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JTEKT CSR Report 2010
社 会 性 報告
Soci a l Re por t
つ な が りを 強 くす る こ とで 、
C S R の さら な る 充 実 へ 。
ジェイテクトの 事 業は 、
お 客 様 、取 引 先 様 、社 員 、地 域 社 会 、株 主・投 資 家 のみなさまなど、
さまざまなステークホルダーとの 関 わりの 中で成り立っています。
「 C S R 推 進 委 員会 」の 設 置 から 1 年 経ち、
C S R 意 識 の浸 透 が 進みつつあるジェイテクト。
今 の 私たちにとって大 切なのは 、
各ステークホルダーとのコミュニケーションを深 める中で、
「 C S R とは何か 」
「 社 会 のた めに 何が できるのか 」を考え、行 動し、
社 会 の発 展 へ の 貢 献を目指すこと。
各ステークホルダーと誠 実に 対 話を重 ねながら、C S R 推 進 に 努 める
私 たちの取り組みをご 覧ください 。
24
CSR Report 2 010
So cial Rep o r t
社 会 性 報告
2 0 0 9 年 度 活 動 の サ マリー
P 27
P 28
自工 程 完 結 活 動を推 進し、
中 国 現 地 法人を対象とした
仕事の質を改善。
「調達方 針説 明会」を開催。
P 27
Q C サ ーク ル 全 国 大 会 で
「感動賞」を受賞。
P 26-27
高 齢 者や女性が 働きやすい
P 28
職場環境づくりを推進。
P 34
精 神 系 休 業者 の 復 職 支 援
システムを改訂。
P 37
経 営の 透 明性をより高める
ため 、きめ 細 かな I R 活 動を
展開。
社 員とともに
取 引 先様 2 10 社を対 象とし
た研修会を開催。
地域社会とともに 取引先様とともに お客様とともに P 30 - 31
P 28
P 35-36
P 29-34
株 主・投 資 家 の み なさまとともに
P 37
P 35
国分工場が行 政 主催のフェ
スティバ ルに参画。
P 36
奈良県「 飛 鳥川ホタル 再生
プロジェクト」に参加。
CSR Report 2 010
25
社 会 性 報 告 | Social Report
お 客 様 と ともに
品質方針
基 本 的 な考え方
品質第一に徹し、
社 会 全 体 を お 客 様 と捉 えて
お客様の信頼と満足を得る商品を提供する。
ジェイテクトの製品は、一 般の方々にとって馴染みの薄い
ものです。しかし、
クルマ、鉄鋼、鉄道、航空・宇宙など、
さま
ざまな産業で使用されています。
たとえばEPS(電動パワーステアリング)
は、世界で5 割近
● お客様 の立場に立った判断と行動
● 最高の技術と技能に基づいた品質、安全、
そして環境にやさしいモノづくり
くのシェアを占めています。また風力 発 電 設備において
ジェイテクトの軸受が多く使われています。これらの例を
● 全員の創意と工夫による自工程品質のつくり込み
はじめ、
ジェイテクトの製品は、社会や環境問題と深く関
わっています。
開 発と生 産 準 備 に お け る
ジェイテクトは、
その社会的責任を強く自覚し、直接お取引
品 質 の 節 目( マ イル スト ーン )管 理 を実 施
のあるお客様はもちろん、
社会全体までもお客様と考え、
常
お客様からのご要望に応えられるよう、企画、設計、開発、
に技術と品質の向上に努めています。
生産準備から生産に至る各段階において、節目
(マイルス
トーン)管理を実施。各節目のアウトプットに対して必ず審
査を行い、
基準を満たした場合のみ次の段階へ進めること
で、要求品質を確実に製品へ反映しています。
品 質管理
品 質 方 針 と品 質 保 証 体 制
第 三 者 機 関 に よ る 審 査 を通じて 改 善
資料 - 01
「お客様第一」
を念頭に品質方針を定め、
さまざまな品質向
ジェイテクトは、品質マネジメントシステムの国際規格である
上活動に取り組んでいます。また、
この方針に基づいて品
ISO9001、自動車業界のISO/ TS16949、航空業界の
質保証体制を整備しています。
AS9100など、第三者機関による認証取得を積極的に推
進してきました。認証取得後も年2回の定期審査を通じて、
品質マネジメントシステムを定期的に改善しています。
資料 - 01 品質保証体制
取 締 役会・常 務 会・経 営 会 議
品 質 機 能 会議
品 質 管 理 部 長 会議
品 質保 証部
仕 組みの改 善
緊 急 対 策 委 員会
設 計部門
26
CSR Report 2 010
生 産 技術部門
各 工 場 品質管 理 部
品 質会議
工場 各部門
調達部門
品 質 監 査 改 良会議
地域別品質保証責任者
方針管理
グローバル展 開
グローバ ル品質会議
海外工場
品質会議
取引先様展開
関係会社
取 引 先様
Social Report | 社 会 性 報 告
お 客 様 とともに
TQ M 活 動 の 推 進
できるよう努めています。
また、
さまざまな活動の成果として、
「お客様第一」
「 絶え間ない改善」
