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資料8 日本貿易振興機構配布資料(PDF形式:980KB)
新輸出大国コンソーシアムの進捗状況について 平成28年9月23日 日本貿易振興機構(ジェトロ) 1.TPP活用促進に向けた情報提供および相手国政府への働きかけ TPP活用促進に向けたジェトロの取り組み (1) 企業向け説明会の開催 ①27年度は、 ア) 国内88回(5,483人参加) イ) 海外12回(米国、シンガポール、マレーシア、ベトナム、 メキシコ、ニュージーランド・1,040人) 計100回(6,523人)の説明会を実施。 ②28年度は、 国内48回(9月20日時点)実施、年度末までに年間150回 実施予定。 (2) TPPメンバー国等との連携 下記の意見交換会、セミナー、シンポジウム等を実施。 タイ商務省との意見交換会(2月) 日馬投資シンポジウム(3月) アジア太平洋広域経済圏セミナー(6月) シンガポール・日本ビジネスフォーラム(7月) ASEAN and Asia Forum(SIIA)(8月) チリ政府関係者との対話(8月) 日米中西部会(9月) 米国大学におけるシンポジウム(9月) 日本・シンガポール国交樹立50周年記念シンポジウム(9月) 日中韓経済大臣会合併催セミナー(10月) スリランカ経済大臣セミナー(11月) APECデジタル貿易促進シンポジウム(29年1~2月) TPP企業向け説明会の開催 ( 9月20日時点における28年度実績) NO 開催日 開催地 NO 開催日 開催地 1 5月17日 東京 25 8月24日 宮崎 2 6月3日 広島 26 8月24日 宮崎 3 6月7日 福岡 27 8月24日 宮城 4 6月8日 大阪 28 8月24日 和歌山 5 6月13日 愛知 29 8月25日 鹿児島 6 6月14日 東京 30 8月29日 広島 7 6月15日 広島 31 8月29日 福井 8 6月15日 静岡 32 8月30日 愛知 9 6月17日 宮城 33 8月31日 三重 10 6月22日 神奈川 34 9月5日 静岡 11 6月23日 京都 35 9月5日 山梨 12 7月13日 宮城 36 9月6日 北海道 13 7月14日 徳島 37 9月7日 北海道 14 7月19日 和歌山 38 9月8日 東京 15 7月20日 広島 39 9月9日 東京 16 7月26日 東京 40 9月13日 福岡 17 7月28日 山形 41 9月14日 大分 18 8月3日 静岡 42 9月14日 佐賀 19 8月4日 三重 43 9月14日 岐阜 20 8月5日 富山 44 9月15日 長崎 21 8月18日 茨城 45 9月16日 長崎 22 8月23日 岐阜 46 9月20日 千葉 23 8月23日 岩手 47 9月20日 福島 24 8月23日 宮崎 48 9月20日 福島 1 2.新輸出大国コンソーシアムの支援実績 3月14日の支援受付開始以降、 1587社に対して会員証 を発行し、専門家を割り当て、支援を開始(9月20日時点) 支援対象企業の業種 近畿 277社 農水産品:288社 その他 サービ ス, 341 農産品, 239 水産品, 49 卸売業, 206 工業品, 639 小売業, 113 農水産品: 288社 (18.2%) 農産品:239社(15.1%) 水産品:49社(3.1%) 工業品:639社(40.3%) 小売業:113社(7.1%) 卸売業:206社(13.0%) その他サービス:341社(21.5%) 中国 124社 鳥取 12社 島根 7社 岡山 43社 広島 41社 山口 21社 福井 22社 滋賀 8社 京都 38社 大阪 118社 兵庫 54社 奈良 14社 和歌山 23社 東北 117社 関東 585社 茨城 21社 栃木 12社 群馬 18社 埼玉 34社 千葉 36社 東京 279社 神奈川 83社 新潟 26社 山梨 11社 長野 25社 静岡 40社 145社 沖縄 11社 49社 青森 13社 岩手 7社 宮城 54社 秋田 6社 山形 14社 福島 23社 九州 福岡 60社 佐賀 21社 長崎 17社 熊本 5社 大分 14社 宮崎 11社 鹿児島 17社 北海道 中部 四国 199社 80社 徳島 15社 香川 29社 高知 20社 愛媛 16社 岐阜 41社 愛知 78社 三重 20社 富山 36社 石川 24社 2 3.