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観光政策を日本経済活性化のために

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観光政策を日本経済活性化のために
平成23年度「ツーリズム産業論」
日本観光振興協会寄附講義
観光政策を日本経済活性化のために
首都大学東京
都市環境学部自然・文化ツーリズムコース
教授 本保 芳明
1
講義のポイント
今、何故観光が注目されているか
観光産業のマグニチュードは
日本の観光の状況は
成長分野はどこにあるか
成長のための課題は
2
1
今、何故観光観光が注目されているか?
3
日本は観光軽視国だった
† 「観光立国推進基本法」(2006年12月)
„ 法律上初めて「立国」という言葉を使用
† 観光立国元年は、2003年
„ 2003年通常国会施政方針演説で小泉首相が
「外国人旅客数倍増」を表明
„ インバウンド予算20億円を新規計上
4
2
我が国の観光の歴史
●大正~昭和初期
1911(大正元)年 ジャパン・ツーリスト・ビューロー設立
・1898(明治38)年設立の日本ホテル協会とともに海外観光宣伝や宿泊斡旋を
実施
1930(昭和5)年 鉄道省に国際観光局設置
・外貨獲得のため、外国人観光客誘致を国策として積極的に展開
1936(昭和11)年 訪日外国人旅行者数の戦前最高値を記録(4.3万人)
●戦後
1949(昭和24)年
1953(昭和28)年
1963(昭和38)年
1964(昭和39)年
運輸省設置(観光部発足)
(社)国際観光旅館連盟設立
観光基本法制定
国際観光振興会発足、海外渡航自由化
●1980年代以降
1987(昭和62)年 「テンミリオン計画」策定(アウトバウンド施策へのシフト)
・国際収支バランスの改善のため、 5年間で日本人海外旅行者の倍増を目指す
(計画より1年前倒しで1990(平成2)年に目標達成)
2003(平成15)年 ビジット・ジャパン・キャンペーン開始(インバウンド施策の再出
発)
5
観光立国の歩み
明治11年 山口仙之助が福澤
諭吉から国際観光の
重要性を説かれて、
富士屋ホテルを開
業
昭和2年 大阪毎日新聞と東
大正8年 アメリカ人映画監督ブロ
京日日新聞が「日本
ツキーほか撮影隊一行が、
新八景」を募集。人
鉄道院による特別列車で
気投票では総投票
全国を縦断して日本紹介
数9300万票を得る
映画「Beautiful Japan」
全国的な盛り上がり
を作成
を見せた。
昭和5年 鉄道省に国際観光局設置。外貨獲得の
ため、外国人誘致を国策として積極的に
展開。
昭和29年 松下幸之助が文藝春秋5月号にて観
光立国の弁を発表
・・・・・・・我が國は今、観光に基礎を置くべき絶好の時期に
来ていると思う。・・・・・・・観光立國こそ、我が國が、もつとも
適しているものに、その基礎を置いていると言えるだろう。私
が観光立國を、声を大にして叫ぶ所以なのだ。・・・・・・・だか
らこそこの際思い切つて観光省を新設し、観光大臣を任命
して、この大臣を総理、副総理に次ぐ重要ポストに置いたら
いい。・・・・・・・
-66
3
観光政策は小泉首相以降大きく変化
2003年1月
4月
小泉総理が施政方針演説で「2010年に訪日外国人旅
行者倍増1,000万人に」と発言
ビジット・ジャパン・キャンペーン開始
2006年12月
議員立法により観光立国推進基本法が成立(全会一
致)
2007年6月
観光立国推進基本計画を閣議決定
2008年10月
観光庁設置
2010年6月 「観光立国・地域活性化戦略」を戦略分野の一つとす
る新成長戦略(元気な日本復活シナリオ)閣議決定
7