「 全員参加」
を基軸とした
お客様から表彰を受けています。
TQM(Total Quality Management)活動を推進。経営
トップから社員一人ひとりに至るまで、
より効果的、効率的
に日々の業務を遂行できるよう改善に取り組んでいます。
また、現場の第一線では、職場の身近な問題を改善してい
く小集団活動
(QCサークル活動)
を通じて相互啓発、固有
技術の伝承を図っています。
TOP ICS
Q C サ ー クル 全 国 大会 で
レ クサスサ ー クル が「 感 動賞 」を受賞
2009年 7月3日、財団法人 日本科学技術連盟主催の
スタッフ部 門 に おける自 工 程 完 結 活動
「第 510 0 回QCサークル全国大会(京都)」でレクサス
自工程完結とは「品質は工程でつくり込む」
「 後工程に不
サークルが「感動賞」
を受賞しました。
良を流さない」
という考え方。
ジェイテクトでは製造部門だけ
この賞は、参加者全員が共感と感動を受けたサークル
でなく、
スタッフ部門(管理・間接部門)
においても自工程完
に与えられるもの。入社 3年目の若い社員がテーマリー
結活動を推進しています。品質の良し悪しを各職場で判断
し、一つひとつの仕事を手戻りなく進められるよう、手順や
ダーに抜擢され、
周囲とのコミュニケーションを重ねなが
ら品質知識を習得し、
大きな成果に結びつけたことが評
価されました。
環境を整備し、
仕事の改善や質の向上に取り組んでいます。
2009 年度の活動
事例展示会を各所で開催し、優れた取り組みを紹介するこ
とで、活動の促進と充実を図りました。
お 客様満足度 調査の実施
資料 - 02
主要なお客様を対象にお客様満足度調査を実施。浮かび
第5100 回QCサークル全国大会で感動賞を受賞したレクサスサークル
あがった課題を全社で共有し、
より早く、
より的確に解決
資料 - 02 2009年度の主な表彰
お客 様 名
表彰名
受賞企業
感謝状 品質管理活動
株式会社ジェイテクト
優良賞 品質ロスコスト低減提案
株式会社ジェイテクト
トヨタ自動車株式会社 高岡工場
感謝状 修理費低減活動
株式会社ジェイテクト
トヨタ自動車株式会社 広瀬工場
品質優良賞
株式会社ジェイテクト
マツダ株式会社
取引成績優秀賞
株式会社ジェイテクト
品質優良賞
JSSX
(中国:ステアリング生産現地法人)
トヨタ自動車株式会社
広汽豊田汽車有限公司(GTMC)
JAFS
(中国:ステアリング生産現地法人)
広汽豊田発動機有限公司(GTE)
品質協力賞
KLF
(中国:軸受生産現地法人)
Toyota Peugeot Citroen Automobiles Czech,s.r.o.
(TPCA)
グッドサプライヤー賞
JAPL
(欧州:ステアリング生産現地法人)
CSR Report 2 010
27
社 会 性 報 告 | Social Report
取 引 先 様とともに
基 本的 な考え方
中 国 現 地 法 人でも「 調 達 方 針 説 明 会 」を 開催
2010年度から中国現地法人においても取引先様への「調
公 正・公 平 な取 引 を推進
達方針説明会」
を開催。経
ジェイテクトは、取引先様をパートナーとして尊重し、
相互信
営方針をはじめ、安全確保
頼に基づいた発展・成長を目指しています。
や品質向上、
コスト削減の
「企業行動規準」
「調達理念」
において、
国籍、
企業規模、
取
推進、
グローバル化への対応、
引実績の有無を問わず、
オープンでフェアな取引を実践する
危機管理の徹底といった重
方針を明文化。
また、
公正かつ公平な参入機会を提供するた
要案件について説明し、理
めに、
ホームページに取引開始までの手順を公開しています。
解と協力をお願いしました。
遵法精神に基づき、公正、透明、
自由な競争ならびに適正な取引を行う
(ジェイテクト企業行動規準より)
調達理念
オープンでフェアな取引
国籍、企業規模、取引実績の有無を問わず、
オー
プンで公正かつ公平な参入機会を提供します。
調達基本方針
中国での調達方針説明会(2010年4月)
グリー ン 調 達 へ の取り組 み
ジェイテクトでは、持続可能な循環型
社会の構築を目指し、
全社をあげてグ
リーン調達活動に取り組んでいます。
その推進に向けて
「グリーン調達ガイ
ドライン」
を発行し、取引先様へ協力
相互信頼
取引先様との密接なコミュニケーションにより相互
の信頼関係を構築します。
共存共栄
取引先様との相互信頼に基づく相互繁 栄を実現
します。
長期安定的取引
継続取引を行うことで品質、価格、量、納期を満足
する安定調達を実現します。
グローバル調達
グローバル視点での最適調達を実現します。また強固
なサプライチェーンで国際競争力の向上を図ります。
連 携活動
をお願いしています。
グリーン調達ガイドライン
協 同 で品 質 向 上 を推 進
ジェイテクト協力会(※)では毎年「品質管理大会」
を開催し
ています。今後も、取引先様と情報や課題を共有し、
ともに
改善活動を行うことで、
さらなる品質向上を目指していきます。
01|2009 年度の「品質管理 大会」
協力会会員全 210社から約320人にご参加いただきまし
国 内 各 社 様 と調 達 方針・施 策 を 共 有