新輸出大国コンソーシアムの支援スキームの現状 中堅・中小企業が海外展開を行うに当たって直面する様々な課題に対応するため、幅広 い分野における281名の専門家を確保(9月20日時点)。 今後も、支援対象企業のニーズに応じて専門家を増員し、きめ細かな支援を提供する。 ①専門家の割当て状況 これまで支援申込のあった1587社の全てに専門家を割り当て、 支援を開始。 ②専門家による支援内容 中堅・中小企業 (1)専門家は、支援対象企業のニーズに応じて、海外展開 計画の策定、市場調査、現地での商談、バイヤーの選 定、海外店舗の立ち上げ、基準・認証制度への対応、 など、海外展開のあらゆる段階において適切なサポー トを行う。 海外事業計画 現地での商談 基準・認証 バイヤー選定 市場調査 店舗立ち上げ 支援機関A (2)さらに、専門家は、支援対象企業のニーズに応じて、支 援機関同士が連携して支援を行う際のサポートや調整 役を担う。 専門家 事務局 (JETRO) 支援機関連携 の調整役 支援機関B 支援機関C 3 4.新輸出大国コンソーシアムの支援機関ネットワーク 2月26日の新輸出大国コンソーシアムの設立以降、支援機関のネットワークを拡大する ため、全国で支援機関向けの説明会を開催。 現在、全国で949の支援機関が参加(9月20日時点)。今後も、参加機関の拡大に務 め、支援メニューの一層の充実を図る。 ①支援機関の構成 支援機関 1. 政府・政府関係機関等 2. 自治体 3. 地域支援機関等 4. 商工会議所・商工会 5. 地方銀行 6. 信用金庫 7. その他の金融機関(都市銀行、リース、損保等) 合計 機関数 31 318 106 236 100 129 29 949 ②各支援機関が提供する優遇措置等 (1)NEDOは、中堅・中小企業向け助成事業(※)の実施にあたり、「海外展開への期待」を評価項目の1つとして設定。 申請書の提出に際して、JETROの推薦書の添付を受け付ける取り組みを開始。(※27年度補正予算及び28年度第 2次補正予算 中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業) (2)電気安全環境研究所(JET)、日本品質保証機構(JQA)は、有料相談サービスにおける初回の相談における2時間分 の無料化、海外産業人材育成協会(HIDA-AOTS)は海外市場開拓等にかかる有料サービスの10%割引きなどの 新輸出大国コンソーシアムの会員に対する優遇措置を設けた。 (3)地方銀行の中で、コンソーシアム会員に対し優遇貸出金利の設定を検討しているところもある。 4 5.新輸出大国コンソーシアムの事例紹介 工業製品(自動車部品) ~TPPの関税削減メリットを活用して海外市場に挑戦~ ミナトゴム株式会社 (千葉県船橋市) 共和産業株式会社 (群馬県高崎市) ※自動車用ゴム部品 ※自動車部品 (ベトナム) (メキシコ) 現行10~0%の関税 がTPP協定により 即時撤廃 ゴム・樹脂メーカー。従業員60名。独自の加工 技術を活かし、自動車用ゴム・樹脂製品、FA・ 空圧機器部品、建材用防振ゴムなどを製造。 コスト削減や販路開拓のため、ベトナムに進 出。現在、ベトナム工場の拡張と共に、TPP協定 を見越し、日本とベトナムの累積原産地規則を 活用し、ベトナムからメキシコへ自動車用ゴム 部品の輸出を検討中。 専門家は、工場建設のためのコスト削減計画 や、労務管理などについて助言。 (米国) 現行2.5%の関税が TPP協定により即時 撤廃 1946年設立の自動車部品(シリンダーヘッド・ ブロック・ミッションケースなど)メーカー。 