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配布資料(PDF:6456KB)
長野県高等学校将来像検討委員会(第3回) 資料一覧
資料1
p3
将来像検討委員会(第2回)の意見のまとめと本日の検討事項
資料2
p5
全日制高等学校の定員及び入学者状況の推移
資料3
p6
新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教
育、大学教育、大学入学者選抜の一体改革について
~すべての若者が夢や目標を芽吹かせ、未来に花開かせるために~ポイント
(H27.1.27「中教審大学分科会」資料)
資料4-1
p9
-2
-3
-4
p10
p11
p12
「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について
(諮問)H26 年 11 月 20 日文部科学省」の趣旨(高校教育課作成)
OECD における「キー・コンピテンシー」
(高校教育課作成)
国際バカロレアのカリキュラム(高校教育課作成)
「ユネスコスクールと持続可能な開発のための教育(ESD)
今日よりいいアースへの学び」より(2014 年 9 月/日本ユネスコ国内委員会)
資料5
p14
「関連閣議決定等」
「まち・ひと・しごと創生総合戦略アクションプラン(抄)」等
(「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き(H27 年1月 27 日文部科学省)」
別添「少子化に対応した活力ある学校づくりに関する参考資料」から)
資料6
p16
人口定着・確かな暮らしの実現に向けた施策展開の方向性(中間取りまとめ)
(H27年2月6日企画振興部総合政策課)
資料7
p22
「少子・人口減少社会に対応した活力ある学校環境のあり方
及び支援方策の概要について」
(H26 年4月長野県教育委員会策定)
資料8
p23
市町村別公立高校一覧【平成 27 年度】
《別冊資料》
○ 第1期長野県高等学校再編計画まとめと課題の整理(中間まとめ)
【第1回配付】
○ 高大接続改革実行プラン(H27 年1月 16 日 文部科学省)
-1-
-2-
資料1
長野県高等学校将来像検討委員会(第2回)の意見のまとめ
長野県高等学校将来像検討委員会(第2回)の意見のまとめと
の意見のまとめと本日の検討事項
◎ 意見のまとめ
1 「本県の教育を取り巻く現状
本県の教育を取り巻く現状と課題
現状と課題」
と課題」について
視点:①社会情勢の変化 ②更なる少子化の進行
・少子化の進行は、数値合わせてはなく重要な課題であり、そこをとらえなければならない。
・少子化の進行による学校規模の縮小は、教育活動に様々な課題を生じる。
・少子化により労働力が低下している。中小企業は、すでに人材確保が難しい状況
・平成 41 年にかけて都市部では中学校卒業予定者数は、大幅に減少。減少率だけでなく実数での考察も大切
・高校改革の2つのステージ
いままでの「安定減少期」
徐々に進む生徒減に多様性への対応という視点で対応
総合学科、多部制・単位制、中高一貫校、SSH など
今後の「急激減少期」への対応 従来の枠組み、教育の中身の枠組のみでは対応できない状況に備える。
・第1期の枠組みの変更が必要か。
・
「新しい地域づくり」
、
「新しい高校づくり」という前向きな視点が必要
・公立では財政的側面から、私学は学校経営の観点に着目し、全体計画を。
2 「これからの時代における高等学校の役割」について
これからの時代における高等学校の役割」について
視点:①すべての生徒に必要な資質・能力(共通性)について ②卓越性と個性の伸長(多様性)について
・共通性の部分として、人間関係の構築や社会性、コニュニケーション力、自ら学ぶ力の育成は大事
・
「社会性や生きる力を育む場」の伸長には、ある程度の集団規模が必要
・一つの家庭でも子供の多様性がみられる。
・学ぶ意欲の低下がみられ、小中と連携して長野県全体の教育を考えることが大切
・普職の割合のバランスは検討を要する。
・特別支援教育や特別支援教育の中高連携は重要である。
・多部制・単位制高校おける丁寧な指導の実践
・総合学科の素晴らしい取組み
・
「共通性の保証」と「多様性の保証」について、平等に保証する観点からの議論が必要
視点:③社会・職業への円滑な移行に関して ④地域振興との関係について
・高等学校が重要な役割を担っている地域社会。
・高校を「教育機関」と「組織・存在,高校と地域振興、地域との連携」という視点に分けて考える。
・高校が地域に何を求められているかを踏まえた、高校のあり方、人材育成が大事
・教育の質を十分保証した上で地域の声を反映
・子どもたちに選ばれない学校にしない。
・長野県出身者はもの作りを真摯に行う実直さがある。
・自然・学びの環境の良さがある。
・教育の質の高さ 長野県の魅力につながる。
・
「地域」と「教育を大切にする風土と県民性」を合わせて、新しい中等教育の仕組みができればいい。
・信州教育のあり方を明確に(地域への愛着、貢献、防災教育など)
・長野と世界を結ぶことの人材の育成を高校教育の中に明確に位置付ける必要
・21 世紀の信州教育について、小中高に大学も含めて新しいことを考えるべき。
-3-
◎本日の検討事項
○ 新しい信州高校教育の構築
・これからの時代に必要とされる資質・能力とその学び方
・多様な進路の実現のための高校教育
・共通性と卓越性・個性伸長の両面からの教育の質の保証
・自然、環境、産業、実直な県民性、教育を大切にする風土など本県の特長を取り入れた教育
○ 第1期高校再編計画の取組に対する評価
○ これまでの高校再編計画を超えた新たな取組
・ 少子化の現実を踏まえた高校のあり方
・ 都市部と中山間地の高校のあり方
○ これからの時代における望ましい産業教育のあり方
(産業教育審議会にて審議中)
-4-
資料2
全日制高等学校の定員及び入学者状況の推移
公立全日制
私立全日制
充足率
中卒者数
年度
募集定員 入学者数 募集定員 入学者数 公立
私立
a
b
c
d
e
c/b
e/d
