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ハーブまたは/およびその処理物の新規な用途を提供することを目
JP 2004-2237 A 2004.1.8 (57) 【 要 約 】 【課 題】ハーブまたは/およびその処理物の新規な用途を提供することを目的とする 。 【解決手段】フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、ト リテルペノイド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系 、タンニン系およびリグナン系からなる群から選択される一種または二種以上のハーブ成 分を含むハーブまたは/およびその処理物を含有することを特徴とするヒトまたは動物用 の老化防止食品または医薬。 (2) JP 2004-2237 A 2004.1.8 【特許請求の範囲】 【請求項1】 フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、トリテルペノイ ド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タンニン系 およびリグナン系からなる群から選択される一種または二種以上のハーブ成分を含むハー ブまたは/およびその処理物を含有することを特徴とするヒトまたは動物用の老化防止食 品または医薬。 【請求項2】 ハーブ成分がアネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールおよび チモールからなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1 10 に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項3】 ハーブ成分がイソオイゲノール、エストラゴール、カルバクロール、カルボン、カンファ ー、クマリン、グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、サピネン、サリチルア ルデヒド、シトロネール、シナミックアルデヒド、シメン、ジンギベレン、ツヨシ、テル ピネオール、ネロール、バニリン、フェランドレン、ボルネオール、メチルシャビコール 、メントール、メントン、リナロールおよびリモネンからなる群から選択される一種また は二種以上であることを特徴とする請求項1に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品ま たは医薬。 【請求項4】 20 食品または医薬中のハーブまたは/およびその処理物の濃度が0.001∼5.0重量% であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止 食品または医薬。 【請求項5】 処理物が抽出物であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒトまたは動 物用の老化防止食品または医薬。 【請求項6】 食品または医薬中の処理物の濃度が0.0001∼1.0重量%であることを特徴とする 請求項5に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項7】 30 老化防止がボケ防止、学習機能向上、記憶力向上、ハゲ防止、毛艶保持、毛と皮膚の荒れ 防止、皮膚のただれ防止、目の周辺のただれ防止、網膜の濁り防止および背骨の屈曲防止 からなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1から6の いずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項8】 ハーブがイネ目、キキョウ目、シソ目、ショウガ目、セリ目、フトモモ目、マメ目、ミカ ン目、モクレン目およびユリ目からなる群から選択される一種または二種以上であること を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または 医薬。 【請求項9】 40 ハーブがアサ科、イネ科、キク科、クスノキ科、シソ科、ショウガ科、セリ科、ニクズク 科、フトモモ科、マメ科、ミカン科、モクレン科、ユリ科およびラン科からなる群から選 択される一種または二種以上であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の ヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項10】 ハーブがあさの実、アニス、アジョワン、オールスパイス、オレガノ、カシア、カモマイ ル、ガーリック、カルダモン、カンゾウ、キャットニップ、キャラウェイ、クミン、クロ ーブ、けしの実、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サフラン、サボリー、サンショウ、シ ソ、シナモン、ジンジャー、スターアニス、スペアミント、セージ、セロリ、タイム、デ ィル、ターメリック、タラゴン、チリペッパー、ちんぴ、ナツメグ、バニラ、バジル、パ 50 (3) JP 2004-2237 A 2004.1.8 セリ、フェヌグリーク、フェンネル、ペパーミント、ホースラディッシュ、ホップ、マジ ョラム、マスタード、メース、ユーカリ、ラベンダー、りょうきょう、レモンバーム、ロ ーズマリー、ローレルおよびわさびからなる群から選択される一種または二種以上である ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品ま たは医薬。 【請求項11】 老化防止食品が高齢者用食品または介護用食品であることを特徴とする請求項1から10 のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項12】 老化防止食品がパン類、菓子類、麺類、肉製品・水産加工品、穀類の加工品、加工野菜・ 10 加工果実、加工卵、乳製品、粉類、即席菓子の素、食用油脂、スープの素、粉末飲料、調 味料、食用たんぱくまたは品質改良剤であることを特徴とする請求項1から10のいずれ かに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項13】 老化防止食品が家畜用飼料またはペットフードであることを特徴とする請求項1から10 のいずれかに記載の動物用の老化防止食品または医薬。 【請求項14】 アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールまたはチモールのヒ トまたは動物用の老化防止食品または医薬製造のための使用。 【請求項15】 20 アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールまたはチモールを含 有するハーブまたは/およびその処理物のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬製 造のための使用。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、ヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に関する。より詳細には、ハーブ または/およびその処理物を含有する老化防止効果に優れたヒトまたは動物用の老化防止 食品または医薬に関する。 【0002】 30 【従来技術】 21世紀に入り、老年人口は約16.7%となっているが、高齢者の数はますます増加し 、2020年には4人に1人が高齢者となることが予想されている。このような状況下、 少しでも老化の進行を食い止め、自立した高齢者を多くすることは重要な課題となってい る。日常の摂取食品についても老化の進行抑制効果を示す食品を摂取することは重要であ り、近年機能性食品開発においても注目されている。また、医薬においても老化進行を抑 制することは、痴呆予防などの観点から重要視されている。 【0003】 ハーブは古くから、スパイスとして食品に対して香りや風味づけの賦行作用、生臭みや不 快臭を除く矯臭作用、着色作用が知られている。しかし、ハーブまたは/およびその処理 40 物の特定の成分における優れた老化防止効果については未だ知られていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、ハーブまたは/およびその処理物の新規な用途を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、フェニルプロパノイド 系、モノテルペノイド系、トリテルペノイド系、セスキテルペノイド系、クマリン系、イ ソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タンニン系、リグナン系などの成 分、特に、アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオール、チモー 50 (4) JP 2004-2237 A 2004.1.8 ルなどの成分を含有するハーブまたは/およびその処理物が毛髪や皮膚の老化などの外見 に現れる老化の進行を抑制する作用および老化による学習・記憶能力の衰退を驚くほど抑 制する作用を有することを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。 