従業員110名。素材開発から部品加工までの一貫 受注が可能。 2016年6月、米国ミシガン州に現地法人を設 立。主に米自動車・航空機等エンジンを使うメー カー向けに試作・少量生産受注に向けた営業を実 施。TPP協定により、急送貨物制度や輸入手続き の 電子化により、日本からの納期短縮を期待。 専門家は、進出戦略の策定から、代理店契約交 渉、現地法人設立の支援を行っている。 5 工業製品(その他) ~TPPの関税削減メリットを活用して海外市場に挑戦~ 日本ニーダー株式会社 (神奈川県藤沢市) カロッツェリア・カワイ株式会社 (岐阜県多治見市) ※小型パン製造機器 ※セラミックナイフ (米国) 現行4.2%の関税 がTPP協定により 即時撤廃 (米国) 現行9.8%の関税 がTPP協定により 即時撤廃 2008年創業の家庭用、小規模業務用(カフェ、 レストラン等)向けのパン製造機器(ミキ サー・発酵器)メーカー。従業員12名。 2010年設立。従業員2名で、「ミノバ・セラ ミックジュエルナイフ」の企画・デザイン・ 販売を行い、海外展開を図る。 現行 4.2%の関税が即時撤廃されることで、 米国での販路開拓が進むことを期待。 現行9.8%の関税が即時撤廃されることで、 米国での販路開拓が進むことを期待。 専門家は、現地での輸入代理 店探し、販路開拓について、 支援中。 現地での規制・認証(食品安 全、電気安全)については、 基準認証の専門家にも相談し ながら、輸出実現に向けて取 り組み中。 専門家は、展示会出展の アドバイスを行うと共に、 「女性への贈答品」という 商品コンセプトと合致する 現地の販売代理店候補の 発掘を支援中。 6 農産品・水産品 ~おいしい、安全な日本の食材を世界に~ 室町酒造株式会社 (岡山県赤磐市) 羽二重豆腐株式会社 (石川県金沢市) ※がんもどき ※日本酒 (カナダ) 現行、7CAセント/L の関税がTPP協定 により即時撤廃 創業元禄元年(1688年)。従業員10名。地元 の酒米(雄町米)と日本の名水百選にも選ばれ ている雄町の冷泉を用いて、こだわりの酒造り を行う。 関税(7CAセント/L)が即時撤廃されれば、同社の TPP加盟国向け輸出事業には追い風と考えてい る。 専門家は、州ごとに異なる販売規制 への対応についてアドバイスを実施。 希少性のある酒米を使ったことが評 価され、カナダ向けでは初めての輸 出に成功。 (米国) 現行6.4%の関税 がTPP特恵関税に より段階的にゼロ に 1923年創業で冷豆腐、がんもどきなどを製 造。従業員90名。米国で注目の健康食品 (NON-GMO、グルテンフリー)に着目し、輸 出向け商品を開発。 現行6.4%の関税が5年で撤廃されることで、 米国での販路開拓が進むことを期待。 専門家は、直接輸出の実現の ため、海外展開の戦略策定を 支援。また、2016年9月、 ニューヨークで開催の見本市 出展に向け、バイヤー向けプ レゼン資料及び英文ホーム ページの作成を支援。 7 6.ジェトロとコンビニエンス・ストアの連携推進 • 28年1月、「コンビニエンス・ストアとJETROとの連携推進に係る協議会」を設置。 • TPPの活用に向け、海外展開を加速する日本のコンビニとジェトロが、日本の中堅・ 中小企業が生産する加工食品、日用品の販路開拓に向けた共同での取組を実施。 • この11月にはベトナムでのテスト販売事業を実施。今後、異なる場所での開催を検討 中。 ベトナムでのテスト販売事業 【実施期間】 【販売店舗】 28年11月 ~ 約1ヵ月間(予定) ファミリーマート、ミニストップ、イオン全店 (ホーチミンを中心に約200店舗) 【販売方法】 3社が全店に「ジャパン・フェア」専用棚(高さ130cm×幅90cm)設置 【販売対象品目】 農産物、農産加工品、菓子類、飲料、その他加工食品、日用品等 【事前説明会】 日本全国12都市での説明・相談会実施。 約300社が参加。 8