日本の観光を巡る環境
†
†
†
†
†
†
人口減
少子高齢化
成長ポテンシャルの低下
見えない成長産業
財政悪化
熾烈な国際競争
8
4
急速な人口減
9
東北、四国は15年間で人口約一割減
圏域別将来推計人口
北海道
2000年
実績
(単位:万人)
東北圏
首都圏
中部圏
北陸圏
近畿圏
中国圏
四国圏
九州圏
沖縄県
全国
人口
568
1,229
4,132
1,699
313
2,086
773
415
1,345
132 12,693
人口
563
1,207
4,238
1,722
311
2,089
768
409
1,335
136 12,777
(対2000年比)
-1.0%
-1.8%
2.6%
1.3%
-0.7%
0.2%
-0.7%
-1.6%
-0.7%
3.3%
人口
551
1,174
4,287
1,723
305
2,071
754
398
1,315
139 12,718
対2005年比
-2.0%
-2.7%
1.2%
0.1%
-1.8%
-0.9%
-1.8%
-2.6%
-1.6%
2.4%
人口
517
1,089
4,249
1,677
288
1,984
711
369
1,248
143 12,273
対2005年比
-8.2%
-9.8%
0.3%
-2.6%
-7.5%
-5.0%
-7.4%
-9.8%
-6.5%
4.9%
2005年
0.7%
2010年
社人研
標準ケース
-0.5%
2020年
-3.9%
(出典)国立社会保障・人口問題研究所「日本の都道府県別将来推計人口(平成19年5月推計) 」をもとに国土交通省国土計画局作成。
(注1)「社人研標準ケース」とは、2000~2005年の純移動率が今後縮小を続けると仮定して行われた推計であり、具体的には、2010~2015年の純移動率が
2000~2005年純移動率の0.7倍となり(この間の純移動率は直線的に変化)、2015~2020年以降は2010~2015年の純移動率が一定であると仮定して行われた推計。
(注2)「社人研参考推計(封鎖人口)」とは、都道府県間の移動がないと仮定して行われた推計。
10
5
急速に進む高齢化
(百万人)
(%)
140
2005年
12,777万人
120
総人口
2015年
12,543万人
2020年
12,274万人
45
40.5%
2030年
11,522万人
40
31.8%
29.2%
100
2055年
8,993万人
26.9%
30
26.5%
高齢化率
80
35
25
20.2%
19.7%
20
15.3%
60
75歳以上人口比率
13.1%
15
40
9.1%
10
65歳以上人口
20
5
75歳以上人口
0
2005
0
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
(出典)国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成18年12月推計)をもとに、国土交通省国土計画局作成。
2045
2050
2055
(年)
11
-11-
日本の経済的地位の急速な低下
一人当たりGDP世界ランキング
2000年 3位
→2008年 23位
世界GDPに占めるシェア
1990年 14.3%→2008年 8.9%
IMD国際競争力順位
1990年 1位
→2010年 27位(09年17位)
12
6
一人当たり名目GDP順位の推移
日本
1980
1985
1990
3
8
9
15
19
22
13
16
米国
2000
3
3
4
6
韓国
2002
シンガポール
2004
2006
8
8
13
15
15
2008
2009
4
8
10
17
18
19
