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70歳で地域活動に飛び込み、 子どもたちに 工作の楽しさを伝える

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70歳で地域活動に飛び込み、 子どもたちに 工作の楽しさを伝える
歳で地域活動に飛び込み、
子どもたちに
工作の楽しさを伝える
星 野 泰 夫 さ ん
今年 歳を迎える星野さん。カ
タクリまつりの他、児童センター
教え、手ほどきしています。
竹 と ん ぼ、 凧、 こ ま、 竹 馬 な ど、
小)などの「工作の先生」として、
作り(清小)、まちづくり研究会(七
ク ラ ブ 活 動( 十 小 )、 厚 紙 ト ン ボ
サ タ デ ー ス ク ー ル( 十 小 )、 工 作
クラブ、せせらぎ探検隊(四小)、
私 は 昇 進 尋 常 高 等 小 学 校( 現、
清小)を卒業後、所沢にあった陸
らないようにと思ってね。
(笑)
おもちゃ作りを始めたのは 歳
ぬ
く ら い か ら。
「濡れ落ち葉」にな
だったのですか?
︱︱工作を始めたのはいつから
で す か? 子 ど も の と き か ら 得 意
年から敗戦まで、今の中国や
まねをしたんだね。
子 ど も が 楽 しく 工 作 を
体験できる工夫を重ねる
︱︱子どもたちに教えるように
なったきっかけは?
て地域活動に飛び込みました。
りでしたので、 歳ごろ、
思い切っ
て生活し、その後も長年仕事ばか
…。今は、所要時間・子どもの年
分からなくて、竹とんぼの穴を1
も分からないし、子どもの技量も
ばれた先にどんな工具があるのか
くる落下傘を一番に取れなかった 戻りました。そして、担任に後を
中に胡坐をかいていつまでも座り
た。へそを曲げる と 、 園 庭 の 真 ん
に「今からメチャクチャにやるか く。逃げるわけにはいかない」と
当時の担任がいましたので、彼女 せなければどこかで人生をつまず
思い、幸い引率スタッフに幼稚園 の 念 と、「 い や、 Y 君 に 今 感 じ さ
なっていってしまう。勝負だ」と どう責任をとるんだ」という後悔
下手でもいいから子どもに任
せるか、それとも、少しでも
手伝いを多くしておもちゃを
完成させるか、その兼ね合い
のこと。子どもに合理的に短
時間で作らせるのが楽しいか
ら、大切なのは段取りだね。
例えば、物を同じ長さにそ
ろえて切るのは、意外と難し
い。ちょっとした具合でもず
れ る か ら。 だ か ら、 1 つ ず
つ 測 っ て 切 る の で は な く て、
ひも
ゲージを作って、紐ならそれ
にぐるぐる巻いて切ると、早
てみたいね。材料も吟味する必要
があって、竹とんぼなら3年目の
月~2月に切るとい
竹が一番いい。竹は、水気が少な
い休眠期の
と、もううまく落ちていかないか
ご 下 り な ん か、 少 し で も ず れ る
ゲージを当てて印を付ける。はし
く そ ろ っ て 出 来 る。 木 や 竹 な ら
い。包丁、はさみ、せん定ばさみ、
お母さんたちには、日常使う刃
物の道具の手入れを教えてみた
も、
いろいろな材料がありました。
備しているということですか?
︱︱子どもたちが体験しやすい
ように、キットのようなものを準
い作れる道具も作ったよ。
います。かつお節カンナも研ぐと、
す。私は、はさみは、刃の長さが
いのか、よく分かるようになりま
も。手入れをすると、使っている
に準備しておくんです。
ろ い ろ な 道 具・ 用 途 に 合 わ せ て、
すーっと薄く削れる。砥石は、い
個はあるよ。
(笑)
︱︱ 今 年 の カ タ ク リ ま つ り で
は、何を作りますか?
や回る物を喜ぶと思ってね。色を
竹 と ん ぼ と 虹 の 花( 左 写 真 参
照)
。 虹 の 花 は、 子 ど も は 動 く 物
本当は、物を作るなら、道具も
自分で研磨して、廃材などを使っ
付けるともっとよくなりますよ。
呼んで、月に1~2回でも、時間
もし家がもう少し広くて工房が
持てたら、子どもたちの希望者を
ださい。
ナー」については、6面をご覧く
リまつりのイベント「手作りコー
︱︱ありがとうございました。
※星野さんが講師を務めるカタク
を気にしないで、一緒に工作をし
︱︱これからやってみたいこと
は何ですか?
