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最近の栃木県内ゴルフ場事情

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最近の栃木県内ゴルフ場事情
経済調査レポート
関東財務局
宇都宮財務事務所財務課
最近の栃木県内ゴルフ場事情(経営改善の取組)
ゴルフは、「紳士のスポーツ」として人気を博してきたが、最近には人気プロゴルファーの登場もあり、ゴルフ人気は続いている状況。なお、栃木県は、都心からの利便
性等もあり、ゴルフ場数は全国第4位となっており、トーナメントを開催するような著名なゴルフ場も所在している。しかしながら、栃木県内ゴルフ場の利用者数は東日
本大震災の影響もあり、平成23年度において前年比で約10%減少する等、厳しい経営環境にある。
栃木県のゴルフ場数は、都心からの利便
性もあり全国第4位
ゴルフ 場数ランキング
順位
都道府県名
ゴルフ場の数
1
北海道
169
2
兵庫県
167
3
千葉県
163
4
栃木県
139
5
茨城県
127
栃木県のゴルフ場の特徴
栃木県内ゴルフ場の利用者数は近年、
売上高の減少等もあり、ゴルフ場利用税
減少傾向
も近年、減少傾向
○南部地域
東北自動車道を利用すれば都心から約1時間で行けるア
クセスの良さもあり、「ゴルフ場銀座」と言われほど多数のゴ
ルフ場が所在。
○北部・東部地域
トーナメントが開催されるような著名なゴルフ場が多数所
在しており、最近では、2012年に、烏山城カントリークラブ
において、日本プロゴルフ選手権が開催されている。
※ 全国計 2,447 (平成24年1~3月)
(栃木県「栃木県税務統計」)
(栃木県「栃木県税務統計」)
(一般社団法人 日本ゴルフ場事業協会)
ゴルフ業界では、利用者増加のために、①次世代ゴルファーである若年層や初心者の参加機会の拡充、②ゴルフ場への親近感醸成等を目的としたイベントの開催、
③女性ゴルファーのための設備の改装やジュニア育成のための大会の開催等、積極的に普及拡大活動に取り組んでおり、栃木県内のゴルフ場においても、新たな層
の獲得を目指した取り組みやゴルフ場の特性を活かした各種の取り組みを行っているところ。
新たな層の獲得に向けた取り組み
東雲ゴルフクラブ(高根沢町)
(グループ企業の強みを活かした対応)
親会社が菓子製造販売の㈱シャトレーゼ(甲
府市)であることから、同社グループのゴルフ場
では、ランチタイムに同社の
製造するデザートを提供。
東雲GCでは女性客の占
める割合が以前の約1割
から約3割まで増加。
ゴルフ場の特性を活かした取り組み
鹿沼地区ゴルフ場協議会(鹿沼市)
(市町村と連携した取組)
鹿沼地区の13のゴルフ場が行政と一体と
なり、ゴルフ場をPRするため、マスコット
キャラクター「しかごるくん」をデザインした
ぬいぐるみを作成し、近隣の駅等でPR。
今後は、家族連れへのゴルフ
場の開放、ウォーキング会等の
開催を計画。
ファイブエイトゴルフクラブ(矢板市)
(農業生産法人を設立し、イチゴ等を販売)
鬼怒川カントリークラブ(日光市)
(大規模メガソーラーの導入)
ゴルフ場敷地の余剰エリアを見直すこととし、農
業生産法人を設立して、イチゴ等を栽培。上級
品種イチゴ「ロイヤルクイーン」を栽培し、
都内デパート等に出荷。
初年度の今期は約800万
円の売上を見込むと共に
オフシーズンの雇用も創出。
平成24年6月の台風により閉鎖されてい
た一部コースをメガソーラー事業に転換す
る予定。売電開始は平成26年秋以降とな
る見通しであり、工事
完成後の出力は北関東
最大級となる約15,000
Kwとなる見込み。
ゴルフ場は、広大な敷地を有し、そのポテンシャルも高く、多様な取組も可能であることから、今後の更なるニーズの掘起しや収益確保の新たな取り組みによる経営改
善を図ることにより、県内経済や地域の活性化にも寄与することが期待される。
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