た。6 社の改善事例と、刈谷工場のQCサークルによる招
調達方針・施策の共有を目的に、取引先様を対象とした
待事例の発表のほか、QC活動活性化をテーマにした講話
「調達方針説明会」
を毎年開催。2010年3月23日に大阪
や、
スポーツジャーナリストの野崎靖博氏の講演会が行わ
国際会議場で開催された今回は310 社 380人にご参加
れました。
いただき、調達施策の重点方針として取引先様とジェイテ
クトが一体となった「生産基盤強化活動」
「コスト削減活
02|協力会への研修会を開催
動」の推進とともに、CSRの取り組み強化ポイントやリス
2010年1月、協力会210社を対象に研修会を開催。
「企業
ク管理強化について説明
のCO2 削減への取り組み」
「危機管理(新型インフルエン
しました。
ザへの対策)」
「 労務コンプライアンス」の3テーマで実施し
また、
年間を通して品質、原
ました。
価、技術開発などの面で優
※ジェイテクト協力会 取引先様 210社で構成。品質管理大会、研修会、講演会など
れた実績をあげられた取引
先様の表彰を行いました。
28
CSR Report 2 010
の活動を通して、会員相互の信頼関係の構築と、企業基盤の向上を目的としています。
調達方針説明会( 2 010年3月)
社 会 性 報 告 | Social Report
社 員 とともに
基 本的 な考え方
高 い モ チ ベ ー ション 維 持と能 力 向上
人材育成、評価、処遇の三要素を有機的に結びつけ、入
一 人 ひ とりが 働 き や すい 環 境 づ くり
ジェイテクトは、経営姿勢の一つとして
「人間尊重を基本に、
社から退社まで高いモチベーションを維持しながら能力向上
を図れるよう、各種人事制度を関係づけて構築しています。
明るく活力ある企業風土をつくる」
を掲げています。この考え
方のもと、人材育成や多様性の尊重、安全衛生などさまざ
配置(ローテーション)
評価
人材育成
人 育成
能力
資格を
中心として
福利厚生
支援
支援
組織
土を確かなものとしていきます。
力
能
モチベーション
員一人ひとりが働きやすい環境を整え、人を大切にする風
退職
支援
まな面からより良い職場づくりを推進しています。今後も社
労 使 関係
対 話 を 重 視し、相 互 信 頼 を構 築
入社
処遇
職位
給与
賞与
勤続
ジェイテクトは労使間の対話を重視しており、各種懇談会・
協議会など、全社および工場・事業部単位で、労使が直接
対話する機会を数多く設けています。労使は企業の発展と
社員の生活安定・向上を目指して意見を交換し、相互信頼・
相互理解を着実に築き上げています。
労使の対話の場( 2009 年度開催)
● 中央生産分科会( 2回)
● 工場生産分科会
● 中央労使懇談会( 1回)
● 事業場労使懇談会
● 労使協議会( 6回)
● 職場懇談会
V O I CE
[ 左 ]長谷川
[ 右 ]中川
慶輔(高等学園)
聖士(高等学園)
都道府県大会を勝ち抜いた若者
が技能日本一を競う
「 技能五輪・
いばらき大会」のメカトロニクス職
● 労使委員会( 5回 )
種の部で敢闘賞を獲得。
さらに 技 能を磨 い て 、
会 社 の 発 展 に 貢 献したい
人 材 育成
指導員のもとで一年間厳しい訓練を受けた成果が、敢闘
賞の獲得につながりました。今後もより高い技能の習得
人 材 育成 の 考え 方
ジェイテクトでは下記の3点を基本に、社員一人ひとりが達
成感を得ながら成長できるよう、体系的な人材育成 制度を
を目指し、挑戦を続けます。目標は賞の獲得だけでなく、
培った力を職場の生産性向上に活かし、技能のスペシャ
リストとして会社の発展に貢献することです。
構築しています。
1. 企業理念を理解し、経営目標を達成できる高い専門性・創造性、
卓越した技術を持ち合わせた人材を育成する。
2. 自主・自律的な行動により、常にやりがいを持って、
自らを高め、
自己実現できる革新的な人材を育成する。
3. 人権を尊重し、環境との調和に努め、
社会ルールを遵守する国際性豊かな良識ある人材を育成する。
CSR Report 2 010
29
社 会 性 報 告 | Social Report
社 員とともに
成 長 を 支 える 教 育 体 系
主な取り組み
● 外国人社員の採用
● 女性社員の活躍支援
01|事 技職社員の人材育成
● 期間社員の正社員化
● 障がい者雇用
各階層で必要な知識・スキルを習得する階層別教育、高度
● 育児・看護 介護者への就労支援
な専門知識・技術を習得する機能別教育、
それぞれの業務
● 定年後の継 続雇用
● 人権に関する各種啓発 など
に応じた能力を習得する職場別教育の三つの柱で構成。
雇用の維持
資格取得支援や自己啓発支援も行っています。
2009 年度も依然厳しい経営環境が続く中、配置転換、
02|技能職社員の人材育成
ワークシェアリングなどの対策を講じ、雇用の維持に努めま
ジェイテクト高等学園(※1)での教育を基本に、OJT(※2)に
した。期間社員の雇用調整にあたっては、
コンプライアンス
よる体系的な指導を取り入れ、高度技能者の育成に努め
を遵守して行っております。
ています。そのほかにも資格取得支援制度や各種検定制
社員の構成( 2 010 年3月末)