材料の選び方や道具の
手入れ方法も伝えたい
ないのと同じだから。
(笑)
えないのは、私がパソコンをでき
だけど…。今の子どもが小刀を使
たりできるようになれればいいの
て自分用の使いやすい小刀を作っ
うに改良しました。
向けに1回の工作教室で作れるよ
らめいてくる。キツツキも子ども
準備も、同じ物を何回も作って
いるうちに、こうすればいいとひ
1~2㌢になるまで研ぎながら使
道具がよく切れているのか切れな
例えば、すごく小さい穴は開け
づらいからね。難しいところを先
らね。風車の羽を一度に
果物ナイフ、かつお節カンナの刃
星野さんの作品から。
郷土博物館の
「きよ
せの自然展示室」
( 2月末で閉室)
には竹
製模型
(手前)
なども展示されていました
枚くら
はたくさんあった雑木林のなかに
にはとても少なくなったね。以前
日用品の材料にした篠竹は、市内
しの
は、ざるやかごなど、さまざまな
素材に関する知識も話したい。昔
いんだ。材料の選び方や、道具や
11
の小学生向け工作教室「つくって
季節に合わせて数々の工作を子ど
軍航空整備学校で教育を受け、昭
地域活動に飛び込んで
始めた「おもちゃ作り」
もたちに教えてきました。
韓国で航空機の修理や部品製作を
あそぼう」や野塩児童館の児童館
星野さんの工作教室は、子ども
たちが自分の作品を作り上げて達
しました。昭和 年からは初代の
まつり、障害者福祉センター学童
成感を感じられるよう、工夫が凝
航技兵になりました。 代半ばか
物作りの楽しさを伝えながら、今
清瀬の自然を守る会や、ふれあ
い園芸、歩け2万キロ旅の会、市
齢・工具を言ってもらえれば、だ
口コミで、学校や団体に呼んで
もらうようになって。始めは、呼
日では家庭や学校では習う機会も
民体験農業、国際竹とんぼ協会清
いたい大丈夫。
代初めにかけて清瀬から離れ
工作教室で、毎年、 人 気 が あ り ま す 。
少なくなっている小刀などの道具
瀬 支 部( 夢 竹 と ん ぼ の 会 ) な ど、
たこ
らされています。星野さんは、地
ら
今号では、この「 手 作 り コ ー ナ ー 」 の 講 師 で あ り 、 市 内 の 小 学 校 や 団
体などで、竹や木、 木 の 実 な ど を 材 料 と し た 工 作 を 教 え て い る 市 内 在 住
の使い方を一人一人に手を添えて
いろいろなグループに入って、少
クラブのように継続的なら「今
日はノコギリの使い方」とか、段
込んだり、一度噛み付いたら噛み
方が多いんだ。我慢することが大 てくれた担任にも感謝です。
清瀬市長
つ開けさせるのも大変だったねぇ
り回して暴れているという報告が 「分かればいいんだ。背中に乗れ」
しでも知り合いを作ろうとしまし
階を踏めるけれど、1回きりだと
付きっ放しになっ た り 、 送 迎 バ ス
ら、後のフォローを頼む」と言っ いう使命感が明け方まで交錯しま
体罰が問題とな っ て い ま す が 、 こ と で 、 へ そ を 曲 げ た の で し た 。 頼 み ま し た 。 さ あ そ れ か ら で す 。
二 十 数 年 前、 幼 稚 園 在 職 の 時 に 、
僕 は 即、 決 断 し ま し た。「 今 や 僕は「あんなことやることなかっ
らなければ、彼はこのまま大きく たじゃないか。おかしくなったら
手に負えなかったY君がいまし
を運転席の窓から 降 り た り と 、 と
て、一緒にバンガローに走って行 した。そして、鳥が鳴き始めると、
あぐら
にかく腫れ物に触 る か の よ う に 対
きました。そして、Y君を見つけ 「 ト ン ト ン 」 と 音 が あ り、 扉 を 開
か
応せざるを得ませ ん で し た 。
だぞ!」と怒鳴りつけ、「いいか、 に く っ つ い て 離 れ ま せ ん で し た。
そ の Y 君 が、 小 学 2 年 生 の 時、 ると、「なぜ分からない! いつも けたらY君が立っていました。そ
僕が別に経営して い た ス ポ ー ツ ク 一 番 に な れ る と 思 っ た ら 大 間 違 い れ か ら は ず っ と ど こ に 行 く に も 僕
ラブのサマーキャ ン プ に 参 加 し て
人の子
切 な ん だ 」。 ふ て く さ れ て い た Y
方、Y君が食事に来ませんでした。 君に激しく怒鳴り続けました。
そしてやっと「ウン」と言わせ、
「これはね…」と、戻ってくるブーメラン式や、羽に
鉛付きの高性能タイプなど、さまざまな竹とんぼを説
明する星野さん。作業場には無数の道具や材料が並ぶ
の星野泰夫さんにお 話 を 伺 い ま し た 。
入ってきました。花火から落ちて といっておんぶし、バンガローに
た。おもちゃ作りも、それぞれ得
十小の子どもたちと星野さん
(中央)
そ う は い か な い。 一 番 悩 む の は、
和
域の子どもたちに、工作を通じて
70
意 な 人 が い る の で、 教 わ っ た り、
毎年3月下旬に開 催 さ れ る カ タ ク リ ま つ り は 、 今 年 で 回 目 を 迎 え ま
す。まつり期間中の催しの一つ、「手作りコーナー」は、小学生向けの
17
70
10
89
きました。2泊3日で初日の午後、 人生は思う通りにならないことの 心がつながりました。フォローし
落下傘花火を使っ て ~
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何とバンガローの 所 で 棒 き れ を 振
紐を引いたり、紐が戻ったりす
る力で上部の花が回転する「虹
の花」
。花に色を塗ると回転に
よって色の変化が楽しめます
(写真は色付けしていない模型)
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どもたちと遊びま し た 。 そ し て 夕
30
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2
25・3・15
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