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
32,332
31,293
30,770
30,054
28,650
27,520
26,023
26,019
26,131
25,637
24,798
24,608
23,355
23,263
22,533
21,967
H19 21,818
H20 21,816
H21 21,247
H22 22,337
H23 21,262
H24 21,285
H25 21,258
H26 21,313
H27 20,996
26,355
25,560
25,040
24,360
23,160
22,040
20,600
20,600
20,720
20,200
19,560
19,360
18,400
18,360
17,920
17,400
17,160
17,280
17,040
17,280
16,560
16,800
17,440
17,680
16,400
16,760
16,360
16,720
16,240
16,600
16,240
16,600
16,240
16,600
16,240
16,600
15,960
16,320
15,960
16,320
25,848
25,127
24,738
23,999
22,593
21,484
20,257
20,155
20,378
19,900
19,350
19,036
18,070
18,133
17,564
16,992
16,714
16,834
16,721
16,990
16,236
16,500
17,221
17,471
16,024
16,411
16,013
16,370
15,969
16,326
15,969
16,326
15,903
16,262
15,903
16,262
4,830
4,686
4,647
4,665
4,540
4,540
4,500
4,500
4,500
4,420
4,420
4,420
4,160
4,160
4,000
3,950
3,880
3,880
3,860
3,860
3,780
3,780
3,950
3,950
3,805
3,805
3,805
3,805
3,845
3,845
3,765
3,765
3,845
3,845
3,765
3,765
3,800
3,800
3,720
3,720
4,966
4,819
4,593
4,607
4,787
4,697
4,443
4,491
4,322
4,266
3,956
3,941
3,617
3,622
3,472
3,483
3,604
3,604
3,502
3,502
3,315
3,315
3,432
3,432
3,356
3,356
3,478
3,478
3,616
3,616
3,533
3,533
3,671
3,671
3,592
3,592
98.1
98.3
98.8
98.5
97.6
97.5
98.3
97.8
98.3
98.5
98.9
98.3
98.2
98.8
98.0
97.7
97.4
97.4
98.1
98.3
98.0
98.2
98.7
98.8
97.7
97.9
97.9
97.9
98.3
98.3
98.3
98.3
97.9
98.0
97.9
98.0
102.8
102.8
98.8
98.8
105.4
103.5
98.7
99.8
96.0
96.5
89.5
89.2
86.9
87.1
86.8
88.2
92.9
92.9
90.7
90.7
87.7
87.7
86.9
86.9
88.2
88.2
91.4
91.4
94.0
94.0
93.8
93.8
95.5
95.5
95.4
95.4
単位:人、%
募集定員 全日制
差異
設定率 f 進学率 g
(b+d)/a
(c+e)/a
f-g
96.5
96.7
96.5
96.6
96.7
96.6
96.5
96.5
96.5
96.0
96.7
96.6
96.6
96.8
97.3
97.2
96.4
97.0
95.8
96.9
95.7
96.9
95.8
96.8
95.0
96.7
94.7
96.4
94.5
96.2
94.1
95.8
94.2
95.9
93.9
95.6
94.1
95.8
93.7
95.4
95.3
95.7
95.3
95.2
95.6
95.1
94.9
94.7
94.5
94.3
94.0
93.4
92.9
93.5
93.4
93.2
93.1
93.7
92.7
93.9
92.0
93.3
92.5
93.6
91.1
93.0
91.6
93.2
92.1
93.8
91.7
93.4
91.8
93.5
91.5
93.2
1.1
1.0
1.2
1.4
1.1
1.4
1.5
1.7
2.0
1.8
2.7
3.3
3.7
3.3
3.9
4.0
3.3 全日制のみ
3.3 全日制+多部制(午前部・午後部)
3.1
3.0
3.7
3.6
3.3
3.3
3.9
3.8
3.2
3.2
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
2.4
中等教育学校後期課程を含む
※1 H19以降は、上段が「全日制のみ」、下段が「全日制+多部制(午前部・午後部)」の数字である。
○募集定員設定率と全日制進学率の差異の平均
私立充足率が 100%超の年度
1.2
95~100%
1.6
95%未満
3.2
過去5年間の充足率の平均
公立
98.1
私立
91.14
過去5年間の募集定員設定率平均
96.4
過去5年間の全日制への進学率平均
93.32
-5-
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
全日制のみ
全日制+多部制(午前部・午後部)
資料3
H27.1.27「中教審 大学分科会」参考資料2
-6-
-7-
(H26.11.27 「中教審 初等中等教育分科会」資料1-3)
アクティブ・ラーニング:教員による一方的な講義形式の授業とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・