度などを整備しています。
男性
女性
合計
9,510
595
10,105
587
121
708
10,097
716
10,813
男性
女性
平均
17.1
16.0
17.0
正社員(人)
階層別教育の一覧と主な内容
期間社員など(人)
(*1)
研修名
基 幹職
事 技職
技 能職
主な内容
合計(人)
新任基幹職 R3 研修
「方針管理」
「日常管理」
「職場マネジメント」
「CSR」
新任事技職R4研修
「リーダーシップ」
「業務実施計画書の作成」
社員勤続年数(年)
事技職R5研修
「業務に必要な
コミュニケーション能力」
離職率(*2 )
事技職R6研修
「問題解決の手法と考え方」
事技職新入社員研修
「ジェイテクト社員としての
基礎知識と心構え」
新任CL研修
「マネジメントの基本と
業務実施計画書の作成」
新任GL研修
「QCの考え方に基づいた
問題解決手法」
技能職新入社員研修
「ジェイテクト社員としての
基礎知識と心構え」
0.8%
(*1)期間社員・パート・再雇用・嘱託の合計 (*2)自己都合退社率
女 性 の 活躍 を支援
性別を問わず社員の意欲と能力に合わせ、公正・公平に活
躍の機会を提供。具体的には、
女性総合職の採用や適性に
応じた職種変更、
女性の基幹職登用などに取り組んでいます。
P46 関連記事
仕事と育児の両立を支援
※1 ジェイテクト高等学園 ジェイテクトでは、優秀な技能系人材の育成に注力するた
めに、社内に「ジェイテクト高等学園」
を設けています。
※2 OJT On the Job Trainingの略。実際に仕事をしながら教育する方法。
育児休業制度や短時間勤務制度を導入し、仕事と育児の
両立を考える社員が安心して仕事に取り組めるようサポー
ト。2009年1月には、育児にともなう短時間勤務制度を従
人 権・機 会 均 等・多 様 性 の 尊 重
来の3 歳から小学校就学前の子どもにまで拡大するなど、
社員のニーズを積極的に取り入れています。
多 様 な 人 材 を活用
ジェイテクトでは企業行動規準において
「社員の人格と個
性を尊重し、可能性と働きがいを大切にする職場をつくり、
一人ひとりの豊かさを実現する」
と定めています。
多様な人材の活用を図るため、
さまざまな取り組みを進め
ています。
30
CSR Report 2 010
育児休業取得者数
(人)
28
25
20
22
23
'06
'07
21
15
10
5
0
'08
'09
(年度)
Social Report | 社 会 性 報 告
社 員とともに
高 齢 者 の 再 雇用
生き生きと働くことができる職域のさらなる拡大にも取り
定年退職後も高い就労意欲や豊富な知識・経験を持った
組んでいきます。
社員が継 続して働けるよう、2006年4月よりシニアパート
ジェイテクトと海外・
ナー制度を導入。2010年3月末現在、
安 全・衛 生・健 康
国内関係会社を合わせて496人の再雇用者が、
さまざまな
職場で引き続きその能力を発揮するとともに、次代を支える
職 場 の 安 全と、社 員 の 健 康 を 守 る た めに
担い手の育成にあたっています。
社員一人ひとりが生き生きと働き続けることのできる環境を
2009年度のシニアパートナー適用状況 つくるためには、職場の安全と心身の健康を守ることが不
対象者数(人)
希望者数(人)
[a]
再雇用者数(人)
[ b]
ジェイテクト
関係会社
213
28
再雇用適用率[ b /a]
337
可欠です。
ジェイテクトでは全社安全衛生方針を設け、
「全
245
社をあげて積極的な安全衛生活動を推進する」
という考え
241
を明確にしています。
約 98%
一 元 管 理 体 制 のもと、活 動を推 進
障 が い者 の雇用
資料 - 01
全社安全衛生方針のもと、
より安全、
より健康に働くこと
障がい者向け合同採用説明会などに積極的に参加し、
より
のできる環境づくりを計画的・体系的に推進するために、
多くの方に面談・応募の機会を提供できるよう努めています。
一元管理体制を構築しています。関係会社や海外現地法
現在、障がい者の方には現場作業補助員や一般事務員な
人を含め、
さまざまな活動を展開しています。
どを中心に活躍いただいています。今後は障がい者の方が
災 害ゼ ロ を目指し た 取り組み
障がい者の雇用状況( 2010 年3月末)
これまでジェイテクトでは、
リスクアセスメント(※3)
を軸にした
障がい者雇用人数(人)
209
法定雇用人数(人)
199
OSHMS(※4)による安全衛生活動を推進しています。
雇用過不足人数(人)
+10
※3 リスクアセスメント 危険性を調査し、適切なリスク低減対策を実施するための手法。
雇用率
※4 OSHMS Occupational Safety & Health Management System(労働安全
1.89%
衛生マネジメントシステム)
の略。事業場における安全衛生水準の向上を図ることを目的と
*雇用人数は、法に基づき重度障がい者をダブルカウント
( 二人)
しています。
して計画的かつ継続的に安全衛生管理を主体的に推進するためのシステム。
資料 - 01 安全・衛生・健康の管理体制
経営会議
全社安全衛生管理委員会[ 2回 /年 9、3月 ]
