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第6章 婦人服と紳士服の相違点 489~490ページ
第6章 婦人服と紳士服の相違点 T.P.Oまたは、F(formal) 、O(official) 、P(privait)と言われる着分けで言うならば、婦人服 と比較して紳士服は、社会的ルールの制約の中で着こなしに対しての影響が大きいようです。 T.Oは伝統やしきたりなどに縛られることが多く、P.でその世間体ルールから自由に着こなしを楽 しむことが多いようにみられます。 ルールを思い切りはずす事のない紳士服では、創造性を重視される婦人服よりファッションクリエーショ ンやパターン作成にあたって基本的に相違があります。 しかし、人体の骨格、筋肉、機構の違いはあっても ① 着やすいこと ② カバー率の高いこと(不特定多数の人に対してのフィット率) ③ 美しいシルエットで、見苦しいシワが出ないこと ④ 体型の欠点を目立たせなくすること ⑤ 縫製しやすいこと 以上のように良いパターンという観点から、パターン作成に要求されることについては共通点がありま す。 パターン製作過程においては、婦人服の場合は用途別、自社ブランドにかなった人台をもとに立体裁断 を行ない、紳士服においては、服種別平面製図手法が一般的です。 マスターパターンからグレーディングを行なう場合、紳士服独自のサイズとピッチに基づく。 グレーディングの基点は、幅では前身頃はサイドネックポイント、後身頃は後中心、丈ではチェストライ ン。 −489− Ⅰ 男女のプロポーション 成長期から老年に至るまでの男女のプロポーション −490−