【0006】 すなわち、本発明は、 (1) フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、トリテ ルペノイド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タ ンニン系およびリグナン系からなる群から選択される一種または二種以上のハーブ成分を 含むハーブまたは/およびその処理物を含有することを特徴とするヒトまたは動物用の老 化防止食品または医薬、 10 (2) ハーブ成分がアネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオー ルおよびチモールからなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする 前記(1)に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (3) ハーブ成分がイソオイゲノール、エストラゴール、カルバクロール、カルボン、 カンファー、クマリン、グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、サピネン、サ リチルアルデヒド、シトロネール、シナミックアルデヒド、シメン、ジンギベレン、ツヨ シ、テルピネオール、ネロール、バニリン、フェランドレン、ボルネオール、メチルシャ ビコール、メントール、メントン、リナロールおよびリモネンからなる群から選択される 一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)に記載のヒトまたは動物用の老化 防止食品または医薬、 20 (4) 食品または医薬中のハーブまたは/およびその処理物の濃度が0.001∼5. 0重量%であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載のヒトまたは動 物用の老化防止食品または医薬、 (5) 処理物が抽出物であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載 のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (6) 食品または医薬中の処理物の濃度が0.0001∼1.0重量%であることを特 徴とする前記(5)に記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (7) 老化防止がボケ防止、学習機能向上、記憶力向上、ハゲ防止、毛艶保持、毛と皮 膚の荒れ防止、皮膚のただれ防止、目の周辺のただれ防止、網膜の濁り防止および背骨の 屈曲防止からなる群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする前記(1 30 )から(6)のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (8) ハーブがイネ目、キキョウ目、シソ目、ショウガ目、セリ目、フトモモ目、マメ 目、ミカン目、モクレン目およびユリ目からなる群から選択される一種または二種以上で あることを特徴とする前記(1)から(7)のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化 防止食品または医薬、 (9) ハーブがアサ科、イネ科、キク科、クスノキ科、シソ科、ショウガ科、セリ科、 ニクズク科、フトモモ科、マメ科、ミカン科、モクレン科、ユリ科およびラン科からなる 群から選択される一種または二種以上であることを特徴とする前記(1)から(8)のい ずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (10) ハーブがあさの実、アニス、アジョワン、オールスパイス、オレガノ、カシア 40 、カモマイル、ガーリック、カルダモン、カンゾウ、キャットニップ、キャラウェイ、ク ミン、クローブ、けしの実、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サフラン、サボリー、サン ショウ、シソ、シナモン、ジンジャー、スターアニス、スペアミント、セージ、セロリ、 タイム、ディル、ターメリック、タラゴン、チリペッパー、ちんぴ、ナツメグ、バニラ、 バジル、パセリ、フェヌグリーク、フェンネル、ペパーミント、ホースラディッシュ、ホ ップ、マジョラム、マスタード、メース、ユーカリ、ラベンダー、りょうきょう、レモン バーム、ローズマリー、ローレルおよびわさびからなる群から選択される一種または二種 以上であることを特徴とする前記(1)から(9)のいずれかに記載のヒトまたは動物用 の老化防止食品または医薬、 (11) 老化防止食品が高齢者用食品または介護用食品であることを特徴とする前記( 50 (5) JP 2004-2237 A 2004.1.8 1)から(10)のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (12) 老化防止食品がパン類、菓子類、麺類、肉製品・水産加工品、穀類の加工品、 加工野菜・加工果実、加工卵、乳製品、粉類、即席菓子の素、食用油脂、スープの素、粉 末飲料、調味料、食用たんぱくまたは品質改良剤であることを特徴とする前記(1)から (10)のいずれかに記載のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬、 (13) 老化防止食品が家畜用飼料またはペットフードであることを特徴とする請求項 1から10のいずれかに記載の動物用の老化防止食品、 (14) アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールまたはチ モールのヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬製造のための使用、 (15) アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオールまたはチ 10 モールを含有するハーブまたは/およびその処理物のヒトまたは動物用の老化防止食品ま たは医薬製造のための使用、 に関する。 【0007】 【発明の実施の形態】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬は、ハーブに由来するフェニルプロ パノイド系、モノテルペノイド系、トリテルペノイド系、セスキテルペノイド系、クマリ ン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タンニン系、リグナン系 などの成分、特に、アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオール 、チモールなどの成分を有効成分とするため、安全性が高く、容易に入手することができ 20 るなどという特色がある。 【0008】 老化防止には、毛髪や皮膚の老化などの外見に現れる老化の進行抑制、学習・記憶能力の 衰退などの内面に現われる老化の進行抑制などが挙げられる。より詳しくは、外見に現わ れる老化の進行抑制には、ハゲ防止、毛艶保持、毛や皮膚の荒れ防止、皮膚のただれ防止 、目の周辺のただれ防止、網膜の濁り防止、背骨の屈曲度防止、皮膚のしみやしわの防止 などが挙げられ、内面に現われる老化の進行抑制には、ボケ防止、学習機能向上、記憶力 向上などが挙げられる。 【0009】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブとしては、下記 30 ハーブ成分を含む限り、特に制限はなく、一般に食用または飲用されているものの他、薬 草として知られているものなどを適宜一種または二種以上組み合わせて使用することがで きる。ハーブの形態は、乾燥したもの(ドライ)または生のもの(フレッシュ)のいずれ も使用できる。また、ハーブとしては、葉、全草、実、果実、樹皮、果皮、根茎、花穂、 種子などを使用することができる。 【0010】 本発明においては、ハーブを例えばそのまま使用またはこれを処理して使用することがで きる。処理方法としては、例えば、粉砕、破砕、摩砕、濃縮、乾燥、凍結乾燥、抽出など が挙げられ、これらの1または2以上の操作を組み合わせて処理することにより得られる 粉砕物、破砕物、摩砕物、濃縮物、乾燥物、凍結乾燥物、抽出物などの処理物などを使用 40 することができる。また、本発明においては、粉砕物、破砕物、摩砕物、濃縮物、乾燥物 、凍結乾燥物、抽出物などの処理物を二種以上組み合わせて混合した混合物を用いてもよ い。 好ましくは、ハーブの抽出物を用いる。なお、抽出物においては、抽出物を濃縮、乾燥な どして得られる濃縮物や乾燥物などまたはこれらの混合物なども使用することができる。 また、抽出物のみならず抽出残渣も本発明の原料である処理物として使用することができ る。 【0011】 抽出処理は、連続式、バッチ式などの方法で、一般的な方法により、任意の時間、冷浸ま たは温浸などして行うことができる。例えば、ハーブを細切後、抽出溶媒に室温で約1∼ 50 (6) JP 2004-2237 A 2004.1.8 約50時間、穏やかに攪拌しながら抽出し、濾過または遠心分離して抽出液を得る。さら に、抽出残渣について同様の抽出操作を約1∼4回繰り返し、これらの抽出液を合わせる 。得られた抽出液を減圧あるいは限外濾過などで濃縮して濃縮物とすることもできる。さ らに、所望により溶媒を完全に除去して乾固するかまたは凍結乾燥させることもできる。 【0012】 抽出に用いる溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、 i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノ ール、n−オクタノール、2−ブチル−オクタノール、ラウリルアルコール、シクロヘキ サノールなどの一価アルコール類のみならず、例えばエチレングリコール、プロピレング リコール、グリセリンなどの二ないし多価アルコールなどのアルコール類;エチルエーテ 10 ル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、環状エーテル(例え ば、ジオキサン、テロラヒドロフランなど)、モノまたはジアルキレングリコールモノア ルキルエーテル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルなど)などのエーテル 類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの ケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、ラウリン酸n−ブチルなどのエステル類;四塩化炭 素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン炭化水素類 ;ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、シクロヘプタンなどの 脂環式炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトニト リルなどのニトリル類;ギ酸、酢酸、オレイン酸などのカルボン酸類;N,N−ジメチル ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジンなどの非プロトン性極性溶媒などが挙げ 20 られる.