21
28
ドイツ
1995
22
23
9
14
19
20
21
16
17
19
21
23
20
27
33
36
34
35
35
33
38
39
40
49
61
13
新成長戦略~元気な日本復活のシナリオ~
2010年6月18日閣議決定
† 強みを活かす成長分野
(1)グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大
国戦略
(2)ライフ・イノベーションによる健康大国戦略
† フロンティアの開拓による成長
(3)アジア経済戦略
(4)観光立国・地域活性化戦略
† 成長を支えるプラットフォーム
(5)科学・技術・情報通信立国戦略
(6)雇用・人材戦略
(7)金融戦略
14
7
財政の急速な悪化
債務残高のGDP比(%)
200
180
160
140
日本
120
米国
英国
100
ドイツ
フランス
80
イタリア
カナダ
60
40
20
0
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
財務省資料(一般政府分。OECD Outlookより作成)
15
国内宿泊旅行による格差是正効果(イメージ)
日本人による国内の宿泊旅行消費額15.6兆円を地域ブロック間の流動量で案分。
三大都市圏からその他地域へ、宿泊旅行を通じて1.8兆円が移転。
<その他地域>
<三大都市圏>
関東
東海
3.2兆円
(2,067万人泊)
近畿
北海道
東北
北陸・甲信越
中国
四国
九州
沖縄
1.4兆円
(870万人泊)
7.4兆円
3.6兆円
(3,607万人泊)
(1,796万人泊)
旅行消費額:
平成20年度
延べ宿泊者数: 平成20年1~12月
※端数処理により合計が合わないことがある
1) 延べ宿泊者数は「宿泊旅行統計調査」(国土交通省)「参考第1表」に記載の延べ宿泊者数(従業者数100人以上の施設)を居住地・施設所在地別に集計。ただし、宿泊者の居住地が不詳分
のデータについては判明分実績に応じて各地域に配分し推計。
2) 宿泊旅行消費額は「平成20年度旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」(国土交通省)に記載の国内宿泊旅行の旅行消費額を1)により算出した地域間流動に応じて案分。ただし、
旅行前後支出は居住地に計上。
16
-16-
8
観光産業のマグニチュードは
17
観光産業のイメージ
○ 観光産業は、旅行業と宿泊業を核として、運輸業、飲食業、製造業等にまでまたがる裾野の広
い産業
分野。
○ 平成20年度の旅行消費額は23.6兆円と推計。
宿泊
旅行サービス
ホテル・旅館
旅行業者
地域の観光客受け入れの中核
旅行商品の造成やチケットの手配等を行う事業者
簡易宿所
旅行業者代理業者
民宿、ペンション、山小屋、ユースホステル等
旅行業者と旅行商品の代理販売契約を結んだ旅行代理店
ランドオペレーター(ツアーオペレーター)
旅行業者の依頼を受けて、ホテル・レストラン・ 旅行サービス業等
1.52兆円
ガイド等の現地手配を行う専門の業者
添乗サービス業者
旅行消費額
運輸業
パッケージ旅行に同行し、旅行中の旅行者の 6.23兆円
案内や安全管理等の添乗業務を実施
運輸
宿泊業
3.70兆円
観光資源・娯楽施設
(平成20年度)
ン施設
23.6兆円
小売業
1.36兆円
飲食店業
2.48兆円
農林水産業
食料品産業
0.23兆円
1.54兆円
航空事業者、鉄道事業者、バス事業者、フェリー事業者等
娯楽施設
遊園地、博物館などのレクリエーショ
小売店・飲食店
土産者屋などの魅力発信の中核
製造業者
名産品やお土産の製造
-18-
9
急成長する国際観光市場?
