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第6章 介護保険事業の見込み
第6章 介護保険事業の見込み 第6章/介護保険事業の見込み 1 地域支援事業の事業費の見込み 1)地域支援事業の事業費の見込み 第6期介護保険事業計画における地域支援事業は、第5期の事業実績や介護予防日常生活 支援総合事業への移行を踏まえ、次のとおり介護予防事業(介護予防・日常生活支援総合事 業)、包括的支援事業、任意事業に取り組み、介護予防及び生活支援に資する事業を重点的に 推進します。 (1)介護予防事業(介護予防・日常生活支援総合事業)の事業費の見込み 生活元気度チェック表により二次予防事業の対象者の把握を行い、二次予防事業対象者 を対象とした二次予防事業〔主に第4章-2-2)-(1)、 (2) 、 (3) 〕及び高齢者全般を対 象とした一次予防事業〔主に第4章-2-2)-(4)、(5)〕の各事業費を、次のとおり見込 みます。なお、介護予防事業費は平成 29 年度より、介護予防・生活支援サービス事業費及 び一般介護予防事業費とする予定です。 (2)包括的支援事業の事業費の見込み 地域包括支援センターが実施する各事業〔主に第4章-3-4) 、5) 〕の事業費について、 次のとおり見込みます。 (3)任意事業の事業費の見込み 任意事業として実施する各実施事業〔主に第4章-3-6)、7) 〕の事業費について、次 のとおり見込みます。 図表 6-1-1:地域支援事業の事業費の見込み (単位:千円) 事業名 介護予防事業 (介護予防・日常生活支援総合事業) 包括的支援事業 任意事業 地域支援事業費合計 3か年合計 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 費用額 費用額 費用額 平成 37 年度 費用額(参考) 182,047 186,051 835,456 1,796,716 303,910 447,627 457,475 521,943 79,911 81,668 83,464 95,225 565,868 715,346 1,376,395 2,413,884 2,657,609 - 257 - 第6章/介護保険事業の見込み 2)地域支援事業の財源構成 地域支援事業の財源は、第1号被保険者介護保険料と第2号被保険者介護保険料と公費で 賄われますが、介護予防事業と包括的支援事業・任意事業では財源構成が異なります。 介護予防事業の財源は、事業の効果によって介護保険給付の抑制が期待されるため、介護 給付費の財源構成と同様で、公費 50%と介護保険料 50%で賄われます。 一方、包括的支援事業・任意事業の財源は、公費と第1号被保険者の介護保険料のみで、 賄われるため、公費 78%、第1号被保険者介護保険料 22%となります。 ただし、国:県:市の公費負担割合では各事業とも2:1:1で同じ負担割合となります。 図表 6-1-2:地域支援事業の財源構成 地域支援事業 介護予防事業 (介護予防・日常生活支援総合事業) 第1号被保険者 の介護保険料 2 2 .0% 包括的支援事業・任意事業 第1号被保険者 の介護保険料 国 2 5 .0% 2 2 .0% 国 3 9 .0% 第2号被保険 者の介護保険 料 県 1 2 .5% 市 1 9 .50% 2 8 .0% 市 1 2 .5% - 258 - 県 1 9 .50% 第6章/介護保険事業の見込み 2 介護給付等対象サービスの給付見込み額 1)法定サービスごとの見込み (1)介護予防サービス 第5期介護保険事業計画期間の実績(平成 24 年度、25 年度実績)をもとに、今後の高齢 者人口、被保険者数、要介護等認定者数の伸びや制度改正等を勘案し、算出した介護予防 サービスごとの給付見込み額は、別表(図表 6-2-1)のとおりです。 介護予防訪問介護及び介護予防通所介護は地域支援事業へ移管されるため、平成 29 年度 では概ね 50%程度の減少を見込んでいます。そのため、平成 27 年度から平成 29 年度まで の給付見込み額の推移は、介護予防サービス全般で 76.4%と減少を見込んでいます。一方、 サービス別では、介護予防訪問看護・介護予防福祉用具貸与・特定介護予防福祉用具販売 の伸び率が高くなっています。 (2)居宅サービス 介護予防サービスと同様に第5期介護保険事業計画期間の実績をベースとしつつ、要介 護等認定者数等の伸びや制度改正等を踏まえ、算出した居宅サービスごとの給付見込み額 は、別表(図表 6-2-2)のとおりです。 定員 18 人以下の通所介護は、地域密着型サービスへ移管されるため、制度開始となる平 成 28 年度には前年度比 50%弱の減少を見込んでいます。そのため、訪問入浴介護を除く全 サービスで給付額の増加を見込んでいますが、居宅サービス全般では、91.7%と減少を見 込んでいます。また、サービス別では、訪問看護・訪問リハビリテーション・居宅療養管 理指導の伸び率が高くなっています。 (3)地域密着型サービス 地域密着型介護予防サービスは、サービス数が3つと限定的ではありますが、 「通い」を 中心に「訪問」や「泊まり」を組み合わせた介護予防小規模多機能型居宅介護の利用が進 んでいることから、平成 27 年度から平成 29 年度の間に、地域密着型介護予防サービス全 般で 20.7%の増加を見込んでいます。 地域密着型サービスでは、認知症対応型共同生活介護の定員数を毎年増加させる計画で あることからその増加分を見込んでいますが、地域密着型介護老人福祉施設は第6期の整 備予定はないことから、現状維持を見込んでいます。また、上述のとおり、定員 18 人以下 の地域密着型通所介護が平成 28 年度から制度開始となることから、地域密着型サービス全 般では、平成 29 年度までに2倍以上の伸びを見込んでいます。 (4)施設居住系サービス 介護保険施設サービスの給付見込み額については、第6期介護保険事業計画の施設整備 計画に基づいて見込んでいます。 介護老人福祉施設では、整備計画による利用者増を 1.12 倍程度(175 人)を見込み、介 護老人保健施設では、整備計画による利用者増を 1.05 倍程度(54 人)を見込み、介護療養 型医療施設については、今後の動向が明らかでないことから横ばいでの推移をそれぞれ見 - 259 - 第6章/介護保険事業の見込み 込んでいます。さらに、医療制度改正に伴う精神病床からの地域生活への移行による利用 者増も見込みに含めています。その結果、平成 27 年度から平成 29 年度の間に、施設サー ビス全般で 8.8%の給付額の増加を見込んでいます。 また、高齢者が安心して住める「住まい」の確保に対応する介護専用居住系サービスと して、特定施設入居者生活介護について 1.16 倍程度(85 人) 、認知症対応型共同生活介護 について 1.04 倍程度で 18 人の増を見込んでいます。この2つのサービスの給付見込み額 については、それぞれ居宅(介護予防)サービス、地域密着サービスに含まれています。 図表 6-2-1:介護予防サービス等の給付見込み額 (千円) 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成37年度 399,489 419,439 212,885 0 358 357 357 357 77,868 96,059 113,675 193,687 9,348 10,527 11,558 16,660 10,336 11,498 12,333 14,767 介護予防通所介護 785,324 900,806 497,393 0 介護予防通所リハビリテーション 165,398 169,765 176,594 200,707 介護予防短期入所生活介護 16,554 16,959 17,674 22,621 介護予防短期入所療養介護 1,697 1,925 1,607 1,699 67,712 80,433 91,552 115,887 8,082 10,827 11,427 13,649 介護予防住宅改修 47,027 48,820 48,774 50,582 介護予防特定施設入居者生活介護 54,338 57,816 60,505 71,646 5,096 5,351 6,312 6,536 30,702 34,566 37,377 46,681 2,440 2,466 2,476 2,824 199,030 218,905 233,600 297,837 介護予防サービス 介護予防訪問介護 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問看護 介護予防訪問リハビリテーション 介護予防居宅療養管理指導 介護予防福祉用具貸与 特定介護予防福祉用具販売 地域密着型介護予防サービス 介護予防認知症対応型通所介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 介護予防認知症対応型共同生活介護 介護予防支援 - 260 - 第6章/介護保険事業の見込み 図表 6-2-2:居宅サービス等の給付見込み額 (千円) 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成37年度 1,636,880 1,751,093 1,918,888 1,983,121 90,592 89,502 89,063 86,240 610,327 707,965 839,719 1,328,188 59,936 65,193 73,081 99,303 147,252 165,039 188,904 218,589 5,046,260 2,900,688 3,303,548 4,685,815 通所リハビリテーション 820,951 818,131 842,600 961,736 短期入所生活介護 670,163 655,550 695,267 909,239 短期入所療養介護 156,641 161,721 173,176 186,704 福祉用具貸与 538,813 546,006 571,796 647,020 特定福祉用具販売 23,687 23,970 