これらの溶媒は一種又は二種以上混合して用いてもよい。 【0013】 前記抽出溶媒の使用量は、抽出効率及び抽出操作を損なわない範囲であれば特に限定され ることはない。 なお、抽出法としては、例えば、常圧、減圧、不活性ガス置換、分配抽出、臨界抽出など の抽出法を使用することができる。 【0014】 粉砕、破砕、摩砕、濃縮、乾燥、凍結乾燥処理などは、公知方法に従って行うことができ る。粉砕においては、例えば、コミトロールなどを用いてもよい。 なお、粉砕、破砕、摩砕、濃縮、乾燥、凍結乾燥、抽出処理などを行った市販品を用いる 30 こともできる。 【0015】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブの目名としては 、例えば、アオイ目、イネ目、イラクサ目、オトギリソウ目、キキョウ目、キンポウゲ目 、ケシ目、コショウ目、サトイモ目、シソ目、ショウガ目、セリ目、タデ目、バラ目、フ トモモ目、フロウソウ目、マツムシソウ目、マメ目、ミカン目、モクレン目、ヤナギ目、 ユリ目、リンドウ目などが挙げられ、なかでも、イネ目、キキョウ目、シソ目、ショウガ 目、セリ目、フトモモ目、マメ目、ミカン目、モクレン目、ユリ目が好ましい。 【0016】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブの科名としては 40 、例えば、アオイ科、アカネ科、アサ科、アブラナ科、アヤメ科、イネ科、イラクサ科、 ウコギ科、オトギリソウ科、オミナエシ科、キキョウ科、キク科、キョウチクトウ科、キ ンポウゲ科、クスノキ科、クワ科、クマツヅラ科、ケシ科、コショウ科、ゴマノハグサ科 、サクラソウ科、サトイモ科、シキミ科、シソ科、ショウガ科、スイカズラ科、スミレ科 、セリ科、タデ科、ナス科、ナデシコ科、ニクズク科、バラ科、バンレイシ科、フウロソ ウ科、フトモモ科、マメ科、ミカン科、ムラサキ科、メギ科、モクセイ科、モクレン科、 ヤナギ科、ヤマノイモ科、ユリ科、ラン科、リンドウ科などが挙げられ、なかでも、アサ 科、イネ科、キク科、クスノキ科、シソ科、ショウガ科、セリ科、ニクズク科、フトモモ 科、マメ科、ミカン科、モクレン科、ユリ科、ラン科が好ましい。 【0017】 50 (7) JP 2004-2237 A 2004.1.8 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブとしては、例え ば、アグリモニー、あさの実、アジョワン、アーティチョーク、アップルミント、アニス 、アロエ、アンゼリカ、イタリアンパセリ、イランイラン、イリス、ヴァーヴェイン、ヴ ァイオレット、ヴァレリアン、ウコン、ウッドラフ、エチネシア、エリキャンペーン、エ ルダー、オーデコロンミント、オリーブ、オールスパイス、オレガノ、オレンジミント、 カウスリップ、カシア、カモマイル、カルダモン、カールドン、ガーリック、カレープラ ント、カンゾウ、カンファー、キャットニップ、キャットミント、キャラウェイ、キャロ ットシード、クミン、クラリーセージ、クリスマスローズ、クリムソンクローバ、クレソ ン、クローブ、けしの実、ゲンチアナ、コショウ、コストマリー、コヘンルーダー、ゴマ 、コモンマロウ、コリアンダー、コルツフット、コーンフラワー、コンフリー、グレープ 10 フルーツミント、サイプレス、サザンフット、サフラワー、サフラン、サボリー、サラダ バーネット、サンショウ、サントリナ、ジギタリス、シソ、シトロネラ、シナモン、ジャ スミン、ジャーマンカモマイル、ショウブ、ジンジャー、スイートオレンジ、スイートフ ェンネル、スウィートシスリー、スウィートマジョラム、スターアニス、ステビア、スペ アミント、スミレ、セイボリー、セイヨウサンザシ、セイヨウボダイジュ、セージ、ゼラ ニウム、セロリ、センテッドゼラニウム、セントジョーンズワート、ソープワート、ソレ ル、ソロモンズシール、タイガーバーム、タイム、タデアイ、ターメリック、タラゴン、 タンジー、ダンデリオン、チェリーセージ、チコリ、チャービル、チャイブ、チョウセン ニンジン、チリ、チリペッパー、ちんぴ、ディル、ドイツスズラン、ナスタチウム、ナツ メ、ナツメグ、ニオイスミレ、ネロリ、パイナップルセイジ、パイナップルミント、ハイ 20 ビスカス、バジル、パセリ、ハニーサックル、バニラ、パプリカ、バーベリー、バリーマ ニロウ、バレリアン、ヒソップ、フィーバーヒュー、フェヌグリーク、フェンネル、フォ ックスグローブ、プチグレン、ブラックコホシュ、フラックス、ブラックペッパー、ブラ ックホーリーホック、ブラックミント、ブルーコホシュ、ブルーマロウ、フレンチマリー ゴールド、ベイ、ベトニー、ペニーロイヤル、ペパーミント、ぺリウインクル、ヘリオト ロープ、ベルガモット、ペレニアルフラックス、ベンゾイン、ヘンプアグリモニー、ヘン ルーダ、ホースラディシュ、ポットマリーゴールド、ホップ、ポピー、ポプラ、バーベイ ン、ボリジ、ホワイトホアハウンド、マスタード、マートル、マレイン、マジョラム、マ リーゴールド、マロー、マロニエ、三つ葉、ミント、ムスクマロー、ムラサキツメクサ、 メイチャン、メース、メドウスイート、ヤムイモ、ヤロー、ユーカリ、ラバンジン、ラビ 30 ッジ、ラベンダー、ラングワート、ルー、ルバーブ、ルーロラ、レッドベルガモット、レ ッドバレリアン、レディースベッドストロー、レディースマントル、レモユニーカリ、レ モングラス、レモンタイム、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンユーカリ、りょうき ょう、ローズ、ローズマリー、ロケット、ロベリア、ローマンカモマイル、ローレル、ワ イルドストロベリー、ワイルドパンジー、ワイルドベルガモット、わさび、和種ハッカ、 わすれなぐさ、ワームウッドなどが挙げられ、なかでも、あさの実、アニス、アジョワン 、オールスパイス、オレガノ、カシア、カモマイル、ガーリック、カルダモン、カンゾウ 、キャットニップ、キャラウェイ、クミン、クローブ、けしの実、コショウ、ゴマ、コリ アンダー、サフラン、サボリー、サンショウ、シソ、シナモン、ジンジャー、スターアニ ス、スペアミント、セージ、セロリ、タイム、ディル、ターメリック、タラゴン、チリペ 40 ッパー、ちんぴ、ナツメグ、バニラ、バジル、パセリ、フェヌグリーク、フェンネル、ペ パーミント、ホースラディッシュ、ホップ、マジョラム、マスタード、メース、ユーカリ 、ラベンダー、りょうきょう、レモンバーム、ローズマリー、ローレル、わさびが好まし く、アニス、オールスパイス、カモマイル、ガーリック、カルダモン、キャットニップ、 クミン、クローブ、コリアンダー、サンショウ、シナモン、ジンジャー、スペアミント、 スターアニス、セージ、タイム、ディル、ターメリック、タラゴン、ナットメグ、バニラ 、バジル、パセリ、フェンネル、ペパーミント、ホップ、マジョラム、ユーカリ、ラベン ダー、レモンバーム、ローズマリー、ローレルが特に好ましい。 【0018】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブ中に含まれる成 50 (8) JP 2004-2237 A 2004.1.8 分としては、例えば、フェニルプロパノイド系、キノン系、モノテルペノイド系、セスキ テルペノイド系、ジテルペノイド系、セスターテルペノイド系、トリテルペノイド系、フ ラン系、ピラン系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、クロモン系 、タロキン系、フタリド系、フラボノイ系、タンニン系、リグナン系などが挙げられ、な かでも、フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、トリテ ルペノイド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タ ンニン系またはリグナン系が好ましい。 