加速する国際観光市場の拡大:2020年/2010年 約1・6倍に
東アジア・太平洋地域の拡大スピードが最大
全世界でのシェア 2010年:19.4%→2020年:25.4%
国際観光到着客数
予測
実績
15.61億人
南アジア
中東
アフリカ
東アジア・太平洋
アメリカ
ヨーロッパ
3.97億人
25.4%
10.06億人
1.95億人
19.4%
6.94億人
出所:UNWTO「Tourism 2020 Vision 」より作成
「国内における旅行消費額(19年度)」の規模
消費額/販売額
30
25
20
15
10
23.5
兆円
24.7
兆円
15.6
兆円
5
兆円
10.4
兆円
7.0
兆円
6.4
兆円
家庭用電気機械器具
コン ビ ニ エ ン ス ス ト ア
出所:経済産業省「平成19年商業統計」、(財)外食産業総合調査研究センター「外食産業市場規模推移」
ガ ソリ ン ス タ ン ド
百 貨 店 ・総 合 ス ー パ ー
行
自動車
旅
外食産業
旅行
0
15.2
-20-
10
観光産業依存度の小さな日本
<観光GDPがGDPに占める割合>
‡ TSA(Tourism Satellite Account)とは、国民経済計算(SNA)のサブシステムであ
り、UNWTOが提唱する観光経済の計測手法の国際基準(観光版国民経済計
算)。
21
国内における旅行消費額(平成20年度)
23.6兆円
海外旅行
(国内分)
1.7兆円
(7.2%)
訪日外国人旅行
1.3兆円
(5.7%)
宿泊旅行
15.6兆円
(66.2%)
日帰り旅行
4.9兆円
(20.9%)
生産波及効果
我が国経済への貢献度(経済効果)
51.4兆円 ・・・5.3%(対産業連関表国内生産
額)
付加価値誘発効果 26.5兆円 ・・・5.3%(対名目GDP)
雇用誘発効果
430万人 ・・・6.7%(対全国就業者数)
税収効果
4.6兆円 ・・・5.3%(対国税+地方税)
国土交通省「平成20年度旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」による。
-22-
11
我が国の観光の状況は
23
観光立国推進基本計画の概要
・ 基本法第10条の規定に基づき、観光立国の実現に関する施策の総合的かつ計画的な
推進を図るため、 「観光立国推進基本計画」 を策定 (平成19年6月 閣議決定)
基本的な方針
目
標
◆ 国民の国内旅行及び外国人の訪日旅行を拡大するとともに、国民の海外旅行を発展等
計画期間における基本的な目標
○訪日外国人旅行者数
平成22年までに1,000万人にし、将来的に
は、日本人の海外旅行者数と同程度にす
る
○日本人の海外旅行者数
平成22年までに2,000万人にする
○国内における観光旅行消費額
平成22年度までに30兆円にす
る
※
○日本人の国内観光旅行による1人当たりの宿
泊数 平成22年度までに年間4泊にする
※
*暫定値
(確定値では、
2.72泊)
○我が国における国際会議の開催件
数 平成23年までに5割以上増やす
計画期間
5年間
*修正前の値
(修正後の値
は、23.9兆円)
その他
-24-
12
訪日外国人旅行者数の推移
ビジット・ジャパン・
キャンペーン開始
リーマン・ショック
訪日外国人旅行者数
10,000
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
25
日本人海外旅行者数の推移
過去最高値
SARS
リーマンショック
20,000
18,000
16,000
14,000
12,000
千 10,000
人
8,000
6,000
4,000
2,000
0
26
13
国内宿泊旅行の動向
3.5
3
2.81
2.78
2.89
2.72
2.5
2.42
2.36
1.50
1.51
2.31
2
1.71
1.70
1.77
1.68
1.5
宿泊数
1.42
宿泊観光旅行回数
1
0.5
0
観光白書より作成
21年度は暫定値
国際会議の開催件数の推移
※ 2011年までに、主要な国際会議の開催件数を5割増(2005年の168件を2011年には252件)を目指す。
※ 日本は575件(第4位)と大幅増。他のアジア諸国も件数が増加。シンガポールは637件と今年も躍進(3位)。
※ 2007年UIAが従来の基準を緩和したことにより国際会議の開催件数は増加している。
観光立国推進基本計画に定められた目標値における基準に照らすと2008年は241件と推察される。
1位 アメリカ
1079件
700
600
500
400
2003
年
2004
年
2005
年
2006
年
2007
年
2008
年
日本
12位
14位
17位
18位
5位
4位
シンガポー
ル
23位
20位
15位
10位
4位
3位
韓国
32位
17位
14位
16位
15位
12位
中国
20位
11位
11位
14位
16位
13位
3位 シンガポール
637件
2位 フランス
797件
4位 日本
575件
12位 韓国
293件
300
13位 中国
278件
200
日本
241件(従来基準)
(目標値252件)
100
0
2003
2004
2005
2006
2007
2008
-28-
14
成長分野はどこにあるか
成長のための課題は
29
基本計画の達成状況から見えてくること
„ 外国人マーケット(国際)
成長分野
„ 日本人マーケット(国内)
成長しないか、僅かに成長する分野
15
外国人マーケット
マーケットは存在するか?
