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別添3 計画規模の検討
別添3 3.旅客ターミナルビルの機能向上に関する計画規模の検討 3-1 計画規模の検討 (1)設計基準 計画規模の検討は、 「空港施設計画参考資料 平成 20 年7月 国土交通省航空局」 (以下、 「航空局 参考資料」 )を設計基準として策定しました。また、計画基礎数値は「空港旅客ターミナル施設計 画手法検討調査報告書 平成 10 年3月 運輸省航空局」 (以下、 「航空局報告書」 )のモデルプラン 施設計画規模のターミナル規模算定式、及び「IATA ADRM(空港整備マニュアル)2004 年 1 月第 9 版」 (以下、 「IATA」 )を参考に、算定しました。 (2)計画規模の検討手順 以下の検討手順のフローに基づき計画規模の検討を行いました。 ①旅客プ ロ セッ シ ン グエ リ ア 計画規模の検討 ②コ ン セッ シ ョ ン エ リ ア 計画規模の検討 ③バッ ク ヤード エ リ ア 計画規模の検討 ①-1 現状の分析 ②-1 現状の分析 ③-1 現状の分析 ・ 現状ピ ーク 便数の調査 ・ 既存コ ン セッ ショ ン 面積調査 ・ 既存事務諸室調査 ・ 使用機材と 提供座席数の調査 ・ 空港内イ ベン ト 調査 ・ 既存設備諸室調査、 システム確認 ・ 関係各社ヒ ヤリ ン グ ・ 関係者ヒ ヤリ ン グ ・ 課題の抽出 ・ 課題の抽出 ↓ ↓ ↓ ①-2 検討方針の設定 ②-2 検討方針の設定 ③-2 検討方針の設定 ・ ピ ーク 時便数の設定 ・ 同規模他空港の調査 ・ バッ ク ヤード 計画の方針 ・ 使用機材と 提供座席数の設定 ・ コ ン セッ シ ョ ン 面積比率の設定 ・ サービ スレ ベルの設定 ・ 業態の設定 ・ CIQ検査施設規模の設定 ・ 国際線の外国人比率の設定 ・ 余裕率の設定 ↓ ↓ ↓ ①-3 計画規模の算定 ②-3 計画規模の算定 ③-3 計画規模の算定 ・ 滞留エ リ ア のの計画規模 ・ 飲食・ 物販の計画規模 ・ 事務諸室など 要望面積整理 ・ CIQ施設の計画規模 ↓ ・ 設備諸室の計画規模 ↓ 基本計画素案の立案 ↓ 官庁、 関係各社ヒ ヤリ ン グ、 有識者会議ヒ ヤリ ン グ ↓ 基本計画案の立案 ↓ 基本計画のま と め 1 ↓ ① 旅客プロセッシングエリア 計画規模検討 ①-1 現状の分析 現状ピーク便数 H.25 6 月現在の富士山静岡空港運航計画を下図に示します。 国際線では、中国東方航空(14:40 着−15:30 発)と大韓航空(15:00 着−16:00 発)が水曜日、 日曜日に 1 時間ラップしています。 (下図 )また、現状では複数便ラップによるターミ ナルビルの混雑を避けるため、出到着を 1 時間ずらす(以下「1 時間ルール」 )協定が航空会社間 で結ばれています。しかし、 「2-2 既存ターミナルビルの課題整理」に示したように、到着便のディ レイが起こった場合は 2 便がラップし、混雑が発生することがあります。 国内線は FDA(11:05 着−11:30 発)と ANA(11:20 着−11:55 発)が毎日 30 分ラップしていま す。 (下図 ) 使用機材と提供座席数 国際線 現在、国際線ではアシアナ航空がA321、大韓航空がB737 系、中国東方航空がB737 系、チ ャイナエアラインが B737系で運航しています。 チャーター便は A321、B737 系などの小型機が中心ですが、台北便、ホノルル便などでは B767 など の中型機の就航もあります。 国内線 現在、国内線はANAがB737 系、FDAがERJで運航しています。 2 ①-2 検討方針の設定 現状分析、今後の増便の可能性を考慮して計画規模 検討に当たっての方針は以下の通りとします。 ピーク時便数の設定 国際線のピーク時便数 現状では「①-1 現状の分析」で示したように、1 時間の間に出発・到着とも 2 便がラップしていま す。