【0019】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬に用いられるハーブ中に含まれる成 分としてより詳細には、例えば、アズレン、アセチルオイゲノール、アニスアルコール、 10 アニスアルデヒド、アニス酸、アニシルアセトン、アニソール、アネトール、アピオール 、アンゲリカ酸、アンゲリカ酸エステル、アンゲリシン、アンゲリカラクトン、安息香酸 メチル、イソオイゲノール、イソ吉草酸、イソメントン、イソピノカンフォン、イソボル ネオール、インドール、ウルソール酸、エストラゴール、オイゲニン、オイゲノール、オ レアノール酸、カジネン、カプリン酸、カプリンアルデヒド、カマアズレン、カリオフィ レン、カルバクロール、カルベオール、カルボン、ガロタンニン、カンファー、カンフェ ン、キャロトール、クエルシトリン、クマリン、クミンアルコール、クミンアルデヒド、 グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、クルクメン、クレシルメチルエーテル 、グロブロール、桂皮アルデヒド、ゲラニオール、ゲラン酸、酢酸エチル、酢酸ゲラニル 、酢酸テルピニル、酢酸ネリル、酢酸フィティル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、酢酸リ 20 ナレル、サピネン、サフロール、サポニン、サリチルアルデヒド、サリチル酸メチル、サ ルビオール、サンタロール、ジアセチル、シトロネラール、シトロネロール、シトラール 、シトロネラ、シナミックアルデヒド、シネオール、1,8−シネオール、ジヒドロカル ボン、シメン、サルビオール、ジャスモン、ジンギベレン、ジンギベロール、シンナミッ クアルデヒド、シンナムアルコール、スクラレオール、β−セリネン、タコール、ダマセ ノン、チグリン酸エステル、チモール、ツヤノール、α−ツヨシ、ツヨン、テルピネオー ル、テルピネン、ニッケイアルデヒド、ネオメントール、ネロール、ネロリドール、ノナ デカン、バニリン、パラシメン、パルミチン酸、ビサボレン、ビサボロール、ヒドロシン ナミルアルコール、ヒドロシンナミルアルデヒド、ピネン、ピノカルボン、ピノカンフォ ン、ファルネソール、フィトール、ファルネール、γ−フェニルアレイン、フェニルエチ 30 ルアルコール、フェランドレン、フェンコン、フクラレオール、ファルネセン、ファルネ ソール、フェランドレン、フェンチョン、フムレン、フムロン、フルフラール、ブレゴン 、ヘキセノール、ベルガプチン、ベルベノン、ベンジルアルコール、ポルネオール、ボル ネオール、マトリシン、ミルテノール、ミルセン、メチルオイゲノール、メチルカビコー ル、メチルシャビコール、メチルパラクレソール、メチルヘプテノン、メントール、メン トフラン、メントン、没食子酸、ラバンジュロール、リナロール、リモネン、レモネン、 ローズオキサイドなどが挙げられ、なかでも、アネトール、イソオイゲノール、エストラ ゴール、オイゲノール、カルバクロール、カルボン、カンファー、カンフェン、クマリン 、グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、ゲラニオール、サピネン、サリチル アルデヒド、シトロネール、シナミックアルデヒド、シネオール、シメン、ジンギベレン 40 、チモール、ツヨシ、テルピネオール、ネロール、バニリン、フェランドレン、ボルネオ ール、メチルシャビコール、メントール、メントン、リナロール、リモネンが好ましく、 アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオール、チモールが特に好 ましい。 【0020】 上記フェニルプロパノイド系としては、例えば、アセチルオイゲノール、アニスアルデヒ ド、アニス酸、アネトール、イソオイゲイール、サフニール、バニリンなどが挙げられ、 モノテルペノイド系としては、例えば、カルバクロール、カルボン、カンファー、カンフ ェン、ゲラニオール、サピネン、シトラール、シトロネラール、シネオール、チモール、 テルピネオール、テルピネン、ネロール、ピネン、フェランドレン、ボルネオール、メン 50 (9) JP 2004-2237 A 2004.1.8 トール、リナルールなどが挙げられ、セスキテルペノイド系としては、例えば、カリオフ ィレン、ジンギメレン、セリネン、ヒサポリン、ファルネセン、フムレンなどが挙げられ 、トリテルペノイド系としては、例えば、アニソール、グリチルリチン、グリチルリチン 酸などが挙げられ、クマリン系、イソクマリン系としては、例えば、クマリンなどが挙げ られ、クロマン系、クロメン系、タロキン系としては、例えば、オイゲニンなどが挙げら れ、タンニン系としては、例えば、ガロタンニンなどが挙げられる。 【0021】 なお、アネトールを含有するハーブの目名としては、キキョウ目、シソ目、セリ目、フト モモ目、モクレン目が、オイゲノールを含有するハーブの目名としては、キキョウ目、シ ソ目、ショウガ目、フトモモ目、モクレン目が、カンフェンを含有するハーブの目名とし 10 ては、キキョウ目、シソ目、ショウガ目、セリ目、フトモモ目、モクレン目が、ゲラニオ ールを含有するハーブの目名としては、イネ目、イラクサ目、ショウガ目、シソ目、セリ 目、ユリ目が、シネオールを含有するハーブの目名としては、ショウガ目、シソ目、モク レン目が、チモールを含有するハーブの目名としては、シソ目、セリ目、モクレン目が好 ましい。 【0022】 アネトールを含有するハーブの科名としては、キク科、クスノキ科、シキミ科、シソ科、 セリ科、フトモモ科、モクレン科が、オイゲノールを含有するハーブの科名としては、キ ク科、クスノキ科、シソ科、ショウガ科、ニクズク科、フトモモ科、ラン科が、カンフェ ンを含有するハーブの科名としては、キク科、シソ科、ショウガ科、セリ科、ニクズク科 20 、フトモモ科が、ゲラニオールを含有するハーブの科名としては、アサ科、イネ科、クワ 科、シソ科、ショウガ科、セリ科、ミカン科、ユリ科が、シネオールを含有するハーブの 科名としては、クスノキ科、シキミ科、シソ科、ショウガ科、ニクズク科、モクレン科が 、チモールを含有するハーブの科名としては、クスノキ科、シソ科、セリ科が好ましい。 【0023】 アネトールを含有するハーブとしては、アニス、オールスパイス、クローブ、シナモン、 スターアニス、タラゴン、バジル、フェンネルが、オイゲノールを含有するハーブとして は、オールスパイス、クローブ、シナモン、ターメリック、タラゴン、ナツメグ、バジル 、バニラ、ローレルが、カンフェンを含有するハーブとしては、カモマイル、クミン、セ ージ、ジンジャー、ディル、ナツメグ、パセリ、フェンネル、マジョラム、ローズマリー 30 、ユーカリが、ゲラニオールを含有するハーブとしては、ガーリック、カルダモン、キャ ットニップ、コリアンダー、サンショウ、ジンジャー、タイム、ホップ、レモングラス、 レモンバームが、シネオールを含有するハーブとしては、カルダモン、スターアニス、ス ペアミント、ジンジャー、セージ、タイム、ターメリック、ナツメグ、ペパーミント、マ ジョラム、ローズマリー、ローレル、ラベンダーが、チモールを含有するハーブとしては 、アジョワン、オレガノ、キャットニップ、シナモン、セイボリー、タイム、バジル、ベ ルガモット、マジョラムが好ましい。 【0024】 本発明のヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬は、上記ハーブまたは/およびその 処理物を有効成分として含有することを特長とする。本発明のヒトまたは動物用の老化防 40 止食品または医薬は、上記ハーブまたは/およびその処理物を有効成分として含有するこ とにより、毛髪や皮膚の老化などの外見に現われる老化の進行を抑制したり、白内障にな るのを抑制したり、老化による学習・記憶機能の衰退を抑制するなどの老化を防止する作 用を有する。 【0025】 ヒトまたは動物用の老化防止食品または医薬は、各種用途に応じて、本発明の効果を損な わない範囲で、ハーブまたは/およびその処理物と各種任意成分と組み合わせることがで きる。また、ポリフェノール、ビタミンE、βカロチン、アスコルビン酸などのビタミン 類、大豆中のサポニン、穀類に存在するフィチン酸、トマト中のリコピン、ニンニク、D NAなどを含有させてもよい。 50 (10) JP 2004-2237 A 2004.1.8 【0026】 ハーブまたは/およびその処理物は、ヒトまたは動物用の老化防止食品とすることができ る。 ハーブまたは/およびその処理物は、食品で通常用いられている任意成分と共に配合する ことができる。このようなヒトまたは動物用の老化防止用食品としては、例えば、パン類 、菓子類、麺類、肉製品・水産加工品、穀類の加工品、加工野菜・加工果実、加工卵、乳 製品、粉類、即席菓子の素、食用油脂、スープの素、粉末飲料、調味料、飲料類、食用た んぱく、品質改良剤、着色料、乳化剤、甘味剤、呈味改良剤などが挙げられる。 【0027】 パン類としては、例えば、あんぱん、ジャムパンなどの菓子パン、プルマン、イギリスパ 10 ンなどの食パン類、バゲット、パリジャンなどのフランスパン、テーブルロール、カレー パン、アメリカンドッグなどの各種食事パン、デニッシュ、クロワッサン、ペストリー、 ベーグル、蒸しパン、イーストドーナツ、ケーキドーナツ、中華まんなどが挙げられる。 菓子類としては、パネトーネ、パウンドケーキなどの各種ケーキ類、蒸しケーキ、ビスケ ット、クラッカー、クッキー、ウエハース、パイ類、タルト、バームクーヘン、マドレー ヌ、ワッフル、マフィン、クレープ、パンケーキ、ホットケーキ、シュークリーム、エク レア、プリン、チョコレート、バタークリーム、カスタードクリーム、ゼリー、チューイ ンガム、キャラメル、ヌガー、キャンディー、焼き菓子、スナック菓子、ピザ、ナン、餅 類、団子、せんべい、あられ、おこし、かりんとう、まんじゅう類、ういろう、あん類、 カステラ、どら焼き、回転焼き、もなか、羊羹、水羊羹、綿玉、飴玉、干菓子、ボーロ類 20 などの他、アイスクリーム、アイスキャンディー、シャーベットなどの氷菓が挙げられる 。 麺類としては、例えば、中華麺、うどん、そば、素麺、ひやむぎ、パスタ(マカロニ、ス パゲティなど)、ビーフンなどの他、餃子、ワンタン、シューマイ、春巻きなどの皮類が 挙げられる。また、工程の違いにより、生麺、茹麺、蒸し麺、即席麺、乾麺、冷凍麺、L L麺などに分けられるが、麺類は、これら全てを包含する。 肉製品・水産加工品としては、例えば、焼き豚、ミートボール、ミンチ、ハム、ソーセー ジ、ベーコン、ローストビーフ、カツ類、から揚げ、ハンバーグ、牛丼などの肉製品、蒲 鉾、ちくわ、はんぺん、揚げ蒲鉾、魚肉ハム、魚肉ソーセージ、ウニペースト、イワシペ ーストの他、ウニ、イカの塩辛、酢コンブ、さきするめ、ふぐのみりん干し、タラ、タイ 30 、エビなどの田麩などの各種珍味類、するめ、小魚、貝などで製造される佃煮類、畜肉・ 魚肉の缶詰、瓶詰などが挙げられる。 穀類の加工品としては、例えば、米飯、おにぎり、餅、ピラフ、ドリア、即席粥、即席茶 漬け、即席雑炊、即席リゾットなどが挙げられる。 