加速する国際観光市場の拡大:2020年/2010年 約1・6倍に
東アジア・太平洋地域の拡大スピードが最大
全世界でのシェア 2010年:19.4%→2020年:25.4%
国際観光到着客数
予測
実績
15.61億人
南アジア
中東
アフリカ
東アジア・太平洋
アメリカ
ヨーロッパ
3.97億人
25.4%
10.06億人
6.94億人
1.95億人
19.4%
出所:UNWTO「Tourism 2020 Vision 」より作成
16
外国人旅行者受入数の国際比較(2009年)
フランス (France)
米国 (U.S.A.)
スペイン (Spain)
中国 (China)
イタリア (Italy)
英国 (U.K.)
トルコ (Turkey)
ドイツ (Germany)
マレーシア (Malaysia)
メキシコ (Mexico)
オーストリア (Austria)
ウクライナ (Ukraine)
ロシア (Russia)
香港 (Hong Kong)
カナダ (Canada)
ギリシャ (Greece)
タイ (Thailand)
エジプト (Egypt)
ポーランド (Poland)
サウジアラビア (Saudi Arabia)
マカオ (Macau)
オランダ (Netherlands)
クロアチア (Croatia)
ハンガリー (Hungary)
モロッコ (Morocco)
スイス (Switzerland)
アイルランド (Ireland)
韓国 (South Korea)
シンガポール (Singapore)
南アフリカ共和国 (South Africa)
チュニジア (Tunisia)
ベルギー (Belgium)
日本 (Japan)
インドネシア (Indonesia)
シリア (Syria)
チェコ (Czech Republic)
ブルガリア (Bulgaria)
豪州 (Australia)
インド (India)
スウェーデン (Sweden)
74,200
1位
54,884
52,231
50,875
43,239
28,033
25,506
24,224
23,646
21,454
21,355
20,741
19,420
16,926
15,771
14,915
14,145
11,914
11,890
10,896
10,402
9,921
9,335
9,058
8,341
8,294
(8,026)
7,818
7,488
7,012
6,901
6,814
6,790
6,324
6,092
出典: 世界観光機関(UNWTO)、各国政府観光局
作成: 日本政府観光局(JNTO)
注1: 本表の数値は2010年6月時点の暫定値である。
6,081
注2: アイルランドは2009年の数値が不明であるため、2008年の数値を利用した。
5,739
注3: アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、ポルトガルは2009年、2008年とも数値が不明であるため、対象外とした。
5,584
注4: 本表で採用した数値は、韓国、日本、豪州を除き、原則的に1泊以上した外国人訪問者数である。
注5: 外国人訪問者数は、数値が追って新たに発表されたり、さかのぼって更新されることがあるため、数値の採用時期によって、そのつど順位が変わり得
5,109
る。
4,875
10位
20位
30位
日本は世界で33位。アジアで8位。
0
10,000
20,000
30,000
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
40位
90,000
千人
-33-
世界に閉ざされた国、日本
○ G8中最下位
○ 台湾の三分の一、韓国の半分
主要国の出国率+入国率(2006年)
(%)
180.0
160.0
140.0
120.0
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
50.6
17
21.3
ア
本
5.7
13.7
日
ア
シ
メ
リ
国
カ
14.2
20.5
オ
ー
ス
韓
ア
リ
ス
ン
ラ
12.6
23.8
ロ
26.8
23.9
35.6
フ
台
リ
タ
ラ
ー
ジ
15.3
37.7
湾
43.8
ア
46.2
ン
ド
ダ
ナ
カ
ー
ュ
ドイ
ツ
69.9
69.9
イ
86.3
125.2
58.4
ニ
イ
ギ
リ
ス
114.9
56.1
トラ
28.6
資料:国際観光白書2008(JNTO)、日本政府観光局(JNTO)
34
17
訪日外国人3,000万人へのロードマップ~3期ローリングプランで2,500万人(2019年)~
世界経済や為替が安定していること、戦争や疾病の流行が発生しないこと等を前提とする。
万人