学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育
成を図る。発見学習、課題解決型学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、
グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
-8-
資料4-1
「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)
」の趣旨
(社会情勢)
○ 我が国は,厳しい挑戦の時代を迎えていると予想される。
・生産年齢人口の減少
・グローバル化の進展
・絶え間ない技術革新
等
○ 社会構造や雇用環境の大きな変化,職業の在り方についても現在とは様変わりするのではないか。
○ 成熟社会を迎えた我が国が,個人と社会の豊かさを追求していくためには,一人一人の多様性を原動力とし,
新たな価値を生み出す必要がある。
○ こうした変化を乗り越え,伝統や文化に立脚し,高い志や意欲を持つ自立した人間となり他者と協働しながら
価値の創造に挑み,未来を切り開くことが求められる。
○ 教育の在り方も一層の進化を遂げなければならない。
① 個々人の潜在的な力を最大限に引き出す。
② 一人一人が互いを認め合い,尊重し合いながら自己実現を図る。
③ 幸福な人生を送れるようにするとともに,より良い社会を築くことができるようにする。
(これまでの教育と今後の方向)
○ 平成二十年及び平成二十一年に行われた前回の学習指導要領改訂では,
・教育基本法の改正により明確になった教育の理念を踏まえる。
・子供たちの「生きる力」の育成をより一層重視する観点から見直す。
・「確かな学力」として、学力の三要素を,「基礎的な知識及び技能」,「これらを活用して課題を解決するために
必要な思考力,判断力,表現力その他の能力」
,
「主体的に学習に取り組む態度」から構成する。
・三要素をバランス良く育てることを目指し,教育目標や内容を見直す。
・学級やグループで話し合い発表し合うなどの言語活動を行う。
・各教科等における探究的な学習活動等を重視する。
○ 成果を上げる一方で,我が国の子供たちについては,
● 判断の根拠や理由を示しながら自分の考えを述べることについて課題が指摘される。
● 自己肯定感や学習意欲,社会参画の意識等が国際的に見て低い。
子供の自信を育み能力を引き出すことは必ずしも十分にできていない。
○ 成熟社会における新たな価値を創造するため求められること
① 一人一人が互いの異なる背景を尊重する。
② それぞれが多様な経験を重ねる。
③ 様々な得意分野の能力を伸ばす。
○ 今後,一人一人の可能性をより一層伸ばし,新しい時代を生きる上で必要な資質・能力を確実に育んでいくこ
とを目指す。
(新しい時代に必要となる資質・能力)
○ 新しい時代に必要となる資質・能力の育成に関連して,
・OECD が提唱するキー・コンピテンシーの育成に関する取組
・論理的思考力や表現力,探究心等を備えた人間育成を目指す国際バカロレアのカリキュラム
・ユネスコが提唱する持続可能な開発のための教育(ESD)
などの取組が実施される。
・未曾有の大災害における困難を克服する中で,様々な現実的課題と関わりながら,被災地の復興と安全で安
心な地域づくりを図るとともに,日本の未来を考えていこうとする新しい教育の取組も芽生えている。
(取組に共通する視点)
① 知識の伝達だけに偏らず,学ぶことと社会とのつながりをより意識した教育を行う。
② 教育のプロセスを通じて,基礎的な知識・技能を習得する。
③ 実社会や実生活の中でそれらを活用しながら,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究
し,学びの成果等を表現し,更に実践に生かしていける。
(問題意識)
□「何を教えるか」という知識の質や量の改善
□「どのように学ぶか」という学びの質や深まりの重視
課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習「アクティブ・ラーニング」とその指導方法等充実(知
識・技能定着,学習意欲の向上にも効果的である)
□「どのような力が身に付いたか」という学びの成果に関する学習評価の在り方についての改善
-9-
資料4-2
OECDにおける「キー・コンピテンシー」について
OECDにおける「キー・コンピテンシー」について
【経緯】教育の成果と影響に関する情報への関心が高まり、「キー・コンピテンシー(主要能力)」の特定と分析に伴うコ
ンセプトを各国共通にする必要性が強調
ンセプトを各国共通にする必要性が強調され、OECD
OECD はプログラム「コンピテンシーの定義と選択」
(
(DeSeCo
DeSeCo)を 1997 年
末にスタート
末にスタートし、2003
2003 年に最終報告があった。PISA
年に最終報告
PISA 調査の概念枠組みの基本となった。
調査の概念枠組みの基本となっ
【概念】「コンピテンシー(能力)」とは、単なる知識や技能だけではなく、態度を含む様々な心理的・社会的なリソース
を活用して、特定の文脈の中で複雑な要求(課題)に対応することができる力。
定義】「キー・コンピテンシー」とは、日常生活のあらゆる場面で必要なコンピテンシーをすべて列挙するのではなく、
【定義】
コンピテンシーの中で、特に、
①人生の成功や社会の発展にとって有益
②さまざまな文脈の中でも重要な要求(課題)に対応するために必要
③特定の専門家ではなくすべての個人にとって重要
といった性質を持つとして選択された
といった性質を持つとして選択されたもので、個人の能力開発に十分な投資を行うことが社会経済の持続可能な発展と
個人の能力開発に十分な投資を行うことが社会経済の持続可能な発展と
世界的な生活水準の向上にとって唯一の戦略となるもの。
世界的な生活水準の向上にとって唯一の戦略となるもの
【背景】
「変化」、「複雑性」、「相互依存」に特徴付けられる世界への対応の必要性。
①テクノロジーの急速かつ継続的な
①テクノロジーの急速かつ継続的
