町*(27) 福島町福島*(32)
木古内町木古内*(33)
震度2 八雲町上の湯(19) 八雲町住初町*(21) 八雲町熊石雲石町*(17)
渡島松前町福山(20) 渡島松前町清部(20) 知内町小谷石(21)
檜山地方 震度3 檜山江差町姥神(27) 檜山江差町中歌町*(26) 上ノ国町大留*(30)
厚沢部町木間内*(34) 厚沢部町新町*(34) 乙部町緑町*(30) 今金町今金*(27)
せたな町北檜山区徳島*(28)
震度2 上ノ国町湯ノ岱*(18) 上ノ国町小砂子*(15) せたな町北檜山区豊岡(17)
せたな町瀬棚区本町*(19) せたな町瀬棚区北島歌*(15) 奥尻町奥尻*(15)
震度1 せたな町大成区都*(06) 奥尻町松江(08)
各地の震度は、渡島・檜山地方のみを扱っている。
*のついている地点は地方公共団体または国立研究開発法人防災科学技術研究所の震度観測点である。
震源の緯度、経度、深さ、規模は暫定値であり、データは後日変更することがある。
( )内の数値は計測震度の値を10倍にしたもので、計測震度の値を下表に当てはめて換算したものが気象庁の震度
階級である。
計測震度と震度階級の関係
計測震度
震度階級
∼0.4
0
0.5∼1.4 1.5∼2.4 2.5∼3.4 3.5∼4.4 4.5∼4.9 5.0∼5.4 5.5∼5.9 6.0∼6.4
1
2
3
4
5弱
5強
6弱
6強
6.5∼
7
本資料は、国立研究開発法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大
学、高知大学、九州大学、鹿児島大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国土地理院、国立研究開発法人海洋研究
開発機構、青森県、東京都、静岡県及び神奈川県温泉地学研究所、気象庁のデータを用いて作成している。また、IRIS
の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東)のデータを用いて作成している。
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渡島・檜山地方の震度観測点配置図
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1月 14 日 浦河沖の地震
14 日 12 時 25 分、浦河沖の深さ 52km で M6.7 の地震が発生し、函館市で震度5弱を観測したほか、広い範囲
で震度4~1を観測した(震度分布図参照)。この地震の余震活動は低調に推移している。
今回の地震は、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である(震央分布図①及び領域aの断面図
参照)。
震央分布図①
(2001年10月1日~2016年1月31日、深さ0~150km、M≧2.0)
震度分布図
※赤丸は 2016 年 1 月の地震
A
領域a
B
2016 年1 月14 日
M6.7
今回の地震
A
領域aの断面図
※プレートの位置はおおよそのイメージです。
B
陸側のプレート
領域bの地震発生状況
2016 年 1 月 14 日
M6.7
今回の地震
領域b
2016 年 1 月 14 日
M6.7
今回の地震
震央分布図②
(1923 年 1 月 1 日~2016 年 1 月 31 日、深さ0~100km、M≧6.0)
今回の地震
2016 年1 月14 日
M6.7
(2016 年 1 月 13 日~2016 年 1 月 31 日)
2016 年 1 月 14 日
M6.7
「昭和 57 年(1982 年)
浦河沖地震(M7.1)」
1982 年3 月21 日
M7.1
2001 年 10 月からの地震活動(震央分布図①、領域aの断面図および領域bの地震発生状況を参照)を見る
と、今回の地震の震源付近(領域b)では、M6.0 以上の地震は発生していなかった。
過去 100 年程度の地震活動では、今回の地震の震央周辺(震央分布図②参照)では、「昭和 57 年(1982 年)
浦河沖地震」(M7.1、最大震度 6)が発生し、重軽傷者 167 名、住家全半壊 41 棟などの被害を生じている。(「昭
和 57 年・58 年災害記録(北海道、1984)」による。)
==================
○テーブルや机の下に身をかくし
防 災 メ モ==================
あわてて外へ飛び出すな
家の中にいるときに大きな揺れを感じたら、まず丈夫なテーブルや机の
下に隠れて身の安全を確保し、あわてて外に飛び出さない。
○大地震1分過ぎたらまず安心 ※
地震の揺れは長くても1分過ぎたらおさまる。
※2011 年
(平成 23 年)
東北地方太平洋沖地震では地震の揺れは3分程度続きました。
このような巨大地震では揺れの時間は長くなります。また、高層ビル内では建物、ビル
固有の周期により大きな揺れとなる場合があります。揺れが続いている間は身の安全の
確保に努めましょう。
○揺れがおさまったら火の始末
大地震発生時の火災は、インフラが寸断されたりして消火が非常に困難となり、また多くの場所が火
元となる。揺れがおさまったら、直ちにガスやストーブなどの火を消す。
○テレビやラジオをつけて
地震の情報を
地震が起きたら、テレビやラジオをつけて気象台等が発表する津波警報・注意報や地震・津波に関す
る情報を入手する。
○近づくな
自動販売機やビルのそば
屋外で大きな揺れを感じたら、看板や窓ガラスの落下、ブロック塀や自動販売機などの倒壊に注意す
る。
○海岸でグラッときたら
高台へ
海岸や河口付近で大きな揺れや長い時間ゆっくりとした揺れを感じたら、津波のおそれがあるので直
ちに高台へ避難する。
○気をつけよ
山崩れと崖崩れ
切り立った崖のそばや地盤の軟弱な傾斜地などで大きな揺れを感じたら、山崩れ、崖崩れの恐れがあ
るので注意する。
○避難は徒歩で
荷物は最小限に
車での避難は、渋滞を引き起こし、防災活動や避難の妨げとなる恐れがあるので、徒歩で持ち物は最
小限にして避難する。
○余震が起きてもあわてず
正しい情報に従って行動を
大地震のあとは、余震がしばらく続く場合があるので注意する。また災害時には、未確認の情報がデ
マとなり混乱を招く場合があるので、正しい情報を入手して行動するようにする。
○不意の地震に、日ごろの用意
地震は突然襲ってくる。常日頃から避難方法・場所や医療機関等を
確認しておく。また、携帯ラジオ、懐中電灯などの防災用品を普段か
ら用意し点検しておく。
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