加工野菜・加工果実としては、例えば、粉末、フレーク、タブレット状にした野菜・果実 、煮豆、コンブ巻き、サラダ、餃子、シュウマイ、春巻き、お好み焼き、たこ焼き、豆腐 、麻婆豆腐、納豆、カレー、グラタン、コロッケなどの惣菜食品、海苔、山菜などで製造 される佃煮類、福神漬け、べったら漬、千枚漬、らっきょう漬などの漬物類、ピクルス、 キムチ、トマト加工品、野菜・果実の缶詰、瓶詰などが挙げられる。 加工卵としては、例えば、乾燥卵およびその加工食品の他、卵加工品として、例えば、玉 40 子焼き、茶碗蒸しなどが挙げられる。 乳製品としては、例えば、発酵乳、乳菓子、牛乳、乳清、生クリーム、ヨーグルト、バタ ー、チーズなどが挙げられる。 粉類としては、例えば、米粉、小麦粉、大麦粉、ライ麦粉、オーツ粉、コーンフラワー、 パン粉、きな粉、もち粉、わらび粉、本葛粉、白玉粉の他、パン類ミックス、ケーキ類ミ ックス、ホットケーキミックス、ドーナツミックス、ケーキミックス、お好み焼きミック ス、たこ焼きミックス、ピザミックス、うどんミックス、ラーメンミックス、そばミック ス、天ぷら粉、から揚げ粉、打ち粉、バッターミックス、フリッターミックス、ブレッダ ーミックスなどのプレミックス類などが挙げられる。 即席菓子の素としては、例えば、ゼリーの素、プリンの素、アイスクリームの素、シャー 50 (11) JP 2004-2237 A 2004.1.8 ベットの素などが挙げられる。 食用油脂としては、例えば、加工油脂、粉末油脂、ラー油などが挙げられる。 スープの素としては、例えば、即席スープ、即席味噌汁などが挙げられる。 粉末飲料としては、例えば、茶、コーヒー、ココア、紅茶、ジュース、生姜湯、葛湯など が挙げられる。 調味料としては、醤油、粉末醤油、味噌、粉末味噌、加工油脂、粉末油脂、もろみ、ひし お、ふりかけ、マヨネーズ、ケチャップ、ソース類、粉末ソース類、ドレッシング類、食 酢、三杯酢、粉末すし酢、ビネガー、食塩、粉末食塩、粉末たんぱく、中華の素、天つゆ 、麺つゆ、焼肉のたれ、その他のたれ類、カレールー、シチューの素、スープの素、出汁 の素、複合調味料、みりん、新みりん、テーブルシュガー、コーヒーシュガー、メープル 10 シロップ、蜂蜜などの他、漬物の素として、例えば、たくあん漬の素、白菜漬の素、漬物 用調味液、香辛料として、例えば、ハッカ、わさび、生姜、ニンニク、からし、七味唐辛 子などが挙げられる。 飲料類としては、例えば、コーヒー、ココア、紅茶、緑茶、ウーロン茶、オレンジ、グレ ープ、グレープフルーツ、パイナップル、リンゴなどのジュース類、ハーブティー、炭酸 飲料、ゼリー飲料、豆乳、乳酸飲料、乳酸菌飲料などの清涼飲料、ビール、日本酒、ワイ ン、ブランディー、ウイスキー、リキュール、合成酒、醸造酒、果実酒、薬用酒などの酒 類などが挙げられる。 食用たんぱくとしては、例えば、粉末たんぱくなどが挙げられる。 その他、フラワーペースト、ピーナッツペースト、ナッツペースト、フルーツペースト、 20 ゴマペーストなどのペースト類、ジャム類、マーマレードなど、カツオエキス、カキエキ ス、ミートエキス、チキンエキス、ビーフエキス、昆布エキス、野菜エキス、きのこエキ ス、甘草エキス、ステビアエキス、酵母エキス、これらの酵素処理物などが挙げられる。 なお、本発明の食品は加工中間物、レトルト食品、冷凍食品などであってもよい。 ハーブは食品の種類により、1種または2種以上を適宜選択して使用することができる。 【0028】 アニスを含む食品としては、例えば、スープ類、シチュー類、魚のブイヨン、サラダ類、 チーズ、ドレッシング類、果物の砂糖漬け、プリン、パン類、ケーキ類、クッキーなどの 菓子類、キュラソーなどのアルコール飲料が好ましく、オールスパイスを含む食品として は、例えば、ハム・ソーセージなどの肉製品、ケチャップ、ソース類、スープ類、カレー 30 類、ピクルス、ケーキ類などが好ましく、ガーリックを含む食品としては、例えば、肉製 品、餃子、カレー類、麺類、キムチなどが好ましく、カルダモンを含む食品としては、例 えば、カレー類、ソース類、ドレッシング類、ピクルス、肉製品、水産加工品、パン類、 ケーキ類、パイ類、リキュール、コーヒーなどが好ましく、クミンを含む食品としては、 例えば、カレー類、チリパウダー、チーズ、ドレッシング類、パン類、ケーキ類などが好 ましく、クローブを含む食品としては、例えば、ハム・ソーセージ、シチュー類、スープ 類、ピクルス、菓子類、リキュールなどが好ましく、コリアンダーを含む食品としては、 例えば、ソーセージ、チーズ、カレー類、肉類、卵、豆類などの製品、パン類、カステラ 、クッキーなどの菓子類などが好ましく、サンショウを含む食品としては、例えば、粉山 椒、七味唐辛子、カレー類、味噌汁、茶碗蒸しなどが好ましく、シナモンを含む食品とし 40 ては、例えば、ソーセージ、ハンバーグ、ケチャップ、ソース類、ピクルス、プリン、ド ーナツ、ケーキ類、パイ類、アイスクリーム、リキュール、紅茶などの飲料類などが好ま しく、ジンジャーを含む食品としては、例えば、粉生姜、生おろし生姜、カレー類、ソー ス類、葛湯、あめ湯、焼き菓子、アルコール飲料、清涼飲料などが好ましく、スターアニ スを含む食品としては、例えば、肉製品などが好ましく、セージを含む食品としては、例 えば、ソーセージなどの肉製品、スープ類、ドレッシング類、ソース類、カレー類、ピク ルスなどが好ましく、タイムを含む食品としては、例えば、肉製品、水産加工品、トマト 加工品、ハム、ソーセージ、スープ類、シチュー類、ソース類、ドレッシング類、ピクル ス、チーズ、リキュールなどが好ましく、ディルを含む食品としては、例えば、肉製品、 水産加工品、サラダ、スープ類、ソース類、カレー類、パン類、パイ類などが好ましく、 50 (12) JP 2004-2237 A 2004.1.8 ターメリックを含む食品としては、例えば、スープ類、シチュー類、カレー類、ピラフ類 、ソース類、ドレッシング類、バター、チーズ、マスタード、ピクルス、漬物などが好ま しく、タラゴンを含む食品としては、例えば、ビネガー、サラダ、卵加工品、トマト加工 品、エスカルゴ加工品、ピクルスなどが好ましく、ナツメグを含む食品としては、例えば 、ソーセージ、ハンバーグ、スープ類、ソース類、ジャム類、カレー類、プリン、ドーナ ツ、パイ類などが好ましく、バニラを含む食品としては、例えば、プリン、ケーキ類など が好ましく、バジルを含む食品としては、例えば、肉製品、エビ・カニ加工品、トマト加 工品、ソース類、ドレッシング類、卵加工品、スパゲティなどのパスタ製品が好ましく、 パセリを含む食品としては、例えば、ソース類などが好ましく、フェンネルを含む食品と しては、例えば、肉製品、スープ類、ソース類、ブイヨン、カレー類、パイ類、リキュー 10 ルなどが好ましく、ペパーミントを含む食品としては、例えば、ソース類、サラダ、加工 野菜、ミントティー、ゼリー、アイスクリーム、キャンディー、清涼飲料などが好ましく 、マジョラムを含む食品としては、例えば、肉製品、加工野菜、ソーセージ、スープ類、 ソース類、シチュー類などが好ましく、ローズマリーを含む食品としては、例えば、肉製 品、水産加工品、エビ・カニ加工品などが好ましく、ローレルを含む食品としては、例え ば、スープ類、シチュー類、カレー類、ソース類、焼肉のたれ、ハム・ソーセージ類、焼 き菓子などが好ましい。 【0029】 本発明においては、例えば、高齢者用食品、介護用食品、病院食、乳幼児食または日常摂 取する食品などが好ましい。 20 高齢者用食品、介護用食品、病院食としては、ペースト状、ゲル状などの咀嚼または嚥下 し易い食品、例えばゼリー飲料、粥、流動食、レトルト食品、フリーズドライ食品、栄養 補助食品などが挙げられる。また、水、牛乳、ジュース、スープ、流動食などの液状の食 品に混ぜることによりとろみをつけて飲み込みやすくする粉末の嚥下補助食品なども挙げ られる。 乳幼児食としては、例えば、離乳食などが挙げられる。 日常摂取する食品としては、上記の食品などが挙げられる。 【0030】 本発明のヒトまたは動物用の食品には、ハーブまたは/およびその処理物を単独でまたは 混合して使用することができる。 30 ハーブまたは/およびその処理物の含有方法としては、公知の各種の方法が適宜採用でき る。 ヒトまたは動物用の食品の形態は特に制限されるものではなく、各種食品に応じた形態が 適宜選択される。本発明のヒトまたは動物用の食品は各種形態に応じて、常法に従って製 造することができる。 【0031】 また、ヒトまたは動物用の老化防止食品には、例えば、ビタミン剤などの健康食品、健康 飲料などが含まれ、通常用いられている各種形態、例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセ ル剤、液剤として製剤化される。製剤化に際しては、ハーブまたは/およびその処理物と ともに、賦形剤、結合剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、吸収促進剤、吸着剤、滑沢剤、着色剤、 40 保存剤、香料、風味剤、甘味剤などが配合される。 【0032】 賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭 酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸、カカオ脂、硬化植物油、タルクなど 、結合剤としては、例えば、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル ボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ ロリドン、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチンなど、崩壊剤としては、例えば、乾 燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、 炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウ ム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖など、崩壊抑制剤としては、例えば、 50 (13) JP 2004-2237 A 2004.1.8 白糖、ステアリン酸、カカオバター、水素添加油など、吸収促進剤としては、例えば、第 4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなど、吸着剤としては、例えば、デンプ ン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などが挙げられる。 