グローバル展開
設備安全設計委員会[ 1回 / 3カ月 ]
JTEKTグループ安全連絡会[ 1回 / 2カ月 ]
海外現法安全連絡会[ 2007年度∼ ]
事業本部別設備安全設計部会
JTEKT取引先様への情報展開[ 2007年度∼]
労災・メンタル問題検討会議
安全衛生推進会議[ 1回 /月 ]
各工場安全衛生委員会(12工場+3機能)
[ 1回 /月 ]
CSR Report 2 010
31
社 会 性 報 告 | Social Report
社 員とともに
2009 年度の活動
※2 KYT基礎4R訓練 KYTとは危険(キケン)のK、予知(ヨチ)のY、訓練(トレーニン
グ)
のT。4Rとは、4ラウンドのこと。危険予知訓練を4つの段階を経て、進めていくものです。
過去の災害を分析し、比較的多く災害が発生している設
備や作業を洗い出し、対策の推進と作業の標準化に重点
的に取り組みました。その結果、休業災害( ※1)の件数は
2008年度の 9件から2件へと大幅に減少。今後も災害ゼ
2009 年度 の 安 全・衛 生 に 関 する 取り組み
2009年度は主要施策として以下の項目に取り組みました。
ロを目指して安全活動を継続していきます。
0 1|労働安全衛生マネジメントシステムに基づく活動
労働災害発生頻度の推移
外部機関による労働安全に関する認定取得は、2007年
[休業度数率]
1.2
マネジメントシ
度までに全12工場で完了しています。以降、
全製造業
1.0
玉軸受・ころ軸受製造業
0.8
金属工作機械製造業
0.6
輸送用機械器具製造業
0.4
ジェイテクト
0.2
0.0
ステムに従って活動を継続しています。
外部機関による認定の状況
2009年度 東京、岡崎、刈谷工場で更新を実施。
'02
'03
'04
'05
'06
'07
休業度数率 =
'08
'09(年度)
休業災害件数
のべ労働時間
×
2010年度 奈良、花園、豊橋、徳島、田戸岬、東刈谷工場で更新予定。
100万
*グラフの2009年度の部分についてはジェイテクトの休業度数率のみを掲載しています。
02|安全な人づくり・場づくりの強化
日常安全活動
(安全専念タイム(※3)、
ヒヤリハット(※4)など)
※1 休業災害 ジェイテクトでは、休業1日以上の労働災害を休業災害と定義しています。
をリスクアセスメントへ徹底的に反映、改善の計画的推進
に取り組みました。
また、
過去に発生したトラブルを正確に把
安 全 衛 生 教育・訓 練
握することで、
それぞれの対策と作業の標準化を進めました。
安全衛生活動における重要な要件の一つとして、教育と
訓練を計画的に実施。主な教育としては、職位に応じた階
層別教育、職種に応じた特別教育など、主な訓練としては
※3 安全専念タイム 指差し呼称の実施状況、歩行ルール遵守状況、運搬車両走行ルー
ル遵守状況、作業ルール遵守状況を確認するなど、安全に特化して活動を行う時間のこと。
※4 ヒヤリハット 事故が起きそうな状況に遭遇した事例を収集・共有し、再発防止を図
る安全衛生活動。
KYT基礎4R訓練(※2)、危険体感訓練、技能反復訓練な
設備本質安全化の取り組みの推進
どを行っています。
作業の安全性を高め、労働災害を防ぐために、各種設備
主な教育( 2009 年度受講人数)
108
のルール
(規格)
を整備し、国内全工場と海外現地法人に
職長(G L)教育
58
展開しました。また、設備の安全レベル評価と、災害再発
新入社員教育
78
学園生教育
53
研削砥石取替え
71
アーク溶接
78
安 全管理者教育
階層別教育
特別教育
ロボット
低電圧取り扱い
振 動工具取り扱い
有機溶剤
その他
合計
32
CSR Report 2 010
防止として類似設備での対策に取り組みました。
設備本質安全のルール(規格)
化
項目
0
58
0
0
全豊田外来工事作業責任者教育
267
全豊田工事責任者教育
156
高所作業教育
308
感電防止教育
285
リスクアセスメント教育
102
1,622
残圧排気弁の設置位置
(残圧排気操作のしづらさ解消)
熱処理ガス配管配色
(ガス配管作業時の誤操作防止)
落下防止装置規格に
上下ローダーの落下防止策を追記
取り組 み内容
規格整備・展開
規格整備・展開
規格整備・展開
非常停止回路
(リスクに応じた非常停止基本回路
および機器を規格化)
モデルライン完了
Social Report | 社 会 性 報 告
社 員とともに
設備の安全レベル評価
トレス度(※6)、高ストレス者比率(※7)、
ともに低下しました。
項目
取り組 み内容
可動部・残圧・電気回路不備による
災害の撲滅
●
安全レベルクイックチェックシートによる
設備安全規格の適合判断
しかし、精神系疾患による新たな休業者については前年を
職場取り組みの推進
●
設備の安全レベル評価
●
見える化(レベルシール・
安全注意喚起シール表示)
上回っています。この要因には、仕事量が増えたことによる
ストレスや日常的に感じる不安が影響していることが考え
られます。今後も積極的に対策を進めます。
2 0 0 9 年度完了
平均ストレス度の年次推移
(点)
2 0 10 年度は 優 先 順 位を決 めて対 策 推 進
40
35