英国(6位)
3,019
3,500
平均伸び率8%
の成長目標
3,000
2,500
ドイツ(9位)
2,487
平均伸び率14.5%
の成長目標
2,000
2,000
タイ(18位)
1,433
1,000
521
614
733
673
1,500
1,000万人の
確実な達成
ビジット・ジャパン・
キャンペーン開始
1,000
2,500
第2期
第1期
1,500
3,000
第3期
平均伸び率10.5%
の成長目標
第1期目標
1,500万人
835 835
第2期目標
2,000万人
第3期目標
2,500万人
500
0
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
(平成15年)
(平成20年)
(平成18年)
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
(平成22年)
(平成25年)
(平成28年)
(平成31年)
-35-
国・地域別訪日外国人旅行者数の割合
オーストラリ
ア
21万人
(3.1%)
ドイツ
11万人
(1.6%)
(2009年推計
値)
その他
90万人
(13.3%)
韓国
159万人
(23.4%)
フランス
14万人
(2.1%)
イギリス
18万人
(2.7%)
カナダ
15万人
(2.2%)
米国
70万人
(10.3%)
シンガポー
ル
15万人
(2.1%)
タイ
18万人
(2.6%)
総計
679万人
香港
45万人
(6.6%)
中国
101万人
(14.8%)
台湾
102万人
(15.1%)
黒枠 重点市場(2003年度~)
青枠 重点市場(2004年度~)
赤枠 重点市場(2005年度~)
2009年重点市場分(推計値)
計 589万人(86.7%)
-36-
18
主要旅行業者の概要
ジェイティービー
近畿日本
ツーリスト
日本旅行
エイチ・アイ・エス
トップツアー
楽天トラベル
登録年月日
S38.11.26
S30.4.21
S28.1.12
S61.6.23
S34.12.23
H14.7.25
代 表 者
田川 博己
吉川 勝久
丸尾 和明
平林 朗
石川 邦大
岡武 公士
資 本 金
2,304百万円
7,579百万円
4,000百万円
6,882百万円
3,000百万円
213百万円
旅行取扱額
(平成20年度)
12,761億円
(JTBグループ
計)
4,571億円
4,238億円
3,229億円
1,357億円
1,808億円
従業員数
28,352名
(JTBグループ
計)
3,970名
1,533名
3,900名
1,820名
298名
営業所数
942営業所
(JTBグループ
計)
179営業所
269営業所
233営業所
120営業所
2営業所
会社名
その他
東証一部上場
東証一部上場
※ 平成21年3月31日現在のデー
タ
-37-
旅行会社の売上規模国際比較
25000
売上高(億円)
20000
15000
10000
5000
0
2007年
2008年
Kuoni(スイス)
JTB
Expedia(米)
TUI(欧)
3978
Thomas
Cook(欧)
10810
13281
16147
18111
Carlson
Wagonlit
21385
4118
11814
12760
17494
21333
22866
19
世界航空企業ランキング(2008年度)
順位
航空企業
米
米
米
仏
輸送人キロ(単
位:100万)
196,939
161,904
161,436
126,415
米
125,048
独
ドバイ
英
米
豪
123,083
118,284
111,995
100,152
97,488
国
1American Airlines
2Delta Air Lines
3United Airlines
4Air France
Continental
5
Airlines
6Lufthansa
7Emirates
8British Airways
9Northwest Airlines
10Qantas Airways
IATA資料より作成
39
世界のホテル・グループ順位
順位 グループ
2005室数
2005ホテル
1995室数
数
1995ホテル数 室数伸び率
1InterContinental
532,701
3,532
356,800
1,925
49%
2Cendant
520,860
6,396
413,891
4,208
26%
3Marriott
469,218
2,564
184,995
874
154%
4Acor
463,427
3,973
256,607
2,265
81%
5Choice
403,806
4,987
293,706
3,358
37%
6Hilton Corp.