【0033】 これらの健康食品、健康飲料などは、この分野で通常知られた慣用的な製剤方法により製 剤化される。 【0034】 本発明におけるヒトまたは動物用の食品中のハーブまたは/およびその処理物の濃度とし ては、食品の種類、食品の性質などにより適宜選択することができる。通常、約0.00 1∼5.0重量%、好ましくは約0.01∼2.0重量%、より好ましくは約0.1∼1 10 .0重量%程度とするのがよい。ハーブまたは/およびその処理物の含量が低くなりすぎ ると、老化防止効果を充分に発揮できないからであり、また、多量に含有させてもそれに 見合う効果を期待しえず、また味覚もよくなく、さらに経済性の面からも好ましくないか らである。 なお、本発明におけるヒトまたは動物用の食品中のハーブの処理物に含有されている成分 の濃度としては、食品の種類、食品の性質などにより適宜選択することができる。通常、 ヒトまたは動物用の食品中のハーブの処理物、例えば、抽出物、濃縮物の濃度としては、 約0.0001∼1重量%、好ましくは約0.001∼0.5重量%、より好ましくは約 0.01∼0.1重量%程度とするのがよい。 【0035】 20 さらに、動物用の老化防止食品は、例えば、家畜用飼料やペットフードとしてもよい。家 畜用飼料には、牛、馬、豚、羊、鶏などの飼料が挙げられる。ペットフードには、キャッ トフード、ドッグフード、ウサギ用フード、ハムスター用フード、モルモット用フード、 リス用フード、鳥用フードなどの愛玩動物などのペットフードなどが挙げられる。 【0036】 家畜用飼料またはペットフード原料としては、動物が食することができるものであれば特 に制限はなく、トウモロコシ、小麦などの穀類;サツマイモ、コーンスターチなどのデン プン類;米ぬか、ふすま、麦芽などの糟糠類;肉粉、魚粉、骨粉、血粉、血合肉、内臓な どの副産物;大豆粕、綿実粕などの植物種子粕類;ブドウ糖、砂糖、乳糖、果糖、キシリ トール、エリスリトール、ソルビトール、トレハロース、マルトースなどの糖類;加工澱 30 粉、各種澱粉類などの炭水化物;牛脂、魚油、大豆油などの油脂類;アーモンド、クリ、 ゴマなどの種実類;大豆、グリーンピースなどの豆類;マグロ、カツオ、アジ、イワシ、 エビ、タコ、ホタテ、魚粉などの魚介類;牛、豚、羊、鶏、ミートボーンミール、血粉な どの肉類;鶏卵、ウズラ卵などの卵類;大豆油、シソ油、綿実油、月見草油、パーム油、 牛脂などの油脂類;全脂乳、脱脂乳、ホエー、チーズ、発酵乳などの乳類;ニンジン、キ ャベツ、カボチャなどの野菜類;ダイズタンパク、コムギタンパクなどの植物タンパクエ キス;ミカン、リンゴ、バナナなどの果実類;マッシュルーム、エノキ、シイタケなどの きのこ類;ノリ、コンブ、ワカメ、スピルリナ、クロレラなどの藻類;ビタミンA、ビタ ミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチンなどのビタ ミン類;カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、マンガン 40 、亜鉛、銅、コバルト、ヨウ素などのミネラル類;バリン、ロイシン、リジン、トリプト ファン、フェニルアラニン、メチオニン、タウリンなどのアミノ酸類;リノール酸、α− リノレン酸、アラキドン酸などの脂肪酸類;キャベツ、にんじん、ごぼう、ほうれん草、 大豆、アスパラガス、ブロッコリー、サツマイモ、カボチャなどの各種野菜、バナナ、リ ンゴ、モモ、オレンジ、イチゴ、パイナップル、パパイヤ、チェリーなどの各種果実;エ イコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)などの抽出成分、例えば、食材のエ キス、合成フレーバー、天然フレーバーなどの香味剤類;酵母、牧草、セルロース類、ゼ ラチン、プロピレングリコール、酸類、クコなどの生薬類などが挙げられる。 【0037】 また、所望により甘味剤、色素、防腐剤などを配合することができる。甘味剤としては、 50 (14) JP 2004-2237 A 2004.1.8 ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、アスパル テーム、サッカリンナトリウム、ステビオサイドなどが挙げられる。色素、着色剤として は、種々のものが用いられるが、例えば赤色2号、赤色3号、赤色226号、黄色4号、 黄色5号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号、カロチン、カ ルサミン、カオリン、マイカ、ベンガラ、雲母チタンなどが用いられる。防腐剤としては 、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、ブチルパラベンなどが用いられる。 【0038】 本発明の家畜用飼料またはペットフードには、ハーブまたは/およびその処理物を一種ま たは二種以上含有させることができる。 ハーブまたは/およびその処理物の含有方法としては、公知の各種の方法が適宜採用でき 10 る。 家畜用飼料またはペットフードの形態は特に制限されるものではなく、ドライタイプ、ウ ェットタイプ、セミモイストタイプ、ビスケットタイプ、ソーセージタイプ、ジャーキー タイプ、粉末、顆粒、カプセルなどが挙げられる。本発明の家畜用飼料またはペットフー ドは各種形態に応じて、常法に従って製造することができる。 【0039】 本発明における家畜用飼料またはペットフード中のハーブまたは/およびその処理物の濃 度としては、動物の種類、動物の性質など、種々の因子により変動させることが可能であ る。通常、約0.001∼5.0重量%、好ましくは約0.01∼2.0重量%、より好 ましくは約0.1∼1.0重量%程度とするのがよい。 20 なお、本発明における家畜用飼料またはペットフード中のハーブの処理物に含有されてい る成分の濃度としては、食品の種類、食品の性質などにより適宜選択することができる。 家畜用飼料またはペットフード中のハーブの処理物、例えば、抽出物、濃縮物の濃度とし ては、通常、約0.0001∼1重量%、好ましくは約0.001∼0.5重量%、より 好ましくは約0.01∼0.1重量%程度とするのがよい。 【0040】 ハーブまたは/およびその処理物は、ヒトまたは動物用の老化防止医薬とすることができ る。 ハーブまたは/およびその処理物は、医薬で通常用いられている任意成分と共に配合して 医薬製剤とすることができる。任意成分としては、一般に製剤上許容される無機または有 30 機の一種、あるいは数種のビヒクル、担体、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、防腐剤、 安定剤、湿潤剤、乳化・可溶化剤・分散剤、pH調節剤、等張剤、甘味剤、芳香剤、着色 剤などを挙げることができる。このようなヒトまたは動物用の老化防止医薬は、その投与 剤形を特に制限するものではなく、例えば、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、カプセ ル剤、液剤、乳剤、懸濁剤またはシロップ剤などの経口剤などの種々の製剤形態をとり得 る。これらの投与剤は、この分野で通常知られた慣用的な製剤方法により製剤化される。 【0041】 錠剤の形態に成形するに際しては、担体としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム 、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸など の賦形剤、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセル 40 ロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結 合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナト リウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸 ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステア リン酸、カカオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリ ル硫酸ナトリウムなどの吸収促進剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、乳 糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの吸着剤、精製タルク、ステアリン 酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコールなどの滑沢剤などを使用できる。さらに、錠剤 は必要に応じて通常の剤皮を施した錠剤、例えば、糖衣錠、ゼラチン被包錠、フィルムコ ーティング錠、二重錠、多層錠などとすることができる。 50 (15) JP 2004-2237 A 2004.1.8 丸剤の形態に成形するに際しては、担体としては、例えば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、 カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末 、ゼラチンなどの結合剤、ラミナラン、カンテンなどの崩壊剤などを使用することができ る。 