33.6
32.5
32.5
31.4
'06
'07
'08
'09
30
職場環境の向上
25
第Ⅲ管理区分
(法令上改善が必要な作業場)
の職場の騒
15
音を、2009年度は2職場
(11設備)
で改善。2012年度まで
5
20
10
0
に第Ⅲ管理区分をゼロにすることを目標としています。
(年度)
また、高齢者や女性の働きやすい職場環境づくりを推進す
るため、
2009年度は上肢点評価(※5)
を、
奈良、
花園、
豊橋、
東京、
田戸岬、
岡崎、
東刈谷工場で実施。
その結果、
改善が
必要な職場はありませんでした。
2006
対策職場数
2
8
5
2
6
5
7
(2) (58) (15) (11) (53) (59) (59)
(対策設備数)
職場数
(設備残数)
2.96
2009
2010
2.57
2.5
1.77
2
年度
2008
(%)
4
3
騒音第Ⅲ管理区分職場の改善
(目標:2 012年度ゼロ)
2007
高ストレス者比率の年次推移
2 011
2 012
26
19
18
16
12
8
0
(263)(205)(190) (170) (108) (59) (0)
*CSRレポート2009 発行時には2013年度ゼロを目標としていましたが、全社安全衛生
委員会においてより早く改善を進めることが決まり、2012年度ゼロに変更されました。
※5 上肢点評価 腕・手を使って行う作業が、身体にどれだけ負荷を与えるかを評価
すること。
1
0
ジェイテクトでは、社員一人ひとりの健康を心身両面から支
'07
'08
'09
(年度)
精神系疾患による新たな休業者の状況
新休業日数
新休業者数
(人)
(日)
100
5,000
4,283
4,192
78
4,000
80
3,000
60
2,000
心 と体 の健 康づ くり
'06
1,983
1,321
2,331
1,000
0
63
48
48
40
24
20
'05 '06 '07 '08 '09(年度)
0
'05 '06 '07 '08 '09(年度)
援するため、生活習慣病予防の活動やメンタルヘルス活
動など、
さまざまな活動を推進。2009年度は精神系休業者
の復職支援システムを改訂し、復職におけるサポート体制
を強化しました。
※6 ストレス度 ストレス度=抑うつ尺度。調
査時のストレスと心の状態を表しています。ス
トレス度50点以上の者を高ストレス者と呼ん
でいます。60点以上の場合、
うつ病の疑いが
ストレス度
健康群
(点)20
40
高ストレス者
50
80
あります。
01|心 の健康づくり
※7 高ストレス者比率 ストレス調査票を提出した社員数に対する、
高ストレス者数の割合。
うつ病の発症予防を主眼とした、
メンタルヘルス対策を積
極的に推進。
その結果、2008年度と比べて社員の平均ス
CSR Report 2 010
33
社 会 性 報 告 | Social Report
社 員とともに
[ 2009 年度活動内容 ]
02|過 重労働対策
基幹職メンタルヘルス教育Ⅱの実施
長時間労働者の健康管理のために、医師による面接指導
近年急増している新型うつ病の予防と対応、
また復職支援
が事業者の義務となっています。面接の場面では、産業医
方法の習得を目的とし、全事業所でテレビ会議にてメンタ
が疲労の状態や仕事の状況を確認し、疲労が蓄積してい
ルヘルス教育を実施。基幹職 950人が参加しました。
ると判断された場合には、翌月の残業制限や生活面での
指導を実施しています。
メンタル不全者の早期発見・対応
本人あるいは職場からの相談に対してカウンセリングを実施
長時間労働者健診を受けた社員数の推移
したり、
必要に応じて職場巡回相談を実施したりすることで、
一斉退場日の設定や、業務効率を向上させる意識の浸透
メンタルケアの早期対応を行っています。
により、
残業時間を削減。2008年度と比較し、
2009年度は
長時間労働者健診を受けた社員数を大幅に減らすことが
復職支援システムの改訂
できました。
厚生労働省が策定した
「事業場における労働者の心の健
基幹職
康づくりのための指針」に基づいて、心の健康問題により
一般社員
2008年度 約 2,640人(平均220人/月)
2008年度
約1,290人
(平均107人/月)
2009年度
2009年度
316人(平均26人/月)
休業した社員の復職支援を実施しています。
2,092人(平均174 人/月)
うつ病休業者の復職後の再発率は49%、
うち76%が3カ月
未満に再発しているという社内調査結果をふまえ、復職支
03|体の健 康づくり
援システムを改訂しました。改訂後、復職者の再発はゼロと
生活習慣病をはじめとする疾病の予防、早期発見・早期治
なっています。
療を重視し、
社員の健康管理を積極的にサポートしています。
復職支援システム 改訂のポイント
復職判定基準を明確にし、出社判断
慣らし期間を廃止することで、不安定状態での出社による悪化を防止。
関係者間の連携を密に
主治医との連携、
本人による行動・体調の記録と提出、
職場の連絡調整
などをきめ細かに実施。
主治医 の復職許可(文書:就業診断書)
が出ていること
●
職場 の受け入れ態勢が整っていること
●
睡眠や生活のリズムが整っていること