な変化
→これを使いこなすためには、一回習得すれば終わりというものではなく、変化への適応力が必要。
これを使いこなすためには、一回習得すれば終わりというものではなく、変化への適応力が必要。
②社会は個人間の相互依存を深めつつより複雑化・個別化
→自らとは異なる文化等をもった他者との接触が増大。
自らとは異なる文化等をもった他者との接触が増大。
③グローバリズムは新しい形の相互依存を創出
→人間の行動は、個人の属する地域や国をはるかに超える、例えば経済競争や環境問題に左右される。
人間の行動は、個人の属する地域や国をはるかに超える、例えば経済競争や環境問題に左右される。
【キー・コンピテンシーの3つのカテゴリー】
①社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力 (個人と社会との相互関係)
②多様な社会グループにおける人間関係形成能力
(自己と他者との相互関係)
③自律的に行動する能力
(個人の自律性と主体性)
※ 3つのキー・コンピテンシーの枠組みの中心にあるのは、個人が深く
考え、行動することの必要性。
深く考えることには、目前の状況に対して特定の定式や方法を反復
継続的に当てはまることができる力だけではなく、変化に対応する
力、経験から学ぶ力、批判的な立場で考え、行動する力が含まれる。
-10-
資料4-3
国際バカロレアのプログラム
アイデンティティー形成期にある年齢の児童生徒の発達ニーズとともに、学校が地域から求められる教育的要件、文
化的状況や優先事項にも合わせられるよう、カリキュラムを編成している。
このため、PYP(3歳~12 歳)とMYP(11 歳~16 歳)では、主にカリキュラムの「枠組み」を提供し、DP(16
歳~19 歳)では、世界中の大学への入学資格を生徒に授与することから、所定のカリキュラムが提供されている。
1
PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム 3歳~12 歳対象)
精神と身体の両方を発達させることを重視している。どのような言語でも提供可能。国際教育の文脈において不
可欠とされる人間の共通性に基づいた教科横断的なテーマが中心。
私たちは誰なのか/私たちはどのような時代と場所にいるのか/私たちはどのように自分を表現するか/世界は
どのような仕組みになっているのか/私たちは自分たちをどう組織しているのか/この地球を共有するというこ
とという横断的なテーマで、言語、社会、算数、芸術、理科、体育(身体・人格・社会性の発達)6教科を学習。
2
MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム 11 歳~16 歳対象)
青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせる。どのような言語でも提供可能。全ての生徒が5年のプ
ログラム期間にわたって8教科に取り組む。
言語A、言語B、人文科学、理科、数学、芸術、体育、テクノロジーの8教科と全教科に共通して適用される教
科を越えた「相互作用のエリア」として、学習の方法、コミュニティーと奉仕活動、人間の創造性、多様な環境、
保健教育と社会性の教育の5分野があり、人間の共通性に焦点を当て、教科内容と実社会との関連性に対して認識
を高められるよう働きかけることが目的。知識を統合された総体的なものとして示し、生徒がより広く、より複雑
なグローバルな課題に対する認識を高めることが期待されている。
3
DP(ディプロマ・プログラム 16 歳~19 歳対象)
所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格
(国際バカロレア資格)が取得可能。「日本語DP」対象科目等を除き、英語、フランス語又はスペイン語。
【カリキュラム】
・DPのカリキュラムは、6つのグループ(教科)及び「コア」と呼ばれる3つの必修要件から構成。
・6つのグループから各教科ずつ選択し、6科目を2年間で学習する。(芸術は他のグループの科目に代替可能)
・大学やその後の職業において必要となる専門分野の知識やスキルを大学入学前の段階で準備しておく観点から、
6科目のうち3~4科目を上級レベル(HL、各 240 時間)、その他を標準レベル(SL、各 150 時間)として学習。
「コア」の3つの必修要件は並行して履修。
グループ名
科目例
1 言語と文学(母国語) 言語A:文学、言語A:言語と文化、文学と演劇
2 言語習得(外国語)
言語B、初級語学
3 個人と社会
ビジネス、経済、地理、歴史、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学等
4 理科
生物、化学、デザインテクノロジー、物理、コンピューター科学、環境システム
5 数学
数学スタディーズ、数学 SL、数学 HL
6 芸術
音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇
コア(3つの必修要件)
1 課題論文(EE)
履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を 4,000
(Extended Essay)
語(日本語の場合は 8,000 字)の論文にまとめる。
2 知の理論(TOK)
「知識の本質」について考え、
「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関
(Theory of Knowledge)
する問いを探求する。批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他
人との違いを自覚できるよう促す。最低 100 時間の学習。
3 創造性・活動・奉仕(CAS) 創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬で自発的な交流活動と
(Creativity/Action/Service)
いった体験的な学習に取り組む。最低 150 時間の学習。