23,993 24,100 住宅改修 64,718 66,819 68,912 71,802 1,063,602 1,146,909 1,232,607 1,486,623 55,626 60,287 67,081 72,368 0 0 0 0 認知症対応型通所介護 184,571 205,473 235,007 304,550 小規模多機能型居宅介護 530,695 541,270 573,623 671,036 1,262,834 1,286,621 1,312,952 1,522,325 0 0 0 0 地域密着型介護老人福祉施設 413,041 412,243 412,243 412,243 看護小規模多機能型居宅介護 0 0 0 0 2,688,306 3,061,670 4,342,730 居宅サービス 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 特定施設入居者生活介護 地域密着型サービス 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 夜間対応型訪問介護 認知症対応型共同生活介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型通所介護 介護保険施設サービス 介護老人福祉施設 4,382,359 4,677,828 4,896,772 6,313,905 介護老人保健施設 3,299,574 3,462,075 3,469,448 3,954,469 52,580 52,478 52,478 52,478 1,027,232 1,090,521 1,192,944 1,388,868 介護療養型医療施設 居宅介護支援 - 261 - 第6章/介護保険事業の見込み 2)介護給付費全体の見込み 今回の介護保険制度の改正では、介護職員の処遇改善、物価の動向、介護事業者の経営状 況、地域包括ケアの推進等を踏まえ、マイナス 2.27%の介護報酬の改定(単価数表の改定)が 行われました。また、第5期では、保険給付に係る利用者負担は一律に1割負担でしたが、 第6期(平成 27 年8月から)においては一定以上所得者の利用者負担が2割に引き上げられ、 低所得者向けに食費・居住費を補助する特定入所者介護(予防)サービス費の受給要件に資 産要件が追加されることになりました。 また、人件費の地域差を介護報酬に適正に反映させるため、国家公務員の地域手当に準じ た地域割りの区分、適用地域の見直しがされた結果、本市においては人件費への 3.0%の上乗 せが行われることになりました。 これらの影響を踏まえ、 「1)法定サービスごとの見込み」で示したサービスの給付見込み 額をもとに、平成 27 年度から平成 29 年度までの各年度における介護予防サービス、居宅サー ビス、地域密着型サービス、及び施設サービス等の給付費を推計すると下表のとおりとなり ます。 平成 27 年度における介護予防サービス給付費は約 18.4 億円、居宅サービス給付費は約 119.6 億円、 地域密着型サービス給付費は約 24.9 億円、施設サービス給付費は約 77.3 億円で、 高額介護サービス費等その他サービス費を加えると、合計で約 252.9 億円と推計されます。 図表 6-2-3:介護給付費等の見込み (単位:千円) 区 分 介護予防サービス給付費 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成37年度 1,842,561 2,044,136 1,489,934 1,000,099 11,957,054 10,189,107 11,214,498 14,077,348 地域密着型サービス給付費 2,485,005 5,236,583 5,708,741 7,381,293 施設サービス給付費 7,734,513 8,192,381 8,418,698 10,320,852 ▲ 118,570 ▲ 191,047 ▲ 200,426 ▲ 245,740 1,434,472 1,530,925 1,631,862 2,328,525 ▲ 47,538 ▲ 96,739 ▲ 114,397 ▲ 152,584 25,287,497 26,905,346 28,148,910 34,709,793 居宅サービス給付費 一定以上所得者の利用者負担の見直しに伴う財政影響額 その他サービス費 補足給付の見直しに伴う財政影響額 合 計 注)その他サービス費には、審査支払委託費、高額(高額医療合算)サービス費、特定入所者介護サー ビス費が含まれます。 介護保険料算定の基礎となる第6期介護保険事業計画期間における介護給付費等の総額は、 約 803.4 億円と推計されます。これは、第5期における推計総給付費の約 685.4 億円と比較 し、およそ 1.17 倍となっています。 - 262 - 第6章/介護保険事業の見込み 3)介護給付費等の財源構成 介護保険のサービス給付に係る費用は、利用者負担を除いた費用の半分を公費(税金)で 負担し、残りの半分を介護保険料で賄います。 