●
不安や抑うつ感が改善されていること
( 病気が寛解し、
かつ安定していて就労による悪化のおそれがない)
2カ月後
集団
保健指導
6カ月後
一般社員
集団指導(グループワーク)
基幹職
メールによるフォロー
集団
保健指導
メ ールによるフォロ ー
●
初回指導
個別指導
本人に復職 の意志があること
特定保健指導内容
動 機づけ 支 援
●
に掲げ、積極的に取り組んでいます。
メ ールによるフォロ ー
※以下の要件を満たしている場合復職可とする
員の中に徐々に定着。
「脱メタボリックシンドローム」
を目標
メ ールによるフォロ ー
復職判定基準
2008年4月よりスタートした特定健診・特定保健指導は、
社
積極的支援
再発時の対応を追加
産業医の判断に基づき、会社が休業指示。
特定保健指導
評価
個別指導
評価
2009 年度保健指導の実施状況
すべて目標値を達成しています。
●
業務遂行に必要な注意力・集中力が回復していること
●
一人で通勤ができること
●
1日8時間、週5日勤務が可能であること
特定健診
特定保健指導
改善者
対象者(人)
[a]
5,902
1,945
1,701
受診者・受講者(人)
[ b]
( 決められた始業・終業時間に出退社できること)
●
34
通院・服薬が確実にできていること
CSR Report 2 010
受診・受講率
5,902
1,701
510
実績[ b /a]
100 %
87%
30%
目標値
80 %
45 %
10 %
社 会 性 報 告 | Social Report
地 域 社 会とともに
基 本 的 な考え方
来場者からは
「普段クルマに乗っていても見ることができな
い部品を見ることができて大変よかった」
などのご意見をい
地 域 から 信 頼 される 企 業 を目指して
ただきました。
ジェイテクトは地域社会の一員としての責任を自覚し、地域
住民や行政から愛され、
信頼された上で発展することを目的
親 睦 を深 める「 工 場 フェス ティバ ル 」
としたさまざまな活動を推進しています。
「CSR推進委員会」
社員と家族、
地域のみなさまとの親睦を深めるために、毎年、
の下部組織である
「社会貢献ワーキンググループ」
が主体
各工場で企画・開催し、
ステージショー、
ゲーム、社員による
となり、企業行動規準で示す「良き企業市民として社会貢
模擬店販売などを行います。2009年度は10工場で開催し、
献活動を積極的に推進する」
という活動方針に基づき活
のべ 2 万人の参加がありました。刈谷工場では収益をすべ
動を充実させていきます。
て地域の福祉活動に寄付しています。
コ ミュニ ケ ー ション
国分工場は行政主催のフェスティバルに参画
国分工場では行政主催の「柏原市民総合フェスティバル」
全 工場 で「 地 域 懇 談 会 」を 開 催
に参画しました。体育祭への参加やソーラーカーの展示、
バ
それぞれの工場において、定期的に周辺地域や行政の方
レーボール部によるバレーボール教室の開催、送迎バスの
をお招きして
「地域懇談会」
を開催。
この懇談会では、環境
貸し出しなどを行い、
約1万2,000人の来場者と交流しました。
保全活動に関する実績報告や工場見学、意見交換などを
通じて地域との良好な関係を築いています。2009年度は全
工場で合計230人の方に出席していただきました。
P 55 関連記事
柏原市民総合フェスティバル(国分工場) バレーボール教室(国分工場)
地域懇談会(東刈谷工場)
地 域 社会貢献
環境ツアー
(徳島工場)
全 工 場 で地 域 美 化 活 動を実 施
「 の ぞ い て み ようモノづ くりの 現 場 」
に よる 交 流
「のぞいてみようモノづくりの現場」
は、地域のみなさまにモ
ノづくりの現場(工場)
を肌で感じていただき、交流を深め
社員の環境意識の向上を目的とした地域美化活動を毎年
実施。工場周辺の清掃活動に社員が積極的に参加し、地
域との共生を図っています。2009年度は全12 工場で実施
しました。
るためにトヨタグループ
地 域 社 会 へ の ボ ラ ン ティア 参 加
7社によって2000年に
スタートしました。以来、
ジェイテクトの社員は、
さまざまな地域貢献活動へ積極的
継 続して開催し、2009
に参加しています。今後も情報提供や事例紹介などを通し、
年度は花園工場で38人
社員が自発的にボランティア活動ができる風土づくりに努
の方をお招きしました。
のぞいてみようモノづくりの現場(花園工場)
めていきます。
CSR Report 2 010
35
社 会 性 報 告 | Social Report
地 域 社 会とともに
01|「飛鳥川ホタル再生プロジェクト」に参加
ら守る」
という意識のもと防火対策を実施。また、
自主活動と
奈良県明日香村ではNPOが中心となり、
ホタル再生をキー
ともに地域 の消防行政の指導のもと、防火管理を推進して
ワードに、
飛鳥川の歴史的景観と自然生態系が調和したま
います。
ちづくりを目指したさまざまな取り組みを行っています。
取り組みの一環として2009年11月8日に開催されたイベ
東京工場が合同防災訓練に参加
ントに奈良工場の社員が参加し、
ホタルの生態系調査に
2009年 6月5日、東京工場が大規模危険物施設相互応
