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学校だより第3号 - 富山県立富山聴覚総合支援学校
学校だより 平成27年3月13日発行 第3号 富山県立富山聴覚総合支援学校 富山県富山市下奥井1-9-56 TEL (076)441-9172 FAX (076)441-9188 E-mail toyamat-ed@tym.ed.jp URL http://www.tym.ed.jp/sc370/ 休眠打破ー冬の寒さに耐えてこそ花は咲く 教頭 古来、「冬来たりなば春遠からじ」と言うが、 何故梅も桃も桜も、咲く時期を知るのだろう。 自然の摂理は神秘的であるといつも思う。人 間は、季節の移ろいを動物や植物の活動か ら知るのだが、植物、とりわけ早春の花は、 咲く時期をどうして分か るのであろう。 2月中旬、富山の山 里に蝋梅が咲いた。ま だ、雪が多く残るのにで ある。黄色い花は、まるで蝋細工のようで、そ の香りは強い。土壌はあまり選ばず、かなり 日陰でもよく育つ丈夫な花木である。 2月下旬、花屋の店先 に桃の花が並んだ。淡い 紅色の蕾が膨らんでい る。桃の花は、春の季語 である。五弁又は多重弁 で多くの雄しべを持ち、花柄は直接枝に付い ているように見える。日当たりと排水のよい場 所で育つ病虫害の多い花木である。 3月、桜開花・満開予想が発表された。今 平成26年度 大嶋 淳子 年は、平年並みか早く咲き、 富 山 は 、 4月 5日 である と い う。驚 くことに、花芽 は前 年の夏に既に形成されると いう。その後「休眠」状態に なり、秋から冬にかけての 一 定 期 間 、 低 温 に さ ら され る こ とで 眠 り か ら 覚 め、開花の準備を始めるのだという。これを「休 眠打破」という。そして、春を迎え、気温が上昇 すると花芽が生長して、開花するのだ。 私は、学舎を巣立っていく卒業生の様が、こ の休眠打破のようだと思わずにはいられない。 長い人で15年間、短い人で2年間と長短の差 はあるが、夏の暑さにも冬の寒さにも負けず、よ く体を動かして心身を鍛え、よく考えて頭を賢く、 そして、佳き日を迎えたのである。果たして、土 壌はどうであったろうか。日向は、水は、どうで あったろうか。巣立ちを見送る我々教師は、この 季節にいつも思う。「自ら育つ花芽に、自分は何 をしたのだろう」と。 「休眠打破」ーどうか、美しく咲いてほしい。 学校アクションプランとその評価 重 点 課 題 主体的な学習態度・生活態度の育成(高等部) 学習活動 達成目標と評価 課題解決のために考え努力する学習態度・生活態度の定着 B 各自設定した到達目標(時間・内容)の達成率 80%以上 重 点 課 題 進路指導の充実 進路支援 ①就業体験の評価表が前回より伸びた生徒の割合 80% A 達成目標と評価 ②中学部、高等部の進路相談の進学相談の実施 5回以上 重 点 課 題 読書活動の充実 特別活動 達成目標と評価 ①幼・小部 読書に関わる行事の実施 ・幼稚部 : 毎月1回以上 ・小学部 : 年間 8回以上 B ②中・高等部 生徒の読書冊数 ・学期に全員 2冊以上 ・昨年度より読書冊数が増えた生徒の割合 70%以上 重 点 課 題 学校課題解明に向けた研究及び研修の実施と学部間の連携 研 修 達成目標と評価 ①研修会・授業検討会に満足した教員の割合 AとBで70%以上 A(満足)B(まあ満足)C(やや不満)D(不満) B ②学部間における合同研修会の回数 年間3回以上 ※ 詳細については、ホームページをご覧ください。 幼稚部は冬も元気いっぱい!! <2月12日 を取られながら登った り、お尻 で滑り降りた 校外学習> 幼稚部では、雪を求めて冬の校外学習を行いまし り、ダイナミックな活動 た。目指すは芦峅寺の立山青少年自然の家です。雪 はとても面白かったで の林道を進むと、一面真っ白の世界に到着しました。 す。