【キャリア関連プログラム(CP)】
・CP(Career-related Program)は、16~19 歳対象のキャリア教育・職業教育に関連したプログラム。
・生涯のキャリア形成に必要なスキルの習得を重視。
・CP のカリキュラムは、学校がそれぞれ提供する職業教育・キャリア教育に柔軟に対応できるよう、
「枠組み」を
提供するもの。
① DPの一部の科目------------DPの科目(グループ1~6)のうち、少なくとも2つ以上を履修。
② コア
•学習の方法------------------批判的・倫理的思考、異文化理解、コミュニケーション能力に焦点を当てた学
習。(90 時間以上)
•コミュニティと奉仕活動-------教室外で、コミュニティにおける奉仕活動。(約 50 時間)
•外国語学習-------------------最低 50 時間以上の外国語の学習。
•“振り返り”のプロジェクト--キャリア教育に関連した特定の課題について、倫理的な観点から検討を加える。
教室内外で約 40 時間の個人研究に取り組み、調査やコミュニケーションスキル
を育成。
③
キャリア関連学習-----------各学校が行うキャリア関連教育を支援・補完するために開発されたプログラム
であり、キャリア教育・職業教育は、各学校がそれぞれ提供する。
-11-
資料4-4
「ユネスコスクールと持続可能な開発のための教育(ESD) 今日よりいいアースへの学び」より
【2014年9月日本ユネスコ国内委員会】
第1章 ESDについて
1.持続可能な開発のための教育(ESD)とは
ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で日本ユネスコ国内委員会で
は持続可能な開発のための教育と訳しています。
また、平成26年にはより理解の促進を目指し、親しみやすく、覚えやすい愛称を公募
し、「今日よりいいアースへの学び」を選定しました。
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、
これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む (think
globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動
を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習
や活動です。
つまり、
ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
ESDの実施には、特に次の2つの観点が必要です。
人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、
「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと
そのため、環境、平和や人権等のESDの対象となる様々な課題への取組をベースにし
つつ、環境、経済、社会、文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことが重要です。
環境学習
国際理解
学習
エネルギー
学習
ESDの基本的な考え方
防災学習
知識、価値観、行動等
環境、経済、社会
の統合的な発展
世界遺産や
地域の文化財等
に関する学習
その他
関連する学習
生物多様
性
気候変動
1
-12-
ESDの概念図
関連する様々な分野を“持続可能
な社会の構築”の観点からつなげ、
総合的に取組むことが必要です
ESD
2.ESDで目指すこと
ESDの目標
すべての人が質の高い教育の恩恵を享受すること
持続可能な開発のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育
や学びの場に取り込まれること
環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観と
行動の変革をもたらすこと
育みたい力
持続可能な開発に関する価値観(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会
均等、環境の尊重等)
体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)
代替案の思考力(批判力)
データや情報の分析能力
コミュニケーション能力
リーダーシップの向上
学び方・教え方
「関心の喚起 → 理解の深化 → 参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて「具体
的な行動」を促すという一連の流れの中に位置づけること
単に知識の伝達にとどまらず、体験、体感を重視して、探求や実践を重視する参加型ア
プローチをとること
活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと
我が国が優先的に取り組むべき課題
先進国が取り組むべき環境保全を中心とした課題を入り口として、環境、経
済、社会の統合的な発展について取り組みつつ、開発途上国を含む世界規
模の持続可能な開発につながる諸課題を視野に入れた取組を進めていく
以上、“我が国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画”より
2
-13-
資料5
「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き(H27.1.27)文部科学省」
別添「少子化に対応した活力ある学校づくりに関する参考資料」から
-14-
-15-
資料6
平成27年(2015年)2月6日
企画振興部 総合政策課
(課長)関昇一郎 (担当)小池広益、平澤忍
電 話:026-235-7014(直通)
026-232-0111(代表)内線3718
FAX:026-235-7471
e-mail:[email protected]
H27.2.6長野県企画振興部総合政策課
人口定着・確かな暮らしの実現に向けた施策展開の方向性(中間取りまとめ)