協力しました。
援協定(※)に基づき、
合同防災訓練に参加しました。
ボランティア参加者(奈良工場)
活動風景(奈良工場)
合同防災訓練(東京工場)
合同防災訓練(東京工場)
※大規模危険物施設相互応援協定 この協定は警視庁福生署管内で、消防法で
02|「第13回JTEKTチャレンジカップ」を開催
規定される大規模な危険物施設を有する6社が協定を結び、万一の災害時、消火用資
器材などの提供を相互に行うためのものです。
青少年育成を目的としたサッカー大会「 JTE KTチャレンジ
カップ」
を毎年開催。今回は2010年2月13日・20日に開催
し、刈谷市の小学校から27チーム約300人の選手が参加
地 域 社 会 と 一 体となった 交 通 安 全 活 動
しました。
ジェイテクトのサッカー部員が審判員としてボラン
ジェイテクトは自動車関連企業の一員として、交通安全活動
ティア参加し、小学生との交流を深めました。
を推進することは大切な社会的責任の一つであると考えてい
ます。地域のみなさまや自治体、警察、協議会と協力し、交通
安全立哨をはじめとしたさまざまな交通安全活動を積極的に
推進しています。
工場フェスティバルで交通安全ブースを設置
開会式
試合風景
花園工場では工場フェスティバルで
交通安全ブースを設置。飲酒状態
防 火 活 動・交 通 安 全 活 動
を疑似体験できる特殊なゴーグルを
来場者につけていただき、飲酒運
防火活動 の推進
転の危険性を啓 発する活 動を行
地域から信頼される企業であり続けるために、防火は重要な
活動と位置づけています。各職場では「自分たちの職場は自
防災訓練(亀山工場)
36
CSR Report 2 010
防災訓練(田戸岬工場)
いました。
酒酔い運転体験(花園工場)
社 会 性 報 告 | Social Report
株 主・投 資 家 の み なさまとともに
基 本 的 な考え方
株 主 の 状 況と利 益 還 元
株式保有者の状況
透 明 性 の 高 い 経 営 を目 指して
ジェイテクトは、企業行動規準の 一つとして
「株主はもとよ
2010年3月末現在の発行済株式総数はおよそ3億2,140万
り、広く社会とのコミュニケーションを図り、企業情報を公
6千株で、株式保有者の内訳は以下の通りです。
正に開示する」
ことを掲げています。この考え方のもと、経
株式保有者の分布状況
営の透明性を確保し、株主・投資家のみなさまとの長期的
な信頼関係の構築に努めています。
自己株式
個人その他
0.1%
102,421千株
金融機関
7.8%
9,149 千株
証券会社
外国法人
など
情 報 開 示とI R 活動
金融機関
20.0%
き め 細 か な I R 活 動 を展 開
その他国内法人
31.9 %
その他国内法人
37.4 %
経営に関する情報開示については、
法定開示や適時開示
のルールの遵守はもちろん、
経営の透明性をより高めるため、
外国法人など
64,322 千株
個人その他
25,087 千株
244 千株
自己株式
321,406 千株
合計
証券会社
2010年3月末時点(千株未満切捨て)
2.8%
公平で適時・適切な自主的開示に積極的に取り組んでいます。
120,181千株
また、
きめ細かなIR 活動を
展開。毎年 6月に開催する
業 績 と利 益 還 元
定時株主総会では、説明
資料 - 01
内容をビジュアル化するな
2008年秋の金融危機の影響を受け、2009年度の連結売
ど、
わかりやすい情報 発信
上高は7,696億円と、前年比 24.3%の減収となりました。
に努めています。
第109回定時株主総会の様子
連結営業利益は4億円(前年度は223億円)
、連 結経常
損失は2億円、連 結当期純損失は事業構造改善費用など
主なIR活動
の計上により194億円となりました。
その結果、年間配当金
● IR決算説明会・スモールミーティングの開催
前期に比べ6円の減配とさせていただ
は1株につき11円と、
● 個別訪問
● 工 場見学会
● アニュアル・レポートの発行
● ホームページでの情報開示
きました。2010年度はグループの総力を挙げ、経営環境の
変化に迅速かつ柔軟に対応できるよう尽力してまいります。
資料 - 01 ジェイテクト株価の推移
一株あたりの配当金の状況
2,400
2,200
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
月間最高値
月末終値
月初始値
月間最安値
出来高
(千株)
60,000
55,000
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
(円)
2007年度
2008/4
2008年度
2009/4
24
19
20
15
株価
2007/4
月間最高値
月初始値
月末終値
月間最安値
(円)
25
10
5
13
15
10
17
6
11
9
6
年間配当
期末配当
9
11
11
6
中間配当
5
0
'05
'06
'07
'08
'09
(年度)
2009年度
CSR Report 2 010
37
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