また、介護保険料算定の基礎となる第6期介護保険事業計画期間における第1号被保険者 (65 歳以上の人)及び第2号被保険者(40 歳から 64 歳までの医療保険加入者)の負担割合 は、人口比率(全国)に応じて 22%対 28%となっています。(第5期介護保険事業計画期間 では 21%対 29%) 図表 6-2-4:介護給付費等の財源構成(利用者負担を除く) 国調整交付金 5.0% 第1号被保険者の 介護保険料 22.0% 国負担金 20.0% 県負担金 12.5% 第2号被保険者の 介護保険料 28.0% 市負担金 12.5% 注)平成 18 年度以降、施設等給付費の費用負担については、国 25.0%(調整交付金 5.0%を含む)が 20.0%となり、県 12.5%が 17.5%となっています。 - 263 - 第6章/介護保険事業の見込み 3 介護保険料の見込み 1)第1号被保険者の介護保険料 第1号被保険者(65 歳以上の人)の介護保険料は、負担能力に応じた負担を求めるという 観点から、現在の所得段階別の 10 段階から 11 段階保険料と細分化し、低所得者への負担を 軽減する一方、高所得者の負担は所得に応じたものとします。 また、地域支援事業及び介護給付費等の見込みで示した推計をもとに、第6期における、 第1号被保険者1人当たりの介護保険料基準額を算出すると、年額69,400円(月額5, 783円)となります。 なお、介護保険料の算定に当たっては、平成 26 年度までの介護保険特別会計の剰余金に当 たる介護給付費準備基金を活用することにより、介護保険料の上昇を抑制します。 2)公費による介護保険料軽減の強化 低所得者(市民税世帯非課税者)の保険料負担を軽減するため、新たに公費(国 1/2、県 1/4、市 1/4 を負担)を投入して、保険料の負担割合を引き下げます。 平成 27 年度では、所得段階が第1段階の方のみを対象に実施し、消費税率が 10%に引き上 げられる平成 29 年度からは、市民税世帯非課税者全体を対象として実施する見通しです。た だし、引き下げ幅については、介護保険法施行令の改正内容により決定いたします。 <参考:再掲> 地域支援事業と介護給付費等の見込み総額 図表 6-3-1:地域支援事業と介護給付費等の見込み総額 (単位:千円) 区 分 地域支援事業費 合計 介護予防事業 (介護予防・日常生活支援総合事業) 包括的支援事業 任意事業 介護給付費等 合計 介護予防サービス給付費 居宅サービス給付費 地域密着型サービス給付費 施設サービス給付費 一定以上所得者の利用者負担の見直しに伴う財政影響額 その他サービス 補足給付の見直しに伴う財政影響額 総 額 平成27年度 平成28年度 平成29年度 第6期合計 平成37年度 565,868 715,346 1,376,395 2,657,609 2,413,884 182,047 186,051 835,456 1,203,554 1,796,716 303,910 447,627 457,475 1,209,012 521,943 79,911 81,668 83,464 245,043 95,225 25,287,497 26,905,346 28,148,910 80,341,753 34,709,793 1,842,561 2,044,136 1,489,934 5,376,631 1,000,099 11,957,054 10,189,107 11,214,498 33,360,659 14,077,348 2,485,005 5,236,583 5,708,741 13,430,329 7,381,293 7,734,513 8,192,381 8,418,698 24,345,592 10,320,852 ▲ 118,570 ▲ 191,047 ▲ 200,426 ▲ 510,043 ▲ 245,740 1,434,472 1,530,925 1,631,862 4,597,259 2,328,525 ▲ 47,538 ▲ 96,739 ▲ 114,397 ▲ 258,674 ▲ 152,584 25,853,365 27,620,692 29,525,305 82,999,362 37,123,677 - 264 - 第6章/介護保険事業の見込み 介護保険料算定の手順 第1号被保険者の介護保険料算定の手順は次のとおりです。 