平成27年度に策定する「長野県人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」では、この施策
展開の方向性に沿って、「しあわせ信州創造プラン」の取組をさらに進め、地方創生のフ
ロントランナーとなるべく、「人口減少の抑制」と「人口減少を踏まえた地域社会の維持・活
性化」に向けた施策の具体化を進めていきます。
人口ビジョン
対象期間:2060年までを基本
1 人口の現状分析
2 人口の将来展望
・将来展望に必要な調査・分析
結婚・出産・子育てや移住に関する意識・希望等
・人口動向の分析
総人口や年齢3区分別人口、出生数、
死亡数、転出入数等の時系列の状況分
析等
・目指すべき将来の方向
人口減尐に向けた現状と課題を整理し、人口に関し
て目指すべき将来の方向性を提示
・将来人口の推計と分析
出生率や移動率等の仮定値の違いに
よる推計値の比較、自然増減・社会増減
の影響度の分析、小地域別人口の分析
等
・人口の将来展望
・人口の変化が地域の将来に与え
る影響の分析・考察
・地域経済構造の分析
総合戦略
社会増減
移住希望などに基づく
移動率等
総人口や年齢3区分別人口等の将来を展望
対象期間:2015~2019年度(平成27~31年度)の5か年
施策構築の基本的視点
○
○
○
○
○
自然増減
希望出生率などに基
づく出生率等
人生を楽しむことができる県づくり
多様な人材が活躍できる県づくり
地域資源を徹底的に活用する県づくり
大都市と共創する県づくり
世界とともに発展する県づくり
多様な主体と協働した策定・実行
・ 地域戦略会議等で、市町村と協働して施策立案・
実行(子育て支援、移住促進等)
・ 人口定着・確かな暮らし実現会議で、産業界、労働
界等と協働して施策立案・実行
・ タウンミーティング等で、若者、女性等の意見を積極
的に聴取し、策定段階から目標を共有して県民全体
で実行
Ⅰ みんなで支える子育て安心戦略
~自然減の抑制~
Ⅱ 未来を担う人材定着戦略
~社会増への転換~
基本目標
(例) 雇用創出数 ●●人、就業者数●●人
※評価指標を設定
施策に関する基本的方向
・次ページ以下を基本として策定
Ⅲ 経済自立戦略
~仕事と収入の確保~
Ⅳ 確かな暮らし実現戦略
~人口減少下での地域の活力確保~
具体的な施策
・「施策に関する基本的方向」に沿って具体化
※評価指標を設定
評価指標を設定し、効果検証するPDCAサイクルを導入
1
-16-
施策構築の基本的視点
総合戦略の4つの分野の施策構築に当たり、信州の強みを活かすため、以下の
基本的視点に基づき検討を行い、特色ある施策を打ち出していきます。
人生を楽しむことができる県づくり
~暮らす人、訪れる人が充実したときを過ごす~
・ 暮らす人、訪れる人がともに幸を分かち合い、絆を育む信州ならではのライフスタイルをつ
くること。
・ 持続可能な集落・まちづくりの取組によって、中山間地域でも都市部でも住みたいところで
安心して暮らし続けられる環境をつくること。
・ 日本有数の山岳高原や豊かな自然など充実したアウトドア環境を活かして多くの人をひき
つけること。
・ 風土に根ざした伝統文化や活発な芸術活動で精神的な豊かさを実感できること。
多様な人材が活躍できる県づくり
~能力を発揮しきれていない人、夢の実現に向けて挑戦する人など、多様な人材に活躍の
機会を提供する~
・ ひとり親、子育て世代の女性、高齢者、障がい者、外国人などが能力を十分に発揮すること。
・ 創業希望者、プロフェッショナル人材などが、信州での暮らしの中で夢の実現に向けて挑戦
し、創造性をより発揮すること。
・ 高等教育をはじめとする教育の充実により、県内で学び育ち、郷土に誇りと愛着を持って活
躍できること。
地域資源を徹底的に活用する県づくり
~地域資源を徹底的に活用することにより、経済の自立性を高める~
・ 自然環境や健康長寿など地域の強みや資源を活かし、地域や国内外の課題解決を通じて、
産業の強化やイノベーションを図ること。
・ 世界水準の山岳高原観光地や付加価値の高い農林業、エネルギー自立地域の創出を通じ
て、地域内で経済が循環し、外部需要も取り込む仕組みを構築すること。
大都市と共創する県づくり
~大都市とのつながりが相乗効果を発揮する~
・ 大都市からの移住者が、自らの希望をかなえるだけではなく、社会・産業の新たな担い手と
して快く受け入れられ、地域に貢献できる環境をつくること。
・ 大都市の機能との連携を強化し、双方に好影響を及ぼすこと。
・ 大都市住民との交流や二地域居住の促進により、大都市の住民に信州ならではの体験を
提供するとともに、県民にも刺激をもたらすこと。
・ 単なる友好提携に留まらず、共創を志向した自治体間の連携や県人会など県外在住の長
野県出身者との協働関係を構築すること。
世界とともに発展する県づくり
~世界と直接つながりを持ち、人と需要の取り込みと県内産業の海外展開を進める~
・ 自然環境や健康長寿などを活かした誘客、グローバル企業の誘致や高度人材の招聘など、
世界から人を呼び込むこと。
・ 企業のグローバル化、製造業や農業の海外市場開拓など、信州に根ざした産業が海外展
開すること。
・ 世界の国々との関係を友好交流に留めず、互恵・協働関係に再構築すること。
2
-17-
Ⅰ みんなで支える子育て安心戦略 ~自然減の抑制~
誰もが希望する数の子どもを産み、安心して子育てすることができる「みんなで支
える子育て安心県」を構築することにより、人口の自然減を抑制します。
市町村と協働し県民の結婚・出産・子育ての希望をかなえること、各段階に応じて
切れ目が生じないよう子育て世代の目線で取り組むこと、医療・福祉・労働・教育な
ど関係分野の縦割りの弊害を解消すること、自然環境や住民の絆など信州ならでは
の特色を活かすことを基本として取り組みます。
1 子どもを産み育てる人への一貫支援
◇ 若い世代が結婚し、子ども・家庭を持つ希望を実現できる地域を目指します。
そのために、若い世代の多様な交流の促進、就労支援、非正規社員の正規化
の促進等による生活基盤づくりなど、結婚・出産しやすい社会づくりに取り組みま