354,312
2,226
92,452
226
283%
7Best Westin
308,131
4,097
280,144
3,409
10%
8Starwood
230,667
733
132,477
425
74%
9Carlson
147,093
890
79,482
349
85%
10Global Hyatt
111,651
355
77,512
167
44%
Hilton
International
99,257
395
55,005
162
80%
11
Nevistas,Hospitality Trends より
20
日本人マーケット
国内観光振興策(供給サイド)
† 観光地の魅力向上
„ 観光圏整備法による二泊三日型以上の長期滞在
を目指した観光地整備
„ 無電中化等に景観整備等
† 新たな観光旅行分野の開拓
† ホテル、旅館等のサービス改善、コスト削減・
効率化
† 人材育成
† ……………
21
国内観光振興策(需要サイド)
† 休暇取得の促進
† 休暇の分散化
† 旅行に行かなかった理由
国内 第1位:時間がなかった
第2位:費用がかかりすぎる
海外 第1位:時間がなかった
第2位:費用がかかりすぎる
51%
17%
46%
21%
(財)経済広報センター
観光に関する意識・実態調査報告書(平成22年11月)
旅行状況と有給休暇
(21年度観光庁調査)
年間旅行回数・日数
年次有給休暇取得日数
12
40
35
10
8
6
4
2
0
30
年間旅行
回数
年間旅行
日数
25
20
15
有給休暇
取得日数
10
5
0
22
休暇取得日数の国際比較
● 年間休日日数の比較
104
104
104
104
104
フランス
(2007年)
ドイツ
(2007年)
イギリス
(2007年)
アメリカ
(2006年)
日本
(2007年)
60
70
11.0
10.5
8.0
10.0
15.0
80
90
100
25.0
30.0
24.6
13.2
1 27.2
127.2
8.2
110
120
130
1 40.0
1 44.5
1 36.6
140
150
(日)
週休日 週休日以外の休日 年次有給休暇付与日数(日本は取得日数)
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2008」
● 年次休暇取得率等の比較
フランス
根拠法
ドイツ
労働法典中の年
次休暇規定
連邦休暇法
有給休暇
30労働日
連続休暇
連続12~24日
年休取得率
ほぼ100%
イギリス
アメリカ
日本
労働時間規則
労働協約による
労働基準法
年間24週日以上
4労働週(20日)
平均17~18日
最低10日
連続12週日
労働協約による
労働協約による
規定なし
ほぼ100%
ほぼ100%
70~80%
47.4%(H20)
出典:労働政策研究・研修機構「諸外国のホワイトカラー労働者に係る労働時間法制に関する調査研究」(2005年)
-45ほか
年次有給休暇の取得状況
我が国の国内観光需要は、GW・お盆・年末年始などに集中。未消化の年次有給休暇の
取得を促進すること等により、休暇を平準化することが重要。
労働者1人平均 年次有給休暇の推移
「年次有給休暇」の完全取
得が
実現した場合の経済効果
(調査産業計)
取得率(
%)
5 1 .6 5 0 .3
5 0 .2 5 0 .0
5 1 .5 5 2 .9
付与日数
付与日数・
取得日数(
日)
15.2
5 4 .6
5 6 .1 5 6 .1
5 5 .2
5 4 .1 5 3 .8
5 3 .9
取得日数
16.1 16.3
15.3 15.4 15.5 15.7
14.9 15.1
5 1 .8 5 0 .5
4 9 .5
4 8 .4 4 8 .1 4 7 .4
4 6 .6 4 7 .1 4 6 .6 4 6 .7 4 7 .4