ふわふわの新雪 2メートル超えの雪は建物の屋根近くまで積もり、雪 に飛び込んだり、誰も歩いていない所を膝ま の多さに圧倒されました。スキーウエアに着替えた子 で雪に埋もれて進んだり、所員の方にうさぎの 供たちは所員の方の話に目を輝かせ、うれしい気持 足跡を教えてもらったりもしました。子供たち ちを隠せない様子でした。 の顔は生き生きとして勇ましく、怖がる子供が 午前の一つ目の活動は尻 一人もいなかったことは驚きでした。 滑りです。肥料袋に座り、足を 午後からは、チューブそりで迫力満点の体 上げるとスルスルと滑り出しま 験をしました。滑り降りるたびに大きなそりを す。みんな上手にバランスを 引っ張って坂を上り、何度も何度も飽きること 取り、どんどん距離を伸ばしま なく楽しみました。 した。ウルトラマンのように腹 冬の自然に親 這いで滑ったり、お友達を誘って連結して滑ったりし、 しみ、思いっきり 最後は5人滑りも大成功でした! 雪あそびを楽しん 次に「トントンの森」へ散歩に出掛けました。雪に足 小 学 部 <クラブ交流活動> 奥田北小学校のクラブ活動に、4年生以上の 児童が年間10回程度参加しています。 今年度は、卓球、陸上・ボール、ゲーム、工作 の各クラブに分かれて参加しました。 だ一日でした。 ムワークがよかったので悔いはありません。 (11月) ・将棋はA君が強くてぼくもみんなもなかなか勝 てませんでした。次は、飛車を使った戦略を考 え、A君に勝ちたいです。(11月) 小 学 校 で 大 勢 の 友 達 と ク ラブ 活 動 を す る の は、コミュニケーションを含め、なかなか大変だと クラブ交流3年目となった6年生はどのような 思います。しかし、それ以上に本校の子供たち 思いをもって参加したのか、子供たちのコメント が、同年代の小学校の友達から受ける刺激や思 をいくつか紹介します。 いは、他の場では得難いことです。 ・小学校の6年生と走る勝負をして勝てるぞ!と 奥田北小学校とは、クラブ交流活動の他、学 思ったけれど、ぼくよりも速い人がいてびっくり 年交流、自画像大会の参加、学習発表会の予行 しました。(6月) 練習の見学など、年間を通じて交流をしていま す 。 ・卓球は得意だけれど、小学校には上手な友達 この交流活動は36年間続いています。これ が多くて驚きまし は、子供たちを受 た。(10月) け入れてくださる ・ハンドボールの試 奥田北小学校の 合では、わたしの ご理解とご指導が チームは惜しくも あってこそだと感 負けたけど、チー ~陸上・ボールクラブ~ 謝しています。 ~工作クラブ~ 中 学 弁論大会 部 2月12日(木)に弁論大会が行 書き初め大会 わ れ ま した 。今 年 は 、40回 の 節 目 1月8日(木)に書き初め大会を行いました。1年生は「夢の 実現」、2年生は「奈呉の海」、3年生は「文武両道」の各 課題に取り組みました。冬休みの練習の成果を発揮し、手本を よく見て、集中して書きあげました。どの作品も甲乙付けがたい 力作でした。 となる大会で、弁論大会の長い歴 史を感じつつ、生徒7名が家庭や 学 校 生 活 の なか の 経験 か ら感 じた こと、考えたことでテーマを設定し て原稿を書きました。発表では、自分 の思いを練習を重ねた話し方、表 情、手話表現で一生懸命に論じま した。 百人一首大会 1月22日(木)に百人一首大会を行いました。平氏と源氏の 2チーム対抗3回戦制で、取った合計枚数での戦いは白熱した ものとなりました。僅差で平氏が勝 ちましたが、勝負を競うだけではな く、大会を通して、百人一首の歌の 意味や作者の気持ちの理解を深め ることができました。 高 等 <交流学習> 部 <課題研究発表会> 1月29日(木)、龍谷富山高校福祉コースの2 2月12日(木)、課題研究発表会が行われまし 年生23名を本校に迎え、交流学習を行いました。 た。専門教科「課題研究」では、年間を通して課題 互いの学校紹介で関心を深め、手話紹介では、挨 を設定し、計画を立て、課題解決に向けて研究を 拶やスマホに関する手話を一緒に練習しました。 