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エネルギースキャンのソフトのテスト

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エネルギースキャンのソフトのテスト
memo19990228
Memorandum
Date : 1999.02.28
From : 菖蒲敬久(千葉大)、木村寛規(千葉大)、 國方暢之介(千葉大)、 野田幸男(東北大)
Subject: エネルギースキャンのソフトのテスト
BL02B1で、X線のエネルギーを変えながら逆格子でのスキャンが出きるようにした。
現時点では、今まで作成したソフトを組み合わせたテストの段階であり、それほど便利には
作っていないが、実用的な意味では使用可能である。実験は1998.11.11∼11.16に行った
(課題番号1999A018)。テストのための試料としては、その前に使用した四角酸の単結晶
を用いた。
エネルギースキャンは、プログラム4-circle中のいくつかのコマンドを“バッチファイ
ル”を作って行うことで可能にした。また、エネルギースキャンに必要な幾つかのプログラ
ムを新たに作成した。最終的には、一つのコマンドでエネルギースキャンを行えるようにす
る予定である。以下ではその入力方法を示す。なお、この逆格子でのスキャンを行うために
は、4-circle中でUB matrixが決まっていることが必要である。また作業は4-circleウィンド
ウ内で行う。プログラム4-circleの使用法は、別のマニュアルを参照すること。
1. generalの窓から4-circleの窓に移る。
・generalを、画面上にある三角マークで終了させる。
・右クッリックで新しい窓を開く。この時、4-circleというメニューがあるので、それを選
ぶ。
・以下は、4-circleの窓で作業を行う。
2. 4-circleの窓での測定手順
1) バッチファイルの作り方
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memo19990228
/home/4-circle/trash>emacs file名.bat<リターン> で新たにemacsウィンドウが開く。
※ このシェルでのコピー、ペースト等のやり方
(1) コピーしたい最初にカーソルを持っていき [Ctrl]-space
(2) コピーしたい最後にカーソルを持っていき [Esc] w
(3) コピー先へカーソルを持っていき [Ctrl]-y
(4) 書きおわったら[Ctrl]-x、[Ctrl]-c、y で、バッチファイルが保存される。
(5) /home/4-circle/trash>chmod u+x ファイル名.bat <リターン> で、上記で作成した
バッチファイルが実行形になる。これを行わないとバッチジョブが行われない。
2) バッチファイルの中身
file名.bat というファイルには以下のコマンドを入力する。
eput 30.0 (1)
changeWL e 30.0 (2)
qago 3.9 0 0 (3)
qscan 3.99 0 0 0.001 0 0 21 1 (4)
eput 30.1 (5)
changeWL e 30.12
qscan 3.97 0 0 0.003 0 0 21 1
(以下略)
それぞれの意味は以下の通り:
(1) モノクロのエネルギー(波長)を設定する。
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(波長で入力するときには wput を使う)
(2) 4-circleで使用するファイル中のエネルギー(波長)の値を書き換える。
(波長で入力するときには changeWL w を使う。通常、モノクロの設定値と同じ値
にするが、補正があるのなら違った値でもよい)
(3) バックラッシュをとるために逆格子での移動を行う。
(不必要なら入れなくてもよい)
(4) 逆格子スキャンを行う。
(qmap等、各種のスキャンコマンドが使用できる)
(5) 上記(1)∼(4)のくりかえし
3. /home/4-circle/trash>ファイル名.bat <リターン> で、エネルギースキャンが行わ
れる。
4. データは/home/4-circle/trash/dir_name/に格納される。データー用のディレクトリー
は、必ず、/trash/ の下に作ること。適当な時期に管理者が消去します。格納先のディレ
クトリー(my_dir_name)やデーターファイルの名前(my_data_name)を自分用に変える時
は、次のようにuser.cfg というファイルの中身を変更します。
1. /home/4-circle/trash>emacs user.cfg <リターン>で、emacsのウィンドウを開く。
2. user.cfg 内の4行目(もし "data,check,1 : Data dir,name,number" となっていた
ら、「data、check、1」のところを,「my_dir_name, my_data_name, 1」と書き換え
る。
3. 書きおわったら[Ctrl]-x、[Ctrl]-c、y で、user.cfg を保存する。
4. /home/4-circle/trash>mkdir my_dir_name で、新たにディレクトリーを作成する。
5. /home/4-circle/trash>emacs number.cfg <リターン> で、emacsウィンドウを開
く。
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6. 数字を書き換える。書き込んだ番号からデータに番号が付加されて保存される。
7. 書きおわったら[Ctrl]-x、[Ctrl]-c、y で、number.cfg が保存される。
5. テスト実験の結果
このコマンド群で、四角酸の単結晶を使用し、400 反射のエネルギー依存性を測定
した。結果を図に示す。この物質では、400 反射はエネルギーに依存しないはずなので、
多重反射等がなければ、エネルギーによらず同じ強度になることが期待される。プログラム
は正しく働いているように見える。この一連の測定をするのに約30分かかった。
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