図表 6-3-2:介護保険料算定の手順 ①介護保険事業に要する費用額の見込み(H27~29) 80,341,753 千円 ↓ ②地域支援事業に要する費用額の見込み(H27~29) 2,657,609 千円 ↓ ③介護保険事業・地域支援事業の費用額見込み合計(①+②) 82,999,362 千円 ↓ ④介護保険事業及び地域支援事業に要する費用額の見込みのうち、第1号被保険者の 保険料により負担することが必要な費用額(負担率:22%)の算定 18,259,860 千円 ↓ ⑤介護給付費準備基金の取り崩し額 300,000 千円 ↓ ⑥保険料基準額に対する弾力化をした場合の保険料額の算定(11段階) 基準額=※a保険料収納必要額÷※b予定保険料収納率÷※c補正後第1号被保険 者数 69,400 円 ※a保険料収納必要額 =④第1号被保険者負担額18,259,860千円-⑤準備基金300,000千円-調整交付金調整額106,373千円 ※b予定保険料収納率…97.64% ※c補正後第1号被保険者数 263,267人(基準額を算出するために保険料率により補正された被保険者数) 第6期介護保険料基準額 年額69,400円(月額5,783円) <参考>平成37年の介護保険料基準額 年額102,284円(月額8,524円) ※保険料の弾力化を行なわない場合の基準額 - 265 - 第6章/介護保険事業の見込み 図表 6-3-3:第1号被保険者の所得段階別の保険料額 段階 保険料率 (軽減前) 対象者 ア 生活保護受給者 イ 本人が老齢福祉年金を受給していて、かつ、世 帯全員が市町村民税非課税である者 第1段階 ウ 本人を含む世帯全員が市町村民税非課税で、本 人の合計所得金額と年金収入額を合計した額が80 万円以下の者 基準額 × 0.45 本人を含む世帯全員が市町村民税非課税で、第1段 第2段階 階以外の者のうち本人の合計所得金額と年金収入額 を合計した額が120万円以下のもの 基準額 × 0.625 本人を含む世帯全員が市町村民税非課税で、第1段 階及び第2段階以外の者 基準額 × 0.75 本人が市町村民税非課税で、かつ、世帯の中に市町 村民税を課税されている者を含む者のうち、本人の 第4段階 合計所得金額と年金収入額を合計した額が80万円 以下のもの 基準額 × 0.875 本人が市町村民税非課税で、かつ、世帯の中に市町 村民税を課税されている者を含む者のうち、本人の 合計所得金額と年金収入額を合計した額が80万円 を超えるもの 基準額 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が120万円未満の者 基準額 × 1.125 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が120万円以上190万円未満の者 基準額 × 1.25 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が190万円以上290万円未満の者 基準額 × 1.4 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が290万円以上400万円未満の者 基準額 × 1.5 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が400万円以上700万円未満の者 基準額 × 1.75 本人が市町村民税を課税されていて、かつ、合計所 得金額が700万円以上の者 基準額 × 2.0 第3段階 第5段階 第6段階 第7段階 第8段階 第9段階 第10段階 第11段階 年額保険料 (軽減前) 31,200円 月額 2,600円 保険料率 (軽減後) 基準額 × 0.40 年額保険料 (軽減後) 27,700円 月額 2,308円 43,300円 月額 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 3,608円 52,000円 月額 4,333円 60,700円 月額 5,058円 69,400円 月額 5,783円 78,000円 月額 6,500円 86,700円 月額 7,225円 97,100円 月額 8,092円 104,100円 月額 8,675円 121,400円 月額 10,117円 138,800円 月額 11,567円 注)保険料率(軽減後) 、年額保険料(軽減後)は、公費による保険料軽減(平成 27 年度) を実施した場合の値になります。 - 266 - 第6章/介護保険事業の見込み 3)第2号被保険者の介護保険料 介護保険の第2号被保険者は、40 歳から 64 歳までの医療保険に加入している人(被保険者、 組合員等、被扶養者)です。 第2号被保険者の介護保険料は、医療保険者が医療保険料として一括して納めることと なっており、介護保険料の計算の仕方や額は、加入している医療保険により異なります。 協会管掌健康保険、健康保険組合、共済組合に加入している場合は、給料の額により異な ります。なお、介護保険料の半分は事業主が負担し、被扶養者の場合は、医療保険の被保険 者が皆で負担するため、新たに介護保険料を納める必要はありません。 国民健康保険の場合は、介護保険料は所得等に応じて異なります。なお、介護保険料と同 額の国庫負担があり、世帯主が世帯員の分も負担することになります。 図表 6-3-4:医療保険種類別の介護保険料算定方法 医療保険種類 介護保険料算定方法 事業主負担・国庫負担 協会管掌健康保険 健康保険組合 標準報酬月額×介護保険料率 事業主負担が半分 所得割、均等割等により計算 介護保険料と同額の国庫負担 共済組合 国民健康保険 - 267 - 第6章/介護保険事業の見込み - 268 -