龍谷富山高校の生徒さんから富山県に関するク イズを出してもらったり、筆談や身振りを交えて握 手や挨拶を交わしたりするうちに、どんどん和んで いきました。また、両校生徒が混ざったチームでの ソフトバレーボールを楽しみました。 同年代の生徒との交流は、生徒の視野を広げ るよい機会となりました。 進めていきます。当日は、研究成果をパワーポイ ントで作成したスライドを使ってプレゼンテーション しました。 研究内容は、産業工芸科「生活に自然に収まる 陶芸-自宅環境を意識して陶芸を作る-」、生活 情報科「学習発表会の模擬店で消費者のニーズ に応える商品の開発」、機械科「ピンボールマシン の製作」でし た。 各科それぞ れ特色ある発 表となりまし た。 図書・教育情報部 <読書週間 保 小学部> 児童全員が読書感想文や読書感想画に取り組み ました。それぞれが思い思いに興味や感動を表現 し、楽しい作品となりました。作品は、掲示し、全校 の人に見てもらいました。 図書委員会で企画した読書集会では、図書委員 が、新刊図書の中から、各学年に合った本を1冊ず つ選び、本の紹介をしました。また、図書室の本に 関 す る ク イ ズ を 、 絵 入 り カ ー ドを 使 っ て 出 題 し まし た。図書委員それぞれが、 1年生から6年生まで楽し めるように、活動を工夫し たことで、読書集会の後の 本の貸し出しでは、紹介し た本やクイズを出した本に 人気が集まりました。 総 務 健 部 1月26日 (月 )~30日(金)の給食週間 では、 栄養職員や炊事員の方に感謝を伝える「ミニ集 会」をはじめ、幼児児童生徒そして全職員が一 同に会する 「ふれあい会食」 を行いました。また 、 生徒会保健委員会が中心になり、もうすぐ開業 する北陸新幹線にちなんだ通過県ご当地クイズ を毎日行ったり、給食献立に子供たちが食べた い各県の郷土料理を取り入れてもらったりして 充実した1週 間を過ごしま した。 部 卓 球 部 <大会結果> 今年度も多くの方に教育振興会に入会して い た だ きました。皆 様の ご厚意 は、学校 行事 や 生徒 の活動に活用させていただ きました 。 ★今年度の賛助会員 個人(同窓会、旧職員) 76 件 法人(企業等) 27 件 ★主な事業 卓球部(卓球ボ-ル、各種大会参加費、 全国聾学校卓球大会交通費補助) スキー学習指導員費 卒業記念品 等 ありがとうございました。 2月7日(土)に行われた富山市卓球選手権大会 (中学生)では、2年生、1年生男女合わせて4名の 生徒が参加しました。残念ながら1回戦で敗退しま したが、他校生徒との真剣勝負、練習のなかで、個 々の課題が明らかとなった大会でした。今後に期待 しま す 。 <富山地区高等学校強化練習会> 平成26年度富山地区高等学校卓球部合同強化 練習会(女子の部)がに2月8日(日)開催され、他 校の選手との実戦的な練習や試合を通して、自己 の課題を明確に意識できた生徒が多くいました。男 子は3月14日(土)に開催されます。日頃の練習と 合わせて、新シーズンに向けて実力アップを目指し ます 。 校内外賞受賞者 日本漢字能力検定 準2級 高等部2年 3級 高等部1年 高等部2年 高等部3年 家庭科技術検定 被服製作3級 専攻科2年 高等部2年 食物調理3級 専攻科2年 高等部2年 上田理恵 川西 望 川岸日菜子 岡本直樹 晴柀真実 石田成貴 佐伯美穂 酒井美奈 前川聖華 上田理恵 晴柀真実 川西 望 廣野未来 前川聖華 上田理恵 晴柀真実 川西 望 廣野未来 ビジネス文書実務検定速度部門 1級 専攻科2年 前川聖華 2級 専攻科2年 早川晃平 情報処理検定 3級 専攻科2年 高等部3年 高等部2年 前川聖華 島田菜美 上田理恵 晴柀真実 文化連盟賞 高等部3年 石浦嵩典 タカハソレノイドコンテスト 技術賞 専攻科2年 早川晃平 高等部3年 石田成貴 川西 望 廣野未来