す。
◇ どのような状況であっても、安心して出産・子育てできる地域を目指します。
そのために、県と市町村との連携による妊娠時から切れ目なく子育て世帯を支
援する仕組みづくり、出産や子どもにかかる医療サービスの充実など、出産や子
育ての不安解消や子育て時の孤立化の防止に取り組みます。
2 信州ならではの魅力ある子育て環境づくり
◇ 希望する数の子どもを持つことができ、自然環境や住民の絆などの特色を活か
した、魅力ある子育てができる地域を目指します。
そのために、子育てと仕事の両立支援、多子世帯を中心とする子育てに伴う経
済的負担の軽減、野外保育や地域住民との交流の促進、多世代同居の促進、
困難を抱える子どもや家庭への支援、事業者による家族支援の促進、子育てを
支える財源の検討などに取り組みます。
3
-18-
Ⅱ 未来を担う人材定着戦略 ~社会増への転換~
人生を楽しみながら多様な人材が互いに高め合い新しい価値を創造できる信州を
構築することにより、人口の社会減を社会増に転換します。
県と市町村がともに移住希望者(U・I・Jターン)の目線に立つこと、多様な人材を快
く受け入れることができる地域づくりを進めること、企業人材の誘致に際して県内の
技術や人材、風土等との相乗効果を重視することを基本として取り組みます。
1 多様な人材の定着
◇ 豊かな自然・文化に囲まれ、アウトドア環境にも恵まれた「楽園信州」に、様々な
バックグラウンドを持つ人たちが国内外から訪れ、住民とともにしあわせに暮らす
地域を目指します。
そのために、情報提供から体験、定住までの一貫した相談・支援、二地域居住
の推奨などに取り組みます。とりわけ、豊かな信州の自然と調和した暮らしを望む
女性や、ゆとりある暮らしの中でアイデア創出を望むクリエイティブ人材、金銭で
は測れない本物の田舎暮らしを重視する人などに焦点を当てて取り組みます。
2 イノベーションを誘発する企業・研究人材の誘致
◇ 大都市・海外と県内の企業・研究機関との人材の交流・連携により、相互に有
益なイノベーションを誘発する地域を目指します。
そのために、大都市圏との高速交通網整備や近接性を活かした企業の本社機
能・研究開発機能の移転促進、政府関係の研究機関・研修所の誘致、大都市の
企業に所属しながら県内で働けるサテライトオフィスの設置促進などによる人材
の誘致に取り組みます。
3 知の集積と教育の充実
◇ 信州で学び育つ県民が新たな知見を生み出し、企業や社会の課題を自ら解決
していく地域を目指します。
そのために、新たな県立4年制大学の設置や特色ある教育機関の拡充、県内
高等教育機関との連携による地域に密着した教育・研究の充実、地域・産業を
担う人材の育成、卒業後の県内への就職促進などに取り組みます。
◇ 信州の風土や文化を知り、時代が求める知識や技能を身に付けることにより、
子どもの頃から愛着を持って暮らせる地域を目指します。
そのために、地域に開かれた学校づくり、ふるさとに誇りと愛着を持つ教育、多
様な主体による教育機会の提供、地域ニーズに応える特色ある県立高校づくり、
大都市圏の学校との相互交流、勤労観の形成、ICTの活用など、特色ある教育
の充実に取り組みます。
4
-19-
Ⅲ 経済自立戦略 ~仕事と収入の確保~
地域の資源・人材を活かした産業構造を構築することにより、仕事と収入を確保し
ます。
経営安定と賃金上昇に直結する労働生産性の向上を重視すること、信州の地域
資源・産品を活用して地域経済自立度を高めること、多様な人材の就業を通じて産
業の創造性を高めること、地域と人を大切にする信州の企業文化に立脚することを
基本として取り組みます。
1 「貢献」と「自立」の経済構造への転換
◇ グローバルな課題に応える高い付加価値の製品・サービスを生み国内外に貢
献するとともに、「稼ぐ力」で県民の暮らしを支えるダイナミックな地域を目指しま
す。
そのために、既存産業の新分野展開、労働生産性の向上や地域内の企業間
連携の促進、信州の商品・物産・サービスのブランド力の強化、日本一創業しや
すい環境づくりを通じて、新たなマーケットや社会的ニーズに応える産業の創出
促進などに取り組みます。
◇ 地域資源を活用した製品・サービスを供給することにより、地域内で経済が循
環し、域外需要の持続的な取り込みができる地域を目指します。
そのために、豊富な地域資源を活用する「農林業」の生産性向上、6次産業
化、海外展開の推進や「分散型エネルギー」の活用に取り組みます。また、来訪
者が信州の自然や日常の暮らしを楽しむことができる「観光業」や、長寿県日本
一である信州の強みが活用できる「ヘルスケア産業」など雇用の約7割を占める
「サービス産業」の振興などに取り組みます。
2 経済の自立的発展を支える担い手の確保
◇ 労働力人口の減尐が見込まれる中にあっても、事業者が必要な人材を地域で
得ることができ、多様な人材が経済活動の中で活躍できる地域を目指します。
そのために、第二新卒(新卒採用後3年以内の退職者)も含む若者のU・I・J
ターン採用の促進やシニア世代の「人生二毛作」の促進に加え、女性、障がい
者などともすれば活躍の機会を得にくい状況にある人たちの就労支援、職業訓
練、技能向上、働きやすい職場づくり、キャリアアップなどに取り組みます。
◇ 中小企業・農林業の後継者が不足する中で、事業継続や技術者・職人の技能
継承が円滑に行われる地域を目指します。
そのために、中小企業等の事業承継の支援、技術者等の技能継承の促進、業
務に必要な技能・資格の習得による人材の育成・高度化、農林業への就業の促
進などに取り組みます。
◇ 自らの望む仕事をすることで、人生と仕事の相乗効果(ワーク・ライフ・シナ
ジー)が発揮され、充実した人生を送ることができるよう、ワーク・ライフ・バランス
が実現できる地域を目指します。
そのために、仕事と生活が調和できる多様な働き方の構築、農山村で自然を
実感しながら暮らすために農林業を始めること、自らのアイデアを具現化するた
めに創業することの促進などに取り組みます。
5
-20-
Ⅳ 確かな暮らし実現戦略 ~人口減少下での地域の活力確保~
人口減少下でも生活に不可欠なサービスを提供できる地域構造を構築することに