18.0 18.1 18.2 18.0 18.0 17.9
17.5 17.8
17.7 17.6 18.0
16.9 17.2 17.4 17.4
9 .0 9 .1 9 .1 9 .5 9 .4 9 .4 9 .1 9 .0 8 .9 8 .8 8 .8 8 .5 8 .4 8 .4 8 .3 8 .2 8 .5
7 .8 7 .5 7 .6 7 .6 7 .9 8 .2 8 .6
経済波及効果
15兆6千億
円
雇用創出効
果
187.5万
人
<出所: 観光地域経営フォーラム報告書(平成21年9月)
>
S60 61
62
63 H元
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
出所:厚生労働省「就労条件総合調査」(旧 「賃金労働時間制度等総合調査」)
注1)調査期日は、平成11年度以前は12月末日現在、12年度より1月1日現在であり、調査年度を表章している。
注2)「付与日数」には、繰越日数を含まない。
注3)「取得率」は、全取得日数/全付与日数×100(%)である。
注4)19年度より、常用労働者が30人以上の民営企業に範囲を拡大した。
18
19
20
※「休暇改革は『コロンブスの卵』~12兆円の経済波及効果
と
150万人の雇用創出~」(経済産業省・国土交通省・(財)自
由
時間デザイン協会 平成14年)を改訂
-46-
23
今後の観光動向
† 外国資本参入(ホテル、コンドミニアム、土産店)
の活発化
† MICEビジネスの活発化
† 大型展示会議場の誕生
† 旅行業の海外シフト
† 東京、京都等のホテル建設
† ビジネスホテルの増加、旅館の減少
† グローバルホテルグループの参入活発化
† 泊食分離の進展
† ガイド専業会社の誕生
† 外国人居住者、労働者の増加
† リトル○○の増加
首都大学東京について
平成17年4
月
平成20年4
月
平成23年4
月~
• 東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立
保健科学大学、東京都立短期大学を再編・統合して
首都大学東京発足
• 首都大学東京都市環境学部に自然・文化ツーリズム
コース開設
• 観光経営副専攻開設
• 観光経営に関する本格的な社会人教育講座開設
24
観光立国推進を担う人材の育成・活用について
目
的
一般
観光立国教育
(意識啓蒙)
国際競争力ある
観光産業を担う
人材の育成
地域・民間の取組み
■地域独自の観光副読本の作成
■小中学校での観光立国教育
■「旅育」出前授業の実施(TIJ)
■ホテル専門学校等における教育の
実践
担 い 手 育 成
■大学観光学部教育等の実
践、
観光学部・学科の開設
国の取り組み
●セミナー、全国大会等への参加・後
援
●長官表彰の実施
●産学官連携検討会議の開催
(産業界のニーズに応える教育の実
践)
・経営人材育成のためのカリキュラム 策
定、
大学での実践支援
・観光産業でのインターンシップ促進
【入門編】
●観光カリスマ塾の開催
(成功者ノウハウ普及による人材育成)
魅力ある観光地域
づくりを担う人材の
育成
■地域独自の人材活用制度
(例:静岡県東伊豆町の稲取温泉観光
協会
事務局長公募)
■地域レベルでの観光まちづくり人
材
育成の取組み
(例:南房総観光カレッジ、やまがた観光
まちづくり塾等)
【自律的な人材育成を支援】
●観光地域づくり人材育成支援事業
(シンポジウムの開催、MLによるネットワーク化、
観光地域づくり人材育成支援HPの作成、
人材育成ガイドラインの策定)
【地域と外部人材のマッチング支援】
●観光地域プロデューサーモデル事
業
-49-
25
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