また、1 時間ルール協定がありますが、到着ディレイが起こった場合は 1 時間以内でラップす る状況です。さらに今後の増便が期待されるチャーター便のフライトが定期便にラップする状況も 想定されます。検討の方針として、1 時間ルールの解消、とチャーター便の増便を目指し、 「ピーク 時 3 便」と設定します。 国内線のピーク時便数 現行のフライト機材がピーク時 2 便ラップに対応できる規模とします。ただし、現状でも 2 便のフ ライト時刻が近接していることから、 「30 分ピーク 2 便」と設定します。 使用機材と提供座席数 国際線 現行の小型機をベースとするが、さらに今後の増便が期待されるチャーター便や、中型機での就航 も想定して「B767+A321X2便」と設定します。 国内線 現行の小型機をベースとしB737 系+ERJと設定します。 提供座席数は、現在就航の座席数とカタログ値を参考にして、以下の通りとし、同規模機材である A321とB737は座席数の多いA321の座席数を採用します。 機材 座席数 カタログ値 座席数 FSZ実績 設定座席数 ERJ−170 −175 B737 78 88 162∼189 76 84 176 − A321 185∼200 177 177 B767 210∼290 ― 280 (註)カタログ値:航空機年鑑 2004 等による。 3 84 サービスレベルの設定 IATA の「ADRM」に記載されているサービスレベルや「航空局報告書」をベースにして設定しま す。海外空港の事例では計画条件として IATA のサービスレベルC(Good level of service)と明 記されていることが多く、計画規模の検討ではサービルレベルを IATA のサービスレベルCと設定 します。 (参考)IATA「ADRM」 Level of Service Framework A:An Excellent of service ( 非常に高いレベル ) B:High level of service ( 高いレベル ) C:Good level of service ( 適切なレベル D:Adequate of service ) ( 許容できるレベル ) E:Inadequate of service ( 許容できないレベル ) F:Unacceptable of service ( 計画が不成立 ) 富士山静岡空港の増改修計画にあったては、下記の IATA のサービスレベルC数値を採用し、計画 規模の検討を行います。 主要エリアの施設規模の数値は以下の通りです。 施設名 IATA Level C チェックインロビー 2.3 出発ロビー 1.8 CIQ検査場 1.0 ゲートラウンジ 立席 1.2 座席 1.7 バッゲージクレームエリア(コンベアの面積を含まない) 1.7 到着ロビー 2.3 原単位:㎡/人 CIQ検査施設規模の設定 CIQ検査台廻りの寸法、待ち並び長さ等は「航空局報告書」により、検査施設の処理時間につい ては、国内他空港の実測値を基に設定します。 4 国際線外国人比率の設定 特に入国検査施設の旅客一人あたりの検査時間は、日本人と外国人では大きな差があるため、外国 人比率はサービス時間に大きな影響があります。 外国人比率は「富士山静岡空港の新たな経営体制等に関する答申 平成 25 年4月 先導的空港経 営検討会議 資料編 全国主空港における訪日外国人数等(平成 22 年)」に基づき、国際線の外国 人比率を標準の50%とします。 余裕率の設定 CIQ検査施設等は社会情勢に応じて検査方法等が変更など、処理時間の推移があります。「航空 局報告書」では、それを考慮して余裕率を「1.3」に設定しています。この数値を採用し、計画 規模の検討を行います。 ロビー、ラウンジ等滞留エリアの面積は処理時間に関係がなく、旅客数によるため「航空局報告書」 に基づき、余裕率を見込まないこととします。 5