より、暮らしの安心と地域の活力を確保します。
市町村による計画的な地域づくりを支援すること、必要とされる機能を都市と中山
間地域の広域的な連携の強化により確保すること、中山間地域で子どもや高齢者
が安心して暮らせること、高齢者が居場所と出番を持って地域で元気に活躍するこ
と、県外の大都市との共創関係を強化することを基本として取り組みます。
1 確かな暮らしを支える地域構造の構築
◇ 買い物や医療、福祉、様々な生活サービスを確保するための工夫・知恵を出し
合い、安心して暮らせる中山間地域を目指します。
そのために、地域内で生活に係る機能を集積した「小さな拠点」の形成支援、
集落と拠点・都市部を結ぶネットワークの整備、連携中枢都市圏、定住自立圏等
による効率的なサービス提供体制の構築、中長期的な視点での公共施設の整
備・更新や空き家等の既存ストックの管理・活用などに取り組みます。
2 信州に根づくつながりの継承
◇ 地域コミュニティの核としての学校の役割を重視するとともに、住民の精神的な
拠りどころとなる文化・スポーツ活動が活発で、住民の絆と支え合いが保たれる
地域を目指します。
そのために、人口減尐下でも豊かに学び合える活力ある学校づくり、伝統文化
や地域コミュニティの担い手確保、地域防災力の向上、様々な場面での交流に
よる県外の大都市との共創、農山村での生活サービス提供の促進、文化やス
ポーツ等を通じた地域活性化などに取り組みます。
3 地域の絆に立脚する「しあわせ健康県」の実現
◇ 子どもの頃からの健康的な生活習慣の定着を図り、高齢になっても元気に活躍
できる地域を目指します。
そのために、県民総ぐるみで健康づくりに取り組む「信州ACE(エース)プロ
ジェクト」、予防に重点を置いた保健・介護施策などに取り組みます。
◇ 多様な専門人材と住民との連携により、住み慣れた地域で安心して暮らし続け
られる地域を目指します。
そのために、住まい・医療・介護・予防・生活支援など暮らしの安心を一体的に
提供する地域包括ケア体制の構築、医療・福祉等の専門人材の養成・確保など
に取り組みます。
-21-
6
-22-
資料7
資料8
市町村別公立高校一覧【平成27年度】(全日制及び多部制単位制の午前・午後部)
学級数
市町村名
1学級
飯山市
木島平村
野沢温泉村
栄村
山ノ内町
2学級
3学級
4学級
5学級
6学級
校名
再編統合校
7学級
8学級
9学級
飯山
下高井農林
中野立志館
中野西
須坂東
須坂
中野市
須坂商業
須坂園芸
須坂市
第
1
通
学
区
校名
小布施町
高山村
信濃町
飯綱町
小川村
市立長野
長野商業
長野東
長野市
更級農業
長野市
千曲市
坂城町
長野南
松代
長野吉田
長野
長野西
長野工業
屋代
坂城
(2)
1
2
3
学級
数計
1
1
0
0
0
6
2
0
0
0
2
12
3
19
0
0
0
1
0
0
0
0
3
0
7(2)
46
4
20
2
1
22(2)
10
4
122
5
38
1
0
0
1
3
0
0
3
5
24
2
1
0
1
0
0
0
0
0
16
1
0
1
10
3
0
3
0
0
0
0
0
84
3
0
3
3
17
篠ノ井
屋代南
計
学校
数計
須坂創成
北部
長野西中条校
篠ノ井犀峡校
再編実施校
2
8
上田市
6
0
上田千曲
丸子修学館
上田
上田染谷丘
上田東
0
※
東御市
長和町
青木村
立科町
東御清翔
望月
臼田
第 佐久市
2
通
小諸市
学
区 軽井沢町
佐久平総合技術
岩村田
野沢北
野沢南
小諸商業
小諸
軽井沢
御代田町
小海町
佐久穂町
川上村
南牧村
南相木村
北相木村
計
蓼科
北佐久農業
小海
0
1
富士見町
原村
茅野市
4
1
3
1
諏訪実業
諏訪清陵
諏訪二葉
岡谷東
下諏訪向陽
岡谷南
岡谷工業
3
0
茅野
諏訪市
下諏訪町
岡谷市
辰野町
箕輪町
南箕輪村
辰野
※
箕輪進修
上伊那農業
高遠
伊那北
伊那弥生ヶ丘
伊那市
第
3
通
学
区
3
富士見
駒ヶ根市
宮田村
飯島町
中川村
松川町
高森町
喬木村
豊丘村
大鹿村
駒ヶ根工業
赤穂
市
町
5
4
6
4
19
5
6
8
4
23
村
5
5
14
11
35
計
15
15
28
19
77
高校のある市町村数 市
町
村
計
第1通学区
5
2
1
8
第2通学区
4
3
7
第3通学区
6
6
2
14
第4通学区
4
3
1
8
合 計
19
14
4
37
100% 60.9% 11.4% 48.1%
(設置割合)
松川
下伊那農業
飯田
飯田風越
飯田OIDE長姫
飯田市
阿智村
根羽村
阿南町
平谷村
下條村
売木村
天龍村
泰阜村
市町村数
第1通学区
第2通学区
第3通学区
第4通学区
合 計
阿智
阿南
計
0
南木曽町
上松町
大桑村
王滝村
木祖村
木曽町
0
7
5
5
4
3
0
0
田川
松本蟻ケ崎
松本美須々ヶ丘
松本県ヶ丘
蘇南
木曽青峰
1
5
3
14
1
1
1
4
3
4
3
15
2
0
0
0
1
0
0
0
0
8
0
0
0
4
0
0
0
0
4
25
1
0
1
0
0
0
0
0
24
1
0
0
0
0
1
3
0
3
0
0
0
0
0
111
2
0
0
0
0
4
2
13
7
44
4
17
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
3
0
2
6
1
0
19
81(2)
100.0
2
0
91
408
塩尻志学館
塩尻市
※
松本筑摩
梓川
松本工業
松本市
松本深志
第
4 安曇野市
通
山形村
学
朝日村
区
南安曇農業
麻績村
生坂村
筑北村
池田町
松川村
明科
穂高商業
豊科
池田工業
大町北
大町
大町市
大町岳陽高校(H28)
※
白馬村
小谷村
計
全県合計
構成比(81校中)
多部制・単位制高校
白馬
0
(2)
2
4
4.9
5
18
22.2
4
13
16.0
1
11
13.6
-23-
2
15
18.5
2
14
17.3
2
5
6.2
1
1
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