カプセル剤としては、例えば、常法に従い上記で例示した各種の担体と混合して硬化ゼラ チンカプセル、軟質カプセルなどに充填して調製することができる。 【0042】 さらに上記各製剤には、所望により、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤などの薬学 的に許容される添加物や他の医薬品を含有させることができる。 【0043】 10 製剤化に際しては、安定化剤を配合することが好ましい。安定化剤としては、例えば、ア ルブミン、グロブリン、ゼラチン、マンニトール、グルコース、デキストラン、エチレン グリコールなどが挙げられる。 【0044】 上記医薬製剤の投与方法は特に制限がなく、例えば、錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、 顆粒剤、カプセル剤は経口投与される。 【0045】 上記医薬製剤の投与量は、その用法、患者の年齢、性別その他の条件などに応じて適宜決 定される。上記医薬製剤中のハーブまたは/およびその処理物の濃度としては、特に制限 されず、広範囲より適宜選択されるが、通常、医薬製剤中に約0.001∼5.0重量% 20 、好ましくは約0.01∼2.0重量%、より好ましくは約0.1∼1.0重量%程度と するのがよい。 なお、上記医薬製剤中のハーブの処理物、例えば、抽出物、濃縮物の濃度としては、通常 、約0.0001∼1重量%、好ましくは約0.001∼0.5重量%、より好ましくは 約0.01∼0.1重量%程度とするのがよい。 上記医薬製剤は、1日約1回∼3回に分けて投与することができる。 【0046】 なお、ハーブまたは/およびその処理物として、例えば、ハーブ自体またはハーブの粉末 を、体重1kgにつき1日当たり約0.3∼1.5g摂取することのできる本発明の老化 防止食品または医薬を摂取することが好ましい。また、ハーブまたは/その処理物に含ま 30 れている成分として、例えば、ハーブ成分の抽出物を、体重1kgにつき1日当たり約0 .01∼0.07g摂取することのできる本発明の老化防止食品または医薬を摂取するこ とが好ましい。 【0047】 【実施例】 以下の実施例は、本発明の好ましい実施態様にすぎず、本発明の技術的範囲を何等限定す るものではない。 【0048】 実験動物として、生理的に進行する発育・発達・成熟・老化のうち普通のマウスと比較し て老化のみが早期に現われかつ不可逆的に進行する、老化促進モデルマウス(SAMP8 40 )を用い、以下の方法に従って、カンフェン、アネト−ル、オイゲノ−ル、ゲラニオ−ル 、シネオ−ルまたはチモ−ルを配合した飼料を前記マウスに摂取させたときの外見の老化 度の進行を抑制する効果および学習・記憶能力の衰退を防止する効果を調べることにより 、本発明のヒトまたは動物用の食品または医薬の評価を行った。 【0049】 実験動物は、生後9週齢の老化促進モデルマウス(SAMP8)を交配、妊娠、出産させ た仔マウス(胎児期投与群)と、生後6週齢のマウス(6週齢投与群)を用いた。 【0050】 飼料は、下記表に示す配合組成のAIN−93Gを基本飼料とし、これを与えた群をコン トロール群(Control)とした。コントロール(Control)群に対し、カン 50 (16) JP 2004-2237 A 2004.1.8 フェン(Camphene)、アネトール(Anethole)、オイゲノール(Eug enole)、ゲラニオール(Geraniol)、シネオール(Cineole)、チ モール(Thymol)をそれぞれ飼料1kg当たり0.2g添加したものをそれぞれカ ンフェン(Camphene)群、アネトール(Anethole)群、オイゲノール( Eugenole)群、ゲラニオール(Geraniol)群、シネオール(Cineo le)群、チモール(Thymol)群とした。また、下記表に示す配合組成の飼料AI N−93Mにもカンフェン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シネオール、チ モールをそれぞれ飼料1kg当たり0.2g添加した。 【0051】 生後9週齢の親マウスにAIN−93Gを基本とした7種類の飼料を与え、10週齢で交 10 配、妊娠、出産させ、仔マウスが6週齢になるまで親とともに飼育し、その後仔マウスの み別ケージに移し、13週齢になるまで親に与えたのと同じ飼料で飼育した群を胎児期投 与群とした。 また、生後6週齢のマウスにAIN−93Gを基本とした7種類の飼料を与え、13週齢 でAIN−93Mを基本とした飼料に替え、24週齢になるまで飼育したものを6週齢投 与群とした。 AIN−93Gと93Mは組成が少し違い、Gは成長用、Mは維持用で、13週齢になる とマウスは十分に成長し成人とみなすのでMを用いた。AIN−93Gと93Mの組成は 、米国国立栄養研究所から公表されている標準的な飼料組成に従った。胎児期投与群、6 週齢投与群それぞれ7群、計14群とし、1群あたり15匹で実験を行った。 20 【0052】 飼料の配合組成を下記表に示す。 【表1】 30 40 【0053】 飼育実験において、各マウス群間で体重および飼料摂取量に大幅な差が生じないことを確 50 (17) JP 2004-2237 A 2004.1.8 認するために、体重と飼料摂取量を測定した。 【0054】 胎児期投与群および6週齢投与群における各マウス群の体重の平均値の推移を下記表に示 す。 【表2】 10 20 【0055】 【表3】 30 【0056】 胎児期投与群で、飼育開始時のチモール群の体重が少なかったことで少し差を生じたが、 健康上、データに差は認められなかった。 【0057】 胎児期投与群および6週齢投与群における各マウス群の1日当たりの飼料の摂取量の平均 値の結果を下記表に示す。 【表4】 40 (18) JP 2004-2237 A 2004.1.8 10 【0058】 【表5】 20 30 【0059】 胎児期投与群は、カンフェン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シネオール、 チモール投与による有意な差は認められなかった。6週齢投与群は、18週齢でカンフェ ン群が低下しているが、これはカンフェン群で飼育中のマウスの内1匹が体調不良で死亡 したため、そのマウスの摂取量の急激な減少の結果生じたものである。これは、カンフェ ン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シネオール、チモール投与の原因ではな かったため、カンフェン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シネオール、チモ ール投与による差はないといえる。 40 【0060】 老化防止効果の評価 上記老化促進モデルマウス(SAMP8)の飼育実験を通して、6週齢投与群の外見の老 化度、および、胎児期投与群および6週齢投与群の学習・記憶能力の衰退の度合いを以下 の方法で測定して各群間で比較することにより、ハーブに含まれるカンフェン、アネトー ル、オイゲノール、ゲラニオール、シネオール、チモールの老化防止効果を評価した。 【0061】 外見の老化防止効果の評価 老化防止判定基準(grading score system:竹田 俊男、老化促進 モデルマウスの開発、難治疾患のモデルと動物実験、180、(1984)、ソフトサイ 50 (19) JP 2004-2237 A 2004.1.8 エンス社)に基づき、マウスの外見に現れる老化の度合いを評価する評価項目として、マ ウスをゲージから出した直後の行動(reactivity)、真上から手で捕獲を試み た際の反応(passivity)、毛艶(glossiness)、毛と皮膚の荒れ具 合(coarseness)、脱毛の程度(loss of hair)、皮膚のただれ (ulcer of the skin)、目の周辺のただれ(periophthal mic lesion)、角膜の濁り(cornear opacity)、角膜の傷( cornear ulcer)、網膜の濁り(白内障)(cataract)、背骨の屈 曲度(lordokyphosis)の11項目を設定し、6週齢マウス群について、各 評価項目ごとに老化の度合いを以下の基準により判定し、得られた11項目の評点を合計 して老化評価点とした。老化評点の平均値を下記表に示す。なお、老化度の測定は3週間 10 おきに行った。 【0062】 老化度の判定基準 a)マウスをゲージから出した直後の行動(reactivity) 0点.Young Adult(3−4ヶ月)に見られる状態。 1点.つま先立ち(ちょこちょこ歩き)または興奮状態。 2点.ゆっくりのそのそ歩く。 3点.動かない。お尻を押すと動き出す。 4点.全く動かない。 b)真上から手で捕獲を試みた際の反応(passivity) 20 0点.力強く、すっと逃げる。 1点.逃げ方が遅い。 2点.逃げない。首を掴んで仰向けにすると寝返る。 3点.仰向けで寝返らないが足を掴むともがく。 4点.足を掴んでも逃げようとしない。 c)毛艶(glossiness) 0点.真っ白でピカピカ(健康なYoung Adultの状態)。 1点.0と2の間。 2点.はっきりと艶がない状態。 3点.2と4の間。 30 4点.非常に汚れ切った状態。 d)毛と皮膚の荒れ具合(皮膚炎がある場合がある)(coarseness) 0点.毛玉全くなし。スベスベ。 1点.頭、目のあたりに毛玉あり。 2点.1の二倍程度(肩の辺りまで)。 3点.1の三倍程度(背中まで)。 4点.1の四倍程度(お尻まで、それ以上)。 e)脱毛の程度(腹部は薄いので背部で観察、妊娠マウスは明らかにハゲ)(losso f hair) 0点.全く脱毛がない。 40 1点.A.全く毛のない部分が頭の大きさ。 B.毛の薄いマウス(SAM−R/2など)。 2点.A.全く毛のない部分が全体の1/4以下。 B.毛の薄い部分が全体の1/2以下。 3点.全く毛のない部分が全体の1/4以上1/2以下。 4点.全く毛のない部分が全体の1/2以上。 f)皮膚のただれ(ulcer of the skin) 0点.全くなし。 1点.瘢痕(皮膚が白っぽく厚くなっている)。 2点.ズルズル赤いもの(ただれているもの)が頭の面積以下。 50 (20) JP 2004-2237 A 2004.1.8 3点.ズルズル赤いもの(ただれているもの)が全身の1/4以下。 4点.ズルズル赤いもの(ただれているもの)が全身の1/4以上。 g)目の周辺のただれ(periophthalmic lesion) 0点.変化なし。 1点.瞼が腫れている。閉眼および/または眼の周辺のみただれがある。 2点.ただれが鼻の先まで広がっている。 3点.ただれが顔全体に広がっている。 h)角膜の濁り(角膜が白く濁っている)(cornear opacity) 0点.変化なし。 1点.虹彩が見える。 10 2点.虹彩が見えにくい。 3点.反射光なし。 i)角膜の傷(角膜はザラザラ白く濁って艶がない)(cornear ulcer) 0点.変化なし。 1点.瞼のところに線条傷(眼裂部)。 2点.1と3の間。 3点.ほとんど角膜全体に広がっている。網膜反射光なし。 j)網膜の濁り(白内障)(cataract) 0点.白濁無し。網膜反射光あり。 1点.網膜反射光やや減弱。 20 2点.網膜反射光なし。 k)背骨の屈曲度(なでると首のところでひっかかる)(lordokyphosis) 0点.ひっかからない。 1点.やさしく撫でるとひっかかる。強くするとなくなる。 2点.強く撫でても無くならないが、尾尻をひっぱるとなくなる。 3点.どうしてもなくならない。 【0063】 【表6】 30 40 【0064】 カンフェン、アネトール、オイゲノール、ゲラニオール、シネオールまたはチモールを投 与した全群でコントロール群より低値を示した。特に、カンフェン群、アネトール群、ゲ ラニオール群、シネオール群、チモール群は有意に低値を示し、オイゲノール群もコント ロール群より低値を示した。この結果をグラフに示し図1とした。 【0065】 学習・記憶能力の衰退の度合いに基づく老化防止効果の評価 50 (21) JP 2004-2237 A 2004.1.8 上記各マウス群の学習能力および記憶能力を調べるために、胎児期投与群は6週齢、6週 齢投与群は10週齢でStep−through型受動的回避反応装置(図2参照)を用 いて、一回試行受動的回避反応試験、獲得試験、保持試験を行った。 【0066】 一回試行受動的回避反応試験 一回試行受動的回避反応試験は、一度与えた刺激を24時間後、どの程度記憶しているか を判定し、学習・記憶状態を検討する方法である。以下に示す方法で行った。 1日目 (a)待ち箱に1匹ずつ隔離し、暗室に1時間置いておく。その後、マウスを明室に入れ 、装置の床が750ルクスになるようにライトをつける。 10 (b)10秒後にギロチンドアを開け、マウスが暗室に入った時、すぐにギロチンドアを 下ろし、0.5mA、3秒間のフットショックをかける。 (c)元の待ち箱に戻す。 2日目 (a)待ち箱に前日と同様1匹ずつ隔離し、暗室に1時間置いておく。その後、マウスを 明室に入れ、装置の床が750ルクスになるようにライトをつける。 (b)開始からギロチンドアを開け、マウスが暗室に入った時間までを測定し、潜時とす る。 (c)300秒以上明室に留まる場合は、学習・記憶が良好なマウスとして実験を打ち切 り、潜時300秒とする。 20 (d)元の待ち箱に戻す。 【0067】 潜時300秒以上の基準潜時達成群を記憶良好群とし、それ以下を60秒毎に区切り全体 を100とし、各々の割合で示した。結果を[表7]に示す。 胎児期投与群は、コントロール群よりカンフェン群、オイゲノール群、ゲラニオール群、 チモール群で基準潜伏時達成率が高くなった。6週齢投与群は、コントロール群よりオイ ゲノール群、ゲラニオール群、シネオール群、チモール群で基準潜時達成率が高く、アネ トール群もやや高くなった。 【0068】 受動的回避反応試験における獲得試験 30 受動的回避反応試験における獲得試験とは、潜時300秒に留まるまでにショックを与え た回数を計算して、獲得回数とし、獲得回数により一度与えた刺激をどの程度記憶してい るかを判定し、学習・記憶状態を検討する方法である。以下に示す方法で行った。 【0069】 (a)一回試行受動的回避反応で検討したマウスを待ち箱に一匹ずつ隔離し、暗室に1時 間置いておく。 (b)マウスを明室に入れる。 (c)マウスが暗室に入った時点でギロチンドアを閉め、0.5mA、1秒間のフットシ ョックをかける。 (d)マウスが300秒明室に留まるまで、同じ操作を繰り返し続ける。 40 (e)この時のショックの回数を獲得試行回数とする。 【0070】 受動的回避反応試験で基準潜時300秒以上に達するまでに与えられた電気ショックの回 数で判定する。つまり、試行回数が少ないほど記憶良好群といえる。結果を[表7]に示 す。 胎児期投与群は、コントロール群よりカンフェン群が有意に試行回数が少なかった。また 、オイゲノール群、ゲラニオール群、チモール群も少なかった。6週齢投与群は、コント ロール群よりオイゲノール群、ゲラニオール群が有意に試行回数が少なかった。 【0071】 受動的回避反応試験における保持試験 50 (22) JP 2004-2237 A 2004.1.8 受動的回避反応試験における保持試験とは、潜時300秒に留まっているマウスの学習能 力がどの程度継続するかという保持能力を判定し、学習・記憶状態を検討する方法である 。以下に示す方法で行った。 【0072】 (a)受動的回避反応獲得試験で検討したマウスを待ち箱に一匹ずつ隔離し、暗室に1時 間置いておく。 (b)マウスを明室に入れ、装置の床が750ルクスになるようにライトをつける。開始 からギロチンドアを開け、マウスが暗室に入った時間までを測定し、潜時とした。 (c)元の待ち箱に戻す。 【0073】 10 保持試験は、受動的回避反応試験で基準潜時に達したマウスが、電気ショックを覚えてい る日数で判定する。初日に基準潜時に達しているマウスの匹数を100とし、その後1週 間毎に、基準潜時達成率を求めたものである。結果を[表7]に示す。 胎児期投与群は、コントロール群よりアネトール群が高い保持率を保ち、チモール群もや や高い保持率を保った。6週齢投与群は、コントロール群が6週目まで高い保持率を保っ ているが、長期におよぶ記憶保持になると、カンフェン群、ゲラニオール群、チモール群 が高い保持率を保った。 【0074】 【表7】 20 30 ++:良好、低値 + :やや良好、やや低値 − :効果なし 【0075】 また、イソオイゲノール、エストラゴール、カルバクロール、カルボン、カンファー、ク マリン、グリチルリチン、グリチルリチン酸、クルクミン、サピネン、サリチルアルデヒ 40 ド、シトロネール、シナミックアルデヒド、シメン、ジンギベレン、ツヨシ、テルピネオ ール、ネロール、バニリン、フェランドレン、ボルネオール、メチルシャビコール、メン トール、メントン、リナロールおよびリネモンにおいても外見の老化度の進行を抑制する 効果および学習・記憶能力の衰退を防止する効果を有する。 【0076】 【発明の効果】 フェニルプロパノイド系、モノテルペノイド系、セスキテルペノイド系、トリテルペノイ ド系、クマリン系、イソクマリン系、クロマン系、クロメン系、タロキン系、タンニン系 、リグナン系、特に、アネトール、オイゲノール、カンフェン、ゲラニオール、シネオー ル、チモールを含むハーブまたは/およびその処理物を含有するヒトまたは動物用の食品 50 (23) JP 2004-2237 A 2004.1.8 または医薬は、毛髪や皮膚の老化などの外見に現れる老化の進行を顕著に抑制する作用お よび老化による学習・記憶能力の衰退を顕著に抑制する老化防止効果を有する。 【図面の簡単な説明】 【図1】6週齢投与群の老化度を表したグラフである。 【図2】Step−through型受動的回避反応装置を示す図である。 【符号の説明】 1 暗室 2 明室 3 ギロチンドア 【図1】 【図2】 (24) JP 2004-2237 A 2004.1.8 フロントページの続き 7 (51)Int.Cl. FI テーマコード(参考) A61P 17/00 A61K 35/78 Q A61P 17/14 A61K 35/78 T A61P 17/16 A61K 35/78 U A61P 19/00 A61K 35/78 V A61P 25/28 A23K 1/16 304C A61P 27/02 A23L 1/30 B A61K 9/14 A61K 9/20 A61P 17/00 A61P 17/14 A61P 17/16 A61P 19/00 A61P 25/28 A61P 27/02 (71)出願人 000216151 天野実業株式会社 広島県福山市道三町9番10号 (74)代理人 100077012 弁理士 岩谷 龍 (72)発明者 八木 典子 京都府京都市左京区吉田下大路町49−5 (72)発明者 山本 愛二郎 京都府京都市西京区樫原田中町6−25 (72)発明者 河智 義弘 滋賀県草津市桜ヶ丘四丁目9−4 (72)発明者 高坂 嘉勝 京都府長岡京市今里2−13−5 エルコラゾン202 (72)発明者 安藤 實 滋賀県大津市衣川2丁目13−17 (72)発明者 本間 悦子 大阪府高槻市桃園町5−6−412 (72)発明者 土肥 貞夫 岡山県浅口郡里庄町里見4215 天野実業株式会社里庄第一工場内 (72)発明者 木村 一郎 岡山県浅口郡里庄町里見4215 天野実業株式会社里庄第一工場内 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA02 AA03 AA06 AA20 AB20 DD31 4B018 MD66 ME10 4C076 AA29 AA36 BB01 CC01 CC40 4C088 AB12 AB26 AB33 AB40 AB59 AB62 AB65 AB74 AB81 AB85 AB89 AC01 AC03 AC04 AC05 AC06 AC13 BA07 BA08 CA03 CA11 MA34 MA43 MA52 NA14 ZA01 ZA33 ZA89 ZA92